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  • 名捕手・モリーナのニューヨーク移籍が市場に与える影響は?

    2020.11.15 11:00 Sunday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ニューヨークに本拠地を置くメッツとヤンキースの2球団がカージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナの獲得に興味を示しているという。モリーナはカージナルスとの再契約が最有力であると見られているが、ヘイマンは「フリーエージェント市場では何が起こるかわからない」と指摘。モリーナが新天地にニューヨークを選ぶ可能性もあると見ているようだ。メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーは、モリーナの移籍が市場に与える影響について分析している。

     まず、モリーナがメッツと契約した場合を考えてみよう。メッツがモリーナを獲得した場合、J・T・リアルミュートの市場に大きな影響を与えることになる。フィリーズがリアルミュートと再契約できる可能性は高まり、モリーナを逃したヤンキースがリアルミュート獲得に動くかもしれない。

     また、メッツはリアルミュートでなくモリーナを獲得することで補強資金に余裕が生まれ、その資金をトレバー・バウアーやジョージ・スプリンガーといった有力フリーエージェント選手の獲得に回すことができる。リアルミュートに大金を投じる場合よりもバランスの取れた補強を行えるかもしれない。

     さらに、スプリンガー獲得によって余剰戦力となった外野手を駒としてフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得にも動くことが可能になる。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは「メッツはスプリンガーを獲得することでリンドーア獲得も可能になる」と指摘している。

     一方、モリーナがヤンキースと契約した場合はどうなるだろうか。まず、ヤンキースはゲーリー・サンチェスの放出に動くことになるだろう。「ニューヨーク・ポスト」はすでにヤンキースがサンチェスへのトレード獲得オファーに耳を傾ける準備があることを報じている。モリーナを逃したメッツはリアルミュート獲得を狙うだろう。

     また、ヤンキースはDJ・レメイヒューとの再契約が最優先事項となっているが、リアルミュートでなくモリーナを獲得することでレメイヒューとの再契約に必要な資金を確保できる。とはいえ、ヤンキースがレメイヒューより先にリアルミュートやモリーナと契約する可能性は低く、ヤンキースはまずレメイヒューとの再契約を目指すと見られる。

     モリーナの移籍先はリアルミュートの市場、ひいては市場全体に大きな影響を与える可能性があり、今オフの移籍市場における重要なポイントの1つとなるかもしれない。

  • 40歳のベテラン左腕・ヒル WS制覇を狙える球団でのプレーを希望

    2020.11.15 10:00 Sunday

     40歳のベテラン左腕リッチ・ヒルは今季ツインズに1年契約で加入し、8試合に先発して38回2/3を投げ、2勝2敗、防御率3.03、31奪三振と実力が健在であることをアピールした。今オフは再びフリーエージェントとなり、新天地を探しているが、契約年数や年俸にはあまりこだわりがないという。メジャー16年のキャリアを誇るヒルは、ワールドシリーズ制覇を残り短いキャリアの目標に掲げており、ワールドシリーズ制覇の可能性が高いチームでのプレーを希望している。

     「WEEI」のロブ・ブラッドフォードによると、ヒルは契約年数や年俸よりもワールドシリーズ制覇の可能性を重視しているという。ヒルは「5~6年前にメジャーに戻ってきたときには想像もしなかったけど、僕は今(契約年数や年俸を気にしなくてもいいという)幸運なポジションにいると思う。新人のときに比べて考え方が変わったんだ。来季どのチームがワールドシリーズ制覇を成し遂げるかを考えているよ。僕はワールドシリーズに勝ちたいし、そのチームの一員になりたいんだ」と語っている。

     「僕は来年41歳になるけど、身体の調子はとても良い。チームに貢献できるだけの能力は持っていると思うし、チームに貢献できると思う」とヒル。昨オフ、新天地としてツインズを選んだ理由について「ツインズは2019年に100勝以上していた。ワールドシリーズ制覇を狙えるチームだと思ったからツインズを選んだんだ。残念ながら世界一にはなれなかったけどね」と明らかにした。

     地元球団かつ古巣のレッドソックスについては「とにかくブルペンを補強する必要がある。打線は優秀だし、先発ローテーションにはクリス・セールやエドゥアルド・ロドリゲスが帰ってくる。ネイサン・イバルディもいる。彼らは本当に優秀な投手だよ」とコメント。アメリカン・リーグ東部地区はレイズ、ヤンキース、ブルージェイズなど強豪揃いだが、古巣復帰の可能性は否定しなかった。

     ヒルが新天地として選んだチームは、ヒルが「ワールドシリーズ制覇の可能性が高い」と考えたチームということになる。今オフ、40歳のベテラン左腕はどのチームを新天地に選ぶのだろうか。

  • 各球団の2021年の新人王候補 レイズ・アロサレーナらが選出

    2020.11.15 09:30 Sunday

     今季はカイル・ルイス(マリナーズ)とデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)の2人が新人王に選出された。メジャーリーグ公式サイトでは、2021年シーズンの新人王候補を各球団から1人ずつ合計30人選出。ランディ・アロサレーナ(レイズ)ら今季の活躍で評価を上げた選手のほか、ディラン・カールソン(カージナルス)ら今季デビューして来季も新人王資格を残す選手、ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)らまだデビューしていない選手など、個性も才能も豊かな面々が名を連ねた。

     アロサレーナは2019年オフに有望株マシュー・リベラトーリらとのトレードでカージナルスからレイズへ移籍。今季は新型コロナウイルスの陽性反応によりメジャー昇格が8月末までずれ込んだものの、レギュラーシーズン23試合で打率.281、7本塁打、OPS1.022の活躍を見せた。その勢いはポストシーズンでも続き、10本塁打、29安打など数々の新記録を樹立。20試合で打率.377、OPS1.273という驚異的な活躍を見せ、リーグ優勝の立役者となった。来季も新人王資格を残しており、新人王候補の筆頭と見られている。

