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  • カブス・ダルビッシュの公式戦初先発は勝敗つかず5失点

    2018.4.1 13:00 Sunday

     メジャーリーグのシーズンが開幕して早くも3日目となり、大谷翔平や平野佳寿、牧田和久と次々と日本人選手がデビューを果たしている。日本時間4月1日に行われたカブス対マーリンズの第3戦ではドジャースから移籍したダルビッシュ有がカブス移籍後公式戦初先発となったものの、勝敗はつかなかった。

     ダルビッシュは6年1億2600万ドルでカブスと契約し、2016年以来の世界一を目指すための貴重な戦力として大きな期待が寄せられている。移籍後のオープン戦では5試合に登板して3勝0敗 防御率2.79と安定感抜群の投球を披露していた。そして迎えたカブスでの初登板の相手はオフに主力選手達を放出しチームの再建を目指すマーリンズ。前日の試合では延長17回に及ぶ死闘を制して勢いに乗っている。

     注目のダルビッシュの立ち上がり。初回からいきなり試練が訪れる。先頭打者のルイス・ブリンソンに死球を与えて出塁を許すと続くデレク・ディートリックがダルビッシュの武器であるスライダーを右翼スタンドへと運び、いきなり2失点を喫することになった。その後は崩れることなく後続を三者凡退に抑えてこの回を最小失点で切り抜けた。一方のカブス打線は2回表の攻撃で無死一塁からカイル・シュワーバーが相手先発、オドリサマー・デスパイネのカッターを右翼スタンドへと叩き込み、あっという間に同点に追いついた。ダルビッシュがカブスの入団会見時に一緒にプレーする楽しみな選手の1人として名前を挙げていた大砲が今季は味方として彼を援護。この勢いに乗った打線は5回表にも3点を追加しダルビッシュに勝利投手の権利をもたらした。

     初回の被弾で立ち直ったダルビッシュは4回までマーリンズ打線を無失点に抑えていくものの、リードした直後の5回裏にまたしてもピンチとなる。この回の先頭打者であるミゲル・ロハスに投手強襲の内野安打を浴びるとそこから少しずつ制球が乱れていく。四球と連打で無死満塁の場面を迎えるとブリンソンとスターリン・カストロにタイムリーを打たれ、5対5の同点となった。ダルビッシュはこの回の途中で降板。この日の投球結果は4回1/3を投げて5安打4奪三振5失点だった。

     ダルビッシュ降板後は6対5とカブスリードの8回表、マーリンズ・田澤純一が登板。田澤は1死一・三塁のピンチを迎えるも後続を連続三振に抑えて無失点の好投をみせた。彼の投球に魅せられた打線はその裏にすぐさま同点に追いつき試合はそのまま延長戦に突入した。そして決着がついたのは延長10回表、カブスのハビアー・バイエズが放った二塁打をきっかけに無死一・二塁のチャンスをつくるとベン・ゾブリストの二塁打で7対6と勝ち越しに成功。この回で4得点を挙げてそのまま逃げ切り、10対6で勝利した。

     今試合ではダルビッシュと田澤の2人の日本人選手がマウンドに立ったことになる。先発とリリーフの違いこそあるものの、明暗が分かれた。両者とも次回登板での好投を期待したい。

  • 大谷の出番なしもトラウトらの活躍でエンゼルスが初勝利

    2018.3.31 18:00 Saturday

     大谷翔平が所属するエンゼルスは昨日のアスレチックスとの開幕戦で惜しくも5対6とサヨナラ負けを喫した。たとえビジターの試合であっても開幕から連敗する訳にはいかない。日本時間3月31日に行われた第2戦では1点を巡って手に汗握る好試合が展開された。

     この日の大谷はスタメンから外れ、代打や代走での出場に備えてベンチで待機することになった。試合前、会場となったオークランド・コロシアムではアスレチックスのチーム50周年の記念セレモニーが開催され、リッキー・ヘンダーソンを始めとするレジェンド選手達が集結した。お祭りムードの中で始まった試合は初回、エンゼルスは「2番・中堅」としてスタメン出場したマイク・トラウトが相手先発、ショーン・マネイアのチェンジアップを弾丸ライナーで左翼スタンドへと運び先制に成功した。

     マネイアはレジェンド選手達が見守る前で崩れる訳にはいかない。トラウトに一発を浴びた後は立ち直り、走者こそ背負うもその後は失点をせず、8回途中7奪三振1失点と好投した。その一方でエンゼルスの先発、タイラー・スカッグスも武器のカーブでアスレチックス打線を翻弄し前日にサヨナラ勝ちを飾って勢いに乗る打線を沈黙させ、7回途中5奪三振無失点と対抗した。彼らの投球もあり両軍ともに試合を決定づける次の1点を取れずにそのまま最終回へと向かっていく。

     1対0で迎えたエンゼルスの最終回の攻撃では先頭打者のイアン・キンズラーがレフトへのヒットで出塁すると1死を挟んで3番打者のジャスティン・アップトンもレフトへと打球を飛ばしてヒットとなった。同時にレフトを守っていたマット・ジョイスのエラーによりキンズラーが一気にホームインし、エンゼルスが試合を決定づける2点目をもぎ取った。対するアスレチックスはその裏にジョナサン・ルクロイのタイムリーで1点を返すのがやっとで惜しくも1対2で敗れた。

     チームは初勝利を挙げるも試合出場がなかった大谷は「やっぱり勝ったほうが楽しいですし、良かったかなと思います」と振り返った。試合後、マイク・ソーシア監督は大谷の起用機会があったことを語っていたという。大谷は日本時間4月2日の投手としてのメジャーデビューに向けて順調に調整中だ。

  • ヤンキース・田中の2018年初登板は6回1失点

    2018.3.31 17:00 Saturday

     シーズンが開幕して早くも2日目。開幕戦で新加入のジャンカルロ・スタントンら活躍で勝利したヤンキースはその勢いに乗り、ブルージェイズとの第2戦に臨んだ。この日の先発マウンドを任されたのは田中将大。先発として6回1失点と役割を果たしてチームに貢献した。

