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  • 延長戦の「ゴーストランナー」継続か MLB機構と選手会が議論中

    2022.3.15 14:27 Tuesday

    「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者らによると、廃止されることが決まった無死二塁からの延長戦が復活する可能性があるようだ。二塁に「ゴーストランナー」を置いた状態で延長戦をスタートするやり方はコロナ禍で開催された2020年と2021年に採用され、延長戦の早期決着に大きな効果をもたらした。ファンからは否定的な声も上がっているが、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはこのルールを支持しており、選手からも賛成の声が多いため、復活に向けて話し合いが行われているという。

     スターク記者らによると、もし無死二塁からの延長戦が復活することが決まったとしても、延長戦の最初のイニング、つまり10回の攻防からこのルールが適用されるとは限らないという。「ゴーストランナー」を11回から使う、あるいは12回から使うといったやり方も検討されているようだ。

     また、選手からは「ゴーストランナー」の記録上の扱いについて懸念の声が上がっているという。過去2年は「ゴーストランナー」に生還を許した場合、投手には自責点は記録されず、「自責点ではない失点」だけが記録されたが、投手たちは自分が出したわけではない走者が「失点」としてカウントされることを快く思っていないようだ。とはいえ、失点と別の扱いにするには新たな項目を設ける必要があり、スターク記者らは「その不満は記録上で簡単に解決できるものではない」と記している。

     コロナ前の最後のフルシーズンである2019年には12イニング以上の試合が60試合あったのに対し、昨季はわずか16試合のみ。15イニング以上の試合に限ると、2019年の15試合に対し、昨季は1試合しかなかった。あるベテラン投手は「伝統も大切だが、このルールは上手く機能していたと思う。試合はより早く、エキサイティングな形で終わる。18イニングの試合で選手が負傷したり、チーム全体が疲労したりすることもない」と語る。選手たちが支持している以上、無死二塁からの延長戦が復活する可能性は高そうだ。

  • 今季もマイナーで新ルール実験 守備シフト制限、ロボット審判など

    2022.3.15 13:02 Tuesday

     さらなる試合時間短縮と選手の安全性向上を目指し、今季もマイナーリーグで新ルールの実験が行われることになった。ピッチクロック、ベースサイズ拡大、守備シフト制限、ロボット審判といった試みについて、過去数年間の実験のなかで有望な結果が得られたため、メジャーリーグ機構は試験運用の範囲を拡大することを決定。ピッチクロックとベースサイズ拡大はフルシーズンのマイナー全リーグ、守備シフト制限はAA級、A+級、A級、ロボット審判はAAA級とA級サウスイーストで採用される。

     ピッチクロックは2015年から様々な形式でマイナーリーグでの実験が行われていたが、今季はフルシーズンの全リーグで採用される。投手は無走者の場合は14秒以内、走者がいる場合は18秒以内(AAA級のみ19秒以内)に投球することを求められる。また、打者1人につき、牽制球を投げる、もしくはプレートから足を外す回数は2回までに制限され、超過した場合はボークとなる。2021年にはA級ウエストでピッチクロックが採用され、平均試合時間が20分以上短縮されたという。

     一塁・二塁・三塁のベースサイズ拡大は昨季AAA級とアリゾナ秋季リーグで採用され、「ベース付近での故障の程度が軽減された」との報告が出ている。今季はフルシーズンの全リーグで従来の15インチ四方から18インチ四方に拡大したベースが使用される(ホームベースのサイズは変わらない)。ベースサイズ拡大で塁間が狭くなるため、盗塁やセーフティバントの増加といった効果も期待される。また、滑りにくい素材が採用されるため、安全性の向上も期待できる。

     守備シフト制限は昨季AA級で試験運用され、内野手は「内野」と定義された範囲内で守ることを求められた。今季はAA級、A+級、A級で守備シフト制限が採用されるが、「投球時に少なくとも4人が内野を守り、二塁ベースの両側に最低2人ずつ配置する」という制限が設けられる。違反時の投球は自動的にボール判定となるが、打者が打って好結果が出た場合は、攻撃側のチームはそちらを選ぶこともできる。守備シフト制限は「インプレー時の打率を上げること」と「打球の伝統的な美学と結果を回復すること」を目的としている。

     ロボット審判は昨季A級サウスイーストのみで採用されたが、今季は改良を加えてAAA級でも採用される。これはホークアイの追跡技術を使用してロボットが判定したストライク/ボールを球審がコールするというもので、今季AAA級ではこの形式が採用される。一方、A級サウスイーストでは「チャレンジ制度」を採用。試合では通常通りに球審がストライク/ボールを判定するが、両チームにチャレンジ権が3つ与えられ、投手・捕手・打者がチャレンジ権を行使できる。チャレンジ権が行使された場合に機械判定を使用するというやり方だ。過度な自動化への懸念を緩和するためのやり方として考案され、チャレンジ成功の場合、そのチャレンジ権は消費されない。

     メジャーリーグ機構のコンサルタントを務めるセオ・エプスタインは「今季採用されるルールは、選手やスタッフ、審判、ファンからのフィードバックと、昨季の実験結果の分析をもとに改良されたものであると考えている。これらのルールによって、より多くのアクションが生み出されることを期待する」とコメント。先日締結された新しい労使協定では、2023年から現役選手4名、メジャーリーグ機構が指名する6名、審判員1名から成る委員会が新ルール導入の権限を持つことになっており、今季マイナーリーグで望ましい結果が得られれば、早ければ2023年シーズンからメジャーでも新ルールが導入されることになりそうだ。

