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  • パドレスがグリーン監督を解任 2007年には日本ハムでプレイ

    2019.9.22 23:20 Sunday

     日本時間9月22日、パドレスは2016年から4シーズンにわたってチームの指揮を執ってきたアンディ・グリーン監督(元日本ハム)を解任したことを発表した。グリーンの下で大規模なチーム再建を進めてきたパドレスだが、A.J.プレラーGMは今季後半戦のチームの大失速を目にして、グリーンが今後のチーム作りに適切な人材ではないと判断したようだ。なお、今季の残り試合はベンチコーチのロッド・バラハスが暫定監督としてチームを率いることになっている。

     プレラーは、球団が発表した公式文書のなかで「彼の4年間にわたるチームへの尽力に対して感謝したい。今回の決断は本当に難しいものだったが、サンディエゴの街に優勝をもたらすために、チームを次のステップに進める必要があると感じた。我々はただちに次の監督を探し始める予定だ」とのコメントを発表。グリーンへの感謝、今回の決断の意図、そして今後の予定を明らかにした。

     グリーンが率いたパドレスは、4年間で274勝366敗と大きく負け越し。最初の3シーズンは大方の予想通り下位に低迷し、地区最下位、地区4位、地区最下位に終わった。しかし、有望株を多数抱えたチームにマニー・マチャドを加えた今季は、チームを次なるステップへと進めることを期待され、前半戦は勝率.500をマークするなど、予想以上の大健闘。ところが、後半戦は24勝40敗と大失速を喫し、グリーンはパドレスとの契約を2年残して監督の座を追われることになった。

     今後、パドレスは新監督探しを進めることになるが、暫定監督を務めるバラハスのほか、チームの特別補佐を務めているモイゼス・アルー、現カブス監督のジョー・マドンらの名前が新監督候補として浮上している。今季大活躍を見せたフェルナンド・タティスJr.を筆頭に多数の若手有望株を抱え、ここ2年でエリック・ホズマーとマチャドをチームに加えるなど、徐々に戦力は整いつつあるだけに、新監督探しはチームの命運を大きく左右することになるだろう。

  • 昨季王者のレッドソックス WS連覇の可能性が完全に消滅

    2019.9.21 15:20 Saturday

     日本時間9月21日、レッドソックスはレイズに延長戦の末、4対5で敗れ、インディアンスが5対2でフィリーズに勝利したため、ワイルドカード獲得の可能性が消滅した。これにより、昨季ワールドシリーズを制したレッドソックスの、ワールドシリーズ連覇の可能性が完全に消滅。メジャーリーグでは、19年連続で前年とは異なるワールドシリーズ王者が誕生することが確定した。

     メジャーリーグでは、ワールドシリーズを連覇するチームが長らく誕生していない。ワールドシリーズ連覇を成し遂げたのは、デレク・ジーター、ホルヘ・ポサダ、アンディ・ペティット、マリアーノ・リベラのいわゆる「コア・フォー」を擁し、黄金期を迎えていた1998~2000年(3連覇)のヤンキースが最後である。

     1903年にワールドシリーズが開始されてから、延べ14チームがワールドシリーズ連覇を成し遂げてきたが、19年間にわたって連覇するチームが現れないのは史上初。これまでは、1977~78年にヤンキースが連覇したあと、1992~93年にブルージェイズが連覇するまでの「14年間の空白」が歴代最長だった。

     なお、19年連続の「連覇なし」は、継続中の記録としては、北米四大プロスポーツ(MLB・NBA・NFL・NHL)のなかで最長となっている。NBAでは2017~18年にゴールデンステート・ウォリアーズがNBAファイナルを連覇し、NHLでも2016~17年にピッツバーグ・ペンギンズがスタンレー・カップを連覇。また、NFLでは2004~05年にニューイングランド・ペイトリオッツが2年連続でスーパーボウルを制覇している。

     ヤンキース、アストロズ、ブレーブス、ドジャースの4球団がすでに進出を決めている今年のポストシーズン。ワイルドカード・ゲームからワールドシリーズまで、最大20試合を戦うポストシーズンを制し、ワールドシリーズ王者の座につくのは一体どのチームだろうか。

  • メッツ・アロンゾ 新人史上2人目の50本塁打 1年目では史上初

    2019.9.21 13:10 Saturday

     今季49本塁打で本塁打王レースの先頭を走っているピート・アロンゾ(メッツ)に、大台到達の一発が飛び出した。日本時間9月21日、敵地グレートアメリカン・ボールパークで行われたレッズ戦の8回表一死一塁の場面で、右腕サル・ロマノからセンター右への50号2ラン。新人選手によるシーズン50本塁打は史上2人目、デビュー1年目の選手に限ると史上初の快挙となった。

     アロンゾが低めのボールを叩いた打球は、放物線を描いてセンター右のスタンドへと飛び込んだ。Statcastの計測によると、推定飛距離は437フィート、打球の初速度は時速108.2マイル。メッツはこの一発でリードを5点に広げ、最終的には8対1でレッズに快勝した。

     日本時間9月10日のダイヤモンドバックス戦で2本塁打を放ったあと、6試合連続ノーヒット、7試合連続ノーアーチと不振に陥っていたアロンゾだが、「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドでのロッキーズ3連戦でいずれもマルチ安打を記録し、第2戦と第3戦で2試合連続アーチを放つなど、打棒復活。そして、同じく打者有利の球場と言われるグレートアメリカン・ボールパークでのレッズ3連戦の初戦で、大台到達となる今季50号アーチが飛び出した。

