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  • ブリュワーズ・ムスターカス 二塁手としての起用が正式に決定

    2019.3.12 12:45 Tuesday

     審議が終了し、いよいよ冒険が始まろうとしている。ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、強打の三塁手として活躍してきたマイク・ムスターカスを自軍の正二塁手として起用することを正式に発表した。「ムスターカスは二塁を守る。議論はもう終わったよ」とカウンセル。8年間のメジャー生活で一度も二塁を守ったことのないムスターカスは、昨季のナ・リーグ中部地区王者の正二塁手として、メジャー9年目の開幕を迎えることになった。

     ムスターカスは8年間のメジャー生活で三塁手として937試合、一塁手として4試合に出場。一方、ブリュワーズの正三塁手を務めるトラビス・ショウは、昨季ムスターカスが途中加入した際に二塁へ移り、二塁手として39試合に出場した。これらのことを考慮すると、昨季同様に二塁・ショウ、三塁・ムスターカスの布陣を採用するのが自然な流れのように思われるが、ショウは三塁手としての守備力を高く評価されている。また、二塁にはケストン・ヒウラやマウリシオ・デュボンといった有望株も控えており、「つなぎ役」として再契約を結んだムスターカスに二塁を任せるのは、中長期的な視野に立てば正しい判断であると言えるだろう。

     ムスターカスの二塁守備について、カウンセルは「(実戦のなかで)まだ1つの併殺を完成させていないのは不安だけど、3週間にわたってしっかり練習していたし、二塁守備を十分にこなせると考えている。広い守備範囲は期待できないけど、それはポジショニングを正しく指示することでカバーできるはずだ」と語る。各選手のコンディションや試合展開によっては一塁・ショウ、三塁・ムスターカスの布陣も検討されるようだが、指揮官はショウに二塁を守らせるつもりはないことを明言した。

     よって、今季のブリュワーズは一塁にヘスス・アギラーとマーカス・テームズ、二塁にムスターカス、三塁にショウ、遊撃にオーランド・アルシアという布陣で戦うことになる。ムスターカスが二塁守備にしっかり適応できれば、リーグ有数の強力内野陣となりそうだ。

  • 今季開幕戦で各リーグのサイ・ヤング賞投票の1位と2位が激突!

    2019.3.12 12:25 Tuesday

     アストロズのジャスティン・バーランダーとナショナルズのマックス・シャーザーは昨季ともにサイ・ヤング賞に相応しいパフォーマンスを見せたものの、同賞の投票では惜しくも次点に終わった。そして、今季の開幕戦ではそれぞれが昨季のサイ・ヤング賞受賞者と対戦。バーランダーは敵地トロピカーナ・フィールドでブレイク・スネル(レイズ)、シャーザーは本拠地ナショナルズ・パークでジェイコブ・デグロム(メッツ)と投げ合うことが決まっている。前年のサイ・ヤング賞の投票で1位と2位にランクインした投手同士が翌年の開幕戦で投げ合うのは、メジャーリーグで過去に2例しかない珍しいマッチアップとなる。

     レイズによると、前年のサイ・ヤング賞の投票で1位と2位にランクインした投手が翌年の開幕戦で投げ合ったのは過去に2度だけであり、いずれもちょうど40年前、1979年の出来事だという。前年のア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したロン・ギドリー(ヤンキース)は本拠地でマイク・カルドウェル(ブリュワーズ)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したゲイロード・ペリー(パドレス)は敵地でバート・フートン(ドジャース)と対戦。ア・リーグではカルドウェルが1失点完投勝利でリベンジを果たしたが、ナ・リーグはペリーが8回3失点の力投でチームの勝利に貢献した。

     サイ・ヤング賞は1956年に設立されたものの、当初はメジャー全体から1名を表彰するものだった。各リーグから1名ずつを選出するようになったのは1967年だが、それでも50年を超える歴史があり、1位と2位による投げ合いが過去に2度しか実現していないのは不思議な感じもする。

     スネルが自身初の開幕投手を務める一方、バーランダーは今回が11度目の開幕投手。経験という点においてはバーランダーに軍配が上がる。デグロムも同じく初めての開幕投手であり、4度目の開幕投手となるシャーザーに挑む。なお、デグロムは29先発連続3失点以下かつ24先発連続クオリティ・スタートを継続したまま昨季を終えており、その記録の動向にも注目が集まりそうだ。

  • マリナーズ・シーガー 左手手術により4月いっぱいまで欠場へ

    2019.3.12 11:55 Tuesday

     直近7シーズンで三塁手としてメジャー最多の出場試合数を誇るカイル・シーガー(マリナーズ)が、左手の腱を修復する手術を受けるため、少なくとも4月いっぱいまで欠場することが確実となった。シーガーは自身初の故障者リスト入りとなり、来週日本で行われるアスレチックスとの開幕シリーズの欠場も確定。マリナーズはライオン・ヒーリーを三塁手として起用し、シーガーの穴を埋める方針だ。

     シーガーはメジャー定着を果たした2012年以降の7シーズンで、チームの1134試合のうち1079試合に三塁手として先発出場した。これはエバン・ロンゴリア(元レイズ、現ジャイアンツ)の917試合に大差をつけてメジャー最多であり、故障者リスト入りが1度もないなど、その「鉄人」ぶりは際立っていた。「これが僕にとって初めての故障者リスト入りとなる。(故障が少ないことには)誇りを持っていたんだ」とシーガー。「チームメイトと離れ離れになってしまうのはつらいよ」と素直な心情も口にした。

