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  • フィリーズの補強ターゲットはドナルドソンよりムスターカスか

    2019.11.18 12:00 Monday

     マイケル・フランコがまたしても期待を裏切るシーズンを過ごし、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体34位にランクインする有望株のアレック・ボームがまだマイナーで実戦経験を積んでいる段階のフィリーズは、三塁が今オフの補強ポイントの1つとなっている。今オフの三塁手市場は人材が充実したエリアの1つとなっているが、フィリーズは誰をターゲットとするのだろうか。

     三塁手の補強が必要なチームにとっては幸運なことに、今オフの三塁手市場にはアンソニー・レンドン、ジョシュ・ドナルドソン、マイク・ムスターカスと優秀な人材が溢れている。NBCスポーツ・フィラデルフィアのジム・サリスバリーによると、フィリーズはムスターカスに強い関心を示しており、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、フィリーズがドナルドソンの動向をチェックしていることを伝えている。

     ドナルドソンとムスターカス、いずれを獲得してもフィリーズにとっては大きな戦力アップとなるが、フィリーズはムスターカスをメインターゲットとする可能性が高いと見られている。ドナルドソンとムスターカスを比較した場合、ドナルドソンを獲得するためには「より長期」で「より高額」な契約が必要となる。さらに、ドナルドソンはブレーブスからクオリファイング・オファーを受けていたため、獲得の際にはドラフト指名権の喪失が発生してしまう。

     フィリーズには次世代の正三塁手としてボームが控えているため、今オフ獲得する三塁手がボームのメジャー昇格をブロックしてしまうような状況は避けたいところ。その点で、ドナルドソンよりも短い契約で獲得できると見られるムスターカスは理想的な存在といえる。

     また、今オフのフィリーズは、三塁手と同時に先発投手の補強も必要としており、ゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナーといった大物投手の獲得に動く可能性が高い。よって、資金面を考えると、ドナルドソンよりも安価な契約で獲得できるムスターカスはチーム事情にも合っている。また、これらの投手はクオリファイング・オファー対象者であるため、フィリーズとしてはクオリファイング・オファー対象者を複数獲得して複数のドラフト指名権を喪失するのも避けたいところだろう。

     大型補強を施しながら期待外れのシーズンを過ごしたフィリーズ。今オフも有力選手の獲得が見込まれるが、来季こそはポストシーズン進出を達成することができるのだろうか。

  • オドリッジ残留のツインズ さらなる先発投手の補強を目指す

    2019.11.18 11:30 Monday

     オフシーズンに突入した段階から、ツインズの今オフの補強ポイントが先発投手であることは明らかだった。今季、メジャー史上最多となる307本塁打を記録した打線は、主力選手のほとんどが来季も引き続きチームに留まるものの、2ケタ勝利をマークした先発投手5人のうち、ホゼ・ベリオスを除く4人がフリーエージェントとなってしまったからだ。今オフ、ツインズはフリーエージェント市場で2人の先発投手を獲得することを目指しているようだ。

     空席となった先発ローテーション4枠のうち1枠は、早々に埋まった。ツインズからクオリファイング・オファーを受けていたジェイク・オドリッジが同オファーを受諾し、残留することを決めたからだ。しかし、ツインズはまだ先発ローテーションに3つも空席がある。ジ・アスレチックのアーロン・グリーマンは、ツインズがフリーエージェント市場で2人の先発投手を獲得する可能性があると指摘する。

     グリーマンによると、ツインズは来季の年俸総額を少なくとも1億3500万ドル程度に設定していると見られる。このうち、現時点で確定している金額は、およそ8600万ドル。よって、補強に使える資金が5000万ドルほど残っており、計算できる先発投手を2人チームに加えることは十分に可能である。

     オドリッジが残留したとはいえ、単年契約であることを考えると、ツインズは実力のある投手を複数年契約で獲得することを最優先に考えるはずだ。球団規模から考えて、ゲリット・コールやスティーブン・ストラスバーグを獲得するほどの資金力はないため、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、柳賢振(リュ・ヒョンジン)あたりが現実的な選択肢となるだろう。

     これらの先発2~3番手候補に加え、グリーマンは、ツインズが先発4番手候補としてポストシーズン経験のあるベテラン投手の獲得に動くと見る。ダラス・カイケル、コール・ハメルズ、タナー・ロアーク、リック・ポーセロ、リッチ・ヒルといった経験豊富な投手たちがその候補となる。

     9年ぶりの地区優勝を成し遂げたツインズは、3人の2ケタ勝利投手が抜けた穴を埋めることができるのか。今後の動きに注目したい。

  • Rソックス・ベッツの去就を左右する「お金」以外の理由とは

    2019.11.18 11:00 Monday

     レッドソックスとの契約延長に消極的であり、今オフ中にトレードで放出される可能性が取り沙汰されているムーキー・ベッツだが、ベッツがレッドソックスとの契約延長を拒むのは「フリーエージェント市場で自身の価値を試したいから」という「お金」だけが理由ではないようだ。WEEIラジオのロブ・ブラッドフォードは、レッドソックスのマイナー組織に将来有望な若手選手が枯渇していることが、ベッツの決断に影響を与えていると指摘する。

     一般的に、メジャーリーガーというものは、ワールドシリーズ制覇を最大の目標として毎年のシーズンに臨んでいる。もちろん、それはベッツも例外ではなく、「今後10年間、レッドソックスが安定して優勝を狙えるチームであるか」ということを考えた際に、レッドソックスが厳しい状況に立たされているのは事実。それが、ベッツがレッドソックスとの契約延長を拒む理由の1つとなっている可能性があるのだ。

