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  • 過去1人だけの「新人王投票で複数回得票した選手」が今年は2人誕生

    2021.11.16 12:20 Tuesday

     出場試合数などの関係から複数のシーズンにわたって新人王資格を保持することは珍しくないが、複数のシーズンで新人王候補になるのは非常にレアケースである。実際、過去に新人王投票で複数回得票したことのある選手はグレッグ・ジェフリーズ(1988年6位・1989年3位)しかいなかった。ところが、昨季が60試合制の短縮シーズンだったため、2020年の新人王投票で得票しながらも新人王資格を保持したままの選手が4人も誕生。そのうち2人が2021年の新人王投票でも得票し、史上2人目と3人目の「複数回得票者」が生まれた。

     昨季は60試合制の短縮シーズンだったため、新人王資格をキープできるくらいの少ない出場試合数でも新人王候補になることができた。そのため、ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)、イアン・アンダーソン(ブレーブス)、シクスト・サンチェス(マーリンズ)、キブライアン・ヘイズ(パイレーツ)の4人は、昨季の新人王投票で得票したにもかかわらず、今季も新人王資格を保持。このうち、マウントキャッスルとアンダーソンが今季の新人王投票でも得票し、ジェフリーズに次ぐ史上2人目、3人目となった。なお、サンチェスは故障で今季を全休したため、新人王資格をキープしたまま来季を迎える。

     ジェフリーズは1987年9月、20歳のときにメッツでメジャーデビューして6試合に出場。新人王資格を保持したまま1988年を迎え、この年は8月下旬に昇格して29試合で打率.321、6本塁打、17打点、5盗塁、OPS.961の好成績をマークした。短期間ながらも好成績を残したことが評価され、新人王投票では3ポイントを獲得して6位タイにランクイン。しかし、出場試合数が少なかったため、再び新人王資格を保持したまま1989年を迎えることになった。

     1989年は開幕から正二塁手として起用され、141試合で打率.258、12本塁打、56打点、21盗塁、OPS.706を記録。冴えない成績ではあったものの、1年を通してレギュラーを務めたことを評価され、新人王投票では3位にランクインした。これが新人王投票における唯一の「複数回得票者」である。2020年の短縮シーズンのようなイレギュラーがなければ、ジェフリーズ、マウントキャッスル、アンダーソンに次ぐ4人目はなかなか誕生しないのではないだろうか(サンチェスが4人目になる可能性はある)。

  • 今季最高の瞬間はソレアーの世界一決定弾 大谷の球宴二刀流は4位

    2021.11.16 10:10 Tuesday

     日本時間11月16日、今季の「レジェンダリー・モーメント・アウォード」の受賞者が発表され、ブレーブスが26年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦でチームを勝利に導く先制場外3ランを放ったホルヘ・ソレアーが選ばれた。この賞はレギュラーシーズンとポストシーズンから合計8つの印象的なシーンがノミネートされ、ファン投票と専門家の選考によって受賞者が決定。大谷翔平(エンゼルス)のオールスター・ゲームでの二刀流出場もノミネートされていたが、残念ながら4位どまりだった。

     3勝2敗と1995年以来のワールドシリーズ制覇に王手をかけていたブレーブスは、3回表にソレアーの特大アーチで3点を先制。これで試合を優位に進め、最終的には7対0で完勝して26年ぶりの世界一を決めた。この一発はファン投票でも専門家の選考でも最多の支持を獲得。文句なしで「今季最高の瞬間」に選ばれた。

     次点はティム・アンダーソン(ホワイトソックス)がフィールド・オブ・ドリームスでの一戦で放ったサヨナラ本塁打。3位にはランディ・アロザレーナ(レイズ)が地区シリーズ第1戦で見せたホームスチールがランクインし、大谷の球宴二刀流は4位に入った。

     ソレアーはワールドシリーズ第4戦で放った代打決勝アーチでもノミネートされていたが、こちらは1回戦敗退。このほか、クリス・テイラー(ドジャース)がリーグ優勝決定シリーズ第5戦で記録した1試合3本塁打、ムーキー・ベッツ(ドジャース)が4月17日のパドレス戦で見せた試合を締めくくる超ファインプレー、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)がレギュラーシーズン最終戦で放ったワイルドカード獲得を決めるサヨナラ打がノミネートされていた。

     対戦はレギュラーシーズン部門とポストシーズン部門に分けられ、トーナメント形式で実施(大谷の球宴二刀流はレギュラーシーズン扱い)。アンダーソンがレギュラーシーズン部門、ソレアーがポストシーズン部門を制し、決勝でソレアーがアンダーソンを破った。

  • ブレーブスが控え捕手を確保 2年800万ドルでピーニャと契約

    2021.11.16 09:42 Tuesday

     日本時間11月16日、2021年のワールドシリーズを制したブレーブスは、ブリュワーズからFAとなっていたマニー・ピーニャと2年800万ドルで契約したことを発表した。ブレーブスは今季、正捕手トラビス・ダーノウの故障離脱時に若手捕手ウィリアム・コントレラスが守備の不安を露呈。有望株シェイ・ランジェリアーズ(今季AAA級に昇格)はメジャー定着までにもう少し時間がかかるとみられており、堅守のベテラン捕手を獲得することで控え捕手の不安を解消した。

     現在34歳のピーニャは、今季ブリュワーズで75試合に出場して打率.189、13本塁打、33打点、OPS.732を記録。自己ワーストの打率に終わったが、自己最多の13本塁打を放ったため、OPSは例年並みの数字を維持した。捕手としては強肩堅守で知られており、通算盗塁阻止率34.7%(今季は29.7%)をマーク。一定水準の打撃力と安定した守備力を兼ね備えており、控え捕手にうってつけの存在と言える。

