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  • カブスがシモンズと合意 コレア争奪戦からは撤退することが確実に

    2022.3.12 08:41 Saturday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、カブスはツインズからFAとなっていたゴールドグラブ賞4度の名遊撃手アンドレルトン・シモンズと1年400万ドル+出来高で契約合意に至ったようだ。FA市場における最大の注目株であるカルロス・コレアに興味を示していることが報じられていたカブスだが、同じ遊撃手であるシモンズを獲得したことにより、コレア争奪戦からの撤退が確実に。シモンズが市場から消え、遊撃手補強を必要とする球団の選択肢はさらに狭まることになった。

     現在32歳のシモンズはゴールドグラブ賞4度、プラチナグラブ賞1度の実績を誇る名遊撃手であり、ツインズでプレーした昨季も守備防御点+15の好成績をマーク。エンゼルス時代の2020年に守備防御点がキャリア初のマイナス(-2)を記録したため、衰えが心配されたものの、ハイレベルな守備力は今も健在だ。昨季は131試合に出場して打率.223、3本塁打、31打点、OPS.558とキャリアワーストの打撃成績に終わったが、ナ・リーグでも今季から指名打者制が導入されるため、守備力さえ健在ならば、打撃成績の低迷はそれほど大きな問題とはならないだろう。

     ニック・マドリガルとニコ・ホーナーの若手コンビによる二遊間が予想されていたカブスだが、マドリガルは故障明け、シモンズも年齢的にフル出場は難しい状況であり、ホーナーが二塁と遊撃の両方をこなし、3人で2つのポジションを賄っていくことになりそうだ。気になるのはコレアの動向。カブスをコレア獲得の有力候補に推す声もあっただけに、カブスの撤退で今後の動きがますます興味深い。コレア、トレバー・ストーリーという市場に残る大物遊撃手2人の今後の動向にも注目したい。

  • 名左腕カーショウは今季もドジャース! 1年契約で合意との報道

    2022.3.12 08:17 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ドジャースは自軍からFAとなっていた先発左腕クレイトン・カーショウと1年契約を結ぶことで合意したようだ。サイ・ヤング賞3度、最優秀防御率5度といった輝かしい実績を誇るカーショウは、現役引退や地元球団のレンジャーズ移籍の可能性も取り沙汰されていたが、今季も引き続きドジャースでプレーすることに。身体検査完了後、正式にドジャース残留が発表される見込みだ。

     現在33歳のカーショウは14年間のメジャー生活で最多勝3度、最優秀防御率5度、最多奪三振3度を含む通算185勝84敗、防御率2.49、2670奪三振を記録。2011年、2013年、2014年と3度のサイ・ヤング賞に輝き、2014年にはサイ・ヤング賞とMVPを同時受賞している。

     しかし、2016年以降は毎年のようにコンディション面に問題を抱えており、200イニング以上を投げたシーズンは2015年が最後。2016年以降の6シーズンで規定投球回をクリアできたのは2度だけ(2017年と2019年)だけである。昨季は左肘の炎症に悩まされ、22先発で10勝8敗、防御率3.55に終わったが、防御率はメジャー1年目の2008年(防御率4.26)を除けば自己ワーストの数字だった。

     とはいえ、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実な名左腕であり、ドジャースにとって貴重な戦力であることは間違いない。通算200勝まであと15、通算3000奪三振まであと330に迫っており、前者は早ければ今季中、後者も順調にいけば来季中に達成し、殿堂入りの可能性をさらに確固たるものとするだろう。ドジャー・ブルーのユニフォームを着続けることを選択した今季、どんなピッチングを見せてくれるか注目だ。

    【追記】「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は、カーショウの契約は1年1700万ドル+出来高であることを伝えている。

  • ジャイアンツがロドンと合意 オプトアウト付きの2年4400万ドル

    2022.3.12 07:58 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツはホワイトソックスからFAとなっていた先発左腕カルロス・ロドンと2年4400万ドルで契約合意に至ったようだ。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は今季の年俸が2150万ドル、来季の年俸が2250万ドル、今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が付属していることを伝えている。ジャイアンツは今オフ、エース格のケビン・ゴーズマンがFAで流出しており、ロドンにはその穴を埋める活躍が期待される。

     現在29歳のロドンは2014年ドラフト全体3位指名でホワイトソックスに入団。メジャーデビューした2015年から2年連続で9勝を挙げたが、その後は故障もあって伸び悩みが続いていた。しかし、2020年オフにノンテンダーFAとなったあと、ホワイトソックスと1年300万ドルで再契約して背水の陣で臨んだ昨季は24試合に先発して132回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.37、185奪三振の好成績をマーク。メジャー7年目にしてオールスター・ゲームに初選出され、サイ・ヤング賞投票では5位にランクインした。

     ロドンは昨季も左肩の痛みや疲労で規定投球回をクリアすることはできず、ホワイトソックスがクオリファイング・オファーを提示しなかったため、FA市場における注目株の1人となっていた。ジャイアンツは今オフ、ゴーズマン、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、ジョニー・クエトと4人の先発投手がFAとなり、ゴーズマンはブルージェイズへ移籍。ディスクラファーニ、ウッドと再契約を結び、ゴーズマンとクエトの代わりにロドンとアレックス・カッブを獲得したことにより、ローガン・ウェブと合わせてひとまず先発ローテーションを担う5人を確立することに成功した。

  • レンジャーズがペレスと1年400万ドルで合意 4年ぶりの古巣復帰へ

    2022.3.12 07:40 Saturday

    「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者によると、レンジャーズはレッドソックスからFAとなっていた先発左腕マーティン・ペレスと契約合意に至ったようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は1年400万ドルの契約であることを報じている。現在30歳のペレスは2007年にレンジャーズと契約してプロ入りし、2012年にメジャーデビューして2018年までレンジャーズで活躍。ツインズ、レッドソックスを経て4年ぶりの古巣復帰となる。

     レンジャーズ時代に3度、ツインズ時代に1度、合計4度の2ケタ勝利をマークした実績のあるペレスは、過去2シーズンはレッドソックスでプレー。昨季は7勝5敗、防御率4.04とまずまずの成績で前半戦を終えたものの、後半戦は最初の5先発で4連敗を喫し、8月からリリーフに配置転換された。シーズン通算では36試合(うち22先発)に登板して7勝8敗、1ホールド、防御率4.74と平凡な成績に終わり、シーズン終了後に年俸600万ドルの球団オプションを破棄され、バイアウト50万ドルを受け取ってFAとなっていた。

