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  • トレードが噂されるRソックス・ベッツ 新天地候補は4球団?

    2019.10.7 14:00 Monday

     レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、来季の年俸総額をぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以下に抑える方針を明らかにしている。球団社長のサム・ケネディは、高額年俸のムーキー・ベッツとJ.D.マルティネスの両方を2020年も自軍にキープしておくのは難しいとの見解を示しており、来季終了後にフリーエージェントとなるベッツのトレード放出の可能性が取り沙汰されている。球界屈指のオールラウンダーであるベッツの新天地候補として、MLB Trade Rumorsのマーク・ポリシャックはナ・リーグの4球団を挙げている。

     ベッツは以前からレッドソックスとの契約延長よりも、フリーエージェント市場に出て自身の価値を試したい意向を明らかにしており、レッドソックスがベッツのFA移籍により得られるドラフト補償指名権よりも、ベッツのトレード放出により得られる若手有望株を欲する場合は、ベッツを含む大型トレードが実現しても決して不思議ではない。ただし、ベッツの来季の年俸は2000万ドルをはるかに上回ることが確実であり、来季終了後にフリーエージェントとなることを考えると、新天地候補はポストシーズン進出を狙うであろうチームのみに限られる。また、若手有望株を豊富に抱えているとはいえ、宿敵のヤンキースにベッツを放出するようなことはあり得ないだろう。

     そうした状況を踏まえ、ポリシャックが新天地候補として挙げるのは、フィリーズ、パドレス、レッズ、メッツの4球団である。大型補強を施して今季を迎えたフィリーズは、81勝81敗の勝率5割という期待外れの結果に終わった。再び優勝争いに挑むべく、ベッツの獲得に動く可能性はある。ただし、ベッツの獲得よりも投手陣の整備が優先課題となるだろう。

     パドレスは、フェルナンド・タティスJr.ら生え抜きの若手有望株が着実に成長し、チーム再建を順調に進めている。昨オフはマニー・マチャドを10年3億ドルの超大型契約で獲得したが、チーム再建のラストピースとしてベッツの獲得を検討する可能性はありそうだ。

     レッズは、ディック・ウィリアムス野球部門社長が年俸総額を増やす予定であることを明言。今季は投手陣の整備が進んでおり、打線強化のためにベッツの獲得に動くかもしれない。

     メッツは正中堅手が不在であり、ベッツはチーム状況にフィットする存在である。ただし、昨オフから今季にかけてのトレードで多くの若手有望株を放出しており、レッドソックスを満足させる交換要員を用意するのは難しそうだ。

     レッドソックスは年俸総額を抑制したうえで覇権奪回を目指すために、どのような手を打つのか。ベッツが今オフの移籍市場における注目株の1人となることは間違いなさそうだ。

  • 監督解任のパイレーツ 名投手コーチのシアリッジらを解任

    2019.10.4 15:40 Friday

     先日、クリント・ハードル監督を解任したパイレーツは、新監督決定までコーチ陣の顔ぶれも固まらない見込みだ。そうした状況のなか、今季のコーチ陣のうち、投手コーチのレイ・シアリッジとベンチコーチのトム・プリンスは今季限りでの解任が決定し、来季のコーチ陣に加わらないことが明らかになった。その他のコーチの去就については、新監督決定後に正式決定される見込みとなっている。

     今季のパイレーツは、1953年以降では球団ワーストとなる防御率5.18に終わり、投手陣の崩壊がチーム低迷(69勝93敗)の主要因となっていた。2010年8月の投手コーチ就任以来、A.J.バーネット、フランシスコ・リリアーノ、エディンソン・ボルケス、J.A.ハップといった投手たちを再生または成長させるなど、投手コーチとして手腕を発揮してきたシアリッジだが、今季の「投壊」の責任を取らされる形でチームを去ることになった。

     近年、シアリッジの指導には陰りが見え始めており、前述の投手たちを見事に戦力にしてみせた2013~2015年とは対照的に、2016年シーズンはジョン・ニース、フアン・ニカシオ、ライアン・ボーグルソンといった面々をチームの戦力へと変えることができなかった。また、昨季途中にトレードで獲得したクリス・アーチャーも、移籍後は期待外れのパフォーマンスが続いており、ゲリット・コール、チャーリー・モートン、タイラー・グラスナウ、ジョーダン・ライルズなど、パイレーツ退団後に才能をフルに開花させた投手も少なくない。

     もちろん、今季の「投壊」はシアリッジのみの責任ではなく、ジェイムソン・タイオン、チャド・クール、エドガー・サンタナの3人がトミー・ジョン手術を受け、アーチャー、トレバー・ウィリアムス、スティーブン・ブロールト、ライルズ、キーオニー・ケラ、カイル・クリックらが一時戦列を離れるなど、相次ぐ故障者の発生にも悩まされた。正捕手のフランシスコ・セルベリが長期欠場し、エリアス・ディアスとジェイコブ・ストーリングスという若手捕手の2人体制でシーズンを戦うことを強いられたのも痛かった。

     シアリッジの下で多くの投手を貴重な戦力に変え、2013年から3年連続でポストシーズンに進出したパイレーツ。新監督決定後、投手陣の立て直しを任せることのできる投手コーチを探し始めることになりそうだ。

  • ヤンキース 地区シリーズ初戦にパクストンが先発へ 田中は第2戦

    2019.10.4 14:25 Friday

     日本時間10月4日、ヤンキースはツインズとの地区シリーズの第3戦までの先発予定投手を発表し、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われる初戦にジェームス・パクストン、第2戦に田中将大、敵地ターゲット・フィールドで行われる第3戦にルイス・セベリーノが先発することが明らかになった。ヤンキースとツインズの対戦は、今季チーム本塁打数が300を超えた2チームによる対戦(ツインズ307本・ヤンキース306本)として注目を集めている。