     ナ・リーグでは、今季デビューして6先発で3勝2敗、防御率1.95をマークしたイアン・アンダーソン(ブレーブス)が新人王資格を残している。ポストシーズンでも4先発で2勝0敗、防御率0.96という見事なピッチングを披露。来季は開幕から先発ローテーションの一角を担う予定となっており、こちらも新人王の筆頭候補と言えるだろう。

     メジャーリーグ公式サイトが選出した30人の顔ぶれは以下の通り。

    ◆ア・リーグ東部地区
    ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)
    ボビー・ダルベック(レッドソックス)
    デイビー・ガルシア(ヤンキース)
    ランディ・アロサレーナ(レイズ)
    ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)

    ◆ア・リーグ中部地区
    ニック・マドリガル(ホワイトソックス)
    ノーラン・ジョーンズ(インディアンス)
    ケーシー・マイズ(タイガース)
    ダニエル・リンチ(ロイヤルズ)
    アレックス・キリロフ(ツインズ)

    ◆ア・リーグ西部地区
    フォレスト・ウィットリー(アストロズ)
    ブランドン・マーシュ(エンゼルス)
    A・J・パク(アスレチックス)
    ジャレッド・ケレニック(マリナーズ)
    レオディ・タベラス(レンジャーズ)

    ◆ナ・リーグ東部地区
    イアン・アンダーソン(ブレーブス)
    シクスト・サンチェス(マーリンズ)
    トーマス・ザプッキー(メッツ)
    スペンサー・ハワード(フィリーズ)
    ケイド・キャバリ(ナショナルズ)

    ◆ナ・リーグ中部地区
    アドベルト・アルゾレイ(カブス)
    ホゼ・ガルシア(レッズ)
    タイロン・テイラー(ブリュワーズ)
    ケブライアン・ヘイズ(パイレーツ)
    ディラン・カールソン(カージナルス)

    ◆ナ・リーグ西部地区
    コービン・マーティン(ダイヤモンドバックス)
    ライアン・ロリソン(ロッキーズ)
    ジョサイア・グレイ(ドジャース)
    マッケンジー・ゴア(パドレス)
    ジョーイ・バート(ジャイアンツ)

  • フィリーズのGM探しは年越しの可能性も 決定を急がない方針

    2020.11.15 09:00 Sunday

     新型コロナウイルスの影響によって今季の入場料収入が失われ、来季の有観客開催についての見通しもハッキリしないなか、今オフの各球団の戦力補強の動きは非常にスローペースとなっている。こうした動きは事前に予想されており、フィリーズのアンディ・マクフェイル球団社長はそれを踏まえ、辞任したマット・クレンタックに代わる新たなゼネラルマネージャー(GM)ないし編成本部長の決定を急がない方針を明言していた。フィリーズのGM探しは年越しの可能性もありそうだ。

     現在フィリーズは、クレンタックの右腕的存在だったネッド・ライスに暫定GMを任せている。マクフェイルはライスへの信頼を口にし、場合によってはライスに引き続きGMを任せる可能性もあるという。数週間前、マクフェイルはGM探しについて「初期段階の調査はすでに終えている。各人物の特徴は把握しているし、あとは誰がチームにフィットするかを判断して適切に動いていくだけだ。少し時間がかかるかもしれないけどね」と長期化の可能性を示唆していた。

     とはいえ、エンゼルス(ペリー・ミナシアンGM)とマーリンズ(キム・アングGM)がすでに新たなGMを決定し、フロントオフィスのリーダーが決まっていないのはフィリーズとメッツの2球団だけ。J・T・リアルミュートとの再契約交渉という重要なタスクがある以上、決してのんびりしてはいられない。また、ブライス・ハーパー、アーロン・ノラ、ザック・ウィーラーなど有力選手を抱えている以上、2011年以来のポストシーズン進出に向けて必要な補強を進めていかなくてはならない。

     「ジ・アスレチック」の報道によると、フィリーズは早ければ来週にも候補者との面接を開始する可能性があるようだ。フィリーズは「経験豊富で手腕が証明されており、なおかつ勝利の経験がある人物」を求めており、マイケル・ヒル、ブライアン・セイビアン、クリス・アントネッティ、サッド・レバインらが条件に合うと指摘されている。しかし、一方で「あまり知られていない評価上昇中のフロントオフィスのスター」を候補として考えているとの報道もあり、具体的な候補者の名前が報じられるまでにはもう少し時間がかかりそうだ。

  • ア・リーグ王者のレイズ キアマイアー&スネル放出の可能性も

    2020.11.15 08:30 Sunday

     「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキンによると、今季アメリカン・リーグ王者に輝いたレイズが年俸総額削減のためにケビン・キアマイアーやブレイク・スネルといった高額年俸選手の放出に動く可能性があるようだ。レギュラーシーズンとポストシーズンで入場料収入を得られず、収益分配制度による分配金も受け取れない見込みのため、今季と同レベルの年俸総額を維持できない可能性が高いという。レイズの主力選手がトレード要員となれば、移籍市場の動きにも大きな影響を与えそうだ。

     エリック・ニアンダーGMは今オフのロースター編成について、「フレキシブル」に動く必要があるとの見通しを明らかにしていた。この言葉には予算上の制約に対応した動きも必要、という意味合いが込められていたのだろう。トプキンはロースターの40人枠を見渡すなかで、チーム最高年俸の2選手に注目。来季年俸が1150万ドルのキアマイアーと同1050万ドルのスネルをトレードによる放出候補として挙げた。

     キアマイアーは2022年まで(球団オプションを含めると2023年まで)、スネルは2023年まで契約が残っており、保有可能期間の長さも他球団にとって魅力となるだろう。トプキンはこの2選手が放出候補となれば、ジョージ・スプリンガーを中心とする中堅手市場、トレバー・バウアーを中心とする先発投手市場に大きな影響を与えることになると指摘する。

     年俸調停権を有している選手のなかでは、今季打率1割台の不振に苦しんだハンター・レンフローの年俸が400万ドル前後まで上昇することが予想されている。レンフローはランディ・アロサレーナの台頭もあってポストシーズンでは出場機会を減らしていたため、来季の契約をオファーされずにノンテンダーFAとなることを予想する声もある。

