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  • 【戦評】終盤に勝ち越したツインズが再びワイルドカード圏内へ

    2017.9.7 11:07 Thursday

     7チームが3ゲーム差の中にひしめく熾烈なワイルドカード争いが続いている今季のア・リーグ。3連敗を喫してエンゼルスにワイルドカード2位の座を奪われてしまったツインズだが、日本時間9月7日のレイズ戦では試合終盤に勝ち越して10-6で勝利。この日敗れたエンゼルスを抜き、再びワイルドカード圏内に浮上した。

     試合中盤までは「取れば取られる」の打撃戦となった。1回表にツインズがブライアン・ドージャーの29号先頭打者アーチで先制すると、その裏にレイズがエバン・ロンゴリアの18号ソロで同点に。2回表にツインズがエイレ・アドリアンザの2号スリーランで勝ち越したものの、3回裏にルーカス・デューダに28号スリーランが飛び出し、レイズが再び同点に追い付いた。さらに5回表にツインズがエドゥアルド・エスコバーのタイムリーで2点を勝ち越すと、5回裏にレイズがケビン・キアマイアーの11号ツーランですぐさま同点に。両軍の先発投手はともに5回持たずにノックアウトされ、試合は6-6の同点のまま終盤に突入した。

     レイズは7回表、7月下旬の加入以降18試合連続無失点を継続していたスティーブ・シーシェックをマウンドへ送ったが、これが裏目となってしまった。この回先頭のドージャーに四球を与えると、次打者ホルヘ・ポランコのバント処理を焦ったシーシェックが一塁へ悪送球。この間にドージャーが勝ち越しのホームを踏み、ポランコは三塁まで進塁した。一死後、エスコバーにタイムリーを浴びて2失点目。ここでシーシェックは降板となったが、その後内野ゴロの間にエスコバーが生還し、シーシェックには3失点が記録された。

     ツインズは9回表にロビー・グロスマンの犠飛で1点を追加し、最終的には10-6で勝利。3安打3打点の活躍を見せたエスコバーは「競争だったね。僕たちは戦った。彼ら(レイズ)も戦った。とても良い試合だったんじゃないかな」と試合を振り返った。ポール・モリター監督は「『勝たなければならない』と言うにはまだ少し早すぎるけど、残り試合も少なくなっているし、チームの失速を最小限に留めるのは大切なことだよ。多くのチームが僅差で争っているから残りの3週間で状況が大きく変わる可能性もあるしね」と勝利を喜びつつも、次なる戦いに向けて気を引き締めていた。

     「売り手」に回ったかと思いきや、その後の快進撃でワイルドカード争いに加わっているツインズ。熾烈なワイルドカード争いを制するのはどのチームなのか。各球団の戦いから目が離せない日々はまだまだ続きそうだ。


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  • ブラジル出身の左腕・ゴハラがメジャーデビュー

    2017.9.7 10:43 Thursday

     日本時間9月7日に行われたブレーブス対レンジャーズのダブルヘッダー第1戦でルイス・ゴハラ(ブレーブス)がメジャー初登板初先発。ブラジル出身の投手としてはアンドレ・リエンゾ、チアゴ・ビエイラに次ぐ史上3人目のメジャーリーガーとなった。

     ゴハラはブラジル出身の21歳左腕。2012年8月にマリナーズと契約し、今年1月にマレックス・スミス、シェイ・シモンズとの2対2のトレードでトーマス・バローズとともにブレーブスに加入した。90マイル台後半に達する速球に対する評価が高く、スライダーへの評価も上々。チェンジアップや制球力が向上すれば、先発ローテーションの軸となるような投手へ成長する可能性を秘めている。今季はAアドバンス級で開幕を迎えたが、AA級、AAA級と順調にステップアップ。マイナー3階級合計で26試合(うち先発25試合)に登板し、7勝4敗、防御率2.62の好成績をマークした。

     そして、ついにメジャーデビューを果たす日がやってきた。前日の試合が雨天順延となり、メジャーデビューが1日ずれ込んでしまったが、本拠地サントラスト・パークでのレンジャーズ戦に先発。4回6失点と打ち込まれ、敗戦投手になってしまったものの、ツーシームは最速98.2マイル(約158.0km/h)を記録し、スライダーを武器に6三振を奪うなどポテンシャルの高さを見せつけた。「腕の振りが良かったね。変化球も良かったんじゃないかな」とブライアン・スニッカー監督は一定の評価を与えた。

     「ここにいられて嬉しいよ。ここに到達するためにたくさんの努力をした。ブレーブスの一員になることができて本当に良い気分だよ」とメジャーデビューを果たした喜びを語ったゴハラ。今季すでにメジャーとマイナーの合計で127.2イニングを投げており、自己最多イニングを大幅に上回っていることもあって、スニッカー監督は次回登板に関して明言を避けた。しかし、今日のピッチングはスニッカー監督に強烈な印象を残したはずだ。メジャー定着に向けての第一歩を踏み出したゴハラの今後の活躍に期待したい。


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  • トラウトが14試合連続四球の球団新記録

    2017.9.7 10:16 Thursday

     日本時間9月7日のアスレチックス戦でマイク・トラウト(エンゼルス)が14試合連続四球の球団新記録を樹立した。トラウトは初回の第1打席でアスレチックス先発のショーン・マネイアから四球を選び、1961年にアルビー・ピアソンが打ち立てた13試合連続四球の球団記録を更新。後半戦の46四球はリーグ最多の数字となっている。

     トラウトはこの試合を終えた時点で打率.324、27本塁打、20盗塁、出塁率.463、OPS1.115を記録。左手親指の靱帯断裂によって1ヶ月半にわたって戦列を離れたため、まだ規定打席には到達していないものの、OPS1.115は実質両リーグトップの数字であり、自己ベスト(2015年と2016年の.991)を大きく上回っている。故障離脱があったため、本塁打、盗塁といった積み上げ系のスタッツには物足りなさが残るが、出場した試合で見せているパフォーマンスは自己ベストと言っても過言ではなく、ア・リーグMVP候補に名前が挙がっているのも頷ける。

