English Español 韓国語
  • 海外アマチュア選手との契約可能期間がスタート 現地12月15日まで

    2023.1.15 15:37 Sunday

     現地の日付が1月15日に変わり、海外アマチュア選手との契約可能期間がスタートした。期間は現地12月15日までの11ヶ月間で、契約時点で16歳以上、現地9月1日の時点で17歳以上になっている選手(2005年9月1日から2006年8月31日までに生まれた選手)が主な対象者となる(キューバからの亡命者など一部例外あり)。メジャー各球団には海外アマチュア選手との契約に使える予算枠が与えられており、各球団はその予算枠のなかで未来のスーパースターとなる「金の卵」の確保を目指す。

     メジャーリーグ公式サイトは海外アマチュア選手を対象としたプロスペクト・ランキング・トップ50を公開しており、1位にはベネズエラ出身のイーサン・サラス捕手(16歳)がランクイン。このほか、トップ5はドミニカ共和国出身のフェルニン・セレステン遊撃手(17歳)、同じくドミニカ共和国出身のジョエンドリー・バルガス遊撃手(17歳)、ベネズエラ出身のアルフレッド・デューノ捕手(17歳)、キューバ出身のルイス・モラレス投手(20歳)という顔ぶれになっている。

     同ランキング・トップ50の内訳は、ドミニカ共和国出身が31人で最も多く、ベネズエラ出身が12人、キューバ出身が3人、バハマ出身が2人、メキシコ出身と韓国出身が各1人。ポジション別に見ると、投手6人、捕手5人、内野手20人、外野手18人、二刀流選手が1人となっている。

     メジャーリーグ公式サイトのジェシー・サンチェス記者によると、各球団が海外アマチュア選手との契約に使える予算枠は以下の通り。なお、この予算枠は契約可能期間中にトレードできるため、今後変動する可能性がある。

    636万6900万ドル
    アスレチックス、ブリュワーズ、マリナーズ、マーリンズ、レイズ、レッズ、タイガース、ツインズの8球団

    582万5500ドル
    ダイヤモンドバックス、ガーディアンズ、オリオールズ、パドレス、パイレーツ、ロッキーズ、ロイヤルズの7球団

    528万4000ドル
    アストロズ、ブルージェイズ、ブレーブス、カージナルス、カブス、ジャイアンツ、メッツ、ナショナルズ、ホワイトソックス、ヤンキースの10球団

    464万4000ドル
    エンゼルス、フィリーズ、レッドソックスの3球団(それぞれクオリファイング・オファー物件のノア・シンダーガード、ニック・カステヤノス、トレバー・ストーリーと契約したため減額されている)

    414万4000ドル
    ドジャース、レンジャーズの2球団(ドジャースは2021年にぜいたく税ラインを超過したうえでクオリファイング・オファー物件のフレディ・フリーマンと契約したため、レンジャーズはクオリファイング・オファー物件のコリー・シーガー、マーカス・セミエンと契約したため減額されている)

  • カブスがマンシーニと2年契約で合意 弱点だったDH/一塁を補強

    2023.1.15 13:16 Sunday

     日本時間1月15日、ESPNのジェシー・ロジャース記者が伝えたところによると、カブスはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた強打者トレイ・マンシーニと2年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。現時点で契約条件の詳細は不明だが、今季終了後に再びFAとなることができるオプトアウト(契約破棄)条項が盛り込まれているという。カブスはメジャー未経験のマット・マービスがレギュラー候補になるほどDH/一塁の層が薄く、マンシーニ獲得は補強ポイントに合致する動きとなった。

     現在30歳のマンシーニは2019年に打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899という自己最高のシーズンを過ごしたが、ステージ3の結腸がんにおかされ、治療に専念するために2020年シーズンを全休。戦列復帰を果たした2021年はホームラン・ダービーで準優勝を果たし、打率.255、21本塁打、71打点、OPS.758をマークしてカムバック賞も受賞した。

     昨季はオリオールズで92試合に出場したあと、夏場のトレードでアストロズへ移籍。シーズントータルでは143試合に出場して打率.239、18本塁打、63打点、OPS.710と前年から成績を落としたが、自身初となるワールドシリーズ制覇を経験した。

     カブスは今オフ、レッドソックスを解雇されたエリック・ホズマーを獲得しているが、ホズマーを一塁に置いたとしてもDHのレギュラー候補に新人マービスが挙げられるほどDH/一塁の層が薄かった。外野の両翼を守ることもできるマンシーニだが、カブスの外野はイアン・ハップ、コディ・ベリンジャー、鈴木誠也でレギュラーが固まっており、カブスではDHと一塁に専念することになりそうだ。

     昨季マイナー3階級合計で打率.309、36本塁打、119打点、OPS.984をマークしたマービスのメジャー昇格の準備が整うまでのあいだは一塁ホズマー、DHマンシーニの布陣がメインになることが有力。左打者のホズマーは右打者のパトリック・ウィズダムとプラトーン的に起用される可能性もある。

  • 年俸調停前の希望額提示期限 メジャー全体で33選手が合意に至らず

    2023.1.14 17:05 Saturday

     日本時間1月14日、メジャーリーグは各球団と年俸調停権を持つ選手がそれぞれ今季の年俸の希望額を提示し合う期限を迎えた。ピート・アロンソ(メッツ)、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、フアン・ソト(パドレス)ら多くの選手が年俸調停を回避して1年契約で合意したが、メジャー全体で33人の選手が球団との合意に至らなかった。最も人数が多いのはレイズ。ヤンディ・ディアス、ピート・フェアバンクス、ジェイソン・アダムといった主力選手を含む7人と合意できなかった。

