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  • ナショナルズ・カストロが30試合出場停止 処分明けに解雇へ

    2021.7.31 01:00 Saturday

     日本時間7月31日、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは、メジャーリーグ機構が定める「家庭内暴力・性的暴行および児童虐待に関する共同方針」に違反したとして、ナショナルズのスターリン・カストロに30試合の出場停止処分(無給)と罰金(金額非公開)を科したことを発表した。メジャーリーグの規定により、カストロは今年のポストシーズンに出場することができない。また、ナショナルズは出場停止処分明けにカストロを解雇する意向を明らかにしている。

     現在31歳のカストロは今季ここまで87試合に出場して打率.280、3本塁打、38打点、OPS.708を記録。カブス時代の2010年5月に20歳でメジャーデビューを果たして「1990年代生まれの初のメジャーリーガー」となり、12年間のキャリアで通算1722安打をマークしている。カブス時代に3度(2011年・2012年・2014年)、ヤンキース時代に1度(2017年)オールスター・ゲーム選出の経験もある。

     カストロはDV疑惑が浮上して日本時間7月17日に休職リスト入り。ナショナルズのマイク・リゾーGMはこの時点で「カストロが再びナショナルズでプレーすることはないだろう」と発言していたが、その言葉通り、出場停止処分が終了するとともにカストロを解雇することを決めた。

     カストロは2019年オフにマーリンズからFAとなり、2年1200万ドルでナショナルズと契約。今季の年俸は700万ドルのため、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「カストロは今回の出場停止処分により約100万ドルのサラリーを失うことになる」と伝えている。

     なお、メジャーリーグでは現在、ドジャースのトレバー・バウアーも性的暴行疑惑により休職リスト入り。日本時間7月3日にリスト入りしてから何度も期間が延長されており、戦列復帰のメドは立っていない。「ドジャースの選手の大半がバウアーの復帰を歓迎していない」との報道もあり、今後の動向が注目される。

  • ナショナルズの解体続く パドレスが救援右腕・ハドソン獲得へ

    2021.7.30 12:30 Friday

     ドジャースにマックス・シャーザーとトレイ・ターナーをトレードすることがほぼ決定し、ブルージェイズにブラッド・ハンド、レッドソックスにカイル・シュワーバーを放出したナショナルズがチーム解体をさらに進めようとしている。米メディアの複数の記者が報じたところによると、ナショナルズはパドレスにリリーフ右腕のダニエル・ハドソンを放出するトレードの交渉を進めているという。ハドソンの対価としてパドレスからマイナー右腕のメイソン・トンプソンを獲得するようだ。

     現在34歳のハドソンは今季31試合に登板して32回2/3を投げ、4勝1敗14ホールド、防御率2.20、48奪三振、WHIP0.92の好成績をマーク。クローザーのハンドにつなぐセットアッパーとして、ハンドとともにナショナルズのブルペンを支えていた。2度のトミー・ジョン手術を乗り越えた苦労人でもあり、2011年にはダイヤモンドバックスで自己最多の16勝を挙げたが、2度目のトミー・ジョン手術から復帰したあとはリリーフに転向してメジャーの舞台で活躍を続けている。

     パドレスからナショナルズに移籍するトンプソンは2016年ドラフト3巡目(全体85位)指名でパドレスに入団した23歳の右腕で、身長201センチ、体重101キロという立派な体格を誇る。今季はAAA級で23試合に登板して3勝2敗7セーブ、防御率5.74を記録し、6月20日(現地時間)にメジャー昇格を果たしてメジャーでも4試合に登板した。ナショナルズは複数の投手をトレードで放出しており、新天地ではメジャーで多くの登板機会が与えられるかもしれない。

     2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズは、若き主砲のフアン・ソト以外は「適切なオファーがあれば全員トレード要員」であることが報じられていたが、ここまでの動きはまさにその報道通り。今季終了後にFAとなるヤン・ゴームスやジョシュ・ハリソン、2年後にFAのジョシュ・ベルなど、さらなるチーム解体が行われる可能性もありそうだ。

    【追記】「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ナショナルズはトンプソンに加えてジョーディ・バーリーも獲得するようだ。バーリーはドミニカ共和国出身の21歳の遊撃手で、今季はマイナーA級で61試合に出場して打率.240、8本塁打、28打点、33盗塁、OPS.722という成績を残している。

  • リゾー逃したRソックス ナショナルズからシュワーバー獲得へ

    2021.7.30 12:00 Friday

     アンソニー・リゾー(カブス)の獲得に動きながらも、よりによって宿敵・ヤンキースに攫われてしまったレッドソックスだが、別の左打者の獲得に成功したようだ。米メディアの複数の記者が報じたところによると、レッドソックスはナショナルズから左打ちのスラッガー、カイル・シュワーバーを獲得。リゾーとともに2016年のカブスのワールドシリーズ制覇に貢献し、今年6月には18試合で16本塁打を量産する猛打を見せた強打者がア・リーグ東部地区首位のレッドソックスに加わることになった。

     現在28歳のシュワーバーは昨季終了後に6年間プレーしたカブスからノンテンダーFAとなり、年俸700万ドルの1年契約でナショナルズに加入。開幕から4番や5番で起用され、6月6日(現地時間)の時点で打率.222、9本塁打、25打点、OPS.727と低調な成績に終わっていたが、6月8日(現地時間)のレイズ戦で今季初めて1番打者として起用されると、それ以降は打率.318、16本塁打、28打点、OPS1.294という素晴らしい活躍を見せた。

     7月上旬に右ハムストリングを痛めて故障者リスト入りし、オールスター・ゲームにも出場できなかったが、8月中には戦列復帰できる見込み。レッドソックスは左翼アレックス・ベルドゥーゴ、中堅エンリケ・ヘルナンデス、右翼ハンター・レンフローの外野トリオに有望株ジャレン・デュランが加わり、DHにはJ・D・マルティネスがいるため、リゾーの獲得に動いていたことを考えると、シュワーバーは一塁手として起用される可能性もありそうだ(ただし、メジャーで一塁手としての出場は1試合だけ)。