     アロンゾは、日本時間8月28日のカブス戦で42号アーチを放った時点で、メッツのシーズン本塁打記録(トッド・ハンドリーとカルロス・ベルトランによる41本)を更新し、今日の一発で球団史上初となるシーズン50本塁打を達成。新人選手によるシーズン50本塁打は、2017年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース:52本塁打)に次いで史上2人目だが、この年のジャッジはデビュー2年目であり、デビュー1年目の選手がシーズン50本塁打を記録するのは、アロンゾが史上初となった。

     ジャッジが持つ新人本塁打記録に並ぶまであと2本、ジャッジの記録を更新するまであと3本。残り9試合、アロンゾのバットには大きな注目が集まることになりそうだ。

  • カブス・カステヤーノス 右打者では83年ぶりの二塁打57本

    2019.9.21 12:00 Saturday

     地区首位のカージナルスに敗れ、4連敗となったカブスだが、そのなかでニコラス・カステヤーノスが83年ぶりの快記録を達成した。5回裏にカージナルス2番手のライアン・ヘルスリーからライトへの二塁打を放ったカステヤーノスは、この一打が今季57本目の二塁打。シーズン57二塁打以上はメジャーリーグ史上13度目であり、右打者に限定すると1936年以来83年ぶりの快挙となった。

     試合後、カステヤーノスは「僕たちは勝つために戦っている。今はそれだけだよ」と語り、自身の記録に関心を示さなかった。記者から二塁打の記録について尋ねられた際も「勝つことができれば野球は楽しいし、面白くなるんだ。二塁打を60本打つより、僕は勝ちたいんだよ」と勝利最優先の姿勢を崩すことはなかった。

     とはいえ、二塁打57本というのはメジャーリーグの歴史に残る快挙であり、1937年以降では2000年のトッド・ヘルトン(ロッキーズ:59本)と同じく2000年のカルロス・デルガド(ブルージェイズ:57本)しか達成していない。ただし、ヘルトンとデルガドはともに左打者であり、右打者に限定すると、1936年に57本の二塁打を放ったビリー・ハーマン(カブス)が最後である。

     ちなみに、シーズン60二塁打以上を記録したのはメジャーリーグの長い歴史のなかでも6人だけであり、1931年のアール・ウェブ(67本=メジャー記録)、1926年のジョージ・バーンズ(64本)、1936年のジョー・メドウィック(64本)、1934年のハンク・グリーンバーグ(63本)、1932年のポール・ウェイナー(62本)、1936年のチャーリー・ゲーリンジャー(60本)という顔ぶれになっている。

     7月末のトレードでタイガースからカブスに加入したカステヤーノスは、移籍前の100試合で37二塁打・11本塁打、移籍後の47試合で20二塁打・15本塁打をマーク。期待以上の猛打でチームに不可欠な戦力となっており、ポストシーズン進出に黄信号が灯っているチームを、そのバットで勝利に導くことができるか注目だ。

  • マーリンズがマティングリー監督と契約延長へ

    2019.9.20 16:10 Friday

     ドン・マティングリーのマーリンズでの監督生活は、まだしばらくの間、続くようだ。日本時間9月20日、複数の関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、マーリンズは今季限りで契約満了となるマティングリーとの契約を延長する方向で動いているという。日本時間9月21日に本拠地マーリンズ・パークで記者会見が行われ、マティングリーとの契約延長が正式に発表される見込みとなっている。

     マティングリーとの契約延長に関する情報が流れるなか、マーリンズはこの件に関する正式なコメントを避けた。しかし、CEOのデレク・ジーターが日本時間9月21日にメディアへの対応を行う予定となっており、そのなかでマティングリーとの契約延長が発表される可能性が高い。先日報じられた正遊撃手ミゲル・ロハスとの2年間の契約延長も、同時に発表される見込みだ。

     現在58歳のマティングリーは、チームが大規模な再建を行うなかでの難しい舵取りを強いられている。今季はここまで53勝99敗でナ・リーグ東部地区首位のブレーブスから40ゲーム差の地区最下位に沈んでいるが、経験の少ない選手が大半を占めるロースターを率いて、チームを正しい方向へと導いていることが評価され、今回の契約延長に至ったようだ。

     ドジャースを5年間率いたあと、2015年11月にマーリンズの監督に就任したマティングリーは、監督を務めた期間としてはマーリンズ史上最長となる。マティングリーをマーリンズの監督に招聘したのは、前オーナーのジェフリー・ローリアであり、昨季から2年連続地区最下位という状況から判断して、今季限りでのマティングリーの解任が有力視されていた。しかし、ジーターはヤンキースの先輩でもあるマティングリーとの契約延長を決断。球団創設以来、選手や監督・コーチ陣の大規模な入れ替えを続けてきたマーリンズだが、今回の動きからは、ジーター政権下では継続性のあるチーム強化を目指していることがうかがえる。

     マティングリーのマーリンズでの通算成績は272勝364敗。契約延長を手にしたマティングリーが、発展途上のチームをジーターとともにどのように成長させていくか注目だ。

  • Rソックスのレジェンド「ヤズ」の孫がフェンウェイで本塁打

    2019.9.18 15:15 Wednesday

     1983年以来36年ぶりに、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークに「ヤストレムスキー」の場内アナウンスが戻ってきた。ジャイアンツの新人外野手、マイク・ヤストレムスキーはメジャーデビュー後初めてフェンウェイ・パークを訪れ、祖父カールが23年間のキャリアで237本のアーチを架けたバッターボックスに立った。ボストンのファンに大歓声で迎えられたマイクは、4回表の第3打席でセンターへの20号ソロを放ち、その歓声に応えてみせた。

