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新人ホートンの好投でカブス勝利 鈴木誠也は3打数1安打1打点

【ブルージェイズ1-4カブス】トロント/ロジャースセンター、8月13日(日本時間14日)

 カブスの鈴木誠也は敵地でのブルージェイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。八回の第4打席で貴重な追加点となるタイムリーを放ち、3打数1安打1打点(1四球)だった。2試合ぶりのヒットで今季の打撃成績は打率.249、出塁率.318、OPS.820となっている。チームは4-1で勝利した。

 自慢の強力打線はまたも本領発揮とはいかなかったが、カブスは敵地ロジャースセンターで行われたブルージェイズ3連戦の2戦目に4-1で勝利。好調を維持している新人右腕ケイド・ホートンが素晴らしいピッチングを見せ、チームを勝利に導いた。

 ホートンはアメリカン・リーグ東地区の首位を走るブルージェイズに対し、六回途中まで無安打ピッチングを継続。1死からアンドレス・ヒメネスに初安打を許し、2死後にはボー・ビシェットに四球を与えて降板した。2番手のアンドリュー・キットリッジがブラディミール・ゲレーロJr.に二塁打を浴び、二塁走者のヒメネスが生還したため、連続イニング無失点は28回1/3でストップしたものの、5回2/3を投げて1安打1失点、8三振、2四球と見事なパフォーマンスだった。

 攻撃面では、三回2死からマイケル・ブッシュが先制の23号ソロ。ブルージェイズ先発のケビン・ゴーズマンがカウント3-1から投じた4球目、内角のフォーシームをライトへ運んだ。五回に新人マット・ショウが10号ソロを放つと、八回には鈴木のタイムリーなどで貴重な2点を追加。4-1で勝利を収め、今季の成績は68勝51敗となった。首位ブルワーズとの7.5ゲーム差は変わっていない。

2025.8.14 11:02 Thursday

ブルワーズの勢いが止まらない! 破竹の12連勝で今季最多の貯金32

【ブルワーズ12-5パイレーツ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、8月13日(日本時間14日)

 ブルワーズファンのフランク・ビトゥッチさんは、本拠地でのパイレーツ戦に12-5で勝利して連勝を12に伸ばしたブルワーズについて「その素晴らしい連勝記録を支えたのは選手たちだ」と真っ先に言うだろう。11連勝を記録してからわずか5週間、ブルワーズはそれを上回る12連勝を達成した。直近31試合で27勝4敗、直近67試合では51勝16敗と驚異的な快進撃が続いている。ミルウォーキーの街にメジャーリーグの球団が誕生してから70年以上が経過しているが、レギュラーシーズンでこれほどの強さを見せたチームはなかった。

 ブルワーズの快進撃は魔法でも運でもない。楽しくプレーし、基礎を徹底しているからこその快進撃だ。四回、先発右腕のブランドン・ウッドラフが巧みな一塁ベースカバーでアウトを奪ったシーンなどは、その一例と言えるだろう。三回に相手のミスから2点を先制し、四回2死からの4連続タイムリーで4点を追加したシーンもそうだ。

 ブライアン・レイノルズの2本塁打で1点差に迫られた直後の六回には、連続四球と送りバントで1死二、三塁のチャンスを作り、ウィリアム・コントレラスのタイムリーで貴重な2点を追加。コントレラスは七回に押し出しの四球を選んでチームの10点目を叩き出し、3打数2安打4打点の活躍。左手中指を骨折した状態でのプレーが続いているものの、今回のホーム6連戦では10安打&12打点と素晴らしい活躍を見せた。

 ブルワーズはパイレーツ3連戦で合計33得点を記録し、4カード連続となる3連戦スイープを達成。12連勝の期間中は1試合平均8.6得点をマークしており、すべてが正しく、上手くいっている状態だ。

 ビトゥッチさんは13日、MLB.comの電話インタビューに応じ、「もちろん、フィールド上で戦っているのが選手たちだということは100%真実だ。でも、空の上に味方がいるのは心強い」と語った。

