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  • マーリンズのキム・アングGMってどんな人? MLB公式サイトが特集

    2020.11.14 13:00 Saturday

     マーリンズはキム・アングをゼネラルマネージャー(GM)に指名し、メジャーリーグの歴史に新たな1ページを刻んだ。アングは1990年にインターンとしてホワイトソックスに加わり、それ以来30年以上にわたって球界に関わってきた。ドジャース、マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツなどでGM候補に挙がったこともあり、「いつGMになってもおかしくない」と言われていたほどの人材だ。そんなアングについて、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスが詳しく紹介している。

    【1】アングはロングアイランドとニュージャージーで育った子供のころ、他のスポーツに加えてソフトボールをプレーしていた。12歳までメッツの本拠地があるクイーンズに近いところに住んでいたにもかかわらず、ヤンキースのファンだった。

    【2】アングはシカゴ大に通い、4年間ソフトボールのチームでプレーした。インターンとしてホワイトソックスに加わり、リサーチ・アシスタントとして働き始めるまで、スポーツ組織の運営に携わることを考えたことはなかったという。

    【3】アングの野球人生は1990年にインターンとしてスタートし、ホワイトソックスは翌1991年にアングをフルタイムで雇用。1995年までに野球部門のアシスタント・ディレクターへ昇格した。1996年までホワイトソックスに残り、その後、アメリカン・リーグのウエーバーと記録のディレクターとして働き始め、トランザクションの承認やルールの適用などを担当した。

    【4】北米のメジャー男性プロスポーツチームにおいて史上初の女性GMとなったアングだが、過去にも「史上初」を経験している。ホワイトソックス時代の1995年に年俸調停の場に出席した史上初の女性となった。

    【5】アングは1998年に29歳でヤンキースのGM補佐に就任。GM補佐としては最年少だった(当時)。2001年まで4年間ヤンキースに在籍し、すべてのシーズンでワールドシリーズに進出。1998年から3年連続でワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

    【6】球界でGM補佐を務めた女性は、アングを含めてこれまでに4人いる。アング以外には、エレイン・ウェッディントン・スチュワード(レッドソックス)、ラケル・フェレイラ(レッドソックス)、ジーン・アフターマン(ヤンキース)の3人である。

    【7】アングは2001年シーズン終了後、副社長兼GM補佐としてドジャースに加入。2010年までドジャースに在籍し、4度のポストシーズン進出を経験した。ホワイトソックス時代やヤンキース時代よりも多くの年俸調停を担当し、直接年俸調停の場に出席することはほとんどなかったものの、出席時には選手側の主張を退けて球団側が勝利した。

    【8】アングはドジャース時代、トレードやフリーエージェントを含むトランザクションの意思決定にも参加していた。また、他の部門のなかではプロ・スカウティング部門を監督していた。2004年には暫定のファーム・ディレクターを務めた経験もある。

    【9】アングは2011年に野球部門の上級副社長としてメジャーリーグ機構に加わり、最高責任者のジョー・トーレの下で、コミッショナー事務局で働く最高位の女性となった。マーリンズのGMに就任するまで肩書は変わらなかった。この期間中はメジャーリーグの多様性諮問委員会のメンバーとしても活躍した。

    【10】アングは2005年のドジャースを皮切りに、長年にわたって何度もGMの採用面接を受けた(ドジャースはこのとき、ネッド・コレッティをGMに指名)。マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツなどのGM候補となっていたことが報じられている。

    【11】アングは30年以上にわたる球界でのキャリアのなかで、8度のポストシーズン進出、6度のリーグ優勝決定シリーズ進出、3度のワールドシリーズ制覇など、豊富な知識と経験を持っている。

    【12】アングは史上初の女性GMとなり、メジャーリーグ30球団の野球部門のなかで最高位の女性となった。また、アジアにルーツを持つ人物としては、前ドジャースGMで現ジャイアンツ野球部門社長のファーハン・ザイディに次いで史上2人目のGMである。

  • 好打者・レメイヒュー獲得の候補にブルージェイズなど4球団

    2020.11.14 12:00 Saturday

     今季のアメリカン・リーグMVP投票で3位となったDJ・レメイヒューはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否したが、ヤンキースは全力で引き留めに動くと見られている。そんななか、「NJ.com」のブレンダン・クティは「レメイヒューをヤンキースから引き抜く可能性があるチーム」として4球団をピックアップ。積極的な補強を展開すると噂されているブルージェイズとメッツのほか、エンゼルスとナショナルズが挙げられている。

     今オフのブルージェイズはペイロールに余裕があるため、さらなる上位進出を目指して積極的な補強を行うことが予想されている。今のところ、左腕ロビー・レイと1年800万ドルで再契約しただけだが、クティは「ブルージェイズがレメイヒューを獲得して一塁に置き、ブラディミール・ゲレーロJr.をメインの指名打者とする可能性がある」と指摘。レメイヒューは一塁だけでなく二塁や三塁も守れるため、レメイヒューの加入は選手起用に柔軟性をもたらすことになるだろう。

     また、スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツも大型補強が予想されている。来季もナショナル・リーグの指名打者制が継続されるのであれば、レメイヒューを獲得して正二塁手とし、ロビンソン・カノーを指名打者に固定することができる。また、指名打者制がなくとも、二塁・カノー、三塁・レメイヒューという布陣で戦うことも可能だ。

     エンゼルスはペリー・ミナシアン新GMが投手補強を最優先に行うことを明言している。しかし、この球団はアート・モレノ・オーナーの「鶴の一声」によって有力野手の補強を行ってきた歴史がある。クティは「すでにマイク・トラウトとアンソニー・レンドンがいる打線にレメイヒューが加わるとすれば非常に面白い」と述べている。

