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  • アリエタ獲得レースに伏兵・パドレスが参戦か

    2018.3.9 12:00 Friday

     フィリーズ、ブリュワーズ、ナショナルズなどの名前が挙がっているジェイク・アリエタの獲得レースに、思わぬ伏兵が現れた。エリック・ホズマーと8年1億4400万ドルの大型契約を結んだパドレスが、アリエタをはじめとする有力投手の獲得を検討しているようだ。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、パドレスは球団内で元サイ・ヤング賞右腕の獲得について議論を行っているという。まだ具体的な話には発展しておらず、あくまでも「獲得の可能性がある」程度の話に留まっているが、ランス・リンやアレックス・カッブを含め、パドレスが有力投手の獲得を検討し始めているのは事実の模様。アリエタ、リン、カッブはいずれもクオリファイング・オファー物件であり、ホズマー獲得ですでにドラフト指名権とインターナショナル・ボーナスプールを失っているパドレスは、前述の3投手のいずれかを獲得するとさらにドラフト指名権とインターナショナル・ボーナスプールを失うことになるため、そのあたりの事情も含めて慎重に議論が行われることになるだろう。

     パドレスはクレイトン・リチャードとブライアン・ミッチェルの先発ローテーション入りは当確と見られているものの、残りの3枠を多くの若手投手が争っている。才能豊かな若手投手の可能性に賭けてみるのも決して悪い選択肢ではないが、アリエタのような確固たる実績のある投手を先発ローテーションに加えるのは間違いなくチームにとってプラスとなるはずだ。ただし、アリエタはここ数年、パフォーマンスが下り坂となっており、再建中のパドレスが優勝を狙う態勢を整える頃にはさらに衰えてしまっている可能性が高い。そうした事情を考えると、アリエタは今季すぐに優勝争いができるチームを好むのではないだろうか。

     今のところ、アリエタは希望契約年数や希望年俸額を引き下げる素振りを見せておらず、それが契約交渉が長期化する原因にもなっている。アリエタの要求を呑むチームが現れるのか、それともアリエタが折れて条件を引き下げるのか。今後の動向を見守りたい。


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  • 急展開!ロイヤルズがムスターカスとの再契約に向けて交渉中

    2018.3.9 11:30 Friday

     日本時間3月9日、ここまで今季の所属先が決まっていなかったマイク・ムスターカスに関して大きな動きがあった。昨季まで所属していたロイヤルズが、ムスターカスとの再契約に向けて本格的に動き始めたのだ。契約合意に向けて交渉が続けられており、契約が成立した場合は1年契約になる可能性が高いことが報じられている。

     ここ最近、デイトン・ムーアGMはロイヤルズがムスターカスとの再契約に興味を持っていることを明言していた。その一方で、再建期に突入したロイヤルズがフリーエージェント選手との複数年契約に消極的であることも明らかにしていたが、今回の動きはまさにその言葉通りの動きとなっている。ロイヤルズは昨季終了後、ムスターカスに対してクオリファイング・オファー(年俸1740万ドル)を提示して拒否されているが、おそらくこれに近い金額での1年契約になるのではないだろうか。

     主力選手数名が同時にフリーエージェントとなった今オフ、ロイヤルズはエリック・ホズマーとの再契約を優先していたが、パドレスとの争奪戦に敗れてしまった。ロレンゾ・ケインはブリュワーズ、ジェイソン・バルガスはメッツ、マイク・マイナーはレンジャーズへと去り、ロイヤルズは短期契約であればムスターカスとの再契約に前向きな姿勢を示していたが、他球団がムスターカスに長期契約をオファーすると見られていたため、ロイヤルズはムスターカスとの再契約をあまり現実的なものとは捉えていなかった。予想以上にムスターカスへの需要が少なかったことが、ロイヤルズにとって追い風になったと言えるだろう。

     昨季のムスターカスは148試合に出場し、打率.272、38本塁打、85打点、OPS.835という自己最高のシーズンを過ごしてシーズン本塁打の球団記録を更新。2年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、カムバック賞にも選出された。無事に再契約を結べば、サルバドール・ペレスや新加入のルーカス・デューダとともに、打線の中軸を形成することになりそうだ。


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  • 古巣復帰のイチロー ギャメル復帰までは正左翼手として起用へ

    2018.3.9 11:00 Friday

     日本時間3月8日にマリナーズとの1年契約が正式に発表されたイチローは2012年以来、実に6年ぶりの古巣復帰となった。イチローをチームに加えることを決断したジェリー・ディポートGMはイチローの起用法について、少なくともベン・ギャメルが戦列に復帰するまでは正左翼手として起用する方針であることを明らかにした。

     昨年12月にマーリンズからディー・ゴードンを獲得したマリナーズは、ギャメル、ゴードン、ミッチ・ハニガー、ギレルモ・エレディアで外野の4枠が確定し、イチローと再契約を結ぶ可能性はゼロに等しかった。しかし、ギャメルが右の腹斜筋を痛めて2ヶ月近く戦列を離れることが確実になり、ハニガーとエレディアも故障明けという状況。そのなかでディポートはイチローをチームに迎え入れることを決断した。

     そして、ディポートはギャメルが戦列に戻るまでの間、イチローを週に4~6試合起用する方針だという。「球団の象徴を定期的にベンチに座らせておくようなことは考えていない。レギュラー級の打席を与えて、彼ができることをやってもらうつもりだよ。昨季の後半戦を見ればわかるけど、彼はまだ優れた選手だし、たくさんのことができるからね」とディポート。イチローは昨季の後半戦、代打が中心の限られた出場機会のなかで打率.299、出塁率.384、OPS.763をマークしており、ディポートはイチローがまだレギュラーとして通用する選手であると考えている。

