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  • 第1週の週間MVPはメルセデスとホズマー ともに打率6割台

    2021.4.6 10:00 Tuesday

     日本時間4月6日、2021年シーズン第1週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはイェルミン・メルセデス(ホワイトソックス)、ナ・リーグはエリック・ホズマー(パドレス)が選出された。メルセデスは1900年以降では史上初となる「開幕から8打数連続安打」を達成し、3試合に出場して14打数9安打(打率.643)の大活躍。一方のホズマーも3試合で11打数7安打(打率.636)とメルセデスに匹敵する高打率をマークした。

     メルセデスはマイナー通算2397打席を経験している28歳の新人捕手。開幕戦は出場機会がなかったが、「8番・DH」でスタメン出場した開幕2戦目で二塁打1本を含む5打数5安打4打点の大活躍を見せると、翌日は6番に打順が上がり、二塁打1本、本塁打1本を含む4打数3安打2打点。「開幕から8打数連続安打」は1900年以降の現代野球では史上初の快挙となった。

     開幕4連戦のうち3試合に出場して打率.643、1本塁打、6打点、OPS1.643の好成績をマーク。昨季までメジャーでの出場が1試合だけだったメルセデスが週間MVPを受賞するのはもちろん初めてである。ホワイトソックスでは短縮シーズンの昨季、ホゼ・アブレイユとルーカス・ジオリトの2人が週間MVPに選ばれており、それ以来の受賞となった。

     ホズマーはロイヤルズ時代の2017年に受賞経験があり、キャリア通算2度目、ナ・リーグでは初の受賞。開幕戦で二塁打1本、本塁打1本を含む4打数3安打3打点の活躍を見ると、翌日も2号2ランを含む3打数3安打3打点を記録し、開幕3試合で打率.636、2本塁打、6打点、OPS2.030の好成績を残した。

     パドレスは昨季、短縮シーズンの10週間で延べ3人の週間MVPを輩出(フェルナンド・タティスJr.が1度、マニー・マチャドが2度受賞)。大型補強を経て臨む今季は何人の週間MVPが誕生するか注目だ。

  • ナショナルズ 日本時間7日のブレーブス戦でシーズン開幕へ

    2021.4.5 12:00 Monday

     日本時間4月5日、メジャーリーグ機構は新型コロナウイルス陽性者の発生によりシーズン開幕が延期となっていたナショナルズが同7日のブレーブス戦(ナショナルズ・パーク)でシーズン開幕を迎えることを正式に発表した。直近の検査で新たな陽性者が発生しなかったため、シーズン開幕を許可された形となる。同6日に本拠地ナショナルズ・パークで調整を行い、5日遅れの開幕戦に臨む。

     ナショナルズはチーム内で新型コロナウイルス陽性者が発生したことにより、日本時間4月2日に予定されていたメッツとの開幕戦が延期に。その後、開幕シリーズ3試合をすべて延期することが発表され、同6日のブレーブス戦も延期が決定している。この4試合の開催日時は準備ができ次第、発表される予定となっている。

     一方、ナショナルズとの開幕シリーズ3試合が延期となったメッツは、日本時間4月6日に敵地シチズンズバンク・パークでのフィリーズ戦でシーズン開幕を迎える。ナショナルズとメッツの開幕戦がようやく確定し、全30球団が2021年シーズンの開幕を迎えられることになった。

  • エンゼルス・大谷 118年ぶりの「2番・投手」で先発出場

    2021.4.5 08:00 Monday

     大谷翔平(エンゼルス)がメジャー移籍後初めて、先発登板する試合で打席に立つ。大谷は日本時間4月5日午前9時37分プレーボール予定のホワイトソックス戦に「2番・投手」でスタメン出場することが決定。メジャーの長い歴史のなかでも「2番・投手」は珍しく、1903年9月7日(現地時間)のジャック・ダンリービー(カージナルス)以来、実に118年ぶりのこと。ダンリービーは9回12安打7失点で完投して敗戦投手、4打数無安打に終わったが、大谷はどんな結果になるだろうか。

     メジャー移籍後、登板の前日と翌日の試合はスタメンから外れてきた大谷だが、エンゼルスは今季、大谷の意思を確認しながら積極的な起用を見せている。日本時間4月5日の今季初先発が決定していたにもかかわらず、同4日の試合に「2番・DH」でスタメン出場。4打数1安打で今季初盗塁も記録した。登板前日に打者として出場したのはメジャー移籍後、初めてのことだった。

     また、先発登板する試合でDH制を使わずに打席に立つのは、北海道日本ハムファイターズ時代には経験しているものの、メジャー移籍後の公式戦では初めてとなる。今年のオープン戦では2度テストされており、日本時間3月22日のパドレス戦では「1番・投手」で4回2安打1失点、2打数2安打1四球という見事な活躍を見せた。

     DH制を使わずに先発投手が打席に立ったのは、1976年にケン・ブレット(当時ホワイトソックス)が2試合やったあと、2009年のアンディ・ソナンスタイン(当時レイズ)と2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ)の2人だけ(ソナンスタインは打順表のミスによるもの)。「2番・投手」となると1903年のダンリービーまで遡らなければならない。

     なお、大谷は今日の試合で2018年、2020年に続いて「投手と投手以外で先発出場したシーズン」が3シーズン目となるが、これはボビー・レイス(1935年ブルックリン・ドジャース、1936年と1938年ボストン・ビーズ)以来のこと。大谷の二刀流により様々な記録が掘り起こされている。

  • 契約延長が注目されるコンフォート 「野球に集中」を強調

    2021.4.5 07:00 Monday

     フランシスコ・リンドーアと10年3億4100万ドルの契約延長を実現させたメッツでは、生え抜きの強打者であるマイケル・コンフォートの契約延長の動向も注目されている。ナショナルズで新型コロナウイルス陽性者が発生して開幕カード3試合が延期となるなか、コンフォートは「今は野球に集中している。(次カードの)フィリーズ戦に向けた準備に集中しているんだ」と語る。関係者によると、契約延長交渉はまだ本格化するには至っていないようだ。

