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  • 大手移籍情報サイト 秋山はFA選手45位、Dバックス移籍と予想

    2019.11.7 14:35 Thursday

     埼玉西武ライオンズで走攻守三拍子揃ったリードオフマンとして活躍し、海外フリーエージェント権を行使してメジャーリーグ挑戦を表明した秋山翔吾。今オフのフリーエージェント市場は中堅手が人材難となっており、メジャー移籍が成立する可能性は十分にあると見られている。大手移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」は、フリーエージェント選手ランキングで秋山を45位とし、2年600万ドルでダイヤモンドバックスと契約すると予想している。

     同サイトでは「中堅手市場が人材不足のため、中堅手の補強を目指すチームにとって秋山が魅力的な人材になるだろう」と分析。来年4月に32歳となる秋山だが、直近5シーズンのうち、打率.296に終わった2016年を除いて打率3割をマークしており、三振率14.3%に対して四球率10.8%を記録するなど、選球眼が優れていることも紹介されている。

     また、3年連続20本塁打以上、5年連続15盗塁以上をマークし、2015年以降の5シーズンで打率.320、出塁率.398、長打率.497を記録している好打者であることにも言及されているが、その一方で32歳のシーズンでメジャーに挑戦する秋山が1年目からメジャーに適応できるかどうかという点を不安視している。「フリーエージェント市場で獲得できるベストの中堅手となる可能性がある一方、満足のいくオファーが得られない場合には、複数年契約で日本に残る可能性もある」と同サイト。日本での実績を踏まえ、メジャーへの適応能力をメジャー各球団がどのように評価するかがポイントとなりそうだ。

     そして、同サイトは「優勝を目指すチームがこのレベルの不確定要素に資金を注ぐことはないだろう」とし、ダイヤモンドバックス、レンジャーズ、インディアンス、ホワイトソックス、マリナーズを移籍先の候補として挙げている。なお、MLB公式サイトではポジションごとのベスト・フリーエージェント選手として、中堅手部門では今季ヤンキースで打率.285、11本塁打、OPS.858をマークしたキャメロン・メイビンを選出している。

  • レンドン&ストラスバーグ ナショナルズ残留の可能性は?

    2019.11.7 13:50 Thursday

     球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズからフリーエージェントとなったアンソニー・レンドンとスティーブン・ストラスバーグは、MLB公式サイトのフリーエージェント選手ランキングで2位と3位にランクインするなど、今オフの移籍市場の目玉となっている。とはいえ、ナショナルズも世界一に貢献した生え抜きの投打のスター選手を簡単に手放すようなことはしないはず。両選手がナショナルズに残留する可能性はあるのだろうか。

     ワールドシリーズ制覇の直後にフリーエージェントとなり、他球団へ移籍した生え抜きのスター選手というと、2011年に世界一となったカージナルスのアルバート・プーホルスが思い浮かぶ。プーホルスはカージナルスからのオファーを拒否してエンゼルスへ移籍したが、移籍後の8シーズンで1度しかポストシーズンに進めず、その1度もスイープで敗退。移籍後はポストシーズンで1つも勝てていない。

     今オフは、ナショナルズからフリーエージェントとなったレンドンとストラスバーグが同じ状況に置かれている(ストラスバーグはオプトアウトの権利を行使)。両選手ともクオリファイング・オファーを提示されているが、これを拒否して他球団との交渉に臨むのは確実。データサイト「FanGraphs」によると、現時点でナショナルズの来季の年俸総額は1億2000万ドルほどとなっており、レンドンとストラスバーグにそれぞれ3000万ドル近い年俸を支払うことは不可能ではないが、救援投手、一塁手、二塁手など他の部門の補強ができなくなってしまうため、現実的ではない。ナショナルズが引き留められるのは、どちらか一方ということになりそうだ。

     しかし、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は、レンドンが7年2億3500万ドル、ストラスバーグが6年1億8000万ドルでナショナルズに残留すると予想。この通りになれば、ナショナルズのファンにとっては最高の展開となるが、王者として迎える初めてのオフシーズンでナショナルズがどのように動くか注目したい。

  • カージナルスが38歳の右腕・ウェインライトと再契約へ

    2019.11.7 12:15 Thursday

     昨オフにカージナルスと結んだ1年契約が終了し、現役引退の可能性も囁かれていたアダム・ウェインライトだが、ジョン・モゼリアック野球部門社長はウェインライトとの再契約に向けて交渉を進めていることを明らかにした。2005年のメジャーデビューからカージナルス一筋でプレイし、通算162勝をマークしてきたベテラン右腕は、来季もカージナルスの先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

     モゼリアックは「双方が契約成立に向けての方法を探しているところだ。今後数週間、我々は契約成立に向けて交渉を進めていくことになるだろう」と語り、ウェインライトとの再契約に向けての動きを進めていることを明言。初めてフリーエージェントとして11月を迎えているウェインライトだが、来季もカージナルスの一員としてプレイすることが極めて濃厚となった。

     2018年に8試合しか投げられなかったことを受け、1年契約で臨んだ今季は、31試合に先発して3年ぶりに規定投球回をクリアし、直近5シーズンで最多となる14勝(10敗)をマーク。特に後半戦は15先発で9勝(3敗)を挙げ、チームの地区優勝に貢献した。「1度だけ先発を回避してしまったけど、1年を通してローテを守ることができた。ポストシーズンでも良いピッチングができた(防御率1.62)」とウェインライトは自身のパフォーマンスについて手応えを口にしていた。

     昨オフ、カージナルスとウェインライトが結んだ契約は、基本給200万ドルに多くの出来高が付属したものだった。しかし、メジャー15年目となる来季の契約は、今季の働きを考えると、基本給が大幅にアップしたものとなるだろう。なお、カージナルスはウェインライトとの再契約が濃厚となったことにより、ジャック・フラハティ、ダコタ・ハドソン、マイルズ・マイコラスと合わせて先発ローテーションの4枠が埋まり、現有戦力または外部からの補強で埋める必要があるのは残り1枠となった。