     今オフ、コリー・シーガー、マーカス・セミエン、ジョン・グレイらを獲得するなど積極的な補強を見せているレンジャーズだが、先発ローテーション入りが確実なのはグレイのほかにデーン・ダニングだけという状況。ペレスは現時点では先発2~3番手という位置付けだ。他にもテイラー・ハーン、A・J・アレクシー、スペンサー・ハワード、グレン・オットーといった先発候補はいるものの、上位進出を狙うには物足りない顔ぶれであることは否めず、今後も移籍市場でローテ補強の可能性を探っていくことになりそうだ。

  • カージナルスがバーヘイゲンと2年契約 過去2年は日本ハムに在籍

    2022.3.12 07:24 Saturday

     日本時間3月12日、カージナルスは北海道日本ハムファイターズを退団してFAとなっていたドリュー・バーヘイゲンと2年契約を結んだことを発表した。今季の年俸が250万ドル、来季の年俸が300万ドル、2年間の総額は550万ドル(プラス出来高)であることが報じられている。カージナルスはまず先発で競争させ、ローテーションから漏れた場合はリリーフで起用する方針。ロックアウト明けの最初のFA契約は、日本球界でのプレー経験もある31歳の右腕だった。

     バーヘイゲンは2014年から2019年まで6年間タイガースでプレーし、127試合に登板して10勝10敗、14ホールド、防御率5.11を記録。メジャーでは通算8試合しか先発していないが、スプリング・トレーニングではジェイク・ウッドフォード、ヨハン・オビエドらとともに先発ローテーション争いに加わる予定だ。スプリング・トレーニングが短縮されたため、アレックス・レイエスとジョーダン・ヒックスの先発転向には時間が足りないことが予想されるため、ジョン・モゼリアック編成本部長は「先発陣の層に厚みを加える存在」としてバーヘイゲンに期待を寄せている。

     日本ハムでの2年間では合計38試合(うち37先発)に登板して13勝14敗、防御率3.51を記録。モゼリアック編成本部長は「我々はドリューが日本でプレーした過去2年間も彼のことをチェックしていた。先発争いに加わると考えており、必要な場合にはスムーズにリリーフへ回ってくれるだろう。ドリューが我々のチームに加わることを嬉しく思う」とコメント。近年のカージナルスはマイルズ・マイコラス、金廣鉉(キム・グァンヒョン)、アーロン・ブルックスなどアジア球界でプレーした先発投手を積極的に獲得しており、バーヘイゲンは彼らに続くアジア球界からの補強となった。

  • 開幕までにトレードされる可能性がある10選手 公式サイトが特集

    2022.3.11 16:50 Friday

     日本時間3月11日、労使交渉が合意してロックアウトが解除され、FA選手との契約とともにトレードも解禁された。3カ月以上にわたって移籍市場の動きがストップしていたため、これからレギュラーシーズン開幕までの4週間のあいだにトレードが次々に成立する可能性もある。メジャーリーグ公式サイトではトーマス・ハリガン記者が「開幕までにトレードされる可能性がある10選手」をピックアップ。マット・オルソン(アスレチックス)、クレイグ・キンブレル(ホワイトソックス)など有力選手が名を連ねた。

     トレード市場における最大の注目はアスレチックスのチーム解体だろう。オフシーズン当初、アスレチックスは年俸総額削減のために複数の主力選手をトレードで放出する方針であることが報じられていた。マット・チャップマン、ショーン・マネイア、クリス・バシットらもトレードの可能性があるが、今回の企画のなかでハリガン記者がピックアップしたのはハイレベルな攻守を兼ね備えたオルソン。FA市場でフレディ・フリーマンを逃した球団が獲得に動くことが予想されている。

     キンブレルも有力なトレード候補の1人だ。ホワイトソックスは昨季終了後、キンブレルの年俸1600万ドルのオプションを行使して残留させたが、リック・ハーンGMはキンブレルのトレードに前向きであることを明言している。守護神リアム・ヘンドリックスの前を担うセットアッパーにはケンドール・グレイブマンを補強しており、キンブレルは8回担当のセットアッパーではなく、トレードの駒として使われることになりそうだ。

     ハリガン記者はこの2人のほかにウィルソン・コントレラス(カブス)、ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)、ソニー・グレイ(レッズ)、ケビン・キアマイアー(レイズ)、ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)、ウィル・マイヤーズ(パドレス)、ジェフ・マクニール(メッツ)、ルーク・ボイト(ヤンキース)をピックアップ。このうち何人がトレードされるのか、今後の動向に注目だ。

  • FA市場に残るトップ10選手を公式サイトが特集 鈴木誠也の名前も

    2022.3.11 14:59 Friday

     労使交渉が合意でロックアウトが終了し、日本時間3月11日午前9時からFA選手との契約も解禁された。まだロックアウト後のFA契約に関する報道は出ていないものの、200人前後のFA選手が市場に残っており、これからレギュラーシーズン開幕までの4週間で次々とFA契約が決まっていくのは間違いないだろう。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は市場に残っているFA選手のなかからトップ10選手をピックアップ。そのなかには鈴木誠也も含まれている。

     フェインサンド記者は鈴木について「11月22日に広島東洋カープからポスティング公示されたスズキは、今冬のFA市場において最も魅力的な選手の1人である。この長打力のある右翼手には多くの球団が興味を示しており、マリナーズ、ジャイアンツ、パドレスがこの27歳の選手を獲得する有力候補と目されている」とコメント。ポスティング制度におけるメジャー各球団との交渉期間は30日間であり、鈴木は残り20日ほどのあいだに移籍先を決めることになる。

     市場に残っているFA選手のなかで最大の注目株はカルロス・コレアだろう。フェインサンド記者は「オフシーズン開始以降、コレアは最高のFA選手の座に君臨してきたが、他の選手のように素早く契約が決まることはなかった。1月に代理人をスコット・ボラスに変更しており、同じ遊撃手のコリー・シーガーに10年3億2500万ドルの契約をもたらした代理人と力を合わせて大型契約を目指す」とコメント。ぜいたく税の上限ラインが2億3000万ドルに引き上げられたことは、大型契約を目指すコレアにとって追い風となるかもしれない。