     コンフォートは「現時点ではそれ(=契約延長)について話すことには興味がない」と語っているように、メッツとの契約延長交渉について具体的な言及を避けている。レギュラーシーズン開幕日を交渉期限としていたリンドーアとは異なり、コンフォートはシーズン中にも交渉を行う意向を示しているが、スコット・ボラスが代理人を務めているため、交渉は難航することが予想されている。ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)が6年1億5000万ドルの契約を得たことを受け、「コンフォートは2億ドル以上の契約を求めるだろう」と予測する関係者もいる。

     現在28歳のコンフォートは2019年に自己最多の33本塁打、92打点を記録し、昨季は54試合に出場して打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績をマーク。メッツはコンフォートを主力選手の1人としてだけでなく、チームのリーダーとしても高く評価している。しかし、リンドーアとジェイコブ・デグロムという2人の高額年俸選手を抱え、来季はロビンソン・カノー(今季は薬物規定違反で162試合出場停止)も戻ってくるため、コンフォートとの契約延長に際限なく資金を注ぎ込めるわけではない。

     メッツは今季限りでマーカス・ストローマンとノア・シンダーガードがFAとなり、先発投手の補強も必要となる。リンドーアとの大型契約が成立した今、コンフォートとの契約延長は難しくなっていると言えそうだ。

  • ドジャース 3年目右腕・ゴンソリンが右肩の炎症でIL入り

    2021.4.5 05:00 Monday

     日本時間4月5日、ドジャースはローテーション争いに敗れてブルペンの一員として開幕を迎えたトニー・ゴンソリンを右肩の炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。デーブ・ロバーツ監督によると、ゴンソリンは数日前から右肩の炎症に悩まされており、「チームの大きな戦力だから大事を取ることにした」と故障者リスト入りを決めたという。ゴンソリンの離脱に伴い、救援右腕デニス・サンタナがアクティブ・ロースターに登録されている。

     ロバーツは前日の試合でゴンソリンが登板不可だったことを明らかにした。日本時間4月5日の様子を見て、故障者リストに登録するかどうかを判断する方針だったが、試合開始前にキャッチボールを行った結果、故障者リストに登録するのが最善策であるとの判断に至った。ロバーツは「故障者リストに登録し、彼の回復を見守っていく」と話している。

     現在26歳のゴンソリンはメジャー2年目の昨季、9試合(うち8先発)に登板して2勝2敗、防御率2.31を記録。今年のオープン戦ではダスティン・メイ、デービッド・プライスと先発5番手の座を争っていたが、メイが開幕ローテーション入りすることになり、ゴンソリンはブルペンの一員として開幕を迎えた。複数イニングを投げるロングリリーフでの起用が想定されていたが、まだ1試合も登板していない。

     サンタナはタクシー・スクワッド(遠征に帯同する予備選手)としてコロラド遠征に帯同しており、ゴンソリンに代わってアクティブ・ロースターに登録される。オープン戦では8試合に登板して防御率4.32ながら奪三振10/与四球1と上々のピッチングを見せていたが、ドジャースは右腕のサンタナよりも左腕のスコット・アレクサンダーを開幕ロースターに入れることを選択。惜しくも開幕ロースター入りを逃した。マイナー時代は主に先発を務めていたため、ゴンソリンが担うはずだったロングリリーフの役割をそのまま引き継ぐことになりそうだ。

  • パイレーツの有望株・ヘイズ 左手首の炎症で10日間のIL入り

    2021.4.5 03:00 Monday

     日本時間4月5日、パイレーツのデレク・シェルトンはカブス戦の開始前に有望株ケブライアン・ヘイズを左手首の炎症により10日間の故障者リストに登録することを発表した。シェルトンによると、前日の試合で途中交代したヘイズは初回の第1打席でスイングした際に左手首を痛めたという。レントゲン検査では異常がなかったものの、MRI検査によって炎症が判明し、プレーに支障があると判断されたため、大事を取って故障者リスト入りすることになった。

     ヘイズは当初、数日間で戦列復帰できるとみられ、故障者リスト入りする予定はなかった。ところが、途中交代した試合から一夜明けて、試合前の練習を行った結果、プレーに支障があることが判明。シェルトンは「練習をさせてみたところ、10日間は治療に専念させるのが有意義であると判断した」と話している。

     ヘイズの故障者リスト入りに伴い、タクシー・スクワッド(遠征に帯同する予備選手)に登録されているウィルマー・ディフォーがアクティブ・ロースター入りする見込み。また、ヘイズに代わる三塁手にはフィリップ・エバンスが起用され、ヘイズが抜けた2番にはケビン・ニューマンが開幕2試合の5番から昇格している。

     現在24歳のヘイズは昨年9月にメジャーデビューし、24試合に出場して打率.376、5本塁打、11打点、OPS1.124の好成績をマーク。9月の月間最優秀新人に選出された。マイナー時代は打撃の評価はそれほど高くなかったものの、今年のオープン戦でも17試合で打率.431、2本塁打、9打点、OPS1.208と好調を維持。ゴールドグラブ級と言われる高い守備力も持ち合わせているため、好打好守の有望株として今季の新人王候補の筆頭に挙げる声も多かった。

     今季は開幕戦の第1打席で先制アーチを放つ好スタートを切り、チームを牽引していただけに、有望株三塁手の離脱はパイレーツにとって痛手となる。短期間で復帰できそうなことは不幸中の幸いと言えそうだ。

  • 今季初登板の大谷翔平 「2番・投手」なら1903年以来118年ぶり

    2021.4.5 02:00 Monday

     日本時間4月5日、エンゼルスの大谷翔平がホワイトソックス戦で今季初登板初先発する。DH制を使用できる試合であえてDH制を使わず投手が打席に立ったのは、1976年のケン・ブレット(当時ホワイトソックス)による2試合以降では、2009年のアンディ・ソナンスタイン(当時レイズ)と2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ)の2人だけ。ただし、ソナンスタインは打順表のミスによるものであり、実質的にはバムガーナーだけである。

     そのバムガーナーは2016年6月30日のアスレチックス戦、敵地オークランド・コロシアムでDH制が使用できるにもかかわらず「9番・投手」でスタメン出場。3回表の第1打席で二塁打を放ち、一挙6得点のビッグイニングの口火を切ると、投げては7回途中4失点の粘投。チームは12対6で勝利し、バムガーナーは勝利投手となった。

