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  • 日本時間3月4日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.4 17:50 Monday

     日本時間3月4日、メジャーリーグではオープン戦17試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【タイガース1-7ヤンキース】
    ヤンキースの田中将大が今年のオープン戦初登板。初回、先頭のダズ・キャメロンにいきなり三塁打を浴びたものの、二者連続三振と外野フライでピンチを切り抜け、2回表と3回表は打たせて取るピッチングでいずれも三者凡退に抑えた。結局、三塁打のあとは九者連続で打ち取り、3回1安打無失点の見事なピッチング。上々のオープン戦初登板となった。試合は両軍の合計8得点がいずれも本塁打から生まれる展開に。ヤンキースはブレット・ガードナー(2発)、アーロン・ジャッジ(2発)、ゲーリー・サンチェス、イサイアー・ギリアムと合計6本のホームランが飛び出す一発攻勢で、タイガースに7対1で快勝した。

    【ホワイトソックス4-13カブス】
    カブスのダルビッシュ有がオープン戦2度目の登板に臨んだ。前回登板では制球面の不安を露呈したものの、この日はそれをしっかり修正し、終始危なげのないピッチングを展開。初回一死からヨアン・モンカダにストレートの四球を与えたが、2イニングを投げて許した走者はこの1人だけだった(2回無安打無失点)。試合は2回裏にカブス打線が爆発し、クリス・ブライアントの3ラン、デービッド・ボーティとイアン・ハップのタイムリー二塁打などで大量8得点。その後、ホワイトソックスが一発攻勢で反撃に出たものの、カブスが13対4で大勝した。

    【レンジャーズ3-6ドジャース】
    ドジャースの前田健太がオープン戦2度目の先発。初回、1番のハンター・ペンスをストレートの四球で歩かせると、ウィリー・カルフーンのヒットで無死一・三塁のピンチを背負い、ノマー・マザーラの内野ゴロ、マット・デービッドソンの2ランであっという間に3点を失った。しかし、その後は立ち直り、1回表二死から2回表二死まで三者連続三振。2回2安打3失点という内容でマウンドを降りた。初回に前田が3点を失ったドジャースは、2回裏に1点を返すと、続く3回裏にはアレックス・ベルドゥーゴのタイムリー二塁打などで4点を奪って逆転に成功。6回裏にはオマー・エステベスにソロ本塁打が飛び出し、レンジャーズに6対3で逆転勝利を収めている。

  • ロッキーズ 主砲・アレナードの2番起用を検討か

    2019.3.4 12:50 Monday

     ロッキーズのバド・ブラック監督によると、ロッキーズは今季、主砲のノーラン・アレナードを2番打者として起用することを検討しているようだ。アレナードの打席数を増やし、チームの勝利につなげる狙いがあるという。レギュラーシーズン開幕までのオープン戦期間中に「2番・アレナード」をテストし、最終的な決断を下す見込みだ。

     オープン戦に入ってから2番打者としての起用が続いているアレナードは「チームの勝利を手助けするためなら何でもするよ」と語り、2番を打つことに前向きな姿勢を示した。すでに2番起用について指揮官との話し合いを行っており、2番に慣れるために、オープン戦では2番打者としての起用が続いているという。

     「もう少しだけ時間がかかるかな。まだ(2番に)慣れていないけど、(2番を打つのは)悪いことではない。多くの強打者が2番を打っているし、監督は僕の後ろに3番打者が控えることで、僕に打ちやすいボールが来ることを期待しているみたいだね」とアレナード。これまで、キャリア通算で23試合(先発出場は22試合)しか2番打者の経験がないアレナードだが、経験の少なさはさほど問題にはならないだろう。

     アレナードが2番に入ることにより、ブラックは左打者と右打者が交互に並ぶ「ジグザグ打線」を組むことができる。指揮官は1番から順にチャーリー・ブラックモン(左)、アレナード(右)、ダニエル・マーフィー(左)、トレバー・ストーリー(右)、デービッド・ダール(左)、イアン・デズモンド(右)というオーダーを思い描いているようだ。

     昨季のナ・リーグでは、3番打者が合計10856打席、4番打者が合計10609打席だったのに対して、2番打者は11103打席。アレナードが2番を打てば、昨季3度目の本塁打王に輝いた強打者により多くの打席が巡ってくるのは確実だ。それは、試合終盤の重要な場面でアレナードに打順が回ってくる可能性が上昇することを意味する。

     「2番・アレナード」が見事にハマれば、伝統的に強力なロッキーズ打線は、さらに破壊力を増すことになりそうだ。

  • Rソックス・コーラ監督 クローザー決定を急がない方針

    2019.3.4 12:10 Monday

     クレイグ・キンブレルの退団により、レッドソックスのクローザーを誰が務めるのかということに大きな注目が集まっている。しかし、アレックス・コーラ監督はクローザーの決定を急ぐつもりはないようだ。指揮官は各投手のオープン戦でのパフォーマンスを見て、ミーティングを重ね、レギュラーシーズン開幕日までにクローザーを誰に任せるのか、あるいは複数の投手を使い分けるのかを決定する方針だという。

     コーラは「クローザー候補が誰なのか、ということは把握しているよ。クローザーについてのプランは、レギュラーシーズン開幕日にわかるだろう。まだオープン戦は(全体を9イニングとすれば)3イニングか4イニングくらいしか消化していないからね。現時点で言えることはこれくらいだよ」と語り、自身の構想について多くを語らなかった。

