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  • フリーマンが6年1億6200万ドルでドジャースへ 超強力打線が完成!

    2022.3.17 13:19 Thursday

    「ESPN」のカイリー・マクダニエル記者によると、ドジャースはブレーブスからFAとなっていたフレディ・フリーマンと6年1億6200万ドルで契約合意に至ったようだ。同じく「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、フリーマンが加わるドジャースについて「20年近く野球記者をやっているが、今季のドジャース打線より優れた打線があったかどうかわからない」とコメント。ムーキー・ベッツ、トレイ・ターナー、フリーマン、マックス・マンシー、コディ・ベリンジャー、ジャスティン・ターナーらが並ぶ超強力打線が完成した。

     現在32歳のフリーマンは、短縮シーズンの2020年に打率.341、13本塁打、53打点、OPS1.102の好成績を残し、MVPを受賞。昨季も打率.300、31本塁打、83打点、OPS.896と引き続き安定したパフォーマンスを見せ、ブレーブスの26年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に貢献した。ブレーブスで過ごした12年間でMVP1度、ワールドシリーズ制覇1度、シルバースラッガー賞3度、ゴールドグラブ賞1度、オールスター・ゲーム選出5度といった実績を積み上げ、昨季終了後FAに。ブレーブスはフリーマンとの再契約を希望しながらも32歳の一塁手に6年契約をオファーをすることを嫌い、トレードでマット・オルソンを獲得。残留の可能性が消滅したフリーマンが選択したのは故郷カリフォルニアのドジャースだった。

     今季のドジャースは捕手ウィル・スミス、一塁フリーマン、二塁クリス・テイラー、三塁ジャスティン・ターナー、遊撃トレイ・ターナー、左翼A・J・ポロック、中堅ベリンジャー、右翼ベッツ、指名打者マンシーという超豪華ラインナップとなる。3人のMVP経験者(フリーマン、ベリンジャー、ベッツ)を擁しており、ベリンジャーがMVP受賞当時の輝きを取り戻すことができれば、1番から9番まで全く穴のない打線が完成し、他球団にとって大きな脅威となるだろう。

  • ピーダーソンが地元球団ジャイアンツと合意 1年600万ドルとの報道

    2022.3.17 09:55 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトが得た情報によると、ジャイアンツはブレーブスからFAとなっていたジョク・ピーダーソンと1年契約を結ぶことで合意したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は契約条件について「1年600万ドル」と伝えている。現在29歳のピーダーソンはカリフォルニア州のサンフランシスコ・ベイエリア地域内のサンタクララ郡にあるパロアルトという都市の出身であり、ジャイアンツは地元球団。対右投手用の外野手、もしくはDHとしての起用が予想される。

     ピーダーソンは昨季カブスとブレーブスで合計137試合に出場し、打率.238、18本塁打、61打点、OPS.732を記録。ブリュワーズとの地区シリーズでは強力投手陣を相手に打率.429(7打数3安打)、2本塁打、5打点、OPS1.714の活躍を見せ、シリーズ突破の立役者となった。ドジャース時代の2020年に続いて、昨季はブレーブスでワールドシリーズ制覇を成し遂げ、異なるチームで2年連続ワールドシリーズ制覇を達成したメジャー史上9人目の選手となった。

     左腕を苦手としており、ドジャース時代は基本的にプラトーン要員として起用されていたピーダーソンだが、昨季はレギュラーとしてフルタイムの出場をオファーしてくれたカブスと契約。対左腕の打率(.265)は対右腕(.230)を上回ったが、18本塁打のうち左腕から放ったのは2本だけであり、長打率とOPSは対右腕のほうが数字が良かった。ジャイアンツは積極的にプラトーンを活用している球団であり、今季は再びプラトーン要員として起用されることになりそうだ。

     ジャイアンツの外野陣はピーダーソン、スティーブン・ダガー、マイク・ヤストレムスキー、ラモンテ・ウェイドJr.が左打ち、ダリン・ラフ、オースティン・スレイター、オースティン・ディーン、ジェイリン・デービスが右打ち。積極的にプラトーンを活用する球団らしく、左右のバランスが取れた布陣となっている。

  • ロッキーズがブライアントと合意 7年1億8200万ドルの大型契約

    2022.3.17 09:17 Thursday

     ロッキーズがFA市場の目玉の1人の獲得に成功した。メジャーリーグ公式サイトが得た情報によると、ロッキーズはジャイアンツからFAとなっていたクリス・ブライアントと7年1億8200万ドルの大型契約で合意。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者はこの契約に全球団に対するトレード拒否権が含まれていることを伝えている。ロッキーズは衰えの目立つチャーリー・ブラックモンがDH中心の起用となることが予想されており、ブライアントは新天地では外野の守備に就く機会が多くなりそうだ。

     現在30歳のブライアントは、昨季カブスとジャイアンツで合計144試合に出場し、打率.265、25本塁打、73打点、10盗塁、OPS.835を記録。短縮シーズンの2020年は打率.206、4本塁打、OPS.644という大不振に陥ったが、復調して2年ぶり4度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。カブス時代はトップ・プロスペクトとして大きな期待を背負い、デビューした2015年に26本塁打を放って新人王、翌2016年には打率.292、39本塁打、102打点、OPS.939の好成績でMVPを受賞。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドでどこまで打撃成績を伸ばすか注目される。

