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  • Rソックスが澤村拓一をリリースへ 「本人が退団を希望」との報道

    2022.9.12 06:30 Monday

     日本時間9月12日、レッドソックス傘下AAA級ウースターに所属している澤村拓一がリリース(解雇)されたことが明らかになった。「マスライブ」のクリス・コティーロ記者によると、澤村自身が他球団でのプレー機会を模索するために退団を希望し、それをレッドソックスが認めたという。澤村は8月下旬にレッドソックスからDFAとなり、アウトライトでAAA級ウースターに降格。その後は1試合に登板しただけだった(日本時間9月8日、1回無失点)。

     34歳の澤村は千葉ロッテマリーンズから海外FA権を行使し、2年300万ドル+オプション1年でレッドソックスに入団。メジャー1年目の昨季は2度の故障者リスト入りこそあったものの、シーズンを通してメジャーでプレーし、55試合に登板して5勝1敗、10ホールド、防御率3.06をマークした。

     今季もブルペンの一角として開幕を迎えたが、セーブやホールドが記録されるようなシチュエーションでの登板はほとんどなく、5月下旬には自身初のマイナー降格。制球力の低さや与四球の多さが影響して首脳陣の信頼を得られず、49試合に登板して1勝1敗、3ホールド、防御率3.73と昨季を下回る成績に終わった。8月下旬には2年連続の50試合登板を目前にしてDFAとなり、ウエーバーで獲得希望球団が現れなかったため、アウトライトでAAA級ウースターへ降格。来季の契約オプションが残っていたにもかかわらず、自ら退団を希望してフリーエージェントになる道を選択した。

     澤村の契約に含まれていた2023年のオプションは、まずレッドソックス側に選択権があり、レッドソックスがオプションの行使を拒否した場合、澤村側に選択権が与えられるというものだった。つまり、澤村は選手オプションを行使して来季もレッドソックスに残ることができたというわけだ。しかし、ロースターの40人枠外のマイナーリーガーで居続けることよりもフリーエージェントになることを選択。今後は来季の日本球界復帰の可能性も含め、出場機会を得られる球団への移籍を模索することになりそうだ。

  • レンジャーズが有原航平をDFA 前日先発も4回途中11失点の大炎上

    2022.9.12 06:07 Monday

     日本時間9月12日、レンジャーズは有原航平をDFAとし、タイソン・ミラーをメジャーへ昇格させたことを発表した。有原はただちにロースターの40人枠から外され、ウエーバーにかけられることになるが、年俸260万ドルで防御率9点台の投手を獲得する球団が現れる可能性は極めて低いと思われる。ウエーバー通過後はアウトライト(マイナー降格)かリリース(解雇)されることになるが、有原は過去にアウトライトの経験があるため、アウトライトを拒否してフリーエージェントになることもできる。

     現在30歳の有原はポスティング制度を利用して北海道日本ハムファイターズからレンジャーズに入団。2年620万ドルの契約を結び、日本ハムには譲渡金として124万ドルが支払われた。ところが、メジャー1年目は故障もあって10試合の先発で2勝4敗、防御率6.64と期待に応えられず、シーズン終盤にDFAとなってアウトライトでマイナー降格。メジャー2年目の今季はマイナーからのスタートとなった。

     AAA級ラウンドロックで18試合に登板して3勝6敗、防御率4.88を記録した有原は、8月中旬にクリス・ウッドワード監督が解任された直後にメジャー昇格。日本時間8月22日のツインズ戦では7回途中4安打無失点の好投で今季初勝利を挙げたが、次の登板で打ち込まれるとブルペン降格となり、日本時間9月11日のブルージェイズ戦で再び先発のチャンスを与えられたものの、4回途中12安打11失点の大炎上で試合をぶち壊した。

     結局、メジャー2年目の今季は5試合に登板して1勝3敗、防御率9.45と昨季を下回る成績に。メジャー通算60回2/3を投げて15本塁打を浴びた一方、三振はわずか38個しか奪えず、苦しいピッチングを強いられた。いずれにしてもレンジャーズとの2年契約は今季限りで終了。2年間のパフォーマンスを見る限り、メジャー契約を得るのは難しいと思われるが、来季アメリカに残るのか、それとも日本へ戻るのか、今後の動向が注目される。

  • ピッチクロック、守備シフト制限など来季から新ルールの導入が決定

    2022.9.10 09:32 Saturday

     日本時間9月10日、メジャーリーグ機構から提案されていた3つの新ルール(ピッチクロック、守備シフト制限、ベースサイズ拡大)について、現役選手4名と審判員1名を含む11名で構成される委員会による投票が行われ、2023年シーズンから導入されることが正式に決定した。一方、これらの新ルールと同様にマイナーリーグなどでの実験が行われている「自動ストライク判定システム」(通称・ロボット審判)については、メジャーリーグ機構から正式な提案が行われず、2023年シーズンからの導入は見送られる可能性が高くなった。

     試合時間短縮のために、打者と打者のあいだは30秒、投球と投球のあいだは15秒の時間制限が設けられる(走者がいるときは20秒)。これがいわゆる「ピッチクロック」だ。マイナーリーグでの実験の結果、試合時間は平均26分も短縮。明確な効果が出たことにより、メジャーリーグでも導入が決まった。

     投手が制限時間を超過した場合、ボール1つがカウントされ、打者が制限時間を超過した場合、ストライク1つがカウントされる。また、打者は残り8秒の時点までに打撃の準備を整えなければならない。一方、投手は牽制が1打席あたり2度までに制限され、盗塁を増加させる効果も期待されている。

     守備側のチームは少なくとも4人の選手を内野に配置する必要があり、二塁ベースの両側に少なくとも2人を配置しなければならない。これが「守備シフト制限」だ。つまり、内野手を減らす「外野4人シフト」は不可能となる。また、内野手が左右を入れ替わることも禁止されており、今季のアンドリュー・ベラスケス(エンゼルス)のように、打球が飛んでくる可能性が高いところに最も守備力の高い選手を配置するようなシフトも使えなくなる。

     一塁、二塁、三塁の各ベースのサイズが15インチ四方から18インチ四方に拡大される。これが「ベースサイズ拡大」だ。盗塁を増加させる効果だけでなく、ベース上での危険な接触プレーを減少させる効果も期待されている。

