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  • 【戦評】ヤンキース快勝 不振のジャッジにも待望の一発

    2017.10.17 12:56 Tuesday

     敵地ミニッツメイド・パークでの2試合をともに接戦の末に落とし、0勝2敗で本拠地ヤンキー・スタジアムに戻ってきたヤンキース。しかし、第3戦では過去2戦の鬱憤を晴らすかのように打線が繋がり、4回までに8得点。大不振に陥っていたアーロン・ジャッジにも待望の一発が飛び出した。先発のCCサバシアは6回無失点の好投を見せ、投打が噛み合ったヤンキースが8対1で快勝。対戦成績を1勝2敗とした。

     連敗ストップを託されたのは経験豊富なベテラン左腕・サバシア。ジョージ・スプリンガーを三塁ゴロ、アレックス・ブレグマンとホゼ・アルトゥーベを空振り三振に斬って取る完璧な立ち上がりを見せると、3回裏には二死満塁のピンチでカルロス・コレアを遊撃フライに抑え、終わってみれば6回無失点。与四球4と制球はやや不安定だったが、強打者が顔を揃えるアストロズ打線に連打を許さず、連敗スタートの嫌な流れを完全に断ち切った。

     打線は2回裏二死走者なしからスターリン・カストロ、アーロン・ヒックスの連打で一、二塁のチャンスを作り、ここでトッド・フレイジャーが外角低めの球を上手くバットに乗せてライトスタンドへ運ぶ先制スリーラン。4回裏には二死一、三塁からチェイス・ヘッドリーのタイムリーで1点を追加し、ブレット・ガードナーが死球を受けて満塁となったところで暴投によりさらに追加点。そしてジャッジが内角高めの球を上手く捌き、レフトスタンドへトドメのスリーランを叩き込んだ。

     7回以降はアダム・ウォーレンが2回無安打無失点の好リリーフを見せ、9回表はデリン・ベタンセスが登場。しかし、ベタンセスは制球が定まらず、二者連続四球を与えたところで降板となってしまう。急遽マウンドに上がったトミー・ケインリーが押し出しで1点を失ったものの、最後は一死満塁からアルトゥーベを二塁への併殺打に打ち取って試合終了。ヤンキースが快勝で第3戦を制した。

     アストロズは先発のチャーリー・モートンが4回途中7失点と大誤算。打線もわずか4安打に封じられ、数少ないチャンスも生かすことができなかった。そんな中、5回裏から登板したコリン・マクヒューは4回無安打無失点の好投で自身の存在をアピールしている。


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  • レッドソックスとメッツが監督候補のコーラと面会

    2017.10.17 11:55 Tuesday

     アストロズのベンチコーチを務めるアレックス・コーラが複数球団の監督候補に挙がっている。日本時間10月16日にコーラとの面会を済ませたレッドソックスに続き、メッツもコーラとの面会を予定しているようだ。

     コーラは1996年のドラフトでドジャースから3巡目(全体88位)指名を受けてプロ入りし、1998年6月にメジャーデビュー。2000年から5シーズンにわたって正遊撃手を務め、2004年には自己最多の10本塁打、47打点をマークした。その後はインディアンス、レッドソックス、メッツ、レンジャーズ、ナショナルズを渡り歩き、レッドソックス時代の2007年にはワールドシリーズ制覇を経験。2006年と2009年にはプエルトリコ代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシックに参加した。その後は解説者を務めていたが、今季からアストロズでベンチコーチを務め、指導者としてのキャリアをスタートさせている。

     メッツとの面会は日本時間10月17日ないし18日に行われる予定。メッツの監督候補にはコーラのほかにも前タイガース監督のブラッド・オースマス、前ホワイトソックス監督のロビン・ベンチュラ、ドジャースのベンチコーチであるボブ・ゲレン、アスレチックスの三塁コーチであるチップ・ヘイル、ホワイトソックスの三塁コーチであるジョー・マクユーイング、インディアンスの一塁コーチであるサンディ・アロマーJr.らの名前が挙がっており、さらにインディアンスの投手コーチであるミッキー・キャラウェイに興味を示しているとの報道もある。

     アストロズのA.J.ヒンチ監督はコーラについて「コーチ1年目だったけれど、よくやってくれた。選手たちと良い関係を築いているし、野球をよく知っている。とても鋭い人物だし、本当によく試合を見ているよ」と高く評価している。昨オフにはダイヤモンドバックスの監督候補に挙げられ、今オフはレッドソックス、メッツのほかにもタイガースやフィリーズが監督候補の一人に挙げているように指導者としての評価は非常に高く、遅かれ早かれどこかのチームで指揮を執ることは間違いないだろう。アストロズのシーズン終了後、コーラの周辺は騒がしくなりそうだ。


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  • マドン監督はなぜラッキーを投入したのか

    2017.10.17 11:32 Tuesday

     クローザーはセーブ機会が巡ってくるまで温存すべきと主張する人がいれば、クローザーはチームでベストのリリーバーなのだから同点の場面でも出し惜しみすべきでないと主張する人もいる。ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦。カブスのジョー・マドン監督はなぜクローザーのウェイド・デービスではなく、ジョン・ラッキーを9回裏に投入したのだろうか。

     1対1の同点で迎えた9回裏二死二塁の場面でマドン監督が投入したのはデービスではなく、38歳のベテラン右腕・ラッキーだった。ラッキーはクリス・テイラーに四球を与えると、続くジャスティン・ターナーにサヨナラスリーランを被弾。カブスはクローザーのデービスを起用することなく、1対4でドジャースに敗れてしまった。

     リーグ優勝決定シリーズはドジャースの連勝スタートとなったが、デービスはここまでの2試合でまだ登板していない。「今夜はセーブ機会で起用する必要があったんだ」とマドン監督はデービスを投入しなかった理由を説明した。「デービスは球数を制限していた。1イニング限定だったんだ。あのような状況では準備をさせることも、登板させることもできなかったんだよ。もし我々がリードを奪っていたら彼は登板していたよ。ただそれだけのことさ」