     オープン戦では4試合に出場して0勝3敗 防御率7.24と結果を残せずにいたが、田中本人は開幕に向けて手ごたえを感じていた。開幕投手こそルイス・セベリーノに譲ったものの、アーロン・ブーン監督からの信頼は厚い。そして第2戦の先発マウンドにあがり、初回は2死からジャスティン・スモークに二塁打を浴びてピンチを迎えるも後続を抑えて無失点スタートとなった。続く2回表には今季、カージナルスからブルージェイズに移籍したランドール・グリチックに1死走者なしの場面からフォーシームを左中間スタンドに運ばれるも失点はこの1点のみで乗り切ることができた。

     序盤は攻められた田中も3回表の投球からギアを上げていく。この回のブルージェイズ打線を三者三振に抑えると6回を投げ切り降板するときまで1本を安打を許さず、相手を圧倒した。3回から4回にかけて4者連続三振、5回から6回にかけて三者連続三振と奪三振の数も増え、降板時にその数は「8」を数えていた。最終的にこの日の投球成績は6回3安打8奪三振1失点。昨季の初登板では3回もたずに7失点と苦い思いをしていただけに幸先の良い投球を披露した。

     田中の好投に応えたい打線は1対1の同点から4回裏、2死一・三塁で新加入のブランドン・ドルーリーがレフトへタイムリーを放って勝ち越しに成功すると6回裏には2死満塁からタイラー・ウェイドが走者一掃となる二塁打を放って4対1とリードを広げた。その後、最終回に守護神のアロルディス・チャップマンが失点するもそのまま逃げ切り4対2でヤンキースが開幕2連勝を飾った。

     田中は試合を振り返り「自分としっかり戦いながら粘って抑えられてよかった」と手ごたえを感じていた。また、アーロン・ブーン監督も「好投手による質の高い投球だ」と絶賛。シーズン前には「大事な場面は田中に任せたい」と発言していただけにその期待に応える最高の形となった。田中の好投もあり連勝したヤンキースは明日の試合、大ベテランのCCサバシアで3連勝を狙う。

  • 【戦評】平野デビューのDバックスが12安打8得点の猛攻で勝利

    2018.3.30 18:30 Friday

    【ロッキーズ2-8ダイヤモンドバックス】@チェイス・フィールド

     昨季のワイルドカード・ゲームと同じ球場で同じ顔合わせとなったロッキーズ対ダイヤモンドバックスの開幕戦は、12安打8得点と打線が機能したダイヤモンドバックスが快勝。「4番・三塁」で先発出場したジェイク・ラムは4打点を叩き出す活躍を見せた。なお、今季からメジャーリーグに挑戦している平野佳寿が3番手として登板。記念すべきメジャーデビュー戦で1/3イニングを無失点に抑えた。

     ダイヤモンドバックスはエースのザック・グレインキーの調整が遅れているため、昨季14勝のパトリック・コービンを開幕投手に抜擢。ロッキーズのエース、ジョン・グレイと投げ合うことになった。コービンは1回表にDJレメイヒュー、6回表にはノーラン・アレナードにソロ本塁打を浴び、2点を失ったものの、得意のスライダーに威力があり、6回途中までに8つの三振を奪う力投。ロッキーズのバド・ブラック監督は「彼は今夜の試合で良いスライダーを投げていた。スライダーは彼のピッチングのカギだからね」と相手先発の好投を素直に称えていた。

     ダイヤモンドバックス打線は1点を先制された直後の1回裏に無死満塁のチャンスを作り、ラムの2点タイムリー二塁打で逆転に成功。3対2と1点差で迎えた6回裏には、デービッド・ペラルタのタイムリーとラムの2点タイムリーで3点を追加し、ロッキーズを突き放した。

     4点リードの7回表には平野がメジャー初登板。クリス・アイアネッタには低めの速球を上手く拾われ、レフトへのヒットを許したものの、代打のマイク・トックマンからは得意のスプリッターで空振り三振を奪い、4番手のアンドリュー・チェイフィンへバトンを渡した。

     ダイヤモンドバックスは7回裏に相手のまずい外野守備に乗じて2点を追加し、最終的には8対2で快勝。コービンの後を継いだリリーフ陣は、合計3回1/3を無失点に抑える好投でチームを勝利に導いた。満塁で3度も打席に立ち、2本の2点タイムリーを放ったラムは「プレッシャーは全く感じていなかったよ」と頼もしいコメント。今季初勝利をマークしたコービンは「今夜は打線が素晴らしい仕事をしてくれたね」と味方打線への感謝を口にしていた。

  • 【戦評】サヨナラのピンチを凌いだブリュワーズが延長戦を制す

    2018.3.30 16:00 Friday

    【ブリュワーズ2-1パドレス(延長12回)】@ペトコ・パーク

     9回裏二死の土壇場でフレディ・ギャルビスに同点タイムリーが飛び出し、ブリュワーズ対パドレスの開幕戦は延長戦に突入。ブリュワーズは延長11回裏に一死満塁の大ピンチを迎えたものの、このピンチを併殺打で見事に切り抜け、延長12回表二死走者なしからの連打で勝ち越しに成功して開幕戦を白星で飾った。

     9回以降の流れを考えれば、試合は完全にパドレスが優勢だった。9回裏にブリュワーズの守護神、コリー・クネーベルからギャルビスが同点タイムリーを放ち、11回裏には一死走者なしから四球、ヒット、敬遠で満塁の大チャンス。しかし、ここでチェイス・ヘッドリーの打球が三塁のトラビス・ショウの正面を突き、ボールが5-2-3とわたって併殺が成立。結果的にこのプレイが試合のターニングポイントとなった。

     大ピンチを凌いだ直後の延長12回表、ブリュワーズは先頭のドミンゴ・サンタナがヒットで出塁するも、続くマニー・ピーニャが併殺打に倒れて二死走者なし。ところが、代打で登場した崔志萬(チェ・ジマン)がライトへの二塁打を放って再びチャンスを作り、ここでオーランド・アルシアにタイムリーが飛び出して勝ち越しに成功した。

     延長12回裏は2イニングを無失点に抑える力投を見せたジェレミー・ジェフレスに代わってジェイコブ・バーンズがマウンドに上がり、ギャルビス、オースティン・ヘッジス、コリー・スパンジェンバーグから圧巻の三者連続三振。力強い見事なピッチングで延長12回までもつれた熱戦を締めくくった。

     接戦を制したブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は「今日は投手陣が本当によく頑張ってくれた」と語り、6回無失点の好投を見せたチェイス・アンダーソンを筆頭とする投手陣の活躍を称賛。「コリー(・クネーベル)は良い球を投げていたと思うよ」とセーブに失敗した守護神を気遣うことも忘れなかった。

  • 【戦評】8回裏に大量6得点 レイズが見事な逆転勝利!