     交換要員としてナショナルズへ移籍することが報じられているアルド・ラミレスはメキシコ出身の20歳の右腕で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではレッドソックスの19位にランクイン。今季はマイナーA級で8試合に先発して1勝1敗、防御率2.03をマークしている。

    【追記】シュワーバーとラミレスの1対1の交換トレードが両チームから正式発表された。

  • ドジャースが2対4のトレードでシャーザーとターナーを獲得へ

    2021.7.30 11:00 Friday

     ドジャースとナショナルズによる大型トレードは身体検査を待つのみとなった。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「取引は身体検査が無事に完了すれば正式発表されるだろう」とツイート。ドジャースはキーバート・ルイーズ、ジョサイアー・グレイ、ヘラルド・カリーヨ、ドノバン・ケーシーのプロスペクト4名を放出し、ナショナルズからサイ・ヤング賞3度の名投手マックス・シャーザーと走攻守三拍子揃ったスター遊撃手トレイ・ターナーを獲得する見込みとなっている。

     現在37歳のシャーザーは今季19試合に先発して111イニングを投げ、8勝4敗、防御率2.76、147奪三振、WHIP0.89の好成績をマーク。今季限りで7年2億1000万ドルの大型契約が終了してFAとなる。ドジャースにとってはレギュラーシーズンの残り2ヶ月とポストシーズンのための「レンタル補強」ということになる。

     一方、現在28歳のターナーがFAになるのは来季終了後であり、ドジャースはターナーを1年半保有することができる。今季は96試合に出場して打率.322、18本塁打、49打点、21盗塁、OPS.890の好成績をマーク。ドジャースは正遊撃手コリー・シーガーの戦列復帰が近付いており、ターナーは今季ドジャースで二塁を守る見込み。シーガーが今季終了後にFAとなるため、ドジャースがシーガーと再契約しなかった場合、来季はターナーが遊撃を守ることになりそうだ。

     スター2選手を獲得する対価として、ドジャースは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のルイーズ、2位のグレイを含む4選手をナショナルズに放出する。

     ルイーズはベネズエラ出身の23歳の捕手で、2014年7月にドジャースと契約。今季はAAA級で52試合に出場して打率.311、16本塁打、45打点、OPS1.012と打ちまくり、メジャーでも6試合に出場している。

     グレイは2018年ドラフトの戦力均衡ラウンドBでレッズから全体72位指名を受けてプロ入りした23歳の右腕で、同年12月の大型トレードでドジャースへ移籍。今季はAAA級で4試合(うち3先発)に登板して1勝1敗、防御率2.87をマークし、今月メジャーデビューを果たした。

     カリーヨはメキシコ出身の22歳の右腕で、2016年7月にドジャースと契約。前出のプロスペクト・ランキングではドジャースの17位にランクインしており、今季はAA級で15試合(うち14先発)に登板して3勝2敗、防御率4.25を記録している。

     ケーシーは2017年ドラフト20巡目(全体610位)指名でドジャースに入団した25歳の外野手。前出のプロスペクト・ランキングではドジャースのトップ30にランクインしていないが、今季はAA級で73試合に出場して打率.296、11本塁打、36打点、15盗塁、OPS.824の好成績を残している。

     ドジャースはムーキー・ベッツとシーガーがまもなく戦列復帰、クレイトン・カーショウも8月中旬までには復帰できる見込み。この3人にシャーザーとターナーを加えた豪華戦力となり、首位ジャイアンツの追撃態勢は整ったと言えそうだ。

  • 異物使用のサンティアゴ 今度はPED使用で80試合の出場停止

    2021.7.30 10:00 Friday

     日本時間7月30日、メジャーリーグ機構はマリナーズの左腕ヘクター・サンティアゴに80試合の出場停止処分を科したことを発表した。メジャーリーグ機構が定める薬物規定でパフォーマンス向上薬(PED)に指定されているテストステロンが検出されたという。投手の異物使用禁止の取り締まり強化後、10試合の出場停止処分を受けた初の投手となった際には異議申し立てを行ったサンティアゴだが、今回は異議申し立てを行うことなく出場停止処分を受け入れた。

     現在33歳のサンティアゴは今季マイナー契約でマリナーズに加入し、5月下旬にメジャー昇格。13試合(うち1先発)に登板して26回1/3を投げ、1勝1敗、防御率3.42、30奪三振とまずまずの働きを見せていた。ところが、日本時間6月27日のホワイトソックス戦でグラブに異物を塗っていたとして退場を命じられ、10試合の出場停止に。その後、異議申し立てを行って前半戦のうちは登板を続けたものの、後半戦開始と同時に出場停止がスタートし、日本時間7月28日のアストロズ戦で復帰したばかりだった。

     サンティアゴによると、昨年から資格を持った医師によるホルモン補充療法を受けており、その際に禁止物質が体内に取り込まれた可能性が高いという。サンティアゴは「自分の身体のなかに入れたものは自分に責任がある。僕は不注意だった」と語り、異議申し立てを行わずに80試合の出場停止処分を受け入れることを決めた。なお、薬物規定違反による出場停止の期間中はサラリーは支払われない。

     サンティアゴはメジャー10年目のベテラン左腕で、エンゼルスとツインズの2球団でプレーした2016年に自己最多の13勝をマークするなど、通算48勝の実績を持つ。エンゼルスでプレーした2015年には規定投球回に到達したシーズンで自己ベストとなる防御率3.59を記録し、キャリア唯一のオールスター・ゲーム選出を果たしている。