  • 新人王最有力はフリオ・ロドリゲスとストライダー 鈴木はナ5番手

    2022.9.9 14:19 Friday

     日本時間9月9日、メジャーリーグ公式サイトは定期的に実施している独自の新人王投票の最新版の結果を発表した。今回は42人の記者が投票に参加し、アメリカン・リーグはフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)が40人から1位票を獲得するという圧倒的な支持を得た(残りの2人はオリオールズのアドリー・ラッチマンを選択)。一方のナショナル・リーグはブレーブスの2選手に1位票が集中し、スペンサー・ストライダーが31人、マイケル・ハリス2世が11人から1位票を獲得した。

     投票に参加した各記者は、それぞれのリーグから1~5位を選出。それを1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントで集計し、各リーグのランキングが決定された。なお、各記者は「現時点での成績」だけでなく、「2022年シーズンの残りで何が起こるか」を予想したうえで投票することを求められている。

     ア・リーグの1位となったロドリゲスは、今季ここまで120試合に出場して打率.270、23本塁打、68打点、24盗塁、OPS.808を記録。「20-20」の達成者は今季メジャー全体でロドリゲス、カイル・タッカー(アストロズ)、マーカス・セミエン(レンジャーズ)、アドリス・ガルシア(レンジャーズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の5人しかいない。

     2位のラッチマンは強打好守の捕手としてオリオールズの快進撃を牽引。デビュー15試合でOPS.422と苦戦したが、それ以降は74試合に出場してOPS.902をマークしており、残り1カ月のパフォーマンス次第では、逆転で新人王レースを制する可能性もありそうだ。3位にウィットJr.、4位にスティーブン・クワン(ガーディアンズ)、5位にジョージ・カービー(マリナーズ)がランクインし、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)、リード・デトマーズ(エンゼルス)らもポイントを獲得した。

     ナ・リーグ1位のストライダーは日本時間9月2日のロッキーズ戦でアトランタ移転後の球団新記録となる1試合16奪三振をマーク。次の登板でも6回2安打2失点と好投し、今季の通算成績を10勝4敗、防御率2.69、183奪三振(120回2/3)として新人王受賞に大きく前進した。

     ライバルはチームメイトのハリス2世。今季ここまで90試合に出場して打率.310、15本塁打、51打点、16盗塁、OPS.885と見事な活躍を見せている。3位にブレンダン・ドノバン(カージナルス)、4位にジェイク・マカーシー(ダイヤモンドバックス)、5位に鈴木誠也(カブス)がランクインし、オニール・クルーズ(パイレーツ)、ボーン・グリッソム(ブレーブス)らにも票が入った。

  • ロベルト・クレメンテ賞のノミネート選手が決定 ファン投票も開始

    2022.9.9 09:12 Friday

     日本時間9月9日、メジャーリーグ機構は2022年のロベルト・クレメンテ賞の候補者30名(各球団1名)を発表した。この賞は、素晴らしい人格、地域社会への関与、慈善活動といったフィールド内外での積極的な貢献を通して、球界の代表として相応しい選手を毎年表彰するもので、「MVP以上の栄誉」と呼ばれることもある。昨年はネルソン・クルーズ(ナショナルズ)が受賞。候補者30名が決定したことにより、特設サイトでのファン投票も開始された。

     日本時間9月16日には「ロベルト・クレメンテ・デー」が開催され、パイレーツではこの日のメッツ戦で全選手・監督・コーチが背番号21のユニフォームを着用してプレーする。メッツの全選手・監督・コーチも背番号21のユニフォームでプレーする予定だという。ちなみに、今年は1972年の大晦日にクレメンテが飛行機事故で命を落としてからちょうど50年の節目にあたる。

     ロベルト・クレメンテ賞の受賞者はブルーリボン委員会の選考によって決定されるが、ファンも特設サイト(英語:https://www.mlb.com/community/roberto-clemente-award、スペイン語:https://www.mlb.com/es/community/roberto-clemente-award)でのファン投票を通して選考に参加できる。ファン投票の結果は1票としてカウントされ、ブルーリボン委員会の選考に反映される。

     30球団から1名ずつ選出された候補者の顔ぶれは以下の通り。なお、シーズン途中に移籍した選手が移籍前のチームで選出されている場合もある。

    アメリカン・リーグ東部地区
    ディロン・テイト(オリオールズ)
    ジェイク・ディークマン(レッドソックス)
    ホセ・トレビーノ(ヤンキース)
    ブランドン・ラウ(レイズ)
    ボー・ビシェット(ブルージェイズ)

    アメリカン・リーグ中部地区
    リアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)
    トリストン・マッケンジー(インディアンス)
    ミゲル・カブレラ(タイガース)
    ニッキー・ロペス(ロイヤルズ)
    バイロン・バクストン(ツインズ)

    アメリカン・リーグ西部地区
    ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
    ジャレッド・ウォルシュ(エンゼルス)
    トニー・ケンプ(アスレチックス)
    マルコ・ゴンザレス(マリナーズ)
    テイラー・ハーン(レンジャーズ)

    ナショナル・リーグ東部地区
    タイラー・マツェック(ブレーブス)
    パブロ・ロペス(マーリンズ)
    ジェームス・マッキャン(メッツ)
    カイル・ギブソン(フィリーズ)
    ジョシュ・ベル(ナショナルズ)

    ナショナル・リーグ中部地区
    ジェイソン・ヘイワード(カブス)
    ジョーイ・ボットー(レッズ)
    ブレント・スーター(ブリュワーズ)
    デービッド・ベッドナー(パイレーツ)
    ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)

    ナショナル・リーグ西部地区
    ジョシュ・ロハス(ダイヤモンドバックス)
    カイル・フリーランド(ロッキーズ)
    ジャスティン・ターナー(ドジャース)
    クレイグ・スタメン(パドレス)
    ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)

  • カージナルスの名バッテリーが通算324試合のメジャータイ記録へ

    2022.9.8 14:39 Thursday

     日本時間9月9日、ブッシュ・スタジアムで行われるナショナルズ戦にアダム・ウェインライト(カージナルス)が先発する。41歳のウェインライトと40歳のヤディアー・モリーナにとって、2007年に初めて先発バッテリーを組んで以来、通算324試合目の先発バッテリーとなる。これは1963~75年にタイガースでバッテリーを組んだミッキー・ロリッチとビル・フリーハンに並ぶメジャータイ記録。すでに数々の記録を作ってきた名バッテリーがいよいよ名実ともに「メジャー史上最高のバッテリー」となる。