    2018.3.30 15:30 Friday

    【レッドソックス4-6レイズ】@トロピカーナ・フィールド

     「クリス・セールを相手に4点をリードされた状態だったんだから、試合を諦めるのは簡単なことだった。でも選手たちは諦めていなかったね」とケビン・キャッシュ監督が話したように、レイズ打線が試合終盤に勝負強さを発揮し、見事な逆転勝利を収めた。

     試合中盤までは完全にレッドソックスのペースだった。2回表にエドゥアルド・ヌニェスのランニング本塁打などで3点を先制し、開幕投手のセールは6イニングを投げて被安打1、奪三振9、無失点の快投。7回表にはラファエル・ディバースのタイムリー二塁打でリードを4点に広げ、試合は決まったかに思われた。

     ところが8回裏、3番手として登板したジョー・ケリーの制球が定まらない。レイズは先頭のダニエル・ロバートソンが四球を選んで出塁し、一死後にマット・ダフィーのタイムリー二塁打でまず1点。ケビン・キアマイアーとカルロス・ゴメスが四球を選んで一死満塁となり、レッドソックスはケリーを諦めてカーソン・スミスへスイッチした。しかし、スミスもピリッとせず、ブラッド・ミラーが押し出し四球を選んで2点差。そして二死後、新加入のディナード・スパンにライトオーバーの3点タイムリー三塁打が飛び出し、一気に試合をひっくり返した。

     逆転した直後にアデイニー・エチャバリアのタイムリー内野安打でリードを2点に広げたレイズは、9回表のマウンドに昨季のセーブ王、アレックス・コロメイを投入。二死からヌニェスに二塁打を許したものの、ジャッキー・ブラッドリーJr.を二塁ゴロに抑えて大逆転劇を締めくくった。

     途中出場で押し出し四球を選んだミラーは「(スパンは)難しい球をよく見極めていた。フルカウントになったから、走者がスタートを切ることができたんだ」とスパンの粘りを勝因に挙げた。スパンは「満塁だったから(スミスは)ストライクを投げる必要があった。準備はできていたし、打球をフェアゾーンに飛ばすことができて良かったよ」と殊勲の一打を振り返った。

  • 【戦評】キャラウェイ新監督率いるメッツが快勝スタート

    2018.3.30 12:30 Friday

    【カージナルス4-9メッツ】@シティ・フィールド

     今季からメッツの監督に就任したミッキー・キャラウェイが初戦を白星で飾った。8番に投手を入れ、9番に有望株のアメッド・ロサリオを置いた打線が見事に機能。3対3の同点で迎えた5回裏に、打者10人を送り込む猛攻で一挙に5点を奪って勝ち越しに成功し、試合の行方を決定づけた。

     カルロス・マルティネスとノア・シンダーガードという、両軍が誇る剛腕同士の先発で始まったこの試合。メッツは初回に2つの四死球と一塁手のホゼ・マルティネスのエラーで1点を先制したが、2回表にシンダーガードがヤディアー・モリーナに左翼ポール直撃のツーランを浴び、1点を追う展開となった。

     しかし、直後の2回裏、二死一塁からロサリオがヒットを放ってチャンスを広げ、二死満塁となったところでヨエニス・セスペデスがレフト前へ2点タイムリーを放って逆転に成功。3対3の同点で迎えた5回裏には、カージナルスの3投手に4本のタイムリーを浴びせ、大量5点を勝ち越した。

     先発のシンダーガードは2本塁打を含む6安打を浴びて4失点とやや精彩を欠いたものの、6イニングで10奪三振をマーク。6四球と1死球で自滅したC.マルティネスとは対照的に、四球を1つも与えず、しっかり試合を作った。

     7回以降はロバート・グセルマン、アンソニー・スウォーザック、ジューリス・ファミリアの3投手がそれぞれ1イニングを無失点に抑え、キャラウェイの監督デビュー戦は9対4で快勝。2安打を放ったロサリオがいずれもセスペデスのタイムリーで生還するなど、キャラウェイの狙いが見事にハマった試合だった。

     キャラウェイは「スプリング・トレーニングで(8番・投手を)試してみて、上手くいくとわかっていたよ」と采配的中にご満悦。「7番・捕手」でスタメン起用したケビン・プラウェッキーが2安打1打点の活躍を見せるなど、選手起用がことごとくハマった。一方、カージナルスはモリーナが球団タイ記録となる通算4本目の開幕戦アーチを放ったものの、勝利にはつながらなかった。

  • 【戦評】3本塁打などで効果的に得点したカブスが白星発進

    2018.3.30 12:00 Friday

    【カブス8-4マーリンズ】@マーリンズ・パーク

     2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すカブスが、マーリンズ投手陣にイアン・ハップの先頭打者本塁打を含む3本塁打を浴びせ、8対4で快勝。開幕投手のジョン・レスターが4回途中で降板する誤算もあったが、リリーフ投手陣が好投し、マーリンズに一度もリードを許さなかった。

     2018年レギュラーシーズン最初の試合となった一戦に、カブスはレスター、マーリンズはホゼ・ウーレイナが先発。1回表にカブスの先頭打者・ハップが初球をライトスタンドへ叩き込むというド派手な幕開けとなった。ハップの一発でリズムを崩したのか、ウーレイナは初回から3死球を含む5つの四死球を与える不安定なピッチングでいきなり3失点。2回表にはアンソニー・リゾーにも一発を浴びた。

     一方のレスターもピリッとせず、初回にブライアン・アンダーソンのタイムリーで1点を返されると、3回裏には無死一、三塁のピンチを背負い、内野ゴロと2本のタイムリーで3失点。マーリンズが4対4の同点に追い付いた。

