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  • レンドン引き留め目指すナショナルズ 早期の決断を求める

    2019.12.4 18:25 Wednesday

     今季、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズは、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグなど複数の主力選手がフリーエージェントとなっている。レンドンとの再契約を目指しているナショナルズだが、どうやらレンドンが決断を下すのをいつまでも待っているつもりはないようだ。ジ・アスレチックのジェイソン・スタークは、ナショナルズがレンドンに対して早期の決断を求める方針であることを伝えている。

     ナショナルズの正三塁手かつ中心打者として打率.319、34本塁打、126打点、OPS1.010をマークし、打点王のタイトルを獲得したほか、シルバースラッガー賞を受賞し、ナショナル・リーグのMVP投票でも3位にランクインしたレンドンは、今オフのフリーエージェント市場において最高の野手との評価を受けている。まだ29歳という年齢もあって、同じくナショナル・リーグを代表する三塁手であるノーラン・アレナード(ロッキーズ)が得た8年2億6000万ドルに迫る大型契約を得る可能性も取り沙汰されている。

     ナショナルズはもちろん、生え抜きのスター三塁手であるレンドンとの再契約を目指しているが、ナショナルズのマイク・リゾーGMと話した代理人やライバルチームの関係者によると、ナショナルズは残留の意思についてレンドン側から早期の返答を希望しているという。具体的には、来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングの前後あたりまでに決断してほしいと考えているようだ。

     スタークによると、ウィンター・ミーティング前後までにレンドン側の意思が明確にならない場合、ナショナルズはレンドンとの再契約を諦め、ジョシュ・ドナルドソンにターゲットを変更する可能性があるという。ナショナルズは昨オフも同様のスタンスを取っており、9月中にブライス・ハーパーに対してオファーを提示し、ハーパーがそれを拒否したあとは深追いしなかった。

     なお、レンドンと同様にスコット・ボラスの顧客であるストラスバーグについては、ナショナルズがどのようなスタンスで再契約の交渉を進める方針であるかは明らかになっていない。

  • ブルージェイズがカイケル&柳賢振の動向をチェック

    2019.12.4 17:25 Wednesday

     ブラディミール・ゲレーロJr.、ボー・ビシェット、キャバン・ビジオなど、将来有望な若手野手が台頭してきたブルージェイズが優勝争いに返り咲くための課題はハッキリしている。先発ローテーションの強化である。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、ブルージェイズが今オフ、ダラス・カイケルまたは柳賢振(リュ・ヒョンジン)の獲得に動く可能性があることを伝えている。

     今オフのフリーエージェント市場は、ゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグ、ザック・ウィーラーに代表されるように、先発投手が非常に充実している。1年後のオフシーズンは、今オフに比べると先発投手の層が薄いため、モロシは「来オフの先発投手市場を考えると、ブルージェイズが今オフ、カイケルと柳に興味を示しているのは理解できる。この2人が補強リストに入っているということも聞いている」とブルージェイズの動きに理解を示した。

     ホゼ・バティースタ、エドウィン・エンカーナシオン、ジョシュ・ドナルドソンらを擁した絶頂期を終え、再建期に突入しているブルージェイズは、来季すぐに優勝争いができるような状況ではない。しかし、先発投手の層が薄い来オフに一線級ではない投手に対して大金を投じるよりも、先発投手が充実している今オフのうちに計算できる先発投手を手頃な価格でチームに加えようとするのは、理に適った動きであると言えるだろう。

     また、モロシはカイケルや柳のような実績のあるベテラン投手をチームに加えるのは、チーム内の若手投手にも好影響を与える可能性があると指摘する。すでにメジャーで実績を積み始めているショーン・リードフォーリーやトレント・ソーントンのほか、ネイト・ピアソン、アンソニー・ケイ、T.J.ゾイクといった有望株も控えており、チームに加わるベテラン投手には彼らの教育係としての役割も期待される。

     さらに、MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、ブルージェイズがザック・ウィーラーの獲得にも興味を示していることを伝えており、先発投手市場でのブルージェイズの動きに注目だ。

  • フィリーズがドナルドソン&グレゴリアスと交渉継続中

    2019.12.4 17:00 Wednesday

     フィリーズの内野手補強は、正二塁手のセザー・ヘルナンデスと正三塁手のマイケル・フランコをノンテンダーFAとしたことにより本格的に動き出した。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、フィリーズはフリーエージェント市場の2人の内野手、ジョシュ・ドナルドソンとディディ・グレゴリアスの獲得を目指し、両者と連絡と取り続けているという。

     フィリーズがドナルドソンとグレゴリアスの獲得に成功すれば、両者はそのまま本職である三塁と遊撃のポジションに入り、正遊撃手ながら攻守両面で精彩を欠いたジーン・セグーラが二塁にコンバートされると見られる。これによって内野から弾き出されるスコット・キンガリーは、チーム状況に合わせて内外野の複数ポジションを守るスーパー・ユーティリティとなるか、中堅手の補強が行われなかった場合には正中堅手として起用されることになりそうだ。また、もう1つの補強ポイントである先発投手の獲得候補としては、マディソン・バムガーナーの名前が挙がっている。

     モロシによると、フィリーズは三塁手の補強として、アンソニー・レンドンよりも安価で獲得できるであろうドナルドソンを好んでいるという。モロシはMLBネットワークの番組に出演し、フィリーズについて「彼らは昨オフ、莫大なお金を費やしたが、私の意見としては、彼らにはまだ補強しなければならないポイントが複数ある」とコメント。「1つは強打者であり、もう1つは最低1人は先発投手を獲得することだ」としている。そのうえで「レンドン獲得にかかる総額より、ドナルドソンとバムガーナーの総額のほうが少なくて済むはずだ。もし私がフィリーズの一員なら、ブライス・ハーパーに大金を投じた昨オフとは対照的に、今オフは複数のニーズのために戦略的にお金を使いたい。ドナルドソンとバムガーナーを獲得するのがベストの戦略だと思う」と主張した。

