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名捕手・モリーナらが新型コロナ陽性 故障者リスト入り
2020.8.5 11:45 Wednesday選手7名とスタッフ6名の新型コロナウイルス陽性が明らかになっているカージナルスは、ヤディアー・モリーナら6選手が新型コロナウイルス陽性となったことを公表。モリーナらを故障者リストに登録したほか、故障者リスト入りしていたブラッド・ミラーをロースターに登録し、コーチ陣の顔ぶれにも複数の変更を加えた。
カージナルスが新型コロナウイルス陽性を公表したのは、モリーナ、ポール・デヨング、ランヘル・ラベロ、エドムンド・ソーサ、ジュニア・フェルナンデス、コディ・ウィットリーの6選手。このうちラベロを除く5選手とカルロス・マルティネスが故障者リストに登録された。よって、新型コロナウイルス陽性が公表されていない残りの1名はマルティネスであると見られる。
ゴールドグラブ賞9度の実績を誇る名捕手モリーナは、あらゆる推奨事項に従って感染対策を行っていたにもかかわらず、新型コロナウイルスに感染してしまったことを明らかにした。「ファンやチームメイト、セントルイスの街のために強くなって復帰できるよう、自分にできることは何でもやる」と戦列復帰に向けて力強くコメントした。
ジョン・モゼリアック野球部門社長によると、陽性が確認された選手やスタッフはすでにミルウォーキーを離れ、車で自宅へ戻っているという。残りの選手やスタッフはミルウォーキーでの隔離生活を続けており、感染していないことを確認するために毎日検査を受けている。カージナルスは、現時点では日本時間8月8日の本拠地ブッシュ・スタジアムでのカブス戦からプレーを再開する予定だ。
6選手の故障者リスト入りに伴うロースター変更については今後数日以内に発表される予定。また、マイナーで打撃コーディネーターを務めていたラス・スタインホーンがメジャーのコーチ陣に加わること、マイナーで打撃コーディネーター補佐を務めていたジョーイ・ホーキンスがロースター外の選手が集まるトレーニング施設に合流することも発表されている。
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右腕故障の大谷は今季登板しない予定 マドン監督が明言
2020.8.5 11:20 Wednesdayエンゼルスのジョー・マドン監督は日本時間8月5日、右前腕屈筋回内筋を損傷した大谷翔平が今季登板しない予定であることを明らかにした。大谷はMRI検査の結果、前腕屈筋回内筋を損傷していることが判明し、投球再開まで4~6週間を要する見込み。ただし、マドンによると、指名打者としては制限なく試合に出場できるようだ。
マドンは大谷について「彼が今季登板することはないと思っている」とコメント。「どんな投球プログラムを用意するとしても、それは非常に慎重なものにならざるを得ない。彼が今季登板することはないだろう」と大谷が今季再びマウンドに立つ可能性について否定的な見解を示した。
大谷は大事を取って日本時間8月5日のマリナーズ戦ではスタメンを外れたが、マドンは大谷が早い段階でラインナップに復帰できると考えており、メインの指名打者として起用していく方針だ。トミー・ジョン手術のリハビリと並行しながら指名打者として出場した昨季のような起用法になると見られる。
また、マドンは大谷が来季二刀流を再開する可能性にも言及した。「私がこれまでに目にしてきたものから考えると、彼は二刀流ができると私は信じている」とマドン。大谷が通常のオフシーズンを過ごし、来春のスプリング・トレーニングから二刀流を再開できると考えているようだ。
大谷は今季投手として2試合に先発し、1回2/3を投げて0勝1敗、防御率37.80、奪三振3、与四球8という成績に終わった。打者としてはここまで6試合に出場し、27打数4安打(打率.148)、1二塁打、2本塁打、7打点、1盗塁、OPS.586を記録している。今季の残り試合では指名打者としての活躍に期待したい。
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ブレーブスの若手右腕・ソローカ アキレス腱断裂で今季絶望に
2020.8.4 12:10 Tuesdayシーズン開幕前の準備期間が例年より短かったことが影響しているのか、メジャーリーグで故障者が続出している。マイク・ソローカ(ブレーブス)は日本時間8月4日のメッツ戦に先発したものの、3回表に一塁のベースカバーへ走ろうとした際に右足を負傷。ブレーブスは試合後、ソローカが右アキレス腱断裂により今季の残り試合を欠場することを発表した。
最初の2イニングを無失点に抑えたソローカは、3回表にメッツ打線に捕まり、マイケル・コンフォートとロビンソン・カノーのタイムリーで3失点。そして、無死1・2塁からJ・D・デービスが右方向へのゴロを放ち、ソローカは一塁のベースカバーへ走ろうとした際に右足を負傷してグラウンドに倒れ込んだ。
その後、立ち上がって自力で歩こうとしたソローカだが、再びグラウンドに倒れ込み、アシスタント・トレーナーのマイク・フロスタッドとブライアン・スニッカー監督の肩を借りて退場。検査の結果、右アキレス腱断裂が判明し、今季中の戦列復帰は絶望となった。