     昨季王者のブレーブスからFAとなったフレディ・フリーマンも市場に残ったままだ。フェインサンド記者は「以前はブレーブスとの再契約を確実視されていたが、それはもはや既定路線ではない。打線の強化にうってつけの一塁手の獲得にドジャース、ヤンキース、レンジャーズ、レッドソックス、ブルージェイズなどが関心を示しているようだ」とコメント。果たして、フリーマンは今季どの球団でプレーするのだろうか。

     なお、フェインサンド記者は、これらの3人に加えてクリス・ブライアント、ニック・カステヤーノス、ケンリー・ジャンセン、カルロス・ロドン、カイル・シュワーバー、ホルヘ・ソレア、トレバー・ストーリーをFA市場のトップ10選手としてピックアップしている。

  • 2022年シーズンについて知っておくべきこと 公式サイトが特集

    2022.3.11 13:04 Friday

     日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉が合意に達し、新しい労使協定が締結された。これにより、スケジュールを一部変更しながらも162試合制のレギュラーシーズンを開催することが決定。レギュラーシーズンは日本時間4月8日に開幕予定だ。新しい労使協定ではポストシーズン出場枠の拡大(10球団から12球団へ)など、様々なルール変更が加えられた。メジャーリーグ公式サイトではアンソニー・カストロビンス記者が「2022年シーズンについて知っておくべきこと」を解説している。

    スプリング・トレーニングはいつ始まるの?

     選手は春季キャンプが正式にスタートする現地時間3月13日までにキャンプ地に到着している必要がある(現地時間3月11日からキャンプ地に入場可能)。

    オープン戦はいつから始まるの?

     暫定的には現地時間3月18日にスタート予定。まだ正式なオープン戦の日程は発表されていない。

    レギュラーシーズンはいつ開幕するの?

     当初の予定から1週間遅れの現地時間4月7日に開幕予定。最初の1週間に予定されていた試合は、レギュラーシーズンの最後に追加される3日間とシーズン中のダブルヘッダー(9イニング制)で消化される。

    ポストシーズンの形式はどうなるの?

     出場枠は12球団に拡大され、各リーグから地区優勝3球団とワイルドカード3球団が出場する。地区優勝した球団のうち、各リーグの勝率上位2球団は自動的に地区シリーズ進出が決定。残りの球団でワイルドカード・シリーズ(2勝先取制)を戦い、上位シード球団が全試合ホームで開催する。

     地区シリーズは各リーグの第1シードが第4シードと第5シードの勝者、第2シードは第3シードと第6シードの勝者と対戦。また、ポストシーズン出場をかけた「163試合目」は廃止され、すべてのポストシーズン出場枠はあらかじめ定められたタイブレークのルール(直接対決の勝敗など)に従って決定される。

    フィールド上のルール変更は?

     2022年シーズンにおける最大の変更はユニバーサルDHの導入。コロナ禍で行われた2020年シーズン同様、今季からは両リーグで指名打者制が採用される。

     2023年シーズン以降は、現役選手4名、メジャーリーグ機構が任命する6名、審判員1名から構成される委員会により、ピッチクロック導入、守備シフト制限、ベースサイズ拡大、ストライク自動判定といった新しいルールについて決定が行われる。45日前に選手たちに通知することで新ルールの実施が可能となる。

    ダブルヘッダーと延長戦はどうなるの?

     どちらもコロナ以前のルールに戻される。ダブルヘッダーは9イニング制で行われ、延長戦のタイブレーク制(無死二塁からスタート)も廃止される。

    各球団のFA選手との契約は解禁されたの?

     労使協定が正式に締結され、現地時間3月11日午後7時にFA市場が再開された。まだ200人前後のFA選手が市場に残っており、マイナーFAの選手も数百人いる。

    市場に残っている大物FA選手は?

     メジャーリーグ公式サイトのFA選手トップ25に名を連ねていた選手のうち、カルロス・コレア、クリス・ブライアント、トレバー・ストーリー、フレディ・フリーマン、クレイトン・カーショウ、ニック・カステヤーノス、カイル・シュワーバー、カルロス・ロドン、マイケル・コンフォート、アンソニー・リゾ、ネルソン・クルーズが市場に残っている。日本人選手では鈴木誠也と菊池雄星も市場に残ったままである。

    トレードはどうなるの?

     FA選手との契約と同様、すでに解禁されている。マット・オルソン(アスレチックス)、ソニー・グレイ(レッズ)、クレイグ・キンブレル(ホワイトソックス)らの動向が注目される。

    年俸調停はどうなるの?

     年俸調停権を持つ選手のうち、200人近くの年俸がまだ確定していない。球団と選手が希望額を交換する期限日は現地時間3月22日となっており、合意できなかった場合の年俸調停はシーズン中に行われる。

    ルール5ドラフトはどうなるの?

     例年ウィンター・ミーティング期間中に行われるが、今季のルール5ドラフト(メジャー部門)は中止されることが決まった。

    労使協定のその他の重要項目は?

     最低保証年俸の引き上げ(今季は70万ドル)、調停前ボーナスプールの新設(年間5000万ドル)、ぜいたく税の上限ラインの引き上げ(今季は2億3000万ドル)、ドラフト全体1~6位指名権の抽選制度の導入、シーズン中の選手オプション回数の制限(5回まで)などが合意内容に含まれている。

    新しい労使協定が2022年シーズンに与える影響は?

     プロスペクトのサービスタイム操作対策の新ルールが設けられたため、開幕ロースター入りするプロスペクトが増える可能性がある。また、オプション回数の制限によってロースターの流動性にも影響が出るだろう。

    ドラフトの変更点は?

     タンキング抑制の一環として、全体1~6位指名権の抽選制度が導入される。ポストシーズンに出場できなかった18球団が抽選に参加し、勝率の逆順で当選確率が決まる(勝率ワースト3球団は全体1位指名権を得る確率がそれぞれ16.5%)。

    国際ドラフトはどうなったの?

