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  • エンゼルスがカブスの「代打の切り札」ラステラを獲得

    2018.11.30 10:50 Friday

     日本時間11月30日、エンゼルスは金銭または後日指名選手との交換でカブスからトミー・ラステラを獲得したことを発表した。ラステラの加入に伴い、40人ロースターの枠を空けるためにジャバリ・ブラッシュがリリース(解雇)となった。

     現在29歳のラステラは今季カブスで自己最多の123試合に出場し、打率.266、OPS.672をマーク。目立った数字ではないものの、代打では見事なパフォーマンスを見せており、今季代打で50回以上起用された選手のなかでは24安打、打率.312、OPS.813がメジャートップ、11打点が同2位の好成績だった。また、ラステラは安定した出塁能力を誇る選手であり、メジャー5シーズンの通算出塁率は.345となっている。

     ラステラは移籍に伴い「過去4シーズンにわたって素晴らしい経験をさせてくれたシカゴ・カブスに感謝したいです」とカブスへの感謝のコメントを発表。「カブスは僕に野球以上のたくさんの物事を教えてくれた素晴らしいグループです。多くの面で僕を助けてくれました。ファンと球団組織の全ての人に感謝したいです。あなたたちのおかげでキャリアで最高の時間を過ごせました」とカブスで過ごした4シーズンを振り返った。

     ラステラは主に二塁と三塁を守ることができ、ザック・コザート、デービッド・フレッチャー、テイラー・ウォード、ルイス・レンヒフォ、ケイレブ・カワートらとのレギュラー争いに加わることが予想されている。また、ラステラは年俸調停権保有者であるが、このタイミングでエンゼルスが獲得したことを考えると、来季の契約を提示されることは確実であり、ノンテンダーFAとなることはないだろう。

     一方、エンゼルスをリリースされたブラッシュは、今季AAA級で83試合に出場して打率.317、29本塁打、OPS1.131の大暴れ。しかし、相変わらずメジャーでは結果を残せず、24試合で打率.103、1本塁打、OPS.328に終わっていた。

  • パドレスとリチャーズが2年1500万ドルで契約合意へ

    2018.11.30 10:00 Friday

     今オフのパドレスは来季のみならず、その先も見据えた投手補強を目指している。その補強の一環として、エンゼルスからフリーエージェントとなったギャレット・リチャーズと契約合意に至ったようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンが契約合意を最初に報じ、その後、ヤフー・スポーツのジェフ・パッサンが総額1500万ドルの2年契約であることを伝えた。なお、リチャーズは今年7月にトミー・ジョン手術を受けており、戦列復帰は2020年シーズンになると見られている。

     現在30歳のリチャーズは、今季エンゼルスで16試合に先発して76回1/3を投げ、5勝4敗、防御率3.66、87奪三振を記録。2014年から2年連続で13勝以上をマークするなど、通算では45勝38敗、防御率3.54という成績を残している。健康であればエース級の活躍が期待できるリチャーズだが、非常に故障が多く、今季は7月にトミー・ジョン手術を受けてシーズン終了。来季は登板できない可能性が高く、今回の2年契約は2020年シーズンを見据えたものになっている。

     今季のパドレスはジョーイ・ルケーシー、エリック・ラウアー、ジェイコブ・ニックスといった若手投手を積極的に先発で起用したが、これはチーム再建が正しい方向へ進んでいることの証ともいえる。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体トップ100以内にランクインしているクリス・パダックとローガン・アレンも来季中のメジャーデビューが期待されており、マッケンジー・ゴア、エイドリアン・モレホン、ミシェル・バイエズ、ルイス・パティーノ、ライアン・ウェザースといった有望株もマイナーで成長中。リチャーズにはこうした若手投手が揃うなかで、先発ローテーションの軸としての働きが期待されることになるだろう。

     2020年シーズンに向けての補強を行ったパドレスだが、来季の先発ローテーションの陣容はまだ固まっていない。今後は、1~2年の短期契約で先発ローテーションの一角を担ってくれる投手の獲得を目指していくことになりそうだ。

  • ブレーブス・マクガーク会長がさらなる戦力補強を示唆

    2018.11.29 18:45 Thursday

     ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMが大物FA選手と長期契約を結ぶことに否定的な一方で、テリー・マクガーク会長は1年2300万ドルで獲得したジョシュ・ドナルドソンのように、短期的な補強のための予算がまだ残っていることを明らかにした。「我々の時代がやってきた」とマクガークは若手選手が台頭し、戦力が整いつつある今を勝負のタイミングと捉えており、先発投手、リリーフ投手、控え選手といったチームに不足している部分をカバーする補強に積極的な姿勢を示している。

     マクガークは「我々のチームでは若手選手が台頭しつつあるけど、いくつか穴はあるし、(我々には)それを埋める能力(=財力)もある」と発言。ブレーブスはすでにドナルドソンを1年2300万ドル、ジェームス・マッキャンを1年200万ドルで獲得し、三塁手と捕手の補強を完了させたが、まだ3000万ドルほどの資金が使用可能であると見られている。

     「我々はヤンキースやドジャースではないからお金を無駄にすることはできない」と補強資金の大盤振る舞いを否定したマクガークだが、「選手を正しく評価するステップを踏み、お金を正しく使うつもりだ」と必要な戦力には惜しみなく資金を注ぎ込む姿勢を強調。あくまでも短期的な補強を優先するため、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドの獲得レースに加わる可能性は低いものの、始まったばかりの移籍市場において今後も面白い存在となりそうだ。