  • 元MVPマカッチェンがブリュワーズと契約合意 DH中心の起用か

    2022.3.15 11:41 Tuesday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、フィリーズからFAとなっていたアンドリュー・マカッチェンがブリュワーズと契約合意に至ったようだ。現時点では年数・金額などの詳細は不明。パイレーツ時代の2013年にナ・リーグMVPを受賞したマカッチェンは、ジャイアンツ、ヤンキース、フィリーズを経て、パイレーツ時代に慣れ親しんだナ・リーグ中部地区に5年ぶりに復帰。現在35歳という年齢もあり、ときどき外野を守りつつも、DH中心の起用になることが予想されている。

     マカッチェンは昨季フィリーズで144試合に出場し、打率.222、27本塁打、80打点、6盗塁、OPS.778を記録。キャリアワーストの打率に終わったものの、リーグ5位の81四球を選び、平均以上の出塁率を維持している(昨季は.334)。パイレーツ時代は走攻守三拍子揃った中堅手として活躍し、2011年から5年連続オールスター・ゲーム選出、2012年から4年連続シルバースラッガー賞。2012年はゴールドグラブ賞も受賞し、打率.317、21本塁打、84打点、27盗塁の好成績を残した2013年にはMVPに選ばれた。

     ブリュワーズの外野陣は、左翼クリスチャン・イェリッチ、中堅ロレンゾ・ケイン、右翼ハンター・レンフロー、控えタイロン・テイラーという顔ぶれになっており、マカッチェンはDH中心の起用が有力。故障のリスクを抱えるイェリッチや、マカッチェンと同い年のケインがDHに入る際には、外野(主に左翼)の守備に就くケースも出てくるだろう。

     コービン・バーンズ、ブランドン・ウッドラフ、ジョシュ・ヘイダーらを中心とした強力投手陣を擁するブリュワーズ。昨季はチーム打率.233(リーグ14位)、OPS.713(同11位)ながらも738得点(同6位)を叩き出したが、レンフローやマカッチェンの加入、イェリッチの復調により得点力が向上すれば、5年連続のポストシーズン進出だけでなく、球団史上初のワールドシリーズ制覇も夢ではない。マカッチェンが慣れ親しんだナ・リーグ中部地区でどんな活躍を見せるか注目だ。

  • メッツの開幕投手はデグロムに決定 球団史上3位タイの4度目

    2022.3.15 09:52 Tuesday

     日本時間3月15日、メッツのバック・ショウォルター監督は今季の開幕投手をジェイコブ・デグロムが務めることを発表した。デグロムが開幕投手を務めるのは4年連続4度目。4年連続はドワイト・グッデンと並ぶ球団史上2位タイ(1位はトム・シーバーの10年連続)、通算4度はヨハン・サンタナ、トム・グラビンと並ぶ球団史上3位タイ(1位はシーバーの11度、2位はグッデンの8度)の記録である。メッツは日本時間4月8日、敵地ナショナルズ・パークでナショナルズと開幕戦を戦う。

     サイ・ヤング賞3度の実績を誇るマックス・シャーザーが加入した今季のメッツだが、開幕投手は4年連続でデグロムが務めることになった。昨季のデグロムは開幕から驚異的なパフォーマンスを続け、シーズン最初の12先発で7勝2敗、防御率0.50をマーク。その後の3試合は6回2失点、7回3失点、7回2失点で防御率は1点台に突入してしまったものの、それでも15先発で92イニングを投げ、防御率1.08、146奪三振という圧巻のパフォーマンスを見せた。

     ところが、5月中旬に身体の右側の張りで故障者リスト入りしたのに続き、オールスター・ブレイク直後には右前腕の張りで2度目の故障者リスト入り。そのまま戦列に戻ることなくシーズンを終えた。2018年から2年連続サイ・ヤング賞、2020年も同賞の投票で3位にランクインしたように、健康であればサイ・ヤング賞クラスの働きを確実に計算できるだけに、積極的な戦力補強でワールドシリーズ制覇を目指す今季はエースとしてフルシーズンの活躍が期待される。

     なお、デグロムは今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を有しており、その権利を行使する意向を明言している。ただし、これは必ずしもメッツ退団を意味するわけではない。「以前にも言ったように、僕はメッツの一員でいることが大好きだ。1つの球団でキャリアを全うすることができたら本当に素晴らしいと思う」とデグロム。来季以降の契約については今季終了後、デグロムがオプトアウトの権利を行使してFAとなったあとに改めて交渉を行うことになりそうだ。

  • エンゼルスは正中堅手トラウトをコンバートせず マドン監督が明言

    2022.3.15 08:16 Tuesday

     エンゼルスのジョー・マドン監督が正中堅手マイク・トラウトのコンバートを示唆してから一夜明け、マドン監督はトラウトがポジションを移動することはないことを明言した。マドン監督のコンバート発言をツイッターで知って驚いたというトラウトは、引き続き中堅手としてプレーすることを希望。ペリー・ミナシアンGM、マドン監督との話し合いの末、今季も正中堅手を務めることが決まった。メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は、ブランドン・マーシュがトレード要員となる可能性に言及している。

     2011年にメジャーデビューしたトラウトは、左翼手として通算124試合、右翼手として通算17試合の出場経験があるものの、2014年以降は中堅以外の守備位置に就いていない。昨季は5月中旬に右ふくらはぎを痛め、わずか36試合に出場しただけでシーズン終了となってしまったが、マドン監督によると、トラウトの状態は非常によく、正中堅手としてプレーする準備が整っているという。トラウトは健康を維持するためにはコンバートがベターであることを理解しており、将来的に外野の両翼へ移る可能性は否定しなかったものの、「この話が出るまでコンバートのことを考えたことなんてなかった」と現時点では正中堅手としてプレーし続けることを希望した。

