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  • M.ゴンザレスの後釜? アストロズがディアスを獲得

    2018.11.18 10:55 Sunday

     アストロズは内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスが今季終了後にフリーエージェントとなり、退団が濃厚となっているが、すみやかに後釜の確保に動いた。日本時間11月18日、マイナーリーグの右腕であるトレント・ソーントンをブルージェイズへ放出し、アレドミス・ディアスを獲得するトレードが成立したことを発表した。

     カージナルス時代の2016年にオールスター・ゲームに出場した経験のあるディアスは、これまで主に遊撃手としてプレイし、三塁を守ることもできるが、それ以外にもレフトと二塁での出場経験がある。今季はブルージェイズで130試合に出場し、打率.263、26二塁打、18本塁打、55打点、OPS.756をマークするなど、打撃力もミドル・インフィールダーとしては平均以上のものを持っている。

     アストロズのジェフ・ルーノウGMは「彼はあらゆるポジションを守ることができるし、パワーもある。たくさんのことをできる選手だよ」と語り、ディアスの加入を歓迎。一塁にユリ・グリエル、二塁にホゼ・アルトゥーベ、三塁にアレックス・ブレグマン、遊撃にカルロス・コレアと不動のレギュラーがいることもあり、ディアスはゴンザレスの後釜として主に二塁・三塁・遊撃を守る内野のユーティリティとして起用される可能性が高い。特に遊撃に関しては、レギュラーのコレア、遊撃が本職のブレグマン、そして新加入のディアスとレギュラー級の3人が守ることができ、メジャーでも有数の層の厚さとなった。

     一方のソーントンは、これまでにも複数の球団からトレードの問い合わせがルーノウのもとに届いていた選手である。今オフ、ソーントンはルール5ドラフトの対象選手となるため、他球団への流出を回避するためには40人ロースターに登録する必要があったものの、ルーノウはその前にソーントンをトレードのコマとして用いることを選択した。今季はAAA級で24試合(うち22先発)に登板して9勝8敗、防御率4.42、奪三振率8.83、与四球率2.24を記録。マイナー通算のK/BBが4.65と完成度は高く、早ければ来季中にもメジャーのマウンドに立つことになりそうだ。

  • フィリーズのミドルトン・オーナーが大型補強に動くことを明言

    2018.11.18 09:55 Sunday

     ブライス・ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラス、マニー・マチャドの代理人を務めるダン・ロザーノにとって朗報かもしれない。フィリーズの筆頭オーナーを務めるジョン・ミドルトンは今オフ、フィリーズが大金を投じての大型補強を目指す方針であることを明言した。ハーパーとマチャドの獲得レースに参戦する意向であることがすでに報じられ、ハーパー獲得の筆頭候補にも挙げられているフィリーズは、今オフの主役となりそうだ。

     ミドルトンは今週、ジョージア州アトランタで行われていたオーナー会議において、USAトゥデイの取材に対して「我々は今オフ、お金を使うことを考えている。ひょっとすると、お金を使うことに少し夢中になるかもしれない」と語り、大金を投じてチームの戦力補強に動く方針であることを明言。「完全に夢中になって無駄遣いするのは嫌だけどね」と笑いながら付け加えたが、ハーパー、マチャド、パトリック・コービンといったフリーエージェント市場の目玉となる選手に惜しみなく資金を投じるつもりのようだ。

     フィリーズのメイン・ターゲットはハーパーとマチャドであると見られている。ただし、総額3億ドルを超える契約が予想されている両者をダブルで獲得するのは現実的ではなく、両者のうち一方の獲得にとどまることが濃厚。フィリーズはほかにもコービン、J.A.ハップ、クレイグ・キンブレルといった有力投手の獲得に関心を示していることが報じられており、大物野手1人と大物投手1人の獲得を目指すのが現実的なラインと言えそうだ。もちろん、これが実現すれば今季終盤までポストシーズン進出争いに加わっていたフィリーズにとって、極めて大きな戦力アップとなる。

     ミドルトンは「マット・(クレンタックGM)はこの冬、忙しい男になると思うよ。今オフに何ができるかをいろいろ考えるだけでワクワクする。今年のフリーエージェント市場には本当に優秀な選手が多いからね」と語り、大型補強への本気度をうかがわせた。

  • ワールドシリーズMVPのピアースが1年契約でRソックス残留

    2018.11.17 08:00 Saturday

     日本時間11月17日、レッドソックスは今年のワールドシリーズでMVPに輝いたスティーブ・ピアースと1年契約を結んだことを発表した。ピアースはレッドソックスとの再契約を希望していることが報じられていたが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「彼は我々のチームに見事にフィットする存在だから、彼ともう1年一緒に戦えるのは嬉しいよ」とピアースの残留を歓迎。今季同様にミッチ・モアランドとの併用で、左投手キラーとして活躍することになりそうだ。

     現在35歳のピアースは、今季ブルージェイズとレッドソックスで合計76試合に出場して打率.284、11本塁打、42打点、OPS.890をマーク。一塁手として28試合に先発出場したほか、指名打者として19試合、左翼手として7試合、右翼手として2試合でスタメン起用された。6月下旬にマイナーリーガーのサンティアゴ・エスピナルとのトレードでレッドソックスに加入したあとは、50試合で打率.279、出塁率.394を記録。レッドソックス移籍後、ヤンキース戦だけで5本塁打を放ち、このなかには日本時間8月3日の試合で放った3本塁打も含まれている。

