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  • 【戦評】今月絶好調のクルーバー 12奪三振の快投

    2017.6.30 16:09 Friday

     日本時間6月2日に戦列復帰して以降、見事なパフォーマンスを続けているコリー・クルーバー(インディアンス)が、日本時間6月30日のレンジャーズ戦でも圧巻のピッチングを見せた。これで6月は6先発で4勝0敗、防御率1.26。43イニングで64三振を奪い、被打率.150、WHIP0.67という圧倒的な内容で、月間MVPをほぼ手中に収めたと言っても過言ではないだろう。

     「彼は凄まじかったね」とテリー・フランコーナ監督もエースの好投を絶賛した。「彼の努力の成果だと思うよ。決して運によるものではない。素晴らしいよ。我々はこれを必要としていたんだ」

     初回にノマー・マザーラに11号先制ソロを浴びはしたものの、レンジャーズ打線に連打を許さず、8イニングを投げて打たれたヒットは僅か3本。カルロス・ゴメスからの3三振を筆頭に7人の打者から計12三振を奪い、これで4試合連続の2桁奪三振となった。なお、通算1041奪三振はルイス・ティアントと並んで球団史上10位タイの数字となっている。

     クルーバーを援護したい打線は、3回裏にフランシスコ・リンドーアの内野ゴロと相手先発アンドリュー・キャッシュナーの暴投で逆転。さらに、6回裏にはエドウィン・エンカーナシオンのタイムリーとロニー・チゼンホールの2点タイムリーツーベースで3点を追加し、エースに十分な援護点をプレゼントした。

     昨季リーグ優勝のチームに大砲エンカーナシオンが加わり、決してレベルが高くないア・リーグ中部地区で独走もあり得るのではないかと言われていたインディアンスだが、ここまでは開幕前の予想とは違う展開になっている。しかし、クルーバーという確実に勝利を計算できる大黒柱が確立した今、快進撃を開始する準備は整ったと言ってもいいだろう。6月が終わりを迎え、レギュラーシーズン後半の3ヶ月を迎えるメジャーリーグ。いよいよ「本命」の快進撃が幕を開けるかもしれない。


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  • 【戦評】マイナー落ち経験のグリチックが5打点の大暴れ

    2017.6.30 15:24 Friday

     カージナルスが好調ダイヤモンドバックスとの3連戦に勝ち越した。延長戦の末、初戦を落としたものの、そこから2連勝。マイク・マシーニー監督は「これは大きい。ただの2勝じゃない。我々がしっかり覚えておかなければならないシリーズになった。これが俺たちがしなければならないことだったんだ、こうあるべきだったんだ、ってね」と浮上のきっかけになりそうな手応えを感じたようだ。

     今日の試合のヒーローは間違いなくランドール・グリチックだろう。1点を勝ち越された直後の7回表に7号逆転スリーランをレフトスタンドへ叩き込むと、8回表にはリードを6点に広げる2点タイムリーツーベースを放ち、3安打5打点の大暴れ。5月末にはAアドバンス級への「3階級降格」という屈辱を味わったが、スイングやアプローチに調整を加え、日本時間6月26日にメジャーへ戻ってきた。そこからの5試合で打率.318、3本塁打、9打点、OPS1.148と大活躍。この活躍が一時的なものでないことを願うばかりだが、マイナーで過ごした期間は決して無駄ではなかったようだ。

     投げては2試合連続で7失点を喫していたランス・リンが強打のダイヤモンドバックス打線を相手に6回3失点と試合を作り、実に日本時間5月24日以来となるクオリティ・スタートを記録した。開幕直後には「生涯カージナルス」を希望していたリンだが、カージナルスが低調な戦いを続けていることもあって、トレード・デッドラインでの放出候補として盛んに名前が取り沙汰されるようになっている。しかし、自身の好投でチームを勝利に導けば、その分だけ放出の可能性は低くなり、カージナルスで過ごせる期間は長くなるはずだ。

     借金4とチーム状態は決して良いとは言えないが、地区首位のブリュワーズとはまだ3.5ゲームしか離れていない。カージナルスの本来の野球ができるのであれば、まだ半分以上残っているシーズンで追い付くことは十分に可能なはずだ。マシーニー監督が感じた手応えはホンモノなのか。まずはオールスター・ブレイクまでの10試合の戦いぶりに注目したい。


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  • 現役最年長選手・コローンが事実上の戦力外に

    2017.6.30 11:34 Friday

     ブレーブスは今季新加入のベテラン右腕、バートロ・コローンにDFA(事実上の戦力外)を通告した。日本時間6月29日のパドレス戦に先発し、4回6失点で今季8敗目を喫したコローンは試合後にジョン・コッポレラGM、ブライアン・スニッカー監督と面会して今回の措置を伝えられたようだ。今後は10日以内にウエーバーまたはトレードでの獲得を望むチームが現れるのを待つことになるが、今季大不振の現役最年長選手を欲する球団は現れないとの見方が強く、このままリリース(解雇)され、FAになると見られている。

     昨季まで3シーズンを過ごしたメッツからFAとなり、1年契約でブレーブスに加入したコローンだったが、ここ数年の安定したパフォーマンスが影を潜め、6月上旬までの12先発で2勝7敗、防御率7.78と大乱調。その後、左腹斜筋痛を理由に故障者リスト入りし、日本時間6月29日のパドレス戦で戦列復帰を果たしたばかりだったが、復帰戦でも期待外れのピッチングに終わり、チームはこれ以上コローンに先発機会を与える必要はないと判断したようだ。

     チームにはフリオ・テーラン、R.A.ディッキー、ハイメ・ガルシア、マイク・フォルティネビッチと4人の先発投手がおり、コローンの故障離脱中に代役を務めていた新人ショーン・ニューカムも好投中。そのため、先発ローテーションには空きがなく、また、44歳のコローンをブルペンに配置転換するのも得策ではないと判断されたため、今回の措置に至ったという。コローンの退団により、今季4先発で防御率1.48と好投を続けているニューカムがしばらくの間は先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