     しかし、バムガーナーはDH制を使用しなかったとはいえ、普段のナ・リーグでの試合と同様に9番打者としてスタメン出場したに過ぎない。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、1901年以降「2番・投手」でスタメン出場して他のポジションを守らなかったのはわずか2人だけ。1902年のワッティ・リー(当時ワシントン・セネタース)と1903年のジャック・ダンリービー(当時カージナルス)であり、もし大谷が「2番・投手」でスタメン出場して他のポジションを守らなければ118年ぶりの珍事となる(2人のほかには1902年に当時レッズのジェイク・ベックリーが「2番・投手」でスタメン出場し、途中から一塁の守備に就いた例がある)。

     また、ア・リーグの先発投手がア・リーグのチームを相手に本塁打を放ったのは1972年のレギュラーシーズン最終日のロリック・ハリソン(当時オリオールズ)が最後。1972年というのはア・リーグでDH制が導入される前の最後のシーズンであり、DH制導入後、ア・リーグの先発投手がア・リーグのチームを相手に本塁打を放った例はない。今後も様々な記録が掘り起こされることになるだろう。

  • エンゼルス・バットリーが引退を表明「野球への情熱を失った」

    2021.4.4 08:00 Sunday

     日本時間4月4日、エンゼルスの救援右腕タイ・バットリーは自身のインスタグラムを更新し、現役引退を表明した。バットリーは開幕ロースターから漏れ、代替トレーニング地への降格を拒否して制限リストに登録されたことが報じられていた。ジョー・マドン監督は「彼は野球から離れることを選んだ。我々は彼の意思を尊重したいと思う。若者がこのような選択をするのはいつだって驚きだよ」と話していたが、28歳という若さでの早すぎる引退となった。

     バットリーは「人生を通して他人のために野球をしてきた。他人が間違っているということを証明したかった」という。学生時代、教師に「野球選手にはなれない。目標を変えたほうがいい」と言われたことがあり、それが間違っていると証明することがモチベーションだった。メジャー昇格を果たし、その目標を達成したバットリーにとって野球はただの仕事となり、野球への情熱や愛情は徐々に失われていった。「殿堂入りやワールドシリーズ制覇、オールスター出場を目指したことはない。他人が間違っていると証明するというとても難しいことを達成した」と自身のキャリアには満足しているようだ。

     バットリーは2018年にメジャーデビューし、2019年は72試合に登板して6勝7敗2セーブ、26ホールド、防御率3.98を記録。しかし、昨季は27試合で防御率5.81と成績を落とし、今年のオープン戦では7試合で防御率3.86ながら安定感を欠くピッチングが目立ち、開幕ロースターから漏れていた。球団に引退の意思を伝えたところ、考え直すように言われたものの、時間を取って考え直しても意思は変わらず、改めて球団に連絡して引退の意思を伝えたという。

    「愛していないものを続ける気力がなくなった」とバットリー。今後は「普通の人間」として自分が本当にやりたいことをやるつもりだという。2年前にはチームの主力として活躍していた28歳のリリーバーによる、異例の引退劇となった。

  • Dバックス・アーメッドがIL入り 有望株・ペルドモが昇格

    2021.4.4 07:30 Sunday

     日本時間4月4日、ダイヤモンドバックスは正遊撃手のニック・アーメッドを10日間の故障者リストに登録したことを発表した(日本時間4月1日に遡って適用)。アーメッドはスプリング・トレーニング中から右膝の不調に悩まされており、PRP注射による治療を受けていたが、患部の状態が改善せず、開幕からの2試合を欠場。ダイヤモンドバックスはエース右腕のザック・ギャレン、正右翼手のコール・カルフーンに加えて好守の正遊撃手を欠くことになってしまった。

     現在31歳のアーメッドは2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞するなど、好守の遊撃手として知られている。また、2018年に16本塁打、70打点、2019年に19本塁打、82打点を記録するなど、打撃面の成長ぶりも顕著で、昨年2月には4年3250万ドルの契約延長を獲得。昨季は57試合に出場して打率.266(自己ベスト)、5本塁打、29打点、4盗塁、OPS.729をマークした。

     ダイヤモンドバックスはアーメッドの故障者リスト入りに伴い、ヘラルド・ペルドモのメジャー昇格を決定した。ペルドモはドミニカ共和国出身の21歳の遊撃手で、昨年11月に40人ロースター入り。「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングで全体78位・球団3位にランクインしている有望株である。2019年はマイナー2階級合計で116試合に出場して打率.275、3本塁打、47打点、26盗塁、OPS.761を記録。67三振に対して70四球を選ぶなど、持ち味の俊足好守に加えて打撃のアプローチの良さが光る。

     今回の昇格はあくまでもアーメッドの穴埋めとしてのものであり、ペルドモがこのままメジャーに定着することにはならない見込み。まだマイナーのシーズンが開幕していないため、有望株のペルドモに実戦経験を積ませる狙いもあるとみられる。アーメッドの後継者として大切に育てていく方針に変わりはないようだ。

  • 新人王候補・ヘイズにアクシデント 左手首違和感で途中交代

    2021.4.4 07:00 Sunday

     本格的なチーム再建に突入し、「新人王候補のケブライアン・ヘイズくらいしか見どころがない」と言われている今季のパイレーツ。ところが、そのヘイズが負傷交代するアクシデントに見舞われた。日本時間4月4日のカブス戦に「2番・三塁」でスタメン出場したヘイズは、1回表の第1打席に四球で出塁。牽制で帰塁した際に左手首を気にする様子を見せた。3回表の第2打席で代打を送られ、途中交代。「左手首の違和感」と発表されている。

     カブス先発のジェイク・アリエタが一塁へ牽制球を投じ、手から帰塁した際に左手首を気にする様子を見せたヘイズだが、第1打席でファウルを打ったときから左手首に違和感を感じていたようだ。1回裏と2回裏の守備には就いたものの、パイレーツは大事を取って交代させることを決断。3回表の第2打席でエリック・ゴンザレスが代打に送られ、ヘイズはベンチへ退いた。