     マイクの祖父カールは、23年間のキャリアをレッドソックスに一員として全うした、レッドソックスが誇るフランチャイズ・プレイヤーである。1961年にメジャーデビューを果たしてから、1983年にユニフォームを脱ぐまでの23年間、カールはレッドソックスの中心打者として活躍し、1967年には三冠王とア・リーグMVPを獲得。通算3419安打、452本塁打、1844打点、オールスター・ゲーム選出18度、ゴールドグラブ賞7度を誇る、レッドソックスのスーパースターだった。

     カールがフェンウェイ・パークで最後の本塁打を放ったのは1983年7月31日(現地時間)。それから36年と1ヶ月と17日の時を経て、再び「ヤストレムスキー」がフェンウェイ・パークで本塁打を放つ日がやってきた。その一発を放ったのが、カールの孫マイクである。マイクは「1番・レフト」で先発出場したが、守備位置のレフトも祖父カールと同じだったのは、決して偶然ではないだろう。

     もちろん、今回の出場機会は記念として与えられたものなどではなく、マイクが自身の活躍で勝ち取ったものである。29歳の「オールド・ルーキー」であるマイクは、703試合のマイナー経験を経て、今年5月にメジャーデビュー。祖父カールによると、マイクはなかなかメジャー昇格の機会を与えられないなかでも、決して不平不満を漏らすことはなかったという。その後は着実に結果を残し、ここまで97試合に出場して打率.266、20本塁打、52打点、OPS.842をマーク。デビューイヤーの本塁打数は、祖父カール(11本)を大きく上回っている。レッドソックスの「レジェンド」である祖父の領域に近付くのは簡単なことではないが、今後のキャリアが楽しみな存在だ。

  • ツインズが「30本塁打以上5人」のメジャー新記録を樹立

    2019.9.18 14:25 Wednesday

     日本時間9月18日、ミゲル・サノー(ツインズ)は本拠地ターゲット・フィールドで行われたホワイトソックス戦の3回裏に、リードを5点に広げる3ランを放ち、今季30本塁打に到達。ツインズではネルソン・クルーズ、マックス・ケプラー、エディ・ロサリオ、ミッチ・ガーバーに続いて今季5人目であり、「30本塁打以上5人」はメジャー史上初の快挙となった。

     サノーがホワイトソックスの左腕、ロス・デトワイラーから放った一発は、Statcastの計測によると、推定飛距離482フィートの特大アーチ。2015年のStatcast導入後では、2017年にケニー・バルガス(現千葉ロッテ)が放った483フィートの一発に続いて、球団史上2番目の飛距離となった。

     なお、ツインズはすでに「20本塁打以上8人」というメジャー史上初の快挙を成し遂げており、クルーズが37本、ケプラーが36本、ロサリオが31本、ガーバーとサノーが30本、C.J.クロンが24本、ホルヘ・ポランコとジョナサン・スコープが22本という重量打線を形成している。また、今季チーム合計289本塁打は、すでにメジャー記録を更新しており、287本塁打のヤンキースをわずかに上回って両リーグ最多の数字となっている。

     従来の記録である「30本塁打以上4人」は過去に12チームが記録。直近では2009年にフィリーズが達成していたが、重量打線を武器にア・リーグ中部地区の首位を走っているツインズが、メジャーリーグの歴史を塗り替えることになった。

    ◆過去に「30本塁打以上4人」を達成した12チーム
    1977年ドジャース
    (ダスティ・ベイカー、ロン・セイ、スティーブ・ガービー、レジー・スミス)

    1995年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ、ラリー・ウォーカー)

    1996年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、エリス・バークス、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ)

    1997年ドジャース
    (エリック・キャロス、ラウル・モンデシー、マイク・ピアッツァ、トッド・ジール)

    1997年ロッキーズ
    (エリス・バークス、ビニー・キャスティーヤ、アンドレス・ガララーガ、ラリー・ウォーカー)

    1998年ブレーブス
    (アンドレス・ガララーガ、アンドリュー・ジョーンズ、チッパー・ジョーンズ、ハビー・ロペス)

    1999年ロッキーズ
    (ダンテ・ビシェット、ビニー・キャスティーヤ、トッド・ヘルトン、ラリー・ウォーカー)

    2000年ブルージェイズ
    (トニー・バティースタ、ホゼ・クルーズ、カルロス・デルガド、ブラッド・フルマー)

    2000年エンゼルス
    (ギャレット・アンダーソン、トロイ・グロース、ティム・サーモン、モー・ボーン)

    2004年カブス
    (モイゼス・アルー、デレク・リー、アラミス・ラミレス、サミー・ソーサ)

    2006年ホワイトソックス
    (ジョー・クリーディ、ジャーメイン・ダイ、ポール・コナーコ、ジム・トーメイ)

    2009年フィリーズ
    (ライアン・ハワード、ラウル・イバニェス、チェイス・アトリー、ジェイソン・ワース)

  • ブルージェイズ・ビジオがサイクル安打 史上2組目の親子達成

    2019.9.18 14:00 Wednesday

     日本時間9月18日、ブルージェイズは敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで行われたオリオールズ戦に8対5で勝利した。この試合に「2番・二塁」で先発出場した新人キャバン・ビジオは、初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、3回表の第2打席で14号逆転2ラン、6回表の第3打席でライトへのヒット、8回表の第4打席で二塁打、9回表の第5打席でタイムリー三塁打を放ち、サイクルヒットを達成。親子での達成は史上2人目の快挙となった。