     初戦の先発が決まったパクストンは「とにかく狙ったところにボールを投げること。これが一番大事だよ」とツインズ打線への対策について語った。「真ん中付近に投げるのは避けなければならない。300本以上のホームランを打っているようなチームに失投をしてしまうと、彼らはそれを逃してくれないだろう。彼らは失投を逃さず捉えてくる。失投を最小限に抑えて、失点も出来る限り減らしたいね」と登板に向けての抱負を口にした。

     今季のパクストンは、15勝6敗、防御率3.82、186奪三振をマーク。5月に左膝の炎症でおよそ1ヶ月にわたって戦列を離れたため、惜しくも規定投球回には届かなかったものの、3年連続の2ケタ勝利を達成し、シーズン15勝は自己ベストとなった。昨季まで6シーズンを過ごしたマリナーズでは一度もポストシーズン進出の経験がなく、今回の地区シリーズ初戦がパクストンにとってポストシーズン初登板となる。

     田中は、ポストシーズン通算5先発で3勝2敗ながら、防御率1.50、被打率.162、WHIP0.80という素晴らしい成績を残している。今季は6年連続の2ケタ勝利を達成したとはいえ自己最少の11勝に終わり、防御率4.45と不本意なシーズンを過ごしたが、本拠地では8勝3敗、防御率3.10の好成績をマーク。アーロン・ブーン監督は、ポストシーズンのローテーションを決める際に田中の本拠地との相性を考慮したことを否定したが、得意の本拠地でチームを勝利に導くピッチングを見せてくれることを期待したい。

  • ハンク・アーロン賞の候補者が発表 ファン投票スタート

    2019.10.4 12:25 Friday

     日本時間10月4日、各リーグで打撃面において最も目覚ましいパフォーマンスを見せた選手に贈られる「ハンク・アーロン賞」の最終候補者30名が発表された。この賞はハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打記録を更新した25周年を記念して1999年に設立。受賞者はワールドシリーズ期間中に発表される予定となっている。

     最終的な受賞者はアーロン自身、殿堂入り選手6名、そしてファンによる選考・投票を経て決定される。殿堂入り選手6名はロベルト・アロマー、ジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な面々であり、この6名はアーロン自身により選出されている。昨季はJ.D.マルティネス(レッドソックス)とクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が受賞。なお、ファン投票はすでに開始されており、MLB公式サイトの特設ページから投票が可能である。最終候補者30名の顔ぶれは以下の通り。

    オリオールズ:トレイ・マンシーニ
    レッドソックス:ザンダー・ボガーツ
    ヤンキース:DJレメイヒュー
    レイズ:オースティン・メドウズ
    ブルージェイズ:ランドール・グリチック

    ホワイトソックス:ヨアン・モンカダ
    インディアンス:カルロス・サンタナ
    タイガース:ミゲル・カブレラ
    ロイヤルズ:ホルヘ・ソレアー
    ツインズ:ネルソン・クルーズ

    アストロズ:アレックス・ブレグマン
    エンゼルス:マイク・トラウト
    アスレチックス:マーカス・セミエン
    マリナーズ:オマー・ナルバエス
    レンジャーズ:ダニー・サンタナ

    ブレーブス:フレディ・フリーマン
    マーリンズ:スターリン・カストロ
    メッツ:ピート・アロンゾ
    フィリーズ:ブライス・ハーパー
    ナショナルズ:アンソニー・レンドン

    カブス:アンソニー・リゾー
    レッズ:エウヘニオ・スアレス
    ブリュワーズ:クリスチャン・イェリッチ
    パイレーツ:ジョシュ・ベル
    カージナルス:ポール・ゴールドシュミット

    ダイヤモンドバックス:ケテル・マーテイ
    ロッキーズ:ノーラン・アレナード
    ドジャース:コディ・ベリンジャー
    パドレス:フェルナンド・タティスJr.
    ジャイアンツ:ケビン・ピラー

  • メッツがキャラウェイ監督を解任 GMとの会談後に決定

    2019.10.4 12:00 Friday

     日本時間10月4日、メッツはミッキー・キャラウェイ監督を解任したことを発表した。メッツのブロディ・バンワグネンGMとジェフ・ウィルポン最高執行責任者は、フロリダ州にあるキャラウェイの自宅を訪れ、今季の良かった点と悪かった点について意見を交換。そして、この会談後、キャラウェイの解任が決定された。

     2シーズンにわたってメッツの監督を務めたキャラウェイは、2年間で163勝161敗を記録。メッツとは3年契約を結んでいたため、契約を1年残して解任されることになるが、来季の年俸およそ85万ドルは保証される。レギュラーシーズンを勝ち越しで終えた直後に監督を解任されるのは、球団史上初めての出来事となった。

     メッツの監督に就任する前、キャラウェイはインディアンスのテリー・フランコーナ監督の下で5シーズンにわたって投手コーチを務め、コリー・クルーバーなどを育て上げて強力投手陣の構築に貢献していた。メッツでも才能豊かな投手陣を成長させることが期待されたものの、なかなか思うように事は進まず、采配面など、監督としての資質を疑問視されることも多かった。

     コーチ陣に関しては、現時点でベンチコーチのジム・リグルマンの解任が決まっている。打撃コーチのチリ・デービスや暫定投手コーチのフィル・リーガンを含む、残りのコーチ陣については留任となる見込みだが、新監督の決定後、コーチ陣の顔ぶれに変更が加えられる可能性が高い。

     新監督候補としては、監督経験者であるジョー・マドン、ジョー・ジラルディ、バック・ショウォルター、ダスティ・ベイカー、ロビン・ベンチュラ、ブラッド・オースマスのほか、アストロズのベンチコーチを務めるジョー・エスパーダ、球団OBであるデービッド・コーン、そして内部昇格となるルイス・ロハス(現クオリティコントロール・コーチ)らの名前が挙がっている。カブス、エンゼルス、パイレーツ、ロイヤルズ、パドレス、ジャイアンツの6球団も新監督探しを開始しており、有力な候補者については争奪戦が繰り広げられることになりそうだ。