     また、ナショナルズは若き強打者のフアン・ソトをサポートする援護砲を必要としている。内野のポジションにも空きがあるため、レメイヒューは理想的な存在と言えるだろう。

     ちなみに、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は4年6800万ドルでブルージェイズと契約するとの予想を出している。ヤンキースはこの2年間で球界トップクラスの打者へと変貌を遂げたレメイヒューを引き留めることができるだろうか。

  • MVP受賞のWソックス・アブレイユ ラルーサ新監督を歓迎

    2020.11.14 11:30 Saturday

     アメリカン・リーグのMVPに選出されたホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)は、MVPが発表される数時間前に初めてトニー・ラルーサ新監督と話をしたという。アブレイユによると、新監督との会話は短かったようだが、「良い話ができた」とのことだ。リック・レンテリア前監督と非常に親しい関係だったこともあり、アブレイユはレンテリアの解任を悲しんでいたが、殿堂入りの名将がチームの新監督に就任したことをポジティブに捉え、すでに来季に向けて気持ちを切り替えている。

     アブレイユは「僕は彼を歓迎するよ」と語り、ラルーサには「僕があなたをサポートします」と伝えたという。「ラルーサは球史で最も優れた監督の一人だ。僕もそれは知っていたし、(彼の実績は)リスペクトしなければならないものだと思う。僕たちは彼と上手くやっていけるだろう」とアブレイユ。すでにアルバート・プーホルス(エンゼルス)に連絡を取り、カージナルス時代のラルーサについて情報収集を済ませているようだ。

     アブレイユはラルーサについて「彼は僕たちの監督であり、前にも言ったように、彼の監督としての実績はトップクラスだ。僕たちは球史で最も優れた監督の一人の下でプレーする機会を得られるんだよ」と語り、歴代3位の通算2728勝を記録している名将の下でプレーできることに興奮を隠さない。

     また、チームリーダーとして「彼は僕を頼りにすることができる。一人の選手として、僕たちが監督のためにできることは、一生懸命にプレーして監督をリスペクトすることだ。物事がどうなるかはシーズンが始まってから見てみよう」と述べ、2011年以来10年ぶりの現場復帰となる76歳の名将をサポートしていくことを明言した。

     アブレイユは「僕たちは今季ポストシーズンに進出したけど、それだけでは十分じゃない。僕たちは勝たなければならない。才能豊かな選手が揃っているし、勝つための戦力はある。もう言い訳はできない。勝つしかないんだ」と語る。ワールドシリーズ制覇という目標のためにラルーサを現場に連れ戻したホワイトソックスの狙いは的中するのか。来季の戦いぶりが楽しみだ。

  • バリアを破った女性たち ナックル姫・吉田えりの名前も

    2020.11.14 11:00 Saturday

     日本時間11月14日、キム・アングがマーリンズのゼネラルマネージャー(GM)に就任することが決定し、メジャーリーグ史上初となる女性GMが誕生した。メジャーリーグ公式サイトでは「キム・アングは歴史を作った」とアングを祝福する一方、「女性はこれまでにも球界のバリアを破ってきた」として過去に球史に名を刻んだ女性たちを紹介。メジャーリーグ史上初の女性コーチとなったアリッサ・ナッケン(ジャイアンツ)のほか、「日本初の女性プロ野球選手」として「ナックル姫」こと吉田えりの名前も登場する。

     アングは女性としては史上初、アジアにルーツを持つ人物としてはドジャースGMのファーハン・ザイディに次いで史上2人目のGMとなった(アングは中国、ザイディはパキスタンにルーツを持つ)。また、北米のメジャーな男性プロスポーツチームで女性がGMを務めるのは史上初であると考えられている。これまでにメジャーリーグのコミッショナー事務局のほか、ホワイトソックス(1990~96年)、ヤンキース(1998~2001年)、ドジャース(2002~11年)の3球団でフロントオフィスの一員として働いた経験がある。

     ナッケンは今年1月にジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督のコーチング・スタッフに加入。「メジャーリーグ・アシスタントコーチ」の肩書を与えられ、女性がメジャーリーグのチームでフルタイムのコーチを務めるのは史上初の快挙となった。2019年シーズン終了後にはヤンキースがレイチェル・バルコベック、カブスがレイチェル・フォールデンをマイナーのコーチとして採用。メジャーリーグの球団組織におけるフルタイムのコーチはこの2人が史上初であると考えられている。

     吉田は「日本初の女性プロ野球選手」として、ナックルボーラーであることや2009年に神戸9クルーズでプレーしたあと、アメリカの独立リーグでもプレーしたことなどが紹介されている。ジェシカ・メンドーサがメジャーリーグの全国放送(ESPN)で解説者を務めるなど、球界における女性の活躍の場はどんどん広がっており、アングのGM就任も多くの球界関係者から祝福の声が上がっている。

  • キャッシュマン「キム・アングは私にとって欠かせない存在だった」

    2020.11.14 10:00 Saturday

     メジャーリーグの歴史に新たな1ページが刻まれた。マーリンズは日本時間11月14日、キム・アングが史上初の女性ゼネラルマネージャー(GM)となったことを発表。アングは「GMになる」という自身の夢をついに実現させた。ここに至るまでのキャリアで重要なステップとなったのが1998年にヤンキースでGM補佐に就任したことだ。当時アングをGM補佐として採用し、現在に至るまでヤンキースのGMを務めているブライアン・キャッシュマンは「彼女は私にとって欠かせない存在だった」と述べ、アングのマーリンズGM就任を祝福した。

     アングは1998年に29歳でヤンキースのGM補佐に就任。そのポジションに就いた史上2人目の女性だっただけでなく、当時のメジャーリーグのGM補佐で最年少だった。キャッシュマンは「キムがマーリンズのGMに指名されたと聞いて本当にワクワクしたよ」と大喜び。「人々が夢を叶えるところを目にするのは素晴らしいことだ。私が知っている限りでは、GMになることは彼女の夢だったからね」と語った。

