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  • ケインが移籍先候補の絞り込みを開始 近日中にも決定か

    2018.1.25 14:30 Thursday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ロレンゾ・ケインのもとには複数の球団から4年契約のオファーが届いているようだ。ケインはすでに移籍先候補の絞り込みを開始しており、いくつかの球団に対して契約の意思がないことを伝えているという。

     今オフのフリーエージェント市場におけるベストの中堅手と目されているケインの市場に大きな動きが出始めた。ケインが現時点で届いているオファーを吟味し、移籍先候補の絞り込みを開始したのだ。ケイン獲得レースにはレンジャーズ、ブリュワーズなどが加わっていることがすでに報じられているが、ケインのもとには複数の球団から4年契約のオファーが届いている一方、ケインから契約の意思がないことを伝えられた球団もあるという。現時点でどの球団が獲得レースに残っているのか、詳しい状況は明らかになっていない。

     昨季のケインは自己最多の155試合に出場し、打率.300、15本塁打、49打点、26盗塁、OPS.803の好成績をマーク。打率3割は直近4シーズンで3度目、15本塁打とOPS.803はキャリア2番目、26盗塁はキャリア3番目の数字であり、センターの守備でも守備防御点+5を記録するなど、走攻守三拍子揃った活躍を見せた。4月に32歳の誕生日を迎えるケインだが、走攻守すべての面において年齢的な衰えは見られず、4年契約は妥当なオファーと言えるだろう。

     オフシーズン当初、ケイン獲得レースにはジャイアンツやブルージェイズも加わっていたが、ジャイアンツはアンドリュー・マカッチェンとオースティン・ジャクソン、ブルージェイズはランドール・グリチックとカーティス・グランダーソンを獲得し、外野については大きな補強をほぼ終えている。徐々に外野手の市場が縮小していくなか、現時点で手元にあるオファーよりも好条件のオファーが期待できないと判断したケイン側が移籍先候補の絞り込みに入ったのだろう。今オフ最高の中堅手を手に入れるのはどのチームなのか。早ければ近日中にも移籍先が決定するはずだ。

  • 2019年殿堂入り投票には歴代最多セーブのリベラが登場

    2018.1.25 12:30 Thursday

     2018年のアメリカ野球殿堂入り投票ではチッパー・ジョーンズとジム・トーメイの2人が有資格初年度で殿堂入りを果たした。では、来年はどの名選手が殿堂入りの資格を得るのだろうか。MLB.comのリチャード・ジャスティスが来年の殿堂入り投票を展望している。

     来年の殿堂入り投票で殿堂入り資格を得る見込みの主な選手は、マリアーノ・リベラ、ロイ・ハラデイ、トッド・ヘルトン、アンディ・ペティット、ランス・バークマンといった面々である。最大の目玉は何と言ってもリベラ。魔球・カッターを武器にヤンキースのクローザーとして長年にわたって活躍し、積み上げたセーブの数は歴代最多の652。ポストシーズンでは通算96試合に登板し、8勝1敗42セーブ、防御率0.70という超人的な成績を残している(ワールドシリーズ制覇5度)。通算601セーブをマークしたトレバー・ホフマンが今回3度目のチャレンジでようやく殿堂入りを果たしたことを考えると、クローザーに対する評価はそれほど高くないのかもしれないが、やはりリベラは別格の存在。98%を超えるような高得票率での殿堂入りを予想する声もある。

     リベラに次ぐのはハラデイだろう。昨年11月に飛行機事故によりこの世を去ったハラデイだが、間違いなく2000年代最高の先発投手だった。全盛期と呼べる2002~2011年の10シーズンで170勝75敗、防御率2.97をマークし、サイ・ヤング賞2度、オールスター・ゲーム選出8度。通算203勝という数字に物足りなさは残るものの、殿堂入りが検討されるレベルの選手であることに疑いの余地はない。

     来年も殿堂入りのチャンスを残した選手たちに目を向けると、エドガー・マルティネスとマイク・ムシーナの2人が有力候補と言える。マルティネスは昨年の58.6%から70.4%へ、ムシーナは51.8%から63.5%へ得票率をアップさせており、絶対的な候補がリベラくらいしか見当たらない来年はさらに得票率を伸ばして殿堂入りを果たす可能性がある。マルティネスは来年がラストチャンスであり、今年足りなかった20票を是が非でも獲得したいところだろう。

     来年の殿堂入り投票の予想としては、確実と言えるのはリベラとマルティネスの2人だけ。ハラデイとムシーナの2人にも可能性があり、ロジャー・クレメンス、バリー・ボンズ、カート・シリングの3人は状況次第といったところだろうか。

  • エンゼルスが6人制ローテーションを採用へ

    2018.1.25 12:00 Thursday

     MLBネットワーク・ラジオに出演したエンゼルスのマイク・ソーシア監督は、インタビューのなかでエンゼルスが6人制ローテーションの採用を真剣に検討していることを明らかにした。大谷翔平の加入もあり、6人制ローテーションを採用する可能性が高まっているようだ。

     同ラジオでホストを務めたマイク・フェリンとマット・ディアスに対して、ソーシアは「(6人制ローテーションは)我々が検討しているものだよ」と球団内で6人制ローテーションの採用について議論が行われていることを明言。「おそらく我々は6人制ローテーションを採用することになるだろう。でも、スプリング・トレーニングまで待って、そこでいくつかの決定を下すことになるはずだ。(6人制ローテーションの採用は)今のところ大きな意義があるように思うし、真剣に検討しているところだよ」と最終的にはスプリング・トレーニングの状況を見て判断する意向を示した。