     シーガーとスコット・サービス監督はともに、戦列復帰の具体的な時期についての明言を避けた。ただし、サービスはシーガーが4月いっぱいまで欠場するとの見通しを立てている。シーガー自身は「リハビリの進捗状況次第だろうね。日本へは行かずにリハビリに取り組むことになるだろう」と語っている。

     昨季のシーガーは打率.221という自己ワーストの成績に終わり、復調を目指してオフシーズンのトレーニングに取り組んでいた。オープン戦ではここまで打率.318と順調な仕上がりをアピールしていたが、「これが僕たちの仕事だし、残念だけど故障もその一部なんだ」と本人が語ったように、無念の戦線離脱となった。

     マリナーズは、昨季正一塁手を務めたヒーリーを三塁に再コンバートし、シーガーの穴を埋める方針だ。三塁手用のグラブは用意しておらず、シーガーのグラブを借りている状況だという。長打力ではシーガーに勝るとも劣らないだけに、昨季3イニングしか守っていない三塁守備に適応できるかどうかがポイントとなりそうだ。

  • 迫る開幕 キンブレルはドラフト後まで契約を待つ可能性も

    2019.3.12 11:20 Tuesday

     メジャー9シーズンで通算333セーブ、防御率1.91、WHIP0.92、奪三振率14.67という素晴らしい成績を残しているクレイグ・キンブレルは、フリーエージェント市場に残るビッグネームの1人である。レギュラーシーズン開幕が17日後に迫るなか、キンブレルの契約交渉に関する具体的な話は聞こえてこない。クオリファイング・オファーに関連する補償が発生しなくなる6月のドラフト後まで契約を待つ可能性があると指摘する声すら上がる状況となっている。

     MLBネットワークのケン・ローゼンタールは、ジ・アスレチックで自身が公開したコラムのなかで、キンブレルと代理人のデービッド・ミーターが6月上旬のドラフトまでメジャー球団と契約しない可能性があると指摘した。キンブレルは昨年11月にレッドソックスからのクオリファイング・オファーを拒否しており、他球団がキンブレルを獲得した場合、ドラフト指名権に関連する補償が発生する。しかし、ドラフトが終わってしまえば補償は発生せず、キンブレルを獲得する球団は年俸を負担するだけで済むのだ(2000万ドル前後と予想されている)。7月のノン・ウエーバー・トレード・デッドラインで有望株を犠牲にしてトレードで有力リリーバーを獲得するより、有望株を犠牲にする必要のないキンブレル獲得を好む球団が現れても決して不思議ではない。

     もちろん、現在もキンブレルは開幕までに契約を決めることを望んでいるが、キンブレル獲得に積極的な球団が見当たらないのが実情だ。ナショナルズはぜいたく税の対象となる年俸総額の上限を超えることを嫌っており、ブライス・ハーパーを獲得したフィリーズもこれ以上の大型補強には消極的。ブレーブスは短期契約のみに興味を示しており、レッドソックスもリリーバーに大金を投じる意思がないことを明確にしている。一方、キンブレルは少なくともクオリファイング・オファーの金額(年俸1790万ドルの1年契約)を上回る契約を欲していると見られており、キンブレルと各球団の間には明確な「ミスマッチ」が存在する。この「ミスマッチ」が解消されない限り、キンブレルが契約を決めるのは難しいのではないだろうか。

  • 強力ヤンキース打線 シーズン300本塁打達成の可能性は?

    2019.3.12 10:50 Tuesday

     昨季、メジャーリーグ新記録となる267本塁打を放ったヤンキース打線。ジャンカルロ・スタントン、アーロン・ジャッジらを中心とした打線の顔ぶれはほとんど変わっておらず、今季も引き続き対戦する投手たちにとって脅威となるだろう。MLB公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホークは、ファンから寄せられた「ヤンキース打線は各選手が健康であれば300本塁打以上を打つことができるか」との質問に対して回答。シーズン300本塁打を達成する可能性はあると考えているようだ。

     ホークはシーズン300本塁打が「驚異的な数字」であるとしつつも、「可能性が全くないわけではない」と考えている。なぜなら、昨季の267本塁打はジャッジが7週間欠場し、ゲーリー・サンチェスが極度の不振に陥り、ディディ・グレゴリアスが2度にわたって戦列を離れ、ルーク・ボイトの加入まで一塁手が低レベルなパフォーマンスを続けていたなかで達成されたものであるからだ。

     2017年に合計111本塁打を放ったスタントンとジャッジは、2人で100本以上のホームランを打つ可能性がある。サンチェスは不振から脱することさえできれば30本塁打以上を期待でき、ミゲル・アンドゥハー、アーロン・ヒックス、グレイバー・トーレスの3人で合計75本塁打前後を計算できる。遊撃に入るトロイ・トゥロウィツキーとグレゴリアスで合計20本塁打、一塁に入るグレッグ・バードとボイトで合計25本塁打と仮定すると、ここまでで100+30+75+20+25=250本塁打となる。

     さらに、ブレット・ガードナー、DJレメイヒュー、オースティン・ロマイン、クリント・フレイジャーらも控えており、各選手が期待通りの働きを見せれば、シーズン300本塁打は決して非現実的な目標ではない。実際、ジャッジは先日「チーム全体が健康であれば、昨季樹立したシーズン本塁打記録を更新できると思う」と語っている。