     しかし、カブスは直後の4回表に、ウィルソン・コントレラスが三塁線を破るタイムリー二塁打を放って勝ち越しに成功。7回表にはカイル・シュワーバーのソロとトミー・ラステラの2点タイムリー二塁打で3点を追加し、試合を決めた。

     レスターが4回途中で降板したカブスは、1回2/3を無失点に抑えて勝利投手となったスティーブ・シーシェックを筆頭に、5人のリリーバーが合計5回2/3を投げて無失点リレーを展開。マーリンズに試合の主導権を渡さなかった。なお、マーリンズの田澤純一は5番手としてマウンドに上がり、2イニングを無失点に抑える好投を見せた。

     カブスのジョー・マドン監督は「試合を通じて打線がよく振れていたね」と効果的に得点した打線の頑張りを称賛。なかでも「シーズンの初球に対して、素晴らしい仕事をしてくれた」とシーズン初球本塁打のハップの働きを絶賛していた。

  • 左手手術のアストロズ・グリエル 故障者リスト入りを回避

    2018.3.30 11:30 Friday

     2月末に左手の手術を受け、今季の出遅れが確実視されていたユリ・グリエル(アストロズ)が故障者リスト入りを回避できることになった。ただし、グリエルは昨年のワールドシリーズでの不適切な行為により5試合の出場停止処分を受けており、戦列に復帰できるのは最短でも日本時間4月4日のオリオールズ戦からとなる。

     グリエルは現在、フロリダ州ウエストパームビーチにある球団のスプリング・トレーニング施設でリハビリを続けており、日本時間3月30日に行われた開幕戦のセレモニーには参加しなかった。また、日本時間4月3日の本拠地開幕戦で行われるワールドシリーズ優勝のバナーを公開するセレモニーも欠席する予定となっているが、同4日に行われるチャンピオンリング贈呈のセレモニーには出席する予定だ。

     A.J.ヒンチ監督は「出場停止処分が明けたら、彼がチームに加わることのできる状態かどうかを判断するつもりだよ」と話しており、出場停止処分期間が終了後、実戦に復帰する準備が整っていないと判断された場合には、故障者リストに登録される可能性もある。ただし、マイナーの練習試合では順調に回復していることをアピールしており、ヒンチは「今後数日でどんなことでも起こり得る」と慎重な姿勢を崩してはいないものの、グリエルの状態を楽観的に捉えているようだ。

     昨季が初のフルシーズンとなったグリエルは、正一塁手として139試合に出場し、打率.299、18本塁打、75打点、OPS.817をマーク。リーグ7位の43二塁打を放つなど持ち味を発揮し、新人王投票で4位にランクインしただけでなく、球団の新人王に選出された。フルシーズン2年目となる今季は、メジャーの投手に慣れ、さらなる成績向上も期待できるだろう。

     なお、グリエル不在のアストロズは、開幕戦の一塁手にユーティリティ・プレイヤーのマーウィン・ゴンザレスを起用。グリエルの復帰後は、ゴンザレスがレフトに回ることになりそうだ。

  • メッツ・コンフォート 早ければ来週にも戦列復帰へ

    2018.3.30 11:00 Friday

     昨年9月に左肩の手術を受け、今年5月1日の戦列復帰を目指していたマイケル・コンフォート(メッツ)の復帰時期が早まりそうな気配だ。日本時間3月30日、サンディ・アルダーソンGMは早ければ日本時間4月6日にもコンフォートが戦列に復帰できる見込みであることを明らかにした。

     コンフォートは日本時間3月27日に遡って10日間の故障者リストに登録されており、戦列復帰できるのは最短で日本時間4月6日。アルダーソンは今後数日のうちにコンフォートのコンディションを判断し、戦列復帰の可否を判断する方針であることを明言している。もし、戦列復帰の準備が整っていないと判断された場合には、マイナーリーグの試合に出場し、調整を行うことになる可能性が高い。

     ただし、コンフォートはスプリング・トレーニングの期間中にオープン戦やマイナーの練習試合に出場しており、打撃に関しては万全に近い状態まで回復していることを球団は把握している。戦列復帰の可否は、センターの守備をどの程度こなせるか次第ということになりそうだ。

     昨季のコンフォートは打率.279、27本塁打、68打点、OPS.939と自己最高のシーズンを過ごし、チームから唯一オールスター・ゲームに選出。リードオフマンに定着し、1番打者として20本塁打を放った。先週の時点で「復帰はかなり近いと思うよ」と話すなど、コンフォート自身も戦列復帰の日が近付いていることを実感しており、まもなくメッツ打線に強打のリードオフマンが戻ってくる。

     なお、コンフォートが戦列に復帰した際には、開幕戦に「1番・センター」で先発出場したブランドン・ニモが控えに回り、コンフォートは昨季同様にリードオフマンを務める予定。好打のニモと好守のフアン・ラガレスがベンチに控える贅沢な布陣となるが、人員余剰の感は否めず、不安を残すブルペンの補強のために、ニモないしラガレスをコマとしたトレードを仕掛ける可能性もありそうだ。

  • 急展開!昨季セーブ王のホランドがカージナルスと1年契約へ

    2018.3.30 10:30 Friday

     オープン戦が終了しても今季のクローザーを明言していなかったカージナルスが、球界最高のクローザーの一人であるグレッグ・ホランドと年俸1400万ドルの1年契約で合意に至ったことが明らかになった。2018年のレギュラーシーズンが開幕する数時間前の出来事だった。

     フリーエージェント市場に残った最後の大物選手の契約先がようやく決定した。日本時間3月30日、カージナルスはホランドと1年1400万ドルで契約合意。ジョン・モゼリアック野球部門社長によると、ホランドは現地時間木曜日(29日)の夜に身体検査を受け、その後正式に契約成立が発表される見込みだという。また、MLB.comのマーク・フェインサンドによると、今回の契約には獲得タイトルに応じた出来高が設定されているようだ。

     カージナルスは今季のクローザーとして予定していた新加入のルーク・グレガーソンがハムストリングを痛めて故障者リストに入っており、タイラー・ライオンズ、ドミニク・リオン、マイク・マイヤーズ、ジョーダン・ヒックスの4人がクローザーの候補に挙がっていた。しかし、4人の通算セーブ数の合計はわずか4。とてもシーズンを乗り切れる体制とは思えず、ホランドの獲得に動く可能性が取り沙汰されていた。

