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  • 番記者が開幕ロースター予想【ダルビッシュ所属パドレス編】

    2021.2.24 10:30 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。ダルビッシュ有が所属するパドレスの担当はAJ・カッサベル記者。今オフのパドレスは「打倒・ドジャース」を目指して各球団のエース級を次々に獲得するなど、メジャー屈指の充実度を誇るロースターを完成させた。ジェイス・ティングラー監督はそのなかからどの26人を開幕ロースターに選ぶのだろうか。

     カッサベル記者の予想は投手14人、野手12人の合計26人。ディネルソン・ラメット、ダルビッシュ、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックの5人が形成する先発ローテーションについて「球団史上最高の開幕ローテ」と評価しつつも、ラメットの右肘の状態を懸念材料に挙げている。スイングマンとしての開幕ロースター入りが予想されているエイドリアン・モレホンのほか、マッケンジー・ゴアやライアン・ウェザースといった有望株も控えており、もしラメットを欠いて開幕を迎えることになったとしても、致命的なダメージにはならないはずだ。

     ブルペンはドリュー・ポメランツ、エミリオ・パガーン、マーク・マランソン、キーオニー・ケラ、オースティン・アダムス、ピアース・ジョンソン、ダン・アルタビラ、クレイグ・スタメンの8人という予想。ホゼ・カスティーヨやマット・ストラームが開幕ロースターから漏れるという贅沢な布陣となっている。クローザーの座はポメランツ、パガーン、マランソン、ケラの4人が争うことになりそうだ。

     捕手はオースティン・ノラとビクトル・カラティーニの2人体制。基本的にはノラが正捕手扱いとなり、カラティーニはダルビッシュ登板試合を中心にマスクを被ることが予想される。内野は一塁エリック・ホズマー、二塁ジェイク・クロネンワース、三塁マニー・マチャド、遊撃フェルナンド・タティスJr.という昨季同様の布陣。10年3億ドルの契約を結んでいるマチャドと新たに14年3億4000万ドルの超大型契約を締結したタティスJr.が形成する三遊間は、強力な先発ローテーションとともにパドレスの名物となる。

     外野は左からトミー・ファム、トレント・グリシャム、ウィル・マイヤーズの3人がレギュラー。そして、ユーティリティとしてキム・ハソン、ジュリクソン・プロファー、ブライアン・オグレイディの3人がベンチに控える形となる。レギュラー級の実力を持つキムとプロファーがベンチに控えている点が、パドレスの最大の強みと言えるだろう。この両選手は複数のポジションを守りながらレギュラーに近い出場機会を与えられることが予想されている。

  • 番記者が開幕ロースター予想【大谷所属エンゼルス編】

    2021.2.24 10:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは各球団のビートライター(番記者)が担当球団の開幕ロースター26人を予想している。大谷翔平が所属するエンゼルスの担当はレット・ボリンガー記者。今オフ、ペリー・ミナシアンGMは先発、ブルペン、捕手、遊撃手、外野手とチームの穴を埋める補強を着実に進めてきたが、2014年以来7年ぶりのポストシーズン進出を目指す今季、エンゼルスはどのようなメンバーで開幕を迎えることになるのだろうか。

     ボリンガー記者の予想は投手13人、野手12人、二刀流1人の合計26人。大谷について「今季は二刀流に再挑戦する。昨季は肘と前腕の故障により2試合しか登板できなかったが、現在は健康だ。エンゼルスはアグレッシブに彼を起用していくプランを持っており、先発投手と指名打者を兼任させる」と述べている。これまでは週に1度のペースで先発し、指名打者として週に3~4試合出場していたが、具体的な起用プランはまだ明らかにされていない。

     捕手はマックス・スタッシとカート・スズキの2人体制。昨季急成長を見せたスタッシを経験豊富なスズキがサポートする形になりそうだ。内野は一塁ジャレッド・ウォルシュ、二塁デービッド・フレッチャー、三塁アンソニー・レンドン、遊撃ホゼ・イグレシアスの4人がレギュラーで、バックアップとしてフランクリン・バレートが控える。バレートはルイス・レンヒーフォ、ロベル・ガルシア、フィル・ゴスリンらと控えの1枠を争う見込みだ。

     外野は左翼ジャスティン・アップトン、中堅マイク・トラウト、右翼デクスター・ファウラーの3人がレギュラーで、テイラー・ウォードが控えに入るとの予想。ジョン・ジェイやフアン・ラガレスがマイナー契約で加入しており、控えの1枠はスプリング・トレーニングで競争となる。有望株のジョー・アデルは昨季攻守に未熟さを露呈したため、今季はマイナースタートが濃厚だ。

     野手の最後の1枠は10年契約のラストイヤーを迎えたアルバート・プーホルス。基本的には大谷欠場時に指名打者を務めることになるが、相手先発投手が左腕の試合では、左打ちのウォルシュに代わって一塁を守るケースも出てくるだろう。

     先発ローテーションはディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニング、ホゼ・キンターナ、アレックス・カッブに大谷を加えた6人で形成される。チームがポストシーズン進出という目標を達成するためには、各投手が自己ベスト級の成績を残すことが必要不可欠となる。

     ブルペンの8枠はライセル・イグレシアス、タイ・バットリー、マイク・マイヤーズ、フェリックス・ペーニャ、ハイメ・バリア、アレックス・クラウディオ、ジュニア・ゲラ、ホゼ・アルベルト・リベラという予想。ボリンガー記者は「イグレシアスからクラウディオまでの6人は故障がなければ開幕ロースター入り確実」と述べており、残り2枠を多くの候補者が争うことになる。なお、リベラはルール5ドラフトで獲得した選手のため、開幕ロースターから漏れる場合は前所属球団(アストロズ)に返却される。