  • インディアンスがエース右腕・クルーバーの契約オプション行使へ

    2019.10.3 18:05 Thursday

     日本時間10月3日、インディアンスのクリス・アントネッティ野球部門社長は来季の契約オプションを保有する選手について、エース右腕のコリー・クルーバーの年俸1750万ドルのオプションを行使する一方、リリーフ右腕のダン・オテロと正二塁手のジェイソン・キプニスのオプションを破棄する意向であることを明らかにした。今季は不振と故障により自己ワーストのシーズンを過ごしたクルーバーだが、来季は再びエースとしての活躍が期待される。

     来季がメジャー10年目のシーズンとなるクルーバーは、来年4月に34歳の誕生日を迎える。今季は最初の7先発で防御率5.80に終わり、日本時間5月2日には右前腕を骨折。戦列復帰が近付いてきた日本時間8月19日には左腹斜筋を痛め、そのままシーズン終了となった。しかし、自己ワーストのシーズンを過ごしたとはいえ、サイ・ヤング賞を2度受賞しているエースに対する信頼は厚く、インディアンスは早々にオプション行使の方針を固めた。

     インディアンスのテリー・フランコーナ監督は、昨季までクルーバーが5年連続で200イニング以上を投げていたことを踏まえ、故障により7試合にしか登板できなかった今季がクルーバーにとって「ちょうどよい休養」になったとポジティブに捉えている。「優れた投手や優れた選手は、故障することなく試合に出場し続けるものだ。しかし、もちろん身体にはダメージが蓄積していくし、故障してしまうこともある。今季はクルーバーを欠いた状態で戦わざるを得なかったけど、来季は頼れるクルーバーが戻ってくると期待しているよ」と指揮官は語った。

     一方、25試合で防御率4.85に終わったオテロは、年俸150万ドルのオプションを破棄されることに。また、17本塁打を放ったキプニスも、オプションが年俸1650万ドルと高額であることや、正三塁手のホゼ・ラミレスが二塁手としてのプレイを希望していることなどもあり、オプション破棄が確実となった。さらに、フランコーナは今季のコーチ陣のうち、ブルペンコーチのスコット・アッチソン(元阪神)を今季限りで解任することを明らかにした。指揮官はアッチソンについて、「彼は一生懸命に働く男だ。彼はどこかのメジャーリーグのチームで投手コーチを務めることができる人材だと思う」と語っている。

  • ブリュワーズ 今季活躍したグランダル&ムスターカスの去就は?

    2019.10.3 16:05 Thursday

     日本時間10月2日に行われたナショナルズとのワイルドカード・ゲームに敗れ、ブリュワーズの2019年シーズンは幕を閉じた。今季のポストシーズン進出を支えた主力選手のうち、ヤスマニ・グランダルとマイク・ムスターカスはフリーエージェントとなるため、その去就に注目が集まっている。ともに昨オフ、ブリュワーズと1年契約を結び、チームのワイルドカード獲得に貢献した両選手は、再びフリーエージェントとなり、移籍市場の目玉選手となりそうだ。

     今季のグランダルは、正捕手として自己最多の153試合に出場し、いずれもキャリアハイとなる28本塁打、77打点、109四球をマーク。100試合以上に出場したシーズンに限れば、OPS.848も自己ベストの数字だった。一方のムスターカスも、本職の三塁と慣れない二塁を兼任しながら143試合に出場し、35本塁打、87打点、OPS.845の好成績をマーク。昨季から四球を増やす一方で三振を減らすなど、期待に応える活躍を見せた。

     両選手ともブリュワーズと1年契約を結んでいたが、来季の契約は相互オプション(グランダルは年俸1600万ドル、ムスターカスは年俸1100万ドル)となっており、球団と選手の双方がオプション行使を希望すれば、事前に定められている年俸での残留が確定する。しかし、好成績を残したあとのオフシーズンであることを考えると、両選手とも好条件の複数年契約を目指してフリーエージェント市場に出る可能性が高く、たとえブリュワーズがオプション行使を希望しても、選手側がそれに応じないと見られる。

     グランダルは、球界を代表する好捕手の1人であり、彼以上の捕手を擁するチームは限られる。打力のみならず、フレーミングの技術にも定評があり、今季のWAR5.2はJ.T.リアルミュート(フィリーズ)に次いで捕手メジャー2位の数字。フリーエージェント市場に出れば、複数球団による争奪戦となることは間違いないだろう。一方のムスターカスも、確実に30本前後の本塁打を計算できる選手であり、今季は本職の三塁のみならず、二塁手としても47試合に出場し、器用さをアピールした。こちらも他球団にとって魅力的な存在となるはずだ。

  • アストロズ「最強三本柱」が地区シリーズ第1~3戦に先発へ

    2019.10.3 15:30 Thursday

     日本時間10月3日、アストロズのA.J.ヒンチ監督は同5日に開幕するレイズとの地区シリーズの初戦から第3戦までの先発投手を発表し、初戦にジャスティン・バーランダー、第2戦にゲリット・コール、第3戦にザック・グレインキーが先発予定であることが明らかになった。球界最強の先発三本柱を擁し、ワールドシリーズ制覇の最有力候補に挙げられるアストロズは、ヒンチが「彼らは全員、しっかり準備が整っているよ」と語る「最強三本柱」を投入して必勝を期す。

     初戦に先発予定のバーランダーは、今季21勝6敗、防御率2.58をマークして最多勝のタイトルを手にした。ポストシーズンでは通算13勝7敗、防御率3.19という成績を残しており、アストロズ移籍後に限れば8試合(うち7先発)で6勝2敗、防御率2.83という好成績となっている。今季は223イニングを投げて300奪三振、WHIP0.80(メジャー1位)、被打率.178(メジャー1位)と相手打者を圧倒しており、日本時間9月2日にはノーヒッターを達成。支配的なピッチングをポストシーズン初戦でも見せられるか注目だ。

     第2戦に先発予定のコールは、今季20勝5敗、防御率2.50、326奪三振をマークし、最優秀防御率と最多奪三振の二冠に輝いた。レギュラーシーズン最後の22先発では、16勝0敗、防御率1.78、146回2/3で226奪三振という驚異的なパフォーマンスを見せており、特にコールの最終13先発でアストロズは全勝。ポストシーズンでも三振の山を築き、「不敗神話」を継続することを期待したい。

