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  • 現役引退のシーガー デビュー日以降の1480試合出場はメジャー3位

    2021.12.30 12:00 Thursday

     日本時間12月30日、マリナーズ一筋で11年間プレーしたカイル・シーガーが現役引退を表明した。今回の決断にロックアウトは関係なく、スプリング・トレーニングのころから現役引退について考えていたという。非常に故障の少ない選手で、2011年7月7日のメジャーデビュー以降、故障者リスト入りしたのは2019年に左手の手術で5月下旬まで出遅れたときだけ。デビュー日以降の1480試合出場は、カルロス・サンタナ(1526試合)とエリック・ホズマー(1500試合)に次ぐメジャー3位の数字である。

     マリナーズ一筋で11年間プレーしたシーガーは、マリナーズの通算成績ランキングでも多くの部門で上位にランクインしている。1480試合出場はエドガー・マルティネス(2055試合)、イチロー(1861試合)、ケン・グリフィーJr.(1685試合)に次ぐ球団史上4位、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARでは通算36.9を記録しているが、これは野手ではグリフィーJr.(70.6)、マルティネス(68.4)、イチロー(56.4)、アレックス・ロドリゲス(38.1)に次ぐ球団史上5位となっている。

     このほか、シーガーがトップ5にランクインしている主な部門は以下の通り。なお、現役ラストイヤーの35本塁打はデーブ・キングマンと並んでメジャー史上2位タイの数字である(1位は38本塁打のデービッド・オルティス)。マリナーズのファンに愛されたシーガーは、記録にも記憶にも残る好選手だった。

    ◆打席
    1 エドガー・マルティネス 8674
    2 イチロー 8536
    3 ケン・グリフィーJr. 7250
    4 カイル・シーガー 6204
    5 ジェイ・ビューナー 5828

    ◆打数
    1 イチロー 7907
    2 エドガー・マルティネス 7213
    3 ケン・グリフィーJr. 6317
    4 カイル・シーガー 5561
    5 ジェイ・ビューナー 4922

    ◆得点
    1 エドガー・マルティネス 1219
    2 イチロー 1181
    3 ケン・グリフィーJr. 1113
    4 ジェイ・ビューナー 789
    5 カイル・シーガー 705

    ◆安打
    1 イチロー 2542
    2 エドガー・マルティネス 2247
    3 ケン・グリフィーJr. 1843
    4 カイル・シーガー 1395
    5 ジェイ・ビューナー 1255

    ◆塁打
    1 エドガー・マルティネス 3718
    2 ケン・グリフィーJr. 3495
    3 イチロー 3292
    4 カイル・シーガー 2458
    5 ジェイ・ビューナー 2445

    ◆二塁打
    1 エドガー・マルティネス 514
    2 ケン・グリフィーJr. 341
    3 カイル・シーガー 309
    4 イチロー 295
    5 ジェイ・ビューナー 231

    ◆本塁打
    1 ケン・グリフィーJr. 417
    2 エドガー・マルティネス 309
    3 ジェイ・ビューナー 307
    4 カイル・シーガー 242
    5 アレックス・ロドリゲス 189

    ◆打点
    1 エドガー・マルティネス 1261
    2 ケン・グリフィーJr. 1216
    3 ジェイ・ビューナー 951
    4 カイル・シーガー 807
    5 アルビン・デービス 667

    ◆四球
    1 エドガー・マルティネス 1283
    2 ケン・グリフィーJr. 819
    3 ジェイ・ビューナー 788
    4 アルビン・デービス 672
    5 カイル・シーガー 533

    ◆三振
    1 ジェイ・ビューナー 1375
    2 エドガー・マルティネス 1202
    3 カイル・シーガー 1120
    4 ケン・グリフィーJr. 1081
    5 イチロー 800

  • シーガー引退 「今季最終戦で野球とお別れすることはわかっていた」

    2021.12.30 11:00 Thursday

     10月3日(現地時間)、ポストシーズン進出の可能性を残していたマリナーズは超満員の本拠地T-モバイル・パークでエンゼルスとの今季最終戦を戦った。試合は序盤から劣勢となり、「4番・三塁」でスタメン出場していたカイル・シーガーは9回表途中に交代。大歓声を浴びながらベンチに退いた。このとき、シーガーがメジャーリーガーとしてプレーする姿を二度と見ることができないと気付いていた者はほとんどいなかったに違いない。しかし、シーガー自身は現役ラストゲームになることを承知のうえで今季最終戦に臨んでいた。

     今季限りでの現役引退を表明したシーガーは、地元紙「シアトル・タイムズ」のライアン・ディビッシュ記者の取材に対して「あのとき(=今季最終戦)は自分が野球とお別れすることはわかっていた。もしポストシーズンに進めなかったら、野球をする最後の機会になるとわかっていたんだ。最後の打席、最後の守備機会、最後のイニング。そういう思いが頭のなかにあった」とコメント。「あの日は本当にいろんな感情が渦巻いていた。家族が試合前の始球式に出てきてくれたことは魔法のようだった。あの日はとても早い段階で感情的になってしまったよ」と現役生活最後の日を振り返った。

     また、「(2001年を最後にポストシーズンに進めていないという)この状況を打破し、ファンが長いあいだ見ることのできなかったものを手に入れるために、どうしても勝ちたかった」とファンへの想いも語った。引退という考えが最初に頭をよぎったのは今季開幕前だったという。球団オプションが行使される可能性が低いことを理解し、プロ野球選手生活のすべてを過ごしてきたマリナーズでプレーする最後のシーズンになることもわかっていた。「スプリング・トレーニングのころから考えていた。(引退は)簡単な決断だったよ。野球と同じくらい家族のことが大好きだからね」とシーガーは言う。

     複数の球団からオファーを受けたシーガーだが、家族のもとに戻るという意思は変わらなかった。「シーズンが終わる前に僕の心は決まっていた。ロックアウトや様々な不確実性は球界にとっていいことではないけれど、それは僕の決断には関係ない。もっと前に引退を決めていた」とロックアウトが引退の決断に影響したことは明確に否定した。家族のために34歳の若さでユニフォームを脱ぐことを決めたシーガー。マリナーズ一筋11年のメジャー生活でシーズン20本塁打以上を9度マークしたが、これはケン・グリフィーJr.と並ぶ球団タイ記録となっている。

  • カイル・シーガーが現役引退を表明 今季自己最多35本塁打101打点

    2021.12.30 04:00 Thursday

     日本時間12月30日、マリナーズからFAとなっていたカイル・シーガーが現役引退を表明した。妻のジュリーがツイッターで明らかにした。現在34歳のシーガーは2009年ドラフト3巡目指名でマリナーズに入団し、2011年7月にメジャーデビュー。11年間のメジャー生活をマリナーズ一筋で過ごし、通算1395安打、242本塁打、807打点を記録。オールスター・ゲーム選出1度、ゴールドグラブ賞1度以外に目立った主要タイトルやアウォードの受賞歴はないが、チームを支えた生え抜き選手としてファンに愛される存在だった。

     シーガーは2014年12月に結んだ7年契約のラストイヤーとなった今季、159試合に出場して打率.212、35本塁打、101打点、OPS.723を記録。打率は自己ワーストの数字であり、率系のスタッツは伸びなかったが、本塁打と打点の両部門でキャリアハイを更新し、シーズン最終戦までポストシーズン進出の可能性を残したチームの戦いに貢献した。2022年の球団オプションが破棄されることが確実視されていたため、シーズン最終戦では地元シアトルの大観衆から大歓声を浴び、涙を流すシーンもあった。