     地区シリーズ第5戦で今季最多の44球を投げ、2回1/3を投げ抜いたデービス。カブスはデービスのコンディションについて慎重な姿勢を見せており、マドン監督はデービスと話し合った結果、1イニング限定で起用することを決めたという。9回裏の1イニングをデービスに任せることもできたはずだが、「セーブ機会まで待つ」というのがマドン監督の決断だった。この試合を見てクローザーのザック・ブリットンを使わずに敗退した2016年ワイルドカード・ゲームのオリオールズを思い出したファンも少なくないはずだ。

     今季リーグ最多の36本塁打を浴びたラッキーをあの場面で投入したのは正しかったのか。マドン監督は「何よりも彼の経験に賭けたんだよ。ラッキーならあの雰囲気に影響されることはないと思ったんだ」とラッキー投入の意図を説明した。一方、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「マドン監督のほうがカブスの選手のことをよく知っているんだから、私がとやかく言う問題ではないよ」としつつも、「残っていた投手の中でデービスがベストの投手だったことは間違いない。ラッキーが出てきたのはありがたかったよ」と本音も垣間見せた。

     ターナーがラッキーから劇的なサヨナラ弾を放ち、ドジャースは連勝スタートとなった。デービスでなくラッキーを投入したマドン監督の決断は、今後のシリーズの行方にどのような影響を与えていくのだろうか。


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  • モリーナが故郷・プエルトリコで復興支援活動

    2017.10.17 11:02 Tuesday

     2週間前に2017年のレギュラーシーズンは終了したが、ヤディアー・モリーナ(カージナルス)に休んでいるヒマはない。彼の時間とエネルギーは今、ハリケーン「マリア」で被害を受けた故郷・プエルトリコの復興支援のために捧げられている。

     モリーナはレギュラーシーズン最終戦の2日後にプエルトリコに到着した。食料、水、氷といったトラック5台分の支援物資が適切に住民へ配布されているかを自身の目で確認するためだ。モリーナはベガ・アルタ、ドラード、ウトゥアード、カイエイといった町を訪れているが、ベガ・アルタはモリーナが育った町であり、ドラードは現在モリーナが自宅を構えている町である。

     「ハリケーンがプエルトリコを襲った後、すぐに俺は家族や友人、プエルトリコで暮らす全ての人々のことがとても心配になった。自分の無力さを感じたし、家族や友人が無事であるかどうかがわからなくて集中できなかったよ。できる限り早く力になりたいと思っていたんだ」とモリーナは語る。

     モリーナの妻であるワンダ・トーレスさんが先頭に立って始めた募金キャンペーンにより15万ドル以上の支援金が集まり、これが今回の復興支援活動に使用された。さらにモリーナ自身も今回の復興支援活動に多大な寄付をしている(金額は未公表)。モリーナは兄のホゼや自身の基金のスタッフとともに住宅を一軒ずつ訪問し、支援物資を住民に手渡しした。そして彼らは日本時間10月16日に予定されていた全ての活動を終えた。

     もちろん、モリーナによる復興支援活動はこれで終わりではない。モリーナは毎年恒例のヤディアー・モリーナ・ホームラン・ダービーとセレブリティ・ソフトボール・ゲームを日本時間12月9日にサンフアンのヒラム・ビソーン・スタジアムで開催予定だ。これらのイベントによる収益は全てハリケーンの復興支援活動のために使われる予定となっている。

     日本時間10月17日、プエルトリコがハリケーン「マリア」の被害を受けてから26日が経過した。しかし、現地の報道によると依然として全国民の87%が電気のない生活を強いられているという。愛する故郷のために、モリーナの支援活動はこれからも続いていく。


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  • リリーフで存在感を発揮する前田健太

    2017.10.17 10:25 Tuesday

     ポストシーズンを見据えてシーズン終盤にリリーフへ配置転換された前田健太(ドジャース)。自身が思い描いていた役割ではないかもしれないが、10月の戦いにおいて前田は間違いなくドジャースの大きな戦力となっている。

     日本プロ野球とメジャーリーグでの計10年のキャリアにおいて、前田は279試合に登板。うち274試合で先発しているように、前田は生粋の先発投手である。しかし、ドジャースはレギュラーシーズン最終週、前田にポストシーズンでのリリーフ起用を打診した。慣れ親しんだ役割ではなかったが、前田はチームのためにそれを受け入れたのだった。

     それから2週間。ドジャースは3連勝でダイヤモンドバックスとの地区シリーズを突破し、リーグ優勝決定シリーズではカブス相手に2勝0敗でリードを奪っている。その中で前田が果たした役割は小さくない。「これがポストシーズンですから。理想としては先発で投げたかったですけど、この役割を与えられたので。チームのためにベストを尽くすことだけを考えています」と前田は自分に言い聞かせるように話していた。

     リリーフに回った前田について、多くの人はロングリリーフを担うだろうと考えていた。しかし、現在前田が担っているのは「対右打者のスペシャリスト」とでも言うべき役割だ。オールスター・ブレイク以降、前田は右打者を打率.160に封じている。しかも、三振を奪う割合は41%にも上る。「短いイニングを投げることで明らかに球は速くなっていますし、変化球も少し鋭くなっていると思います。先発の時より少し力を込めて投げているので、そうなるだろうとは思っていました。(右打者に強いのは)ベストピッチであるスライダーを効果的に使えているからだと思います」

     もちろん、ドジャースは前田を「対右打者のスペシャリスト」という役割のみで終わらせるつもりはない。第2戦では9回表にケンリー・ジャンセンが登板した後、ブルペンでは前田が準備を始めていた。延長戦に突入すれば前田がロングリリーフを担っていたはずだ。「対右打者のスペシャリスト」のみならず、セットアップ、ミドルリリーフ、ロングリリーフと様々な役割をこなすことができる前田の存在は、今やドジャースに不可欠なものとなっている。


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      10月16日 やはり頼れるこの男 ターナーが劇的なサヨナラ弾

      10月16日 【戦評】ターナーが劇的サヨナラ弾!ドジャース2連勝

      10月16日 ドジャースが小刻みに得点しNLCS初戦を獲る

      10月13日 ドジャース 初戦はカーショウ ダルビッシュは第2戦or第3戦

      10月13日 ドジャース シーガーが背中を痛めて全体練習欠席

      10月11日 日々存在感を増す控え捕手・バーンズ

      10月10日 【戦評】ダルビッシュ&前田が好投 ドジャースNLCS進出!

