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  • エース獲得を目指すエンゼルスだが… 選択肢は減る一方

    2021.1.1 12:30 Friday

     メジャーリーグでは今オフ、ホワイトソックスがレンジャーズからランス・リン、パドレスがレイズからブレイク・スネル、カブスからダルビッシュ有の獲得に成功した。「エンゼルス以上にエースを必要としているチームはない」と言われるなか、エンゼルスがエースを獲得するための選択肢は減りゆく一方だ。メジャーリーグ公式サイトはエンゼルスに好投手をトレードで獲得するための交換要員が不足していることを踏まえ、選択肢がトレバー・バウアーに限られつつあることを伝えている。

     エンゼルスはマイク・トラウトが新人王を受賞した2012年以降の9シーズンでポストシーズンに1度しか出場していない。トラウトが9年連続でMVP投票トップ5に名を連ね、MVPを3度受賞、2位にも4度ランクインしているにもかかわらず、投手陣がチームの足を引っ張るシーズンが続いている。昨オフはゲリット・コールの獲得に乗り出したものの失敗。今季の先発防御率はリーグワースト2位の5.52に終わった。

     レッズがソニー・グレイとルイス・カスティーヨの両右腕のトレードを検討していることが報じられているが、ともに複数年保有できる優秀な先発投手であり、獲得には莫大な対価が必要。よって、マイナーの有望株が充実しているとは言えないエンゼルスが獲得するのは難しく、エース獲得のためにはフリーエージェント市場に大金を投じ、バウアーを獲得するしかないというわけだ。

     もちろん、エンゼルスがエース1人ではなく、先発2~3番手クラスの投手を複数獲得する可能性もあるが、近年のエンゼルスはこのやり方で失敗が続いている。2019年シーズンのトレバー・ケーヒル(1年900万ドル)とマット・ハービー(1年1100万ドル)、2020年シーズンのフリオ・テーラン(1年900万ドル)などがその例だ。

     ペリー・ミナシアンGMは先発2~3番手クラスの投手を複数獲得するやり方に否定的な見解を示していたが、エース獲得の選択肢が限られつつあるなか、どのような選択をするのだろうか。

  • パドレスがキム・ハソン獲得を正式発表 4年2800万ドルとの報道

    2021.1.1 12:00 Friday

     パドレスは日本時間1月1日、韓国人内野手の金河成(キム・ハソン)と4年契約(5年目の2025年は相互オプション)と結んだことを正式に発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは4年間でキムに保証される金額が2800万ドルであることを伝えており、ポスティング制度のルールに従ってキウム・ヒーローズには譲渡金として552万5000ドルが支払われる。キムには5年契約や6年契約のオファーも届いていたが、あえてパドレスとの4年契約を選択したようだ。

     「ヨンハプ・ニュース」のユ・ジェホによると、キムの契約には出来高が設けられており、4年間の総額は最大2800万ドルまで上昇する可能性があるという。また、5年目の相互オプションが行使された場合、5年間の総額は3900万ドルとなるようだ。キムは2021年シーズン開幕時点で25歳と若いため、4年契約であれば20代で再び移籍市場に出ることができる。5年以上の長期契約を回避したのはそのような思惑があると見られる。

     キムは昨季キウムで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。68三振に対して75四球を記録し、7年間のキャリアで初めて四球が三振を上回った。キウムでは主に遊撃と三塁を守ってきたが、パドレスの三遊間にはマニー・マチャドとフェルナンド・タティスJr.という不動のレギュラーがいるため、キムは二塁もしくは外野を中心にユーティリティ・プレーヤーとして起用されることが予想されている。

     パドレスにとって余剰戦力のようにも見えるが、レギュラー級の実力を持った選手をユーティリティとして起用するのは決して珍しいことではなく、たとえば昨季ワールドシリーズを制したドジャースはクリス・テイラーやエンリケ・ヘルナンデスといった複数ポジションを守れる選手たちの存在が柔軟な選手起用を可能にしていた。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルは「パドレスも同じモデルでチームを作ろうとしているのだろう」と分析している。

  • カージナルス オプション破棄したウォンの呼び戻しに興味

    2020.12.31 12:30 Thursday

     カージナルスは2年連続ゴールドグラブ賞に輝いたコルテン・ウォンの来季オプション(年俸1250万ドル)を行使しなかったが、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ウォンをチームに呼び戻すことに興味を示しているようだ。今オフのカージナルスは年俸総額を削減することが確実視されており、ウォンのオプションを破棄したのも財政面の都合による判断だった。しかし、カージナルスはウォンの守備力を高く評価しており、価格次第で再契約は十分にあり得るだろう。

     現在30歳のウォンは2018年から守備指標を大きく向上させ、守備防御点は2018年に+16、2019年に自己ベストの+19、今季も短縮シーズンながら+6を記録。2018年は惜しくもゴールドグラブ賞を逃したが、2019年から2年連続で受賞し、フィールディング・バイブル賞には2018年から3年連続で選出されている。球界で最高の守備力を持つ二塁手の1人と言っても過言ではない(2018年以降の守備防御点+41は二塁手メジャー1位)。

     打撃面では2019年に打率.285、11本塁打、59打点、24盗塁、OPS.784という自己最高の成績を残したが、今季は打率.265、1本塁打、16打点、5盗塁、OPS.675とやや低調。ただし、出塁率.350のラインは辛うじてクリアし、得点力不足に苦しむチームのなかでリードオフマンとして最低限の役割は果たした。