     もし、レッドソックスが誰か1人にクローザーを任せるとすれば、マット・バーンズが最有力候補と見られている。3年連続で62試合以上に登板し、防御率と奪三振率を毎年向上させているバーンズは、昨年のポストシーズンでも10試合で防御率1.04の好投を披露。指揮官が信頼を置くリリーフ右腕だ。

     もう1人の有力候補と見られるライアン・ブレイシアは、右足小指の感染症により調整が遅れている。指揮官は開幕には間に合うと想定しているようだが、バーンズに後れを取っているのは否定できない。

     ほかには、タイラー・ソーンバーグ、ヒース・ヘンブリー、ブランドン・ワークマンらも候補となる。また、ブルペンでの起用が有力視され、クローザー候補に挙げる声もあるナックルボーラーのスティーブン・ライトは、左膝の故障の影響により調整が遅れている。

     「試合終盤にアウトを取ることのできる投手は揃っている」と自軍のブルペンに自信を見せるコーラ。クローザーの座の行方も気になるところだが、指揮官が「みんなが健康かつ準備が整った状態で開幕を迎えられるのがベストだね」と語るように、まずは各投手が万全の状態で開幕を迎えることが最優先だろう。

  • レンジャーズがツインズからグラニット外野手を獲得

    2019.3.4 11:15 Monday

     日本時間3月4日、レンジャーズはマイナーの右腕、ゼイビアー・ムーアをツインズへ放出し、外野手のザック・グラニットを獲得するトレードが成立したことを発表した。グラニットは、ツインズがマーウィン・ゴンザレスと正式に契約を結んだ際にDFAとなり、40人枠から外されていた。また、レンジャーズはグラニットの枠を用意するために、左肩の手術を受けてリハビリを続けている外野手のスコット・ハイネマンを60日間の故障者リストに登録している。

     現在26歳のグラニットは、2013年のドラフトでツインズから14巡目指名を受けてプロ入りし、2017年7月にメジャーデビュー。この年は40試合に出場して打率.237、1本塁打、13打点、2盗塁、OPS.611をマークし、9三振に対して12四球というアプローチの良さが光った。しかし、昨季は利き腕ではない右肩の故障に悩まされ、メジャーでの出場機会はなし。AAA級でも68試合の出場にとどまり、打率.211、0本塁打、4打点、9盗塁、OPS.527と不本意なシーズンを過ごした。今年のオープン戦では、ここまで5打数ノーヒットに終わっている。

     2016年にAA級で56盗塁をマークしているように、スピードが魅力の外野手であり、マイナーでは主にセンターを守ってきた。また、マイナーでは年間69三振が自己最多とコンタクト能力の高さも魅力であり、故障が癒えてメジャーのレベルに適応できれば、俊足巧打の外野手として面白い存在になりそうだ。

     一方、ツインズへ移籍することになったムーアは、その後まもなくインターナショナル・ボーナスプール・マネー75万ドルとの交換で、オリオールズへ移籍することが決定している。ムーアは2017年のドラフトでレンジャーズから16巡目指名を受けた20歳のリリーフ右腕であり、マイナーでは2シーズンで通算25試合に登板し、0勝1敗、2セーブ、防御率5.35という成績を残している。

  • 2015年サイ・ヤング賞左腕 カイケルの動向は?

    2019.3.4 10:55 Monday

     3月に突入し、レギュラーシーズン開幕が数週間後に迫るなか、2015年にア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたダラス・カイケルがまだフリーエージェント市場に残ったままとなっている。複数年の大型契約を模索しながらも、ここまでなかなか自身の市場が発達しないカイケル。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、カイケルを獲得する可能性があるチームとしてパドレス、ブレーブス、アストロズの名前を挙げている。

     今オフのフリーエージェント市場において、カイケルはパトリック・コービンと並ぶトップクラスの先発左腕として注目を集めるはずだった。ところが、コービンが早々にナショナルズと6年1億4000万ドルの契約を結んだのと対照的に、カイケルには具体的な契約交渉の話すら出ず、いまだ市場に残ったまま。調整期間を考えると、開幕から先発ローテーションの一角としてフル稼働するためには、そろそろタイムリミットが迫っている。

     マニー・マチャドの獲得に成功したパドレスは、数年後の黄金期到来に向けて着々と準備を進めているが、パドレスが抱える多数のプロスペクトたちがメジャーに到達するにはもう少し時間がかかる見込み。それまでの「つなぎ役」として、あるいは今後メジャーに上がってくるプロスペクトたちの「生きた手本」として、カイケル獲得を目指すのは決して悪い選択ではないだろう。

     ブレーブスは、同地区ライバルのフィリーズがド派手な戦力補強を展開していることもあり、地区連覇に向けて補強の必要性を感じていてもおかしくない。スプリング・トレーニングでは、先発ローテーションの一角を担うマイク・フォルティネビッチが肘、ケビン・ゴースマンが肩の状態に不安を抱えており、そうしたチーム事情にもカイケルはフィットする存在だ。しかし、両投手の状態はそれほど深刻ではなく、ブレーブスがカイケル獲得に動く可能性は低いとする声もある。

     カイケルが昨季まで在籍したアストロズも、獲得候補の1つではあるものの、その可能性は低いと見られる。ただし、カイケルの実力をどのチームよりも理解しているのはアストロズであり、先発3番手以降が万全とは言えない状況であることを考えると、短期契約での再契約を目指す可能性はゼロではないだろう。