  • レッドソックス ベッツの代わりにボガーツ放出を検討も

    2019.11.7 11:50 Thursday

     オーナーのジョン・ヘンリーが来季の年俸総額をぜいたく税の課税対象ラインとなる2億800万ドル以下に抑えたい意向を示しているレッドソックスは、オプトアウトの権利を持っていたJ.D.マルティネスが残留を選択。来季のマルティネスの年俸は2375万ドルであり、今季の年俸2000万ドルからのさらなる昇給が確実となっているムーキー・ベッツをチームに残すのは難しいと見られている。ベッツのトレード放出は不可避の状況だが、ESPNのジェフ・パッサンは年俸総額削減の別の方法を提案している。

     チーフ・ベースボール・オフィサーにチェイム・ブルームが就任し、年俸総額の削減を進めようとしているレッドソックスだが、パッサンは多くの関係者の話として、ベッツのトレード放出は難しいとの見込みを示している。高額年俸のベッツに手を出せるチームは限られており、しかも1年後にフリーエージェントとなるベッツを獲得するために複数のトップ・プロスペクトを放出しなければならないとなると、多くの球団が二の足を踏むだろうというのが大方の予想だ。

     そこで、パッサンは2012年にエイドリアン・ゴンザレス、カール・クロフォード、ジョシュ・ベケット、ニック・プントをドジャースへ放出して翌年のワールドシリーズ制覇へ繋げた例を持ち出し、ザンダー・ボガーツ、デービッド・プライス、ネイサン・イバルディを一気に放出してしまうトレードを提案している。ボガーツは来季から6年1億2000万ドルの契約を結んでおり、1年しか保有できないベッツよりも興味を示す球団が増えるのは間違いない。フリーエージェント市場に有力な遊撃手がいないことも追い風となる。そして、有望株を得るのではなく、契約に見合った働きができていないプライスとイバルディを引き取ってもらうことで、トレードを成立させようというわけだ。

     もちろん、ボガーツ、プライス、イバルディの3人をまとめて引き取ることのできるチームは限られるし、レッドソックスもベッツと長期契約を結べる可能性がないのであれば、ボガーツ放出には動かないだろう。パッサンの提案はあくまでも机上の空論に過ぎないが、今オフのレッドソックスの動きには様々な方面から注目が集まっている。

  • レンジャーズが左腕・柳賢振を高評価 獲得を狙う

    2019.11.7 11:10 Thursday

     韓国人左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)は、29先発で182.2回を投げ、14勝5敗、防御率2.32、163奪三振の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得。サイ・ヤング賞の最終候補3名に名を連ねるなど、自己最高のシーズンを過ごしてフリーエージェントとなった。柳自身はドジャース残留を希望していると見られるが、MLB公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT.R.サリバンによると、レンジャーズは柳の実力を高く評価しており、獲得に動く可能性があるという。

     現在32歳の柳は、直近2シーズンの合計44先発で防御率2.21という素晴らしい成績を残している。昨オフ、ドジャースからのクオリファイング・オファーを受諾して年俸1790万ドルの1年契約で残留したため、今オフはクオリファイング・オファーの対象外。FanGraphsが算出するWARで、フリーエージェントの先発投手上位6人のうち、クオリファイング・オファーの対象となっていないのは柳だけであり、獲得の際にドラフト指名権を犠牲にする必要がない点も他球団にとって魅力となっている。

     来季から新球場のグローブライフ・フィールドがオープンするレンジャーズは、記念すべき新球場1年目のシーズンに向けて戦力アップを目指している。マイク・マイナーとランス・リンという左右の先発二本柱を擁するレンジャーズは、必ずしもエース級の先発投手を獲得する必要はなく、ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグよりも低い相場で獲得できる柳はチーム事情にフィットする存在というわけだ。コールやストラスバーグでなく柳を狙うのであれば、弱点である三塁にジョシュ・ドナルドソンなどの好選手を加えることも可能になるだろう。

     大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は、フリーエージェント選手トップ50の移籍先として、柳は3年5400万ドル、ドナルドソンは3年7500万ドルでレンジャーズと契約すると予想している。果たして、この予想は的中するのだろうか。

  • 最優秀守備選手が発表 最優秀守備チームはアストロズ

    2019.11.7 10:50 Thursday

     日本時間11月7日、「Wilson Defensive Player of the Year」の受賞者が発表され、各ポジションから1人ずつ、優れた守備を見せた選手が表彰された。さらに、最優秀守備チームとしてアストロズ、球界からただ1人だけ選出される最優秀守備選手にはロベルト・ペレス(インディアンス)が選出された。

    ◆各ポジションの受賞者
    投手:ザック・グレインキー(アストロズ)
    捕手:ロベルト・ペレス(インディアンス)
    一塁:フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    二塁:コルテン・ウォン(カージナルス)
    三塁:ジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)
    遊撃:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)
    左翼:デービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス)
    中堅:ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)
    右翼:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

     初受賞は、捕手部門のペレス、二塁手部門のウォン、左翼手部門のペラルタ、右翼手部門のジャッジの合計4人。アストロズは初めて最優秀守備チームに選出され、当然ながらペレスが最優秀守備選出にされるのも初めてである。

     遊撃手部門のシモンズは6度目の受賞となり、中堅手部門のケインも4度目。このほか、投手部門のグレインキーが3度目、一塁手部門のフリーマンと三塁手部門のチャップマンは2度目の受賞となっている。

     受賞者や受賞チームは、刺殺数、補殺数、守備率といった伝統的な守備スタッツと守備防御点などの守備指標、さらに「Inside Edge」が提供するスカウトデータをもとにして決定されている。

     最優秀守備選手に選出されたペレスは、全選手中トップとなる守備防御点+29を記録。フレーミングの指標でも優秀な数字をマークし、文句なしの受賞となった。

  • MLB公式サイトによるFA選手トップ20 1位コール、2位レンドン

    2019.11.6 12:45 Wednesday

     MLB公式サイトでは、アンソニー・カストロビンスが今オフのフリーエージェント選手トップ20を公開している。契約オプションやオプトアウトの最新の動向が反映され、J.D.マルティネス(レッドソックス)やダルビッシュ有(カブス)はランキングの対象外に。トップ3はワールドシリーズを戦ったアストロズとナショナルズの選手が独占する結果となった(WARの数値はFanGraphsによるもの。年齢は来季の開幕時点)。