     先発投手ではコリー・クルーバー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアーのインディアンス勢や、マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)をトレードで狙う可能性がある。リリーフ投手については、クレイグ・キンブレルの獲得は難しそうだが、フリーエージェント市場でザック・ブリットン、トレード市場でエドウィン・ディアス(マリナーズ)がターゲットとなりそうだ。また、外野手ではフリーエージェントとなったニック・マーケイキスとの再契約や、好打のマイケル・ブラントリーの獲得に動くかもしれない。

     今季、5年ぶりの地区優勝&ポストシーズン進出を果たしたブレーブス。マクガークの言葉を聞く限り、来季はさらにパワーアップした姿を見せてくれそうだ。

  • メッツがグランダル獲得を狙う可能性 ダーノウの処遇次第か

    2018.11.29 15:55 Thursday

     キャリアを通じてポテンシャルの高さを随所に見せているトラビス・ダーノウ(メッツ)だが、故障に大成を阻まれるシーズンが続いている。今オフが3度目の年俸調停となるダーノウは、契約提示期限となる日本時間12月1日までにメッツから契約を提示されず、ノンテンダーFAとなる可能性がある。その場合、メッツは新たな正捕手を獲得する必要があり、ヤスマニ・グランダルの獲得レースに参戦することになりそうだ。

     今季のダーノウは正捕手として開幕を迎えたものの、開幕早々にトミー・ジョン手術を受けてシーズン終了。自己最少の4試合にしか出場できなかった。メッツはレッズとのトレードでデビン・メゾラコを獲得し、メゾラコとケビン・プラウェッキーの併用でシーズンを乗り切ったが、シーズン終了後にメゾラコはフリーエージェントに。現在、40人ロースターにはダーノウのほかにプラウェッキーとトマス・ニドーの2人しか捕手がおらず、ダーノウがノンテンダーFAとなれば捕手の補強は必須である。

     今オフ、GMに就任したばかりのブロディ・バンワグネンは今月初め、「我々は幸運にも捕手市場では動く必要がない」と語っており、この言葉を聞く限りではダーノウをノンテンダーFAとする可能性は低いように思われる。しかし、2005年にマイク・ピアッツァが退団したあと、なかなか正捕手を固定できていないメッツにとって、同期間にチーム最多の359試合に出場しているダーノウに代わる正捕手の獲得に動くのは、チーム強化に向けて賢明な判断なのかもしれない。

     今オフの捕手市場ではグランダルとJ.T.リアルミュート(マーリンズ)が目玉となっているが、メッツは有望株に乏しく、マーリンズの要求を満たせない可能性が高い。となると、フリーエージェント市場でグランダルの獲得を狙うのが現実的な選択肢となるだろう。引き続きダーノウに扇の要を任せるのか、それともグランダルの獲得を目指すのか。バンワグネン新GMの決断に注目が集まっている。

  • コービンがヤンキースなど3球団と面会 決断の日は近い?

    2018.11.29 14:55 Thursday

     飛躍のシーズンを過ごし、フリーエージェントにおける最高級の先発投手として大きな注目を集めているパトリック・コービンの周辺が騒がしくなっている。各メディアの報道によると、コービンはフィリーズ、ナショナルズ、そして獲得レースの大本命と目されるヤンキースの3球団と面会するようだ。今季自己ベストの防御率3.15&246奪三振をマークした29歳左腕が新天地を決める日は、刻一刻と近付いている。

     MLBネットワークのジョエル・シャーマンによると、コービンは日本時間11月28日にフィリーズの本拠地シチズンズバンク・パークを訪れてフィリーズの関係者と面会したあと、同30日にはニューヨークへ移動してヤンキースの関係者と面会する予定だという。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは今オフの最優先課題が先発投手の補強であることを明言しており、すでにCCサバシアと再契約を結び、マリナーズとのトレードでジェームス・パクストンも獲得。次なるターゲットはどうやらコービンのようだ。シャーマンによると、今回のニューヨーク訪問の間にメッツの関係者と面会する予定はないようだ。

     また、ESPNのバスター・オルニーは、コービンがフィリーズ、ヤンキースと面会する間にワシントンD.C.にも立ち寄ってナショナルズの関係者とも面会したことを報じている。SNYのアンディ・マルティーノは各球団とコービンの契約交渉が活性化していることを伝えており、新天地を決めるまでにそれほど時間は掛からないとの見通しを立てている。今回の「訪問ツアー」の終着点と見られるヤンキースとの面会を終えたあと、コービンが決断を下す可能性もありそうだ。

     なお、コービンがヤンキース・ファンとして育ったこともあり、コービンの新天地の大本命としてヤンキースを挙げる声は非常に多い。資金力ではフィリーズも決して負けてはいないものの、コービン獲得レースはヤンキース優勢のまま、終盤を迎えているようだ。

  • ヤンキースからDFAのトレイエスがカブスへ移籍

    2018.11.29 12:30 Thursday

     日本時間11月29日、カブスは後日指名選手または金銭との交換でヤンキースからロナルド・トレイエスを獲得したことを発表した。二塁、三塁、遊撃の3ポジションを守り、内野のユーティリティとして活躍していたトレイエスだが、ミゲル・アンドゥハーやグレイバー・トーレスといった若手内野手の台頭により同27日にDFAに。カブスは正遊撃手のアディソン・ラッセルが40試合の出場停止処分を受けていることもあり、内野のデプス補強に動いた格好だ。

