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  • 通算319本塁打のブルース 今日の試合をもって現役引退へ

    2021.4.19 02:00 Monday

     メジャー14年間で通算319本塁打を放ったジェイ・ブルース(ヤンキース)は日本時間4月19日のレイズ戦をもって現役を引退することを表明した。現在34歳のブルースは2005年のドラフトでレッズから1巡目(全体12位)指名を受けてプロ入り。レッズ、メッツ、インディアンス、マリナーズ、フィリーズ、ヤンキースと6球団で14年間プレーし、オールスター・ゲームに3度、シルバースラッガー賞に2度選出された。今季はここまで10試合に出場して打率.118、1本塁打、3打点、OPS.466にとどまっている。

     ブルースは「素晴らしい14シーズンを過ごし、私は野球から引退するという非常に難しい決断を下しました。大人になったら野球選手になりたいと思っていましたが、その夢を叶えることができ、一生の思い出というのが控えめな表現になるくらいの経験ができました。このスポーツは私が求めていた以上のものを私に与えてくれました」と述べ、現役引退を表明した。

    「私が最も大切にしているのは(これまでに出会ってきた)人々です。私が長年にわたって築いてきた人々との関係はクラブハウスのなかにとどまりません。チームメイト、コーチ、トレーナー、クラブハウスのスタッフ、ファン、そして現在の私を作ってくれた数え切れないほどの人々に感謝しています」とブルース。「シンシナティ・レッズのみなさん、テキサス州ボーモント出身の18歳の若者を信じてくれてありがとうございました。生涯の夢を追いかけることを許してくれたことに永遠に感謝します。また、私をチームの一員として迎えてくれたニューヨーク・メッツ、クリーブランド・インディアンス、シアトル・マリナーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、ニューヨーク・ヤンキースにも感謝しています」と所属した各球団への感謝を述べた。

     そして「この14シーズンで訪れたすべての場所が特別であり、私と私の家族はその道中で助けてくれたり、もてなしてくれたりしたことにとても感謝しています。私はずっと野球を愛してきました。これからもずっと(野球の)ファンであり続けるでしょう。ありがとうございました」と引退発表の声明文を締めくくった。

  • ツインズにコロナ陽性者発生 エンゼルス戦2試合が延期に

    2021.4.18 11:00 Sunday

     日本時間4月18日と19日に予定されていたツインズ対エンゼルスの2試合が延期となった。ツインズのロッコ・バルデリ監督によると、チーム内で過去2日間のうちに選手2名、スタッフ1名の新型コロナウイルス陽性が判明したという。また、選手2名のうち1名がカイル・ガーリック外野手であることも明らかにされている。追加の検査と感染経路の特定を行うために、大谷翔平が所属するエンゼルスとの2試合を延期することが決定された。

     ツインズではアンドレルトン・シモンズ内野手が新型コロナウイルス陽性によりチームを離脱しているが、新たに発生した陽性者がシモンズを経由して感染した可能性は低いとみられている。シモンズは日本時間4月14日からチームを離れており、新たに発生した陽性者とシモンズが接触した形跡はほとんど見当たらないという。また、スタッフ1名の陽性が判明したのは昨日、ガーリックの陽性が判明したのは今日であることも明らかになっている。

     メジャーリーグでは今季、ナショナルズで新型コロナウイルスのクラスターが発生し、開幕からの4試合が延期に。日本時間4月7日にブレーブスとの開幕戦を迎えることができたものの、多くの主力選手を欠いた状態でのシーズン開幕を強いられた。また、アストロズは現在、ホゼ・アルトゥーベ、アレックス・ブレグマン、ヨルダン・アルバレス、マーティン・マルドナード、ロベル・ガルシアの5名が理由非公表で故障者リスト入りしており、厳しい戦いを強いられている。

     大谷は日本時間4月18日にブルペンで30球を投じ、ジョー・マドン監督は早ければ同21日のレンジャーズ戦で登板する可能性があることを示唆していた。しかし、ツインズ戦2試合に先発予定だったホゼ・キンターナとアレックス・カッブの2人がそのままレンジャーズ戦にスライドする可能性があり、そうなれば大谷の登板も後ろにずれ込むことになる。登板日の確定までにはもう少し時間がかかりそうだ。

  • ブレーブスの36歳・カズマーJr. 12年206日ぶりのメジャー復帰

    2021.4.18 10:00 Sunday

     パドレス時代の2008年にメジャーで1シーズンだけプレーしたショーン・カズマーJr.(ブレーブス)が長いマイナー生活を経て、実に12年206日ぶりにメジャーの舞台へ戻ってきた。カズマーJr.が最後にメジャーの試合に出場したのは2008年9月23日(現地時間)。それから12年以上が経過し、カズマーJr.は日本時間4月18日にメジャー昇格を果たし、カブス戦の5回表に代打で出場した(一死1塁で4-6-3の併殺打)。

     現在36歳のカズマーJr.は久しぶりのメジャー復帰を果たした試合後、「いろんな感情が込み上げてきた。もちろん(試合に負けたのは)求めていた結果ではなかったし、勝つことができればよかったと思うけれど(メジャー復帰を果たせて)いい気分だ。ここに居られて嬉しいし、もう少し長くここに居られたらいいなと思う」とコメント。妻と両親も観戦に訪れており、「2度目のメジャーデビュー」のような一戦となった。

     メジャーリーグの歴史を遡ってみても、12年以上ものスパンを空けて試合に出場した選手は多くない。公式記録を扱う「エリアス・スポーツ・ビューロー」によると、カズマーJr.より長いスパンを空けてメジャーの試合に出場したのは、1936年にインディアンス、1949年にセントルイス・ブラウンズ(現オリオールズ)でプレーしたラルフ・ワインガーナー(13年14日)が最後だという。1900年以降では、カズマーJr.の12年206日は9位にランクインする。

     ブライアン・スニッカー監督は「私がこれまでに(マイナーも含めて)監督を務めてきたなかで最高の瞬間の1つかもしれない。2008年の次が2021年なんて冗談みたいだよね。でも、彼はよりよい選手になっている。毎年スプリング・トレーニングで素晴らしい活躍をしてきた」とコメント。カズマーJr.はオープン戦で2019年は打率.414、今年も打率.409の好成績を残しており、メジャー復帰を諦めずに続けてきた努力がついに実ったのだった。