      10月8日 ドジャースが2桁12安打でNLDS2連勝

      10月7日 カーショウが4被弾もドジャースが辛くも勝利


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  • 【戦評】ターナーが劇的サヨナラ弾!ドジャース2連勝

    2017.10.16 13:04 Monday

     両軍投手陣の力投によりロースコアの接戦となったナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦。1-1の同点で迎えた9回裏、ドジャースは2四球で二死一、二塁のチャンスを作り、5回裏に同点タイムリーを放ったジャスティン・ターナーがセンターへ劇的なサヨナラスリーランを叩き込んで試合に決着をつけた。

     「今までの人生で僕が打った初めてのサヨナラ本塁打だと思うよ」とターナーが興奮気味に語った一発は、ドジャースが最後に世界一となった1988年のワールドシリーズ第1戦でカーク・ギブソンが劇的なサヨナラ弾を放ってから丸29年後に生まれた。カブスの5番手として登板したベテラン右腕、ジョン・ラッキーのフォーシームを振り抜くと、打球はドジャース・ファンの大歓声に包まれながらセンターへ一直線。最後は落下点で待ち構えていたファンのグラブに収まった。

     カブスがジョン・レスター、ドジャースがリッチ・ヒルという両左腕の先発で始まったこの試合。ヒルは5回表にアディソン・ラッセルに先制ソロを浴びたものの、終始安定したピッチングを展開し、5イニングを投げて被安打3、奪三振8、与四球1、失点1の好投。一方のレスターは制球が不安定で苦しいピッチングとなったものの、5回裏二死一、二塁の場面で降板するまでドジャース打線をターナーのタイムリーによる1点のみに抑え、なんとか試合を作った。6回以降は両軍のブルペン陣が力投。8回裏、ドジャースは一死一、二塁と勝ち越しのチャンスを迎えたものの、オースティン・バーンズが遊撃への併殺打に倒れ、チャンスを生かすことができなかった。そして9回裏。ターナーに劇的な一発が飛び出し、ドジャースが本拠地で2連勝を飾った。

     カブスのジョー・マドン監督は「素晴らしい試合だった」と白熱の一戦を振り返った。「我々のディフェンスは素晴らしかったと思うよ。フィールドのあちこちで見事な守備があった。本当に面白い試合だったよ。最後はドジャースが我々を破った。こういうことは時々あるから仕方ないよ」。移動日を一日挟み、舞台はカブスの本拠地リグリー・フィールドに移される。ドジャースが一気にワールドシリーズ進出を決めるのか、昨季のワールドシリーズ王者・カブスが本拠地で意地を見せるのか。第3戦以降の戦いにも注目だ。


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  • 主力大量FAのロイヤルズ 来季のチーム作りはどうなる?

    2017.10.16 12:43 Monday

     最も忙しいオフシーズンを過ごすことになると見られている球団の一つがロイヤルズである。2014年から2年連続でワールドシリーズへ進出し、2015年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたチームを支えた主力選手の多くがフリーエージェントとなる今オフ。ロイヤルズはどのようにチーム作りを進めていくのだろうか。

     ロイヤルズは一塁手のエリック・ホズマー、三塁手のマイク・ムスターカス、遊撃手のアルシデス・エスコバー、外野手のロレンゾ・ケインとメルキー・カブレラ、そしてジェイソン・バルガス、ピーター・モイラン、トレバー・ケーヒルの3投手がフリーエージェントとなる。レギュラー野手の半分、最多勝左腕、リーグ最多登板のリリーフ右腕が一気に流出する可能性があるのだ。また、マイク・マイナーの来季契約は相互オプションとなっており、マイナーがオプションを破棄するようであれば来季のクローザー有力候補まで失うことになる。

     ただし、デイトン・ムーアGMは2018年も優勝を狙えるチーム作りをすることを明言しており、彼ら全員をみすみす流出させてしまうようなことはしないだろう。必要な戦力には相応の契約条件を提示し、全力で引き止めにかかるはずだ。チーム内に代替戦力が見つからないのは一塁手のホズマー。球団の顔であり、攻守ともにハイレベルな能力を兼ね備えた一塁手の代わりはチーム内どころか、フリーエージェント市場にもなかなか見当たらない。おそらくムーアGMはホズマーとの再契約を最優先事項としてオフシーズンに臨むことだろう。一方、三塁にはチェスラー・カスバート、遊撃にはラウル・モンデシー、中堅にはパウロ・オーランドがいる。戦力レベルは落ちてしまうが、大金を積んでまでムスターカス、エスコバー、ケインを引き留めるようなことはしないのではないだろうか。

     先発ローテーションはバーガスが流出してもダニー・ダフィー、ジェイソン・ハメル、イアン・ケネディ、ジェイコブ・ジュニス、ネイト・カーンズで一応形にはなる。しかし、質量ともに十分とは言い難く、補強に動くことは間違いないだろう。ケルビン・ヘレーラの支配力に陰りが見えるブルペンも同様だ。

     ロースターの顔ぶれが一新される可能性の高い2018年のロイヤルズ。今オフ、ムーアGMが見せる動きに注目したい。


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  • マリナーズ 2018年シーズンのローテ―ション事情は?

    2017.10.16 12:15 Monday

     2017年のマリナーズはフェリックス・ヘルナンデス、岩隈久志、ジェームズ・パクストン、ドリュー・スマイリー、ヨバニ・ガヤードの5人で先発ローテーションを形成し、16年ぶりのポストシーズン進出を目指すはずだった。しかし、この5人が先発したのはわずか68試合。故障者続出により開幕前の構想は完全に崩壊した。先発ローテーションの立て直しが今オフのマリナーズの最優先課題となる。

     ヘルナンデスは右肩炎症などによって2度の故障者リスト入りを経験し、16先発止まり。岩隈は開幕から6試合に先発したところで右肩炎症により故障者リスト入りし、シーズン閉幕まで復帰できなかった。開幕から絶好調だったパクストンも左前腕痛などで2度にわたって故障者リストに入り、24先発で規定投球回には届かず。ガヤードは不振でブルペンに回され、スマイリーに至っては開幕前に左屈筋痛で戦列を離れ、7月にトミー・ジョン手術を受けて今季どころか来季の戦列復帰すらほぼ絶望となった。