     現在24歳のヘイズは昨年9月にメジャーデビューし、24試合に出場して打率.376、5本塁打、11打点、OPS1.124の好成績で月間最優秀新人に選出。今年のオープン戦も17試合で打率.431、2本塁打、9打点、OPS1.208という素晴らしい成績を残し、ナ・リーグ新人王の最有力候補に挙げられている。日本時間4月2日に行われた開幕戦では、初回の第1打席でカブス先発のカイル・ヘンドリックスから1号先制2ランを放つ好スタートを切り、チームの勝利に貢献した。

     この日のパイレーツは、1回表にケビン・ニューマンのタイムリーでヘイズが生還し、1点を先制したものの、ヘイズの交代後は打線が沈黙。クリス・ブライアントの1号ソロ、ジェイソン・ヘイワードの1号ソロなどでカブスに5点を奪われ、1対5で逆転負けを喫し、今季初黒星となった。新人王候補のヘイズの活躍は再建期のチームにおける数少ない光明だっただけに、故障者リスト入りするような事態になれば、パイレーツにとって大きな痛手となるだろう。

  • ナショナルズにさらなる陽性者 メッツとの開幕3試合が延期に

    2021.4.3 11:00 Saturday

     日本時間4月3日、メジャーリーグ機構はナショナルズ・パークで行われる予定だったメッツ対ナショナルズの開幕カード3試合を延期することを発表した。ナショナルズで新型コロナウイルスの陽性者が発生したことにより、日本時間4月2日に行われる予定だった開幕戦が延期されていたが、追加の検査で合計4選手の陽性が判明。陽性者も含めて選手9名とスタッフ1名が隔離状態となっており、開幕カード3試合を丸ごと延期することが決定された。

     ナショナルズのマイク・リゾーGMは「我々にできる最も安全かつ最もプロフェッショナルな方法をとることにした。選手とその家族、スタッフ、そしてファンの安全が最優先だ」とコメント。メッツとナショナルズの開幕戦はジェイコブ・デグロムとマックス・シャーザーという合計5度のサイ・ヤング賞を誇る好投手同士の投げ合いということもあり、大きな注目を集めていたが、残念ながら豪華マッチアップによる開幕戦は実現しなかった。

     メッツのJ・D・デービスは「残念だけど、どのチームにも起こり得ることだからね」とコメント。メッツは日本時間4月5日までナショナルズ・パークにとどまって練習を行い、その後フィラデルフィアへ移動して敵地シチズンズバンク・パークでフィリーズとの開幕戦を迎える予定となっている。一方のナショナルズも日本時間4月6日のブレーブス戦からプレーを再開できるように準備を進めていく方針だ。

     リゾーは「こうした出来事がシーズン開幕日に起こってしまったのは残念だけれど、シーズンの半分くらいを消化したタイミングで起こったほうがもっと酷いことになっていたかもしれない」と事態を前向きに捉えている。「まずは選手とその家族を大切にして正しい選択を行い、次の月曜日であろうとなかろうと、プレーが再開されたら最高の26人をフィールドへ送り出し、戦っていくつもりだ」とリゾー。なお、延期された3試合の開催日は後日発表される予定となっている。

  • 2021年球宴開催地変更へ ジョージア州の投票制限法が影響か

    2021.4.3 10:00 Saturday

     日本時間4月3日、メジャーリーグ機構は2021年のオールスター・ゲームとドラフトの開催地をアトランタから変更することを発表した。アトランタのあるジョージア州では新しい投票制限法が成立し、「マイノリティ(少数派)の投票を妨げる可能性がある」と批判の声が上がっている。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「スポーツとしての我々の価値を示す最善の方法として、各方面との協議との結果、開催地変更を決定した」と述べている。

     2021年のオールスター・ゲームは7月13日(現地時間)にブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで行われる予定だった。また、史上初めてドラフトがオールスター関連のイベントのなかに組み込まれ、7月11~13日(現地時間)に行われる予定だったが、こちらも開催地が変更される。今年1月に亡くなったハンク・アーロンの功績を称えるイベントは新たな開催地でも行われる予定。マンフレッドは「新たな開催地は最終決定の段階にある。まもなく発表できる予定だ」と述べている。

     ドジャースの共同オーナーの1人であるマジック・ジョンソンは「ロブ・マンフレッド・コミッショナーが新しい投票制限法の成立後、オールスター・ゲームの開催地をアトランタから変更する決断をしたことに拍手と感謝の意を表したい」とツイートし、開催地変更の決断を歓迎。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督がジョージア州の新しい投票制限法を批判するなど、ジョージア州への批判の声は球界でも高まっており、開催地変更の決断は好意的に受け止められている。

     なお、メジャースポーツにおける主要イベントの開催地変更は前例がないわけではない。過去には2017年のNBAのオールスター・ゲームの開催地がシャーロットからニューオーリンズに変更(ノースカロライナ州における州内の反差別保護を制限する法律に抗議)されたり、1993年のNFLのスーパーボウルの開催地がフェニックスからパサデナに変更(アリゾナ州の有権者がマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デーを有給休暇としない選択をしたことに抗議)されたりしたケースがある。

  • エンゼルスがフレッチャーと契約延長 最大7年4100万ドルとの報道

    2021.4.2 06:00 Friday

     日本時間4月2日、エンゼルスはデービッド・フレッチャーと5年2600万ドルで契約延長に合意した。2年分の球団オプションが行使された場合、契約総額は7年4100万ドルになるという。エネルギッシュなプレーでファンからの人気が高いフレッチャーはメジャー4年目の26歳。攻守ともハイレベルな実力を誇り、過小評価されている選手の代表格に挙げられることもある。今季は不動の「1番・二塁」として活躍が期待されている。

     フレッチャーはメジャー3年目の昨季、49試合に出場して打率.319、3本塁打、18打点、OPS.801を記録。打率はリーグ3位の好成績だった。カリフォルニア州オレンジ出身の「ご当地選手」であり、ファンからの人気が高く、フレッチャー自身もエンゼルスのファンとして育った。昨季まではチーム事情により二塁、三塁、遊撃、左翼、右翼と多くのポジションを兼任していたが、二塁の固定される今季はゴールドグラブ賞の有力候補にも挙げられている。

