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  • エンゼルスがブルペン補強 レイズからストリックランドを獲得

    2021.5.16 10:30 Sunday

     日本時間5月16日、エンゼルスは後日指名選手1名または金銭とのトレードでレイズからリリーフ右腕のハンター・ストリックランドを獲得したことを発表した。現在32歳のストリックランドは今季13試合に登板して16イニングを投げ、2ホールド、防御率1.69、16奪三振をマーク。メジャー8年間の通算防御率は3.14となっている。日本時間5月17日のレッドソックス戦からチームに合流することが予想されている。

     エンゼルスのジョー・マドン監督はストリックランドについて「私は彼がサンフランシスコにいてプレーオフに出場したときから彼を見てきた」とコメント。「彼はパワーのある投手でたくさんの成功を収めてきた。今季は本当にいいピッチングをしている。我々のブルペンにさらなるパワーが加わることになる」とメジャー通算21セーブ、72ホールドの実績を誇る右腕の加入を歓迎した。

     ストリックランドはジャイアンツ時代の2014年とナショナルズ時代の2019年に2度のワールドシリーズ制覇を経験している。ストリックランドの元同僚であるトニー・ワトソンは「僕はハンターのことを昔から知っている。彼は激しく競争する男で、試合終盤に投げた経験もある。サンフランシスコではクローザーを務めて成功を収めたこともある。本当にいい球を投げるし、僕たちにとってナイスな補強になるだろう」と語った。

     ストリックランドは気性の激しさで有名であり、2018年にはセーブに失敗したあと、ドアを殴って骨折。また、2014年の地区シリーズでブライス・ハーパーに本塁打を打たれたことを逆恨みし、2017年にハーパーと対戦した際に故意死球を与えて大乱闘を引き起こしたこともある。ワトソンはこの点について「過去にサンフランシスコで起きたことは誰もが知っている。でも、彼はキャリアを重ねるなかで成長したと思う」と語り、ストリックランドが感情をコントロールできる投手に成長したと考えているようだ。

  • エンゼルス・大谷翔平 疲労を考慮して次回登板は先送りに

    2021.5.15 15:30 Saturday

     エンゼルスの大谷翔平は先発ローテーションの順番通りであれば、日本時間5月19日のインディアンス戦で先発予定だったが、ジョー・マドン監督は疲労を考慮して次回登板を先送りすることを明らかにした。「彼の登板を先送りする予定だ。(次回登板が)いつになるかはわからない」とマドン。「マメの問題ではない。今後を考えたうえでの措置だ。前回の登板翌日、彼は打席で少し疲れているように見えた。それが私にとって警告になった」と大谷の疲労を考慮したうえで決断した。

     大谷は今季5度目の先発登板となった日本時間5月12日のアストロズ戦で7回4安打10奪三振1失点の好投を見せ、8回以降は右翼の守備に就いた。その翌日は「2番・DH」でスタメン出場したが、4打数0安打2三振。今季は3度の投打同時出場も含めてチームの37試合中34試合でスタメン出場しており、投手に専念した2試合、代打で出場した1試合を含めると全試合出場を継続中。首脳陣は本人と相談したうえで出場可否の判断を下しているが、「働きすぎ」が懸念される状況となりつつある。

     マドンは大谷が今季ここまで素晴らしい働きを見せていることを認めつつも、「シーズンが進むなかで自身の体調について正直になることが大切だ」と「働きすぎ」への懸念を示している。エンゼルスは大谷が疲労によりコンディションを崩したり、投球フォームに悪影響が出たりすることを懸念しており、今後はチームの判断で強制的に休養日を設けるケースも出てくるかもしれない。

     マドンは「彼に回復の時間を与えるだけだよ」と話しており、先発ローテーションの順番を1周飛ばすようなことにはならない見込み。先発登板が1~3日だけ先送りされるとみられている。今季ここまで打者としてリーグ最多タイの11本塁打を放ち、投手としては5先発で防御率2.10、奪三振率14.03をマークしている大谷。このままいけばオールスター・ゲーム初選出の可能性も極めて高く、チームはより一層、大谷のコンディション管理に気を遣うことになりそうだ。

  • エンゼルス退団のプーホルス 3~4球団が興味を示す

    2021.5.15 12:00 Saturday

     エンゼルスを退団して正式にフリーエージェントとなったアルバート・プーホルスに対して3~4球団が興味を示しているようだ。日本時間5月15日、「FanSided」のロバート・マレーが自身のTwitterで伝えた。10年2億4000万ドルの超大型契約の満了を待たずにエンゼルスを退団することになったプーホルスは現役続行を希望していることが報じられている。なお、年俸の負担義務はエンゼルスにあり、他球団はメジャー最低保証年俸でプーホルスを獲得することができる。

     41歳のプーホルスは今季エンゼルスで24試合に出場して打率.198、5本塁打、12打点、OPS.622を記録。一塁手として20試合、指名打者として2試合にスタメン出場していたが、エンゼルスはジャレッド・ウォルシュを一塁、大谷翔平をDHのレギュラーとして起用する方針を固めており、プーホルスの出場機会が激減することが確実となっていた。通算700本塁打などの目標を持つプーホルスは一定の出場機会を得ることを望んでおり、エンゼルスとプーホルスの双方が納得したうえで退団という決断に至ったと言われている。

     エンゼルスのジョー・マドン監督はプーホルスについて「彼はプレーすることを望んでいる。フィールドにいることを望んでいるんだ。彼はベンチ要員にはなりたくないと思っている。彼には大きなプライドがあり、だからこそ彼は初年度に満票で殿堂入りするような名選手になることができた。それについて疑う余地はないよ」と語っている。

     3~4球団が興味を示しているものの、興味のレベルは明らかになっていない。2016年を最後に平均以上のOPSを記録できていないことを考えると、プーホルスにレギュラーとしての出場機会を与えるチームは現れないだろう。プーホルスがレギュラーとしての出場を望むのであれば、まずはプラトーン要員ないし代打要員としての起用を受け入れ、結果を残してレギュラーの座を勝ち取るしかない。なお、今季は左腕に対してOPS.878をマークしており、3~4球団は対左腕用のプラトーン要員としての獲得を検討していることが予想される。