     また、ギャメル復帰後については「(選手起用に)これまでになかったフレキシビリティが生まれるだろう」と語っており、ディポートがイチローを戦力の一人として考えている様子がうかがえる。入団前の身体検査の結果、44歳のイチローは20代中盤の選手と同等の数値を叩き出したとの情報もあり、2014~2016年のように400打席前後の出場機会をこなすことも十分に可能だろう。

     左打者でありながら左腕を苦にしないイチローについて、ディポートは「彼はプラトーンが不要な選手だ」と語っており、ギャメル復帰までの間は、相手投手の左右に関わらず正左翼手として起用される見込み。少なくともシーズン最初の2ヶ月ほどは、マリナーズのレギュラーとしてプレイするイチローの姿が見られそうだ。


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  • ロッキーズがカルロス・ゴンザレスとの再契約を検討か

    2018.3.9 10:30 Friday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ロッキーズは9シーズンにわたって主力選手として活躍し、計211本塁打を放ってオールスター・ゲームに3度選出された実績を持つカルロス・ゴンザレスとの再契約を検討しているようだ。両者は現在も連絡を取り合っているという。

     2010年に.336の高打率で首位打者のタイトルを獲得し、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞3度などの輝かしい実績を誇る強打の外野手がロッキーズに戻ってくる可能性がある。MLB公式サイトでロッキーズの番記者を務めるトーマス・ハーディングは、ロッキーズが現在もフリーエージェント市場において補強の可能性を模索しており、連絡を取り合っている選手の一人がゴンザレスであることを伝えている。ただし、どの選手との交渉も発展的な段階には至っておらず、すぐに契約が決まる可能性は低いようだ。

     今オフ、ゴンザレスに対してはオリオールズ、ホワイトソックス、ロイヤルズ、アストロズ、ブルージェイズなどが興味を示していたが、すでに外野手の補強を終えた球団もあり、ゴンザレスの市場はそれほど拡大していない。昨季は打率.262、14本塁打、57打点、OPS.762という自己ワースト級の成績に終わったゴンザレスだが、9月以降は復調して打率.377、6本塁打、16打点、OPS1.250の好成績をマークしており、今季再びオールスター級の成績を残す可能性は十分にある。高地のクアーズ・フィールドで好成績を残している一方、アウェイではそれほど打てていない点が懸念材料だが、32歳になった現在でも一線級の活躍ができるだけの能力を備えた選手である。

     ロッキーズは現在、レフトにイアン・デズモンド、センターにチャーリー・ブラックモン、ライトにヘラルド・パーラが入る布陣が予定されているが、パーラはどちらかと言うと4人目の外野手として使いたいタイプの選手であり、ゴンザレスとの再契約はチーム状況にもフィットする。デービッド・ダール、ライメル・タピアといった若手外野手も育っているロッキーズだが、球団フロントはどのような判断を下すのだろうか。


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  • ロイヤルズが通算114勝の右腕・ノラスコとマイナー契約

    2018.3.8 16:30 Thursday

     日本時間3月8日、ロイヤルズはエンゼルスからフリーエージェントとなっていたリッキー・ノラスコとマイナー契約を結んだことを発表した。昨季エンゼルスでチーム最多の181イニングを投げた35歳のベテラン右腕は、招待選手としてチームに合流し、開幕ロースター入りを目指す。

     昨季のノラスコはエンゼルスで先発ローテーションの一角を担い、先発投手に故障者が続出したチームのなかでシーズンを通して先発ローテーションを守った唯一の投手となった。残した成績は181イニングを投げて6勝15敗、防御率4.92、143奪三振という褒められたものではなく、規定投球回に到達したシーズンでは自己最少となる6勝に終わったものの、1年を通して先発ローテーションを守り抜いた点については評価されてしかるべきだろう。2014年以降は2ケタ勝利に届かないシーズンが続いているが、メジャーデビューを果たした2006年から2013年までの8シーズンでは7度の2ケタ勝利を記録。通算114勝の実績を誇る右腕は、再建期に突入しているロイヤルズの先発投手陣に厚みをもたらしてくれるはずだ。

     今季のロイヤルズの先発ローテーションは、エース左腕のダニー・ダフィーを中心に、イアン・ケネディ、ジェイソン・ハメル、ネイサン・カーンズ、ジェイコブ・ジュニスの5人で確定していると見られるが、サム・ガビーリオや新加入のトレバー・オークスらも先発ローテーション入りを虎視眈々と狙っており、ノラスコもその争いに加わることになる。場合によってはロングリリーバーとして開幕ロースター入りを果たす可能性もあるだけに、今後のオープン戦でのアピールが重要になりそうだ。なお、ノラスコはメジャーのロースター入りを果たした場合、年俸150万ドルが保証される契約となっている。また、成績に応じて最大25万ドルの出来高が設定されており、すべての条件を満たせば、年俸と合わせて175万ドルを得られるようだ。35歳のベテラン右腕の奮起に期待したい。


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  • 通算68勝のベテラン右腕・ペルフリーが現役引退を表明

    2018.3.8 15:30 Thursday

     日本時間3月8日、メッツなどで活躍し、通算68勝をマークしたベテラン右腕、マイク・ペルフリーが現役引退を決断したことをSBネーションが伝えた。同メディアのリポートによると、ペルフリーは引退後、カンザス州ウィチタにあるニューマン大学でコーチを務めることが決定しているという。

