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  • 「売れ残り」のフランコはオリオールズにフィットするのか

    2021.3.10 15:00 Wednesday

     昨季ロイヤルズの正三塁手を務めたマイケル・フランコがまだフリーエージェント市場に残ったままとなっている。昨年12月にロイヤルズからノンテンダーFAとなったあと、買い手がつかず、売れ残っている状態なのだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、オリオールズやメッツなど複数のチームがフランコの獲得に興味を示しているという。メジャーリーグ公式サイトではオリオールズの三塁手事情を分析している。

     かつてフィリーズの有望株として期待されたフランコは現在28歳。2014年にメジャーデビューし、翌2015年には80試合に出場して打率.280、14本塁打、50打点、OPS.840をマークしたが、これ以降は伸び悩みが続き、30本塁打どころかOPS.800以上のシーズンすら1度もない。2016年以降の5年間では、打率.278(2020年)、25本塁打、88打点(ともに2016年)、OPS.780(2018年)がベストの成績だ。また、通算守備防御点-37という数字が示す通り、守備も決して上手くはない。

     そんなフランコだが、オリオールズにとっては三塁のグレードアップとなる可能性が高い。今季の正三塁手に予定されているのはメジャー6年目、現在26歳のリオ・ルイーズだが、メジャー定着を果たした2019年は127試合に出場して打率.232、12本塁打、46打点、OPS.682、昨季は54試合に出場して打率.222、9本塁打、32打点、OPS.713という冴えない成績に終わっている。守備のレベルもフランコと比較して「多少はマシ」といった程度だ。

     右打ちのフランコと左打ちのルイーズのプラトーン起用も選択肢の1つだが、フランコは投手の左右による成績差が小さく、ルイーズは左打ちながら対左腕のほうが通算成績が良い。よって、プラトーンに適した組み合わせとは言えない。ルイーズのほうが2歳若いため、再建中のオリオールズが無理にフランコを獲得する必要はないだろう。

     もしオリオールズがフランコを獲得するのであれば、前半戦で好成績を残してもらい、夏場にトレードの駒として活用することが目的になるのではないだろうか。

  • カージナルスの元有望株・レイエス 今季は上限100イニング

    2021.3.10 14:00 Wednesday

     日本時間3月10日、カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は元有望株のアレックス・レイエスについて今季の投球回数を100イニング以内に制限する方針を明らかにした。レイエスは度重なる故障を乗り越え、昨季メジャー定着。しかし、年間の投球回数が100イニングを超えたのは2016年が最後のため、カージナルスはレイエスを開幕ローテーションに組み込むのを諦め、投球回数を管理しながら起用していくことを決めた。

     カルロス・マルティネス、ジョン・ガント、ダニエル・ポンセデレオンらと先発5番手の座を争っていたレイエスは、ここまでオープン戦で3試合に登板して4イニングを投げ、被安打2、奪三振6、無四球、無失点と見事な結果を残している。マイク・シルト監督は「すべての条件が平等なら彼はローテーションに入る」とレイエスの実力を認めているが、投球回数を抑えるために先発候補から外す方針を固めた。

     60試合制から162試合制に戻る今季は、各選手が例年通りにプレーしていても思わぬ故障が発生する可能性があり、各球団の首脳陣は特に投手の起用について慎重な姿勢を見せている。モゼリアックは各投手の負担を軽減しながら長いシーズンを乗り切っていくために、1試合で先発タイプの投手を複数起用するやり方も選択肢に入れているという。よって、レイエスが短いイニングの先発を担ったり、あるいは「第2先発」を務めたりするケースも出てきそうだ。

     もう1つ、レイエスが担う可能性がある役割はクローザーだ。カージナルスはジオバニー・ガイエゴス、ジョーダン・ヒックス、アンドリュー・ミラーなど多くのクローザー候補がいるものの、まだシルトは誰にクローザーを任せるかを決めていない。1年半ぶりに戦列復帰するヒックスは様子を見ながら慎重に起用していく方針のため、昨季終盤からポストシーズンにかけてクローザーを務めたレイエスが再びその座に就く可能性は十分にある。

     レイエスは相手打者を圧倒する支配的なピッチングができる貴重な投手であり、故障さえなければ、役割を問わず、カージナルスにとって大きな戦力となることは間違いないだろう。

  • アストロズ移籍の右腕・オドリッジ「僕の全盛期はこれから」

    2021.3.10 13:00 Wednesday

     昨季終了後にフリーエージェントとなり、春季キャンプ開始後もフロリダ州タンパの自宅で希望通りのオファーを待ち続けていたジェイク・オドリッジは日本時間3月9日にアストロズと正式に2年契約を結んだ。ジェームス・クリックGMによると、オドリッジ獲得は先発左腕フランベル・バルデスの故障とは無関係で、数週間にわたって交渉を行っていたという。オドリッジは「僕の全盛期はこれからやってくると思う」と新天地での活躍に意欲を見せている。

     現在30歳のオドリッジは2012年にロイヤルズでメジャーデビューし、2013~17年はレイズ、2018~20年はツインズでプレー。昨季は3度の故障者リスト入りがあり、4試合に先発して0勝1敗、防御率6.59に終わったが、2019年の15勝を筆頭に2ケタ勝利4度の実績を誇っている。また、2019年はオールスター・ゲームにも初選出されている。