     エンゼルスはトラウトを左翼または右翼へコンバートし、俊足好守の有望株マーシュを正中堅手に据えることを考えていた。ボリンガー記者が「マーシュは今春、ロースターのスポットを勝ち取る必要がある」と記しているように、オープン戦のパフォーマンス次第では、マーシュはマイナーで開幕を迎えることになるかもしれない。また、ボリンガー記者は「マーシュが投手とのトレードで放出される可能性も残っている」とマーシュがトレード要員となる可能性にも言及した。

     投手力に不安を抱えるチーム事情を考えると、マーシュ(もしくはジョー・アデル)をトレードの駒として投手補強に動く可能性は十分にある。トラウトを引き続き正中堅手として起用することを決めたエンゼルスのフロントオフィスの「次の一手」に注目したい。

  • パドレスに大きな痛手 タティスJr.が左手首骨折で3カ月の離脱へ

    2022.3.15 07:45 Tuesday

     パドレスのスプリング・トレーニングは悲報とともにスタートした。日本時間3月15日、A・J・プレラーGMは正遊撃手フェルナンド・タティスJr.がオフシーズンに左手首を骨折したことを発表。手術が必要となる可能性が高く、3カ月の戦線離脱が見込まれているという。骨折の正確な原因は明らかになっていないものの、タティスJr.は1カ月ほど前にスイングをした際に初めて痛みを感じたようだ。医者たちはそれ以前から骨折していたのではないか、との見解を示している。

     現在23歳のタティスJr.はメジャー3年目の昨季、130試合に出場して打率.282、42本塁打、97打点、25盗塁、OPS.975をマークし、本塁打王のタイトルを獲得。オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票3位、2年連続シルバースラッガー賞など、名実ともにパドレスの看板選手である。タティスJr.は自身の骨折について「本当に酷いよ。みんな落胆していると思うし、僕は特にそうだ。今年はチームとしてかなりチャンスがあると思っていたし、チームメイトのためにプレーしたいと思っていたからね」と落胆した様子で話した。

     プレラーGMは「おそらく手術を受けることになるだろう。今後数日のうちにいくつか検査を受ける予定だが、今週後半に手術を受ける可能性が高い。こうした骨折は通常、回復まで3カ月を要する。彼は過去にも通常より早く回復したことがあるから、我々は(手術後の)状態を見守っていく」とコメント。まだ手術が確定したわけではないものの、手術を受ける可能性は極めて高いとみられる。

     パドレスは二遊間の控えとして金河成(キム・ハソン)がいるため、緊急補強などは行わない方針だ。球団ナンバーワン有望株のCJ・エイブラムスにもオープン戦のアピール次第ではチャンスが与えられるかもしれない。正二塁手のジェイク・クロネンワースは遊撃も守れるため、ジュリクソン・プロファーが二塁、クロネンワースが遊撃に入る布陣も考えられる。とはいえ、パドレスはジャイアンツ、ドジャースという強豪と地区優勝を争わなければならないだけに、タティスJr.の離脱が大きな痛手であることは間違いない。

  • レッズがチーム解体 ウィンカーとスアレスをマリナーズへ放出

    2022.3.15 07:22 Tuesday

     日本時間3月15日、レッズはジェシー・ウィンカーとエウヘニオ・スアレスという主力打者2人をマリナーズへ放出し、ジャスティン・ダン、ブランドン・ウィリアムソン、ジェイク・フレイリーの3選手と後日指名選手1名を獲得するトレードが成立したことを発表した。レッズはすでにツインズとのトレードで先発ローテーションの一角であるソニー・グレイを放出しており、年俸総額削減の方針に沿ってチーム解体を進めている。一方、マリナーズは引退したカイル・シーガーの穴を埋めるとともに、打線の大幅グレードアップに成功した。

     ウィンカーは昨季110試合に出場して打率.305、24本塁打、71打点、OPS.949の好成績をマーク。特に前半戦は同僚のニック・カステヤーノス(現在FA)と首位打者争いを繰り広げ、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。一方のスアレスは昨季145試合に出場して打率.198、31本塁打、79打点、OPS.713という不本意な成績に終わったものの、2019年には49本塁打を放ったスラッガー。ここ2シーズンの不振から脱却できれば、大きな戦力となることは間違いない。

     マリナーズは昨季終了後にシーガーがFAとなって現役引退を表明し、長年シーガーがレギュラーを務めてきた三塁が空席となっていたが、スアレスの獲得により、その穴を埋めることに成功。ウィンカーは故障が多く、メジャー5年間で1度も規定打席に到達したシーズンがないものの、通算出塁率.385、通算長打率.504という数字が示す通り、パワーと選球眼を兼ね備えた強打者であり、シーガーの引退で不在となった左打ちのスラッガーとして期待は大きい。

     主力打者2人を放出したレッズは、ウィンカーに代わる外野手としてフレイリー、ツインズへ放出したグレイの穴を埋める先発投手としてダンを獲得。有望株ウィリアムソンのほか、さらに後日指名選手を1名獲得する予定となっている。スアレスが抜けた三塁にはマイク・ムスターカスがいるため、戦力的な穴は生じていないものの、戦力ダウンは否めない。ウィンカーとカステヤーノスという外野のレギュラー2人が抜け、契約最終年を迎えている秋山翔吾にとっては大きなチャンスとなるかもしれない。

  • 王者・ブレーブスがオルソン獲得 フリーマンとの再契約は消滅か

    2022.3.15 07:03 Tuesday

     日本時間3月15日、昨季のワールドシリーズ王者・ブレーブスは若手有望株4人とのトレードでアスレチックスから強打好守の一塁手、マット・オルソンを獲得したことを発表した。ブレーブスはトレードの対価としてシェイ・ランジェリアーズ、クリスチャン・パチェ、ライアン・キューシック、ジョーイ・エステスという4人の若手有望株を放出。また、新たな正一塁手の獲得により、FAとなった2020年MVPのフレディ・フリーマンと再契約を結ぶ可能性は消滅したとみられている。