     現在26歳のトレイエスは、2015年にドジャースでメジャーデビューし、2016年からの3シーズンはヤンキースでプレイ。メジャー4シーズンで通算229試合に出場し、打率.281、4本塁打、56打点、4盗塁、OPS.685をマークしている。2010年2月にレッズと契約したトレイエスは、2011年12月のトレードでデーブ・サッペルト、トラビス・ウッドとともにショーン・マーシャルとのトレードでカブスへ移籍し、2013年7月にアストロズへ移籍するまでカブス傘下のマイナーに所属。今回のトレードにより5年半ぶりのカブス復帰が実現した。

     トレイエスは二塁で通算92試合、三塁で同74試合、遊撃で同60試合、右翼で同3試合の出場経験があり、ユーティリティ性が最大の魅力。2017年に自己最多の108試合に出場して打率.292をマークしているように打撃も決して悪くなく、内野の控えに置いておくにはうってつけの存在だ。

     なお、出場停止処分を受けているラッセルは年俸調停権保有者であり、ノンテンダーFAとなる可能性が取り沙汰されている。その場合には正二塁手のハビアー・バイエズが遊撃へ移り、二塁にはベン・ゾブリストやイアン・ハップが入ることになると見られるが、ダニエル・マーフィーとの再契約やDJレメイヒュー、ジェッド・ラウリーらの獲得に動く可能性もあるだろう。いずれにしても、トレイエスは内野のバックアップ要員として貴重な戦力になりそうだ。

  • カブスがブルペン補強 27歳左腕・ライアンとメジャー契約

    2018.11.29 11:25 Thursday

     今オフのカブスの補強ポイントの1つは、ブルペンにより多くの左腕を加えることである。日本時間11月29日、カブスはその第1弾として、タイガースで4年間のメジャー経験がありながらも今季はメジャーでの登板がなかった27歳の左腕、カイル・ライアンとメジャー契約を結んだことを発表した。

     2014年にタイガースでメジャーデビューを果たしたライアンは、同年6試合、翌年16試合と徐々に登板機会を増やし、2016年には自己最多の56試合に登板して4勝2敗、4ホールド、防御率3.07をマーク。しかし、2017年は8試合のみの登板に終わり、シーズン終了後にフリーエージェントとなって今年1月にカブスとマイナー契約を結んでいた。

     今季はメジャー昇格こそならなかったものの、AAA級で8先発を含む22試合の登板して1勝2敗、防御率2.86と安定したピッチング。奪三振率8.32は自己ベストを記録した一方、与四球率も2.45と安定し、実力が健在であることをアピールした。左打者に対して被打率.237、被OPS.596をマークした一方、右打者に対しても被打率.193、被OPS.620と好成績を残しており、相手打者の左右に関係なく起用できる点も魅力の1つと言えるだろう。

     カブスは今オフ、今季71試合に登板して防御率3.46をマークしたジャスティン・ウィルソンがフリーエージェントとなっており、計算できるリリーフ左腕が先発兼任のマイク・モンゴメリーくらいしか見当たらない。24歳のランディ・ロサリオ(44試合で防御率3.66)や経験豊富なブライアン・ダンシング(48試合で防御率7.65)もロースターに名を連ねているが、信頼に足る存在ではないというのが実情だ。同地区にはクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)やジョーイ・ボットー(レッズ)、マット・カーペンター(カージナルス)など左打ちの好打者が多く、カブスは今後もリリーフ左腕の獲得を目指すことになるだろう。

  • J.D.マルティネスが選手間投票による年間最優秀選手に選出

    2018.11.29 11:00 Thursday

     日本時間11月29日、メジャーリーグ選手会は選手間投票による2018年の各賞の受賞者を発表し、年間最優秀選手にはJ.D.マルティネス(レッドソックス)が選出された。マルティネスはア・リーグMVPのムーキー・ベッツ(レッドソックス)、ナ・リーグMVPのクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)を抑えての受賞に「選手によって選ばれるこの賞をいただくことができてとても光栄だし恐縮している」とコメント。なお、ア・リーグの最優秀新人にはミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)が選出され、大谷翔平(エンゼルス)は2位に終わった。

     マルティネスはレッドソックス移籍1年目で主砲としての役割を見事に果たし、両リーグ最多の130打点を叩き出したほか、打率.330と43本塁打はともにリーグ2位にランクイン。あわや三冠王という大活躍で、主砲としてチームを牽引した。ポストシーズンに入っても打率.300、3本塁打、14打点と存在感を発揮。地区シリーズ、リーグ優勝シリーズ、ワールドシリーズと全3シリーズで本塁打を放つなど、5年ぶりのワールドシリーズ制覇にも貢献した。

     また、グラウンド上でのパフォーマンスやコミュニティへの貢献により周囲を刺激した選手に対して贈られるマービン・ミラー賞にはカーティス・グランダーソン(ブリュワーズ)が選出。そのほか、各リーグの最優秀選手にはア・リーグでベッツ、ナ・リーグでイェリッチ、最優秀投手にはア・リーグでブレイク・スネル(レイズ)、ナ・リーグでジェイコブ・デグロム(メッツ)、最優秀新人にはア・リーグでアンドゥハー、ナ・リーグでロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、最優秀カムバック選手にはア・リーグでマイケル・ブラントリー(インディアンス)、ナ・リーグでマット・ケンプ(ドジャース)が選ばれた。