     契約条件の詳細も明らかになっており、オドリッジに保証されるのは2350万ドル。サインボーナス600万ドル、今季の年俸600万ドル、来季の年俸500万ドル、2023年の選手オプション650万ドル(またはバイアウト325万ドル)という内訳になっている。また、投球イニング数や登板数の条件をクリアすれば、2023年の選手オプションは最大1250万ドル(またはバイアウト最大625万ドル)まで増額されるようだ。

     オドリッジは「契約上では2年プラス1年だけど、上手くいけばもっと長くプレーできる可能性がある。このチームに加わることができて嬉しい」と新天地での活躍に意欲。「開幕に間に合う可能性もあると思っている。去年の故障は全く問題ないよ」とコンディションが万全であることを強調した。また、レイズ時代からオドリッジを知るクリックは「60試合制から162試合制に戻る今季は、選手層の厚さが非常に大切になる」と元オールスター右腕の加入を歓迎している。

  • 感染防止規定違反のインディアンス2選手が謝罪 チームに再合流

    2021.3.10 12:00 Wednesday

     日本時間3月6日に新型コロナウイルス感染防止のためのプロトコルを破って無断外出していたことが明らかになったインディアンスのホゼ・ラミレスとフランミル・レイエスは、同10日に定められた手順をクリアし、チームに再合流した。両選手はチームメイトの前に立ち、プロトコルを破ったことについて謝罪したという。テリー・フランコーナ監督によると、両選手は同11日のエンゼルスとのオープン戦からスタメンに復帰する予定となっているようだ。

     両選手は日本時間3月10日の練習からチームに再合流。この日行われたレンジャーズとのオープン戦には出場しなかった。フランコーナは両選手がチームメイトへの謝罪を行ったことについて「それに至るまでにいろんなことがあった。(謝罪した側と謝罪を受け入れた側の)両方を誇りに思うよ。失われた時間は戻ってこないけど、これからどうしていくかのほうが私にとっては重要だ」と語っている。

     インディアンスはラミレスとレイエスの両選手に対して処分を行うかについて明らかにしていない。「選手たちには良いときも悪いときも我々はチームなんだ、という話をした」とフランコーナ。「ホゼとフランミルは思慮深く、誠実にチームメイトへの謝罪を行っていた。誰かを困らせるようなことをしてはいけないし、それは2人にも説明した。今のチームの状況には満足している。何事も完璧ではないし、ここからが大事なんだ。きっと我々は大丈夫だよ」と選手たちへの信頼を口にした。

     レイエスは昨年7月にもマスクを着用せずに独立記念日のパーティーに参加したという「前科」があり、「もう二度としない」と誓っていた。また、昨年8月にはザック・プリーサックとマイク・クレビンジャー(現パドレス)の2人がシカゴ遠征時に無断で外出し、マイナーキャンプへの降格を命じられるという「事件」もあった。新型コロナウイルス感染防止のプロトコルは状況に応じて改定されることもあり、インディアンスは選手とのコミュニケーションを徹底し、最新ルールの周知に努めていくという。

  • カージナルス・マイコラス 右肩痛で調整進まず開幕絶望に

    2021.3.10 11:00 Wednesday

     右前腕の手術で全休した昨季からの復活を目指していたマイルズ・マイコラス(カージナルス)が開幕に間に合わないことが確実となった。右肩痛に悩まされているマイコラスは開幕に向けた調整が遅れており、日本時間3月11日に予定されていたブルペン投球も回避が決定。マイク・シルト監督は「これは間違いなくシーズンの開幕に影響が出る。我々が想定していたよりも少し復帰時期が遅れるだけならいいんだけどね」と語っている。

     現在32歳のマイコラスは昨年7月に右前腕の屈筋腱を修復する手術を受け、60試合制で行われた昨季を全休。スプリング・トレーニングには万全の状態で合流し、日本時間2月26日には実戦形式の打撃練習に登板していたが、右肩に痛みが出るようになり、それ以降は打者と対戦していない。

     当初は先週末に投球を再開できる予定だったが、大事を取って日本時間3月11日に延期。しかし、延期されたブルペン投球も回避が決定し、マウンドからの投球を再開する見込みは立っていない。ただし、シルトによると、マイコラスは先週の段階でキャッチボールを行うことはできていたようだ。

     マイコラスは2015年から3年間、日本プロ野球の読売ジャイアンツでプレーし、2017年12月に2年1550万ドルでカージナルスと契約。メジャー復帰1年目の2018年は18勝4敗、防御率2.83という素晴らしい活躍を見せ、最多勝のタイトルを獲得した。翌2019年は開幕直前に4年6800万ドルで契約を延長。しかし、この年は9勝14敗、防御率4.16と成績を落とし、4年契約がスタートした昨季は1試合も投げられなかった。

     カージナルスは「数値的な目標を挙げるなら200イニング投げたい」と語っていたマイコラスの出遅れが確実となったことにより、先発ローテーションの再編を迫られることになる。先発5番手の座を争っているカルロス・マルティネス、ダニエル・ポンセデレオン、ジョン・ガントらにとって開幕ローテーション入りの大きなチャンスとなりそうだ。

  • ヤンキースの救援左腕・ブリットン 左肘手術で開幕絶望に

    2021.3.10 10:00 Wednesday

     日本時間3月10日、ヤンキースの救援左腕ザック・ブリットンが左肘から骨片を除去する手術を受ける予定であることが明らかになった。ヤンキースの発表によると、ブリットンは日本時間3月11日にニューヨークへ移動し、手術を受けるようだ。アーロン・ブーン監督は「2日以内に詳細がわかると思う」と復帰時期について具体的な言及を避けたが、少なくとも1ヶ月の離脱が見込まれており、ヤンキースはブリットン不在で開幕を迎えることが確実になった。