     昨季王者のブレーブスは、フリーマンと長期大型契約を結ぶ代わりに、4人の若手有望株を対価としてアスレチックスからオルソンを獲得することを選択した。現在27歳のオルソンは、昨季アスレチックスで156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911というキャリアハイの成績をマーク。オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票で8位にランクインした。また、2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞したように守備力にも定評があり、FAまであと2年保有できる点も大きな魅力だ。

     もちろん、そのオルソンを獲得するための対価は非常に大きかった。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のパチェ、2位のランジェリアーズ、6位のキューシック、14位のエステスを放出。メジャーリーグ公式サイトでブレーブスを担当するマーク・ボーマン記者によると、まもなく公開される最新版のランキングでは、ランジェリアーズが1位、パチェが3位にランクインする予定だったという。また、キューシックは昨年のドラフト1巡目(全体24位)指名選手である。

     ブレーブスがフリーマン争奪戦から撤退したことにより、フリーマンは今季、新天地でプレーすることが決定的となった。ドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、レイズなどが争奪戦に加わっているとみられるが、低迷期からブレーブスを支えてきたフリーマンは、新天地としてどの球団を選択するのだろうか。

  • 怒涛の3日間 主なトランザクション一覧 菊池はブルージェイズへ

    2022.3.14 14:22 Monday

     日本時間3月11日に労使交渉が合意してロックアウトが終了し、翌日から本格的に移籍市場の動きが再開。それからわずか3日間で多くのFA選手が契約先を決め、複数の大型トレードが成立するなど、目まぐるしく選手が移動している。そのなかにはブルージェイズと3年3600万ドルで合意した菊池雄星も含まれている。オープン戦は日本時間3月18日からスタートするが、そこまでの数日間は引き続き移籍市場が活発に動くことが予想される。ひとまず直近3日間の主なトランザクションを整理しておこう。

    日本時間3月12日
    ●アンドレルトン・シモンズがカブスへ(1年400万ドル)
    ●クレイトン・カーショウがドジャースと再契約(1年1700万ドル)
    ●カルロス・ロドンがジャイアンツへ(2年4400万ドル:オプトアウト付き)
    ●ドリュー・バーヘイゲンがカージナルスへ(2年550万ドル)
    ●マーティン・ペレスがレンジャーズへ(1年400万ドル)
    ●カブスのデービッド・ロス監督が契約延長

    日本時間3月13日
    ●ロビンソン・チリノスがオリオールズへ(1年90万ドル)
    ●ジョー・ケリーがホワイトソックスへ(2年1700万ドル+オプション)
    ●ジョシュ・ハリソンがホワイトソックスへ(1年550万ドル+オプション)
    ●アレックス・コロメがロッキーズへ(1年契約:現時点で金額不明)
    ●ホゼ・イグレシアスがロッキーズへ(1年500万ドル)
    ●ニコ・グッドラムがアストロズへ(1年210万ドル)
    ●カート・スズキがエンゼルスと再契約(1年175万ドル)
    ●ジューリス・ファミリアがフィリーズへ(1年600万ドル)
    ●菊池雄星がブルージェイズへ(3年3600万ドル)
    ●スティーブ・シーシェックがナショナルズへ(1年175万ドル)
    ●アスレチックスのクリス・バシットがメッツへトレード
    ●ツインズのミッチ・ガーバーがレンジャーズへトレード
    ●レンジャーズのアイザイア・カイナーファレファがツインズへトレード

    日本時間3月14日
    ●イアン・ケネディがダイヤモンドバックスへ(1年475万ドル)
    ●ジェイク・ディークマンがレッドソックスへ(複数年契約:現時点で詳細不明)
    ●マット・ストラームがレッドソックスへ(1年300万ドル)
    ●ハンサー・アルベルトがドジャースへ(1年契約+オプション:現時点で金額不明)
    ●ブラッド・ボックスバーガーがブリュワーズと再契約(1年250万ドル+オプション)
    ●アダム・オッタビーノがメッツへ(1年400万ドル)
    ●ニック・ウィットグレンがカージナルスへ(1年120万ドル)
    ●ネルソン・クルーズがナショナルズへ(1年1500万ドル+オプション)
    ●エイレ・アドリアンザがナショナルズへ(1年150万ドル)
    ●カルロス・マルティネスがジャイアンツとマイナー契約
    ●マット・ムーアがレンジャーズとマイナー契約
    ●アニバル・サンチェス、アーロン・サンチェス、ヘラルド・パーラがナショナルズとマイナー契約
    ●レッズのソニー・グレイがツインズへトレード
    ●ヤンキースのゲーリー・サンチェス、ジオ・ウルシェラがツインズへトレード
    ●ツインズのジョシュ・ドナルドソン、アイザイア・カイナーファレファ、ベン・ロートベットがヤンキースへトレード

  • 41歳の大砲ネルソン・クルーズ ナショナルズと1年1500万ドルで合意

    2022.3.14 12:13 Monday

    「ESPN」のエンリケ・ロハス記者によると、ナショナルズはレイズからFAとなっていた41歳の大砲ネルソン・クルーズと1年1500万ドル+相互オプション1年で契約合意に至ったようだ。2020年7月に40歳の誕生日を迎えたクルーズだが、短縮シーズンの2020年にリーグ5位タイの16本塁打、昨季も自身8度目のシーズン30本塁打を達成(32本塁打)するなど、自慢の長打力に陰りは見えない。ユニバーサルDH導入の今季はナ・リーグで指名打者を務めることになった。