ソローカはメジャー2年目の昨年、29試合に先発して13勝4敗、防御率2.68の好成績をマークし、オールスター・ゲームに選出されたほか、新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票で6位にランクイン。今年は開幕投手に指名され、開幕からの2先発は0勝0敗ながら防御率1.59と好投していた。エースとしての地位を確立しつつあっただけに、今季3度目の先発登板での無念のアクシデントとなった。
ソローカの負傷降板後も失点を重ね、メッツに2対7で敗れたブレーブスだが、開幕11試合で7勝4敗と上々のスタートを切っている。しかし、マイク・フォルティネビッチがDFAとなってロースターから外れるなど、ソローカとマックス・フリード以外の先発投手が精彩を欠いている状態であり、地区3連覇や25年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すうえで、ソローカの離脱は大きな痛手となりそうだ。
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ブリュワーズの右腕・ミラーが出場辞退 メジャー21人目
2020.8.4 11:05 Tuesdayブリュワーズは日本時間8月4日、メジャー通算38勝の実績を誇る右腕、シェルビー・ミラーが2020年シーズンの残り試合の出場を辞退したことを発表した。ミラーはアクティブ・ロースターには登録されておらず、その他のロースター外の選手たちとともに球団の施設でトレーニングを行っていた。ブリュワーズからの出場辞退者はロレンゾ・ケインに続いて2人目となる。
2012年にカージナルスでメジャーデビューしたミラーは、翌2013年に15勝9敗、防御率3.06の好成績をマークし、新人王投票で3位にランクイン。2014年は2年連続2ケタ勝利となる10勝を挙げ、ブレーブスへ移籍した2015年には、打線の援護に恵まれず6勝17敗に終わったものの、自己ベストの防御率3.02を記録した。
ところが、エンダー・インシアーテ、ダンズビー・スワンソンらとのトレードでダイヤモンドバックスに加入した2016年以降は故障の影響もあって成績が大幅に悪化し、ダイヤモンドバックスでプレーした3年間は29試合にしか登板できず、5勝18敗、防御率6.35。レンジャーズでプレーした昨年も19試合で1勝3敗、防御率8.59に終わった。
今年2月、ブリュワーズはミラーの復活にかけてマイナー契約を結び、今春のオープン戦では4試合に登板して防御率1.42と上々のパフォーマンスを披露。しかし、開幕ロースターに名を連ねることはできず、球界でも新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、出場辞退を決断した。
なお、これまでに2020年シーズンの出場辞退を表明している選手は以下の通り。ミラーが21人目となる。
オリオールズ
コール・スチュワート投手レッドソックス
コリン・マクヒュー投手ホワイトソックス
マイケル・コペック投手ブレーブス
フェリックス・ヘルナンデス投手マーリンズ
イサン・ディアス二塁手メッツ
ヨエニス・セスペデス外野手ナショナルズ
ジョー・ロス投手
ウェリントン・カスティーヨ捕手
ライアン・ジマーマン一塁手カブス
マーク・ザグーニス外野手ブリュワーズ
シェルビー・ミラー投手
ロレンゾ・ケイン外野手パイレーツ
ヘクター・ノエシ投手カージナルス
ジョーダン・ヒックス投手ダイヤモンドバックス
マイク・リーク投手ロッキーズ
ティム・コリンズ投手
イアン・デズモンド外野手ドジャース
デービッド・プライス投手ジャイアンツ
バスター・ポージー捕手フリーエージェント
タイソン・ロス投手
フランシスコ・リリアーノ投手 -
大谷は右前腕屈筋痛 投手としては今季絶望の可能性大
2020.8.4 09:00 Tuesdayエンゼルスは日本時間8月4日、右腕の違和感によるMRI検査を受けた大谷翔平について続報を伝え、グレード1~2の右前腕屈筋回内筋痛であることを明らかにした。投球練習の再開には4~6週間を要する見込みであり、2020年シーズンが残り8週間であることを考えると、大谷が今季再びマウンドに立つのは絶望的となった。
エンゼルスによると、大谷は指名打者として出場できる状態であり、故障者リストには入らず、チームとともにシアトルへ移動する予定であるという。患部の状態を見ながら、指名打者としての出場可否を判断していくことになりそうだ。
ESPNのジェフ・パッサンは、エンゼルスが公式発表のなかで用いた「strain」という用語について詳細を伝えており、「strain」は「tear」、要するに「断裂」を意味することが多いという。グレード1であれば、微かな断裂であり、大きな問題にはならないものの、グレード2になると、より明確な断裂となり、プレーに支障をきたす可能性がある。グレード3は完全な断裂を意味し、基本的には手術が必要となる。
大谷は今季ここまで打者として6試合に出場し、打率.148、2本塁打、7打点、1盗塁、OPS.586を記録。投手としては2度の登板で1回2/3を投げ、0勝1敗、防御率37.80、奪三振3、与四球8という数字が残っているが、これが今季の最終成績となりそうだ。