     ウェインライトとモリーナは単なるバッテリーではなく、兄弟や夫婦のような強い絆で結ばれている。ウェインライトはモリーナとの関係性について「ピッチャーとキャッチャー、野球だけ、フィールド上だけの関係から始まったけれど、19年経ってプエルトリコの彼の家で一緒に感謝祭のパーティーをするし、僕たちの子供たちも一緒に遊び、一緒に育ってきたんだ。かけがえのないものだよ」と語る。「ヤディと僕は子供のようなところからスタートし、一緒に成長してきた。チームメイトは次々に入れ替わっていったけれど、僕たちはずっと一緒だった。一緒に勝ち、一緒に負け、一緒に泣いたこともある。そうした経験を重ねていけば、必ず仲良くなれるのさ」と付け加えた。

     ウェインライトとモリーナが先発バッテリーを組んだ試合でカージナルスは212勝を記録。これはすでにメジャー新記録となっている。長年のチームメイトであるアルバート・プホルスは「彼らはお互いが考えていることがわかるから、サインを出す必要さえないんだ。僕たちが今、目撃していることは、おそらく二度と起こらないだろう。これだけ長く一緒にいるのは大変なことだからね。彼らは本当にすごいよ」と称賛を惜しまない。

     捕手としてのスタメン出場試合数がメジャー史上2位となったモリーナは、ウェインライトが先発した試合で通算333安打を記録。もちろん、これは捕手が特定の投手の先発登板試合で記録した最多安打数である。そのモリーナはウェインライトについて「ウェイノはチームメイトであるだけでなく、僕にとっては兄弟みたいな存在なんだ。彼と一緒に記録を達成できるのは素晴らしいことだよ」と語っている。今季のウェインライトはモリーナとバッテリーを組んだときが8勝5敗、防御率2.91であるのに対し、モリーナ以外の捕手とバッテリーを組んだときは2勝4敗、防御率3.93と成績が悪化。通算でも3.22と4.08という大差がついており、この数字からもウェインライトにとってモリーナがいかに大きな存在であるかがうかがえる。

     ウェインライトは来季以降の去就を明言していないものの、モリーナは今季限りでの現役引退を表明しており、カージナルスが誇る名バッテリーの雄姿を観られるのは間違いなく今季が最後。プホルスが「二度と起こらない」と話しているように、まもなくメジャーリーグに新たなアンブレイカブル・レコード(不滅の大記録)が誕生する。

  • レッドソックス・ボガーツとDバックス・ギャレンが週間MVPに選出

    2022.9.7 08:42 Wednesday

     日本時間9月7日、メジャーリーグ機構は2022年レギュラーシーズン22週目の週間MVPを発表し、アメリカン・リーグはザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、ナショナル・リーグはザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)が選出された。ボガーツはキャリア2度目の受賞で、レッドソックスからの選出はトレバー・ストーリーに続いて今季2人目。一方、ギャレンはキャリア初の受賞で、ダイヤモンドバックスからの選出はメリル・ケリーに続いて今季2人目となった。

     29歳のボガーツは7試合に出場して打率.536(28打数15安打)、5二塁打、1本塁打、9打点、1盗塁、出塁率.581、長打率.821、OPS1.402の好成績をマーク。日本時間9月1日のツインズ戦では5打点の活躍でチームの勝利に貢献したが、この試合で放ったグランドスラムは打球速度113.0マイルを計測し、スタットキャストが導入された2015年以降では自己最速の本塁打となった。また、日本時間8月29日から9試合連続マルチ安打を継続しており、これは1934年のロイ・ジョンソン、1978年のジム・ライス、2007年のケビン・ユーキリスに並ぶ球団タイ記録。この結果、打率を.317まで上昇させ、リーグトップに浮上している。

     27歳のギャレンは2試合に先発して14イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.00、被安打4、奪三振14、与四球2とほぼ完璧なピッチングを披露。6試合連続で6イニング以上を無失点かつ被安打4以下に抑えており、これは2015年のザック・グレインキーと並ぶメジャータイ記録である。また、41回1/3連続無失点を継続しており、これは2007年のブランドン・ウェブ(42イニング)に次ぐ球団史上2位の記録。今季ここまで防御率2.50以下、奪三振150以上、与四球40以下の3つをすべてクリアしている投手は、ジャスティン・バーランダー、アレック・マノア、シェーン・マクラナハン、マックス・シャーザー、そしてギャレンの5人だけである。

  • 8月の各賞受賞者が決定 ブレグマン、アレナドらが月間MVPに選出

    2022.9.3 09:16 Saturday

     日本時間9月3日、メジャーリーグ機構は8月の各賞受賞者を発表し、アレックス・ブレグマン(アストロズ)がアメリカン・リーグ、ノーラン・アレナド(カージナルス)がナショナル・リーグの月間最優秀選手に選出された。月間最優秀投手はドリュー・ラスムッセン(レイズ)とザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)、月間最優秀新人はジョージ・カービー(マリナーズ)とマイケル・ハリス2世(ブレーブス)、月間最優秀リリーバーはエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)とエドウィン・ディアス(メッツ)が選出されている。

     ブレグマンは27試合に出場して打率.362、7本塁打、22打点、1盗塁、OPS1.133をマーク。2018年6月、2019年8月に続いて自身3度目の月間MVP受賞となった。打率.317、8本塁打、20打点、OPS1.040をマークした大谷翔平(エンゼルス)にも票が入ったが、2021年6月、2021年7月に続く自身3度目の受賞とはならなかった。

     アレナドは27試合に出場して打率.364、9本塁打、29打点、1盗塁、OPS1.139をマーク。2015年9月、2017年7月、2022年4月に続いて自身4度目(今季2度目)の月間MVP受賞となった。カージナルスの選手が同一シーズンに月間MVPを2度受賞するのは2009年のアルバート・プホルス以来の快挙である。