     今オフはドジャースでプレーしていた弟のコリーとともにFAとなり、去就が注目されたが、コリーがレンジャーズと10年3億2500万ドルの超大型契約を結んだ一方で、兄のカイルは現役引退を決断することに。労使交渉のもつれによるロックアウトで移籍市場の動きがストップしてしまったことが影響したとみられるが、マリナーズ一筋のフランチャイズ・プレーヤーとしてキャリアを終えたいとの思いもあったのかもしれない。

     シーガーは妻のジュリーのツイッターを通して「本日、私はメジャーリーグからの引退を発表します。家族、友人、そしてファンの皆様、私のキャリアにずっとついてきてくれてありがとうございました。素晴らしい旅でしたが、人生の次のチャプターにも信じられないくらいワクワクしています」とのコメントを発表。通算出場試合、安打、本塁打、打点の各部門で球団史上4位の成績を残しており、間違いなくマリナーズの球団史に残る好選手だった。

  • 各球団の史上最高額の契約 1億ドル未満はアスレチックスなど5球団

    2021.12.29 13:00 Wednesday

     日本時間12月28日、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」では各球団の史上最高額の契約を特集する記事を公開した。今オフはワンダー・フランコと11年1億8200万ドルで契約延長したレイズと、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルで契約したレンジャーズが球団史上最高額を更新。その一方で、総額1億ドル以上の契約を結んだことがない球団も5球団あり、パイレーツに至っては2000年11月にジェイソン・ケンドールと6年6000万ドルで契約したあと、20年以上にわたって最高額が更新されていない。

     2021年に入ってから球団史上最高額が更新されたのは、前出のレイズとレンジャーズを含む6球団。1月にブルージェイズがジョージ・スプリンガーと6年1億5000万ドル、2月にパドレスがフェルナンド・タティスJr.と14年3億4000万ドル、3月にロイヤルズがサルバドール・ペレスと4年8200万ドル、そしてシーズン開幕直前にはメッツがフランシスコ・リンドーアと10年3億4100万ドルの大型契約を結んだ。

     総額9ケタ(=1億ドル以上)の契約が当たり前になっている現代のメジャーリーグだが、30球団のうち5球団は総額1億ドル以上の契約を1度も結んでいない。前出のパイレーツとロイヤルズに加え、アスレチックスはエリック・シャベスの6年6600万ドル、ガーディアンズはエドウィン・エンカーナシオンの3年6000万ドル、ホワイトソックスはヤスマニ・グランダルの4年7300万ドルが球団史上最高額の契約となっている。

     各球団の史上最高額の契約は以下の通り。

    オリオールズ
    クリス・デービス 7年1億6100万ドル(2016年1月)

    レッドソックス
    デービッド・プライス 7年2億1700万ドル(2015年12月)

    ヤンキース
    ゲリット・コール 9年3億2400万ドル(2019年12月)

    レイズ
    ワンダー・フランコ 11年1億8200万ドル(2021年11月)

    ブルージェイズ
    ジョージ・スプリンガー 6年1億5000万ドル(2021年1月)

    ホワイトソックス
    ヤスマニ・グランダル 4年7300万ドル(2019年11月)

    ガーディアンズ
    エドウィン・エンカーナシオン 3年6000万ドル(2017年1月)

    タイガース
    ミゲル・カブレラ 8年2億4800万ドル(2014年3月)

    ロイヤルズ
    サルバドール・ペレス 4年8200万ドル(2021年3月)

    ツインズ
    ジョー・マウアー 8年1億8400万ドル(2010年3月)

    アストロズ
    ホゼ・アルトゥーベ 5年1億5100万ドル(2018年3月)

    エンゼルス
    マイク・トラウト 10年3億6000万ドル(2019年3月)

    アスレチックス
    エリック・シャベス 6年6600万ドル(2004年3月)

    マリナーズ
    ロビンソン・カノー 10年2億4000万ドル(2013年12月)

    レンジャーズ
    コリー・シーガー 10年3億2500万ドル(2021年12月)

    ブレーブス
    フレディ・フリーマン 8年1億3500万ドル(2014年2月)

    マーリンズ
    ジャンカルロ・スタントン 13年3億2500万ドル(2014年11月)

    メッツ
    フランシスコ・リンドーア 10年3億4100万ドル(2021年3月)

    フィリーズ
    ブライス・ハーパー 13年3億3000万ドル(2019年2月)

    ナショナルズ
    スティーブン・ストラスバーグ 7年2億4500万ドル(2019年12月)

    カブス
    ジェイソン・ヘイワード 8年1億8400万ドル(2015年12月)

    レッズ
    ジョーイ・ボットー 10年2億2500万ドル(2012年4月)

    ブリュワーズ
    クリスチャン・イェリッチ 7年1億8850万ドル(2020年3月)

    パイレーツ
    ジェイソン・ケンドール 6年6000万ドル(2000年11月)

    カージナルス
    ポール・ゴールドシュミット 5年1億3000万ドル(2019年3月)

    ダイヤモンドバックス
    ザック・グレインキー 6年2億650万ドル(2015年12月)

    ロッキーズ
    ノーラン・アレナード 7年2億3400万ドル(2019年2月)

    ドジャース
    ムーキー・ベッツ 12年3億6500万ドル(2020年7月)

    パドレス
    フェルナンド・タティスJr. 14年3億4000万ドル(2021年2月)

    ジャイアンツ
    バスター・ポージー 8年1億5900万ドル(2013年3月)

  • オルティス ツインズ解雇からボストンの英雄、殿堂入り有力候補へ

    2021.12.29 10:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのニック・アギレラ記者は「最も可能性が低かった2022年の殿堂入り候補者」と題し、低評価を覆して殿堂入り候補の名選手へと上りつめた7人の選手を紹介する特集記事を公開した。そのなかで1位に選ばれたのは、今回の殿堂入り投票において有力候補の1人に挙げられているデービッド・オルティス。トレードの後日指名選手としてマリナーズから放出され、コストカットのためにツインズから解雇されたあと、レッドソックスでブレイクを遂げ、ボストンの英雄、チームの象徴とみなされるようになった。

     ドミニカ共和国出身のオルティスは、1992年11月にマリナーズと契約。1996年にはA級ウィスコンシンで打率.322、18本塁打、93打点、OPS.901をマークする活躍を見せたが、マリナーズは同年8月にツインズの正三塁手だったデーブ・ホリンズをトレードで獲得し、オルティスは翌月に後日指名選手としてツインズへ放出された。

     ツインズ移籍後もマイナーでは打率3割、30本塁打、100打点を超える好成績をマーク。メジャーでもチームの主砲としての活躍が期待されたが、1997年9月のデビュー後、故障の影響もあって成績は伸び悩み、なかなか完全開花には至らなかった。2000年に自身初の2ケタ本塁打(10本)、2001年に18本塁打、2002年に20本塁打と徐々に数字を伸ばしていたものの、当時のツインズは球団削減候補に挙がるほど財政難に苦しんでおり、2002年の95万ドルから2003年は200万ドル前後に昇給することが予想されていたオルティスとの契約更新を拒否。2002年12月に解雇され、FAとなった。

