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  • ベリンジャーら戦列復帰 筒香はアクティブ・ロースター残留

    2021.5.30 10:00 Sunday

     日本時間5月30日、ドジャースはコディ・ベリンジャーとザック・マキンストリーの2人を故障者リストからアクティブ・ロースター(26人枠)に復帰させた。この日のジャイアンツ戦にベリンジャーは「4番・センター」、マキンストリーは「8番・ライト」でスタメン出場している。なお、2人分の枠を空けるためにシェルドン・ノイジーとDJ・ピータースの2人がマイナーに降格することが決定。筒香嘉智はアクティブ・ロースター残留となった。

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「これで我々のチームはさらによくなる。クラブハウスのエネルギーはかなり高まっているよ」と2人の戦列復帰を喜んだ。ベリンジャーは日本時間4月6日のアスレチックス戦で一塁に駆け込んだ際にベースカバーの投手と接触して左足を負傷。腓骨を亀裂骨折していることが判明し、2ヶ月近くにわたって戦列を離れた。ベリンジャーは「正直に言って、今季はチームの一員でないような感じがしていた。戦列復帰できるのは嬉しいし、とても興奮しているよ」と話している。

     ロバーツはベリンジャーの起用法について「木曜日(現地時間)のオフまで5試合とも出場する予定。そのうち1試合は(負担を軽減するために)一塁手として出場する予定だ」とコメント。「彼は技術的にも精神的にも本当にいい状態だよ」とベリンジャーの活躍に太鼓判を押した。

     一方のマキンストリーは、新人ながら故障離脱するまで17試合に出場してOPS.883の好成績をマーク。内外野の複数ポジションを守り、柔軟な選手起用を可能にしたキーマン的存在だった。復帰初戦はライトを守り、これによりロバーツは正右翼手のムーキー・ベッツに休養を与えることが可能に。指揮官は「彼らが戻ってきたのは本当にいいことだ」とベリンジャーだけでなく、便利屋ルーキーの復帰も喜んでいる。

     ベリンジャーとマキンストリーの戦列復帰により、筒香は自分より序列の高い選手が2人増えたことになる。AJ・ポロックも近いうちに戦列復帰できる見込みとなっており、筒香はアクティブ・ロースター生き残りのために、限られた出場機会のなかで結果を残すことが求められる。

  • ドジャース・ベリンジャーが明日復帰へ 筒香嘉智にも影響大

    2021.5.29 12:00 Saturday

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、日本時間5月30日のジャイアンツ戦(4連戦の3戦目)から2019年MVPのコディ・ベリンジャーが中堅手としてスタメン復帰することを明らかにした。ベリンジャーは開幕直後に左腓骨を亀裂骨折し、2ヶ月近く戦線離脱。マイナーでのリハビリ出場を経て、ようやく戦列復帰の準備が整った。これによりドジャースではクレイトン・カーショウ、ムーキー・ベッツ、アルバート・プーホルス、ベリンジャーと4人の「元MVP」がプレーすることになる。

     ロバーツはベリンジャーを中堅手として起用していく方針。よって、ベリンジャーの離脱期間中に中堅を守っていたクリス・テイラーは左翼や遊撃、二塁といった他のポジションに移ることになる。プーホルスの加入以降、正一塁手のマックス・マンシーは二塁を守る機会が増えており、また、正遊撃手コリー・シーガーの故障離脱以降は若手のギャビン・ラックスが代役として奮闘中。引き続き一塁プーホルス、二塁マンシー、遊撃ラックスの布陣がメインになるのであれば、テイラーは左翼での出場機会が増え、筒香嘉智の出場機会はさらに減少することになるだろう。

     ただし、ベリンジャーは中堅に固定されるわけではなく、負担を軽減するために一塁を守るケースも出てくるとみられる。その場合はテイラーが中堅に入るため左翼が空き、筒香はマット・ベイティらと左翼での出場機会を争うことになる。しかし、内外野を守れるユーティリティ・プレーヤーのザック・マキンストリーもベリンジャー同様、戦列復帰が目前となっており、AJ・ポロックも早ければ次の週末には戦列復帰できる見込み。正左翼手のポロックが復帰すれば、筒香の立場はさらに怪しくなってくる。

     また、60日間の故障者リストに登録されているトニー・ゴンソリンもマイナーでのリハビリ登板を進めており、戦列復帰が近付いている。60日間の故障者リストに登録されている選手を復帰させる際には、ロースターの40人枠を1枠空ける必要があり、ドジャース残留のために筒香に残された時間はそれほど多くない。一刻も早く残留の決め手となる結果がほしいところだ。

  • パイレーツ一塁手 前日の不可解な守備は「混乱してしまった」

    2021.5.29 11:00 Saturday

     メジャーリーガーとはいえ、誰にでもミスをする可能性があるのが野球というスポーツだが、パイレーツの一塁手ウィル・クレイグが日本時間5月28日のカブス戦で犯したミスは、メジャーリーグで今季最大の失敗となるだろう。クレイグは一塁ベースを踏めばイニング終了になるにもかかわらず、本塁方向へ逆走した打者走者を追いかけ、最終的には相手チームに得点を許してしまったのだ。その不可解な守備から一夜明け、クレイグは前日のプレーについて口を開いた。

     クレイグは「そうですね。ボールを放った瞬間に『ああ、自分は何をしているんだ?』と思いました。あんなことをするべきではなかったとわかっています」とコメント。「(一塁手が一塁ベースを踏むのは)野球の基本のようなプレーです。でも、(打者走者のハビアー・バイエズが)逆走していくのを見て、一瞬混乱してしまいました。(捕手の)マイケル・ペレスが僕を見ていたのに気付いてボールを放ってしまいました」と前日のプレーについて説明した。