     現時点では結論が保留されている。現地時間7月25日までに導入するか否かが決定され、メジャーリーグ選手会が導入に同意すれば、それと引き換えにクオリファイング・オファー制度が廃止される。国際ドラフトが導入されない場合、クオリファイング・オファー制度は維持される。

  • オーナー満場一致で承認 5年間有効の新労使協定の主な内容は?

    2022.3.11 11:12 Friday

     日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉が合意に達し、30球団のオーナーが満場一致でこれを承認したことにより、2022年から2026年まで5年間有効の新しい労使協定が正式に締結された。各球団の選手は日本時間3月14日にキャンプ地へ集合し、同18日からオープン戦がスタート。そして、日本時間4月8日にレギュラーシーズン開幕(162試合制)を迎える。なお、延期されていたルール5ドラフトのメジャー部門は中止されることが決定したようだ(マイナー部門は昨年12月に開催)。

     当初の予定から1週間遅れでスタートすることになった2022年のレギュラーシーズン。日本時間10月3日に閉幕予定だったが、これを3日間延長し、ダブルヘッダーも活用しながら各球団が162試合を消化していく。なお、ダブルヘッダーの7イニング制は廃止されて9イニング制が復活し、延長戦を無死二塁からスタートするタイブレーク制も廃止される。ポストシーズン出場枠は12球団に拡大され、ユニバーサルDH(両リーグ指名打者制)が導入されることも決まった。

     現地メディアの報道によると、ワクチン未接種の選手はカナダ(要するにブルージェイズの本拠地ロジャース・センター)でプレーできず、ワクチン未接種が原因でカナダでの試合を欠場した場合、その試合分のサラリーとサービスタイムは与えられないという。また、2023年シーズンからはレギュラーシーズンの対戦カードにバランス調整が加えられ、同地区内での対戦を減らし、別リーグを含む全球団(要するに他の29球団)との対戦が組まれることが決まったようだ。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、今回の労使協定の主な内容は以下の通り。

    ◆最低保証年俸
    2022年:70万ドル
    2023年:72万ドル
    2024年:74万ドル
    2025年:76万ドル
    2026年:78万ドル

    ◆ぜいたく税の上限ライン
    2022年:2億3000万ドル
    2023年:2億3300万ドル
    2024年:2億3700万ドル
    2025年:2億4100万ドル
    2026年:2億4400万ドル

    ※ペナルティを科すラインとして上記の基準額、2番目の基準額(上記+2000万ドル)、3番目の基準額(上記+4000万ドル)に次ぐ4番目の基準額(上記+6000万ドル)が新たに設定された。基準額を超えるたびにペナルティが重くなっていくが、一部ではメッツのスティーブ・コーエン・オーナーの暴走を抑制するために4番目の基準額が新設されたと言われている。

    ◆調停前ボーナスプール(新設)

     総額5000万ドルをアウォード投票の結果や個人成績に基づいて上位100名の選手に分配する。分配基準についてはメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会が協力して決定。この制度を昨季に当てはめると、たとえばサイ・ヤング賞を受賞したコービン・バーンズ(ブリュワーズ)のサラリーは60万8000ドルから420万ドルに大幅アップし、新人王のランディ・アロザレーナ(レイズ)とジョナサン・インディア(レッズ)のサラリーも3倍以上に跳ね上がるはずだった。

    ◆ドラフト上位指名権の抽選制度

     全体1位から6位までの指名権を抽選で決定。ポストシーズンに出場しなかった18球団が対象となり、抽選オッズは勝率の逆順に設定される(勝率ワースト3球団の当選確率は16.5%)。ただし、収益分配金を受け取る側の球団(簡潔に言えばスモールマーケット球団)は3年連続で抽選に参加することはできず、収益分配金を支払う側の球団(簡潔に言えばビッグマーケット球団)は2年連続で抽選に参加することはできない。

    ◆国際ドラフト

     今年7月25日(現地時間)までにメジャーリーグ選手会が国際ドラフトの導入に賛成した場合、それと引き換えにクオリファイング・オファー制度を撤廃する。国際ドラフトは20巡目まで指名が行われ、毎年600人以上が指名される。指名を受けた選手には契約金が保証され、契約金の総額は年間2000万ドル以上増加する見込み。野球発展途上国(過去3年の指名割合が0.5%未満の国)から選手を指名した球団は追加の指名権を与えられる。

    ◆ルール変更

     2023年から現役選手4名、メジャーリーグ機構によって任命される6名、審判員1名による委員会が設立され、ピッチクロック導入、ベースサイズ拡大、守備シフト制限、ストライク判定の自動化といったルール変更の採択を担う。この委員会はメジャーリーグ選手会にルール変更を通達してから45日以内に実施する権限を持つ。

    ◆その他

     新人王投票で1位または2位にランクインした新人選手には1年分のサービスタイムが与えられる。また、トップ・プロスペクトを開幕ロースターに登録した球団は、その選手が新人王投票のトップ3、もしくはMVP投票かサイ・ヤング賞投票のトップ5にランクインすれば、ドラフト指名権を獲得できる。

     ポストシーズンは12球団で行われ、地区優勝した球団のうち、各リーグの勝率上位2球団はポストシーズンの第1ラウンドを免除され、第2ラウンド(地区シリーズ)からの出場となる。さらに、ユニバーサルDHが導入され、1人の選手を1シーズンにマイナーへオプション(降格)できる回数は最大5回までに制限されることが決まった。

  • 選手会が26対12で機構側の提案を受け入れ 日本時間4月8日開幕へ

    2022.3.11 05:55 Friday

     日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉がついに合意に達し、日本時間4月8日レギュラーシーズン開幕への道が開かれた。米メディアの報道によると、選手会は機構側からの最終提案について投票を行った結果、賛成26、反対12で機構側の提案を受け入れることを決定。労使協定の締結には双方による批准が必要であるものの、これは形式的な手続きであり、問題なく完了するとみられている。99日間にわたるロックアウトにようやく終止符が打たれた。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーがレギュラーシーズン開幕の再延期を発表した翌日、交渉決裂から一転して念願の交渉合意に至った。機構側は最終提案のなかでぜいたく税の上限ライン、最低保証年俸、新設される調停前ボーナスプールについてさらに条件を引き上げ、選手会に譲歩。今回の労使協定の有効期限は5年間であり、ユニバーサルDHの導入、ドラフト上位指名権の抽選制度、有望株のサービスタイム操作対策、12球団によるポストシーズンなども含まれている。前日の交渉決裂の原因となった国際ドラフトは、7月まで交渉期限を延ばし、引き続き話し合いが行われることになった。