     そんな状況の中、アリエル・ミランダがチーム最多の29試合に先発して8勝を挙げるなど奮闘したが、160イニング止まりで規定投球回には惜しくも届かず、今季のマリナーズの投手は一人も規定投球回に到達しなかった。シーズン途中に獲得したエラスモ・ラミレス、マルコ・ゴンザレス、マイク・リークや、マイナーから昇格させた投手たちをやりくりしながらシーズンを戦い、起用した先発投手17人は両リーグ最多。つぎはぎだらけの先発ローテーションでは熾烈なワイルドカード争いを勝ち抜けるはずもなかった。

     来季の先発ローテーションについてはマリナーズ加入後の5先発で3勝1敗、防御率2.53と好投したリーク、コンディション面の不安はあるものの実力者であるヘルナンデスとパクストンは当確。残り2枠を計算できる先発投手で埋める必要がある。フリーエージェント市場からの補強を目指すのであれば、アレックス・カッブ(レイズ)、ランス・リン(カージナルス)、ジェレミー・ヘリクソン(オリオールズ)らが獲得候補。球団内の若手投手を抜擢するのも一つの方法だが、今季の惨状を考えるとカッブやリンのような実力者を少なくとも一人は加えておきたいところだろう。忘れてはいけないのが大谷翔平(北海道日本ハム)の存在。長年チームを支えてきたエース右腕・ヘルナンデスに取って代わる存在として、ジェリー・ディポートGMが獲得を目指していることは間違いない。


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  • アストロズ Wエースの快投でブルペンは休養十分

    2017.10.16 11:27 Monday

     リーグ優勝決定シリーズ第2戦でジャスティン・バーランダーが124球の完投勝利をマークしたアストロズは、移動日となっている日本時間10月16日と合わせて2日間、完全にブルペンを休ませることができた。第1戦で7イニングを投げたダラス・カイケルも含め、左右のダブルエースの好投はチームに好影響をもたらしそうだ。

     「間違いなく、最初の2試合での戦いぶりは我々にとって素晴らしいものだよ。2勝0敗とリードを奪い、カイケルとバーランダーが長いイニングを投げてくれたおかげでブルペンを必要以上に使わなくて済んだ。こんなに投手を節約できるとは思っていなかったから、驚いているよ」とA.J.ヒンチ監督はダブルエースの活躍を称賛した。

     ここまでポストシーズン6試合を戦っているアストロズ。セットアッパーを務めるクリス・デベンスキーが4試合、クローザーのケン・ジャイルズが3試合に登板しているが、その他のリリーフ投手の登板はいずれも2試合以下。ブルペンがやや不安定という事情はあるにせよ、ブルペンを酷使することなく戦っていることは、この先の戦いにおいて大きなアドバンテージとなるだろう。

     敵地ヤンキー・スタジアムに舞台を移しての第3戦ではチャーリー・モートン、第4戦ではランス・マカラーズJr.とブラッド・ピーコックのいずれかが先発する予定となっており、ダブルエースと比較するとやや格が落ちる。7イニングを投げたカイケル、9イニングを投げ抜いて完投勝利をマークしたバーランダーのようなピッチングを期待するのは難しく、場合によってはブルペンを総動員するような展開になることも考えられる。それだけにブルペンに控える投手の大半がフレッシュな状態でこの先の戦いに臨めることは、ブルペンをフル稼働させながら勝ち抜いてきたヤンキースにない強みである。

     あとはフレッシュなブルペンをヒンチ監督が適切に操作できるかどうか。短期決戦では一つのミスが命取りとなり、流れを大きく変えてしまうこともあるだけに、継投勝負になるであろう第3戦、第4戦ではヒンチ監督の手腕にも注目が集まる。


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  • 元ホワイトソックスの救援右腕・ウェブが交通事故死

    2017.10.16 11:01 Monday

     2013年から4シーズンにわたってホワイトソックスでプレイし、メジャー通算94試合に登板した実績を持つダニエル・ウェブが日本時間10月15日、交通事故により死亡した。28歳という若さだった。

     ウェブはテネシー州の北西部をATV(四輪バギー)で走行中、森林の中で障害物と衝突して横転。首の骨を折り、それが致命傷となった。ウェブは数週間前に結婚したばかりであり、この事故により負傷したウェブ以外の3人のうちの1人がウェブの妻だった。なお、ホワイトソックスはウェブの事故死に関して日本時間10月16日に声明を発表している。

     2016年6月にトミー・ジョン手術を受けたウェブは今季を全休。2016年11月にホワイトソックスを解雇された後、無所属のまま一年を過ごし、来季は再起をかけたシーズンとなるはずだった。2009年のドラフトでブルージェイズから18巡目(全体550位)指名を受けてプロ入りし、2012年1月にトレードでホワイトソックスへ移籍。2013年9月にメジャーデビューを果たし、2014年には自己最多の57試合に登板して6勝5敗、防御率3.99をマークした。

     2014年2月にはウェブの母サンドラが54歳で死去した。ウェブはスプリング・トレーニングで開幕ロースターの座をかけて競争している最中に母の死を知らされた。母の死から一年が経過したときに「毎日母のことを考えていたよ。辛い日もあった。受け入れるにはしばらく時間が掛かったよ」と語っていたウェブ。ローリングス製のウェブのグラブには最愛の母の名前が刺繍されていた。


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  • 敵地で2連敗もヤンキースがまだ終わっていない3つの理由

    2017.10.16 10:33 Monday

     アストロズとのリーグ優勝決定シリーズで敵地2連敗スタートとなったヤンキース。しかし、ワールドシリーズ進出を諦めるにはまだ早い。ジョー・ジラルディ監督は「さあホームに戻ろう。そして、何が起こるか見てみようじゃないか」とチームを鼓舞している。

     アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークで行われた第1戦、第2戦はともに両軍投手陣の好投によりロースコアの接戦が繰り広げられた。いずれも2対1でアストロズの勝利となったが、両軍に明らかな力の差があるわけではない。グレッグ・バードは「僕たちのチームにはパニックは全くないよ」とチームが平静を保っていることを強調している。第3戦から舞台をヤンキー・スタジアムに移して行われるリーグ優勝決定シリーズ。ヤンキースがここから巻き返し、球団史上41度目のワールドシリーズへ進出できるであろう理由を3つ、以下に挙げる。

     