     パイレーツのデレク・シェルトン監督は自軍の選手たちによる「珍プレー」を映像で1度だけ見たという。「全体の動きを確認するために1度だけ見た。これは我々の失敗だ。でも、我々は前に進む。こんなプレーが2度と起こらないということを保証するよ。この失敗は過去に置いていく。今日は新しい日だからね」とシェルトン。一方、張本人のクレイグは「見ないようにしていましたが、あちこちで映像が流れているので、見ないようにするのは大変でした」と話している。

     世界中で話題になるほどの大失態を犯したクレイグだが、パイレーツがクレイグの守備力を高く評価している点は変わらない。クレイグは三塁手としてマイナーでのキャリアをスタートしたものの、一塁手に転向。猛練習を積み、2019年にはマイナーのゴールドグラブ賞を受賞した。今回の失敗を糧にして、クレイグはよりハイレベルな守備力を持つ一塁手へと成長していくのではないだろうか。

  • メジャーの現役トレーナーと斎藤隆さんが子どもたちのケガの予防と対策法を伝授

    2021.5.28 21:00 Friday

     8月21~22日に宮城県石巻市民球場で全国大会が開催される「MLB CUP」に関連するプロジェクトの第1弾、ウェブセミナー「親子で学ぶ! 今日からできるケガの予防と対策」が行われ、元メジャーリーガーの斎藤隆さん、レッドソックスに帯同するストレングス&コンディショニングコーチ、さらに筒香嘉智のパーソナルトレーナーらが登場した。


     2年ぶりに開催される「AIG presents MLB CUP 2021」に関連するプロジェクトの第1弾、「成長とケガ予防」をテーマにしたウェブセミナー「親子で学ぶ! 今日からできるケガの予防と対策」が5月27日にオンラインで行われた。

    「MLB CUP」とは、2016年に創設された小学4~5年生のリトルリーガーを対象とした野球大会で、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今年2年ぶり5回目の開催が決定している。

     MLBアナリストのAKI猪瀬さんをMCに、ドジャースをはじめ、MLB5球団で21勝84セーブを挙げた斎藤隆さんがゲスト出演。今回のウェブセミナーは、野球に励んでいる子どもたちと熱心に応援しているご両親に、ケガを予防すること、ケガをもししてしまったときのアフターケアについて専門家から学んでもらおうと企画された。

     レッドソックスでストレングス&コンディションニングコーチを務める百瀬喜与志さんは、レギュラーシーズン中のため事前収録された動画を配信。コアコントロールの重要性、股関節周りの重要性を解説した。

     ツインズの前田健太から「MLB CUP」への応援スペシャルメッセージに続き、ドジャースに移籍した筒香嘉智のパーソナルトレーナーを務めている渡邊誉さんも現地から収録動画を紹介。なんと肩・肘のチェックポイント動画には、筒香がシークレットゲストとして出演した。

     斎藤さんは、「基本に忠実」が共通点であることを総括として解説。さらに、宮城県仙台市で育った自身の環境から「冬にサッカーができたことがラッキーだった」と2人の現役トレーナーと同様に野球以外のスポーツをやる大切さも語った。特に子どもの柔らかい身体のときには、様々な方向に動く分、ケガのリスクも高くなる。「1つの運動だけを繰り返しやるのはケガのリスクに繋がる」という。

     また「どうやって故障を乗り越えられたか」という質問に対し、「普段向きあえることのない時間、それが長ければ辛い時間になるが、改めて自分は何のために、何を目標に野球をしているのかを見直す時間に充ててほしい。そして、肩を壊しても下半身はトレーニングできる、自分が痛めたところ以外を強くするチャンス。ケガをしている自分は本当の自分に近い、落ち込んでしまったり苦しいが、そのとき頑張って球拾いをしたり、チームの雑用を頑張れると、人として成長できる。自分がプレーできなくてもほかの人がケガをすればいいと思わず、自分が気づいていなかったプレーヤーの動き、仲間の動き、いいところ探しの時間に充ててほしい」と熱く答えた。

     なお、6月17日にはプロジェクトの第2弾として「成長のための食育」をテーマにしたウェブセミナーが予定されている。

  • 球宴ファン投票は日本時間4日開始 大谷翔平の選出に期待

    2021.5.28 13:00 Friday

     2021年のオールスター・ゲームはコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで開催されるが、両リーグの先発メンバーを決めるファン投票が日本時間6月4日午後0時59分にスタートする。ファン投票は2019年と同様の形式で、ファイナリストを選出する第1ラウンド、ファイナリストのなかから先発メンバーを選出する第2ラウンドに分けて行われる。指名打者部門にノミネートされるとみられる大谷翔平(エンゼルス)がファン投票で先発メンバーに選出されるか注目が集まりそうだ。

     ファン投票で選出されるのは両リーグの先発メンバーのみ。ア・リーグは指名打者を含めた9名、ナ・リーグは8名が選出される。まずは日本時間6月4日午前0時59分から同25日午前4時59分まで行われる第1ラウンドで各ポジションのファイナリスト3名(外野手は9名)が選出され、同29日午後1時から同7月2日午前2時59分まで行われる第2ラウンドでファイナリストのなかから先発メンバーが決定される。よって、大谷がア・リーグの指名打者としてオールスター・ゲームのスタメンに名を連ねるためには、第1ラウンドで指名打者部門の3位以内に入り、第2ラウンドで指名打者部門の1位に選ばれる必要がある。

     ファン投票以外の選出方法については、まだ詳細が発表されていないものの、2019年と同様の形式であれば選手間投票が実施される。選手間投票で各ポジションの1位(先発投手は5位まで、外野手と救援投手は3位まで)となった選手はオールスター・ゲーム選出が決定し、選手間投票で選出された選手がすでにファン投票で選出されている場合は、選手間投票で次点の選手が繰り上げでオールスター・ゲーム選出となる。多くのメジャーリーガーがその才能を絶賛する大谷は、選手間投票でも多くの票を獲得することになるだろう。