  • ドジャースが超大型補強か シャーザー&ターナー獲得に向けて前進

    2021.7.30 09:30 Friday

     パドレス移籍が濃厚とみられていたマックス・シャーザー(ナショナルズ)だが、同地区ライバルのドジャースがパドレスの補強を阻止すべく、ナショナルズと交渉を続けているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、ドジャースはシャーザーとトレイ・ターナーのダブル獲得に向けてナショナルズとのトレードを交渉中。パッサンは「ドジャースが両選手を獲得するトレードの交渉に大きな前進があった」と伝えている。ドジャースによる超大型補強が実現するかもしれない。

     現在37歳のシャーザーはサイ・ヤング賞3度の実績を誇るメジャーを代表するエース右腕。7年契約のラストイヤーを迎えた今季も全く衰える気配を見せず、ここまで19試合に先発して8勝4敗、防御率2.76、奪三振率11.92、与四球率2.27の好成績をマークしている。トレード拒否権を持っているシャーザーは西海岸の球団への移籍を希望していることが報じられており、球団間の交渉がまとまれば、トレードを受け入れる可能性が高いとみられる。

     一方、現在28歳のターナーは走攻守三拍子揃った遊撃手であり、今季は自身の28歳の誕生日当日に通算3度目のサイクル安打を達成したことで話題になった。ここまで96試合に出場して打率.322、18本塁打、49打点、21盗塁、OPS.890の好成績をマーク。自身初の「30-30」を狙えるペースだが、新型コロナウイルス陽性が判明し、現在は故障者リストに登録されている。

     この両選手を同時に獲得するとなれば、大きな対価を支払うのは必至。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでドジャースの1位にランクインしているキーバート・ルイーズがAAA級の試合のスタメンから外れたことを伝えており、球団ナンバーワン有望株がトレード要員に含まれる可能性が高い。ルイーズ以外にも将来有望な若手選手がトレードのパッケージに含まれることになりそうだ。

  • インディアンス・フランコーナ監督 体調面の問題で今季残りを欠場

    2021.7.30 09:00 Friday

     日本時間7月30日、インディアンスはテリー・フランコーナ監督が体調面の問題により今季の残り試合を欠場することを発表した。フランコーナは今年1月から左足のブドウ球菌感染症に悩まされており、手術が必要とみられている。昨季は胃の不調によりシーズンの大部分を欠場。血栓により集中治療室に入っていたことも明らかになった。なお、今季の残り試合はベンチコーチのデマーロ・ヘイルが監督代行を務めることが発表されている。

     フランコーナがシーズンの一部を欠場するのは昨季に続いて2年連続。2013年からインディアンスの指揮を執ってきたフランコーナだが、「インディアンス」としての最後のシーズンを完走することはできなかった(インディアンスは来季からガーディアンズに改名することが決定している)。インディアンスは今季ここまで99試合を消化して50勝49敗。残りの63試合はヘイルが監督代行としてチームを率いる。

     昨季はベンチコーチのブラッド・ミルズがコロナ禍のシーズンを家族と過ごすためにオプトアウト(出場辞退)し、インディアンスはベンチコーチ不在でシーズンを戦った。そのため、フランコーナ不在の期間中は一塁ベンチコーチのサンディ・アロマーJr.が監督代行を務めていた。

     監督代行に就任したヘイルは、三塁ベースコーチのマイク・サーボーを自身の代役としてベンチコーチに異動させ、外野守備コーチのカイル・ハドソンを三塁ベースコーチに任命している。

     現在62歳のフランコーナはこれまでにフィリーズ(1997~2000年)、レッドソックス(2004~11年)、インディアンス(2013年~)で監督を務め、監督通算1752勝はトニー・ラルーサ(ホワイトソックス)とダスティ・ベイカー(アストロズ)に次ぐ現役3位の数字。レッドソックス時代の2004年と2007年にワールドシリーズ制覇を成し遂げ、インディアンスでも2016年にリーグ優勝してワールドシリーズに進出している。また、インディアンスの監督として2013年と2016年に最優秀監督賞を受賞した。

  • 守護神放出のマリナーズ レイズから右腕・カスティーヨを獲得

    2021.7.30 08:30 Friday

     守護神のケンドール・グレイブマンを同地区ライバルのアストロズへ放出したことに対して選手たちから不満の声が上がっていたマリナーズだが、ジェリー・ディポートGMはグレイブマンの代役となり得るリリーバーの獲得に成功した。日本時間7月30日、マリナーズはレイズとの2対1のトレードが成立したことを発表。レイズからリリーフ右腕のディエゴ・カスティーヨを獲得し、レイズにはJT・シャギワ(元楽天)とオースティン・シェントンの2選手が移籍することになった。

     マリナーズはアストロズとの2対2のトレードでグレイブマンとラファエル・モンテロの両リリーフ右腕を放出。その対価として内野手のエイブラハム・トロとリリーフ右腕のジョー・スミスを獲得した。このトレードによって信頼できるクローザーを失うことになったが、ディポートはブルペンの補強を行うことを示唆。カスティーヨの獲得は有言実行の補強となった。

     現在27歳のカスティーヨは今季ここまで37試合に登板して2勝4敗14セーブ、4ホールド、防御率2.72、奪三振率12.14を記録。マリナーズではグレイブマンの後釜としてクローザーを務めるとみられる。カスティーヨは今季終了後にようやく年俸調停権の権利を獲得し、FAになるのは2024年シーズン終了後。3年半保有できるクローザー候補の獲得でマリナーズの選手たちも納得したに違いない。

     レイズへ移籍するシャギワは2020年に日本プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスでもプレー経験がある30歳のリリーフ右腕。今季はマイナー契約でマリナーズに加入し、ここまで31試合に登板して1勝0敗9ホールド、防御率3.00をマークしている。

     また、シャギワとともにレイズへ移籍するシェントンは23歳の三塁手。2019年ドラフト5巡目(全体156位)指名でマリナーズに入団し、今季はA+級とAA級の2階級合計で67試合に出場して打率.300、12本塁打、61打点、OPS.980の好成績を残している。