     ブレーブスの発表によると、2年800万ドルの内訳は、2022年が年俸350万ドル、2023年が年俸450万ドル。さらに、2024年は年俸400万ドルの球団オプションとなっている(バイアウトなし)。また、ピーニャは毎年収入の1%をブレーブスの基金に寄付することに合意しているという。

     ブレーブスは今年8月に正捕手ダーノウと2年1600万ドル+オプション1年で契約を延長しており、コントレラスやランジェリアーズが期待通りに育たなかったとしても、今後数年はダーノウとピーニャのコンビで戦うことができる。ダーノウもピーニャも決して高額な契約ではなく、若手捕手が順調に育った場合、ダーノウやピーニャをトレードで他球団へ放出することも可能だ。

     主砲フレディ・フリーマンの去就など、来季に向けての不安材料は残されているが、少なくとも捕手に関しては盤石の体制が整ったと言えるのではないだろうか。

  • メッツがエプラーにGM職をオファー 2020年までエンゼルスGM

    2021.11.16 09:21 Tuesday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、フロントオフィスの新たなリーダー(GMもしくは編成本部長)探しを続けているメッツは、前エンゼルスGMのビリー・エプラーにGM職をオファーしたようだ。一時は元ナショナルズGM補佐で現在は弁護士のアダム・クロミー氏が最有力候補に浮上していたが、その後「SNY」のアンディ・マルティノ記者がエプラーが有力候補となっていることを報じていた。難航を極めたメッツのGM探しは、ようやくクライマックスを迎えようとしている。

     エプラーはコネチカット大学を卒業後、NFLのワシントン・レッドスキンズでインターンを経験し、2000年にスカウトとしてロッキーズに入団。2004年オフにヤンキースへ移り、ブライアン・キャッシュマンGMの下で順調に出世し、2011年オフにはGM補佐まで昇格した。このとき、エンゼルスのGMの面接を受けていたが、選ばれたのはジェリー・ディポート(現マリナーズGM)。2014年8月にはパドレスのGMの面接を受けたが、A・J・プレラーが選ばれ、2014年9月にはダイヤモンドバックスのGMの面接を断っている。

     2015年オフ、ディポートがエンゼルスのGMを辞任すると、エプラーは再び面接を受け、GM就任が決定。マイク・トラウト中心のチーム作りを進め、大谷翔平、ジャスティン・アップトン、アンソニー・レンドン、アンドレルトン・シモンズらを獲得したが、5年間で1度もポストシーズンに進めなかったどころか、勝率5割以上のシーズンすら1度もなく、2020年シーズン終了後に解任された。

     なお、メッツは来季限りでブリュワーズとの契約が切れるデービッド・スターンズ編成本部長にフロントオフィスのリーダーを任せたいと考えていることが報じられている。今オフもスターンズの引き抜きを画策したものの、ブリュワーズから面接の許可を得られず失敗。ブリュワーズはスターンズとの契約を延長する方針であり、スターンズの引き抜きは困難を極めそうだ。

  • 新人王発表 レイズ・アロザレーナとレッズ・インディアが受賞

    2021.11.16 08:57 Tuesday

     日本時間11月16日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まる2021年シーズンの新人王の受賞者が発表され、ア・リーグはランディ・アロザレーナ(レイズ)、ナ・リーグはジョナサン・インディア(レッズ)が選出された。アロザレーナは球団史上4人目の受賞。同僚のワンダー・フランコらとの争いを制した。一方のインディアは30人の投票者から1位票を29票獲得し、準満票での受賞。レッズからの選出は1999年のスコット・ウィリアムソン以来、史上8人目となった。

     24歳のインディアは正二塁手に抜擢され、150試合に出場して打率.269、21本塁打、69打点、12盗塁、OPS.835をマーク。二塁手がナ・リーグの新人王を受賞するのは1982年のスティーブ・サックス(ドジャース)以来39年ぶり7人目であり、レッズの先輩であるピート・ローズも1963年に受賞している。インディアは惜しくも満票こそ逃したものの、1位票を29票、2位票を1票獲得して合計148ポイントの圧倒的支持。2位は86ポイントのトレバー・ロジャース(マーリンズ)、3位は22ポイントのディラン・カールソン(カージナルス)、4位は5ポイントのパトリック・ウィズダム(カブス)、5位は3ポイントのイアン・アンダーソン(ブレーブス)という結果だった。

     26歳のアロザレーナは昨年のポストシーズンでの大活躍が印象的だが、今季も新人王資格を保持しており、141試合に出場して打率.274、20本塁打、69打点、20盗塁、OPS.815を記録。レイズからの新人王選出は2008年のエバン・ロンゴリア、2011年のジェレミー・ヘリクソン、2013年のウィル・マイヤーズに続いて4人目となった。キューバ出身の選手としては史上6人目の快挙。アロザレーナは1位票が22票、2位票が4票、3位票が2票で合計124ポイントを獲得し、2位に63ポイントのルイス・ガルシア(アストロズ)、3位に30ポイントのフランコ、4位に27ポイントのアドリス・ガルシア(レンジャーズ)、5位には11ポイントのエマニュエル・クラセイ(インディアンス)がランクインした。

  • 積極補強が予想されるタイガース 左腕・ロドリゲスと5年契約へ

    2021.11.16 00:00 Tuesday

     再建モードから勝負モードへの移行期にあり、今オフの積極予想が予想されているタイガースがまず1人、大物FA選手の獲得に成功した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはレッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスと5年7700万ドルの大型契約で合意。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されていたが、同オファーを拒否したことが報じられていた。