     今オフのカージナルスはヤディアー・モリーナ、アダム・ウェインライトの両ベテランとの再契約が最優先課題となっているものの、交渉は極めてスローペース。決着は1月に持ち越されることが確実となっている。球界屈指の観客動員数を誇り、入場料が大きな収入源となってきたカージナルスは今季の無観客開催によって大きなダメージを受けており、補強に使える予算はそれほど多くない。まずはモリーナ、ウェインライト、ウォンと再契約を結び、今季と同等の戦力を維持することが目標となるかもしれない。

  • 積極補強のパドレス 昨季41セーブのイエーツとの再契約を検討か

    2020.12.31 12:00 Thursday

     パドレスはこの数日だけでブレイク・スネルとダルビッシュ有をトレードで獲得し、金河成(キム・ハソン)と契約合意に達するなど、「打倒・ドジャース」に向けて積極的な補強を展開している。しかし、A・J・プレラーGMの補強はまだ終わっておらず、次なる補強ポイントに挙げられているのがブルペンだ。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルは、パドレスが昨季41セーブを挙げたカービー・イエーツと再契約を結ぶ可能性があることを伝えている。

     スネルとダルビッシュの獲得により球界トップクラスの先発ローテーションを形成することに成功したパドレスだが、絶対的クローザーが不在という弱点を抱えている。2019年にレイズで20セーブを記録したエミリオ・パガーンや今季自己最多の4セーブを挙げたドリュー・ポメランツといった候補はいるものの、可能ならば安心して抑え役を任せられるリリーバーをチームに加えておきたいところだ。

     トレード市場にはジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)、フリーエージェント市場にはリアム・ヘンドリクスやブラッド・ハンドといった大物クローザーもいるが、カッサベルによると、パドレスが今季終了後にフリーエージェントとなったイエーツと再契約を結ぶ可能性が残されているという。今季は右肘の故障でわずか6試合しか投げられなかったイエーツだが、昨季は60試合に登板して41セーブ、防御率1.19の好成績をマーク。復活すればこのうえなく大きな戦力となる。

     インディアンスがハンドの来季オプションを破棄する前にウエーバー公示した際、他の29球団は今季のセーブ王を年俸1000万ドルで獲得できるチャンスがあるにもかかわらず、手を挙げなかった。よって、今オフは救援投手の価格が例年より下落することが予想されており、パドレスは故障明けのイエーツではなくヘンドリックスやハンドを手頃な価格で獲得できる可能性もある。プレラーは「打倒・ドジャース」を目指すチームの9回を任せる男として誰を選ぶのだろうか。

  • カブスは来季も地区優勝を目指す 大規模なチーム再建は回避へ

    2020.12.31 11:30 Thursday

     カブスはサイ・ヤング賞投票で2位にランクインしたダルビッシュ有をパドレスへ放出したが、大規模なチーム再建を行うつもりはないようだ。ジェッド・ホイヤー編成本部長は「来季も競争力を維持できるかと聞かれたら、間違いなくできる」と語り、来季も地区優勝を目指すつもりであることを明言。その一方で「直近6シーズンと同じような明るい未来を築けるようにマイナー組織を充実させていく。それが我々の目標だ」とチームの将来にも目を向けている。

     カブスはダルビッシュと控え捕手のビクトル・カラティーニをパドレスへ放出し、今季リーグ2位タイの7勝を挙げたザック・デービースと有望株4人を獲得。4人の有望株はいずれも20歳以下の選手であり、メジャー昇格には少し時間がかかるものの、ダルビッシュの穴を埋める即戦力としてデービースを獲得していることが来季の地区優勝を諦めていない何よりの証だろう。

     ホイヤーは「我々が2011年や2012年に行ったような大規模なチーム再建と同じ道を歩むつもりはない。そのやり方は愚かだと思っている。同じやり方で再建したチームはいくつもあるけど、すべてが上手くいったわけではないからね」とコメント。数年規模のチーム再建に着手する可能性を否定する一方、ヤンキースやレッドソックスのように戦力の一部を「リセット」しつつも競争力を維持するやり方でチーム編成を進めていくつもりであることを明らかにした。

     先発ローテーションからはダルビッシュが抜けたものの、今季リーグ7位の防御率2.88をマークしたカイル・ヘンドリックスは健在。このヘンドリックスとデービースが2本柱となり、今季ノーヒッターを達成したアレック・ミルズと成長株のアドベルト・アルゾレイも先発ローテーション入りが有力だ。ジョン・レスター、ホゼ・キンターナ、タイラー・チャットウッドの3人がフリーエージェントとなったため、ローテ5番手の人材を欠いているが、レスターとの再契約を検討していることが報じられている。

     競争力の維持とマイナー組織の充実を両立しようとしているカブスの狙いは上手く機能するのか。ホイヤーの手腕に注目したい。

  • カブス・ホイヤー編成本部長 コントレラスの放出を否定

    2020.12.31 11:00 Thursday

     ダルビッシュ有を2対5のトレードでパドレスへ放出したカブスは、正捕手のウィルソン・コントレラスを売りに出していることが報じられていた。しかし、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は、この噂について「事実に基づかない話だ」と語り、コントレラス放出の可能性を否定。「彼は球界でトップクラスの捕手の1人だ。我々は彼を2年保有できる。彼がロースターにいることで捕手はこのチームの強みとなる」とチームにとって必要不可欠な戦力であるとの見解を示した。