     ラスムッセンは6試合に先発して34回1/3を投げ、3勝1敗、防御率1.57、33奪三振をマーク。日本時間8月15日のオリオールズ戦で8回までパーフェクトに抑えるなど快投を続け、自身初の月間MVP受賞となった。

     ギャレンは6試合に先発して40回を投げ、5勝0敗、防御率0.68、44奪三振をマーク。34回1/3連続無失点を継続したまま8月を終え、7月のメリル・ケリーに続いてダイヤモンドバックスから2カ月連続で月間最優秀投手が選出された(ギャレンは初受賞)。

     カービーは5試合に先発して29回1/3を投げ、4勝0敗、防御率2.15、34奪三振をマーク。マリナーズは今季2度、フリオ・ロドリゲスが月間最優秀新人に選出されているが、投手では2011年のマイケル・ピネダ以来の快挙となった。

     ハリス2世は27試合に出場して打率.337、4本塁打、15打点、5盗塁、OPS.989をマーク。今年5月末にメジャーデビューしたばかりで、実質3カ月間しかメジャーでプレーしていないハリス2世だが、6月に続いて2度目の月間最優秀新人に輝いた。

     クラセは13試合に登板して11回1/3を投げ、0勝1敗7セーブ(成功率100%)、防御率0.79、12奪三振をマーク。2021年8月、2022年6月に続いて自身3度目(今季2度目)の受賞となった。

     ディアスは10試合に登板して10回2/3を投げ、1勝0敗6セーブ(成功率100%)、防御率0.84、16奪三振をマーク。6月、7月に続いて3カ月連続の受賞であり、マリナーズ時代も含めると自身8度目の受賞となった。月間最優秀リリーバーは2017年に表彰が開始され、ディアスの8度は史上最多の受賞回数である。

  • 最新のサイ・ヤング賞投票 最多得票はバーランダーとアルカンタラ

    2022.9.1 15:44 Thursday

     日本時間9月1日、メジャーリーグ公式サイトはサイ・ヤング賞の最新の投票結果を発表した。43人の記者が投票に参加し、アメリカン・リーグはジャスティン・バーランダー(アストロズ)が37人から、ナショナル・リーグはサンディ・アルカンタラ(マーリンズ)が42人から1位票を獲得。それぞれ圧倒的な支持を得た。なお、大谷翔平(エンゼルス)は前回の投票では1位票を1票だけ獲得していたが、今回は1位票を獲得できず。トータルの獲得ポイントでもトップ5圏外となっている。

     39歳のバーランダーは24試合に先発して152イニングを投げ、16勝3敗、防御率1.84、154奪三振をマーク。現在、右ふくらはぎを痛めて15日間の故障者リストに登録されているが、「最悪の事態は回避した」と報じられており、長期離脱は避けられる見込みだ。16勝と防御率1.84はともにリーグトップの数字。最短の15日間で戦列に復帰できるようであれば、キャリア3度目のサイ・ヤング賞に向けて「最有力候補」の立ち位置は変わらないだろう。

     バーランダーに1位票を投じなかった6人のうち、3人はシェーン・マクラナハン(レイズ)、残りの3人はディラン・シース(ホワイトソックス)に投票。獲得ポイントでもマクラナハンが2位、シースが3位にランクインした。4位はアレック・マノア(ブルージェイズ)、5位にはフランバー・バルデス(アストロズ)がランクインしている。

     26歳のアルカンタラは26試合に先発して185回2/3を投げ、12勝6敗、防御率2.13、167奪三振をマーク。メジャー最多の4完投を記録し、投球イニング数もメジャー最多の数字となっている。「量」だけでなく「質」の部分でも充実したシーズンを過ごしており、防御率2.13はリーグトップの数字。投球内容のわりに勝利数は伸び悩んでいるものの、「ナ・リーグのサイ・ヤング賞は彼のもの」と言われるように、「大本命」という位置づけに変化はない。

     アルカンタラに1位票を投じなかった1人はトニー・ゴンソリン(ドジャース)を選んだが、獲得ポイントではマックス・フリード(ブレーブス)がゴンソリンを上回った。2位フリード、3位ゴンソリンに続く4位と5位にはコービン・バーンズ(ブリュワーズ)とフリオ・ウリアス(ドジャース)がランクインしている。

  • 澤村は40人ロースター外でRソックス残留 ウエーバー獲得球団なし

    2022.9.1 08:25 Thursday

    「マス・ライブ」のクリス・コティーロ記者によると、レッドソックスからDFAとなった澤村拓一は、ウエーバーでの獲得希望球団が現れず、40人ロースター外の選手としてレッドソックスに残留することが決まったようだ。澤村は傘下AAA級ウースターに配属されるという。今季はここまで49試合に登板して50回2/3を投げ、1勝1敗、3ホールド、防御率3.73、40奪三振を記録。来季の契約はオプションとなっているが、コティーロ記者によると、このオプションは依然として有効だという。

     澤村は昨季と比較して奪三振率が10.36から7.11、防御率が3.06から3.73に悪化。WHIPは1.45から1.42、与四球率も5.43から4.80へ向上しているものの、決して褒められるような水準ではない。パフォーマンスの質の低下がDFAの要因となったのは間違いないだろう。

     これに加えて、「MLBトレード・ルーマーズ」は金銭的な部分がDFAの決断に影響した可能性があることを指摘。澤村の契約には来季の球団オプションと選手オプションの両方が含まれており、球団オプションが行使されなかった場合、澤村は選手オプションを行使してレッドソックスに残留することができる。選手オプションの金額は澤村の実績によってすでに190万ドルまで増額されており、50試合に登板した場合、さらに増額されて200万ドルとなるはずだった。49試合に登板したところでDFAが発表されたのは、こうした契約条件が影響している可能性もあるという。

     なお、メジャーリーグでは40人ロースター外でマイナー降格になることを「アウトライト」と呼ぶ。澤村はサービスタイム(メジャー登録日数)が3年未満で、過去に「アウトライト」された経験もないため、「アウトライト」を拒否してフリーエージェントになる権利を持っていない。今後はAAA級ウースターでプレーを続け、再び40人ロースター入りするチャンスを待つことになる。