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、今回の5年契約でロドリゲスに保証されるのは7700万ドル。これとは別に300万ドルの出来高が設けられているという。また、2年目のシーズン終了後(要するに2023年オフ)にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれているようだ。さらに、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、一部の球団に対するトレード拒否権が付属していることを報じている。

     現在28歳のロドリゲスは、2019年に自己最多の203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振という好成績を残したものの、昨季は新型コロナウイルス感染に起因する心筋炎で全休。しかし、今季は見事に復活を遂げ、157回2/3を投げて13勝8敗、防御率4.74、185奪三振をマークした。メジャー6年間で規定投球回到達わずか1度、通算防御率4点台(4.16)という数字には不安が残るが、28歳という若さや奪三振率の高さ(通算9.37)が5年契約につながったようだ。

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は、2013~15年にレッドソックスで投手コーチを務めていたフアン・ニエベスが今季からタイガースで投手コーチ補佐を務めていることを指摘。メジャー1年目のスプリング・トレーニングでお世話になったニエベスの存在がタイガース移籍の決め手となった可能性はある。ロドリゲス争奪戦にはレッドソックス、ブルージェイズ、エンゼルスなどが加わっていたが、ロドリゲスは勝負モードへの移行を進めるタイガースを新天地に選んだ。

  • マイナーのゴールドグラブ賞 有望株ラッチマン、パチェらが受賞

    2021.11.15 14:30 Monday

     ローリングス社とマイナーリーグ機構は日本時間11月13日に「MLBネットワーク」の番組内で今季のマイナーリーグのゴールドグラブ賞の受賞者を発表。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体トップ100以内にランクインしている選手では、1位のアドリー・ラッチマン(オリオールズ/捕手)、38位のクリスチャン・パチェ(ブレーブス/外野手)、66位のニック・プラット(ロイヤルズ/一塁手)、89位のマイケル・ハリス(ブレーブス/外野手)の4人が選出された。

     ラッチマンは2019年ドラフト全体1位指名でオリオールズに入団した超有望株。確実性と長打力を兼ね備えた打撃のみならず、守備への評価も非常に高く、リード、ブロッキング、スローイングとすべての面でハイレベルな能力を持っている。プラットは主に打撃面で飛躍の1年を過ごしたが、守備面でも安定感を発揮。一塁手としては肩が非常に強いのも特徴だ。

     パチェとハリスはともにブレーブス傘下の外野手。パチェは広大な守備範囲と強肩を兼ね備え、打撃面が向上すれば今すぐにでもメジャーでレギュラーを務めることのできる逸材である。ハリスは強肩への評価が非常に高く、今季はA+級の92試合で10補殺を記録するなど、その強肩ぶりを遺憾なく発揮した。

     前述の4人のほか、二塁のマイケル・マッシー(ロイヤルズ)、遊撃のホゼ・テナ(インディアンス)、外野のブレントン・ドイル(ロッキーズ)、投手のドレイ・ジェイムソン(ダイヤモンドバックス)はいずれも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでトップ30以内にランクインしている選手。それ以外の受賞者は、三塁のジャレッド・トリオーロ(パイレーツ)だけだった。

     今季のマイナーリーグのゴールドグラブ賞に選ばれた9名は以下の通り(カッコ内は所属チームとプロスペクト・ランキングの順位を表す)。

    捕手:アドリー・ラッチマン(オリオールズ/全体1位/球団1位)
    一塁:ニック・プラット(ロイヤルズ/全体66位/球団3位)
    二塁:マイケル・マッシー(ロイヤルズ/球団28位)
    三塁:ジャレッド・トリオーロ(パイレーツ)
    遊撃:ホゼ・テナ(インディアンス/球団12位)
    外野:マイケル・ハリス(ブレーブス/全体89位/球団4位)
    外野:ブレントン・ドイル(ロッキーズ/球団7位)
    外野:クリスチャン・パチェ(ブレーブス/全体38位/球団1位)
    投手:ドレイ・ジェイムソン(ダイヤモンドバックス/球団17位)

  • 37歳のカズマーJr.が現役引退を表明 今季13年ぶりのメジャー昇格

    2021.11.15 12:00 Monday

     ブレーブス傘下AAA級グウィネットは、37歳のベテラン内野手ショーン・カズマーJr.が今季限りで現役を引退することを発表した。2008年8月、24歳の誕生日を迎えてまもなくメジャーデビューを果たしたカズマーJr.だったが、そこから長いマイナー生活がスタート。そして、今年4月に13年ぶりとなるメジャー復帰を果たした。メジャーではわずか2シーズン、通算22試合の出場だったが、マイナーでは17シーズンで通算1753試合に出場。念願のメジャー復帰により、多くのファンの記憶に残る選手となったのは間違いない。

     1984年5月8日生まれのカズマーJr.は、2004年ドラフト5巡目(全体132位)指名でパドレスに入団。2005年にA級、2006年にA+級、2007年にAA級と順調にステップアップし、プロ入り5年目の2008年には早くもメジャー昇格を果たした。しかし、その後はメジャーに呼ばれることなくAAA級でのプレーが続き、2010年オフにFAとなってマリナーズと契約。1年後に再びFAとなり、今度はメッツと契約したが、この2チームでもメジャーに呼ばれることはなかった。