     本職の三塁だけでなく、一塁、左翼、右翼、さらには中堅、遊撃と様々なポジションを守れるブライアントだが、メジャーリーグ公式サイトでロッキーズを担当するトーマス・ハーディング記者は「外野の両翼を守るのが最もチームにフィットするだろう」と伝えている。昨季の外野陣のうち、ブラックモンがDHに回るため、外野の1枠が空いている。一塁にはC・J・クロン、三塁にもライアン・マクマーンがいるため、ブライアントは外野の両翼のどちらか(おそらく左翼)がメインポジションとなる可能性が高い。

     昨年2月にノーラン・アレナードをカージナルスへ放出し、昨季終了後にはトレバー・ストーリーがFAとなっており、ブライアントの加入はロッキーズのファンにとって久々の明るいニュースと言える。ちなみに、ブライアントのクアーズ・フィールドでの通算成績は16試合で打率.263、2本塁打、9打点、OPS.757となっている。

  • ロイヤルズが38歳右腕グレインキーと1年契約 12年ぶりの古巣復帰

    2022.3.17 08:55 Thursday

     日本時間3月17日、ロイヤルズはアストロズからFAとなっていた38歳のベテラン右腕ザック・グレインキーと1年契約を結んだことを発表した。契約条件は球団から発表されていないが、年俸1300万ドル+出来高200万ドルであることが報じられている。グレインキーはサイ・ヤング賞に輝いた2009年を含め、メジャー最初の7シーズンをロイヤルズでプレーしており、2010年以来12年ぶりの古巣復帰。未熟な若手投手が多い球団だけに、殿堂入り候補のベテラン右腕は最高のお手本となりそうだ。

     グレインキーは2010年12月にブリュワーズへトレードされたあと、エンゼルスを経てドジャースに加入。2015年には19勝3敗、防御率1.66、200奪三振の好成績で最優秀防御率のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインした。その後はダイヤモンドバックスを経てアストロズへ移籍し、昨季は30試合(うち29先発)に登板して171イニングを投げ、11勝6敗、防御率4.16、120奪三振をマーク。通算成績を219勝、2809奪三振に伸ばし、メジャー史上19人しか達成していない3000奪三振の達成が近付いている。

     ロイヤルズはレッズとのトレードでベテラン左腕のマイク・マイナーを放出しており、先発投手はブラッド・ケラー、ブレイディ・シンガー、クリス・ブービッチ、カルロス・ヘルナンデス、ダニエル・リンチ、ジャクソン・コワーと20代中盤の若い選手ばかり。コミュニケーション能力の高い選手ではないとはいえ、経験豊富なグレインキーは若手投手にとって最高のお手本となるに違いない。

     グレインキーは以前「通算2ケタ本塁打と2ケタ盗塁を達成したい」と語っていたことがあるが、今季からユニバーサルDHの導入によりナ・リーグでもDH制が採用されることに。通算9本塁打、9盗塁をマークしているグレインキーだが、もしユニバーサルDHがなければ、ナ・リーグの球団を選択していた可能性もある。ロイヤルズ復帰の決断にはユニバーサルDHも影響していると言えそうだ。

  • レッズがロイヤルズとトレード ギャレットを放出してマイナー獲得

    2022.3.17 08:33 Thursday

     日本時間3月17日、レッズはロイヤルズに救援左腕アミール・ギャレットを放出し、先発左腕マイク・マイナー(プラス金銭)を獲得するトレードが成立したことを発表した。年俸総額削減の方針に従い、ソニー・グレイ、ジェシー・ウィンカー、エウヘニオ・スアレスをトレードで放出したレッズだが、ニック・クロールGMはルイス・カスティーヨ、タイラー・マーリーの両右腕については放出の可能性を否定。マイナーの加入により、カスティーヨとマーリーを中心とした先発ローテーション5人の顔ぶれが固まった。

     現在34歳のマイナーは、2年1800万ドル+オプション1年の契約で古巣ロイヤルズに復帰した昨季、28試合に先発して158回2/3を投げ、8勝12敗、防御率5.05、149奪三振と期待はずれの成績に終わった。今季の年俸は1000万ドル、来季の球団オプションには100万ドルのバイアウトが設定されているが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、ロイヤルズはこのバイアウト100万ドルを負担するようだ。さらに「シンシナティ・インクワイアー」のボビー・ナイチンゲール記者は、ロイヤルズがマイナーの今季の年俸のうち50万ドルを負担することを伝えている。

     グレイを放出したレッズだが、カスティーヨとマーリーの2人は残留が濃厚。ここに昨季台頭したブラディミール・グティエレス、ロイヤルズから獲得したマイナー、マリナーズから獲得したジャスティン・ダンを加え、開幕ローテーションを形成することになりそうだ。

     一方のロイヤルズはブルペン強化のためにギャレットを獲得。2019年に自己最多の69試合に登板して防御率3.21、短縮シーズンの2020年も21試合で防御率2.45と好投したギャレットだが、昨季は63試合に登板して0勝4敗7セーブ、7ホールド、防御率6.04に終わった。昨季の年俸は150万ドルで、年俸調停期間2年目を迎える今季の年俸は220万ドル前後と予想されている。

  • ブレーブスがロサリオと再契約 昨年のリーグ優勝決定シリーズMVP

    2022.3.17 08:16 Thursday

     日本時間3月17日、ブレーブスは自軍からFAとなっていたエディ・ロサリオと2年1800万ドルで再契約を結んだことを発表した。昨季26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブスでは、シーズン途中に加入したアダム・デュバル、ホルヘ・ソレア、ロサリオ、ジョク・ピーダーソンの外野手カルテットが大活躍。この補強成功が26年ぶりのワールドシリーズ制覇につながった。この4人のうち、デュバルを除く3人はシーズン終了後にFAとなったが、ブレーブスはロサリオを呼び戻すことを選択した。