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エンゼルスの球団No.1有望株・アデルがメジャー昇格へ
2020.8.4 08:35 Tuesdayエンゼルスがトップ・プロスペクトのジョー・アデルをメジャーに昇格させる予定であることが日本時間8月4日、明らかになった。エンゼルスはマイケル・エルモシーヨとジャレッド・ウォルシュを降格させており、アデルは産休リスト入りしていたマイク・トラウトともに日本時間8月5日のマリナーズ戦からチームに合流すると見られる。開幕10試合で3勝7敗とスタートダッシュに失敗したチームの起爆剤として期待がかかる。
アデルは「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団1位&全体6位にランクインするなど、エンゼルスでは「トラウト以来の有望株」として大きな期待を集めている。ビリー・エプラーGMはシーズン開幕前、アデルがメジャーへ昇格した際にはベンチ要員ではなくレギュラーとして起用する方針を明言しており、アデルはトラウトと右中間コンビを形成することが予想される。
今季のエンゼルス外野陣は、左翼ジャスティン・アップトン、中堅トラウト、右翼ブライアン・グッドウィンが基本布陣となっており、アデルの昇格に伴い、右打者のアップトンと左打者のグッドウィンはプラトーンでの起用になるかもしれない。右腕の違和感によりMRI検査を受けている大谷翔平の状態次第では、アップトンを指名打者に回すことも可能になる。
昨季のアデルは、A+級、AA級、AAA級の3階級合計で76試合に出場して打率.289、10本塁打、36打点、7盗塁、OPS.834を記録。ただし、AA級での43試合でOPS.944をマークしたのに対し、AAA級での27試合ではOPS.676にとどまっており、メジャーでどれくらい通用するかは未知数だ。今春のオープン戦では10試合に出場して打率.269、0本塁打、OPS.642という成績だった。
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カージナルスで13名が新型コロナ陽性 タイガース4連戦が延期に
2020.8.4 08:15 Tuesdayカージナルスで13名(選手7名とスタッフ6名)の新型コロナウイルス陽性者が出ていることを受け、日本時間8月5~7日に行われる予定だったタイガース4連戦の延期が発表された。カージナルスは前カードのブリュワーズ3連戦も延期となっており、後日に振り替えられた試合はこれで合計7試合となった。
カージナルスでは、この1週間のあいだに13名(選手7名とスタッフ6名)の新型コロナウイルス陽性が判明。日本時間7月31日からミルウォーキーのホテルでの隔離生活が続いており、このままミルウォーキーに滞在し、毎日検査を受ける予定となっている。
現時点では、日本時間8月8日からの本拠地ブッシュ・スタジアムでのカブス3連戦で通常のスケジュールに戻る予定となっているが、ミルウォーキーを離れてセントルイスへ移動できるかどうかは今後数日の検査結果次第だ。
なお、カージナルスは日本時間8月14日にアイオワ州ダイアーズビルの「フィールド・オブ・ドリームス」でホワイトソックスと対戦する予定だったが、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールはこの試合が中止となったことを報じている。ただし、ローゼンタールは「物流の問題」と伝えており、カージナルスでのクラスター発生が中止の原因ではないと見られている。
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開幕2週目の週間MVPにジャッジとカステヤーノスが選出
2020.8.4 07:50 Tuesdayメジャーリーグ機構は日本時間8月4日、週間MVPの受賞者を発表し、アメリカン・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ナショナル・リーグはニック・カステヤーノス(レッズ)が選出された。全5試合で本塁打を放ったジャッジは通算3度目の受賞。一方、4割を超える高打率をマークしたカステヤーノスは通算2度目の受賞となった。
ジャッジは自身初の5試合連続本塁打をマークし、6本塁打を放つ大活躍。日本時間8月3日に行われたレッドソックス戦では、8回裏の勝ち越し2ランを含む2本塁打を放ち、チームの3連戦スイープに大きく貢献した。
打率.368、6本塁打、13打点、OPS1.794をマークしたジャッジの活躍もあり、ヤンキースは5戦全勝。ジャッジは新人王に選出された2017年に週間MVPを受賞しており、今回が通算3度目の受賞となった。
4年6400万ドルでレッズに加入したカステヤーノスは、開幕からの全9試合で安打を放つ好スタート。開幕2週目は6試合に出場して打率.429、4本塁打、10打点、OPS1.595の好成績をマークした。
日本時間7月30日のカブス戦で満塁本塁打を放ち、日本時間8月3日に行われた古巣・タイガースとのダブルヘッダー第1試合では2本塁打を記録。タイガース時代の2018年に週間MVPを受賞したカステヤーノスだが、ナ・リーグでの受賞は今回が初めてとなった。