     現在34歳のペルフリーは、2005年のドラフトでメッツから1巡目(全体9位)指名を受けてプロ入りし、順調にマイナーの階段を駆け上がって、プロ2年目の2006年7月には早くもメジャーデビュー。メジャー3年目の2008年に13勝11敗、防御率3.72をマークして先発ローテーションに定着すると、翌2009年は10勝、2010年には自己最多の15勝をマークして先発ローテーションの中心的存在となった。ところが、活躍は長くは続かず、2011年は7勝に終わり、2012年は右肘の故障の影響で3試合に登板しただけ。2013年からはツインズで3シーズンにわたってプレイしたが、2014年は右肘の手術を受けて長期欠場し、3シーズン合計で11勝しか挙げられなかった。タイガースへ移籍した2016年は4勝10敗、防御率5.07、そして昨季はホワイトソックスで3勝12敗、防御率5.93に終わり、なかなか契約先が見つからなかったこともあってユニフォームを脱ぐことを決断するに至ったようだ。メジャー12シーズンでメッツ、ツインズ、タイガース、ホワイトソックスの4球団でプレイし、通算成績は275試合(うち256先発)に登板して68勝103敗、防御率4.68、838奪三振だった。

     今後は2部リーグに所属するニューマン大学で「ボランティア・アシスタント・ベースボール・コーチ」を務める一方で、学位を取得するためにウィチタ州立大学に通う予定だという。故障と戦いながらも3度の2ケタ勝利を含む通算68勝をマークした右腕の、第2の人生での活躍に期待したい。


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  • レイズが画期的な「4人制ローテーション」を採用へ

    2018.3.8 14:00 Thursday

     レイズのケビン・キャッシュ監督は、今季の戦いにおいて4人制ローテーションを採用することを明らかにした。一見、古い時代への回帰のように思われる決断だが、どうやらこの4人制ローテーションは一般的な4人制ローテーションとは様子が大きく異なっているようだ。

     今季のレイズはクリス・アーチャー、ブレイク・スネル、ジェイク・ファリア、ネイサン・イバルディの4投手が先発ローテーションを形成する予定となっている。中3日で先発ローテーションを回していくのかと思いきや、キャッシュは必要に応じてリリーフ投手だけで試合をやり繰りする「ブルペン・デイ」を設けるつもりだという。要するに、休養日などがあり中4日で4人制ローテーションを回せるときは4人制ローテーションを維持し、連戦が続く場合は5人目の先発投手として「ブルペンによる投手リレー」を展開するということだ。

     今季からレギュラーシーズンに休養日が2日追加され、昨季までに比べるとスケジュールは幾分か楽になる。しかし、MLB公式サイトでレイズの番記者を務めるビル・チャステインが試算したところ、「ブルペン・デイ」は少なくとも22試合必要になるという。「4人制ローテーションで何ができるかを見てみたいんだ」とキャッシュは語るが、前代未聞の大きなチャレンジであると言って差し支えないだろう。

     「ブルペン・デイ」に2~3イニングを投げる投手として候補に挙がっているのがマット・アンドリース、アンソニー・バンダ、ヨニー・チリーノス、オースティン・プルーイット、胡智為(フー・チーウェイ)、ライアン・ヤーブローといった面々。彼らはいずれもマイナー・オプションを残しており、AAA級と選手を入れ替えながらの柔軟な起用も可能である。先発ローテーションに入り切らない投手を有効に活用するための画期的な起用法というわけだ。

     先発ローテーションを担うアーチャーやイバルディもチームの方針に対して好意的な反応を示しており、レイズはこのまま画期的な「4人制ローテーション」を採用してレギュラーシーズン開幕を迎える可能性が高い。レイズのチャレンジはどのような結果を生むのか。今回のチャレンジの成否次第では、球界に大きな変化がもたらされるかもしれない。


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  • 代理人・ボラス ムスターカスの契約が開幕までに決まると確信

    2018.3.8 12:30 Thursday

     レギュラーシーズン開幕までおよそ3週間となり、市場に残るフリーエージェント選手は開幕日を自宅で迎える可能性が高まりつつある。しかし、マイク・ムスターカスが置かれた状況について、代理人を務めるスコット・ボラスは楽観的に捉えているようだ。

     昨季、ロイヤルズの球団記録を更新する38本塁打を放つなど、各部門で自己最高の成績を残し、自己ベストのシーズンを過ごしたムスターカス。最高のタイミングでフリーエージェントとなり、大型契約を手にするのかと思いきや、レギュラーシーズン開幕を3週間後に控えたこの時期になってもまだ契約が決まらない。今季終了後にマニー・マチャドやジョシュ・ドナルドソンのフリーエージェントを控えていることや、そもそも三塁手の補強を必要としている球団が少ないことなどが影響しているようだ。

     しかし、ボラスは事態を楽観的に捉えている。ボラスはMLB.comのジョン・ポール・モロシに対して「ムスターカスは40本近いホームランを打ったオールスター三塁手だ。しかも、彼は今キャリアの絶頂期にいる。勝利を目指すチームが彼の獲得に動くと期待しているよ」と語り、レギュラーシーズン開幕までにムスターカスの契約が決まると考えていることを明らかにした。

     ムスターカスに関しては、三塁手に不安を抱えるホワイトソックスが獲得を検討しているとの報道がある。若手有望株をかき集め、再建を進めるホワイトソックスはボラスが言うような「勝利を目指すチーム」ではないものの、ヨアン・モンカダやルーカス・ジオリトといった有望株がメジャー定着目前となっており、少しずつ勝負モードに移行しつつある。将来の正三塁手として期待されるジェイク・バーガーはアキレス腱の故障により今季を全休することが確実となっており、その影響によりメジャー昇格が1年先延ばしになる可能性が高い。バーガーまでのつなぎ役として2~3年程度の契約でムスターカスを獲得するのは、決して悪い選択ではないだろう。