     オルティスはその後、レッドソックスに拾われ、ボストンの英雄への道を歩んでいくことになるわけだが、レッドソックスのフロントオフィスにオルティス獲得を進言したのは、オルティスと同じドミニカ共和国出身のペドロ・マルティネスだったと言われている。当時のセオ・エプスタイン新GMは、正一塁手候補の1人としてオルティスと契約。しかし、メジャー契約は保証されず、「メジャーのロースター入りを果たせば年俸125万ドル」という契約だった。ここから2003年の開幕ロースター入りを果たし、スーパースターへと成長。おそらくツインズ解雇の時点で将来、殿堂入り候補になることを予想できた人は1人もいなかっただろう。アギレラ記者が1位に選んだのも納得だ。

     ちなみに、2位はマーク・バーリー(ドラフト38巡目指名)、3位はボビー・アブレイユ(拡張ドラフトでプロテクト外)、4位はジョー・ネイサン(遊撃手としてプロ入り)、5位はアンディ・ペティット(ドラフト22巡目指名)、6位はジェフ・ケント(28歳まで平凡な内野手)、7位はアンドリュー・ジョーンズ(キュラソーが生んだ初めてのスター選手)が選ばれている。

  • メッツ ゾーズマーが分析ディレクターからGM補佐に昇進との報道

    2021.12.29 09:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツは分析ディレクターのベン・ゾーズマーをGM補佐に昇進させることを決めたようだ。ハーバード大学出身のゾーズマーは、ドジャースに6年間在籍して2020年シーズンのワールドシリーズ制覇に貢献。今季から分析ディレクターとしてメッツのフロントオフィスに加入した。メッツでは現在、サンディ・アルダーソン球団社長とビリー・エプラーGMのもとでブリン・アルダーソンとイアン・レバインがGM補佐を務めており、ゾーズマーは3人目のGM補佐ということになる。

     ゾーズマーが加入した時点で、メッツのフロントオフィスにはデータ科学に通じたアナリストが1人しかいなかった。しかし、ゾーズマーとともにデータ分析部門の拡張を進め、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコーモ記者によると、現在は合計25人以上のアナリスト、エンジニア、コーディネーターを抱えているという。メッツに加入してまだ1年足らずのゾーズマーだが、チームへの貢献が高く評価され、GM補佐への昇進が決定したとみられる。

     幼稚園のときに『マネーボール』を読んだというゾーズマーは、有名なアナリストであるビル・ジェームス、ネイト・シルバー、トム・タンゴらに影響を受けてきたことを認めている。趣味は統計データを用いてアカデミー賞の選考結果を予想すること。ブラッド・ピットが主演した『マネーボール』がノミネートされた第84回(2011年)のアカデミー賞では、野球関連の作品を贔屓することなく『アーティスト』が選ばれるという予想を見事に的中させた。

     昨オフはフランシスコ・リンドーア、今オフはマックス・シャーザーを獲得するなど、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーのもとで積極的な補強を進めているメッツだが、フロントオフィスでもゾーズマーを中心に現代のベースボールに適応するための改革が進められている。これらが上手く噛み合ったとき、メッツは他球団にとって大きな脅威となるに違いない。

  • サイ・ヤング賞“実質3度”の名投手・サンタナは殿堂入りできるのか

    2021.12.28 13:00 Tuesday

     今オフ、ツインズから2人の殿堂入り選手が誕生した。トニー・オリーバとジム・カートだ。両者とも記者投票では有資格期間の15年(現在は10年)を完走した末に落選となったものの、時代委員会で復活当選。この2人と同様に、時代委員会での選出が期待されているのがサイ・ヤング賞2度の左腕ヨハン・サンタナだ。全盛期にはメジャー最高の投手として君臨したサンタナだが、故障により短命に終わり、通算成績は139勝78敗、防御率3.20、1988奪三振。殿堂入り投票では得票率2.4%に終わり、有資格初年度で姿を消した。

     サンタナはツインズの先輩2人の殿堂入りを「彼らの殿堂入りをとても嬉しく思う。とても長い年月を経て、生きているあいだに殿堂入りの機会を得た。彼らはそれに値する人物だ」と祝福。自身の将来的な殿堂入りについては「僕はツインズで白星を重ねた。僕が知っていることはそれだけだ。僕はそれを誇りに思っているし、殿堂入りの機会があれば素晴らしいと思う。もし殿堂入りできなかったとしても、それは僕にどうこうできることではない」と語った。

     サンタナのキャリアは25年間のメジャー生活で通算283勝を積み上げたカートとは対照的だ。故障により通算2025回2/3しか投げられず、200勝や2000奪三振といったマイルストーンには届いていない。メジャー最終登板はメッツ時代の2012年8月17日、まだ33歳のときだった。しかし、2004年から5年連続でサイ・ヤング賞投票のトップ5にランクインし、2004年と2006年に同賞を受賞。2006年には投手三冠も達成した。

     2度のサイ・ヤング賞に挟まれた2005年シーズンは「サンタナがサイ・ヤング賞を受賞すべきだった」との声が非常に多い。サンタナは1位票を3つしか獲得できず、バートロ・コローンとマリアーノ・リベラに次ぐ3位に終わったが、勝利数(サンタナ16、コローン21)以外の部門ではサンタナが受賞者のコローンを上回っていたからだ(防御率2.87対3.48、奪三振238対157、WAR7.2対4.0)。

     もしサンタナが2005年も受賞していたら、サンタナは史上10人しかいない「サイ・ヤング賞3度以上」の仲間入りを果たしていた。この10人のうち、現役のクレイトン・カーショウとマックス・シャーザーを除くと、殿堂入りしていないのはステロイド問題に揺れるロジャー・クレメンスだけ。「サイ・ヤング賞3度」という実績があれば、殿堂入り投票の初年度で姿を消すこともなかったかもしれない。サンタナが今後の時代委員会で選出されるかどうかは「実質3度のサイ・ヤング賞」という実績がどう評価されるか次第だろう。

     サンタナ自身は「2005年についてよく聞かれるけど、サイ・ヤング賞に値するかどうかと、サイ・ヤング賞を受賞したかどうかは別問題だ。僕は2位にすら入れなかった。僕は3位だったんだから、2位の人に聞くべきじゃないかな」と意に介していない様子。とはいえ、もし3度受賞できていたら、と考えずにはいられない。

  • 選手会が労使交渉の機構側の姿勢を批判 タンキングのない競争を希望

    2021.12.28 11:00 Tuesday

     ロックアウトが始まって約1カ月が経過しようとしているなか、ザック・ブリットン(ヤンキース)、マーカス・セミエン(レンジャーズ)、ルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)の3選手がロックアウトについて語り、労使交渉におけるメジャーリーグ機構側(=オーナー側)の姿勢を批判した。ロックアウトにより、現在はトレードやFA契約など、基本的にメジャーリーグのすべての活動がストップ。本格的な交渉は年明けまで始まらない見込みとなっており、2022年シーズンへの影響が懸念される。

     ロックアウトに突入した際、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「我々はできるだけ早く交渉のテーブルに戻りたいと考えているが、相手側から(交渉を進めたいという)プレッシャーを感じない」とコメント。しかし、ブリットンは「我々はいくつかのいい提案をしたにもかかわらず、(11月の最後の数日に行われた)ダラスでの交渉で何も得られなかった」と機構側の交渉姿勢を批判。ジオリトも「我々は交渉の準備ができている。機構側が出てくるのをずっと待っているんだ。ロックアウト前に複数の提案をしたが、彼らはそのとき交渉することに興味を持たなかった」と同調した。