    ①崖っぷちの状況から生き返ったヤンキース

     今年のポストシーズンにおいて、ヤンキースは「負ければ終わり」という試合を4度も制してきた。ツインズとのワイルドカード・ゲームに勝利し、インディアンスとの地区シリーズでは2連敗と追い込まれた後に3連勝。崖っぷちの状況でもパニックになることなく実力を発揮し、乗り越えてきたのが今年のヤンキースなのだ。「二度あることは三度ある」ではないが、ワイルドカード・ゲームと地区シリーズでの経験は大きな武器となるはずだ。

     

    ②目覚めよベイビー・ボンバーズ

     アーロン・ジャッジとゲーリー・サンチェスの若手コンビは今年のレギュラーシーズンにおいてヤンキース打線の中心的存在だった。2人で85本塁打を放ったが、これは25歳以下のコンビでは史上最多の数字(従来の記録は2007年にブリュワーズのライアン・ブラウンとプリンス・フィルダーが記録した84本塁打)。そして、ヤンキースは今年のポストシーズンをこの2人の貢献がほとんどない状態で勝ち上がってきているのだ。「打つべきだった球を空振りしたり、スイングするべきでない球に手を出したりしてしまった」と語るのはサンチェス。ワイルドカード・ゲーム以降輝きを失っているジャッジも「俺たちは諦めない。戦い続けるんだ」と力強いコメントを残している。

     

    ③好成績を残しているホーム

     今年のヤンキースはポストシーズンを含めるとホームで54勝30敗という好成績を残している。これ以上の成績をマークしているチームはア・リーグには存在しない。ヤンキースがリーグ優勝決定シリーズの舞台に立っているのは、ホームでの好成績があってこそなのだ。ここまでの2試合ではダラス・カイケル、ジャスティン・バーランダーというアストロズの左右のエースに苦戦したが、彼らに比べると第3戦と第4戦で先発予定のチャーリー・モートンとランス・マカラーズJr.は与しやすい投手。生え抜きのベテラン外野手であるブレット・ガードナーは「俺たちは一年を通してホームで良い戦いをしてきた。特に最近はね。ポストシーズンではまだホームで負けていないんだぜ」とホームでの戦いに自信を見せた。


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  • ドジャースが小刻みに得点しNLCS初戦を獲る

    2017.10.16 09:41 Monday

     日本時間10月15日、ナ・リーグでもリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)が始まり、カブスとドジャースによる昨年と同じ組み合わせとなった。試合はドジャースが先制を許すも中盤から小刻みに点数を重ねて5対2と逆転勝利を収めた。

     この日の先発はホゼ・キンターナとクレイトン・カーショウ。キンターナはナショナルズとの地区シリーズ(NLDS)での登板から中1日おいての先発だった。一方のカーショウはこのNLCSでの通算成績が8試合に登板して1勝4敗と分が悪いシリーズとなっている。そして注目された両者の立ち上がり。先にマウンドに上がったカーショウは先頭打者のジョン・ジェイを空三振に抑えるも続くクリス・ブライアントとアンソニー・リゾに出塁を許す。いきなりピンチを招くも後続を抑えて無失点に切り抜ける。一方のキンターナも負けじと2者連続三振を含むドジャース打線を3人で片づけた。

     3回までは両軍とも無得点だったが、この試合、先制をしたのはカブスだった。4回表の攻撃では先頭打者のウィルソン・コントレラスが中安で出塁すると続くアルバート・アルモーラJr.がカーショウのスライダーを打つとその打球は左翼スタンドとへ消えていき、相手エースから2点をもぎ取った。被弾したカーショウは去るダイヤモンドバックスとの地区シリーズでも本塁打で失点していただけに不安が残る結果となった。カーショウは5回を投げて4被安打2失点の成績でマウンドを降りた。

     エースを援護したいドジャース打線は先制を許した直後の5回裏、1死からキンターナが制球を乱しての連続四球で一・二塁のチャンスをつくる。ここでヤシエル・プイーグに適時二塁打が飛び出して1対2と1点差に迫る。そしてここで打席に入るのは腰の故障で登録を外れたコリー・シーガーの代わりにスタメン出場しているチャーリー・カルバーソン。1死二・三塁から犠飛を打って2対2の同点としチームの期待に応えた。その後もクリス・テイラーやプイーグの一発などで3点を加えた打線は7回裏終了時点で5対2と逆転していた。

     カブスの先発、キンターナは登板間隔が短いのにもかかわらず5回2被安打2失点と試合をつくった。しかし、彼の後を継いだリリーフ陣が立て続けに打たれて2点のリードはすぐに終わってしまった。また、6回途中から登板したドジャースの3番手、前田健太にも回またぎながらわずか5球で3者凡退に抑えられ攻撃のきっかけをつかめずにいた。そして試合は9回表、この回の先頭打者はリゾからだったが相手守護神のケンリー・ジャンセンに手も足も出ず3者連続三振に打ち取られて試合終了となった。

     まず1勝を挙げたドジャース。第2戦の先発はリッチ・ヒル。一方のカブスはジョン・レスターと左腕同士の対決となる。果たして勝利するのはどちらのチームか、ワールドシリーズ進出をかけた熱戦が今後も続いていく。


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  • バーランダー完投&コレアのサヨナラ打でアストロズ2連勝

    2017.10.15 10:36 Sunday

     ヤンキースとアストロズによるリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)は日本時間10月15日に第2戦を迎えた。この日の先発はルイス・セベリーノとジャスティン・バーランダー。このエース格同士の対決はヤンキースの早めの継投により長くは続くことはなかったが、バーランダーが124球完投、チームは9回裏にサヨナラ勝ちを収めてアストロズが今シリーズ2連勝とした。

     ヤンキースの先発、セベリーノは去るインディアンスとの地区シリーズ(ALDS)第4戦で7回3失点と好投をみせてチームの勝利に貢献している。一方のバーランダーはアストロズ移籍後負け知らずであり、今ポストシーズンでは既に2勝を挙げていた。この試合、先にマウンドに立ったバーランダーは初回のヤンキース打線を2者連続三振を含む3人できっちりと抑えた。対するセベリーノはホゼ・アルトゥーベとカルロス・コレアに出塁を許して2死一・二塁のピンチを招くも後続を内野ゴロに打ち取り難を乗り切った。