  • エンゼルス・トラウト 目標は7年ぶりのポストシーズン進出

    2021.2.23 13:00 Tuesday

     昨夏に第1子が誕生して父親となったマイク・トラウト(エンゼルス)は、息子の成長を見守りながら充実したオフシーズンを過ごしたようだ。そして迎えた2021年シーズン。トラウトは「僕はプレーオフを目指している。僕たち全員だ。それを目指さないなら毎年ここ(=キャンプ地)にいるべきじゃないと思う。その目標を持って毎年戦っている。今年も変わらないよ」と語り、2014年以来のポストシーズン進出を今季の最大の目標に挙げた。

     現在29歳のトラウトは9年連続MVP投票5位以内というメジャー史上初の快挙を成し遂げ、MVP3度、2012年新人王、オールスター・ゲーム選出8度、シルバースラッガー賞8度、オールスター・ゲームMVP2度、打点王1度、盗塁王1度など輝かしい実績を残してきたものの、ポストシーズンに出場したのは2014年の1度だけ。しかも、この年は地区シリーズでロイヤルズの前に3連敗で敗退しており、ポストシーズンの試合で勝利した経験がないのだ。

     トラウトは「やあ、マイク。今度の新戦力はキミをプレーオフへ連れて行ってくれるのかい?」といったことを毎年のように言われており、「もう聞き飽きた」という。「もちろんプレッシャーは感じている。毎年言われているからね」とトラウト。しかし、「僕は自分にできることに集中して、チームのためにベストを尽くすだけさ。年齢を重ねているけど、僕はまだ若い。身体の状態はとても良いよ」と周囲の雑音に耳を貸さず、7年ぶりのポストシーズン進出に向けて着々と準備を進めている。

     近年は守備力の低下が指摘されており、トラウトは守備力アップのために基礎からやり直すつもりだという。「打撃練習中にもボールを正しく追いかけて、より良いジャンプをするといったことを意識していきたい。僕たちのチームには優秀な外野守備コーチがいる。僕は彼らに最高の外野手になってゴールドグラブ賞を獲ると宣言しているんだ。それも僕の目標だよ」とトラウトはモチベーションを失うことなく、常に向上心を持ってプレーを続けている。

     ジョー・マドン監督はアーニー・バンクスやバリー・ボンズといった名選手がチャンピオンリングを手にすることなく引退していったことに言及し、「トラウトにはそうなってほしくない」と語る。エンゼルスとトラウトの契約はあと10年残っているが、今年8月に30歳の誕生日を迎えるトラウトが超一流の選手でいられる期間はそれほど長く残されていない。今季こそポストシーズンの大舞台でプレーするトラウトの姿を観ることはできるだろうか。

  • 昨季防御率1点台のジェフレスがナショナルズとマイナー契約

    2021.2.23 12:00 Tuesday

     日本時間2月23日、ナショナルズがカブスからフリーエージェントとなっていた救援右腕ジェレミー・ジェフレスとマイナー契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は125万ドルで、これに加えて最大125万ドルの出来高が設けられているという。昨季トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)のファイナリスト3名に名を連ねたジェフレスだが、メジャー契約を得ることはできなかった。

     現在33歳のジェフレスは昨季カブスで22試合に登板して4勝1敗8セーブ、3ホールド、防御率1.54の好成績をマーク。ただし、BABIPが.161と極端に低いなど、ツキに恵まれた好成績であることも指摘されており、奪三振率6.56、与四球率4.63など投球内容自体は至って平凡だった。このあたりがメジャー契約を得られなかった要因となっているのかもしれない。

     ブリュワーズやレンジャーズでセットアッパーないしクローザーとして活躍した実績があり、2015年は72試合に登板して5勝0敗、23ホールド、防御率2.65、2016年は59試合に登板して3勝2敗27セーブ、6ホールド、防御率2.33の好成績をマーク。2018年には73試合に登板して8勝1敗15セーブ、18ホールド、防御率1.29という自己最高の成績を残し、オールスター・ゲームに初選出された。

     ナショナルズは今オフ、新たなクローザーとしてブラッド・ハンドを獲得したが、信頼できる救援投手は決して多くなく、ハビー・ゲラ、ルイス・アビラン、T・J・マクファーランド、アーロン・バレットら30代のベテラン投手が招待選手としてスプリング・トレーニングに参加している。ジェフレスもこの競争のなかに加わって開幕ロースター入りを目指すことになるが、これまでの実績を考えると、ジェフレスが競争を勝ち抜いて開幕ロースター入りする可能性は高そうだ。

  • 38歳・秋信守がSKワイバーンズと契約 KBO史上最高年俸との報道

    2021.2.23 11:30 Tuesday

     日本時間2月23日、レンジャーズとの7年契約が満了してフリーエージェントとなっていた秋信守(チュ・シンス)が韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズと1年240万ドルで契約したことが明らかになった。秋は釜山高校から直接マリナーズに入団してプロ野球選手としてのキャリアをスタートさせており、KBOでプレーするのは今回が初めてとなる。母国リーグへの加入により、東京五輪で韓国代表の一員に選出される可能性も出てきた。

     現在38歳の秋は2000年8月にマリナーズと契約し、2005年にメジャーデビュー。しかし、当時のマリナーズはイチロー、ランディ・ウィン、ラウル・イバニェスらで外野の両翼が埋まっていたため、秋に多くの出場機会が与えられることはなく、2006年7月にトレードでインディアンスへ放出された。