     そもそもなぜコントレラスにトレードの噂が浮上したのか。それはダルビッシュのトレードが原因である。カブスはダルビッシュをあと3年保有できるにもかかわらず、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインし、最も価値が高くなっているタイミングでパドレスへ放出。チームの将来を担う可能性のある4人の有望株を手に入れた。カブスがこの方針を継続するのであれば、次は最も価値の高い野手が放出される可能性がある。その条件に当てはまるのがあと2年保有できるコントレラスだったというわけだ。

     ホイヤーは「これ以上のトレードを行うつもりはない、と言いたいわけではない。そのトレードがチームにとって意味のあるものであれば、我々はトレードを実行する」と語っており、さらなるトレードの可能性を否定しているわけではない。ハビアー・バイエズやクリス・ブライアントといった来季終了後にフリーエージェントとなる主力野手のトレードが検討される可能性は十分にある。しかし、少なくとも現時点ではコントレラスを積極的に売りに出すことは全く考えていないようだ。

     カブスはダルビッシュとともにビクトル・カラティーニを放出したため、控え捕手の補強が必要となった。球団内にはミゲル・アマヤという有望株も控えているが、ホイヤーは「来季開幕時点では彼をメジャーの戦力とは考えていない」と明言。カラティーニに代わる控え捕手をフリーエージェント市場で探すことになりそうだ。

  • スプリンガー争奪戦はメッツとブルージェイズの一騎打ちに

    2020.12.31 10:30 Thursday

     アストロズからフリーエージェントとなったジョージ・スプリンガーの新天地は2球団に絞られたようだ。「ニューヨーク・デイリーニュース」のディーシャ・ソーサーは日本時間12月31日、スプリンガー争奪戦がメッツとブルージェイズの一騎打ちとなっていることを伝えた。ただし、両球団の提示額とスプリンガーの希望額には依然として大きな開きがあると見られており、争奪戦の決着にはもう少し時間がかかるかもしれない。

     「SNY」のアンディ・マルティノは先日、メッツとスプリンガーの交渉の状況について「依然として希望額にはある程度の開きがある」ことを報じていた。マルティノによると、スプリンガーは「総額1億5000万ドルを優に超える金額」を希望しているようだ。大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はオフシーズン開始時点でスプリンガーの移籍先について「ホワイトソックスと5年1億2500万ドルで契約する」と予想していたが、スプリンガーはこれを上回る規模の契約を求めていることになる。

     マルティノはさらに、メッツの補強ターゲットの本命がトレバー・バウアーではなくスプリンガーであることにも言及。メッツがバウアー獲得に乗り出す可能性について「今のところ、メッツが真剣にバウアー獲得を目指しているという証拠はない」と伝えている。

     メッツとブルージェイズはともに中堅手の補強を必要としているチームであり、オフシーズン当初からスプリンガーの移籍先の有力候補に挙げられていた。日本時間12月22日には「ESPN」のジェフ・パッサンが各球団のエグゼクティブの話として「スプリンガー争奪戦がメッツとブルージェイズの一騎打ちになる可能性が高い」ことを報じていたが、この時点ではまだ他のチームも争奪戦に加わっていると見られていた。しかし、それから約10日が経過し、先頭を走るメッツとブルージェイズを追っていたチームが撤退。完全なる一騎打ちに突入したようだ。

  • 元阪神のタラスコがメッツの一塁ベースコーチに就任

    2020.12.31 10:00 Thursday

     メッツは日本時間12月31日、トニー・タラスコが一塁ベースコーチに就任することを発表した。現在50歳のタラスコは今季まで5年間パドレスの球団組織で外野守備と走塁のインストラクターを務めており、メッツでも一塁ベースコーチの役割に加えて外野守備と走塁の指導を担当すると見られる。メッツは昨季までAAA級で監督を務めていたトニー・デフランセスコが今季から一塁ベースコーチに就任していたが、デフランセスコはわずか1年で配置転換されることになった。

     現役時代のタラスコは1993~94年にブレーブス、1995年にエクスポズ、1996~97年にオリオールズ、1998年にレッズ、1999年にヤンキースでプレーし、1995年は自己最多の126試合に出場して打率.249、14本塁打、40打点、24盗塁、OPS.733をマーク。1993年と1996年にはポストシーズンの舞台も経験した。

     最も有名なのは1996年のヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズで右翼を守っていた際、デレク・ジーターの大飛球をキャッチしようとしたところ、ジェフリー・マイアーという12歳の少年がヤンキー・スタジアムのフェンスから乗り出してキャッチしてしまったシーン。この打球は本塁打と認定され、抗議するも判定は覆らなかった。

     2000年は阪神タイガースに入団し、102試合に出場して打率.239、19本塁打、57打点、1盗塁、OPS.735を記録。2001年はメッツのマイナーでプレーし、メッツで60試合に出場した2002年が現役最後のシーズンとなった。数年後にナショナルズの球団組織で指導者としてのキャリアをスタート。2013年から3シーズンにわたって一塁ベースコーチを務めたあと、パドレスに移っていた。メジャーでコーチを務めるのは2015年以来6年ぶりとなる。