     若手有望株の情報を扱う「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングのトップ100にランクインしているレッドソックスの選手は、一塁と三塁を守る内野手のトリストン・カサスただ1人。しかし、そのカサスも順位は全体85位に過ぎず、メジャー昇格までは少なくとも2年以上は掛かると見られている。要するに、現在のレッドソックスは球団内部の有望株のメジャー昇格による戦力アップを、ほとんど期待できない状況なのである。

     レッドソックスがメジャー有数の資金力を誇る球団であるとはいえ、スーパースターのベッツが残留するとなると、ベッツの年俸はレッドソックスが補強に使える資金に大きな制約を与えることになる。つまり、ベッツがレッドソックスに残留することにより、球団の内部からも外部からも十分な戦力補強ができないという状況が生まれてしまう可能性があるというわけだ。

     レッドソックスのマイナー組織に若手有望株が充実していれば、契約延長に対するベッツの態度も違っていたのかもしれない。やはり、レッドソックスにとっては、ベッツを放出して若手有望株を獲得するのが、チーム状況に合ったベストの選択肢なのだろう。

  • 隠れた好左腕・ポメランツ リリーフで三振率47.2%を記録

    2019.11.17 16:30 Sunday

     フリーエージェント市場で多くの球団から注目を集めそうなリリーフ投手として、ウィル・スミス(すでにブレーブスと契約)、ウィル・ハリス、そして故障からの復活が期待されるデリン・ベタンセスらの名前が挙げられるが、ひっそりと好成績を残していたサウスポーがいる。その男の名はドリュー・ポメランツだ。今季、防御率4.85に終わったポメランツだが、今オフ最高のリリーフ補強になる可能性を秘めている。

     ポメランツといえば、ロッキーズ時代にプロスペクトとして期待されながらも大成できず、メジャー6年目の2016年にようやく初の2ケタ勝利となる11勝、2017年にはレッドソックスで自己最多の17勝をマークした先発左腕だ。しかし、ジャイアンツで開幕を迎えた今季は、先発で結果を残せず、先発で17試合、リリーフで4試合に登板して2勝9敗、防御率5.68に終わり、7月末にトレードでブリュワーズへ放出。しかし、移籍後は先発で1試合、リリーフで24試合に登板し、防御率2.39と復調した。

     そのなかで注目したいのが、ポメランツの三振奪取能力の高さだ。ポメランツには、ジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)やクレイグ・キンブレル(カブス)のような知名度はないものの、今季リリーフで28回2/3を投げて106人の打者と対戦し、50奪三振を記録。9イニングに換算すると15.7三振となり、もっとわかりやすく言うと、対戦した打者の47.2%を三振に仕留めているのである。

     2002年以降の18シーズンで、リリーフとして100人以上の打者と対戦し、47.2%以上の三振率を記録した投手はポメランツを含めて5人(6度)だけ。2014年に52.5%を記録したアロルディス・チャップマン(当時レッズ)を筆頭に、キンブレル(唯一2度記録)、カーター・キャップス、ヘイダー、そしてポメランツという顔ぶれである。このうち、キャップスだけは故障により大成できなかったものの、他にもトップ10にはエリック・ガニエ、アンドリュー・ミラー、エドウィン・ディアスらが名を連ねており、今季ポメランツがリリーフで残した数字は、「超一流リリーバー」のそれなのだ。

     リリーフ転向後は、フォーシームの平均球速が上昇し、フォーシームの投球割合も増加しているというデータがある。速球の威力が増した結果、決め球のカーブもより効果的になり、それが三振率の急上昇に繋がったというわけだ。今季のたった28回2/3だけで「ポメランツは超一流のリリーバー」と決めつけてしまうのは早計かもしれないが、ブルペンの補強を目指す球団が獲得を検討する価値は十分にあるだろう。

  • 今季37本塁打のドナルドソンにレンジャーズなどが興味

    2019.11.17 15:30 Sunday

     今オフのフリーエージェント市場において、最も人材が充実しているポジションの1つとなっているのが三塁手である。ナ・リーグ打点王に輝いたアンソニー・レンドンを筆頭に、ジョシュ・ドナルドソン、マイク・ムスターカスといった好選手がズラリと顔を揃えている。三塁手の補強を目指すチームも多く、今オフは三塁手が最もホットな市場の1つとなりそうだ。

     MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは「ナショナルズ、フィリーズ、ブレーブス、レンジャーズ、ドジャースを含む多くのチームが三塁手の補強を目指している」と紹介。そして、フェインサンドが具体的な名前を挙げて紹介した5球団は、いずれもドナルドソンの獲得に興味を示しているという。

     ドナルドソンが多くの球団から興味を持たれる理由は明快だ。ブルージェイズ時代の2015年にア・リーグMVPに輝いた強打の三塁手は、37本塁打、長打率.521をマークしてパワーに衰えがないことを証明し、選球眼の良さも健在(四球率15.2%)。さらに、ゴールドグラブ賞を受賞したノーラン・アレナード(ロッキーズ)を上回ってナ・リーグ三塁手ベストとなる守備防御点+15を記録し、好守にも陰りがないことを大いにアピールした。

     スコット・ボラスがレンドンの代理人を務めていることを考えると、レンドンとの契約は一部の球団しか手を出せないような莫大なものとなる可能性があり、レンドンに比べて手頃な契約で獲得できる可能性があることも、ドナルドソンが人気を集めている理由の1つかもしれない。ドナルドソンは今季の年俸が2300万ドルで来月34歳の誕生日を迎えるため、3年7500万ドルあたりの契約が目安となりそうだ。

     ハイレベルな攻守に加え、優秀な選球眼まで兼ね備えているドナルドソン。今オフのフリーエージェント市場におけるベストの野手と評価されているレンドンよりも現時点で人気を集めているのは、決して不思議なことではない。

  • FA右腕・コールが最もフィットするチームはエンゼルス?