     ピアースは左投手を得意としていることで知られており、今季は左投手に対して打率.304、出塁率.400、長打率.559の好成績をマーク。ポストシーズンでは、チームの全14試合のうち11試合で一塁手としてスタメン出場し、途中出場を含めた出場12試合すべてでヒットまたは四球による出塁を記録した。ポストシーズンでの成績は打率.289、4本塁打、11打点、OPS1.083。ドジャースとのワールドシリーズでは、第4戦でホームランを放つと、第5戦でもチームを世界一に導く2本塁打を放ち、MVPに選出された。

     なお、ピアースはブルージェイズとレッドソックスのほか、パイレーツ、オリオールズ、アストロズ、ヤンキース、レイズでのプレイ経験があり、今季レッドソックスへ移籍したことによりア・リーグ東部地区の5球団を制覇。これはケリー・ジョンソンに続いてメジャー史上2人目の珍記録となっている。

  • マーリンズが新たなチームロゴとチームカラーを公開

    2018.11.17 07:40 Saturday

     昨オフに誕生した新経営陣のもとで球団改革を進めるマーリンズは、新たなチームロゴとチームカラーを公開した。今季までは黒、黄色、レッドオレンジ、青がチームカラーとして使用されていたが、これをカリエンテレッド、マイアミブルー、ミッドナイトブラック、スレイトグレイと呼ばれる4色に変更。キャップのロゴは「マイアミ」の頭文字である「M」に、チーム名にもなっている「マーリン(マカジキ)」があしらわれたデザインとなっている。

     ブルース・シャーマンとデレク・ジーターを筆頭とした新経営陣は、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナ、ディー・ゴードンらを次々に放出した昨オフのチーム再編にとどまらず、様々な分野で球団改革を進めている。今回のチームロゴとチームカラーの刷新も、その一環である。

     「これは新たな始まりであり、この組織の新たな章のスタートだ」と語ったのはジーター。「この球団組織にはたくさんの歴史がある。そのなかには良いものも、悪いものも、含まれている。けれど今、この街には新たなグループがある。我々は新たなチームロゴとチームカラーを、チームの新たな章の象徴にしたいんだ」と狙いを説明した。なお、新たなチームロゴとチームカラーを使用したグッズの販売は、日本時間11月17日午後11時に開始される予定となっている。

     マーリンズは本拠地マーリンズ・パークの名物の1つであった「ホームラン・フューチャー」と呼ばれる巨大オブジェを球団の外へ移転し、新たな観戦エリアを設けるなど、チームロゴとチームカラー以外の面でも球団改革を進めている。外野のフェンスはオーシャンブルーに染められ、新たなチームロゴが描かれる予定だ。

     今回のような刷新はマーリンズにとって新しいものではなく、1993年にフロリダ・マーリンズが創設されてマイアミ・マーリンズと名前が変わる2011年までの間、マーリンズはNFLのマイアミ・ドルフィンズと本拠地を共有していた。2012年に新球場がオープンしてマイアミ・マーリンズに改称。現在に至っている。

     「とてもワクワクするね」とシャーマンはチームの新たなスタートを楽しみにしている様子だった。

  • レンジャーズが好守のベテラン捕手・マシスと契約合意へ

    2018.11.17 07:10 Saturday

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レンジャーズは好守を誇るベテラン捕手、ジェフ・マシスと2年契約で合意に至ったようだ。今のところ、レンジャーズからの公式発表はないものの、レンジャーズは今季102試合で先発マスクを被った正捕手のロビンソン・チリーノスがフリーエージェントとなっており、捕手は補強ポイントの1つ。トップクラスの守備力を持ちながら比較的安価で獲得可能なマシスに目を付け、35歳のベテラン捕手を正捕手候補として迎え入れる。

     今季初めてフィールディング・バイブル賞を受賞したマシスは現在35歳。卓越した守備力を持つ捕手として知られており、彼とバッテリーを組んだことのある投手は口を揃えて彼の守備力を称賛する。一方で、打撃力はメジャー歴代でも最低ランクに位置し、14年のキャリアで残した通算成績は打率.198、出塁率.258、長打率.306というもの。しかし、それを補って余りあるだけの守備力を持っており、30台中盤を迎えてもマシスを欲しがる球団は後を絶たない。

     マシスは2005年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、当時のマイク・ソーシア監督に守備力を高く評価されて出場機会を確保。強打のマイク・ナポリとともに、対照的な2人が併用されるシーズンが続いた。その後、ブルージェイズへトレードされて1年間プレイし、マーク・バーリーとホゼ・レイエスが絡んだ大型トレードでマーリンズへ移籍。マーリンズで4年間プレイしたあと、ダイヤモンドバックスと契約して今季まで2年間プレイした。

     ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)、ウィルソン・コントレラス(カブス)、フランシスコ・メヒア(パドレス)といった強打の捕手が台頭しているなか、マシスは守備力だけでメジャーに生き残っている稀有な存在。しかし、肩の強さ、ブロッキング技術、フレーミング技術とすべてがハイレベルなマシスは、投手力の底上げに必ず貢献してくれるはずだ。レンジャーズは目に見える数字以上に価値のある、大きな戦力を手に入れたと言えるだろう。

