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  • ドジャースのウッドワード三塁コーチがレンジャーズ監督候補に

    2018.11.2 13:30 Friday

     レンジャーズはジェフ・バニスターに代わる新監督探しを続けている。様々な名前が新監督候補として挙げられるなか、日本時間11月2日にはドジャースで三塁ベースコーチを務めるクリス・ウッドワードとの面接を行ったことが明らかになった。

     レギュラーシーズン閉幕後、およそ1ヶ月にわたって新監督候補との面接を続けているレンジャーズ。今週初めにはツインズのベンチコーチであるデレク・シェルトンとの面接を行ったことが報じられていたが、ウッドワードを加え、新監督候補は少なくとも11名となった。

     ウッドワードはブルージェイズ、メッツ、ブレーブス、マリナーズ、レッドソックスで12シーズンにわたってプレイした元内野手。現役引退後はマリナーズで2013年にマイナーの内野コーディネーター、2014年にメジャーの内野コーチ、過去3シーズンはドジャースで三塁ベースコーチを務めた。なお、監督経験は2016年に「2017ワールド・ベースボール・クラシック」の予選でニュージーランド代表を率いただけである。ウッドワードは昨オフ、ヤンキースの監督候補にも挙げられていたが、ヤンキースはアーロン・ブーンを選択した。

     現在判明している11名の候補者のうち、メジャーでの監督経験があるのは、元マリナーズ監督であり、バニスター退任後に監督代行を務めたドン・ワカマツと、前ヤンキース監督のジョー・ジラルディの2人だけ。ジラルディはすでに新監督レースから撤退している。

     その他の7名はアストロズ・ベンチコーチのジョー・エスパーダ、カブス・ベンチコーチのブランドン・ハイド、フィリーズ・三塁コーチのダスティ・ワーサン、エンゼルス・特別アシスタントのエリック・シャベス、レンジャーズ・ファームディレクターのジェイス・ティングラー、そしてデービッド・ベル、ロッコ・バルデッリという顔ぶれ。このうちベルはレッズの新監督、バルデッリはツインズの新監督に就任することが決定しており、11名の候補者のうち新監督レースに残っているのは8名となっている。

  • マリナーズが左腕・ゴンザレスと2年190万ドルで契約合意

    2018.11.2 12:30 Friday

     今季13勝をマークしたマリナーズの先発左腕、マルコ・ゴンザレスが2年190万ドルでマリナーズとの契約合意に至ったことが日本時間11月2日、明らかになった。現時点では球団からの正式な発表はないが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンが伝えている。

     今季がメジャー4年目のシーズンとなったゴンザレスだが、シーズンを通してメジャーでプレイしたのは今季が初めてであり、年俸調停権を得るのは最短で2021年。今季の年俸は55万300ドルであり、通常であれば来季からの2シーズンもメジャー最低保証年俸に近い金額でプレイするはずだったが、マリナーズは契約更新に踏み切り、ゴンザレスの年俸は来季が90万ドル、2020年が100万ドルとなった。

     年俸調停権を取得する以前に、このような形で複数年の契約を結ぶのは極めて異例のことであるが、ゴンザレスはカージナルス時代に厚い投手層に阻まれてメジャーでプレイする機会をなかなか得られなかったという事情があり、マリナーズはそうした事情も踏まえて今回の2年契約を決断したと見られる。

     プロ入り2年目の2014年に早くもメジャーで4勝を挙げたゴンザレスだが、その後カージナルスでは2度しか登板機会がなく、2017年7月にタイラー・オニールとのトレードでマリナーズへ移籍。今季は29試合に先発して自身初の規定投球回に到達し、13勝9敗、防御率4.00、145奪三振と自らの実力を証明してみせた。

     13勝はチーム最多であり、与四球率1.73はコリー・クルーバー(インディアンス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、同僚のマイク・リークに次いでリーグ4位の好成績。抜群の制球力を武器に、大崩れしない安定したピッチングで来季以降も先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

  • ロイヤルズが新クローザー・ペラルタと1年+オプション1年で契約更新

    2018.11.1 17:55 Thursday

     日本時間11月1日、ロイヤルズは今季途中からクローザーに就任したウィリー・ペラルタと2020年の相互オプションが付属した1年契約を結んだことを発表した。ペラルタの来季契約は年俸300万ドルの球団オプションとなっていたが、オプションの行使・破棄を決断する前に、新たに契約を結び直した格好だ。

     新たな契約では、ペラルタの来季の基本給は225万ドル。関係者の話によると、完了(=リリーフ登板で試合の最後まで投げること)55試合で100万ドルの出来高が支払われるという。この出来高が設定されていることから考えると、ロイヤルズは引き続きペラルタをクローザーとして起用するつもりであると判断していいだろう。また、2020年の契約は年俸700万ドルの相互オプションとなっており、球団側がこれを破棄する場合、ペラルタにバイアウト100万ドルが支払われる。

     ブリュワーズで2012年にメジャーデビューしたペラルタは、2013年に11勝、2014年に自己最多の17勝をマークするなど、キャリアの大半を先発投手として過ごしてきたものの、ロイヤルズに加入した今季はリリーフに専念。開幕直前にDFAとなり、マイナーで開幕を迎えた今季だが、6月中旬にナショナルズへトレードされたケルビン・ヘレーラの後任としてクローザーに抜擢されると、14度のセーブ機会をすべて成功させ、クローザーとしての役割をしっかり果たした。与四球率6.03と制球面には課題を残したものの、防御率3.67、奪三振9.17という数字は及第点と言えるだろう(奪三振率は自己ベスト)。

     なお、ロイヤルズは右腕ネイト・カーンズがAAA級オマハへの降格を拒否してフリーエージェントとなることを選択したこと、左腕ジェリー・バストがウエーバーでカブスにクレームされたことを併せて発表。この2選手の退団により、現時点でロイヤルズの40人ロースターに登録されている選手は37人となった。