     通算235勝の実績を誇るコローンだが、今季のパフォーマンス(2勝8敗、防御率8.14)や44歳という年齢を考えると、獲得に興味を示す球団が多数現れることは考えにくい。「彼がまたチャンスを得られるといいな」とフレディ・フリーマンは語ったが、コローンは現役生活最後の登板をすでに終えてしまったのかもしれない。


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  • もう一つの球宴 フューチャーズ・ゲーム出場選手が決定

    2017.6.30 10:58 Friday

     各球団のプロスペクト(若手有望株)が集合するフューチャーズ・ゲーム。昨年はダンズビー・スワンソン(ブレーブス)、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)、ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)など現在メジャーで活躍する若手選手たちが出場していた。「スターダムへの登竜門」とも言われるフューチャーズ・ゲームの今年の出場選手が発表された。

     両軍の出場選手は以下の通り。選手名・所属のうしろに丸数字で球団内のプロスペクト・ランキングと、全体トップ100にランクインしている選手はその順位を付記した。昨年MVPを獲得したヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)をはじめ、球団1位や全体トップ100圏内のプロスペクトも数多く名を連ねており、MLBファン必見の一戦となりそうだ。

    アメリカ選抜(監督:チャールズ・ジョンソン)
    投手
    ビュー・バロウズ(タイガース傘下)③
    ジョン・ドゥプランティアー(ダイヤモンドバックス傘下)⑧
    ジャック・フラハティ(カージナルス傘下)⑤・全体97位
    フォスター・グリフィン(ロイヤルズ傘下)⑳
    ジミー・ハーゲット(レッズ傘下)⑰
    ブレット・ハニーウェル(レイズ傘下)②・全体23位
    マイケル・コペック(ホワイトソックス傘下)③・全体11位
    トリストン・マッケンジー(インディアンス傘下)③・全体48位
    A.J. プク(アスレチックス傘下)②・全体58位
    タナー・スコット(オリオールズ傘下)⑩
    捕手
    ザック・コリンズ(ホワイトソックス傘下)⑦・全体69位
    チャンス・シスコ(オリオールズ傘下)①・全体86位
    内野手
    ブライアン・アンダーソン(マーリンズ傘下)③
    ボー・ビシェット(ブルージェイズ傘下)⑤・全体99位
    ニック・ゴードン(ツインズ傘下)①・全体41位
    リズ・ホスキンス(フィリーズ傘下)⑬
    スコット・キンガリー(フィリーズ傘下)⑪
    ライアン・マクマホン(ロッキーズ傘下)⑤
    ブレンダン・ロジャース(ロッキーズ傘下)①・全体10位
    ニック・センゼル(レッズ傘下)①・全体20位
    外野手
    ルイス・ブリンソン(ブリュワーズ傘下)①・全体13位
    デレク・フィッシャー(アストロズ傘下)④・全体71位
    コリー・レイ(ブリュワーズ傘下)②・全体22位
    ブライアン・レイノルズ(ジャイアンツ傘下)③
    カイル・タッカー(アストロズ傘下)②・全体28位

    世界選抜(監督:エドガー・レンテリア)
    投手
    ドミンゴ・アセベド(ヤンキース傘下)⑫
    ヤディアー・アルバレス(ドジャース傘下)①・全体40位
    ハイメ・バリア(エンゼルス傘下)⑧
    ルイス・エスコバー(パイレーツ傘下)⑬
    タイロン・ゲレーロ(マーリンズ傘下)⑰
    ジョナサン・ヘルナンデス(レンジャーズ傘下)⑱
    ハイロ・ラボート(タイガース傘下)⑲
    カル・クアントリル(パドレス傘下)②
    マイク・ソローカ(ブレーブス傘下)④・全体65位
    チアゴ・ビエイラ(マリナーズ傘下)⑩
    捕手
    フランシスコ・メヒア(インディアンス傘下)②・全体34位
    トマス・ニドー(メッツ傘下)⑩
    内野手
    ヨルダン・アルバレス(アストロズ傘下)⑭
    ラファエル・ディバース(レッドソックス傘下)①・全体12位
    マウリシオ・デュボン(ブリュワーズ傘下)⑨
    ルシウス・フォックス(レイズ傘下)⑭
    ブラディミール・ゲレーロ Jr.(ブルージェイズ傘下)①・全体27位
    ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス傘下)①・全体1位
    ジョシュ・ネイラー(パドレス傘下)⑬
    アメッド・ロサリオ(メッツ傘下)①・全体3位
    外野手
    ロナルド・アクーナ(ブレーブス傘下)⑦・全体88位
    エステバン・フロリアル(ヤンキース傘下)⑮
    イロイ・ヒメネス(カブス傘下)①・全体8位
    ビクター・ロブレス(ナショナルズ傘下)①・全体5位
    アレックス・ベルドゥーゴ(ドジャース傘下)②・全体51位


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  • 投票締切まであと3時間! ファン投票最終中間発表

    2017.6.30 10:00 Friday

     日本時間6月30日午後12時59分が締め切りとなる、第88回オールスター・ゲームのファン投票。投票締め切りまで3時間を切っている。投票締め切りに先立って、ファン投票の最終中間発表が行われた。ここにきてトップが入れ替わった部門もあり、最後の最後まで熾烈な争いが繰り広げられている。

     最も激しい争いとなっているのがア・リーグ三塁手部門。1位のミゲル・サノー(ツインズ)を約3万票の差で2位のホゼ・ラミレス(インディアンス)が追い、さらにラミレスから約6万票のところに3位のジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)が迫っている。

     同じく三つ巴の争いとなっているのがア・リーグ指名打者部門。ここにきてコリー・ディッカーソン(レイズ)がトップに立ったが、それを約6万票差で2位のネルソン・クルーズ(マリナーズ)が追い、さらにそこから約5万票のところに3位のエドウィン・エンカーナシオン(インディアンス)が迫っているという状況だ。