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メッツ・セスペデスも 2020年シーズン出場辞退選手一覧
2020.8.3 12:50 Monday新型コロナウイルスの感染が球界でも拡大していることを受け、2020年シーズンの残り試合の出場を辞退する選手が現れ始めている。日本時間8月3日にはメッツのヨエニス・セスペデス外野手が残り試合の出場辞退を表明。2016年オフに結んだ4年1億1000万ドルの大型契約は、セスペデスが合計127試合しか出場できず、あっけなく終わりを迎えることになった。
2020年シーズンの開幕前、あるいは開幕後に出場辞退を表明した選手は以下の通り。なお、ニック・マーケイキス(ブレーブス)は出場辞退を撤回したため、下記のリストからは除外している。
オリオールズ
コール・スチュワート投手レッドソックス
コリン・マクヒュー投手ホワイトソックス
マイケル・コペック投手ブレーブス
フェリックス・ヘルナンデス投手マーリンズ
イサン・ディアス二塁手メッツ
ヨエニス・セスペデス外野手ナショナルズ
ジョー・ロス投手
ウェリントン・カスティーヨ捕手
ライアン・ジマーマン一塁手カブス
マーク・ザグーニス外野手ブリュワーズ
ロレンゾ・ケイン外野手パイレーツ
ヘクター・ノエシ投手カージナルス
ジョーダン・ヒックス投手ダイヤモンドバックス
マイク・リーク投手ロッキーズ
ティム・コリンズ投手
イアン・デズモンド外野手ドジャース
デービッド・プライス投手ジャイアンツ
バスター・ポージー捕手フリーエージェント
タイソン・ロス投手
フランシスコ・リリアーノ投手 -
第1子誕生のトラウト 5日のマリナーズ戦から戦列復帰へ
2020.8.3 12:20 Mondayエンゼルスは日本時間8月3日、マイク・トラウトを制限リストに登録した。ただし、これは産休リストに登録可能な3日間が経過したことによる形式上の措置である。ビリー・エプラーGMは、トラウトがチームに合流してチームとともにシアトルへ移動し、日本時間8月5日のマリナーズ戦から戦列に復帰する予定であることを明言した。
トラウトは妻ジェシカの出産に立ち会うため、日本時間7月31日に産休リスト入り。同日、トラウト夫妻にとって第1子となる男の子、ベッカム・アーロン・トラウトくんが誕生した。
ジョー・マドン監督は「彼はシアトルでプレーするよ」と語り、エプラーと同様、トラウトがマリナーズ戦からチームに合流することを明らかにしている。トラウトの離脱中、マドンはブライアン・グッドウィンを2番打者として起用していたが、敵地シアトルでのマリナーズ3連戦からトラウトが定位置の「2番・センター」に復帰することになりそうだ。
MVP受賞3度、オールスター・ゲーム選出8度の実績を誇るトラウトは、今季ここまで6試合に出場して打率.292、1本塁打、4打点、OPS.816を記録。トラウト不在のあいだ、エンゼルスはマリナーズと1試合、アストロズと3試合を戦い、1勝3敗だった。
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エンゼルス・大谷 右腕の違和感を訴えてMRI検査へ
2020.8.3 12:00 Mondayエンゼルスの大谷翔平は日本時間8月3日、今季2度目の先発登板を終えたあとに右腕の違和感を訴え、MRI検査を受けることになった。試合終了後、球団が発表した。大谷は試合後のメディア対応を行っておらず、MRI検査の結果は日本時間8月4日まで明らかにならない見込みとなっている。
1つもアウトを取れなかった今季初登板に比べると、1回2/3を投げた今回の登板では多少の進歩が見られたものの、依然として制球面には大きな課題を残した。50球を投げてストライクとボールが25球ずつ、与えた四球は5つ。最後の打者となったジョージ・スプリンガーにはフォーシーム3球とスライダー2球を投じたが、フォーシームはいずれも90マイル(約145キロ)に届かなかった。
ジョー・マドン監督は、大谷の球速の低下について「私が立っていたところからは疲労のように見えた」とコメント。2018年シーズン終了後に受けたトミー・ジョン手術から復帰して2度目の登板ということもあり、「彼がピンチを切り抜ける可能性もあったけど、続投できるかどうか確信がなかった。だから、あの時点で可能な限り早く交代させようと思った」と投手交代を決断した理由を説明した。
初回をわずか8球で三者凡退に抑えた時点では、前回の今季初登板に比べてはるかに良いピッチングをしているように思われた。実際、最速97.1マイル(約156キロ)を記録するなど、平均球速は前回登板からアップ。自慢のスプリッターで空振り三振を奪う場面も見られた。ところが、2回表に入って制球を乱し、5つの四球を与えて2失点。9番ダスティン・ガーノウに対してカウント3-2から投じた6球目、内角高めへのフォーシームがボールと判定される不運もあり、マドンは「あの1球が正しく判定されていれば、あのイニングを30球ちょっとで終え、違う結果になっていたかもしれない」と悔やんだ。
とはいえ、最後の打者となったスプリンガーの打席で球速が大きく低下していたのも事実。MRI検査の結果が心配される。
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タイガースの救援左腕・アレクサンダーが9者連続三振!