  • 8月のオールスター・チーム DH部門は大谷翔平とプホルスが選出

    2022.9.1 07:33 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチ記者は毎月恒例となっている1カ月のオールスター・チームを選出する特集記事を公開し、8月のオールスター・チームの顔ぶれが決定した。アメリカン・リーグの指名打者部門で大谷翔平(エンゼルス)が今季初選出。日本人選手では4月にナショナル・リーグの外野手部門で選ばれた鈴木誠也(カブス)に続いて今季2人目の選出となった。一方、ナショナル・リーグの指名打者部門はアルバート・プホルス(カージナルス)が選出。42歳の大ベテランが7月に続いて2カ月連続でオールスター・チームに名を連ねた。

     大谷は8月ここまで27試合に出場して打率.320、7本塁打、17打点、OPS1.030の好成績をマーク。月間7本塁打は5月と並んで今季最多タイ、打率.320、31安打、OPS1.030は今季ベストと打撃面では今季最も充実した1カ月を過ごしている。シーズン通算の本塁打数は29本となり、あと1本で日本人選手では初めてとなる2年連続30本塁打を達成する(シーズン30本塁打を2度記録するのも日本人選手では初めて)。

     プホルスは打率.320、3本塁打、OPS.944を記録した7月に続き、8月もここまで22試合に出場して打率.393、8本塁打、16打点、OPS1.335の好成績をマーク。42歳以上の選手による月間8本塁打はメジャー最多タイ記録であり、史上4人目となる通算700本塁打のマイルストーン到達に大きく前進した。カージナルスはシーズン残り32試合。そのなかでプホルスがあと6本のアーチを架けることができるか大きな注目が集まっている。

     レイッチ記者が選出した各リーグの8月のオールスター・チームの顔ぶれは以下の通り。

    アメリカン・リーグ
    捕手:ショーン・マーフィー(アスレチックス)
    一塁:ナサニエル・ロウ(レンジャーズ)
    二塁:アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)
    三塁:アレックス・ブレグマン(アストロズ)
    遊撃:ホルヘ・マテオ(オリオールズ)
    外野:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    外野:ランディ・アロザレーナ(レイズ)
    外野:カイル・タッカー(アストロズ)
    DH:大谷翔平(エンゼルス)
    先発:ロビー・レイ(マリナーズ)
    救援:ジェームス・カリンチャック(ガーディアンズ)

    ナショナル・リーグ
    捕手:トラビス・ダーノウ(ブレーブス)
    一塁:ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    二塁:ジェフ・マクニール(メッツ)
    三塁:ノーラン・アレナド(カージナルス)
    遊撃:トレイ・ターナー(ドジャース)
    外野:ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    外野:マイケル・ハリス2世(ブレーブス)
    外野:フアン・ソト(パドレス)
    DH:アルバート・プホルス(カージナルス)
    先発:ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)
    救援:ニック・マルティネス(パドレス)

  • ツインズ・前田健太は今季全休が濃厚に 編成本部長が方針を明かす

    2022.8.30 15:47 Tuesday

     日本時間8月30日、ツインズのデレック・ファルビー編成本部長はトミー・ジョン手術からの戦列復帰を目指してリハビリを続けている前田健太について、今季中にメジャーのマウンドで投げる可能性が低いことを明らかにした。以前は9月中にリリーバーとして復帰させる可能性を示唆していたが、「来季を万全の状態で迎えることが重要」と無理をさせない方針に転換。地区首位ガーディアンズと1.5ゲーム差、ワイルドカード3位のブルージェイズと3ゲーム差というチーム状況も影響しているとみられる。

     ファルビー編成本部長の方向転換は、前田のリハビリがスムーズに進んでいないことを意味するものではない。34歳の前田はフロリダ州フォートマイヤーズにある球団のマイナー施設でブルペンでの投球練習を続けており、速球は80マイル台後半から90マイル台前半を計測。復帰に向けての次のステップは実戦形式の打撃練習での打者との対戦となるが、ファルビー編成本部長は前田のトミー・ジョン手術を担当したキース・マイスター医師との相談の結果、復帰に向けての調整を急がせるのではなく、来季を万全の状態で迎えさせることを選択した。

     現地時間8月31日の時点で40人ロースターもしくは60日間の故障者リストに登録されている選手にはポストシーズンの出場資格があるため、ツインズはポストシーズンで前田をロースターに入れ、戦列復帰させることも可能である。ファルビー編成本部長はその可能性を完全に排除しているわけではないものの、13カ月間メジャーで投げていない投手をポストシーズンの戦力として計算するのは難しく、ツインズがポストシーズン進出を果たしたとしても前田が登板する可能性は低いと考えるのが自然ではないだろうか。

     前田は来季がメジャー移籍時に結んだ8年契約のラストイヤーだ。ソニー・グレイ、タイラー・マーリー、ベイリー・オーバー、ジョー・ライアン、ジョシュ・ワインダー、クリス・パダックらとともに先発ローテーションの一角を担うであろう来季は、次の契約を得るために極めて重要なシーズンとなる。

  • ドジャース・ゴンソリンが故障者リスト入り 両リーグ最多タイ16勝

    2022.8.30 10:19 Tuesday

     日本時間8月30日、ドジャースは今季ここまで両リーグ最多タイの16勝を挙げている先発右腕トニー・ゴンソリンを右前腕痛により15日間の故障者リストに登録したことを発表した(日本時間8月27日の遡って適用)。ゴンソリンは今日のマーリンズ戦に先発する予定だったが、それを回避して故障者リスト入り。ドジャースは代役として25歳のマイケル・グローブを先発させた。ゴンソリンは「2週間休めば大丈夫だと思う」と話しており、長期離脱の心配はないとみられている。

     28歳のゴンソリンは今季、新加入のタイラー・アンダーソンとの争いを制して開幕ローテーション入り。当初はウォーカー・ビューラー、フリオ・ウリアス、クレイトン・カーショウに次ぐ先発4~5番手という位置づけに過ぎなかったが、ここまで23試合に先発して16勝1敗、防御率2.10と素晴らしい成績を残している。16勝はジャスティン・バーランダー(アストロズ)、カイル・ライト(ブレーブス)と並ぶ両リーグ最多タイの数字であり、防御率2.10もリーグ1位。当然のようにオールスター・ゲームにも初選出された。