     ブルージェイズの選手によるサイクルヒット達成は、1989年のケリー・グルーバー、2001年のジェフ・フライに続いてビジオが3人目。また、ビジオの父で、殿堂入り選手でもあるクレイグ・ビジオ(元アストロズ)は2002年にサイクルヒットを達成しており、親子での達成はゲーリー(1980年・当時ツインズ)とダリル(2004年・当時パイレーツ)のウォード親子に続いて史上2組目である。

     5打数4安打4打点3得点の大活躍を見せたビジオだが、サイクルヒットを達成しただけでなく、単打で出塁した6回表に二盗(今季12盗塁目)、二塁打を放った8回表に三盗(今季13個目の盗塁)に成功。同一の試合でサイクルヒットと複数の盗塁を記録した選手は、メジャーリーグの長い歴史のなかでも、1980年のチャーリー・ムーア(当時ブリュワーズ)とビジオの2人だけである。

     5月下旬にメジャーデビューを果たしたビジオは、デビュー3試合目で初本塁打を含む3安打を放つ活躍を見せたが、6月は打率.220、7月は打率.193、8月は打率.220とメジャーの壁にぶつかっていた。しかし、9月に入ってからの11試合では打率.333、OPS1.136の好成績をマークしており、ようやくメジャーレベルの投手に適応してきた様子。今季の通算成績は打率.230、14本塁打、42打点、13盗塁、OPS.786となり、キャリア序盤の父と比べても遜色ない数字となっている。今後のさらなる成長が楽しみな選手の1人である。

  • ブリュワーズに朗報 球宴右腕・ウッドラフが戦列復帰へ

    2019.9.17 13:00 Tuesday

     前半戦に10勝3敗、防御率3.67の好成績をマークしてオールスター・ゲーム初選出を果たしながらも、左腹斜筋を痛めて7月下旬から戦列を離れていたブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)が、日本時間9月18日に本拠地ミラー・パークで行われるパドレス戦で先発する予定であることが明らかになった。エース級の活躍で前半戦の戦いを支えた右腕の復帰は、逆転でのポストシーズン進出を目指すブリュワーズにとって明るいニュースとなりそうだ。

     開幕ローテーションの一員として迎えたメジャー3年目の今季、ここまで20試合に先発して117回2/3を投げ、11勝3敗、防御率3.75、136奪三振をマークしているウッドラフは、日本時間7月23日に左腹斜筋痛により故障者リスト入り。その後、マイナーでも登板機会はなかったが、レギュラーシーズンが最終盤を迎えたこのタイミングで戦列復帰の準備が整った。

     今季のブリュワーズは、ウッドラフが先発した20試合で16勝4敗と大きく勝ち越しており、26歳のオールスター右腕の復帰は非常に心強い。ただし、先発投手として長いイニングを投げられる状態まで回復しているわけではなく、明日のパドレス戦では、球数制限に達するまでのイニングを投げ、2番手のジオ・ゴンザレスにバトンを渡す予定となっている。

     ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は、ウッドラフの球数制限について、具体的な数字を明言していない。その一方で、「もし順調にいけば、ウッドラフはレギュラーシーズンの残り試合で3度登板し、我々は彼がどのようにチームに貢献できるかを見極めることになる」と具体的なプランを明らかにしている。ウッドラフが指揮官の期待に応えるパフォーマンスを見せ、なおかつブリュワーズがポストシーズン進出を果たした場合、ウッドラフはブリュワーズ投手陣のなかで重要な役割を担うことになるだろう。

     クリスチャン・イェリッチを欠くなかで、逆転でのポストシーズン進出に向けて猛スパートを見せているブリュワーズ。残り試合のスケジュールの面では、首位カージナルスや2位カブスよりも優位と見られており、ウッドラフ復帰がポストシーズン進出に向けての後押しとなるか注目だ。

  • カブス・リゾー レギュラーシーズンの残り試合を欠場か

    2019.9.17 11:30 Tuesday

     ナ・リーグ中部地区首位のカージナルスを2ゲーム差で追い、逆転での地区優勝を目指すカブスだが、レギュラーシーズンの残り試合を正一塁手を欠いた状態で戦うことになりそうだ。日本時間9月16日のパイレーツ戦で守備時に右足首を痛めて途中交代したアンソニー・リゾーが、レギュラーシーズンの残り試合を欠場する可能性が高いことが明らかになった。

     正遊撃手のハビアー・バイエズ、クローザーのクレイグ・キンブレルを欠くなか、粘り強い戦いで首位カージナルスに食らいついているカブス。しかし、ここにきてチームのリーダー格であるリゾーまでも失うことになってしまった。

     相手打者のバントに対して一塁から猛ダッシュした際に右足首を痛めたリゾーは、苦痛に顔をしかめながら途中交代。MRI検査の結果、骨折は免れたものの、5~7日間は患部を保護するためのブーツを着用する必要があり、レギュラーシーズンの残り試合欠場が濃厚となった。

     ただし、リゾー自身は「できる限り早くプレイしたい」と話しており、レギュラーシーズンが閉幕を迎えるまでに戦列に戻ることを望んでいる。「身体の調子はとても良い。早期復帰の可能性を諦めたくないね。そのためにどんなことでもやるつもりだよ」と早期復帰に意欲を見せており、患部の状態次第では、レギュラーシーズン最終盤に戻ってくる可能性もゼロではない。