     アングは1998年から2001年までの4シーズン、キャッシュマンの下でGM補佐を務め、最初の3シーズンはいずれもワールドシリーズを制覇。4年目は惜しくもワールドシリーズでダイヤモンドバックスに敗れた。当時のヤンキースでスター遊撃手として活躍していたのが、現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターだ。このときの縁がアングのマーリンズGM就任を後押ししたと見られている。

     キャッシュマンは「当時からキムは疲れ知らずで献身的なエグゼクティブだったが、その後も自身の才能を最大限に発揮するために絶え間なくスキルを身につけてきた。彼女は物腰の柔らかさや人脈を築く素晴らしい能力だけでなく、豊富な経験や知識をマーリンズに提供するだろう。そして、それらは大いに役立つはずだ。彼女とマーリンズ球団に祝福の言葉を贈りたい」と述べ、アングの新たな挑戦にエールを送った。

  • 史上初の女性GMが誕生! キム・アングがマーリンズGMに就任

    2020.11.14 01:00 Saturday

     メジャーリーグのみならず、北米のメジャー男性プロスポーツ史上初となる女性ゼネラルマネージャー(GM)が誕生した。日本時間11月14日、マーリンズは2011年からメジャーリーグのコミッショナー事務局で上級副社長を務めていたキム・アングがGMに就任したことを発表。「メジャー30球団の野球部門で最も地位の高い女性となり、北米のメジャー男性プロスポーツチームのGMとして採用された初めての女性であると思われる」と紹介した。

     キム・アングは中国系アメリカ人であり、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは「アジア系アメリカ人がメジャーリーグのGMに就任するのは史上初めて」と伝えている。1990年にシカゴ大を卒業してインターンとしてホワイトソックスに加わり、1995年には当時のロン・シューラーGMの下で野球部門のアシスタント・ディレクターに就任。年俸調停の場に出席した史上初の女性となった。

     1997年はアメリカン・リーグの事務所で働き、1998年にはヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMに誘われてGM補佐に就任。2002年からドジャースへ移り、2005年には空席となったGMの面接を受けた(ドジャースはネッド・コレッティを採用)。その後、マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツでもGMの採用面接を受けたが、GM就任は実現せず、2011年からはドジャースを離れてコミッショナー事務局に勤めていた。

     そして、今季限りで退団したマイケル・ヒルに代わるフロントオフィスのリーダーを探していたマーリンズのGMに就任することが決定。現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターとはヤンキースで4年間をともに過ごしており、その縁が今回のGM就任を後押ししたと見られる。ヤンキース時代にワールドシリーズ3連覇(1998~2000年)を経験しているほか、これまでに8度のポストシーズン進出を経験。今回はマーリンズを2003年以来のワールドシリーズ制覇へ導くことが期待される。

     キム・アングは「次期GMとしてマーリンズを率いることは、私のキャリアのなかで名誉なことです。この挑戦を私は軽々しく受け止めてはいません。私がこの世界に入ったとき、女性がメジャーリーグのチームを率いるなどあり得ないと思われていました。私の目標はマイアミに優勝をもたらすことです」とのコメントを発表。ジーターは「キムが豊富な知識とワールドシリーズ制覇クラスの経験をマーリンズにもたらすことを期待しています」と史上初の女性GMにエールを送った。

  • 二冠王・オズーナに10球団前後が興味 争奪戦さらに激化も

    2020.11.13 11:49 Friday

     今季ナショナル・リーグ最多の18本塁打&56打点をマークして二冠王に輝いたマーセル・オズーナをめぐって熾烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、現時点ですでに10球団前後がオズーナの獲得に興味を示しているという。クオリファイング・オファーの対象外であることも大きな魅力となっており、来季もナ・リーグで指名打者制が採用されることが決定すれば、オズーナ争奪戦に加わるチームはさらに増加すると見られている。

     オズーナは昨オフ、カージナルスからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント市場で複数年契約を目指したものの、自身の希望に見合うオファーを得られず、妥協する形でブレーブスと年俸1800万ドルの1年契約を結んだ。すると、今季は全60試合に出場して打率.338、18本塁打、56打点、OPS1.067の大活躍。フリーエージェント市場で大きな注目を集める存在となっている。

     オズーナは今季、指名打者として39試合、左翼手として19試合、右翼手として2試合にスタメン出場したが、ナ・リーグで来季も指名打者制が採用されることが決定していない段階で10球団前後が獲得に興味を示しており、指名打者制の動向次第では、オズーナをめぐる市場はさらに拡大することが予想される。獲得の際にドラフト指名権を手放す必要がないという大きなメリットもあり、今オフ最大の人気銘柄となっても決して不思議ではない。

     ブレーブスは、オズーナが今季のナ・リーグMVPに輝いたフレディ・フリーマンの援護砲として見事に機能したことを高く評価し、再契約を目指していることが報じられている。外野手の攻撃力アップが課題となっているカージナルスやジョージ・スプリンガーの流出が濃厚なアストロズ、さらなる戦力アップを目指すホワイトソックスなどもオズーナを獲得する球団の候補に挙げられており、熾烈な争奪戦が繰り広げられるのは間違いなさそうだ。

  • パドレスが右腕・クレビンジャーとの2年契約に向けて交渉中

    2020.11.13 11:02 Friday

     今年8月末にトレードで積極的な補強を展開したパドレスは、インディアンスの実力派右腕マイク・クレビンジャーの獲得に成功した。クレビンジャーがフリーエージェントとなるまであと2年保有することができるが、パドレスは1年ごとに年俸調停のプロセスで交渉するのではなく、2年契約を結ぶことを検討しているようだ。「FanSided」のロバート・マレーは、パドレスがクレビンジャーとの2年契約に向けて交渉中であることを伝えている。