     一方、ナ・リーグでは三塁手部門のトップが入れ替わり、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)がクリス・ブライアント(カブス)を抜いてトップに浮上した。2人の差は約10万票。アレナードがかなり優位なポジションに立ったと言えそうだ。

     さらに一塁手部門では1位のライアン・ジマーマン(ナショナルズ)と2位のアンソニー・リゾー(カブス)が約7万票差の接戦を繰り広げ、遊撃手部門でも1位のザック・コザート(レッズ)を2位のコリー・シーガー(ドジャース)が約10万票の差で追っている。

     ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)に続いてサノーがホームラン・ダービーへの出場を表明するなど、徐々に盛り上がりを見せつつある今年のオールスター・ゲーム。夢の球宴への切符を手にするのはどの選手なのか。最終枠を除く各リーグ31人の出場選手は日本時間7月3日に発表される予定となっている。


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  • 【戦評】アンドゥハーが鮮烈デビュー! 田中6勝目

    2017.6.29 16:36 Thursday

     アーロン・ヒックス、スターリン・カストロに続いて勝負強い打撃でチームに貢献していたマット・ホリデイまでもが離脱。故障者が続出し、苦しい状況が続くヤンキースだが、ホリデイの故障者リスト入りに伴ってメジャー昇格を果たしたミゲル・アンドゥハーが球団史に残る鮮烈なデビューを飾った。

     日本時間6月29日のホワイトソックス戦。この日のヤンキースは「6番・一塁」に本来捕手であるオースティン・ロマイン、「7番・指名打者」に今日メジャーへ昇格したばかりのアンドゥハー、「8番・レフト」にカストロの故障者リスト入りに伴って昨日メジャーへ昇格したばかりのタイラー・ウェイドが入るという、苦しい台所事情が反映されたラインナップを組まざるを得なかった。

     しかし1回表、相手先発のカルロス・ロドンの制球難に遊撃ティム・アンダーソンの失策が絡んで1点を先制すると、二死満塁のチャンスでメジャー初打席のアンドゥハーがセンター前へタイムリーを放ち、2点を追加。いきなり3点のリードを奪うことに成功する。

     先発の田中将大が5回裏にメルキー・カブレラに2点タイムリーを浴びて1点差に迫られたものの、直後の6回表にウェイド、ロナルド・トレイエス、ブレット・ガードナーの3者連続タイムリーとアーロン・ジャッジの27号ツーランが飛び出して一挙5得点。打線が見事に繋がり、一気に試合を決めた。

     9回表にはディディ・グレゴリウスに9号ツーラン、アンドゥハーに2点タイムリーツーベースが飛び出し、さらに4点を追加。9回裏にタイラー・ウェブがアダム・エンゲルに2号ソロを浴びて1点を失ったものの、ヤンキースが12-3で快勝し、田中は6回2失点で今季6勝目(7敗)をマークした。

     アンドゥハーは4打数3安打4打点の大活躍。1四球と合わせてデビュー戦で4出塁はヤンキースでは1947年4月26日のラルフ・ハウク以来70年ぶり、デビュー戦での4打点は打点が公式記録となった1920年以降では球団最多記録となった。また、デビュー戦で3安打かつ3打点以上も球団初の快挙となっている。

     「メジャー初打席が満塁で回ってきたのに、彼はベテラン選手のように振る舞っていたよね。以前からずっとメジャーにいるような感じだった。見ていて楽しかったよ」と今季大活躍中のジャッジはアンドゥハーの初打席を振り返ったが、ベテランの離脱に伴って若手が次々に台頭してくる今季のヤンキースはやはり以前のヤンキースとはどこか違う。若手のイキのいい活躍とベテランの経験が上手く融合すれば、5年ぶりの地区優勝、そして8年ぶりのワールドシリーズ制覇も決して夢ではなさそうだ。


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  • 【戦評】黄載鈞(ファン・ジェギュン)デビュー戦で決勝弾!

    2017.6.29 15:37 Thursday

     今年1月にマイナー契約でジャイアンツに加入した韓国人内野手の黄載鈞(ファン・ジェギュン)。開幕からAAA級でのプレイが続いていたが、契約上の都合もあって日本時間6月29日にメジャー昇格。昨季韓国球界で打率.335、27本塁打、113打点、25盗塁をマークした大型内野手が、デビュー戦で早速輝きを放った。

     日本時間6月29日のロッキーズ戦、ブルース・ボウチー監督はファンを「5番・三塁」でスタメン起用した。2回裏のメジャー初打席は5球目のスライダーを打って三塁ゴロに倒れ、一死一、三塁のチャンスで回ってきた4回裏の第2打席も投手ゴロに終わったものの、メジャー初打点を記録。続く6番ニック・ハンドリーが3号ツーランを放って逆転に成功したジャイアンツだったが、6回表にロッキーズの新人マイク・トーチマンにメジャー初安打初打点となるタイムリーを浴びて同点に追い付かれてしまう。

     ファンの第3打席は3-3の同点に追い付かれた直後の6回裏、二死走者なしの場面で回ってきた。カウント2-0からの3球目、真ん中付近に甘く入ったチェンジアップを逃さなかった。打った瞬間それと確信した打球は左中間スタンド中段へ飛び込む勝ち越し弾。開幕からAAA級でメジャー昇格の日を待ち続けた男が、デビュー戦で最高の仕事をやってのけた。

     「我々は皆、彼が経験してきたこと、そしてここに来るために韓国を去ったということを知っているよ。彼は夢を叶え、大きなホームランを打ったんだ」とボウチー監督。ファン自身も「本当に信じられない。これまでにもいくつもの素晴らしい経験をしてきたけど、まだ信じられないよ。どんなに特別か、言葉では言い表せないね」と興奮を隠しきれない様子だった。

     8回裏にも1点を追加したジャイアンツは先発のタイ・ブラック以下、4投手の継投でリードを守り抜き、ロッキーズ3連戦をスイープ。守護神マーク・マランソンが今季2度目の故障者リスト入りとなるなど、明るい話題の少ない今季のジャイアンツだが、ファンの活躍が数少ない光明となるかもしれない。なお、地区最下位のジャイアンツにスイープを喫したロッキーズはこれで8連敗となった。