     フレッチャーがFAになるのは早くても2024年シーズン終了後であり、今回の5年契約はFAまでの4年間とFA後の1年間をカバーするものとなる。契約の内訳は、最初の5年間が2450万ドル。これに2026年の球団オプションのバイアウト150万ドルを加えた2600万ドルがフレッチャーに保証されている。

     球団オプションは2026年が年俸800万ドル、2027年が年俸850万ドルとなっており、フレッチャーは最大で7年4100万ドル(=2450万ドル+800万ドル+850万ドル)を手にする可能性がある。今後しばらくのあいだ、身長175センチの小柄なリードオフマンがエンゼルスを牽引していくことになりそうだ。

  • いよいよ開幕! 開幕戦15試合のマッチアップ・ランキング

    2021.4.1 19:00 Thursday

     メジャーリーグの2021年シーズンがいよいよ開幕する。日本時間4月2日、午前2時5分プレーボールのブルージェイズ対ヤンキース(ヤンキー・スタジアム)を皮切りに、全30球団が一斉に開幕を迎える。メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは、開幕戦15試合のマッチアップを1位から15位までランク付け。1位にはサイ・ヤング賞2度のジェイコブ・デグロムと同3度のマックス・シャーザーが激突するメッツ対ナショナルズが選出された。

     メッツ対ナショナルズの試合は、サイ・ヤング賞合計5度という好投手対決であるだけでなく、10年3億4100万ドルの契約延長に合意したフランシスコ・リンドーアのメッツ・デビュー戦でもある。また、2019年にワールドシリーズを制したナショナルズが球団史上初のワールドシリーズ制覇後、初めて本拠地ナショナルズ・パークのファンの前でプレーする試合でもある。1位に選ばれたのも納得だ。

     2位はホワイトソックス対エンゼルス。レイッチは注目ポイントとして10年ぶりの現場復帰を果たしたホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督の采配を挙げている。ラルーサが最後にカージナルスで指揮を執った2011年にエンゼルスが誇るスーパースター、マイク・トラウトがデビュー。また、2011年にワールドシリーズを制したカージナルスの主砲は、今季がエンゼルスとの契約最終年となるアルバート・プーホルスだった。

     3位にはブルージェイズ対ヤンキースがランクイン。今オフ、ジョージ・スプリンガーやマーカス・セミエンを獲得して戦力を大きくアップさせたブルージェイズがヤンキースとの同地区対決に臨む。ただし、スプリンガーは脇腹を痛めており、故障者リストに登録される予定となっている。

     前田健太が先発するツインズ対ブリュワーズの試合は5位。昨季の大不振からの復活を目指すクリスチャン・イェリッチを前田が封じ込めることができるか注目だ。また、ダルビッシュ有が先発するダイヤモンドバックス対パドレスの試合は8位。新天地デビュー戦となるダルビッシュはかつての好左腕、マディソン・バムガーナーとの投げ合いに臨む。

     1位から15位までのランキングと各球団の開幕投手は以下の通り(対戦カードの後者がホーム)。

    1位
    メッツ(ジェイコブ・デグロム)
    対ナショナルズ(マックス・シャーザー)

    2位
    ホワイトソックス(ルーカス・ジオリト)
    対エンゼルス(ディラン・バンディ)

    3位
    ブルージェイズ(柳賢振)
    対ヤンキース(ゲリット・コール)

    4位
    アストロズ(ザック・グレインキー)
    対アスレチックス(クリス・バシット)

    5位
    ツインズ(前田健太)
    対ブリュワーズ(ブランドン・ウッドラフ)

    6位
    ブレーブス(マックス・フリード)
    対フィリーズ(アーロン・ノラ)

    7位
    ドジャース(クレイトン・カーショウ)
    対ロッキーズ(ヘルマン・マルケス)

    8位
    ダイヤモンドバックス(マディソン・バムガーナー)
    対パドレス(ダルビッシュ有)

    9位
    カージナルス(ジャック・フラハティ)
    対レッズ(ルイス・カスティーヨ)

    10位
    オリオールズ(ジョン・ミーンズ)
    対レッドソックス(ネイサン・イバルディ)

    11位
    パイレーツ(チャド・クール)
    対カブス(カイル・ヘンドリックス)

    12位
    レイズ(タイラー・グラスナウ)
    対マーリンズ(サンディ・アルカンタラ)

    13位
    インディアンス(シェーン・ビーバー)
    対タイガース(マシュー・ボイド)

    14位
    ジャイアンツ(ケビン・ゴーズマン)
    対マリナーズ(マルコ・ゴンザレス)

    15位
    レンジャーズ(カイル・ギブソン)
    対ロイヤルズ(ブラッド・ケラー)

  • 注目の新人がズラリ 開幕直前のルーキー・パワーランキング

    2021.4.1 17:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトではジョナサン・マヨが2021年シーズン開幕直前のルーキー・パワーランキングを公開している。通常のプロスペクト・ランキングとは異なり、来年以降の成長などは考慮せず、予想される今季の活躍だけが選考材料となる。1位はケブライアン・ヘイズ(パイレーツ)、2位はランディ・アロザレーナ(レイズ)と各リーグの新人王最有力候補がランクイン。なお、このランキングはシーズン中にも随時アップデートされる予定となっている。

    1位 ケブライアン・ヘイズ(パイレーツ)
    昨年9月にメジャーデビューし、24試合に出場して打率.376、5本塁打、11打点、OPS1.124の好成績をマークした三塁手。9月の月間最優秀新人に選出され、新人王投票で6位にランクインしたが、今季も新人王資格を残している。オープン戦でも17試合で打率.431、2本塁打、9打点、OPS1.208と絶好調。高い評価を与えられている三塁の守備にも注目だ。

    2位 ランディ・アロザレーナ(レイズ)
    昨年のポストシーズンで10本塁打を放つ大暴れを見せ、リーグ優勝決定シリーズではMVPに選出された強打の外野手。ポストシーズンでの歴史的な活躍ばかりが注目されるが、レギュラーシーズンでも23試合で7本塁打を放ち、OPS1.022の好成績を残した。オープン戦は15試合に出場して打率.237、0本塁打、1打点、OPS.546と低調だった。