     現在33歳のブリットンは昨季20試合に登板して1勝2敗8セーブ、3ホールド、防御率1.89を記録。守護神アロルディス・チャップマンが新型コロナウイルス感染で出遅れているあいだは代役としてクローザーを務め、防御率1.91をマークした前年に続いて好成績を残した。2020年シーズン終了時に2022年のオプション行使を判断する契約となっていたため、ヤンキースはオプションを行使し、ブリットンとの契約を2022年まで延長している。

     ブーンによると、ブリットンは過去2ヶ月間、新型コロナウイルスに感染して体調を崩し、スプリング・トレーニングに向けた準備に影響が出ていたという。ブリットンは地元紙「ニューヨーク・ポスト」に対して「(新型コロナウイルス感染は)大きな影響があった。体重がかなり減ってしまった」と話している。

     「すべての人々のサポートに感謝している。目標に到達するためにこうした困難があり、僕たちはそれを乗り越えていく必要がある。前を向いて、できるだけ早く復帰できるように頑張りたい」と早期復帰への意欲を見せたブリットンだが、開幕ロースター26人に名を連ねるのは絶望的。ヤンキースは安定感抜群のセットアッパーが不在のあいだ、チャド・グリーンや新加入のダレン・オデイとジャスティン・ウィルソンらが代役のセットアッパーとして守護神チャップマンへつなぐ役割を担うことになりそうだ。

  • 日本人選手オープン戦成績まとめ(日本時間3月9日時点)

    2021.3.9 15:00 Tuesday

     メジャーリーグでは日本時間3月1日にオープン戦がスタートし、早くも1週間以上が経過した。二刀流の完全復活が期待される大谷翔平(エンゼルス)は投打両面で順調な調整ぶりをアピール。ダルビッシュ有(パドレス)や前田健太(ツインズ)も着実な仕上がりを見せている。また、マイナー契約の山口俊(ジャイアンツ)や加藤豪将(パドレス)は開幕ロースター入りに向けてアピールを続けている。ここでは加藤も含めた日本人10選手のオープン戦の成績を整理する。

    大谷翔平(エンゼルス)
    【投手】
    1試合(1先発)0勝0敗0セーブ 防御率5.40
    1.2イニング 奪三振5 与四球2 WHIP3.00
    【野手】
    4試合 打率.500(10打数5安打)1本塁打3打点
    三振1 四球1 出塁率.500 OPS1.300

    ダルビッシュ有(パドレス)
    1試合(1先発)0勝0敗0セーブ 防御率0.00
    2イニング 奪三振4 与四球0 WHIP0.50

    前田健太(ツインズ)
    1試合(1先発)0勝0敗0セーブ 防御率0.00
    2イニング 奪三振3 与四球0 WHIP0.00

    秋山翔吾(レッズ)
    1試合 打率.000(2打数0安打)0本塁打0打点
    三振1 四球0 出塁率.000 OPS.000

    筒香嘉智(レイズ)
    4試合 打率.000(7打数0安打)0本塁打1打点
    三振3 四球2 出塁率.200 OPS.200

    菊池雄星(マリナーズ)
    2試合(2先発)0勝2敗0セーブ 防御率3.60
    5イニング 奪三振3 与四球3 WHIP1.20

    有原航平(レンジャーズ)
    2試合(2先発)0勝1敗0セーブ 防御率7.20
    5イニング 奪三振2 与四球1 WHIP1.60

    澤村拓一(レッドソックス)
    日本時間3月9日時点でオープン戦登板なし

    山口俊(ジャイアンツ)
    2試合(0先発)1勝0敗0セーブ 防御率0.00
    2イニング 奪三振3 与四球0 WHIP1.50

    加藤豪将(パドレス)
    7試合 打率.400(10打数4安打)1本塁打5打点
    三振2 四球0 出塁率.400 OPS1.100

  • 最新の開幕ロースター予想 日本人8名が順当にメンバー入り

    2021.3.9 13:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトでは30球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26名を予想している。日本時間3月9日に大幅なアップデートが行われ、故障者や移籍情報を反映した最新の情報が公開された。日本人選手は澤村拓一(レッドソックス)、筒香嘉智(レイズ)、前田健太(ツインズ)、大谷翔平(エンゼルス)、菊池雄星(マリナーズ)、有原航平(レンジャーズ)、秋山翔吾(レッズ)、ダルビッシュ有(パドレス)の8名が順当にメンバー入りしている。

     レッドソックスの澤村はブルペン9枠の一角に名を連ねた。ただし、アレックス・コーラ監督は「開幕時点では澤村をクローザーとして起用しない」との方針を明らかにしており、オープン戦で好成績を残した場合はセットアッパーからのスタートとなりそうだ。

     レイズの筒香は「ユーティリティ」の枠でメンバー入り。「一塁、三塁、左翼、指名打者での起用が想定されている」と言及されており、不動のレギュラーではない立ち位置からのスタートとなる。

     ツインズの前田はホゼ・ベリオスに次ぐ先発2番手との予想。ベリオス、前田、マイケル・ピネイダ、J・A・ハップ、マット・シューメイカーの5人が開幕ローテーションを形成する。

