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  • 無断帰国で解雇のムニョス Rソックスとマイナー契約

    2020.3.26 14:10 Thursday

     レッドソックス公式サイトのトランザクションのページによると、レッドソックスはユーティリティ・プレイヤーのジャイロ・ムニョスとマイナー契約を結んだようだ。過去2年間、カージナルスで合計196試合に出場したムニョスだが、出場機会や起用法への不満を抱き、3月上旬にカージナルスのキャンプ地を無断で離脱して母国のドミニカ共和国へ帰国。これによりカージナルスを解雇され、フリーエージェントとなっていた。レッドソックスはムニョスをAAA級ポータケットへ配属した。

     現在25歳のムニョスは、2012年1月にアスレチックスと契約し、2017年12月にスティーブン・ピスコッティとのトレードでマックス・シュロックとともにカージナルスへ加入。翌2018年に開幕ロースター入りを果たし、108試合に出場して打率.276、8本塁打、OPS.763をマークした。

     昨季は88試合に出場して打率.267、2本塁打、OPS.653と成績を落としたが、一塁以外の内外野6ポジションをこなすなど、ユーティリティ・プレイヤーとしてチームに貢献。今季も貴重な控え選手として開幕ロースター入りが有力視されていたが、オープン戦で内野安打を放った際に左ハムストリングを痛めていた。

     痛めた左ハムストリングのMRI検査が予定されていたものの、ムニョスは予定日時に姿を見せず、その後、チームメイトへのテキストメッセージを通して無断帰国していたことが発覚。カージナルスはムニョスを即日解雇した。ムニョスは出場機会や起用法について不満を抱いていたと見られるが、詳細なことは明らかになっていない。

     レッドソックスは三塁にラファエル・デバース、遊撃にザンダー・ボガーツという不動のレギュラーがおり、ムニョスは二塁での出場機会増を目指すことになるだろう。昨季ルーキーながら18本塁打を放ったマイケル・チェイビスや新加入で俊足巧打のホゼ・ペラザらがライバルとなる。

  • ロイヤルズが救援右腕・ローゼンタールとメジャー契約

    2020.3.26 13:45 Thursday

     日本時間3月26日、ロイヤルズはマイナー契約を結んで招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していた右腕トレバー・ローゼンタールとメジャー契約を結び、40人ロースターに登録したことを発表した。ローゼンタールは本来のレギュラーシーズン開幕日である日本時間3月27日がオプトアウト(契約破棄)の期限となっており、ロイヤルズはローゼンタールの流出を阻止した形となる。ローゼンタールの加入に伴い、40人ロースターの枠を開けるために左腕エリック・スコグランドがDFAとなった。

     現在29歳のローゼンタールは、オープン戦で5試合に登板して5イニングを投げ、被安打3、奪三振9、無四球、無失点という見事なピッチングを披露。98~102マイルの速球を武器に、カージナルスのクローザーを務めた全盛期を思い起こさせるようなパフォーマンスを見せ、見事にロースター入りを勝ち取った。

     カージナルス時代の2014年に45セーブ、翌2015年に48セーブを記録するなど、リーグを代表するクローザーとして活躍したローゼンタールだが、2016年以降は成績が悪化し、2017年には右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けた。2018年は無所属のままリハビリに専念し、昨季はナショナルズに加入。ところが、開幕から4登板連続でアウトを1つも取ることができないなど、12試合に登板して防御率22.74に終わり、6月下旬には解雇された。

     その後、タイガースに加入したものの、10試合に登板して被打率.103ながら防御率7.00と結果を残せず、8月に戦力外。1週間後に加入したヤンキースではメジャーに昇格できず、シーズン終了後にフリーエージェントとなってロイヤルズとマイナー契約を結んだ。

     なお、通算206セーブの実績を誇る34歳のベテラン右腕グレッグ・ホランドも同様にオプトアウトの期限を迎えており、こちらの動向も注目される。一方、DFAとなったスコグランドは27歳の左腕で、昨季は6試合(うち4先発)に登板して0勝3敗、防御率9.00を記録。昨年1月には禁止薬物の使用が発覚し、80試合の出場停止処分を受けた。

  • 球団史上最高の捕手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.3.25 18:10 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を開始している。その第1弾として、各球団の番記者が球団史上最高の捕手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代捕手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】リック・デンプシー(1976-86,92)
    捕手としての1230試合出場は球団史上最多。1983年のワールドシリーズではMVPに輝いた。
    【2位】クリス・ホイルズ(1989-98)
    【3位】ガス・トリアンドス(1955-62)
    【4位】マット・ウィータース(2009-16)
    【5位】アンディ・エチェバレン(1962,65-75)

    レッドソックス
    【1位】カールトン・フィスク(1969,71-80)
    捕手として通算2226試合出場は同じ「パッジ」の愛称で親しまれたイバン・ロドリゲスに次ぐ史上2位。
    【2位】ジェイソン・バリテック(1997-2011)
    【3位】リッチ・ゲドマン(1980-90)
    【4位】リック・フェレル(1933-37)
    【5位】サミー・ホワイト(1951-59)

    ヤンキース
    【1位】ヨギ・ベラ(1946-63)
    通算1430打点はメジャーリーグの捕手としては史上最多の数字。
    【2位】ビル・ディッキー(1928-46)
    【3位】サーマン・マンソン(1969-79)
    【4位】ホルヘ・ポサダ(1995-2011)
    【5位】エルストン・ハワード(1955-67)

    レイズ
    【1位】ディオナー・ナバーロ(2006-10)
    チームがリーグ優勝を果たした2008年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】ウィルソン・ラモス(2017-18)
    【3位】トビー・ホール(2000-06)
    【4位】ジョン・フラハティ(1998-2002)
    【5位】トラビス・ダーノウ(2019)

    ブルージェイズ
    【1位】アーニー・ウィット(1977-89)
    2009年にカナダの野球殿堂入りを果たした。8年連続2ケタ本塁打。
    【2位】ラッセル・マーティン(2015-18)
    【3位】グレッグ・ゾーン(2004-08)
    【4位】ダリン・フレッチャー(1998-2002)
    【5位】パット・ボーダース(1988-94,99)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】カールトン・フィスク(1981-93)
    本塁打、二塁打、得点、打点、長打率は捕手として球団史上1位。
    【2位】レイ・シャーク(1912-28)
    【3位】A.J.ピアジンスキー(2005-12)
    【4位】シャーム・ロラー(1952-63)
    【5位】ロン・カーコバイス(1986-97)

    インディアンス
    【1位】ビクトル・マルティネス(2002-09)
    通算100本塁打以上の捕手は球団史上唯一。打率(通算500打数以上)も捕手で球団1位。
    【2位】サンディ・アロマーJr.(1990-2000)
    【3位】スティーブ・オニール(1911-23)
    【4位】ジム・ヒーガン(1941-57)
    【5位】ジョン・ロマノ(1960-64)

    タイガース
    【1位】ビル・フリーハン(1961-76)
    オールスター・ゲーム選出11度を誇る。通算200本塁打。
    【2位】ミッキー・カクレーン(1934-37)
    【3位】ランス・パリッシュ(1977-86)
    【4位】イバン・ロドリゲス(2004-08)
    【5位】ミッキー・テトルトン(1991-94)

    ロイヤルズ
    【1位】サルバドール・ペレス(2011-現在)
    オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞5度を誇る好捕手。
    【2位】ダレル・ポーター(1977-80)
    【3位】ジョン・ワーサン(1976-85)
    【4位】マイク・マクファーレン(1987-94,96-98)
    【5位】ジム・サンドバーグ(1985-86)

    ツインズ
    【1位】ジョー・マウアー(2004-18)
    ア・リーグで首位打者に輝いた捕手は史上唯一(首位打者3度)。
    【2位】アール・バテイ(1961-67)
    【3位】ブライアン・ハーパー(1988-93)
    【4位】ティム・ロードナー(1981-89)
    【5位】ブッチ・ワイネガー(1976-81,82)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ブラッド・オースマス(1997-98,2001-08)
    捕手としての出場試合数は球団史上最多。前エンゼルス監督。
    【2位】アラン・アシュビー(1979-89)
    【3位】ジェイソン・カストロ(2010-16)
    【4位】トニー・エウセビオ(1991-2001)
    【5位】ジョニー・エドワーズ(1969-74)