     ホランドはトミー・ジョン手術により2016年シーズンを全休したものの、昨季は見事に復活を遂げ、ナ・リーグ最多タイの41セーブをマーク。自身初のセーブ王に輝くとともに、カムバック賞も受賞した。通算186セーブの実績を誇る右腕の加入について、モゼリアックは「彼の加入は我々をより強いチームにしてくれるだろう」とコメント。絶対的守護神としての活躍に期待を寄せた。

     なお、ホランドはロッキーズからのクオリファイング・オファーを拒否しているため、ホランドを獲得したカージナルスは今年のドラフトで2番目に高い指名権(全体59位)とインターナショナル・ボーナスプール50万ドルを失うことになる。

  • 【戦評】エンゼルス・大谷が開幕スタメンで初安打もチームは惜敗

    2018.3.30 10:00 Friday

     日本時間3月30日、ついに2018年のメジャーリーグのシーズンが開幕。キャンプ中から注目の的だったエンゼルスの大谷翔平はオークランド・コロシアムで行われたアスレチックス戦で「8番・指名打者」としてスタメン出場し、5打数1安打と順当なメジャーデビューとなった。

     キャンプ中は投打ともに結果が伴っておらず、現地記者からは「マイナーで開幕を迎えるべき」との声も挙がっていたが、開幕ロースター入りを果たしてチームの初戦に野手として出場した。公式戦の初打席は2回表、エンゼルスがアンドレルトン・シモンズのセンターへのタイムリーで1点を先制した後の2死一塁の場面で訪れた。大谷と対するのはメジャー通算22勝右腕のケンドール・グレイプマンで初球のカッターを一二塁間へと運ぶとその打球はライトと抜けていき、早くも記念すべき公式戦初安打を記録した。安打を記録した直後、記念ボールはエンゼルスのベンチへと返された。

     その後、大谷の安打で好機を広げたおかげもあり次打者のマーティン・マルドナードにエンタイトルツーベースが飛び出してこの回だけで2点を先制し、試合の主導権を握った。エンゼルスは6回終了時までにコール・カルフールやアルバート・プーホルス、新加入のザック・コザートの本塁打などで5点を挙げたが、先発のギャレッド・リチャーズが5回に2者連続弾を浴びるなど急激に崩れたこともあり、試合は5対5で延長戦に突入した。

     両軍とも好機をつくりながらもなかなか得点できずにいた延長11回裏、アスレチックスの攻撃で決着の時が訪れる。エンゼルスは7番手のノエ・ラミレスが1死一・三塁のピンチを迎えると打席に立ったマーカス・セミエンが6球目のチェンジアップを捉えてその打球はセンターを守っていたマイク・トラウトの頭上を越える安打となりアスレチックスが6対5と今季初戦を最高の形で締めくくった。

     初打席で安打を記録した大谷はその後の打席では凡退したものの、メジャーの歴史に新たな1ページを加えた。チームは惜しくも敗れたが、第4戦となる日本時間4月2日のアスレチックス戦での登板に向けて野手と同時に投手としての調整も続けていく。日本の二刀流のシーズンは今、始まったばかりだ。

  • 2018年レギュラーシーズン ナショナル・リーグ地区別展望

    2018.3.29 18:30 Thursday

     昨季はドジャースが1988年以来29年ぶりのリーグ優勝を果たしたナ・リーグ。球団史上初のワールドシリーズ制覇を狙うナショナルズや2016年ワールドシリーズ王者のカブスも充実の戦力を誇っているが、他球団もポストシーズン進出を目指して戦力を整えており、各地区で熾烈な優勝争いが繰り広げられることになりそうだ。

     東部地区は今季もナショナルズが地区優勝の筆頭候補だ。マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグを中心とした投手陣、ブライス・ハーパー、アンソニー・レンドンを中心とした打線はいずれも強力で、同地区他球団の追随を許さない。先発5番手が流動的であったり、好打のダニエル・マーフィーが故障で出遅れたりと不安要素がないわけではないが、球団史上初のワールドシリーズ制覇に向けてチーム全体のモチベーションは高く、シーズン序盤から独走態勢を築いても不思議ではない。そのナショナルズの対抗馬となり得るのがメッツとフィリーズだ。メッツは故障の多い先発投手陣がしっかり稼働すれば、ナショナルズに対抗できるだけのポテンシャルを秘める。フィリーズは伸び盛りの成長株が多いだけでなく、ジェイク・アリエタ、カルロス・サンタナと投打に経験豊富な選手を補強。若手の成長次第では大躍進の可能性もある。再建途上のブレーブスは超有望株のロナルド・アクーニャJr.に注目。昨季のコディ・ベリンジャー(ドジャース)のように4月下旬に昇格してそのまま新人王レースを独走するような活躍が見られるかもしれない。主力選手を次々に放出したマーリンズは最下位回避が現実的な目標となりそうだ。

     中部地区はカブスをブリュワーズとカージナルスが追う展開が予想される。カブスは若手の多い野手陣にさらなる成長が期待でき、ダルビッシュ有、ブランドン・モローといった新加入の投手が期待通りに働けば、今季もポストシーズン進出の有力候補。ブリュワーズはクリスチャン・イェリッチとロレンゾ・ケインを加えて打線を強化しており、投手陣の頑張り次第では地区優勝も見えてくる。カージナルスは打線の核としてマーセル・オズーナの獲得に成功。ルーク・ウィーバー、ジャック・フラハティ、アレックス・レイエスといった若手投手が期待通りに成長すれば、ポストシーズン返り咲きは現実的な目標だ。投打の中心選手を放出したパイレーツはチームの立て直しを図る。ただし、チームを完全に解体して大規模な再建を行うことは否定しており、今季は戦力の見極めを行うシーズンとなりそうだ。レッズはジョーイ・ボットーを中心とした打線こそ強力だが、計算できる先発投手が一人もいない。ポストシーズン争いに絡むとすれば、ブレイクを遂げる投手が複数現れた場合だけだろう。

