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  • 今オフのクオリファイング・オファーは1840万ドル 昨オフから減額

    2021.10.13 12:00 Wednesday

     日本時間10月13日、「ESPN」のバスター・オルニー記者は自身のツイッターで今オフのクオリファイング・オファーの金額が1840万ドルに決まったことを伝えた。昨オフの1890万ドルから50万ドルの減額となる。クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年オフ以降、前年比でクオリファイング・オファーの金額が減少するのは今回が2度目。前回の減額は2019年オフであり、2018年オフの1790万ドルから10万ドル減の1780万ドルだった。

     クオリファイング・オファーの金額は毎年、年俸上位125選手の平均額によって定められる。新型コロナウイルスのパンデミックで財政面のダメージを受けたチームが多かったため、昨オフはFA市場の動きがスローペースとなり、高額の契約もあまり生まれなかった。それがクオリファイング・オファーの金額にも反映された形だ。とはいえ、制度導入初年度(2012年オフ)の金額は1330万ドルであり、10年足らずのあいだに500万ドル以上も増額されている。

    2012年オフ 1330万ドル
    2013年オフ 1440万ドル
    2014年オフ 1530万ドル
    2015年オフ 1580万ドル
    2016年オフ 1720万ドル
    2017年オフ 1740万ドル
    2018年オフ 1790万ドル
    2019年オフ 1780万ドル(初の減額)
    2020年オフ 1890万ドル(過去最高)
    2021年オフ 1840万ドル(2度目の減額)

     各球団は「過去にクオリファイング・オファーを提示されたことがなく、今季1年を通して自軍に所属していたFA選手」に対してクオリファイング・オファー(1年契約)を提示することができる。シーズン途中に移籍した選手は対象外となるため、スターリング・マーテイ、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバーといった選手たちはクオリファイング・オファーを提示されることなくFA市場へ出ていくことになる。

     クオリファイング・オファーを提示された選手は10日以内に受諾するか拒否するかを決め、受諾した場合は1年契約での残留となる(ホワイトソックスのホゼ・アブレイユのように受諾後に複数年契約を結びなおすケースもある)。クオリファイング・オファーを拒否した選手を他球団が獲得した場合、契約規模などに応じてドラフト指名権の補償や喪失が発生するため、クオリファイング・オファーの有無はFA選手の価値に影響を与えるファクターの1つとなっている。

  • 契約満了のヤンキース・ブーン監督 オーナーの意向で留任濃厚に

    2021.10.13 08:40 Wednesday

     一発勝負のワイルドカード・ゲームで宿敵レッドソックスに敗れたヤンキースは、アーロン・ブーン監督が今季限りで契約満了となり、来季以降の動向が不透明となっていたが、「ESPN」のバスター・オルニーによると、ハル・スタインブレナー・オーナーの意向により、ブーンの留任が濃厚となっているようだ。ある関係者は「スタインブレナーはブーンのことを気に入っている。彼はチームの不振がブーンの責任ではないと考えているのだと思う」と話しているという。

     現在48歳のブーンは2017年12月にヤンキースと3年契約を結び、2021年の契約オプションが行使されたため、今季がヤンキースの監督に就任して4年目のシーズンだった。就任1年目から2年連続でレギュラーシーズン100勝以上を記録するなど、4年間で328勝218敗(勝率.601)をマークし、4年連続でポストシーズンに出場したが、リーグ優勝決定シリーズに進出したのは2019年の1度だけ。ヤンキースは松井秀喜の活躍によりワールドシリーズ制覇を成し遂げた2009年を最後にワールドシリーズの舞台に進めない状況が続いている。史上最多の世界一27度を誇る名門にとって、ワールドシリーズ制覇以外は「失敗」と言うべき結果であり、そうした状況のなかで監督交代が検討されていたというわけだ。

     ブーンがヤンキースを離れることになった場合、解任したジェイス・ティングラーの後任となる新監督を探しているパドレスがブーンの招聘を検討する可能性があるとみられていた。また、他球団の関係者はヤンキースがアストロズのベンチコーチを務めるジョー・エスパーダを新監督に招聘する可能性があると予想していたようだ。エスパーダは2014~17年の4シーズンにわたってヤンキースに在籍経験があり、最後の3年間は三塁ベースコーチと内野守備コーチを務めていた。多くのチームで監督候補に挙がる人物であり、近い将来にメジャーで監督を務めることが有力視されている。

  • 王手かけたブレーブスに痛手 ソレアーが新型コロナ陽性でIL入り

    2021.10.13 08:00 Wednesday

     ブレーブスはブリュワーズとの地区シリーズ第3戦に勝利し、2年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけたが、3試合ともリードオフマンを務めていたホルヘ・ソレアーが新型コロナウイルス陽性となり、地区シリーズのロースターから外れた。日本時間10月13日、メジャーリーグ機構はソレアーの離脱によるブレーブスのロースター変更を承認し、ソレアーに変わってクリスチャン・パチェがロースター入り。パチェはソレアーがコロナ陽性から復帰するまでのあいだ、ロースターに滞在することができる。

     現在29歳のソレアーは今年7月にロイヤルズからブレーブスに加入し、移籍後は55試合に出場して打率.269、14本塁打、33打点、OPS.882をマーク。2019年にロイヤルズの球団新記録となる48本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得したときのような強打がよみがえった(今季サルバドール・ペレスが48本塁打でソレアーの球団記録に並んだ)。ロイヤルズ時代を含めた今季の通算成績は149試合で打率.223、27本塁打、70打点、OPS.749となっている。