  • ハーパーのナショナルズ残留は消滅? フィリーズ最有力か

    2018.11.16 13:05 Friday

     ブライス・ハーパーがナショナルズで過ごす時間はもう終わってしまったのかもしれない。レギュラーシーズン最終日にナショナルズから10年総額3億ドルの大型契約をオファーされていたことが報じられたハーパーだが、それ以上の大型契約を望むハーパーは当然のようにそれを拒否。その後、ハーパー側からナショナルズへの希望条件の提示はなく、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、その事実がハーパーのナショナルズ残留の可能性が消滅したことの証であると伝えている。ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズが最有力候補であると考えているようだ。

     ナイチンゲールは、ハーパーが総額4億ドル以上の12~13年契約を希望していると伝えている。ナショナルズはハーパーの引き留め以外にも、先発投手と捕手の補強を目指しており、ハーパーにこれだけの金額を支払ってしまうと他の補強ができなくなってしまう。パトリック・コービンやダラス・カイケルといった大物左腕、ヤスマニ・グランダルやJ.T.リアルミュートといった有力捕手の獲得に動く可能性があることが報じられているナショナルズだが、これらの選手の獲得に動くのであれば、ハーパーが希望する条件での再契約は不可能であるというのがナイチンゲールの見解だ。

     そして、ナイチンゲールはハーパーの移籍先としてフィリーズを最有力候補に挙げている。フィリーズにはハーパーを獲得するだけの資金力があり、また、フィリーズが大金を費やしてでも戦力補強をしたい、今勝てるチームを作りたい、という姿勢を鮮明にしていることがその理由だ。ナイチンゲールはフィリーズがハーパーの希望条件を受け入れるだけの資金力を有していると伝えており、ハーパーがフィリーズと契約しなければ驚きであるとまで語っている。ハーパーの代理人を務めるスコット・ボラスはフィリーズの筆頭オーナーであるジョン・ミドルトンと親しい関係にあることが知られており、そのあたりの事情もフィリーズを最有力候補に挙げる理由になっているようだ。

     ナイチンゲールは、再建途中ながらチームの核としてハーパーを欲しているホワイトソックスがハーパー獲得に注力する可能性を否定しておらず、この2球団を中心に総額4億ドル規模での争奪戦が繰り広げられることになるのではないだろうか。

  • マンフレッド・コミッショナーが2024年まで契約を延長

    2018.11.16 12:35 Friday

     日本時間11月16日、メジャーリーグの各球団はコミッショナーのロブ・マンフレッドの契約延長についての投票を行い、アトランタで行われたオーナー会議においてカージナルスのビル・デウィット会長が投票結果を発表。満場一致で契約延長が可決され、マンフレッドは2024年シーズンまでコミッショナーを務めることになった。

     2014年8月にコミッショナーに選出されたマンフレッドは、前任のバド・シーリグから2015年1月に職務を引き継ぎ、様々な改革に取り組んできた。そのなかには野球の国際化への取り組みも含まれており、2016年にはキューバでレイズがキューバ代表チームとのエキシビションゲームを戦い、今季はプエルトリコとメキシコで公式戦が開催された。また、来年6月にはヤンキースとレッドソックスによる「伝統の一戦」がロンドンで行われることになっており、史上初めてメジャーリーグの公式戦がヨーロッパで開催されることになる。

     マンフレッドは試合時間の短縮、球界への先進技術の導入、子供世代への野球の普及活動などにも積極的に取り組んでおり、また、マンフレッドのもとで2021年までの選手会との新たな労使協定(5年契約)も合意に至った。

     アトランタで行われた記者会見において、マンフレッドは「毎日が私にとって本当に素晴らしい経験だった。人々はたくさんの困難があったというけれど、私はそれらを困難と呼ぶつもりはない。仕事をしっかりこなしていけば、どんな摩擦(すれ違い)も乗り越えられるんだ」と語り、コミッショナーとして過ごした最初の4年間を振り返るとともに、自身の仕事へのプライドを覗かせた。「世界で最も素晴らしいスポーツに関わる機会を得られているのはとても幸せなことだし、個人的な見解にはなるが、それによってどんな摩擦も乗り越えていけると思う」とマンフレッドは語る。メジャーリーグはマンフレッドのもとで、さらなる進化を遂げていくことになりそうだ。

  • 2018年シーズンのMVP発表 ベッツとイェリッチがともに初受賞

    2018.11.16 12:00 Friday

     日本時間11月16日、2018年シーズンの最優秀選手(MVP)が発表され、ア・リーグはムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ナ・リーグはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が選出された。ベッツは球団新記録の108勝をマークしたチームをリードオフマンとして牽引し、直近15シーズンで4度目となるワールドシリーズ制覇にも貢献。ブリュワーズ移籍1年目のイェリッチは打線の軸としてリーグ最多の96勝をマークして2011年以来のポストシーズン進出を成し遂げたチームの快進撃に大きく貢献し、両者とも嬉しいMVP初受賞となった。

     ベッツは両リーグトップの打率.346をマークしただけでなく、32本塁打、30盗塁、OPS1.078と各部門で素晴らしい成績を残し、30人の投票者から1位票を28票獲得。2位以下に大差をつけて、レッドソックスでは2008年のダスティン・ペドロイア以来となるMVPに輝いた。打撃、走塁、守備とすべての面においてハイレベルなパフォーマンスを見せ、大手データサイトのベースボール・リファレンスが算出しているWARは10.9を記録。これは2002年にバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が11.8を記録して以来最高の数字だった。なお、首位打者に輝いたシーズンに「30-30」を達成したのは史上初の快挙である。

