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  • インディアンスに大きな痛手 クレビンジャーが左膝手術で離脱

    2020.2.15 13:55 Saturday

     インディアンスのテリー・フランコーナ監督は、昨季思うような戦いができなかった原因の1つとして故障者が続出したことを挙げていた。今季は故障者をなるべく減らして地区王座奪還を目指したいところだったが、日本時間2月15日、インディアンスは先発ローテーションの中心的存在であるマイク・クレビンジャーが左膝の手術を受けて6~8週間離脱する見込みであることを発表した。

     フランコーナによると、クレビンジャーは日本時間2月13日の練習中に左膝の半月板を損傷したようだ。昨季のクレビンジャーは2度にわたって戦列を離れ、21試合にしか先発できなかったが、そのなかで126イニングを投げて13勝4敗、防御率2.71、169奪三振の好成績をマーク。コリー・クルーバーをレンジャーズへ放出した今季は、シェーン・ビーバーとともに先発ローテーションの中心的存在として期待されていたが、今回の手術によりレギュラーシーズンの開幕に間に合わないことが確実となった。

     昨季のインディアンスは、クレビンジャーのほか、クルーバー、カルロス・カラスコなど主力投手に故障が相次ぎ、トレバー・バウアーは財政上の事情から7月末にトレードでレッズへ放出。ジェフリー・ロドリゲス、ザック・プリーサック、アーロン・シバーレといった若手投手たちの奮闘によって先発ローテーションの穴を埋め、93勝を挙げて最後までポストシーズン争いに食らいついていた。最有力候補だったクレビンジャーが離脱したことにより、開幕投手の座はビーバーとカラスコの2人による争いとなるだろう。

     ビーバーとカラスコのほか、マイナーリーグ・オプションが切れているアダム・プルッコは先発ローテーション入りが有力視されており、開幕ローテーションは残り2枠。昨季の実績を考慮すれば、プリーサックとシバーレの開幕ローテーション入りが有力だが、ロドリゲス、ローガン・アレン、スコット・モスらも開幕ローテーション入りを虎視眈々と狙っている。クレビンジャーの離脱により、インディアンスの開幕ローテーション争いは激しさを増すことになりそうだ。

  • ヘイダーが年俸調停に敗れる 今季の年俸は410万ドルに決定

    2020.2.15 13:25 Saturday

     日本時間2月15日、ジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)の年俸調停が行われ、年俸640万ドルを希望していたヘイダーの主張は認められず、今季の年俸は球団側がオファーしていた410万ドルに決定した。年俸調停に敗れたとはいえ、昨季の年俸68万7600ドルから大幅昇給となるヘイダーだが、リリーフ投手を評価する際にセーブ数ばかりが注目され、クローザーではないリリーフ投手が正しく評価されていないと不満の声を挙げた。

     昨季のヘイダーは、メジャー3年目で初めてフルタイムのクローザーを務め、61試合に登板して75回2/3を投げ、3勝5敗、37セーブ、6ホールド、防御率2.62、138奪三振、被打率.155、WHIP0.81という素晴らしい成績をマーク。5月と6月に月間最優秀救援投手に選出され、2年連続でオールスター・ゲームにも選出されたほか、初の試みとなった「オールMLBチーム」のファースト・チームの一員にも選ばれた。また、ナショナル・リーグの最優秀救援投手に贈られる「トレバー・ホフマン賞」を2年連続で受賞している。

     そのヘイダーがサービスタイム(メジャー登録日数のようなもの)3年未満ながら「スーパー2」として年俸調停の権利を得たため、その動向には大きな注目が集まっていた。メジャー1年目から支配的なピッチングで相手打者を圧倒してきたヘイダーだが、クローザーとしての実績は1年だけ。そして、年俸調停の結果は、ヘイダーが望んでいたものとはならなかった。

     複数イニングに跨る登板を何度もこなし、負担のかかる登板を強いられてきたヘイダーは「野球は常に変化してきた。リリーフ投手を評価するシステムも変化すべきだと思う。リリーフ投手が1つの役割にとどまることは少ないのだから」と語り、リリーフ投手を評価するシステムが変化する必要性を訴えた。試合の重要な場面で登板したり、連日の登板や複数イニングの登板といった負担を強いられたり、リリーフ投手の価値はセーブ数やホールド数といった数字だけに表れるものではない。ヘイダーは、それを正しく評価してほしいと訴えているのだ。

     1イニング限定の登板でセーブを稼ぐクローザーだけでなく、ヘイダーのような「献身的なリリーフ投手」を正しく評価するためのシステムを、球界は再考する時期に来ているのかもしれない。

  • インディアンスが外野手補強 サンタナを1年150万ドルで獲得

    2020.2.15 12:45 Saturday

     日本時間2月15日、インディアンスはフリーエージェントの外野手、ドミンゴ・サンタナと2021年の球団オプションが付属した1年契約を結んだことを発表した。ドミニカ共和国のリポーターであるジャンセン・プホルスが日本時間2月6日の時点で契約成立目前であることを報じていたが、それから10日が経過してようやく正式発表に至った。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、サンタナの今季の年俸は150万ドルで、球団オプションが行使された場合、来季の年俸は500万ドルとなるようだ。

     サンタナは「インディアンスは素晴らしい球団だよ。僕はこの組織の一員になることができて本当に嬉しい。昔、ここでプレイするマニー・ラミレスの姿をよく見ていたからね」と語り、インディアンスとの契約成立を喜んだ。昨季のサンタナはマリナーズで121試合に出場して打率.253、21本塁打、69打点、8盗塁、OPS.770を記録。守備面では左翼と右翼を守り、合計12個のエラーを喫した。マリナーズから今季の契約をオファーされず、昨年12月にノンテンダーFAとなっていた。

     インディアンスの外野には、ジェイク・バウアーズ、オスカー・メルカド、ジョーダン・ループロウ、フランミル・レイエス、タイラー・ネークイン、ブラッドリー・ジマー、ダニエル・ジョンソン、デライノ・デシールズ、グレッグ・アレンと多くのレギュラー候補がおり、サンタナもこのレギュラー争いに加わることになる。テリー・フランコーナ監督は「レイエスやドミンゴがセンターを守ることはないと思うけど、ほとんどの選手が3つのポジションを守ることになるだろう」と語っており、コンディションや相手投手との相性を見ながら、複数の選手を使い分けていく方針だ。