     また、選手会はタンキング防止のための制度改革に強い意欲を示している。ブリットンは「すべてのチームが毎年勝利を目指してほしい。それがファンにとってもフェアなことだと思うし、我々もそれを望んでいる。このメッセージを送り続けるつもりだ」とコメント。ジオリトも「全30球団が競争し、可能な限りベストの選手をフィールドへ送り出してほしい。これは我々が提案のなかで強調していることだ。すべての人々のためにゲームをよりよくしていこう。一番はファンのためだ」と同様の内容を語っている。

     2016年王者のカブス、2017年王者のアストロズ、2021年王者のブレーブスのように、タンキングを経由して戦力を整え、頂点に上りつめた例は多く、近年は同様の手法を採るチームが増えている。主力選手を次々に放出して年俸総額を削減し、意図的に負けを増やした球団にメリットがある現在の制度を変える必要がある、と選手会は考えているわけだ。セミエンは「1月が重要な月になる」とコメント。スプリング・トレーニングやシーズン開幕に影響が及ぶことは双方とも望んでおらず、年が明けた1月にいよいよ労使交渉が本格化することになりそうだ。

  • ロイヤルズの有望株・ウィットJr. 来季の開幕ロースター入りを目指す

    2021.12.28 10:00 Tuesday

     ロイヤルズの有望株、ボビー・ウィットJr.は2019年ドラフト1巡目(全体2位)指名でプロ入り。昨年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でマイナーのシーズンが開催されなかったため、プロ野球選手としてフルシーズンを過ごすのは今季が初めてだった。今季はAA級とAAA級で合計123試合に出場して打率.290、33本塁打、97打点、29盗塁、OPS.936の好成績をマーク。来季の開幕ロースター入りを目指し、オフシーズンもトレーニングに励んでいる。

     ウィットJr.は現在、昨オフ同様にテキサス州のアスリートパフォーマンス強化センターでトレーニングを行っている。「今季の最大の収穫は、正しいルーティーンを身につけて、身体を正しい状態に保つことができたことだった。今オフも同じように、よりよい食事、よりよい休息、よりよい睡眠など、身体にルーティーンを覚え込ませようとしているんだ。今の時期は、自分の身体に何が必要かを確認する時期だ。多くのことを学びながら準備を進めているよ」とウィットJr.は語る。

     アスリートパフォーマンス強化センターでは、カンザスシティ・チーフスのクオーターバック、パトリック・マホームズなど、多くのアスリートがトレーニングを行っており、ウィットJr.はこうした周囲のアスリートから刺激を受けているという。筋肉量のアップに取り組んでいるウィットJr.は「脚が少し太くなったのがわかるんだ。ジーンズはあまり頻繁に穿かないんだけど、たまに穿くと窮屈に感じる」とトレーニングの成果を実感しているようだ。

     ロイヤルズでは今季、ニッキー・ロペスが急成長して正遊撃手に定着。故障がちなアダルベルト・モンデシーを三塁へ追いやった。二塁には盗塁王のウィット・メリフィールドがおり、故障者が発生しない限り、ウィットJr.が開幕ロースター入りする可能性は低いとみられる。とはいえ、2022年シーズン中にメジャーデビューのときが訪れるのは間違いない。昇格のタイミング次第では新人王の有力候補にもなり得るだけに、大きな注目を浴びる存在となるのは間違いなさそうだ。

  • 87年ナのサイ・ヤング賞を再投票 実際の受賞者はトップ5圏外に

    2021.12.27 13:00 Monday

     過去35年間でサイ・ヤング賞を受賞したリリーフ投手は4人しかいない。1987年ナ・リーグのスティーブ・ベドロージアン、1989年ナ・リーグのマーク・デービス、1992年ア・リーグのデニス・エカーズリー、そして2003年ナ・リーグのエリック・ガニエという顔ぶれである。メジャーリーグ公式サイトでは、1位と2位がわずか2ポイント差という大接戦だった1987年ナ・リーグのサイ・ヤング賞について、現在の評価基準に基づく再投票を実施。実際の受賞者であるベドロージアンがトップ5から漏れるという結果になった。

     今回の再投票にはメジャーリーグ公式サイトのライター14人が参加。1987年ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でポイントを獲得した8人の投手が投票対象となり、各ライターは1位から8位まで順位付けすることを求められた。それを1位8ポイント、2位7ポイント、といった具合に集計。その結果が以下の通りである。

    ◆実際の投票結果
    1位 スティーブ・ベドロージアン
    2位 リック・サトクリフ
    3位 リック・ラッシェル
    4位 オーレル・ハーシュハイザー
    5位 ドワイト・グッデン/ノーラン・ライアン

    ◆再投票の結果
    1位 ノーラン・ライアン
    2位 オーレル・ハーシュハイザー
    3位 ボブ・ウェルチ
    4位 マイク・スコット
    5位 リック・ラッシェル

     65試合に登板して5勝3敗40セーブ、防御率2.83をマークし、リリーフ投手ながらサイ・ヤング賞を受賞したベドロージアンは、今回の再投票では1位票を1つも獲得できず、総ポイントでも7位に終わった。当時、まだWARという指標は存在していなかったが、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARは2.3に過ぎず、これはサイ・ヤング賞受賞者としては歴代ワーストの数字。おそらく現在の評価基準ではサイ・ヤング賞の候補にすらならないだろう。

     今回の再投票で1位になったのは、伝説の名投手・ライアンだった。実際のサイ・ヤング賞では1位票を1つも獲得できず、グッデンと同ポイントの5位タイに終わったものの、この年は8勝16敗ながら防御率2.76、270奪三振の好成績で防御率と奪三振の二冠を獲得。今回の再投票ではライター14人のうち8人がライアンに1位票を投じ、合計98ポイントのライアンが95ポイントのハーシュハイザーを破るという結果になった。

     ライアンに次ぐ2位となったハーシュハイザーは、リーグ最多の264回2/3を投げたことが高く評価された。この年は16勝16敗、防御率3.06、190奪三振を記録。翌1988年にはメジャー新記録となる59イニング連続無失点をマークするなど、23勝8敗、防御率2.26というキャリアハイの成績を残し、見事サイ・ヤング賞に輝いた。

     実際の投票でわずか3ポイントしか獲得できず8位に終わったウェルチは、リーグトップのWAR(7.1)を記録したことが評価され、再投票では3位に急浮上。リーグ最多の36試合に先発し、ライアンに次ぐリーグ2位の233奪三振をマークしたスコットも、7位から4位へ大幅ランクアップとなった。

     勝ち星やセーブ数が以前ほど重要視されなくなった現在において、今回の再投票の結果は決して驚くべきものではないだろう。通算324勝、5714奪三振という素晴らしい成績を残しながらも、サイ・ヤング賞を1度も受賞できなかったライアンだが、現在のような評価基準でサイ・ヤング賞の投票が行われていたら、受賞のチャンスは何度もあったのかもしれない。