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  • 【戦評】マリナーズ 守護神の乱調で逆転負け

    2017.6.29 14:32 Thursday

     日本時間6月19日からの6連勝で一時は貯金を2まで増やしたものの、そこからの3連敗で再び借金生活となったマリナーズ。両リーグ最低勝率のフィリーズ相手に連敗は避けたいところだったが、昨日の試合で0.2回4失点の大炎上となった守護神エドウィン・ディアスがリードを守ることができなかった。

     フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)とマーク・ライターJr.(フィリーズ)の両先発で始まったこの試合。1回裏にマリナーズが4番ネルソン・クルーズのタイムリーで先制すると、フィリーズは3回表に9番タイ・ケリーの1号ツーランなどで3点をあげて逆転に成功する。しかし、マリナーズは4回裏に5番カイル・シーガーの9号ソロと7番ダニー・バレンシアの8号ソロで同点に追い付くと、5回裏には3番ロビンソン・カノーに14号ソロが飛び出し、本塁打攻勢で逆転。その後は両軍の投手陣が踏ん張り、マリナーズが4-3と1点をリードした状況で最終回を迎えた。

     ここでマリナーズのスコット・サービス監督は守護神ディアスを迷わず投入。前日の乱調があったにもかかわらず、守護神への信頼は変わっていなかった。ところが、ディアスは9回表の先頭打者、4番トミー・ジョセフにカウント3-2からの速球をレフトスタンドへ運ばれ、あっという間に同点に追い付かれてしまう。さらに、二死から7番キャメロン・パーキンスを歩かせ、まさかのボークで二死二塁。そして、8番アンドリュー・ナップにライトへのヒットを浴び、勝ち越し点を献上してしまった。

     「1点差の9回にエドウィン・ディアスが投げていれば、たいていの場合は安心するだろう。今日はたまたまピッチングが良くなかっただけだよ」とサービス監督はディアスをかばったが、昨日は自身のエラーから崩れて4失点、今日は先頭打者に同点弾を浴び、ボーク後に決勝点を献上と、投球内容は決して褒められたものではない。登板間隔が空いたことを指摘する声もあるが、「100%準備はできていた」とディアス自身はその影響を否定する。「いくつか失投があった。失投をすれば打たれるのは当然だよ」

     サービス監督はクローザー交代を否定したが、ディアスが本来のピッチングを取り戻せないようだと、ワイルドカード獲得に向けての戦いは厳しいものになりそうだ。


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  • ロイヤルズGM「買い手に回ることを検討中」

    2017.6.29 11:49 Thursday

     低調なスタートを切り、また、今季終了後にFAとなる主力選手を多く抱えていることもあって、7月末のトレード・デッドラインで売り手に回ることが濃厚と見られていたロイヤルズが買い手に回る可能性が出てきた。

     オーナーのデービッド・グラス、スカウト部門のスタッフ数名と共にタイガースの本拠地コメリカ・パークを訪れたデイトン・ムーアGMは、ポストシーズン進出を狙える位置にいる場合、買い手に回ることを検討中であると明言した。

     「グラス・オーナーは我々のニーズに常にとても協力的です。ペイロールについても常にとても寛容です。もちろん、ペイロールを増やさずにチームを向上させる方法を模索するつもりですが、それはペイロールを増やさないことを意味するわけではありません」とポストシーズン進出に向けて、オーナーの協力のもと、現有戦力によるやり繰りだけでなく、外部からの補強も視野に入れているようだ。

     ムーアGMは現有戦力でもポストシーズン進出を争えると自信を持っている一方で、エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、ジェイソン・バルガス、アルシデス・エスコバーといった今オフFAになる主力選手たちを簡単に手放すつもりはないと語っている。「我々は他球団と同様に、FA選手と契約できるように競争するつもりです。私の考えでは、我々は彼ら(=ロイヤルズからFAになる選手たち)と契約するのに最も良いポジションにいます。なぜなら他球団よりも彼らのことをよく知っているからです」

     この動きは7月末までにロイヤルズから放出されるであろう選手の獲得を狙っていた他球団の動きにも影響を与えるはずだ。スタートダッシュ失敗から巻き返し、ワイルドカードのみならず地区優勝も視界に入りつつあるロイヤルズがどのような動きを見せるのか。そして、それに伴って他球団がどう動いていくのか。多くの球団にポストシーズン進出の可能性があり、様々な思惑がうごめく今年のトレード・デッドラインは例年以上に面白くなりそうだ。


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  • マリナーズ スマイリーがトミー・ジョン手術へ

    2017.6.29 11:28 Thursday

     先発ローテーションの一角として期待していた投手に故障が相次いでいる今季のマリナーズ。その中で唯一、今季の登板がなかったドリュー・スマイリーがトミー・ジョン手術を受けることが決定した。

     スマイリーは今年1月にカルロス・バルガス、マレックス・スミス、ライアン・ヤーブローの3選手とのトレードでマリナーズに加入。本拠地セーフコ・フィールドにフィットするフライボール・ピッチャーであり、新天地での飛躍が期待されていた。3月にはアメリカ代表の一員としてワールド・ベースボール・クラシックにも出場し、2次ラウンドのベネズエラ戦で先発して4.2回3安打8奪三振1失点(自責点0)の好投でチームの勝利に大きく貢献。しかしその後、左腕屈筋痛で開幕前に故障者リスト入りしていた。

     スマイリーは実戦復帰に向けて調整中で、実戦形式の練習で登板するところまで回復していた。しかし、登板後に左腕の状態が良くないことを訴え、診断の結果、トミー・ジョン手術が必要だという判断に至ったようだ。一般的に、トミー・ジョン手術からの戦列復帰には12~15ヶ月が必要だと言われており、スマイリーの戦列復帰は早くても来年のオールスター前後ということになる。