     年俸調停権を持っている大谷翔平(エンゼルス)は昨年10月の時点ですでに年俸3000万ドルで合意し、年俸調停を回避している。期限を迎えた今日、ゲレーロJr.は年俸1450万ドル、フリオ・ウリアス(ドジャース)は年俸1425万ドル、アロンソは年俸1450万ドル、ソトは年俸2300万ドル、ジョシュ・ヘイダー(パドレス)は年俸1410万ドルで合意。多くの選手が年俸調停を回避するなか、メジャー全体で33人の選手が球団との合意に至らず、今後行われる年俸調停で今季の年俸を決めることになった。年俸調停の実施までに歩み寄る可能性は残されているが、年俸調停に突入した場合、妥協点を探るのではなく、球団側の提示額と選手側の希望額のどちらかが採用されることになる。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、合意に至らなかった33選手は以下の通り。なお、カッコ内の金額は(球団側の提示額/選手側の希望額)を表す。

    オリオールズ(1人)
    オースティン・ボース(170万ドル/200万ドル)

    ヤンキース(1人)
    グレイバー・トーレス(970万ドル/1020万ドル)

    レイズ(7人)
    ヤンディ・ディアス(555万ドル/630万ドル)
    ジェフリー・スプリングス(270万ドル/355万ドル)
    ハロルド・ラミレス(190万ドル/220万ドル)
    コリン・ポーシェ(117.5万ドル/130万ドル)
    ピート・フェアバンクス(150万ドル/190万ドル)
    ライアン・トンプソン(100万ドル/120万ドル)
    ジェイソン・アダム(155万ドル/177.5万ドル)

    ブルージェイズ(1人)
    ボー・ビシェット(500万ドル/750万ドル)

    ロイヤルズ(1人)
    ブレイディ・シンガー(295万ドル/332.5万ドル)

    ツインズ(1人)
    ルイス・アライズ(500万ドル/610万ドル)

    アストロズ(2人)
    クリスチャン・ハビアー(300万ドル/350万ドル)
    カイル・タッカー(500万ドル/750万ドル)

    エンゼルス(3人)
    ハンター・レンフロー(1125万ドル/1190万ドル)
    ジオ・ウルシェラ(840万ドル/1000万ドル)
    ルイス・レンヒーフォ(200万ドル/230万ドル)

    マリナーズ(3人)
    ディエゴ・カスティーヨ(295万ドル/322.5万ドル)
    テオスカー・ヘルナンデス(1400万ドル/1600万ドル)
    ディラン・ムーア(190万ドル/225万ドル)

    ブレーブス(1人)
    マックス・フリード(1350万ドル/1500万ドル)

    マーリンズ(2人)
    ジョン・バーティ(190万ドル/230万ドル)
    ヘスス・ルザード(210万ドル/245万ドル)

    メッツ(1人)
    ジェフ・マクニール(625万ドル/775万ドル)

    フィリーズ(2人)
    ホセ・アルバラード(320万ドル/370万ドル)
    セランソニー・ドミンゲス(210万ドル/290万ドル)

    ナショナルズ(1人)
    ビクター・ロブレス(230万ドル/260万ドル)

    ブリュワーズ(1人)
    コービン・バーンズ(1001万ドル/1075万ドル)

    パイレーツ(1人)
    チェ・ジマン(465万ドル/540万ドル)

    カージナルス(2人)
    ライアン・ヘルズリー(215万ドル/300万ドル)
    ヘネシス・カブレラ(95万ドル/115万ドル)

    ダイヤモンドバックス(1人)
    ジョシュ・ロハス(257.5万ドル/290万ドル)

    ドジャース(1人)
    トニー・ゴンソリン(300万ドル/340万ドル)

  • パイレーツがマカッチェンと1年契約で合意 2017年以来の古巣復帰

    2023.1.14 00:53 Saturday

     パイレーツファンにとって嬉しいニュースが飛び込んできた。日本時間1月14日、メジャーリーグ公式サイトでパイレーツを担当するジャスティス・デロスサントス記者が関係者から得た情報によると、パイレーツはブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていたアンドリュー・マカッチェンと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。マカッチェンは2013年にMVPを受賞するなど、パイレーツで活躍したかつての看板選手。2017年以来6年ぶりにマカッチェンがピッツバーグに戻ってくることになった。

     現在36歳のマカッチェンはメジャー最初の9年間をパイレーツで過ごしたあと、ジャイアンツ、ヤンキース、フィリーズを経て、昨季はブリュワーズと1年850万ドルで契約。主にDHで起用され、134試合に出場して17本塁打、69打点、8盗塁を記録したが、打率.237、出塁率.316、長打率.384、OPS.700と実力を発揮できたとは言い難いシーズンだった。

     パイレーツ時代は2011年から5年連続でオールスター・ゲームに選出されるなどスター選手として活躍し、2012年から4年連続シルバースラッガー賞、2012年にはゴールドグラブ賞も受賞。メジャー14年間で通算1895試合に出場して1948安打、392二塁打、287本塁打、1002打点、205盗塁、983四球を記録しており、2000試合、2000安打、400二塁打、300本塁打、1000四球の各マイルストーンはパイレーツのユニフォームを着て達成することになりそうだ。

     マカッチェンは2018年1月にカイル・クリック、ブライアン・レイノルズとのトレードでジャイアンツへ移籍。交換要員のレイノルズはマカッチェンの後継者としてチームの主力選手へ成長しており、レイノルズのトレードが成立しなければ、今季はピッツバーグで新旧のスター共演が実現することになる。起用法としては、ブリュワーズでプレーした昨季と同様にDH、左翼、右翼を兼任する形が有力だ。

  • マリナーズ フェリックス・ヘルナンデスが11人目の球団殿堂入りへ

    2023.1.13 12:14 Friday

     日本時間1月12日、マリナーズはフェリックス・ヘルナンデスが球団殿堂入りすることを発表した。マリナーズの球団殿堂入りを果たしているのはアルビン・デービス、デーブ・ニーハウス、ジェイ・ビューナー、エドガー・マルティネス、ランディ・ジョンソン、ダン・ウィルソン、ケン・グリフィーJr.、ルー・ピネラ、ジェイミー・モイヤー、イチローの10人。ヘルナンデスはマリナーズの球団殿堂の11人目のメンバーとなるが、現在36歳(セレモニー開催時点では37歳)のため、最年少での球団殿堂入りということになる。