  • ヤンキースが生え抜き外野手・ガードナーと1年契約で合意

    2018.11.1 16:30 Thursday

     ヤンキースでチーム最古参のブレット・ガードナーが来季もピンストライプのユニフォームを着ることが決定した。日本時間11月1日、ヤンキースはガードナーの来季契約オプションを破棄したものの、改めて1年契約を結ぶことで合意。オプション破棄のバイアウト200万ドルと基本給750万ドルを合わせて、ガードナーには950万ドルが保証されるようだ。

     メジャー11年目のシーズンとなった今季、カードナーは左翼手兼中堅手として140試合に出場し、打率.236、12本塁打、16盗塁、OPS.690をマーク。2年連続4度目の2ケタ本塁打、6年連続10度目の2ケタ盗塁を記録したものの、打率とOPSはデビュー初年度を除けば自己ワーストの数字であり、35歳という年齢からくる衰えは隠せなかった。しかし、外野守備は相変わらず安定しており、左翼で守備防御点+8、中堅で同+2をマーク。そうした状況を踏まえ、ヤンキースは年俸1250万ドルの球団オプションを破棄したあと、少し年俸を下げる形でガードナーとの再契約にこぎ着けた。

     ガードナーは「シーズンが終わったとき、今後がどうなるかはわからなかった。でも、ヤンキースのユニフォームを着てキャリアを続けられることは嬉しいし、可能ならばヤンキースのユニフォームでキャリアを終えたいと思う。僕にとっては素晴らしい契約だよ」と喜びのコメント。「僕たちにはやり残したことがあるんだ」と来季のワールドシリーズ制覇に向けて意気込んだ。

     ヤンキース残留が決定したガードナーだが、レギュラーとしての出場機会が保証されているわけではない。ヤンキースの外野にはアーロン・ヒックス、アーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンがおり、ジャコビー・エルズベリーとクリント・フレイジャーも故障から戻ってくるため、熾烈なレギュラー争いが予想される。なお、ガードナーは2005年のドラフトでヤンキースから3巡目指名を受けてプロ入りした生え抜き選手であり、ヤンキースからドラフト指名を受けてヤンキースで1000安打以上を放った選手はサーマン・マンソン、ドン・マティングリー、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、ガードナーの5人だけである。

  • ナショナルズが剛腕リリーバー・ローゼンタールと契約へ

    2018.11.1 14:40 Thursday

     関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ナショナルズはかつてカージナルスでクローザーを務めたトレバー・ローゼンタールとの契約合意が目前に迫っているようだ。ローゼンタールはトミー・ジョン手術により今季を全休。契約が成立すれば、今オフのフリーエージェント市場における第1号となる。

     カージナルスのクローザーとして2014年に45セーブ、2015年に48セーブをマークしたローゼンタールだが、2016年は安定感を欠くピッチングが続いて呉昇桓(オ・スンファン)にクローザーの座を奪われ、2017年も11セーブどまり。同年8月に右肘の故障で戦列を離れ、その後トミー・ジョン手術を受けていた。故障が癒えたこともあり、ローゼンタールは10月上旬にカリフォルニアでショーケースを開催し、自慢の速球はコンスタントに90マイル後半、最速で100マイルを計測。ローゼンタールが故障から復活し、コンディションも良好であると判断したナショナルズが獲得に向けて動き出し、契約成立目前となっている。

     ローゼンタールはまだ28歳であり、絶対的クローザーとして君臨していた頃のパフォーマンスを取り戻せるのであれば、ナショナルズ救援陣にとって大きな戦力アップとなる。今オフのナショナルズは、フリーエージェントとなるブライス・ハーパーとの再契約という大きな課題を抱えており、その他の補強ポイントにはそれほど多くの予算を割けない状況。ローゼンタールとの契約条件について詳細は明らかになっていないものの、故障明けのローゼンタールと安価で契約し、金額以上の活躍を見せてくれることを期待しているに違いない。

     ナショナルズはポストシーズン期間中にマーリンズとのトレードを成立させ、カイル・ベアクローを獲得している。いずれも安定感という点には課題を残すものの、ベアクローとローゼンタールの両剛腕リリーバーが、クローザーのショーン・ドゥーリトルへつなぐセットアップ役を務めることになりそうだ。

  • 殿堂入り一発合格の名打者・マッコビーが80歳で死去

    2018.11.1 12:35 Thursday

     メジャー史上屈指の強打の左打者であり、1986年に有資格初年度でアメリカ野球殿堂入りを果たしたウィリー・マッコビーが闘病生活の末、日本時間11月1日に80歳で亡くなった。かつてウィリー・メイズが「彼は私が一緒にプレイしたどの選手よりも遠くへボールを飛ばすことができた」と語ったほどの長打力の持ち主だった。

     1959年にメジャーデビューを果たしたマッコビーは、59試合のみの出場ながら打率.354、13本塁打、OPS1.085の好成績をマークして新人王を受賞。初めて規定打席に到達した1963年に44本塁打を放って初タイトルを獲得すると、1968年からは3年連続でリーグ最高のOPSをマークし、同年から2年連続で本塁打・打点の二冠を獲得したほか、1969年にはMVPに選出された。

     1974年にパドレス、1976年途中にアスレチックスへ移籍したものの、1977年にジャイアンツへ復帰。22年のメジャー生活のうち19シーズンをジャイアンツで過ごし、通算2588試合に出場して2211安打、521本塁打、1555打点を積み上げた。オールスター・ゲームには6度選出され、シーズンMVPに輝いた1969年にはオールスターMVPも獲得。通算521本塁打はナ・リーグの左打者ではバリー・ボンズ(762本塁打)に次ぐ歴代2位の数字であり、通算満塁本塁打18本は歴代5位タイとなっている。