     ゴンソリンによると、前回登板のあとに右前腕の張りを感じたという。シーズン序盤にもそのような状態を経験したことがあり、そのときは数日で解消されたため楽観視していたが、1週間が経過しても違和感があり、ゴンソリンはマーク・プライアー投手コーチに連絡。プライアーは「少し休ませたほうがいい」と判断し、故障者リストに登録することが決定された。ゴンソリンは「今回の登板をスキップして15日間休むのがベストという結論に至った。2週間休めば大丈夫だと思う」と話している。

     ゴンソリンは今季ここまで128回1/3を投げ、メジャーでの自己最多(2021年の55回2/3)を大幅に更新している。デーブ・ロバーツ監督は「彼にとって明らかに未知の領域だ。その影響もあると思う」と大幅な投球イニング数の増加がゴンソリンの右前腕の状態に影響を与えている可能性を指摘。また、各投手の投球イニング数を考慮し、しばらくのあいだ6人制ローテーションを組む予定だったことも明らかにした。

     ドジャースはまもなくカーショウが戦列復帰するため、ウリアス、カーショウ、アンダーソン、アンドリュー・ヒーニー、ダスティン・メイの5人で先発ローテーションを組むことも可能だが、各投手の故障リスクも考慮して6人制ローテーションが採用される可能性もある。その場合、ゴンソリン復帰までのあいだはグローブ、ライアン・ペピオ、アンドレ・ジャクソンといった若手投手たちが代役を務めることになりそうだ。

  • レンジャーズ・ロウとドジャース・ベッツが21週目の週間MVPに選出

    2022.8.30 09:38 Tuesday

     日本時間8月30日、メジャーリーグ機構は2022年レギュラーシーズン21週目の週間MVPを発表し、アメリカン・リーグはナサニエル・ロウ(レンジャーズ)、ナショナル・リーグはムーキー・ベッツ(ドジャース)が選出された。ロウはレイズ時代の2019年7月に続いて自身2度目の受賞。レンジャーズからの選出はコリー・シーガーに続いて今季2人目となる。一方のベッツは自身4度目の受賞だが、ドジャース移籍後では初めて。ドジャースからの選出はコディ・ベリンジャーとフレディ・フリーマン(2度)に続いて今季3人目(4度目)となった。

     27歳のロウは6試合に出場して打率.385(26打数10安打)、1三塁打、4本塁打、11打点、出塁率.407、長打率.923、OPS1.331の好成績をマーク。日本時間8月24日のロッキーズ戦から自身初の3試合連続アーチを記録し、それを含む直近7試合で5本塁打を放つなど、打撃好調を維持している。現在、4試合連続でマルチ安打&1打点以上をマークしており、これは球団史上8位タイの記録。8月に入ってから急激に調子を上げ、26試合に出場して打率.392、7本塁打、20打点、1盗塁、OPS1.103と素晴らしい成績を残している。

     29歳のベッツは6試合に出場して打率.346(26打数9安打)、3二塁打、4本塁打、7打点、1盗塁、出塁率.414、長打率.923、OPS1.337の好成績をマーク。日本時間8月27日のマーリンズ戦で1番打者として通算20度目のマルチ本塁打を達成し、メジャー新記録を樹立した。現在、5試合連続得点を記録しているが、8月は出場した24試合で得点できなかったのがわずか4試合だけ。リードオフマンとしての役割を十二分に果たし、ドジャースの快進撃を牽引している。日本時間8月27~29日のマーリンズとの3試合では打率.533(15打数8安打)、2二塁打、4本塁打、7打点、1盗塁、OPS2.000と大暴れ。3試合のスパンで8安打、4本塁打、7打点、1盗塁を記録するのは球団史上4人目の快挙となった。

  • レッドソックスが澤村拓一とデービスをDFA リリーフ陣を入れ替え

    2022.8.29 10:20 Monday

    「ボストン・グローブ」のピート・エイブラハムとアレックス・スパイアー、「ジ・アスレチック」のチャド・ジェニングスらレッドソックス担当の記者たちによると、レッドソックスはザック・ケリーとケイレブ・オートの2投手をマイナーから昇格させるのに伴い、オースティン・デービスと澤村拓一のDFAを決定したようだ。まだ球団からの公式発表は行われていないが、デービスと澤村はロースターの40人枠から外れ、ウエーバーにかけられることになる。

     現在34歳の澤村は、メジャー2年目の今季ここまで49試合に登板して50回2/3を投げ、1勝1敗、3ホールド、防御率3.73、40奪三振を記録。しかし、与四球率4.80、WHIP1.42と不安定なピッチングも目立ち、勝ちパターンの継投で使われるほどの信頼を勝ち取ることはできなかった。日本時間7月4日の登板を終えた時点では防御率2.45をマークしていたが、それ以降は20試合に登板して防御率5.48と調子を落としていた。

     選手の契約情報を扱う「Cot’s Baseball Contracts」によると、澤村の契約には35試合、40試合、45試合、50試合、60試合の登板による出来高が設けられている。また、来季の契約オプションの金額も登板数に応じて増額される仕組みとなっている。50試合登板を目前としたタイミングでDFAが決定されたのは、このあたりの事情も関係しているのかもしれない。

     今回のDFAによってレッドソックスのロースターの40人枠から外れた澤村だが、ポストシーズンに出場するためには現地時間8月31日(日本時間9月1日)の時点でロースターの40人枠に登録されていることが必要。昨季はアストロズとのリーグ優勝決定シリーズで3試合に登板したが、今季はその期限まであと3日しか残されておらず、レッドソックスに残留する、他球団へ移籍するにかかわらず、2年連続となるポストシーズン出場は難しくなったと言えそうだ。

  • マリナーズ・イチローが球団殿堂入り セレモニーは英語でスピーチ

    2022.8.28 13:27 Sunday

     日本時間8月28日、マリナーズは史上10人目となる球団殿堂入りを果たしたイチローの殿堂入りセレモニーを開催した。イチローはすべて英語で“What’s up, Seattle?!”から始まる16分間のスピーチを披露。イチローらしいユーモアを交えながら球団や家族、チームメイト、ファンへの思いや感謝を述べた。「引退したあとでさえ、野球とシアトルは僕の心を掴んで離さない。野球は永遠に僕の魂であり、僕の使命は選手とファンがこの特別なゲームを楽しむことを手助けすること」と語った。