     3回までは両軍得点がなかったがこの状況を一変させたのはアストロズが誇る若き4番打者のバットだった。4回裏、1死から打席に立ったコレアはカウント1-2からの99マイルのフォーシームを打ち、これをを右翼スタンドへと運んで1点を先制した。被弾したセベリーノはその後は崩れることなく4回を投げ切ったものの、ヤンキースは早めの継投で5回からは2番手、トミー・ケインリーを登板させた。

     前日の試合では2対1とわずか1点差で敗れたヤンキースはこのまま黙っている訳にはいかない。先制された直後の5回表の攻撃では2死からアーロン・ヒックスが二塁打で出塁すると続くトッド・フレイジャーも同じく二塁打を放ってチームは瞬く間に1対1の同点に追いついた。その後は両軍ともに得点できず試合はこのまま9回裏のアストロズの攻撃を迎えた。

     9回裏のマウンドには守護神のアロルディス・チャップマン。先頭打者を三振に打ち取って1死をとるもアルトゥーベに左安を打たれて出塁を許す。ここで迎えるは先制弾を放っているコレアだった。チャップマンは100マイル近い直球で攻めるが制球が定まらずカウント3-2とする。そしてコレアは6球目を捉えると打球は右翼方面に飛んでいき、その間に一塁走者のアルトゥーベが一気にホームへ帰ってチームは2対1でサヨナラ勝利を収めた。

     4番のコレアは3打数2安打2打点の活躍。一方で先発のバーランダーも124球完投勝利を挙げて無敗神話を継続させた。投打がかみあったアストロズは2連勝と勢いに乗って次は敵地、ヤンキー・スタジアムへと乗り込む。まず1勝を挙げたいヤンキースの次戦の先発はCCサバシアが予定されている。対するアストロズはチャーリー・モートンが先発のマウンドに立つ。


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  • 田中が6回2失点の好投もリベンジならず

    2017.10.14 13:20 Saturday

     日本時間10月14日からア・リーグでリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)が始まった。2009年以来のワールドシリーズ進出を目指すヤンキースとア・リーグ編入後初のALCS進出を果たしたアストロズとの対戦。ヤンキースの先発、田中将大は2015年の雪辱を果たすためにマウンドに上がったが惜しくもリベンジはならなかった。

     田中は2015年のワイルドカードでアストロズと対戦したことがあり、当時は5回を投げて4被安打2失点で敗戦投手となっている。その時の相手先発はダラス・カイケルでありまさに因縁の対決となった。ちなみにカイケルは6回3被安打無失点と勝利投手になった。そして迎えた今回のALCS初戦、両者は初回に四球で走者を背負うも落ち着いた投球で後続を抑えて無失点スタートを切った。

     初回を切り抜けた田中は3回までアストロズ打線を無安打に抑えていたが、4回裏につかまってしまう。1死からホゼ・アルトゥーベに内野安打を打たれるとその後は盗塁を許し、走者を二塁に進めてしまう。ここで去る地区シリーズ(ALDS)では2本塁打6打点と活躍した4番のカルロス・コレアを迎えた。けん制で二塁にいるアルトゥーベを警戒するもカウント2-1からコレアに4球目のシンカーを打たれ、これが適時打となり田中は先制点を許してしまう。続く、ユリエスキ・グリエルにも打たれてこの回だけで2点を失った。それでも失点はこの回のみで6回を投げて4被安打2失点と先発としての役割を果たしてマウンドを降りた。

     一方のカイケルはポストシーズン通算4試合で3勝0敗 防御率2.29と抜群の安定感を誇る投手であり、この日も地区シリーズ2連敗の崖っぷちから勝ち上がってきたヤンキース打線を抑えていく。5回表に2死一・二塁のピンチの場面からジャッジに左安を打たれたことで失点するかに思われたが、味方の守備に助けられて無失点で切り抜けた。その後も崩れることなく7回まで相手打線を4安打、奪った三振は2桁10個を数えた。

     8回からアストロズは逃げ切り体制に入り、2番手のクリス・デベンスキーを投入。しかし、1死をとるもののガードナーを四球で歩かせてしまいここで交代。ここでチームは守護神のケン・ジャイルズを登板させた。登板したジャイルズも四球で2死一・二塁とピンチを広げてしまう。ここで打席にはALDSで2本塁打と活躍したディディ・グレゴリウス。カウント0-2から5球目のスライダーで空三振に抑え無失点で切り抜けた。

     このままでは終われないヤンキースは9回表にグレッグ・バードが2死から意地のソロ本塁打を放って1点を返すも反撃はここまで。2対1でアストロズが勝利した。ヤンキース打線は6回2失点と好投した田中を援護することができず大事な初戦を落としてしまった。明日、第2戦はルイス・セベリーノとジャスティン・バーランダーの投げ合いが発表されている。


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  • 【戦評】シャーザーから4得点 カブスが乱戦制しNLCS進出!

    2017.10.13 14:40 Friday

     勝者が次のラウンドへ進む地区シリーズ第5戦。両軍とも7人の投手を送り込み、まさに総力戦と呼ぶに相応しい試合が繰り広げられた。4時間半を超える乱戦を制し、ドジャースが待つロサンゼルスへ乗り込むことになったのは昨季ワールドシリーズ王者のカブスだった。

     カブスの先発は第1戦で好投したカイル・ヘンドリックス。一方のナショナルズは第4戦に先発予定ながらスティーブン・ストラスバーグにその座を譲ったタナー・ロアークではなく、第2戦で先発したジオ・ゴンザレスが中4日で先発のマウンドに上がった。

     1回表、カブスは先頭のジョン・ジェイが二塁打で出塁すると、ゴンザレスの暴投の間に三進し、一死後にアンソニー・リゾーの二塁ゴロの間にジョンが生還して先制。しかしナショナルズは2回裏、先頭のダニエル・マーフィーのソロ本塁打で追いつくと、さらに連打で無死一、二塁のチャンスを作り、マイケル・テイラーがレフトスタンドへスリーランを叩き込んで3点を勝ち越した。

     ナショナルズが試合の流れを掴んだかに思われたが、3回表一死満塁からアディソン・ラッセルの遊撃ゴロの間に1点を返すと、ゴンザレスの暴投でさらに1点。1点差となり、試合の行方はわからなくなった。