     ヘルナンデスは2005年にメジャーデビューし、マリナーズのエースとして活躍。2019年シーズン終了後にFAとなり、2020年はブレーブスと契約したものの、新型コロナウイルスのパンデミックのなかで出場を辞退し、2021年はオリオールズと契約したが、シーズン開幕前に解雇されたため、結果的に15年間のメジャー生活をマリナーズ一筋で過ごすことになった。

     15年間で通算419試合(うち418先発)に登板して2729回2/3を投げ、10度の2ケタ勝利を含む169勝136敗、防御率3.42、2524奪三振を記録。最多勝1度、最優秀防御率2度、オールスター・ゲーム選出6度といった輝かしい実績を残し、2010年にはサイ・ヤング賞も受賞した。また、2012年8月15日(現地時間)のレイズ戦では現時点でメジャー最後の完全試合を達成。ヘルナンデスの球団殿堂入りセレモニーは8月12日(現地時間)のオリオールズ戦の試合前に行われるが、完全試合達成の記念日に近い日付が選ばれたようだ。

     マリナーズの球団殿堂入りを果たすためには、少なくとも5年間マリナーズでプレーし、引退から2年以上が経過していることが必要。また、フィールド上の活躍以外にも、フィールド外でもアメリカ北西部のコミュニティに好影響を与えていること、マリナーズやメジャーリーグのイメージアップに貢献していることなどが選考の際には考慮される。

     ジョン・スタントン会長は「キング」の愛称で親しまれたヘルナンデスの球団殿堂入りについて「ファンは2005年の初先発から2019年の最終登板まで、すべての試合でマリナーズのユニフォームを着たフェリックスに魅了されました。彼は2012年8月15日にマリナーズ史上唯一の完全試合を達成し、球団の歴史に名を刻みました。ファンはその日のことを決して忘れないでしょう」との声明を発表。「フェリックスは2010年のサイ・ヤング賞、2008年のメッツ戦での満塁本塁打など、通算418度の先発登板のなかで忘れられない思い出をたくさん残してくれました。完全試合達成から10年後の8月に球団殿堂入りすることは、マリナーズにおける彼の永久的な地位を象徴しています」と祝福した。

  • カージナルス ベンチコーチのマット・ホリデイが家庭の事情で辞任

    2023.1.13 11:24 Friday

     日本時間1月13日、カージナルスは昨年11月にベンチコーチに就任したばかりのマット・ホリデイが辞任し、ジョー・マクユーイングが新たにベンチコーチに就任したことを発表した。関係者の話によると、ホリデイが辞任したのは家庭の事情が理由。ホリデイはメジャー球団のコーチとなり、シーズン中に家族と離れて生活するのではなく、より多くの時間を家族と過ごすことを希望したようだ。マクユーイングは2017~20年にホワイトソックスのベンチコーチを経験。その経験を活かしてオリバー・マーモル監督をサポートしていく。

     カージナルスは今オフ、昨季ベンチコーチを務めたスキップ・シューマッカーがマーリンズの監督に就任するため退団。その後任として、2009~16年に中軸打者として活躍し、2011年にはワールドシリーズ制覇も経験したホリデイがベンチコーチに就任していた。昨年8月に球団殿堂入りを果たすなど、ファンからも愛される存在であるホリデイだが、「メジャーで指導者をやりたい」という希望とともに「できる限り家族のそばにいたい」という気持ちも持っていた。カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は「マットは家庭の事情で辞任した。我々は理解しているよ」とホリデイの気持ちに理解を示した。

     マクユーイングは現役時代、内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとしてメジャーで9年間プレーし、最初の2年間はカージナルスに在籍。1999年は自己最多の152試合に出場し、打率.275、9本塁打、44打点、7盗塁、OPS.730とまずまずの数字を残した。現役引退後はホワイトソックス傘下のマイナー球団で指導者としてのキャリアをスタートし、2012年には三塁ベースコーチとしてメジャー昇格。2017年からベンチコーチとなり、2021年から昨季まで再び三塁ベースコーチを務めていた。

     現役時代の1999年以来24年ぶりにカージナルスに復帰することになったマクユーイングについて、モゼリアック編成本部長は「マットの辞任は損失だけれど、この時期にジョーを雇うことができて興奮している。ベンチコーチの経験があり、カージナルスにも在籍していたことがある。理想的な人材だ」と語り、期待を寄せた。

  • ドジャースが正遊撃手確保 マーリンズとのトレードでロハスを獲得

    2023.1.12 11:08 Thursday

     トレイ・ターナーがフリーエージェント(FA)でフィリーズへ移籍し、二遊間が人材不足となっていたドジャースがようやくターナーに代わる正遊撃手を確保した。日本時間1月12日、ドジャースは球団15位のプロスペクト(若手有望株)だったジェイコブ・アマヤをマーリンズへ放出し、ミゲル・ロハスを獲得する1対1のトレードが成立したことを発表。これにより、二塁から遊撃に回る見込みだったギャビン・ラックスは引き続き二塁を守ることになり、二塁ラックス、遊撃ロハスで今季の二遊間が固まった。

     現在33歳のロハスは昨季マーリンズで140試合に出場して打率.236、6本塁打、36打点、9盗塁、OPS.606を記録。直近5年間のうち短縮シーズンの2020年を除く4度、規定打席に到達し、巧打堅守の正遊撃手としてマーリンズを支えてきた。昨季の打撃成績はレギュラーとしてはやや物足りないものの、守備面ではキャリアハイとなる守備防御点+15をマーク。「Statcast」が算出する守備指標OAAでも+8の好成績を残しており、少なくとも守備面では前任のターナー以上の実力の持ち主だ。