    ◆FA選手トップ20

    1位:ゲリット・コール(29歳・右腕)
    33試合(33先発) 20勝5敗0セーブ 防御率2.50
    212.1回 326奪三振 WHIP0.89 WAR7.4

    2位:アンソニー・レンドン(29歳・三塁手)
    146試合 打率.319 34本塁打 126打点 5盗塁
    出塁率.412 長打率.598 OPS1.010 WAR7.0

    3位:スティーブン・ストラスバーグ(31歳・右腕)
    33試合(33先発) 18勝6敗0セーブ 防御率3.32
    209.0回 251奪三振 WHIP1.04 WAR5.7

    4位:ザック・ウィーラー(29歳・右腕)
    31試合(31先発) 11勝8敗0セーブ 防御率3.96
    195.1回 195奪三振 WHIP1.26 WAR4.7

    5位:マディソン・バムガーナー(30歳・左腕)
    34試合(34先発) 9勝9敗0セーブ 防御率3.90
    207.2回 203奪三振 WHIP1.13 WAR3.2

    6位:ヤスマニ・グランダル(31歳・捕手)
    153試合 打率.246 28本塁打 77打点 5盗塁
    出塁率.380 長打率.468 OPS.848 WAR5.2

    7位:柳賢振(リュ・ヒョンジン:33歳・左腕)
    29試合(29先発) 14勝5敗0セーブ 防御率2.32
    182.2回 163奪三振 WHIP1.01 WAR4.8

    8位:ジョシュ・ドナルドソン(34歳・三塁手)
    155試合 打率.259 37本塁打 94打点 4盗塁
    出塁率.379 長打率.521 OPS.900 WAR4.9

    9位:マーセル・オズーナ(29歳・外野手)
    130試合 打率.241 29本塁打 89打点 12盗塁
    出塁率.328 長打率.472 OPS.800 WAR2.6

    10位:ニコラス・カステヤーノス(28歳・外野手)
    151試合 打率.289 27本塁打 73打点 2盗塁
    出塁率.337 長打率.525 OPS.863 WAR2.8

    11位:ジェイク・オドリッジ(29歳・右腕)
    30試合(30先発) 15勝7敗0セーブ 防御率3.51
    159.0回 178奪三振 WHIP1.21 WAR4.3

    12位:ダラス・カイケル(32歳・左腕)
    19試合(19先発) 8勝8敗0セーブ 防御率3.75
    112.2回 91奪三振 WHIP1.37 WAR0.8

    13位:マイク・ムスターカス(31歳・三塁手)
    143試合 打率.254 35本塁打 87打点 3盗塁
    出塁率.329 長打率.516 OPS.845 WAR2.8

    14位:ディディ・グレゴリアス(30歳・遊撃手)
    82試合 打率.238 16本塁打 61打点 2盗塁
    出塁率.276 長打率.441 OPS.718 WAR0.9

    15位:コール・ハメルズ(36歳・左腕)
    27試合(27先発) 7勝7敗0セーブ 防御率3.81
    141.2回 143奪三振 WHIP1.39 WAR2.5

    16位:ヤシエル・プイーグ(29歳・外野手)
    149試合 打率.267 24本塁打 84打点 19盗塁
    出塁率.327 長打率.458 OPS.785 WAR1.2

    17位:エドウィン・エンカーナシオン(37歳・DH)
    109試合 打率.244 34本塁打 86打点 0盗塁
    出塁率.344 長打率.531 OPS.875 WAR2.5

    18位:ウィル・スミス(30歳・左腕)
    63試合(0先発) 6勝0敗34セーブ 防御率2.76
    65.1回 96奪三振 WHIP1.03 WAR1.2

    19位:アビサイル・ガルシア(28歳・外野手)
    125試合 打率.282 20本塁打 72打点 10盗塁
    出塁率.332 長打率.464 OPS.796 WAR1.8

    20位:マイケル・ピネイダ(31歳・右腕)
    26試合(26先発) 11勝5敗0セーブ 防御率4.01
    146.0回 140奪三振 WHIP1.16 WAR2.7

    ◆次点5人
    ブレット・ガードナー、タナー・ロアーク、フリオ・テーラン、ホゼ・アブレイユ、ウィル・ハリス

    ◆公式TwitterによるFA選手チーム
    捕手:グランダル
    一塁:アブレイユ
    二塁:ジョナサン・スコープ
    三塁:レンドン
    遊撃:グレゴリアス
    左翼:オズーナ
    中堅:ガードナー
    右翼:カステヤーノス
    DH:エンカーナシオン

    控え野手
    ロビンソン・チリーノス、ドナルドソン、ガルシア、ハウィー・ケンドリック、ムスターカス、プイーグ

    先発投手
    バムガーナー、コール、柳、ストラスバーグ、ウィーラー

    救援投手
    デリン・ベタンセス、ハリス、ダニエル・ハドソン、クリス・マーティン、セルジオ・ロモ、スミス

  • アストロズ 初のMVP、サイ・ヤング賞、新人王、3部門制覇なるか

    2019.11.6 11:45 Wednesday

     ナショナルズとのワールドシリーズでは、第7戦までもつれる激戦の末、敗退となったアストロズだが、史上初の快挙を成し遂げるチャンスを残している。それはMVP、サイ・ヤング賞、新人王の「主要アウォード3部門制覇」だ。これまで2部門を制し、残りの1部門が2位だったのは1993年のホワイトソックスなど7チーム。今季のアストロズは3部門すべてを制し、史上初の快挙を成し遂げる可能性がある。

     3部門のうち、新人王はヨルダン・アルバレスの受賞が確実視されており、サイ・ヤング賞もジャスティン・バーランダーとゲリット・コールによる一騎打ち。よって、アストロズの3部門制覇はアレックス・ブレグマンがMVPを受賞できるかどうかにかかっている。MVPはブレグマンとマイク・トラウト(エンゼルス)の一騎打ちになると見られており、ブレグマンがMVPを受賞すれば史上初の3部門制覇が達成され、仮にブレグマンが2位に終わったとしても、「2部門制覇かつ残りの1部門で2位」は史上8チーム目の快挙となる。