     2013年からブレーブスに加入し、ここでもひたすらマイナー生活の日々。毎年オフにFAとなり、マイナー契約を結ぶのを繰り返した。マイナーで突出した成績を残すことはなかったが、チームに必要な存在と判断され、毎年100試合前後に出場。ブライアン・スニッカー監督がAAA級で指揮を執っていた時期にもプレーしており、スニッカーはカズマーJr.のメジャー復帰を「監督としてのキャリアのなかで最高の瞬間の1つ」と大喜びしていた。

     なお、ブレーブスは今季26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、カズマーJr.はメジャーで3試合に出場しているため、チャンピオンリングをもらう権利があるものと思われる。メジャー復帰の夢を諦めず努力を続けてきたカズマーJr.は、メジャー復帰とチャンピオンリング獲得という最高の形でキャリアを締めくくることになった。

  • ロースター整理を進めるレイズ 右腕・ヘッドをマーリンズへ放出

    2021.11.15 11:30 Monday

     ルール5ドラフトのプロテクトに備えてロースター枠の整理を進めているレイズが2日連続のトレードを敢行した。レイズは日本時間11月14日にブリュワーズへマイク・ブロソーをトレードしたことを発表したばかりだが、同15日にはルイス・ヘッドをマーリンズへ放出。ルール5ドラフトから自軍の有望株をプロテクトするためには、期限までにロースターの40人枠に登録しておく必要があり、レイズはこのプロテクト用の枠を空けるために、既存選手のトレードによってロースター枠の整理を進めている。

     マーリンズは後日指名選手1名または金銭とのトレードでレイズからリリーフ右腕のヘッドを獲得。キム・アングGMは今オフの最優先課題に「複数の打者の獲得」を挙げつつ、「ブルペンの補強」に動く可能性があることを示唆していたが、ディラン・フローロ、アンソニー・ベンダー、アンソニー・バース、リチャード・ブライアーらが中心のブルペンにヘッドを加えることになった。

     ヘッドは今季31歳でメジャーデビューを果たした苦労人。2012年ドラフト18巡目(全体563位)指名でインディアンスに入団したものの、メジャー昇格を果たせないまま解雇され、2019年はドジャースのマイナーでプレーした。2020年はマリナーズとマイナー契約を結んだが、新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンが始まらないなかで5月に解雇。その後は太陽光パネルの販売を始めるなど、引退後に備えて動き始めていたが、レイズに拾ってもらい、今季はメジャーで27試合(うち2先発)に登板して2勝0敗、防御率2.31をマークした。

     マーリンズがレイズから投手を獲得するのは、この1年間でポール・キャンベル、ジョン・カーティス、デービッド・ヘスに続いてヘッドが4人目となる。ただし、カーティスは今年7月にブリュワーズへトレードされ、ヘスは成績不振によりシーズン途中で放出。現在もマーリンズに残っているのはキャンベルだけである。念願のメジャーデビューを果たしたヘッドが新天地マーリンズでどんな活躍を見せるか注目したい。

  • バイエズの市場は「予想以上に広い」 早期のメッツ残留は消滅か

    2021.11.15 11:00 Monday

     メッツからFAとなったハビアー・バイエズは、カルロス・コレア、コリー・シーガー、トレバー・ストーリー、マーカス・セミエンなど人材豊富な遊撃手市場で埋もれてしまうことを回避するために、早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性があるとみられていた。しかし、オフシーズンが始まってみると、予想以上に多くのチームがバイエズに興味を示しており、バイエズが早期のメッツ残留を選択する可能性は低下しているという。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者の話として伝えている。

     現在28歳のバイエズは今季カブスとメッツで合計138試合に出場し、打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813をマーク。OPS.599に終わった昨季の大不振を脱し、打点王&MVP投票2位の2018年ほどではないものの、2019年に近いレベルまで成績を戻した。ただし、28個しか四球を選ばなかったのに対してリーグ最多の184三振を喫するなど、粗いバッティングは依然として改善されていない。

     バイエズは昨年、二塁手よりも遊撃手としてのプレーを希望していることを明言。ただし、その際に「親友のフランシスコ・リンドーアと二遊間を組めるのであれば二塁を守ってもいい」と話し、実際に今季はメッツでリンドーアとの二遊間が実現した。メッツ残留を選択し、今後もリンドーアと二遊間コンビを形成する可能性もあるが、予想以上に多くのチームが興味を示している今、遊撃手として獲得してくれるチームからのオファーを待つ可能性が高まっている。

     FA市場の5人のスター遊撃手(コレア、シーガー、ストーリー、セミエン、バイエズ)のなかでは、バイエズは「5番手」という評価が一般的。よって、コレアやシーガーの獲得を逃したチームがバイエズ狙いにシフトする可能性もあり、バイエズは他の遊撃手の移籍先が決定するのを待たされることになるかもしれない。また、他の4人はクオリファイング・オファーを提示されており、獲得の際にドラフト指名権の喪失が発生しないのはバイエズの魅力と言える。

  • 俊足好打のマーテイに6球団以上が興味 今季メジャー最多47盗塁

    2021.11.15 10:30 Monday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、アスレチックスからFAとなった俊足好打の中堅手スターリング・マーテイに対してアストロズが興味を示しており、すでに代理人との話し合いを行ったようだ。マーテイはクリス・テイラーとともにFA市場における中堅手補強のベストの選択肢となっており、ドジャースからクオリファイング・オファーを提示されているテイラーに対し、マーテイは同オファーの対象でないのも魅力。「マイアミ・ヘラルド」のバリー・ジャクソン記者によると、マーテイには6球団以上が興味を示しているという。