     監督推薦は2017年から廃止されており、ファン投票と選手間投票以外の出場選手はコミッショナー事務局が選出することになっている。大谷以外の日本人選手では、パドレスのダルビッシュ有にも選手間投票または事務局選出でのオールスター出場のチャンスがありそうだ。また、各球団から少なくとも1名が選出されるため、マリナーズの菊池雄星も今後1ヶ月ほどの活躍次第ではチームの代表として夢の舞台に立つチャンスがあるかもしれない。

  • 「キューバの大谷」コラスはWソックスとの契約が最有力に

    2021.5.28 12:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのジェシー・サンチェスによると、オスカル・コラスの争奪戦でホワイトソックスが1番手となっているようだ。次の国際FA契約期間(現地時間2022年1月15日~)がスタートしてから契約するとみられており、契約金は270万ドルになる見込みだという。現在22歳のコラスは同サイトの国際FAプロスペクト・ランキング(2020~21年版)で2位にランクインしており、「キューバの大谷翔平」として注目されている。

     メジャーリーグ公式サイトはコラスについて「外野の3ポジションを守ることができるが、肩が強いため、外野のどちらかのコーナー(レフトかライト)に落ち着く可能性が高い」と伝えている。また、95マイルの速球を武器に投手を務めた経験もあるが、ホワイトソックスはコラスを投手としてプレーさせることを考えておらず、ホワイトソックス入団後は外野手に専念して「打者一本」で勝負することになるようだ。

     コラスは現在、ドミニカ共和国でトレーニングを続けており、今冬はフェルナンド・タティスJr.(パドレス)の父であるフェルナンド・タティスSr.が監督を務めるチームの一員としてウィンター・リーグでプレーする予定となっている。ちなみに、パドレスでスター遊撃手として活躍するタティスJr.は2015年7月にホワイトソックスと契約してプロ入り。2016年6月にジェームス・シールズとのトレードでエリック・ジョンソンとともにパドレスへ放出された。

     コラスはソフトバンクとの契約下にあった2020年1月にメジャーリーグ球団との契約を目指して亡命。同年2月にNPBから制限選手として公示されたが、コラス側は契約がソフトバンクとキューバ野球連盟の交渉によって定められたものであるとして契約無効を主張していた。最終的には同年12月にソフトバンクが保留選手から外し、コラスは自由契約に。その後、コラスはメジャーリーグ球団と契約可能なFA選手として公示され、現在に至っている。

  • 大谷の登板が明日にスライド 鉄道会社「乗せることができて光栄」

    2021.5.28 10:00 Friday

     日本時間5月28日のアスレチックス戦で今季7度目の先発登板が予定されていた大谷翔平(エンゼルス)だが、オークランド・コロシアムへの移動中に思わぬアクシデントが発生し、登板日が同29日にスライドされた。エンゼルスの選手とコーチを乗せたバスはオークランド・コロシアムに向かっていたものの、ベイブリッジの事故によりBART(高速鉄道)での移動を強いられることに。試合前の準備として普段通りのルーティンをこなす時間が不足したため、エンゼルスは大谷の登板を翌日にスライドすることを決めた。

     メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスのビートライターを務めるレット・ボリンガー記者によると、エンゼルスの選手とコーチを乗せたバスはベイブリッジで発生した事故による渋滞に巻き込まれ、「プランB」であるBART(高速鉄道)での移動に切り替えた。ところが、この乗り換えにも手間取ってしまい、大谷は登板前のルーティンを消化する時間が足りなくなってしまった。よって、リリーフ登板の経験があり、素早く準備ができるパトリック・サンドバルが大谷に代わって先発することになり、大谷の登板は翌日にスライドされた。

     当初発表されていたスタメンでは、大谷は投打同時出場せず、ピッチングに専念。DHにはフィル・ゴスリンが入って8番、大谷の定位置である2番には一塁のジャレッド・ウォルシュが入っていた。大谷の登板がスライドされたことによりエンゼルスはスタメンを変更し、大谷は「2番・DH」でスタメンに名を連ねている。

     また、BART(高速鉄道)の公式ツイッターは「大谷翔平のような野球のスーパースターを乗せることができてとても光栄です」とツイート。ボリンガー記者のツイートのなかにBARTにも遅延が発生していたと誤解されるような記述があったため、「我々には何の問題も発生していません。ベイブリッジで事故が発生していますが、コロシアムへ向かう列車に遅延が発生していないことを確認しております」と情報を補足した。

  • キャラウェイが不適格リスト入り エンゼルスは即解雇を決定

    2021.5.27 14:00 Thursday

     日本時間5月27日、エンゼルスはミッキー・キャラウェイ投手コーチの解雇を発表した。セクハラ疑惑が浮上して暫定的に職務停止となっていたキャラウェイだが、メジャーリーグ機構による調査の結果、メジャーリーグ機構が定めるポリシーに違反する行為があったことが判明。2シーズンにわたってメジャーリーグ機構の不適格リストに登録されることが決定した。このリストに登録されている期間中はマイナーも含め、メジャーリーグ機構に関連するチームでの雇用が禁止される。最短で2022年シーズン終了後に復職申請が可能となる。

     今年2月、「ジ・アスレチック」はキャラウェイのセクハラ疑惑を報じた。スポーツメディア業界で働く5人の女性がキャラウェイのセクハラ的な言動を告発したのだ。キャラウェイがセクハラ的な言動を行っていたとされるのは、インディアンスの投手コーチ、メッツの監督、エンゼルスの投手コーチを務めていた5年間。シャツを着ていない写真を女性に対して一方的に送ったり、女性に対してヌード写真を要求したりしていたという。

     キャラウェイがこの報道を否定したため、エンゼルスはメジャーリーグ機構の調査が終了するまで暫定的にキャラウェイを職務停止としていた。キャラウェイが不在の期間中は、ブルペンコーチのマット・ワイズが代理の投手コーチを務め、ドム・チティーが代理のブルペンコーチに就任していたが、キャラウェイの解雇に伴い、ワイズとチティーからは「代理」の肩書が外された。