     過去、3部門のうち2部門を制したのは52チームあるが、残りの1部門が2位だったのは7チームだけ。しかし、たとえば1993年のホワイトソックスは、MVPをフランク・トーマス、サイ・ヤング賞をジャック・マクダウェルが受賞したものの、新人王2位のジェイソン・バレイは1位票を1票も獲得しておらず、3部門制覇が「惜しかった」とは言えない。

     その点で「惜しかった」と言えるのは、1965年のドジャースと1974年のレンジャーズである。1965年のドジャースは、サンディ・コーファックスがサイ・ヤング賞、ジム・ラフィーバーが新人王を受賞。MVP投票ではトップ3に2人、トップ5に3人がランクインしたものの、1位票を6票獲得したコーファックスは2位に終わり、1位票を9票獲得したウィリー・メイズ(ジャイアンツ)がMVPを受賞した。一方、1974年のレンジャーズは、ジェフ・バローズがMVP、マイク・ハーグローブが新人王を受賞したが、サイ・ヤング賞の投票ではファーガソン・ジェンキンスが惜しくも2位。ジェンキンスは1位票を10票獲得したが、1位票を12票獲得したキャットフィッシュ・ハンター(アスレチックス)が受賞者となった。

     また、1952年にはアスレチックスのボビー・シャンツがMVP、ハリー・バードが新人王を受賞。当時はまだサイ・ヤング賞が存在しなかった(1956年に表彰開始)が、もし同賞があればMVP受賞者のシャンツが選ばれていた可能性が高く、史上初の「3部門制覇」はこのときに成し遂げられていたかもしれない。

  • 4年ぶり地区優勝のカージナルスがシルト監督らと契約延長

    2019.11.6 11:00 Wednesday

     日本時間11月6日、カージナルスは本拠地ブッシュ・スタジアムで記者会見を開き、ビル・デウィットJr.会長がジョン・モゼリアック野球部門社長、マイク・ガーシュGM、マイク・シルト監督との契約を延長したことを発表した。今季4年ぶりの地区優勝を果たし、リーグ優勝決定シリーズまで進出したカージナルスは、継続的な成功のために、チームを牽引するリーダー陣の顔ぶれを維持することを決めた。

     デウィットJr.は「モゼリアックがチーム作りを担うようになって以降、彼とその仲間たちが成し遂げてきたものは素晴らしい」と語り、モゼリアックの手腕に高い評価を与えた。そして、「野球部門を引き続き彼らに任せることができるのはとても幸せなことだし、将来の素晴らしい成功を楽しみにしている」と今後のさらなる成功に期待を寄せた。

     モゼリアックは2007年からカージナルスの野球部門に在籍しており、当初の契約は2020年までだった。今回、3年契約が追加されたことにより、少なくともあと4年は常勝軍団・カージナルスのチーム作りを担うことになる。モゼリアック政権下のカージナルスは、12シーズンで1度も負け越しがなく、7度のポストシーズン進出を果たしている。

     また、ガーシュについては、来季の契約オプションが行使され、さらに2年契約が追加された。2006年からカージナルスの球団組織に在籍しているガーシュは、2017年にGMに就任したが、来季から少なくともあと3年は現在の役職で引き続きモゼリアックとともにチーム作りにおける重要な役割を担うことになる。

     チームを4年ぶりの地区優勝に導き、ナ・リーグの最優秀監督賞の最終候補3名に名を連ねているシルトは、2018年途中にマイク・マシーニー(現ロイヤルズ監督)の解任に伴って暫定監督となり、その後正式に監督に就任。当初の契約は2年間だったが、今回その契約が更新され、来季から2022年までの3年契約を得ることになった。また、今季のコーチ陣全員が来季もチームに留まることも併せて発表されている。

     多くの主力選手との契約が来季以降も残っており、今季とほとんど同じ顔ぶれで来季の戦いに臨むことが予想されるカージナルス。メジャー有数の安定感を誇る強豪は、優れたリーダー陣の下で、来季以降も優勝争いに絡む戦いを見せてくれるに違いない。

  • ブレーブスがマーケイキス&フラワーズと再契約

    2019.11.5 15:45 Tuesday

     日本時間11月5日、ブレーブスは慌ただしい1日を過ごした。今季37本塁打のジョシュ・ドナルドソンにクオリファイング・オファーを提示した一方、長年先発ローテーションの一角を担ってきたフリオ・テーランの来季契約オプションを破棄。さらに、ニック・マーケイキスとタイラー・フラワーズの契約オプションを破棄したうえで、1年契約での再契約を結んだ。

     ブレーブスはテーラン、マーケイキス、フラワーズの来季契約オプションをいずれも破棄したものの、テーランがプロ入り後初めてフリーエージェントとなった一方で、マーケイキスとフラワーズとは再契約を結んだ。両者とも来季契約オプションは年俸600万ドルとなっていたが、これが破棄されたことによりバイアウトの200万ドルを獲得。そのうえで年俸400万ドルの1年契約を結んだため、両者が得る金額はそれぞれ600万ドルとなり、契約オプションが行使された場合と変わらない。ただし、バイアウトの合計400万ドルは年俸総額に加算されないため、ブレーブスは今回の動きによりペイロールに400万ドル分の余裕を持たせることに成功したというわけだ。

     フラワーズは、例年通りのハイレベルなフレーミング技術を披露して投手を助け、打撃面では11本塁打、OPS.733をマーク。今季はブライアン・マッキャン(今季限りで引退)との併用となっていたが、ブレーブスは来季以降の正捕手としてヤスマニ・グランダルの獲得に動く可能性が取り沙汰されており、現時点ではフラワーズは2番手捕手としてチーム構想に入っているようだ。

     一方のマーケイキスは、左手首の骨折により戦線離脱を強いられたものの、469打席でOPS.776とほぼ期待通りの成績をマーク。年齢とともに攻守両面で少しずつ衰えが見え始めており、来季は右打者のアダム・デュバルとの併用、あるいはチームがレギュラー級の外野手を獲得した場合は、控えに回ることになるかもしれない。