     「トラウトは特別なタレントだよ」とマイク・ソーシア監督はトラウトについて語る。「彼は攻撃的なマシンというだけでなく、捕手と遊撃手を除いた中で最も重要なポジションを守ってくれている。そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるんだ。毎年MVP候補に挙がるのは当然のことだと思うよ」

     さらにソーシア監督は「トラウトが数字を追い求めていないというのは素晴らしいことだと思う。彼はただ勝ちたいだけなんだ。だからこそ、我々の組織は彼とともに戦っていくことができるんだ」とトラウトの姿勢を絶賛。77三振を上回る82四球を選ぶなど、2度のMVPを獲得してなお進化を続けるトラウトに、ジャスティン・アップトン、ブランドン・フィリップスといった新戦力を加えたエンゼルスがワイルドカード獲得の有力候補であることは間違いない。レギュラーシーズンは残り22試合。勝利のために尽力するトラウトのさらなる活躍に期待したい。


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  • プライスが戦列復帰に前進 実戦形式の登板へ

    2017.9.7 09:39 Thursday

     左肘の炎症で戦列を離れているデービッド・プライス(レッドソックス)が4度のブルペン・セッションを終え、戦列復帰へのステップを1つクリアした。次のステップは実戦形式での登板。日本時間9月10日に本拠地フェンウェイ・パークでチームメイトを相手に2イニング(30球程度)を投げる予定となっている。

     左肘の故障で今季2度にわたって故障者リスト入りを経験しているプライス。日本時間7月23日のエンゼルス戦で登板したのを最後に打者とは対戦していないが、ようやく実戦形式で投げられるところまで回復した。今季中の戦列復帰が現実味を帯びつつあるようだ。

     「プライスは4度のブルペン・セッションの中でボールの質を調整していた。4度目が一番良かったよ。とても力強かったし、変化球もしっかり投げることができていた。明るい材料だね」とジョン・ファレル監督もプライスの状態に太鼓判を押していた。ブルペンで球速を計測していたわけではないものの、ファレル監督は「私の目で見る限りでは(通常の状態に)とても近かったよ」とプライスの復活に手応えを感じている。

     プライスが故障の再発なく実戦形式の登板をこなしていけば、レギュラーシーズンの最終週あたりで戦列復帰が実現すると見られている。メジャー2年目の2009年から8年連続で2ケタ勝利をマークし、通算126勝を記録している実力派左腕が万全の状態で復帰すれば、レッドソックスにとってはこの上なく大きな戦力補強となるだろう。クリス・セールの加入により、昨季サイ・ヤング賞のリック・ポーセロと合わせて豪華三本柱が形成されるはずだった今季のレッドソックス。プライスの故障、ポーセロの不振により豪華三本柱は完成しなかったが、プライスの復帰により今季15勝のセール、今季14勝のドリュー・ポメランツとともに強力左腕トリオが形成される。この強力左腕トリオはポストシーズンにおいて、他球団の脅威となるに違いない。


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  • ハミルトンが左手親指を骨折 初の盗塁王獲得に暗雲

    2017.9.7 08:57 Thursday

     今季ここまで両リーグ最多の58盗塁を記録し、初の盗塁王獲得が現実味を帯びつつあるビリー・ハミルトン(レッズ)だが、タイトル獲得に暗雲が立ち込めている。日本時間9月7日のブリュワーズ戦でセーフティバントを試みた際に投球を左手に受け、MRI検査の結果、左手親指の骨折が判明したのだ。

     ハミルトンは初回の第1打席で投球を左手に受け(判定はファウル)、打席を終えてセンターの守備にも就いたが、3回裏の第2打席で代打を送られ、試合から退いた。「まずは10日間(患部を)固定して、それから(状態を)再確認することになるだろう」とブライアン・プライス監督。「必ずしもシーズン終了となるような故障ではない。4~6週間を要するわけではないからね。まずは10日間。その後のことは10日後に判断するよ」と今後の見通しを語った。

     メジャー2年目の2014年から今季まで4年連続で56盗塁以上をマークしながらも、一度も盗塁王のタイトルを獲得していないハミルトン。2014年はフェンス直撃による脳震盪で最終4試合を欠場し、2015年は右肩の手術が必要になったため最終週を欠場。昨季は左腹斜筋を痛めて最終27試合を欠場した。いずれの年もシーズン終盤で戦線離脱を余儀なくされ、3年連続で盗塁数リーグ2位に終わっているのである。

     プライス監督は「数週間で彼が戻ってくることを期待している。代走や守備要員として使えるはずだ。スイングできるならスタメンで使う可能性もあるよ」と語ったが、ハミルトンの欠場が長引くようであれば4年連続のタイトル逸となってしまう可能性もある。現時点でハミルトンは58盗塁、リーグ2位のディー・ゴードン(マーリンズ)は49盗塁。ゴードンは5月から4ヶ月連続で9盗塁以上を決めており、盗塁王獲得に向けてペースを上げ、ハミルトンを追い抜く可能性もありそうだ。

     「二度あることは三度ある」ならぬ「三度あることは四度ある」になってしまうのか。それともハミルトンが早期復帰を果たし、盗塁王の座を死守するのか。レギュラーシーズンは残り1ヶ月。タイトル争いにも注目だ。


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  • カージナルスが戦力補強 トレードでニカシオを獲得

    2017.9.7 08:24 Thursday

     選手の移籍がさかんなメジャーリーグにおいても9月のトレードは珍しい。ポストシーズン進出を目指すカージナルスは弱点であるブルペンのグレードアップを図るために、フィリーズからリリーフ右腕のフアン・ニカシオを獲得した。