     現在33歳のマーテイは長年にわたってパイレーツの正左翼手ないし正中堅手として活躍し、オールスター・ゲーム選出1度(2016年)、ゴールドグラブ賞2度(2015~16年)などの実績を誇るオールラウンドな外野手。ここ2年間はダイヤモンドバックス、マーリンズ、アスレチックスでプレーし、今季は120試合に出場して打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁、OPS.841の好成績をマークした。47盗塁はメジャー最多だったが、リーグを跨いで途中移籍したため、盗塁王のタイトルは獲得できず。マーリンズで記録した22盗塁はナ・リーグ5位、アスレチックスで記録した25盗塁はア・リーグ6位だった。

     アストロズは昨オフにジョージ・スプリンガーが退団したあと、若手選手でその穴を埋めており、今季はマイルズ・ストロー、チャス・マコーミック、ジェイク・マイヤーズらが起用された。レギュラーを固定できなかった中堅にマーテイを加えることができれば、球界屈指の強力打線はさらに強化される。

     マーテイにはアストロズ以外にもフィリーズ、メッツ、マーリンズ、ヤンキースなどが興味を示していることが報じられている。マーリンズは今季途中にマーテイとの契約延長を試みたものの、交渉が不調に終わり、トレード・デッドラインで放出したという経緯がある。再びマーテイを獲得すべく、すでにオファーを提示しているようだ。なお、ジャクソン記者は「多くの球団が興味を示しているものの、マーテイの決断が迫っているわけではない」と伝えている。

  • 先発左腕・ロドリゲスにエンゼルスなど複数の球団が興味を示す

    2021.11.15 10:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスに対してエンゼルスなど複数の球団が興味を示しているようだ。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されており、日本時間11月18日の返答期限までに同オファーの受諾を選択する可能性もある。また、レッドソックスはロドリゲスに複数年契約のオファーを提示したことが報じられており、複数の形でロドリゲスとの再契約を模索しているとみられる。

     現在28歳のロドリゲスは2015年にメジャーデビューしていきなり2ケタ勝利(10勝)をマークし、2018年に13勝を記録するなど徐々にステップアップ。2019年には34試合に先発して203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振の好成績を残すなど、大きな飛躍を遂げ、サイ・ヤング賞の投票では6位にランクインした。昨季は新型コロナウイルスに起因する心筋炎で全休したが、今季は惜しくも規定投球回には届かなかったものの、13勝を挙げて復活。メジャー6年間で64勝39敗、防御率4.16をマークしている。

     そのロドリゲスには少なくとも3球団以上(レッドソックスを含めると4球団)が興味を示しており、エンゼルス、タイガース、ブルージェイズの名前が報じられている。エンゼルスとタイガースはブルージェイズからFAとなったロビー・レイにも興味を示しているとみられ、複数の先発左腕を補強ターゲットにしている模様。ブルージェイズはレイとスティーブン・マッツがFAとなっており、この両左腕が今季投げた344イニングの穴を埋める存在としてロドリゲスの獲得を検討しているようだ。

     レッドソックスがクオリファイング・オファーを提示しているため、他球団がロドリゲスを獲得する場合、来年のドラフトにおいて指名権の喪失が発生する。通算防御率4点台、規定投球回到達1度の左腕をドラフト指名権を失ってまで獲得する必要があるか、各球団は慎重に検討することになりそうだ。

  • フリーマンは6年2億ドルを希望か ブレーブス側と大きな乖離

    2021.11.14 14:00 Sunday

     ブレーブスと再契約することを有力視されているフレディ・フリーマンだが、ブレーブスとのあいだには金額面で大きな乖離があるようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、フリーマンは6年2億ドル規模の契約を求めているものの、ブレーブスから提示された条件は5年1億3500万ドルだったという(どの時期に出されたオファーかは不明)。今年9月には両者のあいだに「ギャップ」があることが報じられていたが、単純計算で6500万ドルもの乖離が存在していることになる。

     フリーマンとブレーブスの再契約を議論する際に、よく比較対象に挙げられるのがポール・ゴールドシュミット(カージナルス)の5年1億3000万ドルの契約だ。ゴールドシュミットは2018年12月にダイヤモンドバックスからカージナルスへトレードされ、カージナルスで公式戦デビューする前に契約延長。ブレーブスはこのゴールドシュミットの契約をベースとし、5年1億3500万ドルというオファーを用意したのだろう。

     しかし、ダイヤモンドバックスから移籍してきたゴールドシュミットに対し、フリーマンはブレーブス一筋の生え抜き選手である。また、2020年には短縮シーズンではあるものの、ナ・リーグMVPに輝き、今季はブレーブスを26年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた。5年1億3500万ドルはワールドシリーズよりも前に出されたオファーだと思われるが、フリーマンのキャリアに様々な勲章が加わった今となっては割安感が否めない。

     ブレーブスの今季の年俸総額は1億4500万ドルほどであり、これは2007年にリバティ・メディア社がブレーブスを買収して以降では最高額。決して裕福な球団ではないため、6年2億ドル(年平均3300万ドル以上)というフリーマンの希望には応えられないかもしれない。特に一塁手は打てなくなると急激に価値が下がるため、いくら好選手とはいえ、すでに32歳のフリーマンと長期の大型契約を結ぶことには大きなリスクが伴う。

     相思相愛ではあるものの、ブレーブスにはフリーマンが希望するほどの大型契約をオファーする余裕がないのが実情。フリーマンがいわゆる「ホームタウン・ディスカウント」を受け入れて希望条件を引き下げなければ、26年ぶりのワールドシリーズ制覇を置き土産としてブレーブスを去ることになるかもしれない。