     ボラスが言うように、ムスターカスはレギュラーシーズン開幕までに新天地を見つけることができるのか。今後の動向に注目したい。


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  • ブルージェイズがタフネス右腕・クリッパードとマイナー契約

    2018.3.8 12:00 Thursday

     日本時間3月8日、ブルージェイズは通算625登板の実績を誇るベテラン右腕、タイラー・クリッパードとマイナー契約を結んだことを発表した。ブルージェイズのブルペンは7枠のうち2枠がまだ空いていると見られており、クリッパードは招待選手としてチームに合流し、開幕ロースター入りを目指すことになる。

     直近3シーズンはいずれもシーズン途中での移籍を経験しているクリッパードだが、ナショナルズ時代は不動のセットアッパーまたはクローザーとして活躍し、2011年、2013年、2014年にリーグ最多ホールドをマーク。2012年には37度のセーブ機会で32セーブをマークした。メジャー定着以来大きな故障がなく、2010年から昨季まで8年連続で67試合以上に登板しているタフネスさも魅力。昨季はヤンキース、ホワイトソックス、アストロズの3球団で2勝8敗5セーブ9ホールド、防御率4.77と不本意な成績に終わったが、67登板と鉄腕ぶりは健在だった。

     クリッパードは「チームが僕に求めることなら何でもやるよ。これは交渉の際に、ロス・アトキンスGMにも言ったことだ。僕はこれまでにブルペンで様々な役割を経験してきた。ロングリリーフもやったことがあるし、ナショナルズ時代は左打者と対戦することも多かった。僕は右投手だけど、対左のスペシャリストを務めることもできると思うよ」と語り、あらゆる役割をこなすことに自信を見せる。昨季は制球がやや不安定で、それが苦しいピッチングにつながってしまったが、奪三振率は全盛期の水準を維持しており、制球の不安定さを克服できれば、ブルージェイズにとって大きな戦力となるに違いない。

     ブルージェイズのブルペンで開幕ロースター入りが当確と見られているのは、ライアン・テペラ、ダニー・バーンズ、呉昇桓、アーロン・ループ、そしてクローザーのロベルト・オスーナの5人。残りの2枠をかけてジョン・アックスフォード、アル・アルバカーキ、クレイグ・ブレズローといったベテランや、マット・ダーモディ、ティム・メイザ、カルロス・ラミレスらが争っている状況だ。チームは残り2枠に左投手とロングリリーバーを入れる方針だが、あらゆる役割をこなせるクリッパードにも十分チャンスはありそうだ。


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  • FA市場に残るセーブ王・ホランド エンゼルスと交渉継続か

    2018.3.8 11:30 Thursday

     トミー・ジョン手術からの復活を遂げ、昨季ナ・リーグ最多タイの41セーブをマークしたグレッグ・ホランド
    がまだフリーエージェント市場に残っている。ロッキーズからの好条件での再契約オファーを拒否したとされるホランドだが、ブルペンに不安を抱えるエンゼルスが動向を注視しているようだ。

     2月下旬にホランドの獲得を検討していることが報じられたエンゼルスだが、MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、エンゼルスは現在もホランドの代理人を務めるスコット・ボラスと連絡を取り合い、ホランド獲得の可能性を探っているという。ブレイク・パーカー、キャム・ベドロージアン、ジム・ジョンソン、キーナン・ミドルトンらがクローザー候補に挙げられているエンゼルスだが、いずれの投手もフルシーズンのクローザーを任せるには決め手に欠け、マイク・ソーシア監督は相手打者との相性などを考慮しながら複数の投手を併用することも検討していると言われている。しかし、「価格が適切であれば」という条件付きではあるものの、ホランドの獲得を検討していることは間違いなさそうだ。

     ホランドはロッキーズとの契約オプションを自ら破棄し、クオリファイング・オファーも拒否してフリーエージェント市場に打って出た。ロッキーズからは3年5200万ドルという好条件での再契約オファーもあったようだが、これも拒否。ロッキーズは同条件でウェイド・デービスと契約し、クローザーの補強を終えた。ツインズはフェルナンド・ロドニー、カブスはブランドン・モロー、カージナルスはルーク・グレガーソンの獲得に成功しており、現在クローザーの獲得を検討している球団はほとんど残っていない。ホランドはクオリファイング・オファー物件でもあるため、獲得する球団はドラフト指名権やインターナショナル・ボーナスプールを犠牲にしなければならず、そのあたりも獲得を敬遠される原因となっている。

     ホランドはロッキーズからのオファーを拒否した時点では、より好条件のオファーを得られると確信していたに違いないが、想定外の展開を強いられることになった。ホランドが契約を得るためには希望条件の引き下げが不可欠と見られるが、エンゼルスがこのチャンスを生かし、不安の残るブルペンに昨季のセーブ王を加える可能性は十分にありそうだ。


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  • パイレーツ・ハードル監督 31歳・ノバを開幕投手に指名

    2018.3.8 11:00 Thursday

     日本時間3月8日、パイレーツのクリント・ハードル監督は今季の開幕投手をイバン・ノバに任せることを明らかにした。ノバはメジャー9年目にして初めての開幕投手となる。また、本拠地開幕戦ではジェイムソン・タイロンが先発することも併せて発表されている。