     現在30歳のロサリオは、昨季インディアンス(現ガーディアンズ)とブレーブスで合計111試合に出場して打率.259、14本塁打、62打点、11盗塁、OPS.740を記録。ツインズ時代の2019年に32本塁打、109打点をマークしていることを考えると、レギュラーシーズンではやや物足りない成績に終わったが、ポストシーズンでは16試合に出場して打率.383、3本塁打、11打点、OPS1.073の大活躍を見せた。特にドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでは6試合で打率.560、3本塁打、9打点、OPS1.647と大暴れ。前年王者を撃破する立役者となり、シリーズMVPに選出された。

     アレックス・アンソポロスGMが「左打ちの強打者を手に入れることは重要だった」と話したように、左打ちの外野手はブレーブスにとって補強ポイントとなっていた。ブレーブスはロサリオだけでなく、ジャイアンツからFAとなっていたアレックス・ディッカーソンとも1年契約を結んだことを発表しており、一気に補強ポイントを解決した形だ。

     今季のブレーブス外野陣は左翼ロサリオ、中堅デュバル、右翼ロナルド・アクーニャJr.という布陣が予想されるが、昨年7月に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったアクーニャJr.は開幕に間に合わない可能性がある。その期間はDH起用が有力なマーセル・オズーナを守備に就かせるか、ディッカーソンやギレルモ・ヘレディアを起用して、アクーニャJr.の穴を埋めることになりそうだ。

  • フィリーズが長距離砲シュワーバーと合意 4年7900万ドルとの報道

    2022.3.17 07:58 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトが得た情報によると、フィリーズはレッドソックスからFAとなっていた長距離砲カイル・シュワーバーと4年7900万ドルの契約を結ぶことで合意したようだ。左翼手を補強する必要性を感じていたブライス・ハーパーは「彼は実績のある勝者だ。どのチームへ行っても素晴らしい仕事をしてきた。左翼の穴を埋め、大きな戦力となってくれるだろう」とシュワーバーの加入を歓迎。シュワーバーは身体検査を経て正式契約後、今週中にキャンプに合流する見込みとなっている。

     現在29歳のシュワーバーは、昨季ナショナルズとレッドソックスで合計113試合に出場し、打率.266、32本塁打、71打点、OPS.928をマーク。開幕当初は4番や5番を打っていたが、6月中旬からリードオフマンを任されると打棒が爆発し、18試合で16本塁打という量産を見せた。7月上旬に故障し、初選出されたオールスター・ゲームには出場できなかったが、レッドソックス移籍後も好調を維持してポストシーズン進出に貢献。ポストシーズンでも3本塁打を放ち、存在感を示した。

     昨季記録した「2試合で5本塁打」、「10試合で12本塁打」、「18試合で16本塁打」はいずれもメジャータイ記録。18試合のスパンで16本塁打を放った選手は、昨季のシュワーバーのほかに、1998年のサミー・ソーサと2001年のバリー・ボンズだけ。まさに歴史的な本塁打量産だった。ハーパーは「彼がナショナルズで成し遂げたことは本当に印象的だった」とシュワーバーの本塁打量産を振り返っている。

     守備面に不安を抱えるシュワーバーだが、今季からナ・リーグでもDH制が採用されるため、特に大きな問題とはならないだろう。地区5連覇の黄金期(2007~11年)を最後にポストシーズンから遠ざかっているフィリーズだが、シュワーバー、ハーパー、J・T・リアルミュート、リース・ホスキンスらが形成する打線の中軸は他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

  • 菊池雄星に頼もしい味方 ブルージェイズが名手チャップマン獲得

    2022.3.17 07:37 Thursday

     日本時間3月17日、ブルージェイズはアスレチックスとのトレードでゴールドグラブ賞3度、プラチナグラブ賞2度の実績を誇るマット・チャップマンを獲得したことを発表した。トレードの対価として2021年ドラフト1巡目(全体19位)指名のグナー・ホグランドのほか、ケビン・スミス、ザック・ローグ、カービー・スニードと合計4選手を放出。三塁手としてメジャートップクラスの守備力を誇り、打者としても30本前後の本塁打を期待できるチャップマンの加入は、ブルージェイズ移籍が決まった菊池雄星にとっても明るいニュースと言えそうだ。

     本塁打王ブラディミール・ゲレーロJr.を中心に強力打線を誇り、ホゼ・ベリオス、ケビン・ゴーズマンなど先発ローテーションも充実しているブルージェイズだが、人材を欠く二塁と三塁が補強ポイントとなっていた。アスレチックスがチーム解体を進めているところに目をつけ、名手チャップマンを獲得することで三塁の大幅グレードアップを実現。ガブリエル・モレノ、オレルビス・マルティネス、ジョーダン・グロシャンズといったトップ・プロスペクトの放出は回避した。

     現在28歳のチャップマンは2018年、2019年、2021年と3度のゴールドグラブ賞を受賞。昨季は自己ワーストの202三振を喫するなど、打率.210、27本塁打、72打点、OPS.716と低調だったが、2019年には打率.249、36本塁打、91打点、OPS.848をマークし、オールスター・ゲームに選ばれた実績もある。ブルージェイズはチャップマンがFAとなるまであと2年保有でき、年俸調停期間2年目となる今季の年俸は985万ドル前後と予想されている。