    エンゼルス
    【1位】ボブ・ブーン(1982-88)
    通算7度のゴールドグラブ賞のうち、エンゼルス在籍時に4度受賞。
    【2位】ベンジー・モリーナ(1998-2005)
    【3位】ブライアン・ダウニング(1978-90)
    【4位】マイク・ナポリ(2005-10)
    【5位】ジェフ・マシス(2005-11)

    アスレチックス
    【1位】ミッキー・カクレーン(1925-33)
    WAR39.8(FanGraphs版)は捕手として球団史上最高。捕手として初めて殿堂入り。
    【2位】テリー・スタインバック(1986-96)
    【3位】ジーン・テナス(1969-76)
    【4位】フランキー・ヘイズ(1933-42,44-45)
    【5位】ラモン・ヘルナンデス(1999-2003)

    マリナーズ
    【1位】ダン・ウィルソン(1994-2005)
    捕手として1251試合出場は球団の他の歴代捕手より400試合以上も多い。
    【2位】マイク・ズニーノ(2013-18)
    【3位】デーブ・バレ(1984-93)
    【4位】城島健司(2006-09)
    【5位】ボブ・スティンソン(1977-80)

    レンジャーズ
    【1位】イバン・ロドリゲス(1991-2002,09)
    フルシーズン11年でオールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度、1999年MVP。
    【2位】ジム・サンドバーグ(1974-83,88-89)
    【3位】マイク・ナポリ(2010-11,15,17)
    【4位】ロビンソン・チリーノス(2013-18、今季から再び在籍)
    【5位】ドン・スロート(1985-87)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】ブライアン・マッキャン(2005-13,19)
    WAR43.6(FanGraphs版)は捕手で球団史上1位。球団の歴代全野手のなかでも6位。
    【2位】ハビー・ロペス(1992-2003)
    【3位】ジョー・トーレ(1960-68)
    【4位】デル・クランドール(1949-63)
    【5位】エディ・ペレス(1995-2001,04-05)

    マーリンズ
    【1位】J.T.リアルミュート(2014-18)
    「wRC+」108と「wOBA」.329はマーリンズの捕手で歴代1位。現在はフィリーズに所属。
    【2位】チャールズ・ジョンソン(1994-98,2001-02)
    【3位】イバン・ロドリゲス(2003)
    【4位】ベニト・サンティアゴ(1993-94)
    【5位】マイク・レドモンド(1998-2004)

    メッツ
    【1位】マイク・ピアッツァ(1998-2005)
    殿堂入りの際にメッツのキャップでプラークに刻まれることを選択した史上唯一の野手。
    【2位】ゲーリー・カーター(1985-89)
    【3位】ジェリー・グロート(1966-77)
    【4位】トッド・ハンドリー(1990-98)
    【5位】ジョン・スターンズ(1975-84)

    フィリーズ
    【1位】ダレン・ドールトン(1983,85-97)
    1992年に109打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得。
    【2位】ボブ・ブーン(1972-81)
    【3位】カルロス・ルイーズ(2006-16)
    【4位】マイク・リーバーサル(1994-2006)
    【5位】アンディ・セミニック(1943-51,55-57)&スタン・ロパタ(1948-58)

    ナショナルズ
    【1位】ゲーリー・カーター(1974-84,92)
    キャリア初期は外野手としてプレイしていたが殿堂入りの名捕手に成長。
    【2位】ウィルソン・ラモス(2010-16)
    【3位】ヤン・ゴームス(2019-現在)&カート・スズキ(2012-13,19-現在)
    【4位】ダリン・フレッチャー(1992-97)
    【5位】イバン・ロドリゲス(2010-11)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】ギャビー・ハートネット(1922-40)
    WAR52.7(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで8位の数字。
    【2位】ジョディ・デービス(1981-88)
    【3位】ジョニー・クリング(1900-08,10-11)
    【4位】ランディ・ハンドリー(1966-73,76-77)
    【5位】ウィルソン・コントレラス(2016-現在)

    レッズ
    【1位】ジョニー・ベンチ(1967-83)
    17年間レッズ一筋でMVPを2度受賞。1989年に殿堂入りを果たす。
    【2位】アーニー・ロンバルディ(1932-41)
    【3位】バブルス・ハーグレイブ(1921-28)
    【4位】エド・ベイリー(1953-61)
    【5位】ライアン・ハニガン(2007-13)

    ブリュワーズ
    【1位】ジョナサン・ルクロイ(2010-16)
    WAR35.3(FanGraphs版)は球団の歴代全野手のなかで4位。今年2月にレッドソックスとマイナー契約。
    【2位】テッド・シモンズ(1981-85)
    【3位】B.J.サーホフ(1987-95)
    【4位】デーブ・ニルソン(1992-99)
    【5位】チャーリー・ムーア(1973-86)

    パイレーツ
    【1位】ジェイソン・ケンドール(1996-2004)
    WAR(FanGraphs版31.2、Baseball-Reference版30.7)と67本塁打は捕手で球団史上1位。
    【2位】マニー・サンギーエン(1967-76,78-80)
    【3位】トニー・ペーニャ(1980-86)
    【4位】ジョージ・ギブソン(1905-16)
    【5位】スモーキー・バージェス(1959-64)

    カージナルス
    【1位】ヤディアー・モリーナ(2004-現在)
    ワールドシリーズ制覇2度、オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度。
    【2位】テッド・シモンズ(1968-80)
    【3位】ティム・マッカーバー(1959-74)
    【4位】トム・パグノージ(1987-98)
    【5位】マイク・マシーニー(2000-04)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】ミゲル・モンテロ(2006-14)
    WAR23.3(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで3位の数字。
    【2位】ダミアン・ミラー(1998-2002)
    【3位】クリス・スナイダー(2004-10)
    【4位】ケリー・スティネット(1998-2000,05)
    【5位】カーソン・ケリー(2019-現在)

    ロッキーズ
    【1位】ヨービット・トーレアルバ(2006-09,13)
    レギュラーシーズンでのOPS.694に対しポストシーズンではOPS.805を記録。
    【2位】クリス・アイアネッタ(2006-11,18-19)
    【3位】ジョー・ジラルディ(1993-95)
    【4位】トニー・ウォルターズ(2016-現在)
    【5位】ジェフ・リード(1996-98)

    ドジャース
    【1位】ロイ・キャンパネラ(1948-57)
    通算盗塁阻止率57.4%は現在もメジャー記録。通算242本塁打。1953年に打点王。
    【2位】マイク・ピアッツァ(1992-98)
    【3位】マイク・ソーシア(1980-92)
    【4位】ジョン・ローズボロ(1957-67)
    【5位】スティーブ・イエーガー(1972-85)

    パドレス
    【1位】ベニト・サンティアゴ(1986-92)
    1988年から3年連続でゴールドグラブ賞。同賞を受賞した捕手は球団史上唯一。
    【2位】テリー・ケネディ(1981-86)
    【3位】ジーン・テナス(1977-80)
    【4位】ブラッド・オースマス(1993-96)
    【5位】ラモン・ヘルナンデス(2004-05)

    ジャイアンツ
    【1位】バスター・ポージー(2009-現在)
    ノーヒッター達成3度かつワールドシリーズ制覇3度の捕手は史上3人だけ。
    【2位】バック・ユーイング(1883-89,91-92)
    【3位】ロジャー・ブレスナハン(1902-08)
    【4位】トム・ハラー(1961-67)
    【5位】チーフ・マイヤーズ(1909-15)