     カージナルスがポストシーズンに進出した場合、9月に加入したニカシオはポストシーズンに出場する資格がない。それでもカージナルスはポストシーズン進出に向けて全力を注ぐために、球団19位のプロスペクトであるエリーザー・アルバレスを放出してまでニカシオの獲得に動いたのだ。ニカシオは今季終了後にフリーエージェントとなるため、今回の補強は1ヶ月限定のものになる可能性が高い。ポストシーズン進出に向けてカージナルスの本気度がうかがえる動きと言ってもいいだろう。

     ニカシオは8月末にウエーバーでパイレーツからフィリーズへ移籍したばかりだった。今季はここまで両リーグ最多の67試合に登板し、3勝5敗2セーブ、防御率2.79を記録。22ホールドは新たにチームメイトとなるマット・ボーマンらと並んでリーグ3位タイの数字である。カージナルスは8月中旬にトレバー・ローゼンタールを故障で欠き、それ以降はブルペンの役割を固定できない状況が続いている。ニカシオは基本的にはセットアッパー、場合によってはクローザーを任されることになりそうだ。

     パイレーツのニール・ハンティントンGMはニカシオをウエーバーに置いた際、ア・リーグの球団へのトレードを模索していたという。同リーグ、同地区の球団への移籍を避けたいという思惑があったはずだが、フィリーズを経て、ニカシオは同地区のカージナルスへ移籍することになった。なお、パイレーツは今週末にカージナルスとの3連戦が控えている。

     フィリーズへ移籍することになったアルバレスはドミニカ共和国出身の22歳の二塁手。昨季はAアドバンス級で打率.323、36盗塁、OPS.879の好成績を残したが、今季はAA級で打率.247、8盗塁、OPS.702と今一つの成績に終わっている。


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  • 【戦評】フィリーズ打線がデグロム攻略 自己最悪9失点

    2017.9.6 13:03 Wednesday

     フィリーズ期待のプロスペクトであるJ.P.クロフォードがメジャーデビューを果たしたこの試合。メッツの本拠地シティ・フィールドで最大のインパクトを残したのは、クロフォードではない新人選手だった。フィリーズ先発の新人右腕、ベン・ライブリーがメッツ打線を7回1失点に封じただけでなく、2号ツーランを放つなど4打点の大暴れ。投打にわたる活躍でチームを大勝に導いた。

     ライブリーは2回表の第1打席で勝ち越し2点タイムリーを放ち、4回表の第2打席ではセンター右に飛び込む2号ツーラン。デグロムはこの一発に動揺したのか、その後3連打を浴びて6点目を失い、リズ・ホスキンスに四球を与えたところでマウンドを降りた。直後にニック・ウィリアムスが2番手のジョシュ・スモーカーから走者一掃の3点タイムリー二塁打。デグロムにはキャリアワーストの9失点(自責点6)が記録され、「何も言い訳はない。酷い夜だった」とデグロムはガックリと肩を落とした。

     一方のライブリーは「彼の速球とスライダーに手も足も出なかった前回の対戦を思い出したんだ。第1打席では全部速球を投げてきたし、今度はスライダーが来るだろうなと思っていたんだよ」と狙い通りの一発に満足げ。投げては速球にスライダーとカーブを上手く組み合わせてメッツ打線を翻弄し、7イニングを投げて被安打4、失点1の好投で今季3勝目(5敗)をマークした。

     フィリーズの投手が1試合4打点を叩き出したのは2013年のクリフ・リー以来4年ぶり。また、1シーズンに2本以上の本塁打を放ったのも2011年のリー以来の快挙となった。ちなみにフィリーズの投手が1シーズンに3本の本塁打を放ったのは2004年のランディ・ウルフが最後である。

     オドゥベル・ヘレーラとアーロン・アルテールが戦列に復帰し、クロフォードがメジャーデビューを果たすなど、ようやく来季に向けての「ベストメンバー」が揃った感のあるフィリーズ。ホスキンス、ウィリアムス、ホルヘ・アルファーロら若手選手も引き続き好成績を残しており、彼らが順調に成長を遂げるようであれば、来季のフィリーズ打線は若さと破壊力を兼ね備えた、他球団にとって脅威の打線となりそうだ。


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  • レッズが若手投手のイニング制限によりローテ変更へ

    2017.9.6 12:27 Wednesday

     ブライアン・プライス監督によると、レッズは今週後半にも先発ローテーションに変更を加えるようだ。どのように変更されるかは正確にはわかっていないものの、ルイス・カスティーヨがイニング制限により今季の登板を終え、アミール・ギャレットが先発ローテーションに復帰することになると見られている。また、タイラー・マーリーにもイニング制限が設けられる可能性が高くなっている。

     プライス監督は「我々には考えがあるけど、それは流動的だ。全ての選手に話したわけではないから、詳しいことはここでは話したくない。大きな変更ではないよ。ただ少し先発ローテーションをシャッフルするだけさ」と語り、先発ローテーションに何らかの変更があることを示唆。今季ここまでAA級で80.1イニング、メジャーで81.1イニングを投げているカスティーヨがイニング制限により、日本時間9月7日のブリュワーズ戦での登板を最後に今季を終えることになると見られている。6月下旬にメジャーデビューを果たしたカスティーヨは2勝7敗ながら防御率3.32と期待以上のパフォーマンスを見せているが、自己最多である昨季の131.2イニングを上回る161.2イニングをすでに投げており、球団は故障のリスクなどを考慮して残り試合での登板を回避させる方針だ。

     ギャレットは今季、新人ながら開幕ローテーション入りを果たし、3試合連続クオリティ・スタートの好発進。その後は打ち込まれ、3勝6敗、防御率7.41となった6月下旬にメジャー降格となった。来季の先発ローテーション入りをかけて、今季の残り試合でしっかりアピールしておきたいところだろう。