2020.8.3 11:05 Mondayタイラー・アレクサンダー(タイガース)はプロ入り後、2ケタ奪三振を1度しか記録していない。メジャーデビューした昨年の奪三振率は7.88だった。そんな左腕が日本時間8月3日のレッズ戦で奪三振ショーを繰り広げ、メジャーリーグの歴史に名を残した。
レッズとのダブルヘッダー第1試合、アレクサンダーは先発のロニー・ガルシアが3回表先頭のニック・カステヤーノスに4号ソロを浴び、リードを3点に広げられたところで2番手としてマウンドに上がった。すると、3番マイク・ムスターカス、4番エウヘニオ・スアレス、5番ジェシー・ウィンカーを3者連続三振に仕留め、4回表も6番ニック・センゼル、7番ジョシュ・バンミーター、8番フレディ・ギャルビスから3者連続三振。さらに5回表も9番タッカー・バーンハート、1番・秋山翔吾、2番カステヤーノスから3者連続三振を奪い、救援投手ではメジャー新記録となる9者連続三振を達成した。
救援投手による従来の記録は、1981年5月4日(現地時間)のエンゼルス戦でロン・デービス(ヤンキース)がマークした8者連続三振で、アレクサンダーはこの記録を39年ぶりに更新。また、トム・シーバー(メッツ)が持つ10者連続三振のメジャー記録には及ばなかったものの、ダグ・フィスター(タイガース)と並ぶアメリカン・リーグタイ記録となった。
アレクサンダーは試合を振り返り、「普段は三振を狙うことなんてないけど、今日は5つ目の三振を奪ったあと、三振を狙っていた」とコメント。カーブのような変化を見せるスライダーが非常に有効で、「とにかく低めに投げることを心掛けた。失投はあまりなかったけど、その失投が低めにワンバウンドするようなボールになったから、打者が手を出してくれた」と自身の投球を分析した。
なお、10人目の打者となった3番ムスターカスは、カウント1-2と追い込んだものの、インコースへのシンカーをぶつけてしまい、メジャータイ記録はならず。しかし、次打者の4番スアレスを空振り三振に仕留め、救援投手による2ケタ奪三振は2001年7月18年(現地時間)のランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス・16奪三振)以来19年ぶりの快挙となった。
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Rソックスに痛手 昨年19勝の左腕・ロドリゲスが今季絶望に
2020.8.2 09:55 Sundayレッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるチェイム・ブルームは日本時間8月2日、先発左腕のエドゥアルド・ロドリゲスが2020年シーズンを欠場することを明らかにした。ロドリゲスは先週、心筋炎との診断を受けたが、これは新型コロナウイルスに感染した影響であると見られている。レッドソックスはすでにエース左腕のクリス・セールをトミー・ジョン手術で欠いており、ロドリゲスの欠場は大きな痛手となる。
レッドソックスにとっての明るいニュースは、ロドリゲスが完全に回復することが確実視されていることだ。ブルームは「心筋炎の症状は持続するが、心臓の機能に影響を与えたり、心臓を損傷したりするものではない。回復する見込みであり、少し時間がかかるだけだ」とコメント。重症でないことを明言した。
レッドソックスは2020年シーズンの開幕戦の前日にロドリゲスの状態を把握。その時点でロドリゲスを1週間シャットダウンさせたが、2020年シーズン中に復帰できるだろうと楽観視していた。ところが、日本時間8月1日に最新の検査結果を受け取り、ロドリゲスが今季プレーするのが難しいことが判明。ブルームは「彼が今季、完全な状態でプレーするためには時間が足りない」と語り、2020年シーズンを欠場させることを決断した。
現在27歳のロドリゲスは、メジャー5年目の昨年、34試合に先発して203.1イニングを投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振の好成績をマーク。自身初の規定投球回到達を果たして勝利数、防御率、奪三振数などの各部門でキャリアハイを更新し、今年はトミー・ジョン手術を受けたセールに代わるエースとして期待されていた。
セールの離脱、デービッド・プライス(ドジャース)の放出、そしてロドリゲスの欠場によって先発投手のコマ不足が加速しているレッドソックス。今後は21歳のブライアン・マタや24歳のタナー・ハウクといったプロスペクトたちにも先発のチャンスが与えられることになるかもしれない。
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ブリュワーズ・ケインが出場辞退 オールスター2度の外野手