     エンゼルスが6人制ローテーションを検討し始めたのは、大谷の加入が決まったことが大きく影響していると見られる。大谷は日本では中6日でマウンドに上がるケースがほとんどだった。従来通りの5人制ローテーションでは中4日で登板する試合が増え、大谷のメジャーへの適応を妨げる要因となりかねない。大谷のスムーズな適応を促すため、そして大谷の投球イニング数をある程度抑えるために、エンゼルスは6人制ローテーションの採用に前向きな姿勢を示している。

     もちろん、6人制ローテーションの採用によるメリットを享受するのは大谷だけではない。エンゼルスの先発ローテーションにはギャレット・リチャーズ、マット・シューメイカー、タイラー・スキャッグスなどコンディション面に不安を抱えている投手が多く、彼らのコンディション管理という面でも6人制ローテーションの採用は大きな意義があるのだ。エンゼルスの6人制ローテーションが成功すれば、他球団の投手運用にも影響を与える可能性があるだけに、今季のエンゼルスには大きな注目が集まることになりそうだ。


     関連ニュース

  • ロイヤルズがゴインズとマイナー契約

    2018.1.25 11:30 Thursday

     今オフのロイヤルズは目立った補強はしておらず、これまではウィリー・ペラルタをはじめ新加入はわずかに3人となっている。そこでチームはブルージェイズのライアン・ゴインズと契約をし、招待選手としてメジャーのキャンプに参加させることを発表した。

     29歳のゴインズは昨年、キャリアハイとなる143試合に出場し打率.237 9本塁打 62打点の成績を残した。パワーは劣るものの、本塁打や打点を増やし、21二塁打を記録したことで着実に成長を続けている内野手として活躍が期待されている。また、これまで出場したメジャーの試合では内外野をこなしており、スーパーサブとしても守備面での起用法が広がる。

     現時点のロイヤルズは遊撃にラウル・モンデシー、二塁にウィット・メリーフィールドを起用すると予想されており、FA中のアルシデス・エスコバーの去就がまだ未定の状態で今回の招待選手として参加するキャンプでの結果によっては十分に昇格も可能だ。もし、昇格できればインセンティブが付くことになっている。新天地ではまず多くの選手達とメジャー昇格を争うことになるが、自慢の守備力と成長著しい打撃で開幕メジャーを狙う。

     ロイヤルズは他にも内野手の獲得候補としてエドゥアルド・ヌニェスを狙っているとされているが、果たして次に加入する選手は誰になるだろうか。

  • 自身のレイズ残留を信じるアーチャー

    2018.1.25 11:30 Thursday

     昨年7月のトレード・デッドライン前後からトレードの噂が絶えないクリス・アーチャー(レイズ)。しかし、タンパベイ・タイムズのマーク・トプキンによると、アーチャーは自身がトレードされず、今季もレイズの一員としてプレイすることを確信しているという。

     トプキンによると、アーチャーはトプキンに対して「僕はエリック(・ニーンダーGM)とたくさん話をした。そして、僕は2018年もレイズでプレイできるんだと感じてとてもいい気分になったよ」と語ったようだ。このアーチャーの発言から判断する限りでは、レイズが今オフ中にアーチャーを放出する可能性は低いように思われるが、トプキンは「状況は変化する可能性がある」と指摘する。スローペースなフリーエージェント市場の動向次第では、思うように先発投手を補強できなかったチームがアーチャーの獲得に乗り出す可能性があるというわけだ。

     昨季のアーチャーは34試合に先発して201イニングを投げ、10勝12敗、防御率4.07、249奪三振を記録。2年ぶり3度目の2ケタ勝利をマークし、200イニング&200奪三振は2015年から3年連続となった。3年連続でリーグ3位以内の奪三振数を記録している右腕には多くの球団が興味を示していると見られており、トレードの噂は絶えない。2014年3月に6年契約を結んだアーチャーは、球団オプションを含めると最大2021年まで契約が残っており、今季が625万ドル、2019年が750万ドル、2020年が900万ドル(球団オプション)、2021年が1100万ドル(球団オプション)というリーズナブルな契約も、獲得を狙う球団にとって大きな魅力となっているようだ。

     リーグ屈指の実力とリーズナブルな契約という2つの条件を兼ね備えるアーチャーを放出すれば、レイズは多大なリターンを得られるはず。アーチャー自身は移籍を希望していないものの、チーム状況を考えるとレイズが将来を見据えてエースの放出に踏み切る可能性は十分にある。残留を希望するエースについて、レイズはどのような決断を下すのだろうか。


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  • ダルビッシュが今週中にも契約先を決断か

    2018.1.25 11:00 Thursday

     MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、ダルビッシュ有が今週末までにどのチームと契約するかを決断する可能性が高まっているようだ。今オフのフリーエージェント市場における最高の先発投手を巡る争奪戦が、いよいよ決着のときを迎えようとしている。

     モロシによると、現時点では争奪戦に加わっているいずれかのチームがダルビッシュとの契約に近付いているとの情報はないという。モロシのもとにはツインズがダルビッシュの代理人と交渉を行っているとの情報が入っているようだが、これは必ずしもツインズがダルビッシュ獲得レースの先頭を走っていることを意味するわけではない。ブリュワーズがダルビッシュにオファーを提示したことはすでに報じられており、カブスも引き続きダルビッシュの獲得を狙っている。レンジャーズとドジャースの古巣2球団もダルビッシュ獲得候補に挙げられているが、積極的に動いているとの報道はなく、実質的にダルビッシュの契約先はツインズ、カブス、ブリュワーズの3球団に絞られたと見ていいかもしれない。