  • 五輪出場目指すアメリカ代表 元メジャーリーガーが続々参戦

    2021.5.15 11:30 Saturday

     東京五輪出場を目指すアメリカ代表はすでに元エンゼルス監督のマイク・ソーシアが監督を務めることが決定しているが、ソーシアが率いるチームの陣容も少しずつ明らかになり始めている。まだ正式なロースター発表は行われていないものの、現地の報道によると、ホーマー・ベイリー、エドウィン・ジャクソン、デービッド・ロバートソン、トッド・フレイジャー、マット・ウィータースといった元メジャーリーガーたちの参戦が濃厚となっているようだ。

     東京五輪のアメリカ大陸予選は日本時間6月1日にスタートする。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ベイリーとジャクソンの両ベテラン右腕がアメリカ代表に加わる見込みだという。35歳のベイリーはレッズなどで活躍し、3度の2ケタ勝利を含む通算81勝を記録。ノーヒッターも2度達成している。37歳のジャクソンは14球団で公式戦出場というメジャー記録を持ち、5度の2ケタ勝利を含む通算107勝を記録。ダイヤモンドバックス時代の2010年にノーヒッターを達成した。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは、かつてヤンキースなどで活躍したロバートソンがアメリカ代表に加わる見込みであることを伝えている。36歳のロバートソンはヤンキースとホワイトソックスでセットアッパーやクローザーとして活躍。通算137セーブ、147ホールド、防御率2.90をマークしているが、フィリーズ移籍後は故障に苦しみ、昨年10月にFAとなったあと、無所属の状態が続いている。

     また、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは、先日パイレーツを解雇されたフレイジャーがアメリカ代表に加わる見込みであることを伝えている。35歳のフレイジャーは通算218本塁打の実績を誇るが、今季は13試合に出場して打率.086、0本塁打、4打点、OPS.314に終わった。シャーマンによると、35歳のベテラン右腕、ブラッド・ブラックも暫定ロースターに名を連ねているようだが、レッズのマイナーで好投しているブラックはメジャー昇格のチャンスがあれば、そちらを優先するとみられている。

     さらに、日本時間5月15日にはオリオールズの正捕手として活躍したウィータースが参戦予定であることも明らかになった。34歳のウィータースは2007年ドラフト全体5位指名と大きな期待を背負い、通算146本塁打、オールスター・ゲーム選出4度、ゴールドグラブ賞2度の実績を残した。過去2年間はカージナルスでヤディアー・モリーナの控えを務め、昨年10月にFAとなったあとは無所属となっている。

     なお、「ロサンゼルス・タイムズ」のビル・シェイキンによると、アメリカ代表は2007年新人王、2011年MVPのライアン・ブラウンにも出場を打診しているが、37歳のブラウンは家族と過ごす時間を優先する意向を示しており、参戦の可能性は低そうだ。

  • プーホルスがウエーバー通過でFAに 獲得球団は現れるのか

    2021.5.14 15:00 Friday

     日本時間5月14日、エンゼルスからDFAとなっていたアルバート・プーホルスが正式にフリーエージェントとなった。プーホルスがDFAとなってエンゼルスのロースターの40人枠から外れたのは同7日。そこから7日間、他球団はトレードまたはウエーバーでプーホルスを獲得することが可能だったが、ウエーバーで獲得した場合、プーホルスの今季の残り年俸を負担する義務が生じるため、当然ながら獲得に動くチームは現れなかった。

     プーホルスはエンゼルスと10年2億4000万ドルの超大型契約を結んでいたが、エンゼルスからリリースされてフリーエージェントとなったことにより、エンゼルス在籍期間は正式に終了。現役続行を望むプーホルスは今後フリーエージェント選手の1人として新たな所属チームを探すことになる。なお、今季の残り年俸の支払い義務はエンゼルスにあり、他球団はメジャー最低保証年俸でプーホルスを獲得することができる。

     プーホルスはエンゼルスで過ごした10年間で1181試合に出場し、打率.256、222本塁打、OPS.758を記録。シーズン100打点は4度記録したが、シーズン40本塁打は1度だけ、OPSが.900を超えたシーズンは1度もなく、超大型契約に見合う活躍はできなかった。なお、メジャー1年目から10年連続で「打率3割・30本塁打・100打点」をマークするなど、カージナルスでプレーした11年間では1705試合に出場して打率.328、445本塁打、OPS1.037、MVP3度、世界一2度など輝かしい実績を残している。

     通算667本塁打は歴代5位、通算3253安打は歴代13位の大記録であり、現役引退後には有資格1年目でのアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。また、通算3000安打と500本塁打の両方を達成しているのは、ハンク・アーロン、アレックス・ロドリゲス、ウィリー・メイズ、ラファエル・パルメイロ、エディ・マレー、プーホルスの6人だけである。

     プーホルスはレギュラーとしての出場機会を求めているとみられるが、2016年を最後に平均以上のOPSを記録していない41歳の一塁手をレギュラーとして獲得するチームが現れる可能性は低い。今季は打率.198、5本塁打、OPS.622という不振のなかでも左腕にはOPS.878と上々の数字を残しており、「対左腕用の一塁手または指名打者」もしくは「代打要員」という役割を受け入れるのが現役続行への近道となるだろう。

     カージナルスが今季の開幕ロースターにプーホルスと同じ「右打ちの一塁手」であるジョン・ノゴウスキーを入れていたことを考えると、カージナルスの「背番号5」が10年ぶりの復活する可能性もゼロではないのかもしれない。今後の動向に注目したい。

  • トップ100プロスペクトの同一チーム同時デビューは史上3例目

    2021.5.13 16:00 Thursday

     マリナーズはジャレッド・ケルニックとローガン・ギルバートの両プロスペクト(若手有望株)が日本時間5月14日にメジャーへ昇格することを正式に発表した。プロスペクト右腕のギルバートは同日のインディアンス戦での先発が予定されており、プロスペクト外野手のケルニックは左翼手としてスタメンに名を連ねることが有力視されている。チーム再建を進めるなかで多数のプロスペクトを育ててきたマリナーズの「明るい未来」がいよいよ本格的にスタートする。