     現在29歳のクレビンジャーは、メジャー2年目の2017年から3年連続で12勝以上をマーク。2018年には自己最多の200イニングを投げて207奪三振を記録するなど、インディアンス先発陣の中心的存在として活躍してきた。ところが、今季は8月に新型コロナウイルスの感染防止プロトコルを破って無断で外出していたことが発覚し、球団から謹慎処分を受けてマイナー降格。8月下旬にメジャーへ昇格したが、8月末のトレードでパドレスへ放出された。

     パドレス移籍後は4試合に先発して2勝1敗、防御率2.84と期待通りの安定したピッチングを披露。しかし、シーズン終盤に右肘を故障し、活躍を期待されたポストシーズンではわずか1イニングしか投げられなかった。レギュラーシーズンでの成績は2球団合計で8試合に先発して41回2/3を投げ、3勝2敗、防御率3.02、40奪三振となっている。

     故障が多いという明確な欠点こそあるものの、健康時にはエース級の働きが期待できるため、来季からの2年間も先発ローテーションの中心的存在となるのは間違いない。ただし、フリーエージェントとなるまであと2年のため、今回の2年契約が成立したとしても、2022年オフにフリーエージェントとなる点は変わらない。

     2年契約を結ぶことで、パドレスは今後2年間のクレビンジャーの年俸を確定させることができる。コロナ禍において、2021年の年俸を安く、2022年の年俸を高くするといった形にすることも可能だろう。一方、故障の多いクレビンジャーにとっては、2年分のサラリーが保証されることになる。両者の思惑が一致した結果の2年契約成立ということになりそうだ。

  • ヤンキースが正捕手・サンチェス放出か 地元紙が報じる

    2020.11.13 10:17 Friday

     「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ヤンキースは今オフ、正捕手ゲーリー・サンチェスへのトレードのオファーを受け付ける姿勢を示しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ヤンキースがカージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナの代理人と連絡を取っていることを報じており、ヤンキースがサンチェスの放出を検討していることを裏付ける情報となっている。ヤンキースは正捕手を変更して2021年シーズンを迎えることになるかもしれない。

     メジャーを代表する攻撃型捕手として活躍してきたサンチェスだが、自己最多の34本塁打を放った2019年から一転、今季は49試合に出場して打率.147、10本塁打、24打点、OPS.618という大不振に陥った。守備面の課題が依然として改善されていないだけでなく、波の大きい打撃でも首脳陣を悩ませており、チーム内での評価は下落。ポストシーズン7試合のうちスタメン出場したのは2試合だけだった。

     それでもトレード市場ではある程度の人気を集めると見られている。現在27歳と若く、フリーエージェントとなるまであと2年間保有できる点が最大の魅力。また、2016年からの4シーズンで105本塁打、OPS.847をマークしている打撃力も捕手としては球界屈指であり、オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績は捨てがたい。

     もしヤンキースがサンチェスを放出する方針を固めた場合、モリーナのほか、J・T・リアルミュートやジェームス・マッキャンといったフリーエージェント市場の有力捕手が来季以降の正捕手候補となるだろう。ただし、リアルミュートの獲得には巨額の契約が必要と見られており、実現の可能性は不透明だ。

     また、「ニューヨーク・ポスト」はヤンキースの今オフの最優先事項がDJ・レメイヒューとの再契約であることを指摘。レメイヒューとの再契約が成立するまでのあいだ、大きな動きを見せることはないだろうとの見通しを示している。

  • ニューヨークの2球団が名捕手・モリーナの獲得に興味を示す

    2020.11.13 09:49 Friday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、カージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナに対してカージナルスのほか、メッツとヤンキースのニューヨーク2球団を含む3~4球団が興味を示しているようだ。ヘイマンは「カージナルス残留が最有力だと思われるが、フリーエージェント市場は何が起こるかわからない」と伝えている。現在38歳のモリーナは2年契約を希望していることが明らかになっている。

     今季のモリーナは新型コロナウイルスの陽性反応による戦線離脱があったものの、42試合に出場して打率.262、4本塁打、16打点、OPS.662を記録。盗塁を11度試みられて5度刺し、盗塁阻止率45.5%をマークした。メジャー17年間をカージナルス一筋で過ごし、通算2025試合に出場して2001安打、オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、シルバースラッガー賞1度、ワールドシリーズ制覇2度など輝かしい実績を残している。

     モリーナについては、地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」が「カージナルスはモリーナとの再契約を優先し、モリーナ残留が決まってから次の補強に動くだろう」という関係者の話を紹介している。また、関係者のあいだでは「38歳のモリーナに2年契約をオファーする可能性が最も高いのはカージナルス」と見られているようだ。

     ただし、今オフのフリーエージェントの捕手市場では、J・T・リアルミュートがずば抜けた存在となっており、彼の獲得には巨額の契約が必要となるため、多くの球団がモリーナやジェームス・マッキャンといった「2番手グループ」に目を向ける可能性は十分にある。捕手の補強に費やす予算を抑えることができれば、別のポジションの補強に多くの予算を回せるからだ。

     よって、モリーナをめぐって意外な争奪戦が繰り広げられる可能性もあり、モリーナのカージナルス残留は事前に予想されていたほど簡単には実現しないかもしれない。

  • ブレーブスGM補佐のミナシアンがエンゼルスの新GMに就任決定

    2020.11.13 09:27 Friday

     エンゼルスは日本時間11月13日、ブレーブスGM補佐のペリー・ミナシアンがビリー・エプラーの後任としてGMに就任することを発表した。エンゼルスはエプラー解任後、20人前後の候補者との面談を行い、新GMの人選を進めていた。現在40歳のミナシアンは球団史上13人目のGMとなり、契約期間は4年であることが発表されている。今回の新GM決定のプロセスにおいて、オーナーのアート・モレノを元GMで球団特別補佐のビル・ストーンマンがサポートしたようだ。