  • 今オフのFA市場で最高の選手はコレア 球団幹部12人から8票獲得

    2021.11.14 13:30 Sunday

     一部のトップ選手にのみ人気が集中していた近年のFA市場とは異なり、今オフは非常に多くの有力選手がFA市場に出ている。では、そのなかで最も人気のある選手は誰なのだろうか。メジャーリーグ公式サイトがフロントオフィスの決定権を持つ球団幹部12人に「チームのニーズに関係なく、FA市場で獲得可能な最高の選手は誰か」を尋ねた結果、最も多くの支持を集めたのはカルロス・コレア(8票)だった。次点はコリー・シーガー(3票)、残りの1票はマックス・シャーザーに入った。

     コレアとシーガー以外にもマーカス・セミエン、トレバー・ストーリー、ハビアー・バイエズがFAとなり、今オフのFA市場は遊撃手の層が非常に厚いのが特徴だが、27歳という若さやポストシーズン経験の豊富さが魅力となり、コレアがナンバーワンの評価を受けている。あるア・リーグ球団幹部は「彼は最も重要なポジションにおけるベストの選手だ。27歳と若く、キャリアを通して強豪チームの中心選手として活躍してきた」と高く評価。別のア・リーグ球団幹部も「打撃力も守備力も素晴らしく、ポストシーズンでも例外的な成功を収めてきた」と述べている。

     2012年ドラフト全体1位指名でプロ入りしたコレアは、今季を含めてポストシーズンに6度出場し、うち3度はワールドシリーズ進出。ポストシーズン通算18本塁打はレジー・ジャクソン、ミッキー・マントル、ネルソン・クルーズと並ぶ歴代7位タイの数字であり、デービッド・オルティスの本数をすでに超えている。こうしたポストシーズンの実績がFA市場での人気を後押しする要素となっているようだ。

     コレアは30歳中盤までをカバーするような長期契約を手にすることが確実視されているが、「身体能力を考えれば、三塁へのコンバートを問題なくこなし、三塁でも名手であり続けるだろう」と長期契約を懸念する声はあまり多くない。サイン盗み問題やそれに関連する一連の対応からコレアを忌み嫌うファンも少なくないが、「年齢や才能、実績を考えれば、すべてが魅力的だ」と球団幹部たちはコレアの実力を認め、高く評価している。

     移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はコレアが10年3億2000万ドルの超大型契約を得ると予想。コレアは自身の希望通り、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフランシスコ・リンドーア(メッツ)に匹敵する契約を得ることになるのだろうか。

  • 今オフ「最大の契約」を得る投手はゴーズマンか 対抗馬はレイ

    2021.11.14 11:30 Sunday

     2019年オフのゲリット・コール(ヤンキース)や2020年オフのトレバー・バウアー(ドジャース)のように、その年のFA市場における「最高の投手」が「最大の契約」を得るのは自然な流れだが、今オフはそうならない可能性が高い。「最高の投手」と目されるマックス・シャーザーは37歳と高齢であり、比較的短い期間の契約になることが予想されているからだ。「ESPN」の4人の記者の予想では、「最大の契約」を得る投手は満場一致でケビン・ゴーズマン。対抗馬はロビー・レイとなりそうだ。

     現在30歳のゴーズマンは、今季ジャイアンツで33試合に先発して192イニングを投げ、14勝6敗、防御率2.81、227奪三振の好成績をマーク。2012年ドラフト全体4位指名から長い時間を要したが、自慢のスプリッターを武器に一流投手の仲間入りを果たした。「ESPN」のバスター・オルニー記者は「契約総額ではゴーズマンが(投手では)トップになると思う。ジャイアンツ在籍期間で大きく飛躍を遂げた。彼の世代におけるチャーリー・モートンみたいな存在になるんじゃないかな」と指摘。同僚のアルデン・ゴンザレス記者は「バスターはおそらく正しい」と同意しつつ、対抗馬にア・リーグのサイ・ヤング賞の最有力候補とみられるレイの名前を挙げた。

     ゴンザレス記者はゴーズマンが2020年から好成績を残していたことを踏まえ、「レイよりもゴーズマンのほうが一流の成績を残した期間はわずかに長い」と指摘。ただし、「能力の上限はレイのほうがわずかに高いと思う」とも述べている。もう1つ、ゴーズマンにとって有利となる点は、クオリファイング・オファーの対象でないことだろう。レイはブルージェイズからクオリファイング・オファーを提示されているため、他球団がレイを獲得する場合、ドラフト指名権を手放さなければならない。よって、レイよりもゴーズマンに人気が集まる可能性がある。

     ちなみに、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はゴーズマンを6年1億3800万ドル(年平均2300万ドル)、レイを5年1億3000万ドル(年平均2600万ドル)と予想しており、契約総額ではゴーズマンに軍配。なお、シャーザーは3年1億2000万ドル(年平均4000万ドル)と予想されている。

  • ヤンキース・ジャッジ「ヤンキースでキャリアを終えることが目標」

    2021.11.14 11:00 Sunday

     アーロン・ジャッジ(ヤンキース)は「どんなことが待っているかはわからない」としつつも、常に「生涯ヤンキース」を望んでいることを明言している。2度目のシルバースラッガー賞を受賞したジャッジは、オンラインでの質疑応答に出席し、ヤンキースへの「愛」を改めて強調。「ヤンキースの一員としてキャリアを終えることは、僕の願いであり、目標でもある。もし僕に決定権があるならば、次の10年間は間違いないくヤンキースでプレーするよ」と述べた。来季終了後にFAとなるため、今後の動向が注目される。