     また、キアマイアーとスネルが本当に放出されるのであれば、現在チームに所属している選手のなかでは筒香嘉智が最高年俸(700万ドル)となる。メジャー1年目の今季、打率1割台に終わった筒香だが、来季は同レベルの成績では許されない。2年契約の2年目となる来季はメジャーリーガーとしてのキャリアを懸けた重要なシーズンとなることは間違いない。

  • エンゼルスの新GMがやるべきこと 先発ローテ確立など5項目

    2020.11.15 08:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは日本時間11月15日、「エンゼルスのペリー・ミナシアン新GMがやるべきこと」として5つの項目をピックアップした。エンゼルスはマイク・トラウトが9年連続でMVP投票5位以内にランクインしているにもかかわらず、その期間中にポストシーズンへ進出したのは1度だけ(2014年=地区シリーズでスイープ負け)。ミナシアンはチームの課題を解決し、トラウトを再びポストシーズンの舞台へ連れていくことができるのだろうか。

     サイモンが挙げた5つの課題は「先発ローテーションの確立」「ブルペンの戦力アップ」「打線の穴埋め」「大谷翔平の起用法の確立」「アルバート・プーホルスの契約満了後に向けた準備の開始」だ。先発ローテーションはディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、グリフィン・キャニングの3人に加え、復活を期待される大谷がいるものの、質量とも不足している。サイモンはフリーエージェント市場のトレバー・バウアー、トレード市場のランス・リン(レンジャーズ)という2人の大物のほか、ジェイク・オドリッジ、ホゼ・キンターナらの名前を解決策として挙げた。

     ブルペンでは今季マイク・マイヤーズが見事な活躍を見せたものの、明らかに戦力が不足している。リアム・ヘンドリックス、ブラッド・ハンドといったトップクラスのクローザーのほか、トレバー・メイ、ジェイク・マギーといった奪三振率の高いリリーバーなどが獲得候補に挙がる。打線はデービッド・フレッチャーと二遊間コンビを形成する内野手、投手陣を支える正捕手などが補強ポイント。前者については2年連続ゴールドグラブ賞のコルテン・ウォン、後者については予算の制約上、マックス・スタッシと併用できるベテラン捕手の獲得が理想的だろう。

     大谷は今季、投打両面で期待に応えられなかったが、エンゼルスは来季も二刀流を継続させる方針だ。ただし、サイモンは「もう一度故障が発生すれば、フルタイムの野手という役割に転向させられる可能性がある」と指摘する。ミナシアンは大谷がチームに最も貢献できる方法を模索し、必要であれば投打どちらか一方に専念させるという選択をしなければならないかもしれない。そして、プーホルスの10年2億4000万ドルという巨額の契約が来季いっぱいで終了する。すでにジャレッド・ウォルシュの台頭で戦力的な穴は埋まっており、プーホルスの年俸分の予算が純粋に浮くのはミナシアンにとって朗報だ。

     エンゼルスは多くの課題を克服し、2014年以来となるポストシーズン進出を成し遂げることができるのか。まずは今オフ、ミナシアンの手腕に注目したい。

  • マーリンズのキム・アングGMってどんな人? MLB公式サイトが特集

    2020.11.14 13:00 Saturday

     マーリンズはキム・アングをゼネラルマネージャー(GM)に指名し、メジャーリーグの歴史に新たな1ページを刻んだ。アングは1990年にインターンとしてホワイトソックスに加わり、それ以来30年以上にわたって球界に関わってきた。ドジャース、マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツなどでGM候補に挙がったこともあり、「いつGMになってもおかしくない」と言われていたほどの人材だ。そんなアングについて、メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスが詳しく紹介している。

    【1】アングはロングアイランドとニュージャージーで育った子供のころ、他のスポーツに加えてソフトボールをプレーしていた。12歳までメッツの本拠地があるクイーンズに近いところに住んでいたにもかかわらず、ヤンキースのファンだった。

    【2】アングはシカゴ大に通い、4年間ソフトボールのチームでプレーした。インターンとしてホワイトソックスに加わり、リサーチ・アシスタントとして働き始めるまで、スポーツ組織の運営に携わることを考えたことはなかったという。

    【3】アングの野球人生は1990年にインターンとしてスタートし、ホワイトソックスは翌1991年にアングをフルタイムで雇用。1995年までに野球部門のアシスタント・ディレクターへ昇格した。1996年までホワイトソックスに残り、その後、アメリカン・リーグのウエーバーと記録のディレクターとして働き始め、トランザクションの承認やルールの適用などを担当した。

    【4】北米のメジャー男性プロスポーツチームにおいて史上初の女性GMとなったアングだが、過去にも「史上初」を経験している。ホワイトソックス時代の1995年に年俸調停の場に出席した史上初の女性となった。

    【5】アングは1998年に29歳でヤンキースのGM補佐に就任。GM補佐としては最年少だった(当時)。2001年まで4年間ヤンキースに在籍し、すべてのシーズンでワールドシリーズに進出。1998年から3年連続でワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

    【6】球界でGM補佐を務めた女性は、アングを含めてこれまでに4人いる。アング以外には、エレイン・ウェッディントン・スチュワード(レッドソックス)、ラケル・フェレイラ(レッドソックス)、ジーン・アフターマン(ヤンキース)の3人である。

    【7】アングは2001年シーズン終了後、副社長兼GM補佐としてドジャースに加入。2010年までドジャースに在籍し、4度のポストシーズン進出を経験した。ホワイトソックス時代やヤンキース時代よりも多くの年俸調停を担当し、直接年俸調停の場に出席することはほとんどなかったものの、出席時には選手側の主張を退けて球団側が勝利した。

    【8】アングはドジャース時代、トレードやフリーエージェントを含むトランザクションの意思決定にも参加していた。また、他の部門のなかではプロ・スカウティング部門を監督していた。2004年には暫定のファーム・ディレクターを務めた経験もある。

    【9】アングは2011年に野球部門の上級副社長としてメジャーリーグ機構に加わり、最高責任者のジョー・トーレの下で、コミッショナー事務局で働く最高位の女性となった。マーリンズのGMに就任するまで肩書は変わらなかった。この期間中はメジャーリーグの多様性諮問委員会のメンバーとしても活躍した。