     今回のトレードで、マリナーズはグレイブマンの代役となるクローザーを確保。一方のレイズは今季終了後に年俸調停権を得る選手を放出し、穴埋めのリリーバーと将来有望な三塁手を獲得することに成功した。

  • 大砲・ギャロ獲得のヤンキース カブスの正一塁手・リゾーも獲得へ

    2021.7.30 08:00 Friday

     レンジャーズから大砲ジョーイ・ギャロの獲得に成功したヤンキースがさらなる補強に動いている。米メディアの複数の記者が伝えたところによると、ヤンキースはカブスとのトレードでアンソニー・リゾーを獲得することで合意に達したようだ。現時点では交換要員などの詳細は明らかになっていない。近年、ヤンキースの打線は「右打者偏重」となっていたが、ギャロとリゾーという左打ちのスラッガー2名が加わることで打線の左右バランスが一気に改善された。

     現在31歳のリゾーは今季ここまで92試合に出場して打率.248、14本塁打、40打点、OPS.792を記録。過去にはシーズン30本塁打と100打点を4度ずつ記録しており、また昨季までの3年連続を含む4度のゴールドグラブ賞受賞経験があり、ハイレベルな攻守を兼ね備えたメジャーを代表する一塁手である。

     リゾーは2013年5月にカブスと7年4100万ドル+オプション2年の契約を結び、今季はその「9年契約」のラストイヤー。カブスは今回のトレード・デッドラインで売り手に回ることを明言しており、多くの主力選手と同様に、リゾーもトレード放出が噂されていた。一時はレッドソックスとのトレード交渉が行われていることが報じられていたが、ヤンキースはリゾーを宿敵から「横取り」した形となる。

     リゾーの加入により、ヤンキースはDJ・レメイヒューを二塁に固定する見込み。よって、二塁へのコンバートが噂されていたグレイバー・トーレスは遊撃にとどまることになり、獲得の可能性が取り沙汰されているトレバー・ストーリー(ロッキーズ)が入る余地はなくなった。

     また、リゾーの加入によって余剰戦力となるルーク・ボイトはトレード期限まで放出濃厚となっている。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは「ヤンキースが今オフのFA市場で遊撃手を獲得する場合、トーレスを二塁、レメイヒューを一塁に回すだろう」と指摘。DHにはジャンカルロ・スタントンがいるため、ボイトは戦力構想から外れたようだ。

    【追記】「YESネットワーク」のジャック・カリーによると、ヤンキースはリゾーの対価として「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで9位のアレクサンダー・ビスカイーノ(24歳の右腕)と12位のケビン・アルカンタラ(19歳の外野手)を放出する見込みだという。また、リゾーの今季の残り年俸はカブスが負担するようだ。

  • ドジャースがロイヤルズの左腕・ダフィーをトレードで獲得へ

    2021.7.30 07:30 Friday

     ドジャースが左腕ダニー・ダフィー(ロイヤルズ)の獲得に動いていることが明らかになった。「ESPN」のジェフ・パッサンによると、トレード交渉は最終段階に突入しており、トレード拒否権を持つダフィーはドジャースへのトレードを受け入れたという。ロイヤルズはこのトレードで後日指名選手1名を獲得する見込み。また、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ダフィーの年俸の一部または全部をカバーする金銭がロイヤルズからドジャースに支払われるようだ。

     現在32歳のダフィーはロイヤルズと5年6500万ドルの契約を結んでおり、今季がその契約のラストイヤー。今季は4月に防御率0.39の好スタートを切り、ここまで13試合(うち12先発)に登板して4勝3敗、防御率2.51をマークしているが、左前腕屈筋痛により2度戦列を離れており、現在も故障者リスト入りしている。ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは先日、ダフィーが8月末あたりに戦列復帰予定であることを明らかにしており、ドジャースではレギュラーシーズンのラスト1ヶ月(とポストシーズン)の戦力として期待される。

     ドジャースでの役割は不透明だが、2016年に先発とリリーフを兼任して12勝3敗、防御率3.51の好成績を残しているように、先発だけでなくロングリリーフとしても起用できる投手である。ダフィーが戦列に戻ったときの投手陣の状況に合わせて、起用法が決定されることになりそうだ。

     なお、メジャーリーグではメジャー登録日数が10年以上かつ直近5シーズンを同一チームでプレーした選手にトレード拒否権が与えられることになっており、ロイヤルズ一筋11年目のダフィーもこの権利を有している。よって、ダフィーはいかなるトレードも拒否することができるが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、ダフィーはこの権利を行使せず、トレードを受け入れる姿勢を示しているという。ダフィーにとっては、ワールドシリーズを制した2015年以来6年ぶりのポストシーズン出場のチャンスとなる。

  • パドレスがシャーザー獲得か 「トレード成立目前」との報道

    2021.7.30 05:30 Friday

     トレード市場における最大の注目株となっているマックス・シャーザー(ナショナルズ)の争奪戦が決着目前となっている。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ここ2時間のうちにパドレスのシャーザー獲得に向けた動きが加速。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは速報としてパドレスのシャーザー獲得が目前となっていることを伝えている。サイ・ヤング賞3度の実績を誇る大エースがダルビッシュ有との先発1・2番手コンビを形成することになりそうだ。

     現在37歳のシャーザーは今季がナショナルズと結んだ7年2億1000万ドルの超大型契約のラストイヤー。ナショナルズがポストシーズン争いから脱落しつつあるため、トレードによる移籍が有力視されている。今季はここまで19試合に登板して111イニングを投げ、8勝4敗、防御率2.76、147奪三振を記録。通算8度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、自身4度目となるオールスター先発も務めた。

     サイ・ヤング賞3度をはじめ、最多勝4度、最多奪三振3度、2019年ワールドシリーズ制覇といった輝かしい実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実。37歳を迎えてもエース級の実力を維持し、7年契約を無事に「完走」しようとしている点は驚異の一言に尽きる。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは関係者から得た情報として「まだトレードが成立したわけではない」ことを伝えているが、ジャイアンツとドジャースを追う立場にあるパドレスにとって大きな戦力アップとなることは間違いない。