     キャラウェイはインディアンスの投手コーチ時代に強力投手陣を育て上げた手腕を評価され、2018年からメッツの監督に就任。しかし、2年間で163勝161敗に終わり、ポストシーズン進出を果たせず、2019年シーズン終了後に解任された。2020年からジョー・マドン監督のもとで投手コーチを務め、エンゼルス投手陣の立て直しを託されていたが、そのミッションを完遂することのないままチームを去ることになってしまった。

  • ドジャース ベリンジャーとマキンストリーが今週末に戦列復帰へ

    2021.5.27 12:30 Thursday

     ドジャースは故障者リスト入りしているコディ・ベリンジャーとザック・マキンストリーの2人を日本時間5月28日から始まるジャイアンツ4連戦の期間中に戦列復帰させる方針を固めたようだ。ベリンジャーは左腓骨の亀裂骨折により開幕直後に故障者リスト入り。マキンストリーは右脇腹を痛めて4月下旬に戦列を離れた。両者ともマイナーAAA級でのリハビリ出場を順調にこなしており、デーブ・ロバーツ監督によると、早ければ日本時間5月30日、ジャイアンツ4連戦の3戦目からチームに合流する可能性があるという。

     2017年新人王、2019年MVPのベリンジャーはAAA級で4試合に出場して打率.188(16打数3安打)ながら2本塁打を記録。4試合のうち、中堅手として3試合、一塁手として1試合に出場したが、フルイニング出場した試合は1度もない。明日からの2日間はアリゾナの球団施設で実戦形式の打撃練習を行う予定となっており、日本時間5月29日には同じく戦線離脱中のブルスダル・グラテロルとの対戦も予定されている。

     ロバーツは「(戦列復帰のタイミングは)コディの状態次第だ」と話しており、アリゾナでの2日間の様子を見て、最終的な判断を下すことになる。なお、ベリンジャー復帰後は、中堅手としてだけでなく、チーム状況に応じて一塁手として起用する方針も明らかにしている。

     一方のマキンストリーはAAA級で4試合に出場して打率.333(12打数4安打)、出塁率.467、OPS.967を記録。戦列復帰の準備は整っているように見える。ただし、ロバーツは「マキンストリーにより多くの打席を与えることが最優先」と話しており、急いでメジャーに復帰させてベンチ要員になるよりは、AAA級で実戦経験を積ませたいと考えているようだ。マキンストリーはメジャー2年目の今季、17試合に出場して内外野4ポジションを守りながら打率.296、3本塁打、14打点、OPS.883をマークしている。

     気になるのはベリンジャーとマキンストリーの戦列復帰に伴うロースターの入れ替えだ。マット・ベイティ、シェルドン・ノイジー、DJ・ピータースらが降格候補だが、移籍後6試合で打率.176(17打数3安打)にとどまっている筒香嘉智が対象となる可能性もある。筒香にとって、ジャイアンツ4連戦の最初の2試合でどのような働きができるかが大きなポイントとなるかもしれない。

  • ジオリト対フラハティ 高校のチームメイトの投げ合いが実現

    2021.5.25 14:30 Tuesday

     ホワイトソックスのエース、ルーカス・ジオリトとカージナルスのエース、ジャック・フラハティはともにハーバード・ウエストレイク高校の出身で、高校時代はチームメイトだった(フラハティのほうが2学年下)。その2人の投げ合いが日本時間5月26日、ついに実現する。両チームの3連戦は同25日からスタート。その初戦の試合開始4時間ほど前、ジオリトとフラハティはホワイトソックスのイーサン・カッツ投手コーチ(高校時代のコーチ)とともに再会を喜んだ。

     ハーバード・ウエストレイク高校では、ジオリトとフラハティだけでなく、ブレーブスのエース、マックス・フリードもチームメイトだった。今季はこの3人が揃って開幕投手を務めたことで話題に。フラハティは「いつか3人でメジャーリーガーになろうと話したことはあるけれど、直接対決に関して話したことがあるかどうかは覚えていないんだ。(同学年の)マックス対ルーカスのほうが話題になると思うし、いつか実現すればいいと思う。でも(ジオリトとの投げ合いは)楽しみだね」と語る。

     フラハティは前回登板の時点でジオリトと直接対決の可能性があることに気付いていたという。日本時間5月20日に両者が登板し、その翌日は両チームともオフだったため、次回の登板日が一致。「前回の登板が終わったあと、フラハティから『次の登板は火曜日?』とメールが来たんだ。『その予定だよ』と返信した。そのあとで彼のスケジュールを見て『あ、なるほど!わかったぞ!』と気付いたんだ」とジオリトは5日前を振り返る。

     両者の高校時代にヘッドコーチを務めていたマット・ラクールも明日の試合を観るためにシカゴを訪れる予定。また、高校時代の投手コーチであるカッツはホワイトソックスのダグアウトから両者の投げ合いを眺めることになる。なお、ジオリトは「3人のうち、誰がカッツのお気に入りだったか」という問いには答えなかったものの、「お気に入りはいないんじゃないかな。いたとしても言わないと思うし、僕も知らないよ。コーチとしてホワイトソックスに来てくれたことが何かを物語っているのかもしれないけれどね」と冗談っぽく話した。

     今季3勝4敗、防御率4.35、奪三振率11.05のジオリトと、同8勝0敗、防御率2.53、奪三振率9.28のフラハティ。友人同士であり、互いに尊敬しあう仲でもある両者が投げ合う一戦は、いったいどんな展開になるだろうか。ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督は「特別な日になるだろう。楽しみだよ」と語っている。

  • 低迷中のツインズ トレード期限までに主力放出でチーム解体か

    2021.5.25 11:00 Tuesday

     地区3連覇を目指すツインズが苦しんでいる。2年連続で6割以上の勝率をマークして地区優勝していたツインズだが、今季は開幕から波に乗れず、日本時間5月24日の試合が終了した時点でメジャー最低勝率(.370=オリオールズと同率)に沈んでいる。もちろん、ここから巻き返すチャンスも残されているが、地区首位のホワイトソックスとは9.5ゲーム差。ワイルドカード2位のヤンキースにも10.5ゲーム差をつけられている。今後はトレードで主力選手の放出に動く可能性が高そうだ。