  • サヨナラ弾 史上最多はトーミー13本、現役最多はプーホルス12本

    2021.12.27 11:00 Monday

     日本時間12月27日、メジャーリーグ公式サイトのジェイソン・カターニア記者は通算サヨナラ本塁打トップ10を紹介する特集記事を公開した。メジャー史上最多のサヨナラ本塁打を放ったのは、通算612本塁打を記録して2018年に有資格初年度で殿堂入りを果たしたジム・トーミーの13本。1本差の2位には6人が並んでいるが、うち5人は殿堂入りの名打者であり、唯一の現役選手であるアルバート・プーホルスも引退から5年後、有資格初年度での殿堂入りが確実視されている。

     トーミーはインディアンスなど6球団で合計22年間にわたって活躍。通算500本塁打をサヨナラ本塁打で飾った史上唯一の選手である(ホワイトソックス時代の2007年9月16日、エンゼルス戦で同点の9回裏にサヨナラ2ラン)。延長戦で放ったサヨナラ本塁打が8本あり、これはフランク・ロビンソン、プーホルスと並んで史上最多タイ。この8本のなかには2001年4月21日、自身のボブルヘッド・デーに放った延長11回のサヨナラ本塁打も含まれている。

     トップと1本差の2位にはジミー・フォックス、ミッキー・マントル、スタン・ミュージアル、プーホルス、ロビンソン、ベーブ・ルースの6人がランクイン。このなかで唯一500本塁打を達成していないミュージアル(475本塁打)はサヨナラのソロ本塁打が9本というメジャー記録を持っている。また、1チームで放ったサヨナラ本塁打としては、マントル(ヤンキース)とミュージアル(カージナルス)の12本が史上最多である。

     8位タイ(11本)にはデービッド・オルティス、トニー・ペレス、ライアン・ジマーマンの3人がランクイン。ペレスは通算379本塁打のうち11本がサヨナラ本塁打であり、2アウトからのサヨナラ本塁打7本はメジャー記録となっている。ちなみに、11位タイはディック・アレン、ハロルド・ベインズ、バリー・ボンズ、アダム・ダン、ジェイソン・ジアンビ、レジー・ジャクソン、マイク・シュミット、サミー・ソーサの10本。史上最多の762本塁打を放ったボンズの名前がここでようやく登場する。

  • グリフィーJr.がメッツへ移籍していたらマリナーズ佐々木は誕生せず?

    2021.12.27 10:00 Monday

     日本時間12月27日、メジャーリーグ公式サイトのマイケル・クレア記者は「もしケン・グリフィーJr.がトレードを拒否せずメッツへ移籍していたら?」という特集記事を公開した。1999年オフ、マリナーズとメッツのあいだでグリフィーJr.を含むトレードが決まりかけたものの、グリフィーJr.はトレード拒否権を行使。最終的にはマイク・キャメロン、ブレット・トムコら4選手とのトレードでかつて父(ケン・グリフィーSr.)が活躍したレッズへ移籍することになったのだった。

     マリナーズはメッツとのトレードが成立すれば、グリフィーJr.との交換でオクタビオ・ドテル、アーマンド・ベニテス、ロジャー・セデーニョの3選手を獲得する予定だったと言われている。メッツは実際にはドテルとセデーニョを含む3選手とのトレードでアストロズからマイク・ハンプトンとデレク・ベルを獲得。ハンプトンの活躍により2000年シーズンはリーグ優勝を果たした。これを踏まえ、クレア記者はグリフィーJr.がメッツへ移籍していた場合、メッツは2000年にワールドシリーズへ進出できなかったと予想している。

     クレア記者の「妄想」はここからさらに広がっていく。メッツが獲得しなかったハンプトンはダイヤモンドバックスへ移籍。これはダイヤモンドバックスがカート・シリングの獲得に動かないことを意味する。よって、2001年シーズンのダイヤモンドバックス世界一も実現しない。また、メッツはハンプトンがFAでロッキーズへ流出した際の補償指名権でデービッド・ライトを指名したが、この指名権はダイヤモンドバックスが得ることになるため、クレア記者の「妄想」の世界ではライトはダイヤモンドバックスに入団する。

     さらに、クレア記者はシリングが2000年シーズン途中にカージナルスへ移籍すると予想。ダリル・カイル、アンディ・ベネス、シリングら強力先発陣を擁したカージナルスはメッツを破ってワールドシリーズへ進出し、ヤンキースの3連覇を阻止することになる。また、カージナルスはシリング獲得の際にJ・D・ドリューとマット・モリスをフィリーズへ放出。1997年ドラフト全体2位でのフィリーズからの指名を拒否したドリューだったが、クレア記者の「妄想」では結局フィリーズへ移籍することになる。

     そして、クレア記者は最後に「マリナーズはシーズン116勝の最多記録を樹立できなかった」と予想。グリフィーJr.がメッツに移籍していたら、2001年にチーム3位のWARを記録したキャメロンはチームに加わっておらず、ドテルとベニテスを獲得したことにより、2001年にリーグ2位の45セーブをマークした佐々木主浩の獲得にも動いていないと思われるからだ。

     なお、現実の世界でも、クレア記者の「妄想」の世界でも、マリナーズ、レッズ、メッツの3球団はグリフィーJr.のトレード後にチャンピオンリングを手にしていない(マリナーズはグリフィーJr.のトレード前を含めてもワールドシリーズ進出0回)。現実と異なる仮定をしようとも「決して変わらないものもある」とクレア記者は記事を締めくくっている。

  • 今季各球団でブレイクした有望株 エンゼルスは右腕・ダニエルが選出

    2021.12.25 12:00 Saturday

     プロスペクト(若手有望株)の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」では、サム・ダイクストラ、ジョナサン・マヨ、ウィリアム・ボアの3人が各球団の「今季ブレイクしたプロスペクト」を選出する特集記事を公開した。同サイトは今季開幕前に各球団の「今季ブレイクするプロスペクト」を予想していたが、予想が的中したのは30球団中4球団だけ。レッドソックス、ブルージェイズ、アストロズ、マリナーズを除く26球団は、開幕前の予想とは異なる選手が選出された。

     エンゼルスはジョーディン・アダムス外野手(22歳)のブレイクが予想されていたが、A+級で71試合に出場して打率.217、5本塁打、27打点、18盗塁、OPS.600と今一つの成績。28四球に対して116三振を喫し、出塁率が3割に届かない(.290)など、打撃の粗さが目立った1年だった。「今季ブレイクしたプロスペクト」に選ばれたのはデービス・ダニエル投手(24歳)。2019年ドラフト7巡目指名で入団し、トミー・ジョン手術のリハビリを経てプロデビューした今季は、A+級の9先発で防御率2.31、AA級の9先発でも防御率2.68の好成績をマークした。AAA級では5試合(うち4先発)で防御率10.29と打ち込まれたが、3階級合計で114回2/3を投げ、4勝7敗、防御率3.92、154奪三振を記録。与四球率2.67と制球も安定していた。

     各球団の開幕前の予想と今回選出されたプロスペクトは以下の通り(カッコ内は「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングにおける現在の順位を表す)。

    ◆オリオールズ
    予想:グナー・ヘンダーソン遊撃手兼三塁手(球団4位)
    今回:カイル・ストワーズ外野手(球団11位)

    ◆レッドソックス
    予想:ニック・ヨーク二塁手(球団4位/全体96位)
    今回:同上

    ◆ヤンキース
    予想:オスワルド・ペラザ遊撃手(球団3位/全体58位)
    今回:アンソニー・ボルピー遊撃手(球団1位/全体15位)