     ローゼンタールの速報ツイートに対して、ダルビッシュは目の絵文字を使った引用リツイートで反応。自身が牽引する先発ローテーションにメジャーを代表するエース投手が加わる可能性があり、トレードの行方に注目しているようだ。

     なお、シャーザーは日本時間7月30日のダブルヘッダー第1試合に先発し、6回3安打1失点の好投で今季8勝目をマーク。これがナショナルズでの最終登板かつ最後の白星となる可能性が高まっている。

  • シカゴ2球団のトレード Wソックスがカブスからテペラを獲得

    2021.7.30 04:30 Friday

     シカゴに本拠地を置く2球団によるトレードが成立した。日本時間7月30日、ホワイトソックスはカブスと1対1の交換トレードを成立させ、マイナー左腕のベイリー・ホーンを放出してリリーフ右腕のライアン・テペラを獲得したことを発表。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、シカゴ2球団のトレードは2017年7月にカブスがディラン・シース、エロイ・ヒメネスら4選手とのトレードでホゼ・キンターナを獲得して以来4年ぶりとなった。

     現在33歳のテペラは今季43試合に登板して43回1/3を投げ、0勝2敗1セーブ、16ホールド、防御率2.91、50奪三振の好成績をマーク。カブスではクレイグ・キンブレルにつなぐセットアッパーを務めていた。昨季終了後にFAとなったが、カブスと再契約。今季の年俸は80万ドルと格安である。また、昨季は21試合で防御率3.92と平凡な成績ながらMVP投票で1ポイントを獲得したことで話題になった(別の選手に投票しようとした記者が誤ってテペラに投票した)。

     カブスは今回のトレード・デッドラインで売り手に回ることを宣言しており、すでにアンドリュー・チェイフィンをアスレチックスへ放出。キンブレルにつなぐ左右のセットアッパーとして活躍していた2人がいずれもチームを去ることになった。キンブレルやクリス・ブライアント、アンソニー・リゾーといった主力選手にもトレードの噂があり、さらなるトレードが行われることが確実視されている。

     カブスが獲得したホーンは23歳の左腕で、昨年のドラフト5巡目(全体142位)指名でホワイトソックスに入団。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではホワイトソックスの23位にランクインしていた。今季はA級で開幕を迎え、8試合(うち6先発)に登板して1勝2敗、防御率2.63をマークしてA+級に昇格したが、昇格後は6試合(うち4先発)に登板して1勝1敗、防御率13.09と苦しんでいる。

  • 7月のベストナイン 大谷翔平は投打2部門、前田健太も選出

    2021.7.30 04:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは、今月も両リーグの「月間ベストナイン」を選出する特集記事を公開した。大谷翔平(エンゼルス)は指名打者部門で3ヶ月連続の選出となっただけでなく、先発投手部門でも初選出。また、ア・リーグ先発投手部門では大谷だけでなく前田健太(ツインズ)も選ばれ、先発投手部門4枠のうち2枠を日本人投手が占めた。レイッチが選出した「7月のベストナイン」の顔ぶれと、各選手の7月の成績(現地時間7月28日終了時点)は以下の通り。

    アメリカン・リーグ

    ◆捕手:ルイス・トレンズ(マリナーズ)
    19試合 打率.258 5本塁打 10打点 OPS.902

    ◆一塁手:マット・オルソン(アスレチックス)
    21試合 打率.274 7本塁打 14打点 OPS1.026

    ◆二塁手:ブランドン・ラウ(レイズ)
    19試合 打率.302 6本塁打 14打点 OPS1.080

    ◆三塁手:ラファエル・デバース(レッドソックス)
    22試合 打率.313 8本塁打 20打点 OPS1.039

    ◆遊撃手:ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)
    21試合 打率.319 3本塁打 8打点 OPS.875