     西部地区は今季もドジャースが優勝争いの中心となるが、ジャスティン・ターナーの出遅れにより雲行きが怪しくなっている。絶対的エースのクレイトン・カーショウを擁するものの、本来は選手個々の力ではなくチーム全体の力で勝負するタイプのチーム。ターナーの離脱で歯車が噛み合わなくなり、意外な苦戦を強いられる可能性もゼロではない。対抗馬の筆頭はロッキーズだろう。本拠地の特性を生かした打線は元々強力であり、先発陣にも若手が続々と台頭中。さらに今オフはウェイド・デービスとブライアン・ショウを獲得してブルペンを大幅に強化しており、ドジャース撃破の態勢が整った感がある。昨季地区2位のダイヤモンドバックスは昨季後半戦の快進撃を支えたJ.D.マルティネスの引き留めに失敗し、代役として獲得したスティーブン・スーザJr.が故障で出遅れるため、戦力ダウンは否めない。アンドリュー・マカッチェンとエバン・ロンゴリアを獲得して地区最下位からの再浮上を目指すジャイアンツは、マディソン・バムガーナーとジェフ・サマージャを故障で欠くという予想外の事態に陥り、今季も苦戦を免れないだろう。パドレスはエリック・ホズマーを獲得したが、まだ再建途上。若手選手の成長を見守るシーズンとなりそうだ。

  • 2018年レギュラーシーズン アメリカン・リーグ地区別展望

    2018.3.29 17:30 Thursday

     いよいよ明日、メジャーリーグの2018年シーズンが開幕する。昨季はア・リーグ西部地区を独走で制したアストロズが、その勢いのままに球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。オフシーズンの戦力補強を経て、今季はどのチームがポストシーズンへコマを進めるのだろうか。

     東部地区はヤンキースとレッドソックスによる一騎打ちの様相を呈している。ヤンキースはジャンカルロ・スタントンらを獲得し、強力打線をさらに強化。アロルディス・チャップマンを中心としたブルペンは元々強力であり、先発投手陣がしっかり仕事をすれば必ず優勝争いに絡んでくるだろう。レッドソックスは念願の大砲としてJ.D.マルティネスを獲得。好打者が並ぶ打線に核ができた。ブルペンには絶対的守護神のクレイグ・キンブレルが君臨しており、デービッド・プライスやリック・ポーセロが復活を遂げれば、今季もワールドシリーズ制覇の有力候補だ。放出が噂されたジョシュ・ドナルドソンをキープしたブルージェイズは、投打ともに悪くない戦力が揃っており、ポストシーズン争いに加わってもおかしくない。オフの補強でなんとか先発ローテーションの頭数を揃えたオリオールズは、マニー・マチャドを中心とした打線がなかなかの破壊力を誇るだけに、浮沈のカギを握るのは投手陣ということになる。エバン・ロンゴリアら主力選手を放出したレイズは有望株にも故障者が相次いでおり、厳しいシーズンとなりそうだ。

     中部地区は絶対王者のインディアンスに、積極補強を展開したツインズが挑むという構図になる。カルロス・サンタナやブライアン・ショウが抜けたインディアンスはやや弱体化した印象を受けるが、それでもコリー・クルーバー、アンドリュー・ミラーらを擁する投手陣は強力であり、打線もなかなかの得点力を誇る。故障者が続出するようなことがなければ、今季も地区優勝は確実だろう。ツインズはアービン・サンタナの出遅れとホルヘ・ポランコの出場停止が痛い。とはいえ、バイロン・バクストンら若手選手にはさらなる成長が期待できるため、昨季のように予想以上の快進撃を見せてくれるかもしれない。ホワイトソックスはヨアン・モンカダ、マイケル・コペックら有望株の活躍に期待。タイガースはミゲル・カブレラなど好選手を擁するものの、ポストシーズン争いに加わるには投打とも戦力が不足している。ロイヤルズはエリック・ホズマー、ロレンゾ・ケインらが抜けただけでなく、正捕手のサルバドール・ペレスを故障で欠く事態となり、厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

     西部地区は各球団が虎視眈々と上位浮上を狙っているものの、アストロズの王座は揺るがない。打線は昨季のメンバーがそのまま残っており、投手陣にはパイレーツのエースだったゲリット・コールを補強。ケン・ジャイルズらブルペン陣さえしっかり機能すれば、昨季同様に独走態勢を築いてもおかしくないくらいの戦力が整った。そのアストロズを追うのがエンゼルス、マリナーズ、レンジャーズの3球団。エンゼルスは大谷翔平を含め、不確実要素の多い先発投手陣が戦いのカギを握る。マリナーズはロビンソン・カノー、ネルソン・クルーズ、カイル・シーガーの3人が形成する中軸が強力なだけに、その他の打者と投手陣の頑張り次第ではポストシーズン進出も夢ではない。レンジャーズは投打ともまずまずの戦力を揃えたものの、アストロズに対抗できるほどではなく、ワイルドカードでのポストシーズンが現実的な目標となる。取り残された感のあるアスレチックスはマット・オルソン、マット・チャップマンなど楽しみな若手選手が育ちつつあり、彼らが経験を積み、来季以降へつながるシーズンとなれば今季は成功と言えるのではないだろうか。

  • メッツがホランド獲得を検討も正式オファーには至らず

    2018.3.29 15:00 Thursday

     昨季ナ・リーグ最多タイの41セーブをマークしたにも関わらず、レギュラーシーズン開幕前日になっても所属先が決まらないグレッグ・ホランド。メッツが獲得を検討し、球団内部で議論が行われたようだが、正式なオファーを提示する段階には至らなかったようだ。

     MLB公式サイトでメッツの番記者を務めるアンソニー・ディコモが得た情報によると、メッツは自軍のブルペンに昨季のセーブ王を加えることについて、球団内で議論を行ったという。しかし、本格的にホランド獲得に向けて動き始めた様子はなく、オファーを提示するような動きも見られない。ディコモは「契約が成立する可能性は低い」と報じている。