 ビトゥッチさんは11日に行われたパイレーツ3連戦の初戦で、ブルワーズのダグアウト後方の席で「UECKER MAGIC」のボードを掲げていたファンだ。ウィスコンシン州ブルックフィールド出身の43歳で、今年1月に死去した故ボブ・ユーカー氏(殿堂入りの名アナウンサー)と4度も対面するという幸運に恵まれた。ユーカー氏とは様々なことを語り合ったという。

「生まれてからずっとユーカー氏の大ファンなんだ」とビトゥッチさんは言う。友人のトム・クラニックさんが1970年からシーズンシートを購入しているため、試合観戦の際の座席にも恵まれているそうだ。「彼はずっと私の人生の一部だった。彼の声がいつも私の中にある。いつも彼のことを考えているからこそ、このボードを作ったんだ。彼はきっと天国で見守ってくれていると思う」とユーカー氏への思いを語った。

 ユーカー氏が亡くなった年に驚異的な快進撃を見せているブルワーズ。この勢いが続けば、天国のユーカー氏に43年ぶりのリーグ優勝、そして球団史上初のワールドシリーズ制覇を届けることができるかもしれない。

2025.8.14 09:24 Thursday

パドレス大勝でジャイアンツ3連戦をスイープ 松井2回パーフェクト

【ジャイアンツ1-11パドレス】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月13日(日本時間14日)

 パドレスの松井裕樹は敵地でのジャイアンツ戦に八回から3番手として登板。10点をリードする展開の中、2イニングをパーフェクトに抑える好投を見せ、ジャイアンツ3連戦のスイープを締めくくった。2試合連続無失点で今季の防御率は4.80となっている。

 パドレスには、わずか数時間ではあるものの、ナショナル・リーグ西地区の単独首位に躍り出るチャンスがあった。パドレスが敵地サンフランシスコでデーゲームを戦ったのに対し、ドジャースは敵地アナハイムでナイトゲームが予定されていたからだ。

 そして、パドレスは11-1でジャイアンツに大勝。敵地での3連戦をスイープして連勝を5に伸ばし、15日(同16日)から始まる敵地ロサンゼルスでの首位攻防3連戦を少なくとも同率首位で迎えることを確定させた。

 二回、パドレスは1死満塁の先制機を迎え、一挙7点を先制。五回に3点を追加し、早くも2ケタ得点に到達した。最終的には11-1とジャイアンツを圧倒。直近17試合で14個目となる白星を手にした。

 6週間前、パドレスは敵地でのレッズ3連戦、同じく敵地でのフィリーズ3連戦にいずれも1勝2敗で負け越した。7月3日(同4日)は試合がなく、同日のホワイトソックス戦でドジャースが勝利したため、首位ドジャースとのゲーム差は今季最大の「9」まで広がった。

 しかし、それ以降のパドレスは23勝12敗の快進撃。トレード期限の最終日に5件のトレードを成立させて22選手が移籍し、パドレスの戦力は大幅に強化された。そして、9ゲーム差は完全に消滅した。

2025.8.14 08:46 Thursday

今季4回目の新人王模擬投票 怪物カーツがア・リーグの1位に躍進

 12日(日本時間13日)、新人王の模擬投票企画が行われ、ア・リーグはニック・カーツ(アスレチックス)が、ナ・リーグはドレイク・ボールドウィン(ブレーブス)がそれぞれ選出された。この企画では「MLB.com」の33人の有識者が投票し、現時点での各選手の成績だけでなく、残りのシーズンで何が起きるかを予想したうえで各リーグの1位から5位までを選出。それを1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、各リーグのトップ5が発表されている。

 前回投票では2位だったカーツは、32票の1位票を集めてア・リーグの1位になった。7月25日のアストロズ戦で6打数6安打、そして4本塁打の歴史的なパフォーマンスを見せた話題性だけではなく、シーズン通した成績も新人王にふさわしい水準である。新人トップの23本塁打、OPS.999、そして同僚ウィルソンに次いで2位の打率.300を記録している。