     昨季のダルビッシュはレンジャーズとドジャースで計31試合に先発して186回2/3を投げ、10勝12敗、防御率3.86、209奪三振を記録。メジャー通算5シーズンでは131試合に先発して56勝42敗、防御率3.42をマークしている。ダルビッシュは今オフのフリーエージェント市場において、ジェイク・アリエタとともにトップクラスの先発投手と目されており、ダルビッシュとアリエタの契約が決まらないことが市場を停滞させていると見る向きもある。ダルビッシュ争奪戦が決着すれば、アリエタ獲得レースも動き出し、おのずとランス・リンやアレックス・カッブといった先発投手の市場にも動きが出てくるはず。

     どのチームと契約するにせよ、ダルビッシュの契約先が決定することが、フリーエージェント市場の動向や今季のポストシーズン争いの行方に大きな影響を与えることは間違いなさそうだ。

  • チッパー、ゲレーロ、トーメイ、ホフマンの4人が殿堂入り

    2018.1.25 10:30 Thursday

     日本時間1月25日、全米野球記者協会によるアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、チッパー・ジョーンズ、ブラディミール・ゲレーロ、ジム・トーメイ、トレバー・ホフマンの4人が当選ラインの得票率75%をクリアして「野球人にとって最高の栄誉」と言われる殿堂入りを決めた。

     全422票のうち、殿堂入りに必要なのは317票。ジョーンズは410票(得票率97.2%)、ゲレーロは392票(同92.9%)、トーメイは379票(同89.8%)、ホフマンは337票(同79.9%)を獲得し、ジョーンズとトーメイは有資格初年度、ゲレーロは2度目のチャレンジ、ホフマンは3度目のチャレンジで見事に殿堂入り。9度目のチャレンジで殿堂入りが期待されたエドガー・マルティネスは得票率70.4%に終わり、当選ラインまで20票届かなかった。なお、今回から殿堂入り候補者となった松井秀喜は4票(得票率0.9%)。1年限りで殿堂入り候補者リストから名前が消えることになった。

     ジョーンズはブレーブスのフランチャイズ・プレイヤーとして活躍し、14季連続地区優勝(1991~2005年)に大きく貢献。ルーキーイヤーの1995年にはワールドシリーズ制覇を経験し、1999年にはナ・リーグMVPに輝いた。ゲレーロは主にエクスポズとエンゼルスで活躍し、通算打率.318、449本塁打を記録。エンゼルス移籍1年目の2004年にア・リーグMVPを受賞した。トーメイはインディアンスなどで活躍したスラッガー。通算612本塁打を放ち、通算出塁率も4割を超えている(.402)。ホフマンはパドレスなどで活躍した名クローザー。史上初の通算600セーブを達成し、通算601セーブは史上2位の大記録である。

     なお、記者投票で同時に4人が選出されるのは、ランディ・ジョンソン、ペドロ・マルティネス、ジョン・スモルツ、クレイグ・ビジオが殿堂入りを果たした2015年以来3年ぶり。1955年以降に限れば今回が2度目で、それ以前を含めても通算5度しかない。来年は歴代最多セーブを誇るマリアーノ・リベラが殿堂入り候補者となり、今回惜しくも届かなかったマルティネスとともに殿堂入りの最有力候補と目されている。

  • 新天地でレギュラー定着が期待される25歳・モラン

    2018.1.24 18:30 Wednesday

     2年前、コリン・モラン(当時アストロズ)は自分のスイングを見失った。メジャーに初昇格し、メジャーのレベルに圧倒されてしまったのだ。しかし、モランは自分のスイングを取り戻し、現在は新天地・パイレーツで正三塁手の座を虎視眈々と狙っている。

     「メジャーへ昇格したとき、顔面をパンチされたような衝撃を受けた。戸惑ってしまったんだ」とモランは昇格当時を振り返る。メジャーデビューを果たした2016年は9試合に出場して打率.130、OPS.374。長打は二塁打1本だけだった。メジャーで受けた衝撃はマイナーでのパフォーマンスにも悪影響を及ぼし、この年はAAA級で打率.259、10本塁打、OPS.697に終わるなど不本意なシーズンを過ごした。

     しかし、スイング改造に取り組んだあと、モランのパフォーマンスは大幅に改善された。AAA級2年目となった昨季、出場試合数は前年から40試合近く減少したにもかかわらず、前年を上回る18本塁打を放ち、打率.308、OPS.916の好成績をマーク。メジャーでは顔面に打球を当ててシーズンを終えるまでに7試合に出場し、打率.364、1本塁打、OPS1.235と結果を残した。モランとともにパイレーツへ移籍してきたジョー・マスグローブは「彼は前年とは全く異なる打者だったよ」と同僚について語る。そして、「彼がどんな状態でキャンプにやってくるか、本当に楽しみだよ」と同僚の活躍に期待を寄せている。

     2016年と2017年を比較したとき、モランに見られた大きな変化はゴロの打球が減り、フライの打球が増えたことだ。また、アプローチの面でも成長が見え、三振が大幅に減少した。ジェフ・アルバート(アストロズ打撃コーチ補佐)とともに取り組んだスイング改造が実を結んだのだ。

     アストロズがパイレーツとトレードの交渉を行っていると聞いたとき、モランは自身がトレードに含まれていることを察したという。ワールドシリーズを制したチームを離れることに寂しさもあったが、「メジャーには正三塁手は30人しかいないんだ。良い機会を与えられて、レギュラー獲得に挑戦できるのはとてもワクワクするよ」と移籍を前向きに捉えている。