     ツインズのサッド・レバインGMは「我々は現在のために、あるいは将来のために、チームにとって有益な決断をしようとしている。どちらのためにもならないような中途半端な動きはしないようにしたい」とコメント。レバインの頭のなかにはアスレチックスのビリー・ビーン副社長の「シーズン6ヶ月のうち、最初の2ヶ月はチームの戦力を把握し、次の2ヶ月は必要な変更を行い、最後の2ヶ月はじっくり様子を見るべき」という考えが浮かんでいるようだ。最初の2ヶ月がまもなく終了し、レバインは必要な変更を行う段階に突入する。

     有力なトレード候補となるのはネルソン・クルーズ、アンドレルトン・シモンズ、マイケル・ピネイダ、J・A・ハップ、アレックス・コロメイ、ハンセル・ロブレス、マット・シューメイカーといった今季終了後にFAとなる選手たち。このなかではクルーズが最も魅力的な戦力だが、DH専門のベテラン選手のため、放出先はア・リーグの球団に限られる。シモンズには遊撃守備に不安を抱えるチームから関心が寄せられるだろう。

     とはいえ、上記の選手たちを放出するだけでは大きな対価は望めない。レバインが中長期的な視野でチームの立て直しを目指すのであれば、ミゲル・サノー、ホゼ・ベリオス、テイラー・ロジャース、バイロン・バクストン、ホルヘ・ポランコといった来季以降も保有可能な選手の放出も検討されるかもしれない。あるナ・リーグの球団幹部は「彼らがクリエイティブになり、まだ保有期間が残っている選手の放出を行う可能性もあると思う。どんな動きをするか興味深いね」と話している。

  • ジャイアンツ・山口俊 AAA級ウエストの週間最優秀投手に選出

    2021.5.25 09:30 Tuesday

     日本時間5月25日、マイナーリーグ各階級の週間MVPが発表され、ジャイアンツ傘下AAA級サクラメントでプレーしている山口俊がAAA級ウエストの週間最優秀投手に選出された。山口は日本時間5月23日のリノ戦(ダイヤモンドバックス傘下AAA級)に先発して7回途中まで85球を投げ、被安打1、奪三振9、与四球2、失点2(自責点0)の好投。シーズン最初の2登板では合計9失点(防御率10.13)を喫していたが、前回登板の好投により防御率は5.65まで改善された。

     山口が先発したリノ戦、サクラメントは7回表に3点差を追い付かれたものの、9回裏にブライス・ジョンソンが試みた三盗が捕手ブライアン・ホラデイの悪送球を誘ってサヨナラ勝ち。山口は7回表に味方のエラー絡みで一死1・2塁のピンチを招いたところで降板し、2番手のカミリオ・ドーバルが同点に追い付かれたため、今季初勝利をマークすることはできなかったが、先発投手としての役割をしっかり果たした。

     ただし、山口のメジャー昇格への道は非常に険しい。今季のジャイアンツは開幕から先発陣が非常に安定しており、先発防御率2.88はパドレス(2.64)、ドジャース(2.74)に次ぐメジャー3位。この先発投手陣の活躍がパドレス、ドジャースの2球団と地区首位を争う原動力となっている。

     現在はアーロン・サンチェスとローガン・ウェブの2人が故障者リスト入りしているが、ケビン・ゴーズマン、ジョニー・クエイト、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッドの4本柱は健在。故障者の穴埋めとして昇格した37歳のスコット・カズミアーも4回2安打1失点の好投を見せた。山口は今後もAAA級で結果を残し続けながらメジャー昇格の声がかかるのを待つことになるだろう。

    ◆ジャイアンツの先発投手陣(成績は先発時のみ)
    ゴーズマン 9先発 4勝0敗 防御率1.66
    クエイト 6先発 3勝1敗 防御率3.34
    ディスクラファーニ 10先発 4勝2敗 防御率3.54
    ウッド 7先発 5勝1敗 防御率1.93
    サンチェス 6先発 1勝1敗 防御率3.18
    ウェブ 8先発 3勝3敗 防御率4.19
    カズミアー 1先発 0勝1敗 防御率2.25

  • 第8週の週間MVPにクルーバー、ターンブル、ライリーが選出

    2021.5.25 09:00 Tuesday

     日本時間5月25日、2021年シーズン第8週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはノーヒッターを達成したコリー・クルーバー(ヤンキース)とスペンサー・ターンブル(タイガース)の同時受賞、ナ・リーグは6本塁打を放つなど打撃好調のオースティン・ライリー(ブレーブス)が選出された。今季はノーヒッターが続出しており、ダブルヘッダーの7イニング制で参考記録となったマディソン・バムガーナー(ダイヤモンドバックス)を含めると、すでに7人の投手がノーヒッターを達成している。

     ターンブルは日本時間5月19日のマリナーズ戦(T-モバイル・パーク)で球団史上8度目のノーヒッターを達成。2011年5月7日(現地時間)のジャスティン・バーランダー(現アストロズ)以来の快挙となった。ターンブルは2019年にメジャーワーストの17敗を喫しており、メジャー最多敗戦から2年以内にノーヒッターを達成した投手はメジャー史上5人目である。

     ターンブルの翌日、今度はクルーバーがレンジャーズ戦(グローブライフ・フィールド)でノーヒッターを達成。過去に2度のサイ・ヤング賞を受賞しているクルーバーだが、ノーヒッターを達成するのは初めてであり、ヤンキースの投手がノーヒッターを達成するのは1999年7月18日(現地時間)にデービッド・コーンが完全試合を達成して以来22年ぶりとなった。