     今季のメッツのブルペンは、昨季6セーブに終わった2016年のセーブ王、ジューリス・ファミリアがクローザーを務め、昨季途中に加入した元マーリンズのクローザーであるAJラモス、昨季70試合で防御率2.33をマークした新加入のアンソニー・スウォーザック、貴重なリリーフ左腕であるジェリー・ブレビンスがその脇を固める布陣となっている。ファミリア、ラモス、ブレビンスはいずれも今季終了のフリーエージェントとなるため、ホランドを複数年契約で獲得することは今季のみならず、来季以降に向けての戦力補強にもなるが、ファミリアに復活の可能性がある以上、メッツがホランド獲得を急ぐ理由はない。

     ホランドはロッキーズとの選手オプションを破棄したあと、ロッキーズからのクオリファイング・オファーを拒否しており、ホランドを獲得したチームはドラフト指名権とインターナショナル・ボーナスプールを犠牲にしなければならない。ただし、6月初旬のドラフトが終了すると、このルールは適用されなくなるため、ホランド獲得を検討する球団は6月まで待つ可能性が高い。レギュラーシーズン最初の2ヶ月を現有戦力で戦いつつ、ブルペンの補強が必要であると判断した場合は6月以降にホランド獲得に動く、というシナリオが現実的だろう。

     昨季のセーブ王は、希望の契約条件を引き下げて妥協しない限り、6月のドラフト後まで契約が決まらない可能性が極めて高くなったと言えそうだ。

  • メッツ・キャラウェイ監督 開幕戦で投手を8番に起用

    2018.3.29 14:30 Thursday

     今季からメッツの監督に就任したミッキー・キャラウェイはこの数週間、コーチ陣やデータ分析部門のスタッフと議論を重ね、開幕スタメンのベストの形を追求してきた。そして、若手遊撃手のアメッド・ロサリオを9番に置き、ロサリオの前の8番に投手を入れることを決断した。

     日本時間3月29日にキャラウェイが発表した開幕スタメンでは、フアン・ラガレスとのレギュラー争いを制したブランドン・ニモが「1番・センター」に入り、レフトのヨエニス・セスペデス、ライトのジェイ・ブルースがそれに続いている。4番には二塁手のアズドゥルバル・カブレラが入り、三塁のトッド・フレイジャー、一塁のエイドリアン・ゴンザレスという新加入コンビがその後を打つ。そして、「7番・捕手」にケビン・プラウェッキー、「8番・投手」にノア・シンダーガード、「9番・遊撃」にロサリオが起用されることになった。

     キャラウェイは投手を8番に置くことには「意味がある」と発言。主な狙いは9番に入る有望株・ロサリオへのプレッシャーを軽減することである。後ろに投手がいると、相手投手は「最悪歩かせてもいい」と際どいコースを攻め、変化球を多用してくる。ロサリオを9番に置き、次に好打のニモが控えることで、ロサリオへの厳しい攻めを回避しようと考えているのだ。さらに、9番に野手が入ることで9番からの攻撃の流れができ、2番・セスペデスと3番・ブルースに打点を稼ぐチャンスが増える。こうしたメリットを考慮した結果、キャラウェイは8番に投手を入れることを決断したというわけだ。ただし、「すべての試合で起こることではない」とも話しており、従来通りに投手が9番に入るケースも出てきそうだ。

     また、開幕戦の捕手には正捕手のトラビス・ダーノウではなく、プラウェッキーを抜擢。これはカージナルスの開幕投手であるカルロス・マルティネスとの相性を考慮した結果だという。ダーノウはあまり右腕を得意としておらず、相手先発が右腕のときにはプラウェッキーが先発マスクを被る機会が増えるかもしれない。

  • 4人制ローテ採用のレイズ 3番手・イバルディが右肘手術へ

    2018.3.29 12:30 Thursday

     「ブルペン・デイ」の導入により4人制ローテーションを採用することを明らかにしていたレイズに思わぬアクシデントが発生した。先発3番手に予定されていたネイサン・イバルディの右肘手術が決定。開幕を目前にして先発ローテーションの再考を強いられることになってしまった。

     日本時間4月2日の開幕第4戦に先発予定となっていたイバルディが右肘の遊離体を除去するために内視鏡手術を受けることになり、日本時間3月29日に10日間の故障者リストへ登録された。幸いなことに靱帯へのダメージはなく、シーズンを全休するような事態は回避できる見込みだが、少なくとも前半戦を欠場することが濃厚。レイズはレギュラーシーズン開幕を目前にして、先発投手が1人足りなくなってしまった。

     そもそも、今季のレイズは投手陣を最大限に有効活用するために「ブルペン・デイ」の導入を決定していた。これは先発ローテーションを形成する4投手が中3日で先発するのを避けるために、小刻みな継投で1試合を乗り切るというプランだ。ヨニー・チリーノス、マット・アンドリース、ライアン・ヤーブロー、アンドリュー・キットレッジ、そしてイバルディに代わって昇格したオースティン・プルーイットらがロングリリーバーとしてブルペンに待機しており、彼らがこの「ブルペン・デイ」を担うことになると見られている。

     おそらく、これらのロングリリーバーのなかからイバルディに代わる先発投手が選ばれることになるだろう。過去の実績を考えれば、通算44試合の先発経験があるアンドリースか昨季8試合に先発したプルーイットが有力。すでに開幕第3戦では「ブルペン・デイ」を実施することが発表されており、イバルディが先発予定だった開幕第4戦には先発4番手のジェイク・ファリアが繰り上がり。イバルディに代わる先発投手は日本時間4月3日の開幕第5戦(対ヤンキース)で先発することになる。

     4人制ローテーション&「ブルペン・デイ」という新たな試みにチャレンジする今季のレイズ。いきなりアクシデントに見舞われてしまったが、今回の試みがどのような結果になるか注目したい。

  • ロイヤルズに衝撃 正捕手・ペレスが左膝負傷で戦線離脱

    2018.3.29 12:00 Thursday

     エリック・ホズマー(パドレス)とロレンゾ・ケイン(ブリュワーズ)を失ったロイヤルズが、球界屈指の好捕手であるサルバドール・ペレスを4~6週間欠くことになってしまった。自宅で荷物を運んでいた際に転倒し、左膝の内側側副靱帯を損傷してしまったのだ。