     アスレチックスはクリス・バシット、マット・オルソンに続いて主力をトレードで放出。バシットとともに先発ローテーションの一角を担ったショーン・マネイアやフランキー・モンタスにもトレードの噂が出ており、2018年から3年連続ポストシーズン進出を果たしたチームは完全に解体されることになりそうだ。

  • カブスが鈴木誠也と5年8500万ドルで合意 「5番・右翼」で起用か

    2022.3.17 07:19 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトが得た情報によると、カブスは広島東洋カープからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた鈴木誠也と5年8500万ドルの大型契約を結ぶことで合意したようだ。ポスティング制度のルールに従い、広島にはカブスから1462万5000ドルの譲渡金が支払われる。カブスにはレギュラー候補の外野手が多数いるものの、「ロースター・リソース」は「5番・右翼」での起用を予想。昨夏の主力大量放出から短期間での再浮上を目指すカブスの主力として期待は大きい。

     短縮シーズンの2020年にナ・リーグ中部地区を制したカブスだが、ダルビッシュ有から始まり、クリス・ブライアント、アンソニー・リゾ、ハビアー・バイエズ、クレイグ・キンブレルと主力選手を次々に放出。その結果、昨季は地区4位に沈んだが、ジェッド・ホイヤー編成本部長は大規模なチーム再建を行うつもりはなく、短期間でチームを建て直したうえで、2022年シーズンに優勝争いができるチーム作りを目指す方針を明言していた。

     今オフのカブスはすでにマーカス・ストローマン、アンドレルトン・シモンズ、クリント・フレイジャー、ヤン・ゴームス、ウェイド・マイリー、クリス・マーティンらを獲得。そこに鈴木も加わることになった。広島の4番打者として活躍してきた鈴木だが、まだ27歳と若く、カブスは2022年シーズンのみならず、今後数年間のフロントオフィスの計画に鈴木がフィットすると考えているようだ。

     カブスの外野陣のうち、昨季25本塁打を放ったスイッチヒッターのイアン・ハップはレギュラー当確で、昨季ブレイクしたラファエル・オルテガもレギュラー級の出場機会を得ることが予想される。8年1億8400万ドルの大型契約を結び、ゴールドグラブ賞5度の実績を誇るジェイソン・ヘイワードもいるが、昨季は自己ワーストのOPS.627に終わるなど、カブス移籍後は打撃面で精彩を欠くシーズンが続いている。よって、鈴木はヘイワードに代わって右翼のレギュラーとなる可能性が高く、「ロースター・リソース」はカブスの予想ラインナップの「5番・右翼」に鈴木を置いている。

     メジャーのスカウトのなかには、鈴木をAJ・ポロックと比較する声があるという。ポロックは昨季ドジャースで打率.297、21本塁打、69打点、OPS.892を記録。年平均1700万ドルという好条件の契約を考えれば、鈴木にもこれに近いレベルの成績が求められることになりそうだ。

  • アストロズがFAのコレアへ近日中に新たな契約オファーを提示か

    2022.3.16 14:59 Wednesday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、アストロズは自軍からFAとなったスター遊撃手、カルロス・コレアに対して近日中に新たな契約オファーを提示する計画のようだ。アストロズのキャンプ地はコレアがチームに戻ってくる可能性に関する話題で持ちきりとなっており、ある関係者は「選手たちはそれについて話さずにはいられない」と語っている。アストロズがどんなオファーを提示するかは不明だが、ローゼンタール記者はコレアが高額の1年契約にサインする可能性もあると考えているようだ。

     今オフのFA市場における最大の目玉選手だったコレアだが、コリー・シーガー、マーカス・セミエン、ハビアー・バイエズがロックアウト前に早々に移籍先を決めたのに対し、トレバー・ストーリーとともに依然としてFA市場に残ったままとなっている。コレア獲得に動くと予想された球団のうち、カブスはFAでアンドレルトン・シモンズ、ヤンキースはトレードでアイザイア・カイナーファレファを獲得し、遊撃手の補強を完了。コレアが望む総額3億ドル以上の超大型契約を提示しそうな球団が見当たらないのが実情だ。

     そうした状況を踏まえ、ローゼンタール記者は「コレアが高額の1年契約にサインする可能性がある」と分析。「ESPN」のバスター・オルニー記者は「コレアは1年目終了後にオプトアウト可能な複数年契約にサインする可能性がある」と伝えており、代理人の多くはコレアがそのような契約をアストロズと結ぶと予想しているようだ。

     今季終了後にはトレイ・ターナー(ドジャース)やダンズビー・スワンソン(ブレーブス)がFAとなり、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)もオプトアウトの権利を行使してFA市場に出てくる可能性がある。つまり、資金力のあるドジャースやレッドソックスが遊撃手市場で新たな正遊撃手探しをするわけだ。コレアは今オフ、希望通りの契約を得られないと判断した場合、再び大型契約にチャレンジできるように、今季終了後にFAとなれるような契約でアストロズ残留を選択するかもしれない。

  • ヤンキースが正一塁手を確保 リゾと2年3200万ドルで合意との報道

    2022.3.16 12:32 Wednesday

    「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、ヤンキースは昨季途中にカブスからトレードで獲得し、シーズン終了後にFAとなったアンソニー・リゾと2年3200万ドルで再契約することで合意したようだ。これにより、フレディ・フリーマン争奪戦からの撤退が濃厚。内野4ポジションにリゾ、DJ・ルメイヒュー、グレイバー・トーレス、ジョシュ・ドナルドソン、アイザイア・カイナーファレファと5人のレギュラークラスを擁することになった。ロジャース記者は今季終了後のオプトアウト付きであることを伝えている。