     プロスペクトの情報を中心に扱う「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングによると、ケルニックは全体4位、ギルバートは全体28位(注・シーズン開幕時は33位)という高い評価を受けている。21歳のケルニックは広角に鋭い打球を打ち分ける完成度の高い打者として知られており、走塁や守備もハイレベル。走攻守すべてを兼ね備えた5ツール・プレーヤーとしてオールスター常連のスター選手になる可能性を秘める。

     一方、24歳のギルバートは先発2番手クラスのポテンシャルを秘める右腕であり、90マイル台後半に達する速球、スライダー、カーブ、チェンジアップとすべての球種でストライクを取ることができる。プロスペクト・ランキングで全体トップ100に名を連ねるレベルの有望株が同じチームで同じ日にメジャーデビューするのはメジャーでも非常に珍しいことである。

     前出の「MLB Pipeline」がプロスペクト・ランキングを作成するようになった2004年以降、全体トップ100にランクインしているプロスペクトが同じチームで同じ日にメジャーデビューしたのは過去に2例しかない。1度目は2013年開幕時に全体13位だったクリスチャン・イェリッチと同70位だったジェイク・マリズニックが同年7月23日(現地時間)にマーリンズでメジャーデビュー。イェリッチは「2番・レフト」、マリズニックは「6番・センター」でスタメンに名を連ねた。

     2度目は2016年開幕時に45位だったマニュエル・マーゴと同92位だったハンター・レンフローが同年9月21日(現地時間)にパドレスでメジャーデビュー。マーゴは代走から、レンフローは代打から途中出場し、それぞれレフトとライトの守備に就いた。ただし、このパドレスのケースは9月に入ってロースター枠が25人から40人に拡大されたあとの事例である。

     今回のマリナーズのケースは投手と野手が1人ずつという点において史上初の事例となる。また、2人の順位の合計が37(4+33)というのは3例のなかで最少。2人ともトップ35以内というのも初めてのことである。ケルニックとギルバートはデビュー戦でどんな活躍を見せてくれるだろうか。マリナーズの「明るい未来」がついに幕を開ける。

  • マリナーズ 投打のトップ・プロスペクトが同時昇格へ

    2021.5.13 10:00 Thursday

     プロスペクト外野手のジャレッド・ケルニックが日本時間5月14日のインディアンス戦(T-モバイル・パーク)でメジャーデビュー予定となっているマリナーズだが、プロスペクト右腕のローガン・ギルバートも同時に昇格し、同試合に先発する予定であることが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのプロスペクト・ランキングではケルニックが全体4位(球団1位)、ギルバートが全体28位(球団4位)にランクインしている。

     マリナーズは先発投手陣に故障者が続出。左前腕を痛めて手術を受け、今季終了となったジェームス・パクストンのほか、エース左腕のマルコ・ゴンザレス、ニック・マーガビシャス、エルジェイ・ニューサムと合計4人の先発投手が故障者リストに登録されている。ギルバートは今季まだAAA級タコマで1試合しか投げていないが、先発投手が不足しているチーム状況もあり、予定より早い時期にメジャーデビューすることになった。

     先発ローテーションの一角に加わることが確実視されるギルバートだが、マリナーズは厳格な球数制限を設けるとみられる。AAA級タコマでの今季初登板では5イニングを投げて被安打4、奪三振5、与四球0、失点1の好投を披露。球数は67球だった。4月下旬のマイナーキャンプでの最終登板では4回74球でマウンドを降りており、投球イニング数に関係なく、70球前後が交代の目安になることが予想される。

     マリナーズはチーム再建を着実に進めており、有望株を豊富に抱えていることもあってファーム組織ランキングでは30球団中3位にランクイン。開幕ロースター入りしたテイラー・トラメル、今回昇格するケルニックとギルバート以外にも、フリオ・ロドリゲス、エマーソン・ハンコック、ジョージ・カービー、ノエルビ・マーテイといった有望株たちがメジャー昇格に向けて日々成長を続けている。まずはケルニックとギルバートの2人がメジャーの舞台でどんなプレーを見せてくれるか非常に楽しみだ。

  • レイズが筒香のDFAを発表 「チームにとってベストの決断」とGM

    2021.5.12 10:00 Wednesday

     日本時間5月12日、レイズは筒香嘉智をDFAとしたことを発表した。DFAとはロースターの40人枠に登録されている選手を40人枠から外す措置のことであり、筒香は今後7日以内にトレードされるかウエーバーに置かれることになる。獲得を希望する球団が現れずウエーバーを通過した場合、筒香は40人枠外の選手としてレイズのマイナーに残留するかFAとなって次の所属先を探すことになる。なお、レイズは筒香に代わって24歳のケビン・パドロのメジャー再昇格を発表している。

     2019年12月にレイズと2年1200万ドルの契約を結んだ筒香。移籍1年目の昨季はコロナ禍での異例のシーズンのなかで難しい調整を強いられ、51試合で打率.197、8本塁打、24打点、OPS.708に終わったが、ハードヒット率や四球率がメジャー上位15%以内にランクインするなど、打撃の内容自体は決して悪くなく、2年目の今季は飛躍が期待されていた。

     今季は崔志萬(チェ・ジマン)の故障により一塁のポジションを与えられ、高い四球率を評価されてリードオフマンとして開幕を迎えたが、26試合に出場して打率.167、0本塁打、5打点、OPS.462と大不振。三振率は30%を超え、早々にリードオフマン失格となった。チェの戦列復帰が迫っており、筒香の処遇に注目が集まっていたが、チェの復帰を待たずにDFAが発表され、レイズの40人枠から外れることが決定した。