     プライス監督はマーリーにもイニング制限を適用することを示唆しており、ギャレットのほか、ルーキー・デービス、ジャクソン・スティーブンスといった若手投手に先発機会が与えられる見込みだ。「何試合チャンスを与えられるかはわからないけれど、残り試合のどこかで必ずチャンスはあるはずだよ」とプライス監督も彼らに先発機会を与えることを明言している。

     投手陣の整備がチーム浮上のカギを握っているレッズ。今季の残り試合で若手投手陣が成長をアピールできるようであれば、来季、そして今後に向けての展望は大きく開けるはずだ。若手投手陣の活躍に期待したい。


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  • マリナーズ ヘルナンデス&パクストンが戦列復帰へ前進

    2017.9.6 12:01 Wednesday

     主力級の先発投手を故障で欠く中でワイルドカード争いに食らいついているマリナーズ。故障離脱中のジェームズ・パクストンとフェリックス・ヘルナンデスは日本時間9月9日に実戦形式の登板を行う予定となっており、戦列復帰に向けて着実に前進している。マリナーズは両投手がワイルドカード獲得へのラストスパートに向けて、チームに貢献してくれることを期待しているようだ。

     レギュラーシーズン終了が迫り、マイナーの各階級がシーズンを終える中、パクストンとヘルナンデスの両投手は日本時間9月9日に本拠地セーフコ・フィールドでチームメイトを相手に2イニングまたは3イニングを投げる予定となっている。このステップを順調に消化すれば、来週後半にも両投手が先発ローテーションに復帰することになりそうだ。

     戦列復帰を果たしたところでいきなり7イニングや8イニングを投げることを要求されるわけではなく、マリナーズは最初の登板は3イニングないし4イニング程度を任せる方針だ。セプテンバー・コールアップによりブルペンには通常より多くの投手が控えており、両投手が長いイニングを消化できなくとも、残りのイニングをブルペン陣で消化することができる。両投手にはまずは3~4イニング程度をしっかり投げ抜くことが要求される。

     スコット・サービス監督は両投手の復帰後、アンドリュー・ムーアとマルコ・ゴンザレスがロングリリーフを担うことになると発言。パクストンとヘルナンデスが3~4イニングを投げ、ムーアとゴンザレスが2~3イニングを投げて本来のブルペン陣にバトンを渡すという形が基本になるだろう。サービス監督は「ヘルナンデスとパクストンが戻ってくるのは非常にありがたい。しかし、彼らはいきなり75~80球を投げることはできないだろう。少なくとも最初の登板に関しては、若手投手が橋渡し役を担うことになるはずだ」と説明した。

     たとえ長いイニングを投げることができなくとも、両投手の戦列復帰はマリナーズにとって大きな戦力アップとなるはずだ。レギュラーシーズンは残り24試合。マリナーズは16年ぶりのポストシーズン進出を最後まで諦めない。


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  • コンフォートは全治6ヶ月 青木の去就に影響も

    2017.9.6 11:36 Wednesday

     左肩の故障により今季絶望となったマイケル・コンフォート(メッツ)。日本時間9月7日にロサンゼルスにて手術が行われる予定となっているが、球団は医者から回復にはおよそ6ヶ月を要するとの説明を受けたようだ。つまり、早ければ来年3月上旬には故障を完治させて実戦に復帰できる見込みであり、このことが青木宣親の去就に影響を与える可能性もありそうだ。

     コンフォートだけでなく、主砲ヨエニス・セスペデスを右ハムストリング痛で欠いているメッツは、ブランドン・ニモとフアン・ラガレスの両外野手をレギュラーに近い形で起用している。コンフォートとセスペデスは今季の残り試合を欠場することが確定しており、メッツは今季の残り試合をニモとラガレスにレギュラーが務まるかどうかを見定めるために費やす方針だ。

     ニモとラガレスが一定の評価を得るようであれば、コンフォート、セスペデスと合わせてレギュラー級の外野手が4人も在籍することになり、青木の立場は苦しくなる。セスペデスは今季から始まる総額1億1000万ドルの4年契約を結んでいるし、ラガレスも2019年まで続く5年契約の真っ只中(2020年は球団オプション)。コンフォートとニモはまだ年俸調停権を取得しておらず、球団はメジャー最低保証年俸に近い額で彼らを雇うことができる。青木は来季が年俸調停3年目となり、今季の年俸550万ドルからさらに年俸が上昇することが予想されるため、メッツは外野4番手あるいは5番手となる選手をその金額で雇うことは好まないはずだ。

     ただし、青木がレギュラーシーズンの残り1ヶ月で来季のレギュラー起用に相応しい活躍を見せ、首脳陣やフロント陣にアピールできるようであれば、事情は変わってくる。メッツがコンフォート、セスペデスとともに外野陣を形成する存在として青木に契約を提示する可能性も十分にあるだろう。メッツが青木との契約を望まないのであれば、契約を提示(テンダー)せず、ノンテンダーFAとして市場に出ていく可能性が高い(もちろん昨年オフのようにウエーバーで移籍する可能性もあるが)。

     とにかく、今の青木にできるのはレギュラーシーズンの残り1ヶ月で存在をアピールし、首脳陣やフロント陣に自身の価値を認めてもらうことだけだろう。そうすれば、仮にメッツに残留できなくとも、他球団から必ず声が掛かるはずだ。


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  • ロベルト・クレメンテ賞の候補者が発表

    2017.9.6 11:05 Wednesday

     フィールド内外での人格面や社会貢献活動を評価し、最も優れた選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞の2017年の候補者30名が発表された。1971年の設立当初は「コミッショナー賞」と呼ばれていたこの賞だが、1972年末に名選手ロベルト・クレメンテが地震の救援活動のためにニカラグアへ向かう際に航空機事故で死亡したことを受け、慈善活動に熱心に取り組んだクレメンテの功績を称えて1973年から「ロベルト・クレメンテ賞」と呼ばれるようになった。メジャーリーガーにとって最も名誉ある賞の一つとなっている。