     代わりにロースター入りしたパチェは22歳の有望株。昨季は8月にメジャーデビューを果たし、ポストシーズンのロースターにも名を連ねたが、今季は故障の影響もあって22試合で打率.111、1本塁打、4打点、OPS.358と結果を残せず、故障から復帰した6月以降はマイナー生活が続いていた。俊足好守に定評があるものの、打撃成績はAAA級でも89試合で打率.265、11本塁打、44打点、OPS.744にとどまっている。

     ブレーブスはソレアーの離脱に伴い、地区シリーズ第4戦ではダンズビー・スワンソンをリードオフマンに起用。アダム・デュバルが中堅から右翼に移り、空いた中堅にはギイェルモ・ヘレディアが入った。また、打撃好調のジョク・ピーダーソンがエディ・ロサリオに代わって左翼手としてスタメン起用されている。

  • ティングラー解任のパドレス 新監督には「経験」を求める方針

    2021.10.12 13:00 Tuesday

     アンディ・グリーン、ジェイス・ティングラーと2人続けてメジャー監督経験のない人物に監督を任せてきたパドレスだが、A・J・プレラーGMとピーター・サイドラー・オーナーはティングラーの後任となる新監督には「経験」を求める方針を明らかにしている。「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンは「プレラーGMが検討すべき12人の監督候補」をリストアップ。そのなかにはブルース・ボウチー、バック・ショウォルター、マイク・ソーシアといった経験豊富なベテラン監督の名前も含まれている。

     66歳のボウチーはパドレスが最後にワールドシリーズ進出を果たしたとき(1998年)の監督である。1995年から12シーズンにわたってパドレスの監督を務め、2007年からは13シーズンにわたってジャイアンツを率いて3度のワールドシリーズ制覇を経験した。2019年シーズンをもって勇退し、通算2003勝、ワールドシリーズ制覇3度という実績から将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている。

     候補に挙がっていることが報じられている69歳のロン・ワシントン(現ブレーブス三塁ベースコーチ、レンジャーズ時代に2度のリーグ優勝)に加え、ボウデンがリストアップしている65歳のショウォルター(最優秀監督賞3度)と62歳のソーシア(2002年にエンゼルスでワールドシリーズ制覇)も経験豊富な人物だ。いずれもオールドスクール型の指揮官であり、近年のトレンドとは異なるものの、77歳のトニー・ラルーサ監督が率いるホワイトソックス、72歳のダスティ・ベイカーが率いるアストロズは今季ともに地区優勝しており、パドレスも経験豊富な人物にチームをまとめ上げてもらうことを期待しているのかもしれない。

     ボウデンのリストには上記の4人のほか、エドゥアルド・ペレス(52歳)、ジョージ・ロンバード(46歳)、ジョー・エスパーダ(46歳)、カルロス・メンドーサ(41歳)、マット・クアトラーロ(45歳)、マーク・デローサ(46歳)、A・J・エリス(40歳)、ルイス・ロハス(40歳)の名前が含まれているが、ロハス以外はメジャーでの監督経験がない。メッツの監督を解任されたばかりのロハスには「経験不足」を指摘する声もあり、パドレスのニーズにはフィットしないと思われる。

     新監督に「経験」を求めているプレラーは、ボウチー、ショウォルター、ソーシア、ワシントンといった経験豊富な候補者のなかからティングラーの後任となる新監督を選ぶことになるのだろうか。

  • マリナーズ・菊池雄星 選手オプションの行使で残留が濃厚に

    2021.10.12 09:00 Tuesday

     マリナーズでの3年目のシーズンを終えた菊池雄星は、来季以降の契約が球団と選手の双方に選択権のあるオプションとなっている。まず球団側に4年契約の選択権があり、それが拒否された場合、菊池には1年契約の選択権が与えられるが、地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者によると、マリナーズは菊池の4年6600万ドルの契約オプションを行使しない方針。しかし、菊池は選手側に選択権のある1年1300万ドルの契約オプションを行使してマリナーズに残留する可能性が高いという。

     今季の菊池はオールスター・ゲーム初選出が決まるまでの15先発で6勝3敗、防御率3.18をマーク。ところが、それ以降の14先発では1勝6敗、防御率6.22と大きく成績を落とし、ワイルドカードを争っていたシーズン終盤には首脳陣からの信頼を失って先発ローテーションから外された。シーズン通算の成績は29先発で7勝9敗、防御率4.41となり、自身初の規定投球回には届かず(157イニング)。防御率や奪三振(163)は自己ベストの数字だったが、4年6600万ドルの契約に見合う成績ではなく、マリナーズがオプション行使を見送るのは当然の判断と言えるだろう。

     菊池の成績や近年のFA市場の動きを見ると、菊池が1年1300万ドルの選手オプションを破棄してFAになったとしても、この条件を上回る契約を得るのは難しく、1年1300万ドルでマリナーズに残留するという選択は理にかなっていると言える。来季はシーズンを通して今季前半戦のようなパフォーマンスを継続し、自身の価値を高めたうえで2022年シーズンオフのFA市場に出ていくことが目標となりそうだ。

     なお、マリナーズはオーナーがペイロール増額にゴーサインを出していることが報じられており、シーズン終盤までワイルドカードを争った今季を経て、いよいよ本格的に勝負に出るシーズンを迎えることになる。有力FA選手を複数獲得するような大型補強が予想されるが、ジェリー・ディポートGMがどんな動きを見せるか注目したい。

  • 第4戦は悪天候で延期 Wソックス右腕がア軍の「疑惑」に言及

    2021.10.12 08:30 Tuesday

     日本時間10月12日に行われる予定だったアストロズ対ホワイトソックスの地区シリーズ第4戦(ギャランティードレイト・フィールド)は悪天候により中止となり、同10月13日午前3時7分から行われることになった。第5戦の開催日時は変更されず、第4戦にホワイトソックスが勝利した場合、両軍は移動日なしでミニッツメイド・パークでの第5戦を戦うことになる。なお、第3戦終了後にはホワイトソックスのリリーフ右腕ライアン・テペラがアストロズの「疑惑」に言及する一幕もあった。