     インディアンス移籍3年目の2008年に94試合で打率.309、14本塁打、66打点、OPS.946と頭角を現し、翌2009年からレギュラー定着。パンチ力と選球眼を兼ね備えた好打者として活躍し、2013年に1年間だけレッズでプレーしたあと、7年1億3000万ドルの大型契約でレンジャーズに加入した。

     レンジャーズでは全盛期ほどの活躍を見せることはできなかったものの、2015年から5年連続で出塁率.357以上を記録し、20本塁打以上のシーズンも4度。2018年にはメジャー14年目にして初のオールスター・ゲーム選出を果たした。昨季は33試合に出場して打率.236、5本塁打、15打点、OPS.723に終わったが、4月に球団傘下のマイナー選手190人に1000ドルずつ寄付したことが話題に。メジャー16年間の通算成績は1652試合で1671安打、打率.275、218本塁打、782打点、157盗塁、出塁率.377、OPS.824となっている。

     なお、年俸240万ドル(=27億ウォン)はKBO史上最高年俸であることが報じられている。

  • 失言連発のマリナーズ社長が辞任 球団は選手との関係修復へ

    2021.2.23 11:00 Tuesday

     失言を連発して炎上状態となっていたマリナーズのケビン・メイサー球団社長は日本時間2月23日、辞任を表明した。ジョン・スタントン会長はこの件について記者会見を開き、「我々はより良い球団になっていかなければならない。(今回の件で失われた選手との信頼関係を)修復するためにやるべきことがたくさんあるし、その仕事はすでに始まっている」とコメント。選手のモチベーションを回復するためにも、フロントオフィスの手腕が問われることになりそうだ。

     メイサーは今月上旬に地元のロータリークラブとのZOOM通話で語った内容がYouTubeで公開され、多くの選手に言及しながら失言を連発。ドミニカ共和国出身の有望株フリオ・ロドリゲスや今季から特別任命コーチを務める岩隈久志の英語力を批判したり、岩隈の通訳にサラリーを払わなければならなかったことへの不満を述べたり、意図的に有望株のメジャー昇格を遅らせていることを明言したりして大きな批判を受けていた。

     スタントンによると、メイサーは現地時間月曜日(22日)にの朝に辞表を提出したという。「私はそれが組織のための正しい答えだと信じている。彼の発言は組織の価値観と一致しておらず、不適切だ」とスタントン。ただちに後任探しがスタートする予定だが、採用を急ぐつもりはなく、後任が決定するまでのあいだは臨時でスタントン自身がそのポジションを埋めることになるようだ。

     メイサーの発言により、各球団のフロントオフィスが自軍の有望な選手がフリーエージェントになる時期(あるいは年俸調停権を取得する時期)を遅らせるために意図的にメジャー昇格を遅らせていることが改めて明確になった。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の労使協定は今季限りで失効し、新たな交渉が行われることになるが、年俸調停権やフリーエージェント権にかかわるサービスタイム(メジャー登録日数)の扱いが議題に上がることは間違いないだろう。失言の影響は今後、マリナーズの球団内のみにとどまらず、球界全体へ波及していくことになりそうだ。

  • Dバックスがベテラン右腕・クリッパードと1年225万ドルで合意

    2021.2.23 10:30 Tuesday

     日本時間2月23日、ダイヤモンドバックスがツインズからフリーエージェントとなっていたベテラン救援右腕タイラー・クリッパードと1年225万ドル+オプション1年で合意したことが明らかになった。今季の年俸は175万ドル、来季の契約は350万ドルの相互オプション(またはバイアウト50万ドル)であることが報じられており、クリッパードに保証される金額は今季の年俸175万ドルとバイアウト50万ドルを合計した225万ドルとなる。

     現在36歳のクリッパードは昨季ツインズで26試合に登板して2勝1敗、8ホールド、防御率2.77を記録。2013年から3年連続で防御率2点台を記録したあと、2016年から3年連続で防御率が3点台後半以上に悪化してしまったが、直近2シーズンはいずれも防御率2点台をマークし、以前のような安定したピッチングを取り戻している。

     2007年にヤンキースでメジャーデビューし、2008年から7年間ナショナルズでプレー。2015年以降はアスレチックス、メッツ、ダイヤモンドバックス、ヤンキース、ホワイトソックス、アストロズ、ブルージェイズ、インディアンス、ツインズと多くのチームを渡り歩いており、2016年以来5年ぶりのダイヤモンドバックス復帰となった。

     通算777登板はジョー・スミス(アストロズ)の782登板に次ぐ現役2位の数字。40歳前後まで現役を続ければ、史上16人しか達成していない通算1000登板に到達することも決して不可能ではないだろう。2010~19年の10年間は平均70試合に登板していたため、そのペースでいけばあと3年ちょっとで大台に到達できる計算となる。

     今オフのダイヤモンドバックスはホアキム・ソリア、アズドゥルバル・カブレラといったベテランを1年契約で獲得。実績の少ない投手が多いブルペンにおいて、クリッパードはソリアとともに勝ちパターンの継投を担うことになりそうだ。

  • 引退報道のプーホルス「まだ決めていない。今季終了後に判断」

    2021.2.23 10:00 Tuesday

     日本時間2月23日、アルバート・プーホルス(エンゼルス)の妻・デイドレがインスタグラムを更新し、「今季が偉大なキャリアの最後の年になる」と投稿したため、各メディアは「プーホルスが今季限りで現役引退」と一斉に報じた。しかし、以前から「将来についてはまだ決めていない」と語っていたプーホルスは「状況は何も変わっていない。今季終了後に判断する」と引退を決断したことを否定。デイドレも「契約の最後の年」と投稿を修正している。