     なお、デフランセスコは選手育成・スカウト部門のシニアアドバイザーとして球団に残る予定であることが発表されている。

  • 2020年シーズンに初めて達成された記録 MLB公式サイトが特集

    2020.12.30 13:00 Wednesday

     メジャーリーグの2020年レギュラーシーズンは60試合制という異例の形式で行われた。しかし、そんななかでも2度のノーヒッター、10度の1試合3本塁打、6度の1試合5安打など様々な好記録が誕生。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、2020年シーズンに誕生した様々な記録のなかから「2020年シーズンにメジャー史上初めて達成された記録」として7つの記録をピックアップし、紹介している。

     ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)は8月25日のパイレーツ戦で奪三振13、与四球1、球数101でノーヒッターを達成。球団史上19度目の快挙となった。奪三振13以上のノーヒッターを達成した投手は史上22人目であり、なおかつ与四球1以下となれば史上8人目。球数の完全なデータは1988年以降のものしか残っていないが、奪三振13以上のノーヒッターにおける球数101はメジャー史上最も少なかった。

     アダム・デュバル(ブレーブス)は9月9日のマーリンズ戦で3本塁打を含む4打数3安打9打点5得点2四球の大暴れ。29対9の大勝に大きく貢献した。デュバルは7日前のレッドソックス戦でも1試合3本塁打を記録。1試合3本塁打を2度達成するのは球団史上初の快挙となった。また、2ラン、3ラン、グランドスラムの順に1試合3本塁打を放つのはメジャー史上初。3本塁打以上かつ9打点以上は過去に18度あったが、複数の四球を選んだのはデュバルが初めてだった。

     アレックス・ディッカーソン(ジャイアンツ)は9月1日のロッキーズ戦で二塁打2本、本塁打3本を放ち、6打数5安打6打点1四球の大活躍。ジャイアンツは23対5で大勝した。1試合5長打はメジャータイ記録であり、1試合16塁打はウィリー・メイズと並ぶ球団タイ記録。二塁打2本&本塁打3本はメジャー史上3人目だが、それに加えて四球を選んだのはディッカーソンが初めてだった。

     タイラー・アレクサンダー(タイガース)は8月2日のレッズ戦にリリーフで登板し、3.2イニングを投げて被安打0、奪三振10、与四球1、無失点という見事なピッチングを披露。対戦した最初の打者から9連続三振を奪い、メジャー記録まであと1に迫った。9連続三振はリーグタイ記録であり、救援投手ではメジャー新記録。また、4イニング未満で奪三振10以上を記録したのは史上2人目(救援投手では初)だった。

     ブライス・ハーパー(フィリーズ)は9月23日のナショナルズ戦で2打数2安打2本塁打2打点4得点3四球(すべて敬遠)の活躍。無走者の2打席はいずれも本塁打を放ち、有走者の3打席はすべて敬遠された。2本塁打&3敬遠はメジャー史上4人目だが、ハーパーの4得点はその4人のなかで最多だった。

     デレク・ホランド(パイレーツ)は8月8日のタイガース戦に先発し、5.0イニングを投げて被安打13(うち被本塁打5)、奪三振6、与四球1、失点9の大乱調。初回先頭から本塁打、安打、本塁打、本塁打、本塁打と滅多打ちを喰らい、最初のアウトを取る前に4本塁打を浴びたのは球団史上初めてだった。その後は立ち直り、5回終了時点で5対6と1点差ゲームに。ところが、6回先頭から本塁打、二塁打、二塁打と3連打を浴びて降板。5イニング以下で被安打13以上かつ被本塁打5以上を記録した史上2人目の投手となった。ただし、1人目のホゼ・リマは12失点を喫しており、ホランドはそれより3点も少なかった。

     クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)は9月2日のタイガース戦で1打数0安打1三振ながら3得点4四球2盗塁を記録。無安打で三振を喫した選手が3得点4四球2盗塁を記録するのはメジャー史上初の珍事だった。今季大不振のイェリッチだが、四球率はキャリアハイの18.6%を記録。8月6日のホワイトソックス戦でも1試合4四球を記録した。

  • ダルビッシュ&スネル加入のパドレス 最強ローテの「暫定1位」に

    2020.12.30 12:00 Wednesday

     メジャーリーグでは2日連続でエース級の先発投手を含む大型トレードが成立した。しかも、エース級の先発投手2人を獲得したのは同じチーム。2018年サイ・ヤング賞のブレイク・スネルと2020年サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュ有がともにパドレスに加わることになったのだ。そんななか、メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは先発ローテーションのトップ10を選出。まだトレバー・バウアーら有力選手の所属チームが決まっていないものの、「暫定1位」にはパドレスが選出された。

     パドレスは今年8月末のトレード期限にインディアンスからマイク・クレビンジャーを獲得。2020年サイ・ヤング賞投票4位のディネルソン・ラメットとの強力2本柱でポストシーズンを勝ち進む切り札になることが期待されたが、両者ともシーズン終盤に故障し、クレビンジャーはわずか1イニングしか投げられず、ラメットは登板なしに終わった。さらに、クレビンジャーはシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、来季全休が確実に。そんなチーム事情がパドレスを大型補強へ駆り立てたというわけだ。

     カストロビンスは「クレビンジャーは来季投げられないが、スネルとダルビッシュを獲得したことにより球界最高のローテーションとなった」と指摘。スネルとダルビッシュのほか、ラメット、クリス・パダック、エイドリアン・モレホン、マッケンジー・ゴア、ライアン・ウェザースらを擁するパドレス先発陣がデータサイト「FanGraphs」による予想WARでメジャー1位の数値を叩き出していることを根拠に挙げている。