     第4戦ではホゼ・ウルキディ(アストロズ)とカルロス・ロドン(ホワイトソックス)が先発する予定だったが、ホワイトソックスのトニー・ラルーサ監督がロドンをスライド登板させることを明言した一方、アストロズのダスティ・ベイカー監督は第1戦で7回途中無失点の快投を見せたランス・マカラーズJr.を中4日で先発させることを明らかにした。ベイカーは「リーグオフィスが中止の決定を迅速に下してくれたことに感謝している。いろんな作戦を取れるようになり、ブルペンを休ませることもできる」と語っている。

     また、ホワイトソックスが勝利した第3戦のあとにはホワイトソックスのテペラがアストロズの「疑惑」に言及する一幕もあった。アストロズは本拠地ヒューストンでの第1戦と第2戦で合計16三振だったものの、敵地シカゴへ舞台を移した第3戦だけで16三振。テペラはこの結果を受け、「アストロズには以前、ヒューストンで何かをしているという評判があった。最初の2試合との違いがあると言える。今日の試合(=第3戦)はミニッツメイド・パークでの試合に比べて空振りが目立った」とサイン盗みの前科があるアストロズを疑うようなコメントを残したのだ。

     ベイカーはレギュラーシーズン中の本拠地と敵地の打撃成績にほとんど差がないことを持ち出し、テペラの指摘を真っ向から否定。正捕手マーティン・マルドナードは「モチベーションが上がるのはいいことだ」とツイートしたが、アストロズの選手たちはテペラの発言を特別気にしている様子はない。なお、ラルーサは「(第4戦の準備をするために)球場に着くまでテペラの発言を知らなかった」と語り、この話題への言及を避けた。

  • ドジャース 第3戦は「左腕キラー」のプーホルスをスタメン起用へ

    2021.10.11 12:00 Monday

     正一塁手のマックス・マンシーを故障で欠いているドジャースは、カージナルスとのワイルドカード・ゲームとジャイアンツとの地区シリーズ第1戦でマット・ベイティを一塁手としてスタメン起用したが、第2戦ではコディ・ベリンジャーを中堅から一塁に回し、中堅にクリス・テイラーを入れる布陣を採用した。テイラーの効果的な働きもあり、第2戦を制して対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだドジャース。左腕アレックス・ウッドと対戦する第3戦ではベリンジャーをスタメンから外し、一塁にアルバート・プーホルスを起用するようだ。

     日本時間10月11日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はジャイアンツとの地区シリーズ第3戦にプーホルスを一塁手としてスタメン起用することを明らかにした。第2戦に引き続き、左翼にはAJ・ポロック、中堅にはテイラーが入り、ベリンジャーはベンチへ。スタメンの左打者は遊撃コリー・シーガーのみとなり、左腕ウッドに対して右打者中心のラインナップを組むことになる。

     今季のプーホルスはエンゼルスとドジャースの2球団で合計109試合に出場し、打率.236、17本塁打、50打点、OPS.717をマークしたが、左腕との対戦に限れば、打率.294、13本塁打、34打点、OPS.939という好成績を残し、今季の二塁打3本はいずれも左腕から放ったものだった。プーホルスがポストシーズンの試合にスタメン出場するのはエンゼルス時代の2014年の地区シリーズ第3戦以来7年ぶりであり、ポストシーズンの試合でスタメン出場する選手としてはドジャース史上最年長となる。

     ベリンジャーは今季、左腕に対して打率.116、1本塁打、4打点、OPS.383と大苦戦。左腕ウッドに対してベリンジャーをスタメンから外す判断は理にかなっていると言えるだろう。ポロックは左腕に対してOPS.872、テイラーもOPS.897をマーク。「左腕キラー」をズラリと並べるドジャース打線がウッドを攻略し、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけることができるか注目だ。

  • 延長13回表 レイズの勝ち越し点はなぜ認められなかったのか

    2021.10.11 11:00 Monday

     ア・リーグ最高勝率のレイズは地区シリーズ第3戦、4対4の同点で迎えた延長13回表二死1塁の場面でケビン・キアマイアーが右中間への大飛球を放った。一塁走者ヤンディ・ディアスが一気に生還し、キアマイアーのタイムリー二塁打でレイズが勝ち越したかと思われたが、フェンスに跳ね返った打球は右翼ハンター・レンフローの身体に当たってフェンスの向こう側へ。公認野球規則5.05(a)(8)に従ってエンタイトル二塁打と判定され、ディアスの生還によるレイズの勝ち越しは認められなかった。

     クリスチャン・バスケスの2ラン本塁打でレッドソックスが劇的なサヨナラ勝ちを収めたこの試合。13回表の奇妙なエンタイトル二塁打が試合を流れを変えたことに否定の余地はないだろう。キアマイアーの右中間への大飛球がタイムリー二塁打となり、レイズが勝ち越しの1点を手にしたと思われたものの、フェンスに跳ね返った打球がレンフローに当たってフェンスオーバー。エンタイトル二塁打の判定となり、勝ち越しのホームを踏んだはずのディアスは三塁に戻された。

     メジャーリーグ公式サイトでレイズを担当するアダム・ベリー記者はディアスが三塁に戻された根拠として公認野球規則5.05(a)(8)を持ち出している。この公認野球規則5.05(a)(8)では「バウンドしたフェアボールが野手に当たってフェアゾーンやファウルゾーンにあるフェンスを越えたり、フェンスの下に入ったりした場合、打者走者とすべての走者には2つの塁を進む権利が与えられる」と定められている。

     よって、打者走者のキアマイアーは二塁、一塁走者のディアスは三塁への進塁となり、レイズは二死2・3塁からプレーを再開することに。レイズは次打者マイク・ズニーノが空振り三振に倒れて勝ち越しのチャンスを逃し、その裏にバスケスに2ラン本塁打を被弾して4対6で敗れた。レンフローによる故意のプレーではないとはいえ、この奇妙なエンタイトル二塁打はシリーズの行方を左右する大きなプレーとなるかもしれない。

  • ナショナルズの天才打者・ソト 史上初の4億ドルプレーヤーに?