  • 日本時間3月3日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.3 15:30 Sunday

     日本時間3月3日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【マリナーズ0-8ロイヤルズ】
    マリナーズの菊池雄星がオープン戦2度目の登板に臨んだ。ロイヤルズ打線を相手に最初の2イニングはいずれも三者凡退に抑えたものの、3回裏はヒットと死球で一死一・二塁のピンチを背負い、ビリー・ハミルトンのタイムリー二塁打とウィット・メリーフィールドの内野ゴロで2失点。3回2安打2失点という内容でマウンドを降りた。マリナーズ打線はロイヤルズの6投手の前にわずか7安打に封じられ、無得点。「7番・右翼」で先発出場したイチローも2打数ノーヒットに終わった。試合は8対0でロイヤルズが完勝。菊池にはオープン戦初黒星が記録された。

    【ジャイアンツ6-7パドレス】
    10年3億ドルの大型契約でパドレスに加入したマニー・マチャドが「2番・三塁」でオープン戦初出場。初回の第1打席はセカンドフライに終わったが、2回裏の第2打席では四球を選び、1打数ノーヒット1四球で新天地デビュー戦を終えた。試合はパドレスが2回裏にハンター・レンフローのタイムリーで1対1の同点に追い付き、さらにイアン・キンズラーの3点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。その後、両軍が点を取り合ったものの、パドレスが最後までリードを守り抜き、7対6でジャイアンツを破った。

    【ヤンキース7-8パイレーツ】
    昨年、脳内出血で倒れたダニー・ファークアー(当時ホワイトソックス、現ヤンキース)が4回裏から2番手としてマウンドへ。一死一・二塁のピンチでケビン・クレイマーにタイムリーを浴び、味方のエラーも絡んで同点とされ、さらにスティーブン・バロンにもタイムリーを浴びて逆転を許してしまったものの、メジャー復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。試合はファークアーの炎上により逆転を許したヤンキースが最終回に3点を奪って追い上げたが、残念ながら一歩及ばず。パイレーツが8対7で逃げ切った。

  • 「大物FAドミノ」 次に動くのは最強守護神・キンブレルか

    2019.3.3 14:20 Sunday

     2月後半以降、マニー・マチャド、ブライス・ハーパーと次々に大物フリーエージェント選手が契約先を決めている。その「大物FAドミノ」において、次に契約を決めると目されているのがメジャー最強のクローザー、クレイグ・キンブレルだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンによると、ナショナルズ、ブレーブス、そしてフィリーズのナ・リーグ東部地区3球団がキンブレル獲得に興味を示しているようだ。

     ローゼンタールは、ナショナルズがキンブレルに対して長期契約をオファーする可能性があることを伝えている。ヘイマンも同様に、ナショナルズがキンブレル獲得を目指していることを伝えており、総額8000万~1億ドル前後の5~6年契約を希望していると見られるキンブレルに対して、どのようなオファーが提示されるのか注目が集まっている。ナショナルズはすでにショーン・ドゥーリトル、カイル・ベアクロー、トレバー・ローゼンタールとクローザー経験のあるリリーバーを3枚抱えているが、キンブレルが加わればさらに強固なブルペンが完成することになる。

     また、ローゼンタールは、クローザー候補のA.J.ミンターが肩のコンディションに不安を抱えているブレーブスがキンブレル獲得に乗り出す可能性があることを指摘。ただし、キンブレルの古巣であるブレーブスは、短期契約での獲得を望んでいるようだ。とはいえ、同地区ライバルのフィリーズやメッツが大型補強を展開し、戦力の大幅アップに成功したことを考えると、それに対抗せざるを得ないブレーブスは方針を転換する可能性もある。

     さらに、ヘイマンはフィリーズがハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えたことにより、キンブレル獲得が可能であることを指摘。昨年のポストシーズンで不甲斐ないパフォーマンスに終始したとはいえ、レッドソックスでの3年間で108セーブ、防御率2.44をマークしたように球界有数のクローザーであることに変わりはなく、本気でワールドシリーズ制覇を目指すチーム作りを続けているフィリーズがキンブレル獲得に乗り出す可能性は否定できないだろう。

  • エンゼルス トラウト契約延長に最低10年3億5000万ドルを準備か

    2019.3.3 13:50 Sunday

     マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドル、ブライス・ハーパーがフィリーズと13年3億3000万ドルの巨額契約を結ぶなか、エンゼルスは球界最高の選手に史上最高額の契約をオファーする準備があるようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、エンゼルスはマイク・トラウトとの契約延長に際し、「少なくとも」10年3億5000万ドルの超大型契約をオファーすることを検討しているという。この契約が実現すれば、総額と年平均額の両方で史上最高額を更新することになる。

     日本時間3月3日、フィリーズはハーパーとの契約成立を正式に発表。総額3億3000万ドルの契約は、2014年にジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)がマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルを上回り、史上最高額の契約となった。しかし、この記録は近い将来に更新されることが確実視されている。エンゼルスとトラウトの契約延長交渉が控えているからだ。

     もちろん、エンゼルスが実際に10年3億5000万ドルのオファーを提示するかどうか、またはトラウトがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではない。現在、トラウトはエンゼルスと2020年までの6年1億4450万ドルの契約を結んでおり、もし10年間の契約延長が実現すれば、2021年から2030年まで、つまりトラウトが38歳となるシーズンまで契約が延長されることになる。