     また、フィリーズのマイナーには、トップ・プロスペクトのアレック・ボームがいる。この有望株三塁手は早ければ2020年シーズンのうちにメジャーデビューを果たす可能性があり、そうした事情を考慮すると、フィリーズはドナルドソン獲得よりもグレゴリアス獲得を優先することになるかもしれない。

  • ヤンキースが今週中にコール&ストラスバーグと面会へ

    2019.12.4 15:40 Wednesday

     来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングで移籍市場に大きな動きがあるものと見られるが、ヤンキースはウィンター・ミーティングより先に絶対的エース獲得に向けて手を打つようだ。関係者によると、ヤンキースは日本時間12月4日にゲリット・コール、同5日にスティーブン・ストラスバーグと面会する予定になっているという。敏腕代理人として知られるスコット・ボラスの顧客である両者だが、今回の面会でどのような動きがあるか注目される。

     ヤンキースはすでにルイス・セベリーノ、田中将大、ジェームス・パクストン、J.A.ハップ、ドミンゴ・ヘルマン、ジョーダン・モンゴメリーと十分な数の先発投手を確保しているものの、2009年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すために絶対的エースの獲得に動く可能性があると見られている。また、田中とパクストンは来季終了後にフリーエージェントとなり、ハップも来季の成績次第ではベスティング・オプションが行使されず退団となる可能性があるため、今オフ中に長期契約で先発投手を確保しておくのはチーム状況に合った動きでもある。

     コールは今季アストロズで20勝5敗、防御率2.50、326奪三振をマークして最優秀防御率と最多奪三振の二冠に輝き、サイ・ヤング賞の投票でも2位にランクイン。ストラスバーグは18勝6敗、防御率3.32の好成績で最多勝のタイトルを手にしたほか、ポストシーズンでも5勝0敗、防御率1.98の快投を見せ、ワールドシリーズMVPに選出された。

     ヤンキースは田中と7年1億5500万ドルの大型契約を結んだ2014年以降、総額1億ドルの契約を結んでいないが、コールまたはストラスバーグがその契約を手にする可能性がある。すでにヤンキースは現有戦力の年俸総額が1億8000万ドル以上と見込まれており、コールまたはストラスバーグを獲得すれば、ぜいたく税の対象ラインとなる2億800万ドルを超えてしまうのは確実。それでもなお、ヤンキースは両者のいずれかの獲得に動くと予想されている。場合によっては、両者のいずれかの加入によって余剰戦力となるハップ(年俸1700万ドル)の放出を画策する可能性もありそうだ。

  • ウィーラー争奪戦が激化 すでに1億ドル以上のオファーも

    2019.12.4 15:05 Wednesday

     今オフのフリーエージェント市場において、ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグの獲得を目指さない球団のトップ・ターゲットとなっているのが、メッツからフリーエージェントとなった29歳の右腕、ザック・ウィーラーである。獲得の際にはドラフト指名権の喪失が伴うものの、まだ20代でさらなる成長が期待できること、コールやストラスバーグほどの大金が必要でないことなどから、多くの球団が興味を示す人気物件となっている。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、メジャーリーグ関係者の発言をソースとして、ウィーラーにはすでにある球団から総額1億ドルを超えるオファーが届いていることを伝えている。それを踏まえ、「その金額であれば、契約期間は5年になるだろう」とローゼンタールはジ・アスレチックで公開した記事のなかで記している。

     MLB公式サイトでレッズの番記者を務めるマーク・シェルドンは、マイク・ムスターカスの獲得に成功したレッズがウィーラー争奪戦に加わっていることを伝えている。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヤスマニ・グランダルを獲得したホワイトソックスはウィーラーを投手補強のトップ・ターゲットとし、本気で獲得を狙っているという。ローゼンタールによると、ツインズ、レンジャーズ、ブルージェイズもウィーラー争奪戦に加わっており、ヤンキース、フィリーズ、パドレス、アストロズなどもウィーラーの獲得に動く可能性がある。つまり、すでに各球団によるオファー合戦はスタートしており、ウィーラーが早い段階で新天地を決める可能性もあるというわけだ。

     シェルドンによると、ウィーラーとその代理人は、来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングまでに決着をつけたいと考えているという。ヘイマンも同様の情報を耳にしたようだ。メジャー5シーズンで3度の2ケタ勝利をマークし、今季自己最多の195奪三振を記録した右腕は、新天地としてどの球団を選択するのだろうか。

  • 正捕手不在のエンゼルス 動き続ける捕手市場で誰を狙う?