     アメリカ野球記者協会による投票での受賞者と比較すると、受賞者が異なるのはア・リーグ新人王の大谷、ア・リーグのカムバック賞のデービッド・プライス(レッドソックス)、ナ・リーグのカムバック賞のジョニー・ベンタース(ブレーブス)の3部門だけ。順当な選出結果となったと言えそうだ。

  • カノーに「ニューヨーク復帰」の可能性 メッツが獲得を検討か

    2018.11.28 17:40 Wednesday

     ジェリー・ディポートGMによるロースター再編の一環としてトレードで放出されることが噂されているロビンソン・カノー(マリナーズ)。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、ディポートはカノーの放出に前向きであり、ニューヨークに本拠地を置く2球団(ヤンキースとメッツ)との交渉が行われているという。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、メッツが最も積極的だというが、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドはマリナーズはまだカノーにトレード拒否権の破棄について問い合わせをしていないと報じており、トレードの成立が迫っているわけではないようだ。

     メッツはカノーの巨額な残り契約(5年1億2000万ドル)を引き受ける代わりに、クローザーのエドウィン・ディアスまたは正右翼手に成長したミッチ・ハニガーをカノーとともに獲得することを目論んでいるようだ。場合によっては、マリナーズにカノーの残り契約の一部分を負担することを要求する可能性もあるだろう。

     しかし、現在36歳のカノーは、薬物規定違反により80試合の出場停止処分を受けたとはいえ、今季も出場80試合で打率.303、10本塁打、50打点、OPS.845とキャリア平均に匹敵する好成績を残しており、「不良債権」として安売りしてしまうには惜しい存在である。契約終了時には40歳を過ぎていることを考えると、マリナーズとしては放出可能なタイミングで放出してしまうのがベターなのかもしれないが、ディアスやハニガーのような主力選手を抱き合わせで放出したり、残り契約の一定割合を負担したりしてまで無理に放出する必要はないように思われる。

     ディポートがどうしてもカノー放出に固執するのであれば話は別だが、そうでないのであれば、よほど魅力的なオファーがない限り、引き続き打線の中軸を任せるのがベターな選択肢だろう。仮にマリナーズが2年間で戦力の整備を終えたとして、そのときにカノーはまだ38歳。二塁を守り続けるのは難しいかもしれないが、好打の一塁手ないし指名打者としてチームに貢献できる可能性は大いにある。

     巨額の契約のせいで「不良債権」のように扱われがちなカノーだが、平均以上の守備力を持った好打の二塁手として、まだ数年は活躍が期待できる。その点を正しく評価せず、マリナーズの足元を見るようなオファーを提示し続ける限り、カノー獲得を目指す球団がトレード交渉を成功させることはないだろう。

  • ドナルドソン獲得失敗のカージナルス 次なる補強戦略は?

    2018.11.28 16:10 Wednesday

     打線の中軸を担うことのできる内野手として、2015年ア・リーグMVPのジョシュ・ドナルドソンの獲得を目指していたカージナルス。しかし、カージナルスはブレーブスと同様に1年契約を提示していたものの、ブレーブスとの争奪戦に敗れ、ドナルドソンの獲得に失敗した。では、カージナルスは今後どのように動いていくのか。ドナルドソン獲得失敗後の補強戦略を、MLB公式サイトのジョー・トレッツァが分析している。

     カージナルスは今季チーム最多の36本塁打を放ったマット・カーペンターが一塁と三塁を守ることができるため、ドナルドソンの獲得を目指したように三塁手を獲得することもできるし、カーペンターを三塁に置いて一塁手を補強することもできる。そこで補強候補となるのがダイヤモンドバックスの主砲、ポール・ゴールドシュミットだ。ダイヤモンドバックスはチーム再建に向かうことが報じられており、来季終了後にフリーエージェントとなるゴールドシュミットを放出する可能性がある。来季の年俸が1450万ドルとお買い得であることを考えると、ダイヤモンドバックスは対価として若手投手を中心とした豪華なパッケージを要求するだろう。カージナルスはマット・ホリデイがそうであったように、トレードで獲得したあとにゴールドシュミットとの契約延長を実現させようとするかもしれない。

     もちろん、ドナルドソンの代わりとなる三塁手の獲得を狙う可能性もある。今オフのフリーエージェント市場において、ドナルドソンに次ぐ三塁手と目されているのがマイク・ムスターカスであり、左打者である点もカージナルスにフィットする。過去2シーズンで66本塁打を放っている長打力が最大の魅力であり、三塁守備も堅実。現実的な選択肢と言えるのではないだろうか。

     他には、正遊撃手のポール・デヨングを三塁へ移し、フリーエージェント市場で堅守の遊撃手を狙うという選択肢もある。その場合にはホゼ・イグレシアス、フレディ・ギャルビス、ジョーディ・マーサーといった選手たちが獲得候補となるが、打線の戦力アップは期待できない。わざわざデヨングをコンバートしてこれらの遊撃手を獲得するのであれば、ジェッド・ジョーコを引き続き正三塁手として起用する方がベターかもしれない。