     今季はフェリックス・ヘルナンデス、岩隈久志、ジェームズ・パクストン、スマイリー、ヨバニ・ガヤードの5人で先発ローテーションを形成する構想だったマリナーズ。しかし、ブルペン降格となったガヤード以外の4投手はすでに故障者リスト入りを経験しており、スマイリーは今季全休が確定。岩隈もまだ戦列復帰を果たせていない。マリナーズは苦しい戦いながらもなんとかワイルドカード争いに加わっているが、ワイルドカード獲得を諦めないのであれば、7月末のトレード・デッドラインまでに先発投手の補強に動く必要がありそうだ。積極的にトレードを行うことで知られるジェリー・ディポートGMがどのような動きを見せるのか注目したいところである。


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  • 同僚批判のモンテロが事実上の戦力外に

    2017.6.29 10:39 Thursday

     日本時間6月28日のナショナルズ戦でトレイ・ターナーの4盗塁を含む7盗塁を許したジェイク・アリエタとミゲル・モンテロのバッテリー。試合後、モンテロは7盗塁を許した責任をアリエタに押し付けるような発言をしたが、試合から一夜明け、カブスはモンテロにDFA(事実上の戦力外)を通告した。

     午前中にセオ・エプスタイン球団社長から電話をもらったというモンテロは「おそらく何かが起こるだろうとは思っていた。僕は理解しているよ、本当に。僕が責任を取って、これからチームが浮上していくなら、僕も嬉しいよ。彼らには成功してほしいんだ」と語り、DFAの通告に対して驚きはなく、チームの判断を受け入れている様子だった。

     昨日の試合で7盗塁を許し、今季の盗塁阻止率が.031(32-1)まで落ち込んだモンテロは試合後、「盗塁が僕の責任になっちゃうなんて酷いよね。しっかり見ればわかると思うけど、投手が僕に(盗塁を刺すための)時間を与えてくれないんだよ。それが『モンテロは盗塁を刺せないぞ!』ってなっちゃうんだ。けど、実際は投手が走者を釘付けにできていないだけなんだよ」と、盗塁を刺せない原因を投手陣に押し付けるような発言をしていた。

     その後、モンテロは昨日の試合でバッテリーを組んだアリエタと会話を交わしたという。アリエタに謝罪したうえで、アリエタ自身も「起こったことを言っただけだし、それは正しいよ。走者に対して良い仕事ができなかった」とモンテロに同意したそうだ。モンテロはチームメイトとの関係が良好であることを明言し、DFAの通告後には自身のTwitterでシカゴの街、カブスのファン、そして球団に対する感謝の気持ちを述べている。

     しかし、モンテロとチームメイトの関係がどうであれ、モンテロの試合後の発言はエプスタイン球団社長にとって受け入れられるものではなかった。「我々は選手たちに、たとえそれが自分の失敗ではないにしても、責任を受け入れて、ステップアップしていってほしい。支え合えるチームメイト同士であってほしいんだ」と語ったエプスタイン球団社長は、ジョー・マドン監督や数名の選手たちと話した後、モンテロのDFAを決断した。モンテロの発言を聞いてからDFAを決断するまでに、それほど時間は掛からなかったという。

     「我々の目標を成し遂げるために、様々なことを考慮した結果、これが正しい選択だと判断したんだ」とマドン監督。今季のモンテロはウィルソン・コントレラスに次ぐ二番手捕手という位置付けながら、4月は打率.394、OPS1.035という好成績をマークしていた。しかし、その後はバットが湿りがちで、盗塁もほとんど刺せない状況に陥っていたため、遅かれ早かれ戦力外にはなっていたのかもしれない。「モンテロは現在我々のチームが抱えている問題の全責任を負ったわけではない。彼をスケープゴートにすべきではない」とエプスタイン球団社長は語ったが、今回の騒動をきっかけに、モンテロの希望通りに、チーム状態が上向いていくことを願うばかりである。


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  • 【戦評】前田健太 7回無失点の好投で今季6勝目!

    2017.6.28 17:11 Wednesday

     先発ローテーションの5投手に1日ずつの休養を与えるためにスポット・スターター(谷間の先発)として起用された前田健太(ドジャース)が今季最高のピッチングを披露し、6勝目をマークした。

     前日の試合で10連勝がストップしたドジャース。前田が打たれて連敗となれば少なからず嫌な流れになるところだったが、そんな心配は無用だった。立ち上がりはボールが先行することもあり、エンゼルス打線の早打ちに助けられた部分もあったが、92球で今季自己最長となる7イニングを投げ抜き、打たれたヒットは4本。6三振を奪った一方で四球は1つも与えず、今季12度目の先発にして初の無失点という見事なピッチングを披露した。

     「この3試合か4試合くらい、前田は積極的に攻めているよね。ストライクゾーンを積極的に攻めて、打者を受け身にしている。速球もとても良い。コマンドも優秀だ。今夜はスライダーもカーブもキレがあって、レパートリーが豊富だったね。相手打線は前田に対してまともにスイングできていなかったよ。7イニングも投げてくれたけど、これは我々が新たな連勝を始めるのに必要だったんだ」とデーブ・ロバーツ監督は前田の好投を絶賛した。

     先発ローテーションの一角を担っていたブランドン・マッカーシーが故障者リスト入りしたこともあり、今後も前田には先発の機会が与えられると見られている。エンゼルスのマイク・ソーシア監督が「彼はとてもよくコーナーを攻めていたね。緩急もしっかり使えていた。様々な球種を駆使して、我々の打線を苦しめていたよ。上手く攻略できず、7イニングも投げられてしまった」と前田に対する完敗を認めていたように、今日のようなピッチングができるのであれば、先発ローテーション復帰には何の問題もないだろう。

     ドジャース打線は5回までエンゼルスの先発ジェシー・チャベスに無得点に封じられていたものの、6回裏に4番コディ・ベリンジャーのタイムリーと6番ジョク・ピーダーソンの7号スリーランで一挙4得点。今日の前田にはこの4点で十分だった。

     「素晴らしい試合だった。我々は豊富な先発投手陣を抱えている。前田は自分がコントロールできることを理解していると思うし、彼はそれに責任を持ち、しっかり結果を残してくれると信じているよ」とロバーツ監督は前田の先発ローテーション復帰については口を濁したが、今日の快投は首脳陣に対する大きなアピールとなったに違いない。


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  • 【戦評】代打・イチローが勝ち越しタイムリー!