    2021.10.11 08:00 Monday

     今年7月のトレード・デッドラインでマックス・シャーザー、トレイ・ターナー、カイル・シュワーバーなど主力選手の大半を放出したナショナルズだが、まだチームには弱冠22歳にして球界トップクラスの強打者へと成長したフアン・ソトが残っている。ソトがFAとなるのは2024年シーズン終了後であり、ナショナルズは少なくともあと3年、ソトを保有することができるが、FAとなる前に契約延長に動く可能性はあるのだろうか。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」ではソトとの契約延長について分析している。

     ソトは今年8月の時点で「1年ごとにやりたい」と長期契約に消極的な姿勢を示していた。今季がメジャー4年目のシーズンだが、昨オフの時点で「スーパー2」として年俸調停権を取得しており、今季の年俸は850万ドル。FAになるまでの残り3年で、この年俸は右肩上がりで上昇していくことになるだろう。過去の例を見ると、ムーキー・ベッツ(ドジャース)やフランシスコ・リンドーア(メッツ)はFAまで残り1年となった時点で長期契約に合意しており、ソトも彼らと同様に早期の長期契約には応じないかもしれない。

    「MLBトレード・ルーマーズ」がソトの比較対象として挙げているのは、ベッツとフェルナンド・タティスJr.(パドレス)の2人だ。ベッツはFAまで残り1年となった時点で12年3億6500万ドルで契約延長。39歳までの契約となり、年平均は3000万ドルを超えている。一方、タティスJr.の14年契約には、ベッツとは異なり、年俸調停権取得前の期間や年俸調停期間も含まれているため、総額は3億4000万ドル。35歳までの契約となり、年平均は2400万ドル強である。

     もしソトが今オフにタティスJr.と同じ14年契約を結んだ場合、36歳までの契約となり、決して非現実的な話ではない。「MLBトレード・ルーマーズ」は「14年間の平均が2860万ドルであれば、史上初の4億ドル契約となる」と伝えている。ただし、同サイトはナショナルズがスティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービンとの大型契約を残していることを指摘。ソトと大型契約を結ぶことになれば、2024年にはソト、ストラスバーグ、コービンの3人だけで年俸が1億ドルを超えてしまうような状態になる。

     さらに、コービンは2024年限りで契約が終了するが、ストラスバーグは2026年まで契約が残っており、ソトと大型契約を結んだ場合、2025年と2026年はソトとストラスバーグの2人だけで年俸が7000万ドルを超える。ナショナルズがこの歪な年俸構成を良しとするのであれば、「MLBトレード・ルーマーズ」が分析するように、史上初の4億ドルプレーヤーが誕生することになるだろう。

  • パドレスの新監督候補に元レンジャーズ監督のワシントンが浮上

    2021.10.11 07:00 Monday

     現在メジャーリーグではパドレスの監督、メッツの監督とGM(もしくは編成本部長)が空席となっている。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、空席のうちの1つ、パドレスの新監督候補にロン・ワシントンの名前が浮上しているようだ。パドレスは3年契約を結んでいたジェイス・ティングラー監督を2年で解任し、経験豊富な新監督を探しているとみられる。レンジャーズの監督を8年間(2007~14年)務め、2度のリーグ優勝を経験している69歳のワシントンは適任と言えそうだ。

     ワシントンは現在ブレーブスの三塁ベースコーチを務めている。ブレーブスはナ・リーグ東部地区4連覇を達成してブリュワーズとの地区シリーズを戦っており、パドレスがワシントンとの面接を開始できるのはブレーブスのポストシーズンの戦いが終了してからということになる。ワシントンは以前にもパドレスの監督候補に挙がっていたが、そのときはティングラーが選ばれ、ワシントンは2番手に終わっていた。

     パドレスはティングラーのみならず、その前任であるアンディ・グリーンもメジャーでの監督経験がない人物だった。今季のパドレスは開幕前の大型補強により「打倒・ドジャース」の1番手として大きな期待を背負ったが、79勝83敗の借金4(ナ・リーグ西部地区3位)という期待はずれの成績に。シーズン終盤にはベンチ内でのマニー・マチャドとフェルナンド・タティスJr.の口論がメディアに大々的に報じられるなど、チームにおけるリーダーシップの欠如が課題として浮き彫りになっていた。

     ワシントンはレンジャーズで監督を務めた8年間で664勝611敗(勝率.521)をマーク。2010年から2年連続リーグ優勝、2012年もワイルドカードを獲得し、3年連続ポストシーズン進出を達成した。アスレチックスとブレーブスでのコーチ経験も豊富であり、リーダーリップの欠如という課題を抱えるチームにとって理想的な選択肢となるかもしれない。

  • ハウクが打者30人パーフェクト Rソックスでは野茂・上原も達成

    2021.10.10 10:30 Sunday

     地区シリーズの初戦で完敗を喫したあと、第2戦で逆転勝利を収め、対戦成績を1勝1敗のタイに持ち込んだレッドソックス。シリーズの流れを引き寄せたのは、第2戦に2番手として登板したタナー・ハウクの快投だった。ハウクはレギュラーシーズン最終登板で5イニングをパーフェクトに抑え、ヤンキースとのワイルドカード・ゲームでも1イニングをパーフェクト。そして、レイズとの地区シリーズ第2戦では最初の打者11人を連続で打ち取り、日本時間9月29日のオリオールズ戦から4試合に跨って「打者30人パーフェクト」を達成した。