     ダイヤモンドバックスとの電撃トレードを成立させるのか。あるいは、ムスターカスの獲得に動くのか。ジョン・モゼリアック野球部門社長の決断に注目だ。

  • ジャイアンツがエース左腕・バムガーナーのトレードを模索中

    2018.11.28 15:00 Wednesday

     ドジャースのGMを務めていたファーハン・ザイディが野球部門社長に就任してからおよそ3週間。チーム再建を目指すジャイアンツが大きく動き始めようとしている。複数の関係者が伝えたところによると、ザイディはチーム再建の一環として来季終了後にフリーエージェントとなるエース左腕、マディソン・バムガーナーの放出を検討しているようだ。

     2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇を経験しているバムガーナーは、2011年から6年連続で13勝以上・防御率3.37以下・200投球回以上・190奪三振以上をマークしたように、球界を代表する先発左腕としてジャイアンツを支えてきた。しかし、ここ2シーズンは故障の影響により2年連続で130投球回未満に終わり、合計10勝どまり。来季終了後にフリーエージェントとなり、チーム再建が完了する頃にはチームにいない可能性が高いバムガーナーの放出が検討されるのは自然な流れと言える。

     すでにジャイアンツとバムガーナー獲得を希望するチームの間では初歩的な段階の話し合いが行われており、ブリュワーズとフィリーズをバムガーナー獲得の有力候補に挙げる関係者が多い。また、ブレーブスもバムガーナー獲得に興味を示しているようだ。

     ザイディはバムガーナー放出にあたり、エース級の投手に成長する可能性を秘めた有望株を少なくとも1人獲得することを希望している。フィリーズはチーム内のトップ・プロスペクトであるシクスト・サンチェスの放出を拒む可能性もあるが、その場合には今年7月にマニー・マチャドのトレード交渉を行った際、フィリーズが放出を準備していたとされるアドニス・メディーナが交換要員の1人となるだろう。一方、ザイディはリーグ優勝決定シリーズでブリュワーズと対戦した際に、ブランドン・ウッドラフとコービン・バーンズの両右腕を高く評価しており、ブリュワーズとのトレード交渉を行う場合には、この両右腕の獲得を希望する可能性もある。また、ブレーブスは球界でも有数の若手有望投手の宝庫であり、ザイディにとっては理想的なトレード相手である。

     チームの黄金期を支えてきたバムガーナーだが、ジャイアンツの一員として過ごす時間は着実に終わりに近付いている。来季開幕時、バムガーナーはいったいどのチームのユニフォームを着てグラウンドに立っているのだろうか。

  • ブリュワーズがベテラン捕手・クラッツと1年契約

    2018.11.28 12:35 Wednesday

     プロ入りから17年、最も充実したシーズンを過ごしたエリック・クラッツは、来季もブリュワーズの一員としてプレイすることが確実となった。日本時間11月28日、ブリュワーズはクラッツと1年120万ドルで契約を結んだことを発表。日本時間12月1日に迫っている年俸調停権保有選手への契約提示の締め切りに先駆けて、38歳のベテラン捕手との1年契約を成立させた。

     年俸調停権を有している選手のうち、所属球団から契約を提示(テンダー)されなかった選手は、「ノンテンダーFA」としてフリーエージェント市場に出ることになる。クラッツはブリュワーズで年俸調停権を有している13人のうちの1人だったが、一番乗りでブリュワーズとの新契約を締結。残りの12人はゼイビアー・セデーニョ、ザック・デービース、ジュニア・ゲラ、ダン・ジェニングス、コリー・クネーベル、ジミー・ネルソン、エルナン・ペレス、マニー・ピーニャ、タイラー・サラディーノ、ドミンゴ・サンタナ、ジョナサン・スコープ、トラビス・ショウという顔ぶれになっている。

     今季のクラッツはヤンキースのマイナーで開幕を迎えたものの、日本時間5月26日に後日指名選手との交換でブリュワーズに加入。マニー・ピーニャに次ぐ2番手捕手として自己2番目に多い67試合に出場し、打率.236、6本塁打、23打点、OPS.634をマークした。打撃好調だったこともあってポストシーズンでは主戦捕手として起用され、9試合に出場して打率.292、OPS.721と存在感を発揮。特にロッキーズとの地区シリーズでは8打数5安打(打率.625)の大活躍を見せ、野手としては1905年アスレチックスのレイブ・クロス(39歳)以来となる高齢ポストシーズンデビューとなった。

     ブリュワーズの球団史上、クラッツよりも高齢でプレイした捕手は1991年のリック・デンプシー(42歳)と2010年のグレッグ・ゾーン(39歳)だけ。「引退はまだ考えていない」と語るクラッツは、来季も2番手捕手として、元気にピーニャをサポートすることになりそうだ。

  • タイガースが先発補強 左腕・ムーアと契約合意へ

    2018.11.28 11:45 Wednesday

     復調が期待できる選手を安価で獲得することを目指しているタイガースは、レイズ時代の2013年に17勝を挙げるなど、メジャー8年のキャリアで通算54勝をマークしているマット・ムーアに狙いを定めたようだ。関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、タイガースは1年250万ドルでムーアと契約合意。身体検査の結果を待って、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。