    【10】アングは2005年のドジャースを皮切りに、長年にわたって何度もGMの採用面接を受けた(ドジャースはこのとき、ネッド・コレッティをGMに指名)。マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツなどのGM候補となっていたことが報じられている。

    【11】アングは30年以上にわたる球界でのキャリアのなかで、8度のポストシーズン進出、6度のリーグ優勝決定シリーズ進出、3度のワールドシリーズ制覇など、豊富な知識と経験を持っている。

    【12】アングは史上初の女性GMとなり、メジャーリーグ30球団の野球部門のなかで最高位の女性となった。また、アジアにルーツを持つ人物としては、前ドジャースGMで現ジャイアンツ野球部門社長のファーハン・ザイディに次いで史上2人目のGMである。

  • 好打者・レメイヒュー獲得の候補にブルージェイズなど4球団

    2020.11.14 12:00 Saturday

     今季のアメリカン・リーグMVP投票で3位となったDJ・レメイヒューはヤンキースからのクオリファイング・オファーを拒否したが、ヤンキースは全力で引き留めに動くと見られている。そんななか、「NJ.com」のブレンダン・クティは「レメイヒューをヤンキースから引き抜く可能性があるチーム」として4球団をピックアップ。積極的な補強を展開すると噂されているブルージェイズとメッツのほか、エンゼルスとナショナルズが挙げられている。

     今オフのブルージェイズはペイロールに余裕があるため、さらなる上位進出を目指して積極的な補強を行うことが予想されている。今のところ、左腕ロビー・レイと1年800万ドルで再契約しただけだが、クティは「ブルージェイズがレメイヒューを獲得して一塁に置き、ブラディミール・ゲレーロJr.をメインの指名打者とする可能性がある」と指摘。レメイヒューは一塁だけでなく二塁や三塁も守れるため、レメイヒューの加入は選手起用に柔軟性をもたらすことになるだろう。

     また、スティーブ・コーエンを新オーナーに迎えたメッツも大型補強が予想されている。来季もナショナル・リーグの指名打者制が継続されるのであれば、レメイヒューを獲得して正二塁手とし、ロビンソン・カノーを指名打者に固定することができる。また、指名打者制がなくとも、二塁・カノー、三塁・レメイヒューという布陣で戦うことも可能だ。

     エンゼルスはペリー・ミナシアン新GMが投手補強を最優先に行うことを明言している。しかし、この球団はアート・モレノ・オーナーの「鶴の一声」によって有力野手の補強を行ってきた歴史がある。クティは「すでにマイク・トラウトとアンソニー・レンドンがいる打線にレメイヒューが加わるとすれば非常に面白い」と述べている。

     また、ナショナルズは若き強打者のフアン・ソトをサポートする援護砲を必要としている。内野のポジションにも空きがあるため、レメイヒューは理想的な存在と言えるだろう。

     ちなみに、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」は4年6800万ドルでブルージェイズと契約するとの予想を出している。ヤンキースはこの2年間で球界トップクラスの打者へと変貌を遂げたレメイヒューを引き留めることができるだろうか。

  • MVP受賞のWソックス・アブレイユ ラルーサ新監督を歓迎

    2020.11.14 11:30 Saturday

     アメリカン・リーグのMVPに選出されたホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)は、MVPが発表される数時間前に初めてトニー・ラルーサ新監督と話をしたという。アブレイユによると、新監督との会話は短かったようだが、「良い話ができた」とのことだ。リック・レンテリア前監督と非常に親しい関係だったこともあり、アブレイユはレンテリアの解任を悲しんでいたが、殿堂入りの名将がチームの新監督に就任したことをポジティブに捉え、すでに来季に向けて気持ちを切り替えている。

     アブレイユは「僕は彼を歓迎するよ」と語り、ラルーサには「僕があなたをサポートします」と伝えたという。「ラルーサは球史で最も優れた監督の一人だ。僕もそれは知っていたし、(彼の実績は)リスペクトしなければならないものだと思う。僕たちは彼と上手くやっていけるだろう」とアブレイユ。すでにアルバート・プーホルス(エンゼルス)に連絡を取り、カージナルス時代のラルーサについて情報収集を済ませているようだ。

     アブレイユはラルーサについて「彼は僕たちの監督であり、前にも言ったように、彼の監督としての実績はトップクラスだ。僕たちは球史で最も優れた監督の一人の下でプレーする機会を得られるんだよ」と語り、歴代3位の通算2728勝を記録している名将の下でプレーできることに興奮を隠さない。

     また、チームリーダーとして「彼は僕を頼りにすることができる。一人の選手として、僕たちが監督のためにできることは、一生懸命にプレーして監督をリスペクトすることだ。物事がどうなるかはシーズンが始まってから見てみよう」と述べ、2011年以来10年ぶりの現場復帰となる76歳の名将をサポートしていくことを明言した。

     アブレイユは「僕たちは今季ポストシーズンに進出したけど、それだけでは十分じゃない。僕たちは勝たなければならない。才能豊かな選手が揃っているし、勝つための戦力はある。もう言い訳はできない。勝つしかないんだ」と語る。ワールドシリーズ制覇という目標のためにラルーサを現場に連れ戻したホワイトソックスの狙いは的中するのか。来季の戦いぶりが楽しみだ。

  • バリアを破った女性たち ナックル姫・吉田えりの名前も

    2020.11.14 11:00 Saturday

     日本時間11月14日、キム・アングがマーリンズのゼネラルマネージャー(GM)に就任することが決定し、メジャーリーグ史上初となる女性GMが誕生した。メジャーリーグ公式サイトでは「キム・アングは歴史を作った」とアングを祝福する一方、「女性はこれまでにも球界のバリアを破ってきた」として過去に球史に名を刻んだ女性たちを紹介。メジャーリーグ史上初の女性コーチとなったアリッサ・ナッケン(ジャイアンツ)のほか、「日本初の女性プロ野球選手」として「ナックル姫」こと吉田えりの名前も登場する。