  • タティスJr.が戦列復帰 ベリンジャーは亀裂骨折が判明

    2021.4.17 09:00 Saturday

     日本時間4月17日、今季最も注目されるカードの1つであるドジャース対パドレスが今季初対戦を迎える。パドレスは左肩の亜脱臼で故障者リスト入りしていたフェルナンド・タティスJr.がドジャースとの今季初対戦を前に戦列復帰。最短の10日間で戦列に戻ってきた。一方、ドジャースのコディ・ベリンジャーは左ふくらはぎの打撲で故障者リスト入りしているが、腓骨を亀裂骨折していることが判明。戦列復帰にはしばらく時間がかかりそうだ。

     タティスJr.は今季5試合に出場して打率.167(18打数3安打)、1本塁打、1打点、OPS.619を記録。日本時間4月6日のジャイアンツ戦で空振り三振に倒れた際に左肩を負傷し、10日間の故障者リストに登録されていた。パドレスはトレント・グリシャムがハムストリングを痛めて開幕から1週間ほどを欠場していたため、今季初めてグリシャムとタティスJr.の1・2番コンビが揃ったことになる。グリシャムはタティスJr.の復帰について「彼は試合の流れを変える力を持った男だ。彼が戻ってきてくれるのは嬉しいよ」と話している。

     ベリンジャーは今季4試合に出場して打率.211(19打数4安打)、0本塁打、2打点、OPS.654を記録。日本時間4月6日のアスレチックス戦で内野安打を放った際に一塁ベース上で相手投手に左ふくらはぎを蹴られる形となり、当初は「打撲」との診断で10日間の故障者リストに登録されていた。しかし、デーブ・ロバーツ監督は直近の検査で左腓骨の亀裂骨折が判明したことを明らかにし、「数日で復帰できるようなものではない」と話している。

     今季注目のドジャースとパドレスの対戦は4月中に7試合も組まれている。まず日本時間4月17日からパドレスの本拠地ペトコ・パークで3連戦を戦い、同23日からはドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで4連戦を戦う予定。なお、注目の今季初対戦はドジャースがウォーカー・ビューラー、パドレスが有望株ライアン・ウェザースの先発予定となっている。

  • メジャー最後はリベラ 各球団最後の背番号「42」は誰?

    2021.4.16 18:00 Friday

     現地時間4月15日、メジャーリーグは今年もジャッキー・ロビンソン・デーを迎えた。ジャッキー・ロビンソンのメジャーデビューから50年後、1997年4月15日にロビンソンの背番号「42」は全球団共通の永久欠番となったが、その時点で背番号「42」をつけていた選手に限り、それ以降も「42」の使用が認められた。そして、2013年限りでヤンキースのマリアーノ・リベラが引退したことにより、背番号「42」の現役選手はゼロに。ここでは各球団で最後に背番号「42」をつけた選手を紹介する。

    オリオールズ:レニー・ウェブスター(1997~99年)
    正捕手クリス・ホイルズの控えとして1998年には自己最多の108試合に出場。メジャー12年間で5球団に在籍したが、背番号「42」をつけたのはオリオールズ時代だけだった。

    レッドソックス:モー・ボーン(1991~98年)
    打点王のタイトルを獲得した1995年にMVPを受賞した強打者。エンゼルス、メッツでも背番号「42」をつけた。「42」を背負った最後のアフリカ系アメリカ人選手でもある。

    ヤンキース:マリアーノ・リベラ(1995~2013年)
    ロビンソンとともに背番号「42」の代名詞と言える偉大なクローザー。歴代最多の652セーブを記録し、2019年には史上唯一となる満票でのアメリカ野球殿堂入りを果たした。

    レイズ:該当者なし

    ブルージェイズ:ゼイビアー・ヘルナンデス(1989年)
    メジャーデビューした1989年に1シーズンだけ背番号「42」をつけたリリーフ右腕。同年オフにルール5ドラフトでアストロズへ移籍。それ以降「42」を背負うことはなかった。

    ホワイトソックス:スコット・ラフコーン(1996年)
    1991年ドラフト全体25位で指名された右腕。マイナーでは好成績を残したが、メジャーでは5年間で通算0勝8敗に終わった。メジャー4年目の1996年に背番号「42」をつけた。

    インディアンス:マイケル・ジャクソン(1997~99年)
    インディアンスとツインズの2球団で最後の背番号「42」となったリリーフ右腕。1998年は69試合に登板して40セーブ、防御率1.55の好成績。メジャー17年間で1005試合に登板した。

    タイガース:ホゼ・リマ(2001~02年)
    メジャー通算89勝の先発右腕。最初のタイガース在籍時(1994~96年)は背番号「32」だったが、アストロズ移籍後に「42」をつけ、タイガース復帰後も引き続き「42」を背負った。

    ロイヤルズ:トム・グッドウィン(1995~97年)
    メジャー通算369盗塁を記録した俊足の外野手。ロイヤルズ移籍2年目の1995年から1997年7月にディーン・パーマーとのトレードでレンジャーズへ移籍するまで背番号「42」をつけた。

    ツインズ:マイケル・ジャクソン(2002年)
    インディアンスでプレーしたあと、アストロズに所属した2001年は背番号「38」をつけていたが、ツインズへ移籍した2002年は再び「42」に。58試合に登板して防御率3.27を記録した。

    アストロズ:ホゼ・リマ(1997~2001年)
    1996年12月にタイガースからトレードで加入し、1998年に16勝、1999年には自己最多の21勝をマーク。しかし、2000年開場の新球場とは致命的に相性が悪く、同年は48本塁打を浴びた。

    エンゼルス:モー・ボーン(1999~2000年)
    レッドソックスからFAとなり、6年8000万ドルの大型契約で加入。2年連続で30本塁打、100打点をクリアしたが、2001年は故障で全休し、同年12月にメッツへトレードされた。