     現在41歳のプーホルスは今季がエンゼルスと結んだ10年2億4000万ドルという大型契約のラストイヤーとなる。エンゼルス移籍後、最初の5年間は低調ながらもメジャー平均以上の成績を残していたが、直近4年間は出塁率.291、OPS.697と衰えを隠せなくなっている。そのため、契約満了とともに引退することが有力視されているものの、プーホルス自身は「今季何が起こるか次第で将来について決断をするつもり」という姿勢を変えていない。よって、プーホルスが来季も現役を続行する可能性は残されている。

     プーホルスは20年間のメジャー生活(カージナルス11年、エンゼルス9年)でMVP3度、2001年新人王、オールスター・ゲーム選出10度、ワールドシリーズ制覇2度、シルバースラッガー賞6度、ゴールドグラブ賞2度、首位打者1度、本塁打王2度、打点王1度という輝かしい実績を残し、通算3236安打、662本塁打、2100打点を記録。将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されており、間違いなく有資格初年度で殿堂入りを果たすことになるだろう。

     史上6人目の通算3500安打まであと264、史上4人目の通算700本塁打まであと38、そしてハンク・アーロンが持つ歴代最多打点記録(2297)まであと197に迫っており、今季これらの記録に大きく近付けるようであれば、プーホルスは大記録達成をモチベーションとして来季も現役を続行することになるかもしれない。

  • MLB公式サイトのパワーランキング 1位ドジャース、2位パドレス

    2021.2.22 13:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトは日本時間2月22日、スプリング・トレーニングが本格的にスタートした現時点でのパワーランキングを公開した。1位はトレバー・バウアーを獲得した昨季王者のドジャース、2位にはダルビッシュ有、ブレイク・スネルらを獲得して今オフ最大の勝者に挙げられるパドレスがランクイン。今季のメジャーリーグはナショナル・リーグ西部地区のこの2球団を中心に動いていくことになりそうだ。

     ドジャースはバウアーの加入により、クレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、バウアー、デービッド・プライス、フリオ・ウリアス、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンという極めて強力な先発ローテーションが完成。この7人のうち2人をブルペンに回すことができる。投打とも目立った穴はなく、21世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて準備は整ったと言える。

     そのドジャースに待ったをかけることが期待されるのがパドレス。昨季ブレイクしたディネルソン・ラメットが健康ならば、ラメット、ダルビッシュ、スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックが並ぶ先発ローテーションはドジャースに引けを取らず、今オフの補強によって選手層にも厚みが増している。今季のメジャーリーグをナ・リーグ西部地区の「2強」が盛り上げてくれることは間違いない。

     3位にはヤンキースがランクイン。ただし、この順位通りの戦いをするためにはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、コリー・クルーバー、ジェイムソン・タイオンといった故障リスクの高い選手たちが1年間健康にプレーすることが絶対条件となる。

     4位は地区3連覇中のブレーブス。今オフはチャーリー・モートンやドリュー・スマイリーを獲得し、マーセル・オズーナの引き留めにも成功した。そして、5位にはフランシスコ・リンドーアとカルロス・カラスコをインディアンスから獲得するなど、大きく戦力をアップさせたメッツがランクインしている。ナ・リーグ西部地区と同様、ナ・リーグ東部地区の優勝争いも大きな注目を集めそうだ。

     なお、6位以下の順位は以下のようになっている。

    6 ホワイトソックス
    7 ツインズ
    8 ブルージェイズ
    9 レイズ
    10 アストロズ
    11 カージナルス
    12 アスレチックス
    13 ブリュワーズ
    14 ナショナルズ
    15 インディアンス
    16 カブス
    17 エンゼルス
    18 フィリーズ
    19 レッドソックス
    20 レッズ
    21 マーリンズ
    22 ジャイアンツ
    23 ロイヤルズ
    24 マリナーズ
    25 ダイヤモンドバックス
    26 タイガース
    27 レンジャーズ
    28 オリオールズ
    29 ロッキーズ
    30 パイレーツ

  • ジャイアンツ 山口に先発ローテ入りのチャンスを与える方針

    2021.2.22 12:30 Monday

     ブルージェイズからリリースされてフリーエージェントとなった山口俊はジャイアンツとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加して開幕ロースター入りを目指すことになった。ファーハン・ザイディ編成本部長は「彼は我々の国際スカウトが日本でたくさん見てきた選手だ」と以前から山口に注目していたことを明らかにし、「彼はプロとしての武器を持っており、複数の役割をこなすことができる」と期待を口にした。

     現在33歳の山口は2年635万ドルの契約でブルージェイズに加入したが、昨季は17試合に登板して防御率8.06に終わり、ブルージェイズからリリース。今季の年俸317万5000ドルはブルージェイズに支払い義務があるため、ジャイアンツはメジャー最低保証年俸だけで山口を雇うことができる(残りをブルージェイズが支払う形となる)。

     ザイディは「2019年の日本での活躍は素晴らしかった。彼は先発とリリーフの両方で成功した経験を持っている」と語っているが、スプリング・トレーニングでは先発の座を争わせる方針。ジャイアンツはすでに先発5人の顔ぶれが固まっているものの、今季は60試合制から162試合制に戻るシーズンということもあって先発投手のデプスが重要となるため、選手層に厚みを加える戦力として山口にかかる期待は大きい。