     「僕たちは良いチームだ。多くの打者が優れたコンタクト能力を持っているし、ボールにしっかりコンタクトできれば打球はフェンスを越えていく。記録更新の準備はできているよ」とジャッジ。若きスラッガーの言葉通り、ヤンキースはチーム本塁打数を夢の大台に乗せることができるのだろうか。我々は驚異的な記録の目撃者となるかもしれない。

  • 日本時間3月11日 オープン戦の主なトピックス Part2

    2019.3.11 12:30 Monday

     日本時間3月11日、メジャーリーグではオープン戦18試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【パイレーツ5-6ヤンキース】
    パイレーツのクリス・アーチャーがオープン戦2度目の先発登板に臨み、3回2安打無失点の好投を見せた。初回に2安打を浴びながらも無失点で切り抜けたアーチャーは、続く2イニングを連続で三者凡退に抑え、3イニングを投げ終えて降板。これでオープン戦は5イニング無失点となり、パイレーツ2年目のシーズンに向けて順調な調整をアピールしている。試合はヤンキースが4回裏に3得点で同点とし、5回裏にはジオ・ウルシェラが勝ち越し弾。その後、パイレーツが7回表に2得点で逆転したものの、8回裏にザック・ゼーナーが逆転2ランを放ち、ヤンキースが6対5で勝利した。

    【パドレス11-6ロイヤルズ】
    パドレスの牧田和久がオープン戦2度目の登板。先発のローガン・アレンが2回途中6失点でノックアウトされ、2回裏二死走者なしの場面での緊急登板となったが、アレックス・ゴードンをサードゴロに打ち取り、役割をしっかり果たした。2回までに6点のビハインドを背負ったパドレスだったが、試合後半に反撃を開始。5回表に1点、6回表に2点を奪って3点差に迫ると、7回表にはアデルリン・ロドリゲスの満塁弾で逆転に成功。その後、8回表に1点、9回表にも3点を加え、11対6で逆転勝利を収めた。

    【カブス5-7ブリュワーズ】
    カブスの田澤純一がオープン戦3度目の登板。2点ビハインドの8回裏に登板し、打者2人をいずれも内野ゴロに抑えて3試合連続無失点となった。試合はウィルソン・コントレラスのタイムリー二塁打、クリスチャン・アダメスの3点タイムリー三塁打などにより3回表終了時点でカブスが5点をリードしたものの、ブリュワーズが長打攻勢で反撃。3回裏にヤスマニ・グランダルのタイムリー二塁打で1点を返すと、4回裏にはオーランド・アルシアが3ラン。6回裏にはベン・ギャメルとタイラー・サラディーノのソロで6対5とリードを奪い、7回裏にもペイトン・ヘンリーのタイムリー二塁打で1点を追加した。元広島のジェイ・ジャクソンが2点リードの9回表に登板し、無失点に抑えて2セーブ目をマークしている。

  • 日本時間3月11日 オープン戦の主なトピックス Part1

    2019.3.11 12:00 Monday

     日本時間3月11日、メジャーリーグではオープン戦18試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【ブルージェイズ10-1ツインズ】
    今季のア・リーグ新人王最右翼と目されるブラディミール・ゲレーロJr.が故障離脱となってしまったブルージェイズだが、このチームにはほかにも「二世選手」がいる。かつてロッキーズなどで主軸打者として活躍したダンテ・ビシェットを父に持つボー・ビシェットは「1番・遊撃」で先発出場し、2本塁打を含む3安打2打点の活躍。一方、殿堂入り二塁手のクレイグ・ビジオの息子であるキャバン・ビジオも「6番・指名打者」で先発出場して1本塁打を含む2安打2打点の活躍を見せた。ブルージェイズは「二世選手」の活躍もあり、ツインズに10対1で大勝。これでオープン戦8連勝となった。

    【ブレーブス2-5マーリンズ】
    マーリンズは開幕ローテーション入りを目指すサンディ・アルカンタラがオープン戦4度目の登板。5回途中までブレーブス打線を相手に5つの三振を奪う一方、わずか2安打に封じ、無失点の快投でオープン戦の防御率を1.50とした。打線では「4番・右翼」で先発出場したピーター・オブライエンが大活躍。初回にライトへの先制タイムリーを放つと、同点に追い付かれた直後の5回裏にはレフトへ勝ち越しグランドスラムを叩き込んだ。ここまで打率1割台となかなか調子が上がってこないオブライエンだが、昨季マイナーで30本塁打を放った長打力は、やはり大きな魅力である。

    【インディアンス16-2マリナーズ】
    インディアンス打線が大爆発。1本塁打を含む3安打3打点の活躍を見せた「8番・中堅」のオスカー・メルカドを筆頭に、マリナーズ投手陣に16安打16得点の猛攻を浴びせ、マリナーズに大勝した。開幕ローテーションの一角として日本でのエキシビションマッチで登板することが決まっているマリナーズのフェリックス・ヘルナンデスは、3回まで1失点に抑えていたものの、4回表は打者6人から一死も取れず降板。リリーフ投手も打たれ、ヘルナンデスには7失点が記録された。なお、「8番・左翼」で先発出場したイチローは2打席連続空振り三振で、2打数ノーヒットに終わっている。