     また、トラウトがエンゼルスとの契約延長を拒否してフリーエージェントとなった場合、トラウトは今オフのハーパーやマチャドより3歳年上の29歳でフリーエージェント市場に出ることになるが、圧倒的な実績を考えると、総額4億ドルまたは年平均4000万ドルを超える契約を手にすることは間違いないだろう。なお、フィリーズはハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えており、2年後にトラウト獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されている。

     ハーパーとマチャドの争奪戦が決着し、今後はエンゼルスとトラウトの契約延長交渉の行方に大きな注目が集まることになりそうだ。

  • ロイヤルズの正捕手・ペレス トミー・ジョン手術で今季絶望か

    2019.3.2 12:25 Saturday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンが報じたところによると、ロイヤルズの正捕手であるサルバドール・ペレスは医師から右肘のトミー・ジョン手術が必要であるとの勧告を受け、来週にも手術を受ける見込みだという。ロイヤルズによると、ペレスは大谷翔平(エンゼルス)のトミー・ジョン手術を担当したニール・エラトラシュ医師にセカンド・オピニオンを求める予定だが、ネッド・ヨスト監督もペレスがトミー・ジョン手術を受ける可能性が高いことを認めており、今季のロイヤルズは攻守の要となるペレスを欠いてシーズンを戦うことになりそうだ。

     ヨストは右肘の靱帯に部分断裂が見つかったペレスについて、「まずはセカンド・オピニオンを求める。決断を下すのはそれからだ」と慎重な姿勢を崩さなかったものの、トミー・ジョン手術を受ける可能性が高いことを認めている。一方、トレーナーのニック・ケニーはペレスが靭帯の部分断裂を抱えたままプレイする可能性があることに言及しつつも、「あらゆる選択肢を考慮して、次のステップを決定したい」とこちらもトミー・ジョン手術の可能性を否定しなかった。

     オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞受賞5度の実績を誇るペレスの穴を埋めるのは簡単なことではなく、ペレスの離脱はロイヤルズにとって大きな痛手となる。現在、ロイヤルズの40人枠にはペレス以外に2人の捕手(キャム・ギャラガーとメイブリス・ビローリア)が登録されているが、彼らではペレスの穴を埋めることはできないだろう。2017年のゴールドグラブ賞受賞者であり、まだフリーエージェント市場に残っているマーティン・マルドナードの獲得に動く可能性も取り沙汰されている。

     野手がトミー・ジョン手術を受ける場合、投手よりも早く戦列に復帰できるのが一般的であり、たとえば2014年6月にトミー・ジョン手術を受けたマット・ウィータース(現カージナルス)は、12ヶ月後の2015年6月に戦列復帰を果たした。よって、ペレスが今のタイミングでトミー・ジョン手術を決断すれば、2019年シーズンを全休し、2020年シーズンの開幕から復帰できることになる。近日中にも最終的な決断が下される見込みであり、その動向には大きな注目が集まることになりそうだ。

  • パドレスがブルペン補強 右腕・ウォーレンと1年契約

    2019.3.2 11:45 Saturday

     日本時間3月2日、パドレスのA.J.プレラーGMはフリーエージェントのリリーフ右腕、アダム・ウォーレンと1年+球団オプション1年で契約を結んだことを発表した。40人枠が埋まっているパドレスは、ウォーレン獲得に伴ってホゼ・カスティーヨを60日間の故障者リストに登録。また、ウォーレンの背番号は「17」に決定した。

     昨季のウォーレンは、ヤンキースとマリナーズで計47試合に登板して51回2/3を投げ、3勝2敗、4ホールド、防御率3.14、52奪三振をマーク。特に最初の3ヶ月間の安定感は目覚ましく、同期間ではア・リーグのリリーフ投手で6位となる防御率1.35を記録した。また、ヤンキー・スタジアムで登板した13試合では防御率4.08とやや安定感を欠いたものの、その他の球場で登板した34試合では防御率2.64の好成績をマークしており、今季も同様の活躍が期待される。

     現在31歳のウォーレンは、7年間のメジャー生活で21先発を含む通算298試合に登板し、26勝23敗、6セーブ、54ホールド、防御率3.42、WHIP1.22、被打率.235をマーク。2014年以降、1回1/3を以上を投げて無失点に抑えたリリーフ登板が68度あるが、これはメジャー全体で3番目に多い数字である。先発、ロングリリーフ、ミドルリリーフ、セットアップと様々な役割をこなすことができ、イニングを跨ぐリリーフ登板も厭わないタフさが最大の魅力と言えるだろう。

     パドレスのブルペンにはクローザーのカービー・イエーツ、セットアッパーのクレイグ・スタメンを中心に、アーロン・ループ、マット・ストラーム、ロバート・ストックなど地味ながらも好投手が揃っている。チーム最大の強みと言えるブルペンに、様々な役割に対応できる便利屋右腕が加わり、パドレスのブルペンはさらに強化された。

  • メッツがベテラン外野手・ゴメスとマイナー契約へ

    2019.3.2 11:25 Saturday

     関係者によると、メッツはフリーエージェントのベテラン外野手、カルロス・ゴメスとマイナー契約を結ぶ方向で交渉を進めているようだ。ゴメスは2008年にメッツがヨハン・サンタナを獲得する際のトレード要員としてツインズへ移籍しており、今回のマイナー契約が実現すれば11年ぶりの古巣復帰となる。2015年のトレード・デッドラインでは、ウィルマー・フローレス、ザック・ウィーラーとのトレードでブリュワーズからメッツへの移籍が成立目前となっていたものの、最終的に破談。トレードを聞かされたフローレスがグラウンド上で涙ぐんだ場面を覚えている人も多いだろう。