     現在32歳のリゾは、昨季カブスとヤンキースで合計141試合に出場して打率.248、22本塁打、61打点、OPS.784を記録。ここ2シーズンはOPSが.800を下回っているものの、2014年から2019年まで6年連続で25本塁打以上、OPS.846以上をマークするなど、カブス時代にはコンスタントに好成績を残してきた。また、ゴールドグラブ賞を4度受賞しているように、安定感のあるディフェンスにも定評があり、優れた人間性も含め、多くの面でチームに貢献できる好選手である。

     ヤンキースはDHの枠がジャンカルロ・スタントンで埋まっているため、5人の内野手(ルーク・ボイトも含めると6人)を内野4ポジションで使い分けていくことになる。おそらく、一塁リゾ、二塁トーレス、三塁ドナルドソン、遊撃カイナーファレファが基本の布陣となり、ルメイヒューは対左投手時に一塁に入ったり、トーレスやドナルドソンの休養時・故障時に二塁や三塁を守ったりして、ユーティリティ的に使われることになりそうだ。

     一塁とDHが完全に埋まったことを考えると、2020年ア・リーグ本塁打王のボイトは戦力構想外であることが確実。ユニバーサルDHの採用によりトレード先の選択肢も広がっており、ブライアン・キャッシュマンGMは今後、ボイトのトレードを模索していくことが予想される。

  • フリーマン争奪戦が激化 ブルージェイズはシュワーバー狙いか

    2022.3.16 10:17 Wednesday

     ブレーブスがマット・オルソンを獲得したことにより、フレディ・フリーマンがブレーブスと再契約する可能性は限りなく低くなったことを受け、フリーマン争奪戦が激化している。ドジャース、ヤンキース、ブルージェイズ、レイズなどがフリーマンの獲得を狙っていることが報じられていたが、ここにきてレッドソックスとパドレスも争奪戦に加わったようだ。そのなかで、ブルージェイズはフリーマンより獲得できる可能性が高そうなカイル・シュワーバーへとターゲットを変更しつつあるという。

     フリーマンをめぐっては、一時「ドジャース入りが最有力」と報じられ、ヤンキースが「フリーマン獲得の可能性について悲観的」との報道もあった。ヤンキースと同じア・リーグ東部地区に所属するブルージェイズとレイズも争奪戦に加わっており、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は「レッドソックスが加わったことにより、フリーマン争奪戦にはドジャースとア・リーグ東部地区4球団が参戦している」と伝えた。

     さらに、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ドジャースと同じナ・リーグ西部地区に所属するパドレスもフリーマン獲得を狙っているという。ただし、フリーマンを獲得した場合には、ぜいたく税のペナルティ対象となる年俸総額2億3000万ドルを超過するのは確実であり、若手有望株との「抱き合わせ」で4年5900万ドル分の契約を残すエリック・ホズマーを放出するなど、何らかの対策が必要となる。

     一方、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ブルージェイズはフリーマン争奪戦から撤退し、シュワーバー狙いにシフトしつつあるようだ。もしシュワーバーの獲得に成功すれば、DHでの起用が濃厚であり、テオスカー・ヘルナンデスがDHから押し出される。ヘルナンデス、ジョージ・スプリンガー、ランドール・グリチック、ルルデス・グリエルJr.と4人の外野手が3つのポジションを争うことになり、余った外野手をトレードの駒として、他のポジションの補強に動くことも可能。ブルージェイズはフリーマンよりシュワーバーのほうが獲得できる可能性が高いと考えているという。

  • 選手層の充実を目指すパイレーツ ボーグルバックとヘンブリー獲得

    2022.3.16 09:33 Wednesday

     パイレーツのベン・チェリントンGMは「選手層を厚くしたい」と今後の方針を明らかにしていたが、その発言から24時間経過しないうちに早速、戦力補強に動いた。日本時間3月16日、パイレーツはブリュワーズからFAとなっていたダニエル・ボーグルバック、メッツからFAとなっていたヒース・ヘンブリーとそれぞれ1年契約を結んだことを発表。2選手の加入に伴い、ロースターの枠を空けるためにブレイク・セダーリンドとニック・ミアーズの両右腕が60日間の故障者リストに登録された。

     現在29歳のボーグルバックはマリナーズ時代の2019年に自己最多の30本塁打を放ち、オールスター・ゲームに選出されたこともある長距離砲。昨季はブリュワーズで93試合に出場し、打率.219、9本塁打、24打点、OPS.730を記録した。1年100万ドル+オプション1年の契約であることが報じられており、今季の年俸は80万ドル、来季の契約は年俸150万ドルの球団オプション(バイアウト20万ドル)となっているようだ。また、40万ドルの出来高も設けられているという。基本的には対右投手用のDHを務め、正一塁手の筒香嘉智が休養でDHに入る際には一塁を守ることになりそうだ。デレク・シェルトン監督は「ヨシとボギーが一塁とDHを担うことになると思う」と話している。

     一方のヘンブリーは現在33歳の救援右腕。昨季はレッズとメッツの2球団で合計60試合に登板し、2勝7敗9セーブ、防御率5.59と精彩を欠いた。オプションや出来高は付属しておらず、年俸212万5000ドルのシンプルな1年契約であることが報じられている。パイレーツはデービッド・ベッドナーとクリス・ストラットンが勝ち試合の終盤を担うものの、この2人を除けば、ブルペンの戦力は充実しているとは言えず、昨季レッズで一時クローザーを務めたヘンブリーは勝ちパターンの2人につなぐ役割を担うことが予想される。ここ2年は不振が続いているが、復調して好成績を残すようであれば、夏場にはトレード要員となり、他球団へ移籍する可能性が高い。