     エリック・ニアンダーGMは「我々が望んでいた結果ではなかったし、ヨシも望んでいなかったと思う。でも、これが現時点でチームにとってベストの決断だと感じている。彼はプロフェッショナルであり、優しい男だった。今日までの彼の努力には感謝している」とコメント。レイズは筒香がマイナーでコンスタントに試合に出場して本来のパフォーマンスを取り戻すことを期待しており、筒香がマイナーに残留することを選択した場合、歓迎する意向を示している。

     ケビン・キャッシュ監督は「彼がどんなに一生懸命努力してきたか、毎日しっかり準備してきたか、前向きな姿勢を保ってきたか、ということを考えると、彼を責めることはできない」と筒香のことを思いやりつつ、「ここ数週間、打席数や出場機会の確保が少し難しくなっていた。他の選手に出場機会を与えたほうがチームのためになると思ったんだ」とシビアな現状を語った。

     レイズは日本時間5月13日のヤンキース戦でゲリット・コールと対戦するため、「コール・キラー」として知られるチェをこの試合から復帰させるとみられている。チェの復帰を待たずにDFAが発表された筒香だが、チェの復帰が迫っていることがDFAの決定打となったことは間違いない。成績と年俸が見合っていないことを考えると、獲得を希望する球団が現れるとは考えにくく、実質的にはレイズのマイナーに残留するかFAになるかの二択ということになりそうだ。

  • メッツ・デグロム MRI検査異常なしも故障者リスト入り

    2021.5.11 13:30 Tuesday

     メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは「身体の右側の違和感」を訴えて日本時間5月10日のダイヤモンドバックス戦を5イニングで降板。前回の登板予定を右広背筋の張りで回避していただけに、深刻な故障であることが心配されたが、MRI検査の結果、構造上のダメージは見つからなかった。しかし、メッツはデグロムを10日間の故障者リストに登録することを決定。これによりローテーションを1周飛ばすことが確定し、戦列復帰は最短で同22日のマーリンズ戦となる。

     右広背筋の張りで先発登板を回避したときは故障者リストに入らなかったデグロムだが、今回は故障者リスト入りが決定した。ただし、「先発登板を1回飛ばす」という結果だけを見れば前回と変わらず、メッツは絶対的エースの長期離脱という最悪の状況を回避することができた。なお、今回は前回の登板回避の原因となった広背筋ではなく、腰に近いエリアに違和感を訴えていたと言われている。

     今季のデグロムは開幕から圧巻のパフォーマンスを続けており、ここまで6試合に先発して40イニングを投げ、3勝2敗、防御率0.68、65奪三振をマーク。日本時間4月24日のナショナルズ戦では自己最多の15奪三振を記録し、2安打完封勝利を達成した。また、今季はバッティングでも打率.467(15打数7安打)、1二塁打、2打点、OPS1.000と素晴らしい働きを見せている。

     現在、メッツの先発ローテーションはデグロム、マーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソン、ジョーイ・ルケーシーの5人で構成されている。また、デグロムの代わりに先発する投手はジョーダン・ヤマモトが最有力視されている。6月上旬から中旬にかけてカルロス・カラスコ(右ハムストリングの故障)とノア・シンダーガード(トミー・ジョン手術のリハビリ中)の2人が復帰する予定のため、6月が終わるころには、メッツの先発ローテーションは極めて強力な布陣となっているはずだ。

  • レイズ・崔志萬がまもなく復帰 注目される筒香嘉智の処遇

    2021.5.11 13:00 Tuesday

     レイズは右膝の故障で開幕から故障者リスト入りしていた崔志萬(チェ・ジマン)が早ければ日本時間5月12日のヤンキース戦、遅くともゲリット・コールと対戦する翌13日の同カードから戦列に復帰するとみられている。そこで注目されるのが開幕からチェに代わる「左打ちの一塁手」として起用されてきた筒香嘉智の処遇だ。チェに代わってアクティブ・ロースターから外れることが有力視される筒香だが、ケビン・キアマイアーが故障離脱したことが筒香を助けるかもしれない。

     チェは今月に入ってからマイナーの試合でのリハビリ出場を開始し、ここまで5試合に出場して打率.316(19打数6安打)を記録。最初の3試合は10打数1安打に終わったが、直近2試合で9打数5安打を記録し、メジャー復帰の準備が整ったとみられている。早ければ日本時間5月12日のヤンキース戦からメジャーに呼ばれる可能性があるものの、この日のヤンキースの先発は左腕ジョーダン・モンゴメリー。よって、レイズはチェのメジャー復帰をもう1日だけ先延ばしにして、コールと対戦する翌13日の試合から復帰させる可能性もある。

     筒香は今季のスタメン出場19試合のうち、一塁手として11試合、指名打者として8試合に出場。しかし、チェの復帰以降は一塁手としての出場機会が完全に失われる可能性がある。今季はここまで26試合に出場して打率.167(78打数13安打)、4二塁打、0本塁打、5打点、OPS.462と極度の打撃不振に苦しんでおり、三振率は31%に達する(87打席で27三振)。筒香が担ってきた「左打ちの一塁手」という役割はチェと完全に被るため、レイズとしては無理に筒香をアクティブ・ロースターに置いておく必要がなくなるというのが実情だ。

     よって、レイズは筒香の復調を促すため、マイナーでコンスタントに試合に出場させるという選択をする可能性がある。ただし、筒香の契約にはマイナー降格を拒否できる条項が盛り込まれており、筒香の同意なしにマイナーへ降格させることはできない。とはいえ、現在の筒香の成績ではFAとなったあとにメジャー他球団から声がかかる可能性も低いため、筒香はマイナー降格を受け入れるかもしれない。もちろん、FAとなって日本へ復帰することも選択肢の1つとなるだろう。

     ただし、チェの復帰に伴って筒香がアクティブ・ロースターから外れるとは必ずしも断言できない。レイズはキアマイアーの離脱によって現時点では投手14人・野手12人のロースター構成になっているからだ。チェの代わりに投手1人をマイナーに降格させ、投手13人・野手13人の構成に戻すことも考えられる。キアマイアーの離脱で左翼オースティン・メドウズ、中堅マニュエル・マーゴ、右翼ランディ・アロザレーナの形がメインとなれば、指名打者が空く。少なくともキアマイアーの離脱中は、メドウズの14試合に次ぐ8試合で指名打者としてスタメン出場している筒香が指名打者での出場機会を確保するチャンスは残されているのだ。