    2019.11.17 15:00 Sunday

     クオリファイング・オファーの返答期限を過ぎ、いよいよ本格的に幕を開けたフリーエージェント市場。ファンは自分の応援するチームがゲリット・コールやアンソニー・レンドンを獲得するのを夢見て、楽しく過ごすシーズンである。MLB公式サイトでは、リチャード・ジャスティスがフリーエージェントの有力9選手について、最もフィットする移籍先を紹介。そのなかで、コールの移籍先として大谷翔平が所属するエンゼルスを挙げている。

     ジャスティスは、コールが最もフィットする移籍先にエンゼルスを選んだ理由として、コールが南カリフォルニアの出身であること、エンゼルスが投手の補強を必要としていること、そして必要な補強には多額の資金を注入する意思があることなどを挙げている。エンゼルスのほか、ドジャース、パドレスといった西海岸に本拠地を置くチームが有力候補となるが、今季メジャー最多の326奪三振をマークした右腕を狙うチームは、もちろんこの3球団だけではないはずだ。

     球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献したレンドンとスティーブン・ストラスバーグについては、ナショナルズ残留をベストの選択肢として紹介。ナショナルズは両選手の引き留めを目指して、両選手の代理人を務めるスコット・ボラスとすでに面会しており、今後の動向が注目される。また、ジャスティスはパドレス、ドジャース、レンジャーズなどがレンドンとストラスバーグのいずれか、もしくは両方の獲得に動く可能性についても言及している。

     このほか、ベテラン左腕のコール・ハメルズは古巣のフィリーズ、好捕手のヤスマニ・グランダルは正捕手不在のアストロズ、メッツからフリーエージェントとなったザック・ウィーラーは同じニューヨークに本拠地を置くヤンキース、今季復活を遂げたジョシュ・ドナルドソンは正三塁手不在のレンジャーズ、ジャイアンツでエースとして活躍したマディソン・バムガーナーは先発投手の補強を狙うブレーブス、最優秀防御率のタイトルを手にした柳賢振(リュ・ヒョンジン)はパドレスが最もフィットする移籍先として選ばれている。ジャスティスのこれらの予想のうち、実現するものはあるのだろうか。

  • グレゴリアス ヤンキースと再契約の可能性は消滅せず

    2019.11.16 13:00 Saturday

     ヤンキースは今オフ、フリーエージェントとなったディディ・グレゴリアスに対してクオリファイング・オファーを提示しなかった。この時点で、デレク・ジーターの後継者として2015年からヤンキースの正遊撃手を務めていたグレゴリアスとヤンキースとの関係は終了したと見られていた。しかし、グレゴリアスがヤンキースと再契約を結ぶ可能性が消滅したわけではないようだ。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、グレゴリアス退団後の自軍の内野手事情に満足していると見られる。グレゴリアスが抜けた遊撃には二塁からグレイバー・トーレスを回し、今季内野のユーティリティを務めたDJレメイヒューを二塁に固定することによって、グレゴリアスが退団した穴を埋めることができるからだ。よって、グレゴリアスがヤンキースと再契約を結ぶ可能性は極めて低いと見られている。

     ところが、MLB公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホックは、「キャッシュマンはグレゴリアスの代理人を務めるジム・マレーとコンタクトを取り続けている。よって、再契約の可能性はまだ残っている」と報じている。ただし、ヤンキースの内野手事情を考慮すると、グレゴリアスがヤンキース残留を熱望した場合を除き、ヤンキースのほうから積極的にグレゴリアスとの再契約に向けて動くことはないだろう。

     もし、グレゴリアスがヤンキースに残留するのであれば、グレゴリアスが正遊撃手、トーレスが正二塁手を務め、レメイヒューが内野のユーティリティに回るという今季同様の形で来季に臨むことになる。その場合、ミゲル・アンドゥハーやグレッグ・バードは完全な余剰戦力となるため、キャッシュマンはこれらの選手のトレード放出を画策するはずだ。なお、グレゴリアスにはすでにレッズなど複数の球団からの関心が寄せられており、ヤンキースも最優先の補強ポイントは内野手ではないため、最終的にはグレゴリアスはヤンキース以外のチームと契約することになるだろう。

  • カブスがスター遊撃手・バイエズとの契約延長交渉をスタート

    2019.11.16 12:20 Saturday

     カブスは、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、ハビアー・バイエズ、ウィルソン・コントレラス、カイル・シュワーバーといった若手野手たちの成長と活躍が、2016年のワールドシリーズ制覇をもたらした。今後、これらの野手陣をいかにチームに留めておくかが戦力維持のポイントとなるが、すでにバイエズとの契約延長交渉を開始していることが報じられている。