    アスレチックス:バディ・グルーム(1996~97年)
    メジャー生活14年のリリーフ左腕。タイガース時代の1992~95年にも背番号「42」をつけた。アスレチックスでプレーした4年間(1996~99年)はいずれも70試合以上に登板した。

    マリナーズ:ブッチ・ハスキー(1999年)
    2度のシーズン20本塁打を記録した外野手。1995~98年にメッツで背番号「42」をつけていたため、マリナーズへトレードされた1999年も引き続き「42」を背負うことができた。

    レンジャーズ:マーク・サグモエン(1997年)
    1997年にメジャーで1年だけプレーした外野手兼一塁手。奇しくも1997年4月15日にメジャーデビューした。出場した21試合で放った唯一の本塁打はランニング本塁打だった。

    ブレーブス:アーマンド・レイノーソ(1991~92年)
    メジャー12年間で3度の2ケタ勝利を含む68勝を挙げた右腕。デビューしたブレーブスで2年間、球団拡張ドラフトで移籍したロッキーズで4年間、背番号「42」をつけた。

    マーリンズ:デニス・クック(1997年)
    メジャー15年間で665試合に登板したリリーフ左腕。レンジャーズ時代の1995~96年とマーリンズでプレーした1997年に背番号「42」をつけ、マーリンズの世界一に貢献した。

    メッツ:モー・ボーン(2002~03年)
    レッドソックス、エンゼルス、メッツと12年間のメジャー生活で一貫して背番号「42」をつけた。2002年は26本塁打を放ったが、膝の故障が悪化して翌年が現役最後のシーズンとなった。

    フィリーズ:トビー・ボーランド(1994~96年)
    メジャーで9年間プレーしたリリーフ右腕。メジャーデビューした1994年から3年間、背番号「42」をつけた。1995年に50試合、1996年には自己最多の69試合に登板した。

    ナショナルズ(エクスポズ):カーク・リーター(1993~96年)
    ジャイアンツ移籍後、1997~2003年に7年連続2ケタ勝利をマークした技巧派左腕。1993年のメジャーデビューからジャイアンツ移籍後の1997年途中まで背番号「42」をつけた。

    カブス:デーブ・スミス(1991~92年)
    アストロズ時代にクローザーとして活躍した右腕。カブスでは2年間で17セーブ、防御率4.94に終わり、引退した。カブスでは1992年のスミスを最後に誰も背番号「42」をつけなかった。

    レッズ:ロジャー・サルケルド(1996年)
    マリナーズで2年間、レッズで1年間だけプレーした先発右腕。1995年途中にトレードでマリナーズからレッズへ移籍し、1996年は8勝5敗、防御率5.20をマークした。

    ブリュワーズ:スコット・カール(1995~99年)
    1996年から4年連続2ケタ勝利をマークした先発左腕。1995年のメジャーデビューから背番号「42」をつけ、1999年12月にロッキーズへトレードされるまで「42」を背負い続けた。

    パイレーツ:ジェイソン・シュミット(1996~97年)
    ジャイアンツ移籍後にリーグ有数の先発投手へと成長を遂げた右腕。パイレーツに加入した1996年途中から背番号「42」をつけていたが、永久欠番化により「22」に変更した。

    カージナルス:ホゼ・オリーバ(1995年)
    自慢の長打力をメジャーで発揮できなかった三塁手。1996年はAAA級で31本塁打、1997年はCPBLの兄弟エレファンツで25本塁打を放ったが、1997年12月に交通事故により死亡した。

    ダイヤモンドバックス:該当者なし

    ロッキーズ:アーマンド・レイノーソ(1993~96年)
    球団創設時の球団拡張ドラフトで加入し、1年目に自己最多の12勝をマーク。在籍4年間で30勝を挙げた。メッツ、ダイヤモンドバックスでは背番号「42」をつけなかった。

    ドジャース:レイ・ラム(1969年)
    ロビンソンの背番号「42」は1972年に永久欠番となったが、ドジャースで「42」を背負ったのはロビンソンが最後ではない。1969年にデビューしたラムが1年だけ「42」を背負った。

    パドレス:ペドロ・マルティネス(1993~94年)
    殿堂入りの名投手ではなく、メジャー5年間で通算122試合に登板したリリーフ左腕。デビューした1993年に32試合で防御率2.43、翌年は48試合に登板して防御率2.90をマークした。

    ジャイアンツ:カーク・リーター(1996~97年)
    ジャイアンツ在籍10シーズンで記録した105勝はマディソン・バムガーナーに抜かれるまで左腕によるサンフランシスコ移転後の球団記録だった。2000年には新球場の初戦で先発した。

  • アストロズ 好守のベテラン捕手・マルドナードと契約延長へ

    2021.4.14 09:50 Wednesday

     日本時間4月14日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドはアストロズとマーティン・マルドナードの契約延長が成立目前であることを伝えた。マルドナードは今季終了後にFAとなる予定だったが、1年+オプション1年で契約延長。これによりマルドナードは少なくとも2022年まで、最大で2023年までの契約を手にすることになる。なお、2023年のオプションは条件をクリアすれば自動的に更新されるベスティング・オプションとなっているようだ。

     現在34歳のマルドナードは今季がメジャー11年目のシーズン。エンゼルス時代の2017年にゴールドグラブ賞を受賞するなど、ハイレベルな守備力を持つ捕手として知られている。守備とは対照的に打撃は得意ではなく、通算成績は打率.217、OPS.644に過ぎず、昨季は47試合に出場して打率.215、6本塁打、24打点、OPS.728を記録。今季は日本時間4月13日の試合が終了した時点で32打数3安打(打率.094)というスロースタートになっている。

     アストロズは今年1月にジェイソン・カストロと2年契約を結んでいるため、マルドナードとの契約延長が成立すれば、来季も引き続きマルドナードとカストロのベテラン捕手コンビでシーズンを戦うことになる。ちなみに、併用されている2人の捕手がともに通算400試合以上の出場経験を誇るのはアストロズのほかにナショナルズ(ヤン・ゴームスとアレックス・アビラ)だけである。