     マッコビーの名前はジャイアンツの本拠地AT&Tパークの右翼席後方にある入り江に残されており、スプラッシュ・ヒットが飛び込むこのエリアは、マッコビー自身がこの球場でプレイしたことがないにもかかわらず、「マッコビー・コーブ」と呼ばれている。

     かつて殿堂入りの名将スパーキー・アンダーソンは、マッコビーについて「彼は球界で最も恐れられた男だ。みんな彼の近くにボールを投げようとしていた。もし彼が600回打席に立って、対戦する投手が真正面から勝負していれば、彼は80本塁打を打ったかもしれないよ」と語っていた。その強打は、「マッコビー・コーブ」の名前とともに、永遠に野球ファンの記憶に刻まれることだろう。

  • 大谷とアクーニャJr.が「ベースボール・ダイジェスト」選出の新人王に

    2018.11.1 11:10 Thursday

     日本時間11月1日、野球専門誌の「ベースボール・ダイジェスト」は今季の両リーグの新人王に大谷翔平(エンゼルス)とロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)を選出した。同誌の新人王は識者7名の投票により選出され、大谷は1位票を6票、アクーニャJr.は満票となる7票を獲得。それぞれ2位以下に大差をつける形となった。

     ア・リーグの新人王争いは大谷とミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)が筆頭候補に挙げられているが、今回の投票では意外な大差がついた。大谷は7名の識者から1位票を6票集め、マーク・クリア、ブライアン・ハービー、ティム・サーモン、ギャレット・アンダーソン、マイク・トラウトに続いて球団史上6人目の受賞者に。投手として4勝2敗、防御率3.31、指名打者として打率.285、22本塁打、OPS.925をマークし、同一シーズンに「15本塁打以上&50イニング以上」を記録したのはベーブ・ルース以来メジャー史上2人目だった。アンドゥハーが2位、グレイバー・トーレス(ヤンキース)とジョーイ・ウェンドル(レイズ)が3位タイにランクインし、ウィリー・アダメス(レイズ)も3位票を1票獲得した。

     アクーニャJr.は7名の識者全員から1位票を獲得し、文句なしの選出。ブレーブスではクレイグ・マクマートリー、デービッド・ジャスティス、ラファエル・ファーカル、クレイグ・キンブレルに続いて球団史上5人目の受賞者となった。4月下旬にデビューしたアクーニャJr.は、左膝の故障により1ヶ月ほど戦列を離れたものの、111試合に出場して打率.293、26本塁打、16盗塁、OPS.917の好成績をマーク。先頭打者アーチを8本放って球団記録を更新し、歴代最年少で5試合連続本塁打も達成した。2位票を6票集めたフアン・ソト(ナショナルズ)が2位にランクイン。ウォーカー・ビューラー(ドジャース)とブライアン・アンダーソン(マーリンズ)にも票が入った。

  • 今オフのFA選手トップ25 菊池雄星が11位にランクイン

    2018.10.31 14:30 Wednesday

     日本時間10月31日、MLB公式サイトでは2004年にメッツでGMを務め、現在は同サイトでコラムニストを務めているジム・デュケットが今オフのフリーエージェント選手トップ25を発表した。マニー・マチャド(ドジャース)、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)、パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)といった有力選手が順当に上位に名を連ねるなか、ポスティング制度でのメジャー挑戦が有力視されている菊池雄星(埼玉西武)が11位にランクインしている。

     デュケットのランキングで1位に選ばれたのは、今季オリオールズとドジャースで打率.297、37本塁打、107打点、OPS.905の好成績を残したマチャドだ。26歳という年齢や、三塁と遊撃を守れること、さらにはクオリファイング・オファーの対象とならないこともあり、総額3億ドル規模の8~10年契約を得ることが予想されている。デュケットはヤンキース、フィリーズ、パドレス、ドジャース、ホワイトソックス、マーリンズを契約先の候補に挙げている。

     2位はハーパー。今季は前半戦で大不振に陥り、シーズン通算では打率.249、34本塁打、100打点、OPS.889という物足りない成績に。デュケットは今季の不振により、ハーパーが史上最高額の超大型契約を得るチャンスを失ってしまったと考えているようだ。契約先の候補としてはナショナルズ、ドジャース、カブス、カージナルス、フィリーズの5球団が挙げられている。

     3位以降はコービン、マイケル・ブラントリー(インディアンス)、クレイグ・キンブレル(レッドソックス)、ダラス・カイケル(アストロズ)、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)、ネイサン・イバルディ(レッドソックス)、アダム・オッタビーノ(ロッキーズ)、ウィルソン・ラモス(フィリーズ)と続き、11位に菊池がランクイン。デュケットは菊池が今季、一時的に左肩の故障で戦列を離れたことに触れ、「多くの日本人投手がメジャーの日程に苦労し、故障に悩まされていることを考えると、菊池の獲得を躊躇する球団が出てくるかもしれない」としている。一方で「菊池の投球を見たスカウトの話を聞く限り、西武ライオンズでプレイした左腕はメジャーで先発3番手を担う実力があるようだ」と評価。獲得候補としてはレンジャーズ、ドジャース、ヤンキース、マリナーズ、フィリーズ、パドレスの6球団を挙げた。トップ25の顔ぶれは以下の通り。