     試合が大きく動いたのは5回表。ナショナルズは1点リードの状況でエースのマックス・シャーザーを投入した。しかし、簡単に二死を取った後に連打を浴びて一、二塁のピンチを背負い、ここでラッセルが逆転の2点タイムリー。ジェイソン・ヘイワードが敬遠で歩いて再び二死一、二塁となり、ハビアー・バイエズは空振り三振で攻撃終了かと思われたものの、マット・ウィータースが後逸。ウィータースから一塁への送球がライト前へ転々としている間にカブスは1点を追加した。さらに次打者トミー・ラステラが打撃妨害で出塁して二死満塁となり、ジョン・ジェイの押し出し死球でこの回4点目。カブスは相手のミスに乗じてシャーザーから4点を奪い、逆転に成功した。

     6回以降は点の取り合い。取れば取られるを繰り返し、8回が終了した時点で9対8とカブスが1点リード。9回裏の攻撃は1番トレイ・ターナーからの好打順だったが、7回裏から登板していたウェイド・デービスが三者凡退に抑えて7アウト・セーブを完成させ、大乱戦の最後を締めくくった。

     カブスは地区シリーズをスイープで突破し、準備万端で待ち構えるドジャースとリーグ優勝決定シリーズを戦うことになる。ワールドシリーズ進出をかけたリーグ優勝決定シリーズは日本時間10月15日にドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで開幕する。


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  • アストロズ 本拠地スタート歓迎もヤンキースの勢いを警戒

    2017.10.13 12:27 Friday

     リーグ優勝決定シリーズの対戦相手がヤンキースとなり、ホームフィールド・アドバンテージを手にしたアストロズ。本拠地での第1戦と第2戦にダラス・カイケル&ジャスティン・バーランダーのダブル・エースを送り込んで必勝を期すが、同時に大逆転で地区シリーズを制したヤンキースの勢いを警戒している。

     オールスター遊撃手のカルロス・コレアは「ホームでシリーズをスタートできるのは素晴らしいことだよ」と本拠地でシリーズ開幕を迎えられることを喜んだ。コレアはレギュラーシーズン、ヤンキースを相手に28打数14安打(打率.500)、10打点と大活躍。今回のリーグ優勝決定シリーズでも活躍が期待されるが、「インディアンスは100勝以上してリーグ最高勝率だったけど、そんなことは関係ない。ヤンキースはその最高勝率チームを破って勝ち上がってきた手ごわい相手なんだ。2連敗から逆転してきたんだから、彼らには勢いがある。だからこそ、ホームで開幕できるのはありがたいよね」と気を引き締めていた。

     ヤンキース対インディアンスの結果次第ではクリーブランドへ飛ばなければならない可能性もあっただけに、A.J.ヒンチ監督はいかなる状況に対しても準備をしていたとしつつも、クリーブランドへ飛ぶ必要がなくなったことを素直に喜んだ。「ホームフィールド・アドバンテージを得られたのはとても嬉しいよ。(リーグ優勝決定シリーズは)困難な戦いになるだろう。ヤンキースはワイルドカード・ゲームと地区シリーズを勝ち抜き、非常に勢いがある。シーズン中は数試合しか対戦していないけど、しっかり対策を練って準備しているよ」

     ランス・マカラーズJr.は「ヤンキースは彼らがなぜ優れたチームと思われているのかを証明したよね」と、かつて父がプレイしたヤンキースの戦いぶりを称えた。そして、「ホームでスタートできることをみんな喜んでいると思うよ。ニューヨークのような大都市はほかにないから、ホームでスタートできるというのは大きいよ」と他の選手・監督と同様にホームフィールド・アドバンテージを歓迎していた。

     強力打線を武器にレッドソックスを圧倒したアストロズ。奇跡的なカムバックでインディアンスを撃破したヤンキース。この両者が激突するリーグ優勝決定シリーズが面白くならないわけがない。白熱した試合が連日繰り広げられることを期待したい。


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  • ドジャース 初戦はカーショウ ダルビッシュは第2戦or第3戦

    2017.10.13 11:52 Friday

     1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を目指すドジャースは、日本時間10月15日からリーグ優勝決定シリーズを戦う。4勝先取のこのシリーズに向けて、ドジャースの先発ローテーションがほぼ固まった。

     デーブ・ロバーツ監督は第1戦に大黒柱のクレイトン・カーショウ、第4戦に今季16勝のアレックス・ウッドを先発させることを発表した。第2戦と第3戦についてはリッチ・ヒルとダルビッシュ有が先発することになるが、どちらがどの試合に投げるかは対戦相手(ナショナルズまたはカブス)が決まってから判断するという。ダイヤモンドバックスとの地区シリーズではヒルが第2戦、ダルビッシュが第3戦に先発したが、両者の順番が入れ替わる可能性もある。ナショナルズの打者たちはダルビッシュとの対戦経験が非常に少なく、また、昨季のリーグ優勝決定シリーズでヒルがカブス打線を相手に6回無失点の好投を見せたという実績もあり、対ナショナルズの場合はダルビッシュが第2戦、対カブスの場合はヒルが第2戦に投げるのではないかと見られている。

     「もうほとんど(先発ローテーションは)決まったよ」とロバーツ監督。「あとは今夜の試合が終わってからだね。対戦相手がわかってから(第2戦と第3戦の)決断をするつもりだよ」と方針を明らかにした。

     リーグ優勝決定シリーズに向けてドジャースのロースターに大きな変更はないと見られており、唯一ロースターに加わる可能性があるとされているのがリリーフ左腕のルイス・アビランである。アビランは今季61試合に登板して防御率2.93と安定したピッチング。ポストシーズンでは通算11試合に登板して防御率0.00をマークしている。左肩の状態に不安があったため地区シリーズのロースターからは外れていたが、コンディションはすでに万全だ。アビランがロースターに加わればトニー・シングラーニ、トニー・ワトソンと合わせて3人のリリーフ左腕を抱えることになり、投手起用にも幅が生まれるだろう。また、リリーバーとして存在感を増している前田健太は日本時間10月13日にブルペンで25球を投げ、好調ぶりをアピールしていた。