     ライリーはこの1週間でメジャー最多タイの6本塁打と9得点、メジャー2位の11打点を記録。打率.462と打撃好調で、長打率1.308とOPS1.772はメジャートップの数字だった。新型コロナウイルス陽性から復帰したフェルナンド・タティスJr.(パドレス)も4試合で打率.786、4本塁打、12打点、OPS2.752と絶好調だったが、どうやら出場試合数の少なさが影響したようだ。

     クルーバーは今季2度目(通算6度目)の選出。ヤンキースからは第7週のアーロン・ジャッジに続いて2週連続の選出となった。一方、ターンブルとライリーはともにキャリア初選出。タイガースからの選出は昨年9月のジャイマー・キャンデラリオ以来、ブレーブスからの選出は今年4月のロナルド・アクーニャJr.以来となっている。

  • 五輪予選アメリカ代表発表 元オリックス・ディクソンら28人

    2021.5.24 12:00 Monday

     日本時間5月24日、東京五輪予選を戦うアメリカ代表のキャンプに参加する28人のロースターが発表された。アメリカ大陸予選は日本時間6月1~6日にフロリダで開催される予定となっており、アメリカ代表のロースターはキャンプ中に28人から26人にカットされる。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキング全体トップ100にランクインしている有望株とメジャーでの実績があるベテランが融合した、楽しみな陣容となった。

     プロスペクト・ランキング全体トップ100にランクインしている有望株はマシュー・リベラトーア(全体30位・カージナルス)、トリストン・カサス(全体34位・レッドソックス)、シメオン・ウッズ・リチャードソン(全体74位・ブルージェイズ)、ジャレン・デュラン(全体93位・レッドソックス)の4人。今季はリベラトーアとデュランがAAA級、カサスとウッズ・リチャードソンがAA級でプレーしている。

     この4人以外には、球団別プロスペクト・ランキングでアスレチックス3位のニック・アレン、レイズ12位のジョー・ライアン、ブリュワーズ25位のクレイトン・アンドリュースもロースター入り。今季はライアンとアンドリュースがAAA級、アレンがAA級でプレーしているが、ライアンは2019年にA級、A+級、AA級の3階級合計で123.2イニングを投げ、防御率1.96、183奪三振という素晴らしい成績を残した注目株だ。

     また、トッド・フレイジャー、エドウィン・ジャクソン、マット・ケンプ、デービッド・ロバートソン、マット・ウィータースといったメジャーでの実績があるベテランたちもロースター入り(5人とも現在FA)。ローガン・フォーサイスはブリュワーズ傘下AAA級からのロースター入りとなった。

     このほか、2014年ソチ五輪ショートトラックスピードスケートの銀メダリストであるエディ・アルバレス(マーリンズ傘下AAA級)や家族揃っての来日が困難になり、オリックス退団が決定したブランドン・ディクソンもロースター入り。2020年に広島と楽天でプレーしたDJ・ジョンソン(インディアンス傘下AAA級)の名前もある。

     なお、五輪予選の最終ロースター26人は日本時間5月31日に発表される予定となっている。現時点のロースター28人は以下の通り。

    【投手:15人】
    クレイトン・アンドリュース
    ホーマー・ベイリー
    ジョナサン・ボーラン
    ブランドン・ディクソン
    アンソニー・ゴース
    エドウィン・ジャクソン
    DJ・ジョンソン
    トレバー・レーン
    マシュー・リベラトーア
    ドリュー・パリッシュ
    デービッド・ロバートソン
    ジョー・ライアン
    マーク・ゼプチンスキー
    ジェームス・シャーフィー
    シメオン・ウッズ・リチャードソン
    【捕手:3人】
    ティム・フェデロビッチ
    マーク・コールズベリー
    マット・ウィータース
    【内野手:6人】
    ニック・アレン
    エディ・アルバレス
    トリストン・カサス
    ローガン・フォーサイス
    トッド・フレイジャー
    ルーク・ウィリアムス
    【外野手:4人】
    ジャレン・デュラン
    エリック・フィリア
    ジョン・ジェイ
    マット・ケンプ

  • ツインズ・前田健太 右内転筋痛で10日間の故障者リスト入り

    2021.5.24 03:00 Monday

     日本時間5月24日、ツインズは前田健太を右内転筋痛により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。前田は前日の登板で股関節の張りを訴えたため、5回73球で降板。速球の平均球速が今季最低の89.6マイルまで下落するなど、ピッチングに影響を与えていることが明らかだったため、ツインズはコンディションに不安を抱えたままプレーを継続させるのではなく、故障者リストに登録することを決断した。前田の離脱に伴い、内野手のニック・ゴードンがメジャー再昇格を果たしている。

     ロッコ・バルデリ監督は前田の状態について「投げ続けることができる程度の故障だと思っているけれど、彼が健康な状態でないことは間違いない。故障者リストに登録するのが正しいムーブだと思う。よりよい状態を取り戻すいい機会だし、ボールの質も落ちていたからね。おそらく故障が影響しているのだろう」とコメント。前田が故障者リストに登録されるのはツインズ移籍後では初めてのことである。

     バルデリはさらに「球速が低下していたし、スプリッターにも調整が必要だと彼は話していた。昨日の登板ではうまく調整ができていたように見えたけれど、普段とは異なることをしていた。(ピッチングを変えて)故障をカバーするようなことはしてほしくない。健康な状態でマウンドに上がり、本来のピッチングをしてほしいと思っている」と語り、股関節に不安を抱えたままプレーさせたくないとの意向を明確にした。

     前田本人によると、股関節の張りを感じ始めたのは前々回の登板(日本時間5月17日のアスレチックス戦)が最初だが、今季の不安定なパフォーマンスを見る限りでは、それ以前から股関節に異変が生じていたとしてもおかしくない。前田は今季ここまで9試合に登板して42.2イニングを投げ、2勝2敗、防御率5.27、奪三振39、与四球11という成績にとどまっている。なお、前田の離脱で空いた先発ローテーションの枠にはランディ・ドブナックが入るとみられている。