     現在33歳のゴメスは、過去に2度のオールスター・ゲーム選出経験があり、自己ベストのシーズンはブリュワーズでプレイした2013年。この年は147試合に出場して打率.284、24本塁打、40盗塁、OPS.843の好成績をマークした。しかし、その後はパフォーマンスの低下に歯止めがかからず、昨季はレイズで118試合に出場して打率.208、9本塁打、12盗塁、OPS.634。メジャーデビュー以来12年連続で2ケタ盗塁を継続しているものの、2ケタ本塁打は6年連続でストップした。また、一時はメジャートップクラスと評されていたセンターの守備も、ここ数年は衰えが目立つようになっている。

     2015年のトレード・デッドラインでメッツが獲得目前となっていたゴメスだが、身体検査で問題が発覚し、トレードは破談に。そのとき、ゴメスに代わってメッツに加入したのがヨエニス・セスペデスだった。今季、セスペデスは前半戦を欠場する見込みだが、メッツにはマイケル・コンフォート、ブランドン・ニモ、フアン・ラガレス、キーオン・ブロクストン、ジェフ・マクニールと外野のレギュラー候補が5人もいるほか、招待選手としてラジェイ・デービスとグレガー・ブランコも開幕ロースター入りを目指している。実績豊富なゴメスといえどもロースター入りは保証されておらず、開幕までの1ヶ月弱の間に猛アピールが必要となるだろう。

  • 日本時間3月1日 オープン戦の主なトピックス Part2

    2019.3.1 13:35 Friday

     日本時間3月1日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【メッツ3-2カージナルス】
    カージナルスはすでに今季の開幕投手に指名され、先日4年6800万ドルで契約を延長したばかりのマイルズ・マイコラスが先発。初回一死満塁のピンチを併殺打で切り抜けると、2回表と3回表も走者を出しながらも無失点に抑え、3回無失点でオープン戦2度目の登板を終えた。試合はカージナルスがマット・カーペンターの先頭打者アーチで先制したものの、5回表に2番手のジャック・フラハティがメッツの有望株ピート・アロンゾに2点打を浴びて逆転を許し、7回表には3番手のマイク・マイヤーズが1失点。8回裏にエドムンド・ソーサのタイムリー二塁打で1点差に迫ったが、あと一歩及ばず、メッツが3対2で勝利した。

    【ホワイトソックス3-8マリナーズ】
    レイズとのトレードでマリナーズに加わったジェイク・フレイリーが首脳陣へのアピールを続けている。この試合では「8番・中堅」で先発出場し、マルチ安打をマーク。これでオープン戦の成績は11打数5安打(打率.455)、OPS1.409となった。マリナーズでマルチ安打を記録した選手はフレイリーだけだったが、フレイリー以外に9人の選手が安打を放ち、8回裏にはカイル・ルイスとブレイデン・ビショップの若手2選手がホームラン。11安打8得点と効率の良い攻撃を見せ、8対3でホワイトソックスに勝利した。なお、イチローの出場機会はなかった。

    【インディアンス7-10ダイヤモンドバックス】
    ここまであまり元気がなかったインディアンスのホゼ・ラミレスが初回に先制タイムリー、4回表に逆転3ランを放ち、3打数2安打4打点の活躍。4回終了時点でインディアンスが7対5と2点をリードした。しかし、ダイヤモンドバックスは5回裏にスティーブン・スーザJr.のタイムリー二塁打などで3点を奪って逆転に成功し、8回裏にはヤズマニー・トマスの2点タイムリーでダメ押し。10対7で逆転勝利を収めた。ダイヤモンドバックスは「2番・遊撃」のイルデマーロ・バルガスと「7番・左翼」のエイブラハム・アルモンテが3打数3安打をマーク。いずれも3割を大きく超える高打率をキープしており、開幕ロースター入りに向けてアピールを続けている。

  • 日本時間3月1日 オープン戦の主なトピックス Part1

    2019.3.1 12:45 Friday

     日本時間3月1日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【ナショナルズ5-13レッドソックス】
    ナショナルズは先発のマックス・シャーザーが3イニングを投げて被安打1、奪三振4、無失点の好投を披露。特に3回裏はボビー・ダルベック、ジョシュ・オッキミー、アンドリュー・ベニンテンディを三者連続三振に抑える見事なピッチングを見せた。ところが、試合はシャーザー降板後にナショナルズのリリーフ陣を打ち込んだレッドソックスが逆転勝利。4回裏にブロック・ホルトとブレイク・スワイハートのタイムリーで3点差に迫ると、5回裏に8点、6回裏に3点を奪って一気に試合をひっくり返した。

    【パイレーツ6-8ヤンキース】
    パイレーツは「2番・三塁」で先発出場した姜正浩(カン・ジョンホ)が初回にヤンキース先発のJ.A.ハップから先制ソロ。これで早くもオープン戦3号となり、3年ぶりのレギュラー奪取に向けて猛アピールを続けている。一方、「4番・遊撃」で先発出場したヤンキースのトロイ・トゥロウィツキーは、姜が先制弾を放った直後の1回裏にレフトへの逆転3ラン。その後、ヤンキースは逆転を許したものの、4回裏にタイラー・ウェイドのソロで追い付き、7回裏にはL.J.マジーリの2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。最終的には8対6で勝利を収めた。