     指名打者の最有力候補であるレイエスは減量してキャンプ地に乗り込み、守備力の向上にも意欲を見せている。レイエスが守備に就く機会が増えるようであれば、守備面に大きな不安を抱えるサンタナは指名打者が主戦場となるかもしれない。よって、出場機会を確保するためには、昨季21本塁打、ブリュワーズ時代の2017年にも30本塁打を放った強打をアピールしたいところだ。

  • 「キング」ことヘルナンデス 開幕ローテ入りに自信

    2020.2.14 14:10 Friday

     メジャーデビューから15シーズンにわたってプレイしたマリナーズからフリーエージェントとなり、マイナー契約でブレーブスに加入したフェリックス・ヘルナンデスは、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ローテーション入りを争う立場となっている。最優秀防御率のタイトルを手にした2014年以降、年を追うごとに防御率が悪化し、昨季はついに6点台に突入したヘルナンデスだが、「俺はそんなに年寄りじゃない。まだ33歳だぜ」と復活に自信を見せている。

     2007年から2015年までの9シーズンでヘルナンデスが記録した防御率3.00はアメリカン・リーグでベストの数字。オールスター・ゲームに6度選出され、2010年にはサイ・ヤング賞を受賞するなど、2000年代後半から2010年代前半にかけてのヘルナンデスは、間違いなくメジャーを代表する先発投手の1人だった。しかし、過去3シーズンは故障もあって合計59試合にしか先発できず、防御率5.42という苦しいピッチング。全盛期の「投げ過ぎ」も懸念され、「限界説」が囁かれていた。

     ところが、ヘルナンデスは「体調は本当に良いよ。俺はグラウンドに出て、自分のやるべきことをやるだけさ」と復活への意欲を見せる。ブレーブスとしては、ヘルナンデスがオープン戦で好投して開幕ローテーションに名を連ねたとしても、年俸100万ドルを支払えばいいだけであり、全くリスクのないギャンブルである。むしろ「復活すれば儲けもの」くらいの認識だろう。しかし、ヘルナンデス自身は「ここに居ることができて嬉しい。まずは健康に過ごすことだ。誰とでも競争してやるよ」と本気で復活を目指している。

     ブレーブスは先発5番手が固まっていないだけでなく、新加入のコール・ハメルズが4月前半まで欠場する見込みとなっており、結果さえ残せれば、ヘルナンデスに開幕ローテーション入りのチャンスは十分にある。リリーフから先発再転向のショーン・ニューカムのほか、カイル・ライト、ブライス・ウィルソン、トゥキ・トゥサントといった若手がライバルとなるが、ヘルナンデスは圧倒的な経験値を活かして彼らとの競争を勝ち抜くことができるだろうか。33歳の「キング」の挑戦に注目だ。

  • ツインズ移籍の前田 新天地では先発固定が有力

    2020.2.14 13:30 Friday

     ムーキー・ベッツを含むトレードに巻き込まれ、最初の合意報道から5日を経て、ようやくツインズ移籍が決定した前田健太。スプリング・トレーニングを開始しているチームに合流した前田は、「寒いということだけは聞いています」とミネソタの印象を語り、「確約はないけど、先発投手として評価していると言ってもらえたので、それを聞いてとても嬉しかった」と先発投手としての起用が有力視されていることへの喜びを口にした。

     今季がメジャー5年目となる前田は、メジャー2年目までの61試合のうち57試合に先発したものの、直近の2シーズンは途中でブルペンに配置転換されたため、76試合のうち先発は46試合にとどまっている。しかし、新天地のツインズでは起用法について心配する必要はないと見られる。前田を獲得したフロントオフィスはもちろん、ロッコ・バルデリ監督も、前田を今季のみならず今後数年にわたって先発ローテーションの一角として計算していることを示唆。特に、今季は開幕からマイケル・ピネイダを出場停止、リッチ・ヒルを故障離脱で欠くことが確定しているため、前田にかかる期待は非常に大きい。

     チーフ・ベースボール・オフィサーのデレク・フォルビーは「先発ローテーションに入るために、彼にはここへ来てもらった」と語り、前田の先発起用を明言。「もちろん、今後の起用法がどうなっていくかは、彼のパフォーマンス次第だけど、彼は先発をやりたがっているし、我々も彼のことは先発投手だと考えている」とあくまでも前田のことを先発投手として考えていることを強調した。

     なお、前田がメジャー移籍時にドジャースと結んだ契約は、出来高が大きなウエイトを占めるものとなっており、この契約はツインズ移籍後もそのまま引き継がれる。よって、今後4年間も前田の基本給は300万ドルで、開幕ロースター入りすれば15万ドルを獲得。先発試合数に応じて最大650万ドル(15先発と20先発で各100万ドル、25先発・30先発・32先発で各150万ドル)、投球イニング数に応じて最大350万ドル(90回・100回・110回・120回・130回・140回・150回・160回・170回・180回・190回で各25万ドル、200回で75万ドル)を手にすることができる。

  • 「Top 100 Right Now」のランキング発表終了 1位はトラウト

    2020.2.14 12:55 Friday

     MLBネットワークの人気企画の1つである「Top 100 Right Now」では、メジャーリーグのトップ選手たちを100位から1位までランキング形式で発表している。日本時間2月13日の時点で100位から21位までの発表が完了しており、日本時間2月14日に残りの20位から1位までが発表されたことにより、すべてのランキング発表が終了した。1位に選ばれたのはマイク・トラウト(エンゼルス)。日本人選手の最高順位は大谷翔平(エンゼルス)の57位となっている。

     「Top 100 Right Now」にランクインした100人のメジャーリーガーの顔ぶれは以下の通り(チーム名の後ろに昨年の順位を明記)。

    1位 マイク・トラウト(エンゼルス:1位)
    2位 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ:8位)
    3位 コディ・ベリンジャー(ドジャース:44位)
    4位 ムーキー・ベッツ(ドジャース:2位)
    5位 アレックス・ブレグマン(アストロズ:7位)
    6位 アンソニー・レンドン(エンゼルス:21位)
    7位 ゲリット・コール(ヤンキース:42位)
    8位 ジェイコブ・デグロム(メッツ:10位)
    9位 ノーラン・アレナード(ロッキーズ:3位)
    10位 フランシスコ・リンドーア(インディアンス:4位)