     ラメットは右肘の状態に不安を抱えており、パダック以下の若手投手はまだ発展途上だが、カストロビンスは「A・J・プレラーGMは実績のある2投手を獲得することでローテーションの安定性を増した」とプレラーが行った大型補強に高評価を与えた。ダルビッシュについては「2019年のオールスター・ゲーム以降に157.2イニングを投げ、防御率2.40、WHIP0.88を記録している」ことを紹介している。

     ちなみに、2位はパドレスと熾烈な地区優勝争いを繰り広げることが予想されるドジャース。インディアンスが3位、ナショナルズが4位、ブレーブスが5位にランクインした。

  • ダルビッシュ放出のカブス 次は正捕手・コントレラスをトレードか

    2020.12.30 11:30 Wednesday

     カブスは今季サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュ有をパドレスへ放出したが、主力選手のトレードはこれが最後というわけではなさそうだ。「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンは、カブスには来季終了後にフリーエージェントとなるスター選手が3人(ハビアー・バイエズ、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾー)いることを指摘。また、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは、カブスが正捕手ウィルソン・コントレラスを売りに出していることを伝えている。

     現在28歳のコントレラスは2018年から2年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、リーグを代表する捕手として活躍を続けており、2019年には自己ベストの24本塁打、OPS.888を記録。ただし、今季は57試合に出場して打率.243、7本塁打、26打点、OPS.763とやや低調だった。しかし、課題とされてきたフレーミングでは急成長を遂げており、自慢の強肩も健在。総合力ではメジャー上位の好捕手である。

     捕手の補強を検討しているチームにとって、フリーエージェントまで2年保有できるコントレラスは非常に魅力的な存在と言える。フリーエージェント市場の目玉の1人であるJ・T・リアルミュートを獲得するには巨額の契約が必要になるため、来季の年俸が500万~740万ドルと予想されているコントレラスにターゲットを変更するチームも現れるだろう。

     新型コロナウイルスの影響で財政難に陥ったカブスはカイル・シュワーバーのノンテンダーFA、ダルビッシュの放出などによって年俸総額の削減を進めているが、依然として地区優勝を狙える戦力を有していることもあり、来季に向けての姿勢が明確になっていなかった。しかし、あと2年保有できるコントレラスの放出が検討されていることが事実であれば、ジェッド・ホイヤー編成本部長は大規模なチーム解体も頭に入れているのかもしれない。

     ホイヤーは今オフ、カブスと5年契約を結んでおり、「5ヶ年計画」によるチーム再建が幕を開ける可能性もありそうだ。

  • ロイヤルズが通算149勝のアービン・サンタナとマイナー契約

    2020.12.30 11:00 Wednesday

     ロイヤルズは日本時間12月30日、フリーエージェントのベテラン右腕アービン・サンタナとマイナー契約を結んだことを発表した。現在38歳のサンタナは1年前のオフにメッツからフリーエージェントとなったあと、どのチームとも契約せず、1年間無所属の状態が続いていた。メジャー15年間のうちで、ロイヤルズには2013年に1年間だけ在籍して32先発で9勝10敗ながらリーグ9位の防御率3.24をマーク。8年ぶりに復帰する古巣でメジャー昇格を目指す。

     サンタナはメジャー15年間で7度の2ケタ勝利を含む通算149勝をマーク。直近ではツインズでプレーした2017年に5完投と3完封を含む16勝8敗、防御率3.28の好成績を残している。しかし、2018年は右手中指の故障でわずか5試合しか投げられず、2019年はホワイトソックスとマイナー契約を結んで復活を目指したものの、3先発で0勝2敗、防御率9.45に終わり、4月終了を待たずに解雇。その後、メッツとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格は果たせなかった。

     エンゼルス時代の2010年に挙げた17勝を筆頭に通算149勝、オールスター・ゲーム選出2度(2008年と2017年)などの実績を誇るサンタナだが、38歳と大ベテランの域に差し掛かっており、シーズン200奪三振を記録したときのような力強いピッチングはもはや見られない。ただし、豊富な経験を生かして巧みなピッチングを見せるようになっており、今オフのドミニカ共和国のウィンター・リーグでは5試合に先発して防御率2.61とまずまずの成績を残している。

     ロイヤルズはブレイディ・シンガー、クリス・ブービッチといった若手の台頭やマイク・マイナーの獲得によって先発の頭数は揃っており、サンタナとのマイナー契約は故障者続出に備えた「保険」に過ぎない。メジャー昇格のチャンスはそれほど多くないが、2年ぶりのメジャー復帰を果たすことはできるだろうか。

  • ツインズがエンゼルスから放出のロブレスを獲得 1年200万ドル

    2020.12.30 10:30 Wednesday

     ツインズは日本時間12月30日、エンゼルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ハンセル・ロブレスと1年契約を結んだことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ロブレスの契約は1年200万ドル。また、「5アイウィットネス・ニュース」のダレン・ウルフソンによると、試合完了数に応じて最大50万ドルの出来高が設けられているようだ。今季は防御率10点台に終わったロブレスだが、クローザーを務めた2019年の姿を取り戻すことができれば大きな戦力となるだろう。