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、機構側の最終提案に対し、選手会役員8名は満場一致で反対したものの、30球団中26球団が賛成し、トータルでは賛成26、反対12で機構側の提案を受け入れることが決まったという。各球団の選手たちがこれ以上労使交渉を引き延ばすよりもプレーを再開することを望んだ結果、交渉合意に至った。

     レギュラーシーズン開幕は日本時間4月8日が予定されており、当初の予定から1週間遅れでの開幕となる。最初の1週間分の試合は再設定され、162試合制のシーズンが開催される。「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は、9イニング制のダブルヘッダーが復活し、延長戦を無死二塁からスタートするタイブレーク制は廃止される予定であることを伝えている。

     正式に労使協定が成立したあとは、いよいよ移籍市場の動きが再開する。カルロス・コレア、フレディ・フリーマン、クリス・ブライアント、トレバー・ストーリーなど、まだ200人以上のFA選手が市場に残っており、トレードなども含め、シーズン開幕までの4週間、慌ただしい日々が続きそうだ。

  • ついに労使交渉が合意! 162試合開催へ 移籍市場もまもなく再開

    2022.3.11 05:17 Friday

     日本時間3月11日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉がついに合意に達した。合意への障害となっていた国際ドラフトとクオリファイング・オファー制度については、交渉期限を7月25日(現地時間)とすることで合意し、機構側が調停前ボーナスプールを年間5000万ドルまで引き上げるなど、金銭面でさらなる譲歩を見せたことにより、選手会は機構側が提示した条件を受け入れた。オープン戦は日本時間3月18日、レギュラーシーズンは同4月8日にスタートする見込みで、移籍市場もまもなく再開される。

     国際ドラフトの導入をめぐって労使交渉が決裂し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーがレギュラーシーズンのさらなる開幕延期を発表してから一夜明けた今日、まずは国際ドラフトの問題を解決するために労使交渉が再開された。両者は今すぐに決めるのではなく、国際ドラフトの導入とクオリファイング・オファー制度の撤廃について、交渉期限を7月25日(現地時間)とすることで合意。この期限までに選手会が国際ドラフトの導入に同意すれば、2024年から国際ドラフトが導入され、選手会が拒否し続ければ、国際FA契約とクオリファイング・オファー制度は現状維持となる。

     その後、主に金銭面の条件について労使交渉が行われ、機構側はぜいたく税の上限ライン、最低保証年俸、調停前ボーナスプールの金額について、それぞれ条件を引き上げて選手会に譲歩。そのうえでレギュラーシーズンを162試合開催するための交渉期限が日本時間3月11日午前5時(現地時間3月10日午後3時)であることを通告し、選手会は機構側からの最終提案を受け入れることを決めた。

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、オープン戦は日本時間3月18日(もしくは19日)、レギュラーシーズンは同4月8日にスタートする見込み。レギュラーシーズンは162試合開催となり、開幕が1週間遅れる分は9イニング制のダブルヘッダーなどで消化されるようだ。新しい労使協定がオーナーと選手会によって批准され次第、トレードやFA契約といった移籍市場の動きも再開される。レギュラーシーズン開幕に向けて、慌ただしい1カ月がついに始まる。

  • カージナルスのトップ2有望株 親友コンビが目指すメジャーの舞台

    2022.3.10 12:30 Thursday

     2020年1月、カージナルスとレイズのあいだで成立したトレードは、2人の有望株を同じ球団に所属させることになった。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでカージナルス1位のノーラン・ゴーマン(2018年カージナルスドラフト1巡目指名)と同2位のマシュー・リバトーア(前述のトレードでレイズから加入)だ。幼い頃からの友人であるだけでなく、AAA級メンフィスでルームメイトでもある2人は、互いに支えながらメジャーの舞台を目指している。

     2018年のドラフトでそれぞれカージナルスとレイズから1巡目指名を受けたゴーマンとリバトーアは、ともにアリゾナ州フェニックスで生まれ育ち、野球を始めた頃からの友人だった。リバトーアがカージナルスに移籍してきた2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でマイナーのシーズンが開催中止となったが、昨季はリバトーアがAAA級で開幕を迎え、ゴーマンも6月下旬にはAA級からAAA級へ昇格。親友コンビは再びチームメイトとしてプレーすることになり、ルームメイトにもなった。

     互いの才能を認め合う両者だが、ルームメイトとして支え合っていることもそれぞれにとって大きな助けとなっているようだ。ゴーマンによると「家に帰ってからも野球について話し合うことはあったが、夜遅くまで考えすぎるようなことはなかった」という。自分たちは今どの位置にいるのか、そこから抜け出すためにはどうすればいいか、そういったことを2人で話し合うことでストレスやプレッシャーから解放された。「そうした時間は僕にとって常に貴重だった」とリバトーアは言う。

     昨季、リバトーアはAAA級で22試合に登板して9勝9敗、防御率4.04、123奪三振、ゴーマンはAA級とAAA級の2階級合計で119試合に出場して打率.279、25本塁打、75打点、OPS.814を記録。両者とも今季中のメジャー昇格が確実視されており、現在行われているマイナーキャンプでは2020年ドラフト1巡目指名のジョーダン・ウォーカーとともに最も注目を集める存在となっている。

     三塁が本職のゴーマンは、ノーラン・アレナドの加入により昨季から二塁の守備に挑戦しているが、「試合に臨む姿勢は変わらない。三塁手はパワーヒッターであることが望ましいけれど、その打力を二塁手として発揮できれば、より大きな戦力になるよね」とコンバートを前向きに捉えている。リバトーアも「彼が味方でいる限り、ポジションは関係ないよ。彼はフェンスまで打球を飛ばすことができるし、僕はその能力を信用しているからね」と親友の才能に全幅の信頼を寄せる。