  • トミー・ジョン手術から復活した投手たち 代表格はデグロム

    2020.3.25 12:25 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーによると、1974年9月にトミー・ジョンがフランク・ジョーブ医師による肘の靱帯の再建手術を受けて以降、1000人を超えるプロの投手が「トミー・ジョン手術」を受けてきた。手術後、再起できないまま消えていった投手もいるが、見事な復活を遂げて華々しい活躍を見せた投手も少なくない。アドラーは、トミー・ジョン手術の「成功者」から10人をピックアップ。「成功者」の代表格にはジェイコブ・デグロム(メッツ)が挙げられている。

     デグロムは史上初めて「トミー・ジョン手術を受けたあとにサイ・ヤング賞を受賞した先発投手」となった。マイナー時代の2010年10月にトミー・ジョン手術を受けたデグロムは、2014年にメジャー昇格を果たして新人王を受賞。2018年は防御率1.70、269奪三振、昨季も防御率2.43、255奪三振の好成績を残し、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いている。

     2009年のドラフト全体1位指名で入団し、翌2010年にメジャーデビューしたスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)は、2010年9月にトミー・ジョン手術を受け、1年後の2011年9月に復帰。2012年以降の8シーズンで7度の2ケタ勝利をマークし、昨季は自己最多の18勝で最多勝のタイトルを手にしたほか、ポストシーズンでも好投を続け、ワールドシリーズMVPに輝いた。

     ジョニー・ベンタース(現在フリーエージェント)は2005年、2013年、2014年と3度のトミー・ジョン手術を受けたことで知られている。2010年代初頭はブレーブスの中継ぎエースとして活躍したが、酷使が祟って2013年に自身2度目のトミー・ジョン手術を受け、メジャーに復帰できたのは2018年4月のこと。3度目のトミー・ジョン手術を受けたあとのリハビリ中には4度目の靱帯断裂を経験し、ニール・エラトラシュ医師によってトミー・ジョン手術とは異なる形の手術を受けている。

     アドラーは、この3人以外にアダム・ウェインライト(カージナルス)、リッチ・ヒル(ツインズ)、呉昇桓(オ・スンファン:三星ライオンズ)、ジョン・スモルツ(元ブレーブス)、エリック・ガニエ(元ドジャース)、デービッド・ウェルズ(元ヤンキース)、ジョンをピックアップしている。ちなみに、「成功率1%」と言われた手術から復活を遂げたジョンは、通算288勝の過半数となる164勝を手術後に記録。復活後は故障することなくキャリアを過ごし、登板回避はインフルエンザでの体調不良によるものだけだった。

  • Rソックス傘下マイナーリーガーの新型コロナ感染が判明

    2020.3.25 11:20 Wednesday

     日本時間3月25日、レッドソックスは自軍のマイナーリーガー1名が新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを発表した。レッドソックスによると、このマイナーリーガーはフロリダ州フォートマイヤーズのキャンプ施設を離脱したあと、居住地で検査を受け、陽性であることが判明したという。このマイナーリーガーがキャンプ施設のフェンウェイ・サウスに姿を見せたのは日本時間3月16日が最後であり、レッドソックスはフェンウェイ・サウスのジェットブルー・パークを少なくとも2週間閉鎖することを決定した。

     球団広報のケビン・グレッグが発表した文書によると、レッドソックスはこのマイナーリーガーがキャンプ地を離脱したタイミングや陽性であることが判明したタイミングを踏まえ、このマイナーリーガーがキャンプ地を離脱したあとに新型コロナウイルスに感染したと考えているという。しかし、最善の予防策を講じるため、キャンプ施設のフェンウェイ・サウスを最低2週間閉鎖し、徹底的な消毒作業を行うことを決定。すでに多くの選手がフロリダを離脱しているものの、キャンプ施設にとどまってトレーニングを続けている選手もいたようだ。

     また、レッドソックスは、この感染者と濃厚接触した可能性のある選手やスタッフには、他者との接触を2週間避けるように指示を出している。さらに、保健機関やメジャーリーグ機構、球団のメディカル・チームからの推奨事項に従う意向であることを明言している。選手のプライバシーを守るため、詳細な言及は避けたものの、感染者の症状は深刻ではなく、体調は良好だという。

     ヤンキースでは、すでにマイナーのキャンプ施設から2人の感染者が出たことが明らかになっているが、感染者とメジャーリーガーとの接触はなく、メジャーのキャンプ施設でトレーニングを続けている選手もいる。また、レッズのキャンプ地の従業員からも感染者が1名出たことが報じられている。レッドソックス関係者では、今回のマイナーリーガーが初の感染者となる。

  • メッツの剛腕・シンダーガードがトミー・ジョン手術へ

    2020.3.25 10:45 Wednesday

     日本時間3月25日、メッツは先発右腕のノア・シンダーガードがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。メッツによると、シンダーガードは右肘の違和感を訴え、チームのトレーナーはMRI検査を受けることを推奨。検査の結果、右肘の内側側副靭帯が断裂していることが判明し、トミー・ジョン手術が必要との判断に至った。メジャー最高クラスの平均球速を誇るシンダーガードは、肘を壊すリスクがあることを常に認識していたが、その懸念が現実のものとなってしまった。

     シンダーガードは、本来の2020年レギュラーシーズン開幕日だった日本時間3月27日にフロリダ州ウエストパームビーチでトミー・ジョン手術を受ける予定となっている。一般的にトミー・ジョン手術から戦列復帰までには12~18ヶ月を要するため、シンダーガードがメジャーのマウンドに復帰できるのは2021年の夏ごろになるだろう。2021年シーズン終了後には、シンダーガードはフリーエージェントとなる予定である。

     Statcastが計測したデータによると、シンダーガードはメジャーでプレイした5年間で速球(ツーシームとフォーシーム)の平均球速が97.8マイル、スライダーの平均球速が90.8マイルを記録しており、どちらも先発投手ではメジャー最速の数字となっている。シンダーガードは、メジャー最速レベルの速球を投げ続けるリスクを認識しつつも、「何の問題もなく無事にキャリアを終えた投手もいる。僕もその一員になれたらいいな」と語っていたが、トミー・ジョン手術を回避することはできなかった。

     今季のメッツはリック・ポーセロとマイケル・ワカを獲得して先発候補が6人となり、ワカまたはスティーブン・マッツにはブルペンの一員として開幕を迎える可能性もあった。しかし、シンダーガードの離脱により、ジェイコブ・デグロム、マーカス・ストローマン、ポーセロ、マッツ、ワカの5人で先発ローテーションを形成することになりそうだ。

  • 不滅の大記録 イチローのシーズン262安打も選出

    2020.3.24 15:30 Tuesday

     「記録は破られるためにある」とはよく言われるが、長い歴史を誇るメジャーリーグの世界には更新不可能と思われる「不滅の大記録」がいくつも存在する。メジャーリーグ公式サイトでは、マット・ケリーがそれらの「不滅の大記録」を紹介する特集記事を公開。ジョー・ディマジオの56試合連続安打、ジョニー・バンダミーアの2試合連続ノーヒッターなどと並び、2004年にイチローが記録したシーズン262安打も紹介されている。

     ケリーは、イチローの記録について「ヒットを打つ機会とヒットを打つ能力という、継続性の珍しいコンビネーションが必要になる」と指摘。イチローは262安打を放った2004年に704打数を記録したが、シーズン700打数以上を記録した打者はイチローを含めて史上4人しかいない。ケリーは「イチローの記録を破るためには、700打数以上で打率.373が必要になる」と述べており、更新のハードルが極めて高い記録であることがお分かりいただけるだろう。

     イチローのシーズン262安打以外には、ノーラン・ライアンの通算5714奪三振と2795与四球、リッキー・ヘンダーソンの通算1406盗塁とシーズン130盗塁(1982年)、ハック・ウィルソンのシーズン191打点(1930年)、チーフ・ウィルソンのシーズン36三塁打(1912年)、バリー・ボンズのシーズン232四球(2004年)、ベーブ・ルースのシーズン177得点(1921年)、ピート・ローズの通算15890打席と通算4256安打、カル・リプケンJr.の2632試合連続出場、ハンク・アーロンの通算6856塁打などが挙げられている。

     これ以外に、あまり目立たない記録ではあるものの、ロン・ハントのシーズン50死球(1971年)、レジー・クリーブランドのシーズン被本塁打3本(1976年:規定投球回以上の投手のみ)、ジョディ・デービスのシーズン89盗塁刺(1986年)、ジョー・スーウェルのシーズン3三振(1932年:規定打席以上の打者のみ)などが挙げられている。本塁打や三振が急増している現代の球界において、クリーブランドやスーウェルの記録も「不滅の大記録」と呼ぶことができそうだ。

  • 2001年のボンズは史上最高の「打者天国」なら95本塁打!?