     ニール・ハンティントンGMも「彼は賢いし、一生懸命に取り組む選手だ。昨季はスイングとアプローチに調整を加え、大きく成長した。メジャーの舞台でも彼の実力は通用すると思うよ」とモランを高く評価している。アンドリュー・マカッチェンが去ったパイレーツ打線を牽引するのは、ひょっとするとこの男かもしれない。


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  • 新天地・トロントでのブレイクを目指すグリチック

    2018.1.24 17:00 Wednesday

     先日のトレードでカージナルスからブルージェイズへ移籍したランドール・グリチックは選球眼の向上という課題をクリアするためにユニークな取り組みをしている。熾烈なレギュラー争いから解放され、精神的な余裕を持てるようになったグリチックは、新天地でのブレイクを目指している。

     グリチックは自身がより良い打者になるための課題として「投球認識能力」と「選球眼」の向上を挙げている。速球なのか変化球なのか、ストライクなのかボールなのかを正確に判断し、打つべきか見送るべきかを決める。この課題をクリアできれば、ワンランク上の打者に成長できるとグリチックは考えている。

     そして、その課題をクリアするために、グリチックは昨季終了時にピッチングマシンを購入した。このマシンにはランダムにストライクとボールを投げ分ける機能があり、グリチックはマシンの到着後、この機能を利用してストライクとボールを見極める練習に取り組んでいるそうだ。ただし、通算出塁率が3割を下回っている(.297)グリチックにとって、これは解決策の一つに過ぎない。

     「僕が取り組んでいることの一つは、目を鍛えることだよ。目の筋肉を鍛えるために、目のトレーニングをするコースに通っているんだ。多くの人は知らないかもしれないけれど、目には身体と同じようにたくさんの筋肉があるんだ。今季に向けて、選球眼を向上させるためにいろんなことに取り組んでいるんだよ。」とグリチックはピッチングマシン以外にも、選球眼の向上のために様々な手法を試みている。

     それ以外にもグリチックの活躍を後押しする要素がある。まずはカージナルスの熾烈なレギュラー争いから解放されたこと。レギュラークラスの外野手が多いカージナルスでは、「結果を出さなければ出場機会がなくなってしまう」というプレッシャーがあったという。ブルージェイズでは正右翼手として起用される見込みとなっており、「今日結果が出なければ…」と心配する必要はない。無用なプレッシャーを感じずにプレイできることは必ずプラスに作用するはずだ。

     さらに、本拠地が投手有利のブッシュ・スタジアムから打者有利のロジャース・センターに変わることも大きい。グリチックは「多くの人はブッシュ・スタジアムがニュートラルな球場だと言うけれど、僕たちは投手有利な球場だと考えていた。ボールが飛ばないんだ。スタンドインしたと思った打球がフェンスの前で捕られることもよくあったよ」と自身の経験を振り返る。ロジャース・センターに限らず、ア・リーグ東部地区には打者有利の球場が多く、グリチックの長打力が生かされるシーンが多くなりそうだ。

     「コンスタントに出場機会を得られる環境を与えてもらったこと、そして打者にフレンドリーな地区でプレイできることに感謝している」と語るグリチック。選球眼の向上に成功すれば、自身初の30本塁打を記録するようなブレイクも決して夢ではないだけに、ホゼ・バティースタに代わる正右翼手として大活躍を期待したい。


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  • ジャイアンツ ジャクソン獲得後も外野手補強を継続へ

    2018.1.24 15:30 Wednesday

     アンドリュー・マカッチェンに続いてオースティン・ジャクソンを獲得し、外野手の補強を完了させたかに思われたジャイアンツだが、どうやらまだ補強は完了していないようだ。ブライアン・セイビアン野球部門副社長は今後も外野手補強を継続することを示唆している。

     今オフの最優先課題として外野手の補強を掲げていたジャイアンツは、トレードでパイレーツからマカッチェンを獲得したのに続いて、フリーエージェント市場でジャクソンと2年600万ドルの契約を結ぶことに成功した。これにより左翼ハンター・ペンス、中堅ジャクソン、右翼マカッチェンという布陣が整ったのだが、セイビアンは「外野はまだ模様替えの最中だよ。毎日センターで使うためにジャクソンを獲ったのかと聞かれたら、答えはおそらくノーだね」とジャクソンを正中堅手として起用することに否定的。打撃力が高い選手と守備力が高い選手の両面で新戦力探しを続けている。

     ボビー・エバンスGMは「オースティン(・ジャクソン)がチームに何をもたらしてくれるかについてはよく知っている。彼は才能豊富で多目的に使える選手だ。彼がいてくれると戦力アップに繋がるし、外野3ポジションの層も厚くなるよ」と語り、ジャクソンに外野3ポジションの準レギュラー的な役割を与えることを示唆。左投手に強いジャクソンは、センターで左打者とプラトーンを形成し、ペンスやマカッチェンの休養時には外野の両翼の守備にも就くことになるだろう。

     ジャクソン、ペンス、マカッチェンがいずれも右打者であることを考えると、ジャイアンツのターゲットはおそらく、センターを守れる左打ちの外野手。エバンスはぜいたく税の対象となる年俸総額の上限以内でチーム作りをする方針を明らかにしており、右打者であるロレンゾ・ケインやJ.D.マルティネスは予算面からも獲得候補からは外れることになる。ジョン・ジェイ、ジャロッド・ダイソン、ベン・リビアなどが獲得候補として考えられるが、場合によってはイチローの名前が浮上してくる可能性もありそうだ。


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      1月23日 ジャイアンツの外野手補強が完了 ジャクソンと2年契約