    1位 マチャド
    2位 ハーパー
    3位 コービン
    4位 ブラントリー
    5位 キンブレル
    6位 カイケル
    7位 クルーズ
    8位 イバルディ
    9位 オッタビーノ
    10位 ラモス
    11位 菊池
    12位 ヤスマニ・グランダル(ドジャース)
    13位 チャーリー・モートン(アストロズ)
    14位 柳賢振(リュ・ヒョンジン:ドジャース)
    15位 マイク・ムスターカス(ブリュワーズ)
    16位 A.J.ポロック(ダイヤモンドバックス)
    17位 J.A.ハップ(ヤンキース)
    18位 ジューリス・ファミリア(アスレチックス)
    19位 デービッド・ロバートソン(ヤンキース)
    20位 アンドリュー・ミラー(インディアンス)
    21位 ザック・ブリットン(ヤンキース)
    22位 CCサバシア(ヤンキース)
    23位 ジョシュ・ドナルドソン(インディアンス)
    24位 ダニエル・マーフィー(カブス)
    25位 マーウィン・ゴンザレス(アストロズ)

  • リアルミュートはマーリンズとの契約延長に応じず 代理人発言

    2018.10.31 12:45 Wednesday

     マーリンズの球団再建が進むなか、マーリンズの一員としてのJ.T.リアルミュートの将来は不透明なものとなりつつある。代理人のジェフ・ベリーがMLBネットワーク・ラジオにおいて、リアルミュートがマーリンズとの長期契約に応じない意向であることを明らかにしたのだ。

     ベリーは「彼はスプリング・トレーニングの開始までに違うユニフォームを着ていると思うよ」と語り、リアルミュートが契約延長に応じないことにより、今オフ中に他球団へトレードされる可能性を示唆。今月初め、マーリンズの野球部門社長を務めるマイケル・ヒルは「リアルミュートには現在我々が取り組んでいること(=再建)の中心的存在になってほしい」と語り、リアルミュートとの長期契約を目指す意向を明らかにしていたが、ヒルの想いはリアルミュートには届かなかったようだ。

     マーリンズはリアルミュートを少なくとも2020年まで保有可能であり、メジャー有数の打力を誇る捕手であることや27歳という年齢を考えると、トレード市場で大きな注目を集めることが予想される。今季のリアルミュートは125試合に出場して打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825をマーク。本塁打、打点、長打率(.484)、OPSの各部門でキャリアハイを更新し、メジャー5年目にして初めてオールスター・ゲームにも選出された。

     リアルミュートについてはナショナルズが昨オフと今年7月に獲得を目指していたことが報じられており、再建を終えつつあるブレーブスも長期にわたる正捕手候補としてリアルミュート獲得を検討しているようだ。他にもアストロズのジェフ・ルーノウGMが今オフの補強ポイントに捕手を挙げており、リアルミュート争奪戦に加わる可能性は高い。なお、リアルミュートは今オフが2度目の年俸調停となるが、年俸は今季の290万ドルから610万ドル前後へ上昇することが予想されている。

  • フリーエージェント市場 クオリファイング・オファーの動向は?

    2018.10.31 11:35 Wednesday

     各球団はフリーエージェントとなる選手に対してクオリファイング・オファーを提示するか否かを日本時間11月3日午前6時までに決めなければならない。今オフの金額は1790万ドルであり、クオリファイング・オファーを提示された選手には受諾・拒否の決断までに10日間が与えられる。また、クオリファイング・オファーを提示されて拒否した選手を他球団が獲得した場合、次年度のドラフト会議において補償が発生する。ここでは今オフのクオリファイング・オファーの動向を確認する。

     過去を振り返ってみると、クオリファイング・オファーを提示された選手の大半がオファーを拒否しており、クオリファイング・オファーに関するドラマはほとんど生まれていない。過去6年間でクオリファイング・オファーを提示されて受諾したのは、ブレット・アンダーソン、ジェレミー・ヘリクソン、ニール・ウォーカー、コルビー・ラスマス、マット・ウィータースの5人だけだ。また、昨オフはクオリファイング・オファーを提示されて拒否したアレックス・カッブ、マイク・ムスターカス、グレッグ・ホランド、ランス・リンらが新天地探しに苦戦。今オフはどのような展開になるのだろうか。

     まず、今季途中でトレードされた選手はクオリファイング・オファーの対象とはならない。マニー・マチャド、アンドリュー・マカッチェン、ザック・ブリットン、ネイサン・イバルディ、ジョシュ・ドナルドソン、ブライアン・ドージャー、J.A.ハップ、ウィルソン・ラモスといった選手たちがこれに該当する。また、過去にクオリファイング・オファーを提示されたことのある選手も対象とはならないため、ネルソン・クルーズ、デービッド・ロバートソン、ダニエル・マーフィーらも除外される。これらの選手を獲得してもドラフト会議における補償が発生しないため、人気物件となる可能性が高い。

     今オフ、クオリファイング・オファーを提示される可能性が高いと見られているのは、ブライス・ハーパー、パトリック・コービン、クレイグ・キンブレル、ダラス・カイケル、チャーリー・モートン、A.J.ポロック、ヤスマニ・グランダル、マイケル・ブラントリーといった有力選手たちだ。彼らはクオリファイング・オファーを拒否し、フリーエージェント市場に打って出ることになるだろう。ただし、モートンについてはアストロズとの再契約が有力視されている。

     アストロズがマーウィン・ゴンザレスにクオリファイング・オファーを提示しないことを決定したように、必ずしもすべての有力選手に対してオファーが提示されるわけではない。アンドリュー・ミラー、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ジェッド・ラウリー、アダム・オッタビーノらに対しては、オファーを提示するかどうか、元所属球団は頭を悩ませることになりそうだ。選手側には年俸1790万ドルのオファーを受け入れて1年後に再びフリーエージェント市場にアタックするという選択肢もあるだけに、当落線上の選手については各球団は慎重な判断を迫られることになるだろう。