    2020.3.24 14:50 Tuesday

     2001年、バリー・ボンズ(ジャイアンツ)は3年前にマーク・マグワイア(カージナルス)が樹立したシーズン70本塁打のメジャー記録を更新する73本塁打を放った。メジャーリーグ公式サイトのマイク・ペトリエロは、メジャー史上最強打者の一人であるボンズの成績を、史上最高の「打撃天国」だった1999年のクアーズ・フィールドと史上最高の「投手天国」だった1968年のドジャー・スタジアムでプレイしたと仮定して換算。2001年のボンズが史上最高の「打者天国」でプレイすれば95本塁打を放つことになるようだ。

     1999年のクアーズ・フィールドは1試合6.3得点、1968年のドジャー・スタジアムは1試合3.1得点で、それぞれ史上最高の「打者天国」と「投手天国」として球史に名を残している。もしボンズがキャリアを通してすべてのホームゲームをこの2球場でプレイしていた場合、前者であればボンズは通算1000本塁打、後者であればボンズは通算634本塁打になるという。ただし、通算1000本塁打は史上最多ではなく、ハンク・アーロンの成績を史上最高の「打者天国」に換算すると通算1012本塁打となる。

     ボンズは2002年に打率.370、46本塁打、出塁率.582、OPS1.381という驚異的な成績を残したが、これを1999年のクアーズ・フィールドを本拠地としていた場合に換算すると、打率.441、61本塁打、出塁率.651、OPS1.600という凄まじい数字が弾き出される。同様に、打率.328、73本塁打、出塁率.515、OPS1.379をマークした2001年の成績を換算すると、打率.386、95本塁打、出塁率.579、OPS1.599となる。

     2000年に開場したジャイアンツの本拠地パシフィック・ベル・パーク(現オラクル・パーク)は打者にとって不利な球場であり、ボンズはそのなかで毎年コンスタントに怪物級の打撃成績を残していた。これを「打者天国」に換算すればとんでもない数字が弾き出されるのは、ある意味当然のことと言える。ちなみに、ボンズがキャリアを通して1999年のクアーズ・フィールドを本拠地としていた場合、その通算成績は3868安打、1000本塁打、2987打点、打率.354、出塁率.507、OPS1.226となる。

  • マリナーズはイチローの27試合 各球団の連続試合安打記録は?

    2020.3.23 17:20 Monday

     1941年にヤンキースのジョー・ディマジオが記録した56試合連続安打は、メジャーリーグにおけるアンタッチャブル・レコード(不滅の大記録)の一つと言われることも多い。では、球団別の連続試合安打記録はどのようになっているのだろうか。日本時間3月23日、メジャーリーグ公式サイトのジェイソン・カターニア、サラ・ラングス、アンドリュー・サイモンは球団別の連続試合安打記録を紹介する特集記事を公開。マリナーズの球団記録はイチローが2009年にマークした27試合となっている。

     記事のなかで紹介されている球団別の連続試合安打記録は以下の通り。なお、前身の球団も含めたフランチャイズ・レコードは、オリオールズが1922年(当時セントルイス・ブラウンズ)のジョージ・シスラーによる41試合、ツインズが1933年(当時ワシントン・セネタース)のヘイニー・マナシュによる33試合、アスレチックスが1925年(当時フィラデルフィア・アスレチックス)のビル・ラマーによる29試合、ブレーブスが1945年(当時ボストン・ブレーブス)のトミー・ホームズによる37試合、ナショナルズが1999年(当時モントリオール・エクスポズ)のブラディミール・ゲレーロによる31試合、ジャイアンツが1893年(当時ニューヨーク・ジャイアンツ)のジョージ・デービスによる33試合となっている。

    オリオールズ:エリック・デービス(1998年)30試合
    レッドソックス:ドム・ディマジオ(1949年)34試合
    ヤンキース:ジョー・ディマジオ(1941年)56試合
    レイズ:ジェイソン・バートレット(2009年)19試合
    ブルージェイズ:ショーン・グリーン(1999年)28試合

    ホワイトソックス:カルロス・リー(2004年)28試合
    インディアンス:ナップ・ラジョイ(1906年)31試合
    タイガース:タイ・カッブ(1911年)40試合
    ロイヤルズ:ウィット・メリフィールド(2018~19年)31試合
    ツインズ:ケン・ランドロー(1980年)31試合

    アストロズ:ウィリー・タベラス(2006年)30試合
    エンゼルス:ギャレット・アンダーソン(1998年)28試合
    アスレチックス:ジェイソン・ジアンビ(1997年)25試合
    マリナーズ:イチロー(2009年)27試合
    レンジャーズ:ゲーブ・キャプラー(2000年)28試合

    ブレーブス:ダン・アグラ(2011年)33試合
    マーリンズ:ルイス・カスティーヨ(2002年)35試合
    メッツ:モイゼス・アルー(2007年)30試合
    フィリーズ:ジミー・ロリンズ(2005~06年)38試合
    ナショナルズ:ライアン・ジマーマン(2009年)30試合

    カブス:ビル・ダーレン(1894年)42試合
    レッズ:ピート・ローズ(1978年)44試合
    ブリュワーズ:ポール・モリター(1987年)39試合
    パイレーツ:チャーリー・グリム(1922~23年)30試合
    カージナルス:ロジャース・ホーンスビー(1922年)33試合

    ダイヤモンドバックス:ルイス・ゴンザレス(1999年)30試合
    ロッキーズ:ノーラン・アレナード(2014年)28試合
    ドジャース:ウィリー・デービス(1969年)31試合
    パドレス:ベニト・サンティアゴ(1987年)34試合
    ジャイアンツ:ジャック・クラーク(1978年)26試合

  • エンゼルスはトラウト 各球団の在籍中最高WAR選手は誰だ!?

    2020.3.23 16:45 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーによると、現在所属中のチームでしかプレイしたことがなく、なおかつ在籍期間が10年を超える選手はヤディアー・モリーナ(カージナルス)などわずか12人しかいない。つまり、メジャーリーグの世界では選手の移籍は日常茶飯事なのだ。では、現在所属中のチームで最高のWARを稼いでいる選手は誰なのだろうか。日本時間3月23日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは「各球団の最高WAR選手」を紹介する特集記事を公開した。

     レイッチは「そのチームに現在所属している選手」が「そのチームで稼いだWAR」のみを対象としており、たとえばマニー・マチャド(パドレス)はオリオールズ時代にWAR31.6を記録しているものの、オリオールズに在籍中ではないため対象外となっている。また、WARの数値はデータサイト「Baseball-Reference」が算出しているものを使用している。

     各球団の最高WAR選手と、そのWARの値は以下のようになっている。

    オリオールズ:クリス・デービス(WAR12.5)
    レッドソックス:ダスティン・ペドロイア(同51.6)
    ヤンキース:ブレット・ガードナー(同42.3)
    レイズ:ケビン・キアマイアー(同25.7)
    ブルージェイズ:キャバン・ビジオ(同2.9)

    ホワイトソックス:ホゼ・アブレイユ(同20.9)
    インディアンス:カルロス・サンタナ(同28.9)
    タイガース:ミゲル・カブレラ(同51.3)
    ロイヤルズ:アレックス・ゴードン(同35.1)
    ツインズ:マックス・ケプラー(同11.5)

    アストロズ:ホゼ・アルトゥーベ(同36.7)
    エンゼルス:マイク・トラウト(同72.8)
    アスレチックス:マーカス・セミエン(同20.5)
    マリナーズ:カイル・シーガー(同32.5)
    レンジャーズ:エルビス・アンドルース(同30.9)

    ブレーブス:フレディ・フリーマン(同35.7)
    マーリンズ:ブライアン・アンダーソン(同6.7)
    メッツ:ジェイコブ・デグロム(同35.5)
    フィリーズ:アーロン・ノラ(同19.4)
    ナショナルズ:ライアン・ジマーマン(同38.5)

    カブス:アンソニー・リゾー(同33.9)
    レッズ:ジョーイ・ボットー(同62.0)
    ブリュワーズ:ライアン・ブラウン(同46.8)
    パイレーツ:ジェイムソン・タイオン(同8.2)
    カージナルス:ヤディアー・モリーナ(同40.1)

    ダイヤモンドバックス:デービッド・ペラルタ(同13.2)
    ロッキーズ:ノーラン・アレナード(同37.5)
    ドジャース:クレイトン・カーショウ(同67.9)
    パドレス:ウィル・マイヤーズ(同8.5)
    ジャイアンツ:バスター・ポージー(同41.8)

  • 「MLB.TV」が2018年と2019年の全試合を無料公開中!