     エンゼルスの大谷は「二刀流」の枠でメンバー入り。ジョー・マドン監督は「6人制ローテーションの一角として起用する」と語っており、従来の「登板は週に1度」というやり方にはこだわらない方針だ。

     マリナーズの菊池は先発5番手との予想。マリナーズは今季も6人制ローテーションを採用する方針であり、マルコ・ゴンザレス、ジェームス・パクストン、ジャスタス・シェフィールド、クリス・フレクセン、菊池、ジャスティン・ダンの6人が有力となっている。

     レンジャーズの有原は先発5枠の4番目に名前が登場。カイル・ギブソン、マイク・フォルティネビッチとともに「ローテ入り確実」の3人に名前が挙げられている。

     レッズの秋山は外野手5枠の一角としてメンバー入り。今季はナ・リーグでDH制不採用が濃厚のため、「左打ちの秋山はセンターで右打ちのニック・センゼルとプラトーンになる可能性がある」と予想されている。

     パドレスのダルビッシュはディネルソン・ラメットに次ぐ先発2番手との予想。ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックとともに「球団史上最高の開幕ローテーション」の一角を担う。また、残念ながら記事中に加藤豪将の名前はない。

     ジャイアンツの山口俊は開幕ロースター26名から漏れるとの予想だが、ローガン・ウェブ、コナー・メネズ、スコット・カズミアー、ニック・トロピアーノとともに「先発5番手争いの候補」として記事中に名前が登場。オープン戦でアピールを続けていれば、先発投手の誰かにアクシデントが発生した場合、ロースター入りのチャンスが巡ってくるかもしれない。

  • メッツのホゼ・マルティネスが左膝半月板損傷 4ヶ月離脱へ

    2021.3.9 12:30 Tuesday

     今オフの補強により選手層が非常に厚くなったメッツだが、新戦力の1人がレギュラーシーズン開幕を待たずに戦列を離れることになってしまった。ホゼ・マルティネスは日本時間3月8日のオープン戦に一塁手として出場し、守備時に塁審との接触を避けようとして左膝を負傷。翌9日にMRI検査を受けた結果、左膝半月板の損傷が判明し、今週中に手術を受けることになった。ルイス・ロハス監督によると、マルティネスは4ヶ月ほど戦列を離れる見込みだという。

     現在32歳のマルティネスは昨年12月にカブスからノンテンダーFAとなり、今年1月にメッツとスプリット契約(メジャーとマイナーで年俸が異なる契約)。スプリング・トレーニングで開幕ロースター入りを争う予定だった。しかし、オープン戦で左膝を痛め、自力では歩くことができず、コーチの肩を借りて負傷退場。一夜明けた日本時間3月9日にも左膝の状態は改善されておらず、検査の結果、4ヶ月の戦線離脱を要する重傷であることが判明した。

     レイズとカブスでプレーした昨季こそ34試合で打率.182、2本塁打、10打点、OPS.561と不振を極めたマルティネスだが、カージナルス時代には2017年から3年連続で2ケタ本塁打を記録。自身初の規定打席到達を果たした2018年には打率.305、17本塁打、83打点、OPS.821の好成績を残し、2019年のポストシーズンでも7試合で打率.538の大活躍を見せた。

     マルティネスが離脱したことにより、メッツの開幕ロースターの控え野手5枠は捕手のトマス・ニドー、内野手のジョナサン・ビヤーとルイス・ギヨーメイ、外野手のケビン・ピラーとアルバート・アルモラJr.という顔ぶれになる可能性が高い。ロハスが「我々の選手層は厚い」と語っているように、ブランドン・ドルーリーやマレックス・スミスといったメジャーでの実績がある選手もマイナー契約で加わっているが、彼らが開幕ロースター入りを果たすためにはオープン戦での猛アピールが必要になるだろう。

  • ナショナルズ ソト、ターナーの両スター選手と契約延長交渉へ

    2021.3.9 12:00 Tuesday

     ナショナルズのマイク・リゾーGMは自軍の若きスター選手、フアン・ソトとトレイ・ターナーについて、契約延長に向けた準備を球団内で進めていることを明らかにした。「それについてはオーナー側と話し合いをしている。どのような時間枠で交渉していくかを決定しようとしているところだ」とリゾー。「近い将来のどこかのタイミングで両選手に対して長期にわたる契約延長のオファーを提示することになると思う」と契約延長交渉を行う予定であることを明言した。

     現在22歳のソトはメジャー3年目の昨季、新型コロナウイルスの陽性反応で出遅れたものの、47試合に出場して打率.351、13本塁打、37打点、OPS1.185という素晴らしい成績を残し、リーグ史上最年少の首位打者に輝いた。出塁率.490、長打率.695、OPS1.185はいずれも2004年のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)以来の高水準であり、球史に名を残す名打者となる可能性を秘めている。

     ソト自身は契約延長よりも野球に集中したい意向を示しているが、ナショナルズとしては早めに長期契約で囲い込んでおきたいところ。フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が手にした14年3億4000万ドルを上回る破格のオファーが提示される可能性もある。

     一方、現在27歳のターナーはメジャー6年目の昨季、59試合に出場して打率.335、12本塁打、41打点、12盗塁、OPS.982の好成績をマーク。近年は長打力がアップし、完成度の高い5ツール・プレーヤーとなりつつある。