     筒香がロースター残留ギリギリの立場にいることは間違いない。ワンダー・フランコなどプロスペクトの昇格も控えているだけに、レイズでの居場所を確保するためには一刻も早くバットで結果を残すことが求められる。

  • マリナーズの有望株・ケレニック 次のホームゲームから昇格

    2021.5.11 12:00 Tuesday

     日本時間5月11日、マリナーズの有望株外野手、ジャレッド・ケレニックが同14日から始まる本拠地T-モバイル・パークでのインディアンス4連戦でメジャー初昇格を果たす予定であることが明らかになった。まだ球団からの正式発表は行われていないものの、「ESPN」のジェフ・パッサンが第一報を伝えた。ケレニックは2018年ドラフト全体6位指名でメッツに入団し、同年12月の大型トレードでマリナーズに加入。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングでは全体4位にランクインしている。

     現在21歳のケレニックは今季、AAA級タコマで開幕を迎え、ここまで4試合に出場して打率.444(18打数8安打)、2本塁打、5打点、2盗塁、OPS1.278と素晴らしい活躍を見せている。今季はオープン戦でも10試合で打率.300、2本塁打、5打点、OPS1.140の好成績を残したが、テイラー・トラメルが19試合で打率.311、3本塁打、9打点、OPS1.037をマークして正左翼手の座を獲得。ケレニックは代替トレーニング地へ送られ、マイナーのキャンプに参加したあと、AAA級タコマで2021年シーズンをスタートすることになった。

     そのトラメルはここまで27試合に出場して4本塁打を放っているものの、打率.157、OPS.593、95打席で41三振(三振率43%)とメジャーレベルの投手に苦戦しており、ケレニックはトラメルに代わってメジャーへ昇格し、正左翼手として起用されるものとみられている。中堅には昨季の新人王、カイル・ルイスが日本時間4月21日に戦列復帰して5月は打率.355と調子を上げており、右翼は2019年6月以来の戦列復帰を果たしたミッチ・ハニガーがここまで8本塁打を放つ活躍。ケレニック、ルイス、ハニガーが形成する外野トリオはマリナーズの大きな武器となりそうだ。

     なお、シーズンはまだ120試合以上残っており、昇格後の活躍次第ではケレニックが新人王レースに加わってくる可能性も十分にある。トップ・プロスペクトとして期待されるケレニックの活躍に注目したい。

  • 第6週の週間MVPはノーヒッター達成のミーンズとマイリー

    2021.5.11 10:00 Tuesday

     日本時間5月11日、2021年シーズン第6週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはジョン・ミーンズ(オリオールズ)、ナ・リーグはウェイド・マイリー(レッズ)とともにノーヒッターを達成した左腕が選出された。ミーンズは同6日のマリナーズ戦、マイリーはその2日後となる同8日のインディアンス戦で快挙を達成。週間MVPを受賞するのは両者とも今回がキャリアで初めでである。

     ミーンズはオリオールズの投手が単独で達成したノーヒッターとしては1969年のジム・パーマー以来52年ぶりとなる快挙を達成。許した走者は振り逃げによる1人のみであり、失策0かつ四死球0のノーヒッターは史上初だった。オリオールズの選手が週間MVPに選出されるのは2019年9月のトレイ・マンシーニ以来。投手に限ると1994年8月のアーサー・ローズ以来27年ぶりとなっている。

     一方のマイリーは6回に失策と四球で走者を出したものの、8回までノーヒット投球を継続。両軍無得点で迎えた9回表に味方が3点を先制し、その裏を8球で三者凡退に抑えて快挙を成し遂げた。レッズの選手が週間MVPを受賞するのは2020年8月のニック・カステヤーノス以来。レッズの投手では2014年8月のジョニー・クエイト以来7年ぶりである。

     今季は低反発球が採用された影響なのか、開幕から「投高打低」の傾向が顕著になっており、日本時間4月10日のレンジャーズ戦でジョー・マスグローブ(パドレス)、同15日のインディアンス戦でカルロス・ロドン(ホワイトソックス)がノーヒッターを達成。ミーンズ、マイリーと合わせてすでに4人の投手が快挙を成し遂げている。シーズンはまだ4分の1程度を消化したところ。今後もこの4人に続く投手が現れるかもしれない。

  • ブレーブスが救援右腕・グリーンと再契約 1年150万ドル

    2021.5.10 05:00 Monday

     日本時間5月10日、昨季終了後にブレーブスからFAとなり、現在に至るまで所属チームが決まっていなかったリリーフ右腕、シェーン・グリーンがブレーブスとの再契約に合意したことが明らかになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、契約条件は1年150万ドル。これがシーズンの残り試合数に応じて日割りで支払われるため、グリーンが得る金額は110万ドルから120万ドルくらいになるとみられる。

     現在32歳のグリーンは昨季ブレーブスで28試合に登板して1勝0敗、9ホールド、防御率2.60をマーク。セットアッパーとしてチームの地区優勝に貢献し、ポストシーズンでも6試合に登板して防御率1.50の好投を見せた。ブレーブスに加入する前はヤンキースとのタイガースでプレーし、タイガース時代にはクローザーを務めた経験もある。2018年に自己最多の32セーブを記録。翌2019年にはオールスター・ゲーム初選出を果たした。

     2年連続で防御率2点台をマークしているグリーンの契約が現在に至るまで決まらなかったのは、奪三振率が2019年の9.19から昨季は6.83へ大きく下落したことが原因であるとみられている。ブレーブスはクローザーのウィル・スミスにつなぐ役割をA・J・ミンター、タイラー・マツェック、ルーク・ジャクソン、ネイト・ジョーンズといった面々が務めているが、AAA級グウィネットでの調整を終えたあと、グリーンがそこに加わることになるだろう。