  • ブレーブスがマクヒューと2年契約 昨季王者の抜け目ない補強

    2022.3.16 09:06 Wednesday

     日本時間3月16日、ブレーブスはマット・オルソンの入団会見で8年契約を発表したが、その数時間後、今度はレイズからFAとなっていた救援右腕コリン・マクヒューと2年1000万ドルで契約したことを発表した。2020年MVPのフレディ・フリーマンと再契約しないことが決定的になったものの、強打好守のオルソン、そして先発とリリーフの両方をこなせる便利屋マクヒューを獲得するなど、昨季王者は抜け目のない補強を展開。レギュラーシーズン開幕に向けて着々と戦力を整えている。

     現在34歳のマクヒューはメジャー9年間で先発126試合、リリーフ121試合という数字が示す通り、先発とリリーフの両方で実績を積み上げてきた。アストロズ時代の前半は先発投手として活躍し、2014年から3年連続2ケタ勝利、2015年には自己最多の19勝をマーク。2018年以降はリリーフが中心となり、2018年に58試合で防御率1.99、新型コロナウイルスのパンデミックによる出場辞退明けの昨季はレイズで37試合(うち7先発)に登板し、6勝1敗1セーブ、6ホールド、防御率1.55の好成績を残した。

     昨季の37試合のうち、25試合は1イニングを超える登板であり、2~3イニングのロングリリーフも平気でこなす頼もしい存在。近年はリリーフでの起用が中心のため、タイラー・マツェック、ルーク・ジャクソン、A・J・ミンターらとともに勝ちパターンの継投を担う可能性もあるが、マックス・フリード、チャーリー・モートン、イアン・アンダーソン以外の先発投手が手薄というチーム事情もあり、開幕ローテーション争いに加わる可能性もあると考えられている。

     ちなみに、マクヒューはイリノイ州出身だが、高校も大学もジョージア州の学校に通っており、現在もアトランタに住んでいる。アトランタ出身のオルソンを獲得してフリーマンの穴を埋めたブレーブスは、さらなる「ご当地選手」の獲得により、今度は投手陣をグレードアップさせた。

  • エンゼルス バットリーが現役復帰、捕手ロマインとマイナー契約

    2022.3.16 08:08 Wednesday

     昨季開幕直前に現役引退を電撃発表したタイ・バットリーは昨季を制限リストに登録されたまま過ごしたが、昨年12月に現役復帰の意向を表明。エンゼルスはそれを快く受け入れ、バットリーは現在、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加している。また、「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者によると、エンゼルスはヤンキース時代に田中将大の女房役を務めた33歳のベテラン捕手、オースティン・ロマインとマイナー契約を結んだようだ。

     現在28歳のバットリーは2018年にメジャーデビューし、2019年は72試合に登板して26ホールドを記録。短縮シーズンとなった2020年も27試合に登板するなど、エンゼルス救援陣の中心的存在だった。開幕ロースター入りできる保証はないが、ブルペンでは何の問題もなく投球することができており、「新しい視点を持ち、フレッシュな気持ちでスタートできた」と語っている。

     野球から離れていた期間には、妻のサマンサとともに野球キャンプを作る目的で米領バージン諸島のセントクロイ島で非営利団体を立ち上げた。そこで子供たちが生き生きとした姿で野球をプレーしている様子を目にして、失われていた野球への情熱に再び火がついたという。「再び打者と対戦できるのが楽しみだ。一度野球から離れて新しい経験をしたことで、野球がとても恋しくなった」とバットリー。2019年のようなピッチングを取り戻すことができれば、投手力に不安を抱えるエンゼルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

     一方、マイナー契約を結んだことが報じられているロマインは、正捕手マックス・スタッシと2番手捕手カート・スズキに何かアクシデントが発生した際の3番手捕手としては十分な実力を有している。昨季はカブスで28試合に出場。兄アンドリューとの「兄弟バッテリー」が実現したことで話題になった。100試合以上に出場したシーズンは1度もないが、ヤンキース時代には田中とバッテリーを組み、通算39試合で防御率2.77の好成績をマーク。今季は大谷翔平とバッテリーを組む機会があるかもしれない。

  • 元日本ハム・マーティン カブスと1年250万ドル+出来高で合意

    2022.3.16 07:39 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、カブスはブレーブスからFAとなっていた35歳のベテラン救援右腕クリス・マーティンと1年250万ドル+出来高で契約合意に至ったようだ。出来高の内訳は、成績に応じたパフォーマンスボーナスが50万ドル、ロースターボーナスが25万ドルであることが報じられている。マーティンは2016~17年に日本プロ野球の北海道日本ハムファイターズでも活躍。メジャー復帰後、レンジャーズ、ブレーブスを経て、今季はカブスでプレーすることになった。

     マーティンは昨季ブレーブスで46試合に登板して43回1/3を投げ、2勝4敗1セーブ、13ホールド、防御率3.95を記録。ポストシーズンでは5試合で防御率2.08と安定したピッチングを見せ、26年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。マーティンの最大の長所は与四球の少なさで、昨季も与四球率1.25という素晴らしい数字をマーク。メジャー通算でも与四球率1.34、奪三振と与四球の比率(K/BB)は6.45と極めて優秀な数字を残している。