     順調にいけば2022年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定だが、ターナー自身は先月、「キャリアをナショナルズ一筋で終えたいと思っている」と発言。ナショナルズへの愛着を口にしており、ナショナルズにとっては契約延長の実現に向けて追い風となりそうだ。ターナーの希望通り、「生涯ナショナルズ」が保証されるような長期契約が実現するか注目したい。

  • メッツが今週中にもリンドーアとの契約延長交渉をスタートか

    2021.3.9 11:30 Tuesday

     メッツは今オフ獲得したスター遊撃手、フランシスコ・リンドーアとの契約延長交渉を今週中に開始するようだ。リンドーアは契約延長交渉をシーズン中に持ち越したくない意向を示しており、メッツはシーズン開幕までの約3週間で交渉成立を目指すことになる。また、複数の関係者によると、メッツは契約延長交渉を1人ずつ行う方針であり、マイケル・コンフォートやノア・シンダーガードより先にリンドーアとの交渉をスタートする。

     メッツの球団関係者は今年1月にインディアンスとの大型トレードでリンドーアを獲得したときからリンドーアとの契約延長交渉を目指す方針を明らかにしていた。リンドーアはメッツのキャンプに合流した際、「契約延長交渉を開始する前にチームのことをよく知りたい」と話しており、キャンプ開始から2週間ほどが経過。このプロセスは昨年ドジャースと12年3億6500万ドルの契約延長を締結したムーキー・ベッツに似ていると言われている(2月に移籍、開幕直前の7月に契約延長)。

     現在27歳のリンドーアの今季の年俸は2230万ドル。今季終了後には多くのスター遊撃手がフリーエージェントとなる予定だが、リンドーアもそのうちの1人である。多くの関係者は総額3億ドル以上の超大型契約になることを予想しており、先日パドレスがフェルナンド・タティスJr.に与えた14年3億4000万ドルの契約延長がリンドーアの契約にどのような影響を与えるか注目される。

     なお、コンフォートもシーズン開幕までに契約延長交渉を終えたい意向を示しており、リンドーアとの契約延長交渉が長引くようであれば、メッツはコンフォートとの契約延長が困難になる可能性が高い。また、サンディ・アルダーソン球団社長はシンダーガードとも契約延長交渉を行う可能性があることを示唆しているが、シンダーガードはトミー・ジョン手術からのリハビリ中のため、リンドーアやコンフォート以上に評価が難しくなるとみられている。

  • 元フィリーズの救援左腕・コーミエが53歳で死去 がんと闘病

    2021.3.9 11:00 Tuesday

     日本時間3月9日、フィリーズはリアル・コーミエががんとの長い闘病生活の末、53歳で死去したことを発表した。コーミエは1990年代から2000年代にかけて5球団で合計16シーズンにわたってプレー。最も長く在籍したフィリーズでは左のセットアッパーとして活躍した。元同僚のジム・トーメイはコーミエについて「リアルは私が出会った人々のなかで最も活気に満ちた人の1人だった。彼がいなくなるのは寂しい。決して忘れることはないだろう」と語っている。

     1967年生まれのコーミエは1988年のドラフトでカージナルスから6巡目指名を受けてプロ入り。1991年にメジャーデビューを果たし、翌1992年には早くも先発ローテーションに定着して10勝10敗、防御率3.68をマークしたが、2ケタ勝利を記録したのはこれが最初で最後だった。

     その後、レッドソックスとエクスポズ(現ナショナルズ)を経て2001年からフィリーズに加入。2003年には65試合に登板して8勝0敗1セーブ、13ホールド、防御率1.70という素晴らしい成績を残した。2006年途中にレッズへ移籍し、メジャーでプレーしたのは2007年が最後。フィリーズで記録した363登板は左腕ではタグ・マグロー(463試合)に次いで球団史上2位となっている。

     また、カナダ出身のコーミエはプロ入り前の1988年にソウル五輪、メジャーリーグの舞台から退いたあとの2008年には北京五輪にカナダ代表の一員として出場。後者のときは41歳になっており、同大会の野球では最年長選手だった。2012年にはカナダの野球殿堂入りを果たしている。

     引退後も「元メジャーリーガー」のように振る舞うことはなかったという。子供の1人を連れてリトルリーグの練習に参加したとき、ほかの保護者に続いてコーミエも打席に入り、快打を連発。保護者の1人から「プレー経験があるのですか」と尋ねられ、ようやく「はい、元メジャーリーガーです」と答えたという逸話が残っている。

  • ブリュワーズが名手・ブラッドリーJr.との2年契約を正式発表

    2021.3.9 10:30 Tuesday

     日本時間3月9日、ブリュワーズは好守の中堅手として知られるジャッキー・ブラッドリーJr.と2年契約を結んだことを正式に発表した。今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれている。ブリュワーズがゴールドグラブ賞経験者を獲得するのは二塁手のコルテン・ウォンに続いて今オフ2人目。ブリュワーズにはすでにレギュラークラスの外野手が3人おり、ブラッドリーJr.を加えた4人をどのように起用していくか注目される。

     2年契約の総額は2400万ドルであることが報じられており、その内訳は今季が1300万ドル、来季が1100万ドル。ブラッドリーJr.は市場に出たほうがより好条件の契約を得られると判断した場合やブリュワーズでは満足のいく出場機会を得られないと判断した場合、今季終了後にオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントになることができる。