  • ブルージェイズがトレードで先発右腕・アンダーソンを獲得

    2019.11.5 15:20 Tuesday

     日本時間11月5日、ブルージェイズはブリュワーズとのトレードを成立させ、今季8勝&通算53勝の実績を誇る31歳の先発右腕、チェイス・アンダーソンの獲得に成功した。投手補強が課題の1つとなっていたブルージェイズだが、早々に動いた形となった。なお、アンダーソンとの交換でAA級の一塁手、チャド・スパンバーガーをブリュワーズへ放出している。

     今季のブルージェイズは、先発投手のコマ不足によりブルペン・デーを多用した結果、21人もの先発投手を起用した。マーカス・ストローマン(メッツ)とアーロン・サンチェス(アストロズ)をシーズン途中で放出し、故障者の続出にも苦しんだことを受け、ブルージェイズはコンスタントな活躍を期待できる先発投手の獲得を模索。メジャーデビューからの6シーズンで8勝以上を5度マークしているアンダーソンをチームに加えることに成功した。

     今季はブルペンからのスタートとなったため、直近5シーズンで最少の8勝&139イニングどまりだったアンダーソンだが、これまで規定投球回到達が1度もない一方で、毎年コンスタントに10勝前後の勝ち星を挙げ、150回近いイニング数をこなしている。被本塁打が多い投手のため、本塁打の出やすい球場が多いア・リーグ東部地区でこれまで通りに活躍できるかどうかは、被弾をいかに防ぐことができるかがポイントとなりそうだ。

     来季のブルージェイズでは、アンダーソンと左膝前十字靭帯断裂の大ケガから復帰するマット・シューメイカーの2人が先発ローテーションの中心となり、そこに今季6勝をマークしたトレント・ソーントンら若手投手が加わって先発ローテーションを形成することになると見られる。なお、アンダーソンの来季の契約は年俸850万ドルの球団オプションとなっているが、ブルージェイズはこれを行使する見込みだ。

     一方、ブリュワーズへ移籍するスパンバーガーは、24歳の一塁手。昨年7月に呉昇桓(オ・スンファン)の交換要員の1人としてロッキーズからブルージェイズに加わった選手であり、今季はAA級で打率.237、13本塁打、OPS.707と今一つの成績に終わった。

  • マティングリー、トミー・ジョンら10人が殿堂入り候補に

    2019.11.5 13:00 Tuesday

     日本時間11月5日、アメリカ野球殿堂は2020年の殿堂入り選考で対象となる10人の候補者の顔ぶれを明らかにした。2016年以降、ベテランズ委員会による選考は4つの時代区分に従って行われており、今回は1970~1987年の「Modern Baseball Era」が対象となっている。選考委員16名から75%以上(12票以上)の票を得ると殿堂入りとなり、ウィンター・ミーティング期間中の日本時間12月9日に投票結果が発表される予定である。

     今回の選考対象となったのは、ドワイト・エバンス、スティーブ・ガービー、トミー・ジョン、ドン・マティングリー、マービン・ミラー、サーマン・マンソン、デール・マーフィー、デーブ・パーカー、テッド・シモンズ、ルー・ウィテカーの10人。このうち、ミラーは選手ではなく、選手会の理事としてメジャーリーガーの地位向上に大きく貢献した人物である。「Modern Baseball Era」を対象とした前回の投票(2018年)では、得票率43.8%で落選となった。

     主にレッドソックスで活躍したエバンスは、ゴールドグラブ賞8度、シルバースラッガー賞2度の実績を誇る名右翼手で、通算2446安打、385本塁打を記録。殿堂入りの記者投票では、2年目(1998年)の10.4%が最高で、翌1999年に3.6%に終わって投票対象外となった。ドジャースとパドレスでプレイしたガービーは、10度のオールスター・ゲーム選出経験を誇り、1974年にはナ・リーグMVPに選出。通算2599安打、272本塁打を記録したが、記者投票では初年度(1993年)の41.6%が最高で、ラストチャンスの15年目(2007年)は21.1%に終わり、落選となった。

     ジョンは、ドジャースなど6球団で26シーズンにわたってプレイし、通算288勝をマーク。肘の手術から奇跡の復活を遂げ、「トミー・ジョン手術」にその名を残している。記者投票では15年目(2009年)の31.7%が最高で、2018年の「Modern Baseball Era」の投票でも得票率は50%に届かなかった。現在マーリンズで監督を務めるマティングリーは、ヤンキース一筋で14シーズン活躍した一塁手で、ゴールドグラブ賞9度、シルバースラッガー賞3度のほか、1985年にはア・リーグMVPを受賞。通算打率.307、2153安打、222本塁打を記録しているが、記者投票では初年度(2001年)の28.2%が最高で、15年目(2015年)は9.1%に終わり、2018年の「Modern Baseball Era」の投票でも50%未満に終わった。

     マンソンもヤンキース一筋でプレイした選手であり、正捕手かつキャプテンとして活躍。1970年に新人王、1976年にア・リーグMVPを受賞したが、現役期間中の1979年に飛行機事故で死亡した。記者投票では初年度(1981年)の15.5%が最高で、15年目(1995年)は6.5%に終わり、ベテランズ委員会の選考でも殿堂入りのラインを超えることができていない。ブレーブス時代の1982~1983年に2年連続でナ・リーグMVPに輝いたマーフィーは、ゴールドグラブ賞5度、シルバースラッガー賞4度、通算398本塁打の実績を誇る名外野手。記者投票では2年目(2000年)の23.2%が最高で、15年目(2013年)は18.6%に終わり、2018年の「Modern Baseball Era」の投票でも50%未満だった。

     パイレーツなどで活躍したパーカーは、並外れた強肩を武器とした右翼手で、パイレーツ時代の1977~1978年に2年連続の首位打者を獲得し、1978年にはナ・リーグMVPを受賞。記者投票では2年目(1998年)の24.5%が最高で、15年目(2011年)は15.3%に終わり、2018年の「Modern Baseball Era」の投票でも50%に届かなかった。2018年の「Modern Baseball Era」の投票で殿堂入りにあと1票だったシモンズは、ブリュワーズなどで活躍した両打ちの捕手で、オールスター・ゲームに8度選出。通算2472安打、248本塁打を記録したが、記者投票では初年度(1994年)で3.7%に終わり、投票対象外となった。