    3位 アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)
    開幕からのレギュラー起用が濃厚なスラッガー候補生。2019年ドラフト1巡目(全体3位)指名で入団し、マイナー経験は55試合(245打席)だけだが、DHのレギュラーとして起用される見込み。本職は一塁だが、エロイ・ヒメネスの離脱により左翼を守る可能性もある。オープン戦で出塁率.375を記録するなど、打撃の完成度は非常に高い。

    4位 イアン・アンダーソン(ブレーブス)
    昨年8月にメジャーデビューし、6先発で3勝2敗、防御率1.95という好投を見せた右腕。ポストシーズンでも4先発で2勝0敗、防御率0.96と見事な活躍を見せ、新人王投票で7位タイにランクインしたが、新人王資格は残っている。オープン戦では5先発で防御率6.38と打ち込まれたが、先発ローテーションの一角として活躍が期待される。

    5位 ディラン・カールソン(カージナルス)
    カージナルスが年俸の大部分を負担してデクスター・ファウラー(エンゼルス)を放出したことにより正右翼手の座を与えられた外野手。「20-20」(20本塁打・20盗塁)をクリアできるポテンシャルを秘め、昨年はシーズン最終戦とポストシーズンで4番を任された。ハリソン・ベイダーが故障から復帰するまでのあいだは正中堅手を務める。

    6位 シクスト・サンチェス(マーリンズ)
    昨年の新人王投票でアンダーソンらと並んで7位タイにランクインしたエースポテンシャルの右腕。ヘイズやアンダーソンと同様に、今季も新人王資格を残している。オープン戦では3先発で8イニングを投げ、2勝0敗、防御率1.13と安定したピッチングを披露。調整が少し遅れているため、マイナーで開幕を迎える予定となっている。

    7位 ボビー・ダルベック(レッドソックス)
    「恐怖の9番打者」として活躍が期待される若き長距離砲。昨年8月末にメジャーデビューすると、23試合で8本塁打を量産し、オープン戦でも19試合で打率.298、7本塁打、16打点、OPS1.165と自慢のパワーが爆発した。マイナー時代から対戦相手のレベルが上がったときの適応能力の高さに定評があり、新人王有力候補の1人となっている。

    8位 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)
    昨年8月にメジャーデビューし、35試合で打率.333、5本塁打、23打点、OPS.878の好成績をマークした若き好打者。新人王投票では1ポイントを獲得して8位タイにランクインした。オープン戦では17試合で4本塁打を放ったものの、打率.235、出塁率.245と物足りない成績。昨季の活躍がフロックでなかったことを証明できるか注目だ。

    9位 ニック・マドリガル(ホワイトソックス)
    抜群のコンタクト能力を誇る巧打の二塁手。2019年にマイナーで120試合に出場して打率.311、4本塁打、55打点、35盗塁をマークし、532打席でわずか16三振という驚異的な数字を残した。昨年7月末にメジャーデビューすると、29試合で打率.340を記録。オープン戦でも10試合で打率.357をマークしており、首位打者争いに加わる可能性も。

    10位 クリスチャン・パチェ(ブレーブス)
    ゴールドグラブ級の守備力に高い評価が与えられている外野手。オープン戦では17試合で打率.184、0本塁打、3打点、OPS.578に終わったが、ハイレベルな守備力を武器に正中堅手の座を勝ち取った。下位打線で気楽に打席に入るなかで経験を積み、打撃力が向上していけば、新人王を受賞するチャンスも出てくるかもしれない。

  • ポジション別開幕戦連続先発出場記録 モリーナは今季で17年連続

    2021.4.1 15:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトではポジション別の開幕戦連続先発出場記録を紹介している(データはすべて1901年以降)。カージナルスが誇る名捕手ヤディアー・モリーナはメジャー2年目の2005年から毎年捕手として開幕戦に先発出場。今季で17年連続となる。捕手の最長記録はイバン・ロドリゲスによる20年連続(1992~2011年)だが、「同一チームで」という条件を付ければ、モリーナはすでに捕手史上最長記録を更新している。

     各ポジションの現在継続中の記録とメジャー史上最長記録は以下の通り。なお、現在継続中の記録は今季の開幕戦も含めた数字となっている。

    捕手
    【継続中】ヤディアー・モリーナ(カージナルス)17年連続
    【メジャー記録】イバン・ロドリゲス 20年連続(1992~2011年)

    一塁手
    【継続中】ジョーイ・ボットー(レッズ)13年連続
    【メジャー記録】ジョー・ジャッジ 19年連続(1916~34年)
    ※新型コロナウイルス陽性で調整が遅れているボットーが開幕戦のスタメンから外れた場合、フレディ・フリーマン(ブレーブス)の11年連続が最長となる。

    二塁手
    【継続中】ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)10年連続
    【メジャー記録】ジョー・モーガン 20年連続(1965~84年)
    ※ロビンソン・カノー(メッツ)は昨季まで15年連続で二塁手として開幕戦に先発出場していたが、薬物規定違反により今季は全試合出場停止。

    三塁手
    【継続中】ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)9年連続
    【メジャー記録】ブルックス・ロビンソン 20年連続(1957~76年)

    遊撃手
    【継続中】エルビス・アンドルース(アスレチックス)13年連続
    【メジャー記録】ルイス・アパリシオ 18年連続(1956~73年)

    左翼手
    【継続中】エディ・ロサリオ(インディアンス)6年連続
    【メジャー記録】バリー・ボンズ(1988~2004年)とルイス・ゴンザレス(1991~2007年)が17年連続

    中堅手
    【継続中】ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)10年連続
    【メジャー記録】ウィリー・メイズ 20年連続(1954~73年)

    右翼手
    【継続中】ブライス・ハーパー(フィリーズ)7年連続
    【メジャー記録】ロベルト・クレメンテ 15年連続(1958~72年)

    先発投手
    【継続中】マックス・シャーザー(ナショナルズ)とアーロン・ノラ(フィリーズ)が4年連続
    【メジャー記録】ジャック・モリス 14年連続(1980~93年)