     全30球団からロベルト・クレメンテ賞に相応しいと思われる選手が各1名ノミネートされ、計30名のノミネート選手の中から1名が選出されるという形式になっている。受賞者はコミッショナーのロバート・マンフレッドを含む選考委員会によって選出されるが、レギュラーシーズン終了後に行われるファン投票の勝者には選考委員1人分の票が与えられる。選考委員会による選考を経て、2017年のロベルト・クレメンテ賞受賞者はワールドシリーズ期間中に発表される予定となっている。昨季はカーティス・グランダーソン(当時メッツ、現ドジャース)が受賞した。2017年のノミネート選手は以下のとおり。

     

    ロベルト・クレメンテ賞 ノミネート選手
    クリス・デービス(オリオールズ)
    リック・ポーセロ(レッドソックス)
    ブレット・ガードナー(ヤンキース)
    エバン・ロンゴリア(レイズ)
    マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)
    ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
    カルロス・カラスコ(インディアンス)
    ミゲル・カブレラ(タイガース)
    ドリュー・ビューテラ(ロイヤルズ)
    ジョー・マウアー(ツインズ)
    ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    キャメロン・メイビン(エンゼルス※)
    リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
    ロビンソン・カノー(マリナーズ)
    コール・ハメルズ(レンジャーズ)
    ジェイソン・モット(ブレーブス)
    ディー・ゴードン(マーリンズ)
    T.J.リベラ(メッツ)
    キャメロン・ラップ(フィリーズ)
    ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)
    アンソニー・リゾー(カブス)
    スクーター・ジェネット(レッズ)
    マット・ガーザ(ブリュワーズ)
    ジョシュ・ハリソン(パイレーツ)
    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    イアン・デズモンド(ロッキーズ)
    ジャスティン・ターナー(ドジャース)
    ハンター・レンフロー(パドレス)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)

    ※エンゼルスからノミネートされたメイビンは日本時間9月1日にアストロズへ移籍


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  • 第22週のMVPはホゼ・ラミレスとサマージャ

    2017.9.6 10:38 Wednesday

     第22週(8月28日~9月3日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはホゼ・ラミレス(インディアンス)、ナ・リーグはジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)が選出された。

     ラミレスは打率.538(26打数14安打)、4本塁打、6打点、OPS1.863と驚異的な打棒を発揮し、第11週に続いて今季2度目かつ自身2度目の週間MVPに輝いた。今季2度の週間MVPを受賞したのはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)に次いで2人目、ア・リーグの選手では初めてである。14安打、6二塁打、34塁打、長打率1.308はリーグトップ、4本塁打は同トップタイ、打率.538は同2位、出塁率.556は同3位の好成績だった。8月前半は不振に陥ったラミレスだったが、8月下旬に入って復調。8月27日からの3試合で計8安打を放つと、9月3日のタイガース戦では3二塁打、2本塁打で5打数5安打の大暴れ。2本塁打はいずれも相手の外野手にアシストされたものであり、珍プレイとして話題になった。1試合5長打は歴代最多タイの数字であり、昨年6月のクリス・ブライアント(カブス)以来史上10人目の快挙達成となった。昨季開花したドミニカ共和国出身のスイッチヒッターが、今季さらなる成長を遂げ、快進撃を続けるインディアンスを牽引している。

     サマージャは2試合に先発して16イニングを投げ、1勝0敗、防御率0.56、14奪三振の好成績をマーク。カブス時代の2013年8月以来自身2度目の週間MVP受賞となった。また、ジャイアンツの選手としては今季初の週間MVP受賞となっている。8月28日のパドレス戦では相手打線を散発3安打に封じ、奪三振5、与四球0で2年ぶりの完封勝利をマーク。9月2日のカージナルス戦では勝利投手になれなかったものの、7イニングを投げて相手打線を2安打に抑え、奪三振9、与四球2、失点1という安定したピッチングを披露した。今季のサマージャは28試合に先発して9勝12敗、防御率4.31と冴えない数字が並んでいるものの、183.2イニングで184三振を奪っている一方で、与えた四球は28個だけ。与四球率1.37はクレイトン・カーショウ(ドジャース)、イバン・ノバ(パイレーツ)といったコントロール自慢の投手たちを凌ぎ、メジャートップの数字である。残念ながら6年連続の2ケタ敗戦となってしまったが、3年連続の2ケタ勝利にもあと1に迫っている。


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  • 第22週の最優秀ブルペンはエンゼルス

    2017.9.5 15:20 Tuesday

     MLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第22週の最優秀ブルペンにはエンゼルスが選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     第22週のエンゼルスは30.1回(=91アウト)で30奪三振、3セーブを記録した一方、被安打21、自責点7、非自責点1、与四球15で合計109.5ポイントを獲得。第4週、第6週に続いて、ドジャースと並んでメジャー最多タイ、ア・リーグでは唯一となる今季3度目の「週間最優秀ブルペン」受賞となった。8月下旬にクローザーに昇格したブレイク・パーカーは3度のセーブ機会をいずれも成功させて無失点。ユスメイロ・ペティートやホゼ・アルバレスも期間中無失点の好投を見せた。先発投手が早い回で降板する試合も多い中、ブルペン陣が奮闘。ワイルドカード争いを続けるエンゼルスの戦いをブルペン陣が支えていると言っても過言ではないだろう。なお、獲得ポイント数の2位はパドレス(94.5ポイント)、3位はドジャース(90.5ポイント)だった。

     