     ワイルドカード・ゲームでポストシーズンの舞台をすでに経験したとはいえ、敵地でビハインドの展開にナーバスになっていたというハウク。しかし、「ウォーミングアップを開始したあとは違和感なく、快適に投げることができた」と語ったように、メジャー2年目の25歳とは思えないような見事なピッチングを見せた。

     4回裏の2つ目のアウトをマニュエル・マーゴの空振り三振で奪い、4試合に跨って打者27人を連続で打ち取る「完全試合」を達成。5回裏二死からワンダー・フランコにヒットを許すまで、この記録は「打者30人パーフェクト」まで伸びた。「アウトを1つずつ重ねることに集中し、チームに勝つチャンスを与えたいと思っていた」とハウク。アレックス・コーラ監督は「本当に素晴らしかった。速球、スライダー、スプリッター、すべてがよかった」と絶賛した。

     レッドソックスの投手が同一シーズンに27人以上の打者を連続で打ち取るのは、エクスパンション時代(1961年以降)ではハウクが5人目(レギュラーシーズンとポストシーズンの合算も含む)。マイク・ティムリンが2003年に28人連続パーフェクト、ペドロ・マルティネスが1999年に30人連続パーフェクトを達成し、ハウクの記録を上回る2人はいずれも日本人投手である。2001年5月25~31日に野茂英雄が31人連続パーフェクト、そして2013年8月17日~9月13日には上原浩治が37人連続パーフェクトをマークした。

  • ポージーが目指す4つ目のリング ヤンキース除くと過去6人だけ

    2021.10.10 10:00 Sunday

     バスター・ポージー(ジャイアンツ)はこれまでに2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇を経験している。今季は4つ目のチャンピオン・リングを目指しているが、同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースを除くと意外なほどに少なく、過去に6人しかいないという。コロナ禍で全休した昨季から2年ぶりに復帰し、チームを球団史上最多の107勝での地区優勝に導いた名捕手ポージー。ジャイアンツの選手として4つ目のリングを獲得し、球史に名を刻むことはできるだろうか。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースの62人(!)を除くとドジャースの3人(ジム・ギリアム、サンディ・コーファックス、ジョニー・ポドレス)とデッドボール時代にプレーした3人(レッドソックスのハイニー・ワグナーとハリー・フーパー、アスレチックスのエディ・コリンズ)の合計6人だけだという。

     チャンピオン・リングをどの選手に授与するかは球団の裁量によって異なるため、ラングスは世界一になったチームでその年のレギュラーシーズンで1試合以上に出場した選手を対象としている。よって、各選手が実際に保持しているリングの数とは一致しないケースもある。また、リングの贈呈をスタートしたチームは1922年のジャイアンツと言われており、デッドボール時代の3人は実際にはリングを持っていないということになる。

     ドジャースの3人のうち、ギリアムは1955年、1959年、1963年、1965年のワールドシリーズに出場して世界一になっているが、コーファックスは1955年はレギュラーシーズンの出場のみ、ポドレスも1965年はレギュラーシーズンの出場のみである。また、この3人も両リーグで東西2地区制が導入されてポストシーズンが拡大される1969年より前の話であり、地区制が導入された1969年以降に同一球団で4度の世界一を経験した選手はヤンキースを除くと1人もいない。ポージーが地区制導入後ではヤンキース以外で初の快挙を達成できるか注目だ。

  • パドレスが右腕・ストローマン獲得に興味か 地元紙が報じる

    2021.10.10 09:00 Sunday

     パドレスは昨オフ、レイズからブレイク・スネル、カブスからダルビッシュ有、パイレーツからジョー・マスグローブを獲得して先発ローテーションを大幅に強化した。ところが、この豪華ローテーションは思うように機能せず、後半戦には層の薄さを露呈。他球団を解雇されたジェイク・アリエタやビンス・ベラスケスを緊急補強し、9月の重要な試合に先発させなければならない事態に陥った。その反省を踏まえ、パドレスはさらなる先発補強を検討しており、メッツからFAとなるマーカス・ストローマンに興味を示しているようだ。

     スネルとダルビッシュは2023年まで契約が残っており、マスグローブがFAになるのは2022年シーズン終了後。トミー・ジョン手術で今季を全休したマイク・クレビンジャーが復帰し、ディネルソン・ラメットやクリス・パダックもいることを考えれば、パドレスが大物先発投手の獲得に大金を投じる必要はないように思われる。しかし、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシー記者によると、パドレスは実績のあるベテラン先発投手の獲得を検討しているという。

     初期段階の議論のなかで獲得候補として浮上しているのがメッツからFAになる予定のストローマンだ。現在30歳のストローマンはクオリファイング・オファーを受諾してメッツに残留した今季、33試合に先発して179イニングを投げ、10勝13敗、防御率3.02、158奪三振をマーク。打線の援護に恵まれず、勝ち星は伸びなかったものの、リーグ8位の防御率を残した。もちろん、パドレス以外の多くのチームも獲得に動くとみられており、クオリファイング・オファーの対象でないことを考えると、争奪戦となるのは間違いないだろう。

     今オフはストローマンのほか、マックス・シャーザー(ドジャース)、ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、カルロス・ロドン(ホワイトソックス)といった好投手がFA市場に出てくる。パドレスは昨オフに続き、またしても大物先発投手をチームに加えることになるのだろうか。