    2020.3.23 10:50 Monday

     新型コロナウイルスの感染拡大によりオープン戦が中止となり、レギュラーシーズン開幕の見通しも立たない状況が続いているなか、過去2年分のレギュラーシーズン全試合(ポストシーズンを含む)が無料で視聴可能となっている。メジャーリーグの公式ライブ中継サービスである「MLB.TV」は、過去2シーズンの合計4800試合以上を全世界の野球ファンに向けて無料で公開。パソコン、スマートフォン、一部のゲーム機などで高画質の配信を楽しむことができる。

     メジャーリーグ公式サイトでは、ナショナルズの球団史上初となるワールドシリーズ制覇やジャスティン・バーランダー(アストロズ)のキャリア通算3度目となるノーヒッターなど、2019年の名場面を振り返ることができるとアピール。レッドソックスが球団史上最多の108勝をマークして世界一に輝き、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)が36本塁打を放ってナショナル・リーグMVPに選出された2018年についても同様である。

     もちろん、毎年コンスタントにMVP級のパフォーマンスを披露しているマイク・トラウト(エンゼルス)の活躍を堪能することもできる。これらはあくまでも視聴可能な試合の一部に過ぎず、過去2シーズンの名場面を順番に振り返ったり、応援しているチームの戦いぶりを改めてチェックしたり、様々な楽しみ方ができる。詳しい情報については「MLB.TV」の公式サイトへアクセス。パソコンやスマートフォンなど、お好みのデバイスでMLBの公式アプリをダウンロードすれば、すぐに視聴可能だ。

  • 短縮シーズン濃厚のMLB サービスタイムの扱いが争点に

    2020.3.22 12:35 Sunday

     メジャーリーグには「サービスタイム」という概念がある。これは簡単に言えば「メジャー登録日数」のようなもので、ある選手がアクティブ・ロースターまたは故障者リストに登録されている日数がカウントされる。サービスタイム172日が1年に相当し、基本的にはこれが3年に達すると年俸調停の権利を獲得。6年に達するとフリーエージェントになる。新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期となり、試合数を減らした「短縮シーズン」での開催が濃厚となるなか、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉のなかで、サービスタイムの扱いが争点となっているようだ。

     この件については、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールが詳しく伝えている。ローゼンタールによると、ジョン・レスター(カブス)、チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)、カルロス・カラスコ(インディアンス)らの代理人を務めるセス・レビンソンは、新型コロナウイルスの感染拡大により選手たちが貴重なキャリアのなかの1シーズンの一部あるいは全部を失ってしまう可能性があることを懸念。野球選手としてのキャリアは有限であり、仮にシーズンが短縮または中止になったとしても、選手たちには1年分のサービスタイムが保証されるべきだと主張する。

     「短縮シーズン」で開催される場合、サービスタイムの扱いはそれほど難しくない。たとえば、昨年は移動日も含めて186日間でシーズンが開催され、サービスタイムは172日=1年という計算だった。もし100試合の「短縮シーズン」となる場合、同じ比率で計算すると115日間でシーズンが開催されることになり、サービスタイムは106日=1年となる。1年未満の端数についても、比率で計算して昨年までのものと合算するのは容易なことだ。

     しかし、完全にシーズンが中止となった場合は話がややこしくなる。ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンによると、メジャーリーグ選手会はシーズンが中止となった場合、昨年60日以上のサービスタイムがあった選手には1年分のサービスタイムが保証されるべきだと主張しているという。一方、メジャーリーグ機構(要するに球団側)がどのような主張をしているかは明らかになっていない。

     今季終了後のフリーエージェント市場において最大の注目選手となるムーキー・ベッツ(ドジャース)は、予定通りシーズンが開催されれば28歳でフリーエージェントとなり、超大型契約を得ることが見込まれていた。ところが、サービスタイムの扱い次第では、29歳になるまでフリーエージェントとなることができない可能性がある。野球選手のキャリアが有限である以上、この1年の違いは決して小さくない。

     ただし、シーズンが中止となれば、各球団の財政事情にも大きなダメージを与えるのは確実であり、ベッツが28歳でフリーエージェントになったとしても、期待していたほどの契約を得られない可能性もある。しかし、フリーエージェントの権利を手にしていれば、市場の様子を見ながら1年契約で妥協し、翌年のオフに改めて大型契約を目指すという選択もできる。選択肢が増えるという意味でもやはり、選手側はサービスタイムの保証を主張し続けるだろう。

     もちろん、サービスタイムの扱いが影響するのは、ベッツのような今オフにフリーエージェントとなる予定のスター選手だけではない。サービスタイムが3年未満の選手にとっては、年俸調停の権利を獲得する時期に影響を与えることになり、3年以上6年未満の選手にとっては、フリーエージェントとなる時期に影響を与えることになる。つまり、これはすべての選手のサラリーに影響を与える問題なのだ。

     試合が行われなかったとしても、選手たちの有限なキャリアの一部は消費されてしまう。その「失われる時間」の重要性を最も認識しているのは選手たちであり、メジャーリーグ機構との交渉においてメジャーリーグ選手会が妥協することはないだろう。

  • 引退から1年 MLB公式サイトがイチローの名場面を特集

    2020.3.22 11:30 Sunday

     日本時間3月22日、昨年3月に現役を引退したイチロー(元マリナーズなど)の最終出場試合から1年が経過したことを受け、メジャーリーグ公式サイトでマリナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズはイチローの「名場面トップ10」を振り返る特集記事を公開した。1年前の現役ラストゲームでイチローは多くのファンやチームメイト、憧れのケン・グリフィーJr.(元マリナーズなど)らが見守るなか4打数ノーヒットに終わり、8回裏開始時にライトの守備位置に就いたあと、大歓声に包まれながらベンチへ退いた。

     ジョンズがイチローの名場面として真っ先に挙げたのは、マーリンズ時代の2016年8月7日(現地時間)に達成したメジャー通算3000安打だ。クリス・ラシン(ロッキーズ)からフェンス直撃の三塁打を放ち、メジャー史上30人目となる通算3000安打を達成。球場に詰めかけた多くのファンやチームメイトから温かい祝福を受けた。

     2番目は2004年にジョージ・シスラー(1920年ブラウンズ時代に257安打)の記録を更新するシーズン258本目の安打を放ったシーン(最終的に262安打まで記録を伸ばした)、3番目はメジャー1年目の2001年にライトから三塁への「レーザービーム」で走者をアウトにしたシーン、4番目は2007年のオールスター・ゲームでランニング本塁打を放ったシーンが登場。5番目には「イチローが放ったベストの本塁打」として2009年9月18日(現地時間)にヤンキースの絶対的クローザー、マリアーノ・リベラからサヨナラ本塁打を放ったシーンが挙げられている。