     2018年に大ブレイクを遂げてMVP級の活躍を見せたバイエズは、今季も故障に苦しまされながらもチームの中心選手に相応しい好成績をマーク。今や球界を代表するスター遊撃手へと成長を遂げた。そのバイエズについて、シカゴ・サンタイムズのゴードン・ウィッテンマイアーは「カブスはバイエズとの契約延長交渉を開始した」と報じている。

     来月27歳の誕生日を迎えるバイエズは、今季の年俸が520万ドルで、年俸調停2年目のシーズンとなる来季は900万ドル前後まで昇給することが予想されている。年齢やこれまでの実績を考えると、今回の契約延長が実現すれば長期のものとなる可能性が高く、総額は1億ドルを超えると見られている。

     また、ウィッテンマイアーは、カブスがバイエズとの契約延長交渉を真っ先に開始した理由として、他の選手よりも契約延長を受け入れる可能性が高いことを挙げている。トレードの噂が絶えないブライアントは、強打の三塁手としてカブスが引き留めておきたい人材であるものの、自身の価値を確かめるために2年後にフリーエージェント市場へ出る意向であり、契約延長交渉は難航すると予想されている。よって、カブスとしてはバイエズとの契約延長を成立させ、スター選手をまとめて失ってしまうのを避けたいという狙いがあるのだろう。

     バイエズとブライアントはともにフリーエージェントまであと2年あるため、カブスとしては必ずしも契約延長交渉を急ぐ必要はない。しかし、少なくとも現時点では、カブスはバイエズとの契約延長を最優先に考えているようだ。

  • チェリントンがパイレーツGMに就任 2013年にRソックスで世界一

    2019.11.16 11:45 Saturday

     日本時間11月16日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、パイレーツは自軍の新GMとして、ブルージェイズで野球部門副社長を務めるベン・チェリントンを招聘する方針を固めたようだ。チェリントンはレッドソックスGM時代の2013年にワールドシリーズ制覇を経験している。現時点では、パイレーツからの正式な発表はないが、週明けにも記者会見が行われ、チェリントンのGM就任が発表される見込みとなっている。

     現在45歳のチェリントンは、20年以上にわたってメジャー球団の野球部門で様々な経験を積んでおり、パイレーツ新GMの有力候補の1人に挙げられていた。最終候補には、暫定GMを務めていたケバン・グレイブス、ブリュワーズGM補佐のマット・アーノルド、アストロズで選手育成部門のディレクターを務めるピート・ピュティーラらが名を連ねていたが、チーム再建を目指すパイレーツは、チェリントンにGMを任せることを決断した。

     チェリントンは、1998年にインディアンスのスカウトとして自身のキャリアをスタート。このときの採用面接を行ったのが、パイレーツ前GMのニール・ハンティントンだった。翌1999年にはレッドソックスへ移り、スカウト、ファームディレクター、GM補佐などを経て、2011年11月に前任のセオ・エプスタインに代わってGMに昇格。GMとして最初のシーズンとなった2012年は地区最下位に沈んだが、同年8月にドジャースとの大型トレードを成立させ、翌2013年にジョン・ファレル監督の下、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     2014年と2015年は再び地区最下位に終わり、2015年8月にチェリントンは解任されたが、この間にもチェリントンはマイナー組織の充実に尽力。ムーキー・ベッツ、アンドリュー・ベニンテンディ、ザンダー・ボガーツ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、ラファエル・デバース、エドゥアルド・ロドリゲスらを獲得・育成し、これが2018年のワールドシリーズ制覇に繋がった。

     その後、チェリントンは2016年9月にブルージェイズへ加入。近年は複数の球団からGM就任の打診を受けていたが、「土台からチームを作りたい」という自身の信念に基づき、これらのオファーを固辞していたという。今回は、監督、GM、球団社長をすべて解任して新たな時代を迎えようとしているパイレーツからのオファーということもあり、受け入れることを決めたようだ。2013年にレッドソックスを前年最下位から世界一へ導いた敏腕GMが、パイレーツをどのように立て直していくか注目だ。

  • MLB公式サイトが「アウォード受賞なし」の今季ベストナインを選出

    2019.11.15 18:30 Friday

     2019年のメジャーリーグは、日本時間11月15日の両リーグのMVP受賞者の発表をもって、アウォード発表シーズンをほぼ終了した。もちろん、アウォードの数には限りがあり、今季見事な活躍を見せた選手全員をカバーできるわけではない。MLB公式サイトではアウォードを1つも獲得できなかった選手のなかからベストナインを選出し、その活躍を称えている。

     対象となっているアウォードは、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞、MVP、サイ・ヤング賞、最優秀救援投手賞(ア・リーグはマリアーノ・リベラ賞、ナ・リーグはトレバー・ホフマン賞)、ハンク・アーロン賞、選手間投票による各賞、最優秀守備選手賞であり、これらのアウォードを1つでも受賞した選手は選考の対象外となっている。また、救援投手は極端にアウォード受賞のチャンスが少ないため、今回は2人が選出されている。「アウォードなしベストナイン」の顔ぶれは以下の通り。

    捕手:ヤスマニ・グランダル(ブリュワーズ)
    153試合 打率.246 28本塁打 77打点 5盗塁 OPS.848

    一塁手:ジョシュ・ベル(パイレーツ)
    143試合 打率.277 37本塁打 116打点 0盗塁 OPS.936

    二塁手:ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    124試合 打率.298 31本塁打 74打点 6盗塁 OPS.903