 1位から陥落したのは、カーツの同僚であるウィルソンだ。ウィルソンは7月8日のブレーブス戦で死球を受けてから不振に陥り、29日に左前腕骨折で負傷者リストに入った。負傷後の不振で打率は.312まで低下したが、依然としてメジャー4位につけており、復帰してから打率を伸ばせるかが鍵を握りそうだ。

 1票の1位票を得て3位に入ったアンソニーは、「MLBパイプライン」の有望株ランキングで1位に入った理由を証明しつつある。今季は52試合で打率.286、出塁率.406、OPS.857を記録。7日にはレッドソックスと8年1億3000万ドルの延長契約を交わした。

 9日のツインズ戦でも好投し、キャメロンはシーズン防御率2.52に下げた。キャメロンが記録したデビューから5試合連続で6イニング以上、1失点以下という成績は、フェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)以来2人目の快挙だ。この調子を維持できれば、新人王の有力候補になれるだろう。

 5位に入ったドミンゲスは5月5日の時点で打率.224、出塁率.315、長打率.357と出足は鈍かった。しかしその後は持ち前の健闘を見せ、打率.265、出塁率.336、長打率.402、7本塁打を記録するなど好調を維持している。

 一方のナ・リーグは、前回投票では2位だったボールドウィンが1位に躍り出た。24歳の捕手は今月、打率.364、出塁率.417、長打率.545と絶好調だ。今シーズンの通算成績はOPS.835、13本塁打となっている。

 2位のラミレスは直近15試合で打率.197と不振だが、新人の中では優れた打撃成績を残している。カーツに次ぐ17本塁打、OPS.722を記録し、マーリンズ打線を牽引。4票の1位票を得、順位は前回の3位から1つ上げた。

 前回の投票では圏外だったコリンズは、今回一躍トップ3に乱入した。28歳の外野手は8月に入ってから好調で、9試合で打率.444、二塁打4本、三塁打2本、本塁打2本と好調を維持し、8月第1週のナ・リーグの週間最優秀選手に選ばれた。コリンズは3票の1位票を獲得した。

 4位には「ミズ」ことジェイコブ・ミジオロウスキーがランクイン。6月にデビューしたミジオロウスキーは、持ち前の剛速球でメジャーの打者を圧倒し、オールスターゲームでも無失点に抑えた。しかし、8月3日のカブス戦で打球を受けたことをきっかけに負傷者リストに入り、前回投票の1位から4位に後退した。

 5位のホートンは現在、23回1/3の無失点記録を継続している。シーズン通算でも防御率を3.18に改善させてきた 。

2025.8.13 16:13 Wednesday

絶好調のパドレスがついにドジャースと並ぶ 最大9ゲーム差を追いつく

【ジャイアンツ1-5パドレス】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月12日(日本時間13日)

 パドレスは投打が噛み合い、5-1でジャイアンツに勝利。オールスターに選出された3人のリリーフ投手(アダム、モレホン、スアレス)が無失点リレーで序盤のリードを守った。首位ドジャースが敗れたことで、ついにナ・リーグ西地区の首位に並んだ。

 パドレスは初回、無死二、三塁から相手投手のボークによって1点を先制。すぐさま同点に追いつかれたが、二回にホセ・イグレシアスの今季初アーチが飛び出し、3-1と再びリードした。四回にも1死三塁からジェイク・クロネンワースのタイムリーで1点を加えた。

 パドレス先発のネスター・コルテスは初回に1点を失ったものの、二回からは走者を背負いながらも粘りのピッチング。しかし五回に2死一、三塁のピンチを招くと、パドレスはここで早めの継投を決断した。

 2番手のデービッド・モーガンは危なげなく五回のピンチを切り抜けたが、続投した六回は乱調。モーガンに変わって1死満塁から投入されたジェイソン・アダムは満塁のピンチを2本のポップフライで切り抜け、続く七回も無失点で抑えた。その後もエイドリアン・モレホン、ロベルト・スアレスが無失点リレーをつなぎ、パドレスは5-1でジャイアンツを振り切った。