    【マーリンズ5-7アストロズ】
    ジョシュ・ジェームスの故障により、先発5番手の有力候補となっているアストロズのブラッド・ピーコックが2イニングをパーフェクトに抑える見事なピッチングを見せた。初回はフライアウト2つのあと、ニール・ウォーカーを空振り三振に仕留め、2回表はピーター・オブライエンから見逃し三振を奪ったあと、フライアウトと内野ゴロで三者凡退。開幕ローテーション入りに向けて、この上ない好アピールとなった。試合は初回にカルロス・コレアのタイムリー二塁打などで2点を先制したアストロズが、一度もマーリンズに主導権を渡すことなく、7対5で勝利を収めている。

  • ブルージェイズが投手補強 バックホルツ&ノリスを獲得へ

    2019.3.1 11:45 Friday

     日本時間3月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ブルージェイズはクレイ・バックホルツ、バド・ノリスの両右腕と契約合意に達したようだ。ノリスとの契約はマイナー契約であることが明らかになっており、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する。一方、バックホルツとの契約の詳細については現時点では明らかになっておらず、続報待ちの状態となっている。

     現在34歳のバックホルツは、昨季ダイヤモンドバックスで16試合に先発して7勝2敗、防御率2.01の好成績をマーク。コンディションさえ万全であれば、まだ一流の成績を残す実力が残っていることを証明してみせた。ロス・アトキンスGMは先発ローテーション5枠のうち、最初の4枠はマーカス・ストローマン、アーロン・サンチェス、マット・シューメイカー、クレイトン・リチャードが担う予定であることを明言しており、バックホルツはライアン・ボルッキ、ショーン・リードフォーリーといった若手投手たちと先発5番手の座を争うことになりそうだ。

     一方、現地時間3月2日に34歳の誕生日を迎えるノリスは、昨季カージナルスでクローザーを務め、64試合に登板して3勝6敗、28セーブ、2ホールド、防御率3.59をマーク。ブルージェイズはケン・ジャイルズがクローザーを務める予定であり、ノリスはライアン・テペラ、デービッド・フェルプスらとセットアッパーの座を争うことが予想される。昨季のパフォーマンスを考えれば、スプリング・トレーニングを健康に過ごし、よほどの不調に陥らない限り、開幕ロースター入りは有力と言えるだろう。

     ジャイルズ、ノリス、テペラ、フェルプスでブルペンの4枠が埋まり、残りの3~4枠をジョン・アックスフォード、ティム・メイザ、ジェイコブ・ワゲスパック、サム・ガビーリオ、デービッド・ポーリーノ、エルビス・ルシアーノといった投手たちが争うことになりそうだ。

  • ハーパー争奪戦ついに決着! フィリーズと13年契約へ

    2019.3.1 11:25 Friday

     北米プロスポーツ史上最高額となる超大型契約が誕生した。日本時間3月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、フィリーズはブライス・ハーパーと13年3億3000万ドルの超大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。これは先日パドレスがマニー・マチャドと結んだ10年3億ドルのフリーエージェント史上最高額を上回るだけでなく、2014年にマーリンズがジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)と結んだ13年3億2500万ドルの北米プロスポーツ史上最高額をも上回る巨額の契約である。身体検査を経て、「フィリーズ・ハーパー」の誕生が正式に発表されることとなる。

     今回の契約には当然のように全球団に対するトレード拒否条項が含まれているほか、ハーパーの希望に従ってオプトアウト(契約破棄)の条項は盛り込まれておらず、ハーパーが他球団へのトレードを受け入れない限り、2031年までフィリーズのユニフォームを着てプレイし続けることになる。ハーパー側は可能な限り長期の契約を求めていたと見られており、フィリーズは当初の10年契約から13年契約へオファーを拡張。その結果、年平均の年俸は低下したものの、ハーパーのハートを射止めることに成功した。

     当初はハーパーよりもマチャドの獲得を優先すると見られていたフィリーズだったが、途中で方針を転換。ハーパー獲得を最優先事項として、ドジャースやジャイアンツとの争奪戦を繰り広げてきた。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ドジャースはハーパーとの短期契約を望んでおり、10年を超えるオファーは提示されなかったという。また、ジャイアンツの最終的なオファーは12年3億1000万ドルだったようだ。

     ハーパーにはフィリーズを2011年以来のポストシーズン進出、そして2008年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が求められる。アーロン・ノラというエースを擁し、ハーパーのほか、アンドリュー・マカッチェン、J.T.リアルミュートといったスター選手を打線に加えたフィリーズにとって、ポストシーズン進出は今季の「最低ノルマ」と言えるだろう。今オフの大型補強の「ラストピース」としてフィリーズに加わったハーパー。その活躍が楽しみだ。

  • 日本時間2月28日 オープン戦の主なトピックス

    2019.2.28 15:00 Thursday

     日本時間2月28日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【マーリンズ6-14メッツ】
    マーリンズは先発の陳偉殷(チェン・ウェイン)が大乱調。1回裏に一死一・三塁から内野ゴロの間に1点を失うと、2回裏はまたしても一死一・三塁のピンチを招き、暴投とアメッド・ロサリオの2点タイムリー二塁打で3点を追加されたところで降板となった。陳のあとを継いだアダム・コンリーはJ.D.デービスに3ランを被弾。陳は1回1/3を投げて被安打5、5失点という内容で敗戦投手となった。そんななか、マーリンズでは「5番・指名打者」で先発出場したルイス・ブリンソンが2本塁打を放つ活躍。オープン戦ではここまで打率.444、3本塁打、OPS2.056と好調を維持しており、今季は本格ブレイクに期待がかかる。