    三塁手:ラファエル・デバース(レッドソックス)
    156試合 打率.311 32本塁打 115打点 8盗塁 OPS.916

    遊撃手:マーカス・セミエン(アスレチックス)
    162試合 打率.285 33本塁打 92打点 10盗塁 OPS.892

    外野手:ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)
    144試合 打率.329 32本塁打 92打点 10盗塁 OPS.981

    外野手:オースティン・メドウズ(レイズ)
    138試合 打率.291 33本塁打 89打点 12盗塁 OPS.922

    外野手:フアン・ソト(ナショナルズ)
    150試合 打率.282 34本塁打 110打点 12盗塁 OPS.949

    指名打者:ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)
    162試合 打率.265 48本塁打 117打点 3盗塁 OPS.922

    先発投手:ゲリット・コール(アストロズ)
    33試合 20勝5敗0セーブ 防御率2.50 212回1/3 326奪三振 WHIP0.89

    救援投手:カービー・イエーツ(パドレス)
    60試合 0勝5敗41セーブ 防御率1.19 60回2/3 101奪三振 WHIP0.89

    救援投手:リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
    75試合 4勝4敗25セーブ 防御率1.80 85回 124奪三振 WHIP0.96

  • トラウトが過ごした驚異的な8年間 MVP投票2位以内が7度

    2019.11.15 17:50 Friday

     日本時間11月15日、エンゼルスが誇るスター外野手、マイク・トラウトは自身3度目となるア・リーグMVPに輝いた。現在28歳のトラウトは、2011年にメジャーデビューを果たし、フルシーズンをメジャーで過ごすのは今季が8年目。その8年間で、3度のMVPを受賞しただけでなく、MVP投票の2位以内に7度も名を連ねるという快挙を成し遂げているのである。

     トラウトは、レギュラー定着を果たして新人王を受賞した2012年にMVP投票で2位にランクイン。その後、翌2013年からのMVP投票での順位は2位→1位→2位→1位→4位→2位→1位と推移し、8シーズンのうち、4位に終わった2017年を除く7シーズンで2位以内にランクインしている。8年間のスパンで7度も2位以内にランクインしたのは史上初の快挙であり、2位に4度ランクインしたのは、スタン・ミュージアル、アルバート・プーホルス、テッド・ウィリアムスと並んで史上最多である。

     また、2位以内に7度ランクインしたのは、ミュージアルとプーホルスと並んで史上2位タイであり、これを上回るのはバリー・ボンズ(1位7度、2位2度、合計9度)だけ。しかし、ボンズが7度目の2位以内を記録したのは37歳のシーズンであり、28歳のトラウトがすでに7度も2位以内にランクインしているのは驚異的なペースと言える。

     さらに、27歳のシーズンまでに8度の5位以内を記録したのは史上最多であり、年齢に関わらずキャリア全体で見ても、ハンク・アーロンと並んで史上6位タイ。これを上回るのは、11度のボンズ、10度のプーホルス、9度で3位に並ぶミッキー・マントル、ウィリー・メイズ、ウィリアムスの合計5人だけである。

     そして、エンゼルスの球団の歴史を振り返ると、トラウトを除く選手がMVP投票で5位以内にランクインした回数の合計は、トラウトの8度より1つ多いだけ。複数回ランクインした選手は、ブラディミール・ゲレーロしかいない。また、2位以内にランクインしたのは、トラウトを除くと、1979年にMVPを受賞したドン・ベイラー、2004年にMVPを受賞したゲレーロの2人だけ。この事実から、トラウトがいかにずば抜けた存在であるかをご理解いただけるだろう。

  • メッツ・バンワグネンGM シンダーガード放出の可能性を否定

    2019.11.15 15:30 Friday

     エース級の才能を秘めたノア・シンダーガード(メッツ)は、近年トレード候補に挙げられることが多く、他球団からの注目を集めてきた。今オフには、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)とのトレードを提案する者もいたほどだ。しかし、メッツには27歳の右腕を放出する意思はないようだ。MLB公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモによると、ブロディ・バンワグネンGMはシンダーガード放出の可能性を否定したという。

     バンワグネンの話によると、複数の球団がすでにメッツに対してトレードについての問い合わせを行ってきたという。しかし、バンワグネンは「シンダーガードは現時点では売り物ではない」と明言。トレードの可能性が取り沙汰されてきた先発右腕を放出する可能性を完全に否定した。

     今季のメッツは、3年ぶりの好成績となる86勝をマークし、レギュラーシーズン終盤までワイルドカード獲得の可能性を残していた。2年連続でサイ・ヤング賞を受賞したジェイコブ・デグロムがエースに君臨し、若き主砲としてピート・アロンゾ(メジャー新人記録の53本塁打で新人王を受賞)が台頭してきたなか、来季はポストシーズン進出を目指すシーズンとなることが確実。2016年以来4年ぶりとなるポストシーズン進出を果たすためには、シンダーガードの活躍が必要不可欠というわけだ。

     メジャー2年目の2016年に14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残し、2018年にも13勝4敗、防御率3.03をマークしたシンダーガードだが、今季は自身3度目の2ケタ勝利と同2度目の200奪三振を達成したとはいえ、10勝8敗、防御率4.28、202奪三振と不本意な成績に終わった。特に8月以降は2ヶ月連続で防御率4点台と調子を落とし、相性の悪いウィルソン・ラモスとバッテリーを組むことを拒否したことが一部で報じられたが、潜在能力はエースのデグロムに勝るとも劣らないものを持っている。