     一方のイェリッチは打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、OPS1.000の好成績をマークして首位打者のタイトルを獲得。30人の投票者から1位票を29票獲得して文句なしのMVPに選出された。イェリッチは7月8日以降の74試合で打率.367、25本塁打、OPS1.171という驚異的な打棒を発揮し、レッズ相手にサイクル安打を2度達成。同一シーズンに同一チームに対して複数回のサイクル安打を達成したのは史上初だった。後半戦の長打率.770は次点のロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)に145ポイントもの大差をつけており、直近14シーズンで最高の数字。ブリュワーズでは2011年のライアン・ブラウン以来のMVP受賞となった。

  • 覇権奪回を目指すカージナルス 最優先課題はブルペンの立て直し

    2018.11.15 17:45 Thursday

     マーセル・オズーナを獲得した昨オフに続き、今オフも強打者の獲得を目指しているカージナルスだが、今オフ、補強が必要不可欠な部門がもう一つある。それは今季の戦いにおいてチームの足を大きく引っ張ったブルペンだ。ジョーダン・ヒックス、ダコタ・ハドソンといったルーキーの踏ん張りにより一時は安定感を取り戻したものの、確固たる勝ちパターンを形成するには至らず。チーム最多の28セーブをマークしたバド・ノリスはフリーエージェントとなっており、ブルペンの補強は必要不可欠な状況だ。

     今季のカージナルスの救援防御率4.38はリーグ12位の数字であり、与四球率4.34がリーグワースト2位だった一方、奪三振率8.31もリーグワースト4位。相手打線に対して支配的なピッチングを展開できる投手がおらず、結果的に四球が増えて失点につながるという悪循環を招く場面が目立った。移籍2年目のブレット・シーセルや新戦力のグレッグ・ホランド、ルーク・グレガーソンがいずれも期待はずれに終わり、近年のブルペンを支えてきたタイラー・ライオンズやマット・ボーマンも不振。ヒックスやハドソンといったルーキーに頼らざるを得ない状況だったのだ。

     同地区にジョーイ・ボットー(レッズ)、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、アンソニー・リゾー(カブス)といった強打の左打者がいることを考えると、信頼できるリリーフ左腕の獲得は必須と言える。シーセルや今季途中に加入したチェイセン・シュリーブは今一つ信頼に欠け、アンドリュー・ミラー、トニー・シップ、ジャスティン・ウィルソンらの獲得を狙うことになりそうだ。

     また、現時点ではメジャーの「新・速球王」となったヒックスがクローザーの最有力候補だが、ジョン・モゼリアック野球部門社長は大物クローザーを獲得する可能性を完全には否定していない。超有望株と期待されながらも相次ぐ故障に苦しまされているアレックス・レイエスをクローザーに抜擢する可能性もあるだろう。

     さらに、カージナルスは先発候補を豊富に抱えており、先発ローテーション争いから脱落した投手をブルペンに回すこともできる。もちろん、余った先発投手やホゼ・マルティネス、ジェッド・ジョーコといったトレード要員を活用してリリーフ投手を獲得することも可能だろう。いずれにしても、今オフのカージナルスは信頼できるリリーフ左腕を含む複数のリリーバーの獲得に動くことになりそうだ。

  • 好打者・ブラントリーに最適なチームはブレーブスか

    2018.11.15 15:30 Thursday

     故障に苦しんだ2シーズンを経て3年ぶりに規定打席到達を果たし、打率.309、17本塁打、76打点、12盗塁、OPS.832の好成績をマークしてフリーエージェントとなったマイケル・ブラントリー。故障の多さは懸念材料だが、通算打率.295を誇る好打には多くのチームが関心を示している。外野3枠のうちエンダー・インシアーテ、ロナルド・アクーニャJr.に続く3枠目が空いているブレーブスが、ブラントリーがフィットするチームの1つに挙げられているようだ。

     ブレーブスは今オフ、正右翼手のニック・マーケイキスがフリーエージェントとなった。今季のマーケイキスは序盤戦から打撃好調で、最終的にはリーグ3位の185安打を放って打率.297、14本塁打、93打点、OPS.806をマーク。惜しくも自身3度目の打率3割には届かなかったものの、2ケタ本塁打は2年ぶり、90打点以上は実に9年ぶりで、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞した(前者は初、後者は4年ぶり3度目)。

     守備力に関してはマーケイキスに軍配が上がるものの、ブラントリーはマーケイキスに近いタイプの選手であり、健康であれば打撃面ではマーケイキス以上の貢献が期待できる。マーケイキスが35歳であるのに対してブラントリーがまだ31歳である点も、魅力の1つと言えるだろう。振り返ってみると、マーケイキスがブレーブスに加入したのは31歳のときだった。

     今季は主に「1番・左翼」を務めたアクーニャJr.だが、ブラントリーが加入すれば、ブラントリーにリードオフを任せてパワフルな打撃を見せるアクーニャJr.を打線の中軸に置くこともできるし、平均以上の肩の強さを生かすために右翼へ回すこともできるだろう。マーケイキスと全くタイプが異なる選手をブレーブスが欲するのであれば、その最適解はブラントリーではないかもしれないが、ブラントリーが、好打堅守のマーケイキスが抜けたブレーブスにフィットする存在であることだけは間違いなさそうだ。