     リゾーは、今季ここまで140試合に出場し、打率.289、26本塁打、93打点、OPS.920をマークしている。出塁率.404は自己ベストの数字であり、OPS.920も2016年(OPS.928)に次いで自己2番目の数字。主力打者としての活躍はもちろん、安定感のある一塁守備や、若手野手が多いチームのなかでリーダーとしての役割も担ってチームに貢献していたため、リゾーの離脱がカブスに与える影響の大きさは計り知れない。リゾー離脱中にチームがどれだけ踏ん張れるか。5年連続のポストシーズン進出に向けて、カブスが正念場を迎えた。

  • Wソックス・ヒメネスとカブス・ブライアントが週間最優秀選手に

    2019.9.17 10:30 Tuesday

     日本時間9月17日、メジャーリーグ機構は2019年レギュラーシーズン第25週の週間最優秀選手を発表し、ア・リーグはイロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)、ナ・リーグはクリス・ブライアント(カブス)が選出された。今季デビューの新人であるヒメネスは自身初の受賞。2015年のナ・リーグ新人王、2016年のナ・リーグMVPであるブライアントもメジャー5年目にして初受賞となった。

     22歳のヒメネスは、6試合に出場して打率.435、3本塁打、11打点、OPS1.370の好成績をマーク。これまではメジャーレベルの投手に苦戦する場面も多く見られたが、ここにきてメジャーレベルに適応し始めており、日本時間8月30日以降、OPS1.070という素晴らしい成績を残している。第25週の大活躍もあり、今季の通算成績は打率.259、27本塁打、69打点、OPS.799まで向上。大物ルーキーの1年目としては十分に合格点を与えられる数字となっている。なお、ホワイトソックスの選手が週間最優秀選手に選出されるのは、ルーカス・ジオリトに続いて2人目である。

     一方、27歳のブライアントは、6試合に出場して打率.500、5本塁打、13打点、OPS1.720と猛打爆発。2度のマルチ本塁打をマークし、日本時間9月16日のパイレーツ戦で2本塁打を放ったことにより、2016年以来3年ぶりに30本塁打の大台を突破した。昨季は故障もあって不本意な1年を過ごしたが、今季はここまで打率.288、31本塁打、77打点、OPS.925と本来の実力を発揮。メジャー最初の5シーズンで138本塁打となり、球団記録を更新した。なお、カブスの選手による週間最優秀選手の受賞は、昨年8月のアンソニー・リゾー以来、今季初めてである。

  • エンゼルス・トラウト 右足の手術で今季終了へ

    2019.9.16 11:10 Monday

     エンゼルスが誇るスーパースター、マイク・トラウトの2019年シーズンが終わりを迎えた。日本時間9月16日、エンゼルスはトラウトが右足の手術を受ける予定であることを発表。オールスター・ゲーム選出8度、MVP受賞2度の実績を誇るトラウトは、右足の不調により日本時間9月7日からスタメンを外れていたが、シーズン終了を待たずに手術を受けることを決断した。

     当初、トラウトは日本時間9月14日のレイズ戦で戦列復帰を果たす予定だったが、実現せず。翌15日には、同16日のレイズ戦で復帰する予定であることを明らかにしていたが、試合開始前に右足の状態を確認した結果、戦列に復帰するのではなく、手術を受けてシーズンを終えることが決定した。

     トラウトは「数週間前にMRI検査を受けたとき、シーズンが終わったあとに手術が必要かもしれないということは認識していた。でも、思ったよりも状態が悪かったんだ」とコメント。「いろんなことを試してみたし、トレーニング・スタッフも精一杯動いてくれた。僕の右足の状態が良くなるように最善を尽くしてくれたんだ。良くなったときもあったけど、歩くのさえ困難なときもあった。残念だよ」と、トレーニング・スタッフへの感謝と戦列復帰できなかったことへの無念さを口にした。

     今季のトラウトは、134試合に出場して打率.291、45本塁打(自己最多)、104打点、110得点、OPS1.083の好成績をマーク。現時点では本塁打のほか、四球(110)、出塁率(.438)、長打率(.645)の各部門でリーグ1位の数字を残している。シーズンを通してア・リーグのMVPレースの先頭を走ってきたトラウトだが、このタイミングでの戦線離脱とシーズン終了は、MVPレースに少なからず影響を与えることになるだろう。アレックス・ブレグマン(アストロズ)らライバルが着実に数字を積み重ねているからだ。

     エンゼルスでは、大谷翔平に続いてトラウトもレギュラーシーズン閉幕を待たずして2019年シーズンの戦いを終えることになった。すでにポストシーズン進出の可能性も消滅しており、残り12試合はスター選手を欠くなかでの消化試合という、やや寂しい戦いとなりそうだ。

  • マリナーズがイチローの功績を称えるセレモニーを開催

    2019.9.15 14:00 Sunday

     日本時間9月15日、マリナーズは本拠地T-モバイル・パークで行われたホワイトソックス戦の試合開始前に、今年3月に現役を引退したイチローに「フランチャイズ・アチーブメント・アウォード」を授与するセレモニーを行った。19年間のメジャー生活では、自分の発言を正しく理解してもらえるように通訳を介してコメントを発表していたイチローだが、この日はシアトルの野球ファンの前で、英語でのスピーチを行った。

     イチローは、今年3月に東京ドームで行われたアスレチックスとの2連戦を最後に、ユニフォームを脱ぐ決断をした。「あの夜、東京で引退したとき、素晴らしいシアトルのファンがその場にいなかったので、不完全な気持ちになりました。今夜は、みなさんの何年にもわたるサポートに対して、感謝の気持ちを表したいと思います」と、シアトルのファンへの感謝を口にする機会を得たことを喜んだ。