     ベネズエラ出身のロハスはマーリンズと2年1000万ドルの契約を結んでおり、今季が契約最終年。今季の年俸は500万ドルと安価である。また、2014年にドジャースでメジャーデビューを果たしており、9年ぶりの古巣復帰ということに。2014年12月、ドジャースがオースティン・バーンズ、クリス・ハッチャー、アンドリュー・ヒーニー、キケ・ヘルナンデスを獲得したトレードで、ディー・ゴードン、ダン・ヘイレンとともにマーリンズへ放出されて以来のドジャース復帰となった。

     マーリンズが獲得したアマヤは現在24歳の内野手。「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングではドジャースの15位にランクインしていた。まだメジャー経験はなく、昨季はマイナーAA級とAAA級で合計133試合に出場し、打率.261、17本塁打、71打点、6盗塁、OPS.795を記録。新天地マーリンズでメジャーデビューを目指す。

  • パドレスがネルソン・クルーズと1年100万ドルで合意 対左用DH

    2023.1.12 10:49 Thursday

     パドレスのボブ・メルビン監督は昨季DHに13人もの選手を起用したが、今季は2人のベテランスラッガーがDHを担うことになりそうだ。日本時間1月12日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パドレスはナショナルズからフリーエージェント(FA)となっていた42歳のベテラン、ネルソン・クルーズと1年100万ドルの格安契約を結ぶことで合意に至ったという。パドレスは今オフ、すでにマット・カーペンターと1年契約を結んでおり、右打者のクルーズと左打者のカーペンターがDHで併用される見込みだ。

     現在42歳のクルーズはメジャー18年間で通算2006試合に出場し、2018安打、459本塁打、1302打点、OPS.859を記録している強打者。シーズン40本塁打以上を4度、シーズン30本塁打以上を8度マークし、オールスター・ゲームに7度選出されているほか、シルバースラッガー賞も4度受賞している。しかし、42歳という年齢もあって衰えが目立つようになっており、昨季はナショナルズで124試合に出場したものの、打率.234、10本塁打、64打点、OPS.650と大きく成績を落とした。

     1年100万ドルという契約条件を見ても、パドレスがクルーズをDHのレギュラーとして考えていないことは明白であり、対左腕用のDHが主な役割になるとみられる。メインのDHとして起用される見込みのカーペンターは現在37歳で、昨季はヤンキースで47試合に出場して打率.305、15本塁打、37打点、OPS1.138の好成績をマーク。今季のパドレスは42歳のクルーズ、37歳のカーペンターという2人のベテランがDHでプラトーンを形成することになる。

     なお、パドレスの球団史上最高齢野手は通算1406盗塁のメジャー記録を持つリッキー・ヘンダーソンで、2001年のレギュラーシーズン最終戦(=トニー・グウィンの現役ラストゲーム)に出場した時点で42歳286日だった。クルーズは日本時間4月15日以降に出場すれば、このヘンダーソンの記録を塗り替える。ちなみに、球団史上最高齢投手はジェシー・オロスコ(2003年)の46歳90日である。

  • アスレチックスが藤浪と1年契約で合意 先発ローテに加わる見込み

    2023.1.12 10:30 Thursday

     日本時間1月12日、「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えたところによると、日本プロ野球の阪神タイガースからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた藤浪晋太郎は、アスレチックスと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。メジャーリーグ公式サイトでアスレチックスを担当するマーティン・ガイエゴス記者は「速い球を投げるこの右腕には複数のチームが興味を示していた。アスレチックスは彼を先発ローテーションに加える見込みだが、それが決め手となったのかもしれない」と伝えている。

     現在28歳の藤浪は阪神で10年間プレーし、通算189試合に登板して994回1/3を投げ、57勝54敗、11ホールド、防御率3.41、1011奪三振を記録。大阪桐蔭高校から2012年のドラフトで1位指名を受け、プロ1年目から3年連続で2ケタ勝利をマークしたが、その後は制球難に陥り、最初の3年で35勝を挙げたのに対し、直近7年では22勝にとどまっていた。しかし、身長197センチ、体重98キロという立派な体格から投げ込む100マイルの速球や威力のあるスプリッターとスライダーはメジャーのスカウトの目にも魅力的に映ったようだ。

     現在のアスレチックスは大規模なチーム再建を進めている最中であり、昨季は60勝102敗でアメリカン・リーグ西部地区の最下位、メジャー全体でもワースト2位の勝率に沈んだ。2ケタ勝利を記録した投手は1人もおらず、規定投球回をクリアしたのも左腕コール・アービン(9勝13敗、防御率3.98)だけという状況。ポール・ブラックバーン、ケン・ウォルディチャック、JP・シアーズ、ジェームス・カプリーリアン、エイドリアン・マルティネス、アダム・オラー、トレードで補強したカイル・ミュラー、FAで補強したドリュー・ルチンスキーらが先発ローテーションの枠を争う予定だが、そこに藤浪も加わることになる。

     なお、「Roster Resource」による現時点の予想ではアービン、ブラックバーン、カプリーリアン、ルチンスキー、藤浪の5人が開幕ローテーション入り。オラーがロングリリーフを担い、ウォルディチャック、ミュラー、シアーズ、マルティネスはマイナーAAA級でスタートするとの予想になっている。

  • Rソックス・ストーリーが右肘手術 復帰時期未定でWBC出場も絶望

    2023.1.11 10:13 Wednesday

     日本時間1月11日、レッドソックスはトレバー・ストーリーが右肘の手術を受けたことを発表した。チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)のハイム・ブルームによると、ストーリーはクリスマス前にスローイングの強度を上げたときから右肘に痛みを感じ始めていたという。「まだ復帰時期はわからない。2023年シーズン中のどこかで復帰できる可能性は排除していない」とブルーム。ストーリーは3月のワールド・ベースボール・クラシックにアメリカ代表として参加する意思を表明していたが、出場は絶望的となった。