  • アダム・ジョーンズが1年300万ドルでDバックスと契約合意

    2019.3.11 10:45 Monday

     日本時間3月11日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ダイヤモンドバックスはフリーエージェントの外野手、アダム・ジョーンズと契約合意に至ったようだ。ESPNのレポートによると、ジョーンズの年俸は300万ドルになる見込みだという。現在33歳のジョーンズは、長年オリオールズの中心選手として活躍してきたものの、ここまで契約が決まらずにいた。ジョーンズ獲得により、ダイヤモンドバックスはセンターへのコンバートが予定されていたケテル・マーテイを内外野兼用のスーパー・ユーティリティとして起用することになりそうだ。

     昨季のジョーンズは、オリオールズで145試合に出場して打率.281、15本塁打、63打点、7盗塁、OPS.732をマーク。20本塁打に届かなかったのは2010年以来8年ぶりで、OPS.732は直近10シーズンで自己最低と衰えを感じさせるシーズンとなったが、それでも打率.281は自己ベストに近い数字であり、15本塁打以上はこれで10年連続となっている。

     2006年にマリナーズでデビューし、2008年にオリオールズへ移籍してからは、不動の正中堅手として11シーズンにわたって活躍してきた。オールスター・ゲームには通算で5度選出され、ゴールドグラブ賞を4度、シルバースラッガー賞を1度受賞。通算1813安打、266本塁打、OPS.774の実績を誇っている。

     今季のダイヤモンドバックスは、昨季まで正中堅手として活躍したA.J.ポロックがフリーエージェントとなって退団(ドジャースと契約)し、昨季正二塁手を務めたマーテイをコンバートする予定となっていた。ジョーンズを獲得したことにより、マーテイは内外野を兼任するスーパー・ユーティリティとして起用される見込みとなっている。ジョーンズはレフトのデービッド・ペラルタ、ライトのスティーブン・スーザJr.とともに、強力な外野トリオを形成することになりそうだ。

  • 東京ドーム開幕2連戦の先発投手が決定 菊池は第2戦に先発へ

    2019.3.10 10:05 Sunday

     日本時間3月10日、東京ドームでの開幕シリーズ2連戦で対戦するアスレチックスのボブ・メルビン監督とマリナーズのスコット・サービス監督は、それぞれ自軍の開幕戦・開幕第2戦に先発する投手を発表した。アスレチックスはマイク・ファイアーズとマルコ・エストラーダの両右腕、マリナーズはマルコ・ゴンザレスと菊池雄星の両左腕が、それぞれ開幕戦・開幕第2戦に先発。菊池は日本で行われる公式戦でメジャーデビューを果たす初めての日本人選手となる。

     アスレチックスは順当に実績十分の両右腕が開幕戦・開幕第2戦の先発を任された印象だ。開幕投手のファイアーズは、昨季タイガースとアスレチックスで合計31試合(うち30先発)に登板して12勝8敗、防御率3.56の好成績をマーク。12勝は自己最多であり、防御率3.56も規定投球回以上のシーズンでは自己ベストの数字だった。ファイアーズが開幕投手を務めるのはメジャー9年目にして初めてである。

     開幕第2戦を任されるエストラーダは、昨季ブルージェイズで28試合に先発して7勝14敗、防御率5.64とメジャー定着後では自己ワーストの成績に終わり、4年ぶりに規定投球回にも届かなかった。しかし、2015年には13勝8敗、防御率3.13の好成績をマーク。2017年にも自身2度目の2ケタ勝利となる10勝をマークしており、実績を考えれば順当な選出と言える。

     一方のマリナーズは、昨季まで10年連続で開幕投手を務めていたフェリックス・ヘルナンデスではなく、昨季メジャー定着を果たして13勝9敗、防御率4.00をマークしたゴンザレスが開幕投手に指名された。マリナーズでヘルナンデス以外の投手が開幕投手を務めるのは、2008年のエリック・ベダード以来のことである。

     そして、開幕第2戦には今季マリナーズに入団した菊池が先発する。菊池はオープン戦のここまでの3先発で合計9イニングを投げ、2勝1敗、防御率4.00、6奪三振、WHIP1.11をマーク。防御率は4点台だが、前評判に違わぬピッチングを展開し、首脳陣の信頼を勝ち取った。超満員が予想される日本の野球ファンの前で、公式戦デビューとなる菊池がどのようなピッチングを見せるのか注目だ。

  • 正捕手離脱のロイヤルズ 好守のマルドナードと1年契約へ

    2019.3.10 09:35 Sunday

     正捕手のサルバドール・ペレスがトミー・ジョン手術を受けて今季絶望となったロイヤルズが、その穴を埋める捕手の獲得に動いた。日本時間3月10日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ロイヤルズはフリーエージェントの捕手、マーティン・マルドナードと年俸250万ドルの1年契約を結ぶことで合意。この契約には最大140万ドルの出来高が設定されているという。

     オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞5度、シルバースラッガー賞2度、2015年ワールドシリーズMVPと輝かしい実績を誇るペレスは、右肘の内側側副靭帯に部分断裂が見つかり、日本時間3月7日にトミー・ジョン手術を受けた。リハビリが順調に進めば、ペレスは2020年の開幕戦から出場できる見込みであり、当初ロイヤルズは現有戦力のキャム・ギャラガーを正捕手、メイブリス・ビローリアを控え捕手に起用して今季を乗り切る方針を示していた。

     しかし、最終的にはメジャー屈指の強肩を誇り、エンゼルス時代の2017年にゴールドグラブ賞を受賞したマルドナードと1年契約で合意。打撃面ではペレスに遠く及ばないものの、ペレスに匹敵する守備力を誇るマルドナードを獲得することで、ペレスの穴を埋めた。昨季の送球の平均速度は87.5マイルであり、これはホルヘ・アルファーロ(マーリンズ)、J.T.リアルミュート(フィリーズ)に次いでメジャー全体で3番目の数字となっている。