     ブライアン・キャッシュマンGMは、今週カリフォルニア州カールスバッドで行われたGM会議に出席し、契約延長の可能性についてまだジャッジ側と話をしていないことを明らかにした。「彼は特別な選手だ。だから、(契約延長は)間違いなく特別なケースになる。今後どうなっていくかを予想したり、予言したりすることはできない。でも、彼が今チームにいてくれることには満足している。それは間違いないよ」とキャッシュマン。ヤンキースは自軍の選手がFAになる前に長期の契約延長を結ぶケースはあまり多くなく、近年ではアーロン・ヒックスとルイス・セベリーノに長期契約を与えたものの、故障が相次ぎ、成功したとは言えない。そうした事情もあり、ジャッジとの契約延長にも慎重な姿勢を見せている。

     来年4月に30歳の誕生日を迎えるジャッジは、新人王を受賞した2017年以来4年ぶりに大きな故障のないシーズンを過ごし、148試合に出場して打率.287、39本塁打、98打点、OPS.916の好成績をマーク。守備面でも見事な働きを見せ、ゴールドグラブ賞ではファイナリストから漏れたものの、フィールディング・バイブル賞を受賞した。今季の年俸は1000万ドル強だったが、年俸調停期間の最終年となる来季は1700万ドル前後まで上昇することが予想されている。

    「ヤンキースのファンは僕のことを仲間として扱ってくれる。それを考えると、他にプレーしたい場所などない。ヤンキー・スタジアムでプレーする機会を得て、毎日満席で大勢のファンが応援してくれるなんて素晴らしいことだ。夢が叶ったんだよ」と語るジャッジ。ヤンキースのフロントオフィスはジャッジとの長期契約にどんな判断を下すのだろうか。

  • ロッキーズが右腕・チャシーンと再契約 1年125万ドルとの報道

    2021.11.14 10:30 Sunday

     日本時間11月14日、ロッキーズは自軍からFAとなった33歳のベテラン右腕、ヨーリス・チャシーンと再契約を結んだことを発表した。契約条件は1年125万ドルのメジャー契約であることが報じられている。2010年代前半にロッキーズの先発ローテーションの一角として活躍したチャシーンは、様々な球団を渡り歩く時期を経て、今季7年ぶりにロッキーズ復帰。ロングリリーフで好投を重ねて信頼を獲得し、後半戦はセットアッパーに近い役割を担うなど、最終的には自己最多の46試合に登板した。

     昨季まで通算257登板のうちリリーフ登板は31試合しかなかったチャシーンだが、今季は登板した46試合のうち先発登板は1試合だけ。前半戦はロングリリーフが中心だったが、後半戦に入ると勝ちゲームの7回や8回に登板する機会も増え、3勝2敗、18ホールド、防御率4.34をマークした。ビル・シュミットGMは「彼は素晴らしい仕事をしてくれた」と高く評価しており、GM会議の場で再契約に前向きな姿勢を示していた。久しぶりにチームに戻ってきたチャシーンは、若手が多いチームの精神的支柱的な役割も担っていたという。

     シュミットは今季のチャシーンの働きを振り返り、「シーズンの最初はロングリリーフ要員だった。でも、しっかり結果を残し、バディ(=バド・ブラック監督)は試合の終盤で起用するようになった。(開幕直前に)彼と契約した時点ではそんなことは想定していなかったけど、彼がいい仕事をした結果だよ」とコメント。「もし(補強が成功して)本当にいいチームになれば、彼は来季ロングリリーフを担うことになるだろう。でも、彼はどんな役割でもチームに貢献する能力を持っている。我々には彼が必要なんだ」とチャシーンへの高い評価を述べた。

     チャシーンは2011年に11勝、2013年に14勝をマーク。パドレス時代の2017年に13勝、ブリュワーズ時代の2018年には自己最多の15勝を挙げており、メジャー13年間で81勝89敗、防御率4.06を記録している。

  • ブリュワーズがレイズからブロソー獲得 レイズは枠の整理が狙い

    2021.11.14 10:00 Sunday

     日本時間11月14日、ブリュワーズはレイズとのトレードでマイク・ブロソーを獲得したことを発表した。レイズにはメジャー経験のないエバン・ライファートが移籍する。ブリュワーズは年俸調停期間の最終年を迎えたジェイス・ピーターソンをノンテンダーFAとして放出する可能性があり、ブロソーはピーターソンに代わる内野のバックアップ要員を務めるとみられる。一方のレイズは、ルール5ドラフトのプロテクト用にロースター枠を整理する必要があり、ブロソーをマイナーリーガーとの交換で手放すことを決めた。

     現在27歳のブロソーは、一塁、二塁、三塁を守ることのできる右打ちの内野手。2020年の地区シリーズ第5戦でアロルディス・チャップマン(ヤンキース)から放った決勝ホームランが非常に有名だ。昨季は短縮シーズンのなかで打率.302をマークする活躍を見せたものの、今季はなかなか調子が上がらず、57試合に出場して打率.187、5本塁打、18打点、OPS.613と低迷。AAA級で51試合に出場するなど、マイナーで過ごす期間も長かった。ルール5ドラフトからプロスペクト(若手有望株)をプロテクトするためには、ロースターの40人枠に登録する必要があり、そのためには既存の選手を40人枠から外さなければならない。ブロソーのトレードはその動きの一環とみられている。