  • 双子のロジャース兄弟にファン困惑 「なんでスタンドにいるの?」

    2021.10.10 08:00 Sunday

     一卵性双生児であるテイラー・ロジャース(ツインズ)とタイラー・ロジャース(ジャイアンツ)にとって、お互いを間違えられることはこれまでの人生において珍しいことではなかったが、それはポストシーズンの舞台も例外ではなかったようだ。日本時間10月9日、双子の兄・テイラーは弟・タイラーを応援するためにジャイアンツ対ドジャースの地区シリーズ第1戦を観戦。タイラーの妻・ジェンさんと一緒に試合を観ていたところ、タイラーと間違えた大勢のファンに「なんでスタンドにいるの?」と尋ねられたという。

     テイラーとタイラーのロジャース兄弟は一卵性双生児であり、テイラーのほうが30秒だけ早く生まれた。「多くの人々が僕をタイラーと間違えて『なんでスタンドにいるの?』と尋ねてきたんだ」とテイラー。タイラーは先発ローガン・ウェブのあとを受けて2番手としてマウンドに上がったが、妻・ジェンさんのインスタグラムにはマウンドにいる男(タイラー)とスタンドにいる男(テイラー)がそっくりなことに気付いたファンが困惑している表情を楽しむテイラーとジェンさんの様子が投稿されている。

     タイラーによると、テイラーはツインズでポストシーズン出場の経験があるため、「コマーシャル・ブレイクが長くなっているから、イニング間のウォーミングアップは時間をかけてゆっくり行ったほうがいい」とアドバイスをくれたという。また、テイラーは弟・タイラーがポストシーズンに出場して登板することにとても興奮していたようだ。

     兄・テイラーがシンカーとスライダーを武器とする比較的スタンダードなタイプの左腕であるのに対し、弟・タイラーは右のアンダーハンドと投手としてのタイプは正反対。まだ同じ試合に登板して直接対決したことはないが、来年のレギュラーシーズンではジャイアンツ対ツインズの3連戦が8月下旬に組まれており、いよいよロジャース兄弟の直接対決が実現することになるかもしれない。

  • 故障者発生のRソックス バーンズがロースター入り、澤村は呼ばれず

    2021.10.9 07:40 Saturday

     日本時間10月9日、メジャーリーグ機構は故障者発生に伴うレッドソックスのロースター変更を承認したことを発表した。レッドソックスは地区シリーズ第1戦に2番手として登板し、わずか3球を投げただけで降板したギャレット・リチャーズが左ハムストリング痛によりロースターから除外。代わりにタクシー・スクワッド(予備登録選手)9人のなかからマット・バーンズがロースター入りした。澤村拓一もタクシー・スクワッド9人に含まれているが、今回もロースター入りは叶わなかった。

     メジャーリーグ機構が定めるポストシーズンのルールでは、故障によりロースターから除外された選手は「そのシリーズの残り」と「次のシリーズ」に出場できないことになっている。よって、レッドソックスがレイズとの地区シリーズを勝ち抜いてリーグ優勝決定シリーズに進出したとしても、リチャーズはリーグ優勝決定シリーズのロースターに名を連ねることはできない。

     バーンズは今季自己最多の24セーブをマークし、オールスター・ゲームに初選出されたレッドソックスのクローザーだが、前半戦の防御率2.61(38試合)に対して後半戦は防御率6.48(22試合)と大不振。8月半ばにクローザーの座を剥奪され、ワイルドカード・ゲームではロースター入りしたものの、地区シリーズではロースターから外れていた。

     レッドソックスは地区シリーズのタクシー・スクワッドにジョナサン・アラウズ、バーンズ、エドゥアルド・バサルド、ジャレン・デュラン、ダーウィンゾン・ヘルナンデス、ホゼ・イグレシアス、チャーリー・マッデン、澤村、コナー・ウォンの9人を登録。このなかからリチャーズの代役としてバーンズが選ばれた。

     なお、イグレシアスは9月に入ってからレッドソックスに加わったため、ポストシーズンの出場資格がない。しかし、クラブハウスで存在感を発揮し、ポストシーズン進出に貢献したことを考慮し、レッドソックスはイグレシアスをタクシー・スクワッドの一員としてチームに帯同させている。

  • 大谷翔平がアーロン賞のファイナリストに選出 ファン投票スタート

    2021.10.9 02:30 Saturday

     日本時間10月9日、メジャーリーグ機構は各リーグで攻撃面において最も優れたパフォーマンスを見せた選手を表彰するハンク・アーロン賞のファイナリストを発表した。各リーグから7人のファイナリストが選出され、ア・リーグ3位の46本塁打を放った大谷翔平(エンゼルス)もファイナリスト入り。この賞はハンク・アーロンがベーブ・ルースの通算本塁打を更新した25周年を記念して1999年に設立され、今季の受賞者は今年1月のアーロンの死去後初めての受賞者ということになる。

     ハンク・アーロン賞にはまず、全30球団から1人ずつがノミネート。その後、メジャーリーグ公式サイトのライターによって構成される選考委員会が各リーグ7人のファイナリストを選出する。特設サイトにてファン投票が開始されており、殿堂入り選手によって構成される特別選考委員会の投票にファン投票の結果を加えて各リーグから1人ずつ受賞者が選ばれる。特別選考委員会はジョニー・ベンチ、クレイグ・ビジオ、ケン・グリフィーJr.、エディ・マレー、ロビン・ヨーントという豪華な顔ぶれに、新たにチッパー・ジョーンズ、ペドロ・マルティネス、ジョン・スモルツが加わった。

     各リーグ7人のファイナリストの顔ぶれと今季の成績は以下の通り。

    ◆アメリカン・リーグ

    セドリック・マリンズ(オリオールズ)
    159試合 打率.291 30本塁打 59打点 30盗塁
    59四球 125三振 出塁率.360 長打率.518 OPS.878