     現在30歳のブラッドリーJr.は昨季まで8シーズンにわたってレッドソックス一筋で活躍。打率.267、26本塁打、87打点、OPS.835をマークした2016年にオールスター・ゲームに選出され、2018年はリーグ優勝決定シリーズでMVPを受賞してチームの世界一に貢献したほか、自身初のゴールドグラブ賞も受賞した。昨季は55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、OPS.814を記録。打率と出塁率はキャリアハイを更新した。

     ブリュワーズにはすでにクリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、アビサイル・ガルシアとレギュラークラスの外野手が3人おり、ブラッドリーJr.の起用法は流動的。クレイグ・カウンセル監督は「ケインが我々の中堅手だ」とコメントしているため、ブラッドリーJr.は右翼がメインの守備位置になる可能性が高い。ただし、これはガルシアが控えに回ることを意味するわけではなく、カウンセルは「我々のチームには4人目の外野手はいない」と話している。よって、ケイン、ガルシア、ブラッドリーJr.の3人を中堅と右翼の2ポジションで上手く使い分けていくことになりそうだ。

  • アストロズが先発右腕・オドリッジとの2年契約を正式発表

    2021.3.9 10:00 Tuesday

     日本時間3月9日、アストロズはフリーエージェントの先発右腕ジェイク・オドリッジと2年契約を結んだことを正式に発表した。契約条件の詳細は明らかにされていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、契約の3年目にあたる2023年は選手側に選択権のあるオプションになっているようだ。アストロズは昨季ブレイクした先発左腕フランベル・バルデスが左手薬指を骨折し、その穴埋めが急務となっていた。

     現在30歳のオドリッジはレイズ時代に3度の2ケタ勝利をマークし、2018年2月にトレードでツインズへ移籍。この年は7勝10敗と負け越したが、翌2019年に15勝7敗、防御率3.51、178奪三振というキャリアハイの成績を残し、オールスター・ゲームに初選出された。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、複数年契約を狙うこともできたが、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。2年連続で好成績を残し、大型契約を目指す道を選んだ。

     ところが、昨季は右肋間筋痛、胸部打撲、右手中指のマメで3度にわたって戦列を離れ、先発したのは4試合だけ。0勝1敗、防御率6.59という自己最悪の成績に終わり、評価を上げることはできなかった。それでも2ケタ勝利4度の実績を誇るオドリッジに興味を示す球団は少なくなかったが、オドリッジが3年4500万ドル前後の契約を求めていたため、なかなか本格的に獲得に乗り出す球団は現れず。バルデスの離脱で代役が必要となったアストロズとの交渉がようやくまとまった。

     アストロズはザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、クリスチャン・ハビアーにオドリッジを加えた5人で開幕ローテーションを形成することになる。今季限りでジャスティン・バーランダー、グレインキー、マカラーズJr.がフリーエージェントとなるため、オドリッジとの2年契約は来季の先発要員の確保という点においても大きな意味を持つことになりそうだ。

  • Rソックスの「スーパー・ユーティリティ・トリオ」に注目せよ

    2021.3.8 13:00 Monday

     日本時間3月8日、レッドソックスはレンジャーズからフリーエージェントとなっていたダニー・サンタナとのマイナー契約を正式に発表した。サンタナは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ロースター入りを目指すことになる。レッドソックスは今オフ、球界を代表するユーティリティ・プレーヤーのエンリケ・ヘルナンデスとマーウィン・ゴンザレスを獲得しており、3人の「スーパー・ユーティリティ」が1つの球団に集うことになった。

     2017年以降の4シーズンで、1シーズンに内外野の全7ポジションを守った選手は延べ21人いるが、そのうち15本以上の本塁打を放ったのは延べ4人だけ。メジャー全体で、2018年に16本塁打を放ったゴンザレス、2019年に28本塁打を放ったサンタナ、そして2018年に21本塁打、2019年に17本塁打を放ったヘルナンデスしかいない。内外野の全7ポジションを守りながら打撃でもチームに貢献した「スーパー・ユーティリティ」の3人全員が今季レッドソックスに所属することになったのだ。

     メジャーリーグの歴史を遡っても「内外野の全7ポジションを守ったシーズンに15本塁打以上」を達成した選手は非常に少なく、2016年以前では1995年のスコット・ブローシャス、1998年のホゼ・ヘルナンデス、2009年のベン・ゾブリスト、2016年のショーン・ロドリゲスの4人だけ。よって、3人の「スーパー・ユーティリティ」が揃ったチームは過去に例がないということになる。

     3人のうち、ヘルナンデスは正二塁手として起用される見込みだが、チーム状況に応じて他のポジションを守るケースは出てくるだろう。また、ゴンザレスとサンタナはスイッチヒッターのため、アレックス・コーラ監督は相手投手との相性や主力選手の疲労度を考慮しながら、無数のパターンのオーダーを組むことができる。これほどフレキシブルにオーダーを組み替えられるチームは他に見当たらない。

     マイナー契約のサンタナにはメジャーのロースター入りというハードルがあるものの、「スーパー・ユーティリティ」を3人揃えたチェイム・ブルームCBOの試みは非常に興味深い。2年ぶりに監督に復帰したコーラがこの「スーパー・ユーティリティ・トリオ」をどのように活用していくか注目だ。