    ◆レイズ
    予想:JJ・ゴス投手(球団13位)
    今回:タージ・ブラッドリー投手(球団6位)

    ◆ブルージェイズ
    予想:ガブリエル・モレノ捕手(球団1位/全体32位)
    今回:同上

    ◆ホワイトソックス
    予想:マシュー・トンプソン投手(球団7位)
    今回:ロミー・ゴンザレス遊撃手(球団20位)

    ◆ガーディアンズ
    予想:ジョージ・バレーラ外野手(球団2位/全体63位)
    今回:ローガン・アレン投手(球団10位)

    ◆タイガース
    予想:パーカー・メドウズ外野手(球団17位)
    今回:ライアン・クライドラー遊撃手(球団10位)

    ◆ロイヤルズ
    予想:アレック・マーシュ投手(球団14位)
    今回:MJ・メレンデス捕手(球団4位/全体67位)

    ◆ツインズ
    予想:ケオニー・キャバコ遊撃手(球団11位)
    今回:ホゼ・ミランダ内野手(球団8位)

    ◆アストロズ
    予想:ハンター・ブラウン投手(球団3位)
    今回:同上

    ◆エンゼルス
    予想:ジョーディン・アダムス外野手(球団3位)
    今回:デービス・ダニエル投手(球団21位)

    ◆アスレチックス
    予想:ロバート・プアソン遊撃手(球団10位)
    今回:ローレンス・バトラー一塁手兼外野手(球団23位)

    ◆マリナーズ
    予想:ノエルビ・マーテイ遊撃手(球団2位/全体11位)
    今回:同上

    ◆レンジャーズ
    予想:マキシモ・アコスタ遊撃手(球団10位)
    今回:オーウェン・ホワイト投手(球団27位)

    ◆ブレーブス
    予想:フレディ・ターノック投手(球団12位)
    今回:スペンダー・ストライダー投手(球団10位)

    ◆マーリンズ
    予想:ナシーム・ヌニェス遊撃手(球団13位)
    今回:ジェイク・エダー投手(球団7位)

    ◆メッツ
    予想:ジェイレン・パーマー三塁手兼遊撃手(球団16位)
    今回:マット・ビエントス三塁手(球団6位)

    ◆フィリーズ
    予想:フランシスコ・モラレス投手(球団5位)
    今回:ローガン・オホッピー捕手(球団11位)

    ◆ナショナルズ
    予想:ジャセル・アントゥーナ遊撃手(球団8位)
    今回:ケイド・キャバリ投手(球団1位/全体39位)

    ◆カブス
    予想:ジェイソン・サンタナ遊撃手(圏外)
    今回:ケイレブ・キリアン投手(球団14位)

    ◆レッズ
    予想:リース・ハインズ三塁手(球団7位)
    今回:ホゼ・バレーロ遊撃手(プロスペクト・ランキング卒業)

    ◆ブリュワーズ
    予想:アントワン・ケリー投手(球団10位)
    今回:ジョーイ・ウィーマー外野手(球団21位)

    ◆パイレーツ
    予想:クイン・プリースター投手(球団2位/全体49位)
    今回:ロアンシー・コントレラス投手(球団6位)

    ◆カージナルス
    予想:イバン・ヘレーラ捕手(球団7位)
    今回:ジョーダン・ウォーカー三塁手(球団3位/全体57位)

    ◆ダイヤモンドバックス
    予想:ウィルダード・パティーニョ外野手(球団24位)
    今回:ライン・ネルソン投手(球団5位)

    ◆ロッキーズ
    予想:エルクリス・オリバレス投手(球団14位)
    今回:エゼキエル・トバー遊撃手(球団11位)

    ◆ドジャース
    予想:マイケル・ブッシュ二塁手(球団3位/全体75位)
    今回:アンディ・パヘス外野手(球団5位/全体100位)

    ◆パドレス
    予想:メイソン・トンプソン投手(プロスペクト・ランキング卒業)
    今回:イーサン・エリオット投手(球団12位)

    ◆ジャイアンツ
    予想:アレクサンダー・キャナリオ外野手(カブス12位)
    今回:ルイス・マトス外野手(球団3位/全体77位)

  • 韓国ロッテの右腕・ストレイリー 3年ぶりのメジャー復帰を目指す

    2021.12.25 11:00 Saturday

    「スポーツグリッド」のクレイグ・ミッシュ記者によると、韓国プロ野球のロッテ・ジャイアンツで2年連続2ケタ勝利をマークした先発右腕ダン・ストレイリーは、ロッテからの残留オファーを拒否し、2019年以来3年ぶりとなるメジャー復帰を目指しているようだ。ただし、ロックアウトによりメジャーの今後の動きは不透明であり、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を考慮してロッテ残留を選択した昨オフと同様に、ストレイリーがメジャー以外でのプレーを選択する可能性は残されている。

     現在33歳のストレイリーは2012年にアスレチックスでメジャーデビューし、翌2013年には10勝8敗、防御率3.96をマーク。続く2年間は低迷したものの、レッズに移籍した2016年に自己最多の191回1/3を投げて14勝8敗、防御率3.76という好成績を残すと、2017年はマーリンズで10勝9敗、防御率4.26を記録し、この年の170奪三振はキャリアハイの数字となった。しかし、2018年以降は不振が続き、2019年はオリオールズで14試合(うち8先発)に登板して防御率9.82と自己ワーストの成績。2020年からは活躍の場を韓国に移し、2020年は15勝、今季も10勝をマークした。

     ストレイリーは「常にメジャーを目指してプレーしてきた。ユニフォームを着ている者は誰でもメジャーの舞台でプレーすることを夢見ているんだ」とメジャー復帰が第1希望であることを明言。「メジャーでキャリアを終えたいと思っている。メジャーの舞台で投げているところを息子に見せたいんだ」と付け加えた。

     ストレイリーによると、ここ数年で映像や分析マシンを使用しながらピッチングの改良に取り組み、チェンジアップの改善や速球の球速アップなど、ほとんどすべての球種に変化を加えたという。昨オフはエンゼルス、レッズ、ジャイアンツなどがストレイリーに興味を示していたが、今オフも先発投手を必要としている球団からのオファーが届くかもしれない。

  • メッツ ロックアウト明けにマクニールまたはスミスの放出を検討か

    2021.12.25 10:00 Saturday

     ロックアウト前にマックス・シャーザーだけでなく、スターリング・マーテイ、マーク・キャナ、エドゥアルド・エスコバーを獲得したメッツ。野手3人の加入と出場停止処分明けのロビンソン・カノーの復帰により野手は人員過多となっており、地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者によると、今季不振だったジェフ・マクニールまたはドミニク・スミスのトレード放出が検討されているようだ。11月の時点で複数の球団がマクニールに興味を示していたとの報道もあり、ロックアウト明けにトレード交渉が本格化するとみられる。

     現在29歳のマクニールは、メジャーデビューした2018年から3年連続で3割を超える高打率をマークしたものの、今季は120試合に出場して打率.251、7本塁打、35打点、OPS.679と自己最悪の成績。5月に左ハムストリングを痛め、万全のコンディションで試合に出られなかったことも影響した。巧みなバットコントロールや内外野の複数ポジションをこなすユーティリティ性は健在で、メッツが放出に踏み切るのであれば、多くの球団が興味を示すことは間違いない。FAになるのは2024年オフ。保有可能期間はあと3年残っている。