     ジャスティン・バーランダーとザック・グレインキーの両先発右腕、救援右腕のジョー・スミス、正遊撃手のカルロス・コレアなど、多くの主力選手が今季終了後にFAとなるアストロズ。ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)らを失った今オフに続いて、来オフも戦力ダウンが心配されるが、マルドナードとの契約延長が成立目前となったことにより、少なくとも捕手の補強を心配する必要はなくなったと言えそうだ。

  • マリナーズの先発左腕・パクストン 手術を受けて今季終了へ

    2021.4.14 06:00 Wednesday

     日本時間4月14日、マリナーズのスコット・サービス監督は左前腕を痛めているジェームス・パクストンが手術を受け、シーズン終了となる見込みであることを明らかにした。今季初登板の試合で左肘の違和感を訴えて早期降板したパクストンにはトミー・ジョン手術が推奨されていたが、パクストンは同手術を回避すべくセカンド・オピニオンを希望。同13日に医師の診察を受けた結果、手術を受けることを決断したが、トミー・ジョン手術であるかどうかは明らかにされていない。

     現在32歳のパクストンは2013~18年にマリナーズ、2019~20年にヤンキースでプレーし、2017年から3年連続で2ケタ勝利をマーク。しかし、故障が多いため規定投球回到達の経験は1度もなく、年俸850万ドルの1年契約で古巣・マリナーズに復帰した今季は6人制ローテーションがコンディション管理の面で有利に作用するのではないかとの希望的観測もあった。ところが、残念ながらわずか1試合に登板しただけでシーズン終了となりそうだ。

     当初はマルコ・ゴンザレスに次ぐ先発2番手として期待されていただけに、パクストンの離脱はマリナーズにとって大きな痛手となる。また、2020年は5試合、今季はわずか1試合しか登板しておらず、今後のキャリアを考えると、パクストン自身にとっても大きな痛手となることは間違いない。今年11月に33歳の誕生日を迎え、1年契約のため今季終了後にFAとなるものの、2年間ほとんどまともに投げていない投手にメジャー契約をオファーするチームが現れる可能性は低く、来季はマイナー契約からの再出発が濃厚。キャリア続行の危機に立たされることになる。

     慣れ親しんだ古巣・マリナーズで復活を目指したパクストン。しかし、わずか1.1イニング、24球を投げただけでシーズン終了。完全復活に向けたチャレンジは予想以上に早く、残念な形で幕を閉じることになってしまった。

  • 前アストロズのレディック Dバックスとマイナー契約へ

    2021.4.13 10:30 Tuesday

     日本時間4月13日、昨季終了後にアストロズからFAとなっていたジョシュ・レディックがダイヤモンドバックスとマイナー契約で合意したことが明らかになった。まだ球団からの正式発表は行われていないが、レディックは自身のインスタグラムに「ネクスト・チャプター」とのキャプションを添えてダイヤモンドバックスのロゴを投稿している。なお、レディックがメジャーへ昇格した場合の年俸は75万ドルであることが報じられている。

     現在34歳のレディックは2017年から昨季まで4年間アストロズでプレーし、正右翼手として2017年のワールドシリーズ制覇や2019年のリーグ優勝に貢献。しかし、昨季は7年ぶりにOPSが.700を下回るなど、56試合に出場して打率.245、4本塁打、23打点、OPS.693と不本意な成績に終わった。また、アスレチックス時代の2012年にゴールドグラブ賞を受賞した経験のある守備面でも、守備防御点が前年の+10から-3に急降下。攻守両面で年齢による衰えが指摘されるようになっている。

     ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は、レディックとの契約がまだ正式発表されていないこともあって具体的な言及を避けた。ただし、レディックが2010年にレッドソックス傘下AAA級ポータケットでプレーしていたとき、ロブロが監督を務めていたという縁があり、「彼はとてもエキサイティングな選手だった。エネルギーと集中力を持ち、情熱的にプレーしていた。彼が我々のチームに加わってくれるのであれば非常に嬉しい」と話している。

     レディックは正式契約後、まず新型コロナウイルスの検査などメジャーリーグ機構により定められた手続きを行う必要がある。その後、ダイヤモンドバックスの代替トレーニング地であるアリゾナ州スコッツデールに合流し、メジャー昇格に向けてトレーニングを開始。故障者の発生など、メジャー昇格の機会を待つことになる。

  • エンゼルス 4番打者レンドンが左股関節痛で故障者リスト入り

    2021.4.13 10:00 Tuesday

     日本時間4月13日、エンゼルスは正三塁手のアンソニー・レンドンを左股関節痛により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。レンドンは同11日のブルージェイズ戦で送球の際に左股関節を痛め、翌日の試合はスタメンから外れていた(試合は雨天中止)。同13日になっても痛みが消えないため、故障者リスト入りが決定。レンドン離脱中は主にホゼ・ロハスが三塁に入る見込みで、控え内野手としてジャック・メイフィールドがメジャーへ昇格している。

     レンドンは今季ここまで8試合に出場して打率.290、1本塁打、3打点、OPS.766を記録。欠場した1試合を除き、すべての試合に「4番・三塁」でスタメン出場していた。ジョー・マドン監督は「(最短の)10日間で復帰できることを期待しているけれど、こういうことについてタイムリミットを定めたくない。まずは様子見だね」と慎重なコメント。「ロハスの出場機会が増えるだろう。メイフィールドは試合終盤の守備固めで使うことになるかな」とも話している。

     エンゼルスでは日本時間4月10日の試合で二塁へのスライディングの際に左足を痛めて負傷交代していたデクスター・ファウラーが左膝の前十字靭帯を断裂していることが判明。復帰までには6~9ヶ月を要するため、今季中の戦列復帰は絶望となっている。同13日の試合ではフアン・ラガレスがファウラーに代わって右翼に入る予定だったが、試合開始45分前に左ふくらはぎの張りでスタメン変更。ジャレッド・ウォルシュが一塁から右翼に回り、一塁にはアルバート・プーホルスが入った。