     ミナシアンの父ザックはレンジャーズのクラブハウスのアシスタント・マネージャーを務めた経験があり、ミナシアンは8歳の頃からバットボーイとして球界に携わっていた。2003年にはレンジャーズでスカウトとして採用され、2009年にブルージェイズへ移籍。2017年9月からアレックス・アンソポロスの下でブレーブスのGM補佐を務め、エンゼルスでGMのポジションを手にすることになった。

     ミナシアンには2人の兄弟がおり、それぞれナショナルズのクラブハウス・コーディネーター、ジャイアンツのプロ・スカウト部長を務めている。父と兄弟が球界関係者という野球一家に生まれ、野球一家で育ってきたというわけだ。マリナーズGM補佐のジャスティン・ホランダーも最終候補者となっていたが、モレノはミナシアンにチームを任せることを選択した。

     ミナシアンはブルージェイズ時代、ドラフトでノア・シンダーガードやマーカス・ストローマンを獲得する責任者となり、国際フリーエージェント市場ではブラディミール・ゲレーロJr.と契約。2018年から地区3連覇中のブレーブスでは、アンソポロスの右腕的存在として活躍した。

     ミナシアンに求められるのは、エンゼルスを2014年以来となるポストシーズンへ導くことだ。その目標に向けて、ミナシアンは「投手の補強が最優先になると思う」と今後の展望を口にしている。GMの交代により大谷翔平の起用法にも影響があると見られるが、ミナシアンがどのようなチーム作りを進めていくか注目だ。

  • 2020年シーズンのMVP アはアブレイユ、ナはフリーマンが初受賞

    2020.11.13 08:59 Friday

     2020年シーズンの各リーグのMVPが日本時間11月13日に「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはフレディ・フリーマン(ブレーブス)がそれぞれ初受賞となった。ホワイトソックスからのMVP選出は1994年のフランク・トーマス以来26年ぶり5度目(4人目)、ブレーブスからのMVP選出は1999年のチッパー・ジョーンズ以来21年ぶり7度目(6人目)である。

     アブレイユは全60試合に出場して打率.317、19本塁打、60打点、OPS.987をマーク。60試合制の短縮シーズンでシーズン試合数と同数の60打点を叩き出し、2年連続で打点王のタイトルを獲得した。打点のほか、安打(76)、長打率(.617)、長打(34)、塁打(148)でもリーグ1位の成績を残し、チームリーダーや若手選手のメンターとしての働きも高く評価された。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、キューバ出身選手がMVPを受賞するのは、1965年のゾイロ・ベルサイエス(元広島)、1988年のホゼ・カンセコに次ぐ史上3人目の快挙。また、アブレイユは2014年に新人王を受賞しており、新人王とMVPを受賞するのは史上28人目の快挙となった。

     アブレイユは30人の投票者から1位票21、2位票8、3位票1を集め、合計374ポイントを獲得。1位票8で303ポイントのホゼ・ラミレス(インディアンス)が2位、1位票1で230ポイントのDJ・レメイヒュー(ヤンキース)が3位となり、4位は173ポイントのシェーン・ビーバー(インディアンス)、5位は172ポイントのマイク・トラウト(エンゼルス)だった。

     フリーマンは開幕前に新型コロナウイルスが重症化し、周囲を心配させたものの、全60試合に出場して打率.341、13本塁打、53打点、OPS1.102をマーク。主要部門でリーグ1位となったのは得点(51)だけだったが、打率、出塁率(.462)、長打率(.640)、OPS(1.102)はいずれもフアン・ソト(ナショナルズ)に次ぐリーグ2位の好成績だった。

     ブライアン・スニッカー監督は、開幕時は3番に据えていたフリーマンの打順をシーズン途中に2番へ変更。この采配が見事にハマり、フリーマンは3番で出場した32試合で打率.295、6本塁打、OPS.982だったのに対し、2番で出場した26試合では打率.390、6本塁打、OPS1.202という驚異的な打棒を発揮した。

     フリーマンは30人の投票者から1位票28、2位票2を集め、合計410ポイントを獲得。1位票2のムーキー・ベッツ(ドジャース)が268ポイントで2位となり、マニー・マチャド(パドレス)が221ポイントで3位、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が201ポイントで4位、ソトが172ポイントで5位にランクインした。

  • 2020年シーズンのMVP 日本時間13日午前8時から発表

    2020.11.12 13:00 Thursday

     2020年シーズンの各リーグのMVPが日本時間11月13日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでに各リーグのファイナリスト3名(=投票結果の上位3名)は発表されており、アメリカン・リーグは誰が受賞しても初受賞となる。ナショナル・リーグも過去に受賞経験があるのはムーキー・ベッツ(ドジャース)だけ。ベッツはレッドソックス時代の2018年にア・リーグMVPを受賞しており、フランク・ロビンソンに次いで史上2人目の両リーグMVPなるか注目される。

     ア・リーグのファイナリストはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ホゼ・ラミレス(インディアンス)の3名。アブレイユは60試合制のシーズンで60打点を叩き出し、2年連続で打点王のタイトルを手にした。打撃成績の各部門でリーグ上位の成績を残したほか、若手選手の多いホワイトソックスをチームリーダーとして牽引した功績も高く評価されている。

     レメイヒューは両リーグ1位となる打率.364をマークし、1900年以降の近代野球では史上初の両リーグ首位打者を達成。出塁率(.421)とOPS(1.011)もリーグ1位だった。ラミレスは直近4シーズンで3度目のファイナリスト入り。2017年と2018年は3位に終わったが、9月に打率.366、10本塁打、OPS1.294と大爆発した今季は、インディアンスでは1953年のアル・ローゼン以来67年ぶりとなるMVP受賞が期待される。