      1月21日 強化と予算の狭間で中堅手の獲得狙うジャイアンツ

      1月17日 外野のさらなるアップグレードを目指すジャイアンツ

      1月17日 ジャイアンツ 新加入のマカッチェンをライトで起用へ

      1月16日 パイレーツの看板選手・マカッチェンがジャイアンツ移籍

      1月12日 ブルース逃したジャイアンツがマカッチェン獲得を狙う

      1月10日 ロンゴリア「ジャイアンツ移籍は転校したような感覚」

      1月9日 外野手補強を目指すジャイアンツがカルロス・ゴメスに興味か

      1月5日 ジャイアンツがマカッチェン獲得に乗り出す

      1月4日 ジャイアンツが外野のアップグレードを目指す


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  • スーザJr.が望むE.マルティネスの殿堂入り

    2018.1.24 15:10 Wednesday

     明日はメジャーリーグの殿堂入り選手が発表される日であり、バリー・ボンズやロジャー・クレメンスといった球界を彩った選手達が候補に名を連ねている。そんな中でスティーブン・スーザJr.(レイズ)はエドガー・マルティネスの殿堂入りを強く望んでいる。

     メジャーではマリナーズ一筋にプレーし、通算309本塁打を記録したマルティネス。彼が現役時代に背負った背番号「11」は永久欠番に制定されており、ケン・グリフィーJr.と共にチームの顔として多くのファンに慕われている。今回の殿堂入り候補の1人に挙げられているが、ブラディミール・ゲレーロやチッパー・ジョーンズ、ジム・トーメイら「ライバル」がいる。

     地元「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者がTwitterで殿堂入りの投票用紙を公開したが、彼はマルティネスに投票していなかった。これに対し、スーザJr.は「なぜ、僕の子供の頃のヒーローだったマルティネスに投票しなかったのか。彼の殿堂入りが正当に評価されてほしい」と呼びかけた。マリナーズの本拠地・シアトルに近いワシントン州エバレットで生まれた彼は小さな頃からマリナーズファンとして育ってきており、地元紙の記者の投票結果に不満を表した。

     トプキン記者はボンズとクレメンスに投票している。彼らは現役時代に薬物問題に関与していたこともあり殿堂入りできるか否かが注目されているが、マリナーズ一筋のフランチャイズプレーヤーとして活躍したマルティネスに投票していないことはスーザJr.は残念な気持ちになったのだろう。

     もちろん、トプキン記者の投票のみで殿堂入りが決まる訳ではない。得票数75%を超えていれば殿堂入りすることができる。果たしてスーザJr.の願いは届くのか、明日の発表でその結果が明らかになる。

  • ダイヤモンドバックスがメドレンら4投手とマイナー契約

    2018.1.24 14:30 Wednesday

     日本時間1月24日、ダイヤモンドバックスはマイケル・ブレイゼック、クリス・メドレン、フェルナンド・サラス、アントニオ・バスタードの4投手とマイナー契約を結んだことを発表した。この4投手はいずれもメジャー経験があり、開幕ロースター入りの可能性もありそうだ。

     4投手のなかで最大の注目は32歳の右腕・メドレンだろう。2010年と2014年にトミー・ジョン手術を受けているように耐久性に不安を抱える投手だが、ブレーブス時代の2012年に50試合(うち12先発)で10勝1敗1セーブ、防御率1.57、2013年に32試合(うち31先発)で15勝12敗、防御率3.11の好成績をマーク。2度目のトミー・ジョン手術以降は精彩を欠くシーズンが続いており、昨季はマイナー3階級合計で20試合に先発して防御率4.95に終わったが、完全復活を遂げれば大きな戦力となるはずだ。メドレンは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、メジャー昇格を果たした場合は年俸110万ドルになるとUSAトゥデイが報じている。

     2011年から2016年までの6シーズンで379試合(年平均63試合)に登板した実績を誇るバスタードは32歳の左腕。昨季は故障の影響によりわずか9試合のみの登板に終わり、防御率15.00、被打率.372と精彩を欠いたものの、健康であれば60試合以上の登板と防御率2点台を期待できる投手だ。USAトゥデイによると、メジャー昇格を果たした場合の年俸は150万ドルとなっている。

     カージナルス時代のクローザーを務めた経験があるサラスは32歳の右腕。昨季はメッツで48試合、エンゼルスで13試合、シーズントータルで61試合に登板したが、防御率5.22、被打率.293と不本意なシーズンを過ごした。ブリュワーズで5試合(うち1先発)のみの登板に終わった28歳の右腕・ブレイゼックとともに、スプリング・トレーニングでアピールし、開幕ロースター入りを目指すことになりそうだ。


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  • オールスター3度の左腕・パーキンスが現役引退へ

    2018.1.24 13:00 Wednesday

     ツインズのサッド・レバインGMによると、オールスター・ゲーム選出3度の実績を誇るグレン・パーキンスが現役引退を決断したようだ。球団オプションを破棄されてフリーエージェントとなっていたパーキンスは、ツインズ一筋のままユニフォームを脱ぐことになった。

     現在34歳のパーキンスは2004年のドラフトでツインズから1巡目(全体22位)指名を受けてプロ入りし、2006年にメジャーデビュー。メジャー3年目の2008年には26試合に先発して12勝をマークしたが、先発投手としては大成できず、2011年からリリーフに専念するようになった。この年、65試合に登板して17ホールド、防御率2.48の好成績をマークすると、あっという間にブルペンに不可欠な戦力となり、2012年途中からクローザーに昇格。2013年から3年連続で30セーブ以上をマークし、3年連続でオールスター・ゲームにも選出された。しかし、左肩の故障によりキャリアは暗転。2016年は2試合、昨季は8試合にしか登板できず、復活できないままキャリアを終えることになってしまった。