  • 就任1年目で世界一のRソックス・コーラ監督が契約を延長

    2018.11.15 14:30 Thursday

     ア・リーグ最優秀監督賞の投票で2位にランクインしたことが発表された翌日、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は昇給を含んだ契約延長にサインした。従来の契約は2020年までの3年契約で、2021年はオプションとなっていたが、契約を保証される期間が2021年までに延長され、2022年の契約が球団に選択権のあるオプションに。球団新記録となるレギュラーシーズン108勝をマークし、チームを5年ぶりのワールドシリーズ制覇に導いた手腕を高く評価された格好だ。

     レッドソックスのトム・ワーナー会長は「我々はアレックス(・コーラ)に驚かされることばかりだったよ。彼は野球のことをよく知っているし、選手とのコミュニケーション能力も非常に高い。知性や決断力も素晴らしいし、それがチームの歴史的なシーズンに繋がった。我々は良い関係を築くことができていると思うし、今後も彼にチームを任せることができるのは幸せだよ」とコーラを絶賛。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長も「アレックス(・コーラ)はシーズンを通して素晴らしい仕事をしてくれた。シーズンが終わったあと、彼の功績に報いたいと思っていたんだ。彼が我々の監督としてチームを率いてくれるのは本当に幸せなことだよ」とコーラとの契約延長を喜んだ。

     コーラは新人監督としては1961年ヤンキースのラルフ・ハウクがマークした109勝に次ぐ108勝を記録。新人監督がワールドシリーズを制したのは、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリー以来のことだった。また、レッドソックスの新人監督が100勝以上をマークしたのは、1912年に105勝を記録したジェイク・スタール以来、実に106年ぶりの快挙。監督就任1年目で見事な手腕を発揮し、文字通り歴史的なシーズンを過ごした。各球団が打倒・レッドソックスを目指してオフシーズンの補強を進めるなか、来季のレッドソックスはコーラの指揮の下で1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指すことになる。

  • アストロズGM補佐のエリアスがオリオールズGMに就任へ

    2018.11.15 12:30 Thursday

     今季途中にマニー・マチャドら主力選手を大量に放出し、バック・ショウォルター監督とダン・デュケット野球部門上級副社長を解任して本格的なチーム再建に舵を切ったオリオールズ。進歩したデータ分析を利用して安定した戦いのできるチーム作りが求められるなか、再建の舵取り役がようやく決まったようだ。昨季のワールドシリーズ王者・アストロズでGM補佐を務めるマイク・エリアスが、オリオールズのGMに就任することがほぼ確実となった。

     現時点でオリオールズからの公式発表はないものの、複数のメディアがエリアスのオリオールズGM就任を報じており、エリアスがオリオールズの再建を牽引していくのはほぼ確実。オリオールズではデュケットが「野球部門上級副社長」としてチーム編成の最高責任者となっていたため、しばらくの間「GM」というポジションが球団内に存在していなかったが、エリアスはGMに就任することになると見られている。

     アストロズのフロントオフィスはレイズなどとともにメジャー有数の充実度を誇っており、近年のアストロズは他球団から人材を引き抜く際の標的とされることが非常に多い。分析部門のリーダー的存在として6年間にわたってアストロズに貢献してきたシグ・メジダルは、先日アストロズを退団したばかりであり、エリアスとともにオリオールズに加わる可能性が高いことが報じられている。今季メジャーワーストの47勝115敗に終わったオリオールズは、見事にチーム再建を完遂させたアストロズ出身の人材とともに再建を進めていくことになる。

     1982年12月28日生まれのエリアスは現在35歳。大学時代は投手としてプレイしていたが、カージナルスのスカウトとして球界でのキャリアをスタートさせた。2011年にジェフ・ルーノウがアストロズのGMに就任した際、ルーノウとともにアストロズへ移り、2012年のドラフトではカルロス・コレアを全体1位で指名。その後、2016年にデービッド・スターンズがブリュワーズのGMに就任した際、その穴を埋める形でGM補佐に昇格した。ボロボロのオリオールズを、エリアスはどのように立て直していくのか。その手腕には大きな注目が集まりそうだ。

  • インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立

    2018.11.15 11:55 Thursday

     日本時間11月15日、インディアンスとパイレーツの間で5選手が絡むトレードが成立したことが発表された。インディアンスは内野のユーティリティであるエリック・ゴンザレスとマイナーの投手2人(ターナジ・トーマスとダンテ・メンドーサ)を放出し、パイレーツから外野手のジョーダン・ループロウと内野手のマックス・モロフを獲得。右打ちの外野手を欲していたインディアンスと二遊間の選手層に不安を抱えていたパイレーツの利害が一致し、トレードが成立した。

     ア・リーグ中部地区王者のインディアンスが獲得したのはループロウとモロフの2人。ループロウは2年間のメジャー経験があり、昨季と今季の2シーズン合計で64試合に出場して打率.194、6本塁打、OPS.644をマークしている。野球部門社長のクリス・アントネッティは「ジョーダン(・ループロウ)は約1年のメジャー経験がある右打ちの外野手だ。外野の3ポジションを守ることができる。彼は我々のロースターに欠けている部分をしっかり補ってくれる存在だよ」とループロウの加入を歓迎。一方のモロフは二塁、三塁、遊撃を守ることのできる内野のユーティリティであり、ゴンザレスが抜けた穴を埋める存在となりそうだ。