    各週の最優秀ブルペン
    第1週 ロッキーズ(98ポイント)
    第2週 レッズ(119.5ポイント)
    第3週 アストロズ①(132.5ポイント)
    第4週 エンゼルス①(100.5ポイント)
    第5週 インディアンス(125ポイント)
    第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
    第7週 アストロズ②(106ポイント)
    第8週 ドジャース①(126ポイント)
    第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
    第10週 マリナーズ(87ポイント)
    第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
    第12週 ドジャース②(120.5ポイント)
    第13週 ジャイアンツ(116ポイント)
    第14週 ブリュワーズ(101.5ポイント)
    第15週 オールスター週のため発表なし
    第16週 ヤンキース①(112ポイント)
    第17週 カブス(118.5ポイント)
    第18週 ヤンキース②(99ポイント)
    第19週 ツインズ(114ポイント)
    第20週 ナショナルズ(91ポイント)
    第21週 ドジャース③(132ポイント)
    第22週 エンゼルス③(109.5ポイント)
    (丸印は受賞回数)


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  • 【戦評】ワイルドカードを目指す戦い エースの完封劇

    2017.9.5 12:55 Tuesday

     日本時間9月5日のパドレス戦で先発したカージナルスのエース、カルロス・マルティネスが圧巻のピッチングを披露。パドレス打線を散発3安打に封じ込める一方で10三振を奪い、今季2度目の完封勝利をマークした。

     マルティネスは日本時間6月11日のフィリーズ戦でキャリア初完封(被安打4、奪三振11、与四球1)を記録。今日の試合ではパドレスに二塁すら踏ませない快投を披露し、今季2度目かつキャリア2度目の完封勝利となった(被安打3、奪三振10、与四球3)。

     「彼は今季11勝10敗だけど、その数字以上に良いピッチングをしているよ」とマイク・マシーニー監督はエースのピッチングを評価する。「彼は我々が期待しているような投手になるためのステップを進んでいる。今季の開幕投手に指名したのも、彼に期待しているからこそなんだ。彼と対戦したいと思うチームはないんじゃないかな」

     この日のマルティネスは試合終盤になっても球威が衰えず、90マイル台後半を連発。8回裏二死からエリック・アイバーを三塁へのファウルフライに打ち取ったフォーシームは時速98.5マイル(約158.5km/h)、9回裏無死からヤンハービス・ソラーテをセンターフライに打ち取ったフォーシームは時速98.8マイル(約159.0km/h)を計時した。

     エースの快投を援護したのは女房役のヤディアー・モリーナだった。4回表無死満塁のチャンスでパドレス先発のルイス・ペルドモのツーシームを左中間へ弾き返し、2者が生還。カージナルスが奪った得点はこの2点だけであり、結果的にモリーナのこの一打が決勝打となった。

     この日はナ・リーグ中部地区首位のカブスと2位のブリュワーズがともに敗れ、カージナルスとカブスの差は5ゲーム、カージナルスとブリュワーズの差は1.5ゲームに縮まった。また、ワイルドカード2位のロッキーズとカージナルスの差は3ゲーム。残り試合は着実に減っており、厳しい状況であることに変わりはないものも、カージナルスにもまだポストシーズン進出の可能性は残されている。まずはパドレスとの4連戦にしっかり勝ち越し、レギュラーシーズンの最後を締めくくる同地区対決22試合に臨みたいところだろう。


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  • 【速報】J.D.マルティネスが1試合4本塁打

    2017.9.5 12:23 Tuesday

     日本時間9月5日のダイヤモンドバックス対ドジャース戦で史上18人目となる大記録が飛び出した。

     「4番・ライト」で先発出場したJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)は2回表の第1打席こそドジャース先発のリッチ・ヒルの前に空振り三振に倒れたものの、4回表の第2打席でヒルから31号先制ツーラン、7回表の第3打席でペドロ・バイエズから32号ソロ、8回表の第4打席でジョシュ・フィールズから33号ソロ、9回表の第5打席でウィルマー・フォントから34号ツーランを放ち、史上18人目の1試合4本塁打を達成した。

     1試合4本塁打はダイヤモンドバックスの選手としては初めて。今季はすでに日本時間6月7日のカージナルス戦でスクーター・ジェネット(レッズ)が1試合4本塁打を記録しており、同一シーズンに2選手が1試合4本塁打を記録したのは2002年(ショーン・グリーンとマイク・キャメロンが1試合4本塁打を記録)以来史上2度目となった。

     足の故障で出遅れ、5月中旬からの出場となった今季のマルティネスだが、34本塁打は2015年の38本塁打に次ぐ自己2位の数字。2015年は158試合に出場して38本塁打を放ったが、今季は97試合で34本塁打というハイペースで本塁打を量産している。30歳になったばかりのマルティネスは今季終了後にフリーエージェントとなるため、今オフのフリーエージェント市場では注目株となりそうだ。

     なお、試合はマルティネスの4本塁打6打点という大活躍もあり、ワイルドカード首位のダイヤモンドバックスがナ・リーグ西部地区首位のドジャースに13-0で圧勝。連勝を11に伸ばし、シーズン80勝に到達した。


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  • パイレーツ・ベル 両打ち新人本塁打のリーグ記録更新

    2017.9.5 11:53 Tuesday

     パイレーツ打線の一角を担う新人スイッチヒッター、ジョシュ・ベルがナ・リーグ新記録を樹立した。日本時間9月5日のカブス戦で放った先制ツーランは今季24号。1995年にチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)が打ち立てた両打ち新人本塁打のナ・リーグ記録(23本塁打)を22年ぶりに塗り替えた。

     開幕から5ヶ月連続で4本塁打以上とコンスタントに一発を放っているベル。日本時間8月31日のカブス戦で放った一発でジョーンズの記録に並び、今日の一発でジョーンズを抜き去った。今季の24本塁打、82打点、OPS.837はいずれもチームトップの数字であり、新人ながらすでにチームに不可欠な戦力となっている。前半戦は16本塁打を放ちながらも打率.239と苦しんだが、後半戦は3割を超える打率をマークしており、メジャーのレベルに適応しつつあることがうかがえる。