     一方のスミスは現在26歳。2019年に89試合で打率.282、11本塁打、OPS.881、2020年も50試合で打率.316、10本塁打、OPS.993と本格ブレイクの兆しを見せていたが、今季は145試合に出場して打率.244、11本塁打、OPS.667と低調なパフォーマンスに終始した。打率が大きく低下したのは、他球団による研究が進み、守備シフトを敷かれる打席が増えたことが影響しているとみられる。マクニール同様、FAになるのは2024年オフである。

     この2人に加えて現在28歳のJ・D・デービスも出場機会減が予想されており、トレード要員となる可能性がある。もし新しい労使協定でユニバーサルDH(両リーグDH制)が導入された場合、野手のレギュラーポジションが1つ増えるため、メッツがマクニール、スミス、デービスのうち何人を放出するかはユニバーサルDHの動向次第だろう。ロックアウト直前の移籍市場を大いに盛り上げたメッツは、ロックアウト明けも注目の存在になりそうだ。

  • 優秀なメジャーリーガーを輩出している大学 MLB公式サイトが特集

    2021.12.24 14:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのポール・カセラ記者は、優秀なメジャーリーガーを輩出している大学のトップ10を独自に選出して紹介する特集記事を公開した。カセラ記者は「完全に主観的なランキング」と前置きしているが、輩出したメジャーリーガーの人数だけでなく、殿堂入り選手やオールスター選手の人数など、様々な要素を考慮し、また直近の成功例が多いほど有利になるようになっているという。ちなみに、カセラ記者が選んだトップ10のうち6校から殿堂入り選手が輩出されている。

     1位にはアリゾナ州立大学が選ばれた。殿堂入り選手はレジー・ジャクソンだけだが、通算762本塁打のメジャー記録を持つバリー・ボンズを筆頭に、イアン・キンズラー、ダスティン・ペドロイア、サル・バンドー、リック・マンデー、ボブ・ホーナーといった好選手を次々に輩出。ポール・ロデューカ、ジェイソン・キプニス、アンドレ・イーシアーらもオールスター・ゲーム選出の経験がある。質量ともに1位に相応しい顔ぶれと言えるだろう。

     2位は南カリフォルニア大学。ランディ・ジョンソン、トム・シーバーと2人の殿堂入り投手を輩出し、マーク・マグワイア、フレッド・リン、デーブ・キングマン、バリー・ジート、ブレット・ブーン、アーロン・ブーンらも同校の出身である。3位はミシガン大学。殿堂入り選手はチャーリー・ゲーリンジャー、バリー・ラーキン、ジョージ・シスラーの3人で、ビル・フリーハン、ジム・アボット、スティーブ・ハウ、現役ではリッチ・ヒル、ジェイク・クロネンワースらを輩出している。

     4位のバンダービルト大学は殿堂入り選手こそいないものの、近年はデービッド・プライス、ソニー・グレイ、ウォーカー・ビューラー、ダンズビー・スワンソン、ブライアン・レイノルズといった好選手を次々に輩出。5位のルイジアナ州立大学も殿堂入り選手を輩出していないが、DJ・レメイヒュー、アレックス・ブレグマン、ケビン・ゴーズマン、アーロン・ノラらが現役で活躍中だ。

     6位はロジャー・クレメンスを生んだテキサス大学オースティン校(殿堂入り0人)、7位はミネソタ大学(殿堂入りはポール・モリターとデーブ・ウィンフィールドの2人)、8位はトニー・グウィンを生んだサンディエゴ州立大学(殿堂入りはグウィンだけ)、9位はカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(殿堂入り0人だがジェイソン・ジアンビ、エバン・ロンゴリア、トロイ・トゥロウィツキーらを輩出)、そして10位には選手層こそ薄いものの、エディ・コリンズとルー・ゲーリッグという2人の殿堂入り選手を輩出したコロンビア大学がランクインした。

  • 各球団の通算最多出場選手は名選手がズラリ MLB公式サイトが特集

    2021.12.24 11:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチ記者は、各球団の通算最多出場選手を紹介する特集記事を公開した。出場試合数が多いということは、長年にわたって戦力として活躍したことの証であり、往年の名選手がズラリと並んでいる。ちなみに、1つの球団で通算3000試合以上に出場した選手は、オリオールズのカル・リプケンJr.(3001試合)、レッドソックスのカール・ヤストレムスキー(3308試合)、ブレーブスのハンク・アーロン(3076試合)、カージナルスのスタン・ミュージアル(3026試合)の4人だけである。

     レイッチ記者が紹介している通算最多出場選手は、本拠地を移転したことがある球団については「現在の本拠地に移転したあとの出場試合数」が対象となっている。本拠地移転前も含めた出場試合数で別の選手がトップの場合、その選手の名前も記載している。各球団の通算最多出場選手は以下の通り。

    オリオールズ:カル・リプケンJr.(3001試合)
    レッドソックス:カール・ヤストレムスキー(3308試合)
    ヤンキース:デレク・ジーター(2747試合)
    レイズ:エバン・ロンゴリア(1435試合)
    ブルージェイズ:トニー・フェルナンデス(1450試合)

    ホワイトソックス:ルーク・アプリング(2422試合)
    ガーディアンズ:テリー・ターナー(1619試合)
    タイガース:アル・ケーライン(2834試合)
    ロイヤルズ:ジョージ・ブレット(2707試合)
    ツインズ:ハーモン・キルブリュー(1939試合)※1

    ※1 キルブリューは本拠地移転前も含めると2329試合

    アストロズ:クレイグ・ビジオ(2850試合)
    エンゼルス:ギャレット・アンダーソン(2013試合)
    アスレチックス:リッキー・ヘンダーソン(1704試合)※2
    マリナーズ:エドガー・マルティネス(2055試合)※3
    レンジャーズ:マイケル・ヤング(1823試合)

    ※2 本拠地移転前も含めるとバート・キャンパネリス(1795試合)がトップ
    ※3 2位はイチロー(1861試合)

    ブレーブス:チッパー・ジョーンズ(2499試合)※4
    マーリンズ:ルイス・カスティーヨ(1128試合)
    メッツ:エド・クレインプール(1853試合)
    フィリーズ:マイク・シュミット(2404試合)
    ナショナルズ:ライアン・ジマーマン(1799試合)

    ※4 本拠地移転前も含めるとハンク・アーロン(3076試合)がトップ

    カブス:アーニー・バンクス(2528試合)
    レッズ:ピート・ローズ(2722試合)
    ブリュワーズ:ロビン・ヨーント(2856試合)
    パイレーツ:ロベルト・クレメンテ、ホーナス・ワグナー(ともに2433試合)
    カージナルス:スタン・ミュージアル(3026試合)

    ダイヤモンドバックス:ルイス・ゴンザレス(1194試合)
    ロッキーズ:トッド・ヘルトン(2247試合)
    ドジャース:ビル・ラッセル(2181試合)※5
    パドレス:トニー・グウィン(2440試合)
    ジャイアンツ:ウィリー・マッコビー(2256試合)※6