     アングは女性としては史上初、アジアにルーツを持つ人物としてはドジャースGMのファーハン・ザイディに次いで史上2人目のGMとなった(アングは中国、ザイディはパキスタンにルーツを持つ)。また、北米のメジャーな男性プロスポーツチームで女性がGMを務めるのは史上初であると考えられている。これまでにメジャーリーグのコミッショナー事務局のほか、ホワイトソックス(1990~96年)、ヤンキース(1998~2001年)、ドジャース(2002~11年)の3球団でフロントオフィスの一員として働いた経験がある。

     ナッケンは今年1月にジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督のコーチング・スタッフに加入。「メジャーリーグ・アシスタントコーチ」の肩書を与えられ、女性がメジャーリーグのチームでフルタイムのコーチを務めるのは史上初の快挙となった。2019年シーズン終了後にはヤンキースがレイチェル・バルコベック、カブスがレイチェル・フォールデンをマイナーのコーチとして採用。メジャーリーグの球団組織におけるフルタイムのコーチはこの2人が史上初であると考えられている。

     吉田は「日本初の女性プロ野球選手」として、ナックルボーラーであることや2009年に神戸9クルーズでプレーしたあと、アメリカの独立リーグでもプレーしたことなどが紹介されている。ジェシカ・メンドーサがメジャーリーグの全国放送(ESPN)で解説者を務めるなど、球界における女性の活躍の場はどんどん広がっており、アングのGM就任も多くの球界関係者から祝福の声が上がっている。

  • キャッシュマン「キム・アングは私にとって欠かせない存在だった」

    2020.11.14 10:00 Saturday

     メジャーリーグの歴史に新たな1ページが刻まれた。マーリンズは日本時間11月14日、キム・アングが史上初の女性ゼネラルマネージャー(GM)となったことを発表。アングは「GMになる」という自身の夢をついに実現させた。ここに至るまでのキャリアで重要なステップとなったのが1998年にヤンキースでGM補佐に就任したことだ。当時アングをGM補佐として採用し、現在に至るまでヤンキースのGMを務めているブライアン・キャッシュマンは「彼女は私にとって欠かせない存在だった」と述べ、アングのマーリンズGM就任を祝福した。

     アングは1998年に29歳でヤンキースのGM補佐に就任。そのポジションに就いた史上2人目の女性だっただけでなく、当時のメジャーリーグのGM補佐で最年少だった。キャッシュマンは「キムがマーリンズのGMに指名されたと聞いて本当にワクワクしたよ」と大喜び。「人々が夢を叶えるところを目にするのは素晴らしいことだ。私が知っている限りでは、GMになることは彼女の夢だったからね」と語った。

     アングは1998年から2001年までの4シーズン、キャッシュマンの下でGM補佐を務め、最初の3シーズンはいずれもワールドシリーズを制覇。4年目は惜しくもワールドシリーズでダイヤモンドバックスに敗れた。当時のヤンキースでスター遊撃手として活躍していたのが、現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターだ。このときの縁がアングのマーリンズGM就任を後押ししたと見られている。

     キャッシュマンは「当時からキムは疲れ知らずで献身的なエグゼクティブだったが、その後も自身の才能を最大限に発揮するために絶え間なくスキルを身につけてきた。彼女は物腰の柔らかさや人脈を築く素晴らしい能力だけでなく、豊富な経験や知識をマーリンズに提供するだろう。そして、それらは大いに役立つはずだ。彼女とマーリンズ球団に祝福の言葉を贈りたい」と述べ、アングの新たな挑戦にエールを送った。

  • 史上初の女性GMが誕生! キム・アングがマーリンズGMに就任

    2020.11.14 01:00 Saturday

     メジャーリーグのみならず、北米のメジャー男性プロスポーツ史上初となる女性ゼネラルマネージャー(GM)が誕生した。日本時間11月14日、マーリンズは2011年からメジャーリーグのコミッショナー事務局で上級副社長を務めていたキム・アングがGMに就任したことを発表。「メジャー30球団の野球部門で最も地位の高い女性となり、北米のメジャー男性プロスポーツチームのGMとして採用された初めての女性であると思われる」と紹介した。

     キム・アングは中国系アメリカ人であり、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドは「アジア系アメリカ人がメジャーリーグのGMに就任するのは史上初めて」と伝えている。1990年にシカゴ大を卒業してインターンとしてホワイトソックスに加わり、1995年には当時のロン・シューラーGMの下で野球部門のアシスタント・ディレクターに就任。年俸調停の場に出席した史上初の女性となった。

     1997年はアメリカン・リーグの事務所で働き、1998年にはヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMに誘われてGM補佐に就任。2002年からドジャースへ移り、2005年には空席となったGMの面接を受けた(ドジャースはネッド・コレッティを採用)。その後、マリナーズ、パドレス、エンゼルス、ジャイアンツでもGMの採用面接を受けたが、GM就任は実現せず、2011年からはドジャースを離れてコミッショナー事務局に勤めていた。

     そして、今季限りで退団したマイケル・ヒルに代わるフロントオフィスのリーダーを探していたマーリンズのGMに就任することが決定。現在マーリンズの最高経営責任者(CEO)を務めるデレク・ジーターとはヤンキースで4年間をともに過ごしており、その縁が今回のGM就任を後押ししたと見られる。ヤンキース時代にワールドシリーズ3連覇(1998~2000年)を経験しているほか、これまでに8度のポストシーズン進出を経験。今回はマーリンズを2003年以来のワールドシリーズ制覇へ導くことが期待される。

     キム・アングは「次期GMとしてマーリンズを率いることは、私のキャリアのなかで名誉なことです。この挑戦を私は軽々しく受け止めてはいません。私がこの世界に入ったとき、女性がメジャーリーグのチームを率いるなどあり得ないと思われていました。私の目標はマイアミに優勝をもたらすことです」とのコメントを発表。ジーターは「キムが豊富な知識とワールドシリーズ制覇クラスの経験をマーリンズにもたらすことを期待しています」と史上初の女性GMにエールを送った。