     「2001年に私がシアトルへ来たとき、日本から(メジャーリーグへ)来た野手は誰もいませんでした。みなさんが目にしたのは、27歳の、小さくて細い選手でした。みなさんが私を受け入れない理由はたくさんあったと思います。しかし、みなさんは私を受け入れてくれました」とメジャー挑戦当時を振り返ったイチロー。「それは、シアトルを離れたときや、シアトルに戻ってきたときも変わりませんでした。2018年にシアトルへ戻ってくるチャンスをいただけたことには本当に感謝しています。(戻ってきた)理由はファンのみなさんでした」とシアトルのファンへの想いを口にした。

     マリナーズCEOのジョン・スタントンは、イチローを「2つの文化の架け橋」と呼ぶ。もちろん、2つの文化とは日本とアメリカのことだ。そして「イチロー、あなたをクーパーズタウンで見るのを楽しみにしているよ」と語り、イチローのアメリカ野球殿堂入りに期待を寄せた。今回のセレモニーには、マリナーズ出身の殿堂入り選手であるケン・グリフィーJr.とエドガー・マルティネスも出席。近い将来、イチローが彼らの仲間入りを果たす日は、必ずやってくるはずだ。

  • ロベルト・クレメンテ賞の候補者30名が発表

    2019.9.13 10:15 Friday

     日本時間9月13日、フィールド内外での人格面や社会貢献活動を評価し、最も優れた選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞の2019年の候補者30名が発表された。1971年の設立当初は「コミッショナー賞」と呼ばれていたこの賞だが、1972年末に名選手ロベルト・クレメンテが地震の救援活動のためにニカラグアへ向かう際に航空機事故で死亡したことを受け、慈善活動に熱心に取り組んだクレメンテの功績を称えて1973年から「ロベルト・クレメンテ賞」と呼ばれるようになった。メジャーリーガーにとって最も名誉ある賞の一つとなっている。

     ロベルト・クレメンテ賞は全30球団から受賞に相応しいと思われる選手が各1名ノミネートされ、計30名のノミネート選手の中から1名が選出されるという形式になっている。受賞者はコミッショナーのロバート・マンフレッドを含む選考委員会によって選出されるが、レギュラーシーズン終了までに行われるファン投票の勝者には選考委員1人分の票が与えられる。2017年はアンソニー・リゾー(カブス)、昨年はヤディアー・モリーナ(カージナルス)が受賞した。2019年のノミネート選手は以下のとおり。

     

    ロベルト・クレメンテ賞 ノミネート選手
    クリス・デービス(オリオールズ)
    ブロック・ホルト(レッドソックス)
    CCサバシア(ヤンキース)
    ケビン・キアマイアー(レイズ)
    ランドール・グリチック(ブルージェイズ)
    ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)
    カルロス・カラスコ(インディアンス)
    ミゲル・カブレラ(タイガース)
    アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)
    カイル・ギブソン(ツインズ)
    アレックス・ブレグマン(アストロズ)
    アンドリュー・ヒーニー(エンゼルス)
    リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
    ディー・ゴードン(マリナーズ)
    エルビス・アンドルース(レンジャーズ)
    チャーリー・カルバーソン(ブレーブス)
    マーティン・プラド(マーリンズ)
    スティーブン・マッツ(メッツ)
    リーズ・ホスキンス(フィリーズ)
    アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
    ジョン・レスター(カブス)
    マイケル・ローレンゼン(レッズ)
    チェイス・アンダーソン(ブリュワーズ)
    トレバー・ウィリアムス(パイレーツ)
    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    エドゥアルド・エスコバー(ダイヤモンドバックス)
    イアン・デズモンド(ロッキーズ)
    ケンリー・ジャンセン(ドジャース)
    ハンター・レンフロー(パドレス)
    パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)

  • エンゼルス・大谷が左膝手術 今季の残り試合を欠場へ

    2019.9.13 09:55 Friday

     日本時間9月13日、エンゼルスは大谷翔平が日本時間9月14日にロサンゼルスで左膝の手術を受け、今季の残り試合を欠場することを発表した。大谷は今季、左膝の不調により戦列を離れることはなかったが、左膝の状態が思わしくないなかでプレイを続けていたようだ。全治まで8~12週間ほどかかる見込みとなっている。

     今回の左膝の手術により、トミー・ジョン手術からの復帰1年目となった大谷のメジャー2年目のシーズンが終わりを迎えた。現在25歳の大谷は、今季106試合に出場して打率.286、20二塁打、5三塁打、18本塁打、62打点、12盗塁、出塁率.343、長打率.505、OPS.848をマーク。後半戦は不調に苦しみ、53試合で4本塁打に終わったが、日本時間9月12日のインディアンス戦で放った今季18号アーチは、初速114.4マイルを計測し、キャリア最速の本塁打となった。

     大谷は、来季の投手としての復帰に向けて、ブルペンでの投球練習をスタートし、投球の強度を徐々に上げていたが、そのなかで左膝の不調を感じる場面が増えていったようだ。今後は、左膝のリハビリが完了するまで、投球練習をストップすることになる。2~3週間後には下半身を使わないトレーニング、およそ10週間後にはマウンドからの本格的な投球練習を再開できる見込みである。

     当初、エンゼルスはトミー・ジョン手術からのリハビリが完了するまで、左膝の手術を先延ばしにする方針だったという。しかし、ここにきて左膝の不調に悩まされるシーンが目立つようになり、エンゼルスは無駄なリスクを回避するために、大谷に手術を受けさせることを決断したようだ。