     なお、ジャイアンツと山口の契約には開幕ロースターに入れなかった場合に契約を破棄してフリーエージェントとなり、他球団でのプレー機会を模索できる権利が含まれているという。ただし、ザイディによると、山口はジャイアンツのマイナーに残留する可能性のドアを閉ざしているわけではなく、ジャイアンツのマイナーに残ったほうがメジャーでプレーできるチャンスが多いと判断した場合、残留を選択する可能性もあるようだ。

     いずれにしても、山口にとってスプリング・トレーニングの1ヶ月間が極めて重要であることは間違いない。競争を勝ち抜き、開幕ロースターに名を連ねることはできるだろうか。

  • マリナーズ球団社長が物議を醸す発言を連発して炎上状態に

    2021.2.22 12:00 Monday

     マリナーズのケビン・メイサー球団社長が「Bellevue Breakfast Rotary Club」で語った内容がYouTubeで公開(すでに削除)され、物議を醸す発言の連発で炎上状態となっている。ツイッターでは「#FireKevinMather」のハッシュタグが広がっており、有望株のフリオ・ロドリゲスは絵文字付きで「モチベーション」とツイート。球団社長の発言は、順調に再建を進めているチームにネガティブな影響を与えそうだ。

     メイサーは「若い選手たちがメジャーでプレーする可能性はなかった。サービスタイムの時計をスタートさせたくなかったんだ」と語り、コロナ禍で行われた2020年シーズン中に有望株を昇格させるつもりがなかったことを明言。また、今季中のメジャー昇格が確実視されているジャレッド・ケレニックやローガン・ギルバートについて、フリーエージェントになるのを1年遅らせるために「開幕ロースターに入ることはない」と断言した。

     選手がフリーエージェントになるのを遅らせるためにデビューを遅らせるのは他球団でもよく使われている手法だが、普通は「もう少しマイナーでの実戦経験が必要だから」といった説明がなされる。今回のメイサーの発言はフロントオフィスがサービスタイムの調整のために意図的に選手のデビューを遅らせていることを裏付けるものとなり、今後の労使交渉に悪影響を与えることが懸念されている。

     そのほかにも、ルイス・トレンズ捕手の名前を「ルイス・トーレス」と呼び間違えたり、チーム生え抜きのカイル・シーガー三塁手について「給料をもらいすぎ」と語ったり、顰蹙を買うような発言を連発。さらには、ロドリゲスや岩隈久志が英語でコミュニケーションを取れないことにも言及し、岩隈の通訳に支払っているコストに対する不満も述べた。

     多くの若手有望株を擁し、近い将来に黄金期を迎えることを期待されているマリナーズだが、今回のメイサーの数々の発言は、順調なチーム再建に水を差すような形となってしまった。ファンからも多くの批判が集まっており、マリナーズはこの事態を収拾するために何らかの対応を迫られることになりそうだ。

  • マリナーズ・ゴンザレス 一番乗りで今季の開幕投手に決定

    2021.2.22 11:00 Monday

     日本時間2月22日、マリナーズのスコット・サービス監督は今季の開幕投手にマルコ・ゴンザレスを指名したことを明らかにした。「普段はこんなに早く発表することはないけど、今回は選ぶのがとても簡単だったからね。マルコは(エースとしての)地位を確立しているし、我々の投手陣のリーダーでもある」とサービス。まだオープン戦すら始まっておらず、キャンプ5日目という異例の早さでの開幕投手指名となった。

     メジャー一番乗りで開幕投手に指名されたゴンザレスは、今回が3年連続3度目の大役となる。マリナーズの球団史上、開幕投手を務めた回数がゴンザレスより多いのはフェリックス・ヘルナンデス(11度)、ランディ・ジョンソン(6度)、ジェイミー・モイヤー(4度)の3人だけ。ゴンザレスは2009年から10年連続で開幕投手を務めていたヘルナンデスから2019年にその座を奪い、現在に至っている。

     現在29歳のゴンザレスは2018年に13勝、2019年に自己最多の16勝をマークし、昨季は11試合に先発して7勝2敗、防御率3.10を記録。69.2イニングを投げて64個の三振を奪った一方、与えた四球はわずか7個だけだった。過去2年間はオールスター級の見事な活躍を見せており、サービスが開幕投手を悩む余地はほとんどなかった。

     サービスがゴンザレス以外に唯一、候補として考えたのはジェームス・パクストンだったという。3年ぶりにチームに戻ってきたパクストンは2018年に自己最多の208奪三振を記録。体調さえ万全ならばエース級のパフォーマンスを期待できる好投手である。サービスは「パクストンが能力的に素晴らしいものを持っていることはみんな知っているが、開幕戦のマウンドに相応しいのはマルコだと思う」とパクストンの実力を称えつつも、エースへの信頼を口にした。

     なお、マリナーズは昨季に続いて今季も6人制ローテーションで戦う方針を明らかにしており、メジャー3年目を迎える菊池雄星もローテーションの一員として開幕を迎えることが確実視されている。

  • ドジャース・カーショウ「まだ32歳。引退するつもりはない」

    2021.2.22 10:30 Monday

     ドジャースのエース左腕、クレイトン・カーショウは今季が3年9300万ドルの大型契約のラストイヤーとなる。昨季、念願のワールドシリーズ制覇を達成したこともあり、今季限りで引退する可能性も取り沙汰されているが、カーショウは「引退するつもりはない。僕はまだ32歳だから、あと数年はやれると思っている」とその可能性を否定。2022年シーズンも再びメジャーのマウンドに立つつもりであることを明言した。