    2019.12.4 14:20 Wednesday

     ケバン・スミスをノンテンダーFAとしたことにより、エンゼルスは正式に捕手市場での補強に乗り出すことになった。エンゼルスの40人枠にはマックス・スタッシとアンソニー・ベンブームの2人しか捕手がおらず、スタッシは右股関節の手術により来季の開幕に間に合わない可能性がある。また、ベンブームはメジャーで25試合の出場経験しかない。有力フリーエージェント選手が次々に契約先を決めている捕手市場において、エンゼルスは正捕手として誰を獲得するのだろうか。

     MLB公式サイトでエンゼルスの番記者を務めるレット・ボーリンガーは、エンゼルスが獲得する可能性のある捕手として7人の名前を挙げている。マーティン・マルドナードは、エンゼルスに在籍していた2017年にゴールドグラブ賞を受賞した経験があり、大谷翔平ともバッテリーを組んだ。また、アストロズではゲリット・コールともバッテリーを組んでおり、コールの獲得を狙うエンゼルスにとって、ベストのターゲットと言えるかもしれない。

     マルドナードと同様にアストロズからフリーエージェントとなったロビンソン・チリーノスは、今季17本塁打を放つなど、攻守のバランスが取れた捕手である。打てる分、マルドナードより好条件を得ることが予想されている。故障に泣いた2018年からの復活を遂げたジェイソン・カストロも、攻守のバランスが取れている。今季はミッチ・ガーバーの控えに甘んじたが、正捕手を務めるだけの実力は十分にある。

     スタッシやベンブームと併用する捕手を獲得するのであれば、アレックス・アビラやラッセル・マーティンも候補となる。アビラはタイガース時代の2011年にオールスター・ゲーム選出&シルバースラッガー賞の実績があり、現在も平均以上のフレーミング技術を維持。マーティンはすでに36歳とピークを過ぎているものの、豊富な経験やリーダーシップが魅力だ。

     また、トレード市場にはウィルソン・コントレラス(カブス)やオマー・ナルバエス(マリナーズ)といった実力者もいる。ジョー・マドン新監督が今季までカブスを率いていたことを考えると、コントレラス獲得も選択肢の1つとなり得るが、莫大な対価が必要となることが予想されるため、トレードが実現するかどうかは微妙なところ。ナルバエスも打撃型の捕手であるため、エンゼルスのニーズに合致するかどうかは不透明だ。

  • ジャイアンツが今季58二塁打のカステヤーノス獲得に興味

    2019.12.4 13:40 Wednesday

     ニコラス・カステヤーノスは今季途中にタイガースからカブスへ移籍し、移籍後の51試合でOPS1.002をマークした。カブスはカステヤーノスとの再契約に興味を持っていることが報じられているが、そのカブスでGM補佐を務めていたスコット・ハリスは先月、ジャイアンツの新たなGMに就任。そして、ジャイアンツもカステヤーノスの獲得に興味を示しているという。

     今季2球団合計で151試合に出場して打率.289、58二塁打、27本塁打、73打点、OPS.863をマークした27歳のカステヤーノスには、現時点でカブスとジャイアンツのほか、ホワイトソックスとマーリンズも興味を示していることが報じられている。カステヤーノスに対する需要は、来週サンディエゴで開催されるウィンター・ミーティングで明確になると見られている。

     ジャイアンツがカステヤーノスの獲得を狙う理由としては、ハリスがカステヤーノスのカブスでの活躍を目にしていること以外にも、いくつかの理由が挙げられる。まずは、ファーハン・ザイディ野球部門社長がフリーエージェントの選手を適切な年齢で獲得する方針であることだ。昨オフ、ジャイアンツは再建期であるにもかかわらず、ブライス・ハーパー(フィリーズ)の獲得に乗り出していた。カステヤーノスもまだ27歳であり、球団の中長期的な契約に組み込むことのできる選手である。

     また、カステヤーノスが右打者であることも、ジャイアンツのチーム事情にフィットする。ケビン・ピラーをノンテンダーFAとしたことにより、ジャイアンツの来季のレギュラーに予定されている外野手3人(マイク・ヤストレムスキー、スティーブン・ダガー、アレックス・ディッカーソン)はいずれも左打者となった。右打ちの外野手を獲得するのは理想的な補強と言える。

     さらに、ジャイアンツは左翼手が今季メジャーワースト2位のOPS.673に終わるなど、外野手の打撃力アップが急務となっている。27歳と若く、右打者であり、打線の中軸としての働きを期待できるカステヤーノスは、ジャイアンツのニーズを見事に満たしており、ジャイアンツとしては是が非でも手に入れたい選手だろう。

  • メッツがスミス含むパッケージで高額年俸選手放出を目指す

    2019.12.4 13:00 Wednesday

     メッツでは、ピート・アロンゾが完全に正一塁手の座を手中に収めたことにより、2013年ドラフト全体11位指名の若きスラッガー、ドミニク・スミスが余剰戦力となっている。シーズン中から放出の可能性が取り沙汰されていたスミスだが、メッツは今オフ、ジェッド・ラウリーやジューリス・ファミリアといった期待外れの高額年俸選手とのセットでスミスを放出することを検討しているようだ。

     2017年のメジャーデビュー後、苦戦が続いていたスミスだが、今季は自己最多の89試合に出場して打率.282、11本塁打、25打点、出塁率.355、OPS.881をマーク。左足のストレス反応により7月下旬でシーズンを終えてしまったものの、メジャーへの着実な適応を示したシーズンとなった。しかし、スミスが守ることのできる一塁と外野の両翼はすでにポジションが埋まっており、余剰戦力となっているのが現状。あと5年保有できることからトレードの駒としての価値は非常に高く、メッツはスミスとのセットで高額年俸選手を引き取ってもらいたいと考えているようだ。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、メッツが放出したいと考えている高額年俸選手はラウリーとファミリアの2人である。今季のラウリーは、相次ぐ故障によりわずか9試合にしか出場できなかった。契約は残り1年900万ドルとなっている。一方のファミリアは、66試合に登板したものの、防御率5.70、WHIP1.73という大乱調。こちらは2年2200万ドル(各年1100万ドル)の契約が残っている。ローゼンタールによると、メッツはこの両者のどちらかとスミスをセットにしてトレードで放出したいと考えているという。