  • 順当? サプライズ? 開幕ロースター入りを果たした注目の11人

    2021.4.1 14:00 Thursday

     2021年シーズンの開幕が日本時間4月2日に迫っている。各球団の開幕ロースターの決定にあたっては、マイナーオプションやサービスタイムの兼ね合いもあり、オープン戦で好成績を残した選手がチーム事情によってマイナー降格を強いられるケースも少なくない。その一方で、オープン戦での活躍を認められ、必要な戦力として開幕ロースターに抜擢される選手もいる。メジャーリーグ公式サイトでは予想外の開幕ロースター入りを果たした11人を紹介している。

    アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)
    2019年ドラフト1巡目(全体3位)指名で入団したスラッガー候補生。プロ入り後の実戦経験はマイナーの55試合(245打席)だけだが、完成度の高い打撃を評価され、DHのレギュラー候補として開幕ロースター入りを果たした。本職は一塁だが、正左翼手のエロイ・ヒメネスが左胸筋腱断裂で長期離脱となったため、左翼手としての出場も多くなりそうだ。

    マット・ハービー(オリオールズ)
    かつてのメッツのエースがマイナー契約から先発2番手の座を勝ち取り、開幕ロースター入り。オープン戦では常時90~94マイル、時には95マイルを計測するなど、復活をアピールした。同じくマイナー契約の招待選手という立場だったフェリックス・ヘルナンデスが右肘の違和感でアピールできなかったこともハービーにとっては追い風となった。

    ジョン・ノゴウスキー(カージナルス)
    昨季メジャーで1試合だけプレーした28歳の新人一塁手がオープン戦の猛アピールで開幕ロースター入りを勝ち取った。オープン戦は22試合に出場して打率.333、2本塁打、12打点、OPS.992をマーク。3三振に対して9四球を選び、出塁率.477という数字が光る。6年間のマイナー生活でも通算の四球数(229)が三振数(218)を上回っている。

    カイル・ガーリック(ツインズ)
    昨年12月にツインズがエディ・ロサリオ(インディアンス)をノンテンダーFAとした際、左翼のレギュラー候補にはアレックス・キリロフ、ブレント・ルーカーという2人の有望株が挙げられていた。しかし、ガーリックがオープン戦18試合で5本塁打、OPS.987を記録し、開幕ロースター入り。キリロフとルーカーはマイナー降格となった。

    ジョナサン・インディア(レッズ)
    2018年ドラフト1巡目(全体5位)指名で入団したプロスペクト内野手がオープン戦22試合で打率.313、3本塁打、7打点、OPS1.045の好成績をマーク。レッズは正三塁手のエウヘニオ・スアレスをレギュラー不在の遊撃、正二塁手のマイク・ムスターカスを空いた三塁へ移し、二塁のレギュラーポジションをインディアに与えることを決めた。

    パブロ・サンドバル(ブレーブス)
    昨季終了後にFAとなり、マイナー契約で残留した人気者の三塁手が開幕ロースター入り。キャンプ開始時点では同じマイナー契約のジェイソン・キプニスのロースター入りが有力視されていたが、サンドバルが40打数16安打(打率.400)、OPS.910の猛打を見せ、3本塁打を放ちながらも打率.237、OPS.744に終わったキプニスを上回った。

    ギャレット・ウィットロック(レッドソックス)
    昨年12月のルール5ドラフトでヤンキースから加入した右腕。90マイル台中盤の速球とチェンジアップのコンビネーションを武器に、オープン戦は4試合に登板して9イニングを投げ、12奪三振、無四球、防御率1.00、WHIP0.89と安定したピッチングを披露した。マイナーでは先発を務めていたが、澤村拓一らとともにブルペンの一角を担う。

    アキル・バドゥー(タイガース)
    再建中のタイガースが昨年12月のルール5ドラフトでツインズから獲得した外野手。2019年はマイナーのA+級でプレーしていたが、オープン戦21試合で打率.325、5本塁打、11打点、OPS1.210の大活躍を見せ、開幕ロースター入りが決定した。選球眼の良さに定評があり、オープン戦は50打席で10四球を選び、出塁率.460をマークした。

    ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
    アレックス・ウッド、アンソニー・ディスクラファーニ、アーロン・サンチェスの加入で先発ローテーションから弾き出されたが、オープン戦5先発で防御率0.53という安定感抜群のピッチングを披露。ウッドが故障で出遅れるため、ケビン・ゴーズマンとジョニー・クエイトに次ぐ先発3番手としてシーズン開幕を迎えることになった。

    デービッド・ベッドナー(パイレーツ)
    ブレイク・スネルの交換要員の1人としてパドレスから移籍してきた救援右腕。オープン戦は10試合に登板して被安打3、奪三振18、与四球1、失点0というほぼ完璧なピッチングを見せ、開幕ロースター入りを決めた。再建期のパイレーツにおいて、抑えのリチャード・ロドリゲスにつなぐセットアッパーを務める可能性もありそうだ。

    テイラー・トラメル(マリナーズ)
    ジャレッド・ケレニックとフリオ・ロドリゲスの両プロスペクト外野手が大きな注目を集めるなか、オープン戦の活躍で正左翼手の座をゲットした有望株。オープン戦は19試合に出場して打率.311、3本塁打、9打点、OPS1.037を記録。昨季新人王のカイル・ルイスが出遅れるため、ルイス不在のあいだはセンターを守ると予想されている。

  • 今季達成されそうな記録 カブレラは3000安打・500本塁打に挑む

    2021.4.1 13:00 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトでは今季中に達成されそうなマイルストーンを紹介している。昨季はアルバート・プーホルス(エンゼルス)が通算本塁打数でウィリー・メイズを抜き、歴代5位に浮上。マイク・トラウト(エンゼルス)は通算300本塁打を達成し、球団記録を更新した。今季もミゲル・カブレラ(タイガース)の通算3000安打と500本塁打を筆頭に、数々のマイルストーンの達成が予想されている。

     カブレラは昨季までに通算2866安打と487本塁打を記録。マイルストーンの達成まで残り134安打と13本塁打に迫っている。通算500本塁打を達成している27人のうち、カブレラの通算打率(.313)を上回っているのはテッド・ウィリアムス、ベーブ・ルース、ジミー・フォックスの3人だけ。カブレラはこの3人に続く4位、あるいはマニー・ラミレス(.312)を下回って5位にランクインする可能性がある。また、通算3000安打と500安打の両方を達成したのは過去にハンク・アーロン、アレックス・ロドリゲス、プーホルス、メイズ、ラファエル・パルメイロ、エディ・マレーの6人だけである。