     カーショウは「今、(引退の可能性について)尋ねられたら、僕は『まだプレーすることを本当に愛している』と答えるよ。身体の状態は良いし、良いボールを投げることができている。今季が終わったあと、いろいろ考えることになるだろう」と発言。カーショウが今季終了後に考えなければならないことの1つが「来季どこでプレーするのか」ということだ。

     2006年のドラフト全体7位でドジャースに指名されて以来、球史に残る大エースへと成長し、活躍を続けてきたカーショウ。ドジャースへの愛着を口にしており、今季終了後にフリーエージェントとなった際にもドジャースとの再契約を最優先に考えるとみられるが、再契約交渉は決して簡単ではない。

     ドジャースは現在、ムーキー・ベッツやトレバー・バウアーといった高額年俸選手を抱えており、コディ・ベリンジャーやウォーカー・ビューラーも年俸調停期間に突入している。今季はぜいたく税の対象となる年俸総額の上限(2億1000万ドル)を超えるのは確実なため、2年連続で上限を超過するのは避けたいところ。そうした状況のなかで、カーショウやコリー・シーガーとの再契約をまとめなければならないのだ。

     カーショウは「他の人からどんなふうに見えているかはわからないけど、僕はドジャースでプレーすることを愛している。この組織のすべてが大好きなんだ」とドジャースへの愛着を強調する。「ワールドシリーズ制覇に挑戦する機会を多く得られたのは幸運だったし、ようやく優勝できた。でも、それは当たり前のことではない」と毎年のようにワールドシリーズ制覇のチャンスがあるドジャースの環境も気に入っているようだ。

     メジャー最高クラスの戦力を誇るドジャースは今季、1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指している。カーショウが2022年以降のことを考えるのは、2つ目のチャンピオンリングを目指す戦いが終わってからということになりそうだ。

  • ブレーブスが控え野手を補強 強打のラムと1年契約で合意

    2021.2.22 02:00 Monday

     日本時間2月22日、ブレーブスがアスレチックスからフリーエージェントとなっていたジェイク・ラムと1年契約(メジャー契約)で合意したことが明らかになった。ブレーブスは40人枠内の控え内野手がヨハン・カマルゴとジャック・メイフィールドの2人しかいなかったため、フリーエージェント市場での補強を検討していた。正三塁手に固定される予定のオースティン・ライリーが期待を裏切った場合、ラムの出場機会が増えることになりそうだ。

     現在30歳のラムは2014年にダイヤモンドバックスでメジャーデビューし、メジャー3年目の2016年に打率.249、29本塁打、91打点、OPS.840とブレイク。翌2017年は打率.248、30本塁打、105打点、OPS.844とさらに成績を伸ばし、オールスター・ゲームにも選出された。ところが、その後は相次ぐ故障により成績を落とし、昨年9月にダイヤモンドバックスを解雇されてアスレチックスへ移籍。昨季は2球団合計で31試合に出場して打率.193、3本塁打、10打点、OPS.635という成績だった。

     ブレーブスの内野陣のうち、一塁フレディ・フリーマン、二塁オジー・アルビーズ、遊撃ダンズビー・スワンソンの3人は不動のレギュラーと呼べる存在。しかし、23歳のライリーはまだ1年を通して三塁のレギュラーを務めた経験がなく、不安が残る。右打ちのライリーを左打ちのラムと両打ちのカマルゴが「代打要員兼控え三塁手」としてサポートしていく形が予想される。

     また、ブレーブスはパブロ・サンドバルやジェイソン・キプニスといったベテラン内野手とマイナー契約を結んでおり、彼らも控え内野手として開幕ロースター入りを狙っている。ラムはサンドバルとポジションが被る(三塁手兼一塁手)ため、ラムにとって開幕ロースター入りに向けた直接のライバルは2012年ワールドシリーズMVPのサンドバルということになりそうだ。

  • ロッキーズ・デズモンドが2年連続出場辞退へ 今季年俸800万ドル

    2021.2.22 01:00 Monday

     日本時間2月22日、ロッキーズのイアン・デズモンドは自身のインスタグラムのストーリーを更新し、2021年シーズンの出場を辞退するつもりであることを明らかにした。デズモンドは昨季も出場辞退を選択してプレーしておらず、2年連続の出場辞退ということになる。今季限りで5年7000万ドルの契約が終了するため、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「デズモンドはすでにロッキーズでの最後の試合を終えたかもしれない」と伝えている。

     現在35歳のデズモンドは「この数ヶ月間、私はタフな会話をしてきた。多くの質問をして、多くのことを考えた。現時点では、2021年シーズンの出場を辞退することにした」と述べ、今季の出場を辞退する意向を表明。「この状況(=コロナ禍)で復帰して野球をプレーしたいという気持ちよりも、家族と一緒にいたいという気持ちのほうが大きい。これからもトレーニングを続けて、様子を見ていきたいと思う」と家族を優先した結果の決断であることを明らかにした。

     メジャー11年間で5度の「20-20」を含む通算181本塁打、181盗塁を記録しているデズモンドは、2016年オフにレンジャーズからフリーエージェントとなり、5年7000万ドルの大型契約でロッキーズに加入。昨季の年俸は1500万ドル、今季の年俸は800万ドルだが、自己都合による出場辞退のため、デズモンドは2年間のサラリーを放棄したことになる。また、来季の契約は年俸1500万ドルの球団オプションとなっているが、2年間プレーしていないベテラン選手のオプションをロッキーズが行使することはないだろう。