     2018年から昨季まで地区3連覇中のブレーブスは、今季ここまで16勝17敗とスタートダッシュに失敗。打線は低打率(リーグ10位の.229)ながらもリーグ最多の47本塁打を放ち、リーグ6位の153得点を叩き出しているが、チーム防御率4.65はリーグ12位に沈んでいる。リリーフ陣はリーグ11位の救援防御率4.56と安定感を欠いており、グリーンとの再契約でテコ入れを図ることになった。

  • レンジャーズ・有原航平 右手中指の打撲によりIL入り

    2021.5.10 04:00 Monday

     日本時間5月10日、レンジャーズは有原航平を右手中指の打撲により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。有原は同6日のツインズ戦に先発予定だったものの、右手中指の状態が思わしくないため登板を回避し、同9日のマリナーズ戦にスライド。しかし、期待に応えるピッチングを見せることはできず、4回途中6安打5失点で降板していた。なお、有原の故障者リスト入りに伴って、イーライ・ホワイトがメジャー昇格を果たしている。

     クリス・ウッドワード監督によると、有原は右手中指の状態が万全でないなかでもプレーを継続しようとしていたようだが、直近3先発の結果を見る限りでは、右手中指の状態がピッチングに悪影響を及ぼしていることは明白だった。最初の4先発では防御率2.21と好投していたが、直近3先発では8回1/3を投げて16失点(防御率17.28)。シーズン通算の防御率は6.59まで悪化してしまった。

     ウッドワードは「コマンドに関して言えば、メジャーレベルのピッチングではなく、彼の指に何かが起きているのは明らかだ」とコメント。「なぜ失投が増えていたのか、その理由がよくわかった。だから、我々は彼が完全に健康であるようにしたいんだ。どのくらいの時間がかかるかはわからない。そんなに長くはならないと思うけれどね」と復帰予定時期については明言を避けた。

     先発ローテーションから有原が抜けた穴は若手左腕のコルビー・アラード、もしくは韓国人左腕のヤン・ヒョンジョンが埋めることになるとみられる。有原の次回登板予定試合は日本時間5月15日のアストロズ戦だったが、レンジャーズは同13日がオフのため、有原の代役が先発するのはもう少し先になるかもしれない。

     ホワイトはクリス・デービスの戦列復帰に伴ってAAA級ラウンドロックへ降格したばかりだったが、わずか1日で再昇格が決定。これによりレンジャーズのアクティブ・ロースターは投手13人、野手13人となった。

  • 投手陣に故障者続出のブルージェイズ ドリスもIL入り

    2021.5.10 03:00 Monday

     日本時間5月10日、ブルージェイズはリリーフ右腕のラファエル・ドリスが右ふくらはぎ痛により10日間の故障者リストに登録されたことを発表した。ドリスは同8日のアストロズ戦に登板した際に右ふくらはぎを痛め、チャーリー・モントーヨ監督はその翌日に「グレード1の右ふくらはぎ痛」であることを明らかにしていた。故障者リスト入りは同9日にさかのぼって適用されるため、ドリスは最短で同19日に戦列復帰が可能となる。

     現在33歳のドリスは今季がメジャー復帰2年目のシーズン。昨季は60試合制の短縮シーズンで24試合に登板し、2勝2敗5セーブ、7ホールド、防御率1.50の好成績を残した。今季はここまで15試合に登板して1勝0敗3セーブ、1ホールド、防御率4.26にとどまっているが、これは最初の3登板で3失点を喫したためであり、その後の12登板では防御率2.70、被打率.094と安定したピッチングを見せている。

     ブルージェイズでは現在ロースターの40人枠に登録されている投手のうち、アンソニー・カストロ、トミー・ミローン、デービッド・フェルプスの3人が10日間の故障者リスト、トーマス・ハッチ、ジュリアン・メリーウェザー、パトリック・マーフィー、カービー・イエーツの4人が60日間の故障者リストに入って戦線離脱中。柳賢振(リュ・ヒョンジン)やロビー・レイといった主力投手も戦列を離れた時期があり、故障者が続出している。ドリスも続出する故障者の仲間入りを果たすことになってしまった。

     なお、ドリスの故障者リスト入りに伴って、有望株右腕のネイト・ピアソンが今季初のメジャー昇格。日本時間5月10日のアストロズ戦で今季初登板初先発のマウンドに立っている。メジャー1年目の昨季は5試合(うち4先発)に登板して1勝0敗、防御率6.00と期待はずれの成績に終わったが、2年目の今季はエース級のポテンシャルの本格開花が期待される。

  • Wソックス・ラルーサ監督 プーホルス獲得の可能性を否定

    2021.5.8 12:00 Saturday

     現在ホワイトソックスの監督を務めるトニー・ラルーサは1996年から2011年まで16シーズンにわたってカージナルスの監督を務め、アルバート・プーホルスの歴史的な11年間(2001~11年)を間近で目撃した。そのプーホルスがエンゼルスからDFAとなり、退団が決定的となっているため、ラルーサが監督を務めるホワイトソックスが獲得に動く可能性が取り沙汰されているものの、ラルーサは「残念ながらウチのチームにはフィットしない」とその可能性を明確に否定している。

     ホワイトソックスは正左翼手のエロイ・ヒメネスが左胸筋腱の断裂という大ケガで5~6ヶ月の長期離脱を強いられており、正中堅手のルイス・ロバートも右股関節の屈筋を損傷して12~16週間の離脱が決定。外野手の補強を必要としている。しかし、一塁には昨季MVPのホゼ・アブレイユがおり、指名打者にはイェルミン・メルセデスが台頭。ラルーサは今後メルセデスが失速した場合、主力野手の休養も含めて複数の選手を指名打者として併用していく考えを明らかにしており、プーホルスにレギュラーとしての出場機会を与えられる状況にはない。

     ラルーサは日本時間5月7日にプーホルスと連絡を取り、言葉を交わしたという。そのなかで、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている41歳の名打者は「現役続行を希望していること」と「コンスタントな出場機会を求めていること」をかつての指揮官に告げたようだ。ラルーサは「彼はまだプレーできると信じている。彼が信じるなら私も信じるよ。彼の獲得に動く球団が現れるかどうか、私はとても興味がある」と語っている。