     昨オフのタイガースは、前年にアストロズで不本意なシーズン(8勝10敗、防御率5.22)を過ごしたマイク・ファイアーズを獲得し、ファイアーズは21先発で7勝6敗、防御率3.48の好成績を残して8月にアスレチックスへトレードされたが、今オフのタイガースはムーアが「2019年版のファイアーズ」になることを期待しているようだ。今季のムーアは39試合(うち12先発)に登板して3勝8敗、防御率6.79という自己ワーストの成績に終わったが、2年前の2016年にはレイズとジャイアンツで合計13勝をマークして自己最多の198回1/3を投げた。まだ29歳という年齢を考えても、十分に復活は可能であるとタイガースは判断したのだろう。

     メジャー2年目の2012年に11勝11敗、防御率3.81、翌2013年に17勝4敗、防御率3.29の好成績を残したムーアだが、2014年のトミー・ジョン手術以降は不本意なパフォーマンスが続いており、2016年こそ13勝をマークしたものの、2017年はジャイアンツで6勝15敗、防御率5.52に終わり、今季はさらにそれを下回る成績に。2016年以降、奪三振率、与四球率、被本塁打率、被打率といった指標は毎年悪化しており、復調を疑問視する声もある。しかし、今季はリリーフ転向の前後を比較すると防御率が8.02から5.36、被打率が.354から.236、WHIPが2.05から1.19と大幅に改善されており、この傾向が続くのであれば、全盛期ほどとはいかないまでも、防御率4点台で13勝をマークした2016年並みの成績を残すことができる可能性はあるのではないだろうか。

  • 右腕・チャベスがレンジャーズ復帰 2年契約で合意との報道

    2018.11.28 11:15 Wednesday

     関係者の話によると、レンジャーズは先発とリリーフの両方で使える便利屋右腕、ジェシー・チャベスと2年契約で合意に至ったようだ。まだレンジャーズからの正式な発表はないものの、契約が無事に成立すれば、今年7月にレンジャーズからカブスへトレードされたチャベスにとって半年ぶりのレンジャーズ復帰となる。

     メジャー通算70先発の実績を誇るチャベスだが、今季は2年ぶりにリリーフに専念し、レンジャーズとカブスで計62試合に登板して5勝2敗5セーブ7ホールド、防御率2.55の好成績をマーク。レンジャーズではロングリリーフを担っていたが、カブス移籍後は勝ちパターンの継投の一角を担い、32試合で防御率1.15という見事なパフォーマンスを見せた。防御率2点台をマークしたのはメジャー11年目にして初めてであり、自己ベストのシーズンだったと言っても過言ではないだろう。

     チャベスは現在35歳。メジャー2年目、パイレーツ時代の2009年には自己最多の73試合に登板して15ホールドをマークしたが、2012年途中から3シーズン半にわたって在籍したアスレチックスでは先発にチャレンジ。2014年に自己最多の8勝をマークし、翌2015年は自己最多の157イニングを投げた。今季は与四球率1.60と制球力が格段に向上し、安定したピッチングを展開。この傾向が続くのであれば、来季以降も活躍が期待できそうだ。

     今季はリリーフに専念したチャベスだが、先発へのこだわりを垣間見せることもあった。レンジャーズは現時点で先発ローテーションがマイク・マイナー(今季12勝)の1枠しか埋まっておらず、トミー・ジョン手術からの復活を目指すドリュー・スマイリーやエディンソン・ボルケスが先発ローテーションの有力候補に挙げられている状況である。エンゼルスでプレイした2017年にめった打ちを食らって先発失格となったチャベスにも、先発ローテーション入りのチャンスはあるのではないだろうか。

  • 主力の放出が続くマリナーズ 次はカノーのトレードを模索か

    2018.11.27 17:35 Tuesday

     マリナーズのジェリー・ディポートGMは、ロースターの再編を行って数年後にポストシーズン進出を狙えるチーム作りを進めることを明言しており、すでに正捕手のマイク・ズニーノをレイズ、エース左腕のジェームス・パクストンをヤンキースへ放出した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、マリナーズは次なるトレードとして、チームの中心打者であるロビンソン・カノーの放出を模索しているようだ。

     マリナーズはカノーの放出に向けて積極的に動いており、すでにヤンキース、メッツと交渉を行ったと見られている。しかし、カノーはまだ5年1億2000万ドルという巨額の契約を残しており、カノーには全球団に対するトレード拒否権も与えられている。また、カノーは今季途中にメジャーリーグの薬物規定に違反して80試合の出場停止処分を受けており、クリーンな選手というイメージも損なわれてしまった。これらの要素を考慮すると、カノーのトレードを実現させるのは極めて困難であると言わざるを得ないだろう。

     マリナーズとヤンキースの間では、カノーとジャコビー・エルズベリーを軸としたトレード交渉が行われたようだが、ヤンキースがマリナーズにカノーの年俸を一部負担することを要求したため、トレード交渉は失速。ヤンキースで完全な不良債権と化しているエルズベリーは、2年4720万ドルの契約を残しているほか、カノー同様に全球団に対するトレード拒否権を有しており、ヤンキースとしては是が非でも放出したい存在なのだが、カノーの残り契約をそのまま引き受けることには抵抗があるようだ。

     一方、メッツは一塁にピーター・アロンゾ、二塁にジェフ・マクニールという有望株がおり、カノーがフィットするチーム状況ではない。ローゼンタールはカノーのメッツ移籍が実現するのは、マリナーズがカノーの残り契約のある程度を負担し、メッツが有望株の放出に応じた場合のみであると指摘している。