     ジョーンズのナ・リーグ記録を更新したベルだが、ア・リーグ記録は1977年のエディ・マレー(オリオールズ)と1996年のトニー・クラーク(タイガース)が記録した27本塁打。毎月4本塁打以上を放っていることや、後半戦に成績を向上させていることを考えると、この記録も十分に射程圏内であり、メジャー新記録樹立に期待したいところである。

     ちなみに、ベルは24本塁打以上を記録した球団史上2人目のスイッチヒッターとなった。パイレーツで過去に24本塁打以上を放ったスイッチヒッターはボビー・ボニーヤ(1990年に32本塁打、1988年と1989年に24本塁打)だけ。ベルが順調に成長すれば、ボニーヤの32本塁打を超える日もそう遠くはなさそうだ。

     マイナー時代はどちらかというと高打率と高出塁率を兼ね備えた巧打者として知られていたベルだが、メジャーの舞台では期待以上の長打力を発揮している。将来的には「3割・30本塁打・100打点」を狙える打者に成長する可能性もあり、ベルのさらなる成長に期待したい。


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  • パイレーツがハードル監督と契約延長 4年契約へ

    2017.9.5 11:32 Tuesday

     パイレーツはクリント・ハードル監督と4年間の契約延長に合意した。現行の契約は2015年から2017年までの3年契約であり、2018年の契約は球団オプションとなっていたが、今回の4年契約は球団オプションに取って代わる2018年から2021年までの4年間になると見られている。なお、現時点では球団から正式な発表はなされていない。

     ハードル監督は2011年からパイレーツの指揮を執り、今季が7年目。新契約を全うすれば11年という長期政権になる。2011年と2012年は負け越してしまったものの、2013年に94勝68敗という好成績を残し、20年連続負け越しの不名誉な記録をストップ。この年から3年連続でワイルドカードを獲得するなど、レギュラーシーズン負け越しが当たり前だったパイレーツを毎年ポストシーズン進出を狙えるチームに変貌させた。2013年には最優秀監督賞を受賞している。

     パイレーツでは捕手のフレーミング技術や守備シフトなどをメジャーリーグの中でも早い段階でチーム作りに導入。それがチームの躍進に繋がったと言われているが、伝統的なやり方を重視する現場と最新のデータ分析の導入を主張するフロントの橋渡し役となったのがハードル監督だった。今ではお馴染みとなった感のある守備シフトだが、当時はその効果を疑問視する声も多く、ハードル監督は様々な困難を強いられたに違いない。球団内の調整役を見事にこなし、毎年ポストシーズン進出を狙えるチームを作り上げた功績は高く評価されるべきであろう。

     ちなみに、ハードル監督は1975年のドラフトで全体9位指名を受けた有望株だったが、選手としては1980年にロイヤルズで準レギュラーとして130試合に出場し、打率.294(395打数116安打)、10本塁打、60打点、OPS.807を記録したのがピーク。1987年限りで現役を引退し、翌1988年に指導者としてのキャリアをスタートさせた。2002年途中から2009年途中までロッキーズの監督を務め、2007年にはワイルドカードからリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズに進出した(レッドソックスの前に0勝4敗で敗退)。

     ハードル監督は契約延長に関して「私はこの組織で仕事をするのが大好きだ。パイレーツの一員であることを誇りに思っている。自分にできることなら何でもやるよ。この街にワールドシリーズ制覇をもたらすためにね」と喜びを語った。


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  • レッズがプライス監督の来季オプションを行使 続投へ

    2017.9.5 11:02 Tuesday

     レッズのブライアン・プライス監督が来季の去就について心配しながら今季の残り試合の指揮を執る必要はなくなった。レッズはプライス監督の来季オプションが行使されたことを発表。来季も引き続きプライス監督が指揮を執ることが確定し、全てのコーチにも残留要請がなされているという。

     プライス監督は「我々全員にとって良いことだと思うよ。現在のこのチームが成長していくのを見たいからね」と語り、来季も引き続き監督を務められることを喜んだ。そして「コーチング・スタッフにとっても素晴らしいことだ。彼らはとても一生懸命に働いてくれているからね。選手たちもそうだ。クラブハウスは良い雰囲気だよ」とコーチ陣の尽力により、チーム全体が正しい方向へ向かっていることを確信している。

     レッズは現在、ナ・リーグ中部地区の最下位に沈んでいるが、これは開幕前から予想されていたことだ。チームは再建を進めており、また、アンソニー・ディスクラファーニ、ブランドン・フィネガンら先発ローテーションの軸として期待された投手が長期離脱する状況の中で、プライス監督は勝利を求められる立場ではない。プライス監督に求められていた投手陣の整備が実現されていない状況ではあるものの、主砲ジョーイ・ボットーの脇を固める打者の台頭により、魅力的な打線が形成されつつあることは評価されてしかるべきだろう。

     ディック・ウィリアムスGMは「我々の組織は再建が困難で、予測不可能なものであることを理解している。今季は先発投手陣の故障者続出に悩まされた。予定より早くプロスペクトを昇格させることでしか、その穴を埋めることができなかったんだ。実際、今季は7人のルーキーを抱えて開幕を迎えた。監督・コーチ陣はそのなかで上手くチームをまとめてくれているよ」とプライス監督の手腕を評価した。

     打線はリーグ内でも平均以上の得点力を有しており、投手陣の整備が進めば上位進出も夢ではないはず。すでに若手右腕のルイス・カスティーヨは結果を残しており、彼に続く投手が台頭すれば、チームの将来はグッと明るくなる。マリナーズとダイヤモンドバックスで投手コーチを進め、その手腕を高く評価されたプライス監督が、再びその手腕を発揮することを期待したい。


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  • 8月の各賞受賞者が発表 マチャド、スタントンらが選出

    2017.9.5 10:36 Tuesday

     日本時間9月4日、8月の各賞受賞者が発表された。月間最優秀選手にはマニー・マチャド(オリオールズ)とジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、月間最優秀投手にはコリー・クルーバー(インディアンス)とジェイク・アリエタ(カブス)、月間最優秀新人にはアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)とリズ・ホスキンス(フィリーズ)、月間最優秀救援投手にはアレックス・コロメイ(レイズ)とコリー・クネーベル(ブリュワーズ)が選出されている。