     二遊間コンビのジョシュ・ハリソンとジョーディ・マーサーがフリーエージェントとなったパイレーツは、内外野兼用のユーティリティであるアダム・フレイジャーが正二塁手、メジャーデビューを果たしたばかりのケビン・ニューマンが正遊撃手に予定されている状況であり、二遊間を担う人材を欲していた。2016年にメジャーデビューしたゴンザレスは、昨季60試合、今季81試合のメジャー経験があり、二遊間の層の薄さをカバーする存在となるだろう。ニール・ハンティントンGMは「エリック・ゴンザレスはアスレチックな内野手で、堅実な守備を誇り、生産的な打者になれる素質を秘めている。我々に正遊撃手の選択肢を与えてくれるだろう」と期待を寄せている。また、トーマスとメンドーサはともに19歳の右腕。まだルーキーリーグでプレイしている段階であり、今後の成長が楽しみだ。

  • サイ・ヤング賞発表 レイズ・スネルとメッツ・デグロムが初受賞

    2018.11.15 11:10 Thursday

     日本時間11月15日、今季のサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ア・リーグはブレイク・スネル(レイズ)、ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が選出。ともに嬉しい初受賞となった。勝利数や投球回数といった旧来の指標を重視する場合、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)やマックス・シャーザー(ナショナルズ)が対抗馬になると見られていたが、結果的には防御率1点台という圧巻のパフォーマンスを見せた両投手が選出。先発投手の評価基準が大きく変わりつつあることを感じさせる選考結果となった。

     スネルは31試合に先発して21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークし、最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得。しかし、投球回数が180回2/3と少なく、これがマイナス材料になると見る向きもあった。ところが、スネルは30人の投票者から1位票17、2位票11、3位票2を集め、合計169ポイントを獲得。リーグ2位の214回を投げて16勝9敗、防御率2.52、290奪三振をマークしたバーランダー(154ポイント)を上回り、球団史上2人目となるサイ・ヤング賞に輝いた。なお、スネルの投球回数はサイ・ヤング賞を受賞した先発投手としては歴代最少記録となっている。

     一方のデグロムは32試合に先発して10勝9敗、防御率1.70、269奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを手にした。防御率は次点のアーロン・ノラ(フィリーズ)に0.67もの大差をつけており、リーグで最も優れたピッチングを見せた投手であることに疑いの余地はないものの、打線の援護に恵まれず10勝どまり。シャーザーが18勝7敗、防御率2.53、300奪三振の好成績で最多勝と最多奪三振の二冠に輝いていたこともあり、シャーザーを最有力候補に挙げる声もあったが、デグロムは1位票29、2位票1で合計207ポイントを獲得してシャーザー(123ポイント)に大差をつけた。なお、デグロムの10勝はサイ・ヤング賞を受賞した先発投手としては歴代最少記録。また、6位には日本球界からの復帰1年目で18勝をマークして最多勝のタイトルを手にしたマイルズ・マイコラス(カージナルス)がランクインしている。

  • 2019年シーズンの新人王候補たち ゲレーロJr.とアロンゾに注目

    2018.11.14 17:15 Wednesday

     昨日、2018年シーズンの新人王が発表され、ア・リーグは大谷翔平(エンゼルス)、ナ・リーグはロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)が選出された。では、来季の新人王候補にはどのような選手がいるのだろうか。MLB公式サイトではジョナサン・マヨが毎年恒例の新人王予想を行っており、来季の新人王候補として各リーグから5人ずつの若手有望株をピックアップしている。

     まず、ア・リーグの新人王候補に挙げられたのは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ジョシュ・ジェームス(アストロズ)、ダニー・ジャンセン(ブルージェイズ)、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)、カイル・タッカー(アストロズ)の5人だ。なかでも注目は殿堂入りの父を持つゲレーロJr.だろう。現在の球界において最高の若手有望株と評されており、来季の新人王筆頭候補の1人である。今季はAA級で4割を超える打率をマークし、19歳にしてAAA級に到達。そのAAA級でも30試合に出場して打率.336、6本塁打、OPS.978の好成績をマークした。順調にいけば来季の早い段階でメジャーデビューを果たす可能性があり、ゲレーロJr.が自慢の強打をメジャーの舞台で発揮する日もそう遠くはないだろう。

     一方のナ・リーグはピーター・アロンゾ(メッツ)、ケストン・ヒウラ(ブリュワーズ)、ビクトル・ロブレス(ナショナルズ)、ブレンダン・ロジャース(ロッキーズ)、トゥキ・トゥサント(ブレーブス)の5人が新人王候補に挙げられている。このなかで注目したいのがメッツのアロンゾ。今季はメジャーデビューこそ実現しなかったものの、AA級の65試合で15本塁打、52打点、AAA級の67試合で21本塁打、67打点をマークし、シーズン通算36本塁打はマイナー全体でトップの数字。来季中のメジャーデビューは確実な情勢となっている。メッツは来季、アロンゾを正一塁手として起用することも検討しており、マイナー屈指の打棒がどこまで通用するか注目が集まりそうだ。

  • レンジャーズが今オフ獲得を狙う12人のなかに菊池雄星の名前も

    2018.11.14 15:40 Wednesday

     MLB公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT.R.サリバンは、今オフのレンジャーズの補強ポイントとして先発投手、リリーフ投手、捕手の3つを挙げた。特にチームの投手不足は深刻で、現有戦力では補えないほどの穴が空いており、トレード市場とフリーエージェント市場を利用して投手の補強に動く可能性が極めて高い。サリバンはレンジャーズが獲得を狙う可能性のある選手として12人の名前をリストアップしているが、そのなかには埼玉西武からポスティング制度を利用してメジャーへ挑戦することが確実となっている菊池雄星の名前も含まれている。