     着実に成長し、あと5年も保有できる24歳のスミスは、各球団にとって非常に魅力的な存在である。獲得に興味を示すチームは少なくないことが予想されるため、メッツがうまく交渉をまとめられるか注目したい。

  • ポスティング利用でメジャー移籍の巨人・山口 各球団との交渉解禁

    2019.12.4 12:30 Wednesday

     日本プロ野球の読売ジャイアンツからポスティング・システム利用でのメジャーリーグ移籍を目指す山口俊のメジャー挑戦がスタートした。日本時間12月3日、山口はメジャーリーグの各球団との交渉が解禁された。今季セントラル・リーグで最多勝、最高勝率、最多奪三振の三冠に輝いた32歳の右腕とメジャー各球団の交渉期限は、日本時間2020年1月3日午前7時となっている。

     MLB公式サイトでも山口のメジャー挑戦について伝えており、今季は読売ジャイアンツで170イニングを投げて防御率2.91をマークしたこと、先月東京で行われた「WBSC プレミア12」の決勝戦に先発して1回3失点で降板したことなどが紹介されている。2006年に横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)でデビューした山口は、2017年に読売ジャイアンツへ移籍し、日本プロ野球の通算14シーズンで427試合(うち90先発)に登板して防御率3.35、WHIP1.24をマークしている。

     また、同サイトは、山口が読売ジャイアンツでの1年目のシーズンとなった2017年、泥酔して右手の甲を負傷し、治療を受けるために東京都内の病院を訪れたあと、泥酔状態のまま警備員に暴行を加えたり、出入口の扉を損壊したりした疑いが浮上し、球団から出場停止処分を受けて後半戦を棒に振ったことも伝えている。

     今季こそ自己ベストのシーズンを過ごしたとはいえ、過去にメジャーへ移籍して先発ローテーションの一角を担った投手たちと比較すると、日本プロ野球での実績が物足りないことも事実。先発ローテーションの1枠を保証するような契約が得られる可能性は低いと見られており、場合によってはリリーフ要員としての獲得を検討する球団も現れるかもしれない。マイナー契約からのスタートとなる可能性もある。

     なお、今オフは山口のほか、横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智と広島東洋カープの菊池涼介もポスティング・システム利用でのメジャーリーグ移籍を目指しており、埼玉西武ライオンズの秋山翔吾は海外FA権を行使している。ウィンター・ミーティング開催により移籍市場の動きが本格化する12月は、これらの日本人選手の動向にも注目だ。

  • ポスティングでメジャー挑戦の広島・菊池 30球団との交渉解禁

    2019.12.4 11:55 Wednesday

     日本プロ野球の広島東洋カープからポスティング・システムを利用してメジャーリーグ移籍を目指している菊池涼介は、日本時間12月3日に全30球団との交渉が解禁された。この29歳の二塁手とメジャー各球団の交渉期限は日本時間2020年1月3日午前7時となる。MLB公式サイトでも菊池のメジャー挑戦について伝えている。

     同サイトは、菊池について「守備のスペシャリストとして知られている」と紹介。今季は広島で138試合に出場して打率.261、36二塁打、13本塁打、出塁率.313、長打率.406をマークし、2012年に22歳でデビューしてからの8シーズンで通算打率.271、出塁率.315、長打率.391を記録していることも伝えている。

     今オフは、フリーエージェント市場に多くの二塁手がおり、ジョナサン・スコープ、ジェイソン・キプニス、ブライアン・ドージャー、スターリン・カストロなどレギュラー級の選手も多い。このほか、ウィルマー・フローレス、エリック・ソガード、ベン・ゾブリストらも名を連ねており、フィリーズからノンテンダーFAとなったセザー・ヘルナンデスも市場に加わった。同サイトは「市場に二塁手が多いことは、菊池が所属先のチームを見つける際に多くの競争があることを意味する」と記しているが、メジャーでの実績があるレギュラー級の二塁手が市場に多く名を連ねていることを考えると、菊池がレギュラー待遇の契約を得るのは難しいかもしれない。

     また、同サイトは「菊池は今オフ、メジャーへ移籍する可能性のある日本人選手のうちの1人である」とし、菊池と同様にポスティング・システムを利用してメジャー移籍を目指す横浜DeNAベイスターズの筒香嘉智と読売ジャイアンツの山口俊、海外FA権を行使した埼玉西武ライオンズの秋山翔吾の名前も紹介。筒香については「パワフルなバッティングの左翼手」、秋山については「日本での9シーズンでOPS.829を記録している」と言及している。

  • リリーフ左腕・ディークマン 2年750万ドルでアスレチックスへ

    2019.12.4 11:30 Wednesday

     ブルペンの補強が今オフの課題となっているアスレチックスは、今季終了後に自軍からフリーエージェントとなった左腕を呼び戻すことを選択した。日本時間12月4日、アスレチックスはフリーエージェントのリリーフ左腕、ジェイク・ディークマンと2年750万ドル+球団オプション1年で契約を結んだことを発表。ブレイク・トライネンやライアン・バクターがノンテンダーFAとなって退団するなか、高い奪三振率が魅力の左腕を確保した。

     現在32歳のディークマンは、ロイヤルズの一員として今季の開幕を迎え、7月下旬にトレードでアスレチックスに加入。2球団で合計76試合に登板して62イニングを投げ、1勝7敗、31ホールド、防御率4.65、84奪三振をマークした。100マイルに達する速球を武器に奪三振率12.19を記録したものの、与四球率5.66と制球は相変わらず不安定。制球力の向上が安定した活躍へのカギとなる。