  • 二冠王・オズーナに10球団前後が興味 争奪戦さらに激化も

    2020.11.13 11:49 Friday

     今季ナショナル・リーグ最多の18本塁打&56打点をマークして二冠王に輝いたマーセル・オズーナをめぐって熾烈な争奪戦が繰り広げられそうだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、現時点ですでに10球団前後がオズーナの獲得に興味を示しているという。クオリファイング・オファーの対象外であることも大きな魅力となっており、来季もナ・リーグで指名打者制が採用されることが決定すれば、オズーナ争奪戦に加わるチームはさらに増加すると見られている。

     オズーナは昨オフ、カージナルスからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェント市場で複数年契約を目指したものの、自身の希望に見合うオファーを得られず、妥協する形でブレーブスと年俸1800万ドルの1年契約を結んだ。すると、今季は全60試合に出場して打率.338、18本塁打、56打点、OPS1.067の大活躍。フリーエージェント市場で大きな注目を集める存在となっている。

     オズーナは今季、指名打者として39試合、左翼手として19試合、右翼手として2試合にスタメン出場したが、ナ・リーグで来季も指名打者制が採用されることが決定していない段階で10球団前後が獲得に興味を示しており、指名打者制の動向次第では、オズーナをめぐる市場はさらに拡大することが予想される。獲得の際にドラフト指名権を手放す必要がないという大きなメリットもあり、今オフ最大の人気銘柄となっても決して不思議ではない。

     ブレーブスは、オズーナが今季のナ・リーグMVPに輝いたフレディ・フリーマンの援護砲として見事に機能したことを高く評価し、再契約を目指していることが報じられている。外野手の攻撃力アップが課題となっているカージナルスやジョージ・スプリンガーの流出が濃厚なアストロズ、さらなる戦力アップを目指すホワイトソックスなどもオズーナを獲得する球団の候補に挙げられており、熾烈な争奪戦が繰り広げられるのは間違いなさそうだ。

  • パドレスが右腕・クレビンジャーとの2年契約に向けて交渉中

    2020.11.13 11:02 Friday

     今年8月末にトレードで積極的な補強を展開したパドレスは、インディアンスの実力派右腕マイク・クレビンジャーの獲得に成功した。クレビンジャーがフリーエージェントとなるまであと2年保有することができるが、パドレスは1年ごとに年俸調停のプロセスで交渉するのではなく、2年契約を結ぶことを検討しているようだ。「FanSided」のロバート・マレーは、パドレスがクレビンジャーとの2年契約に向けて交渉中であることを伝えている。

     現在29歳のクレビンジャーは、メジャー2年目の2017年から3年連続で12勝以上をマーク。2018年には自己最多の200イニングを投げて207奪三振を記録するなど、インディアンス先発陣の中心的存在として活躍してきた。ところが、今季は8月に新型コロナウイルスの感染防止プロトコルを破って無断で外出していたことが発覚し、球団から謹慎処分を受けてマイナー降格。8月下旬にメジャーへ昇格したが、8月末のトレードでパドレスへ放出された。

     パドレス移籍後は4試合に先発して2勝1敗、防御率2.84と期待通りの安定したピッチングを披露。しかし、シーズン終盤に右肘を故障し、活躍を期待されたポストシーズンではわずか1イニングしか投げられなかった。レギュラーシーズンでの成績は2球団合計で8試合に先発して41回2/3を投げ、3勝2敗、防御率3.02、40奪三振となっている。

     故障が多いという明確な欠点こそあるものの、健康時にはエース級の働きが期待できるため、来季からの2年間も先発ローテーションの中心的存在となるのは間違いない。ただし、フリーエージェントとなるまであと2年のため、今回の2年契約が成立したとしても、2022年オフにフリーエージェントとなる点は変わらない。

     2年契約を結ぶことで、パドレスは今後2年間のクレビンジャーの年俸を確定させることができる。コロナ禍において、2021年の年俸を安く、2022年の年俸を高くするといった形にすることも可能だろう。一方、故障の多いクレビンジャーにとっては、2年分のサラリーが保証されることになる。両者の思惑が一致した結果の2年契約成立ということになりそうだ。

  • ヤンキースが正捕手・サンチェス放出か 地元紙が報じる

    2020.11.13 10:17 Friday

     「ニューヨーク・ポスト」の報道によると、ヤンキースは今オフ、正捕手ゲーリー・サンチェスへのトレードのオファーを受け付ける姿勢を示しているようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ヤンキースがカージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナの代理人と連絡を取っていることを報じており、ヤンキースがサンチェスの放出を検討していることを裏付ける情報となっている。ヤンキースは正捕手を変更して2021年シーズンを迎えることになるかもしれない。

     メジャーを代表する攻撃型捕手として活躍してきたサンチェスだが、自己最多の34本塁打を放った2019年から一転、今季は49試合に出場して打率.147、10本塁打、24打点、OPS.618という大不振に陥った。守備面の課題が依然として改善されていないだけでなく、波の大きい打撃でも首脳陣を悩ませており、チーム内での評価は下落。ポストシーズン7試合のうちスタメン出場したのは2試合だけだった。

     それでもトレード市場ではある程度の人気を集めると見られている。現在27歳と若く、フリーエージェントとなるまであと2年間保有できる点が最大の魅力。また、2016年からの4シーズンで105本塁打、OPS.847をマークしている打撃力も捕手としては球界屈指であり、オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績は捨てがたい。

     もしヤンキースがサンチェスを放出する方針を固めた場合、モリーナのほか、J・T・リアルミュートやジェームス・マッキャンといったフリーエージェント市場の有力捕手が来季以降の正捕手候補となるだろう。ただし、リアルミュートの獲得には巨額の契約が必要と見られており、実現の可能性は不透明だ。

     また、「ニューヨーク・ポスト」はヤンキースの今オフの最優先事項がDJ・レメイヒューとの再契約であることを指摘。レメイヒューとの再契約が成立するまでのあいだ、大きな動きを見せることはないだろうとの見通しを示している。