     昨季のクルーズはツインズとレイズで合計140試合に出場して打率.265、32本塁打、86打点、OPS.832を記録。2年連続0だった盗塁も3個決めた。本塁打王に輝いた2014年からツインズ移籍1年目の2019年まで6年連続で37本塁打以上を放っており、短縮シーズンの2020年を除けば7年連続でシーズン30本塁打を達成中。メジャー17年間で通算449本塁打を放っており、今季も30本前後のアーチを架けるようであれば、いよいよメジャー史上29人目となる通算500本塁打の大台到達も見えてくる。

     ロハス記者によると、クルーズの今季の年俸は1200万ドル。来季の契約は球団と選手の両方に選択権のあるオプションとなっており、球団がオプションを破棄した場合、クルーズにバイアウト300万ドルが支払われる。よって、今回の1年契約でクルーズに保証される金額は1500万ドルとなる。

     昨季マークが集中し、145四球と歩かされ続けたフアン・ソトにとって、同じドミニカ共和国出身の大先輩の加入は非常に心強い。クルーズがソトの後ろを打つことによって、ソトへの四球攻めが軽減され、さらなる成績向上へとつながる効果も期待できる。決して戦力が充実しているとは言えないナショナルズだが、ソト、クルーズ、ジョシュ・ベルの3人が形成する打線の中軸は他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

  • ゲーリー・サンチェスがツインズへ! 2対3の電撃トレードが成立

    2022.3.14 11:53 Monday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ヤンキースとツインズのあいだで2対3の交換トレードが成立したようだ。ヤンキースが放出するのはゲーリー・サンチェスとジオ・ウルシェラの2選手。そして、ツインズからジョシュ・ドナルドソン、アイザイア・カイナーファレファ、ベン・ロートベットの3選手を獲得する。ツインズはレンジャーズからカイナーファレファを獲得したばかりだったが、そのカイナーファレファをトレード要員として電撃トレードを成立させた。

     ツインズは日本時間3月13日、強打の正捕手ミッチ・ガーバーをレンジャーズへ放出し、カイナーファレファと有望株右腕ロニー・エンリケスを獲得するトレードを成立させたばかりだったが、その翌日に今度はヤンキースとの電撃トレードが成立した。ガーバーの後釜として、2019年に34本塁打を放つなどメジャー通算138本塁打の実績を誇るサンチェスを獲得。同時に、ドナルドソンの後釜となる三塁手にはウルシェラを手に入れた。

     一方のヤンキースは、サンチェスとウルシェラという2人のレギュラー選手を放出し、ドナルドソン、カイナーファレファ、ロートベットの3選手を獲得。強打を誇る一方で守備面に大きな不安を抱えるサンチェスをトレードの駒とすることで、内野のグレードアップに成功した。今回のトレードにおいて、遊撃手の補強を必要としていたヤンキースにとって、カイナーファレファがメインターゲットであったことが報じられている。

     なお、今回のトレードに金銭は含まれておらず、ヤンキースはツインズと4年9200万ドル+オプション1年の契約を結んでいるドナルドソンの残りの契約をそのまま引き受ける模様。ヤンキースの内野陣は一塁DJ・レメイヒュー、二塁グレイバー・トーレス、三塁ドナルドソン、遊撃カイナーファレファという顔ぶれになり、サンチェスが抜けた捕手はカイル・ヒガシオカがメイン、ロートベットが控えを務めることになりそうだ。

    【追記】トレード成立が両球団から正式発表された。

  • バーヘイゲン獲得のカージナルス 右腕・ウィットグレンと1年契約

    2022.3.14 09:50 Monday

     ロックアウト明けの最初のFA契約としてドリュー・バーヘイゲンと2年契約を結んだカージナルスがさらなる投手補強に動いた。日本時間3月14日、カージナルスはインディアンスからFAとなっていた救援右腕ニック・ウィットグレンと1年契約を結んだことを発表。「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者はウィットグレンの年俸が120万ドルであることを伝えている。投手陣の補強が今オフの最優先課題となっていたカージナルスはスティーブン・マッツ、バーヘイゲン、ウィットグレンと地味ながらも着実に補強を進めている。

     現在30歳のウィットグレンは昨季インディアンスで自己最多の60試合に登板したが、2勝9敗1セーブ、10ホールド、防御率5.05と低調なパフォーマンス。防御率5点台はメジャー6年目で初めてだった。それまでの5シーズンでは、2018年に32試合で防御率2.94、2019年に55試合で防御率2.81、2016年と2020年にも3点台前半の防御率をマークするなど、安定したピッチングを披露。昨季62回1/3で13本塁打を浴びた一発病を克服できれば、再び以前のような安定したピッチングを期待できるだろう。

     ウィットグレンの強みは、前の投手から引き継いだ走者を生還させる割合が低いこと。メジャーデビューした2016年以降、ウィットグレンは引き継いだ走者の19.8%しか生還させていないが、これはメジャー全体で6位という好成績である。また、奪三振と与四球の比率(K/BB)も3.49という上々の数字を残しており、これは2016年以降に250試合以上に登板した投手のなかで20位となっている。

     カージナルスの今季のブルペンは、ジオバニー・ガイエゴスがクローザーを務めることが確実視されており、クローザー経験者のアレックス・レイエスとジョーダン・ヒックスがセットアッパー候補として控える。剛球左腕ヘネシス・カブレラ、剛球右腕ライアン・ヘルスリー、技巧派左腕T・J・マクファーランド、新加入のバーヘイゲンとウィットグレンのほか、コディ・ウィットリーやジュニア・フェルナンデスといったメンバーたちがブルペンを形成する。

  • トラウトがセンターからコンバートか マドン監督が今季方針を語る

    2022.3.14 08:51 Monday

     日本時間3月14日、エンゼルスのジョー・マドン監督はスプリング・トレーニング開始を目前に控え、ロックアウト前以来となる約20分間のメディア対応を行った。今季の方針を中心に様々なトピックに言及したが、そのなかで故障明けの正中堅手マイク・トラウトのコンバートを検討していることを明言。「まだ結論は出ていない」としつつも、守備の負担を考慮してセンターから両翼のいずれかへコンバートする可能性を示唆した。トラウトがコンバートされる場合、有望株ブランドン・マーシュが正中堅手を務めることになる。