     昨季のマルドナードはエンゼルスで78試合、アストロズで41試合、合計119試合に出場して打率.225、9本塁打、44打点(自己最多)、OPS.627をマーク。ペレスのような強打は期待できないものの、安定した守備力で若手の多い投手陣をしっかりサポートしてくれるはずだ。また、マルドナードが加入したことにより、ロイヤルズはギャラガー、ビローリアといった若手捕手を焦らずに育成することができる。ロイヤルズにとって理想的な補強になったと言えるのではないだろうか。

  • 昨季ブレイクのフィリーズ・ノラ 2年連続の開幕投手に決定

    2019.3.9 09:00 Saturday

     日本時間3月9日、フィリーズのゲーブ・キャプラー監督は今季の開幕投手にアーロン・ノラを指名したことを発表した。ノラは昨季17勝6敗、防御率2.37、224奪三振の好成績をマークしてサイ・ヤング賞投票で3位にランクイン。Baseball Reference版のWARでは両リーグの投手で最高となる10.5を記録した。キャプラーは「(開幕投手を決めるのに)長い間、とても迷ったよ」とジョークを口にしたが、指揮官に迷いはなかったはずだ。

     昨季のノラはリーグ2位の防御率をマークしただけでなく、被OPS.570も同じくリーグ2位、投球イニング212回1/3は同3位、勝利数は同4位、奪三振数と被打率.195は同5位にランクイン。WARはサイ・ヤング賞受賞者のジェイコブ・デグロム(メッツ、WAR9.6)を上回っており、投手としてメジャートップクラスの活躍を見せたシーズンだった。

     2年連続の開幕投手となったノラだが、今オフにはフィリーズと4年4500万ドルで契約を延長しており、連続開幕投手の記録は今後もさらに伸びていく可能性がある。フィリーズの投手が3年連続で開幕投手を務めたのはロイ・ハラデイ(2010~2012年)が最後であり、それ以上となるとスティーブ・カールトンの10年連続(1977~1986年)まで遡る。

     「彼は(開幕投手に)ふさわしい投手だし、ふさわしい人物でもある」とノラについて語ったキャプラー。「アーロン・ノラがどんなことを成し遂げたとしても、私は驚かないだろう。彼はそれだけの人格と才能を兼ね備えているし、私はそれを信頼しているんだ」と指揮官はエース右腕に対する全幅の信頼を口にした。

     ブライス・ハーパー、J.T.リアルミュートなど、オフの間に大型補強を施し、2011年以来8年ぶりとなるポストシーズン進出を目指すフィリーズ。その目標に向けて好スタートを切れるか否かは、ノラの右肩にかかっている。

  • アストロズ・バーランダー 自身11度目の開幕投手に決定

    2019.3.9 08:45 Saturday

     日本時間3月9日、アストロズのA.J.ヒンチ監督はエース右腕のジャスティン・バーランダーを監督室に呼び出し、今季の開幕投手に指名した。バーランダーはこれが自身11度目の開幕投手となり、これはフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、CCサバシア(ヤンキース)らと並んで歴代10位タイの数字。日本時間3月29日の開幕戦では、昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるブレイク・スネル(レイズ)と対戦する。

     バーランダーは昨年のサイ・ヤング賞投票でスネルに次ぐ2位にランクインした。ナ・リーグでは昨年のサイ・ヤング賞投票で1位のジェイコブ・デグロム(メッツ)と2位のマックス・シャーザー(ナショナルズ)が開幕戦で直接対決することがすでに決まっているが、ア・リーグでも昨年のサイ・ヤング賞投票の1位と2位が直接対決することに。なお、前年のサイ・ヤング賞投票で1位と2位にランクインした投手が開幕戦で直接対決するのは過去に2例しかない(どちらも1979年)。

     「素晴らしい対戦になるだろうね」とスネルとの直接対決について語ったバーランダー。「開幕戦でサイ・ヤング賞投票の1位と2位が対戦することはめったにないからね」とスネルとの直接対決を心待ちにしている様子だった。

     11度目の開幕投手はヘルナンデス、サバシア、ファーガソン・ジェンキンス、デニス・マルティネスと並んで歴代10位タイであり、ア・リーグ記録はジャック・モリスとウォルター・ジョンソンの14度。メジャー記録はトム・シーバーの16度となっている。

     なお、ヒンチは開幕2戦目の先発をゲリット・コールに任せることも併せて発表している。それ以降の先発ローテーションの順番は未定だが、コリン・マクヒューとウェイド・マイリーが開幕3戦目と4戦目のいずれかで先発する見込み。コールは開幕2戦目で昨季までアストロズに在籍したチャーリー・モートンとの対戦が濃厚だ。

  • 日本時間3月8日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.8 14:30 Friday

     日本時間3月8日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【レンジャーズ8-11パドレス】
    4点リードの7回表にパドレスの牧田和久が5番手として登板。オープン戦初登板となった牧田は、先頭打者をショートゴロに抑えたものの、四球と死球で一・二塁のピンチを背負い、空振り三振で二死としたあと、暴投で二・三塁のピンチ。ここでハンター・ペンスに3ランを浴び、1イニングを投げ切れず降板となった。試合は牧田の被弾で1点差に迫られたパドレスが、8回裏にハドソン・ポッツの2ランでリードを広げ、11対8で勝利。両軍合わせて7本塁打が飛び出した乱打戦を制した。