    「もし彼を獲得する球団が現れれば、その球団は非常に強い意志を持ったアルバートを獲得することになる。できれば別のリーグ、せめて別の地区の球団へ行ってほしいね」とラルーサ。ホワイトソックスがプーホルスの獲得に動く可能性は極めて低いものの、殿堂入りを果たしている名将はプーホルスに心からのエールを送った。

  • カブレラが通算安打数でルース超え 3000の大台まであと126

    2021.5.8 11:00 Saturday

     日本時間5月8日、ミゲル・カブレラ(タイガース)はツインズ戦の2回裏にライトへのヒットを放ち、通算2873安打でベーブ・ルースと並ぶ歴代45位タイに浮上。4回裏にはセンターへのヒットを放ち、ルースを抜いて通算2874安打で単独で歴代45位となった。また、カブレラはこれまでに通算489本塁打を放っており、史上6人目となる「通算3000安打&500本塁打」まであと126安打&11本塁打に迫っている。

     現在38歳のカブレラがルースに並ぶまであと1本に迫ったのは日本時間4月28日のことだった。ところが、そこから27打数連続ノーヒットの大スランプに突入。19年間のメジャー生活で自己ワースト記録となった。その結果、打率はついに1割を下回り、日本時間5月8日の試合が始まる前の時点で.098という悲惨な数字に。しかし、久しぶりのヒットでルースに並び、2打席連続のヒットで一気にルース超えを果たした。

     通算安打数で歴代トップ50にランクインしている現役選手はカブレラとアルバート・プーホルスの2人だけ。エンゼルス退団が決定的となったプーホルスは歴代14位となる通算3253安打を記録している。カブレラが次に目指すのは歴代44位のメル・オット(2876安打)と歴代43位のオマー・ビスケル(2877安打)。3000安打を達成する過程でロジャース・ホーンスビー(2930安打)、バリー・ボンズ(2935安打)、フランク・ロビンソン(2943安打)といったレジェンドたちを超えていくことになる。

     今季がメジャー19年目のシーズンとなるカブレラは2012年の三冠王のほか、MVP受賞2度、オールスター・ゲーム選出11度、シルバースラッガー賞7度、首位打者4度など輝かしいキャリアを過ごしてきた。将来のアメリカ野球殿堂入りは確実視されており、今後は通算成績をどこまで伸ばせるかに注目が集まることになる。今季は開幕からなかなか調子が上がらないものの、タイガースとの契約は少なくとも2023年まで残っている。ここからの巻き返しを期待したい。

  • エ軍・プーホルスがDFAに 「適切なタイミングなどない」とGM

    2021.5.7 13:30 Friday

     日本時間5月7日、エンゼルスは通算667本塁打を誇る将来の殿堂入り選手、アルバート・プーホルスをDFAとしたことを発表した。DFAとは簡潔に言うと「メジャーの試合に出場する前提となるロースターの40人枠に登録されている選手を40人枠から外す措置」のことであり、プーホルスは10年契約の満了を待たずにエンゼルスを去ることが確実となった。エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは「このようなことを行うのに適切なタイミングなどない」と語り、苦渋の決断であったことをうかがわせた。

     ミナシアンによると、エンゼルスの球団フロントは2週間にわたってプーホルスの処遇について議論を続けてきたという。一塁にジャレッド・ウォルシュ、指名打者に大谷翔平を固定するのがチームにとってベストの選択肢であり、プーホルスにレギュラーとしての出場機会を与えることが困難になった。ミナシアンは「アルバートはベンチ要員ではない」と語り、プーホルスもレギュラーとしてプレーすることを希望しており、双方が納得したうえでDFAの措置がとられた。

     プーホルスが21年間のメジャー生活で積み上げてきた667本塁打、2112打点、3253安打、2886試合出場はいずれも現役トップであるだけでなく、メジャーリーグの歴史上でも上位に位置する大記録である。1999年のドラフトでカージナルスから13巡目指名を受けてプロ入りし、2001年にメジャーデビュー。1年目から10年連続で「打率3割・30本塁打・100打点」を達成し、MVP受賞3度、ワールドシリーズ制覇2度など輝かしいキャリアを過ごしてきた。

     エンゼルス移籍後はカージナルス時代のような打棒は見られなくなったものの、10年間で1181試合に出場して222本塁打、783打点を記録。通算500本塁打、600本塁打、3000安打のマイルストーンはいずれもエンゼルスのユニフォームを着て達成した。なお、今季はここまで24試合に出場して打率.198、5本塁打、12打点、OPS.622という成績にとどまっている。

     プーホルスとエンゼルスの契約には「契約満了後10年総額1000万ドルの個人的サービス契約」が含まれているが、プーホルスが他球団と契約して現役を続行した場合、この10年契約はプーホルスの現役引退後にスタートするという。また、DFAとなったプーホルスはこのままエンゼルスからリリース(解雇)されることが確実なため、FAとなったプーホルスを他球団はメジャー最低保証年俸で獲得することができる(年俸3000万ドルはエンゼルスが負担)。

     プーホルスを獲得する可能性のあるチームとしてホワイトソックスとカージナルスが浮上しているが、ホワイトソックスの関係者はその可能性を否定。プーホルスのカージナルス時代の恩師であるトニー・ラルーサが監督を務めており、ルイス・ロバートとエロイ・ヒメネスの故障で打線がグレードダウンしているものの、一塁には昨季MVPのホゼ・アブレイユがおり、指名打者の枠も開幕から高打率をキープしているイェルミン・メルセデスで埋まっている。プーホルスにレギュラーとしてプレーする機会を与えられる状況ではない。

     一方のカージナルスも不動の正一塁手としてポール・ゴールドシュミットがおり、そもそもナ・リーグは指名打者制を採用していない。高額年俸のマット・カーペンターが代打要員としてベンチに控えており、「球史に残るスター選手の古巣復帰」というドラマを演出するためだけにプーホルスの獲得に動く可能性は低いとみられる。