  • ニューヨークの2球団が名捕手・モリーナの獲得に興味を示す

    2020.11.13 09:49 Friday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、カージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナに対してカージナルスのほか、メッツとヤンキースのニューヨーク2球団を含む3~4球団が興味を示しているようだ。ヘイマンは「カージナルス残留が最有力だと思われるが、フリーエージェント市場は何が起こるかわからない」と伝えている。現在38歳のモリーナは2年契約を希望していることが明らかになっている。

     今季のモリーナは新型コロナウイルスの陽性反応による戦線離脱があったものの、42試合に出場して打率.262、4本塁打、16打点、OPS.662を記録。盗塁を11度試みられて5度刺し、盗塁阻止率45.5%をマークした。メジャー17年間をカージナルス一筋で過ごし、通算2025試合に出場して2001安打、オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、シルバースラッガー賞1度、ワールドシリーズ制覇2度など輝かしい実績を残している。

     モリーナについては、地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」が「カージナルスはモリーナとの再契約を優先し、モリーナ残留が決まってから次の補強に動くだろう」という関係者の話を紹介している。また、関係者のあいだでは「38歳のモリーナに2年契約をオファーする可能性が最も高いのはカージナルス」と見られているようだ。

     ただし、今オフのフリーエージェントの捕手市場では、J・T・リアルミュートがずば抜けた存在となっており、彼の獲得には巨額の契約が必要となるため、多くの球団がモリーナやジェームス・マッキャンといった「2番手グループ」に目を向ける可能性は十分にある。捕手の補強に費やす予算を抑えることができれば、別のポジションの補強に多くの予算を回せるからだ。

     よって、モリーナをめぐって意外な争奪戦が繰り広げられる可能性もあり、モリーナのカージナルス残留は事前に予想されていたほど簡単には実現しないかもしれない。

  • ブレーブスGM補佐のミナシアンがエンゼルスの新GMに就任決定

    2020.11.13 09:27 Friday

     エンゼルスは日本時間11月13日、ブレーブスGM補佐のペリー・ミナシアンがビリー・エプラーの後任としてGMに就任することを発表した。エンゼルスはエプラー解任後、20人前後の候補者との面談を行い、新GMの人選を進めていた。現在40歳のミナシアンは球団史上13人目のGMとなり、契約期間は4年であることが発表されている。今回の新GM決定のプロセスにおいて、オーナーのアート・モレノを元GMで球団特別補佐のビル・ストーンマンがサポートしたようだ。

     ミナシアンの父ザックはレンジャーズのクラブハウスのアシスタント・マネージャーを務めた経験があり、ミナシアンは8歳の頃からバットボーイとして球界に携わっていた。2003年にはレンジャーズでスカウトとして採用され、2009年にブルージェイズへ移籍。2017年9月からアレックス・アンソポロスの下でブレーブスのGM補佐を務め、エンゼルスでGMのポジションを手にすることになった。

     ミナシアンには2人の兄弟がおり、それぞれナショナルズのクラブハウス・コーディネーター、ジャイアンツのプロ・スカウト部長を務めている。父と兄弟が球界関係者という野球一家に生まれ、野球一家で育ってきたというわけだ。マリナーズGM補佐のジャスティン・ホランダーも最終候補者となっていたが、モレノはミナシアンにチームを任せることを選択した。

     ミナシアンはブルージェイズ時代、ドラフトでノア・シンダーガードやマーカス・ストローマンを獲得する責任者となり、国際フリーエージェント市場ではブラディミール・ゲレーロJr.と契約。2018年から地区3連覇中のブレーブスでは、アンソポロスの右腕的存在として活躍した。

     ミナシアンに求められるのは、エンゼルスを2014年以来となるポストシーズンへ導くことだ。その目標に向けて、ミナシアンは「投手の補強が最優先になると思う」と今後の展望を口にしている。GMの交代により大谷翔平の起用法にも影響があると見られるが、ミナシアンがどのようなチーム作りを進めていくか注目だ。

  • 2020年シーズンのMVP アはアブレイユ、ナはフリーマンが初受賞

    2020.11.13 08:59 Friday

     2020年シーズンの各リーグのMVPが日本時間11月13日に「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはフレディ・フリーマン(ブレーブス)がそれぞれ初受賞となった。ホワイトソックスからのMVP選出は1994年のフランク・トーマス以来26年ぶり5度目(4人目)、ブレーブスからのMVP選出は1999年のチッパー・ジョーンズ以来21年ぶり7度目(6人目)である。

     アブレイユは全60試合に出場して打率.317、19本塁打、60打点、OPS.987をマーク。60試合制の短縮シーズンでシーズン試合数と同数の60打点を叩き出し、2年連続で打点王のタイトルを獲得した。打点のほか、安打(76)、長打率(.617)、長打(34)、塁打(148)でもリーグ1位の成績を残し、チームリーダーや若手選手のメンターとしての働きも高く評価された。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、キューバ出身選手がMVPを受賞するのは、1965年のゾイロ・ベルサイエス(元広島)、1988年のホゼ・カンセコに次ぐ史上3人目の快挙。また、アブレイユは2014年に新人王を受賞しており、新人王とMVPを受賞するのは史上28人目の快挙となった。

     アブレイユは30人の投票者から1位票21、2位票8、3位票1を集め、合計374ポイントを獲得。1位票8で303ポイントのホゼ・ラミレス(インディアンス)が2位、1位票1で230ポイントのDJ・レメイヒュー(ヤンキース)が3位となり、4位は173ポイントのシェーン・ビーバー(インディアンス)、5位は172ポイントのマイク・トラウト(エンゼルス)だった。

     フリーマンは開幕前に新型コロナウイルスが重症化し、周囲を心配させたものの、全60試合に出場して打率.341、13本塁打、53打点、OPS1.102をマーク。主要部門でリーグ1位となったのは得点(51)だけだったが、打率、出塁率(.462)、長打率(.640)、OPS(1.102)はいずれもフアン・ソト(ナショナルズ)に次ぐリーグ2位の好成績だった。