    11位 フアン・ソト(ナショナルズ:36位)
    12位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス:35位)
    13位 ジャスティン・バーランダー(アストロズ:20位)
    14位 マックス・シャーザー(ナショナルズ:5位)
    15位 フレディ・フリーマン(ブレーブス:17位)
    16位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース:12位)
    17位 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ:6位)
    18位 ジョージ・スプリンガー(アストロズ:37位)
    19位 マット・チャップマン(アスレチックス:27位)
    20位 スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ:80位)

    21位 トレバー・ストーリー(ロッキーズ:30位)
    22位 ザンダー・ボガーツ(レッドソックス:46位)
    23位 ハビアー・バイエズ(カブス:29位)
    24位 ピート・アロンゾ(メッツ:圏外)
    25位 ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス:圏外)
    26位 ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ:61位)
    27位 J.D.マルティネス(レッドソックス:11位)
    28位 ジャック・フラハティ(カージナルス:圏外)
    29位 ウォーカー・ビューラー(ドジャース:65位)
    30位 マーカス・セミエン(アスレチックス:圏外)

    31位 グレイバー・トーレス(ヤンキース:69位)
    32位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス:圏外)
    33位 ブライス・ハーパー(フィリーズ:15位)
    34位 クリス・ブライアント(カブス:32位)
    35位 エウヘニオ・スアレス(レッズ:50位)
    36位 マックス・マンシー(ドジャース:63位)
    37位 DJ・レメイヒュー(ヤンキース:圏外)
    38位 マット・オルソン(アスレチックス:58位)
    39位 アンソニー・リゾー(カブス:34位)
    40位 ラファエル・デバース(レッドソックス:圏外)

    41位 J.T.リアルミュート(フィリーズ:40位)
    42位 ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックス:96位)
    43位 カルロス・コレア(アストロズ:31位)
    44位 マイケル・ブラントリー(アストロズ:75位)
    45位 オースティン・メドウズ(レイズ:圏外)
    46位 ポール・ゴールドシュミット(カージナルス:16位)
    47位 マイク・クレビンジャー(インディアンス:82位)
    48位 パトリック・コービン(ナショナルズ:78位)
    49位 ジェフ・マクニール(メッツ:圏外)
    50位 ホゼ・ラミレス(インディアンス:9位)

    51位 ネルソン・クルーズ(ツインズ:74位)
    52位 チャーリー・モートン(レイズ:圏外)
    53位 柳賢振(ブルージェイズ:圏外)
    54位 ジャスティン・ターナー(ドジャース:22位)
    55位 オジー・アルビーズ(ブレーブス:85位)
    56位 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ:49位)
    57位 大谷翔平(エンゼルス:81位)
    58位 シェーン・ビーバー(インディアンス:圏外)
    59位 マニー・マチャド(パドレス:14位)
    60位 ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス:圏外)

    61位 クレイトン・カーショウ(ドジャース:25位)
    62位 クリス・セール(レッドソックス:13位)
    63位 ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース:19位)
    64位 ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ:圏外)
    65位 ヨルダン・アルバレス(アストロズ:圏外)
    66位 ザック・グレインキー(アストロズ:71位)
    67位 マイク・ソローカ(ブレーブス:圏外)
    68位 トミー・ファム(パドレス:45位)
    69位 ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ:圏外)
    70位 ジョシュ・ベル(パイレーツ:圏外)

    71位 ニック・カステヤーノス(レッズ:87位)
    72位 マックス・ケプラー(ツインズ:圏外)
    73位 カービー・イエーツ(パドレス:圏外)
    74位 ジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ:51位)
    75位 アロルディス・チャップマン(ヤンキース:73位)
    76位 トレイ・ターナー(ナショナルズ:84位)
    77位 コリー・シーガー(ドジャース:48位)
    78位 マイケル・コンフォート(メッツ:60位)
    79位 ウィルソン・コントレラス(カブス:圏外)
    80位 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース:93位)

    81位 アーロン・ノラ(フィリーズ:24位)
    82位 ブレイク・スネル(レイズ:26位)
    83位 ルイス・セベリーノ(ヤンキース:43位)
    84位 ラモン・ラウレアーノ(アスレチックス:圏外)
    85位 チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ:38位)
    86位 カルロス・サンタナ(インディアンス:圏外)
    87位 エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス:圏外)
    88位 ホルヘ・ポランコ(ツインズ:圏外)
    89位 ミッチ・ガーバー(ツインズ:圏外)
    90位 ミゲル・サノー(ツインズ:圏外)

    91位 ルイス・カスティーヨ(レッズ:圏外)
    92位 タイラー・グラスノー(レイズ:圏外)
    93位 マイク・ムスターカス(レッズ:圏外)
    94位 ケストン・ヒウラ(ブリュワーズ:圏外)
    95位 ティム・アンダーソン(ホワイトソックス:圏外)
    96位 ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス:77位)
    97位 エロイ・ヒメネス(ホワイトソックス:圏外)
    98位 ジョク・ピーダーソン(ドジャース:圏外)
    99位 ボー・ビシェット(ブルージェイズ:圏外)
    100位 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ:圏外)

  • フィリーズ・クレンタックGM 「予想を上回れる」と自信

    2020.2.14 12:15 Friday

     フィリーズのマット・クレンタックGMは、成績予想システム「PECOTA」による順位予想を見ていないことを明言した。その「PECOTA」の予想では、フィリーズはメジャーで最も年俸総額の大きいチームの1つでありながら、77勝しかできずナショナル・リーグ東部地区で4位に低迷すると予想されている。しかし、これはコンピューターが叩き出した単なる予想に過ぎない。クレンタックは「我々はそれを上回ることができると思うよ」と自軍の戦力への自信を見せた。

     自身の予想を尋ねられたクレンタックは「去年の我々は81勝だった。前年から1勝しか増やせなかったけど、予定通りにいかないことが多すぎたんだ」と昨季の戦いを振り返った。そして「今季はザック・ウィーラーとディディ・グレゴリアスを獲得できたし、ジョー・ジラルディ、ブライアン・プライス、ジョー・ディロンという優秀な指導者も加わった。投手も野手も層は厚くなっているし、彼らはスプリング・トレーニングで競争を繰り広げるだろう。昨季のチームより良い成績を残すと考えるのは、とても理に適っていると思うんだ」と昨季以上の成績を最低ラインに挙げた。