     来季の大谷は、1週間に1度のペースで先発し、1週間に4試合程度、指名打者として出場することが計画されている。今回の手術決断は、万全の状態での本格的な二刀流再開を見据えたものであると言えるだろう。来季、大谷が万全の状態でグラウンドに戻ってきてくれることを期待したい。

  • シーズン本塁打の新記録が誕生 6106本目はオリオールズ・ビヤー

    2019.9.12 23:00 Thursday

     日本時間9月12日、本塁打量産に沸くメジャーリーグに新記録が誕生した。本拠地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで行われたドジャース戦の7回裏にオリオールズのジョナサン・ビヤーが21号3ランを放ち、オリオールズは勝ち越しに成功。この一発が今季メジャー全体で6106本目の本塁打となり、2017年に誕生したシーズン6105本塁打のメジャー記録をわずか2年で塗り替えた。

     2017年は、ロイヤルズのアレックス・ゴードンがメジャー全体で5694本目の本塁打を放ち、2000年に作られたシーズン5693本塁打のメジャー記録を更新。その数字は史上初の6000本突破となる6105本まで伸びたが、その記録はわずか2年で更新されることとなった。ちなみに、歴代最多タイ記録となる6105本目の本塁打を放ったのは、アスレチックスのマーカス・セミエンだった。

     今季は、マリナーズが開幕20試合連続アーチのメジャー新記録(従来の記録は2002年インディアンスの14試合)を樹立し、その後も各チームが本塁打を量産。ヤンキースは4月から5月にかけて31試合連続アーチのメジャー新記録を打ち立て、8月末にはツインズがシーズン268本塁打のメジャー新記録を樹立した(従来の記録は2018年ヤンキースの267本塁打)。また、ヤンキースは8月に月間74本塁打というメジャー新記録を樹立し、すでにツインズ、ヤンキース、パドレス、ドジャース、アストロズと5チームがシーズン本塁打の球団記録を更新している。

     個人のスタッツに目を移すと、ピート・アロンゾ(メッツ)とホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)がそれぞれシーズン本塁打の球団記録を更新。すでに47本塁打を放っているアロンゾは、ナ・リーグの新人本塁打記録を更新し、メジャー新人本塁打記録(2017年にヤンキースのアーロン・ジャッジがマークした52本塁打)の更新も射程圏内に捉えている。

     レギュラーシーズン終盤を迎え、毎日のように本塁打に関する記録が生まれている今季のメジャーリーグ。レギュラーシーズン終了までのおよそ2週間の間に、今度はどんな記録が生まれるのだろうか。

  • ヤンキース・セベリーノがついに復帰 18日に先発予定

    2019.9.12 22:00 Thursday

     地区優勝がほぼ確実となっているヤンキースは、ポストシーズンに向けて故障者が次々に戦列復帰を果たす予定となっている。今季開幕投手に指名されながら開幕から欠場が続いているルイス・セベリーノは、日本時間9月18日に本拠地でのエンゼルス戦に先発予定。さらに、ジャンカルロ・スタントン、デリン・ベタンセス、ジョーダン・モンゴメリーらも戦列復帰に向けての準備を進めている。

     現在25歳のセベリーノは、今季の開幕投手に指名されていたものの、右肩と広背筋の故障によりここまで1度もメジャーのマウンドに立っていない。すでにマイナーでは3度のリハビリ登板を行っており、日本時間9月12日には3回2/3を投げて被安打5、奪三振4、失点4(自責点1)というピッチング。ここから中5日となる日本時間9月18日に今季初登板を果たす予定となっている。

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督によると、セベリーノはレギュラーシーズン中に3度の先発登板をこなす予定であり、ポストシーズンの戦力として計算できるかどうかを見極める方針だという。ポストシーズンの先発ローテーション4枠のうち、ジェームス・パクストンと田中将大の2枠は当確と見られており、残り2枠をセベリーノ、J.A.ハップ、ドミンゴ・ヘルマンの3人が争う状況。場合によっては、質量ともに充実しているブルペンを最大限に活用し、ブルペン・デーを先発ローテーションの1枠として採用する可能性もありそうだ。

     故障者が続出しながらも、95勝51敗(勝率.651)という両リーグ最高の成績で、2012年以来7年ぶりの地区優勝をほぼ手中に収めているヤンキース。次なる目標は2009年以来10年ぶりのワールドシリーズ制覇ということになるが、故障により戦列を離れていた主力選手がこのタイミングで次々に戻ってくることは、目標達成に向けての大きな後押しとなるかもしれない。まずはセベリーノの復帰登板に注目だ。

  • パイレーツにまたトラブル クリックとバスケスに罰金

    2019.9.11 14:45 Wednesday

     後半戦に入ってからトラブル続きのパイレーツに、またもトラブルが発生したようだ。日本時間9月12日、パイレーツはリリーフ右腕のカイル・クリックが右手人差し指の伸筋腱を修復する手術を受けたことを発表。この怪我はクローザーのフェリペ・バスケスとの口論の末に起こったものであり、両選手には罰金が科された(金額は公表されていない)。

     ニール・ハンティントンGMは、この日球団が発表した声明文のなかで「昨夜のクラブハウスでのこの両選手の振る舞いは、メジャーリーガーとして相応しいものではなく、球団組織として容認できるものではありません」とコメント。契約違反として、パイレーツは両選手に罰金を科した。クリックの手術は、サンフランシスコでスコット・ハンソン医師により行われ、パイレーツの発表によると、クリックは来春のスプリング・トレーニングまでには100%回復する見込みだという。