     今回ストーリーが受けた手術は、「インターナル・ブレイス」と呼ばれる人工靭帯を使用するものであり、通常のトミー・ジョン手術とは異なる。そのため、ブルームは「トミー・ジョン手術ではないから今季中に復帰できる可能性は残されている」と説明している。レッドソックス移籍1年目の昨季、ストーリーは2度の故障者リスト入りによって94試合しか出場できなかったが、2度の離脱は右肘の故障によるものではなかった。ただし、ロッキーズ時代の2021年には右肘の炎症で故障者リスト入りしており、右肘に爆弾を抱えた状態だったのは間違いないだろう。

     レッドソックスは今オフ、FAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めに失敗。さらに正二塁手のストーリーを故障で欠くことになり、二遊間のレギュラーがいなくなってしまった。正中堅手キケ・ヘルナンデスを遊撃に回し、ユーティリティ・プレーヤーのクリスチャン・アローヨを二塁に入れることにより、現有戦力で穴埋めをすることもできるが、ブルームはトレードまたはFAでの補強に動く可能性を示唆している。

     トレードで内野手の補強に動く場合はジョーイ・ウェンドル(マーリンズ)、アメッド・ロサリオ(ガーディアンズ)、ポール・デヨング(カージナルス)らがターゲットとなりそうだ。FA補強に動く場合は、二塁手ならジョシュ・ハリソン、セザー・ヘルナンデス、ルーグネッド・オドーア、遊撃手ならエルビス・アンドルス、ホセ・イグレシアスらがまだ市場に残っている。

  • ツインズがコレアと6年2億ドルで合意! 最大10年2億7000万ドル

    2023.1.11 09:50 Wednesday

     日本時間1月11日、ツインズは自軍からフリーエージェント(FA)となっていたカルロス・コレアと6年2億ドルで再契約を結ぶことで合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、4年分のオプションが付属しており、すべてが行使された場合、10年2億7000万ドルの契約になるという。コレアはジャイアンツとメッツの身体検査をクリアできず、昨季所属したツインズとの再契約で決着。ツインズにとって年数面でも金額面でも球団史上最大のFA契約となった。

     ジャイアンツと13年3億5000万ドル、メッツと12年3億1500万ドルと合意していたコレアだが、いずれも身体検査をクリアできず、ツインズとの契約で保証されるのは6年2億ドル。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、コレアが2028年に575打席以上出場すると、2029年の年俸2500万ドルが保証され、2029年に550打席以上なら2030年は年俸2000万ドル、2030年に525打席以上なら2031年は年俸1500万ドル、2031年に502打席以上なら2032年は年俸1000万ドルで契約が自動更新されるという。コレアが打席数をクリアできなかった場合、ツインズにオプション行使の選択権が与えられるようだ。また、全球団に対するトレード拒否権も盛り込まれている。

     ヘイマン記者によると、コレアが身体検査をクリアできなかったあと、メッツがオファーした条件は6年1億5750万ドルだったという。これは当初の12年3億1500万ドルのちょうど半分であり、メッツは6年分のオプションも含めて12年3億1500万ドルという契約を与えようとしていたとみられるが、6年2億ドルをオファーしたツインズがメッツとの争奪戦を制した形となった。

     今オフのメッツはブランドン・ニモ、エドウィン・ディアスと再契約し、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナらを獲得したが、これらの補強は退団選手の穴埋めという意味合いが強く、コレアは初めて純粋な戦力アップと言える補強になるはずだった。「スティーブ・コーエン・オーナーがコレアを逃すとは思えない」との声も上がっていたが、コレアはツインズとの再契約を選択。コレアを逃したメッツの今後の動きにも注目が集まりそうだ。

  • ナショナルズがディッカーソンと契約合意 1年225万ドル+出来高

    2023.1.11 01:14 Wednesday

     日本時間1月11日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ナショナルズはカージナルスからフリーエージェント(FA)となっていたコリー・ディッカーソンと1年225万ドルで契約合意に至ったようだ。成績に応じた出来高が盛り込まれており、ディッカーソンは出来高を含めて最大300万ドルを手にすることができるという。左打ちのディッカーソンは左腕を苦手としており(昨季は26打数2安打で打率.077)、主に対右腕用の左翼手として起用されることになりそうだ。

     現在33歳のディッカーソンは昨季カージナルスで97試合に出場して打率.267、6本塁打、36打点、OPS.699を記録。3年連続で10本塁打未満に終わっているが、ロッキーズ時代の2014年に24本塁打、レイズ時代の2016年に24本塁打、2017年に27本塁打を放つなど、2014~19年に6年連続2ケタ本塁打をマークした実績があり、メジャー通算134本塁打、OPS.805を記録し、2017年にはオールスター・ゲームにも選出されている。また、パイレーツ時代の2018年に左翼手部門でゴールドグラブ賞も受賞したことがある。

     昨季は右腕に対して打率.286、OPS.743をマークしたが、左腕には打率.077、OPS.258と大苦戦。キャリア通算でも右腕には打率.287、118本塁打、OPS.836を記録しているのに対し、左腕には打率.259、16本塁打、OPS.693と苦しんでおり、ここ数年は対右腕用のプラトーン要員として起用されることが多くなっている。ナショナルズに加わる今季もその起用法に大きな変更はなさそうだ。

     ナショナルズの外野陣はビクター・ロブレスが中堅、レーン・トーマスが右翼のレギュラーに予定されている。ディッカーソンは右打ちのアレックス・コールやストーン・ギャレットとのプラトーンで左翼手として起用されることになるだろう。

  • マーリンズがクエトを獲得へ ロペスら先発投手陣のトレード加速か

    2023.1.11 00:31 Wednesday

     先発投手のトレード放出を検討中であることが報じられているマーリンズが実績十分のベテラン右腕の獲得に成功したようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者などが報じたところによると、マーリンズはホワイトソックスからフリーエージェント(FA)となっていたジョニー・クエトと1年850万ドル+球団オプション1年で合意。ベテラン右腕を確保したことにより、パブロ・ロペス、ヘスス・ルザード、トレバー・ロジャースら先発投手陣の放出に向けたトレード交渉が加速しそうだ。