    【レッズ11-4ホワイトソックス】
    デレク・ディートリックと途中出場のクリスチャン・コローンがそれぞれ3打点を叩き出すなど、11対4でホワイトソックスに大勝したレッズでは、レギュラー獲りが期待される有望株ニック・センゼルが存在感を発揮。「7番・中堅」で先発出場し、2回表の第1打席でセンターへのヒットを放つと、3回表の第2打席でレフトへのタイムリー二塁打、6回表の第3打席でライトへのヒットを放ち、3安打1打点の大活躍を見せた。この日の3安打によりオープン戦の打率は.500、OPSは1.167へ上昇。中堅の守備も無難にこなしており、この活躍を続けていれば、開幕メジャーも夢ではないだろう。

    【エンゼルス9-7ロッキーズ】
    エンゼルスの有望株一塁手マット・サイスが好調を維持している。9対7でロッキーズに勝利したこの試合に「5番・一塁」で先発出場したサイスは、2回表の第1打席でピッチャー強襲のヒットを放って先制のホームを踏み、3回表の第2打席ではライトへの2点タイムリー三塁打。5回表の第3打席はストレートの四球を選び、全3打席で出塁した。これでオープン戦は10打数7安打(打率.700)、8打点、OPS2.127と絶好調。本塁打こそまだ出ていないものの、二塁打3本、三塁打2本とコンスタントに長打を放っており、文句なしの活躍だ。昨季すでにAAA級に到達しており、今季中のメジャーデビューが濃厚となっている。

    【マリナーズ5-6インディアンス】
    2回表に一挙5点を先制し、先発のマイク・リークが3回無失点の好投を見せたマリナーズだったが、試合後半にリリーフ陣が崩れてインディアンスに逆転負けを喫した。「7番・右翼」で先発出場したイチローは、2回表の第1打席でセンターフライに倒れると、3回表の第2打席と6回表の第3打席はいずれも空振り三振。直後の6回裏の守備からベンチに退いた。初出場の試合でヒットを放って以降はノーヒットが続いており、打率は.125、OPSは.347まで低下。まだ慌てる時期ではないとはいえ、日本での開幕シリーズ後もロースターに生き残るためには、少しずつ実力健在をアピールしていきたいところだ。

  • 40歳の鉄腕リリーバー・モイランが現役引退を表明

    2019.2.28 12:40 Thursday

     80試合以上に登板したシーズンが3度もあるなど、主にブレーブスで鉄腕リリーバーとして活躍したピーター・モイランがメジャーリーグからの引退を表明した。これはジ・アスレチックのデービッド・オブライエンが伝えたものだが、オブライエンによると、モイランは球界から完全に退くわけではなく、今年の夏にはイタリアのプロ野球チームでプレイする予定だという。さらに、来年行われる東京オリンピックにおいて、オーストラリア代表の一員としてプレイすることを希望しているようだ。

     モイランはメジャーリーグからの引退を決断した理由として、「3月が近付いているにもかかわらず、契約のオファーを得られなかったこと」を挙げている。ロイヤルズでプレイした2017年にはリーグ最多の79試合に登板したモイランだが、古巣ブレーブスに復帰した昨季は39試合どまりで、防御率4.45、WHIP1.76と投球内容も振るわなかった。また、近年の移籍市場がベテラン選手に厳しくなっていることも自覚しており、まだ第一線でプレイできる自信を持ちつつも「このゲームは若い選手のものになりつつある。僕はもう若くないから、若い選手に活躍の場を譲って、僕はプレイを終えるべきなんだ」とメジャーリーグから身を引くことを決断した。

     モイランは1996年1月にツインズと契約したものの、1998年4月に解雇され、野球以外の仕事をしながらプレイを続けてきた苦労人である。2006年に行われた第1回ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍がブレーブスのスカウトの目に留まり、28歳でブレーブスと契約してメジャーデビュー。2007年は80試合で防御率1.80、2009年は87試合で防御率2.84、2010年は85試合で防御率2.97と鉄腕ぶりを発揮した。12シーズンにわたるメジャー生活のなかで2度のトミー・ジョン手術を経験するなど、メジャー定着後も苦労は絶えなかったが、ブレーブス、ドジャース、ロイヤルズの3球団で計499試合に登板して24勝10敗、4セーブ、99ホールド、防御率3.10をマーク。2010年にはポストシーズンの舞台も経験した(4試合に登板して防御率0.00)。

     メジャーリーグからの引退を決断してもなお、野球に対する情熱は失われておらず、2020年の東京オリンピックの舞台でモイランのピッチングが見られることを楽しみに待ちたい。

  • ダイヤモンドバックス・平野佳寿 新たな武器としてカーブを準備

    2019.2.28 12:10 Thursday

     今季、平野佳寿(ダイヤモンドバックス)と対戦する打者たちは、別の球種にも注意しておく必要があるかもしれない。日本時間2月28日に行われた韓国プロ野球・NCダイノスとの練習試合に登板した平野は、カーブを駆使して相手打者を翻弄。速球とスプリッターのコンビネーションで相手打者を封じる平野のピッチングに、新たな武器が加わった。

     昨季2年契約でダイヤモンドバックスに加わった平野は、メジャー1年目からチームに不可欠な戦力となり、75試合に登板して防御率2.44の好成績をマーク。この活躍の原動力となったのが、速球とスプリッターの効果的なコンビネーションだった。この2球種のほかに、以前はスライダーも交えていたが、なぜこのタイミングでカーブに取り組み始めたのだろうか。