     そして、第3戦に先発予定のグレインキーは、トレード期限ギリギリにダイヤモンドバックスから加入し、移籍後の10先発で8勝1敗、防御率3.02という期待通りの働きを見せた。シーズン通算では18勝5敗、防御率2.93の好成績をマークしており、アストロズの「最強三本柱」は全員が18勝以上&防御率2点台をマークしていることになる。ポストシーズンの通算成績は3勝4敗、防御率4.03と少し不安が残るものの、バーランダーとコールが作るであろう良い流れに乗っていきたいところだ。

     なお、第4戦の先発投手については、現時点では未定となっている。新人のホゼ・ウルキディとベテラン左腕のウェイド・マイリーが候補となっているようだ。

  • 2016年世界一戦士のロスらがカブスの監督候補に浮上

    2019.10.2 14:40 Wednesday

     ジョー・マドン監督が今季限りでの退任を発表したカブスは、新監督決定に向けての動きをスタートしている。主砲のアンソニー・リゾーが「いろんなところで噂が飛び交うんだろうね」と語ったとおり、新監督候補として様々な人物の名前が浮上しているが、カブスはマーク・ロレッタ、デービッド・ロス、ウィル・ベナブルの3人が球団内部の監督候補であることを認めた。

     カブスの新監督探しはまだ初期段階であり、内部昇格となるロレッタ、ロス、ベナブルのほか、カブスは球団外部からの招聘も含めて様々な可能性を探っている。ロレッタは、パドレスの球団組織で9年間にわたって特別補佐を務めたあと、今季はマドンの下でベンチコーチを務めた。ベナブルは、セオ・エプスタイン野球部門社長とジェッド・ホイヤーGMの特別補佐を務めたあと、昨季から2年間にわたって一塁ベースコーチと外野守備のインストラクターを務めた。

     そして、ロスは2015年から2シーズンにわたってカブスの控え捕手かつチームリーダーとして活躍し、ファンからの支持も厚い人物である。現在はカブスの球団組織で特別補佐を務めているほか、ESPNのアナリストとしても活躍中。ロスは「(カブスの監督は)球界でベストの仕事の1つだと思う」と語り、監督就任に意欲を見せており、エプスタインも「彼は本当に魅力的な候補者だと思うよ」とロスを新監督に抜擢する可能性を否定していない。

     ただし、エプスタインはロスがカブス在籍時に築いたチームメイトとの絆を新監督探しの際に重視するつもりはないことを示唆しており、あくまでも「監督」としての力量が最優先となる。2016年のワールドシリーズ制覇に貢献したロスだが、エプスタインは「監督としてチームに何をもたらすことができるか、戦術やスキル、経験や世界観、そういったもので(候補者を)評価していく。他の候補者たちと(ロスを)同じように扱うよ」と語っており、ロスを特別扱いすることなく、マドンに代わる新監督探しを進めていく。

  • カージナルス 地区シリーズ初戦はマイコラスが先発へ

    2019.10.2 13:45 Wednesday

     日本時間10月2日、カージナルスはブレーブスとの地区シリーズの初戦に、今季の開幕投手を務めたマイルズ・マイコラスを先発として起用することを発表した。カージナルスとブレーブスの地区シリーズは日本時間10月4日にスタート。一方のブレーブスは、今季途中加入の左腕、ダラス・カイケルが初戦に先発予定となっている。

     マイコラスは、日本プロ野球の読売ジャイアンツからカージナルスへ加入した昨季、リーグ最多タイの18勝、防御率2.83という素晴らしい成績をマークし、オフシーズンに4年間の契約延長を手にした。しかし、31歳のシーズンとなった今季は不安定なパフォーマンスに終始し、9勝14敗、防御率4.16と不本意なシーズンに。しかし、エース右腕のジャック・フラハティをレギュラーシーズン最終戦に投入したため、マイコラスがポストシーズン初戦の先発を任されることになった。

     マイコラスがレギュラーシーズンで登板したのは、日本時間9月23日のカブス戦が最後である。このときは7回2/3を2失点(自責点1)に抑える好投を見せ、敵地リグリー・フィールドでの4連戦スイープに貢献。今季唯一のブレーブス戦での登板は日本時間5月25日の試合で、敗戦投手にはなったものの、7回3失点の力投を見せた(ブレーブス戦の通算防御率は2.61)。

     ブレーブス打線のなかでは、主砲のフレディ・フリーマンに通算OPS1.264と打ち込まれており、注意が必要だ。また、今季途中まで同地区のパイレーツに所属していたフランシスコ・セルベリにも通算打率.313とよく打たれており、勝負どころでセルベリが登場した際には、対策をしっかり考える必要がある。

     一方、カージナルス打線は、右打者が多いこともあって、左腕を比較的得意としている。特に8月以降は左腕に対してチーム全体でOPS.803をマークしており、カイケルとは2016年以降対戦がないものの、カイケル攻略にはそれほど手こずらないかもしれない。マイコラスが先発の役割を果たして試合を作ることができれば、十分に勝機はあるはずだ。

  • 明日ポストシーズン開幕 優勝予想はアストロズが圧倒的支持を得る

    2019.10.1 13:50 Tuesday

     2019年のポストシーズンがいよいよ明日、日本時間10月2日に開幕する。メジャーリーグ公式サイト「MLB.com」では、専門家10人によるポストシーズン予想を実施。その結果、ヤンキースの世界一を予想したアンソニー・カストロビンスを除く9人がアストロズの世界一を予想するという結果となった。圧倒的な支持を得たアストロズは、予想通りに2年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げることができるのだろうか。10人の予想は以下の通り。

    ◆アンソニー・カストロビンス
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】アスレチックスの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝2敗、ドジャースが3勝1敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝1敗、アストロズが3勝0敗
    【NLCS】ブレーブスが4勝3敗
    【ALCS】ヤンキースが4勝2敗
    【WS】ヤンキースが4勝2敗