 この日のパドレスはアダム、モレホン、スアレスのオールスタートリオが好救援を見せ、ジャイアンツとの接戦を制した。4-1で勝利した11日の一戦ではメイソン・ミラー、ジェレマイア・エストラーダが登場するなど、今のパドレスは勝利の方程式が日替わり状態。桁違いのリリーフ投手層を見せつけるようなジャイアンツに対する連勝となっている。

 そしてこの日、首位ドジャースがエンゼルスに敗北したことで、パドレスはついにドジャースに並んだ。7月3日の時点でドジャースに9ゲーム差を付けられていたが、トレードデッドラインでの大補強もあり、1ヶ月半でその差を追いついてみせた。ドジャースとパドレスは今週末15日からドジャースタジアムで3連戦を、そして22日からはペトコパークで3連戦を控えている。両チームにとって天王山というにふさわしい1週間になりそうだ。

2025.8.13 13:32 Wednesday

パドレス・ダルビッシュが6回1失点で2勝目 ドジャースと1ゲーム差に

【ジャイアンツ1-4パドレス】サンフランシスコ/オラクルパーク、8月11日(日本時間12日)

 パドレスのダルビッシュ有は敵地でのジャイアンツ戦に先発し、6回84球を投げて4安打1失点、6三振、無四球の好投を披露。チームを4-1の勝利に導き、2勝目(日米通算205勝目)をマークした。首位ドジャースがエンゼルスに敗れたため、ドジャースとパドレスのゲーム差は1となった。

 11日前、パドレスはトレード期限に大きく動いた。複数のトレードを成立させて合計22選手が移籍し、パドレスには即戦力として6人のメジャーリーガーが加入。これはワイルドカード圏内に滑り込むためではなく、「打倒・ドジャース」を成し遂げ、2006年以来19年ぶりの地区優勝を果たすための補強だった。

 そして今、メイソン・ミラー、ラモン・ローレアーノ、ライアン・オハーン、フレディ・フェルミンといった新戦力たちがそれぞれ実力を発揮してチームに貢献し、着実にドジャースとのゲーム差を縮めている。

 敵地オラクルパークでのジャイアンツ3連戦の初戦、パドレスは七回に3点を勝ち越して4-1で勝利。連勝を3に伸ばし、直近15試合で12勝3敗と好調を維持している。

 先発のダルビッシュは難敵ローガン・ウェブとの投げ合いとなったが、6回4安打1失点の好投を披露。試合は1-1の同点のまま終盤に突入し、七回にパドレス打線がウェブを攻略した。

 七回先頭のギャビン・シーツが二塁打を放ってチャンスメイクすると、続くジェイク・クロネンワースがライトへのタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。そしてトレード期限に加入した新戦力フェルミンがレフトへ4号2ランを放ち、4-1とリードを広げた。選手層が薄く、下位打線の弱さが課題となっていた今季のパドレスだが、トレード期限の補強で選手層が厚くなり、下位打線が強化された成果が出た。

 もともと強力だったブルペンは、トレード期限の補強によってさらに強化された。3点を勝ち越した直後の七回を2番手のジェレマイア・エストラーダが無失点に抑えると、八回には新戦力のミラーが圧巻の3者連続三振。そして3点リードのまま迎えた九回は守護神ロベルト・スアレスが三者凡退で締めくくった。

 ついに首位ドジャースと1ゲーム差。今週末には敵地ドジャースタジアムでの直接対決3連戦が予定されており、トレード期限の補強でパワーアップしたパドレスが一気に「奪首」を実現する可能性もありそうだ。

2025.8.12 13:54 Tuesday

アストロズ・ハビアーが復帰戦で白星 吉田は代打でタイムリー二塁打

【アストロズ7-6レッドソックス】ヒューストン/ダイキンパーク、8月11日(日本時間12日)

 レッドソックスの吉田正尚は敵地でのアストロズ戦、七回に代打で起用され、ライトへのタイムリー二塁打を放つ活躍。しかし、レッドソックスの反撃はあと一歩及ばず、アストロズが7-6で勝利を収めた。