     就任5年目のシーズンを迎えるクレンタックは、そろそろ結果を残さねばならない立場にある。ブライス・ハーパーなどの大型補強を展開した昨季を含め、過去2シーズンはいずれも好スタートを切りながらも失速。クレンタックの就任後、フィリーズは勝ち越したシーズンが1度もないのだ。ジョン・ミドルトン・オーナーは、ゲーブ・キャプラー監督とジョン・マリー打撃コーチを解任し、クリス・ヤング投手コーチも職を失った。今季も期待を裏切る結果に終わるようであれば、次にチームから追われるのはクレンタックだろう。

     多くの資金を投入して一流選手を揃えるだけでなく、今季は「勝てる監督」としてヤンキース前監督のジラルディを招聘。フロントオフィスからのプレッシャーに打ち勝って、クレンタックがチームに「結果」をもたらすことができるか注目したい。

  • チャップマン アルトゥーベの決勝弾は「少し怪しいと思う」

    2020.2.14 11:35 Friday

     10年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指した2019年のヤンキースの戦いは、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第6戦でクローザーのアロルディス・チャップマンがホゼ・アルトゥーベにサヨナラ本塁打を浴びたことにより幕を閉じた。しかし、チャップマンが投げる球種がわかっていたかのようなアルトゥーベの思い切りのよいスイングについて、サイン盗みが行われていたのではないかという疑惑が持ち上がっている。チャップマンは、実際にサイン盗みが行われていたかどうかはわからないと前置きしつつも、「少し怪しいと思っている」とコメントした。

     チャップマンは、アルトゥーベに浴びた決勝弾について「あれについてはいろんな憶測が広がっているよね」と発言。「僕はあの出来事の責任を受け入れるよ。僕が本塁打を打たれて僕たちは負けた。マウンドに立っていた投手は僕で、アルトゥーベと対戦していた男も僕だからね」と語りつつも、ホームインするアルトゥーベのユニフォームをチームメイトが脱がそうとしなかったこと、アルトゥーベがユニフォームのなかに何らかの電子デバイスを装着していた疑惑があることについて「多くの人があのビデオを見たと思うよ。今、とても有名な映像だからね」と言及した。

     「あのときの彼の行動を見たら、少し怪しいと思うのは当然じゃないかな。結局のところ、事実がどうなのかはわからないけどね」とチャップマン。2017年シーズンのサイン盗みについて、アストロズにはメジャーリーグ機構からの処分が下されたものの、チャップマンはアストロズがヤンキースを破った昨年のリーグ優勝決定シリーズも、アストロズのサイン盗みの対象となっていた可能性があると考えているようだ。また、2017年にアストロズに在籍していた野手のなかで、真っ先にこの問題について口を開いて謝罪したマーウィン・ゴンザレス(ツインズ)の言動を高く評価していることも明らかにした。

  • アストロズのサイン盗み ブレグマン、アルトゥーベらが謝罪

    2020.2.14 11:15 Friday

     日本時間2月14日、スプリング・トレーニング初日を迎えたアストロズは、自軍のサイン盗み問題について、ジム・クレイン・オーナー、ダスティ・ベイカー新監督、アレックス・ブレグマン、ホゼ・アルトゥーベが出席して会見を行った。メジャーリーグ機構による調査と処分を受けて、AJ・ヒンチ前監督とジェフ・ルーノウ前GMを解任したアストロズは、クレインが謝罪を口にしていたものの、在籍する選手たちは基本的に沈黙を貫いていた。ようやく選手たちが口を開いた形となった。

     ブレグマンは「私のチーム、私の組織、そして私によって行われた選択について、本当に申し訳なく思っています。今回のことから多くのことを学びました。野球ファンの信頼を取り戻したいと思っています。また、支えてくれたアストロズのファンに感謝したいです。私たちは、チームとして、2020年シーズンに向かっていくことに集中しています」との声明を発表。アストロズはこの会見の前日にチーム全体でのミーティングを行い、クレインが出席していたのはもちろんのこと、監督に就任したばかりのベイカーもその様子を見守っていたようだ。

     アルトゥーベは「昨夜、私たちは素晴らしいチームミーティングを行いました。アストロズの組織全体、そしてチーム全体が2017年に起きたことについて申し訳なく思っているということは言っておきたいです。特に、私たちのファンや野球というゲームに対して与えてしまったインパクトについて、私たちは激しく後悔しています。私たちのチームは、前を向くことを決めました。一生懸命プレイして、2020年はヒューストンの街に優勝を取り戻したいです」との声明を発表。過去に言及しつつも、すでに今後を見据えているという部分についてはブレグマンと共通している。

     選手も含めた謝罪の場を作ったアストロズだが、メジャーリーグ機構から処分を受けた2017年の出来事にのみ言及する形となり、現地の報道などで取り上げられているその他の疑惑について明確なコメントはしなかった。また、クレインが「2017年のサイン盗みがどれくらい試合に影響を与えていたかはわからない」と発言するなど、事態をそれほど深刻に捉えていない様子が見受けられたことも事実。アストロズはこの会見をもって幕引きとしたいのかもしれないが、ファンも含め、納得している者はそれほど多くはなさそうだ。

  • 今季の新監督10人 5年後も監督を務めている可能性が高いのは?