    2017.6.28 16:33 Wednesday

     同点に追い付かれた直後の7回裏、代打で登場したイチローのメジャー通算3051本目のヒットが決勝タイムリーとなり、マーリンズがメッツとの同地区対決を制した。

     ドン・マティングリー監督は「イチローについて知っていることは、常に準備ができているということだよ」と語る。「彼はどんな状況に対しても準備ができているんだ。試合の後半で起用しても、1日だけスタメンで起用しても、彼は準備ができている」とマティングリー監督が全幅の信頼を置くベテランのバットがチームに決勝点をもたらした。

     イチローが逆方向へ放った打球の初速はStatcastによると時速87.8マイル(約141.3km/h)。ヒットになる可能性はたった29%という打球だったが、その打球は綺麗に三遊間を抜けていった。

     その後、マーリンズは一死満塁とチャンスを広げ、3番クリスチャン・イェリッチがセンター前へ2点タイムリー。イチロー、イェリッチという左打者が、メッツで最も安定感のあるリリーフ左腕であるジェリー・ブレビンスを攻略し、チームを勝利に導いた。

     イチローは6試合連続安打のあと、7試合連続で無安打に終わっていたが、これで再び2試合連続安打。相変わらず代打での出場が大半を占めているが、6月は28打数9安打(打率.321)と、打率1割台に終わった過去2ヶ月と比べて明らかに調子は上がっている。正左翼手であるマーセル・オズーナら主力選手の放出が噂される中、復調傾向にあるイチローの存在はチームにとってより貴重なものとなっていくに違いない。


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  • 【戦評】5回までに7本塁打の乱打戦をレッズが制す

    2017.6.28 15:13 Wednesday

     5回までに7本塁打が飛び交う「花火大会」を制したのは、先制、同点、勝ち越しと効果的な本塁打が次々に飛び出したレッズだった。

     ティム・アドルマン(レッズ)とジュニア・ゲラ(ブリュワーズ)の両先発で始まったこの一戦。1回裏のビリー・ハミルトンの先頭打者アーチが「花火大会」開始の狼煙となった。レッズはこの回、4番アダム・デュバルにも17号ツーランが飛び出し、7番デビン・メゾラコのタイムリーと合わせて一挙4点を先制。しかし、ブリュワーズは2回表に6番マニー・ピーニャと8番オーランド・アルシアにソロ、3回表には4番トラビス・ショウに16号スリーランが飛び出し、あっという間に試合をひっくり返した。

     ところが、3回裏にレッズが5番エウヘニオ・スアレスの12号ソロで同点に追い付くと、5回裏には3番ジョーイ・ボットーが21号ツーランを右中間へ叩き込み、勝ち越しに成功。さらに、7番メゾラコの犠牲フライでリードを3点に広げ、6回以降は4投手の継投で逃げ切った。

     「今日は15~16球くらい痛烈な打球があったんじゃないかな。本当に良い攻撃をしたと思うよ。数本の本塁打が特に大きかったのは間違いないけど、その他にも質の高い打席はたくさんあったね」とレッズのブライアン・プライス監督は自軍の効果的な攻撃に満足げ。一方、ブリュワーズの4番ショウは「僕たちの打線が静かに黙っているなんてことはないよ。この球場での4点リードは十分ではないからね」と4点差をひっくり返した自軍の打線に対するプライドを覗かせたが、先発ゲラは4回8失点でノックアウトされ、打線の頑張りに応えることができなかった。


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  • トレード市場 「売り手」としてのジャイアンツ

    2017.6.28 11:44 Wednesday

     2010年以降の7シーズンでポストシーズンに4度出場し、3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた強豪・ジャイアンツが両リーグワースト2位の勝率に苦しんでいる。このままいくと、慣れない「売り手」として7月末のトレード・デッドラインを迎えることになりそうだ。

     ジャイアンツの勝率.354(28勝51敗)は「メジャー最弱」と目されたパドレスすらを下回り、ナ・リーグ西部地区ワースト。メジャー全体でもフィリーズに次ぐワースト2位となっており、同地区の上位3チームが快進撃を続けていることもあって、トレード・デッドラインで「売り手」に回ることはほぼ確実だ。野手陣の平均年齢がリーグで2番目に高いため、主力選手を上手く売り捌きつつ、多少の若返りを目指すことになるだろう。

     ボビー・エバンスGMがアンタッチャブル(放出不可)と位置付けているのは次の3選手のみだと見られている。エース左腕のマディソン・バムガーナー、メジャーを代表する捕手であるバスター・ポージー、そしてメジャー屈指の遊撃守備を誇るブランドン・クロフォードの3人だ。その他、ジョニー・クエイト、マーク・マランソン、ブランドン・ベルトといった主力選手は7月末のトレード・デッドラインでポストシーズン進出を目指すチームへ放出される可能性がある。

     特に注目を集めているのが守護神・マランソンだ。昨オフに4年6200万ドルの大型契約でジャイアンツに加わったマランソンだが、今季はここまで21試合に登板して1勝2敗11セーブ、防御率4.58。故障者リスト入りも1度経験するなど、期待通りとは言えないピッチングが続いている。しかし、2015年に51セーブ、昨年は47セーブを記録し、直近4シーズンで3度の防御率1点台をマークしている安定感抜群のリリーバーに興味を示すチームは多く、クローザー不在に苦しむナショナルズが特に興味を示していると伝えられている。