     今年のスプリング・トレーニングがスタートしたとき、引退報道を否定して「まだ何も決めていない。引退については今季終了後に考える」と強調していたプーホルス。しかし、レギュラーとしてプーホルスの獲得に動くチームが現れるとは考えにくく、このまま現役引退となってしまうかもしれない。長年にわたって「不良債権」呼ばわりされ、最後はDFAによる解雇。有資格初年度での殿堂入りが確実視されている球史に残る名打者にとって、あまりにも寂しい去り際と言えよう。

  • 球界最高のチームは? MLB公式サイトのアンケートで阪神が1票獲得

    2021.5.6 16:30 Thursday

     メジャーリーグの2021年シーズンは最初の1ヶ月を終え、5月の戦いに突入している。メジャーリーグ公式サイトでは各球団のフロントオフィスの25人の幹部に対してアンケートを実施。5つの質問に対する回答を募集した。「球界で最高のチームは?」との質問に対する回答では、ドジャースが23票という圧倒的な支持を獲得。同地区ライバルのパドレスも1票を獲得したが、残りの1票はなんと日本プロ野球の阪神タイガースに投じられた。

    「球界で最高のチームは?」に対する回答はもう少しで満場一致となるところだった。開幕15試合で13勝2敗の好スタートを切りながらも、続く12試合で3勝9敗と急失速して4月を終えたドジャース。しかし、あるア・リーグの球団幹部が「投手、攻撃、守備、スター性、選手層。選手全員が健康に近い状態ならドジャースは歴史的なチームになる可能性がある」と評価したように、ドジャースは圧倒的な支持を集めた。

     パドレスに唯一投票したのは、あるア・リーグの球団幹部。パドレスについて「才能のコレクションという意味ではドジャースが最高かもしれないが、彼らは最高のチームではない。パドレスは才能の面では劣っているかもしれないが、ドジャースより優れたチームだ。監督は試合をしっかり管理しているし、彼らのチームは団結してプレーしている」と評価した。

     そして、また別のア・リーグの幹部は阪神タイガースに投票。「彼らは勝率.690をマークしている」と語り、4月に20勝9敗の好成績を残してメジャーリーグのどの球団よりも高い勝率を記録したことを投票の理由に挙げた(4月のメジャー最高勝率はレッドソックスの.630)。

     なお、今季のメジャーリーグは全チームが30試合消化までに12敗以上を喫し、開幕30試合で18勝12敗(勝率.600)を上回る成績を残したチームが1つもなかった。STATS社によると、これはメジャー史上初めてのことだという。どの地区も混戦模様となっているが、今後も同様の展開が続くのであれば、シーズン終盤の優勝争いが面白くなりそうだ。

     なお、他の4つの質問に対する回答は以下の通り(複数回答や未回答により票数の合計は25にならない場合がある)。

    ◆最大のサプライズだった選手またはチームは?
    9票 ホワイトソックス
    7票 イェルミン・メルセデス(ホワイトソックス)
    2票 ロイヤルズ
    1票 J・D・マルティネス(レッドソックス)
    1票 バイロン・バクストン(ツインズ)
    1票 タイラー・ネークイン(レッズ)
    1票 セドリック・マリンズ(オリオールズ)
    1票 レッドソックス
    1票 カルロス・ロドン(ホワイトソックス)
    1票 マリナーズ
    1票 大谷翔平(エンゼルス)

    ◆最も期待はずれだった選手またはチームは?
    9票 フランシスコ・リンドーア(メッツ)
    5票 ツインズ
    2票 ブレーブス
    2票 ケストン・ヒウラ(ブリュワーズ)
    1票 カブス
    1票 エンゼルス
    1票 ナ・リーグ東部地区
    1票 メジャーリーグの打者たち

    ◆今季のヤンキースの最終成績は?
    10票 地区2位・ワイルドカード・87~90勝
    9票 地区優勝・91勝以上
    3票 地区3位

    ◆今季のロイヤルズの最終成績は?
    14票 地区3位・81~84勝
    4票 地区4位・勝率5割未満
    3票 地区2位・ワイルドカード・85~88勝
    2票 地区優勝・89勝以上

  • ブルージェイズ・スプリンガー 4試合に出場しただけで再離脱

    2021.5.6 12:00 Thursday

     日本時間5月6日、ブルージェイズはジョージ・スプリンガーを右大腿四頭筋痛により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。スプリンガーは同じ故障により4月の大部分を欠場。同4月29日に新天地デビューを飾り、今季3試合目の出場となった同5月3日のブレーブス戦では2本塁打を放つ活躍を見せたが、4試合に出場しただけで再び戦列を離れることになってしまった。MRI検査の結果、右大腿四頭筋の状態が悪化していることが確認された。

     現在31歳のスプリンガーは7年間プレーしたアストロズからFAとなり、総額1億5000万ドルの6年契約でブルージェイズに加入。移籍1年目の今季は開幕から故障者リスト入りし、4月末にようやく新天地デビューを飾った。今季4試合目の出場となった日本時間5月4日のブレーブス戦で6回裏に代打を送られて途中交代。右大腿四頭筋の「疲労」を訴えたことが報じられ、翌日からの2試合を欠場していた。

     ブルージェイズが「疲労」という表現を用いたように、チャーリー・モントーヨ監督は「痛み」という言葉を使用せず、「深刻なものではない。4週間とか6週間も離脱するようなことにはならないだろう」と軽症であることを強調。ただし、大腿四頭筋の故障は回復に時間がかかるケースもあり、戦列復帰時期の見込みは立っていない。最短の10日間で復帰できる可能性もあるが、予想以上に時間がかかる可能性もあるだろう。

     チームに必要な「リードオフマン」と「正中堅手」としてのみならず、「チームリーダー」としての働きを期待され、6年1億5000万ドルという大型契約で加入したスプリンガー。移籍3試合目で2本塁打を放ち、いよいよ本領発揮かと思われたが、4試合に出場して15打数3安打、打率.200、2本塁打、3打点、1盗塁、OPS.894という成績を残して再び故障者リスト入りすることに。次はいつブルージェイズのラインナップに名を連ねることになるのだろうか。

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