     サリバンは「レンジャーズのオフシーズンのプランはいつも日本から次のスター選手を発掘することを含んでいる」とし、アジア市場に積極的な姿勢を見せるレンジャーズの動きを評価。菊池については「今オフに太平洋を渡ってやってくる目玉投手であり、レンジャーズは(戦力的に)菊池に合うチームとなるだろう。27歳の菊池は今季、西武ライオンズで23試合に登板して163回2/3を投げ、14勝4敗、防御率3.08、153奪三振をマークした」と述べている。

     菊池のほか、先発投手の獲得候補としてはパトリック・コービン、ジェームス・シールズ、ジオ・ゴンザレス、ソニー・グレイ(ヤンキース)、ディラン・バンディ(オリオールズ)、ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス)の名前が挙げられている。コービンは今オフの最大の目玉投手であり、強豪チームを含む争奪戦が繰り広げられる可能性が高い。となると、イニングイーターとしての働きを期待できるシールズやゴンザレスとの契約を目指すか、トレードでグレイやバンディの獲得を狙うのが現実的な路線となるだろう。

     フリーエージェントとなったロビンソン・チリーノスに代わる正捕手候補としてはウィルソン・ラモスとJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の名前が挙げられており、内野手のマニー・マチャド、外野手のアダム・ジョーンズの名前もリストに含まれている。レンジャーズに不足している右打ちの外野手であることを考えると、ジョーンズの獲得を狙うのは面白いかもしれない。

     そして、リストの最後にはギャレット・リチャーズの名前がある。トミー・ジョン手術により来季絶望と見られるリチャーズだが、レンジャーズは同じ状況だったエディンソン・ボルケスを2年契約で迎え入れた実績がある。リチャーズと複数年契約を結んだうえで、最初の1年間はリハビリに充て、2020年からの活躍を期待するという選択肢を取る可能性も十分にありそうだ。

  • マリナーズ・パクストンのトレードは「いつ起きるか」の問題に

    2018.11.14 14:35 Wednesday

     ジェームス・パクストン(マリナーズ)のトレードを巡って、周囲が騒がしくなり始めている。2019年シーズンに向けてジェリー・ディポートGMがロースターの「再構築」を行うことを明言したマリナーズは、すでに正捕手のマイク・ズニーノをレイズへ放出。次のトレード候補は左のエースに成長したパクストンであると見られている。地元紙タコマ・ニュース・トリビューンのTJコッテリルはパクストンのトレードについて「トレードされるかどうかの問題ではなく、トレードがいつ起きるかの問題だ」と表現している。

     今月初めに30歳になったばかりのパクストンは、自己最多の28試合に先発して160回1/3を投げ、11勝6敗、防御率3.76、208奪三振をマーク。勝利数こそ昨季の12勝に及ばず、被本塁打の急増によって防御率も悪化してしまったものの、トータルで見れば自己ベストと呼んで差し支えないシーズンを過ごした。このことに加え、まだ2シーズン保有であることを考えると、エース級のポテンシャルを持つ左腕の獲得には多くのチームが興味を示すと見られており、大型のトレードが成立する可能性が高い。

     大手データサイトのファングラフスでは、ジェフ・サリバンがここ数年のパクストンの進化について分析。そして最終的には「パクストンは全てのチームが短期決戦で欲しがる投手の1人だ。パクストンは全てのチームがワンゲーム・プレーオフで欲しがる投手の1人だ。パクストンは先発ローテーションにおいて(他球団との)違いを生み出す投手になる可能性を秘めている」とパクストンのことを絶賛している。

     マリナーズのマイナー組織が貧弱であり、パクストンを保有可能な残り2年のうちにポストシーズン進出を狙える可能性が低いことを考えると、パクストンを放出して若手有望株を得ることは理にかなっていると言える。ヤンキース、アストロズ、ブレーブス、フィリーズ、ブリュワーズといったコンテンダー(=優勝争いをするチーム)の多くが先発投手陣に不安を抱えているため、これらのチームによって熾烈なパクストン争奪戦が繰り広げられることになるだろう。

  • マチャド獲得を狙うヤンキースにアンドゥハー放出の可能性?

    2018.11.14 12:30 Wednesday

     ヤンキースがマニー・マチャドの獲得を本気で目指しているかどうかは定かではないものの、打倒・レッドソックスのためにヤンキースがマチャド獲得に動く可能性は消えていない。となると、気になるのは正三塁手に定着して新人王投票で2位にランクインしたミゲル・アンドゥハーの動向だが、ヤンキースがアンドゥハーのトレードを検討する可能性はあるのだろうか。

     まず、ヤンキースの今オフの最優先課題が先発投手の補強であることはブライアン・キャッシュマンGMが明言している。ヤンキースのトップ・ターゲットと見られるパトリック・コービンを筆頭に、キャッシュマンGMは複数の先発投手(おそらく2人)の獲得を目指すことを明らかにしており、マチャド獲得の優先度はそれほど高くない。

     ただし、スポーティング・ニュース紙のジョー・リベラが指摘するように、先発投手の補強とマチャド獲得を両立することは十分に可能である。リベラが提案するのは、マチャドとポジションが被るアンドゥハーをエース級の投手とのトレードで放出し、フリーエージェント市場ではJ.A.ハップのような2~3番手クラスの投手の獲得を目指すことだ。