     選手間投票でのア・リーグ最優秀選手にはアブレイユが選ばれているが、FanGraphs版のWARで両リーグ1位タイの3.4を記録したラミレスを最有力候補に挙げる声もあり、1位票の行方は大きく分かれるかもしれない。

     ナ・リーグはベッツ、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、マニー・マチャド(パドレス)の3名がファイナリストに選出。ベッツの両リーグMVPに期待したいところだが、最有力候補と目されているのはラミレスと並んでFanGraphs版のWARで両リーグ1位タイの3.4を記録したフリーマンだ。

     主要部門でリーグ1位となったのは得点(51)くらいだが、打率.341、出塁率.462、長打率.640、OPS1.102はいずれもフアン・ソト(ナショナルズ)に次ぐリーグ2位の好成績。開幕前には新型コロナウイルスに感染して重症化し、周囲を心配させたが、選手間投票でナ・リーグの最優秀選手だけでなく両リーグから1名だけ選出される年間最優秀選手にも輝くほどの見事な活躍を見せた。

     ベッツは走塁や守備を加味したトータルの貢献度ではフリーマンに引けを取らないものの、打率が3割に届かないなど、見た目のスタッツではやや分が悪い。MVP投票はレギュラーシーズン終了時に行われているため、ポストシーズンで見せた素晴らしい活躍も選考材料とはならない。

     マチャドも自己ベストの打率.304、リーグ3位タイの16本塁打など好成績を残したが、「パドレスから選ぶならフェルナンド・タティスJr.のほうが相応しい」と言われるなど、インパクトに欠ける印象は否めない。混戦が予想されるア・リーグと対照的に、ナ・リーグはフリーマンの受賞がほぼ確実と言っていいだろう。

  • 来月開催のルール5ドラフト 有望株のプロテクト期限が迫る

    2020.11.12 10:50 Thursday

     日本時間12月11日に開催予定のルール5ドラフトに向けて、他球団への流出を阻止したい選手のプロテクト期限が日本時間11月21日に迫っている。各球団は自軍のルール5ドラフト対象選手が他球団から指名されるのを阻止したい場合、その選手をロースターの40人枠に登録してプロテクトする必要がある。有望株をプロテクトするためにその他の選手をロースターから外さなければならないケースもあり、各球団は戦力の維持と有望株のプロテクトのバランスに頭を悩ませることになる。

     18歳以下で契約した選手は5シーズン以内に40人枠に登録されなければルール5ドラフトで指名可能となる(19歳以上で契約した選手は4シーズン以内)。ルール5ドラフトではプロテクトされなかった選手を移籍金10万ドルを支払って獲得することができる。ただし、獲得した選手は1年を通してメジャーのロースターに登録される必要があり、もしロースターから外れる場合は5万ドルと引き換えに元所属球団へ返還される。

     今年のルール5ドラフトでは、2016年のドラフトで指名された高校生、2016年に18歳以下で国際フリーエージェントとして契約した選手、2017年のドラフトで指名された大学生が主に対象となる。

     「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングの上位100人に入っている選手では、17位のフォレスト・ウィットリー(アストロズ)、20位のマット・マニング(タイガース)、38位のノーラン・ジョーンズ(インディアンス)、51位のテイラー・トラメル(マリナーズ)、73位のブランドン・マーシュ(エンゼルス)、79位のヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)、81位のジョーダン・バラゾビック(ツインズ)の7人が対象。ただし、上位100人に入るレベルの有望株は過去5年間で全員がプロテクトされており、この7人も期限までに40人枠に登録されることが確実視されている。

     他にもカイル・ミュラー(ブレーブス)、アレックス・ファエド(タイガース)、イバン・ヘレーラ(カージナルス)といった有望株が対象となるが、彼らもプロテクトされる可能性が高い。とはいえ、過去にはルール5ドラフトからオールスター選手が誕生した例も多数あり、各球団にとって他球団で埋もれている才能を発掘するスカウティング力の見せどころとなる。

  • ストローマンとゴーズマンの残留により田中の価値が上昇?

    2020.11.12 09:50 Thursday

     メジャーリーグは日本時間11月12日にクオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕が同オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を受諾して残留することを選択した。よって、フリーエージェント市場から2人の先発投手が消えることになり、メジャーリーグ公式サイトは「両右腕の残留によって田中将大の価値が上昇する」「田中はフリーエージェント市場で2番目に優秀な先発投手だ」と伝えている。

     移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」が公開したフリーエージェント選手ランキングによると、先発投手ではトレバー・バウアーが1位、ストローマンが6位、ゴーズマンが9位、田中が10位にランクイン。ストローマンとゴーズマンの両右腕が残留を選択したことにより、田中はバウアーに次ぐ2番手の存在となった。

     今季の田中は開幕前に打球が頭部に直撃するアクシデントがあったものの、10試合に先発して48イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.56、44奪三振と例年通りの安定したパフォーマンスを披露。メジャーリーグ公式サイトは「田中は7年間で通算防御率3.74を記録し、ポストシーズンの通算10先発でも防御率3.33をマークしている」と紹介している。

     また、同サイトは田中が新人時代の2014年に右肘の内側側副靭帯を部分断裂したことにも言及。しかし、「トミー・ジョン手術を回避し、その後も肘に関連した問題には悩まされていない」と述べ、フリーエージェントで契約を結ぶ際に大きな問題にはならないとの見通しを示した。

     前出のランキングでは、田中に次ぐ11位にジェイク・オドリッジ、19位にホゼ・キンターナ、22位にジェームス・パクストン、23位にタイワン・ウォーカー、24位にギャレット・リチャーズ、31位にコリー・クルーバー、33位にチャーリー・モートンといった先発投手がランクイン。各球団は田中とこれらの投手を見比べながら、先発投手の補強を行うことになる。