     マリナーズの球団殿堂入りはアルビン・デービス、デーブ・ニーハウス、ジェイ・ビューナー、エドガー・マルティネス、ランディ・ジョンソン、ダン・ウィルソン、ケン・グリフィーJr.、ルー・ピネラ、ジェイミー・モイヤーに続いてイチローが10人目。今日のセレモニーにはジョンソンとピネラ以外の全員が出席した。イチローはそれぞれのメンバーにユーモア満載のメッセージを伝え、「ルーが頬にキスをしてきた。日本ではあり得ないこと。正直、怖かった。これがアメリカの慣習なら、ここでやっていけないかもしれないと思った」とピネラ元監督とのエピソードも披露した。

     ダグアウトからセレモニーを見守っていた現役選手たちに対しては「皆さんの未来には想像できないほどの可能性がある。だから、自分で限界を設けることなく、ベストを尽くしてほしい。日本から来た痩せた男がこのユニフォームを着て、今夜この名誉を受け取ることができるのだから、皆さんにもできないわけがない」とエールを送った。

     また、ファンに対しては「21年前の最初の試合、皆さんは新加入選手だった僕に大きな声援を送ってくれた。それは決して鳴りやまなかった。2018年に戻ってきたときも、まるで僕が一度もチームを離れていないかのように迎えてくれた。僕のキャリアのなかで最高の思い出の一つであり、決して忘れることはない。マリナーズの一員として皆さんのためにプレーできたことは僕にとって最高の名誉」と感謝を述べた。

     イチローの球団殿堂入りを祝うために、マリナーズのOBや球団関係者のほか、エンゼルスのマイク・トラウトと大谷翔平、カージナルスのアルバート・プホルス、元レッドソックスの松坂大輔からもビデオメッセージが寄せられた。熱い思いとユーモアに満ちた、イチローらしいセレモニーだった。

  • メッツがウィリー・メイズの背番号「24」を永久欠番に 球団7人目

    2022.8.28 08:40 Sunday

     日本時間8月28日、メッツは球団のレジェンドたちが集まる「オールド・タイマーズ・デー」を開催したが、そのなかでウィリー・メイズの背番号「24」を永久欠番とすることを発表した。メッツの永久欠番はケーシー・ステンゲル、ギル・ホッジス、トム・シーバー、マイク・ピアッツァ、ジェリー・クーズマン、キース・ヘルナンデスに続いてメイズが7人目(全球団共通のジャッキー・ロビンソンを除く)。直近2年間だけでもクーズマン、ヘルナンデスに続いて3つ目の永久欠番ということになる。

     メイズは通算660本塁打を放つなど、史上有数のオールラウンド・プレーヤーとして活躍した名選手だが、メッツでは現役最後の2年間(1972~73年)しかプレーしていない。しかし、当時のジョアン・ペイソン・オーナーはメイズの背番号をメッツの永久欠番とすることを約束。ところが、ペイソンが1975年に死去したため、永久欠番の約束が果たされないまま、メイズの現役引退から50年近くが経過していた。メイズの背番号「24」を永久欠番とすることは、ブロードキャスターのハウィー・ローズから発表され、セレモニーにはメイズの息子であるマイケルが参加した。

     現在91歳のメイズは「この日を実現してくれたスティーブ・コーエンとアレックス・コーエンに感謝したい」との声明を発表。「ニューヨークに戻って忠実なメッツファンのためにプレーすることの感動は決して忘れることができない。1973年のワールドシリーズに出場し、クイーンズでメッツの選手としてキャリアを終えられたことを非常に誇りに思っている。ニューヨークとサンフランシスコという、私が大好きな2つの都市で永久欠番となることができ、非常に光栄だ。ニューヨークは野球をプレーするうえで魔法のような場所だった」とメッツ時代を振り返った。

     メイズが述べたように、メイズの背番号「24」はジャイアンツでも永久欠番となっている。メイズは1951年に当時ニューヨークに本拠地を置いていたジャイアンツでメジャーデビューしたが、ジャイアンツは1958年からサンフランシスコに移転。メイズは1972年途中にメッツへ移籍し、メジャーデビューしたニューヨークの地で殿堂入りのキャリアを終えたのだった。

  • マリナーズの球団殿堂入りするイチローが記者会見 明日セレモニー

    2022.8.27 12:58 Saturday

     マリナーズの球団殿堂に10人目のメンバーとして加わることになったイチローの殿堂入りセレモニーが日本時間8月28日に開催される。その晴れ舞台を翌日に控え、記者会見を行ったイチローは球団殿堂入りすることについて「今日この舞台にいることをキャリアのどのタイミングでも想像できなかった。本当に感謝しています」とコメント。ファンへのメッセージについては「それは(殿堂入りセレモニーが行われる)明日に取っておきたいですね」と語った。

     イチローがマリナーズでプレーしたのは、メジャーデビューした2001年からヤンキースへトレードされた2012年の途中まで、2018年の一部、2019年の一部の合計14シーズン。特に最初の10シーズンは200安打、打率3割、30盗塁、オールスター・ゲーム選出、ゴールドグラブ賞を毎年達成し、球団殿堂入りへと繋がる圧倒的な実績を残した。

     マリナーズの球団殿堂入りはアルビン・デービス、デーブ・ニーハウス、ジェイ・ビューナー、エドガー・マルティネス、ランディ・ジョンソン、ダン・ウィルソン、ケン・グリフィーJr.、ルー・ピネラ、ジェイミー・モイヤーに次いで10人目。グリフィーJr.はイチローの晴れ舞台に出席するためにシアトルを訪れており、イチローは「今日ジュニアに久しぶりに会って、やっぱり輝いているし、スターはスターという感じ。ジュニアを見るといつもそう思う」と語った。

     イチローは引退後まもなく、マリナーズの特別アドバイザーとして働き始めたが、「聞かれれば答えるというスタンス」と本人が語っているように、自分の意見や考えを選手に押し付けるようなことはしていない。超大型契約で合意目前であることが報じられている愛弟子のフリオ・ロドリゲスについては「あれだけのポテンシャルを持っているけれど、もっともっと上手くなりたいという思いもすごく強い選手。21歳でそれができるのは特別だと思う」と話した。