     ジャイアンツとしては期待通りの活躍を見せていない選手を放出するのは「安売り」に繋がってしまうため、なるべく避けたいところではあるものの、そんなことを言っていられない状況であることも確かだ。慣れない「売り手」としてトレード・デッドラインを迎えるジャイアンツがどのような動きを見せるのか。今後の動きに注目したい。


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  • 首位ブリュワーズ 主砲ブラウンが戦列復帰

    2017.6.28 11:10 Wednesday

     再建が順調に進み、カブスとカージナルスのもたつきも重なって、ナ・リーグ中部地区の首位を走っているブリュワーズ。そのブリュワーズに頼もしい戦力が戻ってきた。

     左ふくらはぎ痛で日本時間5月27日に故障者リスト入りしていたライアン・ブラウンと、腰痛で日本時間6月11日に故障者リスト入りしていたジョナサン・ビヤーが戦列復帰。球団歴代最多の通算292本塁打を誇る主砲と、昨季19本塁打&62盗塁を記録したリードオフマンがようやく戻ってきたのだ。これに伴いブリュワーズはニック・フランクリンをDFAし、有望株ルイス・ブリンソンをAAA級に降格させている。

     クレイグ・カウンセル監督は「我々のベンチにはたくさんの優秀な選手がいる。それは私も知っている。けど、3番打者として長い間実績を積み重ねてきた打者が戻ってきたんだから、彼をラインナップに置くのはとても楽しみだよ」と語った通り、日本時間6月28日のレッズ戦で戦列復帰したばかりの主砲・ブラウンを早速「3番・レフト」で起用している。

     ブラウンが最初にふくらはぎを痛めたのは日本時間5月2日だが、それ以降の52試合をブリュワーズは28勝24敗で乗り切ってきた。その間の1試合あたり平均得点4.54はメジャー23位、OPS.755はメジャー20位に過ぎなかったにもかかわらず、だ。今季出場30試合で7本塁打を放ち、OPS.875を記録しているブラウンの復帰が、首位を走るチームの快進撃を後押しすることは間違いないだろう。

     一方、昨季大ブレイクを果たしたビヤーは、代役二塁手のエリック・ソガードが好調を維持していることもあって、復帰初戦はベンチスタートとなった。「どんなことでもする準備はできているよ」とビヤーは語っており、主砲が復帰し、昨季の盗塁王がベンチに控えるブリュワーズ打線は、相手チームにとって大きな脅威となりそうだ。


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  • ヤンキースに痛手 好調カストロが故障者リスト入り

    2017.6.28 10:31 Wednesday

     今季ここまで73試合に出場して打率.313、12本塁打、OPS.835の好成績を残し、キャリア最高のシーズンを送っていたスターリン・カストロ(ヤンキース)が右ハムストリング痛により10日間の故障者リストに登録された。主に4番・5番打者として打線の中核を担っていただけに、レッドソックスと激しい首位争いを繰り広げるチームにとって大きな痛手となりそうだ。

     カストロは日本時間6月27日にホワイトソックス戦で内野ゴロを打って一塁へ全力疾走した際に右ハムストリングを痛めた。幸いにも重傷ではなく、チームは最短の10日間で復帰できると見込んでいるようだ。カストロは昨年9月にも同箇所を痛めて1週間欠場したが、本人によるとそのときよりも症状は軽いという。「できる限り早く復帰できるように、トレーニングに集中するよ」とカストロは語っている。

     そして、カストロの故障者リスト入りに伴って若手有望株のタイラー・ウェイドがメジャーへの切符を得た。ウェイドはAAA級の試合開始前にアル・ペドリケ監督から「キミは出場できないよ。シカゴへ行くんだ」と告げられたといい、「とても興奮したよ。何が起こっているのかわからなかった」とその瞬間を振り返った。

     ウェイドはMLB Pipeline.comのプロスペクト・ランキングで球団11位にランクイン。今季は初のAAA級で開幕を迎え、71試合に出場して打率.313、5本塁打、24盗塁、OPS.833の好成績を残している。「信じられないよ。夢が叶ったんだ」と興奮を隠しきれないウェイド。「メジャーに昇格できて本当に興奮している。僕ができる方法で、チームの勝利に貢献するだけさ。ヤンキースでプレイすることはいつだって僕の目標だったからね」

     日本時間6月28日のホワイトソックス戦ではロナルド・トレイエスが二塁で先発出場しているが、ジョー・ジラルディ監督によると右投手のジェームズ・シールズと対戦する日本時間6月30日の試合で左打者のウェイドを先発出場させる構想があるという。有望株ウェイドがカストロの穴を埋める活躍を見せることができるのか。若手選手が躍動する今季のヤンキースに、また一人、楽しみな選手が加わった。


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  • 【戦評】新人モンゴメリーの好投でヤンキース首位キープ

    2017.6.27 17:06 Tuesday

     開幕直後から先発ローテーションの一角を担っている新人左腕ジョーダン・モンゴメリー(ヤンキース)がキャリア最高とも言うべき見事なピッチングを披露し、チームの連敗を2で止めた。

     田中将大が防御率5点台後半の不振に喘ぎ、安定した投球を続けていたベテラン左腕CCサバシアが戦列を離れる中、ルイス・セベリーノとともに現在チームで最も信頼できる先発投手の一人となっているモンゴメリー。「この頃、チームは思うような戦いができていなかった。今日はチームで勝ち取った良い勝利だったね」と、自己最長タイの7イニングを投げ、許したヒットは僅か5本、失点は5番トッド・フレイジャーの13号ソロによる1点だけという好投で6勝目を挙げた試合を振り返った。

     「マウンドに上がって、6イニングか7イニングをしっかり投げる。これは僕がいつもやろうとしていることなんだ。今日もそれをしっかりやりたいと思っていたんだよ」と語った通り、7イニングを投げ抜き、チームを大いに助けるピッチングを披露した。

     「スライダーが本当に良かったね」とジョー・ジラルディ監督。「彼のパフォーマンスには本当に満足しているよ。彼は良いピッチングをしてくれている。いつも勝つチャンスを与えてくれるし、投手として成長し続けているよね」とジラルディ監督は賛辞の言葉を惜しまない。