    【ロッキーズ7-5カブス】
    カブスの田澤純一が3点ビハインドの7回表に6番手としてマウンドへ。これがオープン戦2度目の登板となった田澤は、二死から一塁手のエラーにより走者を許したものの、後続をしっかり抑えて1回無安打無失点でマウンドを降りた。試合はロッキーズがギャレット・ハンプソン、デービッド・ダール、トム・マーフィーと3本のホームランで主導権を握り、1点リードの6回表にはマーフィーが3点タイムリー二塁打。マーフィーの2安打4打点の活躍もあり、ロッキーズが7対5で勝利した。

    【マリナーズ11-3レッズ】
    マリナーズの菊池雄星がオープン戦3度目の先発登板。初回に打球が直撃するアクシデントがあり、その直後に犠牲フライで1点を失ったものの、この回を最少失点で凌ぎ、2回裏にはデレク・ディートリックに同点アーチを浴びたが、結果的には4回5安打2失点とまずまずのピッチングを見せた。一方、「6番・左翼」で先発出場したイチローは、6回表の第3打席で四球を選んだものの、この試合でもヒットは出ず。打率は.111となった。試合は13安打と打線が活発だったマリナーズが11対3で勝利。菊池に2勝目(1敗)が記録された。

  • FA左腕・カイケルに対し古巣のアストロズが正式オファーか

    2019.3.8 13:55 Friday

     アストロズからのクオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェントとなり、いまだ契約先が決まらずにいるダラス・カイケル。2015年にサイ・ヤング賞を受賞した左腕が、古巣アストロズと再契約を結ぶ可能性はあるのだろうか。2月にアストロズがカイケルと同じ左腕のウェイド・マイリーを獲得した際、アストロズとカイケルが再契約を結ぶ可能性は消滅したかと思われたが、アストロズは再びカイケルとの再契約に興味を持っているようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、アストロズはカイケルとの再契約に向けて、正式にオファーを提示したという。

     ローゼンタールは、自身のTwitterでアストロズがカイケルに対して1年契約ないし2年契約のオファーを提示したことを伝えた。しかし、これはカイケルが求めている契約条件ではないという。カイケルが求めている契約条件について、詳細は明らかになっておらず、また、アストロズに今回のオファー以上の長期契約を提示する意思があるかどうかも不透明である。

     また、ESPNのバスター・オルニーも、アストロズとカイケルが再契約について交渉を行ったことを伝えている。ただし、交渉が前進した様子はなく、契約成立の見込みは立っていないという。

     アストロズがカイケルと再契約を結んだ場合、アストロズはジャスティン・バーランダー、ゲリット・コール、カイケル、マイリー、コリン・マクヒューという強力な先発ローテーションを擁することになり、先発5番手候補となっているブラッド・ピーコックを引き続きリリーバーとして起用できるほか、有望株のフォレスト・ウィットリーにマイナーでの育成期間を与えることができる。先発5番手候補にはピーコックのほか、フランベル・バルデスとジョシュ・ジェームスもいるが、アストロズはジェームスが故障により調整が遅れていることを考慮し、今季はリリーバーとして起用することを考えているようだ。

     レギュラーシーズンの開幕が迫るなか、カイケルは「妥協」して契約先を決めるのか。あるいはとことん自身の希望条件にこだわり続けるのか。開幕からフルシーズン投げることを考えているのであれば、残された時間はそれほど多くない。

  • 指揮官を悩ませるヤンキースの正一塁手争い ボイトvsバード

    2019.3.8 13:15 Friday

     今季のヤンキースは、グレッグ・バードとルーク・ボイトの2人が正一塁手の座を争っている。アーロン・ブーン監督は、自軍が投手13人体制で開幕を迎えることを示唆しており、2人の一塁手をロースターに置いておく余裕はないと見られる。よって、バードとボイトのいずれかが正一塁手となり、もう一方はAAA級で開幕を迎えることになるのだ。正一塁手争いを制するのはどちらだろうか。

     ブーンは「一塁手をロースターに2人置いておくのは難しいと思う。(内野のユーティリティとして獲得した)DJレメイヒューが一塁手のバックアップも兼ねることになるだろうね」と方針を明らかにした。「(バードとボイトの)両者がチームにいてくれるのはありがたいよ。2人ともインパクトを残せる選手だからね」と語ったものの、開幕ロースターに残るのはどちらか一方になる見込みだ。

     昨季のパフォーマンスを考えると、正一塁手争いはボイトがやや優勢と見られる。ボイトは昨年7月末にカージナルスから加入し、39試合で打率.333、14本塁打、33打点、OPS1.095という驚異的なパフォーマンスを披露。一方のバードは、またしても期待を裏切り、82試合で打率.199、11本塁打、38打点、OPS.672に終わった。ただし、ボイトが今季も昨季同様のパフォーマンスを維持できる保証はなく、ブライアン・キャッシュマンGMは、あくまでもオープン戦のパフォーマンスを見たうえで判断する方針であることを明確にしている。

     バードとボイトはともに一塁専門の選手であり、ロースター枠争いではレメイヒューやタイラー・ウェイドといった複数ポジションを守れる選手にどうしても後れを取ってしまう。「レメイヒューはどこでも守れる。僕とグレッグ(・バード)は一塁と指名打者しかできないからね」とボイト自身もそのことは自覚している。

     レギュラーシーズン開幕まで残り3週間。両者のオープン戦でのパフォーマンスを見て、最終的にブーンはどのような決断を下すのか。正一塁手争いの行方に注目だ。

  • エンゼルス・プーホルス 今季の出場機会はどうなる?