     ウィテカーは、タイガース一筋で活躍した名二塁手で、1978年に新人王を受賞し、シルバースラッガー賞を4度、ゴールドグラブ賞を3度獲得。通算2369安打、244本塁打をマークした。しかし、記者投票では初年度(2001年)で2.9%に終わり、翌年から投票対象外に。なお、球史に残る名二遊間コンビを組んだアラン・トラメルは、前回の「Modern Baseball Era」の投票で殿堂入りを果たしている。

  • コール、レンドンら10人がクオリファイング・オファーを受ける

    2019.11.5 12:15 Tuesday

     日本時間11月5日、各球団がフリーエージェント選手に対してクオリファイング・オファーを提示する期限を迎え、10人の選手がオファーを受けた。今オフのクオリファイング・オファーは年俸1780万ドル(1年契約)となっており、選手たちは今後10日間以内にオファーを受諾するか否かを決断する。なお、この制度が導入されて以降、延べ80人の選手がオファーを受けてきたが、受諾した選手はわずか6人だけである。

     今季の所属球団からクオリファイング・オファーを受けたのは、ゲリット・コール(アストロズ)、ジョシュ・ドナルドソン(ブレーブス)、マーセル・オズーナ(カージナルス)、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)、ウィル・スミス(ジャイアンツ)、ザック・ウィーラー(メッツ)、アンソニー・レンドン(ナショナルズ)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、ジェイク・オドリッジ(ツインズ)、ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)の10人。このうち、スミスとオドリッジはオファーを受諾する可能性があると見られており、オズーナとアブレイユは受諾するか否かに関わらず、新たに複数年契約を結ぶ可能性が取り沙汰されている。

     また、ニコラス・カステヤーノス(カブス)やヤシエル・プイーグ(インディアンス)は今季途中にトレードで移籍しているため、クオリファイング・オファーの対象外となっており、以前にクオリファイング・オファーを提示されたことのあるダラス・カイケル(ブレーブス)、エドウィン・エンカーナシオン(ヤンキース)、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)、ヤスマニ・グランダル(ブリュワーズ)、マイク・ムスターカス(ブリュワーズ)らに対してはクオリファイング・オファーを提示することができない。

     クオリファイング・オファーを提示されなかった主な選手は、コール・ハメルズ(カブス)、リック・ポーセロ(レッドソックス)、ブレット・ガードナー(ヤンキース)、ディディ・グレゴリアス(ヤンキース)、ウィル・ハリス(アストロズ)といった顔ぶれとなっている。

  • J.D.マルティネスはオプトアウトせず レッドソックス残留へ

    2019.11.5 11:40 Tuesday

     オプトアウトの権利を有し、その動向が注目されていたJ.D.マルティネス(レッドソックス)だが、日本時間11月5日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、マルティネスはオプトアウトの権利を行使しないことを決断したようだ。これにより、レッドソックスはムーキー・ベッツをトレードで放出する動きを加速させると見られている。

     9月下旬、レッドソックスのオーナーであるジョン・ヘンリーは、今季およそ2億4000万ドルだった年俸総額を来季はぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以下に抑えたい意向を明らかにした。レギュラーシーズン終了後には、球団社長のサム・ケネディが「(年俸総額削減の目標を達成するためには)ベッツとマルティネスの両者を来季もチームに留めておくのは難しい」と発言。それ以降、両者のうち少なくとも1人が今季限りでチームを去る可能性が取り沙汰されてきた。

     今回、マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、引き続きレッドソックス打線の中心を担うことを決断したことにより、レッドソックスが年俸総額削減の目標を達成するためにはベッツの放出が不可避となった。ベッツは来季終了後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には積極的ではなく、フリーエージェント市場で自身の価値を試したい意向を示しており、レッドソックスは走攻守三拍子揃ったメジャー屈指のオールラウンド・プレイヤーとの交換で複数の若手有望株の獲得を狙うことになるだろう。

     ただし、いくらベッツが優秀な選手であるとはいえ、トレード交渉がスムーズに進むとは限らない。レッドソックスは複数のトップクラスの若手有望株を欲すると見られるが、ベッツの来季年俸は今季の2000万ドルからさらに上昇し、2500万ドルを超えることが予想されており、1年後にはフリーエージェントとなってチームを去ることが確実。高額年俸のベッツを1年保有するだけのために、複数の若手有望株を放出するリスクを負うチームが現れるかどうかは不透明だ。

     チーフ・ベースボール・オフィサーに就任したチェイム・ブルームのチーム作りは、ベッツの放出によりスムーズなスタートを切ることができるのか。今後の動向には間違いなく大きな注目が集まることになるだろう。

  • MVP、サイ・ヤング賞など主要4アウォードの最終候補者が発表

    2019.11.5 11:15 Tuesday

     MVP、サイ・ヤング賞、最優秀監督賞、新人王の4つのアウォードは、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって受賞者が決定される。投票はレギュラーシーズン終了時にすでに完了しており、ポストシーズンでの活躍は選考の対象とはならない。日本時間11月5日、各アウォードの最終候補者3名(要するに獲得ポイント数の上位3名)の顔ぶれが明らかになった。

     日本時間11月12日に発表予定の新人王では、ア・リーグからヨルダン・アルバレス(アストロズ)、ブランドン・ロウ(レイズ)、ジョン・ミーンズ(オリオールズ)、ナ・リーグからピート・アロンゾ(メッツ)、マイク・ソローカ(ブレーブス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)の3名が選出。ア・リーグはわずか369打席で27本塁打を放ったアルバレス、ナ・リーグは新人史上最多の53本塁打を放ったアロンゾの受賞が確実視されている。

     同13日に発表予定の最優秀監督賞では、ア・リーグからロッコ・バルデリ(ツインズ)、アーロン・ブーン(ヤンキース)、ケビン・キャッシュ(レイズ)、ナ・リーグからクレイグ・カウンセル(ブリュワーズ)、マイク・シルト(カージナルス)、ブライアン・スニッカー(ブレーブス)の3名が選出。いずれもワイルドカード以上でポストシーズン進出を果たしたチームの指揮官だが、ワールドシリーズで指揮を執ったA.J.ヒンチ(アストロズ)とデーブ・マルティネス(ナショナルズ)は最終候補には残らなかった。