     開幕9試合で6勝3敗と2014年以来7年ぶりのポストシーズン進出に向けて上々のスタートを切ったエンゼルスだが、ここにきて主力野手に故障者が続出。投手陣はリーグ12位の防御率5.27と相変わらず不安定で、同5位の48得点、同3位の13本塁打を記録している打線がチームを支えているだけに、レンドン離脱の期間は踏ん張りどころとなりそうだ。

  • 第2週の週間MVPは好調マルティネスと無安打投球マスグローブ

    2021.4.13 09:30 Tuesday

     日本時間4月13日、2021年シーズン第2週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグはJ・D・マルティネス(レッドソックス)、ナ・リーグはジョー・マスグローブ(パドレス)が選出された。マルティネスは同12日のオリオールズ戦で球団史上25人目の1試合3本塁打を記録するなど開幕から打棒好調。一方のマスグローブは同10日のレンジャーズ戦で球団創設53年目で初となるノーヒッターの快挙を成し遂げた。

     昨季は自己ワーストの打率.213に終わるなど不振を極めたマルティネスだが、今季はここまで8試合に出場して打率.472、5本塁打、16打点、OPS1.583の好成績をマーク。第2週が終了した時点で安打(17)、二塁打(7)、本塁打、打点、塁打(39)はいずれもメジャートップの数字となっている。開幕8試合で長打12本はリーグ記録、開幕8試合連続長打は史上3人目の快挙である。

     日本時間4月12日のオリオールズ戦では3本のアーチを含む6打数4安打4打点の大活躍。マルティネスはタイガース時代とダイヤモンドバックス時代にも1試合3本塁打を記録しており、異なる3チームで達成するのはジョニー・マイズ、デーブ・キングマン、アレックス・ロドリゲス、マーク・テシェーラに次いで史上5人目となった。

     現行の30球団で唯一ノーヒッター未経験だったパドレスだが、球団創設53年目にしてついにマスグローブが達成。日本時間4月10日のレンジャーズ戦、112球を投げて許した走者は死球による1人だけで、10個の三振を奪う見事なピッチングだった。

     ちなみに、与死球1つで完全試合を逃した投手はメジャー史上5人目。また、マスグローブは今季からパドレスに加わっているが、所属球団での最初の2先発のうちにノーヒッターを達成したのは1900年以降の現代野球では8人目という珍しい記録になった(2007年のクレイ・バックホルツ以来)。

  • Rソックス対ツインズが延期に ミネソタの黒人射殺事件の影響

    2021.4.13 09:00 Tuesday

     日本時間4月13日に予定されていたレッドソックス対ツインズの試合はミネソタ州ブルックリンセンターで発生した黒人射殺事件に対する抗議活動の影響により開催延期が決定した。ミネソタ州では日本時間4月12日、20歳の黒人男性ダンテ・ライトさんが警官に射殺される事件が発生。これに対する抗議活動が繰り広げられており、ツインズだけでなく、NBAのミネソタ・ティンバーウルブズとNHLのミネソタ・ワイルドもホームゲームを延期している。

     ツインズは「我々は昨日ブルックリンセンターで発生した悲劇的な出来事とその後の事態の進展に関する追加の詳細な情報を受けて、ファン、スタッフ、選手、そして地域社会にとって今日の試合を開催しないことが最善の方法であると判断しました」との声明を発表。メジャーリーグ機構やミネソタ州の関係者との協議の結果、試合の開催延期を決定したという。なお、振替の開催日はまだ発表されていない。

     ツインズは今日から本拠地ターゲット・フィールドでレッドソックスとの4連戦を戦う予定だったが、今回の事件とそれに対する抗議活動は残りの3試合にも影響を与える可能性があるとみられている。ツインズは抗議活動の状況を見ながらメジャーリーグ機構や地方自治体と連携を取り、試合の開催について判断する方針だ。対戦相手のレッドソックスのアレックス・コーラ監督は「我々はホテルでメジャーリーグ機構やツインズからの連絡を待っている。詳細はわからない」と話している。

     また、ヤンキースのアーロン・ブーン監督によると、アーロン・ヒックスは黒人が射殺されたこの事件への抗議の意味を込めて、日本時間4月13日のブルージェイズ戦を欠場することを決めたという。ヒックスは2008年のドラフトでツインズから1巡目(全体14位)指名を受けてプロ入りし、メジャーデビューからの3年間はツインズでプレー。ミネソタへの想いが今回の決断につながったようだ。

  • 今季最初のパワー・ランキング 好調のレッズが一気にトップ10入り

    2021.4.12 15:00 Monday

     日本時間4月12日、メジャーリーグ公式サイトは2021年シーズン開幕後、最初のパワー・ランキングを公開した。トップ3の顔ぶれは開幕直前のランキングと変わらず、ドジャース、パドレス、ヤンキースの3球団。開幕から打線が好調で快進撃を見せているレッズが19位から11ランクアップの8位となり、一気にトップ10入りを果たした。一方、開幕6連敗を喫するなどスタートダッシュに失敗したアスレチックスは12位から17位へと5ランクダウンしている。

     1位のドジャースは開幕10試合で8勝2敗と前評判通りの順調なスタート。日本時間4月12日にはクレイトン・カーショウがマックス・シャーザー(ナショナルズ)との投げ合いを制し、先発投手は直近8試合で6勝0敗、防御率1.61という素晴らしいパフォーマンスを見せている。

     2位のパドレスは日本時間4月10日のレンジャーズ戦でジョー・マスグローブが球団史上初のノーヒッターを達成。スター遊撃手のフェルナンド・タティスJr.を欠くなかでも敵地でのレンジャーズ3連戦をスイープし、開幕10試合で7勝3敗を記録してドジャースに食らいついている。

     3位のヤンキースは開幕9試合で4勝5敗と低調なスタート。ブルージェイズとの開幕カードに1勝2敗と負け越したあと、オリオールズ3連戦には2勝1敗と勝ち越したが、レイズ3連戦には再び1勝2敗で負け越してしまい、波に乗れない戦いが続いている。

     4位ツインズは開幕直前の6位から2ランクアップ。開幕9試合で5勝4敗は特筆すべきほどの成績ではないが、4位だったブレーブスと5位だったホワイトソックスがともに9試合で4勝5敗と負け越しているため、相対的に順位が上がった形となった。