     昨季のトラウトは5月中旬に右ふくらはぎを痛め、わずか36試合に出場しただけでシーズン終了。そのため、マドン監督はトラウトを慎重に起用していく方針であり、守備の負担を軽減するためにセンターからのコンバートを検討しているという。トラウトは昨季「センターを離れるつもりはない」と話していたが、マドン監督はコンバートについてトラウトと話し合う意向。「重い故障から復帰してメジャーで毎日センターを務めるのは簡単なことではない。しかし、我々の本拠地球場はレフトも広いから、毎日レフトを守るのも大変だ。話し合うべきことがたくさんある。まだ結論は出ていない」とマドン監督は話している。

     マドン監督はトラウトのコンバートのほか、「大谷翔平が健康を維持しており、昨季同様の起用法を考えていること」、「開幕前の戦力補強がまだ完了していないこと」、「契約最終年を迎え、エンゼルスとの契約延長に前向きであること」などを話した。さらに、正遊撃手と先発6番手はオープン戦で競争させる方針を明言。現時点での正遊撃手の筆頭候補はアンドリュー・ベラスケスで、ルイス・レンヒーフォとタイラー・ウェイドも候補だという。先発ローテーションは大谷、ノア・シンダーガード、マイケル・ロレンゼン、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレスの5人は当確で、最後の1枠をグリフィン・キャニング、ハイメ・バリア、リード・デトマーズらの競争、もしくは外部からの補強で埋める考えだ。

  • 積極補強を続けるメッツ オッタビーノと1年400万ドルで契約合意

    2022.3.14 08:18 Monday

     今オフ、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーのもとで積極的な補強を続けているメッツがさらに動いた。メジャーリーグ公式サイトが複数の関係者から得た情報によると、メッツはレッドソックスからFAとなった36歳の救援右腕アダム・オッタビーノと1年400万ドル+出来高100万ドルで契約合意。コーエン・オーナーはぜいたく税のペナルティの最高税率が適用される年俸総額2億9000万ドルのラインを超えることも厭わない姿勢を見せており、メッツの補強はまだまだ続きそうだ。

     オッタビーノは昨季レッドソックスで69試合に登板して62イニングを投げ、7勝3敗11セーブ、22ホールド、防御率4.21、71奪三振を記録。制球面に不安を抱える一方、三振奪取能力の高さが大きな魅力であり、奪三振率は7年連続で10を超えている(メジャー通算10.42)。

     過去2年は不安定なピッチングが目立っているものの、ロッキーズ時代の2018年には75試合で34ホールド、防御率2.43、ヤンキース移籍1年目の2019年にも73試合で28ホールド、防御率1.90という好成績をマーク。当時の輝きを取り戻せるようであれば、メッツにとって非常に大きな戦力となる。

     メッツは今オフ、すでにFA市場でスターリング・マルテ(4年7800万ドル)、マーク・キャナ(2年2650万ドル+オプション1年)、エドゥアルド・エスコバー(2年2000万ドル+オプション1年)、マックス・シャーザー(3年1億3000万ドル)、オッタビーノ、トレード市場でもアスレチックスからクリス・バシットを獲得。「ロースター・リソース」によると、今季の年俸総額はすでに2億7600万ドルに達し、ぜいたく税の計算対象となる年俸総額は2億8500万ドルを超えている。

     それでも圧倒的な資金力を誇るコーエン・オーナーは1986年以来のワールドシリーズ制覇を目指してさらなる戦力補強に動く意向を示しており、ぜいたく税の最高税率が適用される2億9000万ドルのラインを超える可能性は高そうだ。

  • Rソックスが2人のリリーフ左腕を獲得 ディークマンとストラーム

    2022.3.14 07:49 Monday

     レッドソックスがブルペン補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レッドソックスはアスレチックスからFAとなった35歳の救援左腕ジェイク・ディークマンと「複数年契約」、パドレスからFAとなった30歳の救援左腕マット・ストラームと1年300万ドルで合意。両左腕の加入により、レッドソックスのブルペンにはジョシュ・テイラー、オースティン・デービス、ダーウィンゾン・ヘルナンデスと合わせて5人の左腕が並ぶことになり、開幕ロースター入りをかけてオープン戦で熾烈な競争が繰り広げられる。

     ディークマンは昨季アスレチックスで67試合に登板して60回2/3を投げ、3勝3敗7セーブ、14ホールド、防御率3.86を記録。通算与四球率5.01(昨季は5.04)という数字が示す通り、制球面に不安を抱える投手だが、通算奪三振率11.47(昨季は12.31)と球の威力自体は抜群。通算被OPSは対左打者が.652、対右打者が.666と打者の左右に関係なく起用できる点も大きな強みであり、制球難さえ露呈しなければセットアッパーとして大きな戦力となる。

     ストラームは2020年10月に右膝の膝蓋腱の修復手術を受けた影響もあり、昨季はパドレスで6試合しか登板できなかった(0勝1敗、防御率8.10)。パドレス移籍1年目には41試合で防御率2.05と好投しており、短縮シーズンの2020年にも19試合で防御率2.61をマーク。右膝のコンディションに問題がなければ、複数イニングもこなせるリリーフ左腕として貴重な戦力になるはずだ。

     レッドソックスのブルペンは非常に左右のバランスが取れており、右腕は澤村拓一、ライアン・ブレイシア、マット・バーンズ、ギャレット・ウィットロックという顔ぶれ。不振で昨季途中にクローザー失格となったバーンズが復調できない場合は、ルール5ドラフトでの加入1年目から素晴らしい活躍を見せたウィットロックがクローザーを務めることになりそうだ。