    2019.3.8 12:45 Friday

     将来の殿堂入りが確実視されているアルバート・プーホルス(エンゼルス)が今季「どのポジションで」「どれくらい」プレイするかはチームメイトの状況次第である。指名打者に専念する見込みの大谷翔平は5月に戦列復帰予定であり、一塁にはオフの間にジャスティン・ボーアが加わっている。ブラッド・オースマス新監督は指名打者と一塁の2枠を分け合うこの3選手を、どのように使い分けていくのだろうか。

     ここ数年、下半身のコンディションが思わしくなく、指名打者としての出場が多くなっていたプーホルスだが、昨季は大谷の加入により直近3シーズンで最多となる70試合で一塁の守備に就いた。今のところ、昨年8月に手術を受けた左膝の状態は良好であり、日本時間3月8日に行われたドジャースとのオープン戦では今年初めて一塁手として出場。打撃は2打数ノーヒットに終わったものの、一塁の守備は無難にこなした。

     5月に戦列復帰予定の大谷が戻ってくるまでの間は、一塁・ボーア、指名打者・プーホルスの布陣で戦うことができるが、問題は大谷復帰後の起用法だ。大谷が指名打者に固定されると、プーホルスは一塁手としての出場機会をボーアと分け合うことになる。プーホルスは右打者、ボーアは左打者であり、単純にプラトーンで起用することも可能だが、プーホルスの実績を考えると、単純な左右のプラトーンとなるのは考えにくい。一塁にはプーホルスをメインで起用し、プーホルスの休養時などにボーアが出場する形になるのではないだろうか。

     オープン戦では5割を超える打率を残し、好調ぶりをアピールしているプーホルスだが、「良い結果が出るに越したことはないけど、結果が良かろうと悪かろうと、それにこだわるつもりはないよ。毎日やるべきことをしっかりこなしていくだけさ」とベテランらしく、落ち着いて開幕への準備を進めている。「健康を維持して、開幕に向けて準備を整えていくよ」とプーホルス。球史に残る名打者の、メジャー19年目のシーズンが始まろうとしている。

  • カイケルの代理人・ボラス 複数のチームと交渉中

    2019.3.7 12:55 Thursday

     13年3億3000万ドルという北米プロスポーツ史上最高額となるブライス・ハーパー(フィリーズ)の契約交渉を終えた敏腕代理人スコット・ボラスは、こちらも自身の顧客であるダラス・カイケルの契約交渉に取り組んでいる。ボラスは日本時間3月7日にMLBネットワーク・ラジオに出演し、カイケルについて複数のチームと交渉を行っていることを明らかにした。

     ボラスは、昨年のスプリング・トレーニングが始まってから契約を決めたJ.D.マルティネス(レッドソックス)やジェイク・アリエタ(フィリーズ)に言及し、両者と同様にカイケルの市場が形成されつつあることを示唆した。

     「我々ができることは、選手に対する需要と供給をマッチさせることだ」と語るボラス。「昨年はアリエタやJ.D.マルティネスの契約がなかなか決まらなかったが、これは彼らが価値のある選手でないからではない」という言葉からは、スター選手の契約を決めることに対する自信がうかがえた。

     アリエタはカイケルとの比較対象としては適当な存在と言える。両者はともに2015年にサイ・ヤング賞を受賞しており、その後ややパフォーマンスを落としたあと、クオリファイング・オファーを拒否してフリーエージェントとなり、3月まで無所属の状態が続いている。アリエタは最終的にフィリーズと3年7500万ドル+球団オプション2年で契約。これが一つの目安となるかもしれない。

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ハーパーの契約が決まったあと、カイケルのもとには3球団からの問い合わせがあったようだ。また、ヘイマンはアストロズとフィリーズがカイケルとの短期契約に興味を持っていることを伝えている。一方、カイケルは可能であるならば長期の大型契約を欲しており、両者のニーズがマッチするかどうかは不透明だ。

     なお、エース右腕のルイス・セベリーノの故障により、先発投手の補強に乗り出す可能性が取り沙汰されているヤンキースは、ブライアン・キャッシュマンGMがその可能性を否定。ドミンゴ・ヘルマンやジョナサン・ロアイシガといった現有戦力で穴埋めをする方針を明らかにしている。

  • ヤンキース・サバシア 故障者リストでの開幕が濃厚に

    2019.3.7 12:25 Thursday

     ヤンキースはいきなり投手の層の厚さを試される事態に直面している。右肩の炎症により開幕を故障者リストで迎えることが確実となっているエース右腕のルイス・セベリーノに加え、オフに心臓と右膝の手術を受けて調整が遅れているベテラン左腕のCCサバシアも開幕を故障者リストで迎える可能性が高いようだ。日本時間3月7日に行われたカージナルスとのオープン戦の試合後に、アーロン・ブーン監督が明らかにした。

     今季限りでの現役引退を表明しているサバシアは、オフに受けた2つの手術の影響で調整が遅れている。ブーンはこのままいけばサバシアが3月下旬や4月はじめに先発ローテーションの一角を担うだけのスタミナを蓄えることが難しいと考えており、故障者リストで開幕を迎えさせることを決断しつつあるようだ。