    ◆外野手:ロビー・グロスマン(タイガース)
    22試合 打率.275 6本塁打 13打点 OPS.987

    ◆外野手:エリック・ハース(タイガース)
    20試合 打率.260 8本塁打 26打点 OPS.947

    ◆外野手:カイル・タッカー(アストロズ)
    19試合 打率.310 7本塁打 16打点 OPS1.028

    ◆指名打者:大谷翔平(エンゼルス)
    20試合 打率.289 9本塁打 18打点 OPS1.104

    ◆先発投手:ランス・リン(ホワイトソックス)
    4試合 3勝0敗0セーブ 防御率1.44 WHIP1.12

    ◆先発投手:前田健太(ツインズ)
    5試合 1勝1敗0セーブ 防御率2.15 WHIP0.82

    ◆先発投手:アレックス・カッブ(エンゼルス)
    4試合 2勝0敗0セーブ 防御率1.09 WHIP1.18

    ◆先発投手:大谷翔平(エンゼルス)
    3試合 2勝0敗0セーブ 防御率1.35 WHIP0.70

    ◆救援投手:セルジオ・ロモ(アスレチックス)
    10試合 1勝0敗0セーブ 防御率0.00 WHIP0.28

    ◆救援投手:ケンドール・グレイブマン(アストロズ)
    9試合 2勝0敗3セーブ 防御率0.00 WHIP0.81

    ナショナル・リーグ

    ◆捕手:ドールトン・バーショ(ダイヤモンドバックス)
    19試合 打率.275 5本塁打 13打点 OPS1.011

    ◆一塁手:フレディ・フリーマン(ブレーブス)
    23試合 打率.393 6本塁打 14打点 OPS1.128

    ◆二塁手:ジョナサン・インディア(レッズ)
    22試合 打率.316 2本塁打 9打点 OPS.939

    ◆三塁手:マニー・マチャド(パドレス)
    22試合 打率.346 6本塁打 21打点 OPS1.103

    ◆遊撃手:カイル・ファーマー(レッズ)
    19試合 打率.379 4本塁打 7打点 OPS1.120

    ◆外野手:フアン・ソト(ナショナルズ)
    22試合 打率.342 9本塁打 22打点 OPS1.203

    ◆外野手:ブライス・ハーパー(フィリーズ)
    21試合 打率.333 3本塁打 14打点 OPS1.001

    ◆外野手:ハリソン・ベイダー(カージナルス)
    21試合 打率.364 5本塁打 16打点 OPS1.066

    ◆先発投手:ルイス・カスティーヨ(レッズ)
    5試合 1勝0敗0セーブ 防御率1.71 WHIP1.17

    ◆先発投手:コービン・バーンズ(ブリュワーズ)
    4試合 3勝0敗0セーブ 防御率0.99 WHIP0.84

    ◆先発投手:金廣鉉(キム・グァンヒョン/カージナルス)
    5試合 4勝1敗0セーブ 防御率2.28 WHIP0.90

    ◆先発投手:アレックス・ウッド(ジャイアンツ)
    4試合 3勝0敗0セーブ 防御率2.82 WHIP1.16

    ◆救援投手:ブレイク・トライネン(ドジャース)
    11試合 0勝2敗0セーブ 防御率0.00 WHIP0.46

    ◆救援投手:クレイグ・キンブレル(カブス)
    8試合 1勝1敗3セーブ 防御率0.00 WHIP0.95

  • ブルージェイズがナショナルズの抑え左腕・ハンドをトレードで獲得

    2021.7.30 03:00 Friday

     日本時間7月30日、ブルージェイズはナショナルズとの1対1の交換トレードを成立させ、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで17位にランクインしていたライリー・アダムスを放出してクローザーのブラッド・ハンドを獲得したことを発表した。ハンドは昨季インディアンスで16セーブを記録して自身初となる最多セーブのタイトルを獲得。シーズン終了後にFAとなり、1年1050万ドルでナショナルズと契約したが、そのときの争奪戦にはブルージェイズも加わっていた。

     現在31歳のハンドは今季41試合に登板して42回2/3を投げ、5勝5敗21セーブ、防御率3.59、42奪三振を記録。今季は調子の波が激しく、月間防御率は4月0.00、5月6.75、6月1.65、7月7.88と推移している。昨季は16度のセーブ機会をすべて成功させ、セーブ成功率100%をマークしたが、7月だけで3度もセーブに失敗。今季のセーブ成功率は80.8%(26度中21度成功)となっている。

     ハンドは2011年にマーリンズでメジャーデビューし、当初は先発を務めていたが、徐々にリリーフでの登板が増え、2016年のパドレス移籍を機に完全にリリーフに転向。2017年から3年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、球界を代表するリリーバーの1人へと成長し、最多セーブのタイトルを獲得した昨季は「オールMLB」のセカンド・チームにも選出された。

     ブルージェイズは今季、クローザーとして獲得したカービー・イエーツがトミー・ジョン手術により1試合も投げないまま今季絶望となり、代役のクローザーとして台頭したジュリアン・メリーウェザーも故障で長期離脱。ジョーダン・ロマノの8セーブがチーム最多という状況であり、頼れるクローザーの補強を必要としていた。

     ナショナルズに移籍するアダムスは25歳の捕手で、2017年ドラフト3巡目(全体99位)指名でブルージェイズに入団。今季メジャーデビューを果たし、12試合に出場して打率.107、0本塁打、0打点、OPS.345を記録している。マイナーAAA級では35試合で7本塁打を放ち、OPS.858をマークしており、メジャーでもそのパワーを発揮することが期待される。

  • Wソックスがインディアンスの正二塁手・ヘルナンデスを獲得

    2021.7.30 02:30 Friday

     日本時間7月30日、ホワイトソックスは同地区球団のインディアンスとの1対1の交換トレードを成立させ、コナー・ピルキントンを放出してセザー・ヘルナンデスを獲得したことを発表した。ホワイトソックスのリック・ハーンGMは「ヘルナンデスはミドル・インフィールドに実力のある打撃とゴールドグラブ賞クラスの守備をもたらしてくれる。彼の加入により、トニー・ラルーサ監督は10月への戦いに向けて素晴らしい二塁手を得ることができた」と語り、ヘルナンデスの獲得を喜んだ。

     現在31歳のヘルナンデスは今季ここまで96試合に出場して打率.231、18本塁打、47打点、OPS.738を記録。フィリーズ時代は平均以上の出塁率とスピードを兼ね備えたリードオフマンという印象の選手だったが、今季はすでにキャリアハイを更新する18本塁打を放つ一方、出塁率は.307に低迷し、盗塁も2年連続ゼロ。昨季はゴールドグラブ賞を初受賞した。昨季終了後にFAとなって1年500万ドルでインディアンスと再契約を結び、来季の契約は年俸600万ドルの球団オプション(バイアウトなし)となっている。

     今季のホワイトソックスはメジャー2年目のニック・マドリガルを正二塁手として起用していたが、マドリガルは6月に右ハムストリングの腱を断裂する重傷を負い、今季絶望に。それ以降はダニー・メンディックやレウリー・ガルシアが二塁を守っていたが、ヘルナンデスの獲得により代役の二塁手を確保することに成功した。

     インディアンスが獲得したピルキントンは2018年ドラフト3巡目(全体81位)指名でホワイトソックスに入団した23歳の左腕で、今季はAA級で14試合に先発して62イニングを投げ、4勝4敗、防御率3.48、71奪三振とまずまずの成績をマーク。インディアンスは現エースのシェーン・ビーバー(昨季のサイ・ヤング賞受賞者)に代表されるように投手育成に定評のあるチームであり、ピルキントンが新天地でどんな成長を見せるか楽しみだ。