     前半戦を44勝45敗で終えたパイレーツは、後半戦に入って急失速し、ナ・リーグ中部地区の最下位に沈んでいる。主にリリーフ陣に関するトラブルが何度も報じられており、今回のクリックとバスケスの口論が3度目のトラブルとなる。1度目は、日本時間7月23日にリリーフ右腕のキーオニー・ケラが球団スタッフとの口論により2試合の出場停止処分を受けた。2度目は、ブルペンコーチのエウクレイデス・ロハスがクリックとの口論により2試合の出場停止処分を受けた。このとき、クリックはリリーフ投手陣のなかでバスケスだけが特別待遇を受けていることについて、ロハスに対して不平不満を伝えていたようだ。

     バスケスはパイレーツのクローザーとして素晴らしい活躍を続けており、今季は54試合に登板して5勝1敗26セーブ、防御率1.71をマーク。2年連続のオールスター・ゲーム選出も果たしたが、リリーフ投手陣のなかでスケジュール面などで特別待遇を受けていることについて、他の投手から好意的には思われていないようだ。一方のクリックは、セットアッパーとして活躍した昨季から一転、今季は52試合で防御率4.96と苦しいピッチングが続いていた。

  • ブリュワーズ・イェリッチが今季終了 自打球で右膝蓋骨を骨折

    2019.9.11 13:15 Wednesday

     逆転でのポストシーズン進出を目指すブリュワーズに大打撃だ。日本時間9月11日に敵地マーリンズ・パークで行われたマーリンズ戦、クリスチャン・イェリッチは初回の第1打席で右膝に自打球を当てて負傷退場。検査の結果、右膝蓋骨を骨折していることが判明し、この瞬間、史上初の「50-30」への挑戦が注目されていたイェリッチの2019年シーズンは終了を迎えた。

     マーリンズ先発のエリーサー・ヘルナンデスが投じた79.8マイルのスライダーを打ったイェリッチは、自打球が右膝を直撃。イェリッチはグラウンドに座り込んで苦悶の表情を浮かべ、トレーナーのラファエル・フライタスとクレイグ・カウンセル監督がイェリッチのもとへ駆け寄った。その後、イェリッチは自力でベンチへ戻ったが、そのまま途中交代。試合後に球団が右膝蓋骨の骨折を発表した。

     カウント1-2から代打のトレント・グリシャムが打席に入り、ボールを1球見逃したあと、見逃し三振。すでに2ストライクだったため、この三振はイェリッチに記録されたが、これがイェリッチの2019年シーズン最終打席となった。

     なんとかマーリンズに4対3で勝利したブリュワーズだが、両リーグ最高の長打率.671、OPS1.100をマークしているイェリッチを失ったことは、残り18試合の戦いに大きな影響を与えるに違いない。この日の勝利で連勝を5に伸ばし、地区首位のカージナルスとのゲーム差を5に縮めたが、イェリッチの離脱による戦力ダウンは避けられない。

     今季のイェリッチは、130試合に出場して打率.329、44本塁打、97打点、30盗塁、OPS1.100をマーク。ナ・リーグMVPに輝いた昨季からさらに成績を向上させ、史上10人目(12度目)となる「40-30」をすでに達成していた。前人未到の「50-30」の達成も現実味を帯びていただけに、ブリュワーズのファンのみならず、メジャーリーグのファン全員にとって、残念な負傷離脱となってしまった。

  • 35歳・ケリー 来季の選択肢はレンジャーズ残留か現役引退

    2019.9.11 12:45 Wednesday

     現在35歳のリリーフ右腕、ショーン・ケリーはメジャー11年目となる今季をレンジャーズの一員として過ごしている。来季の契約は年俸250万ドルの球団オプションとなっているが、レンジャーズがこのオプションを行使しない場合、現役引退を考えているようだ。

     ケリーは自身の今後について「もしレンジャーズがオプションを行使してくれるなら、僕は喜んでもう1年ここでプレイするよ。もしそうでないなら、僕のキャリアは終了かな。来年もここでプレイするか引退するかのどちらかだね」とコメント。レンジャーズが来季の契約オプションを行使しない場合、現役を退く意向であることを明言した。

     メジャー11年目の今季、ケリーはここまで43試合に登板して5勝2敗、11セーブ、6ホールド、防御率4.07をマーク。2度のトミー・ジョン手術など、様々な故障を乗り越え、通算486試合(すべてリリーフ)に登板している。まだレンジャーズでは1年しかプレイしていないものの、ケリーはクリス・ウッドワード監督が率いるレンジャーズを非常に気に入っており、「僕はこのチームのことが好きだし、ウッディ(=ウッドワード監督)のことも好きだ。新しいチームには行きたくない。来年もこのチームの手助けをしたいと思っている。もしこのチームに残れない場合は、僕を必要としてくれている4人の子供たちのところへ行くよ」と残留希望であることを改めて強調した。

     ケリーは今季のレンジャーズにおいて、最も信頼できるリリーバーの1人として活躍しており、不振のホゼ・レクラークに代わってクローザーとして登板する機会も目立っている。防御率2.94、被打率.188をマークした昨季と比べると、各部門のスタッツは悪化しているものの、与四球率1.50は自己ベスト。安定した制球力を武器に、経験豊富なベテランとしてブルペンを支えており、レンジャーズにとって貴重な戦力であることは間違いない。レンジャーズのフロント陣は、チームへの愛着を口にするケリーに対して、どのような判断を下すのだろうか。

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