    ◆マーク・フェインサンド
    【NLWC】ブリュワーズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝1敗、ドジャースが3勝2敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝1敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ドジャースが4勝1敗
    【ALCS】アストロズが4勝3敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆アリソン・フーター
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】アスレチックスの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝1敗、ドジャースが3勝2敗
    【ALDS】ツインズが3勝1敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ドジャースが4勝1敗
    【ALCS】アストロズが4勝2敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆リチャード・ジャスティス
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】カージナルスが3勝2敗、ドジャースが3勝1敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝2敗、アストロズが3勝0敗
    【NLCS】ドジャースが4勝2敗
    【ALCS】アストロズが4勝3敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆サラ・ラングス
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】アスレチックスの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝1敗、ドジャースが3勝1敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝2敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ブレーブスが4勝3敗
    【ALCS】アストロズが4勝1敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆ウィル・レイッチ
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝2敗、ナショナルズが3勝2敗
    【ALDS】ツインズが3勝2敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ブレーブスが4勝3敗
    【ALCS】アストロズが4勝1敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆ジョン・ポール・モロシ
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】カージナルスが3勝1敗、ドジャースが3勝2敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝1敗、アストロズが3勝2敗
    【NLCS】ドジャースが4勝3敗
    【ALCS】アストロズが4勝2敗
    【WS】アストロズが4勝1敗

    ◆マイク・ペトリエロ
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝2敗、ドジャースが3勝2敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝1敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ドジャースが4勝2敗
    【ALCS】アストロズが4勝3敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆ジェシー・サンチェス
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】アスレチックスの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝2敗、ナショナルズが3勝2敗
    【ALDS】ツインズが3勝2敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ナショナルズが4勝3敗
    【ALCS】アストロズが4勝1敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

    ◆アンドリュー・サイモン
    【NLWC】ナショナルズの勝利
    【ALWC】レイズの勝利
    【NLDS】ブレーブスが3勝1敗、ドジャースが3勝2敗
    【ALDS】ヤンキースが3勝2敗、アストロズが3勝1敗
    【NLCS】ドジャースが4勝2敗
    【ALCS】アストロズが4勝3敗
    【WS】アストロズが4勝2敗

  • ナショナルズがMVP候補のレンドンに7年契約をオファー

    2019.10.1 13:20 Tuesday

     ナショナルズの正三塁手、アンソニー・レンドンはメジャー7年目の今季、自己ベストのシーズンを過ごし、打率.319、34本塁打、126打点、OPS1.010の好成績をマーク。打点王のタイトルを獲得し、今オフのフリーエージェント市場において、ゲリット・コール(アストロズ)とともに目玉選手となっている。そのレンドンの流出を阻止すべく、9月上旬にナショナルズがレンドンに対して7年契約をオファーしていたことが明らかになった。

     ワシントン・ポストのバリー・スバルーガによると、ナショナルズは9月上旬にレンドンに対して総額2億1000万~2億1500万ドルほどの7年契約をオファーしたという。昨オフもブライス・ハーパー(現フィリーズ)を引き留めるべく、大型オファーを提示したナショナルズだが、スバルーガによると、ナショナルズのレンドンに対する姿勢は、ハーパーのときよりもマックス・シャーザーと契約延長を結んだときに近いようだ。

     昨オフのハーパーに対するオファーは、総額のうち1億ドルほどを今後数十年間にわたって分割で支払うものとなっていた。ハーパーはそれを受け入れず、フィリーズへの移籍を選択したが、今回のレンドンに対するオファーは、このような仕組みにはなっていないという。ナショナルズがシャーザーと結んでいる7年2億1000万ドルの契約は、契約総額の一部が分割払いとなっているものの、契約満了後7年以内に支払いが完了する。今回のレンドンに対するオファーは、こちらに近い仕組みとなっているようだ。

     ワシントン・ポストは、今回のオファーはレンドンがフリーエージェント市場に出るのを防ぐものにはならないと分析している。しかし、生え抜きのスター選手であり、チームメイトやファンから愛される存在であるレンドンをナショナルズが引き留めたいと考えていることは明らかだ。筆頭オーナーのマーク・ラーナーは、レンドンが大型契約に相応しい選手であるかどうかを個人的にチェックしているようだが、攻守両面で素晴らしいパフォーマンスを見せ、チームメイトやファンから愛される存在であるレンドンが大型契約に相応しい選手であることに異論の余地はないだろう。

     2011年のドラフトでナショナルズから全体6位指名を受けてプロ入りし、球界を代表するスター三塁手へ成長したレンドンをナショナルズは引き留めることができるのか。複数球団による争奪戦は必至であり、今後の動向には大きな注目が集まりそうだ。

  • 【月間アウォード】9月の受賞者が決定

    2019.10.1 12:45 Tuesday

     日本時間10月1日、メジャーリーグ機構は4つの月間アウォード(月間最優秀選手、月間最優秀投手、月間最優秀新人、月間最優秀救援投手)について、9月の受賞者を発表した。月間最優秀選手にはオースティン・メドウズ(レイズ)とエウヘニオ・スアレス(レッズ)、月間最優秀投手にはゲリット・コール(アストロズ)とジャック・フラハティ(カージナルス)、月間最優秀新人にはイロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)とピート・アロンゾ(メッツ)、月間最優秀救援投手にはブランドン・ワークマン(レッドソックス)とブレント・スーター(ブリュワーズ)が選出された。

     メドウズは、24試合に出場して打率.378、9本塁打、20打点、出塁率.472、長打率.744の好成績をマークし、チームの第2ワイルドカード獲得に貢献。レイズの選手による月間最優秀選手受賞は、2009年6月のB.J.アップトン以来10年ぶりとなった。一方のスアレスは、25試合に出場して打率.337、10本塁打、18打点、出塁率.455、長打率.747をマーク。今季49本塁打でナ・リーグの三塁手によるシーズン本塁打記録を更新し、8月のアリスティデス・アキーノに続いてレッズの選手が2ヶ月連続で月間最優秀選手に選出された。