     アスレチックスは、バクターをノンテンダーFAとしたことによりリリーフ左腕がT.J.マクファーランドしかいなくなり、実績のあるリリーフ左腕の確保が急務となっていた。ディークマンとの再契約は、そのニーズに合う動きと言える。なお、アスレチックスのボブ・メルビン監督は、相手打者の左右に関係なくディークマンを起用しており、来季から最低対戦打者数のルールが適用されることを考えると、来季も同様の起用法となりそうだ。

     今季のアスレチックスは、メジャーワーストとなる30度のセーブ失敗を喫しており、ディークマンとの再契約はブルペン補強の第一歩に過ぎない。リアム・ヘンドリックス、ユスメイロ・ペティート、ホアキム・ソリア、ルー・トリビーノとある程度の頭数は揃っているが、トライネンの穴を埋めるべく、さらなる補強に動くことが予想される。

     ディークマンはメジャー8シーズンで通算441試合に登板し、128ホールド、防御率3.90をマーク。フィリーズ時代の2014年には71イニングで100個の三振を奪い、レンジャーズ時代の2016年には26ホールド、被打率.189の好成績を残している。

  • ノンテンダーFA 全56選手一覧 今季Gグラブ受賞者も

    2019.12.3 17:45 Tuesday

     メジャーリーグは日本時間12月3日午前10時に年俸調停権を有する選手に対して来季の契約を提示する(テンダーする)期限を迎えた。ここで来季の契約を提示されなかった選手(年俸調停権を持たない選手も含む)は「ノンテンダーFA」となり、他のフリーエージェント選手と同様に、フリーエージェント市場で契約先を探すことになる。今オフは25球団から合計56人の選手がノンテンダーFAとなった。ここではその56人を一覧で紹介する。

     ノンテンダーFAとなった選手のなかには、今季アメリカン・リーグの二塁手部門でゴールドグラブ賞を受賞したヨルマー・サンチェス(ホワイトソックス)や25本塁打のC.J.クロン(ツインズ)、21本塁打のドミンゴ・サンタナ(マリナーズ)、同じく21本塁打のケビン・ピラー(ジャイアンツ)など、レギュラークラスの野手も含まれている。また、ブルージェイズ時代の2016年に最優秀防御率のタイトルを獲得したアーロン・サンチェス(アストロズ)、2018年に防御率0.78をマークしたブレイク・トライネン(アスレチックス)といった好投手もノンテンダーFAとなっている。なお、ナショナルズからノンテンダーFAとなったコーダ・グローバーは26歳の若さで現役引退を表明した。56人のリストは以下の通り。

    アメリカン・リーグ東部地区

    ◆オリオールズ
    なし

    ◆レッドソックス
    ジョシュ・オーシッチ投手
    マルコ・ヘルナンデス内野手

    ◆ヤンキース
    なし

    ◆レイズ
    ギジェルモ・エレディア外野手

    ◆ブルージェイズ
    ジェイソン・アダム投手
    デレク・ロー投手
    ルーク・メイリー捕手

    アメリカン・リーグ中部地区

    ◆ホワイトソックス
    ライアン・バー投手
    ケイレブ・フレア投手
    ヨルマー・サンチェス二塁手

    ◆インディアンス
    ジェームス・ホイト投手
    ケビン・プラウェッキー捕手

    ◆タイガース
    なし

    ◆ロイヤルズ
    ジェシー・ハーン投手
    ウンベルト・アルテアーガ内野手
    チェスラー・カスバート内野手
    エリック・メヒア内野手

    ◆ツインズ
    トレバー・ヒルデンバーガー投手
    C.J.クロン一塁手

    アメリカン・リーグ西部地区

    ◆アストロズ
    アーロン・サンチェス投手

    ◆エンゼルス
    ケバン・スミス捕手

    ◆アスレチックス
    ライアン・バクター投手
    ブレイク・トライネン投手
    ジョシュ・フェグリー捕手

    ◆マリナーズ
    ティム・ベッカム内野手
    ドミンゴ・サンタナ外野手

    ◆レンジャーズ
    イアン・ギボート投手
    黃暐傑(ファン・ウェイチー)投手
    ジェフリー・スプリングス投手

    ナショナルズ・リーグ東部地区

    ◆ブレーブス
    ジョン・ライアン・マーフィー捕手
    チャーリー・カルバーソン内野手
    ラファエル・オルテガ外野手

    ◆マーリンズ
    JT・リドル内野手

    ◆メッツ
    なし

    ◆フィリーズ
    セザー・ヘルナンデス二塁手
    マイケル・フランコ三塁手

    ◆ナショナルズ
    コーダ・グローバー投手
    ハビー・ゲラ投手

    ナショナル・リーグ中部地区

    ◆カブス
    ダニー・ハルツェン投手
    アディソン・ラッセル内野手

    ◆レッズ
    ケビン・ゴースマン投手
    ホゼ・ペラザ内野手

    ◆ブリュワーズ
    アレックス・クラウディオ投手
    ジュニア・ゲラ投手
    ジミー・ネルソン投手
    タイラー・サラディーノ内野手
    トラビス・ショウ三塁手