     結局のところ、マリナーズがカノーのトレードを実現させるのは極めて困難である。チームを完全に解体するのではなく、カノーを軸としてロースターを再編していくのが現実的な選択肢と言えるのではないだろうか。

  • ヤンキースがブリッドウェル獲得 トレイエスをDFAに

    2018.11.27 15:50 Tuesday

     日本時間11月27日、ヤンキースはウエーバーでエンゼルスから右腕、パーカー・ブリッドウェルを獲得した。ブリッドウェル獲得に伴い、40人ロースターの枠を空けるために内野のユーティリティとして活躍してきたロナルド・トレイエスがDFAに。内野手の層が薄くなったことを考えると、ヤンキースが本格的にマニー・マチャドの獲得レースに参戦する可能性もありそうだ。

     現在27歳のブリッドウェルは、今季こそ5試合(うち1先発)の登板にとどまり、1勝0敗、防御率17.55に終わったものの、昨季は21試合(うち20先発)に登板して10勝3敗、防御率3.64の好成績をマーク。今季は右肘の故障に悩まされ、AAA級でもわずか6試合(すべて先発)の登板で1勝1敗、防御率8.68に終わったが、2017年のピッチングを取り戻せるのであれば、先発のデプスとして貴重な戦力となるはずだ。

     一方のトレイエスは、2016年2月にウエーバーでヤンキースに加入。移籍1年目に自己最多の72試合に出場すると、翌2017年にはさらに自己記録を更新する108試合に出場し、打率.292、3本塁打、36打点、OPS.689をマークして存在感を示した。今季はミゲル・アンドゥハー、グレイバー・トーレスといった若手選手の活躍に押し出され、出場試合数はヤンキース移籍後最少の41。打率.280とパフォーマンス自体は例年通りだったが、若手選手が台頭した結果、出場機会が減少しただけでなく、DFAとなり、40人ロースターから抹消されるに至った。

     ヤンキース公式サイトのデプスチャートによると、トレイエスは二塁と三塁の2番手、遊撃の3番手に位置付けられていた。また、遊撃の1番手であるディディ・グレゴリアスはトミー・ジョン手術により来季の開幕に間に合わないことが確実であり、遊撃の2番手であるトーレスは二塁の1番手となっている。つまり、ヤンキースは遊撃手不在の状況に陥っており、トレイエスがDFAとなったことを受けて、「マチャド獲り」が加速する可能性もありそうだ。

  • パイレーツが外野手補強 チゼンホールと1年契約で合意

    2018.11.27 14:55 Tuesday

     昨オフのパイレーツは、1月にアンドリュー・マカッチェンを放出したものの、後釜をなかなか確保できず、2月下旬にコリー・ディッカーソンを獲得するまで外野陣の顔ぶれが固まらなかった。その反省を生かしたのか、今オフは早々に外野手補強を完了。関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシとジョーダン・バスティアンに語ったところによると、パイレーツはインディアンスからフリーエージェントとなっていたロニー・チゼンホールと1年契約で合意に至ったようだ。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールが契約内容の詳細について伝えており、パイレーツとチゼンホールの契約は、基本給275万ドルの1年契約になっているという。また、チゼンホールの打席数に応じて出来高が設定されており、250・300・350・400打席をクリアする毎に25万ドル、450・500・550・600打席をクリアする毎に50万ドルが追加され、すべてをクリアすればチゼンホールが受け取る額は575万ドルとなる。

     チゼンホールはパイレーツの開幕スタメンに名を連ねる可能性が極めて高いと見られている。なぜなら、正右翼手のグレゴリー・ポランコが9月に受けた肩の手術の影響により少なくとも4月中旬まで、場合によっては6月中旬ごろまで欠場する見通しとなっているからだ。ポランコが万全のコンディションを取り戻したあとは、チゼンホールは正左翼手のコリー・ディッカーソン、正中堅手のスターリング・マーテイ、そして正右翼手のポランコをサポートする外野4番手として起用されることになるだろう。

     パイレーツのニール・ハンティントンGMは、2週間前のトレードでジョーダン・ループロウを放出した際に、外野手の獲得に動く可能性が高いことを示唆していたが、月を跨がないうちに補強が実現。ここ2シーズンは故障が相次ぎ、合計109試合の出場にとどまっているものの、同期間に打率.297、OPS.872をマークしている実力派外野手を獲得することで外野手補強を完了した。

  • 2015年ア・リーグMVPのドナルドソンがブレーブスと1年契約

    2018.11.27 12:20 Tuesday

    日本時間11月27日、ブレーブスはジョシュ・ドナルドソンと1年2300万ドルで契約を結んだことを発表した。2015年にア・リーグMVPに輝くなど球界を代表する三塁手として活躍してきたドナルドソンだが、今季は故障の影響で出場52試合どまり。今回の1年契約は、ブレーブスがドナルドソンの故障による不良債権化のリスクを回避するとともに、ドナルドソンは健康かつ実力が健在であることをアピールして1年後に再びフリーエージェントとなることが可能であり、両者の利害が一致したものとなった。

     ブルージェイズ移籍1年目の2015年に打率.297、41本塁打、123打点、OPS.939の好成績でア・リーグMVPに選出されたドナルドソンは、翌2016年も打率.284、37本塁打、99打点、OPS.953とMVP級の成績をマーク。昨季は113試合の出場にとどまったものの、打率.270、33本塁打、78打点、OPS.944と最低限の働きは見せていた。しかし、今季は3度の故障者リスト入りがあり、出場試合数はわずか52。打率.246、8本塁打、23打点、OPS.801とパフォーマンスも低調で、来月で33歳という年齢もあって、実力を評価しつつも長期契約を不安視する声が多かった。