    2020.2.13 15:35 Thursday

     レッドソックスがロン・レネキーを暫定監督に任命したことにより、今季のメジャーリーグでは全30球団の3分の1にあたる10球団で昨季と異なる監督が指揮を執ることになった。MLB公式サイトのウィル・レイッチは、「新監督10人のうち、5年後も同じチームで監督を務めている可能性が最も高いのは誰か」という観点から10人の新監督をランク付け。1位にはフィリーズの新監督に就任したジョー・ジラルディが選出されている。

     現役監督のうち、現在のチームで最も長く指揮を執っているのは2011年途中に監督に就任したボブ・メルビン(アスレチックス)である。では、5年以上にわたって指揮を執っている監督は何人いるだろうか。答えはわずか3人。メルビンのほか、2013年からインディアンスの監督を務めるテリー・フランコーナ、2015年からレイズの監督を務めるケビン・キャッシュだけである。要するに、「同じチームで監督を5年間務める」というのは極めて難易度の高いタスクなのだ。

     レイッチが新監督10人のうち、5年後も同じチームで監督を務めている可能性が最も高いと判断したのがジラルディだ。ヤンキース監督時代に安定した成績を残していたこと、まだ55歳と比較的若いことなどがその理由だが、大型補強を展開するフィリーズではすぐに結果を求められ、結果を残せない場合には契約満了を待たずしてクビが飛ぶ可能性があることも指摘されている。

     ジラルディに次ぐ2位にランクインしたのはジョー・マドン監督(エンゼルス)だ。レイズやカブスで残した実績は申し分なく、マイク・トラウトという「球界の宝」を活用して最初の3年間で一定の成果を上げることができれば、契約延長のオファーを得られる可能性は高いだろう。ただし、レイッチは66歳という年齢を懸念材料として挙げている。

     3位はマイク・マシーニー監督(ロイヤルズ)、4位はゲーブ・キャプラー監督(ジャイアンツ)と、すでに監督経験があり、なおかつ比較的若い監督がランクイン。5位から8位には監督初挑戦となる監督がズラリと並び、デービッド・ロス監督(カブス)、デレク・シェルトン監督(パイレーツ)、ジェイス・ティングラー監督(パドレス)、ルイス・ロハス監督(メッツ)の順にランクインしている。

     9位はレッドソックスのレネキー暫定監督で、近日中に正式に監督に就任することが確実視されているものの、これはアレックス・コーラ前監督が解任されたことを受けた人事であり、あくまでも次代を任せる監督が決まるまでの「つなぎ役」に過ぎない。同様に、10位はアストロズのダスティ・ベイカー監督で、実績を買われてAJ・ヒンチの後任として監督に就任したものの、すでに70歳。与えられた契約も1年契約である(2年目の球団オプション付き)。オプションが行使されて監督を2年間務めれば、通算2000勝達成はほぼ確実なだけに、ベイカーがアストロズの監督を務めるのは最大でも2年ということになりそうだ。

  • アスレチックス・メルビン監督 「告発者」の先発右腕を擁護

    2020.2.13 14:05 Thursday

     アストロズの不正なサイン盗みについてメジャーリーグ機構による調査が行われるようになったのは、2017年にアストロズでプレイしていたマイク・ファイアーズ(アスレチックス)による「告発」がきっかけだった。「クラブハウスで起きた出来事を外に持ち出さない」というクラブハウスの「掟(おきて)」を破ったとして元同僚から批判を受ける場面も見受けられるファイアーズだが、アスレチックスのボブ・メルビン監督は「(野球という)ゲームは彼のおかげで良い方向へ向かっている」とファイアーズを擁護した。

     メルビンはメディア対応のなかで「私は我々が今、この立場に居られることを嬉しく思っている。マイクはそのことに大きく関わっているんだ。彼のおかげでゲームは良い方向に向かっているし、これからも良い方向に向かい続けるだろう」とコメント。「平等にプレイしていると思われていたものが、実はそうではなかった。メジャーリーグ機構は前進するために正しい対応としたと思っている」とメジャーリーグ機構のこれまでの一連の対応に一定の評価を与えた。

     また、ファイアーズについては「彼の名前はこれまでと少し違った形で見られることになるだろう。でも、時間が経てば、彼のおかげでゲームが良くなったということに、より多くの人々が気付くと思うよ」とコメント。「告発者」として批判を受けることもあるファイアーズだが、メルビンはその勇気を称え、擁護するスタンスを貫いている。

     メジャーリーグでは、日本時間2月13日に17球団がバッテリー組のキャンプインを迎え、サイン盗み問題に関する選手たちのコメントが至るところで報じられるようになっている。大谷翔平が所属するエンゼルスでは、アンドリュー・ヒーニーら複数の選手がアストロズの不正を批判する声を上げた。ファイアーズの勇気ある「告発」をきっかけに大きく動き始めたメジャーリーグ。不正を働いた者に適切な処分が下され、「クリーン」な状態で2020年シーズンの開幕を迎えられることを祈るばかりである。

  • マーゴ獲得のレイズ 「外野2人シフト」の本格導入を検討か

    2020.2.13 13:35 Thursday

     パドレスとのトレードで俊足好守の外野手であるマニュエル・マーゴを獲得したレイズは、より効率的にアウトを取るために「外野2人シフト」の本格導入を検討しているようだ。ヒットが出ればサヨナラ負けという絶対絶命のピンチの場面などで使われることのある「外野2人シフト」だが、チームの戦術の1つとしてコンスタントに使うとなると球界で初めての試みとなる。オープナー戦術など、これまでにも革新的な戦術を生み出してきたレイズだが、再び球界に新たな風を吹き込むことになるのだろうか。

     レイズは、先日のパドレスとのトレードでマーゴを獲得。マーゴは昨季メジャーの外野手で7位となるOAA(Outs Above Average)+11をマークし、直近3年間の合計+33は同9位の数字である。また、レイズには球界屈指の外野守備を誇る名手、ケビン・キアマイアーがおり、キアマイアーは昨季メジャー2位の+17、直近3年で同5位タイの+37を記録している。直近3年間で2人合計の+70は、ツインズのバイロン・バクストンとマックス・ケプラーの+65を上回り、外野手コンビとしてベストの数字となっている。

     この2人のハイレベルな外野守備を活かすべく、レイズは「外野2人シフト」の本格導入を検討している。たとえば、両翼が狭く左中間と右中間が広い球場で試合を行う際に、キアマイアーとマーゴを左中間と右中間に置いたり、極端な打球傾向のある打者が打席に入る際に、打球傾向に合わせてキアマイアーをセンターに置いたまま、マーゴをレフトまたはライトに置いたり、といったケースが考えられる。ゴロ率の高い打者が打席に入る際に、「外野2人シフト」を敷いて内野手を5人にすることで、アウトを取る確率を高めることができるというわけだ。