     アンドゥハーは惜しくも新人王選出はならなかったものの、23歳にしてヤンキースの正三塁手に定着し、打率.297、27本塁打、92打点、OPS.855の好成績をマーク。三塁守備に不安を抱えているとはいえ、若さと強打は非常に魅力的であり、アンドゥハーを欲しがるチームは少なくないはず。中長期的に正三塁手として打線の中軸に据えることも可能なタレントだ。

     もしヤンキースがマチャドを獲得してアンドゥハーを放出するのであれば、マチャドは三塁に入り、トミー・ジョン手術で離脱中のディディ・グレゴリアスが復帰するまではグレイバー・トーレスが二塁から遊撃に回ることになるだろう。もちろん、マチャドを遊撃に置き、三塁のアンドゥハーと共存させることも可能であるため、必ずしもマチャド獲得がアンドゥハーの放出を意味するわけではない。しかし、アンドゥハーを放出することが先発投手の補強とマチャド獲得を両立するための有力な手段の一つであることは間違いないだろう。

  • 最高の左腕に贈られるウォーレン・スパーン賞にスネルが選出

    2018.11.14 11:40 Wednesday

     各リーグで最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞の受賞者は、日本時間11月15日に発表される予定だが、その発表に先駆けて最高の左腕に贈られるウォーレン・スパーン賞の受賞者が発表された。左腕歴代最多の363勝をマークした名投手の名を冠したこの賞は、優れた左腕を称えるために1998年に設立。今季の受賞者には、サイ・ヤング賞の最終候補者の1人となっているブレイク・スネル(レイズ)が選出された。

     今季がメジャー3年目のシーズンとなったスネルは、以前からエース級と評価されていた才能をフルに開花させ、メジャー最多の21勝、ア・リーグベストの防御率1.89をマーク。被打率.176、被長打率.277、勝率.808、WHIP0.98はいずれも規定投球回をクリアした左腕のなかでベストの数字であり、180回2/3を投げて221個の三振を奪い、自身初のオールスター・ゲームにも選出された。

     前半戦を12勝5敗、防御率2.27という好成績で終えたスネルは、後半戦に入ると前半戦以上に素晴らしいパフォーマンスを見せるようになり、8月は5先発で4勝0敗、防御率1.04、9月は6先発で5勝0敗、防御率1.26という圧巻のピッチング。2ヶ月連続で月間最優秀投手に選出され、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いた。左肩の疲労により戦列を離れた時期があったため、投球イニング数に物足りなさは残るものの、残した成績自体は抜群であり、サイ・ヤング賞の筆頭候補に挙げる声も多い。

     なお、当然ながらスネルがウォーレン・スパーン賞を受賞するのは今回が初めて。現役選手ではクレイトン・カーショウ(ドジャース)が昨季を含めて歴代最多タイとなる4度(2011年、2013年、2014年、2017年)受賞しているほか、CCサバシア(ヤンキース)が3度(2007年、2008年、2009年)、デービッド・プライス(レッドソックス:2010年)、ジオ・ゴンザレス(フリーエージェント:2012年)、ダラス・カイケル(フリーエージェント:2015年)、ジョン・レスター(カブス:2016年)が各1度受賞している。

  • 最優秀監督賞の受賞者が発表 アはメルビン、ナはスニッカー

    2018.11.14 11:10 Wednesday

     日本時間11月14日、今季の最優秀監督賞の受賞者が発表され、ア・リーグはアスレチックスのボブ・メルビン監督、ナ・リーグはブレーブスのブライアン・スニッカー監督が選出された。アスレチックスは前年から22勝増、ブレーブスは同18勝増をマークしており、これは各リーグで最多の数字。アスレチックスは開幕時点の年俸総額がメジャー最少であり、ブレーブスは再建途上であると見られていたが、これらのチームをポストシーズンへ導いた手腕を高く評価され、今回の受賞に至った。

     メルビンは1位票18、2位票10、3位票1で合計121ポイントを獲得。レッドソックスのアレックス・コーラ監督(79ポイント)、レイズのケビン・キャッシュ監督(57ポイント)を上回り、ダイヤモンドバックス時代の2007年、アスレチックスでの2012年に続く自身3度目の受賞となった。同賞を3度以上受賞したのは、ボビー・コックス、トニー・ラルーサ(ともに4度)、ダスティ・ベイカー、ジム・リーランド、ルー・ピネラ、バック・ショウォルター、ジョー・マドンに続いて史上8人目の快挙。メルビンは「コーチ陣と選手たちが本当に素晴らしい絆と信頼関係を築いてくれた。それが予想以上の躍進を可能にしてくれたんだ」とコーチ陣と選手たちへの感謝を口にした。

     一方のスニッカーは1位票17、2位票9、3位票4で合計116ポイントを獲得。ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督(99ポイント)、ロッキーズのバド・ブラック監督(41ポイント)を上回り、監督として最高の栄誉を初めて受賞した。選手としてのメジャー経験はないものの、40年以上にわたってブレーブスの組織の一員としてチームに貢献してきたスニッカー。「私はいつもチームに対して『調子が良くても悪くても気にするな。今日が本当に良いことの始まりになるかもしれないし、今日から連勝が始まるかもしれないんだから』と言い続けてきたんだ」と今季の戦いを振り返り、受賞を喜んでいた。

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