     カブスはブルペンに経験豊富なリリーバーが1人もおらず、メジャー通算11セーブのローワン・ウィック(29歳)がクローザー筆頭候補、メジャー通算65登板のブラッド・ウィーク(30歳)と昨季メジャーデビューしたマニュエル・ロドリゲス(25歳)がセットアッパー候補という状況だった。ジェッド・ホイヤー編成本部長は「我々には対処しなければならない明確な穴がいくつもある。これまでに何度も言っているが、投手力と投手層が最大の焦点だ」と話しており、マーティン獲得やベテラン右腕ジェシー・チャベス(38歳)とのマイナー契約は、その言葉通りの動きとなった。

     マーティンは日本ハムでも2年間プレー。2年連続で防御率1点台をマークする活躍を見せ、メジャー復帰時にはレンジャーズから2年400万ドルの契約を与えられた。2019年途中にブレーブスへ移籍し、同年オフにFAとなったあと、2年1400万ドルという好条件で再契約。今季はカブスのブルペンにおける貴重なベテランとして、勝ちパターンの継投の一角を担うことになりそうだ。

  • ブレーブス 新加入のオルソンと8年1億6800万ドルで契約延長

    2022.3.16 07:12 Wednesday

     日本時間3月16日、ブレーブスはアスレチックスからトレードで獲得したマット・オルソンの入団記者会見を開き、その場で8年1億6800万ドル+オプション1年の契約延長を発表した。ブレーブスにとって主砲フレディ・フリーマンとの再契約に失敗した場合の「プランB」に過ぎなかったオルソンだが、地元球団のブレーブスで最長2030年までプレーすることに。アレックス・アンソポロスGMによると、今回の契約延長は前日のトレード成立から10時間で実現したという。

     現在27歳のオルソンは、昨季アスレチックスで156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911をマーク。オールスター・ゲームに初選出されるなど、キャリアハイのシーズンを過ごした。今季の年俸は1500万ドル、来季の年俸は2100万ドル、2024年以降は毎年2200万ドルとなり、2030年の契約は年俸2000万ドルの球団オプション(バイアウトなし)。現在32歳のフリーマンとの再契約には年平均3000万ドル前後の大型契約が必要と言われており、ブレーブスは「より若い一塁手」を「より安価」で長期間確保することに成功したというわけだ。

     オルソンは「フリーマンの後釜」として大きなプレッシャーを背負うことになるが、「フレディが素晴らしい選手であることは明らかです。でも、それが私に影響を与えることはありません。僕はマット・オルソンであるためにここにいるのです」と自然体を強調。8年契約のオファーについては「ちょっと待てよ、何を言っているんだ?という感じでした。ここは私の故郷であり、家を買い、そこにトレードされ、しかも素晴らしい契約を提示していただきました。私にできるのはイエスと答えることだけでした」と語った。

    「このチームはワールドシリーズ制覇を成し遂げたばかりで、優秀な若手選手が多くいます。私の故郷であり、私の家族もアトランタに住んでいます。いいところを挙げ始めたらキリがないですね」とオルソン。8年契約が終了する2029年には35歳になっており、事実上、地元球団のブレーブスで残りのキャリアを全うすることになりそうだ。

  • 延長戦の「ゴーストランナー」継続か MLB機構と選手会が議論中

    2022.3.15 14:27 Tuesday

    「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者らによると、廃止されることが決まった無死二塁からの延長戦が復活する可能性があるようだ。二塁に「ゴーストランナー」を置いた状態で延長戦をスタートするやり方はコロナ禍で開催された2020年と2021年に採用され、延長戦の早期決着に大きな効果をもたらした。ファンからは否定的な声も上がっているが、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはこのルールを支持しており、選手からも賛成の声が多いため、復活に向けて話し合いが行われているという。

     スターク記者らによると、もし無死二塁からの延長戦が復活することが決まったとしても、延長戦の最初のイニング、つまり10回の攻防からこのルールが適用されるとは限らないという。「ゴーストランナー」を11回から使う、あるいは12回から使うといったやり方も検討されているようだ。

     また、選手からは「ゴーストランナー」の記録上の扱いについて懸念の声が上がっているという。過去2年は「ゴーストランナー」に生還を許した場合、投手には自責点は記録されず、「自責点ではない失点」だけが記録されたが、投手たちは自分が出したわけではない走者が「失点」としてカウントされることを快く思っていないようだ。とはいえ、失点と別の扱いにするには新たな項目を設ける必要があり、スターク記者らは「その不満は記録上で簡単に解決できるものではない」と記している。

     コロナ前の最後のフルシーズンである2019年には12イニング以上の試合が60試合あったのに対し、昨季はわずか16試合のみ。15イニング以上の試合に限ると、2019年の15試合に対し、昨季は1試合しかなかった。あるベテラン投手は「伝統も大切だが、このルールは上手く機能していたと思う。試合はより早く、エキサイティングな形で終わる。18イニングの試合で選手が負傷したり、チーム全体が疲労したりすることもない」と語る。選手たちが支持している以上、無死二塁からの延長戦が復活する可能性は高そうだ。

  • 今季もマイナーで新ルール実験 守備シフト制限、ロボット審判など

    2022.3.15 13:02 Tuesday

     さらなる試合時間短縮と選手の安全性向上を目指し、今季もマイナーリーグで新ルールの実験が行われることになった。ピッチクロック、ベースサイズ拡大、守備シフト制限、ロボット審判といった試みについて、過去数年間の実験のなかで有望な結果が得られたため、メジャーリーグ機構は試験運用の範囲を拡大することを決定。ピッチクロックとベースサイズ拡大はフルシーズンのマイナー全リーグ、守備シフト制限はAA級、A+級、A級、ロボット審判はAAA級とA級サウスイーストで採用される。