  • ツインズがレッズからグレイ獲得 2021年ドラフト1位のペティ放出

    2022.3.14 07:18 Monday

     日本時間3月14日、ツインズはレッズとのトレードで先発右腕ソニー・グレイを獲得したことを発表した。グレイは新天地ツインズで先発ローテーションの軸となることが予想され、ロッコ・バルデリ監督は開幕投手に起用することを示唆している。なお、ツインズはこのトレードでグレイととともにマイナーの救援右腕フランシス・ペゲーロも獲得。トレードの対価として2021年ドラフト1巡目(全体26位)指名でプロ入りした右腕チェイス・ペティをレッズへ放出した。

     ツインズはレンジャーズからアイザイア・カイナーファレファを獲得したのに続き、2日連続のトレード成立となった。現在32歳のグレイは昨季レッズで26試合に先発して135回1/3を投げ、7勝9敗、防御率4.19、155奪三振をマーク。アスレチックス時代の2015年とレッズ移籍1年目の2019年にオールスター・ゲーム選出の経験があり、メジャー9年間で通算82勝を挙げている。今季の年俸は1000万ドル。来季の契約は年俸1200万ドルの球団オプションとなっている。

     ツインズは昨季途中にホゼ・ベリオスをブルージェイズへ放出し、前田健太がトミー・ジョン手術で離脱中のため、先発ローテーションが未熟な若手投手ばかりになり、先発投手の補強が急務となっていた。グレイのほかにエンゼルスからFAとなったディラン・バンディも獲得しており、この2人がローテーションの1~2番手を担う見込み。ここにベイリー・オバーとジョー・ライアンが加わり、デレック・ファルビー編成本部長はベテラン投手をもう1人獲得する方針を明らかにしている。

     ペゲーロはドミニカ共和国出身の24歳の右腕で、昨季はA+級で28試合に登板して1勝1敗6セーブ、2ホールド、防御率4.96を記録。マイナー通算奪三振率10.14、与四球率1.83をマークしている。

     ペティは昨年のドラフトでツインズが1巡目指名した右腕で、現在18歳。プロ1年目の昨季はルーキー級で2試合(うち1先発)だけ登板し、5イニングを投げて6奪三振、1与四球、防御率5.40という成績だった。

  • FA契約が次々に成立 ホゼ・イグレシアスはロッキーズと契約合意

    2022.3.13 09:40 Sunday

     3カ月以上に及ぶロックアウトが終了し、メジャーリーグでは移籍市場が再開。日本時間3月13日もFA契約の合意が次々に報じられている。昨季エンゼルスとレッドソックスでプレーしたホゼ・イグレシアスはロッキーズと1年500万ドルで合意。FAのトレバー・ストーリーに代わって正遊撃手を務めることになりそうだ。これに加え、救援右腕ジョー・ケリーがホワイトソックスと2年契約、ユーティリティのジョシュ・ハリソンがホワイトソックスと1年契約+オプション1年、ベテラン捕手ロビンソン・チリノスがオリオールズと1年契約で合意した。

     ロッキーズがイグレシアスを獲得したことにより、ストーリーがロッキーズと再契約を結ぶ可能性は完全に消滅したと言えそうだ。現在32歳のイグレシアスは昨季エンゼルスとレッドソックスで合計137試合に出場して打率.271、9本塁打、48打点、5盗塁、OPS.701を記録。最大の武器である守備面ではキャリアワーストの守備防御点-22に終わるなど、衰えが目立ち始めている。

     ホワイトソックスはケリーを獲得し、ケンドール・グレイブマン、クレイグ・キンブレル、リアム・ヘンドリックスが並ぶ豪華ブルペンをさらに強化(ただし、キンブレルはトレード要員であることが報じられている)。現在33歳のケリーは昨季ドジャースで48試合に登板し、2勝0敗2セーブ、13ホールド、防御率2.86をマークした。

     ホワイトソックスはハリソンも獲得。1年550万ドル+球団オプション1年の契約であることが報じられている。現在34歳のハリソンは内外野を守れるユーティリティ性が魅力で、昨季はナショナルズとアスレチックスで合計138試合に出場して打率.279、8本塁打、60打点、9盗塁、OPS.741を記録。新天地ホワイトソックスでは正二塁手としての起用が有力だ。

     ロースターの40人枠に捕手が1人もいなかったオリオールズはチリノスを獲得し、有望株アドリー・ラッチマンが昇格するまでの「つなぎ役」を確保。年俸90万ドル+出来高7万5000ドルの契約であることが報じられており、トレード時に10万ドルのボーナスが支払われるという。現在37歳のチリノスは昨季カブスで45試合に出場し、打率.227、5本塁打、15打点、OPS.778を記録した。

    【追記】ジョー・ケリーの2年契約には1年分の球団オプションが付属。また、タイガースからFAとなっていたニコ・グッドラムがアストロズと1年210万ドル+出来高、ブリュワーズからFAとなっていたルーク・メイリーがガーディアンズと1年90万ドルで合意した。さらに、メッツからFAとなっていたジューリス・ファミリアがフィリーズ、ツインズからFAとなっていたアレックス・コロメがロッキーズと合意したことも報じられている。

  • アスレチックスの解体がスタート 先発右腕バシットをメッツへ放出

    2022.3.13 09:08 Sunday

     年俸総額削減のために主力選手の大量放出が予想されているアスレチックスのチーム解体がスタートした。「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、アスレチックスは昨季オールスター・ゲーム初選出の先発右腕クリス・バシットをメッツへ放出。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、アスレチックスがバシットの対価としてJT・ギンとアダム・オラーの2選手を獲得することを伝えている。メッツはジェイコブ・デグロムとマックス・シャーザーに次ぐ先発3番手を手に入れた。