     最終回にリリーフ陣がもたつき、1点差まで追い上げられたものの、最後は守護神アロルディス・チャップマンがホワイトソックスの反撃を凌いで試合終了。モンゴメリーの好投がありながらもスッキリした勝ち方ではなかったが、一昨日からメジャーに昇格してきたタイラー・オースティンに1号本塁打が飛び出すなど、明るい話題も少なくなかった。新人左腕の好投で3連敗を阻止し、勝率の差でア・リーグ東部地区単独首位の座をキープしたヤンキース。直近10試合で3勝7敗とあまり元気がないが、ここから再び上昇気流に乗っていきたいところだ。


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  • 【戦評】ハメルズ 復帰戦は5回途中7失点ノックアウト

    2017.6.27 16:39 Tuesday

     右腹斜筋痛による故障者リスト入りから約2ヶ月ぶりに戦列復帰したコール・ハメルズ(レンジャーズ)。4回までに大量9点の援護をもらったにもかかわらず、先発の役割を果たすことができなかった。

     昨季あたりから制球に苦しむ場面が頻繁に見られるようになったハメルズ。それは数字にもハッキリと表れており、デビューから2015年までの10シーズンで2.30だった与四球率が昨季は3.45まで悪化していた。そして、この試合でも1回裏先頭から2者連続で四球を与えるなど、制球に苦しむ場面が目についた。

     「リズムに乗ることができなかった」とハメルズは5回途中7失点でノックアウトされた復帰戦を振り返った。「試合の早い段階で(球審の)ストライクゾーンを見抜くことができていれば良かったけど、できなかった。(投手が)そういう状況に陥ると、打者は真ん中付近のボールだけに絞って振ることができてしまうからね」

     三者凡退に抑えたイニングは一度もなし。カウントを悪くしてはヒットを打たれる、の繰り返しで、5回裏一死から7番ロニー・チゼンホールにタイムリーを浴びたところで交代を告げられた。代わったダリオ・アルバレスがハメルズの残した走者3人を全て生還させてしまい、ハメルズには7失点が記録された。

     2桁勝利8度の実績を誇るハメルズの戦列復帰はレンジャーズにとってアストロズ追撃のための後押しとなるはずだった。しかし、昨季から続く制球難は一向に改善の兆しを見せず、先発ローテーションの1番手や2番手を任せられるような状態ではない。今後もこのようなピッチングが続くようであれば、ポストシーズン進出に向けてのレンジャーズの戦いは限りなく厳しいものになると言わざるを得ないだろう。


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  • 【戦評】新1番打者が先頭打者アーチ!カブス逃げ切り

    2017.6.27 16:11 Tuesday

     新1番打者ウィルソン・コントレラスの先頭打者アーチやハビアー・バイエズの攻守にわたる活躍で試合を優位に進めたカブスが、最終回のナショナルズの反撃をなんとか凌いで逃げ切り。この日試合がなかった地区首位ブリュワーズとの差を1ゲームに縮めた。

     開幕からなかなか波に乗れず、勝率5割付近をウロウロしているカブス。とはいえ、やはり「腐っても昨季のワールドシリーズ王者」である。ナ・リーグ東部地区の首位を走るナショナルズの本拠地、ナショナルズ・パークに乗り込んでの一戦は、さながらポストシーズンのような緊張感を漂わせる、緊迫した試合となった。

     試合はコントレラスの一発で幕を開けた。「人生の中でも記憶にない」という1番打者として起用されたコントレラスは、初回の第1打席で早速ジョー・マドン監督の期待に応えてみせた。カウント3-1からの5球目を振り抜いた打球は、レフトスタンドに飛び込む先頭打者アーチ。捕手による先頭打者アーチは2010年9月4日のジョン・ジェイソ(当時レイズ)以来7年ぶり、メジャー史上9人目の快挙となった。

     ナショナルズの先発ジオ・ゴンザレスに対して相性が悪いアンソニー・リゾーを2番に下げ、左腕に強いコントレラスを1番に抜擢。「我々のチームには40盗塁できるような選手はいない。1番に置くべきスピードを持つ選手はいないんだ。だから、ベストの打者を1番に置くようにしている。たくさん打席が回ってくるからね」と語るマドン監督の采配がピタリと的中した形となった。

     コントレラスの先頭打者アーチで1点を先制したカブスだが、その後は両軍の投手陣が好投を続け、なかなか得点が生まれない。カブスの遊撃手・バイエズはダイビングキャッチやスライディングキャッチなど好守を連発し、虎の子の1点を守り続ける投手陣を盛り立てた。

     カブスは8回表に7番アルバート・アルモーラのスクイズ(記録は内野安打)で待望の追加点をあげると、9回表には2番リゾー、4番イアン・ハップ、5番バイエズにタイムリーが飛び出して3点を追加。リードを5点に広げ、試合は決まったかに思われた。

     ところが、9回裏から登板した7番手のヘクター・ロンドンが7番マット・ウィータースにタイムリーを浴びて1点を失い、マドン監督は守護神のウェイド・デービスを投入。しかし、デービスも代打のスティーブン・ドリューに2点タイムリーツーベースを浴びると、ワイルドピッチでさらに1点を失い、5-4と1点差に追い上げられてしまう。二死二、三塁という一打逆転サヨナラの場面で打席には3割4分を超える高打率を誇る4番ライアン・ジマーマン。ここはデービスがなんとか踏ん張り、低めのナックルカーブを振らせて空振り三振で試合終了。ポストシーズンのような手に汗握る接戦を、昨季のワールドシリーズ王者・カブスが制した。

     「いつだって勝つことは素晴らしいけど、シャーザーと対戦する前に勝てて良かったよ」とマドン監督は安堵感を滲ませた。「ポストシーズン前哨戦」との声もある両軍の4連戦。明日はマックス・シャーザー(ナショナルズ)とジェイク・アリエタ(カブス)の好投手対決が予定されている。


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