     2016年途中にヤンキースからパイレーツに加入したノバは、移籍後11試合に先発して3試合で完投するなど、5勝2敗、防御率3.06の好成績をマーク。パイレーツでの初のフルシーズンとなった昨季は、4月に月間最優秀投手に選出されるなど、前半戦は前年に引き続き好調を維持(18先発で9勝6敗、防御率3.21)したが、後半戦に13先発で2勝8敗、防御率5.83と大きく崩れ、最終的には11勝14敗、防御率4.14とやや不本意な成績に終わった。それでも「ノバは先発ローテーションの柱だ」とハードルからの信頼は変わらず、ハードル、レイ・シアリッジ投手コーチ、ニール・ハンティントンGMの三者による話し合いの結果、ノバに開幕投手の大役が託されることが決定したようだ。

     ノバはメジャー9年目にして初の大役を務めることになり、ハードルによると「ワクワクしていた」という。対戦相手のタイガースはまだ開幕投手を発表していないが、2016年の新人王であるマイケル・フルマーが大役を担うことが濃厚。タイガースの本拠地コメリカ・パークでの両者の投げ合いによって、両軍の2018年シーズンは幕を開けることになる。なお、ノバはこれまでにコメリカ・パークで4試合に登板しているが、0勝3敗、防御率8.35と打ち込まれており、コメリカ・パークでの初勝利を目指す。

     日本時間3月30日の開幕戦(敵地でのタイガース戦)にノバ、日本時間4月3日の本拠地開幕戦(対ツインズ)にタイロンが先発することが決定したパイレーツだが、先発ローテーションの残り3枠は未決定。MLB公式サイトでパイレーツの番記者を務めるアダム・ベリーによると、残り3枠にはチャド・クール、トレバー・ウィリアムス、そして新加入のジョー・マスグローブが入る可能性が高いようだ。


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  • 古巣復帰のイチローが正式契約「すべてをチームに捧げたい」

    2018.3.8 10:30 Thursday

     日本時間3月8日、イチローがマリナーズと正式に契約を結び、入団記者会見が行われた。イチローは自身の思いを適切に伝えるため、慎重に言葉を選びながら報道陣からの質問に答えていたが、「マリナーズが必要としていることを何でもやりたい。今まで培ってきたすべてをチームに捧げたい」と古巣復帰にあたっての覚悟を口にした。

     日本時間3月6日に身体検査を受けたイチローは、無事に身体検査をパスし、2日が経過してようやく正式発表に至った。ESPNの報道によると、今回の契約は年俸75万ドルの1年契約。打席数に応じた出来高が設定されており、基本給と出来高を合計した総額は最大で昨季の年俸と同じ200万ドルまで上昇する契約となっているようだ。

     ジェリー・ディポートGMは「イチローの加入は、チームに利便性が高くアスレチックな外野手を提供してくれる。彼の仕事に対する姿勢や準備、集中力は驚異的なものであり、多くの面で我々のチームに貢献してくれるだろう。彼は球史において最も偉大な選手の一人であり、彼の存在がフィールド上においてもクラブハウスにおいても貴重なものであることは間違いない。彼が戻ってきてくれて本当に嬉しいよ」とイチロー加入の効果を説明するとともに、イチローの復帰を歓迎した。

     イチローが前回マリナーズに所属していたときに、ともにプレイした選手はフェリックス・ヘルナンデス、カイル・シーガー、岩隈久志、エラスモ・ラミレスの4人だけ。ロビンソン・カノーとはヤンキースで、ディー・ゴードンとはマーリンズでともにプレイしており、デービッド・フェルプスはヤンキースとマーリンズでチームメイトだったが、大半の選手は初めてイチローとプレイすることになる。殿堂入り確実の名選手とともにプレイすることは、若手選手にとって貴重な経験となり、ポジティブな効果をもたらすに違いない。

     なお、スコット・サービス監督はイチローがオープン戦に出場する前に3~4日間の調整期間を設けることを明言している。正左翼手のベン・ギャメルが故障離脱していることもあり、準備が整い次第、週に4~5日レフトを守らせる方針のようだ。早ければ来週にも、マリナーズのユニフォームに身を包んだイチローがオープン戦でプレイする姿を目にすることができそうだ。


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  • イニングイーターへの転身を試みるタイガース・リリアーノ

    2018.3.7 17:30 Wednesday

     キャリア通算1610イニングを投げ、投球イニング数を上回る1642三振を奪っているフランシスコ・リリアーノ(タイガース)。メジャー有数の「奪三振マシン」として活躍してきた左腕は、30代中盤というキャリアの転換点を迎え、投球スタイルの大幅な変更を模索している。

     タイガースに加入したリリアーノが目標に掲げるのは、球数を減らしてイニングイーター(多くのイニングを投げる投手)に転身することだ。「僕が今、最優先に考えているのは四球を減らすことだ。各打者に対して3球以内で決着をつけるのが理想だね」とリリアーノは語る。これまでのリリアーノはどちらかと言うと球数が多く、カウント3-2になることもしばしば。球数を多く使いながらも、最終的には相手打者を三振に斬って取るのが持ち味の投手だった。しかし、メジャー13年目のシーズンを迎え、その投球スタイルを根本から覆そうとしているのである。

     ロン・ガーデンハイアー監督は「できるだけ少ない球数で打者を打ち取ろうという試みは良いと思うよ。みんな知っているように、彼は球数の多い投手だった。ボールになる変化球で空振りを取りに行くから球数が多くなってしまうんだ。それが彼の持ち味でもあるんだけどね。彼がやろうとしていることは良いことだと思っているよ」とリリアーノのチャレンジに一定の評価を与えている。リリアーノが球数を減らし、コンスタントに長いイニングを投げられるようになれば、ブルペンの負担を軽減することもできるため、ガーデンハイアーとしては大歓迎といったところだろう。