     シンダーガードがデグロムと先発二本柱を形成するような活躍を見せることができれば、地区2連覇中のブレーブス、世界一に輝いたナショナルズ、大型補強を続けるフィリーズが所属する激戦のナ・リーグ東部地区を勝ち抜くチャンスもグッと広がっていくはずだ。

  • ウォーレン・スパーン賞はナショナルズ・コービンが受賞

    2019.11.15 13:55 Friday

     最も活躍した左腕に贈られる「ウォーレン・スパーン賞」の今季の受賞者に、パトリック・コービン(ナショナルズ)が選出されたことが明らかになった。同賞のTwitter公式アカウントが発表した。コービンは6年1億4000万ドルの大型契約でナショナルズに加入した今季、33試合に先発して202イニングを投げ、14勝7敗、防御率3.25、238奪三振の好成績をマークした。

     この賞は、左腕史上最多となる通算363勝を記録したウォーレン・スパーン(元ブレーブス)の功績を称えて1999年に制定されたものであり、受賞者は勝利数、防御率、奪三振数をもとにしたランキングによって決定される。今季のコービンは、左腕ではメジャー6位タイの14勝、同3位の防御率3.25、同1位タイの238奪三振と選考基準の3部門でバランス良く好成績を残し、柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、マイク・マイナー(レンジャーズ)、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)らを抑えて、嬉しい初受賞となった。

     この賞は、制定された1999年から4年連続でランディ・ジョンソン(当時ダイヤモンドバックス)が受賞し、昨季のブレイク・スネル(レイズ)、今季のコービンを含めてこれまでに合計12人が受賞。受賞回数は、ジョンソンとカーショウ(2011年、2013年、2014年、2017年)の4度が最多で、CCサバシアが3度(2007~2009年)、ヨハン・サンタナが2度(2004年、2006年)受賞している。今季プレイした投手では、カーショウ、サバシア、スネル、コービンのほか、デービッド・プライス(レッドソックス)がレイズ時代の2010年、ジオ・ゴンザレス(ブリュワーズ)がナショナルズ時代の2012年、ダラス・カイケル(ブレーブス)がアストロズ時代の2015年、ジョン・レスター(カブス)が2016年に受賞した。

  • QO返答期限 受諾は2人 8人が拒否してスミスはブレーブスと契約

    2019.11.15 13:05 Friday

     ゲリット・コール、アンソニー・レンドン、スティーブン・ストラスバーグら10人のフリーエージェント選手に対して提示されていたクオリファイング・オファーは、日本時間11月15日午前7時に返答期限を迎えた。年俸1780万ドルの1年契約となる同オファーを受諾したのは、ジェイク・オドリッジ(ツインズ)とホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)の2人。他の8人は同オファーを拒否し、ウィル・スミスは早々にブレーブスとの3年契約を決めた。

     今季自己最多の15勝をマークしたオドリッジとア・リーグ打点王に輝いたアブレイユは、クオリファイング・オファーを受諾することを決め、それぞれツインズとホワイトソックスに残留することになった。同オファーの制度が導入された2012年以降、延べ90人の選手に対して同オファーが提示されてきたが、受諾したのはオドリッジとアブレイユが7人目と8人目。過去には、2015年オフにマット・ウィータース(当時オリオールズ)、コルビー・ラスマス(当時アストロズ)、ブレット・アンダーソン(当時ドジャース)、2016年オフにニール・ウォーカー(当時メッツ)とジェレミー・ヘリクソン(当時フィリーズ)、2018年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン:当時ドジャース)が同オファーを受諾している。

     一方、コール、レンドン、ストラスバーグ、ザック・ウィーラー、マディソン・バムガーナー、ジョシュ・ドナルドソン、マーセル・オズーナ、スミスの8人は同オファーを拒否し、スミスは3年総額4000万ドルでブレーブスと契約。残りの7人は今後、フリーエージェント市場で各球団との交渉を行い、契約先を決めることになる。各選手ともすでに多くの球団からの関心が報じられており、高額の複数年契約が成立することになりそうだ。

     なお、クオリファイング・オファーを拒否した選手を他球団が獲得した場合、来年のドラフトにおける補償指名権とペナルティが発生する。スミスが流出したジャイアンツは、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を1つ獲得。スミスを獲得したブレーブスは、2番目に高い順位の指名権を喪失し、さらにインターナショナル・ボーナスプールから50万ドルが減額される。

  • ア・リーグ打点王のアブレイユ QO受諾でWソックスに残留決定

    2019.11.15 12:35 Friday

     クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、今季ア・リーグ打点王に輝いたホゼ・アブレイユはホワイトソックスからの同オファーを受諾し、残留することを決めた。複数年契約の締結に向けて交渉が進められていることが報じられるなど、アブレイユとホワイトソックスは相思相愛の関係であると見られており、同オファーの受諾は大方の予想通りの結果となった。

     今季のアブレイユは、自己最多タイとなる159試合に出場し、打率.284、38二塁打、33本塁打、123打点、OPS.834をマークして打点王のタイトルを獲得。通算179本塁打はすでに球団史上6位の数字となっており、あと21本塁打で球団史上5人目となる通算200本塁打を達成する。また、あと43本塁打で殿堂入りの好打者、ハロルド・ベインズを抜き、フランク・トーマス(殿堂入り)とポール・コナーコに次ぐ3位に浮上する。