     同14日に発表予定のサイ・ヤング賞では、ア・リーグからゲリット・コール(アストロズ)、チャーリー・モートン(レイズ)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、ナ・リーグからジェイコブ・デグロム(メッツ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)の3名が選出。ア・リーグはコールとバーランダーの一騎打ちが予想され、ナ・リーグはデグロムの2年連続受賞が有力視されている。

     同15日に発表予定のMVPでは、ア・リーグからアレックス・ブレグマン(アストロズ)、マーカス・セミエン(アスレチックス)、マイク・トラウト(エンゼルス)、ナ・リーグからコディ・ベリンジャー(ドジャース)、アンソニー・レンドン(ナショナルズ)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)の3名が選出。セミエンを除く5人全員に受賞のチャンスがあると見られており、誰が受賞するのか全く予想の難しい展開となっている。

  • ストラスバーグFAのナショナルズ レンドンの再契約を優先か

    2019.11.4 11:20 Monday

     昨オフ、4年連続30先発未満に終わったスティーブン・ストラスバーグは30歳となり、1年後にオプトアウトの権利を行使する可能性は低いと見られていた。しかし、今季は最多勝のタイトルを手にしただけでなく、ポストシーズンでも活躍し、ワールドシリーズではMVPを受賞。4年1億ドルの契約を破棄してフリーエージェントになるという強気の選択をした。ナショナルズは、MVP級の活躍で打線を牽引したアンソニー・レンドンも今オフ、フリーエージェントとなっているが、両者をチームに留めるのは予算面から現実的ではなく、レンドンとの再契約を優先することになりそうだ。

     ストラスバーグとレンドンは、ともに総額2億ドルを超えるような大型契約を手にする可能性がある。ナショナルズは、マックス・シャーザーをあと2年、パトリック・コービンをあと5年保有できるため、ストラスバーグが抜けたとしても少なくともあと2年は強力な先発二本柱を形成することができる。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ナショナルズは昨オフ退団したブライス・ハーパー(フィリーズ)とは異なり、レンドンを「替えの利かない存在」と認識しており、チーム状況も併せて考えると、レンドンとの再契約が最優先事項となるのは間違いない。

     ただし、ヘイマンはナショナルズがストラスバーグとの再契約を諦めていないことも伝えている。従来の契約では、年平均2500万ドル(4年1億ドル)を得ることになっていたストラスバーグだが、ナショナルズはそれを上回る年俸を提示する意思があるという。ヘイマンはシャーザーの年平均3000万ドル(7年2億1000万ドル)やザック・グレインキー(アストロズ)の年平均3400万ドル(6年2億650万ドル)を比較対象として挙げているが、これに近い金額をナショナルズがオファーできるのであれば、残留の目もあるかもしれない。

     球団史上初の世界一に輝いたナショナルズは、投打の主力選手を来季以降もキープできるのか。その動向には大きな注目が集まっている。

  • MLB公式サイトがアウォード受賞者を予想 MVPは熾烈な争いに

    2019.11.4 10:30 Monday

     日本時間11月4日、今季のゴールドグラブ賞の受賞者が発表され、アウォード受賞者の発表シーズンが幕を開けた。日本時間11月12日からは4日連続で新人王、最優秀監督、サイ・ヤング賞、MVPの受賞者が発表される予定だが、MLB公式サイトではその受賞者を予想。ア・リーグのMVPとサイ・ヤング賞、ナ・リーグのMVPでは、それぞれ2人の最有力候補者による熾烈な争いが予想されている。

     今回の予想では、各賞の「最有力候補者」と「その他の候補者」の名前を挙げる形で受賞者を予想。ア・リーグでは、新人王にヨルダン・アルバレス(アストロズ)、最優秀監督にアーロン・ブーン(ヤンキース)、ナ・リーグでは、サイ・ヤング賞にジェイコブ・デグロム(メッツ)、新人王にピート・アロンゾ(メッツ)、最優秀監督にデーブ・マルティネス(ナショナルズ)が単独で「最有力候補者」に選出された一方、先述の3部門では「最有力候補者」に2人の名前が挙げられ、熾烈な争いになることが予想されている。

     ア・リーグのMVPは、マイク・トラウト(エンゼルス)とアレックス・ブレグマン(アストロズ)の2人が「最有力候補者」となった。すでにMVPを2度受賞しているトラウトは、今季も打率.291、45本塁打、OPS1.083の好成績をマーク。しかし、故障の影響で9月の大部分を欠場し、出場試合数はブレグマンのほうが22試合も多い。ブレグマンは、打率.296、41本塁打、OPS1.015の好成績で両リーグ最多の107勝を挙げたチームの地区優勝に大きく貢献しており、その点を考慮するのであれば、ブレグマンにより多くのポイントが集まるかもしれない。

     ア・リーグのサイ・ヤング賞は、アストロズのチームメイトであるジャスティン・バーランダーとゲリット・コールの一騎打ち。バーランダーは最多勝、コールは最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したが、今季両者が残したスタッツはほぼ互角。投票権を持つ各記者が何を重視するかによって明暗が分かれることになるだろう。なお、バーランダーは2011年に受賞経験があり、2016年と2018年も僅差の2位。一方のコールは2015年の4位が最高である。バーランダーの過去の受賞経験や2度も僅差で2位になっていることがどのように作用するかも注目されている。

     ナ・リーグのMVPは、コディ・ベリンジャー(ドジャース)とクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)の2人が「最有力候補者」となっている。ベリンジャーは、打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035と自己最高の成績を残し、昨年MVPに輝いたイェリッチも、打率.329、44本塁打、97打点、30盗塁、OPS1.100と昨季以上の好成績をマーク。イェリッチが自打球による骨折で9月の大半を欠場したことがどのように影響するだろうか。また、打率.319、34本塁打、126打点、5盗塁、OPS1.010をマークしたアンソニー・レンドン(ナショナルズ)が両者の争いに割って入る可能性もありそうだ。