     コールは、6試合に先発して全ての試合で2ケタ奪三振を記録し、防御率1.07の好成績をマーク。9試合連続2ケタ奪三振のメジャー新記録を樹立し、月間最優秀投手に選出されるのは6月、7月に続いて今季3度目となった。一方のフラハティは、6試合に先発して44イニングで防御率0.82という見事なパフォーマンスを披露。チームを4年ぶりの地区優勝へ導き、8月に続いて2ヶ月連続の受賞となった。

     ヒメネスは、24試合に出場して打率.340、9本塁打、25打点、出塁率.383、長打率.710とメドウズに勝るとも劣らないパフォーマンスを見せ、月間最優秀新人に初選出。まだ22歳の新鋭だが、メジャー1年目にしてシーズン30本塁打の大台を突破した(31本塁打)。一方のアロンゾは、27試合に出場して打率.245、11本塁打、19打点、出塁率.322、長打率.585をマーク。月間11本塁打は自己最高であり、シーズン53本塁打のメジャー新人新記録を樹立し、4月、6月に続いて今季3度目の受賞となった。

     ワークマンは、12試合に登板して11回1/3を投げ、防御率0.00、18奪三振という素晴らしいパフォーマンスを披露。7度のセーブ機会を全て成功させ、キャリアハイのシーズンを最高の形で締めくくった。一方のスーターは、トミー・ジョン手術のリハビリにより9月に入るまで登板機会がなかったものの、9試合に登板して18回1/3を投げ、防御率0.49、15奪三振をマーク。9度の登板のうち7度は複数イニングに跨る登板であり、4勝・2ホールドという見事な活躍でチームのポストシーズン進出に大きく貢献した。

  • 週間最優秀選手にアストロズ・コールとカブス・ハップが選出

    2019.10.1 11:40 Tuesday

     日本時間10月1日、メジャーリーグ機構は2019年レギュラーシーズン最終週の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはゲリット・コール(アストロズ)、ナ・リーグはイアン・ハップ(カブス)が選出された。意外なことに、コールはメジャー7年目にして週間最優秀選手を初受賞。一方のハップも、メジャー3年目で初の週間最優秀選手に選出された。

     コールは、シーズン最後の2先発を7回14奪三振無失点、5回10奪三振1失点と見事なピッチングで締めくくり、自身初の週間最優秀選手に選出された。この2試合を含めて9試合連続2ケタ奪三振となったコールは、メジャー新記録を樹立。防御率2.50で最優秀防御率のタイトルを獲得し、326奪三振も両リーグ最多。2002年にランディ・ジョンソン(当時ダイヤモンドバックス)が334奪三振を記録して以来の数字であり、同僚のジャスティン・バーランダーとともに、サイ・ヤング賞の有力候補となっている。

     ハップは、6試合に出場して両リーグ最高のOPS1.636をマークし、週間最優秀選手を初受賞となった。打率.455と10打点はリーグトップの数字であり、4本塁打を放つ見事な活躍を披露。メジャー3年目の今季はマイナー生活が長く、自己最少の58試合にしか出場できなかったものの、最終週の大活躍によりシーズン通算の打率を自己ベストの.264、OPSも同じく自己ベストの.898まで向上させ、最高の形で2019年シーズンを終えた。

  • エンゼルスがオースマス監督を解任 後任は前カブス監督のマドンか

    2019.10.1 11:20 Tuesday

     日本時間10月1日、大谷翔平が所属するエンゼルスは、ブラッド・オースマス監督を今季限りで解任することを発表した。マイク・ソーシアが監督を務めた2000~2018年の19シーズンでは、88敗が最多だったエンゼルスだが、今季は1999年以来20年ぶりとなるシーズン90敗。オースマスは契約をあと2年残しているが、ビリー・エプラーGMは「別の方向に進むことが必要であると考え、解任することを決めた」と語り、オースマスの解任を決断した。

     今季のエンゼルスは、タイラー・スキャッグスの急死や主力選手の相次ぐ故障離脱などにより、極めて難しい戦いを強いられた。故障離脱することなくシーズンを過ごしたのは、コール・カルフーン、デービッド・フレッチャー、アルバート・プーホルス、タイ・バットリー、ハンセル・ロブレスなど、ほんの一握りの選手だけだった。

     エンゼルスがオースマスの解任を決断したのは、カブスの監督を今季限りで退任することが決まったジョー・マドンを、エンゼルスに復帰させたい意向があるものと見られている。マドンは2006年にレイズ(当時デビルレイズ)の監督に就任するまで31年間にわたってエンゼルスでコーチを務め、1996年と1999年には暫定監督としてエンゼルスを率いた経験もある。エンゼルスがマドンを新監督の第1候補と考えるのは、自然なことであると言えるだろう。固定観念にとらわれない独創的な采配に定評のあるマドンがエンゼルスの監督に就任すれば、来季から「二刀流」を再開する予定の大谷の起用法にも少なからず影響を与えることになりそうだ。

     なお、今オフのエンゼルスは、投手の補強を最優先課題としてトレードやフリーエージェント市場での補強に臨むことになると見られている。今季の先発防御率は、ロッキーズ(5.87)の次いでメジャーワースト2位の5.64となっており、特に先発投手の補強は急務。フリーエージェント市場の目玉であるゲリット・コール(アストロズ)の獲得レースに参戦する可能性もありそうだ。

  • パイレーツがハードル監督を解任 2013年に最優秀監督賞

    2019.9.30 17:15 Monday

     日本時間9月30日、パイレーツはレギュラーシーズン最終戦の70分前にクリント・ハードル監督の解任を決定した。2013年にパイレーツを1992年以来21年ぶりにポストシーズンへ導き、ナ・リーグの最優秀監督賞を受賞したハードルは、その年から3年連続でチームをポストシーズンへ導いた。しかし、その後は地区3位→4位→4位と徐々に順位を落とし、今季はついに地区最下位に転落。ニール・ハンティントンGMは「チームに新たなリーダーを迎えるべきときであると感じた」と語り、9シーズンにわたるハードル政権に幕を下ろすことを決断した。