     現在33歳のバシットは昨季アスレチックスで27試合に先発して12勝4敗、防御率3.15の好成績をマークし、オールスター・ゲームに初選出。しかし、8月に打球が顔面を直撃するアクシデントがあったため、規定投球回をクリアすることはできなかった。短縮シーズンの2020年にはキャリア唯一の規定投球回到達を果たし、リーグ3位の防御率2.29を記録。今季終了後にFAとなり、年俸調停期間3年目となる今季の年俸は880万ドル前後と予想されている。

     アスレチックスが獲得する2選手のうち、現在22歳のギンは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでメッツ5位にランクインしていた有望株。2020年ドラフト2巡目指名でプロ入りし、昨季はA級とA+級で合計18試合に先発して5勝5敗、防御率3.03をマークした。

     ギンとともにアスレチックスへ移籍するオラーは現在27歳。前述の球団別プロスペクト・ランキングにはランクインしていないものの、昨季はAA級とAAA級で合計23試合に先発して9勝4敗、防御率3.45をマーク。昨年11月にはルール5ドラフト対策のプロテクトで40人ロースター入りを果たしており、今季中にメジャーデビューする可能性が高い。

     メッツはこのトレードにより、デグロム、シャーザー、バシット、タイワン・ウォーカー、カルロス・カラスコという右腕5人による強力ローテーションが完成。タイラー・メギルとデービッド・ピーターソンがマイナーに控える充実の布陣となった。一方のアスレチックスはさらなる主力放出が予想されており、マット・オルソン、マット・チャップマン、ショーン・マネイアらの動向が注目される。

    【追記】トレード成立が両球団から正式発表された。

  • エンゼルスがベテラン捕手・スズキと再契約 1年175万ドルで合意

    2022.3.13 08:32 Sunday

    「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者によると、エンゼルスは自軍からFAとなっていたベテラン捕手カート・スズキと1年175万ドルで再契約を結ぶことで合意したようだ。現在38歳のスズキは攻守両面で衰えが目立っているものの、昨季はエンゼルスと1年150万ドルで契約しており、昇給を勝ち取った形となる。昨季はマックス・スタッシの故障もあり、スタッシとスズキが併用されていたが、今季はスタッシが正捕手に定着し、スズキは2番手捕手としてスタッシをサポート役に回ることが予想される。

     メジャー15年の実績を誇るスズキは、6度の2ケタ本塁打を含む通算139本塁打をマークし、ツインズ時代の2014年にオールスター・ゲーム選出、ナショナルズ時代の2019年にはワールドシリーズ制覇を経験しているものの、エンゼルスに加入した昨季は72試合に出場して打率.224、6本塁打、16打点、OPS.636という平凡な成績。以前から不安視されていた守備面でも守備防御点-12、10失策、盗塁阻止率18.6%と精彩を欠き、「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARはキャリアワーストの-0.4に終わった。

     今オフのFA捕手市場は史上稀に見る不作で、ヤン・ゴームスやマニー・ピーニャがトップ扱いという状況だった。彼らもすでに市場から消えており、エンゼルスが捕手を補強する選択肢はほとんど残されていなかったというわけだ。すでに投手陣との関係性を築くことができている点を評価し、スズキとの再契約に動いたのだろう。マット・タイスを2番手捕手に抜擢する選択肢もあったが、メジャーでは捕手として1試合も出場しておらず、マイナーで捕手としての経験を積ませる方針だと思われる。

     正捕手のスタッシは今季終了後にFAとなる。そうした事情もあり、エンゼルスは今季を昨季と同じスタッシとスズキという体制で乗り切り、タイスには次の正捕手候補としてマイナーでしっかり経験を積ませたいと考えているのかもしれない。

  • 菊池雄星がブルージェイズへ! 総額3600万ドルの3年契約との報道

    2022.3.13 08:05 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ブルージェイズはマリナーズからFAとなっていた先発左腕、菊池雄星と3年3600万ドルで契約合意に至ったようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、年俸は今季が1600万ドル、来季と2024年は各1000万ドル。現在30歳の菊池は2018年オフにポスティング制度を利用してマリナーズと契約したが、今オフ、マリナーズは今後4年間の球団オプションを行使しないことを選択し、菊池も1年契約のオプションを行使せず、FAになることを選択していた。

     菊池はメジャー3年目の昨季、マリナーズで29試合に先発して157イニングを投げ、7勝9敗、防御率4.41、163奪三振を記録。前半戦は好調で、自身初のオールスター・ゲームにも選出(出場辞退)されたものの、後半戦に失速し、シーズントータルでは高額年俸に見合わない平凡な成績に終わった。メジャー3年間の通算成績は70先発で15勝24敗、防御率4.97となっている。

     ブルージェイズは今オフ、昨季サイ・ヤング賞のロビー・レイ、昨季14勝のスティーブン・マッツという2人の左腕がFAとなって流出し、先発投手の補強を必要としていた。すでにレイに代わるエース格の投手としてケビン・ゴーズマンを獲得しており、菊池は昨季150回2/3を投げて14勝7敗、防御率3.82をマークしたマッツの穴を埋める役割を担うことになる。ブルージェイズは昨季だけでも前年低迷していたレイとマッツを復調させた実績があり、菊池にもブレイクの期待がかかる。

     菊池は新天地ブルージェイズでホゼ・ベリオス、ゴーズマン、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、アレック・マノアに次ぐ先発5番手を担うことが予想される。ロス・ストリップリングやネイト・ピアソンといった先発候補も控えており、ローテーションの座を死守できるか、そしてブラディミール・ゲレーロJr.ら強力打線の援護を受けてどこまで勝ち星を伸ばすか注目したい。

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