     「すべては順調に進んでいるよ」とサバシアの調整状況について語ったブーン。「2度目のブルペンでの投球練習も良かった。でも、彼が開幕に間に合うとは思っていない。すべてがプラン通りに進んだとしても、数週間は掛かるんじゃないかな」とサバシアの調整が順調であることを強調しつつも、開幕には間に合わないとの見通しを示した。

     ブーンによると、サバシアはシーズン最初の1~2先発を回避する見込みであるという。また、サバシアが故障者リストから復帰した時点で、昨季終盤に受けた5試合の出場停止処分が有効となり、サバシアはさらに1先発を回避することになる。故障の再発などもなく、調整を順調に進めているサバシア。現在はブルペンでの投球練習を行う段階だが、今後は打者との対戦も含め、実戦形式の投球練習に取り組んでいく予定だ。

     セベリーノとサバシアが故障者リストで開幕を迎えることにより、ヤンキースの先発ローテーションはジェームス・パクストン、田中将大、J.A.ハップに続く2枠が空席となる。ドミンゴ・ヘルマンやジョナサン・ロアイシガらがその座を争う見込みだが、オープン戦での彼らの出来が思わしくない場合、緊急補強に動く可能性もありそうだ。

  • Rソックス・ライト 薬物規定違反で80試合の出場停止処分

    2019.3.7 11:55 Thursday

     日本時間3月7日、メジャーリーグ機構はパフォーマンス向上薬に陽性反応を示したとして、スティーブン・ライト(レッドソックス)に80試合の出場停止処分を科したことを発表した。ライトはGHRP-2と呼ばれる薬物に陽性反応を示し、メジャーリーグの薬物規定に違反。出場停止処分はレギュラーシーズン開幕日から適用され、レッドソックスはレギュラーシーズンのおよそ半分を、このナックルボーラー抜きで戦うことになる。

     ライトは「これは不幸なことだ。こんなことになるなんて思っていなかった。僕は薬物規定を尊重していたし、どのようにして違反薬物が体内に入ったのかわからない」と語り、禁止薬物を故意に使用したことを否定した。古傷の左膝の状態が思わしくなく、故障との戦いが続く一方で、今季はブルペンの一角を担うことが期待されていたライトだが、戦列復帰は早くてもチームの81試合目、日本時間6月25日となる。また、薬物規定に違反したため、今年のポストシーズンには出場できない。

     アレックス・コーラ監督は「もちろん残念だよ」と語ったが、「彼が必要とするサポートはしていくつもりだ。彼はまだ我々の組織の一員だからね。私が言えるのはこれだけだよ。望んでいた出来事ではないけれど、起こってしまったことにはアジャストしていかなくてはいけない」と前を向いた。

     なお、ライトが制限リストに入って開幕を迎えるのは今回が初めてではない。ライトは昨季、DV規約違反によって15試合の出場停止処分を受け、制限リストに入って開幕を迎えた。「2年連続でこのような形になってしまったのは本当に残念だ。開幕を迎える良い形ではないからね。でも、起こってしまったことは変えられない。前を向いて頑張るだけだよ」とライト。戦列復帰後の活躍で周囲からの信頼を取り戻したいところだ。

     昨季のライトは4先発を含む20試合に登板し3勝1敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.68をマーク。2016年には先発として13勝をマークし、オールスター・ゲームにも選出されたが、今季はリリーバーとしての起用が有力視されている。

  • カージナルス・モリーナ 実戦復帰に向けて順調に調整中

    2019.3.7 11:20 Thursday

     オフに左膝の手術を受け、まだオープン戦に出場していないヤディアー・モリーナ(カージナルス)だが、実戦復帰に向けて調整は順調に進んでいるようだ。モリーナは日本時間3月7日に自軍のキャンプ地で行われた実戦形式の練習で開幕投手のマイルズ・マイコラスとバッテリーを組み、攻守の両面で元気な姿を見せて順調な調整ぶりをアピールした。

     すでに今季の開幕投手を務めることが決定しているマイコラスと4イニングにわたってバッテリーを組んだモリーナ。守備面では盗塁を試みた3人の走者をすべてアウトにし、打撃面では6打席で2本のヒットを放った。マイク・シルト監督は、ブルペン捕手からテキストメッセージで逐一連絡を受けていたようで、「良い報告が届いていたよ。ヤディはマイルズとバッテリーを組んで、何人かの走者をアウトにして、多くの打席に立ったみたいだね。やるべきことをしっかりやってくれている」と不動の正捕手の順調な調整ぶりを喜んだ。

     モリーナはまもなくチーム本体に合流し、指名打者としてオープン戦に出場する見込みとなっている。そして、3月中旬には捕手として試合に出場し、実戦のなかでの各投手とのコミュニケーションも含め、開幕への準備を進めていく予定だ。

     今年7月に37歳の誕生日を迎えるモリーナだが、攻守両面でのパフォーマンスはもちろんのこと、圧倒的な存在感に目立った衰えは見られない。むしろチーム内における存在感は年を追うごとに増していく一方であり、4年ぶりのポストシーズン進出を目指すカージナルスにとって必要不可欠な戦力だ。

     昨季は6年ぶり2度目となる20本塁打をマークし、3年ぶりのゴールドグラブ賞を受賞。30代後半に突入しても、捕手としてメジャートップクラスのパフォーマンスを維持している。現行の3年契約が終了する2020年限りでの現役引退を公言しているモリーナだが、まずは今季、チームを4年ぶりのポストシーズン進出に導くことを期待したい。

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