2020.8.2 09:20 Sundayカージナルスでの新型コロナウイルス陽性者の発生によりホーム開幕戦の延期が続いているブリュワーズでは日本時間8月2日、オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るロレンゾ・ケイン外野手が2020年シーズンの残り試合の出場を辞退することを発表した。ブリュワーズからの出場辞退者はケインが初めて。ケインには3人の幼い息子がおり、家族を守るために出場辞退を決断した。
ケインは「慎重に考え、家族と話し合った結果、2020年シーズンの残り試合を欠場することを決めた。今、球界には不確実なことや分からないことがたくさんあり、僕自身や妻、3人の子供たちにとって、これがベストの決断であると感じている」とのコメントを発表。さらに「ブリュワーズ球団が僕の決断に理解を示し、サポートしてくれたことに感謝している。素晴らしいチームメイトたちが良いシーズンを送れることを願っているし、来年フィールドに戻るのを楽しみにしている。どうか安全にプレーしてほしい」と述べた。
デービッド・スターンズGMは、カージナルスでの陽性者の発生により試合の延期が続いていることがケインの決断に影響を与えたかどうかを尋ねられ、「彼は明言しなかった。でも、多少の影響はあったと思う」とコメント。球界で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、出場辞退を選択する選手が現れることに理解を示した。
現在34歳のケインは、2010年にブリュワーズでメジャーデビューし、同年オフにトレードでロイヤルズへ移籍。走攻守の三拍子が揃った好選手へと成長し、2015年に自身初のオールスター・ゲームに選出され、MVP投票で3位にランクインしたほか、チームのワールドシリーズ制覇にも貢献した。2017年オフにフリーエージェントとなり、5年8000万ドルの大型契約でブリュワーズへ復帰。移籍1年目の2018年に自身2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、昨年は148試合に出場して打率.260、11本塁打、48打点、18盗塁、OPS.697とやや低調だったが、自身初のゴールドグラブ賞を受賞した。
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カージナルスにさらなる陽性者 コロナの影響が続くMLB
2020.8.2 08:50 Sunday選手2名の新型コロナウイルス陽性が確認されたことにより日本時間8月1日のブリュワーズ戦が中止となったカージナルスは、さらに選手1名とスタッフ複数名の陽性が判明し、敵地ミラー・パークでのブリュワーズ3連戦が延期となった。前日の段階では、日本時間8月2日に1試合、翌3日にダブルヘッダーで2試合を開催し、3試合を消化する予定だった。また、試合の延期が続いていたフィリーズとマーリンズは日本時間8月4日以降にプレーを再開する予定となっている。
チーム内でクラスターが発生したマーリンズは、陽性でない選手やスタッフがフィラデルフィアで隔離生活を送っている。直近の検査では新規の陽性者が確認されておらず、日本時間8月4日からプレーを再開し、3日間でオリオールズとの4連戦を消化する見込みだ。当初予定されていたフィリーズ3連戦(日本時間8月5~7日)はスケジュールを変更して開催される。オリオールズも日本時間8月6日にヤンキース戦が予定されていたが、この試合もスケジュールが変更される。
開幕カードをマーリンズと戦ったあと、試合中止が続いていたフィリーズは、日本時間8月4日からのヤンキース4連戦でプレーを再開する。前半の2試合はヤンキー・スタジアム、後半の2試合はシチズンズバンク・パークで行われる。選手に陽性者は確認されておらず、スタッフ3名が陽性となっていたが、うち2名は誤判定だったことが報じられている。残り1名の陽性者がマーリンズ由来の感染であるかどうかは明らかになっていない。
東部地区のフィリーズとマーリンズにプレー再開のメドが立った一方、中部地区のカージナルスで複数の陽性者が発生し、思うようにスケジュールを消化できない状況が続くメジャーリーグ。ダブルヘッダーに7イニング制を導入するなど、メジャーリーグ機構はスケジュール消化への意欲を見せているが、選手たちは大きな負担を強いられることになりそうだ。
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戦力の確保を目指すマーリンズ フォーサイスら3選手と合意
2020.8.1 11:00 Saturdayチーム内で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、プレー再開に向けて代替選手の確保が急務となっているマーリンズは、パット・ベンディッティ投手、ローガン・フォーサイス内野手、ウィルキン・カスティーヨ捕手と契約合意に達するなど、戦力の確保を進めている。すでに他チームからウエーバーで獲得した3投手と合わせ、今週マーリンズが獲得した選手は6人となった。