  • ブレーブスが右腕・トムリンと再契約 年俸100万ドルの1年契約

    2020.11.12 09:20 Thursday

     ブレーブスは日本時間11月12日、自軍からフリーエージェントとなった右腕ジョシュ・トムリンと1年契約を結んだことを発表した。現地の報道によると、2021年シーズンの年俸は100万ドルで、2022年シーズンの契約は球団側に選択権のあるオプション(年俸125万ドルまたはバイアウト25万ドル)となっている。制球力抜群のベテラン右腕は、来季も先発とリリーフを兼任するスイングマンとしてブレーブス投手陣をサポートすることになりそうだ。

     インディアンス時代に2ケタ勝利3度の実績があるトムリンだが、2018年は32試合(うち9先発)に登板して2勝5敗、防御率6.14と絶不調。同年オフにフリーエージェントとなり、ブリュワーズとマイナー契約を結んだものの、開幕ロースター入りできずに解雇され、直後にブレーブスとマイナー契約を結んでメジャー昇格を果たした。

     2019年は自己最多の51試合(うち1先発)に登板して2勝1敗2セーブ、7ホールド、防御率3.74と持ち味を発揮。今季は先発陣に故障者が続出した影響で8月後半から9月上旬にかけて先発ローテーションの一角を担い、17試合(うち5先発)に登板して39回2/3を投げ、2勝2敗、1ホールド、防御率4.76、36奪三振をマークした。

     最大の武器は通算与四球率1.31という安定した制球力で、今季の与四球率1.82でさえキャリアで3番目に悪い数字だった。安定した制球力を維持する一方、今季は自己ベストの奪三振率8.17を記録。キャリアを通して被本塁打が多いという欠点はあるものの、ブレーブスは来季もトムリンが戦力になると判断したようだ。

     トムリンはインディアンスで9年、ブレーブスで2年プレーしており、来季がメジャー12年目のシーズンとなる。通算成績は251試合(うち150先発)に登板して65勝56敗2セーブ、8ホールド、防御率4.69、699奪三振となっている。

  • サイ・ヤング賞 アは三冠ビーバー、ナは防御率1位バウアー

    2020.11.12 08:50 Thursday

     日本時間11月12日、サイ・ヤング賞の受賞者が「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはシェーン・ビーバー(インディアンス)、ナショナル・リーグはトレバー・バウアー(レッズ)が選出された。満票受賞となったビーバーは、1972年のゲイロード・ペリー、2007年のCC・サバシア、2008年のクリフ・リー、2014年と2017年のコリー・クルーバーに次いで球団史上5人目(6度目)の受賞。一方のバウアーは球団史上初の受賞となった。

     ビーバーは12試合に先発して8勝1敗、防御率1.63、122奪三振の好成績をマーク。勝利・防御率・奪三振で両リーグ1位(勝利は1位タイ)の成績を残し、メジャー全体の投手三冠王は2006年のヨハン・サンタナ以来14年ぶりの快挙となった。

     開幕から62回1/3を投げたところでシーズン100奪三振に到達し、歴代最速記録を更新。また、今季登板した全12試合で8個以上の三振を奪い、開幕から12試合連続8奪三振以上は歴代2位の快記録となった(歴代1位は2000年のランディ・ジョンソンが記録した15試合)。

     満票受賞は2014年のクレイトン・カーショウ以来6年ぶり、ア・リーグでは2011年のジャスティン・バーランダー以来9年ぶり、インディアンスの投手としては初の快挙。210ポイントのビーバーに次いで、2位票18を獲得した前田健太(ツインズ)が92ポイントで2位となり、51ポイントの柳賢振(ブルージェイズ)が3位、50ポイントのゲリット・コール(ヤンキース)が4位、46ポイントのダラス・カイケル(ホワイトソックス)が5位にランクインした。

     バウアーは11試合に先発して5勝4敗ながら防御率1.73、100奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。ナ・リーグで唯一の防御率1点台を記録し、WHIP(0.79)、被打率(.159)、完封(2)などの部門でもリーグ1位の成績を残した。

     特にシーズン終盤のピッチングは素晴らしく、最終4先発で29イニング(平均7イニング以上)を投げ、防御率1.24、39奪三振をマーク。シーズン最終登板となった9月23日のブリュワーズ戦は中3日でマウンドに上がり、8回4安打1失点、12奪三振という圧巻のピッチングを披露した。

     バウアーは1位票27を獲得し、合計201ポイント。1位票3のダルビッシュ有(カブス)が123ポイントで2位となり、ジェイコブ・デグロム(メッツ)が89ポイントで3位、ディネルソン・ラメット(パドレス)が57ポイントで4位、マックス・フリード(ブレーブス)が15ポイントで5位にランクインした。

  • QO返答期限 ストローマンとゴーズマンは受諾して残留

    2020.11.12 07:30 Thursday

     日本時間11月12日午前7時、クオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕は同オファーを受諾して年俸1890万ドルの1年契約での残留が決定した。一方、トレバー・バウアー、J・T・リアルミュート、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガーの4選手は同オファーを拒否。この4選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償と喪失が発生する。

     2017年に13勝9敗、防御率3.09の好成績をマークするなどブルージェイズのエース格として活躍してきたストローマンは、2019年7月下旬にトレードでメッツに加入。今季は左ふくらはぎの故障で出遅れ、フリーエージェントになるための要件(サービスタイム6年)を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を表明し、1試合も登板しなかった。自身のTwitterでクオリファイング・オファーを受諾してメッツに残留することを表明。現在29歳とまだ若いため、来季好成績を残して好条件での複数年契約を目指す。