    ◆パイレーツ
    エリアス・ディアス捕手

    ◆カージナルス
    なし

    ナショナル・リーグ西部地区

    ◆ダイヤモンドバックス
    タイワン・ウォーカー投手
    ケイレブ・ジョセフ捕手
    スティーブン・スーザJr.外野手

    ◆ロッキーズ
    ウェス・パーソンズ投手

    ◆ドジャース
    イミー・ガルシア投手

    ◆パドレス
    ペドロ・アビラ投手
    ミゲル・ディアス投手

    ◆ジャイアンツ
    タイラー・アンダーソン投手
    リコ・ガルシア投手
    ジョーイ・リカード外野手
    ケビン・ピラー外野手

  • フィリーズがフランコとヘルナンデスをノンテンダーFAに

    2019.12.3 16:45 Tuesday

     日本時間12月3日、メジャーリーグはノンテンダー・デッドラインを迎え、フィリーズは2015年から5年間にわたって内野のレギュラーを担ってきたマイケル・フランコとセザー・ヘルナンデスをともにノンテンダーFAとした。ディディ・グレゴリアスの獲得やジーン・セグーラのコンバートの可能性が取り沙汰されており、来季のフィリーズ内野陣は一塁のリーズ・ホスキンスを除いて顔ぶれが一新されることになりそうだ。

     現在27歳のフランコは、強打の大型三塁手として期待されながらも伸び悩みが続いており、大方の予想通りにノンテンダーFAとなった。メジャー6年目となった今季は、123試合に出場して打率.234、17本塁打、56打点、OPS.705という平凡な成績。来季が年俸調停2年目のシーズンとなり、獲得したチームは2年間保有可能である。

     一方のヘルナンデスは、メジャー通算出塁率.352を誇り、今季も不動のレギュラーとして161試合に出場していた。しかし、OPSは一度も.800を超えたことがなく、2016~2018年に平均.366をマークしていた出塁率も今季は.333まで低下。年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は1100万ドル前後への昇給が予想されており、フィリーズはその資金を他の補強ポイントに回すのがベターと判断したようだ。

     MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、フィリーズがグレゴリアスとジョシュ・ドナルドソンの代理人と連絡を取り合っていることを伝えている。正遊撃手のセグーラが攻守両面で精彩を欠いたため、グレゴリアスの獲得に成功すれば、グレゴリアスを遊撃に置き、セグーラを二塁ないし三塁へコンバートすることになるだろう。そのうえで正三塁手としてドナルドソンまたはアンソニー・レンドンの獲得に成功すれば、セグーラは二塁に入り、スコット・キンガリーが中堅に回ると見られる。

     チームの内野を長年支えた2選手の放出を決めたフィリーズは今オフ、どのような補強を見せるのだろうか。

  • RソックスがブラッドリーJr.をひとまずキープ レオンは放出

    2019.12.3 16:00 Tuesday

     日本時間12月3日、メジャーリーグの各球団は年俸調停権を有する選手に対し来季の契約を提示する(テンダーする)期限を迎え、レッドソックスはノンテンダーFAとなる可能性が取り沙汰されていたジャッキー・ブラッドリーJr.に対して来季の契約を提示。ひとまずブラッドリーJr.をキープすることを選択した。なお、今季クリスチャン・バスケスが正捕手としての地位を確立したことにより、控え捕手のサンディ・レオンはマイナーの右腕、アデニス・バティースタとのトレードでインディアンスへ放出された。

     レッドソックスの年俸総額削減の方針により、トレードないしノンテンダーFAでの放出が有力視されるなか、レッドソックスは来季の契約を提示してブラッドリーJr.をキープ。今季の年俸855万ドルから来季は1100万ドル前後への昇給が予想されており、今後レッドソックスはブラッドリーJr.の放出に向けてトレード交渉を進めていくことになるだろう。ブラッドリーJr.のトレードが成立すれば、レッドソックスは正左翼手のアンドリュー・ベニンテンディを正中堅手として起用すると見られている。

     なお、ブラッドリーJr.の放出はムーキー・ベッツのトレード交渉の進展次第であり、来季の年俸が2770万ドルと予想されるベッツの放出に成功すれば、ブラッドリーJr.はレッドソックスに留まる可能性もある。ただし、年俸が高額であることや莫大な対価が必要となることから、ベッツのトレードは成立しないと予想する専門家が多い。

     2016年から2017年にかけてバスケスと併用されていたレオンは、バスケスの成長によってチームを追われる形となった。今季の年俸が247.5万ドルだったレオンは、オフシーズン序盤からノンテンダーFAとなることが確実視されており、レッドソックスはトレードでの放出を画策。ノンテンダー・デッドラインを迎える前にインディアンスとのトレードが成立した。

     今季のレオンは、65試合に出場して打率.192、5本塁打、19打点、OPS.548をマーク。一方、交換要員としてレッドソックスに加入するバティースタは21歳の右腕で、ルーキー級で14試合に登板して1勝1敗、防御率7.79という成績を残している。

  • アスレチックス・トライネンがノンテンダーFA 2018年防御率0.78

    2019.12.3 15:20 Tuesday

     日本時間12月3日、アスレチックスは2018年に絶対的守護神として38セーブ、防御率0.78をマークしたブレイク・トライネンに来季の契約をオファーせず、ノンテンダーFAとしたことを発表した。トライネンはノンテンダーFAとなることが有力視され、アスレチックスは期限までにトレードでの放出を試みていたが、トレード交渉は不調に終わり、結局ノンテンダーFAという形で決着した。

     現在31歳のトライネンは、アスレチックスでジェットコースターのような3年間を過ごした。2017年にナショナルズでクローザーとして期待されながらも37試合で3セーブ、防御率5.73に終わったトライネンは、同年7月のトレードでアスレチックスに加入。すると、35試合で13セーブ、防御率2.13と復調し、翌2018年はクローザーを任された。