     ハンティントンは記者会見のなかで「彼がこのチームにやってくる前と比較すると、彼がチームを率いた9年間は称賛されるべきだと思う。ポストシーズンを勝ち進むことはできなかったし、ワールドシリーズ制覇を成し遂げることもできなかった。でも、我々はポストシーズンに返り咲くことができたんだからね」と語り、3度のポストシーズン進出を果たしたハードル政権下の9年間に一定の評価を与えた。ハンティントンが今季限りでの解任をハードルに伝えると、ハードルはレギュラーシーズンの最終戦で指揮を執ることを拒否し、選手やコーチに別れを告げたという。

     パイレーツの主力選手の1人であるスターリング・マーテイは、指揮官の解任の知らせを聞き、「とても悲しいよ。彼は僕のキャリアのなかでとても大きな人物だったからね。これまでに聞いた知らせのなかで一番しんどかったかもしれない」と落胆のコメント。ハードル政権下でチームの主砲に成長したジョシュ・ベルは「何年も自分を使い続けてくれた監督にサヨナラを言うのはしんどいよ。彼の将来が良いものになることを願っている」とハードルへの感謝の気持ちを口にした。

     ハードルは2017年9月にパイレーツとの契約を延長し、2021年までパイレーツとの契約を残していた。契約を2年残しているハードルの解任を決断したパイレーツは、内部昇格と外部からの招聘の両方を選択肢に入れて、ハードルに代わる新監督探しを開始する。

  • 5年ぶりポストシーズン逸のカブス マドン監督が退任へ

    2019.9.30 16:40 Monday

     日本時間9月30日、カブスはジョー・マドン監督に対して来季以降の契約延長をオファーする意思がないことを明らかにした。2015年からカブスを率い、2016年にワールドシリーズ制覇を成し遂げるなど昨季まで4年連続でポストシーズンに進出していたカブスだが、今季はシーズン終盤の急失速もあって84勝78敗のナ・リーグ中部地区3位でシーズン終了。契約が切れるこのタイミングで、カブスはマドン政権に終止符を打ち、新たな時代へ突入することを選択した。

     シーズン最後の3連戦を敵地でカージナルスと戦ったカブス。3連戦の第2戦が終わった日の夜、マドンとセオ・エプスタイン野球部門社長は、セントルイスのホテルの一室でワインを飲みながらマドンの去就について話し合いを行い、契約を延長しないことで合意したという。カブスはマドンに代わる新監督探しをスタートし、マドンは自身を必要としてくれる新たなチームを探すことになる。

     エプスタインは今回の決断について「我々のチームは今、少し変化が必要な時期にきていると思う。(変化が必要なのは)当然のことだよ。変化は我々に良い影響を与えてくれるはずさ」とコメント。マドンもエプスタインと同じように「変化は良いことだ。変化は我々全員にとって非常に良いものになる可能性がある」と語り、変化の必要性を強調した。

     チーム再建を終え、マドンを監督に招聘したカブスは、2015年に地区3位ながらワイルドカードを獲得し、翌2016年には地区優勝を果たしてワールドシリーズを制覇。2017年は地区を連覇し、2018年もワイルドカードを獲得して、マドンはカブスの監督として球団史上初となる4年連続ポストシーズン進出を成し遂げた。5年間の通算勝率.582は、カブスを2年以上率いた監督のなかでは2番目に高い数字である。

     今のところ、マドンに「引退」の意思はなく、マドンの手腕を高く評価する他球団がマドンの招聘に動く可能性も取り沙汰されている。ひょっとすると、来季は敵軍の監督として、マドンがリグリー・フィールドを訪れることになるかもしれない。

  • 2019年レギュラーシーズン 日本人メジャーリーガー個人成績一覧

    2019.9.30 14:25 Monday

     日本時間9月30日、2019年のメジャーリーグのレギュラーシーズンが終了した。田中将大が所属するヤンキースと前田健太が所属するドジャースは、ともに所属地区で優勝し、ワールドシリーズ制覇を目指してポストシーズンの戦いに臨む。ここでは今季の日本人メジャーリーガーの個人成績を振り返ってみよう。

    ◆田中将大(ヤンキース)
    32試合(31先発) 11勝9敗 0セーブ 0ホールド
    防御率4.45 182回 149奪三振 40与四球

    ◆大谷翔平(エンゼルス)
    106試合 打率.286(384打数110安打)
    18本塁打 62打点 12盗塁 33四球 110三振
    出塁率.343 長打率.505 OPS.848

    ◆菊池雄星(マリナーズ)
    32試合(32先発) 6勝11敗 0セーブ 0ホールド
    防御率5.46 161回2/3 116奪三振 50与四球

    ◆イチロー(マリナーズ)
    2試合 打率.000(5打数0安打)
    0本塁打 0打点 0盗塁 1四球 1三振
    出塁率.167 長打率.000 OPS.167
    ※日本時間3月22日に現役引退

    ◆ダルビッシュ有(カブス)
    31試合(31先発) 6勝8敗 0セーブ 0ホールド
    防御率3.98 178回2/3 229奪三振 56与四球

    ◆平野佳寿(ダイヤモンドバックス)
    62試合 5勝5敗 1セーブ 15ホールド
    防御率4.75 53回 61奪三振 22与四球

    ◆前田健太(ドジャース)
    37試合(26先発) 10勝8敗 3セーブ 4ホールド
    防御率4.04 153回2/3 169奪三振 51与四球

    ◆田澤純一(マイナー3球団)
    22試合(1先発) 1勝1敗 1セーブ 6ホールド
    防御率4.15 21回2/3 17奪三振 7与四球

    ◆牧田和久(マイナー2球団)
    43試合(0先発) 6勝3敗 3セーブ 2ホールド
    防御率3.33 70回1/3 67奪三振 11与四球

  • 2019年レギュラーシーズン タイトルホルダーが確定

    2019.9.30 13:50 Monday

     日本時間9月30日、2019年のレギュラーシーズンが終了し、各部門のタイトルホルダーの顔ぶれが確定した。53本塁打を放ったピート・アロンゾ(メッツ)は、新人では史上初となる単独でのメジャー本塁打王に輝き、48本塁打を放ったホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)は球団史上初のシーズン40本塁打を達成しただけでなく、球団史上初のリーグ本塁打王となり、さらにキューバ出身選手によるシーズン本塁打記録も更新。自打球による右膝蓋骨骨折により戦列を離れているクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)は、ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)との接戦を制し、僅差(イェリッチ.3292、マーテイ.3286)で2年連続の首位打者に輝いた。