     来年1月に30歳の誕生日を迎えるゴーズマンはジャイアンツ残留が決定。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドがゴーズマンのクオリファイング・オファー受諾を伝えた。今季は速球とスプリッターのコンビネーションが効果的に機能し、規定投球回には1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92の好成績をマーク。複数年契約を得られる可能性もあったが、「厳冬」が予想される今オフは年俸1890万ドルの1年契約で残留し、来オフに改めて市場に出るのが得策と判断したようだ。ただし、ジャイアンツと契約を延長する可能性も残されている。

     バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4選手は1年1890万ドル以上の好条件を市場で得られることが確実なため、クオリファイング・オファーを拒否。返答期限までの期間中も他球団との交渉は可能だったが、同オファーを正式に拒否したことにより、いよいよ本格的に争奪戦がスタートする。

  • いよいよ明日!サイ・ヤング賞が日本時間12日午前8時から発表

    2020.11.11 13:39 Wednesday

     投手に贈られる最高の栄誉、サイ・ヤング賞の受賞者がいよいよ日本時間11月12日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでにファイナリストの顔ぶれは発表されており、アメリカン・リーグはシェーン・ビーバー(インディアンス)、前田健太(ツインズ)、柳賢振(ブルージェイズ)、ナショナル・リーグはトレバー・バウアー(レッズ)、ダルビッシュ有(カブス)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)という顔ぶれ。特にナ・リーグは僅差の争いになることが予想され、大きな注目が集まっている。

     前田がファイナリストに名を連ねたア・リーグは、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手三冠」に輝いたビーバーの満票受賞が決定的だ。メジャー全体の三冠王は2006年のヨハン・サンタナ(ツインズ)以来14年ぶりの快挙。もちろん、この年のサンタナも満票でサイ・ヤング賞を受賞している。

     前田は規定投球回以上の投手としては1900年以降で歴代2位となるWHIP0.75を記録。2000年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)が記録した0.74にはわずかに及ばなかったが、1913年のウォルター・ジョンソン(セネタース)が記録した0.78を上回る素晴らしい数字だった。成績は柳より優れているため、2位にランクインすることが有力視される。

     ビーバーの満票受賞が確実なア・リーグに対し、ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いは大混戦だ。最多奪三振のタイトルを獲得したデグロムの3年連続受賞は難しいと見られているが、対戦相手の打線の質を根拠としてデグロムこそ受賞に相応しいと主張する記者もいる。1試合の平均得点がメジャー12位までのチームとデグロムは6度対戦したが、ライバルのバウアーは1度、ダルビッシュも2度しか対戦していないのだ。

     とはいえ、現実的にはバウアーとダルビッシュの一騎打ちになると見られる。バウアーは防御率(1.73)、WHIP(0.79)、被打率(.159)、完封(2)などの部門でリーグ1位の数字をマーク。奪三振(100)と奪三振率(12.33)もデグロムに次ぐ2位の好成績だ。シーズン最終登板では中3日で12個の三振を奪い、8回4安打1失点という見事なピッチングを見せた。リーグ唯一の防御率1点台という数字はもちろん、シーズン終盤の快投も投票者に強烈なインパクトを与えたに違いない。

     一方、最多勝のタイトルを手にしたダルビッシュは、FanGraphs版のWAR(3.0)でリーグ1位の数字をマークしており、「実質的な投球内容はバウアーを上回っている」との声がある。奪三振(93)や奪三振率(11.01)ではデグロムやバウアーの後塵を拝しているが、与四球が少ないため、奪三振と与四球の比率(6.64)は両者よりも優秀。守備や運の要素を排除して算出する疑似防御率FIP(2.23)でもリーグ1位の数字を残している。

     バウアーが優勢との声も聞こえるが、最終的には投票者がどの項目を重視するかという「好み」の問題になるだろう。すでに受賞者をめぐって様々な議論が行われているが、結果発表後も激しい論争が巻き起こることは間違いなさそうだ。

  • クオリファイング・オファーの返答期限は日本時間12日午前7時

    2020.11.11 11:31 Wednesday

     今オフはトレバー・バウアー(レッズ)、J・T・リアルミュート(フィリーズ)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、マーカス・ストローマン(メッツ)、ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の6人がクオリファイング・オファーを提示された。その返答期限が現地時間11月11日午後5時(日本時間11月12日午前7時)に迫っている。同オファーの金額は年俸上位125選手の平均によって決定され、今オフは同オファーを受諾した場合、年俸1890万ドルの1年契約で残留することになる。

     クオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、その選手を失ったチームにはドラフト指名権の補償、その選手を獲得したチームにはドラフト指名権の喪失が発生する。2012年の制度開始以降、昨オフまでに90人のフリーエージェント選手が同オファーを提示されたが、受諾したのは8人だけ。そのうち2人は昨オフのホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)とジェイク・オドリッジ(ツインズ)である。

     今オフは、バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4人については同オファーの拒否が確実視されている(バウアーはすでに拒否を表明)。開幕を故障者リストで迎えたあと、フリーエージェントになる条件を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を選択したストローマンは、これまでの実績を考えれば1890万ドルという年俸は割高のように思われるが、まだ29歳という若さを武器に同オファーを拒否して市場に出ることが有力視される。

     決断が最も注目されるのはゴーズマンだ。2017年の11勝がキャリアハイ、200イニング以上は1度もなし、通算防御率4点台という投手に年俸1890万ドルはかなりの好条件のように思われるが、今季は規定投球回に1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92と自己ベスト級の好成績をマーク。すでに複数の球団が獲得に興味を示しており、複数年契約を得るチャンスでもある。

     受諾の可能性があるのはゴーズマンだけという状況だが、各選手は返答期限までにどのような答えを出すのだろうか。そして、同オファーの返答期限を過ぎれば、いよいよ本格的にフリーエージェント市場での争奪戦が幕を開ける。

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