     アクシデントは現地時間火曜日(27日)の夜に、ペレスの自宅で発生した。スプリング・トレーニング用の荷物を本拠地カウフマン・スタジアムから引き揚げたペレスは、自宅でその荷物を運んでいた。その際に階段を踏み外して転倒。ペレスによると、転倒後は膝を動かすことができなかったそうで、叫び声を上げたあと、すぐにトレーナーのニック・ケニーに連絡したという。

     翌朝になってMRI検査を受けた結果、内側側副靱帯の損傷が判明。ネッド・ヨスト監督とペレスは「手術は必要ない」という見解で一致しているものの、靱帯の損傷が回復するまで4~6週間の戦線離脱を余儀なくされることになった。

     「悲しいよ。明日、開幕戦に出場するためにスプリング・トレーニングの間、たくさんの練習をしてきたのだから。僕は開幕戦をワールドシリーズのようなものと考えているからね。明日、開幕戦に出場したかったよ」とペレスは心情を吐露。2013年以降、ペレスはメジャー最多の647試合で先発マスクを被っていただけに、ロイヤルズは慣れない布陣での戦いを強いられることになる。

     ヨストによると、ペレスが離脱している間は控え捕手のドリュー・ビュテラを正捕手として起用し、控え捕手としてAAA級オマハからキャム・ギャラガーを呼び戻す予定だという。ビュテラは「彼は僕たちのリーダーだからね」とペレスについて語り、「僕にできることをしっかりやるだけだよ」と決意を口にした。

     開幕投手のダニー・ダフィーは「彼は僕たちのチームの心臓であり、魂なんだ。替えのきく選手じゃないよ」と本音を漏らした。ペレスには「キミがいない間、僕たちがしっかり戦っておくよ」と伝えたといい、「キャム(・ギャラガー)とドリュー(・ビュテラ)がしっかり試合を作ってくれるはずさ」と自分自身に言い聞かせるように話していた。

  • ナショナルズ対レッズの開幕戦は悪天候により延期が決定

    2018.3.29 11:30 Thursday

     2018年のメジャーリーグは日本時間3月30日に全30球団が一斉に開幕を迎える予定となっていたが、悪天候によりナショナルズ対レッズの開幕戦は延期が決定した。なお、本来オフの予定となっていた日本時間3月31日に開幕戦が行われることがすでに発表されている。

     降り続いている雨が止まないという予報が出ているため、レッズの本拠地グレートアメリカン・ボールパークで日本時間3月30日午前5時10分にプレイボール予定だった開幕戦は、翌31日の同時刻に延期されることになった。MLB公式サイトでレッズの番記者を務めているマーク・シェルドンによると、レッズの開幕戦が延期されるのは1996年(対エクスポズ)以来22年ぶりだという。また、1966年にはメッツとの開幕シリーズ3連戦がすべて雨天順延となり、敵地フィラデルフィアで開幕戦を戦うことになったことが併せて紹介されている。

     レッズの開幕投手は31歳のホーマー・ベイリー。2012年から2年連続で2ケタ勝利と200イニングをクリアし、2014年2月に6年1億500万ドルの大型契約を結んだ右腕だが、その後は故障が相次ぎ、直近4シーズンで17勝に留まっている。昨季も18先発で6勝9敗、防御率6.43と不本意なシーズンを過ごしたが、そろそろ大型契約に応える成績を残しておきたいところだ。

     一方、ナショナルズの開幕投手は33歳のマックス・シャーザー。昨季は16勝6敗、防御率2.51、268奪三振と例年通りの好成績をマークし、2年連続の奪三振王に輝いただけでなく、2年連続3度目のサイ・ヤング賞を受賞した。オープン戦では26イニングで被本塁打6本と被弾が目立ったが、今季もメジャーを代表する好投手として素晴らしい活躍を見せてくれるはずだ。

     なお、ナショナルズでは開幕戦に強いブライス・ハーパーの打撃にも注目が集まっている。2013年から5年連続で開幕戦に出場しているハーパーは2014年を除く4試合で計5本塁打(2013年の開幕戦で2本塁打)を放っており、4年連続通算6本目の開幕戦本塁打が飛び出すか注目だ。

  • ヤンキースは2番・ジャッジ、3番・スタントンで開幕へ

    2018.3.29 11:00 Thursday

     今季からヤンキースの監督に就任したアーロン・ブーンはレギュラーシーズン開幕前日の日本時間3月29日、ブルージェイズとの開幕戦に臨む自軍の開幕スタメンを発表した。1番に経験豊富なブレット・ガードナーを置き、2~4番にはアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ゲーリー・サンチェスという豪華な名前がズラリと並んでいる。

     昨季メジャー最多の59本塁打を放ち、ナ・リーグMVPに輝いたスタントンは「3番・DH」で開幕を迎えることになった。「ワクワクしているよ。(開幕戦に向けて)集中しているし、興奮している。試合に勝つ準備はできているよ。試合に出て、新しいチームメイトとともに戦うのが楽しみだ」と現在の心境を語ったスタントン。昨季の各リーグの本塁打王が2番と3番に並ぶ打線は、相手チームにとって脅威の一言だ。

     ブーンはオープン戦でジャッジを1番に置く打順を試していたが、開幕戦では昨季同様にガードナーを1番に置く形に落ち着いた。相手の先発が左投手(ブルージェイズの開幕投手は左腕のJ.A.ハップ)の試合では左打者のガードナーをベンチに置き、スタントンを守備に就かせることを示唆していたが、ブルージェイズのブルペンに右投手が多いこともあり、ガードナーを1番に置くことを選択したという。

     また、二塁には新加入のニール・ウォーカー、一塁にはグレッグ・バードの故障により急遽開幕ロースター入りが決まったタイラー・オースティンが起用されるが、ブーンはオープン戦で成長をアピールしたタイラー・ウェイドも積極的に起用していく方針であり、開幕シリーズ4連戦のなかで2~3試合の出場機会を与えることを明言している。開幕戦はハップ対策として左打者のウェイドではなく、右打者のオースティンを起用することを選択したようだ。

     なお、スタントンは指名打者での起用が中心になる見込みである。ブーンによると、ガードナーやジャッジに休養が必要な場合に、スタントンが外野の守備に就くことになるという。指名打者での起用が中心となって守備の負担が大幅に軽減されたスタントンが、昨季以上の猛打を発揮するような展開も期待できるかもしれない。

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