     プーホルスは昨季までに通算3236安打を記録。今季84安打を積み上げれば、ポール・モリター(3319安打)を抜いて歴代9位に浮上する。また、通算塁打と通算長打では歴代3位に浮上する可能性がある。

     マックス・シャーザー(ナショナルズ)は昨季までに通算2784奪三振を記録。あと216で史上19人目の通算3000奪三振を達成する。一方、クレイトン・カーショウ(ドジャース)は昨季までに2526奪三振を記録。3000の大台までにはもう少し時間が掛かりそうだが、今季中にドン・サットン(2696奪三振)の球団記録を更新する可能性が高い。

     ヤディアー・モリーナ(カージナルス)は昨季までに捕手として1989試合に出場。これは歴代6位の大記録である。あと37試合で歴代5位、あと68試合で歴代4位に浮上。現役引退までにどこまで数字を伸ばすだろうか。また、ジョーイ・ボットー(レッズ)は通算300本塁打と1000打点の達成まで残り5本塁打と34打点に迫っており、今季中の達成はほぼ確実だ。

     アロルディス・チャップマン(ヤンキース)は昨季までに通算276セーブを記録。これはクレイグ・キンブレル(カブス・348セーブ)とケンリー・ジャンセン(ドジャース・312セーブ)に次ぐ現役3位の数字であり、今季中に300の大台に到達するだろう。そして、ジョン・レスター(ナショナルズ)は通算200勝の大台まで残り7勝に迫っている。2008年から2019年まで12年連続で9勝以上(2ケタ勝利11度)を挙げており、大台到達は確実と言えそうだ。

  • メッツ・リンドーアの契約延長が合意 10年3億4100万ドル

    2021.4.1 12:15 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコーモが関係者から得た情報によると、メッツはフランシスコ・リンドーアと10年3億4100万ドルで契約延長に合意したようだ。両者の契約延長交渉は希望条件に6000万ドルもの開きがあり、膠着状態となっていることが報じられていたが、交渉期限まで24時間を切り、急転直下で合意に達した。デービッド・ライトの8年1億3800万ドルを大きく上回る球団史上最高額の契約となる。

     現在27歳のリンドーアは、今年1月にアンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、イサイアー・グリーン、ジョシュ・ウルフとのトレードでカルロス・カラスコとともにインディアンスからメッツへ移籍。メッツはリンドーアを獲得した当初から長期契約を希望していた。リンドーアはレギュラーシーズン開幕までに契約延長が成立しなければ、シーズン終了後にFA市場に出ることを公言していたが、シーズン開幕前日に交渉が合意に達した。

     インディアンスでプレーした6年間でオールスター・ゲームに4度選出されたほか、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各2度受賞。2017~19年には3年連続で32本塁打以上&OPS.842以上をマークするなど、ハイレベルな攻守を兼ね備えたスター遊撃手として活躍を続けている。昨季は全60試合に出場したものの、打率.258、8本塁打、27打点、6盗塁、OPS.750とやや精彩を欠いた。

     10年3億4100万ドルという契約からはリンドーアのプライドが感じられる。契約総額がフェルナンド・タティスJr.(パドレス)の14年3億4000万ドルをわずかに上回っているからだ。メッツの10年3億2500万ドルのオファーに対して12年3億8500万ドルを希望していたリンドーア。最終的には大幅に譲歩する形となったが、「タティスJr.以上の契約」という点だけは譲るわけにはいかなかったようだ。

  • ユニフォーム売り上げランキング発表 1位ベッツ、3位タティスJr.

    2021.4.1 11:00 Thursday

     日本時間4月1日、MLB機構はユニフォームの売り上げランキングを発表した。このランキングは昨年のワールドシリーズ終了時から現在に至るまでの「MLBShop.com」での売り上げを集計したものであり、1位は移籍1年目でドジャースを1988年以来32年ぶりのワールドシリーズ制覇へ導いたムーキー・ベッツ。次世代のスーパースターとして期待されるフェルナンド・タティスJr.(パドレス)は3位にランクインし、22歳でのトップ3入りは史上最年少となった。

     昨季王者のドジャースからは1位ベッツ、2位コディ・ベリンジャー、5位クレイトン・カーショウとトップ5に3人がランクイン。13位にコリー・シーガーが名を連ねているほか、キケ・ヘルナンデス(今オフFAとなってレッドソックスへ移籍)も9位にランクインしており、ドジャースの人気がランキングにも反映されている。

     8位のフランシスコ・リンドーア(メッツ)、11位のノーラン・アレナード(カージナルス)のように、今オフ移籍したスター選手もランクイン。新加入のスター選手のユニフォームを買い求めたファンが多かったようだ。メッツからはリンドーアのほか、18位のジェイコブ・デグロム、20位のピート・アロンゾとトップ20に3人がランクイン。カージナルスはアレナードとヤディアー・モリーナ(15位)の2人、ヤンキース(6位のアーロン・ジャッジと14位のゲリット・コール)とブレーブス(7位のロナルド・アクーニャJr.と17位のフレディ・フリーマン)からも2人がランクインしている。

     ちなみに、ベッツは2020年シーズン中の売り上げも1位だった。レッドソックス時代の2018年にMVPを受賞したときにも売り上げトップ5にランクインしており、MLB機構がユニフォームの売り上げランキングを発表するようになってから、両リーグでトップ5にランクインしたのはベッツが史上初である。

     トップ20のランキングは以下の通り。

    1 ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    2 コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    3 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
    4 ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    5 クレイトン・カーショウ(ドジャース)
    6 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    7 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
    8 フランシスコ・リンドーア(メッツ)
    9 キケ・ヘルナンデス(レッドソックス)
    10 マイク・トラウト(エンゼルス)
    11 ノーラン・アレナード(カージナルス)
    12 ハビアー・バイエズ(カブス)
    13 コリー・シーガー(ドジャース)
    14 ゲリット・コール(ヤンキース)
    15 ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
    16 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
    17 フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    18 ジェイコブ・デグロム(メッツ)
    19 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    20 ピート・アロンゾ(メッツ)

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