     マチャドは29試合に出場して打率.341(126打数43安打)、12本塁打、35打点、OPS1.039の好成績をマークし、昨年4月以来自身2度目の月間MVP受賞となった。前半戦は不振に苦しんだが、夏場に入って完全復調。すでに3年連続となる30本塁打をクリアし、自身初の100打点到達を視野に入れている(現在88打点)。スタントンは打率.349(109打数38安打)、18本塁打、37打点、OPS1.332という驚異的な1ヶ月を過ごし、2015年6月以来自身3度目の月間MVPに輝いた。8月のスタントンの活躍は周知のとおり。8月の月間最多本塁打記録に並び、早くもシーズン50本塁打を突破した。現時点で52本塁打。どこまで数字を伸ばすか注目される。

     クルーバーは6試合に先発して46イニングを投げ、5勝1敗、防御率1.96、54奪三振を記録。今年6月以来自身3度目の月間MVP受賞となった。8月3日、8日と2試合連続で完投勝利をマークし、8月だけで2ケタ奪三振を3度。6月1日に故障者リストから戦列に戻って以降は驚異的なピッチングを続けており、サイ・ヤング賞の候補に挙げる声も出始めている。アリエタは6試合に先発して37.1イニングを投げ、4勝1敗、防御率1.21、37奪三振を記録。昨年4月以来自身4度目の月間MVPに輝いた。前半戦は防御率4.35と安定感を欠いたアリエタだが、後半戦は安定感抜群。ジョン・レスターら他の先発投手が不安定なパフォーマンスを続ける中で、先発ローテーションの軸となっている。

     ベニンテンディは打率.333(102打数34安打)、6本塁打、19打点、OPS.979の好成績をマークし、自身初の月間タイトル獲得となった。打撃面での好成績だけでなく、9盗塁を記録するなど走塁面でもチームに貢献。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の陰に隠れているものの、ここまで19本塁打、18盗塁、OPS.800と例年なら新人王に輝いてもおかしくないくらいの成績を残している。8月10日にデビューしたばかりのホスキンスは打率.304(88打数27安打)、11本塁打、25打点、OPS1.149の好成績でいきなり月間最優秀新人に選出された。8月23日から5試合連続本塁打を記録するなど、デビュー18試合で11本塁打の大爆発。アプローチ面でも新人離れしたところを見せている。

     コロメイは12試合に登板して12イニングを投げ、10セーブ(成功率100%)、防御率0.75、13奪三振の好成績をマークし、自身初の月間最優秀救援投手に輝いた。6月に防御率8.10と大きく崩れたコロメイだが、その後は持ち直し、シーズン通算の防御率は2点台(2.97)まで改善。41セーブは昨季(37セーブ)を上回る自己ベストの数字であり、リーグトップを走っている。クネーベルは13試合に登板して15.1イニングを投げ、1勝13セーブ(成功率100%)、防御率0.00、21奪三振という驚異的なパフォーマンスを披露。自身初の月間最優秀救援投手に選出された。今季登板した65試合で三振を奪えなかったのは3試合だけ。64.2イニングで109三振を奪う圧巻のピッチングで、ブリュワーズの快進撃を支えている。


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  • ベリンジャーが球団新人記録のシーズン36本塁打

    2017.9.4 10:38 Monday

     また球団の歴史に名を刻んだ―――コディ・ベリンジャー(ドジャース)が日本時間9月4日のパドレス戦で守護神のブレッド・ハンドから今季36号本塁打を放った。この試合こそ4対6で敗れてしまったものの、1993年にマイク・ピアッツァが記録した1シーズンでの球団新人最多本数「35」を更新した。

     「その時」は最終回に訪れた。3対6と劣勢の場面、1死走者なしの場面で打席に立ったベリンジャーはパドレスの守護神であるハンドが投じた5球目のフォーシームを捉えて右翼スタンドへと運んだ。これで1点を返し、4対6となり反撃ののろしをあげた。しかし、その後はヤシエル・プイーグに安打が飛び出すものの、後続が続かずにそのまま試合終了。ドジャースは今回のパドレス4連戦を1勝3敗で終え、チームとしても3連敗を喫した。それでも敗戦の中でもベリンジャーの記録更新はチームにとって良い話題となった。

     これまでドジャースで球団記録を持っていたマイク・ピアッザは通算427本塁打を誇る球界を代表する選手の1人で殿堂入りも果たしている。新人としてシーズン35本塁打の記録をつくった1993年当時、ピアッツァは実質メジャー2年目の選手でその前年には21試合に出場して1本塁打を放っていた。そして迎えた1993年シーズンでは前半戦で82試合で18本塁打を放ち、後半戦を迎えた。ちなみにベリンジャーは前半戦では70試合で25本塁打を記録しておりピアッツァのペースを大きく上回っている。

     そして後半戦からピアッツァにエンジンがかかる。オールスター終了後の7月14試合で3本塁打を放ち、月間で6本塁打を放つと8月から10月までの最終戦まで合計14本塁打、月別にみてみると8月7本、9、10月も7本打っている。球団記録に乗せたのは最終戦となった日本時間10月4日のジャイアンツ戦での1試合2本塁打だった。

     2人の本塁打率(1本塁打あたりに要した打数)を比べてみると1993年のピアッツァが15.6打数に対し、ベリンジャーは10.8打数となっている。今回、球団新記録を樹立したベリンジャーは今後どこまで新人記録を更新していくのか、残り試合での彼のバットに大きな期待がかかる。ちなみに40本塁打を打てば球団の1シーズン記録のランキングで10位タイに入ることができ、1997年のピアッツァや1951年のギル・ホッジス、1954年のデューク・スナイダーらに並ぶことになる。


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