     パーキンスのキャリア最終登板は昨年9月30日(現地時間)のタイガース戦。ジョニー・キャッシュの「God’s Gonna Cut You Down」が流れるなかマウンドに上がったパーキンスはアンドリュー・ロマインを一塁へのポップフライに打ち取り、一塁手のケニーズ・バルガスからボールを受け取った。試合後、「素晴らしい瞬間だったね」と感情的になりながら試合を振り返ったパーキンス。「もしこれが最後だとしたら、あのシーンをこれからずっと覚えているだろうね」。

     ツインズ一筋で12シーズンにわたってプレイしたパーキンスは、紛れもなく「フランチャイズ・プレイヤー」の一人である。通算セーブ数は球団史上3位、登板試合数は同9位にランクインし、球団の歴史にもその名をしっかりと刻んでいる。なお、現役引退後は球団のフロントに入り、かつてのチームメイトであるマイケル・カダイヤー、トリー・ハンター、ジャスティン・モーノーらとともに球団に貢献することが期待されているようだ。


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  • インディアンスが救援右腕・モイランの獲得を検討か

    2018.1.24 12:30 Wednesday

     ブライアン・ショウ(ロッキーズ)とジョー・スミス(アストロズ)が抜けたブルペンの補強を目指しているインディアンス。ESPNのバスター・オルニーによると、インディアンスは経験豊富なベテラン右腕、ピーター・モイランの獲得を検討しているようだ。

     昨季のインディアンスは両リーグベストのチーム防御率3.30を記録。特に救援防御率は2.89という素晴らしい数字を叩き出し、リーグ最多の102勝をマークしたチームの大きな武器となっていた。今オフはそのブルペンからセットアッパーとして活躍してきたショウのほか、スミス、ブーン・ローガン(ブリュワーズ)らが抜け、やや戦力ダウン。コディ・アレンとアンドリュー・ミラーによる必勝リレーは健在だが、全体的に小粒化した印象は否めない。特に4年連続で23ホールド以上をマークするなど、勝ちパターンの一角を担ってきたショウの穴が埋まっていないのは致命傷になりかねない。

     そこでインディアンスが目を付けているのがサイドハンド右腕のモイランだ。ブレーブス時代に80試合以上に登板したシーズンが3度もあるようにタフさが売りのモイランは、昨季ロイヤルズでリーグ最多タイの79試合に登板(ショウと同数)。24ホールド、防御率3.49、被打率.189をマークし、38歳のベテランらしからぬ安定したパフォーマンスを発揮した(昨年12月に39歳の誕生日を迎えた)。2度目のトミー・ジョン手術を受けて2014年シーズンを全休したが、その後は徐々に登板試合数を増やし、3年連続で防御率3点台の防御率をマーク。今年12月には40歳の誕生日を迎えるが、まだまだ戦力として計算できる投手である。

     アレン、ミラー以外にもザック・マカリスターやダン・オテロ、昨季台頭したニック・グッディやタイラー・オルソンらがおり、トータルで見れば高いクオリティを維持しているインディアンスのブルペンだが、計算できる投手が多いに越したことはない。ショウの穴埋めとしてモイランを狙うのは、悪くない選択と言えるだろう。


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  • かつての好打者・クレイグが2年ぶりのメジャー昇格を目指す

    2018.1.24 12:00 Wednesday

     SBネーションのクリス・コティーロによると、2010年代前半にカージナルスの4番打者として活躍したアレン・クレイグがパドレスとマイナー契約を結んだようだ。現在33歳の「元・好打者」は新天地で2年ぶりのメジャー昇格を目指すことになりそうだ。

     クレイグは2010年にカージナルスでメジャーデビューを果たし、翌2011年は75試合に出場して打率.315、11本塁打、OPS.917の好成績をマーク。レンジャーズとのワールドシリーズでは第7戦の3回裏に決勝弾となる勝ち越しソロを放つなど、計3本塁度を放ち、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。2012年と2013年は主に4番打者として活躍し、得点圏打率が4割を超える勝負強い打撃を武器に、2年連続で打率3割&90打点をクリア。しかし、2014年以降は成績が急落し、2014年途中にレッドソックスへ放出され、2015年を最後にメジャーの舞台から姿を消していた。

     昨季は招待選手としてスプリング・トレーニングに参加したものの、メジャーのロースターに入ることはできず、AAA級で開幕。ところが、47試合に出場して打率.253、1本塁打、14打点、OPS.668に終わり、6月末にレッドソックスを解雇された。その後は無所属のまま過ごしており、今回のパドレスとのマイナー契約でようやく居場所を見つけたというわけだ。

     本職は一塁で、外野の両翼も守れるクレイグだが、現在パドレスには不動の正一塁手としてウィル・マイヤーズがおり、正左翼手にはホゼ・ピレラ、正右翼手にはハンター・レンフローが予定されている。チームの主砲であるマイヤーズを押しのけて正一塁手の座を手に入れるのは難しいと見られるが、ピレラとレンフローは絶対的なレギュラーと呼ぶ水準には達しておらず、クレイグがかつての好打を取り戻せるようであれば十分にチャンスはある。また、クレイグの加入により、パドレスのエリック・ホズマー獲りはトーンダウンしたと見る向きもあるようだ。


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  • ブリュワーズがイエリッチにトレードオファーか

    2018.1.24 11:45 Wednesday

     先日、ダルビッシュ有に契約オファーをしたと言われているブリュワーズは次の一手としてマーリンズでトレード候補に挙げられているクリスチャン・イエリッチにもオファーを出したという。