     球数を減らすためには積極的にストライクを投げていく必要があり、それは四球を減らすと同時に、持ち味である奪三振を減らしてしまうリスクを秘めている。しかし、リリアーノは「たぶん四球と奪三振が減るだろうね。長いイニングを投げることでチームに貢献できるなら、奪三振が減っても問題ないよ」と前向きに捉えている。球数が多いため、キャリアで1度も200イニングをクリアしたことがないリリアーノだが、今季は投球スタイルの変更に成功し、新たな姿を見せてくれるかもしれない。


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  • レンジャーズ 新加入・リンスカムをリリーバーとして起用へ

    2018.3.7 12:30 Wednesday

     レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは新加入のティム・リンスカムをリリーバーとして起用することを明言した。ただし、どの役割を任せるのかについてはまだ決まっておらず、リンスカム自身のコンディションや他の投手との兼ね合いを見ながら、最終的な決断を下すようだ。

     日本時間2月28日に契約合意が報じられたにもかかわらず、まだ球団からの正式発表がないリンスカムだが、ダニエルズはレンジャーズがリンスカムと契約したことを明言。リンスカム自身も身体検査をパスしたことを明らかにしており、正式発表は秒読みの段階に入っている。正式発表までに時間が掛かったのは、身体検査に問題が発生していたからではなく、リンスカムの兄・ショーンさんが亡くなり、リンスカムが葬儀に参列していたという事情があったようだ。

     フォートワース・スター・テレグラムの報道によると、リンスカムは契約先を決める際、レンジャーズとドジャースを最終候補としていたという。リンスカムは「2球団まで絞ったけど、レンジャーズとドジャースのどちらかを選ぶのは難しい決断だった」と語っているが、「レンジャーズのほうが自分にフィットすると思ったんだ」とレンジャーズを選択した理由を説明した。

     リンスカムは先発投手として輝かしい実績を誇っているが、ダニエルズはリンスカムをリリーバーとして起用することを明言している。「彼をブルペンで使うつもりだよ。どんな役割になるかはこれから決めていくけどね。役割はリンスカムとその他のリリーバーのコンディションを見ながら判断していくことになるだろう。彼は先発を諦めていないみたいだけど、今は先発のことを考えていないと言っていた。ブルペンの役割に集中してくれているみたいだよ」とダニエルズ。場合によってはミドルリリーフのみならず、セットアッパーやクローザーを担う可能性もありそうだ。

     なお、リンスカムは2010年のワールドシリーズでレンジャーズを相手に2勝を挙げ、ジャイアンツのワールドシリーズ制覇に大きく貢献している。「彼はそのことについて謝ってきたよ」とダニエルズは言ったが、「心の底からの謝罪ではなかったけどね」と付け加えた。


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  • 今日契約解禁 レンジャーズがマルティネスと契約合意

    2018.3.7 12:00 Wednesday

     日本時間3月7日、キューバ出身のフリオ・パブロ・マルティネスのメジャー球団との契約が解禁された。マルティネス獲得の最有力候補と見られていたレンジャーズが、契約金280万ドルを用意してマルティネスとの契約合意に至ったようだ。

     大谷翔平(エンゼルス)の獲得に失敗したレンジャーズは、その後も国外選手との契約に使えるインターナショナル・ボーナスプールを確保し、マイナー選手とのトレードでボーナスプールを増額する動きを見せていた。そうしたなか、MLB.comのジェシー・サンチェスはマルティネス獲得の最有力候補としてレンジャーズを挙げ、契約解禁とともに獲得に動く可能性を報じていたが、まさにその通りの展開となった。

     キューバ出身の21歳外野手であるマルティネスは、MLB公式サイトの昨年版のプロスペクト・ランキングで国外選手部門の2位にランクイン(1位は大谷)。「パワーとスピードを兼ね備え、高いポテンシャルを誇る」と評価され、直近ではキューバリーグの2016-17年シーズンで61試合に出場して打率.333、6本塁打、24盗塁、出塁率.469、長打率.498を記録したことが紹介されている。プロスペクトを評価する際に用いられる「20-80スケール」での評価では、走塁が「70」、守備が「60」の高評価。その他は打撃とパワーが「50」、肩が「45」という評価になっている。

     マルティネスにはヤンキースやマーリンズも興味を示していたが、現在のピリオドで使えるインターナショナル・ボーナスプールがほとんど残っていない両チームがマルティネスと契約するには、7月に始まる次の契約ピリオドまで待つ必要があり、先手必勝で動いたレンジャーズの後塵を拝する形となった。なお、マルティネスはA+級ないしAA級からのスタートが予想されており、アメリカ球界への適応がスムーズに進めば、早ければ2019年シーズンの終盤ごろにはメジャーでプレイする姿が見られるのではないだろうか。


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  • ツインズがリンに2年2000万ドルをオファー リンは拒否

    2018.3.7 11:30 Wednesday

     セントポール・パイオニア・プレスの報道によると、ツインズはカージナルスからフリーエージェントとなっているランス・リンに対して2年2000万ドルの契約をオファーしたようだ。しかし、リンはこれを拒否。依然として所属先が決まらない状況が続いている。

     ツインズは2月にトレードでジェイク・オドリッジ、フリーエージェントでアニバル・サンチェスを獲得し、エースのアービン・サンタナを開幕から数週間欠くことが確実な状況のなかで先発の最低限の頭数を揃えたが、現在も引き続き先発投手獲得の可能性を模索している。フリーエージェント市場にはまだジェイク・アリエタ、リン、アレックス・カッブといった有力投手が残っており、ツインズはそのなかで先発2~3番手として堅実な働きを期待できるリンに狙いを定めたようだが、ツインズのオファーはリン側の要求に見合うものではなかった。