     この2018年シーズンは歴史の残る快投を披露し、68試合に登板して80回1/3を投げ、9勝2敗、38セーブ、防御率0.78、100奪三振、被打率.158という驚異的な成績をマーク。70イニング以上のリリーバーが防御率0点台をマークするのは、21世紀に入ってからでは2002年のクリス・ハモンド(0.95)、2011年のエリック・オフラハティ(0.98)、2012年のフェルナンド・ロドニー(0.60)に次いでトライネンが4人目であり、アスレチックスでは1990年のデニス・エカーズリー(0.61)以来の快挙だった。

     しかし、今季は右肩痛の影響もあって開幕からなかなか調子が上がらず、6月にはクローザー失格に。与四球率は昨季の2.35から5.68へと大幅に悪化し、57試合で16セーブ、防御率4.91という不本意な成績に終わった。今季の年俸は640万ドルだったが、年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は780万ドル前後への昇給が予想されており、アスレチックスはノンテンダーFAとすることを決断した。

     今後はフリーエージェントとなって新天地を探すことになるが、2018年の圧倒的なパフォーマンスは他球団に大きなインパクトを与えており、ブルペンの補強を目指すチームが獲得に動きそうだ。

  • トレードが噂されるパイレーツ・マーテイ 希望は勝てるチーム

    2019.12.3 13:55 Tuesday

     パイレーツからトレードで放出される可能性が取り沙汰されているスターリング・マーテイは優勝争いをできるチームへの移籍を希望しているようだ。マーテイはドミニカ共和国でのインタビューのなかで「もしトレードされるなら、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームに行きたいね」と自身の希望を明言した。

     ドミニカ共和国のスポーツ記者であるエクトル・ゴメスによるインタビューのなかで、メッツへ移籍する可能性について問われたマーテイは、優勝争いをできるチームへの移籍を希望していることを明言。そのうえで「メッツは優勝争いができる位置にいると思う。そういうチームでプレイできるのは光栄だね」とメッツへの移籍に対して前向きな姿勢を示した。ただし、「もしトレードが起こらなければ、僕は一生懸命プレイして自分の全てをこのチームに捧げるよ」とも語っている。

     ベン・チェリントンを新GM、デレク・シェルトンを新監督に迎えたパイレーツは、今オフ以降どのようにチーム作りを進めていくかについて、姿勢を明確にしていない。しかし、現在のチーム状況を考えると、来季すぐに優勝争いに加わるのは難しく、市場価値の高い主力選手をトレードして若手有望株を獲得し、チーム再建を行う可能性が高いと見られている。

     走攻守全てを高いレベルで兼ね備え、比較的安価で来季から2年間保有できるマーテイの市場価値は極めて高いものの、フリーエージェント市場に有力な中堅手が不足していることもあり、多くの球団がマーテイ獲得に乗り出すと見られる。メッツのほかにも中堅手の補強を必要としているチームは少なくなく、パイレーツがマーテイをトレードに出すのであれば、熾烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。

     マーテイは現在31歳で、今季は132試合に出場して打率.295、23本塁打、82打点、25盗塁、OPS.845をマーク。来季の年俸は1150万ドル、2021年の契約は年俸1250万ドルの球団オプションとなっている。

  • ツインズが今季25本塁打のクロンをノンテンダーFAに

    2019.12.3 13:30 Tuesday

     年俸調停権を有する選手に対して来意の契約を提示する(テンダーする)期限となった日本時間12月3日、ツインズは今季25本塁打を放ったC.J.クロンに対して来季の契約を提示しなかった。これによりクロンはノンテンダーFAとなり、フリーエージェント市場で新天地を探すことになった。

     現在29歳のクロンは、昨オフにレイズからDFAとなり、ウエーバーでツインズに加入。今季は125試合に出場し、打率.253、25本塁打、78打点、OPS.780をマークした。しかし、打率.266、17本塁打、54打点、OPS.821を記録した前半戦に対し、後半戦は右手親指の故障の影響もあって打率.229、8本塁打、24打点、OPS.700と低迷。シーズン終了後には右手親指の手術を受けた。年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は今季の年俸480万ドルから770万ドル前後への昇給が予想されており、ツインズは金額に見合う働きが期待できないと判断してノンテンダーFAとすることを決断したようだ。

     空席となった一塁には、三塁守備で安定感を欠くミゲル・サノーがコンバートされる可能性がある。しかし、ロッコ・バルデリ監督はサノーの守備面での最大の武器は肩の強さであると考えており、サノーの守備面での努力を高く評価していることから、サノーを三塁手として起用し続けると見られている。ユーティリティ性が最大の魅力であるマーウィン・ゴンザレスを一塁に固定する可能性も低く、クロンの穴を埋める一塁手の補強に動くことになるだろう。

     フリーエージェント市場にはハウィー・ケンドリック、エリック・テームズ、ミッチ・モアランドといった一塁手がおり、これらの選手の短期契約での獲得が第一の選択肢となりそうだ。また、三塁手市場が充実していることを考えると、サノーを一塁へ本格的にコンバートし、アズドゥルバル・カブレラやトッド・フレイジャーといった三塁手を獲得することが検討されるかもしれない。

  • ジャイアンツがピラーをノンテンダーFAに 秋山のライバルに

    2019.12.3 12:55 Tuesday

     日本時間12月3日午前10時、メジャーリーグの各球団は年俸調停権を有する選手に対して来季の契約を提示する(テンダーする)期限を迎え、ジャイアンツはケビン・ピラーに対する契約の提示を拒否。ピラーはノンテンダーFAとなった。今オフのフリーエージェント市場には有力な中堅手が乏しく、今季ジャイアンツでチーム最多タイの21本塁打を放ったピラーは中堅手の補強を目指す球団からの人気を集めそうだ。