 アストロズのカルロス・コレアが古巣復帰後初めてダイキンパークで出場し、レッドソックスのアレックス・ブレグマンは移籍後初めてヒューストンに戻ってくるなど、何かと話題の多い試合だったが、アストロズの選手たちが歓迎したのはクリスチャン・ハビアーの復帰だ。

 トミー・ジョン手術で長期離脱していたハビアーがメジャーのマウンドに立つのは昨年5月21日以来。5回85球を投げて3安打2失点、5三振、2四球という好投を見せ、チームの勝利に貢献した。また、チャス・マコーミックに約1年ぶりの本塁打が飛び出したのも、アストロズにとって明るい材料だった。

 ハビアーは初回先頭のロマン・アンソニーにヒットを許し、続くブレグマンに15号先制2ランを浴びたものの、それ以降の被安打は1本だけ。ブレグマンの初打席では3万9330人の観衆から盛大な歓声が送られたが、ハビアーは初回を2失点だけで切り抜けると、二回以降は自分のペースを取り戻した。

 レッドソックスの好投手ギャレット・クローシェと対峙したアストロズ打線は、三回にコレアのタイムリーで1点差とし、クリスチャン・ウォーカーの2点タイムリー二塁打で逆転に成功。四回にはマコーミックが昨年8月28日以来の本塁打となる1号2ランを放ち、5-2とリードを広げた。

 五回にはレッドソックス2番手のジョーダン・ヒックスからラモン・ウリアスが9号2ランを放ち、5点リードに。ウリアスはアストロズ移籍後初のホームゲームで地元ファンに挨拶代わりの一発をプレゼントした。

 試合はその後、レッドソックスが七回に4点を返したものの、アストロズが1点差で逃げ切り。ハビアーはトミー・ジョン手術からの復帰戦を白星で飾った。

 長期離脱していたハビアーは、マイナーでのリハビリで5試合に登板。合計14イニングを投げて防御率5.14、15三振、15四球と不安の残る内容だったが、メジャー復帰戦でしっかり結果を残した。

 2022年に自己最多の11勝を挙げた実力者であり、この年は148回2/3を投げて防御率2.54、194三振と飛躍のシーズンに。25回1/3無失点のままレギュラーシーズンを終え、ワールドシリーズ第4戦ではフィリーズを相手に6イニングを無安打に抑える快投を見せ、継投ノーヒッター達成の立役者となった。

 2023年は2年連続の2ケタ勝利をマークし、自身初の規定投球回をクリアしたものの、防御率4.56とやや後退のシーズンに。翌2024年は7試合に先発して3勝1敗、防御率3.89を記録していたが、トミー・ジョン手術を受けてシーズン終了となった。

 アストロズはスペンサー・アリゲッティに続いてハビアーが復帰し、コマ不足の状況が続いていた先発陣にようやく光明が見え始めてきた。トミー・ジョン手術で2023年途中から長期離脱しているルイス・ガルシアも戦列復帰が近づいており、コマが揃いつつある先発陣はさらにアップグレードされる可能性を秘めている。

2025.8.12 12:55 Tuesday

ロイヤルズ逆転勝ち ナショナルズ・小笠原は2/3回を無失点に抑える

【ロイヤルズ7-4ナショナルズ】カンザスシティ/カウフマンスタジアム、8月11日(日本時間12日)

 ナショナルズの小笠原慎之介は敵地カウフマンスタジアムで行われたロイヤルズ戦に八回途中から5番手として登板。先頭打者に四球を与えてピンチを広げ、マイク・ヤストレムスキーにレフトへの犠牲フライを許したが、ボビー・ウィットJr.から空振り三振を奪い、2/3回を無失点に抑えた。試合はサルバドール・ペレスとカイル・イズベルの一発で逆転したロイヤルズが7-4で勝利を収めている。