     現在36歳のクエトは昨季ホワイトソックスで25試合(うち24先発)に登板して158回1/3を投げ、8勝10敗、防御率3.35、102奪三振を記録。投球イニング数は18勝5敗、防御率2.79の好成績を残した2016年以降では最も多く、8勝を挙げたのも2017年以来5年ぶりだった。メジャー生活15年で2ケタ勝利6度を含む通算143勝の実績を誇るベテランであり、経験不足の若手が多いマーリンズ先発陣に豊富な経験を還元することも期待される。

     今季の年俸は600万ドル、来季の契約は年俸1050万ドルの球団オプション(またはバイアウト250万ドル)であることが報じられており、クエトには今季の年俸600万ドルとバイアウトの250万ドルを合計した850万ドルが保証される。球団オプションが行使された場合、2年間の総額は1650万ドルになる。

     マーリンズは昨季のサイ・ヤング賞投手であるサンディ・アルカンタラを中心に、ロペス、ルザード、ロジャース、エドワード・カブレラ、ブラクストン・ギャレットなど先発ローテーションの駒が揃っているが、アルカンタラを除く先発投手のトレード放出を検討していることが報じられている。クエトの獲得によって先発投手陣は人員余剰となっており、トレードの噂が絶えないロペスを筆頭に、今後はトレード市場での動きが注目されることになりそうだ。

  • エンゼルスがフィリップスを獲得 「4人目の外野手」として起用へ

    2023.1.10 14:13 Tuesday

     日本時間1月10日、エンゼルスはオリオールズからフリーエージェント(FA)となっていた好守の外野手、ブレット・フィリップスと1年契約を結んだことを発表した。1年120万ドルのメジャー契約であることが報じられており、ロースターの枠を空けるために救援右腕オースティン・ウォーレンがDFAとなった。フィリップスは高い守備力だけでなく、リーダーシップにも定評のある選手。なお、フィリップスの加入により、ジョー・アデルとミッキー・モニアックの2選手は今季の開幕をマイナーで迎えることになりそうだ。

     限られた予算のなかで先発左腕タイラー・アンダーソン、強打の内野手ブランドン・ドルーリー、剛腕リリーバーのカルロス・エステベス、強肩強打のハンター・レンフロー、好打好守のジオ・ウルシェラを獲得し、2014年以来9年ぶりのポストシーズン進出を目指して着実に戦力アップを遂げている今オフのエンゼルス。次なる一手は左翼テイラー・ウォード、中堅マイク・トラウト、右翼レンフローの外野トリオを支える「4人目の外野手」の確保だった。

     現在28歳のフィリップスは、レイズでプレーした2021年に自己最多の119試合に出場し、打率.206、13本塁打、44打点、14盗塁、OPS.727を記録。昨季はレイズで75試合、オリオールズで8試合、合計83試合に出場して打率.144、5本塁打、15打点、7盗塁、OPS.466と大きく成績を落とした。最大の魅力は守備力の高さで、外野での守備防御点は2021年の+11を筆頭に、メジャー6年間すべてプラスの数値を記録。昨季も外野3ポジション合計で+7をマークした。外野3ポジションをどこでもこなせるため、「4人目の外野手」にうってつけの存在だ。

     フィリップスが加入したことにより、アデルとモニアックの両若手外野手はマイナーAAA級でシーズンをスタートする可能性が極めて高くなった。メジャーで「4人目の外野手」として不定期な出場機会を与えるよりも、マイナーでレギュラーとして実戦経験を積ませたいのだろう。なお、メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は「エンゼルスがアデルのトレードを決断する可能性もある」と伝えている。

  • ブルージェイズがベルトと1年930万ドルで合意 主にDHで起用か

    2023.1.10 13:52 Tuesday

     日本時間1月10日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ブルージェイズはジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていた34歳のベテラン一塁手、ブランドン・ベルトと1年930万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ベルトはジャイアンツ一筋12年のメジャー生活で2度の世界一に貢献し、通算175本塁打を記録。ブルージェイズの一塁にはブラディミール・ゲレーロJr.がいるため、ベルトは主に対右投手用の指名打者(DH)として起用されることになりそうだ。

     ベルトはメジャー最初の9シーズンで1度も20本塁打以上を記録したことがなく、一塁手としては長打力に欠ける印象のある選手だったが、短縮シーズンの2020年に51試合で打率.309、9本塁打、30打点、OPS1.016の好成績をマーク。翌2021年は故障で97試合の出場にとどまったものの、打率.274、29本塁打、59打点、OPS.975を記録し、前年の活躍がフロックではないことを証明した。しかし、昨季も故障に悩まされ、78試合で打率.213、8本塁打、23打点、OPS.676と低迷。シーズン終了後にFAとなり、現在に至るまで契約が決まらない状況が続いていた。

     ブルージェイズはラインナップが右打者偏重になっていたため、今オフは左打者の補強に力を入れている。トレードでテオスカー・ヘルナンデス、ルルデス・グリエルJr.という2人の右打者を放出し、FAでケビン・キアマイアー、トレードでドールトン・バーショと左打者を補強。さらにベルトも加え、打線の左右のバランスは一気に改善された。

     ブルージェイズにはゲレーロJr.という不動の正一塁手がいるため、ベルトは主に対右投手用のDHを担うことになる。ダニー・ジャンセンがマスクを被るときは正捕手アレハンドロ・カークがDHに回る予定だが、メジャーリーグ公式サイトでブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「DHでの打席数はベルトが最も多くなる可能性が高い」と予想。もちろんゲレーロJr.の休養日には慣れ親しんだ一塁の守備に就く機会もあるはずだ。

  • メッツと交渉難航中のコレア ツインズ再契約に向けて交渉が加速か

    2023.1.10 13:24 Tuesday

     日本時間1月10日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者とダン・ヘイズ記者が報じたところによると、メッツとの契約交渉が難航しているカルロス・コレアは、昨季所属したツインズとの再契約に向けて交渉を加速させているようだ。両記者は「ツインズとコレア陣営の交渉が話し合いが加速し始めた」とリポート。ツインズはコレアとジャイアンツが13年3億5000万ドルの超大型契約で合意する前に10年2億8500万ドルのオファーを提示しており、その後も定期的にコレア陣営とコンタクトを取っていたとみられる。

     オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは現在28歳。昨季は136試合に出場して打率.291、22本塁打、64打点、OPS.834をマークした。昨年12月にジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意したものの、身体検査をクリアできず破談となり、直後にメッツと12年3億1500万ドルで合意。ところが、メッツの身体検査もクリアできず、契約条件を見直すために交渉が続けられていたが、コレア陣営の姿勢にメッツが「イライラし始めている」ことが報じられていた。

     ジャイアンツとメッツが懸念しているのは、コレアがアストロズのマイナーにいた2014年に骨折し、手術を受けた右足首の状態だ。しかし、コレアはそれ以降、右足首の故障を理由に戦列を離れたことはなく、代理人のスコット・ボラスは一貫して「コレアの足首に問題はない」と主張している。コレア陣営としては、右足首の故障で戦列を離れた実績がない以上、それを理由とした契約条件の引き下げには応じたくないということだろう。

     資金力ではジャイアンツやメッツには敵わないものの、コレアとメッツとの交渉が難航していることにより、コレアと再契約を結ぶチャンスが出てきたツインズ。現時点ではトレード補強したカイル・ファーマーが正遊撃手に予定されているが、このチャンスを生かしてコレアと再契約できるか注目だ。

  • 殿堂入り投票結果発表まで2週間 現時点の得票率トップはローレン

    2023.1.9 12:26 Monday

     2023年度のアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表は、日本時間1月25日(現地時間1月24日)に行われる。結果発表まであと2週間ほどとなったが、ライアン・シボドー氏が運営する「ホール・オブ・フェイム・トラッカー」によると、現時点で明らかになっている120人分の投票を集計すると、スコット・ローレン(得票率80.6%)とトッド・ヘルトン(同79.1%)の2人が当選ラインの得票率75%を超えている。このまま2人が当選し、時代委員会で選ばれたフレッド・マグリフとともに、新たな殿堂入り選手となるのだろうか。

     今年の殿堂入り候補者は、前年からの生き残り組(得票率5%以上)14人と新たに有資格者となった14人を合計した28人。ローレンとヘルトンは、前年からの生き残り組のなかでトップ2の得票率(ローレン63.2%、ヘルトン52.0%)を記録していた候補者であり、デービッド・オルティス(殿堂入り)、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カート・シリング、サミー・ソーサ(いずれも有資格期間10年が終了)の大物5人の名前が投票用紙から消えたなかで、着実に得票率を伸ばしている印象だ。十分に殿堂入りのチャンスはあるだろう。

     大物5人が消えたことにより、他の候補者も得票率を伸ばしており、ビリー・ワグナー(71.3%)、アンドリュー・ジョーンズ(69.8%)、ゲーリー・シェフィールド(68.2%)も当選ラインの得票率75%に迫っている。一方、新たに有資格者となった14人のなかで一番の大物と言われるカルロス・ベルトランは、アストロズ時代の2017年の不正なサイン盗みに関与したことが影響しているのか、現時点での得票率は56.6%にとどまっている。

     今年の殿堂入り候補者のなかで唯一、有資格最終年の10年目を迎えているジェフ・ケントは現時点で得票率49.6%と苦戦中。ステロイド問題がつきまとうアレックス・ロドリゲスとマニー・ラミレスは、それぞれ得票率45.7%、43.4%と支持が広がっていない。ボンズやクレメンスが殿堂入りできなかったことを考えると、この2人の殿堂入りも極めて難しいと思われる。

     また、新たに有資格者となった14人のうち、12人は得票率0%と厳しい現実を突きつけられている。ベルトラン以外に得票しているのは、フランシスコ・ロドリゲス(得票率8.5%)だけ。まずは得票率5%の生き残りラインを超え、次回以降に望みをつなぐことが目標となるだろう。

     なお、現時点で判明しているのは120人分(匿名9人を含む)の投票内容だけであり、これは全体の3分の1程度に過ぎない(投票自体はすでに締め切られている)。ローレンとヘルトンがこのまま当選ライン以上の得票率をキープできるのか、ワグナーやジョーンズがさらに得票率を伸ばして当選ラインを超えるのか、今後の動きが注目される。

  • Wソックスの守護神ヘンドリックス 非ホジキンリンパ腫の治療開始

    2023.1.9 10:53 Monday

     日本時間1月9日、ホワイトソックスの守護神リアム・ヘンドリックスは自身のインスタグラムを更新し、非ホジキンリンパ腫の治療を開始することを公表した。ホワイトソックスのリック・ハーンGMは「リアムがプレーできるかどうかについて、最短でもシーズン開幕前に最新情報が得られる見込みはない」と話しており、今季開幕には間に合わない可能性が高い。オーストラリア代表としてのワールド・ベースボール・クラシック出場も絶望的だろう。SNS上ではヘンドリックスのもとに多くの応援メッセージが届けられている。

     ヘンドリックスは自身のインスタグラムで「私はプロのアスリートとして、自分の立場を利用し、自分自身や妻、家族にとって身近な問題に光を当てることで、できるかぎり最も前向きな目標を達成するよう努めてきました。その考え方に基づき、ここ数日で知った私自身の個人的な健康情報を、私なりの解釈でお伝えしたいと思います」「私は最近、非ホジキンリンパ腫と診断されました。『がん』という言葉を聞いたとき、毎年何百万もの家族がそうであるように、私たち夫婦も衝撃を受けました。しかし、私はこの戦いを受け入れ、これまでの人生における他の困難と同じように、この新たな挑戦を乗り越えていくことを決意しています」「明日から治療が始まりますが、完全に回復し、できるだけ早くマウンドに戻ることができると確信しています。妻、家族、チームメイト、ホワイトソックス球団からのサポートと、医師の治療とケアがあれば、必ず乗り越えられると確信しています」と非ホジキンリンパ腫の治療を受けることを公表し、自身の思いを伝えた。