    ※5 本拠地移転前も含めるとザック・ウィート(2322試合)がトップ
    ※6 本拠地移転前も含めるとウィリー・メイズ(2857試合)がトップ

  • ドジャース ロックアウト前にベリンジャーと年俸1700万ドルで合意

    2021.12.24 10:00 Friday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ドジャースはロックアウト突入前にコディ・ベリンジャーと年俸調停を回避して1年1700万ドルで合意していたようだ。ベリンジャーは「スーパー2」として2019年オフから年俸調停の権利を取得しており、2019年の60万5000ドルから2020年は1150万ドル、今季は1610万ドルと大幅昇給していたが、今回は90万ドルの微増にとどまった。新しい労使協定でFAの資格が変わらなければ、2023年オフにFAとなる予定である。

     現在26歳のベリンジャーは、メジャーデビューした2017年に当時のナ・リーグ新人記録となる39本塁打を放ち、オールスター・ゲームに選出されただけでなく、満票で新人王を受賞。MVP投票でも9位にランクインした。メジャー3年目の2019年には打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035という素晴らしい成績を残し、2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしただけでなく、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞、そしてMVPを初受賞。自己最高のシーズンを過ごし、スーパースターの仲間入りを果たした。

     ところが、メジャー5年目のシーズンとなった今季は95試合に出場して打率.165、10本塁打、36打点、3盗塁、OPS.542と大不振。4月、6月、9月と3度にわたって戦列を離れるなど、2019年MVPの面影はなく、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する総合指標WARは-1.5に終わった。ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズで打率.412をマークするなど、ポストシーズンでは意地を見せたが、「ノンテンダーFAになるのではないか」と予想する声すらあり、年俸がほとんど上がらなかったのは当然と言える。

     年俸1700万ドルの元MVP選手として迎えることになる来季。もし2年連続で極度の大不振に陥るようであれば、来オフのノンテンダーFAが現実のものとなる可能性は十分にある。ベリンジャーにとって正念場のシーズンとなりそうだ。

  • 注目の殿堂入り投票 現時点で判明分の得票率トップはオルティス

    2021.12.23 12:00 Thursday

     今回(2022年度)のアメリカ野球殿堂入り投票はバリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、カート・シリング、サミー・ソーサの4人がラストイヤーを迎えるため、「ステロイド時代の総決算」という意味を持つ投票として大きな注目を集めている。記者投票は年内いっぱいで締め切られるが、すでに投票を終えて投票先を公開している記者もおり、現時点で匿名3人を含む記者53人分の投票先が判明。有資格初年度のデービッド・オルティスが記者45人から票を獲得し、得票率84.9%でトップに立っている。

     殿堂入りには得票率75%以上が必要だが、現時点で75%以上の得票率を記録しているのはオルティス(84.9%)、ボンズ(77.4%)、クレメンス(77.4%)の3人。5度目の挑戦となるスコット・ローレンが73.6%で当選ラインに肉薄している一方、前回、前々回と2回連続で得票率70%以上を記録したシリングは69.8%にとどまっている。トッド・ヘルトン(56.6%)、ビリー・ワグナー(52.8%)、アンドリュー・ジョーンズ(50.9%)も過半数の支持を集めているが、有資格初年度のアレックス・ロドリゲスは49.1%と支持が伸びず、前々回に52.6%を記録したオマー・ビスケルはDV問題やセクハラ問題の影響で11.3%と大幅に支持を失っている。

     レッドソックスの主砲として活躍したオルティスは、通算2408試合に出場して2472安打、632二塁打、541本塁打、1768打点、OPS.931、オールスター・ゲーム選出10回、シルバースラッガー賞7回、本塁打王1回、打点王3回と実績は文句なし。「バンビーノの呪い」に苦しんでいたレッドソックスを呪いから解放し、2004年、2007年、2013年と3度のワールドシリーズ制覇に導いた点も高く評価されている。2004年のリーグ優勝決定シリーズと2013年のワールドシリーズでMVPに選出されるなど、ポストシーズン通算85試合で17本塁打、61打点、OPS.947の好成績を残している。

     ただし、ほぼDH専任でキャリアを過ごしたため、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出する通算WARは55.3に過ぎない。「史上最高のDH」として最優秀指名打者賞にも名前を残すエドガー・マルティネスはオルティスを上回る68.4を記録したにもかかわらず、殿堂入りに10年を要したため、「オルティスが有資格初年度で殿堂入りするのは過大評価ではないか」との声があるのも事実だ。また、2003年にステロイド使用が報じられたことがあるものの、その陽性者リスト自体の信用性が低く、メジャーリーグ機構でさえ「あの報告書に基づいてオルティスをステロイド使用者と見なすべきではない」との声明を出しており、ステロイド問題はオルティスの得票率にほとんど影響を与えないと考えられている。

     ほぼDH専任だったためWARは低いものの、記録にも記憶にも残る活躍を見せ、「ボストンの英雄」となったオルティス。このまま75%以上の得票率を維持し、有資格初年度でクーパーズタウンに迎えられることになるのだろうか。

  • 超大型契約を望むコレア シーガーの契約規模を上回るのは困難か

    2021.12.23 11:00 Thursday

     今オフのFA市場における最大の注目選手であるカルロス・コレアは超大型契約を望んでおり、コリー・シーガーがレンジャーズと結んだ10年3億2500万ドルを超える規模の契約を欲しているとみられる。しかし、コレアは非常に故障の多い選手でもあり、各球団はコレアに10年契約をオファーすることを躊躇っている模様。たとえば9年契約の場合、シーガーの契約総額を超えるには年平均3611万ドルが必要だが、これは野手史上最高額となる。よって、コレアがシーガー以上の契約を手に入れるのは困難であると考えられている。

     ロックアウト突入前、アストロズ、カブス、ブレーブス、タイガース、レッドソックス、ドジャース、ヤンキースなどがコレア獲得に興味を示していることが報じられていた。このうち、タイガースはハビアー・バイエズと契約し、有望な若手遊撃手がマイナーに控えるヤンキースは大物遊撃手の獲得を回避することが濃厚となっている。アストロズは6年を超えるオファーを提示する意思がないことが報じられており、ブレーブスは資金力を考えるとコレア獲得は現実的な話ではない。また、ドジャースはシーガーが流出したものの、今季途中にトレイ・ターナーを補強しているため、シーガーの穴は現有戦力で埋めることができる。

     つまり、コレアの獲得候補球団はカブスとレッドソックスくらいしかいないということになる。コレアと同じプエルトリコ出身のアレックス・コーラが監督を務めるレッドソックスは、正遊撃手ザンダー・ボガーツが来季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利を有しているため、ボガーツ流出に備えてコレア獲得を検討する可能性がある。ボガーツは近い将来、遊撃から別のポジションへコンバートされることが確実視されており、もしボガーツがオプトアウトの権利を行使しなかったとしても、それほど大きな問題にはならないだろう。

     一方、カブスは今季途中に主力選手を大量放出して再建モードに突入したかと思われたものの、今オフはウェイド・マイリー、ヤン・ゴームス、マーカス・ストローマンらを獲得。ジェッド・ホイヤー編成本部長は大規模な再建を行うことを否定しており、短期間で戦力の再構築を行い、再び勝負モードに突入することを目指していると思われる。コレアを獲得するだけの資金力を持っているが、10年契約には前向きではなく、契約年数で折り合いがつくかどうかがポイントとなる。

     いずれにせよ、コレア獲得にはかなりの資金が必要なため、多くの球団を巻き込んだ大規模な争奪戦になることは考えにくい。シーガー以上の契約を望むコレアだが、自身の希望を満たすオファーを得るのは難しそうだ。

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