     6番目は2012年の東京ドームでの開幕シリーズでの大活躍、7番目はメジャー史上初となる10年連続200安打(2010年)、8番目はマリナーズ相手に放ったヤンキース移籍後初安打(2012年)、9番目は2005年5月2日(現地時間)の試合でギャレット・アンダーソン(エンゼルス)の本塁打をもぎ取ったスーパーキャッチ、10番目はマリナーズに復帰した2018年の開幕2戦目でホゼ・ラミレス(インディアンス)の打球を好捕した本塁打キャッチが登場。これらの輝かしいキャリアは、5年後の「一発合格」が確実視されるアメリカ野球殿堂入りの際に、改めてスポットライトを浴びることになるだろう。

  • 強力ブルペンTOP10 MLB公式サイトが選出

    2020.3.21 12:20 Saturday

     日本時間3月21日、メジャーリーグ公式サイトでは30球団のリリーフ投手陣の戦力を分析し、「強力ブルペンTOP10」を選出して紹介する特集記事を公開した。1位には守護神のアロルディス・チャップマンを中心に、質量ともに抜群の充実度を誇るヤンキースが選出。昨季セーブ王のカービー・イエーツに、レイズからエミリオ・パガーンを加えたパドレスが2位、2年連続トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)のジョシュ・ヘイダーを擁し、元クローザーのコリー・クネーベルも故障から戻ってくるブリュワーズが3位にランクイン。TOP10にランクインしたチーム以外の注目リリーバーとしては、マット・バーンズ(レッドソックス)、ホゼ・レクラーク(レンジャーズ)、ケン・ジャイルズ(ブルージェイズ)の名前が挙げられている。

     メジャーリーグ公式サイトが選出した「強力ブルペンTOP10」は以下の通り。

    1位 ヤンキース
    クローザー:アロルディス・チャップマン
    セットアッパー:ザック・ブリットン、アダム・オッタビーノ、トミー・ケインリー

    2位 パドレス
    クローザー:カービー・イエーツ
    セットアッパー:エミリオ・パガーン、ドリュー・ポメランツ、クレイグ・スタメン

    3位 ブリュワーズ
    クローザー:ジョシュ・ヘイダー
    セットアッパー:ブレント・スーター、デービッド・フェルプス、コリー・クネーベル

    4位 レイズ
    クローザー:ニック・アンダーソン
    セットアッパー:ディエゴ・カスティーヨ、ホゼ・アルバラード、コリン・ポーシェ

    5位 ツインズ
    クローザー:テイラー・ロジャース
    セットアッパー:トレバー・メイ、タイラー・ダフィー、タイラー・クリッパード

    6位 ブレーブス
    クローザー:マーク・マランソン
    セットアッパー:ウィル・スミス、シェーン・グリーン、ダレン・オデイ

    7位 メッツ
    クローザー:エドウィン・ディアス
    セットアッパー:デリン・ベタンセス、セス・ルーゴ、ジューリス・ファミリア

    8位 アスレチックス
    クローザー:リアム・ヘンドリックス
    セットアッパー:ホアキム・ソリア、ジェイク・ディークマン、ルー・トリビーノ

    9位 アストロズ
    クローザー:ロベルト・オスーナ
    セットアッパー:ライアン・プレスリー、ジョー・スミス、クリス・デベンスキー

    10位 ドジャース
    クローザー:ケンリー・ジャンセン
    セットアッパー:ジョー・ケリー、ブレイク・トライネン、ペドロ・バイエズ

  • オープン戦で好成績をマーク 今季注目の9選手

    2020.3.21 11:25 Saturday

     オープン戦で好成績を残した選手が必ずしもレギュラーシーズンで活躍するわけではないが、「たかがオープン戦」とはいえ好成績を残しておくに越したことはない。日本時間3月21日、メジャーリーグ公式サイトでは、マット・ケリーがオープン戦で好成績を残した選手のなかから9人をピックアップ。この9人はレギュラーシーズン開幕後も注目の存在となるかもしれない。

     投手では、新人王候補の1人であるヘスス・ルザード(アスレチックス)が8回1/3を投げて防御率1.08、奪三振13、与四球1の好成績をマーク。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体12位&球団1位にランクインしている実力を存分にアピールした。エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)は11回を投げて防御率1.64、奪三振20、与四球1の快投を披露。昨季は自己最多の19勝をマークし、今季はクリス・セールがトミー・ジョン手術で離脱するなか、開幕投手の最有力候補となっており、エースとしての活躍が期待される。

     ディラン・バンディ(エンゼルス)は11回1/3を投げて防御率1.59、奪三振16、与四球1と順調な調整ぶりをアピール。ミッキー・キャラウェイ投手コーチとともにコマンド(狙ったところに投げる能力)の向上に取り組んだ成果を見せつけた。開幕ローテーション入りを目指すカイル・ライト(ブレーブス)は13回1/3を投げて防御率2.03、WHIP0.75とアピールに成功。新人王候補の1人となりそうだ。オフに放出の可能性も取り沙汰されたJ.A.ハップ(ヤンキース)は13回を投げて防御率1.38、奪三振16、与四球1の好成績をマーク。トミー・ジョン手術を受けたルイス・セベリーノの全休が確定しており、今季も先発ローテーションの一角を担う。

     野手では、フランミル・レイエス(インディアンス)が27打数で打率.444、4二塁打、5本塁打、出塁率.483、長打率1.148と猛打爆発。昨季の37本塁打はフロックではなく、今季は本塁打王争いに絡んでくるかもしれない。昨季鮮烈なデビューを飾ったボー・ビシェット(ブルージェイズ)も31打数で打率.290、1二塁打、1三塁打、4本塁打、出塁率.371、長打率.774と上々の仕上がり。通算274本塁打の父ダンテを上回るキャリアを過ごすことも夢ではない。

     メジャー未経験の選手のなかでは、ディラン・カールソン(カージナルス)が32打数で打率.313、6四球、出塁率.436、長打率.469と存在感を発揮。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングでは全体17位&球団1位にランクインしており、開幕メジャーの可能性も十分にある。そして、「大型不良債権」として批判されることの多いクリス・デービス(オリオールズ)は15打数で打率.467、3本塁打、出塁率.615、長打率1.067の好成績をマークし、三振は3つだけ。キャンプ序盤からコンディションの良さを強調していたデービスだが、数年間にわたる低迷を経て、今季は大復活のシーズンとなるかもしれない。

  • メジャーリーグ機構がマイナーリーガーへの支援策を発表

    2020.3.20 13:15 Friday

     日本時間3月20日、メジャーリーグ機構はマイナーリーグの当初の開幕予定日だった4月8日(現地時間)までのあいだ、マイナーリーガーに対して彼らが受け取るはずだった給与と同額の手当てを支給することを発表した。メジャーリーグと同様に、マイナーリーグもレギュラーシーズン開幕の見通しが立っておらず、メジャーリーグ機構は4月9日(現地時間)以降のサポートについても検討中であることを明らかにしている。

     メジャーリーグ機構の発表によると、各球団とマイナー契約を結んでいる選手は、当初の開幕日だった4月8日(現地時間)までのあいだ、もともと受け取る予定だった給与と同額の手当てを得ることができる。ただし、マイナー契約中の選手であっても、メジャーの春季キャンプに参加して住宅や食事などのサービスを受けている選手、マイナーの春季キャンプに参加していない選手と参加する予定のない選手は対象外となる。

     また、新型コロナウイルスの感染拡大によりレギュラーシーズン開幕の見通しが立たないメジャーリーグと同様に、マイナーリーグもいつ開幕するか不透明な状況にあり、メジャーリーグ機構は4月9日(現地時間)からシーズン開幕までの期間のマイナーリーガーへの支援についても、全30球団と協力して何らかの対応をとる予定であることを明らかにしている。

     球界による社会貢献の動きは過去数日間で急激に拡大しており、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、食料の援助を目的として2つの慈善団体に50万ドルずつ、合計100万ドルを寄付することを発表。また、メジャー30球団は、球場の従業員をサポートするために100万ドルずつ、合計3000万ドルの支援を発表している。社会全体や従業員への支援が次々に発表されるなか、苦しい生活を送っているマイナーリーガーが置き去りにされていることが指摘されていたが、今回の発表はマイナーリーガーへの支援の第一歩となりそうだ。