     ピッチクロックは2015年から様々な形式でマイナーリーグでの実験が行われていたが、今季はフルシーズンの全リーグで採用される。投手は無走者の場合は14秒以内、走者がいる場合は18秒以内(AAA級のみ19秒以内)に投球することを求められる。また、打者1人につき、牽制球を投げる、もしくはプレートから足を外す回数は2回までに制限され、超過した場合はボークとなる。2021年にはA級ウエストでピッチクロックが採用され、平均試合時間が20分以上短縮されたという。

     一塁・二塁・三塁のベースサイズ拡大は昨季AAA級とアリゾナ秋季リーグで採用され、「ベース付近での故障の程度が軽減された」との報告が出ている。今季はフルシーズンの全リーグで従来の15インチ四方から18インチ四方に拡大したベースが使用される(ホームベースのサイズは変わらない)。ベースサイズ拡大で塁間が狭くなるため、盗塁やセーフティバントの増加といった効果も期待される。また、滑りにくい素材が採用されるため、安全性の向上も期待できる。

     守備シフト制限は昨季AA級で試験運用され、内野手は「内野」と定義された範囲内で守ることを求められた。今季はAA級、A+級、A級で守備シフト制限が採用されるが、「投球時に少なくとも4人が内野を守り、二塁ベースの両側に最低2人ずつ配置する」という制限が設けられる。違反時の投球は自動的にボール判定となるが、打者が打って好結果が出た場合は、攻撃側のチームはそちらを選ぶこともできる。守備シフト制限は「インプレー時の打率を上げること」と「打球の伝統的な美学と結果を回復すること」を目的としている。

     ロボット審判は昨季A級サウスイーストのみで採用されたが、今季は改良を加えてAAA級でも採用される。これはホークアイの追跡技術を使用してロボットが判定したストライク/ボールを球審がコールするというもので、今季AAA級ではこの形式が採用される。一方、A級サウスイーストでは「チャレンジ制度」を採用。試合では通常通りに球審がストライク/ボールを判定するが、両チームにチャレンジ権が3つ与えられ、投手・捕手・打者がチャレンジ権を行使できる。チャレンジ権が行使された場合に機械判定を使用するというやり方だ。過度な自動化への懸念を緩和するためのやり方として考案され、チャレンジ成功の場合、そのチャレンジ権は消費されない。

     メジャーリーグ機構のコンサルタントを務めるセオ・エプスタインは「今季採用されるルールは、選手やスタッフ、審判、ファンからのフィードバックと、昨季の実験結果の分析をもとに改良されたものであると考えている。これらのルールによって、より多くのアクションが生み出されることを期待する」とコメント。先日締結された新しい労使協定では、2023年から現役選手4名、メジャーリーグ機構が指名する6名、審判員1名から成る委員会が新ルール導入の権限を持つことになっており、今季マイナーリーグで望ましい結果が得られれば、早ければ2023年シーズンからメジャーでも新ルールが導入されることになりそうだ。

  • 元MVPマカッチェンがブリュワーズと契約合意 DH中心の起用か

    2022.3.15 11:41 Tuesday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、フィリーズからFAとなっていたアンドリュー・マカッチェンがブリュワーズと契約合意に至ったようだ。現時点では年数・金額などの詳細は不明。パイレーツ時代の2013年にナ・リーグMVPを受賞したマカッチェンは、ジャイアンツ、ヤンキース、フィリーズを経て、パイレーツ時代に慣れ親しんだナ・リーグ中部地区に5年ぶりに復帰。現在35歳という年齢もあり、ときどき外野を守りつつも、DH中心の起用になることが予想されている。

     マカッチェンは昨季フィリーズで144試合に出場し、打率.222、27本塁打、80打点、6盗塁、OPS.778を記録。キャリアワーストの打率に終わったものの、リーグ5位の81四球を選び、平均以上の出塁率を維持している(昨季は.334)。パイレーツ時代は走攻守三拍子揃った中堅手として活躍し、2011年から5年連続オールスター・ゲーム選出、2012年から4年連続シルバースラッガー賞。2012年はゴールドグラブ賞も受賞し、打率.317、21本塁打、84打点、27盗塁の好成績を残した2013年にはMVPに選ばれた。

     ブリュワーズの外野陣は、左翼クリスチャン・イェリッチ、中堅ロレンゾ・ケイン、右翼ハンター・レンフロー、控えタイロン・テイラーという顔ぶれになっており、マカッチェンはDH中心の起用が有力。故障のリスクを抱えるイェリッチや、マカッチェンと同い年のケインがDHに入る際には、外野(主に左翼)の守備に就くケースも出てくるだろう。

     コービン・バーンズ、ブランドン・ウッドラフ、ジョシュ・ヘイダーらを中心とした強力投手陣を擁するブリュワーズ。昨季はチーム打率.233(リーグ14位)、OPS.713(同11位)ながらも738得点(同6位)を叩き出したが、レンフローやマカッチェンの加入、イェリッチの復調により得点力が向上すれば、5年連続のポストシーズン進出だけでなく、球団史上初のワールドシリーズ制覇も夢ではない。マカッチェンが慣れ親しんだナ・リーグ中部地区でどんな活躍を見せるか注目だ。

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