     もちろん、試合を通して「外野2人シフト」が採用されることはないだろう。しかし、レイズにはキアマイアーとマーゴのほかにも、ハンター・レンフローなど守備力の高い外野手がおり、球場の形状や打者の打球傾向に合わせて従来よりも高い頻度で「外野2人シフト」が敷かれる可能性は否定できない。レイズのこの試みが球界に新たな流れを生み出すか注目したい。

  • ウォーカーが古巣・マリナーズに復帰 先発5番手の有力候補に

    2020.2.13 13:05 Thursday

     日本時間2月13日、マリナーズがフリーエージェントの先発右腕、タイワン・ウォーカーと1年間のメジャー契約を結んだことが明らかになった。ESPNのジェフ・パッサンによると、ウォーカーの年俸は200万ドルで、最大100万ドルの出来高が設定されているという。2018年にトミー・ジョン手術を受けたため、直近2シーズンで4試合にしか登板できていないウォーカーだが、4年ぶりの古巣復帰となるマリナーズでは、先発5番手の有力候補として期待されている。

     マリナーズのジェリー・ディポートGMは「タイワンがシアトルに戻ってくることに興奮しているよ。我々は彼に(先発ローテーション入りの)機会を与えることができるし、彼はその機会に見合うだけのスキルを有している。もし健康ならば、彼はメジャーリーグの先発投手として我々にとって大きな戦力となるだろう」と語り、ウォーカーの復活に期待を寄せた。

     ウォーカーはすでにマリナーズのキャンプ施設に姿を見せており、マリナーズとの契約は完了していると見られる(メジャーリーグ公式サイトでは未発表)。ウォーカーとの契約に伴い、ロースターの枠を空けるために、左膝手術からのリハビリ中のオースティン・アダムスが60日間の故障者リストに登録されるようだ。

     2013年にマリナーズでメジャーデビューを果たしたウォーカーは、2015年に自己最多の11勝をマーク。2016年オフにジーン・セグーラ、ミッチ・ハニガー、ザック・カーティスとのトレードでケテル・マーテイとともにダイヤモンドバックスへ移籍し、移籍1年目の2017年は9勝を挙げた。しかし、翌2018年の4月に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受けることが決定し、2018年と2019年はほぼ全休。昨年9月29日(現地時間)のパドレス戦で復帰し、先発で1イニングだけ投げた。

     今季のマリナーズは、マルコ・ゴンザレス、菊池雄星、ジャスタス・シェフィールド、ケンドール・グレイブマンの4人が先発1~4番手を務めると見られており、ウォーカーは先発5番手候補の1人。プロスペクト右腕のジャスティン・ダンのほか、マイナー契約で加入した陳偉殷(チェン・ウェイン)らと競争することになりそうだ。

  • マーテイ放出のパイレーツ 俊足好守のダイソンとメジャー契約へ

    2020.2.13 12:35 Thursday

     正中堅手のスターリング・マーテイをダイヤモンドバックスへ放出したパイレーツが、マーテイに代わる正中堅手候補の確保に成功した。日本時間2月13日、関係者の話によると、パイレーツはフリーエージェントの外野手、ジャロッド・ダイソンと1年間のメジャー契約を結ぶことで合意に達したようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、ダイソンの年俸が200万ドルになる見込みであることを伝えている。

     現在35歳のダイソンは、ハイレベルな外野守備とメジャー有数の快足で知られており、規定打席に到達したシーズンが1度もないにも関わらず、メジャー10シーズンの858試合で通算250盗塁をマークしている。30歳中盤を迎えても外野守備は高いレベルを維持しており、昨季はOAA(Outs Above Average)+6を記録。少なくとも守備面と走塁面ではマーテイの穴をしっかり埋めることができるはずだ。

     昨季はダイヤモンドバックスの外野陣に故障者が多かったこともあり、自己最多となる130試合・452打席に出場。自己最多の7本塁打を放ち、3年ぶり5度目となるシーズン30盗塁もクリアしたが、打率.230、出塁率.313、長打率.320、OPS.633と打撃成績は至って平凡だった。パイレーツではマーテイの後釜として正中堅手を務めることになると見られるが、右打ちのギジェルモ・エレディアとプラトーンに近い形で起用されることになるかもしれない。

     チームの立て直しを目指すパイレーツは、守備力の高いジェイコブ・ストーリングスを正捕手に据え、控え捕手には好守に定評のあるルーク・メイリーを獲得。平均以上の守備力を持つ内野手のJT・リドルに加え、ダイソンを獲得するなど、守備力に重きを置いたチーム編成を進めている。守備力を向上させることで投手の成績アップに繋げる狙いがあるようだが、この試みがどのような成果を上げるのか、今季のパイレーツの戦いぶりに注目したい。

  • ワンポイント禁止、ロースター26人制など今季導入の新ルール発表

    2020.2.13 12:15 Thursday

     日本時間2月13日、メジャーリーグ機構は今季導入される新ルールを正式に発表した。発表された新ルールは「ワンポイント禁止(最低3人の打者と対戦)」「ロースターの制限」「故障者リストと再昇格までの期間」「チャレンジまでの時間」の4つのカテゴリーに分類されている。

     試合に最も大きな影響を与えるのは「ワンポイント禁止」だろう。先発・リリーフに関わらず、すべての投手は打者3人と対戦するかイニングを終了するまでマウンドを降りることはできない。ただし、故障や病気により打者3人と対戦できなくなった場合は例外となる。これに伴い、左打ちの強打者を抑えることを専門としてきた「ワンポイント投手」は姿を消すことが予想される。また、オープナーが打者1人または2人を抑えてマウンドを降りることもできなくなる。

     「ロースターの制限」は5つの項目に分かれている。【1】通常のアクティブ・ロースターの枠は25人から26人に拡大される。ただし、投手は最大13人までしか登録できない。【2】従来、9月に入るとアクティブ・ロースターの枠が40人に拡大されていたが、9月のロースター枠は28人に変更される(投手は最大14人)。頻繁な選手交代を排除することで試合時間短縮の効果が期待されている。【3】投手・野手のほかに「二刀流選手」の区分が登場し、「二刀流選手」は投手としても野手としても自由に試合に出場できる。ただし、「二刀流選手」に区分されるためには、そのシーズンまたは前年に投手として20イニング以上に投げ、野手として20試合以上にスタメン出場して3打席以上に立つ必要がある。また、「二刀流選手」は投手の人数にカウントされない。【4】野手が登板できるケースは、延長戦もしくは6点以上の点差がついた場合に限られる。【5】ダブルヘッダーでは「27人目の選手」をロースターに登録できる(投手を14人にすることも可能)。