     この疑問を平野にぶつけたところ、平野は「スライダーが全く曲がらなくなってしまったからです」と笑いながら答えてくれた。曲がらなくなったスライダーとは対照的に、カーブはNCダイノスとの練習試合でしっかり機能。カーブ2球のうち、1球は相手打者を内野ゴロに打ち取り、もう1球は早いカウントでストライクを取ることに成功した。

     MLB公式サイトでダイヤモンドバックスの番記者を務めるスティーブ・ギルバートは、平野のカーブが「決め球」として機能するとは考えていない。NCダイノスとの練習試合で見せたように、早いカウントでストライクを取る球種として使うことが多くなるだろう。

     昨季のように、速球とスプリッターの2球種のみのコンビネーションであれば、相手打者にヤマを張られて痛打される可能性も高くなる。相手打者が速球ないしスプリッターを待っているところに緩いカーブを投じれば、そのボールのクオリティ以上のダメージを相手打者に与えることができるだろう。ピッチングの幅をグッと広げる可能性のあるカーブを効果的に使うことができれば、今季の平野は「2年目のジンクス」とは無縁の、素晴らしいシーズンを送ることができるはずだ。

  • アストロズ・ジェームスが故障離脱 先発5番手争いから脱落

    2019.2.28 11:40 Thursday

     今年のスプリング・トレーニングで、アストロズに初めての故障者が発生した。昨季鮮烈なデビューを飾り、今季は先発5番手の最有力候補と見られていたジョシュ・ジェームスが、右大腿四頭筋を痛めてしまったのだ。ジェームスの故障により、先発5番手はブラッド・ピーコックとフランベル・バルデスの2人で争われることが有力となった。

     100マイルの剛速球で鮮烈なデビューを飾ったジェームスは、日本時間2月25日にブルペンでの投球練習のあと、ウエイトリフティングをしていた際に右大腿四頭筋を痛めてしまった模様。A.J.ヒンチ監督は「すでにスロー気味の調整になっていたけれど、さらにスローな調整になってしまうだろうね。しばらくの間、投球練習はできないんじゃないかな」と語り、ジェームスが開幕ローテーション争いから脱落したことを示唆した。

     ジェームスは昨季メジャーとマイナーの合計で自己最多の137回1/3を投げたため、投げ過ぎを懸念してスプリング・トレーニングではスロー気味の調整となっていた。右大腿四頭筋を痛める直前のブルペンでの投球練習を見たヒンチは「素晴らしいボールを投げていた」とジェームスの投球を絶賛していたものの、直後に故障離脱。日本時間2月28日にはキャッチボールを行ったが、本格的な投球練習を再開するまでには少し時間が掛かるかもしれない。

     「とてもフラストレーションが溜まるよ」と無念そうに話したジェームスだが、「今は自分がやるべきことをしっかりこなし、力強い身体を取り戻してシーズンに向けての準備をするだけさ」とすでに気持ちを切り替えている。開幕ローテーションからは漏れる可能性が高くなったものの、故障が癒えれば再び先発5番手の最有力候補となるはずだ。

     ヒンチが「我々にはいくつかの選択肢がある」と語っているように、ピーコックとバルデスもジェームスに引けを取らない実力者だ。ジェームスの故障離脱は残念だが、それにより戦力が大きく低下するわけではない。そこがアストロズの強みの1つと言えるのではないだろうか。

  • マリナーズの開幕投手は左腕2人の争い ゴンザレスvs菊池

    2019.2.28 11:20 Thursday

     マリナーズのスコット・サービス監督は、日本時間3月20日に東京ドームで行われるアスレチックスとの開幕戦に先発する投手をまだ決めかねているようだ。MLB公式サイトでマリナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズは、東京ドームで行われる今季最初の2試合にマルコ・ゴンザレスと菊池雄星が先発する見込みであることを伝えており、メジャー1年目の菊池が開幕投手を任される可能性もある。

     サービスは、東京に到着してから開幕戦までに5日間の調整期間があるため、必要があればいつでも先発ローテーションのプランを変更できると考えている。日本時間2月27日のオープン戦では、開幕投手候補のゴンザレスが好投を見せたが、「順調に調整が進んでいる。数週間でシーズン開幕の準備が整いそうだね」とゴンザレスの好投を称えた一方で、先発ローテーションの順番はまだどの投手にも伝えておらず「白紙」であることを強調した。

     もちろん、過去10年連続で開幕投手を務めているフェリックス・ヘルナンデスも指揮官の選択肢の1つとなる。10年連続開幕投手は継続中の記録としてはメジャー最長であり、昨季ヘルナンデスが自己ワーストのシーズンを過ごしたとはいえ、指揮官が長年チームを支えてきたエースに開幕戦のマウンドを託す可能性もゼロではない。

     現在の先発順でオープン戦を消化していけば、来日前の最後の試合でゴンザレスが先発することになり、登板間隔を考えるとゴンザレスが開幕投手の最有力候補と言える。オープン戦初登板で指揮官に好印象を与えた菊池は、開幕2戦目の先発の最有力候補だ。ただし、サービスは5人の先発投手を東京へ連れていく方針であると語っており、オープン戦の出来を見ながら、最後まで熟考することになるだろう。

     「一番大切なのは、5人の先発投手が健康に開幕を迎えることだ。(日本では)エキシビションマッチも2試合組まれているから、4人の先発投手が必要になる。今年は(日本とアメリカで)2度の開幕があるようなものだね」とサービス。菊池の登板予定も含め、指揮官の決断には大きな注目が集まりそうだ。

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