     「チームメイトにはすでに伝えたし、コーチ陣やフロントオフィスにも伝えた。彼らはみんな理解してくれたし、私の決断を支えてくれた」とデズモンド。なお、ロッキーズもデズモンドの出場辞退を認めており、球団から何らかの公式発表が行われるとみられている。

  • 大学1年生が1イニング2満塁弾の快挙 初打席から2打席連発

    2021.2.21 13:00 Sunday

     大学での初打席を満塁の場面で迎え、満塁本塁打を打つ。これ以上の結果はあるだろうか。そんな快挙をフロリダ・アトランティック大学の1年生、ケイレブ・ペンドルトンがやってのけた。しかも同じイニングに回ってきた2打席目で再び満塁弾。なんと1イニング2満塁弾という快挙を大学での最初の2打席で成し遂げたのだ。1イニング2満塁弾はメジャーリーグの長い歴史でも過去に1度しか達成されていない快挙であり、大きな話題となっている。

     日本時間2月21日に行われたフロリダ・アトランティック大学とセントラル・フロリダ大学の一戦。「8番・捕手」で先発出場したペンドルトンは1点ビハインドで迎えた2回裏無死満塁の第1打席でレフトへの逆転満塁弾を放つと、6点リードの二死満塁の場面で再び打席に入り、またしてもレフトへ満塁弾を叩き込んだ。この回、フロリダ・アトランティック大学は一挙12得点のビッグイニングを作り、最終的には20対15で勝利した。

     メジャーリーグの長い歴史において、1イニング2満塁弾が達成されたのは1度だけ。1999年4月23日のドジャース戦(ドジャー・スタジアム)でパドレスのフェルナンド・タティスJr.の父であるフェルナンド・タティスSr.(当時カージナルス)が史上唯一の快挙を成し遂げている。3回表無死満塁のチャンスでこの試合の第2打席を迎えたタティスSr.はドジャース先発の朴賛浩から逆転満塁弾。その後、一死満塁のチャンスでマーク・マグワイアがライトフライに倒れ、タティスSr.が再び満塁の場面で打席に入ると、朴からこのイニング2本目の満塁弾を放ち、球史に残る快挙を達成した。

     ペンドルトンはこの試合で大学での初打席に立ったばかりの1年生。この先、どんな選手へと成長していくのか非常に楽しみだ。なお、タティスSr.の息子であるタティスJr.は昨年パドレスが史上初の4試合連続満塁弾を記録した際に1本目の満塁弾を放っている。何かと満塁弾に縁のある親子である。

  • 「春季キャンプで最も興味深い30人」に大谷と秋山が選出

    2021.2.21 12:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトは「春季キャンプで最も興味深い30人」と題して、各球団から1人ずつ、春季キャンプの注目選手をピックアップ。がん治療から復帰するトレイ・マンシーニ(オリオールズ)、レギュラー抜擢が噂されるアンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)、先発ローテ入りを期待されるマット・ムーア(フィリーズ)、出場辞退から復帰するデービッド・プライス(ドジャース)などが名を連ねるなか、エンゼルスからは大谷翔平、レッズからは秋山翔吾が選出された。

     今季がメジャー4年目のシーズンとなる大谷について、同サイトは「二刀流選手の実験は上手くいっておらず、上手くいった時期(2018年シーズン序盤)は野球用語で言えばずっと前のことである。トミー・ジョン手術と昨季の肘・前腕の故障のあと、大谷は完全に健康と判断されているが、彼はストライクを投げ、メジャーリーグでのユニークな役割(=二刀流)への熱狂を再燃させることができるだろうか」と指摘。二刀流継続に向けて今季がラストチャンスと見る向きもあり、大谷の二刀流には日本のみならず、現地アメリカでも大きな関心が寄せられている。

     一方、メジャー2年目のシーズンを迎える秋山について、同サイトは「昨年は日本からのベテラン輸入選手にとって、かなりアンフェアなシーズンだった。32歳の秋山はスプリング・トレーニングでアメリカの野球やメジャーリーグの投手に適応するための時間を十分に与えられなかったし、短縮シーズンで開催された異例のスクランブル態勢は彼に何の恩恵も与えなかった。より伝統的な準備ができる今季は、彼の高い出塁能力がアメリカでどのように発揮されるかを見てみよう」と述べ、異例の状況でメジャー1年目の戦いを強いられたことに同情を示した。新型コロナウイルスの影響は続いているとはいえ、今季はスプリング・トレーニング、レギュラーシーズンともほぼ通常通りのスケジュールで行われる予定であり、本領発揮となるか注目される。

  • サイ・ヤング賞2度の右腕・デグロム 「生涯メッツ」を希望か

    2021.2.21 11:30 Sunday

     メッツのエース右腕ジェイコブ・デグロムはチームの先輩であるデービッド・ライトがメッツのファンに愛される様子を間近で目にしてきた。「彼がメッツのファンに愛され、メッツ一筋でキャリアを過ごした様子を目撃したことは間違いなく僕に影響を与えている」とデグロムは語る。さらに「1つのチームでキャリア全体を過ごすというのは本当にクールなことだと思う」とも語っており、ライト同様に「生涯メッツ」を希望していることを明らかにした。

     現在32歳のデグロムはメッツと5年1億3750万ドル+オプション1年の大型契約を結んでおり、2022年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利を持っている。「そのときが来たら決断することになる」と話しているが、デグロムの希望はメッツで長くプレーすること。オプトアウトして他球団へ移籍する可能性は低く、オプトアウトせずに契約を全うするか、オプトアウトしたうえでメッツと改めて契約を交わすことになるだろう。