     「故障者リストと再昇格までの期間」については、投手(と二刀流選手)のみ10日間から15日間に戻される。野手は10日間のままとなる。

     「チャレンジまでの時間」については、システム性能の向上もあり、監督がチャレンジするかどうかを決定するまでの時間が30秒から20秒に短縮される。

  • フィリーズがベテラン救援右腕のハンターと再契約 1年85万ドル

    2020.2.13 11:50 Thursday

     日本時間2月13日、フィリーズは自軍からフリーエージェントとなった33歳のベテラン救援右腕、トミー・ハンターと1年契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ハンターの年俸は85万ドルで、最大130万ドルの出来高が設定されているようだ。なお、フィリーズはハンターとの再契約に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のデービッド・ロバートソンを60日間の故障者リストに登録している。

     2018年に65試合で5勝4敗、4セーブ、25ホールド、防御率3.80とまずまずの活躍を見せたハンターだが、昨季は右前腕痛に苦しみ、わずか5試合にしか登板できなかった。7月に手術を受けて12月にはキャッチボールを再開。数週間前にはマウンドからの投球練習を開始しており、このまま順調にいけば、レギュラーシーズン開幕に間に合う見込みとなっている。

     ハンターは、レイズでプレイした2017年にも61試合で3勝5敗、1セーブ、26ホールド、防御率2.61という安定した成績を残しており、故障さえなければブルペンの一角としてある程度の働きを計算できる投手である。キャリア初期には先発投手として活躍し、レンジャーズ時代の2010年には13勝4敗、防御率3.73をマークしたが、規定投球回到達の経験は1度もない。

     今オフのフィリーズは、打線にディディ・グレゴリアス、先発ローテーションにザック・ウィーラーを加えたものの、ブルペンにはほとんど補強を施しておらず、ブリュワーズからウエーバーでデオリス・ゲラを獲得したのが目立つ程度。ブルペンの戦力アップのためには、昨季故障に泣いたハンターやセランソニー・ドミンゲスが本来の実力をしっかり発揮することが必要不可欠となる。

     なお、2年2300万ドルで加入したロバートソンは、昨年8月にトミー・ジョン手術を受けたため、復帰は早くても夏場以降になる。最悪の場合、メジャーのマウンドに戻らないままフィリーズを去ることになる可能性もありそうだ。

  • 左打者を求めるカージナルス ミラーをメジャー契約で獲得

    2020.2.13 11:25 Thursday

     日本時間2月13日、左打者の補強を目指していたカージナルスは、フリーエージェントの内野手、ブラッド・ミラーと1年間のメジャー契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ミラーの年俸は200万ドルになる見込みのようだ。なお、カージナルスはミラーの加入に伴い、ロースターの枠を空けるために、トミー・ジョン手術からのリハビリ中のジョーダン・ヒックスを60日間の故障者リストに登録している。

     現在30歳のミラーは、昨季の開幕をインディアンスで迎えたものの、13試合に出場したところでDFAとなり、マイナー契約でヤンキースに加入。ヤンキースではメジャーに昇格できなかったが、金銭トレードでフィリーズへ移り、66試合に出場した。2チーム合計で79試合に出場し、打率.260、13本塁打、25打点、2盗塁、OPS.894をマーク。コンスタントに長打が出たため、長打率(.565)とOPSは自己ベストを更新した。

     昨季は二塁、三塁、左翼の3ポジションで12試合以上にスタメン出場し、遊撃と右翼でも1試合ずつに途中出場。メジャーではこの5ポジション以外に、一塁と中堅の守備に就いた経験もある。カージナルスはコルテン・ウォンとポール・デヨングの二遊間コンビのバックアップの層が薄いため、ミラーは本職である二遊間での出場機会が多くなりそうだ。また、控えとしてロースター入りが予想される選手は右打者が多く、左打ちの代打1番手として起用されるケースも多くなるだろう。

     ミラーはマリナーズ、レイズ、ブリュワーズ、インディアンス、フィリーズで合計7シーズンのメジャー経験があり、レイズ移籍1年目の2016年は自身唯一となる規定打席をクリア。この年は打率.243、OPS.786ながら30本塁打、81打点と予想外の活躍を見せた。内外野の全ポジションを守れるユーティリティ性と左打席からのパンチ力は、カージナルスにとって貴重な戦力となりそうだ。

  • メイビンが古巣・タイガースに復帰 年俸150万ドルの1年契約

    2020.2.13 10:55 Thursday

     日本時間2月13日、右翼手を必要としていたタイガースは、フリーエージェントの外野手、キャメロン・メイビンと1年契約を結んだことを発表した。契約条件は1年150万ドルで、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、最大130万ドルの出来高が設定されているようだ。現在32歳のメイビンは、メジャーデビューイヤーの2007年と2016年にもタイガースでプレイしており、タイガースに在籍するのは4年ぶり3度目となる。

     タイガースのアル・アビラGMは、メイビンについて「キャメロンはダイナミックな外野手で、守備面でも攻撃面でも頼りになる男だ。彼の経験値は(若手の多い)我々の打線のなかで貴重な存在になると思うし、彼をタイガースに呼び戻すことができて嬉しいよ」とコメント。メジャー歴13年、タイガースを含む8球団でプレイしてきた男の活躍に期待を寄せた。

     昨季のメイビンは、4月下旬に金銭トレードで加入したヤンキースで82試合に出場し、打率.285、11本塁打、32打点、9盗塁、OPS.858をマーク。故障者が続出したチームのなかで出場機会を確保し、特に前半戦は42試合で打率.314、5本塁打、OPS.891の活躍を見せた。FanGraphsが算出するWARでは1.6を記録し、タイガースの野手で昨季これを上回る数字を記録したのは、ニコ・グッドラム(1.9)だけである(ビクトル・レイエスがメイビンと同じ1.6を記録)。