     現在30歳のロブレスは、メッツ時代にセットアッパー、エンゼルス時代にクローザーとして活躍した実績があり、2019年は71試合に登板して72.2イニングを投げ、5勝1敗23セーブ、2ホールド、防御率2.48、75奪三振の好成績をマーク。ところが、今季は開幕からの4登板で10失点(自責点9)と打ち込まれ、その後も昨季のような安定したピッチングを取り戻せず、18試合に登板して0勝2敗1セーブ、防御率10.26という自己ワーストの成績に終わった。

     速球の平均球速が昨季の97.2マイルから今季は95.4マイルまで低下しており、これには新型コロナウイルスの感染拡大により春季キャンプや夏季キャンプで例年とは異なる調整を強いられたことが影響していると見られる。ツインズのウェス・ジョンソン投手コーチは今季だけでも前田健太、マット・ウィスラー、ケイレブ・シールバーなどを急成長または復活させた実績があり、ロブレスの復活にも手腕を発揮することが期待されている。

     ツインズは今オフ、タイラー・クリッパード、ウィスラー、トレバー・メイ、セルジオ・ロモなどブルペンから多くの主力投手が抜けており、実績のある救援投手がタイラー・ダフィーとテイラー・ロジャースの2人だけという状況に。ブルペンの補強が急務となっており、その第一弾としてクローザー経験のあるロブレスをチームに加えることに成功した。

  • フィリーズがブルペン補強 三角トレードでアルバラード獲得

    2020.12.30 10:00 Wednesday

     ブルペンの補強が急務となっているフィリーズが年の瀬に今オフ最初の補強を実現させた。フィリーズは日本時間12月30日、ドジャース、レイズとの三角トレードが成立したことを発表。フィリーズはレイズから救援左腕のホゼ・アルバラードを獲得し、ドジャースへ救援左腕のギャレット・クリービンジャーを放出した。また、レイズはドジャースから若手一塁手のディロン・ポールソンと後日指名選手1名を獲得している。

     現在25歳のアルバラードは、メジャー2年目の2018年に70試合に登板して64イニングを投げ、1勝6敗8セーブ、31ホールド、防御率2.39、80奪三振の好成績をマーク。しかし、直近2シーズンは肘や肩の故障に悩まされており、2019年は35試合で防御率4.80、今季は9試合で防御率6.00に終わった。平均球速が90マイル台後半に達する2シームが大きな武器だが、制球は非常に不安定。フィリーズの戦力となるためには、健康に過ごすことと制球難を克服することの2つがポイントとなる。

     ドジャースが獲得したクリービンジャーは26歳の救援左腕で、今年9月にメジャーデビュー。対戦した最初の打者であるロビンソン・カノー(メッツ)に本塁打を浴び、メジャーでの登板はこの1試合だけだった。マイナーでは通算140試合すべてにリリーフで登板し、通算防御率4.08、奪三振率12.01を記録している。

     アルバラードを放出したレイズは、ポールソンと後日指名選手1名の合計2選手を獲得した。ポールソンは23歳の一塁手で、マイナー通算四球率15.9%という選球眼の良さが魅力。2019年はA級とA+級で合計117試合に出場して打率.243、16本塁打、64打点、出塁率.366、OPS.798をマークした。レイズはブレイク・スネルのトレードで獲得したルイス・パティーニョとフランシスコ・メヒアをロースターに追加するために枠を空ける必要があり、アルバラード放出に動いたと見られている。

  • GG賞10度のアンドリュー・ジョーンズは殿堂入りに相応しいのか?

    2020.12.29 12:00 Tuesday

     外野手として歴代3位タイとなる10度のゴールドグラブ賞を獲得したアンドリュー・ジョーンズは今回のアメリカ野球殿堂入り投票が4度目の挑戦となる。最初の2度はいずれも得票率7%台にとどまっていたが、前回は19.4%にジャンプアップ。今回を含めてあと7度挑戦できるため、殿堂入りのチャンスは大いに残されている。メジャーリーグ公式サイトではクリス・ハフト、ビル・ラッドソン、マーク・ボーマンの3人がジョーンズの殿堂入りについて議論を繰り広げた。

     ジョーンズはブレーブスで12シーズンを過ごしたあと、ドジャースで1年、レンジャーズで1年、ホワイトソックスで1年、ヤンキースで2年プレー。メジャー17年間で2196試合に出場し、通算1933安打、打率.254、434本塁打、1289打点、152盗塁、OPS.823をマークした。打撃タイトルは2005年の本塁打王&打点王だけだが、オールスター・ゲームに5度選出され、シルバースラッガー賞を1度(2005年)、ゴールドグラブ賞を10度(1998年から2007年まで10年連続)受賞している。

     全盛期の活躍は素晴らしく、1998年から2006年までの9年間で打率.270、平均35本塁打、OPS.860を記録。この期間の平均WAR6.1を上回っているのはアレックス・ロドリゲス(7.8)とバリー・ボンズ(7.5)の2人だけである。しかし、ハフトは「打撃成績の急激な低下は無視できない」と指摘。ラッドソンも「最後の6年間は打ち方を忘れてしまった。400本塁打と1000打点をクリアしているが、打率が低すぎる」と述べ、急激な衰えによって通算成績が伸びなかったことをマイナス材料に挙げている。