  • マリナーズ・菊池は25日先発 ダルビッシュとの投げ合い実現せず

    2021.5.23 11:00 Sunday

     日本時間5月23日、マリナーズのスコット・サービス監督は菊池雄星の次回登板を同24日のパドレス戦から同25日のアスレチックス戦に変更したことを発表した。サービスによると、菊池はここ数日間あまり体調がよくなかったため、登板を1日先送りして追加の休養を与えることを決めたという。パドレス戦ではダルビッシュ有との投げ合いが予定されていたが、残念ながら直接対決は実現しないことになった。なお、このパドレス戦には菊池の代わりにジャスティン・ダンが先発する。

     サービスは「キクチは前回登板が終わったあとの数日間、あまり体調がよくなかった。だから、登板間に消化するルーティーンから少し外れてしまった。彼は登板の準備のために非常に細かく定められたプログラムをこなしているからね」と語り、菊池の次回登板を1日先送りした理由を説明。次回は前回登板(日本時間5月18日のタイガース戦)から中6日での登板ということになる。

     今季の菊池はここまで8試合に先発して50イニングを投げ、1勝3敗、防御率4.32ながら6度のクオリティ・スタートを記録。1試合平均で6イニング以上投げており、先発ローテーションの一角としての役割をしっかり果たしている。ところが、打線との噛み合わせが悪く、6度のクオリティ・スタートのうち白星を手にしたのは1度だけ。その試合は7回1安打無失点という今季最高のピッチングを見せた日本時間4月30日のアストロズ戦だが、無失点に抑えなければ白星がつかないという状況だ。

     菊池の代わりに登板が前倒しになるダンは中4日での先発となる。今季は7試合に先発して1勝2敗、防御率3.63とまずまずのピッチング。前回登板(日本時間5月19日のタイガース戦)では5回2/3を投げて今季最多の9奪三振を記録し、5安打2失点と上々のピッチングを見せたが、味方打線がスペンサー・ターンブルにノーヒッターを喫し、敗戦投手となった。

  • レンジャーズ・有原が右肩手術 最低12週間の戦線離脱へ

    2021.5.23 10:00 Sunday

     日本時間5月23日、レンジャーズのクリス・ヤングGMは有原航平の右肩に動脈瘤ができ、手術を受ける予定であることを発表した。手術は同28日にダラスの病院で行われる予定となっており、回復に要する期間は最低でも12週間。よって、有原が今季中に再びメジャーのマウンドに上がれるかどうかは微妙なところだ。有原は現在、右手中指の打撲により故障者リスト入り。同18日にブルペンでの投球練習を行った際にも右手中指の違和感を訴えていたが、動脈瘤が原因になっていたとみられる。

     今季からレンジャーズに加入した有原は、メジャー最初の4先発で2勝1敗、防御率2.21の好成績をマーク。ところが、続く3先発では0勝2敗、防御率17.28と打ち込まれ、シーズン通算の防御率は6.59まで悪化した。ヤングは「右肩の動脈瘤が不振の原因になっていた」と語っている。また、「コウヘイにとっても、レンジャーズにとっても、残念な結果だ。でも、彼の健康が最優先だし、彼が受ける治療にも自信を持っている。治療しなければ大変なことになるだろうが、早い段階で(動脈瘤に)気付けたのは幸運だった」とも話した。

     有原が長期離脱することによって先発ローテーションには穴が空くことになるが、ヤングによると、どのようにその穴を埋めるかはまだ決まっていないという。「(クリス・ウッドワード監督、ジョン・ダニエルズ編成本部長と)相談するまではコメントを控えたい。今後数週間以内にいろいろ決めていくことになる。(日本時間5月25日に)オフもあるから、先発ローテーションを再編することもできる」とヤングは語る。

     カイル・ギブソン、マイク・フォルティネビッチ、デーン・ダニング、ジョーダン・ライルズに続く先発5番手は、今季すでに2試合に先発している韓国人左腕のヤン・ヒョンジョンが最有力候補だろう。ヤンは今季5試合(うち2先発)に登板して0勝1敗、防御率3.38をマークしている。

  • レイズが正遊撃手・アダメスをトレード プロスペクト昇格へ

    2021.5.22 10:00 Saturday

     日本時間5月22日、レイズはウィリー・アダメスとトレバー・リチャーズの2選手をブリュワーズへ放出し、J・P・ファイアーアーゼンとドリュー・ラスムッセンの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。レイズはAAA級ダーラムで3人のプロスペクト遊撃手(ワンダー・フランコ、テイラー・ウォールズ、ビダル・ブルハーン)がプレーしているが、アダメスの放出に伴い、まずはウォールズがメジャーに呼ばれるようだ。

     有望株が控えていることもあり、レイズが遅かれ早かれアダメスを放出することは予想されていたが、エリック・ニアンダーGMが「ウィリーよりも優れた人間を生み出すことはできない。だから今回のトレードの決断は非常に難しかった」と語ったように、決して簡単な決断ではなかったようだ。

     アダメスは2014年7月の三角トレードでタイガースから加入。2018年にメジャーデビューし、2019年に20本塁打を放った打撃力、3年連続でプラスの守備防御点をマークしている守備力だけでなく、ムードメーカーとしてもチームに貢献してきた。アダメス自身は今回のトレードについて「いろんな感情がある。悲しいけれど、楽しみでもある」と語っている。

     メジャー昇格が決定的となっているウォールズは今季AAA級で14試合に出場して打率.327、2本塁打、10打点、2盗塁、OPS.958の好成績をマーク。しかし、アダメスの放出によって球界最高の有望株であるフランコのメジャー昇格が近付いたのは間違いない。フランコは今季AAA級で15試合に出場して打率.281、3本塁打、10打点、1盗塁、OPS.844をマークしている。

     アダメスは今季41試合に出場して打率.197、5本塁打、15打点、1盗塁、OPS.625を記録。アダメスとともにブリュワーズへ移籍するロジャースは今季6試合に登板している(防御率4.50)。一方、レイズが獲得する2選手はともにブリュワーズのブルペンの一角を担っていたリリーフ右腕である(ファイアーアーゼンは21試合で防御率3.26、ラスムッセンは15試合で防御率4.24)。