     出塁率が低く、守備面での貢献も期待できないため、フリーエージェント市場に出た際には苦戦することが予想されていたアブレイユだが、ホワイトソックスはクラブハウスでの周囲への影響力も含め、アブレイユの存在価値を高く評価。新人スラッガーのイロイ・ヒメネスはアブレイユから刺激や好影響を受けたことを明らかにしており、首位打者に輝いたティム・アンダーソンもアブレイユの存在の大きさについて口にしていた。

     なお、アブレイユとホワイトソックスが交渉中と見られる複数年契約は、3年前後のもとになると見られる。今年のドラフトで1巡目指名を受けたアンドリュー・ボーンのメジャー昇格が2021年ごろになると予想されており、ボーンのレギュラー定着とともにアブレイユは一塁から弾き出され、指名打者専任となるか、ホワイトソックスを去る可能性が高い。ホワイトソックスはヨアン・モンカダ、ルーカス・ジオリートなど若手選手の成長により、徐々に優勝を狙える体制を整えており、再建期のチームを主砲として支えてきたアブレイユは、ホワイトソックスの一員としてポストシーズン進出を果たすチャンスが巡ってくるかもしれない。

  • 今季15勝のオドリッジ QO受諾でツインズ残留が決定

    2019.11.15 11:55 Friday

     来季もポストシーズン進出を狙うツインズは、今オフ補強が必要な先発ローテーションの穴が1つ少なくなった。クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、ジェイク・オドリッジはツインズからの同オファーを受諾。今季自己最多の15勝を挙げた29歳の右腕は、年俸1780万ドルの1年契約でツインズに残留し、来季も先発ローテーションの一角を担うことになった。

     オドリッジは、来季もホゼ・ベリオスとともに先発二本柱を形成することになる。今季のオドリッジは、30試合に先発して159イニングを投げ、15勝7敗、防御率3.51、178奪三振の好成績をマーク。わずかに規定投球回には届かなかったものの、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たすなど、自己最高のシーズンを過ごした。今のところ、ツインズの来季の先発ローテーションで固まっているのはベリオスとオドリッジの2枠だけである。

     通常であれば、自己ベストのシーズンを過ごしたこのタイミングでフリーエージェント市場に出て、大型契約を狙いたいところだが、今オフのフリーエージェント市場にはゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグ、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ザック・ウィーラーなど、オドリッジより「格上」の先発投手が充実している。来オフはトレバー・バウアー(レッズ)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)、ジェームス・パクストン(ヤンキース)、マーカス・ストローマン(メッツ)など、今オフに比べると少し格が落ちるため、オドリッジはクオリファイング・オファーの対象とならない来オフに好条件の契約を狙うことを選択したようだ。

     今季、オドリッジが好成績を残すことができた要因として、昨オフにメカニクスや球種の割合などを見直したことが挙げられている。その結果、平均球速や空振り率が上昇し、フライ系の投手でありながら、本塁打が乱発されたシーズンに被本塁打率が低下。この良い流れを来季も維持できれば、1年後には大型契約を手にすることができるはずだ。

  • QO拒否のリリーフ左腕・スミスがブレーブスと3年契約

    2019.11.15 11:35 Friday

     ジョシュ・ドナルドソンとの再契約の可能性も含めた強打者の獲得が今オフの最重要課題となっているブレーブスだが、オフシーズン序盤はブルペンの強化に力を注いでいる。先日、ベテラン右腕のダレン・オデイとの再契約を発表したのに続き、クオリファイング・オファーの返答期限を迎えた日本時間11月15日、ジャイアンツからの同オファーを拒否したウィル・スミスと3年契約を結んだことを発表した。

     現在30歳のスミスは、今季ジャイアンツでクローザーを務め、63試合に登板して65回1/3を投げ、6勝0敗34セーブ、防御率2.76、96奪三振、WHIP1.03、被打率.196の好成績をマーク。自身初となるオールスター・ゲーム選出も果たした。スミスはジョージア州出身であり、地元の球団に加入する形となった。

     3年契約の総額は4000万ドルと報じられており、2023年の契約は年俸1300万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっている。スミスはジャイアンツからクオリファイング・オファーを受けていたため、今回の契約成立により、ブレーブスは来年のドラフトでの2番目に高い順位の指名権とインターナショナル・ボーナスプール50万ドルを喪失する。

     今季ジャイアンツでクローザーを務めたスミスだが、ブレーブスは今季途中に獲得したマーク・マランソンを来季も引き続きクローザーとして起用する方針であり、スミスは同じく今季途中に加入したシェーン・グリーンとともにセットアッパーを務めることになると見られる。マランソン、スミス、グリーン、オデイはいずれもオールスター・ゲーム選出の実績があるリリーバーであり、彼らがしっかり実力を発揮できれば、ブレーブスのブルペンは球界有数の安定感を誇るものとなるだろう。

     今後、ブレーブスは強打者と先発投手の補強に動くと見られる。マディソン・バムガーナーら先発投手への関心が報じられているものの、まずは争奪戦が予想されるドナルドソンとの再契約が最優先事項となりそうだ。

  • 【ナ・リーグMVP】ドジャース・ベリンジャーが自身初の受賞

    2019.11.15 11:00 Friday

     日本時間11月15日、両リーグのMVP受賞者が発表され、ナショナル・リーグはコディ・ベリンジャー(ドジャース)が自身初の受賞となった。ドジャースの選手がMVPを受賞するのは2014年のクレイトン・カーショウ以来14度目であり、野手では1988年のカーク・ギブソン以来31年ぶり。MVP、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞の3つを同一シーズンに受賞するのは球団史上初の快挙となった。