     リンはメジャー2年目の2012年に先発ローテーション定着を果たし、いきなり18勝をマーク。それ以降、トミー・ジョン手術により全休した2016年を除く全てのシーズンで2ケタ勝利、防御率2~3点台、175イニングをクリアし、メジャーでも有数の「計算できる先発投手」として活躍してきた。トミー・ジョン手術からの復帰1年目となった昨季も、186回1/3を投げて11勝8敗、防御率3.43と安定したパフォーマンスを発揮。これまでのリンの実績を考えると、ツインズの2年2000万ドルというオファーは安すぎるように思われる。

     もちろん、ツインズ側に「なるべく安価で契約したい」という思惑があることは間違いないだろう。レギュラーシーズン開幕が迫るなか、選手側が焦りを感じ、希望条件を引き下げる可能性もゼロではないからだ。まだフリーエージェント市場にはリンを含め多数の有力選手が残っているが、今後は「なるべく安価で契約したい」球団側と、「早く契約を手に入れたいが希望条件をなるべく引き下げたくない」選手側との間で、絶妙な駆け引きが続けられることになりそうだ。


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  • ロイヤルズが巧打の外野手・ジェイを獲得 契約は1年300万ドル

    2018.3.7 11:00 Wednesday

     日本時間3月7日、ロイヤルズはカブスからフリーエージェントとなっていたジョン・ジェイと1年契約を結んだことを発表した。ジェイはメジャー8シーズンで打率.290以上を6度もマークするなど確実性の高い打撃がウリの選手であり、主に1~2番を任されることになりそうだ。

     ロイヤルズの外野はレギュラー候補のアレックス・ゴードン、パウロ・オーランド、ホルヘ・ボニファシオ、ホルヘ・ソレアーのほか、若手のババ・スターリング、招待選手のテランス・ゴア、ビリー・バーンズ、マイケル・ソーンダース、タイラー・コリンズ、コディ・アッシーらによって熾烈な開幕ロースター争いが繰り広げられていたが、ジェイの加入により、この争いにはほぼ決着がついたと見られる。

     チームの顔の一人であるゴードンは今季も引き続き正左翼手を務めることが確実で、昨季17本塁打のボニファシオも正右翼手としての起用が濃厚。昨オフに守護神のウェイド・デービス(現ロッキーズ)を放出してまで獲得したソレアーは、レギュラーの指名打者として起用される見込みだ。そしてジェイはセンターでオーランドとのプラトーン起用が予想されているが、近年は左投手に対しても好成績を残しており、マイナー・オプションが残っているオーランドをAAA級で待機させてジェイをフルタイムの中堅手として起用する可能性もある。通算打率.288、通算出塁率.355と安定した出塁能力を誇るため、昨季の盗塁王であるウィット・メリーフィールドとともに1・2番コンビを形成する試合が多くなりそうだ。

     ネッド・ヨスト監督は「ジェイはベテランのリーダーシップと安定したバッティングをチームにもたらしてくれる。外野の守備も上手い。外野の3ポジション、指名打者、どこを任せてもチームにフィットするだろう」と巧打の外野手の加入を歓迎。エリック・ホズマー(現パドレス)やロレンゾ・ケイン(現ブリュワーズ)が抜けて若手主体のチームとなりつつあるなか、チームリーダーとしての役割も期待しているようだ。

     ジェイは「ロイヤルズが再建に向かっているとは思わない。そもそも再建という言葉を使うのは好きじゃないんだ。十分に戦える戦力が揃っていると思うよ」と語り、新天地で迎える新たなシーズンに向けて意気込んだ。なお、契約は1年300万ドルとなっており、打席数に応じて最大150万ドルの出来高が設定されていると報じられている。


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  • 古巣復帰のイチローが挑む「44歳のシーズン」

    2018.3.7 10:30 Wednesday

     古巣・マリナーズへの復帰が決定したイチローは、44歳で2018年シーズンを迎える。殿堂入り外野手のサム・ライスが1934年に44歳で97試合に出場して以降、44歳以上のシーズンで守備に就いたのはわずか6人だけ。イチローは長い歴史を誇るメジャーリーグでも例が少ない領域に足を踏み入れようとしているのである。

     ここではデータサイト「Baseball-Reference」に倣い、選手の年齢として該当年の7月1日時点のものを使用する。昨季のイチローはメジャー最年長野手(43歳)としてプレイしたが、次点のカルロス・ベルトラン(昨季アストロズ)とは3歳差。今季はベルトランが引退したことにより、エイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)、ビクトル・マルティネス(タイガース)、チェイス・アトリー(ドジャース)らが次点となり、イチローとは実に5歳もの差がついている。この事実を見るだけでも、44歳で現役を続けているイチローがいかにレアケースであるかがお分かりいただけるだろう。

     1935年以降、44歳以上のシーズンで守備に就いた野手はピート・ローズ(1985~86年レッズ)、トニー・ペレス(1986年レッズ)、カールトン・フィスク(1992~93年ホワイトソックス)、フリオ・フランコ(2003~05年ブレーブス、2006~07年途中メッツ、2007年ブレーブス)、リッキー・ヘンダーソン(2003年ドジャース)、オマー・ビスケル(2011年ホワイトソックス、2012年ブルージェイズ)の6人しかいない。このなかで100試合以上に出場したのは1985年のローズと2003~05年のフランコだけ。また、外野の守備に就いたのは2003年のヘンダーソン(レフト18試合)と2012年のビスケル(レフト1試合)だけであり、イチローがセンターないしライトの守備に就けば、その時点でメジャー最高齢記録を更新することになる。