     昨季はサイ・ヤング賞の投票で3位に終わったものの、2年連続2度目となる最多奪三振のタイトルを獲得。2018年は最優秀防御率、2019年は最多奪三振のタイトルを手にして2年連続でサイ・ヤング賞に輝いており、「メッツ史上2番目の好投手」との評価も定着しつつある(1番目はトム・シーバー)。デビューが25歳と比較的遅かったため、殿堂入りできるところまで通算成績を伸ばせるかどうかは微妙だが、このままメッツ一筋でキャリアを終えれば、永久欠番と球団の殿堂入りは間違いない。

     もちろん「生涯メッツ」という目標を達成するためには、今後も結果を残し続ける必要がある。デグロムは「ロッカールームの名前を見渡すと、とても興奮する。ワールドシリーズで勝てたらいいなと思っている」と今季のチームに手応えを感じており、自身の目標にはサイ・ヤング賞の奪還を挙げている。今季はライトが手にすることができなかったワールドシリーズ制覇という勲章を手に入れる大きなチャンスとなりそうだ。

  • ブレーブスの有望株・パチェ 春季キャンプで正中堅手争いへ

    2021.2.21 11:00 Sunday

     昨年のリーグ優勝決定シリーズで攻守に溌溂とした活躍を見せたため、クリスチャン・パチェは今季ブレーブスの正中堅手として起用されることが有力視されている。しかし、ブライアン・スニッカー監督は「パチェがレギュラーだ」と断言するには早すぎると考えているようだ。指揮官は「スプリング・トレーニング次第だ。ポジションは自分で勝ち取らなければならない」と語り、トップ・プロスペクトのパチェが競争を勝ち抜く必要があることを強調した。

     現在22歳のパチェは昨年8月にメジャーデビューして2試合に出場(4打数1安打)。ポストシーズンではアダム・デュバルの故障離脱により、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズで全7試合に出場した。打撃面では22打数4安打(打率.182)に終わったものの、二塁打1本と本塁打1本を放ち、守備面では第5戦でマックス・マンシーの本塁打をもぎ取るなど、自慢の好守を発揮。今季の定位置獲得に向けて猛烈にアピールした。

     スニッカーは「スプリング・トレーニングでは全員にプレーするチャンスがある。我々は何が起こるかを見守るよ」と話しており、パチェに正中堅手の座を保証しているわけではない。メジャーでも十分に通用することを証明した守備面はともかく、打撃面のレベルアップが必要と判断されれば、マイナーで多くの時間を過ごすことになる可能性も残されている。

     もしパチェが競争を勝ち抜けば、ブレーブスは左翼マーセル・オズーナ、中堅パチェ、右翼ロナルド・アクーニャJr.という外野トリオで開幕を迎え、エンダー・インシアーテが控え外野手を務めることになるだろう。一方、パチェがマイナースタートとなる場合は、インシアーテが正中堅手を務めるか、アクーニャJr.が右翼から中堅に回ることになる。後者の場合、正右翼手として新たな外野手の補強が必要になるだろう。

     2017年に201安打を放ち、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇るインシアーテも過去3年間は不振が続いており、5年契約の最終年となる今季は生き残りをかけたシーズンとなる。22歳の有望株が定位置を手にするのか、あるいは30歳の中堅選手が意地を見せるのか。ブレーブスの正中堅手争いに注目だ。

  • エース級が揃うパドレスの先発陣 10月の戦いも見据えた運用へ

    2021.2.21 10:30 Sunday

     パドレスは今オフ、3人のエース級の投手(ブレイク・スネル、ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブ)を獲得し、昨季開幕投手を務めたクリス・パダックが先発5番手に入るという豪華な先発ローテーションが完成した。ただし、この5人だけで162試合制の長いシーズンを乗り切るのは難しく、ジェイス・ティングラー監督は10月の戦い(ポストシーズン)も見据え、各投手の状態に合わせて臨機応変に投手運用をしていく方針を明らかにしている。

     今季のパドレスはスネル、ダルビッシュ、マスグローブ、ディネルソン・ラメット、パダックの5人で先発ローテーションを形成する。このうちラメット以外の4人は開幕投手の経験があるものの、今季の開幕投手の最有力候補とみられているのは昨季ブレイクしたラメットだ。とはいえ、ラメットは右肘に不安を抱えており、スネルとマスグローブも130イニング以上を投げたシーズンは過去に1度しかない。各投手に必要以上の負担をかけない投手運用が重要となってくる。

     ティングラーは「プレーオフを勝ち抜いてワールドシリーズまでたどり着くのは長い戦いになる。今季は60試合制から162試合制に戻るのに加えて、さらに1ヶ月戦うことを考えている。そのために選手層を厚くする補強を行ったんだ」と語る。先発投手に関して言うと、登板間隔を1日のばしたり、ローテの順番を1周飛ばしたりして負担を軽減することを検討しているようだ。

     また、25日間で24試合という過密日程でシーズンをスタートするため、エイドリアン・モレホンをローテに加えた先発6人制を採用する可能性もあるという。さらに、シーズン途中からは有望株のマッケンジー・ゴアやライアン・ウェザースをローテに加えて、各投手の負担軽減を図るケースも出てくるだろう。

     スネルは昨季レイズで1度も6イニング以上を投げておらず、今季も慎重な起用が予想される。ティングラーは「それぞれの投手を個別に扱う必要がある。全員を1つのルールに当てはめないように気を付けなければならない」と語っており、質量とも充実した先発陣の能力を最大限に引き出すために、首脳陣の手腕が試されるシーズンとなりそうだ。

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