     今季のベリンジャーは、156試合に出場して打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035の好成績をマーク。打撃面のみならず、守備面や走塁面でもハイレベルなパフォーマンスを見せ、トータルでの貢献度を高く評価される形となった。特に序盤戦の活躍は凄まじく、4月末の時点で14本塁打。前半戦は打率.336、30本塁打、OPS1.124と驚異的なペースで打ちまくっていた。

     メジャー3年目の今季、得点、安打、二塁打、本塁打、打点、四球、盗塁などの各部門で自己ベストの数字をマークし、47本塁打はメジャー4位にランクイン。ドジャースでは2001年のショーン・グリーン(49本)、2004年のエイドリアン・ベルトレイ(48本)に次ぐ史上3位の数字であり、本拠地ドジャー・スタジアムでの26本塁打が球団新記録となっただけでなく、左腕から放った18本塁打はリーグ最多だった。

     ベリンジャーは1位票19、2位票10、5位票1で、合計362ポイントを獲得。2位には317ポイントのクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、3位には242ポイントのアンソニー・レンドン(ナショナルズ)がランクインし、その他のトップ10の顔ぶれは、4位から順にケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)、ピート・アロンゾ(メッツ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、フアン・ソト(ナショナルズ)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)となった。

  • 【ア・リーグMVP】エンゼルス・トラウトが3度目の受賞

    2019.11.15 10:40 Friday

     日本時間11月15日、両リーグのMVP受賞者が発表され、アメリカン・リーグはマイク・トラウト(エンゼルス)が自身3度目の受賞となった。トラウトは投票権を持つ30人の記者から1位票を17票獲得し、合計355ポイント。1位票を13票獲得したアレックス・ブレグマン(アストロズ)を抑え、MVPを3度以上獲得した史上11人目の選手となった。

     今季のトラウトは、右足の故障により9月の大部分を欠場したものの、134試合に出場して打率.291、45本塁打、104打点、11盗塁、OPS1.083の好成績をマーク。本塁打数は自己ベストを更新し、OPSも3年連続で1.070を超えた。メジャー定着後の8年間で、MVP投票において2位以内に入れなかったのは1度だけであり、直近6年間で3度目のMVP受賞となった。

     OPS1.083だけでなく、FanGraphsが算出するWAR8.6でもリーグ最高の数字を叩き出すなど、今季もハイレベルなパフォーマンスを披露したトラウト。MVPを3度以上獲得したのは史上11人目だが、4度以上はバリー・ボンズ(7度)のみであり、あと1回MVPを受賞すれば歴代単独2位となる。また、Baseball Referenceが算出するWARでは通算72.5を記録しており、これは殿堂入り選手のアラン・トラメル(70.7)、ロン・サント(70.5)、トニー・グウィン(69.2)らをすでに上回っている。さらに、来季中にはジョー・ディマジオ(78.1)を抜く可能性もある。

     なお、トラウト(355ポイント)に次ぐ2位となったブレグマンは335ポイントを獲得。トップ10は3位から順に、マーカス・セミエン(アスレチックス)、DJレメイヒュー(ヤンキース)、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、マット・チャップマン(アスレチックス)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ネルソン・クルーズ(ツインズ)、ゲリット・コール(アストロズ)という顔ぶれになった。

  • ドジャースがレンドン獲得を検討 ターナーはコンバートに前向き

    2019.11.14 18:30 Thursday

     1988年以来31年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指したドジャースは、地区シリーズでナショナルズに敗れ、今季の戦いを終えた。そのナショナルズからフリーエージェントとなったスター三塁手を、世界一へのラストピースとして獲得する可能性がある。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ドジャースがアンソニー・レンドンの獲得に興味を示していることを伝えている。

     現在29歳のレンドンは、今季自己ベストのシーズンを過ごし、両リーグ最多の126打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得したほか、リーグ最多の44二塁打、自己最多の34本塁打、打率.319、出塁率.412、長打率.598と素晴らしい成績をマーク。ポストシーズンでも打率.276、3二塁打、2本塁打を記録し、ナショナルズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇に貢献した。

     今オフのフリーエージェント市場において、レンドンはベストの野手と評価されているが、三塁手市場にはレンドンのほかにジョシュ・ドナルドソンやマイク・ムスターカスもおり、レンドンの代理人がスコット・ボラスであることを考慮して、レンドンを回避してドナルドソンやムスターカスの獲得に動く球団も出てくると見られている。実際、ドジャースもレンドンより先にドナルドソンに興味を示していることが報じられていた。

     なお、レンドンとドナルドソンのどちらを獲得したとしても、正三塁手のジャスティン・ターナーとポジションが被ってしまうが、守備力に衰えの見られるターナーは、必要であればポジションの変更に応じる意向を示している。よって、ドジャースが新たな三塁手の獲得に成功すれば、ターナーは三塁から一塁へポジションを移す可能性が高い。

     しかし、ドジャースの一塁には長距離砲のマックス・マンシーがおり、マンシーを二塁で起用するのであれば、今度は成長株のギャビン・ラックスのポジションがなくなってしまう。若手の出場機会を犠牲にしてでも、なりふり構わず1988年以来となるワールドシリーズ制覇を目指すのか。今オフのドジャースがどんな補強を見せるか注目したい。

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