     ブリュワーズとしては、マイナーリーガー1人との交換でFAまであと4年保有できる内野手を獲得することができた。デービッド・スターンズ編成本部長は「マイクは(2020年の)ワールドシリーズ進出に貢献してからそれほど時間が経っていない。使い勝手がよく、我々が求めていた選手だ」と加入を歓迎。ブリュワーズが放出したライファートは22歳のリリーフ右腕であり、今季はマイナーのA級とA+級で合計37試合に登板して3勝3敗8セーブ、6ホールド、防御率2.10をマークした。お互いの狙いが非常に明確なトレードと言える。

  • トレード市場の主役はアスレチックスとレッズ 主力放出の可能性

    2021.11.13 13:16 Saturday

     今年7月末のトレード・デッドラインではカブスとナショナルズの2チームが主力選手を次々に放出して大規模なチーム解体を敢行し、トレード市場の主役となったが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が複数の関係者から得た情報によると、今オフのトレード市場の主役になるとみられているがアスレチックスとレッズの2チームだ。ともに年俸総額の削減に動く見込みであることが報じられており、今オフのトレード市場において「積極的な売り手」になることが予想されている。

     フェインサンド記者は、ナ・リーグのある球団幹部の「この2チームはこの冬、すべての選手を手放す可能性があるんじゃないかな。FA選手に大金を投じたくないチームはプロスペクトを用意すれば、この2チームから優秀な選手を獲得することができる」というコメントを紹介。すでに球界の内部でも「アスレチックスとレッズは売り手」という認識が広まりつつあるようだ。

     アスレチックスでトレード候補として他球団からの注目を集めそうな選手は、正一塁手マット・オルソン、正三塁手マット・チャップマン、先発ローテーションを担うフランキー・モンタス、クリス・バシット、ショーン・マネイアといった面々。バシットとマネイアは来季終了後にFAとなるため、今オフ中に放出される可能性が極めて高く、2年後にFAとなるオルソン、チャップマン、モンタスも条件次第ではトレードが実現するだろう。

     一方のレッズは、すでに先発右腕ルイス・カスティーヨのトレードを検討中であることが報じられており、他にはカスティーヨとともに先発ローテーションを担うソニー・グレイとタイラー・マーリー、正左翼手ジェシー・ウィンカーらがトレード候補になるとみられる。4選手ともあと2年保有可能であり、カスティーヨ、ウィンカー、マーリーの3人は年俸調停権を持っている。グレイは来季が3年3200万ドルの契約最終年であり、2023年は球団オプション(年俸1200万ドル)だ。

     今オフは豊作と言われるFA市場はもちろん、アスレチックスとレッズが主役になるであろうトレード市場からも目の離せない日々が続きそうだ。

  • 安易なタンキングをしないレイズ ニアンダー編成本部長の哲学とは

    2021.11.13 12:35 Saturday

     26年ぶりの世界一に輝いたブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは、カリフォルニア州カールスバッドで行われたGM会議の最終日、ワールドシリーズを制するためのチーム作りについて「選手層の厚さだけでなく、10月の戦いを勝ち抜くために優秀な選手、チームの勢い、そしてラッキー要素が必要だ」と述べた。また、「ポストシーズン進出=ワールドシリーズ制覇ではないが、まずはポストシーズンに進出する必要があるという事実を見失うべきではない」とも主張。実は、これはレイズのエリック・ニアンダー編成本部長の哲学と共通するものである。

     カブス(2016年)やアストロズ(2017年)がチームを完全に解体する「タンキング」を経てワールドシリーズ制覇を成し遂げたことにより、球界では安易なタンキングが流行している。「今は優勝を狙えない」と判断したチームが主力選手を放出し、若手有望株をかき集めようとするのだ。しかし、ニアンダーが率いるレイズは球界有数のスモールマーケット球団でありながら、こうした安易なタンキングには全く興味を示さない。なぜなら「育成と勝利の両立は可能」と考えているからだ。

     球団名をデビルレイズからレイズに変更した2008年に初のリーグ優勝を果たし、その後はポストシーズンの常連チームとなった印象のあるレイズだが、2014年から5年連続でポストシーズン進出を逃し、2016年には地区最下位に沈んだ。ニアンダーは「あのような時期を二度と経験したくない」と語る。「実現するのは簡単ではないけど、着実な上昇と持続的な成功を目指している。まずはできるだけ多くポストシーズンに進出することだ。それはワールドシリーズ制覇のチャンスが増えることを意味するからね」と再建モードと勝負モードを繰り返すようなチーム運営には否定的な見解を示した。

     今季プロスペクト2投手を放出してネルソン・クルーズを獲得したように、「現在」の勝利のために動くこともあるが、ニアンダーをはじめとするレイズのフロントオフィスは「現在」と「将来」のバランスを常に考えている。だからこそ、元サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルを放出したり、有望株ワンダー・フランコの昇格に備えて正遊撃手ウィリー・アダメスを放出したりするような大胆な動きもできるのだ(しかもスネルやアダメスとの交換で獲得した選手は地区優勝にしっかり貢献)。もちろん、これは今季マイナー4階級で優勝したように、育成力が伴っているからこそできることでもある。

     ただし、レイズはワールドシリーズ制覇という最終目標をまだ達成していない。ニアンダーは「ポストシーズンで勝つためにはレギュラーシーズンで多くの試合に勝つチームを作ることが一番だと考えているが、(レギュラーシーズンとポストシーズンで)多少ニュアンスが異なる部分があるかもしれない。でも重なる部分は多いと思っている」と語る。そして、「何より(ポストシーズンの)経験が重要だ。今季は残念な結果だったが、選手たちは経験を積んだ。その経験は来季に向けて非常に有益なものとなるだろう」と来季への期待を口にした。

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