     リバトーアの移籍で2人がチームメイトとなって今季が3年目。カージナルスでは名捕手ヤディアー・モリーナが今季限りでの現役引退を表明し、1つの時代が終わりを迎えようとしているが、互いに支え合う親友コンビがナ・リーグ最多11度のワールドシリーズ制覇を誇る名門球団の未来を担っていく。

  • 新たな争点となった国際ドラフト導入 機構側が提案も選手会は猛反対

    2022.3.10 10:30 Thursday

     労使交渉が決裂し、レギュラーシーズン開幕の再延期が決定したメジャーリーグだが、金銭面の条件での歩み寄りが進むなかで新たな争点となったのが国際FA選手を対象とした国際ドラフトの導入だった。メジャーリーグ機構が国際ドラフトの導入を提案したものの、メジャーリーグ選手会はラテンアメリカ出身の選手を中心に猛反対。国際ドラフトが導入されることによって入団する球団を選べなくなり、契約金を得る人数や契約金の額などが制限されてしまうことを懸念しているようだ。

     機構側は選手会に対して以下の3つの選択肢を提示したことが報じられている。

    【1】クオリファイング・オファー制度の撤廃と引き換えに国際ドラフトの導入を受け入れる

    【2】クオリファイング・オファー制度を維持し、国際FA選手の契約システムも既存のままとする

    【3】クオリファイング・オファー制度の撤廃に同意し、次のオフシーズンに国際ドラフトの導入を再検討する機会を設ける

     選手会はこの3つの選択肢をいずれも拒否。なお、3つ目の選択肢では、選手会が国際ドラフトの導入に反対し続けた場合、機構側が一方的に2024年シーズン終了後に労使交渉を再開できる権利を持つことになっていたようだ。

     選手会はクオリファイング・オファー制度の撤廃と国際ドラフトの導入についての交渉期限を今年11月まで引き延ばすことを提案。しかし、機構側は3つの選択肢以外の方法は認めず、最終的にはレギュラーシーズンの再延期を発表した。

     フェルナンド・タティスJr.(パドレス)は国際ドラフトの導入について「国際ドラフトはドミニカ共和国の野球を殺してしまうだろう。なぜなら、契約金を得られる若者がたくさんいるのに、国際ドラフトの導入によって同じようにはいかなくなるからだ」と発言。タティスJr.のようなラテンアメリカ出身の選手を中心に国際ドラフトの導入に猛反対する声が上がっている。

     レギュラーシーズン開幕の再延期により、今後は試合日程、サラリー、サービスタイムの扱いなどをめぐって労使交渉がさらにもつれることが懸念されている。現時点では、最短で日本時間4月15日に開幕予定だが、本当にこの日に開幕できるかどうかは疑わしいところだ。

  • 労使交渉決裂 シーズン開幕の再延期が決定 最短で現地4月14日

    2022.3.10 10:00 Thursday

     日本時間3月10日、新しい労使協定の締結とレギュラーシーズン162試合開催を目指して労使交渉が行われたものの、国際ドラフトの導入が交渉合意への大きな障害となり、交渉は決裂。メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーはレギュラーシーズンの開幕日を日本時間4月15日(現地時間4月14日)に再延期することを発表した。この決定に対し、メジャーリーグ選手会は「追加で試合をキャンセルするというオーナーたちの決定は完全に不必要なものだ」との声明を発表し、不満を示している。

     マンフレッド・コミッショナーの声明は以下の通り。

    「162試合のシーズンを維持するための最後の努力として、今週、我々は選手会が表明した懸念に対処し、選手が直ちにフィールドに戻ることを可能にするための誠意ある提案を行いました。各球団は選手会の要求を満たすために並々ならぬ努力をしました。交渉が難航する原因となっていた主要な経済問題について、各球団はフルシーズンを維持するためにギャップを埋める方法を提案しました。残念ながら、1週間で2度目となる深夜までの交渉が行われたにもかかわらず、依然として合意には至っていません」

    「日程の理論的な実現性に基づき、追加で2シリーズ分の試合がスケジュールから外され、シーズン開幕は(現地時間)4月14日まで延期されることになりました。我々は合意に至るまで懸命に努力し、選手とファンのために大幅な改善を伴う公平な契約を提示しました。現在の状況が我々のゲームやその一部を担うすべての人々、特に我々の忠実なファンの皆様に影響を与え続けていることを私は悲しんでいます」

    「我々は選手たちに最大限の敬意を表し、最終的には彼らが提示された公平な合意を受け入れる選択をすることを願っています」

     一方、選手会は以下の声明を発表している。

    「追加で試合をキャンセルするというオーナーたちの決定は完全に不必要なものです。今日の午後、リーグ側に対して一連の包括的な提案を行ったあと、リーグ側からの回答を得られると言われていましたが、選手たちはまだ返事をもらっていません」

    「選手たちはプレーすることを望んでおり、世界最高のファンのためにフィールドに戻ることを待ち遠しく思っています。我々の最優先事項がすべての選手にとって公平な契約を締結することであるのは変わっておらず、そのために交渉を継続していくつもりです」

  • 16時間以上の労使交渉も合意には至らず 明日も引き続き交渉予定

    2022.3.9 17:20 Wednesday

    「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、メジャーリーグ選手会は対案を提示する前に選手会役員との話し合いの場を設けることを求めたようだ。これをもって日本時間3月9日の労使交渉は終了。16時間以上に及ぶ交渉が行われたものの、合意には至らなかった。なお、明日も引き続き交渉が行われる予定のため、メジャーリーグ機構は現時点ではレギュラーシーズンのさらなる試合中止を発表していない。2月末と同様にデッドラインが1日延ばされる形となった。

     今回の労使交渉ではぜいたく税の上限ラインがメインテーマの1つだったが、この点については機構側が一定の譲歩を見せたことが報じられている。機構側が提案したのは今季2億3000万ドルからスタートし、5年目の2026年には2億4200万ドルまで引き上げるというもの。選手会の希望額(今季2億3800万ドル、2026年は2億6300万ドル)には届いていないものの、希望額の差は縮まった。また、メジャー最低保証年俸についても、機構側が今季70万ドル、5年目の2026年には77万ドルという案を提示し、選手会の希望額にかなり近いものとなっている。