     今季のタイガース外野陣は、レフトにクリスティン・スチュワート、センターにジャコビー・ジョーンズ、そしてライトにメイビンが入る布陣が予想される。昨季69試合で打率.304をマークしたレイエスもいるが、首脳陣はレイエスを1つのポジションに固定するのではなく、外野3ポジションでフレキシブルに起用することを考えているようだ。

     なお、タイガースはメイビン獲得に伴い、ロースターの枠を空けるためにトミー・ジョン手術からのリハビリ中のマイケル・フルマーを60日間の故障者リストに登録している。

  • 成績予想システム「PECOTA」が各地区の順位予想を公開

    2020.2.12 14:20 Wednesday

     各球団のキャンプインが目前に迫るなか、「Baseball Prospectus」の成績予想システムである「PECOTA」が全30球団の勝敗数の予想と全6地区の順位予想を公開した。ポストシーズン進出の確率で見ると、90%以上という高い評価を得ているのはドジャース(99.9%)、ヤンキース(97.5%)、アストロズ(96.9%)の3球団。その一方で、マリナーズとタイガースの2球団は0%という厳しい評価となっている。

     レッドソックスからムーキー・ベッツを獲得する前の時点でも文句なしの地区優勝候補だったドジャースは、ベッツを加えたことにより103勝との予想が出ている。地区2位との予想になっているパドレスとは24ゲームもの大差がついており、これが実現すれば地区1位と2位の間のゲーム差としては直近25シーズンで最大となる。また、ベッツとコディ・ベリンジャーの予想成績をチームから除外してもなお、ドジャースの地区1位は変わらず、ドジャースの圧倒的な戦力を裏付けるものとなった。

     サイン盗み問題に揺れ、ゲリット・コールを失ったアストロズは、アメリカン・リーグでヤンキースの99勝に次ぐ98勝を挙げ、地区4連覇を達成するとの予想が出ている。投手力に不安を抱えるエンゼルスは87勝で地区2位、第2ワイルドカードを獲得するとの好意的な予想となっている。また、ナショナル・リーグでは、東部地区でメッツ、中部地区でレッズが優勝するとの予想が出ており、もし予想通りにレッズが地区優勝すれば、この地区では4年連続で異なる王者が誕生することになる。

     一方、コリー・クルーバーらを獲得したレンジャーズは73勝、ザック・ウィーラーなどを補強したフィリーズも77勝という厳しい予想に。ベッツを放出したレッドソックスは、依然として勝率5割を上回る戦力を維持しているとの予想だが、85勝でワイルドカードには届かないとの評価になっている。なお、全30球団の勝敗数の予想と全6地区の順位予想は以下の通り(勝敗数は小数点以下第1位を四捨五入)。

    アメリカン・リーグ

    【東部地区】
    1位 ヤンキース(99勝63敗)
    2位 レイズ(87勝75敗)
    3位 レッドソックス(85勝77敗)
    4位 ブルージェイズ(77勝85敗)
    5位 オリオールズ(63勝99敗)

    【中部地区】
    1位 ツインズ(93勝69敗)
    2位 インディアンス(86勝76敗)
    3位 ホワイトソックス(83勝79敗)
    4位 タイガース(69勝93敗)
    5位 ロイヤルズ(68勝94敗)

    【西部地区】
    1位 アストロズ(98勝64敗)
    2位 エンゼルス(87勝75敗)
    3位 アスレチックス(85勝77敗)
    4位 レンジャーズ(73勝89敗)
    5位 マリナーズ(66勝96敗)

    ナショナル・リーグ

    【東部地区】
    1位 メッツ(88勝74敗)
    2位 ナショナルズ(87勝75敗)
    3位 ブレーブス(83勝79敗)
    4位 フィリーズ(77勝85敗)
    5位 マーリンズ(71勝91敗)

    【中部地区】
    1位 レッズ(86勝76敗)
    2位 カブス(85勝77敗)
    3位 カージナルス(80勝82敗)
    4位 ブリュワーズ(79勝83敗)
    5位 パイレーツ(70勝92敗)

    【西部地区】
    1位 ドジャース(103勝59敗)
    2位 パドレス(79勝83敗)
    3位 ダイヤモンドバックス(79勝83敗)
    4位 ロッキーズ(77勝85敗)
    5位 ジャイアンツ(68勝94敗)

  • ベッツ放出のRソックス ピラーとメジャー契約へ

    2020.2.12 13:15 Wednesday

     日本時間2月12日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レッドソックスがフリーエージェントの外野手、ケビン・ピラーとの契約合意に近付いていることを報じた(おそらくメジャー契約)。ムーキー・ベッツをトレードで放出したあと、レギュラーの外野手3人(アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、アレックス・ベルドゥーゴ)がいずれも左打者となり、「右打ちの外野手」が補強ポイントとなっていたレッドソックスだが、それにピタリと当てはまる人材の確保に成功したようだ。

     現在31歳のピラーは、主に中堅手としてプレイしてきたものの、外野3ポジションでの出場経験があり、「左打ちの外野手トリオ」をサポートするバックアップ役としてはうってつけの存在と言えるだろう。特にハイレベルな守備力には定評があり、ゴールドグラブ賞の受賞経験こそないが、ブルージェイズ時代の2015年には「ウィルソン年間最優秀守備選手賞」に中堅手部門で選出。その守備力の高さは、暫定監督に昇格したばかりのロン・レネキーにとって心強い戦力となるはずだ。

     昨季のピラーは、開幕直後にブルージェイズからジャイアンツへトレードされ、2球団合計で161試合に出場して打率.259、21本塁打、88打点、14盗塁、OPS.719を記録。本塁打、打点、長打率(.432)、OPSなどの各部門でキャリアハイを更新したが、わずか18四球(うち敬遠4)、出塁率.287という打撃の粗さが敬遠されたのか、2月に入っても契約を得られない状況が続いていた。新天地のレッドソックスでは、レギュラーの座を保証されているわけではなく、「4人目の外野手」あるいは「ベルドゥーゴとのプラトーン要員」という立場からスタートすることになりそうだ。

     なお、レッドソックスのピラー獲得が実現すれば、レッドソックスは正中堅手にピラーを据え、ブラッドリーJr.の放出に動く可能性もある。ブラッドリーJr.は今季の年俸が1100万ドルで、今季終了後にフリーエージェントとなる予定である。

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