     これはラジオ「シリウスXM」のクレイグ・ミッシュ氏が自身のTwitterを通じて「ブリュワーズはイエリッチに対して強い関心をもっている」と伝えている。今オフのブリュワーズはヨバニ・ガヤードやヨーリス・チャシーンをはじめとする投手陣の補強を進めており、これまで外野手については比較的年齢が若いこともあって具体的な動きはなかった。

     現時点のチームの構想ではドミンゴ・サンタナとライアン・ブラウンの2人で両翼を固めることにしているが中堅についてはまだ枠が空いている状態だ。ケオン・ブロクストンをはじめ、ブレット・フィリップスやルイス・ブリンソンといった若手選手の起用も考えており、様々な選択肢がある。

     今回、候補に挙げたイエリッチは既にマーリンズとの関係性が悪化したことでトレードになることは規定路線とされており、ブリュワーズのほかにも複数球団が興味を示していると言われている。彼は3割近い打率を残せる安定した打撃と高い出塁率が魅力的のため、もしブリュワーズ加入となれば心強い味方となると同時にさらに外野の起用法の選択肢も広がることだろう。

     後は契約でイエリッチはマーリンズと7年4957万ドルの契約をしているが、残りの契約ををどのように処理するのかが問題だ。果たしてイエリッチは開幕時にどこのユニフォームを着ているのか、今後の交渉の動きが注目される。


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  • 殿堂入り投票結果は明日発表 MLB.com記者の投票は?

    2018.1.24 11:30 Wednesday

     いよいよ明日、日本時間1月25日午前8時からMLBネットワークにて今年度のアメリカ野球殿堂入り投票結果が発表される。MLB.comでは今年度の殿堂入り投票資格を有する13人の記者が自身の投票内容を公表。殿堂入りが確実視される3選手が全13人から投票を得る結果となった。

     全13人から投票を得たのはブラディミール・ゲレーロ、チッパー・ジョーンズ、ジム・トーメイの3選手。ゲレーロは今回が2度目のチャレンジ、ジョーンズとトーメイは今回から殿堂入り資格を得た選手である。彼らの実績については語るまでもないが、インターネット上で各記者の殿堂入り投票を集計しているサイトによると、全体の54.5%にあたる票が明らかになった時点でゲレーロが得票率94.8%、ジョーンズが同98.3%、トーメイが同93.1%を記録。この状況から殿堂入りラインである得票率75%を下回るとは考えにくく、この3選手は明日殿堂入りを果たすことになるだろう。

     彼らに続く12票を集めたのがバリー・ボンズとロジャー・クレメンス。この2選手はステロイド使用の疑惑があり、殿堂入りについては賛否が大きく分かれている。「ステロイドを使用する前から超一流だった」「ステロイド使用者を完全に排除することはできない」などの理由から両者の殿堂入りを推す声も強く、実際にMLB.comの記者13人のうち12人が両者に投票している。前述のサイトによると、両者の得票率はともに63.6%となっており、今回の殿堂入りは難しいにしても、残り4回のチャンスで殿堂入りが期待できるところまで得票率を伸ばしている。

     13票のうち10票を獲得したのはエドガー・マルティネスとマイク・ムシーナ。9票のラリー・ウォーカー、8票のトレバー・ホフマン、7票のカート・シリングがこれに続いている。このなかで今回殿堂入りの可能性があるのはマルティネス、ホフマン、ムシーナの3選手。現時点での得票率はマルティネスが77.1%、ホフマンが78.4%、ムシーナが70.1%となっており、マルティネスとホフマンについては殿堂入りラインを上回っている。マルティネスは今回が9度目、ホフマンは3度目のチャレンジ。ほぼ指名打者専門の選手が殿堂入りした例は過去になく、マルティネスの殿堂入りの行方には大きな注目が集まっている。

     最大5選手に殿堂入りの可能性があると言われる今回の殿堂入り投票は、果たしてどのような結果になっているのか。新たな殿堂入り選手誕生の瞬間を見逃すな!

  • FA市場最高のセンター・ケインはどこへ行く?

    2018.1.24 10:30 Wednesday

     ジャイアンツは日本時間1月23日にオースティン・ジャクソンと契約し、外野手の補強をほぼ完了させた。フリーエージェント市場におけるベストの中堅手と目されるロレンゾ・ケインの市場はさらに縮小することになったが、ケインはどこへ行くのだろうか。

     関係者の話によると、ジャイアンツにはまだケインを獲得する可能性が残っているという。現時点ではレフトにハンター・ペンス、センターにジャクソン、ライトにアンドリュー・マカッチェンを置く布陣が有力視されているが、あるGMは「外野の両翼に2人のベテラン選手がおり、ジャクソンを有用な4番手外野手として起用できる」と語り、ジャイアンツが正中堅手としてケインの獲得に動く可能性があることを示唆。予算などの問題はあるものの、ケイン獲得の有力候補に挙げられてきたジャイアンツが引き続きケイン獲得を狙っているとしても決して不思議ではない。

     別の関係者はレンジャーズをケイン獲得の候補に挙げる。ノマー・マザーラ、デライノ・デシールズ、秋信守(チュ・シンス)の3人が外野のレギュラーに予定されているレンジャーズだが、ケインを獲得すれば守備に不安を抱える秋を指名打者に回すことができる。こちらも予算の問題があるが、ケインが市場に残り続けるのであれば、価格は徐々に下落していくはずであり、レンジャーズにも獲得のチャンスはあると見られている。