  • Rソックスのエース左腕・セールがトミー・ジョン手術へ

    2020.3.20 12:25 Friday

     レギュラーシーズン開幕の見通しが立たないなか、レッドソックスのエース左腕クリス・セールが大きな決断をした。日本時間3月20日、レッドソックスはセールがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表。1年前にサインした5年1億4500万ドルの大型契約が今季からスタートするセールだが、少なくとも来年の6~7月ごろまでメジャーのマウンドに復帰できないことが確実となった。

     レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーであるチェイム・ブルームは「言うまでもなく、クリス自身にとってタフなことだし、レッドソックスの全ての人間にとってもタフなことだよ」とコメント。「彼のことを長く知っているわけではないけど、彼は素晴らしい投手だ。彼を失うのは残念だけど、これまでのキャリアで成し遂げてきたことのように、リハビリともしっかり戦ってくれるだろう。彼がリハビリを乗り越えて戻ってきてくれると信じている」とセールへエールを送った。

     過去にトミー・ジョン手術を受けた投手の動向を見ると、セールがメジャーのマウンドに戻ってくるのは早くても来年の6~7月ごろになるだろう。ブルームは「復帰までに掛かる時間は投手によって様々だけど」と前置きしつつも、「一般的に、12ヶ月で復帰するのはかなりアグレッシブだ。しっかり準備をするにはもう少し時間が掛かる。14~15ヶ月くらい掛かることが多いよね」とセールの復帰時期の見通しを口にした。

     3月上旬、セールは左前腕の屈筋の腱を痛めていることが判明したが、その時点ではトミー・ジョン手術が必要不可欠との判断には至らず、セールは約10日間の休息を経て、軽度な投球練習を再開していた。しかし、患部の痛みが再発してトミー・ジョン手術を受けることを決断。レッドソックスは開幕の見通しすら立たない今年のレギュラーシーズンを、エース左腕を欠いた状態で戦うことが確定した。

     エドゥアルド・ロドリゲス、ネイサン・イバルディ、マーティン・ペレスの先発ローテーション入りは確実で、4番手にはオープン戦3試合を無失点で切り抜けたライアン・ウェバーが入る見込み。2週間前に獲得したコリン・マクヒューの戦列復帰の準備が整うまでのあいだは、先発5番手の枠にオープナーを起用することになるかもしれない。

  • スプリング・トレーニングで印象を残したプロスペクト ナ・リーグ編

    2020.3.19 20:05 Thursday

     スプリング・トレーニングは、メジャーリーガーのためのレギュラーシーズンに向けての準備期間というだけでなく、若手たちの重要なアピールの場でもある。毎年、多くのプロスペクトたちに自身の力を証明するための出場機会が与えられ、彼らは開幕ロースター入りや、関係者に良い印象を残すことを目指して懸命にプレーする。

     それは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、短縮されることになった今年のスプリング・トレーニングも例外ではない。メジャーリーグ公式サイトでは、素晴らしい印象を残したプロスペクトを各球団から1人ずつ紹介している。

    東部地区

    ブレーブス:カイル・ライト投手(球団別プロスペクト・ランキング4位・全体52位)
    2017年ドラフト全体5位で指名を受けて入団。プロ入りから1年足らずでメジャー昇格を果たしたあと、壁にぶつかっていたが、オープン戦では13回1/3を投げて15奪三振、防御率2.03と開花の兆しを見せている。

    マーリンズ:アレックス・ベシア投手(同27位)
    2018年ドラフト17巡目で指名を受けて入団。オープン戦では6試合に登板して無失点、2セーブを記録した。昨季のマイナーリーグ、アリゾナ秋季リーグ、オープン戦を通じて45イニング連続無失点を継続中。

    メッツ:デービッド・ピーターソン投手(同10位)
    2017年ドラフト1巡目で指名を受けて入団。オープン戦では6回を投げて6奪三振、防御率1.50を記録した。オフに行った増量が球速の上昇に繋がった。

    ナショナルズ:ルイス・ガルシア内野手(同2位・全体97位)
    昨季後半戦から成績を向上させており、オープン戦でも打率.417、1本塁打を記録した。19歳と非常に若く、将来性を高く評価されている。

    フィリーズ:ラファエル・マーチャン捕手(同7位)
    オープン戦での出場機会は6打席のみだったが、その優れた守備能力が注目を集めた。守備力だけならすでにメジャーリーグ級との評価。

    中部地区

    ブリュワーズ:マリオ・フェリシアーノ捕手(同3位)
    2016年ドラフト2巡目補完で指名を受けて入団。オープン戦では打率.333、2二塁打を記録した。昨季はA+級でそれぞれリーグ1位の9本塁打、81打点、長打率.417、210塁打を記録してMVPを獲得した。

    カージナルス:ディラン・カールソン外野手(同1位・全体17位)
    2016年ドラフト1巡目で指名を受けて入団。オープン戦では打率.313、出塁率.436、OPS.905を記録して、メジャーレベルの投手相手にも引けを取らないことを証明した。昨季最も評価を上げたプロスペクトの1人で、今季中のレギュラー定着が期待されている。

    カブス:トレント・ジアンブローン内野手(同ランク外)
    2016年ドラフト25巡目で指名を受けて入団。最大の武器は大学時代にリーグの最優秀守備選手賞を受賞した守備力だったが、オープン戦では打率.458、12打点と打撃でもアピールした。プロ入り時の契約金は僅か1000ドルだった。

    レッズ:ホセ・ガルシア遊撃手(同5位)
    2017年6月に契約金500万ドルで入団。プロ入り時から守備力の高さには定評があったが、オープン戦では4本塁打を記録して打撃でも印象を残した。

    パイレーツ:ニック・バーディ投手(同ランク外)
    2014年ドラフト2巡目で指名を受けてツインズに入団した後、2017年オフのルール5ドラフトでパイレーツに移籍してきた。オープン戦では4回2/3を投げて8奪三振を記録。2017年にはトミー・ジョン手術、昨年は胸郭出口症候群を患うなど波乱の多いプロ生活を送っている。

    西部地区

    ダイヤモンドバックス:ケビン・クロン一塁手(同26位)
    今オフ、タイガースへ移籍したC.J.クロンの弟。昨季はマイナー84試合でマイナートップの39本塁打、メジャーでも39試合で6本塁打を記録した長距離砲。オープン戦でも3本塁打を放って自身の持ち味をアピールした。

    ドジャース:コディ・トーマス外野手(同ランク外)
    2016年ドラフト13巡目で指名を受けて入団。オープン戦ではメジャートップタイの5本塁打を記録した。大学時代にはアメリカンフットボールもプレーしており、控えのクオーターバックだった。

    ジャイアンツ:ジョーイ・バート捕手(同1位・全体14位)
    2018年ドラフト全体2位で指名を受けて入団。オープン戦では打率.438、2本塁打を記録した。打撃と守備どちらも非常に高い評価を受けており、バスター・ポージーの後継者と目されている。

    パドレス:ハビー・ゲラ投手(同24位)
    100マイルに達する剛速球が武器。オープン戦では5回3/1を投げて無失点、5奪三振を記録した。元々は遊撃手として期待されていた選手で、クレイグ・キンブレルを放出したトレードでレッドソックスから移籍してきた。

    ロッキーズ:アントニオ・サントス投手(同30位)
    アリゾナ秋季リーグで好成績を残して評価を上げている選手。オープン戦では5回を投げて防御率1.50を記録した。無駄な出塁を許さない投球が身上。(モ)

  • MLB公式サイトが強力先発ローテーションTOP10を選出

    2020.3.19 18:25 Thursday

     日本時間3月19日、メジャーリーグ公式サイトではアンソニー・カストロビンスが各球団の先発ローテーションに着目し、「強力ローテーションTOP10」を選出する特集記事を公開した。日本人選手が先発ローテーションに含まれるチームでは、田中将大が所属するヤンキースが7位にランクイン。以下で紹介するTOP10以外では、有望な若手投手を多く抱えるアスレチックス、ブレーブス、パドレス、マディソン・バムガーナーを獲得したダイヤモンドバックス、ザック・ウィーラーを獲得したフィリーズ、ダルビッシュ有が所属するカブスの6球団が注目のチームとして挙げられている。