     現在30歳のピラーは、メジャー7年目のシーズンとなった今季、ブルージェイズで5試合に出場して16打数1安打(打率.063)に終わったあと、3選手とのトレードでジャイアンツへ移籍。ジャイアンツでは156試合で打率.264、21本塁打、87打点、14盗塁、OPS.735とまずまずの活躍を見せ、本塁打、得点(82)、安打(157)、二塁打(37)、盗塁などの各部門でチームトップ(本塁打は最多タイ)の成績を残した。

     89三振に対してわずか18四球に終わるなど、課題である打撃の粗さは依然として改善されなかったが、シーズン通算の21本塁打、88打点、OPS.719はいずれもキャリアハイを更新。ただし、2015年から3年連続で守備防御点+15以上をマークした外野守備には衰えが見え始めており、昨季は守備防御点-2、今季も-3に終わっている。

     今オフのフリーエージェント市場には有力な中堅手がほとんどおらず、レギュラークラスと呼べるのは左翼が本職のブレット・ガードナーくらい。そのガードナーもすでに36歳であり、その他にはキャメロン・メイビン、ジャロッド・ダイソン、ビリー・ハミルトン、アダム・ジョーンズなどレギュラーとしては物足りない名前ばかりが並ぶ状況を考えると、ピラーは多くの球団からの人気を集める可能性がある。選手としてのタイプは異なるものの、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す秋山翔吾のライバルとなるかもしれない。

  • ツインズ・クルーズが最優秀指名打者に選出 今季41本塁打

    2019.12.3 12:30 Tuesday

     日本時間12月3日、今季の最優秀指名打者賞(エドガー・マルティネス賞)の受賞者が発表され、ネルソン・クルーズ(ツインズ)がマリナーズ時代の2017年に続いて自身2度目の受賞となった。39歳のクルーズは、ツインズに加入した今季、打率.311、41本塁打、108打点、OPS1.031という見事な活躍を見せ、シルバースラッガー賞を受賞し、MVP投票でも9位にランクインしていた。

     ツインズのロッコ・バルデリ監督よりも年上のクルーズは、39歳となった今季も全く衰えを見せず、左手首痛による2度の戦線離脱があったにもかかわらず、自身4度目のシーズン40本塁打、同じく自身4度目のシーズン100打点、自己ベストのOPS1.031をマークする素晴らしい活躍を披露。史上最多の307本塁打を放ったツインズの重量打線の軸として、見事な働きを見せた。

     ツインズの選手が最優秀指名打者に選出されるのは、1991年のチリ・デービス、1996年のポール・モリターに続いてクルーズが3人目であり、モリターもクルーズと同じ39歳のシーズンでの受賞だった。記者などによる投票では今季48本塁打で本塁打王のタイトルを手にしたホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)との争いとなったが、打撃成績の各部門でハイレベルな数字を残したクルーズに軍配が上がった。

     41本塁打と108打点は指名打者としての球団記録となり、OPS1.031は500打席以上の打者ではMVPを受賞した2009年のジョー・マウアーと並ぶ球団タイ記録。39歳以上で40本以上の本塁打を放ったのは、ハンク・アーロンとバリー・ボンズに次いでクルーズが史上3人目である。また、過去6シーズンの平均本塁打数は37本となっており、2010年代に放った346本塁打はメジャー最多の数字である。

     来季の契約は年俸1200万ドルの球団オプションとなっていたが、オフシーズン序盤にツインズはこのオプションを迷わず行使。40歳となる来季も打線の中心としての活躍が期待される。

  • マーリンズがビヤーを獲得 オリオールズとトレード成立

    2019.12.3 12:10 Tuesday

     日本時間12月3日、マーリンズはオリオールズのトレードが成立したことを発表し、マイナーの左腕、イーストン・ルーカスとの交換でジョナサン・ビヤーを獲得した。ビヤーは先日、オリオールズによってウエーバーに置かれていたが、ノンテンダー・デッドラインを迎えたこの日、フリーエージェントとなる直前でマーリンズへの移籍が決定した。

     現在28歳のビヤーは、今季オリオールズで全162試合に出場し、打率.274、24本塁打、73打点、40盗塁、OPS.792の好成績をマーク。20本塁打&40盗塁をクリアしたのは、メジャー全体でビヤーだけだった。ブリュワーズ時代の2016年に62盗塁で盗塁王のタイトルを獲得するなど、同年から4年連続で10本塁打以上&20盗塁以上を記録しているビヤーだが、年俸調停期間のラストイヤーとなる来季は今季の482.5万ドルから大幅な昇給(移籍情報サイト『MLB Trade Rumors』の予想では1040万ドル)が予想されており、オリオールズが再建期間中ということもあって、チーム事情に合わない戦力と見なされていた。

     打線の長打力アップが今オフの最優先課題となっていたマーリンズは、ヘスス・アギラーとビヤーの獲得により、内野の攻撃力アップに成功。ニール・ウォーカー、マーティン・プラド、スターリン・カストロらがチームから抜けているが、アギラーとビヤーはオールスター級の実力者であり、退団した選手たちの穴を埋めて余りある存在だ。なお、二塁には有望株のイサン・ディアスの抜擢を予想する声もあり、ビヤーは三塁や外野で起用される可能性もあるという。

     一方、オリオールズへ移籍するルーカスは今年のドラフトでマーリンズから14巡目指名を受けてプロ入りした23歳の左腕。今季はルーキー級とA級ショートシーズンで13試合(うち9先発)に登板して34回2/3を投げ、1勝2敗、防御率3.63、41奪三振をマークした。

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