    ◆首位打者

     ア・リーグはティム・アンダーソン(ホワイトソックス)が打率.335で初タイトル。ホワイトソックスの選手が首位打者のタイトルを手にするのは1997年のフランク・トーマス以来だが、15四球は歴代の首位打者のなかで最少の数字となった。ナ・リーグはイェリッチが打率.329で2年連続のタイトル。ナ・リーグの2年連続首位打者は、1998~99年のラリー・ウォーカー以来である。

    ◆本塁打王

     ア・リーグはソレアーが球団史に残る本塁打量産を見せ、48本塁打で初タイトル。ナ・リーグはアロンゾが53本塁打を放ち、メッツの球団記録とメジャーの新人記録を更新してタイトルを手にした。

    ◆打点王

     ア・リーグはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)が123打点で初タイトル。ホワイトソックスの選手が打点王に輝くのは、1972年のディック・アレンに次いで2人目である。ナ・リーグはアンソニー・レンドン(ナショナルズ)が126打点を叩き出し、球団のワシントンD.C.移転後では初の打点王に。前身のエクスポズ時代も含めると、1984年のゲーリー・カーター以来となる。

    ◆盗塁王

     ア・リーグはマレックス・スミス(マリナーズ)が46盗塁で初タイトル。マリナーズの選手が盗塁王のタイトルを手にするのは、1987年のハロルド・レイノルズと2001年のイチローに次いで3人目である。ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が37盗塁で初タイトル。史上5人目の「40-40」達成にはあと一歩及ばなかった。

    ◆最多勝

     ア・リーグはジャスティン・バーランダー(アストロズ)が21勝で自身3度目のタイトル。今季21勝目をマークしたシーズン最終登板では、シーズン300奪三振と通算3000奪三振を達成した。ナ・リーグはスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が18勝で初タイトル。勝利数のほか、投球イニング数、奪三振などでキャリアハイを更新する充実のシーズンとなった。

    ◆最優秀防御率

     ア・リーグはゲリット・コール(アストロズ)が防御率2.50をマークして初タイトル。ちなみに2位はチームメイトのバーランダー(防御率2.58)だった。ナ・リーグは柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)が防御率2.32で初タイトル。7イニング以上を無失点に抑えた登板は、メジャー最多の10度を数えた。

    ◆奪三振王

     ア・リーグはコールが326個の三振を奪って初タイトル。最優秀防御率との二冠に輝き、バーランダー(300奪三振)とともに史上2組目となる「チームメイトによる300奪三振コンビ」を形成した。ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が255奪三振で初タイトル。防御率2.43はリーグ2位の数字であり、2年連続サイ・ヤング賞の可能性も十分にある。

    ◆セーブ王

     ア・リーグはロベルト・オスーナ(アストロズ)が38セーブで初タイトル。アストロズの選手がセーブ王に輝くのは、2008年(当時はナ・リーグ中部地区に所属)のホゼ・バルベルデ以来であり、ア・リーグ移籍後では初めてである。ナ・リーグはカービー・イエーツ(パドレス)が41セーブで初タイトル。パドレスの選手がセーブ王のタイトルを手にするのは、2009年のヒース・ベル以来となった。

  • ポストシーズンの全日程が確定 日本時間10月2日に開幕

    2019.9.30 13:05 Monday

     メジャーリーグは日本時間9月30日にレギュラーシーズン最終日を迎え、この日の結果により、ポストシーズンの全日程が確定した。レギュラーシーズン最終日にナ・リーグ中部地区での優勝を決めたカージナルスは、地区シリーズで東部地区優勝のブレーブスと対戦。一方、第2ワイルドカードに回ることになったブリュワーズは、ワイルドカード・ゲームでナショナルズと対戦する。休養日を挟み、日本時間10月2日に行われるナ・リーグのワイルドカード・ゲーム(ブリュワーズvsナショナルズ)で2019年のポストシーズンは幕を開ける。

     レギュラーシーズンの結果により、両リーグ最高勝率はアストロズ(107勝55敗)、ナ・リーグ最高勝率はドジャース(106勝56敗)に決定。アストロズはポストシーズン全体を通して、ドジャースは少なくともリーグ優勝決定シリーズまで、ホームフィールド・アドバンテージを有することになる。基本的にレギュラーシーズンの勝利が高いほうのチームにホームフィールド・アドバンテージが与えられるが、リーグ優勝決定シリーズでワイルドカードのチームにホームフィールド・アドバンテージが与えられることはない。

     日本時間10月2日にナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークでナ・リーグのワイルドカード・ゲームが行われ、両チームの先発はナショナルズがマックス・シャーザー、ブリュワーズがブランドン・ウッドラフとすでに発表されている。翌日にはアスレチックスの本拠地オークランド・コロシアムでア・リーグのワイルドカードが行われるが、レイズがチャーリー・モートンの先発を発表している一方、アスレチックスはまだ先発投手を決めていない。

     日本時間10月4日にはナ・リーグの地区シリーズがスタートし、ワイルドカード・ゲームの勝者とドジャース、カージナルスとブレーブスが対戦。その翌日にア・リーグの地区シリーズもスタートし、ワイルドカード・ゲームの勝者とアストロズ、ツインズとヤンキースが対戦する。その後、日本時間10月12日にナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ、同13日にア・リーグのリーグ優勝決定シリーズがスタートし、ワールドシリーズは同23日にスタートする予定となっている。

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