     一方、新設される調停前ボーナスプールについては、機構側が毎年4000万ドルを提案。選手会は今季8000万ドルからスタートし、毎年500万ドルずつ増額することを希望しているが、スタート地点を7000万ドルまで引き下げる可能性があることが報じられている。とはいえ、依然として希望額の開きは大きい。

     新たな争点となっているのは、機構側が提案している国際ドラフトだ。機構側はクオリファイング・オファー制度を撤廃するのと引き換えに国際ドラフトを導入することを提案しているが、国際FAの選手たちがプロ入り時に希望の球団を選べなくなるため、選手会は難色を示しているという。「スポーツネット」のベン・ニコルソン・スミス記者は、ぜいたく税や最低保証年俸などの金額面で歩み寄りが進んでいる一方、国際ドラフトが最大の障害となっていることを報じている。

     機構側は選手会に対して現地時間3月8日(日本時間3月9日)までに労使交渉が合意すれば、レギュラーシーズンを162試合開催し、フルシーズン分のサラリーとサービスタイムが保証されることを通告していたが、そのデッドラインは1日延期された。レギュラーシーズン162試合開催か、あるいは追加で1週間キャンセルか。すべては明日の交渉にかかっている。

  • 162試合開催に向けた労使交渉は16時間を突破 依然として交渉中

    2022.3.9 17:00 Wednesday

     日本時間3月9日、ニューヨークではメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉が行われているが、「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、現地時間午前2時30分(日本時間午後4時30分)を過ぎた時点でも交渉は打ち切られておらず、依然として合意に向けた努力が続けられているという。162試合開催のデッドラインまでに合意することを目指して開始された交渉は16時間を突破。双方が合意し、まもなく100日目を迎えようとしているロックアウトに終止符を打つことはできるだろうか。

     今回の労使交渉におけるメインテーマの1つだったぜいたく税の上限ラインについては、機構側が一定の譲歩を見せたことが報じられている。機構側が提案したのは今季2億3000万ドルからスタートし、5年目の2026年には2億4200万ドルまで引き上げるというもの。選手会の希望額(今季2億3800万ドル、2026年は2億6300万ドル)には届いていないものの、希望額の差は縮まった。また、メジャー最低保証年俸についても、機構側が今季70万ドル、5年目の2026年には77万ドルという案を提示し、選手会の希望額にかなり近いものとなっている。

     一方、新設される調停前ボーナスプールについては、機構側が毎年4000万ドルを提案。選手会は今季8000万ドルからスタートし、毎年500万ドルずつ増額することを希望しているが、スタート地点を7000万ドルまで引き下げる可能性があることが報じられている。とはいえ、依然として希望額の開きは大きい。

     新たな争点となっているのは、機構側が提案している国際ドラフトだ。機構側はクオリファイング・オファー制度を撤廃するのと引き換えに国際ドラフトを導入することを提案しているが、国際FAの選手たちがプロ入り時に希望の球団を選べなくなるため、選手会は難色を示しているという。「スポーツネット」のベン・ニコルソン・スミス記者は、ぜいたく税や最低保証年俸などの金額面で歩み寄りが進んでいる一方、国際ドラフトが最大の障害となっていることを報じている。

     機構側は選手会に対して現地時間3月8日(日本時間3月9日)までに労使交渉が合意すれば、レギュラーシーズンを162試合開催し、フルシーズン分のサラリーとサービスタイムが保証されることを通告していたが、日付が変わって現地時間3月9日に突入してからも交渉は継続されているようだ。果たして、162試合開催に向けた最後の努力は実を結ぶのだろうか。

  • 監督1年目のシーズン開始を待ち望むアスレチックス・コッツェイ

    2022.3.9 12:00 Wednesday

     アスレチックスのマーク・コッツェイは今オフ、パドレスへ移籍したボブ・メルビンの後任として監督に就任した。現在はロックアウト中のため、ロースターの40人枠に登録されている選手との接触を禁止されている状況だが、コーチ陣とは毎週ミーティングを開き、いつロックアウトが解除されてもいいように準備を進めているところだという。ロックアウトへの対応については「とにかく辛抱強くいることだね。コーチ陣としっかりコミュニケーションを取り、準備万端にしておきたい」と語っている。

     今オフ、メジャーリーグではバック・ショウォルター(メッツ)、オリバー・マーモル(カージナルス)、メルビン(パドレス)、そしてコッツェイ(アスレチックス)と4人の新監督が誕生した。ロックアウトにより行動が制限されるのは新監督にとって理想的な状況とは言えないが、コッツェイは過去6シーズンをアスレチックスのコーチとして過ごしており、「この組織における既存の人間関係は(新監督としての)プロセスを助けてくれると思う」と語る。「真っ新な状態で1年目を迎える監督よりは先行していると思うし、(ロックアウト解除後に)まだ構築できていない人間関係を築く準備もできているよ」と頼もしい。

     選手との関係性を築くだけでなく、新加入のコーチとの関係性を構築することも重要だ。今オフ、アスレチックスにはベンチコーチとしてブラッド・オースマス、打撃コーチとしてトミー・エバリッジ、打撃コーチ補佐としてクリス・クロンが新しく加わったが、オンラインでのミーティングやマイナーキャンプの視察を通して、新コーチ陣とも積極的にコミュニケーションを取っている。特にタイガースやエンゼルスでの監督経験を持つオースマスは、コッツェイにとって「よき相談相手」となっているようだ。

     アスレチックスはロックアウト解除後、複数の主力選手をトレードで放出してチーム再建に向かうことが確実視されている。その過程で新しい選手が次々にチームに加わり、コッツェイが新しく関係性を築かなければならない対象はどんどん増えるはずだが、コッツェイが準備万端の状態で彼らを迎えるのは間違いなさそうだ。

  • 脳出血による昏睡状態から奇跡の復活を目指すフィリーズ・ブリトー

    2022.3.9 11:00 Wednesday

     フィリーズのマイナーキャンプに「奇跡」の復活を目指す男が参加している。ベネズエラ出身の24歳の有望株、ダニエル・ブリトーだ。ブリトーは昨年7月下旬、AAA級の試合中に脳出血で倒れ、2度の脳手術を受けた。昏睡状態に陥り、集中治療室で2カ月近くを過ごした結果、体重は50ポンド(約22.7キロ)も減少。しかし、昏睡状態から目を覚まし、10月から理学療法をスタート。12月にはバットを振れるところまで回復した。そして今、自身の「夢」であるメジャー昇格を目指してキャンプ地のグラウンドに立っている。