  • ゴールドグラブ賞の受賞者が決定 アレナードが7年連続の受賞

    2019.11.4 10:00 Monday

     日本時間11月4日、各ポジションで最も優れた守備を見せた選手に贈られるゴールドグラブ賞の受賞者が発表された。ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ザック・グレインキー(アストロズ)といったお馴染みの顔ぶれが選出された一方、ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)らが初受賞。捕手と二塁手は両リーグとも初受賞となった。

     2019年のゴールドグラブ賞の受賞者は以下の通り。ナ・リーグの外野手3人など、合計8人が初受賞となった一方、アレナードはメジャーデビューから7年連続7度目の受賞。メジャー1年目から7年連続受賞はイチロー(10年連続)に次いで史上2人目であり、内野手では史上初の快挙となった。また、ナ・リーグの捕手部門はJ.T.リアルミュート(フィリーズ)が初受賞。最終候補者の1人だったヤディアー・モリーナ(カージナルス)の10度目の受賞はならなかった。

    ◆アメリカン・リーグ
    投手:マイク・リーク(マリナーズ:初)
    捕手:ロベルト・ペレス(インディアンス:初)
    一塁:マット・オルソン(アスレチックス:2年連続2度目)
    二塁:ヨルマー・サンチェス(ホワイトソックス:初)
    三塁:マット・チャップマン(アスレチックス:2年連続2度目)
    遊撃:フランシスコ・リンドーア(インディアンス:3年ぶり2度目)
    左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ:3年連続7度目)
    中堅:ケビン・キアマイアー(レイズ:3年ぶり3度目)
    右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス:4年連続4度目)
    ※リークはシーズン途中にダイヤモンドバックスへ移籍

    ◆ナショナル・リーグ
    投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス:6年連続6度目)
    捕手:J.T.リアルミュート(フィリーズ:初)
    一塁:アンソニー・リゾー(カブス:2年連続3度目)
    二塁:コルテン・ウォン(カージナルス:初)
    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ:7年連続7度目)
    遊撃:ニック・アーメッド(ダイヤモンドバックス:2年連続2度目)
    左翼:デービッド・ペラルタ(ダイヤモンドバックス:初)
    中堅:ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ:初)
    右翼:コディ・ベリンジャー(ドジャース:初)
    ※グレインキーはシーズン途中にアストロズへ移籍

  • チャップマンがヤンキース残留へ 来季から3年4800万ドル

    2019.11.3 13:55 Sunday

     日本時間11月3日、ヤンキースが剛腕クローザー、アロルディス・チャップマンとの新契約で合意に至ったことが明らかになった。ESPNのジェフ・パッサンが自身のTwitterで第一報を伝えた。チャップマンはオプトアウトの権利を有しており、ヤンキースとの契約延長を得られないのであれば、この権利を行使してフリーエージェントになる可能性が取り沙汰されていた。

     チャップマンはヤンキースと5年8600万ドルの契約を結んでおり、2年3000万ドルの契約を残している。5年契約の3年目を終えた今オフ、オプトアウトすることが可能となっていたが、パッサンによると、残りの契約に1年1800万ドルを加えることで合意。これにより、チャップマンとヤンキースの残り契約は3年4800万ドルとなり、オプトアウトすることなく2022年までヤンキースのクローザーを務めることが確定した。

     今季のチャップマンは60試合に登板して57イニングを投げ、3勝2敗37セーブ、防御率2.21の好成績をマーク。球速の低下などを指摘されているものの、奪三振率13.42は救援投手リーグ4位と依然として高水準を維持しており、対戦した235人の打者のうち36.2%を三振に仕留めるなど、支配的な投球を続けている。アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦では、ホゼ・アルトゥーベに痛恨のサヨナラ弾を浴びたが、球界屈指のクローザーであるという評価は変わっていない。

     チャップマンが退団した場合、今季66試合で防御率1.91をマークしたザック・ブリットンが代わりにクローザーを務めることが有力視されていたが、チャップマンの残留により来季もブリットンからチャップマンに繋ぐ必勝リレーが維持されることになった。アダム・オッタビーノ、トミー・ケインリー、チャド・グリーンなど、他のリリーバーも充実しており、来季も強力救援陣はヤンキースの大きな武器となりそうだ。

  • チームの英雄・オルティス ベッツ&マルティネスの残留を希望

    2019.11.3 13:40 Sunday

     レッドソックスが誇るレジェンド、デービッド・オルティスは、ムーキー・ベッツとJ.D.マルティネスの両者が来季もチームの一員としてプレイすることを望んでいるようだ。レッドソックスは、来季の年俸総額をぜいたく税の対象外となる2億800万ドル以下に抑える方針であることを明らかにしており、両者の去就は今オフの最大の注目ポイントの1つとなっている。

     ベッツは1年後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には関心を示しておらず、フリーエージェント市場に出て自身の価値を確かめたい意向を明らかにしている。そのため、レッドソックスが今オフのうちにベッツをトレードで放出してしまう可能性が取り沙汰されている。一方のマルティネスは、オプトアウトの権利を有しており、残り3年6250万ドルの契約を破棄してフリーエージェントとなる可能性がある。

     レッドソックスの球団首脳は、年俸総額削減の目標を達成するために、両者をチームに留めておくのは難しいと考えており、マルティネスがオプトアウトの権利を行使しないのであれば、ベッツの放出が確実視される。しかし、オルティスは「彼にはこのチームにいてほしい。ムーキーは我々が必要とするエンジンの1つなんだ。彼が長くこのチームにいられるように、フロントオフィスやオーナーが動いてくれるといいんだけどね」と語り、ベッツの重要性を訴えるとともに、チームに残留することを希望した。

     一方、マルティネスについては「彼は打線の核であり、替えの利かない存在だ」とコメント。「我々にはJ.D.が必要なんだ。彼は素晴らしい選手だ。私がこのチームで引退したように、彼にもそうなってほしいと思っている」と語り、来季以降も引き続きチームの中心打者として活躍することに期待を寄せた。

     「ビッグ・パピ」からのこのラブコールは、両者の去就にどんな影響を与えるのか。マルティネス、そしてフロントオフィスの決断に注目が集まりそうだ。

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