     明日のスピーチについて「2回目の胃潰瘍になるかも」と語り、報道陣を笑わせたイチロー。ファンに向けてのメッセージとして、どんなことを語るのか注目したい。

  • マリナーズがロドリゲスと契約延長目前に 最大18年4億7000万ドル

    2022.8.27 08:35 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトでマリナーズを担当するダニエル・クレイマー記者が関係者から得た情報によると、マリナーズは新人王候補のフリオ・ロドリゲスと超大型契約を結ぶことで合意目前となっているようだ。契約条件は8年1億2000万ドルがベースとなり、そこに8年2億ドルの球団オプションが付属。ただし、この球団オプションはロドリゲスの活躍によって10年3億5000万ドルまで増額される可能性があり、ロドリゲスは最大で18年4億7000万ドルを得ることになるという。

     現在21歳のロドリゲスはオープン戦の活躍で正中堅手の座を与えられ、今季ここまで108試合に出場して打率.269、20本塁打、64打点、23盗塁、OPS.799をマーク。アドリー・ラッチマン(オリオールズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)、ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)らと新人王争いを繰り広げ、現時点では最有力候補と目されている。マリナーズは待望のスーパースター候補生として、メジャー1年目のシーズン終了を待つことなく、超大型契約を与えることを決断したようだ。

     現時点で報じられている契約条件は、8年1億2000万ドルがベースとなり、そこに8年2億ドルから最大10年3億5000万ドルまで変動する球団オプションが付属。球団オプションの条件はロドリゲスの今後の活躍(MVP投票での得票)に応じて変動するという。満額の球団オプションが行使された場合、ロドリゲスの契約は18年4億7000万ドルとなり、契約総額としてはマイク・トラウトがエンゼルスと結んでいる12年4億2650万ドルを上回る史上最高額となる。

     マリナーズが8年契約の7年目が終了した時点で球団オプションを行使しなかった場合、ロドリゲスには8年目の終了時に行使できる選手オプションが与えられる。これは5年9000万ドルであることが報じられており、ロドリゲスには8年1億2000万ドルと5年9000万ドルの合計で13年2億1000万ドルが保証されていることになる。もちろん、ロドリゲスが選手オプションを破棄し、フリーエージェントとなる可能性も残されている。

     なお、球団オプションの詳細な条件は以下の通りとなっている。

    【1】8年2億ドル(最低条件)
    【2】8年2億4000万ドル(MVP投票トップ10に2度または3度ランクインした場合)
    【3】8年2億6000万ドル(MVP投票トップ10に4度ランクインした場合)
    【4】8年2億8000万ドル(MVPを1度受賞&それ以外にトップ5に1度ランクイン、もしくはMVPを受賞できずトップ5に3度ランクインした場合)
    【5】10年3億5000万ドル(MVPを2度受賞、もしくはMVPを受賞できずトップ5に4度ランクインした場合)

  • カージナルス・ゴールドシュミット 打点1位浮上で三冠王に現実味

    2022.8.26 12:22 Friday

     アメリカン・リーグのMVP最有力候補と言われるアーロン・ジャッジ(ヤンキース)はシーズン61本塁打のリーグ記録更新が期待されているが、ナショナル・リーグのMVP最有力候補であるポール・ゴールドシュミット(カージナルス)も大記録に挑戦している。ナ・リーグでは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来85年ぶりとなる三冠王だ。打率1位のゴールドシュミットは日本時間8月26日のカブス戦で5打点を稼ぎ、打点もリーグ1位に浮上。本塁打はトップに2本差の2位につけている。

     ゴールドシュミットは三冠王を獲得する可能性について「そのようなことが起きるとしたら、それは奇跡だろう。実現すれば素晴らしいことだけれど、それを目標にするのは誰にとってもクレイジーなことだよ」とコメント。しかし、メジャーに定着した2012年から昨季までの10シーズンで打率3割を4度、30本塁打を6度、100打点を3度マークしているゴールドシュミットが今季、自己最高のシーズンを過ごしていることを考えれば、三冠王を期待する声が出てくるのは決して不思議なことではない。

     日本時間8月26日の試合が終了した時点でのナ・リーグの打撃3部門のトップ3は以下の通り。

    ◆打率
    ゴールドシュミット .339
    フレディ・フリーマン(ドジャース).326
    ジェフ・マクニール(メッツ).320

    ◆本塁打
    カイル・シュワーバー(フィリーズ)35
    ゴールドシュミット 33
    ピート・アロンソ(メッツ)31
    オースティン・ライリー(ブレーブス)31

    ◆打点
    ゴールドシュミット 105
    アロンソ 104
    マット・オルソン(ブレーブス)87

     ゴールドシュミットは今月、22試合に出場して打率.383、9本塁打、27打点と絶好調。それに対して、6月に12本塁打、7月に10本塁打を量産したシュワーバーは今月、19試合に出場して打率.262、2本塁打、7打点と量産ペースを大きく落としており、ゴールドシュミットが本塁打でも1位に躍り出るのは時間の問題かもしれない。3部門とも安全圏とは言えないが、三冠王のチャンスは十分にあると言っていいだろう。

     アメリカン・リーグでは2012年にミゲル・カブレラ(タイガース)が三冠王に輝いたが、ナ・リーグでは1937年のメドウィックが最後。メドウィック以降、ア・リーグでは1942年と1947年のテッド・ウィリアムス(レッドソックス)、1956年のミッキー・マントル(ヤンキース)、1966年のフランク・ロビンソン(オリオールズ)、1967年のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)、そしてカブレラと5人(6度)の三冠王が誕生したが、不思議とナ・リーグでは打撃3部門を制する者は現れなかった。もしゴールドシュミットが三冠王を成し遂げれば、リーグ85年ぶりの快挙となる。

     ちなみに、打点が公式記録となった1920年以降、ナ・リーグでは3人(4度)の三冠王が誕生している。1922年と1925年のロジャース・ホーンスビー(カージナルス)、1933年のチャック・クライン(フィリーズ)、そしてメドウィックという顔ぶれだが、クライン以外がカージナルスの選手というのもゴールドシュミットと三冠王の不思議な縁を感じさせる。

     チームの偉大な先輩に続くことはできるのか。レギュラーシーズン残り37試合、ゴールドシュミットの打棒に注目だ。

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