マーリンズは選手18人、コーチ2人が新型コロナウイルスに陽性反応を示すという非常事態のなか、メジャー経験のある選手、もしくはメジャー昇格が目前に迫っている選手に絞って戦力の確保を進めている。今週に入ってすでにジョシュ・D・スミス(レッズから)、ジャスティン・シェーファー(レッズから)、マイク・モリン(ブリュワーズから)の3投手をウエーバーで獲得。さらにメジャー経験のある3人のベテラン選手と契約合意に達したことが明らかになっている。
「両投げ投手」として有名なベンディッティは現在35歳。昨年はジャイアンツで2試合に登板して防御率16.20に終わったが、AAA級では25試合(うち1先発)に登板して防御率2.85とまずまずの成績を残していた。
レイズで正二塁手として活躍した実績のあるフォーサイスは現在33歳。ここ数年は攻守両面で衰えが顕著になっており、昨年はレンジャーズで101試合に出場して打率.227、7本塁打、39打点、OPS.678に終わった。
ドミニカ共和国出身のカスティーヨは現在36歳。昨年は2009年以来10年ぶりのメジャー復帰を果たし、マーリンズで2試合に出場した。マイナーでは通算1088試合に出場した実績があり、昨年はAAA級で58試合に出場して打率.250、6本塁打、24打点、OPS.718をマークしている。
来週以降のプレー再開に向けて、マーリンズは今後もメジャー経験者を中心に代替選手の確保を進めていくことになりそうだ。
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カージナルスの2選手がコロナ陽性 ブリュワーズ戦が延期に
2020.8.1 10:15 Saturdayメジャーリーグ機構は日本時間8月1日、ブリュワーズのホーム開幕戦として行われる予定だったカージナルス戦を延期したことを発表した。カージナルスの2選手が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことが原因となっている。この試合は日本時間8月3日に振り替えられ、7イニング制のダブルヘッダーで行われる。
カージナルスは、日本時間7月30日に行われたツインズ2連戦の最終戦の試合前に受けた検査の結果を受け取り、2選手の陽性が判明。その後、カージナルスの選手たちはミルウォーキーのホテル内で自主隔離するように指示を受け、ブリュワーズの本拠地ミラー・パークには足を運んでいないという。ただし、検査結果が判明する前、コーチとスタッフの数名がミラー・パークを訪れていたことが明らかになっている。
日本時間8月2日の試合は、現時点では予定通りに行われる。延期となった今日の試合は日本時間8月3日への振り替えが決まっており、7イニング制のダブルヘッダーで開催される見込みだ。
なお、メジャーリーグ機構は日本時間8月1日、新型コロナウイルスの検査について最新の結果を発表。過去1週間で検査した1万1895件のうち陽性は29件(陽性率0.2%)で、そのうち20件が選手、9件がスタッフだったという。また、29件のうち21件が同一チームからの陽性者だったことも発表された。チーム内でクラスターが発生しているマーリンズであると見られる。
また、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーがメジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事に対してシーズン打ち切りの可能性について言及したことが報じられている。マーリンズで発生したクラスターは、現時点では開幕カードの対戦相手だったフィリーズを含め、他チームへ拡大していない。しかし、今後さらに陽性者の増加が加速するような事態になれば、シーズン打ち切りが現実味を帯び始めることになるかもしれない。
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エンゼルス・トラウトが産休リスト入り チーム離脱へ
2020.7.31 11:40 Fridayエンゼルスは日本時間7月31日、マイク・トラウト外野手を産休リストに登録し、代わりにカイル・ケラー投手をメジャーへ昇格させた。トラウトは妻のジェシカが第1子の出産を控えている。
トラウトは第1子の誕生が控えているため、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでプレーすることについて、シーズン開幕前から不安を口にしていた。しかし、トラウトは夏季キャンプで適切な感染予防対策が行われていることなどを理由に2020年シーズンの出場を決断。開幕からの6試合で打率.292、1本塁打、4打点、OPS.816をマークしている。