  • FA市場の目玉・ハーパーは1年契約を結ぶべきなのか

    2018.10.30 18:30 Tuesday

     今オフのフリーエージェント市場の目玉と目され、史上初となる「4億ドルプレイヤー」の誕生も期待されているブライス・ハーパー(ナショナルズ)だが、不本意なシーズンを過ごしたこともあり、物事は思い通りに進みそうにない。今オフは1年契約を結び、納得のいくシーズンを過ごしたあと、改めてフリーエージェント市場に打って出ることを勧める声もあるようだ。

     今季のハーパーは4年連続6度目となるオールスター・ゲームに選出されたものの、前半戦は打率.214、23本塁打、OPS.833という大不振。後半戦に打率.300、11本塁打、OPS.972と持ち直し、最終的にはリーグ7位タイの34本塁打、リーグ8位の100打点、リーグ10位のOPS.889をマークしてシーズンを終えたが、物足りなさは否めない。同じくフリーエージェント市場の目玉として注目されるマニー・マチャド(ドジャース)が打撃成績の各部門で自己最高の成績を残したのとは対照的だった。

     こうしたハーパーの不振に加え、近年のフリーエージェント市場が長期大型契約を敬遠する傾向にあること、チーム構成的にハーパーがフィットしそうな球団がそれほど多くないことなどを考慮すると、10年総額4億ドルのような超大型契約が実現する可能性は極めて低いと言わざるを得ないだろう。しかも、マチャドは今季途中にオリオールズからドジャースへトレードされており、クオリファイング・オファーの対象にならないというアドバンテージを有している。ハーパーがナショナルズからクオリファイング・オファーを提示されるのは確実であり、ハーパーを獲得した球団は来季のドラフト会議における上位指名権を犠牲にしなければならないが、それを嫌うチームもあるだろう(マチャド獲得の場合はドラフト指名権の喪失を心配する必要がない)。

     よって、希望通りのオファーが得られない場合、ハーパーにとってのベターな選択肢は好成績を残したあとに再びフリーエージェント市場に挑戦することである。ハーパーはまだ26歳。自身の価値が下がっている今オフに慌てて長期契約を結ばなくても、好成績を残して1年後に好条件の長期契約を得ることは十分に可能だ。ただし、他球団がハーパーとの1年契約のためにドラフト指名権を犠牲にすることは考えにくく、結果的にナショナルズとの再契約が最も有力な選択肢となるのではないだろうか。

  • ジャイアンツがバムガーナー&サンドバルのオプションを行使

    2018.10.30 16:40 Tuesday

     ワールドシリーズが終了してメジャーリーグはオフシーズンに突入。その初日、ジャイアンツはマディソン・バムガーナーとパブロ・サンドバルの来季の契約オプションを行使した。これにより、トレード等での放出がなければ、両選手は来季もジャイアンツの一員としてプレイすることになった。

     バムガーナーは2012年4月に総額3500万ドルの5年契約(+オプション2年)を結んでおり、オプションを含めた契約最終年となる来季の年俸は1200万ドル。早い段階で長期契約を結んでいたため、バムガーナーの実績を考えると極めてチーム有利な契約となっている。ここ2シーズンは故障に悩まされ、2シーズン合計で10勝に終わっているバムガーナーだが、これまでの活躍を考えると十分にお釣りがくるだろう。

     来季が30歳のシーズンとなるバムガーナーだが、ジャイアンツはこのエース左腕を放出するか、契約を延長するかの二択を迫られることになる。チームが再建に向かうのであれば、今オフあるいは来季中に若手有望株とのトレードで放出してしまうのがベストの選択肢となるが、バムガーナーとともに再び世界一を目指す道を選択するのであれば、契約延長交渉を開始することになるだろう。もしジャイアンツがバムガーナーの放出を選択するのであれば、近年は故障がちとはいえ、実績十分の左腕には数多くのチームから関心が寄せられるに違いない。

     一方、サンドバルの来季年俸は1800万ドル。しかし、サンドバルは2014年オフにレッドソックスと5年9500万ドル(+オプション1年)の契約を結んだあと、昨年7月にレッドソックスを解雇されており、年俸の支払い義務はレッドソックスにある。ジャイアンツはメジャー最低年俸をサンドバルに支払うことで、一塁と三塁のバックアップを確保できるというわけだ。

     ちなみに、サンドバルの2020年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっており、ジャイアンツがこのオプションを行使した場合の年俸は1700万ドル。なお、ジャイアンツがオプションを破棄するとバイアウト500万ドルがサンドバルへ支払われるが、これも負担するのはレッドソックスである。

  • Dバックスがゴールドシュミットのオプションを行使

    2018.10.30 15:25 Tuesday

     日本時間10月30日、ダイヤモンドバックスはポール・ゴールドシュミットの来季契約オプション(年俸1450万ドル)を行使した。ゴールドシュミットは来季が契約最終年となるため、ダイヤモンドバックスがチーム再建に向かう場合は、球界を代表する一塁手をトレードで放出する可能性もある。

     今季のゴールドシュミットは5月に打率.144という大不振に陥ったものの、その後は持ち直し、最終的には打率.290、33本塁打、OPS.922とほぼ例年通りの成績をマーク。6年連続でオールスター・ゲームにも選出され、オプション行使はダイヤモンドバックスにとって決して難しい決断ではなかったはずだ。ダイヤモンドバックスは2013年シーズンの開幕直前にゴールドシュミットと5年3200万ドル(2014~2018年)+オプション1年の契約を結んでおり、ゴールドシュミットは来季終了後に初めてフリーエージェントとなる。今オフのダイヤモンドバックスは、ゴールドシュミットの将来について大きな決断を迫られている。

     1つ目の選択肢はゴールドシュミットをトレードしてしまうことだ。今オフ、ダイヤモンドバックスはパトリック・コービンやA.J.ポロックといった主力選手がフリーエージェントとなり、主力選手の顔ぶれが大きく変わることが予想されている。このタイミングでゴールドシュミットを放出し、チームの将来を担う若手有望株を手に入れるのは有力な選択肢の1つと言えるだろう。