     ブリトーは2014年7月に国際FAとしてフィリーズと契約。その後、着実にマイナーの階段を上り、昨季はAA級の63試合で打率.296、6本塁打、22打点、出塁率.363、OPS.820と結果を残し、AAA級に昇格後も8試合で打率.286、2本塁打、8打点、出塁率.375、OPS.982と好成績をマークしていた。ところが、7月下旬の試合中に脳出血で倒れ、脳手術を受けることに。昏睡状態に陥り、生死の境をさまよった。

     昏睡状態から目が覚めたとき、ブリトーは「(グラウンドに)戻りたいと思った」という。球団や家族、友人からのサポートによりプレーできる状態まで回復し、身体検査も無事にクリア。「僕にとって、これは奇跡だ」と本人が語るように、もう1度メジャーの舞台を目指せるチャンスがあること自体が奇跡的なことだ。「神様に感謝している。フィリーズにも感謝している」とブリトーは言う。

     2018年に二塁手部門でマイナーのゴールドグラブ賞を受賞したブリトー。守備力には定評があるだけに、昨季のような打撃成績を残すことができれば、「何があっても僕の夢なんだ」と語るメジャー昇格はグッと近付くはずだ。そして、ブリトーは自身の夢を追う過程で多くの人々に勇気を与えることになる。「自分が人々を勇気づけることができるというのは、素晴らしいことだ。もっと多くの人々に感動を与えたいというモチベーションが湧いてくる」と語るブリトーの今後に注目したい。

  • MLB機構が基金設立 オープン戦削減の影響を受けた労働者を支援

    2022.3.9 10:00 Wednesday

     メジャーリーグ機構は、長引くロックアウトによりスプリング・トレーニングの試合(オープン戦)が中止されていることについて、フロリダ州のグレープフルーツ・リーグとアリゾナ州のカクタス・リーグの労働者を支援するために100万ドルの基金を設立することを発表した。レギュラーシーズンの試合が中止となった場合は、追加の基金を設立することを後日発表する予定だという。なお、メジャーリーグ選手会もロックアウトの影響を受けた労働者への支援として、100万ドルの基金を設立することをすでに発表している。

     メジャーリーグ機構が設立した今回の基金は、各球団によって管理され、経済的な必要性に基づいて、売店係やグラウンドキーパー、警備員、クラブハウス担当者、球場職員、試合運営係といった、すべてのパートタイマーや季節労働者を支援するために使用される。

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「私たちのスポーツが新しい労使協定の締結に向けて努力するなかで、困難な時期に直面していることは承知しています。残念なことに、スプリング・トレーニングをファンにとって最高の体験にしてくれる人々が、彼ら自身の過失ではないにもかかわらず影響を受けています。メジャーリーグ機構と各球団は1つの組織として、不安定な立場にいるスタッフを支援することに引き続き尽力します」とのコメントを発表。「この基金がグレープフルーツ・リーグとカクタス・リーグの試合中によって彼らが直面している経済的な懸念を、少しでも軽減することを望んでいます」と付け加えた。

     なお、今回の基金はスプリング・トレーニングの試合の中止によって影響を受けた労働者が対象となっており、レギュラーシーズンの試合が中止された場合の基金は別途設立される見込み。日本時間3月5日に選手会が基金の設立を発表した時点で、機構側も基金の設立を準備していることが報じられていたが、それから4日が経過して正式発表に至った。

  • 明日合意できずならシーズン再短縮 15日以上短縮でFA資格に影響

    2022.3.8 13:00 Tuesday

    「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者などの報道によると、メジャーリーグ機構はメジャーリーグ選手会に対して日本時間3月9日の労使交渉で合意できた場合、2022年のレギュラーシーズンを162試合開催することを提案しているようだ。ただし、合意できなかった場合、すでに1週間短縮されているレギュラーシーズンをさらに1週間短縮することを発表する予定だという。さらに交渉がもつれ、レギュラーシーズンが15日以上短縮されることになった場合、選手のFA資格に影響が出てくる。

     メジャーリーグではサービスタイム(メジャー登録日数)が6年に達した選手にFA資格が与えられることになっている。サービスタイムは172日を1年とカウントするため、2022年のレギュラーシーズンが172日以上開催されれば、選手は短縮シーズンであっても1年分のサービスタイムを得られる。2022年のレギュラーシーズンは当初186日間の予定だったため、2週間(=14日)短縮されたとしても、選手のFA資格にはそれほど大きな影響は出ない。

     しかし、レギュラーシーズンが15日以上短縮されるような事態になれば、話は変わってくる。レギュラーシーズンが172日未満となり、1年を通してメジャーでプレーしたとしても1年分のサービスタイムを得られなくなってしまうからだ。たとえば、大谷翔平(エンゼルス)は昨季終了時点でサービスタイムがちょうど4年のため、最短で2年後(2023年シーズン終了後)にFAとなる。ところが、今季のサービスタイムが1年未満となった場合、FA市場に出るのは最短でも2024年シーズン終了後となってしまうのだ。

    「MLBトレード・ルーマーズ」では一つの例として、4月末までの試合がすべてキャンセルされた場合を想定。この場合、レギュラーシーズンは31日短縮されて155日間となる。たとえば、昨季までのサービスタイムが5年17日だった場合、この選手は155日を加えてサービスタイムが6年に達し、今季終了後にFAとなる。しかし、昨季までのサービスタイムが5年16日の選手は、155日を加えても5年171日となり、今季終了後にFA資格を得ることができなくなる。当然のことだが、シーズンが短縮されればされるほど、FA資格に影響が出る選手は増える。

     FA資格を得るのが1年遅れると、FA時の年齢が1歳増え、それはもちろんFA市場で得られる契約規模にも影響する。FA資格を得るのが遅れることは、選手にとって死活問題なのだ。よって、選手会は短縮シーズンでも1年分のサービスタイムを得られるように特例措置を求める可能性が高い。サービスタイムの扱いが新たな火種となって労使交渉がさらにもつれることも懸念されるため、労使交渉の早期決着が望まれる。

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