     ほかにはカブスやブリュワーズを獲得候補に挙げる関係者もいる。ただし、カブスはケインを獲得した場合、クオリファイング・オファーの補償として2つのドラフト指名権を手放さなくてはならず、「ここ数年で多くのプロスペクトを放出しているカブスがケインのためにドラフト指名権を2つも手放すとは思えない」というのが関係者の見方だ。ブリュワーズは外野に人材が溢れているが、クリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)の獲得に動いているとの報道もあり、ケイン獲得に動く可能性もゼロではないだろう。

     そして、最も有力な選択肢の一つに挙げられているのが、どこかの球団と1年契約(ないし1年後にオプトアプト可能な契約)を結び、来オフ再びフリーエージェント市場に出るというものである。今後はクオリファイング・オファーの対象にならないため、より多くの球団が獲得に動く可能性があるからだ。この場合には1年契約でロイヤルズと再契約を結ぶ可能性も十分にある。市場がなかなか動かないなか、ケインはどのような選択をするのか。ケインの決断に注目したい。

  • カブスがダルビッシュの元女房役とマイナー契約 

    2018.1.23 16:30 Tuesday

     ダルビッシュ有との契約交渉を続けているカブスが、ダルビッシュ獲得に向けて手を打った。カブスはレンジャーズ時代にダルビッシュとバッテリーを組んだ経験のあるクリス・ジメネスとマイナー契約で合意。ダルビッシュ獲得に向けて受け入れ態勢を整えているのかもしれない。

     AP通信のリポートによると、カブスはダルビッシュと契約交渉を継続しているという。ダルビッシュに5年契約をオファーしたチームがあるとの情報をESPNが報じたばかりだが、その情報との関連性は今のところ不明。ブリュワーズもダルビッシュに対して正式にオファーを提示したことが報じられており、現時点でダルビッシュ争奪戦に加わっているのはカブス、ブリュワーズ、ツインズ、レンジャーズ、ドジャースの5球団であると見られている(アストロズとヤンキースは撤退との報道)。

     ジメネスは2014年4月~8月と2015年にレンジャーズに在籍し、計62試合でマスクを被った(先発マスクは58試合)。うち16試合でダルビッシュとバッテリーを組み、防御率3.29を記録(注:ダルビッシュは2015年を全休しているため、ジメネスとバッテリーを組んだのは2014年のみ)。この年はJ.P.アレンシビアと5試合でバッテリーを組んで防御率1.22をマークしているが、ロビンソン・チリーノスは4試合で防御率4.67、ジオバニー・ソトは2試合で防御率5.06。これらの捕手と比較すると、ジメネスとの相性の良さがうかがえる。

     昨季のジメネスはツインズで控え捕手を務め、自己最多の74試合に出場。打率は.220と低かったが、出塁率.350をマークし、7本塁打と16打点はいずれも自己最多の数字だった。54試合で先発マスクを被ったほか、一塁やレフトでも先発出場。1イニングだけながら三塁の守備ににも就き、捕手らしからぬユーティリティぶりを発揮した。さらに投手として6試合に登板。投手・捕手・一塁・三塁・レフトの5ポジションをこなす、まさに大車輪の働きを見せた。

     こうした働きぶりを評価したカブスがジメネスを獲得したものと見られるが、ダルビッシュ獲得のために「打てる手は打っておく」という思惑があっても決して不思議ではない。元女房役の加入がダルビッシュの去就にどのような影響を与えるのか。今後の動向に注目したい。


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  • 野手補強はほぼ完了 投手補強を目指すブルージェイズ

    2018.1.23 14:30 Tuesday

     ランドール・グリチックをカージナルスから獲得し、今季のレギュラー野手9名の顔ぶれが固まったブルージェイズだが、投手陣は先発・ブルペンともまだ多少の穴がある。ジョン・ギボンズ監督はチームが投手補強に動いていることを示唆した。

     ブルージェイズはグリチックの獲得により、ラッセル・マーティン(捕手)、ジャスティン・スモーク(一塁)、デボン・トラビス(二塁)、ジョシュ・ドナルドソン(三塁)、トロイ・トゥロウィツキー(遊撃)、スティーブ・ピアース(左翼)、ケビン・ピラー(中堅)、グリチック(右翼)、ケンドリズ・モラレス(指名打者)と今季のレギュラーが確定。控えにもヤンハービス・ソラーテ、アレドミス・ディアス、テオスカー・ヘルナンデス、エゼキエル・カレーラといった実力者がおり、野手の補強はほぼ完了した印象を受ける。

     しかし、先発ローテーションの5番手は相変わらず空席となっており、グリチックとのトレードでドミニク・リオンを放出したため、投手は先発・リリーフを問わず補強が急務となっている。現時点ではジョー・ビアジーニが先発5番手の有力候補だが、ギボンズは「現時点ではビアジーニがローテーションに入っているけど、先発投手を補強すれば状況は変わるだろうね」と補強の動向次第ではビアジーニをロングリリーフに回すことも検討している。また、計算できるリリーフ左腕がアーロン・ループしかいないという状況であり、こちらも補強が必要だ。「成功した経験を持つ、実績のある投手がいいね」と希望を口にしたギボンズ。「複数イニングをこなせる投手もいいね。現代では複数イニングを投げる場面は少ないけどね。でも本当は試合終盤に三振を取れる投手が欲しいんだ」とおねだりは止まらなかった。

     故障者さえ出なければ、打線はヤンキースやレッドソックスに匹敵する戦力を誇るだけに、優勝争いに加われるかどうかはとにもかくにも投手力次第。ギボンズを喜ばせるような補強が実現すれば、ア・リーグ東部地区の「2強」に割って入ることも十分に可能だろう。


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