  • 今季の開幕投手 ヤンキース、メッツなど4球団がすでに決定

    2021.3.8 12:30 Monday

     レギュラーシーズンの開幕戦を「重要な一戦」と捉えるか「シーズンの162分の1」と捉えるかは意見の分かれるところだが、開幕投手に指名されることが先発投手にとっての名誉であることに変わりはない。2021年シーズンの開幕まで4週間を切り、チラホラと開幕投手が決定したチームも現れ始めている。日本時間3月8日時点では、ヤンキース、マリナーズ、メッツ、カージナルスの4球団がすでに今季の開幕投手を発表している。

     ヤンキースは2年連続でゲリット・コールを開幕投手に指名。コールはパイレーツ時代の2017年にも開幕投手を務めており、通算3度目となる。昨季の開幕戦は6回表途中で降雨コールドとなったが、コールは前年王者のナショナルズを相手に5回1安打1失点の好投を見せ、完投勝利をマーク。マックス・シャーザーとの投げ合いを制した。ヤンキースの歴史上、2ケタ奪三振を記録した開幕投手はおらず、コールが初の達成者となるか注目される。

     マリナーズはエース左腕のマルコ・ゴンザレスが3年連続3度目の開幕投手を務める。2009年から10年連続でフェリックス・ヘルナンデス(現オリオールズ)が大役を担っていたが、ゴンザレスがその連続記録に終止符を打ち、現在に至っている。マリナーズでゴンザレスより多く開幕投手を務めた投手はヘルナンデス(11度)、ランディ・ジョンソン(6度)、ジェイミー・モイヤー(4度)の3人だけである。

     メッツはエース右腕のジェイコブ・デグロムを3年連続3度目の開幕投手に指名した。3年連続はヨハン・サンタナ(2008~10年)と並ぶ球団史上3位タイの記録であり、これを上回るのはトム・シーバー(1968~77年=10年連続)とドワイト・グッデン(1988~91年=4年連続)の2人だけ。昨季は5回1安打無失点の好投ながら打線の援護がなく、勝利投手になれなかったが、2年ぶりの開幕戦白星を手にすることはできるだろうか。

     カージナルスは昨季に続いてジャック・フラハティに開幕投手を任せる(2年連続2度目)。昨季は7回6安打2失点の好投でチームを勝利に導いた。なお、26歳の誕生日を迎える前に開幕投手を複数回務めるのは、カージナルスではジョー・マグレーン(3度)、ディジー・ディーン(3度)、リー・メドウズ(2度)、ジョニー・ラッシュ(2度)に続いて5人目の快挙である。

  • ナショナルズ 「個人的な理由」で救援右腕・ジェフレスを解雇

    2021.3.8 12:00 Monday

     日本時間3月8日、ナショナルズとマイナー契約を結んでいたジェレミー・ジェフレスが解雇された。マイク・リゾーGMは「個人的な理由」と説明したが、詳細は明らかにしなかった。マイナー契約とはいえ、昨季はトレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)のファイナリスト3名に選出されるなど、見事な活躍を見せたジェフレス。開幕ロースター入りが有力視されていたが、契約合意からわずか2週間でナショナルズを去ることになった。

     現在33歳のジェフレスは昨季カブスで22試合に登板して4勝1敗8セーブ、防御率1.54の好成績をマーク。計算できる投手がほとんどいなかったカブスのブルペンにおいて救世主的存在となり、デビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)、トレバー・ローゼンタール(昨季パドレス・現アスレチックス)とともにトレバー・ホフマン賞のファイナリストに選出された(ウィリアムスが受賞)。

     カブスからフリーエージェントとなったあと、なかなか契約先が見つからなかったが、現地時間2月22日にナショナルズとマイナー契約で合意したことが報じられ、同26日に正式発表。メジャー昇格を果たした場合、年俸125万ドルが保証され、最大125万ドルの出来高が設けられるという契約になっていた。ブリュワーズ時代の2018年にオールスター・ゲーム初選出を果たすなど、実績も申し分なく、故障なくスプリング・トレーニングを過ごせば開幕ロースター入りは有力とみられていた。

     ジェフレスは過去に2度(2007年と2009年)にマリファナの陽性反応で出場停止処分を受けており、永久追放にリーチがかかっている。また、レンジャーズ時代の2016年には飲酒運転で逮捕されたこともある。問題児という側面を持つ選手であることは確かだが、今回の解雇との因果関係は不明だ。今年1月には複数のチームがジェフレスに興味を持っていたことが報じられているが、詳細な理由が明らかにならないことには、他球団も手を出しにくいのではないだろうか。

  • アストロズの有望株・ウィットリーにトミー・ジョン手術の可能性

    2021.3.8 11:00 Monday

     日本時間3月8日、アストロズは有望株右腕のフォレスト・ウィットリーが右肘の内側側副靭帯を痛めていることを発表した。ウィットリーはトミー・ジョン手術を勧められているものの、セカンドオピニオンを求めているという。ただし、内側側副靭帯の故障はトミー・ジョン手術が必要となるケースがほとんどであり、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体41位にランクインしている有望株は今季を棒に振ることになりそうだ。

     現在23歳のウィットリーは先週、キャンプ地のフロリダ州ウエストパームビーチで実戦形式の打撃練習に登板していた際、右肘に違和感を覚えた。オープン戦には登板していない。2016年ドラフト全体17位指名の有望株はエース候補として大きな期待を背負いながらも故障に悩まされるシーズンが続いており、今回の故障によりメジャー昇格がさらに遅れることになる。