  • 現時点でサイ・ヤング賞を選ぶなら? ダルビッシュはナ4位

    2021.5.20 15:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトでは80人のライターやアナリストが参加して現時点でのサイ・ヤング賞投票を実施。投票は各リーグから1~3位を選ぶ形式で行われ、1位5ポイント、2位3ポイント、3位1ポイントで集計された。昨季カブスでサイ・ヤング賞投票2位となったダルビッシュ有(パドレス)は1位票を2票獲得してナ・リーグの4位にランクイン。防御率1.81、WHIP0.88、奪三振率11.36など各部門で昨季を上回る好成績を残している。

     ア・リーグの1位に選ばれたのはゲリット・コール(ヤンキース)。メジャー新記録となる61奪三振連続無四球を記録するなど、ここまで9試合に先発して57.2イニングを投げ、5勝2敗、防御率2.03、奪三振85、与四球5という素晴らしい成績を残している。80人の投票者から1位票を62票獲得した。

     残りの1位票(18票)のうち、16票を獲得したジョン・ミーンズ(オリオールズ)が2位にランクイン。ノーヒッターを達成するなど、9先発で4勝0敗、防御率1.70、奪三振59をマークしている。昨季受賞のシェーン・ビーバー(インディアンス)は1位票を2票獲得して4位。1位票は獲得できなかったが、タイラー・グラスノウ(レイズ)が3位にランクインし、5位にはダニー・ダフィー(ロイヤルズ)が名を連ねた。

     一方、ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が1位票を73票獲得するという圧倒的な支持を得て1位。現在故障者リスト入りしているが、ここまで6試合に登板して40イニングを投げ、3勝2敗ながら防御率0.68、奪三振65、与四球7と異次元のパフォーマンスを見せている。

     1位票の残り7票のうち、ブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)が4票、ダルビッシュが2票、マックス・シャーザー(ナショナルズ)が1票を獲得。合計ポイントでもウッドラフはデグロムに次ぐ2位、ダルビッシュはトップ5圏内の4位に名を連ねたが、シャーザーはトップ5圏外だった。トップ5の3位は開幕から58奪三振連続無四球を継続したコービン・バーンズ(ブリュワーズ)。また、5位には昨季受賞のトレバー・バウアー(ドジャース)がランクインした。

  • カウント3-0から振るのはタブー? 名将の発言が物議を醸す

    2021.5.19 15:30 Wednesday

     日本時間5月18日、ホワイトソックスがツインズを相手に16対4で大勝した試合でイェルミン・メルセデス(ホワイトソックス)がウィリアンス・アストゥディーヨから9回表に6号ソロを放った。打者は今季売り出し中のメルセデス、投手は敗戦処理として登板していた人気者のアストゥディーヨ、しかも47.1マイル(約75.8キロ)のスローボールを打ったということで大きな話題となったが、ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督はこの一打を快く思わなかった。その殿堂入りの名将の発言が物議を醸している。

     メルセデスが本塁打を打ったのはホワイトソックスが11点をリードし、ツインズが野手を登板させて白旗をあげている場面。しかもメルセデスはカウント3-0からストライクゾーンにきたスローボールを打ち、センターへ6号ソロを放った。ラルーサはメルセデスのこの一打を相手へのリスペクトを欠く行為としてタブー視したのだ。

     現在76歳のラルーサは監督として歴代3位の勝利数をマークし、2014年にアメリカ野球殿堂入りも果たしている名将。2011年カージナルスでワールドシリーズを制したのを最後に現場を離れていたが、今季ホワイトソックスの監督として現場に戻ってきた。相手をリスペクトし、不文律を守りながら輝かしいキャリアを積み上げてきたラルーサにとって、メルセデスの一打は許しがたいものだったのだろう。

     ラルーサはメルセデスの一打を「大きな過ち」と表現。「カウント3-0からスイングしていい状況ではなかったので私は動揺した。ツインズのベンチも動揺していた。待てのサインを出していたが、彼は無視したんだ。スポーツマンシップやリスペクトを欠く行為であり、彼は過ちを犯した。チームのために我慢しなければならないこともある。こんなことはもう二度と起こらないだろう」と語り、怒りをあらわにした。

     この件について、日本時間5月19日の試合で進展があった。7回表に登板したツインズのタイラー・ダフィーがメルセデスに対して背中の後ろを通るボールを投じたのだ。審判団はこの1球について、協議の末、前日の一打に対する報復行為とみなしてダフィーに退場を宣告。これに抗議したツインズのロッコ・バルデリ監督も退場となった。バルデリは前日のメルセデスの一打について「驚いた」「ハッピーではなかった」とコメント。また、ラルーサの発言に対して「感謝している」と語っており、メルセデスの一打をツインズ側が快く思っていなかったことは間違いない。

     一方のラルーサは「(退場は)審判の意見だ。私には(報復を狙ったものかどうかは)明らかではなかった」とコメント。「頭を狙っていたとしたら(報復を)疑うけれど、ツインズ側の対応に問題はなかったと思う」と語り、メルセデスの背中を通過したダフィーの1球に「問題なし」との見解を示した。この発言についても「監督が自軍の選手を守らないのか」と批判の声が集まっている。

     メジャーリーグでは時代遅れな不文律を排除していこうという流れができつつある。派手なバットフリップを見せる選手が増えてきたのもその流れにのっとったものだ。とはいえ、ラルーサのように古くからの伝統を大切にしたいと考える者もいる。ツインズ側がメルセデスの一打を快く思っていなかったことからもわかるように、「時代遅れ」と批判されている考えを持っているのは決してラルーサだけではない。相手へのリスペクトを大切にしながら1世紀以上の歴史を紡いできたメジャーリーグだが、相手へのリスペクトとは何かを改めて考える時期にきているのかもしれない。

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