     5位には開幕直前のランキングで11位だったアストロズが急浮上。開幕カードのアスレチックス4連戦を35得点、9失点と圧倒してスイープし、開幕9試合で6勝3敗の好スタートを切った。日本時間4月14日のタイガース戦では3月に獲得したジェイク・オドリッジが初登板の予定となっている。

     6位以下のランキングは以下の通り(カッコ内は前回の順位)。

    6 ブレーブス(4)
    7 ホワイトソックス(5)
    8 レッズ(19)
    9 レイズ(8)
    10 メッツ(7)
    11 エンゼルス(17)
    12 ブルージェイズ(9)
    13 カージナルス(10)
    14 ブリュワーズ(13)
    15 フィリーズ(18)
    16 ナショナルズ(15)
    17 アスレチックス(12)
    18 カブス(14)
    19 インディアンス(16)
    20 レッドソックス(20)
    21 ロイヤルズ(24)
    22 ジャイアンツ(22)
    23 マーリンズ(21)
    24 マリナーズ(23)
    25 タイガース(25)
    26 オリオールズ(29)
    27 ダイヤモンドバックス(26)
    28 レンジャーズ(27)
    29 ロッキーズ(28)
    30 パイレーツ(30)

  • TJ手術濃厚のパクストン セカンド・オピニオンを求める意向

    2021.4.11 12:00 Sunday

     左前腕を痛め、トミー・ジョン手術が推奨されていることが報じられているジェームス・パクストン(マリナーズ)だが、まだ手術を受ける決心はついていないようだ。スコット・サービス監督によると、パクストンはセカンド・オピニオンを求める意向を示しているという。パクストンは日本時間4月7日の古巣復帰後初登板で左肘の違和感を訴え、2回途中わずか24球を投げただけで降板。翌日には左前腕痛により10日間の故障者リストに登録された。

     今季のマリナーズはマルコ・ゴンザレス、菊池雄星、クリス・フレクセン、ジャスタス・シェフィールド、パクストン、ジャスティン・ダンの6人で先発ローテーションを形成し、シーズンをスタート。当初、パクストンは開幕2戦目に登板予定だったが、菊池とローテの順番を入れ替える形で開幕5戦目に回った。パクストンの離脱中はロングリリーフとしてブルペンに待機しているニック・マーガビシャスやエルジェイ・ニューサムが代役を務めるとみられるが、有望株ローガン・ギルバートの昇格が検討されるかもしれない。

     現在23歳のギルバートは2018年のドラフト1巡目(全体14位)指名で入団し、「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団4位・全体30位・右腕9位にランクインしている有望株。コリー・クルーバー(ヤンキース)やジェイコブ・デグロム(メッツ)を輩出したステッソン大学の出身であり、先発2番手クラスのポテンシャルを秘める逸材として今季中のメジャーデビューが確実視されている。

     昨年はマイナーのシーズンが開催されなかったため、代替トレーニング地で1年を過ごしたが、プロ1年目の2019年はマイナー3階級で合計26試合に先発して135イニングを投げ、10勝5敗、防御率2.13、165奪三振の好成績をマーク。パクストンのトミー・ジョン手術が決定すれば、ギルバートの昇格時期に関する議論が本格化することになりそうだ。

  • 髭を剃ったヤンキース・オドーア 「誰かわからない」と話題に

    2021.4.11 10:30 Sunday

     7シーズンにわたってレンジャーズの正二塁手として活躍したルーグネッド・オドーアは、日本時間4月7日にヤンキースへトレードされ、同11日にアクティブ・ロースターへ登録された。ヤンキースには長髪と髭を禁止する伝統的なルールがあり、オドーアも自慢の髭をきれいに剃り落としてチームに合流。メジャーリーグ公式サイトなどの各メディアでは髭を剃ったオドーアが「誰かわからない」と話題になっている。新天地で心機一転、オドーアはかつての輝きを取り戻すことができるだろうか。

     現在27歳のオドーアは2014年にメジャーデビューし、いきなり114試合に出場。翌2015年は120試合に出場して打率.261、16本塁打、61打点、OPS.781をマークし、2016年には打率.271、33本塁打、88打点、OPS.798の好成績を残して完全に正二塁手に定着した。この活躍が認められ、2017年3月には6年4950万ドル+オプション1年の契約延長をゲット。この契約は2頭の馬が贈られたことでも話題になった。

     しかし、その後は成績が低迷。2017年は30本塁打を放ったものの、打率.204、OPS.649と不振にあえぎ、2018年は打率.253、OPS.750とやや盛り返したが、今度は本塁打が18本にとどまった。2019年も自己最多の93打点をマークしたとはいえ、打率.205、30本塁打、OPS.722と褒められた成績ではなく、昨季は38試合に出場して打率.167、10本塁打、30打点、OPS.622に終わった。メジャー7年のキャリアを誇りながらも攻守両面での粗さは改善される気配がなく、レンジャーズは今季、オドーアから正二塁手の座を剥奪することを決定していた。

     ヤンキースでは二塁と三塁を中心に内野のバックアップを務める見込みとなっており、自慢の強打の復活に期待がかかる。髭を剃って「別人」となったオドーア。実際のプレーでも別人のような安定した働きを期待したいところだ。

  • フロリダ開幕のブルージェイズ 今季途中からバッファロー移動か

    2021.4.10 14:00 Saturday

     日本時間4月10日、ブルージェイズ傘下AAA級のバッファロー・バイソンズは2021年シーズンをニュージャージー州トレントンを本拠地として開幕する予定であることを発表した。本来の本拠地であるニューヨーク州バッファローのセーレン・フィールドではメジャー公式戦を開催するための準備としてリノベーションが進められており、ブルージェイズは昨季の本拠地としたバッファローを今季途中から再び本拠地にする可能性が高まっている。