     2つ目の選択肢はゴールドシュミットとの契約を延長することだ。これまでのゴールドシュミットは格安とも言える契約のもとで素晴らしい活躍を見せてきた。ダイヤモンドバックスとしては、多少割高の契約でゴールドシュミットを引き留めても十分にお釣りがくるだろう。両者の間で契約延長に関する交渉が行われた形跡は見られないものの、今オフ、その交渉が開始されても決して不思議ではない。

     そして、3つ目の選択肢はとりあえずゴールドシュミットをキープしておくことだ。来季のチーム成績が振るわなければ、夏場にゴールドシュミットを放出すればいいし、来季終了までゴールドシュミットとともに戦い、クオリファイング・オファーを提示してドラフトの補償指名権を狙うという戦略もある。いずれにしても、ダイヤモンドバックスの今後の方針次第で、ゴールドシュミットの将来は大きな影響を受けることになりそうだ。

  • アスレチックスがビーン、フォースト、メルビンと契約延長

    2018.10.30 12:30 Tuesday

     今季リーグ4位の97勝をマークしてワイルドカードを獲得し、周囲を驚かせたアスレチックス。日本時間10月30日、アスレチックスはそのチームを築き上げたビリー・ビーン(野球部門上級副社長)、デービッド・フォースト(ゼネラル・マネージャー)、ボブ・メルビン(監督)の3人と契約を延長したことを発表した。

     3人の契約に関する詳細は今のところ明らかになっていないが、地元紙サンフランシスコ・クロニクルの報道によると、メルビンの契約は2021年までとなっており、1年あたりのサラリーは350万ドル。これはメジャーの監督としてはトップ5に入る金額となる。また、フォーストの契約は2023年までとなり、ビーンについては現在のオーナーが球団を所有し続ける限り、チームに留まると見られている。

     今季のアスレチックスは長打力のある打者を並べた打線、安定感のある守備陣、層の厚い強力なブルペン、ハイレベルではないものの最低限の役割をこなせる先発投手陣を擁し、予想以上の大躍進を見せた。リーグでも最低レベルの年俸総額ながらシーズン終盤まで地区優勝を争い、最終的にワイルドカードを獲得したことは称賛に値するだろう。

     現在、アスレチックスの実質的なオーナーを務めているジョン・フィッシャーは「私はビリー(・ビーン)、デービッド(・フォースト)、ボブ(・メルビン)のもとで我々のチームが収めた素晴らしい成功を誇りに思っている。これが来季以降も続いていくことを楽しみにしているよ」と語り、ビーン、フォースト、メルビンへの絶大な信頼を明らかにした。

     クリス・デービスやブレイク・トライネンといった補強の成功も見逃せないが、マット・オルソン、マット・チャップマン、ルー・トリビーノといった生え抜き選手の台頭により、着実に力を付けているアスレチックス。今後も年俸総額の大幅な拡大は期待できないものの、ビーン、フォースト、メルビンのもとでア・リーグ西部地区の優勝争いを盛り上げてくれるに違いない。

  • 日米野球の参加選手が正式発表 前田健太が投手陣の中心に

    2018.10.30 11:40 Tuesday

     MLB機構とMLB選手会は、日本時間11月8~15日に日本で開催される「2018日米野球」に参加するMLBオールスターチームの出場選手を発表した。今年のオールスター・ゲームに参加した選手はミッチ・ハニガー(マリナーズ)、J.T.リアルミュート(マーリンズ)、ヤディアー・モリーナ(カージナルス)、エウヘニオ・スアレス(レッズ)の4人。投手陣は今季8勝の前田健太(ドジャース)が勝ち頭というやや寂しい顔ぶれとなったが、若手からベテランまで個性豊かなメンバーが揃った。

     マツダスタジアムで凱旋登板を果たす可能性のある前田、ワールド・ベースボール・クラシックでの活躍などにより日本でも名捕手として知られているモリーナといった注目選手の活躍はもちろん楽しみだが、今回のMLBオールスターチームにはナ・リーグ新人王の筆頭候補と目される2人の若きスター外野手が名を連ねている。ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)とフアン・ソト(ナショナルズ)だ。現在20歳のアクーニャJr.は4月下旬にメジャーデビューを果たすと、111試合に出場して打率.293、26本塁打、OPS.917の大活躍。最年少での5試合連続本塁打を記録し、先頭打者本塁打8本の球団新記録を樹立した。先日20歳の誕生日を迎えたばかりのソトは、アクーニャJr.から1ヶ月ほど遅れてメジャーへ昇格し、116試合に出場して打率.292、22本塁打、OPS.923をマーク。新人らしからぬハイレベルな選球眼を誇り、出塁率は4割を超えている(.406)。

     なお、MLBオールスターチームはマーリンズのドン・マティングリー監督が指揮を執り、「ミスター指名打者」として知られるエドガー・マルティネス(マリナーズ・打撃コーチ)や2009年ワールドシリーズMVPの松井秀喜(ヤンキース・GM特別アドバイザー)らもコーチとしてオールスターチームの一員に名を連ねている。「2018日米野球」の詳細については公式サイトをご確認いただきたい。MLBオールスターチームの出場選手は以下の通り。

    監督:ドン・マティングリー(マーリンズ)
    ベンチコーチ:ヘンスリー・ミューレン(ジャイアンツ)
    打撃コーチ:エドガー・マルティネス(マリナーズ)
    投手コーチ:ブレント・ストローム(アストロズ)
    ベースコーチ:フレディ・ゴンザレス(マーリンズ)
    ベースコーチ:松井秀喜(ヤンキース)
    ブルペンコーチ:ヘンリー・ブランコ(ナショナルズ)