    ホゼ・ラミレス(インディアンス)
    152試合 打率.266 36本塁打 103打点 27盗塁
    72四球 87三振 出塁率.355 長打率.538 OPS.893

    サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
    161試合 打率.273 48本塁打 121打点 1盗塁
    28四球 170三振 出塁率.316 長打率.544 OPS.859

    大谷翔平(エンゼルス)
    155試合 打率.257 46本塁打 100打点 26盗塁
    96四球 189三振 出塁率.372 長打率.592 OPS.965

    アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    148試合 打率.287 39本塁打 98打点 6盗塁
    75四球 158三振 出塁率.373 長打率.544 OPS.916

    マット・オルソン(アスレチックス)
    156試合 打率.271 39本塁打 111打点 4盗塁
    88四球 113三振 出塁率.371 長打率.540 OPS.911

    ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)
    161試合 打率.311 48本塁打 111打点 4盗塁
    86四球 110三振 出塁率.401 長打率.601 OPS1.002

    ◆ナショナル・リーグ

    フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    159試合 打率.300 31本塁打 83打点 8盗塁
    85四球 107三振 出塁率.393 長打率.503 OPS.896

    ニック・カステヤーノス(レッズ)
    138試合 打率.309 34本塁打 100打点 3盗塁
    41四球 121三振 出塁率.362 長打率.576 OPS.939

    ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    141試合 打率.309 35本塁打 84打点 13盗塁
    100四球 134三振 出塁率.429 長打率.615 OPS1.044

    フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
    130試合 打率.282 42本塁打 97打点 25盗塁
    62四球 153三振 出塁率.364 長打率.611 OPS.975

    ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ)
    138試合 打率.298 24本塁打 90打点 11盗塁
    56四球 105三振 出塁率.373 長打率.522 OPS.895

    ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    158試合 打率.294 31本塁打 99打点 12盗塁
    67四球 136三振 出塁率.365 長打率.514 OPS.879

    フアン・ソト(ナショナルズ)
    151試合 打率.313 29本塁打 95打点 9盗塁
    145四球 93三振 出塁率.465 長打率.534 OPS.999

  • 【NLDS展望】強力打線と強力投手陣の対決と合計213勝の「頂上決戦」

    2021.10.8 15:00 Friday

     一足早く開幕したア・リーグに続き、ナ・リーグのディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)も日本時間10月9日にスタートする。東部地区4連覇を達成したブレーブスは強力投手陣を擁する中部地区王者のブリュワーズと対戦。一方、今季メジャー最多となる球団新記録の107勝をマークした西部地区王者のジャイアンツはワイルドカード・ゲームでカージナルスを相手に劇的なサヨナラ勝ちを収めたドジャースを迎え撃つ。ドジャースも球団タイ記録の106勝を記録しており、今季のメジャーリーグにおける「頂上決戦」と言えそうだ。

     ブレーブスの最大の武器はリーグ3位の790得点、同2位の239本塁打をマークした強力打線だ。史上2組目の「内野25本塁打カルテット」を形成した内野陣はもちろん、ロナルド・アクーニャJr.の故障離脱の穴を埋めるために積極補強を施した外野陣にも強打者がズラリ。途中加入のアダム・デュバルはシーズン通算113打点で初の打点王に輝いた。投手陣もリーグ4位の防御率3.88を記録しており、決して「打高投低」のチームではない。

     ブリュワーズは今年のオールスター・ゲームに選出されたブランドン・ウッドラフ、コービン・バーンズ、フレディ・ペラルタの先発三本柱が最大の武器。壁を殴って骨折したセットアッパーのデビン・ウィリアムスの不在は痛手だが、絶対的クローザーのジョシュ・ヘイダーが控えている。打線はリーグ6位の738得点を記録したものの、打率.233は同14位、OPS.713は同11位と迫力不足。「打」のブレーブスと「投」のブリュワーズという構図となる。

     もう1つのカード、ジャイアンツ対ドジャースは「伝統のライバルのポストシーズン初対決」というだけでなく、今季のメジャーリーグにおける「頂上決戦」として注目を集めている。ポストシーズンで対戦する2チームの合計213勝はもちろん史上最多。105勝以上をマークした2チームが対戦するのも初めてのことである。レギュラーシーズンの直接対決はジャイアンツが10勝、ドジャースは9勝。この1勝の差が1ゲーム差で決着した西部地区の優勝争いで明暗を分けることになった。

     昨季王者のドジャースが1998~2000年のヤンキース以来となるワールドシリーズ連覇を成し遂げるためには、今季メジャー最高勝率のジャイアンツという強敵を打ち破らなければならない。レギュラーシーズン同様にジャイアンツが勝ち越すのか、あるいはドジャースが地区9連覇を阻止された雪辱を果たすのか。この「頂上決戦」は地区シリーズの4カードのなかで最大の注目を集めることになるだろう。

  • アストロズがバーランダーにQO提示の方針 コレアも引き留めへ

    2021.10.8 11:00 Friday

     今オフにザック・グレインキー、ジャスティン・バーランダー、カルロス・コレアといった主力選手がFAとなり、動向が注目されるアストロズ。そんななか、ジム・クレイン・オーナーはトミー・ジョン手術により今季を全休したバーランダーに対してクオリファイング・オファーを提示する方針であることを明らかにした。また、今季開幕前に契約延長のオファーを拒否されたことが報じられたコレアについても引き留めたいと考えており、FAとなったあとに再契約を目指すつもりのようだ。

     クオリファイング・オファーの制度が導入された2012年以降、同オファーを受諾して残留した選手はわずか10人しかおらず、他の86人は同オファーを拒否してFA市場に出ていった。クオリファイング・オファーとは、FAに関連するドラフト補償指名権のために導入された制度であり、同オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、元の所属球団は翌年のドラフトで補償指名権を得ることができる。逆に言えば、同オファーを提示しない限り、FA選手が流出しても補償は得られない。