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  • ドジャース シーガーが背中を痛めて全体練習欠席

    2017.10.13 11:30 Friday

     日本時間10月15日からリーグ優勝決定シリーズに臨むドジャースの正遊撃手コリー・シーガーが、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦で背中を痛めた影響により、日本時間10月13日に本拠地ドジャー・スタジアムで行われた全体練習を欠席した。デーブ・ロバーツ監督によると、リーグ優勝決定シリーズ第1戦には出場できる見込みだという。

     シーガーは地区シリーズ第3戦でスライディングの際に背中を痛めた。ロバーツ監督によるとシーガーは軽傷であり、現在治療を受けているという。現在行われているカブス対ナショナルズの勝者とリーグ優勝決定シリーズで激突することになるが、シーガーがリーグ優勝決定シリーズ第1戦に出場できないような事態は今のところ想定されておらず、ロバーツ監督も楽観的な姿勢を見せていた。今日の全体練習では万が一の場合に備えてエンリケ・ヘルナンデス、クリス・テイラー、チャーリー・カルバーソンの3人が内野守備練習の際に遊撃のポジションに就いていたものの、よほどのことがない限りシーガーがスタメン出場することになるはずだ。

     「シーガーを休ませて、治療を受けさせる方がベターだと判断したんだ。彼の右肘を休ませることもできるからね」とロバーツ監督はシーガーを欠席させた意図を明らかにした。シーガーは右肘にも不安を抱えており、シーズン終盤には数試合を欠場。右肘の影響で調子を落としていた時期もあり、シーズン終了後に手術を受ける可能性も取り沙汰されている。全体練習を欠席させることにより、背中だけでなく右肘の状態にもプラスになるとコーチ陣は判断したようだ。

     また、この日の全体練習には正捕手のヤスマニ・グランダルも参加しなかった。グランダルは妊娠中の妻と行動を共にするためにアリゾナの自宅へ移動。ロバーツ監督によると、グランダルは日本時間10月14日に行われる全体練習までにはチームに合流する見込みとなっている。


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  • セーブ王・ホランドが選手オプションを破棄してFAに

    2017.10.13 11:05 Friday

     トミー・ジョン手術の影響により2016年シーズンを全休し、今季ロッキーズでメジャー復帰を果たしたグレッグ・ホランド。夏場に息切れしたとはいえ、リーグ最多タイの41セーブをマークする活躍を見せたが、どうやら来季の選手オプションを破棄して再びフリーエージェント市場に打って出るようだ。

     ホランドは今年1月下旬にロッキーズと年俸600万ドルの1年契約を結んだ(出来高により900万ドルが追加され、最終的には1500万ドル)。この契約には2018年の相互オプション(年俸1000万ドル)が含まれていたが、50試合以上に登板または30試合以上を完了すれば年俸1500万ドルの選手オプションに変わるという条項が含まれており、61登板&58完了を記録したホランドはこの条件をクリア。ホランドは年俸1500万ドルでロッキーズに残留するか、オプションを破棄してフリーエージェントになるかを選択できる立場となっていた。

     8月に防御率13.50という大乱調があったため、シーズン通算の防御率は3.61となってしまったものの、8月を除けば防御率は1点台。4月と5月には月間最優秀リリーバーに選出され、最多セーブのタイトルを初受賞したとあって、オプションを行使して残留するよりもフリーエージェント市場に出たほうが好条件の契約を得られると判断したのだろう。

     「俺たちはポストシーズン進出に相応しいロースターを抱えていたと思う。でも、良い選手を揃えたからといってポストシーズンに行けるわけではないんだ。このチームのケミストリーは素晴らしかったよ」とワイルドカード獲得を決めた試合後に語っていたホランドだが、1年限りでロッキーズを去ることがほぼ確実となった(もちろんロッキーズと再契約を結ぶ可能性もある)。

     昨オフはアロルディス・チャップマン(ヤンキース)、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)、マーク・マランソン(ジャイアンツ)ら大物クローザーが大型契約を手にしたが、ホランドの契約はマランソンの4年6200万ドルが基準になると言われている。トミー・ジョン手術からの復活を遂げた右腕は来季どのチームで試合を締めくくるのだろうか。


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  • ヤンキースがALCSのローテを発表 田中が第1戦で先発へ

    2017.10.13 10:32 Friday

     2連敗後の3連勝でインディアンスを破り、2012年以来5年ぶりのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)への進出を決めたヤンキース。第3戦でシリーズの流れを一変させる快投を見せた田中将大がアストロズとのALCS第1戦に先発することが日本時間10月13日に球団から発表された。

     ヤンキースは第1戦に田中、第2戦にルイス・セベリーノ、第3戦にCCサバシア、そして第4戦にソニー・グレイを起用することを発表。敵地ミニッツメイド・パークで開催される最初の2試合で、田中はダラス・カイケル、セベリーノはジャスティン・バーランダーと投げ合うことになる。

     「当然ながら、シリーズの最初の試合はとても重要だ。しっかり仕事をして初戦を取りたい。今の自分はシーズン序盤とは違うピッチャーだと感じている」と通訳を通して語った田中。レギュラーシーズン最終登板で7回15奪三振無失点、地区シリーズ第3戦で7回7奪三振無失点と2試合続けて好投しており、状態が良いのは間違いない。2年前のワイルドカード・ゲームで投げ負けたカイケルを相手に、どのようなピッチングを見せてくれるのか楽しみだ。

     「この前の田中のピッチングは素晴らしかった。彼は大舞台を経験しているし、過去2登板が本当に素晴らしいからね」とジョー・ジラルディ監督は田中に第1戦を任せた理由を説明した。前回登板からは中4日。通常通りの登板間隔で第1戦に臨めることも田中にとってはポジティブな材料だろう。

     田中の不安材料は今季、アウェイでの成績が極めて悪いことだ。本拠地ヤンキー・スタジアムでは15先発で9勝5敗、防御率3.22と安定した成績を残しているのに対し、アウェイでの15先発では4勝7敗、防御率6.48と打ち込まれている(成績はレギュラーシーズンのみ)。思えば、過去2登板の好投はいずれも本拠地でのものだった。また、今季唯一のアストロズ戦での登板となった5月14日の試合では、ホームゲームでありながら2回途中までに4本塁打を浴び、8失点でノックアウトされている。「シーズン序盤とは違うピッチャーになった」と語る田中がこれらの不安材料を払拭し、みたび好投を見せてくれることを期待したい。


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