    投手
    マット・アンドリース(ダイヤモンドバックス)
    スコット・バーロウ(ロイヤルズ)
    ジョン・ブレビア(カージナルス)
    ジュニア・ゲラ(ブリュワーズ)
    ブライアン・ジョンソン(レッドソックス)
    前田健太(ドジャース)
    クリス・マーティン(レンジャーズ)
    コリン・マクヒュー(アストロズ)
    ダニエル・ノリス(タイガース)
    ビダル・ヌーニョ(レイズ)
    ダン・オテロ(インディアンス)
    ユスメイロ・ペティート(アスレチックス)
    エラスモ・ラミレス(マリナーズ)
    ヘクター・ベラスケス(レッドソックス)
    カービー・イエーツ(パドレス)

    捕手
    ロビンソン・チリーノス(レンジャーズ)
    ヤディアー・モリーナ(カージナルス)
    J.T.リアルミュート(マーリンズ)

    内野手
    ウィット・メリーフィールド(ロイヤルズ)
    アメッド・ロサリオ(メッツ)
    カルロス・サンタナ(フィリーズ)
    エウヘニオ・スアレス(レッズ)
    クリス・テイラー(ドジャース)

    外野手
    ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
    ミッチ・ハニガー(マリナーズ)
    エンリケ・ヘルナンデス(ドジャース)
    リース・ホスキンス(フィリーズ)
    ケビン・ピラー(ブルージェイズ)
    フアン・ソト(ナショナルズ)

  • カブス・ハメルズのオプション行使濃厚 来季年俸2000万ドル

    2018.10.29 17:55 Monday

     7月末の「ノン・ウエーバー・トレード・デッドライン」でレンジャーズからカブスへ移籍し、カブス加入後は12先発で防御率2.36という安定した活躍を見せたコール・ハメルズ。来季の契約は球団側に選択権のある年俸2000万ドルのオプションとなっているが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カブスはこのオプションを行使する可能性が極めて高いようだ。

     今季はレンジャーズで20試合に先発して5勝9敗、防御率4.72と不本意なシーズンを過ごしていたハメルズだが、カブス移籍後は本来のピッチングを取り戻して好投。特に8月は日本時間24日のレッズ戦で1失点完投勝利をマークするなど、6先発で4勝0敗、防御率0.69という素晴らしい活躍を見せた。シーズン通算では32先発で9勝12敗、防御率3.78となり、惜しくも4年連続の2ケタ勝利はならなかったものの、2年ぶりに規定投球回に到達し、防御率3点台も2年ぶり。34歳となった現在も強豪チームで先発ローテーションの一角を担うだけの実力が健在であることをアピールした。

     移籍後の活躍を目にしたカブスは、オプションを破棄して600万ドルのバイアウトを支払うのではなく、オプションを行使して来季もハメルズに先発ローテーションの一角を担ってもらう方針を固めたようだ。オプションを破棄した場合、バイアウトの600万ドルは前所属先のレンジャーズが負担するため、カブスにはオプション破棄後、再契約を目指すという選択もあったはずだが、ハメルズが一旦フリーエージェントとなり、他球団へ流出する可能性を危惧したのではないだろうか。あるいは、34歳というハメルズの年齢もあり、オプション破棄後の複数年契約をそもそも想定していなかったのかもしれない。

     いずれにしても、カブスはジョン・レスター、カイル・ヘンドリックス、ホゼ・キンターナ、ハメルズという今季の四本柱がそのまま残り、来季はここにダルビッシュ有やドリュー・スマイリーが戻ってくる。少なくとも今オフの移籍市場で先発投手の補強を目指す必要はなさそうだ。

  • 5月末に解雇の元Rソックス・ラミレス 現役続行を目指す

    2018.10.29 16:30 Monday

     5月末にレッドソックスを解雇され、それ以降無所属の状態が続いているハンリー・ラミレス。メジャー通算1825安打、269本塁打、シルバースラッガー賞2度の実績を誇るドミニカ共和国出身のスラッガーは、母国でトレーニングを続けており、母国のウィンター・リーグに参加したあとにメジャー復帰を目指す計画を立てているようだ。

     2016年に打率.286、30本塁打、111打点、OPS.866の好成績をマークしたラミレスだったが、昨季は打率.242、23本塁打、62打点、OPS.750と成績が悪化。契約最終年となった今季は44試合に出場して打率.254、6本塁打、29打点、OPS.708に終わり、レッドソックスは残り1440万ドル程度の支払い義務があったにもかかわらず、5月末にラミレスを解雇する決断をした。

     今年6月には麻薬の取引にかかわった疑惑が報じられたものの、これは無実であることが証明された。メジャー最初のフルシーズン5年では2006年に新人王、2009年に首位打者、2008年から3年連続でオールスター・ゲーム選出、2008年から2年連続でシルバースラッガー賞受賞と見事な活躍を見せたが、その後は故障が増加し、2011年以降の平均出場試合数は112試合。輝かしい活躍はすでに遠い過去のものとなっており、かつての俊足が完全に衰えてしまっていることや、一塁の守備が低レベルであることを考えると、積極的にラミレス獲得に動くチームはないだろう。

     とはいえ、ラミレスはまだ34歳であり、本人のやる気や取り組み次第では、全盛期レベルとはいかなくとも好打でチームの戦力となる可能性はある。打力のある指名打者や一塁手を安価で探しているチームにとっては、ウィンター・リーグでのパフォーマンス次第にはなるものの、マイナー契約での獲得候補の1人になるのではないだろうか(ラミレス自身がマイナー契約を受け入れるかどうかは別問題であるが)。

  • デグロムらの代理人を務めるバンワグネンがメッツの新GMに

    2018.10.29 15:40 Monday

     この10年間、メッツはチーム内の有力選手の契約について、代理人のブロディ・バンワグネンと交渉を行ってきた。しかし、今オフ、メッツはこれまでと違う形でバンワグネンとの交渉を進めていた。そして、サンディ・アルダーソンに代わる新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至ったことが明らかになった。