     現在38歳のバーランダーは直近2シーズンで1試合しか登板できず、2年6600万ドルの高額契約はアストロズにとって大失敗に終わった。バーランダーがFA市場に出た場合、どのくらいの規模の契約を得られるかは不透明だが、アストロズは少なくともクオリファイング・オファーの金額に値すると考えているようだ。ちなみに、同オファーは必ず1年契約となり、金額は年俸上位125選手の平均によって定められる(昨オフは1890万ドル)。

     現在27歳のコレアはフェルナンド・タティスJr.(パドレス)やフランシスコ・リンドーア(メッツ)といった遊撃手が超大型契約を得たことを受け、総額2億ドル以上の大型契約を希望しているとみられる。今季開幕前には6年1億2000万ドルと5年1億2500万ドルの契約延長オファーを拒否。今季は148試合に出場して打率.279、26本塁打、92打点、OPS.850、守備防御点+21と攻守両面でしっかり結果を残した。アストロズは2019年オフにゲリット・コール(ヤンキース)、昨年オフにジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)を失ったが、今オフは2012年ドラフト全体1位指名のスター遊撃手の流出を阻止できるだろうか。

  • エンゼルス・大谷翔平 米野球専門誌が選ぶ年間最優秀選手に選出

    2021.10.8 07:30 Friday

     アメリカの野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」は2021年シーズンの表彰選手を発表し、年間最優秀投手にマックス・シャーザー(ドジャース)、年間最優秀救援投手にジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)、そして年間最優秀選手に大谷翔平(エンゼルス)を選出した。大谷は19人の専門家によって構成される「ブルーリボン委員会」から1位票を16票獲得。同2票のブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と同1票のサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)に大差をつけての圧勝だった。

     大谷はメジャー4年目の今季、初めてシーズンを通して「二刀流」でプレーし、投手としては23試合に先発して130回1/3を投げ、9勝2敗、防御率3.18、156奪三振、打者としては155試合に出場して打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁、OPS.965をマーク。個人タイトルは獲得できなかったものの、「2021年シーズンは大谷の年」と言われるほどの強烈なインパクトを残し、ア・リーグのMVP争いでも受賞間違いなしとみられている。

     シャーザーは7月末のトレード・デッドラインでナショナルズからドジャースへ移籍し、ドジャースでは11試合に先発して7勝0敗、防御率1.98と圧巻のパフォーマンス。シーズン通算では30試合に先発して179回1/3を投げ、15勝4敗、防御率2.46、236奪三振をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補の1人に挙げられている。

     ヘイダーは地区優勝したブリュワーズのクローザーとして60試合に登板して58回2/3を投げ、4勝2敗34セーブ、防御率1.23、102奪三振をマーク。35度のセーブ機会で失敗は1度しかなく、成功率97%という絶対的クローザーとして地区優勝に大きく貢献した。

     同誌の年間最優秀選手は1969年に表彰がスタート。最多受賞はバリー・ボンズの3度で、イチローはア・リーグMVPとなった2001年や史上最多の262安打を放った2004年にも受賞しておらず、大谷は日本人選手としては初受賞となった。

  • Rソックス・澤村拓一 地区シリーズのロースターにも入れず

    2021.10.8 07:00 Friday

     日本時間10月8日、ア・リーグの地区シリーズが開幕。ワイルドカード・ゲームで宿敵ヤンキースを破ったレッドソックスは、リーグ最高勝率のレイズと対戦する。それに先立って各チームはロースター26人を発表し、レッドソックスはワイルドカード・ゲームのロースターからコナー・ウォン、ジョナサン・アラウズ、ジャレン・デュランの3人を外してクリス・セール、ダニー・サンタナ、J・D・マルティネスの3人を新たに登録。澤村拓一は地区シリーズでもロースター入りできなかった。

     レッドソックスのロースター26人の顔ぶれは以下の通り。

    投手13人=ライアン・ブレイシア、オースティン・デービス、ネイサン・イバルディ、タナー・ハウク、アダム・オッタビーノ、マーティン・ペレス、ニック・ピベッタ、ギャレット・リチャーズ、ハンセル・ロブレス、エドゥアルド・ロドリゲス、クリス・セール、ジョシュ・テイラー、ギャレット・ウィットロック

    捕手2人=ケビン・プラウェッキー、クリスチャン・バスケス

    内野手5人=クリスチャン・アローヨ、ザンダー・ボガーツ、ボビー・ダルベック、ラファエル・デバース、トラビス・ショウ

    ユーティリティ2人=エンリケ・ヘルナンデス、ダニー・サンタナ

    外野手4人=J・D・マルティネス、ハンター・レンフロー、カイル・シュワーバー、アレックス・ベルドゥーゴ

     なお、レギュラーシーズン最終戦で左足首を痛めた影響によりワイルドカード・ゲームを欠場し、地区シリーズからロースターに復帰したJ・D・マルティネスは第1戦のスタメンから外れている。アレックス・コーラ監督によると、第2戦はスタメン出場できる可能性があるようだ。

     レッドソックスの地区シリーズ第1戦のスタメンは以下の通り。

    (中)エンリケ・ヘルナンデス
    (指)カイル・シュワーバー
    (遊)ザンダー・ボガーツ
    (三)ラファエル・デバース
    (右)ハンター・レンフロー
    (左)アレックス・ベルドゥーゴ
    (一)ボビー・ダルベック
    (捕)クリスチャン・バスケス
    (二)クリスチャン・アローヨ
    先発投手:エドゥアルド・ロドリゲス

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