     イチローと同じ外野手であるヘンダーソンは、30試合に出場したこのシーズンを最後にメジャーの舞台から姿を消したが、イチローは今後どのようなキャリアを歩んでいくのか。昨季は代打が中心とはいえ136試合に出場しており、今季は2005年のフランコ以来となる「44歳以上で100試合以上に出場」をクリアするような活躍を見せてくれることを期待したい。


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  • ベルトレイの健康管理を最優先に考えるレンジャーズ

    2018.3.6 17:30 Tuesday

     今季開幕直後に39歳の誕生日を迎えるエイドリアン・ベルトレイ(レンジャーズ)は、現在もチームにとって欠かせない戦力である。ジェフ・バニスター監督は開幕から2ヶ月にわたってベルトレイを欠くことになった昨季の反省を生かし、ベルトレイの健康管理を最優先に考えながら開幕への準備を進めている。

     ベルトレイは日本時間3月6日に行われたジャイアンツ戦が、今春のオープン戦初出場となった。「4番・三塁」で先発出場し、レフトへのヒットとセンターへの二塁打で2打数2安打。調整が順調に進んでいることを印象付けた。

     オープン戦が始まってからすでに10日以上が経過しているが、レンジャーズがベルトレイにスローペースの調整を容認しているのには理由がある。昨春、ベルトレイはキャンプが始まる前、カリフォルニアでトレーニングを行っていた際に右ふくらはぎを痛め、その状況のなかでワールド・ベースボール・クラシックへの出場を試みたものの、負傷箇所の状態を悪化させてしまった。そして、レギュラーシーズン最初の2ヶ月を欠場。レンジャーズはこの反省を生かし、「開幕戦に間に合えばいい」というスタンスで、ベルトレイにスローペースでの調整を容認しているのである。

     健康ならば攻守両面でトップクラスの実力を維持しているベルトレイだが、加齢とともに故障が増えており、春季キャンプやオープン戦での調整を焦らせないというのは賢明な判断だと言える。もちろん、「経験豊富なベルトレイは開幕までの準備の仕方を熟知している」という首脳陣からの信頼も、この方針には影響しているようだ。ベルトレイも「準備が整うまでに40打席も50打席も経験する必要はないよ」と自身の調整ペースに自信を見せている。

     そして、今季バニスターが目指すのは「万全のコンディションのベルトレイとともに出来るだけ多くの試合を戦うこと」である。攻守両面で不可欠な戦力であるベルトレイのコンディションを良好に保つため、今季は例年以上に休養日を与えたり、指名打者での起用が増えたりする可能性もある。ベルトレイは「ワールドシリーズまでの180試合を戦うつもりで準備しているよ」と意気込みを口にするが、今季は適度な休養を与えられながら、攻守両面でチームに貢献していくことになりそうだ。


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  • 開幕まで3週間強 フリーエージェント市場には誰が残っている?

    2018.3.6 15:30 Tuesday

     日本時間3月29日のレギュラーシーズン開幕まであと23日。先月中旬ごろからフリーエージェント市場にもようやく大きな動きが出始め、各球団の今季の陣容が固まりつつある。しかし、まだフリーエージェント市場には多くの有力選手が残っている。ここではフリーエージェント市場に残る有力選手をザッとチェックしてみよう。

     まずは内野手。昨季30本塁打、97打点をマークしたマーク・レイノルズはロッキーズとの再契約が噂されているが、まだ契約成立には至っていない。8年連続で12本塁打以上を放っているニール・ウォーカーは本職の二塁以外に一塁と三塁も守れる貴重な存在だが、契約に関する具体的な話は聞こえてこない。昨季ロイヤルズの球団新記録となる38本塁打を放ったマイク・ムスターカスも、三塁手を欲しているチームが少ないという不運もあり、まだ契約が決まらない。好守のJ.J.ハーディ、経験豊富なブランドン・フィリップスらも市場に残ったままだ。

     続いて外野手。イチローはマリナーズへの復帰がほぼ確定したが、ジョン・ジェイ、ホゼ・バティースタ、マット・ホリデイ、メルキー・カブレラ、カルロス・ゴンザレスといった実力者がまだ市場に残っている。衰えが顕著なバティースタやホリデイはともかく、ジェイ、カブレラ、ゴンザレスはまだまだレギュラーとしてやれる選手であり、契約条件を高望みしなければ契約先は見つかるはずだ。ジェイソン・ワースやアンドレ・イーシアーについては、このまま契約が決まらなければ現役引退を選択する可能性もあるのではないだろうか。

     捕手ではジョナサン・ルクロイの契約がまだ決まらない。昨季は不本意なシーズンを過ごしたものの、2年前には24本塁打を放ってオールスター・ゲームに選出されており、今季はバウンスバックを期待できる。ナショナルズが獲得に興味を示しているとの報道もあるが、開幕までに無事に所属先を見つけることはできるだろうか。

     最後は投手。先発投手ではジェイク・アリエタ、ランス・リン、アレックス・カッブら好投手がまだ市場に残っている。彼らの契約が決まらないことには、ジェレミー・ヘリクソン、ジョン・ラッキー、R.A.ディッキーといった先発4~5番手クラスの投手の契約も決まらない可能性が高く、「大物選手の契約成立待ち」という状況がいまだ続いている。救援投手は昨季のセーブ王であるグレッグ・ホランドのほか、タイラー・クリッパード、ドリュー・ストーレンらが新天地を探している。上原浩治については日本球界復帰が濃厚との報道も出ており、今後の動向に注目したい。


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