     プロ2年目の2017年にマイナー3階級で合計23試合(うち18先発)に登板して92.1イニングを投げ、5勝4敗、防御率2.83、143奪三振という好成績を残したウィットリーだが、2018年は禁止薬物の使用により50試合の出場停止処分を受けたほか、腹斜筋の故障もあってマイナーで8試合しか投げられなかった。2019年はマイナー4階級で合計18試合(うち15先発)に登板し、3勝7敗、防御率7.99と大乱調。5月に肩の疲労で戦列を離れ、その後も本来の調子を取り戻すことができなかった。

     ウィットリーがトミー・ジョン手術を受けることを選択すれば今季全休が確実となり、マイナーの試合が開催されなかった昨季に続いて2年連続で実戦登板なしということになる。アストロズは今季終了後にジャスティン・バーランダー、ザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.の3人がフリーエージェントとなるため、ウィットリーにとって先発ローテーション入りのチャンスだったが、メジャー昇格にはさらに時間を要することになりそうだ。

  • インディアンス 主力2選手が無断外出でチームから隔離

    2021.3.8 10:30 Monday

     インディアンスは昨年に続いて主力選手がまたしても新型コロナウイルス感染拡大防止のプロトコルを破り、チームから隔離されることになってしまった。インディアンスのテリー・フランコーナ監督によると、フランミル・レイエスとホゼ・ラミレスの2選手が現地時間3月5日の試合後にレストランで食事をし、翌日にキャンプ施設から隔離されたという。レイエスは無断で散髪に行き、その後ラミレスを誘ってレストランへ行ったようだ。

     インディアンスでは昨年、レイエス、ザック・プリーサック、マイク・クレビンジャー(現パドレス)の3人がプロトコル違反によりチームから隔離された。レイエスは昨年7月、夏季キャンプ中にマスクをせず独立記念日のパーティーに参加し、チームから隔離されることに。また、昨年8月のシカゴ遠征の際にはプリーサックとクレビンジャーが無断で外出して友人と会い、マイナー降格となった。

     レイエスは隔離期間を終えてチームに復帰したとき、「自分の行動がいかにリスキーであるかを理解した。二度としない」と誓っていたが、1年も経たないうちに同じ過ちを繰り返すことになってしまった。フランコーナは「リーグに彼らの行動を報告し、彼らがチームに復帰するためにどのような処理が必要かを問い合わせているところだ。無断外出後、彼らはチームのメンバーと接触していない」と半ば呆れた様子で状況を説明した。

     レイエスは2019年に37本塁打を放った長距離砲。昨季は59試合で9本塁打にとどまったが、今季は4番打者としてアーチ量産が期待されている。一方のラミレスは、直近4年間でMVP投票の3位以内に3度もランクインしているスター選手。昨季は打率.292、17本塁打、46打点、10盗塁、OPS.993の好成績でMVP投票2位となった。

     フランコーナは「誰もがマスクを外したいと思っているし、レストランに行けたらいいなと思っている」と語りつつも「でも、我々にはそれは許されていない。野球に限った話ではないけど、ルールは守らなければならないんだ」とプロトコル遵守の重要性を強調した。

  • 2001年116勝メンバー イチロー&キャメロンが紅白戦に出場

    2021.3.8 10:00 Monday

     日本時間3月8日、マリナーズはエンゼルスとのオープン戦に帯同しなかったメンバーが紅白戦を行い、2001年にメジャー最多タイとなるシーズン116勝を記録したときのメンバーであるイチローとマイク・キャメロンが出場して外野の守備に就き、打席にも入った。マリナーズの球団公式ツイッターではイチローの打席を収めた動画が公開されており、イチローは「良い選球眼だ」「たぶん犠牲フライだ」と言いながら楽しそうにプレーしている。

     イチローは2回表にエース左腕のマルコ・ゴンザレスと対戦。ボール球を見送った際には「良い選球眼だ」と言って周囲の笑いを誘い、レフトへの飛球を放つと「たぶん犠牲フライだ」と言いながら一塁へダッシュ。レフトフライに倒れたが、楽しそうにプレーする姿が印象的だった。

     一方のキャメロンは2回裏に救援右腕キーナン・ミドルトンと対戦。ミドルトンは48歳のキャメロンを相手に容赦なく90マイル台後半の速球を投げ込み、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇る元オールスター外野手はあえなく空振り三振に倒れた。

     イチローと対戦したゴンザレスは「紅白戦とはいえ実際の試合のようにプレーしようと心掛けていたけど、イチローが打席に入ると試合の雰囲気が一気に変わった。右翼を守っているときも、試合前に話しているときも、彼には独特なエネルギーがある。とても充実していたよ」とコメント。「笑わずにはいられなかった。笑顔でピッチングをするのはこれが最初で最後かもしれないね」とイチローとの対戦を楽しんだようだ。

     マリナーズはスプリング・トレーニングに44人の投手を招待しているが、オープン戦は今のところ、9イニングより短いイニングで終了することが多く、投手の登板機会が不足していた。そのため、他球団との練習試合を組もうとしているものの、なかなか調整が上手くいかず、紅白戦を行うことに。野手の人数が足りなかったため、イチローとキャメロンが出場することになった。

     メジャーリーグ公式サイトでマリナーズの番記者を務めるダニエル・クレイマー記者は「紅白戦が継続され、人手が必要な場合、OBが出場するケースがあるかもしれない」と伝えている。イチローやキャメロンが再び紅白戦に出場する可能性もありそうだ。

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