     ブルージェイズは現時点で、日本時間5月25日までのホームゲーム22試合をフロリダ州ダニーデンのTDボールパークで開催することが決定している。それ以降については何も発表されていないが、新型コロナウイルスのパンデミックのなかでアメリカとカナダの国境をまたぐ移動には制限が設けられており、「今季中にトロントのロジャース・センターで公式戦を開催」という目標は変わらないものの、バッファローへの移動が濃厚とみられる。ちなみに、ブルージェイズは昨季セーレン・フィールドで開催した26試合で17勝9敗の好成績を収めた。

     現在行われているリノベーションで最も大きな変化は、フィールド内に設置されていたブルペンが外野フェンスの外側へ移設されること。また、右翼フェンスの向こう側に新しい打撃ケージを建設し、球場内のトレーニングルームとクラブハウスの施設を改修するという。さらに、LED電球の交換や2本の仮設電柱の新設といった照明器具のアップグレードも行われるようだ。

     昨季は本拠地トロントのロジャース・センターが使えないなかで60試合制の短縮シーズンを32勝28敗(ア・リーグ東部地区3位)で乗り切り、2016年以来4年ぶりのポストシーズン進出を達成したブルージェイズ。今季は開幕8試合で3勝5敗とやや出遅れているが、「本拠地使用不可」というハンデを乗り越え、2年連続でポストシーズンに駒を進めることはできるだろうか。

  • 昨季全休のプライス WS優勝リングを競売にかけて全額寄付へ

    2021.4.10 10:00 Saturday

     日本時間4月10日、昨季ワールドシリーズを制したドジャースの優勝リング授与セレモニーが行われ、新型コロナウイルスのパンデミックのなかで出場辞退を選択したデービッド・プライスにも優勝リングが授与された。しかし、そのリングはプライスの手元には残らない見込みだ。プライスは優勝リングをオークションに出して売却し、全額を「プレイヤーズ・アライアンス」(黒人選手が立ち上げた組織)に寄付する意向を示している。

     プライスは「プレイヤーズ・アライアンス」において重要な役割を担う選手の1人である。この組織は「野球界の多様性の軌道修正」を目的として、有色人種のコミュニティにより多くのリソースを提供することを目指し、現役および過去の黒人選手が構成するもの。プライスは自身の優勝リングを売却することで得た資金をこの組織の活動に生かしたいと考えているようだ。

    「プレイヤーズ・アライアンス」は設立以来、4170万ドルを黒人のコミュニティに寄付してきた。また、オフシーズンには33都市を回り、100万ドル相当の野球用具をアメリカ国内の有色人種のコミュニティに届ける活動も行った。プライスが優勝リングを売却することにより得た資金もこうした活動に使用されるとみられる。

     昨季を全休したプライスは、今季はチームに復帰し、ドジャースの一員としてプレーしている。スプリング・トレーニングではダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンの両若手右腕と開幕ローテーション入りを争ったものの、ドジャースはメイを先発5番手に起用することを決定。プライスはブルペンの一員として開幕を迎えた。プライスは以前から「フリオ・ウリアスやメイがより多くの先発登板の機会を得られるようにリリーフで投げる意思がある」といった趣旨の発言をしており、チーム第一の姿勢を見せている。

     今季ここまで2試合に登板して防御率12.27、被打率.474と打ち込まれているが、長いシーズンのなかでプライスの力が必要になるときは必ずやってくるはずだ。

  • ドジャースが優勝リング授与セレモニー イチローも映像で登場

    2021.4.10 09:00 Saturday

     日本時間4月10日、ドジャースは本拠地開幕戦となるナショナルズ戦の試合開始前に、2020年ワールドシリーズ制覇の優勝リング授与セレモニーを開催した。ドジャースの選手たちは特別なユニフォームとキャップを着用し、アルファベット順にグラウンドへ登場。なかでも、エース左腕のクレイトン・カーショウにはひときわ大きな歓声が送られた。また、各選手の紹介映像にはイチローが登場し、エドウィン・リオスにメッセージを届けた。

     ドジャースの選手たちがグラウンドへ登場する際、各選手が憧れてきた選手からの祝福メッセージを収録した映像が流された。たとえば、ムーキー・ベッツはジミー・ロリンズ、コディ・ベリンジャーはチェイス・アトリー、フリオ・ウリアスはデービッド・オルティスといった具合だ。そして、リオスにメッセージを届けたのはイチロー。スペイン語のメッセージで「僕はワールドシリーズ制覇の経験がないから、あなたのリングを僕にください」とジョークを飛ばし、場内を沸かせた。

     また、ウォーカー・ビューラーの紹介映像を担当したブロンソン・アローヨは「Wonderwall」(Oasisの曲)を演奏。デーブ・ロバーツ監督は今年1月に亡くなったトミー・ラソーダ(1988年ドジャース世界一のときの監督)の娘であるローラ・ラソーダさんに紹介され、グラウンドに姿を見せた。グラウンドに登場した選手、コーチ、スタッフはアンドリュー・フリードマン編成本部長とスタン・カステン球団社長から優勝リングを受け取り、それぞれが嬉しそうな笑顔を見せていた。

     試合はドジャース先発のビューラーが6回無失点と好投し、6回裏にジャスティン・ターナーの2号ソロで奪った1点を守り抜いてドジャースが1対0で勝利。好投したビューラーが1勝目(0敗)、最後を締めくくったコリー・クネーベルが2セーブ目をマークし、決勝弾を浴びたルイス・アビランに1敗目(0勝)が記録された。

  • マリナーズの先発左腕・パクストン トミー・ジョン手術が濃厚に

    2021.4.9 13:00 Friday

     日本時間4月7日の今季初登板(対ホワイトソックス)で左肘の違和感を訴え、早期降板したジェームス・パクストン(マリナーズ)だが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、トミー・ジョン手術を受けることを勧められているようだ。パクストンはMRI検査の結果、左前腕痛により10日間の故障者リスト入り。今季初登板は1回1/3を投げただけで降板していた。トミー・ジョン手術を受けた場合、今季中の戦列復帰は絶望となる。