     ブライアン・スニッカー監督は、開幕時は3番に据えていたフリーマンの打順をシーズン途中に2番へ変更。この采配が見事にハマり、フリーマンは3番で出場した32試合で打率.295、6本塁打、OPS.982だったのに対し、2番で出場した26試合では打率.390、6本塁打、OPS1.202という驚異的な打棒を発揮した。

     フリーマンは30人の投票者から1位票28、2位票2を集め、合計410ポイントを獲得。1位票2のムーキー・ベッツ(ドジャース)が268ポイントで2位となり、マニー・マチャド(パドレス)が221ポイントで3位、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が201ポイントで4位、ソトが172ポイントで5位にランクインした。

  • 2020年シーズンのMVP 日本時間13日午前8時から発表

    2020.11.12 13:00 Thursday

     2020年シーズンの各リーグのMVPが日本時間11月13日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでに各リーグのファイナリスト3名(=投票結果の上位3名)は発表されており、アメリカン・リーグは誰が受賞しても初受賞となる。ナショナル・リーグも過去に受賞経験があるのはムーキー・ベッツ(ドジャース)だけ。ベッツはレッドソックス時代の2018年にア・リーグMVPを受賞しており、フランク・ロビンソンに次いで史上2人目の両リーグMVPなるか注目される。

     ア・リーグのファイナリストはホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ホゼ・ラミレス(インディアンス)の3名。アブレイユは60試合制のシーズンで60打点を叩き出し、2年連続で打点王のタイトルを手にした。打撃成績の各部門でリーグ上位の成績を残したほか、若手選手の多いホワイトソックスをチームリーダーとして牽引した功績も高く評価されている。

     レメイヒューは両リーグ1位となる打率.364をマークし、1900年以降の近代野球では史上初の両リーグ首位打者を達成。出塁率(.421)とOPS(1.011)もリーグ1位だった。ラミレスは直近4シーズンで3度目のファイナリスト入り。2017年と2018年は3位に終わったが、9月に打率.366、10本塁打、OPS1.294と大爆発した今季は、インディアンスでは1953年のアル・ローゼン以来67年ぶりとなるMVP受賞が期待される。

     選手間投票でのア・リーグ最優秀選手にはアブレイユが選ばれているが、FanGraphs版のWARで両リーグ1位タイの3.4を記録したラミレスを最有力候補に挙げる声もあり、1位票の行方は大きく分かれるかもしれない。

     ナ・リーグはベッツ、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、マニー・マチャド(パドレス)の3名がファイナリストに選出。ベッツの両リーグMVPに期待したいところだが、最有力候補と目されているのはラミレスと並んでFanGraphs版のWARで両リーグ1位タイの3.4を記録したフリーマンだ。

     主要部門でリーグ1位となったのは得点(51)くらいだが、打率.341、出塁率.462、長打率.640、OPS1.102はいずれもフアン・ソト(ナショナルズ)に次ぐリーグ2位の好成績。開幕前には新型コロナウイルスに感染して重症化し、周囲を心配させたが、選手間投票でナ・リーグの最優秀選手だけでなく両リーグから1名だけ選出される年間最優秀選手にも輝くほどの見事な活躍を見せた。

     ベッツは走塁や守備を加味したトータルの貢献度ではフリーマンに引けを取らないものの、打率が3割に届かないなど、見た目のスタッツではやや分が悪い。MVP投票はレギュラーシーズン終了時に行われているため、ポストシーズンで見せた素晴らしい活躍も選考材料とはならない。

     マチャドも自己ベストの打率.304、リーグ3位タイの16本塁打など好成績を残したが、「パドレスから選ぶならフェルナンド・タティスJr.のほうが相応しい」と言われるなど、インパクトに欠ける印象は否めない。混戦が予想されるア・リーグと対照的に、ナ・リーグはフリーマンの受賞がほぼ確実と言っていいだろう。

  • 来月開催のルール5ドラフト 有望株のプロテクト期限が迫る

    2020.11.12 10:50 Thursday

     日本時間12月11日に開催予定のルール5ドラフトに向けて、他球団への流出を阻止したい選手のプロテクト期限が日本時間11月21日に迫っている。各球団は自軍のルール5ドラフト対象選手が他球団から指名されるのを阻止したい場合、その選手をロースターの40人枠に登録してプロテクトする必要がある。有望株をプロテクトするためにその他の選手をロースターから外さなければならないケースもあり、各球団は戦力の維持と有望株のプロテクトのバランスに頭を悩ませることになる。

     18歳以下で契約した選手は5シーズン以内に40人枠に登録されなければルール5ドラフトで指名可能となる(19歳以上で契約した選手は4シーズン以内)。ルール5ドラフトではプロテクトされなかった選手を移籍金10万ドルを支払って獲得することができる。ただし、獲得した選手は1年を通してメジャーのロースターに登録される必要があり、もしロースターから外れる場合は5万ドルと引き換えに元所属球団へ返還される。

     今年のルール5ドラフトでは、2016年のドラフトで指名された高校生、2016年に18歳以下で国際フリーエージェントとして契約した選手、2017年のドラフトで指名された大学生が主に対象となる。

     「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングの上位100人に入っている選手では、17位のフォレスト・ウィットリー(アストロズ)、20位のマット・マニング(タイガース)、38位のノーラン・ジョーンズ(インディアンス)、51位のテイラー・トラメル(マリナーズ)、73位のブランドン・マーシュ(エンゼルス)、79位のヘラルド・ペルドモ(ダイヤモンドバックス)、81位のジョーダン・バラゾビック(ツインズ)の7人が対象。ただし、上位100人に入るレベルの有望株は過去5年間で全員がプロテクトされており、この7人も期限までに40人枠に登録されることが確実視されている。

     他にもカイル・ミュラー(ブレーブス)、アレックス・ファエド(タイガース)、イバン・ヘレーラ(カージナルス)といった有望株が対象となるが、彼らもプロテクトされる可能性が高い。とはいえ、過去にはルール5ドラフトからオールスター選手が誕生した例も多数あり、各球団にとって他球団で埋もれている才能を発掘するスカウティング力の見せどころとなる。

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