 エネルギーを必要としている球場にエネルギーを注入し、チームを勢いに乗せるための最も簡単な方法は何だろうか。それはホームランを打つことだ。

 ロイヤルズには効果的なホームランが2本飛び出した。六回、ペレスの21号2ランで同点に追いつき、2死一塁からイズベルが4号勝ち越し2ラン。逆転でのワイルドカード獲得を狙うロイヤルズは、11日間で10試合を戦うホームスタンドがスタートし、最初の2カードは低迷するナショナルズとホワイトソックス、最後のカードではワイルドカード争いのライバルであるレンジャーズと対戦する。チームに勢いをつける、理想的な勝ち方だったと言えるだろう。

 ロイヤルズの選手たちが言うように、逆転でのワイルドカード獲得を実現するためには毎試合を大切に戦っていくしかない。しかし、試合前半はナショナルズに主導権を握られ、理想的な展開ではなかった。先発のベイリー・フォルターは初回に2点を失い、その後もハードヒットを浴び続けるなど、苦しいピッチングに。4回3安打2失点、5三振、3四球という内容で降板した。

 二回に1度は同点に追いついたロイヤルズだったが、2番手のダニエル・リンチ4世が五回にポール・デヨングに4号2ランを浴び、再び2点を追う展開に。しかし、六回にようやくナショナルズ先発のケイド・カバリをとらえ、ペレスの21号2ランで4-4の同点に追いついた。

 ナショナルズは2番手のジャクソン・ラトレッジを投入したが、ロイヤルズは2死後、ニック・ロフティンがヒットで出塁し、続くイズベルが4号2ランを放って勝ち越し。八回にダメ押しの7点目を奪い、7-4でナショナルズ3連戦の初戦を制した。

2025.8.12 12:12 Tuesday

快進撃のブルワーズが今季2度目の10連勝 貯金30の大台に到達

【ブルワーズ7-1パイレーツ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、8月11日(日本時間12日)

 ブルワーズは本拠地アメリカンファミリーフィールドで行われたパイレーツ3連戦の初戦に7-1で快勝。ブライス・トゥラングが自身初の先頭打者アーチを放ち、背番号22のクリスチャン・イェリッチは22号勝ち越しソロでチームを勝利に導き、打撃好調のアンドリュー・ボーンが驚きのスクイズを決めた場面もあった。これにより今季2度目の10連勝を達成。地区制が導入された1969年以降、シーズン2度の10連勝を記録するのは10チーム目の快挙となった。

 このように、試合の細部を振り返るのもいい。しかし、パイレーツと戦っている今、ブルワーズの今季の戦いを振り返ってみるのもいいだろう。

 現在のブルワーズの快進撃は、5月25日に敵地PNCパークで行われたパイレーツ戦から始まった。ブルワーズはその時点で25勝28敗と振るわず、2度のチーム全体ミーティングが開かれていた。パット・マーフィー監督は「チームの強さがどこで失われてしまったのか」と嘆き、決して好ましい状況ではなかった。

 その日のパイレーツ戦も残り4アウトで敗戦を喫するところだったが、八回に新人ケイレブ・ダービンがファウルで5球粘った末、カウント0-2から同点に追いつく2点タイムリー二塁打を放った。続くトゥラングは24打数1安打の大不振だったが、勝ち越しのタイムリー二塁打を放ち、チームを6-5の逆転勝利に導いた。

 ブルワーズが複数の点差から逆転勝利を収めたのは、その日のパイレーツ戦が今季初めてだったのだ。

 試合後、マーフィー監督は「これなんだ。これこそが、われわれがプレーすべき方法だ」と語っていたが、その言葉通り、そこからブルワーズの快進撃が始まった。

 敵地PNCパークでの逆転勝利を皮切りに、ブルワーズは65試合で49勝を挙げる快進撃を見せ、メジャー最高勝率に浮上した。特に直近29試合では25勝4敗(勝率.862)と驚異的なペースで勝利を重ねており、この中には今季最長の11連勝と現在継続中の10連勝が含まれている。

 貯金は30の大台に到達し、球団史上初のシーズン100勝も狙えるペース。スモールマーケット球団の快進撃は、まだまだ続いていきそうだ。

2025.8.12 11:41 Tuesday

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