     これを受け、ハーンGMは「現時点で我々は野球選手としてのリアムではなく、1人の人間としてのリアムのことを思っています。シカゴ・ホワイトソックスの球団組織、スタッフ、チームメイト、そしてもちろんホワイトソックスのファンたちも、これから数ヶ月間、リアムとクリスティのことを応援してくれるでしょう。私はリアムのことをよく知っているので、彼が再びホワイトソックスのために投げてくれると楽観視しています。それまでのあいだ、彼らのプライバシーを尊重しつつ、彼がこの難局に立ち向かうために、彼自身と彼の家族を全力でサポートしていきます」とのコメントを発表。ホワイトソックスはチーム一丸となって、難病に立ち向かうヘンドリックスを応援していく。

  • ブルージェイズの先発5番手は? 現時点での最有力候補は菊池雄星

    2023.1.8 11:04 Sunday

     ブルージェイズは今オフ、メッツからフリーエージェント(FA)となったクリス・バシットを獲得し、アレック・マノア、ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオスと合わせて強力な先発四本柱が完成した。しかし、先発5番手がまだ固まっておらず、現時点では移籍1年目の昨季に防御率5.19と大きく期待を裏切った菊池雄星が最有力候補となっている。トミー・ジョン手術から戻ってくる予定の柳賢振(リュ・ヒョンジン)や有望株リッキー・ティードマンも控えているが、補強に動く可能性もありそうだ。

     昨季のブルージェイズはベリオス、ゴーズマン、柳、マノア、菊池という開幕ローテーションでスタート。ところが、柳がヒジの故障で6試合しか投げられず、ベリオスと菊池も安定感を欠き、計算できる先発投手がゴーズマンとマノアの2人だけという苦しい状況に陥った。柳の代役としてローテ入りしたロス・ストリップリングが10勝4敗1セーブ、防御率3.01の好成績を残して救世主となったものの、夏場にトレードで補強したミッチ・ホワイトは0勝5敗、防御率7.74と期待を裏切り、菊池はブルペンに配置転換。結局、先発5番手の穴を埋められず、オープナー戦法で乗り切った試合も多かった。

     今オフはジャイアンツへ流出したストリップリングに代わる先発投手としてバシットを獲得したが、昨年6月にトミー・ジョン手術を受けた柳は7月の復帰を目指しており、開幕時の戦力としては計算できない。球団1位の有望株であるティードマンはまだ20歳で、AA級での登板経験は4試合、AAA級での登板経験はなく、今季中にメジャーデビューしてくれれば御の字といったところ。菊池とホワイトが先発5番手を争うという昨季と大差ない状況になっており、メジャーリーグ公式サイトでブルージェイズを担当するキーガン・マシソン記者は「昨季はストリップリングがチームを救ったが、それは毎年起こるようなことではない」と先発陣の層の薄さを不安視する。

     よって、さらなる補強に動く可能性もあるが、FA市場に有力な先発投手はほとんど残っていない。7月に柳が戻ってくることを考えれば、最初の3ヶ月を菊池、ホワイト、元有望株のネイト・ピアソンらで乗り切ることも十分に考えられる。3年3600万ドルの契約を結んでいる菊池にとっては、「不動の先発5番手」の座を手に入れるチャンスであり、特に柳が復帰してくるまでの3ヶ月は重要な期間となる。

  • フィリーズがトレードで球宴2度の左腕ソトとクレメンス四男を獲得

    2023.1.8 10:23 Sunday

     日本時間1月8日、フィリーズはタイガースにマット・ビアーリング、ニック・メイトン、ドニー・サンズの3選手を放出し、グレゴリー・ソトとコディ・クレメンスの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「我々は放出した選手のことを気に入っていたから簡単なトレードではなかった。しかし、少なくともあと3年保有できる質の高いリリーバーを手に入れることができた」とコメント。オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るソトはブルペンの中心メンバーとして期待される。

     今回のトレードにおける目玉はフィリーズが獲得したソトだ。27歳の救援左腕で、昨季は64試合に登板して60回1/3を投げ、2勝11敗30セーブ、2ホールド、防御率3.28、60奪三振を記録。2年連続でオールスター・ゲームに選出された。フリーエージェント(FA)になるのは最短で2025年シーズン終了後であり、フィリーズは少なくともあと3年保有可能。今オフのフィリーズはソトのほかにもクレイグ・キンブレル、マット・ストラームらをブルペンに加えており、ホセ・アルバラード、セランソニー・ドミンゲスらも含め、救援投手の層はかなり厚くなった。

     ソトとともにフィリーズへ移籍するクレメンスは、史上最多のサイ・ヤング賞7度を誇るロジャー・クレメンスの四男として知られる26歳の内野手。昨年5月にメジャーデビューし、昨季は57試合に出場して打率.145、5本塁打、17打点、1盗塁、OPS.505という成績だった。

     タイガースが獲得したビアーリングは26歳の外野手で、メジャー2年目の昨季は自己最多の117試合に出場し、打率.246、6本塁打、32打点、7盗塁、OPS.648を記録。左腕に強く、新天地では左打者のオースティン・メドーズやアキル・バドゥーとのプラトーンで起用されることが予想されている。

     メイトンは25歳のユーティリティ・プレーヤーで、昨季は35試合に出場して打率.250、5本塁打、17打点、0盗塁、OPS.855を記録。二塁、三塁、遊撃、左翼、右翼の5ポジションに加え、投手としても2試合に登板した。

     サンズは26歳のプロスペクト捕手で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではフィリーズの21位にランクインしていた。メジャーでの出場は昨季の3試合(3打数0安打)だけだが、昨季マイナーAAA級では57試合で打率.308、出塁率.413、OPS.841をマークしており、今後の成長が楽しみな選手だ。

« Previous PageNext Page »