  • ヤンキースが大砲・ギャロ獲得を正式発表 2対4の大型トレード

    2021.7.30 02:00 Friday

     日本時間7月30日、ヤンキースはレンジャーズとの2対4の大型トレードで大砲ジョーイ・ギャロを獲得したことを正式発表した。ヤンキースはレンジャーズにジョシュ・スミス、イゼキエル・デュラン、トレバー・ハーバー、グレン・オットーという4人のプロスペクト(若手有望株)を放出し、ギャロとジョエリー・ロドリゲス(元中日)を獲得。なお、「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ギャロとロドリゲスの今季の残り年俸はレンジャーズが負担するようだ。

     現在27歳のギャロは今季95試合に出場して打率.223、25本塁打、55打点、6盗塁、OPS.869を記録。2017~18年には2年連続でシーズン40本塁打以上をマークした球界を代表するスラッガーの1人である。2018年に207三振、今季もここまで125三振を喫しているように、穴の多い選手ではあるものの、自己最多に迫る74四球を選んで出塁率.379をマーク。また、球界屈指の強肩を誇り、昨季は右翼手部門でゴールドグラブ賞を初受賞している。FAになるのは来季終了後であり、1年半保有できる点も魅力だ。

     現在29歳のロドリゲスは日本プロ野球の中日ドラゴンズでも活躍したリリーフ左腕で、今季は31試合に登板して1勝3敗1セーブ、9ホールド、防御率5.93という成績。メジャー復帰時にレンジャーズと2年550万ドルの契約を結んであり、来季の契約は年俸300万ドルの球団オプション(またはバイアウト50万ドル)となっている。

     レンジャーズはギャロとロドリゲスの2人を放出し、なおかつ今季分の年俸を負担する対価として4人のプロスペクトを獲得することに成功。4人とも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでヤンキースのトップ30にランクインしていた選手だ。

     同ランキングで14位だったスミスは2019年ドラフト2巡目(全体67位)指名でヤンキースに入団した23歳の遊撃手で、今季はA級とA+級で合計39試合に出場して打率.324、9本塁打、24打点、17盗塁、OPS1.089の好成績をマーク。

     同15位だったデュランはドミニカ共和国出身の22歳の二塁手で、2017年7月にヤンキースと契約。今季はA+級で67試合に出場して打率.290、12本塁打、48打点、12盗塁、OPS.907と上々の成績を残している。

     同23位だったハーバーは昨年のドラフト3巡目(全体99位)指名でヤンキースに入団した22歳の二塁手兼外野手で、今季はA級で66試合に出場して打率.288、9本塁打、49打点、2盗塁、OPS.943という成績。

     同28位だったオットーは2017年ドラフト5巡目(全体152位)でヤンキースに入団した25歳の右腕で、今季はAA級とAAA級で13試合(うち12先発)に登板して7勝3敗、防御率3.33をマークしている。レンジャーズが獲得した4選手はいずれも今季マイナーで好成績を残しており、マイナーの選手層に厚みが加わった。

  • ヤンキース レンジャーズの大砲・ギャロの獲得が決定的に

    2021.7.29 11:00 Thursday

     逆転でのポストシーズン進出を目指すヤンキースが大型補強を実現させようとしている。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドとジョン・ポール・モロシが関係者から得た情報によると、ヤンキースはレンジャーズから大砲ジョーイ・ギャロを獲得するトレードの交渉が最終段階に突入しているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサンはヤンキースが少なくとも4名のプロスペクト(若手有望株)を放出する見込みであることを伝えており、一部メディアでは2対6の大型トレードであることが報じられている。

     現在27歳のギャロは今季ここまで95試合に出場して打率.223、25本塁打、55打点、6盗塁、OPS.869を記録。自身2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、ホームラン・ダービーにも初出場した。2017~18年に40本塁打以上を放った長打力が注目されるが、昨季ゴールドグラブ賞を初受賞したように、強肩を生かしたハイレベルな守備力も武器の1つ。来季終了まで1年半保有できる点も魅力的だ。

     ギャロとともにレンジャーズからヤンキースへ移籍することが報じられているのが27歳のリリーフ左腕、ジョン・キングだ。昨年9月にメジャーデビューを果たし、今季はここまで27試合に登板して46イニングを投げ、7勝5敗4ホールド、防御率3.52、40奪三振をマーク。レッズへ放出したルイス・セッサの穴埋めを担うことになるだろう。

     ヤンキースがレンジャーズへ放出するのは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで14位のジョシュ・スミス(23歳の遊撃手/現在A+級)、15位のイゼキエル・デュラン(22歳の二塁手/現在A+級)、23位のトレバー・ハーバー(22歳の二塁手兼外野手/現在A級)、28位のグレン・オットー(25歳の右腕/現在AAA級)といった面々。この4人に加え、17位のエベルソン・ペレイラ(20歳の外野手/現在A級)とトップ30圏外のランディ・バスケス(22歳の右腕/現在A+級)も交換要員に含まれる見込みとなっている。

    【最新情報】「YESネットワーク」のジャック・カリーによると、ヤンキースはマイナー4選手とのトレードでギャロとジョエリー・ロドリゲス(元中日)を獲得する見込みだという。レンジャーズが獲得するのはオットー、デュラン、スミス、ハーバーの4選手になる見込みだ。

  • 首位を快走中のブリュワーズ 今季22本塁打のエスコバーを獲得

    2021.7.29 08:45 Thursday

     日本時間7月29日、ナ・リーグ中部地区の首位を快走しているブリュワーズはマイナー2選手とのトレードでダイヤモンドバックスからオールスター三塁手のエドゥアルド・エスコバーを獲得したことを発表した。デービッド・スターンズ編成本部長は「エドゥアルドをチームに加えることができて興奮している。彼はベテランの存在感、攻撃面の能力、守備面の利便性を兼ね備えており、我々の今後の戦いを後押ししてくれるだろう」と語り、エスコバーの加入を喜んだ。