     その一方でジョーンズの守備力には極めて高い評価が与えられており、ボーマンは「オジー・スミスは殿堂入りしている。捕手として最高クラスの守備力を持つイバン・ロドリゲスも殿堂入りした。オマー・ビスケルもジョーンズより高い得票率を記録している。ジョーンズの守備はもっとリスペクトされるべきだ」と主張。ハフトも「ウォーニング・トラックとフェンスのあいだで彼より優れた中堅手を見たことがない」と守備面の評価についてはボーマンに同調している。

     殿堂入りの投票権を持つハフトは今回「ジョーンズには投票しない」と明言。ラッドソンも「殿堂入りには値しない」との主張であり、「ジョーンズは殿堂入りすべき」と考えているのはボーマンだけだった。今回の殿堂入り投票は現時点で71人分の投票先が判明しており、ジョーンズの得票率は39.4%となっている。徐々にではあるが、ジョーンズの守備力が球史に残るレベルであったことを評価する者が増えつつあるようだ。

  • ダルビッシュがパドレスへ移籍 7選手が絡む大型トレード

    2020.12.29 11:30 Tuesday

     「打倒・ドジャース」に向けて積極的な補強を進めるパドレスにまた1人、大きな戦力が加わった。今季メジャー最多タイの8勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票2位となったダルビッシュ有だ。パドレスは日本時間12月28日にレイズからブレイク・スネルを獲得するトレードで合意したばかりだが、それから一夜明け、カブスからダルビッシュを獲得するトレードでも合意。カブスから2人、パドレスから5人、合計7人の選手が絡む大型トレードとなった。

     カブスからパドレスへ移籍するのはダルビッシュと専属捕手のビクトル・カラティーニの2人。ダルビッシュはカブスとの6年契約があと3年残っており、パドレスは2023年までダルビッシュを保有することができる。スネルとディネルソン・ラメットもダルビッシュ同様、あと3年保有できるため、少なくとも2023年までの3年間は強力な先発3本柱を擁して戦える。これに加え、2022年シーズンにはトミー・ジョン手術のリハビリを終えたマイク・クレビンジャーも戻ってくる。

     パドレスからカブスへ移籍するのは、今季ダルビッシュに次いでリーグ2位タイとなる7勝を挙げたザック・デービースと有望株4人の合計5人であることが報じられている。有望株4人はメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで11位のレヒナルド・プレシアード(17歳の遊撃手)、13位のオーウェン・ケイシー(18歳の外野手・2020年ドラフト2巡目指名)、15位のイスマエル・メナ(18歳の外野手)、16位のジェイソン・サンタナ(20歳の遊撃手)という顔ぶれ。パドレスはランキング上位10選手の放出を回避した。

     なお、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、直近3シーズン以内にサイ・ヤング賞投票2位以内に入った2投手を1球団が同一オフシーズンに獲得するのは史上初のことだという。2018年サイ・ヤング賞のスネル、2020年サイ・ヤング賞投票2位のダルビッシュが加わり、パドレスは「打倒・ドジャース」を実現させる態勢が整ったと言えそうだ。

  • 2021年シーズンのブレイク候補 レイズからは筒香が選出

    2020.12.29 11:00 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトではオフシーズンの特集の1つとして、各球団から1人ずつ「2021年シーズンのブレイク候補」を選出。レイズからはメジャー2年目を迎える筒香嘉智が選ばれた。メジャー1年目の今季は51試合に出場して8本塁打を放ったものの、打率.197、出塁率.314、長打率.395、OPS.708と不本意な成績に終わり、ポストシーズンでもベンチを温める機会が多かった筒香。速球に弱いという弱点を克服し、ブレイクすることはできるだろうか。

     この特集のなかで、筒香を紹介する部分はレイズの番記者を務めるフアン・トリビオが担当。トリビオは筒香のメジャー1年目について「計画通りにはいかなかった」とする一方、「日本人スラッガーが昨季経験しなければならなかったもの以上に難しい移行を想像するのは困難だ。異なる文化や習慣に慣れるのが難しいのはもちろん、春季キャンプの中断や短縮された夏季キャンプに対処しなければならず、これは間違いなく彼の進歩を制限した」と難しい環境のなかでのプレーを強いられた筒香への同情を示した。

     しかし、トリビオが「失望のシーズンだったにもかかわらず、筒香はレイズが昨オフに2年1200万ドルで契約した選手に相応しい兆候も示した」と述べているように、決して悪いことばかりではなかった。「Statcast」のデータによると、筒香は打球の初速で上位27%、ハードヒット率で上位14%、四球率で上位13%、空振り率で上位34%にランクイン。打率やOPSといった目に見える数字に直結しなかったものの、自慢のパワーや選球眼の良さをしっかり発揮していた。トリビオは「157打数で8本塁打を放ったことは筒香のパワーがメジャーでも通用するという良い指標だ」と述べ、筒香の長打力に一定の評価を与えている。

     来季の年俸700万ドルはケビン・キアマイアーに次ぐチーム2位の金額であり、当然ながら筒香には今季以上の活躍が期待されている。まずはチーム内のレギュラー争いを制し、2年連続の開幕スタメンの座を勝ち取りたいところだ。

  • 新体制のフィリーズ リアルミュート優先の方針は変わらず

    2020.12.29 10:30 Tuesday

     フィリーズは今オフ、マット・クレンタックGMが辞任してチームを去り、デーブ・ドンブロウスキー編成本部長とサム・フルドGMによる新体制となった。フロントのリーダーは変わったが、「J・T・リアルミュートとの再契約が最優先」という方針は変わっておらず、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、フィリーズはすでにリアルミュートに対してオファーを提示しているという。ただし、他の大物選手と同様、リアルミュートの市場に大きな動きはなく、長期戦の様相を呈している。