     昨季終了後にヤンキースからFAとなり、1年850万ドルの契約で古巣のマリナーズに戻ってきたパクストン。しかし、わずか1試合に登板しただけでシーズン終了となる可能性が出てきた。当初は開幕2戦目に先発予定だったものの、ローテーションの順番を菊池雄星と入れ替える形で開幕5戦目のホワイトソックス戦に先発。ところが、2回表先頭のヨアン・モンカダに四球を与え、暴投と内野ゴロで一死3塁のピンチを招いたところで左肘の違和感を訴えて降板。投球数はわずか24球だった。

     今季のマリナーズはマルコ・ゴンザレス、菊池、クリス・フレクセン、ジャスタス・シェフィールド、パクストン、ジャスティン・ダンの6人が開幕ローテーションを形成。健康時にはエース級のパフォーマンスが期待できるだけに、パクストンがシーズン開幕早々に離脱するのはマリナーズにとって大きな痛手となる。パクストンの穴はニック・マーガビシャスやエルジェイ・ニューサムが埋めることになるとみられるが、格落ちの感は否めない。

     また、マリナーズは日本時間4月9日に行われたツインズ戦に2対10で大敗。先発のゴンザレスが5回途中9安打7失点と炎上し、今季初黒星を喫した。過去3年間、先発の柱として安定した活躍を見せてきたゴンザレスだが、今季は開幕からの2先発で合計12失点、防御率10.45と打ち込まれている。ゴンザレスが不振、パクストンが離脱という状況において、菊池にはより一層の活躍が求められることになりそうだ。

  • 明日から古巣・カージナルス戦 ウォン「とても楽しみだ」

    2021.4.8 14:00 Thursday

     今季からブリュワーズに加入したコルテン・ウォンは日本時間4月9日からセントルイスで古巣・カージナルスとの3連戦(厳密には9日、11日、12日の3試合)を迎える。昨季終了後にオプション更新を拒否されてFAとなり、2年1800万ドル+オプション1年でブリュワーズと契約したウォン。カージナルスの本拠地開幕戦は、カージナルスで育ったウォンにとって移籍後初めてセントルイスで古巣を相手にプレーする試合となる。

     オプション拒否という形で慣れ親しんだカージナルスを去ることになったウォン。FAとなったあと、「カージナルスはウォンとの再契約を検討している」との報道もあったが、実際のところ、カージナルスは再契約に積極的な姿勢をほとんど見せなかったようだ。その結果、ウォンはFAとなった当初から興味を示してくれたブリュワーズへ移籍することを決断した。

    「あるチームから放出されるとき、僕は自分がどれだけ優れているかを知っているのに、彼らは僕の実力が十分ではないと考えたのではないか、という気持ちになる。この気持ちはセントルイスに戻ってくるたびに頭に浮かぶと思う。でも、その気持ちがもっと頑張ろうというモチベーションにもなるんだ」とウォン。「最高の相手と戦うことになる。彼らが失ったものを見せに行くのがとても楽しみだよ」と古巣との戦いに心を燃やしている。

     今季はキャリアで初めて、カージナルスの本拠地開幕戦をビジター側のダグアウトから眺めることになる。「アダム・ウェインライトが投げて、ヤディアー・モリーナが捕る。おそらく僕が最初に打席に入ることになるだろう。その魔法のような光景をビジター側から眺めることができるのは素晴らしいことだ。特別な時間になると思う。とても楽しみだ」とウォンはその光景をすでにイメージしているようだ。

    「最初の打席ではセントルイスの素晴らしいファンから声援を受けることになると思うけれど、その後はカージナルスとブリュワーズというライバル関係に戻る。それでいいんだ。僕はセントルイスで過ごす時間を楽しんだし、セントルイスのファンも、セントルイスの街も本当に素晴らしかった。良いことも悪いこともたくさんあったけれど、彼らは僕を信じ続けてくれたんだ。彼らと対戦できるのが本当に楽しみだよ」とウォンは語る。

     日本時間4月8日のカブス戦は脇腹の張りのためスタメンから外れたものの、クレイグ・カウンセル監督は「心配するようなものではない」と話しており、ウォンは「1番・二塁」として古巣・カージナルスとの一戦に臨むことになりそうだ。

  • ブレーブス・ソローカ 右肩の炎症で戦列復帰が先延ばしに

    2021.4.8 12:00 Thursday

     昨年8月の右アキレス腱断裂からの戦列復帰を目指しているマイク・ソローカ(ブレーブス)だが、右肩の炎症により2週間のシャットダウンを強いられることになった。ソローカは日本時間4月7日に代替トレーニング地での紅白戦に登板。1イニングを投げたところで右肩の違和感を訴え、降板した。検査の結果、構造的なダメージはなかったものの、2週間のシャットダウンが決定。早ければ4月中旬とみられていた戦列復帰は先延ばしされることになった。

     ブライアン・スニッカー監督は「(ソローカを)心配しているよ。彼は復帰に向けて一生懸命にトレーニングに取り組んできた。大変なこともたくさん経験してきたと思う。でも、なかなか計画通りにはいかないものだね。物事には常に上手くいかないことがある」とコメント。戦列復帰を目指して日々トレーニングに取り組んできたソローカの心情を思いやった。

     ブレーブスは開幕からの2カードを敵地で戦い、日本時間4月10日から本拠地トゥルイスト・パークでの7連戦を迎える。その後、再び遠征に出て、同24日からホームに戻ってくるが、この2度目のホーム7連戦でソローカが復帰できると期待する声もあった。右アキレス腱には異常がなく、右肩のコンディションが回復次第、戦列復帰に向けた調整を再開することになる。指揮官は「物事が起こるのは必ず何か理由があるからだ、と彼には伝えた。彼は一生懸命にトレーニングを続けるだろうし、どんな結末が待っているかは誰にもわからないよ」と話している。

     現在23歳のソローカはメジャー2年目の2019年に29先発で174.2イニングを投げ、13勝4敗、防御率2.68、142奪三振の好成績をマーク。オールスター・ゲームに選出されたほか、新人王投票で2位、サイ・ヤング賞投票で6位にランクインし、昨季は開幕投手を務めた。ソローカ復帰までのあいだは、引き続きブライス・ウィルソンやウアスカル・イノアがその穴を埋めることになるとみられる。

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