     現在32歳のエスコバーは今季がメジャー11年目のシーズン。今季はここまで98試合に出場して打率.246、22本塁打、65打点、OPS.778をマークし、ダイヤモンドバックスの代表として自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。守備面では三塁を65試合、二塁を42試合守っているほか、遊撃手としても1試合に出場。2年前の2019年には自己最多の35本塁打、118打点を記録した実績があり、外野守備の経験もある。新天地ブリュワーズでも複数のポジションをこなしながら出場機会を得ることになりそうだ。

     エスコバーを放出したダイヤモンドバックスが獲得したのは、クーパー・ハメルとアルベルト・シプリアンの2選手。ハメルは2016年ドラフト18巡目(全体531位)指名でブリュワーズに入団した26歳の外野手で、今季はマイナーAAA級で46試合に出場して打率.254、6本塁打、15打点を記録。一見、打撃成績は平凡だが、26三振に対して41四球を選び、出塁率は.435、OPSは.942に達している。

     シプリアンはドミニカ共和国出身の18歳の内野手で、2019年7月にブリュワーズと契約。今季からマイナーでのプレーを開始し、ドミニカ共和国のサマーリーグで12試合に出場して打率.378、0本塁打、8打点、2盗塁、出塁率.465、OPS.979の好成績を残している。

     なお、エスコバーは今季限りで3年2100万ドルの契約が終了し、今季終了後にFAとなる予定。メジャー最低勝率に沈むダイヤモンドバックスは、エスコバーの残り2ヶ月と引き換えに若手有望株2名を獲得することに成功した。

  • エンゼルスに痛手 正一塁手・ウォルシュが故障者リスト入り

    2021.7.29 08:30 Thursday

     日本時間7月29日、エンゼルスは右肋間筋を痛めているジャレッド・ウォルシュを10日間の故障者リストに登録したことを発表した。ウォルシュは同27日のロッキーズ戦の最終打席でスイングした際に右肋間筋を痛め、同28日の試合を欠場。故障者リスト入りは最終出場の翌日(日本時間28日)にさかのぼって適用される。エンゼルス打線はウォルシュ、マイク・トラウト、アンソニー・レンドンの中軸3人を同時に欠く非常事態となり、得点力の低下が懸念される。

     メジャー3年目のシーズンを迎えたウォルシュは、今季ここまで97試合に出場して打率.266、22本塁打、67打点、OPS.836をマーク。月間最優秀新人に選出された昨年9月の活躍がフロックでないことを証明し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。しかし、後半戦は10試合に出場して打率.175(40打数7安打)、0本塁打、2打点、OPS.375と失速。そこに故障が重なり、戦列を離れることになってしまった。

     日本時間7月29日のロッキーズ戦のスタメンはすでに発表されているが、メジャー最多の36本塁打を放っている大谷翔平以外に2ケタ本塁打を記録しているのは14本塁打のジャスティン・アップトンだけ。打率.309のデービッド・フレッチャーが1番、打率.288のフィル・ゴスリンが3番、打率.283のホゼ・イグレシアスが5番、打率.305のマックス・スタッシが6番に入っているが、迫力不足の感は否めない。

     左ハムストリング痛で戦列を離れている正三塁手のレンドンは、回復がスローペースとなっており、まだマイナーでのリハビリ出場に至っていない。戦列復帰は早くても8月上旬になるとみられている。一方、7月中の戦列復帰が期待されていた正中堅手のトラウトは、右ふくらはぎに違和感が残っており、マイナーでのリハビリ出場の開始は未定。7月中の戦列復帰は絶望で、こちらも復帰は早くても8月上旬となりそうだ。

  • アストロズがさらなるブルペン補強 マーリンズからガルシア獲得

    2021.7.29 05:00 Thursday

     マリナーズとの2対2のトレードでケンドール・グレイブマンとラファエル・モンテロを獲得したばかりのアストロズがブルペンのさらなる補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、アストロズはマイナー外野手のブライアン・デラクルスとのトレードでマーリンズから救援右腕のイミー・ガルシアを獲得。マリナーズのクローザーに続いて、マーリンズのクローザーもアストロズのブルペンに加わることになった。

     現在30歳のガルシアは今季ここまで39試合に登板して36回1/3を投げ、3勝7敗15セーブ、2ホールド、防御率3.47、35奪三振を記録。5月末の時点で防御率1.66をマークしていたが、6月に防御率5.40、7月に防御率7.11と打ち込まれたため、シーズン通算の防御率は3点台中盤まで悪化してしまった。昨季は新型コロナウイルス感染による離脱があり、14試合のみの登板に終わったものの、防御率0.60という素晴らしい成績をマーク。2019年まではドジャースでプレーし、2015年に59試合、2019年には自己最多の64試合に登板している。

     ガルシアとのトレードでマーリンズへ移籍するデラクルスはドミニカ共和国出身の24歳の外野手。今季は自身初のAAA級で66試合に出場し、打率.324、12本塁打、50打点、2盗塁、OPS.880の好成績を残している。昨季までのシーズン最多本塁打は2019年の8本であり、今季の12本塁打はすでに自己記録を更新した。

     アストロズはクローザーのライアン・プレスリーが41試合に登板して4勝1敗18セーブ、1ホールド、防御率1.88の好成績をマークしているものの、6ホールド以上の3投手はいずれも防御率4点台以上とセットアッパーに人材を欠いていた。弱点であるセットアッパーにグレイブマンとガルシアが加わり、勝ちパターンの継投は大幅にグレードアップすることになりそうだ。

    【追記】1対2のトレードであることが正式発表された。マーリンズはガルシアを放出し、デラクルスとオースティン・プルーイットを獲得。プルーイットは31歳の右腕で、今季は2試合に登板して0勝1敗、防御率6.75を記録。レイズでメジャーデビューした2017年に自己最多の7勝を挙げるなど、メジャー通算12勝の実績を誇る。

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