     フィリーズは2年前のオフにリアルミュートを獲得する際にトップ・プロスペクトのシクスト・サンチェスを放出していることもあり、「サンチェスを出してまで獲得したリアルミュートにたった2年で去られるわけにはいかない」と考えている。ジョン・ミドルトン・オーナーが「リアルミュートと契約延長できないならサンチェスは放出しなかった」と発言しているほどだ。

     春季キャンプの時点では契約延長に向けた交渉が行われていることが報じられていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で春季キャンプが中断されたことにより、契約延長交渉も中断。レギュラーシーズンが無観客開催となったため、財政面に大きなダメージを受けたフィリーズはリアルミュートの引き留めに使える予算の見通しが立たず、契約延長を実現させられないままリアルミュートはフリーエージェントとなってしまった。

     来季も有観客で開催できる保証はなく、フィリーズがリアルミュートとの再契約に使える予算は依然として不透明だ。ただし、幸いにも積極的にリアルミュート獲得に動いているチームはなく、フィリーズが限られた予算のなかでリアルミュートと再契約できる可能性は残されている。ジョージ・スプリンガー、トレバー・バウアー、DJ・レメイヒュー、マーセル・オズーナなど、他の大物選手にも動きがない状態が続いており、フィリーズの最優先事項が決着するまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

  • 積極補強のパドレス ダルビッシュ獲得への最終段階に

    2020.12.29 10:00 Tuesday

     レイズからブレイク・スネル、韓国プロ野球のキウム・ヒーローズから金河成(キム・ハソン)を獲得したパドレスがさらなる大物選手をチームに加えようとしている。今季メジャー最多タイの8勝を挙げ、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインしたダルビッシュ有(カブス)だ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールは「カブスとパドレスはダルビッシュのトレード交渉で最終段階に突入している」と伝えており、早ければ今日中にもトレードが成立する見込みだ。

     スネルの獲得に成功した時点でパドレスのダルビッシュ獲得の可能性は消滅したかに思われたが、日本時間12月29日になって現地メディアが次々に「パドレスはスネルを獲得したが、ダルビッシュ獲得に向けた交渉を継続している」ことを報じた。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンはウィルソン・コントレラス、ビクトル・カラティーニの両捕手のいずれかがトレードに含まれる可能性があることを伝えており、ダルビッシュは専属捕手のカラティーニとともにパドレスへ移籍することになるかもしれない。

     ナイチンゲールによると、交換要員の1人としてルイス・キャンプサーノの名前が挙がっているという。キャンプサーノはメジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで4位にランクインしている22歳の捕手。1位のマッケンジー・ゴアと2位のCJ・エイブラムスが交換要員に含まれる可能性は低く、3位のルイス・パティーニョはレイズへのトレードが決まっているため、今季メジャー初本塁打を放ったキャンプサーノが交換要員の目玉となりそうだ。

     パドレスはダルビッシュの獲得に成功すれば、ダルビッシュ、スネル、ディネルソン・ラメット、クリス・パダック、ザック・デービースという強力な先発ローテーションが完成する。マッケンジー・ゴアやライアン・ウェザースといった有望株も控えており、充実の戦力で「打倒・ドジャース」を目指す。

    【追記】ナイチンゲールは最新情報としてカラティーニがトレードに含まれる見込みであることとキャンプサーノがトレードに含まれない見込みであることを伝えている。

  • パドレスがキム・ハソンと契約合意 スネルに続く補強

    2020.12.29 09:30 Tuesday

     今季大躍進を見せたパドレスが「打倒・ドジャース」に向けて本格的に動き始めている。「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、パドレスは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた金河成(キム・ハソン)と契約合意。詳細は明らかになっていないが、最低でも4年契約、年俸は700万~800万ドルと見られている。ブレイク・スネルをレイズから獲得するトレードの合意に続き、連日の補強となった。

     キムはまだ25歳という若さもあり、今オフの移籍市場で最も注目を集める内野手の1人となっていた。今季はキウムで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。プロ7年間で通算打率.294、133本塁打、134盗塁、出塁率.373、長打率.493、OPS.866を記録している。

     キウムでは主に遊撃と三塁を守ってきたキムだが、パドレスの遊撃にはフェルナンド・タティスJr.、三塁にはマニー・マチャドという不動のレギュラーがいる。パドレスはキムを二塁でジェイク・クロネンワースとのプラトーンで起用するか、もしくはクロネンワースを外野へコンバートすることを考えていると見られる。

     パドレスは前日、若手4選手とのトレードでレイズから元サイ・ヤング賞左腕のスネルを獲得することで合意したばかり。さらに、ダルビッシュ有(カブス)の獲得に動いていることも報じられており、「打倒・ドジャース」を目指す姿勢を明確にしている。ただし、スネルもダルビッシュも2023年まで契約が残っており、2021年シーズンに「オールイン」しようとしているわけではない。

     25歳のキムを獲得したことからもわかるように、A・J・プレラーGMが目指しているのはあくまでも複数年にわたって競争力を維持できるチームを作り上げること。パドレスが一気に今オフの主役に躍り出ようとしている。

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