トラウトの第1子の出産予定日は現地時間8月3日(日本時間8月4日)。夫婦間ではすでに第1子の名前を決めているが、トラウトは家族も含め、誰にもその名前を明らかにしていないという。開幕戦の前日には「子供に会うのが待ち切れないよ」と話すなど、第1子の誕生を誰よりも楽しみにしている。また、「ジェシカは本当に強くて勇敢だ。出産する女性の大変さは想像できないよ」と妻へのリスペクトも口にしていた。
トラウトはチームを離脱しているあいだ、1日おきに新型コロナウイルスの検査を受ける。検査で陰性が続いている限り、トラウトは隔離期間を設けることなくチームに復帰することができる。産休リストからの復帰後は父親となったトラウトのこれまで以上にパワフルなプレーが見られるかもしれない。
なお、エンゼルスは日本時間7月31日のマリナーズ戦で、トラウトの定位置である「2番・センター」にブライアン・グッドウィン外野手を起用している。
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フォルティネビッチがウエーバー通過 マイナー降格へ
2020.7.31 11:15 Friday日本時間7月28日の今季初登板のあとにブレーブスからDFAされていたマイク・フォルティネビッチがウエーバーを通過したことが明らかになった。フォルティネビッチはAAA級グウィネットの本拠地クールレイ・フィールドで行われているロースター外の選手のトレーニングに合流する。過去4年間で40勝を挙げている右腕だが、獲得を希望する球団は現れなかった。
ブレーブスのブライアン・スニッカー監督はフォルティネビッチがウエーバーを通過したことについて「どのチームも投手を必要としているから、獲得に手を挙げるチームが現れなかったのは理解できない。彼の過去の実績を考えれば、どこかのチームが獲得に動くと思っていた」とコメント。球速や球威の低下が顕著なフォルティネビッチだが、この右腕がウエーバーを通過してチームに残るのはブレーブスにとって朗報と言えるかもしれない。
フォルティネビッチは2018年に自己最多の183イニングを投げ、13勝10敗、防御率2.85、202奪三振の好成績をマーク。当時のパフォーマンスを取り戻せるのであれば年俸642万5000ドル(日割り給与で約210万ドル)のサラリーは安いものだが、今季初登板で速球のスピードが88~92マイル(約142~148キロ)にとどまっていたのを目にした他球団は、フォルティネビッチの復活が難しいと判断したのだろう。
フォルティネビッチ自身は新型コロナウイルスの感染拡大による中断期間中に十分なウエイトトレーニングを行うことができず、体重が18~20ポンド(約8~9キロ)減少してしまったことが球速低下の原因であると考え、体重を取り戻すためのトレーニングを行う予定だという。スニッカーは「体重を取り戻すためには食事とトレーニングを正しい方法で進めていかなければならない。どうなるか見守るよ」と語り、フォルティネビッチの復活への道のりを見守る方針を明らかにしている。
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ダブルヘッダーは7イニング制に MLB機構と選手会が合意
2020.7.31 10:55 FridayESPNのジェフ・パッサンが関係者から聞いた話によると、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は日本時間7月31日、ダブルヘッダーを7イニング制とすることで合意に達したようだ。新型コロナウイルスの感染拡大や悪天候の影響により今後はダブルヘッダーの増加が予想されており、選手の負担を軽減するための措置となる。このルールは現地時間8月1日(日本時間8月2日)の試合から適用される。
選手会のトニー・クラーク専務理事は今年最初のダブルヘッダーが行われた日本時間7月29日、副コミッショナーのダン・ヘイレムに電話をかけ、選手たちが短いイニングでのダブルヘッダー開催を望むかもしれないということを伝えた。選手会のなかでは「2試合とも7イニング制にする」という案と「1試合目を9イニング、2試合目を7イニングで開催する」という案が出ていたという。関係者によると、メジャーリーグ機構は選手会から出た案について各球団のオーナーやGMにも意見を求めたようだ。
メジャーリーグ機構はすでに選手の負担を軽減するためのルールとして延長戦にタイブレーク制を導入している。これは延長戦の各イニングを無死二塁の状態からスタートするというものだ。このルールはダブルヘッダーにもそのまま適用されると見られており、その場合、ダブルヘッダーの試合では8回からタイブレークがスタートすることになる。
マーリンズのチーム内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、シーズン序盤から混乱が続いているメジャーリーグ。選手の負担を軽減しつつもなるべく多くの試合を消化すべく、また1つ、新たなルールが設けられることになった。