     カストロビンスが選出した10球団と、その先発ローテーションの顔ぶれは以下の通り。

    1位 ナショナルズ
    1.マックス・シャーザー
    2.スティーブン・ストラスバーグ
    3.パトリック・コービン
    4.アニバル・サンチェス
    5.ジョー・ロス

    2位 メッツ
    1.ジェイコブ・デグロム
    2.ノア・シンダーガード
    3.マーカス・ストローマン
    4.リック・ポーセロ
    5.スティーブン・マッツ

    3位 レイズ
    1.チャーリー・モートン
    2.ブレイク・スネル
    3.タイラー・グラスノー
    4.ライアン・ヤーブロー
    5.ヨニー・チリーノス

    4位 レッズ
    1.ルイス・カスティーヨ
    2.ソニー・グレイ
    3.トレバー・バウアー
    4.ウェイド・マイリー
    5.アンソニー・ディスクラファーニ

    5位 インディアンス
    1.シェーン・ビーバー
    2.マイク・クレビンジャー
    3.カルロス・カラスコ
    4.アーロン・シバーレ
    5.ザック・プリーサック

    6位 ドジャース
    1.ウォーカー・ビューラー
    2.クレイトン・カーショウ
    3.デービッド・プライス
    4.フリオ・ウリアス
    5.アレックス・ウッド

    7位 ヤンキース
    1.ゲリット・コール
    2.田中将大
    3.ジェームス・パクストン
    4.J.A.ハップ
    5.ジョーダン・モンゴメリー

    8位 レンジャーズ
    1.マイク・マイナー
    2.ランス・リン
    3.コリー・クルーバー
    4.カイル・ギブソン
    5.ジョーダン・ライルズ

    9位 アストロズ
    1.ジャスティン・バーランダー
    2.ザック・グレインキー
    3.ランス・マカラーズJr.
    4.ホゼ・ウルキディ
    5.ブラッド・ピーコック

    10位 カージナルス
    1.ジャック・フラハティ
    2.ダコタ・ハドソン
    3.アダム・ウェインライト
    4.カルロス・マルティネス
    5.金廣鉉(キム・グァンヒョン)

  • スプリング・トレーニングで印象を残したプロスペクト ア・リーグ編

    2020.3.19 17:55 Thursday

     スプリング・トレーニングは、メジャーリーガーのためのレギュラーシーズンに向けての準備期間というだけでなく、若手たちの重要なアピールの場でもある。毎年、多くのプロスペクトたちに自身の力を証明するための出場機会が与えられ、彼らは開幕ロースター入りや、関係者に良い印象を残すことを目指して懸命にプレーする。

     それは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、短縮されることになった今年のスプリング・トレーニングも例外ではない。メジャーリーグ公式サイトでは、素晴らしい印象を残したプロスペクトを各球団から1人ずつ紹介している。

    東部地区

    ブルージェイズ:サンティアゴ・エスピナル内野手(球団別プロスペクト・ランキング22位)
    2018年6月にスティーブ・ピアースをレッドソックスへ放出した際の見返りとしてブルージェイズに加入。オープン戦では打率.417、3本塁打を含む長打7本を記録するなど、昨年12月に40人枠入りを決めたチームの期待に応える活躍を見せた。

    オリオールズ:ディーン・クレーマー投手(同8位)
    2018年7月にスター選手のマニー・マチャドをドジャースへ放出した際の見返りの5人のうちの1人。オープン戦は3試合に登板して無失点に抑えるなど、昨年のアリゾナ秋季リーグからの好調を維持した。今季中にもメジャーデビューを果たしそうだ。

    レイズ:ランディ・アロザレーナ外野手(同17位)
    今年1月のトレードでホゼ・マルティネスとともにカージナルスから加入。選手層の非常に厚いレイズにおいて、どれほどの出場機会を得ることができるのかは定かではないが、オープン戦では打率.400を記録してアピールに成功している。

    レッドソックス:コナー・ウォン捕手(同16位)
    スター選手ムーキー・ベッツの見返りとしてドジャースから移籍してきたばかりだが、オープン戦では打率.300、2本塁打を記録して早くも実力を見せつけた。捕手としては優れた身体能力の高さを評価されている。

    ヤンキース:クラーク・シュミット投手(同2位・全体88位)
    オープン戦では4試合に登板して防御率2.57を記録し、メジャーの先発ローテーションの一角を担う未来がそう遠くはないことを示した。ドラフト1ヶ月前にトミー・ジョン手術を受けたにもかかわらず、2017年のドラフトで1巡目指名してくれたヤンキースの期待に応え続けている。

    中部地区

    インディアンス:ボビー・ブラッドリー一塁手(同12位)
    マイナーでリーグ本塁打王に4度輝いている長距離砲であり、オープン戦でも3本塁打を記録した。一塁以外を守ることはできないが、昨季AAA級の107試合で33本塁打をマークしたパワフルな打撃が魅力だ。

    ロイヤルズ:カイル・イズベル外野手(同7位)
    2018年のドラフト3巡目指名で入団。オープン戦では打率.241にとどまったが、長打率.586のパワフルな打撃内容と好守でアピールした。走攻守三拍子揃った選手への成長が期待されている。

    タイガース:ライリー・グリーン外野手(同3位・全体31位)
    昨年のドラフトで全体5位指名を受けて入団。オープン戦では打率.417、2本塁打と高いレベルの投手を相手に素晴らしい成績を残した。19歳と若く、メジャーデビューにはまだ時間が掛かるものの、打線の中軸を任せられる打者への成長を期待されている。

    ツインズ:アレックス・キリロフ外野手(同2位・全体32位)
    昨季は手首の怪我に苦しみ評価を少し落としたが、オープン戦では打率.429、2本塁打の好成績を残して復調を感じさせた。巧打力とパワーへの評価は高く、今季中にもメジャーデビューを果たしそうだ。

    ホワイトソックス:イェルミン・メルセデス捕手(同25位)
    マイナーで8年プレーして昨年ようやく40人枠入り。オープン戦では打率.381、4本塁打と自慢の打撃力を遺憾なく発揮した。

    西部地区

    アストロズ:ブライアン・アブレイユ投手(同5位)
    昨季メジャーデビューを果たしたアブレイユは、オープン戦で8回無失点、13奪三振と支配的な投球を見せ、開幕ロースター入りへアピールした。決め球のカーブは一級品で、メジャーリーガー相手にも通用する。

    エンゼルス:マイケル・ハーモシーヨ外野手(同ランク外)
    2018年にメジャーデビューを果たすも、打撃で壁にぶつかってメジャーに定着できずにいる。オープン戦では打率.450、2本塁打と開幕ロースター入りへ向けて猛アピール。2013年ドラフト28巡目(全体847位)でプロ入りしており、すでに当初の期待以上の成果を残している。

    アスレチックス:ヘスス・ルザード投手(同1位・全体12位)
    今季の新人王筆頭候補と目されており、オープン戦では8回1/3を投げて1失点、13奪三振とその潜在能力の高さをまざまざと見せつけた。開幕ローテーション入りも確実で、怖いのは昨季も苦しめられた怪我だけだ。

    マリナーズ:ジャスタス・シェフィールド投手(同13位)
    2018年オフにジェームス・パクストンをヤンキースへ放出した際の見返りの目玉として加入。オープン戦では8回無失点、12奪三振と好成績をマークした。与四球ゼロと課題の制球面でも進歩を見せている。

    レンジャーズ:アンダーソン・テヘーダ内野手(同8位)
    左肩の脱臼の影響で昨季の大部分の離脱を余儀なくされたが、オープン戦では打率.500、1本塁打の好成績を残して復調をアピール。遊撃手としてはパワフルな打撃と強肩が売り。(モ)

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