     そこでブレーブスは、今季から年俸を据え置いた形での1年契約をオファー。自身の実力が健在であることを証明して1年後に再びフリーエージェント市場にチャレンジしたいドナルドソン側と利害が一致し、今回の1年契約が実現した。ドナルドソンは今季途中にブルージェイズからインディアンスへトレードされており、今オフはクオリファイング・オファーの対象とならなかったため、ブレーブスは来オフ、ドナルドソンにクオリファイング・オファーを提示することも可能である。両者にとってメリットのある契約になったと言えるだろう。

     ドナルドソンの加入により、ブレーブスの内野陣は一塁にフレディ・フリーマン、二塁にオジー・アルビーズ、三塁にドナルドソン、遊撃にダンズビー・スワンソンという布陣で確定。正三塁手の座を手中に収めつつあったヨハン・カマルゴは、内野のユーティリティとして起用されることになりそうだ。

  • 今季30本塁打のクロンがウエーバーでツインズへ移籍

    2018.11.27 11:40 Tuesday

     ツインズは今季限りで現役を引退した正一塁手、ジョー・マウアーの穴埋めに成功した。日本時間11月27日、ツインズは先日レイズをDFAとなっていたC.J.クロンをウエーバーでクレーム(=獲得の意思を示すこと)。首位打者3度を誇る巧打者の代役として、今季30本塁打を放った長距離砲がツインズに加わった。

     エンゼルスからレイズへ移籍した今季のクロンは自己最多の140試合に出場し、打率.253、28二塁打、30本塁打、74打点、OPS.816をマーク。守備力も平均レベルを維持しており、データサイトのFanGraphsが算出するWARでは2.1を記録したが、年俸の上昇が予想されることもあり、先日レイズをDFAとなっていた。マウアーが引退し、正一塁手が不在となっていたツインズが、素早くシーズン30本塁打以上を期待できるスラッガーの獲得に動いた格好だ。

     ツインズの正一塁手候補としては、今季ヤンキースとツインズで合計17本塁打を放ったタイラー・オースティンがいるものの、ツインズには確固たる指名打者候補がおらず、クロンとオースティンが一塁と指名打者で出場機会を分け合うことになると見られる。クロンとオースティンはともに右打者であるため、今後ツインズが左打ちの一塁手ないし指名打者を獲得した場合には、プラトーンでの起用が行われる可能性もありそうだ。

     メジャー1年目の2014年に79試合で11本塁打を放ち、長距離砲として期待されたクロンだったが、その後の3シーズンは100試合以上に出場しながらも、いずれも16本塁打どまりと伸び悩みが続いていた。しかし、今季は一気に30本塁打の大台に到達し、127安打、68得点、28二塁打、74打点などの各部門で自己ベストを更新。ようやく長距離砲としての才能を開花させた感がある。ただし、145三振を喫したのに対して四球の数は37にとどまっており、打撃の粗さが改善されなければ、今季の活躍を維持できるかどうかは微妙なところだ。

  • マッキャンがブレーブスと1年契約 6年ぶりの古巣復帰

    2018.11.27 11:00 Tuesday

     古巣・ブレーブスへの復帰を希望していたブライアン・マッキャンが、自身の希望を実現させた。日本時間11月27日、ブレーブスはマッキャンと1年200万ドルで契約を結んだことを発表。マッキャンのもとには他球団からより好条件のオファーが届いていたようだが、ジョージア州出身のマッキャンは、古巣かつ故郷のチームであるブレーブスでプレイしたいという自身の希望を優先し、ブレーブスからのオファーを受け入れた。

     2005年のメジャーデビューから2013年までの9シーズンをブレーブスの一員として過ごしたマッキャンは、2013年オフにフリーエージェントとなってヤンキースへ移籍。ヤンキースで3シーズン、アストロズで2シーズンにわたってプレイし、6年ぶりの古巣復帰が決定した。「正直に言って、僕が2013年オフにブレーブスを離れたとき、復帰できる日が来るなんて想像できなかった」と素直な心情を吐露したマッキャン。「でも、今日は僕のキャリアのなかで最も素晴らしい日だよ」と古巣復帰が実現したことを喜んだ。

     メジャー定着を果たした2006年から昨季まで12シーズン連続で18本塁打以上を放っていたマッキャンだが、今季は右膝の故障による2度の故障者リスト入りがあり、出場は63試合どまり。パフォーマンス自体も打率.212、7本塁打、23打点、OPS.640と精彩を欠いた。34歳という年齢を考えても、フルタイムの正捕手を務めるのは難しく、ブレーブスではタイラー・フラワーズとの併用が予想される。ブレーブスは今季までフラワーズとカート・スズキ(ナショナルズへ移籍)の併用体制を採っていたため、マッキャンはスズキの後釜を務めることになるだろう。

     マッキャンは14シーズンにわたるメジャー生活で通算1670試合に出場し、打率.263、1521安打、270本塁打、973打点、OPS.791をマーク。シルバースラッガー賞6度、オールスター・ゲーム選出7度を誇り、2010年にはオールスターMVPに輝いた。また、2017年にはアストロズでワールドシリーズ制覇も経験している。

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