     現在の球界における有力な代理人の1人であるバンワグネンが、メッツのGMに就任することになった。現地の報道によると、メッツは新たなGMに就任することについてバンワグネンとの合意に至っており、ワールドシリーズが終了したことを受けて、今週中にも就任記者会見を行う予定となっている。

     44歳のバンワグネンは、ジェイコブ・デグロム、ヨエニス・セスペデス、ティム・ティーボウといったメッツの選手のほか、ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)、ロビンソン・カノー(マリナーズ)といった有力選手の代理人を務めている。代理人出身の人物がメジャーリーグ球団のフロント入りするケースは珍しく、過去を遡っても片手で数えられるほど。バンワグネンはメッツGM就任に伴って代理人の職を辞すことになっており、現在所属している「CAAスポーツ」の同僚に現在の顧客を引き継ぐようだ。

     代理人からGMに転身したケースとしては2014年の秋にダイヤモンドバックスのGMに就任したデーブ・スチュワートの例が挙げられる。ただし、スチュワートは1987年から4年連続で20勝以上をマークした元メジャーリーガーであることに留意が必要だ。なお、スチュワートはザック・グレインキーの獲得など大型補強を施しながらもポストシーズン進出を果たすことができず、2016年シーズン限りで解任されている。

     メッツの新GM候補については先日、候補者が3人に絞られたことが報じられていた。バンワグネン以外にはレイズの野球部門上級副社長であるチェイム・ブルーム、レンジャーズとブリュワーズでGMを務めた経験があるダグ・メルビンの2人が候補となっていた。

  • Rソックス・コーラ監督 新人監督のWS制覇は史上5人目

    2018.10.29 15:05 Monday

     レッドソックスはワールドシリーズ第5戦に5対1で勝利し、4勝1敗で5年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げた。「バンビーノの呪い」から解放された2004年からの15シーズンで実に4度目の世界一。レッドソックスを率いたアレックス・コーラ監督は、ワールドシリーズを制した史上5人目の新人監督となった。

     新人監督として初めてワールドシリーズを制したのは1924年にワシントン・セネタース(現ツインズ)を世界一に導いたバッキー・ハリス。この年が27歳のシーズンだったハリスは、正二塁手として活躍しながら兼任監督を務め、選手としては143試合に出場して打率.268、1本塁打、58打点、20盗塁、OPS.703という成績を残している。

     その後、1946年カージナルスのエディ・ダイアー、1961年ヤンキースのラルフ・ハウク、2001年ダイヤモンドバックスのボブ・ブレンリーが新人監督としてワールドシリーズを制覇。2001年のダイヤモンドバックスはランディ・ジョンソン、カート・シリングの二本柱を擁してワールドシリーズ3連覇中のヤンキースに挑み、第7戦でルイス・ゴンザレスがマリアーノ・リベラからサヨナラタイムリーを放つという劇的な形でワールドシリーズ制覇を決めたため、激戦が繰り広げられたワールドシリーズとして記憶しているファンも多いかもしれない。

     そして今年、昨季ベンチコーチとしてアストロズの世界一に貢献したばかりのコーラがレッドソックスの監督に就任し、ドジャースを4勝1敗で破って世界一に。プエルトリコ出身の監督としては史上初めてワールドシリーズを制した。レギュラーシーズン100勝のヤンキース、同103勝のアストロズ、ナ・リーグ西部地区5連覇のドジャースを相手に3度しか負けない見事な戦いぶり。指揮官の起用に応えた選手たちの頑張りも素晴らしかった。なお、1980年フィリーズのダラス・グリーンと1987年ツインズのトム・ケリーも監督としてのフルシーズン1年目でワールドシリーズを制しているが、前年途中から監督を務めているため、ここでは新人監督として扱っていない。

  • ワールドシリーズMVPはピアース 49年ぶり途中移籍選手受賞

    2018.10.29 13:05 Monday

     4勝1敗でレッドソックスがドジャースを破り、2013年以来5年ぶりの世界一に輝いた2018年のワールドシリーズ。最優秀選手(MVP)には第5戦の2本塁打を含む打率.333(12打数4安打)、3本塁打、8打点、OPS1.667の大暴れを見せたスティーブ・ピアース(レッドソックス)が選出された。

     主に「対左腕用の一塁手」として起用されたピアースは、クレイトン・カーショウと対戦した第1戦に「3番・一塁」で先発出場して2打数ノーヒット1四球に終わったものの、柳賢振と対戦した第2戦では同じく「3番・一塁」で先発出場して1点ビハインドの5回裏に同点の押し出し四球を選び、2打数ノーヒットながら1打点1四球を記録。延長18回の死闘となった第3戦では右腕ウォーカー・ビューラーとの対戦だったためスタメンを外れ、11回表に代打で登場して四球。リッチ・ヒルとの対戦となった第4戦では「3番・一塁」に戻り、8回表に同点ソロ、9回表にダメ押しの3点タイムリー二塁打を放ち、4打数2安打4打点の活躍でチームの逆転勝利に大きく貢献した。

     そして再びカーショウとの対戦となった第5戦では「3番・一塁」の定位置に座り、初回にセンターへの先制2ラン本塁打。8回表には2番手のペドロ・バイエズからダメ押しのソロ本塁打を放ち、4打数2安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。レッドソックスの選手がワールドシリーズで1試合複数本塁打を放つのは1967年のリコ・ペトロセリ以来51年ぶり球団史上5人目であり、シーズン途中に移籍した選手がワールドシリーズMVPに輝くのは1969年のドン・クレンデノン(メッツ)以来49年ぶり史上2人目のことだった。

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