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  • コンフォートは全治6ヶ月 青木の去就に影響も

    2017.9.6 11:36 Wednesday

     左肩の故障により今季絶望となったマイケル・コンフォート(メッツ)。日本時間9月7日にロサンゼルスにて手術が行われる予定となっているが、球団は医者から回復にはおよそ6ヶ月を要するとの説明を受けたようだ。つまり、早ければ来年3月上旬には故障を完治させて実戦に復帰できる見込みであり、このことが青木宣親の去就に影響を与える可能性もありそうだ。

     コンフォートだけでなく、主砲ヨエニス・セスペデスを右ハムストリング痛で欠いているメッツは、ブランドン・ニモとフアン・ラガレスの両外野手をレギュラーに近い形で起用している。コンフォートとセスペデスは今季の残り試合を欠場することが確定しており、メッツは今季の残り試合をニモとラガレスにレギュラーが務まるかどうかを見定めるために費やす方針だ。

     ニモとラガレスが一定の評価を得るようであれば、コンフォート、セスペデスと合わせてレギュラー級の外野手が4人も在籍することになり、青木の立場は苦しくなる。セスペデスは今季から始まる総額1億1000万ドルの4年契約を結んでいるし、ラガレスも2019年まで続く5年契約の真っ只中(2020年は球団オプション)。コンフォートとニモはまだ年俸調停権を取得しておらず、球団はメジャー最低保証年俸に近い額で彼らを雇うことができる。青木は来季が年俸調停3年目となり、今季の年俸550万ドルからさらに年俸が上昇することが予想されるため、メッツは外野4番手あるいは5番手となる選手をその金額で雇うことは好まないはずだ。

     ただし、青木がレギュラーシーズンの残り1ヶ月で来季のレギュラー起用に相応しい活躍を見せ、首脳陣やフロント陣にアピールできるようであれば、事情は変わってくる。メッツがコンフォート、セスペデスとともに外野陣を形成する存在として青木に契約を提示する可能性も十分にあるだろう。メッツが青木との契約を望まないのであれば、契約を提示(テンダー)せず、ノンテンダーFAとして市場に出ていく可能性が高い(もちろん昨年オフのようにウエーバーで移籍する可能性もあるが)。

     とにかく、今の青木にできるのはレギュラーシーズンの残り1ヶ月で存在をアピールし、首脳陣やフロント陣に自身の価値を認めてもらうことだけだろう。そうすれば、仮にメッツに残留できなくとも、他球団から必ず声が掛かるはずだ。


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  • ロベルト・クレメンテ賞の候補者が発表

    2017.9.6 11:05 Wednesday

     フィールド内外での人格面や社会貢献活動を評価し、最も優れた選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞の2017年の候補者30名が発表された。1971年の設立当初は「コミッショナー賞」と呼ばれていたこの賞だが、1972年末に名選手ロベルト・クレメンテが地震の救援活動のためにニカラグアへ向かう際に航空機事故で死亡したことを受け、慈善活動に熱心に取り組んだクレメンテの功績を称えて1973年から「ロベルト・クレメンテ賞」と呼ばれるようになった。メジャーリーガーにとって最も名誉ある賞の一つとなっている。

     全30球団からロベルト・クレメンテ賞に相応しいと思われる選手が各1名ノミネートされ、計30名のノミネート選手の中から1名が選出されるという形式になっている。受賞者はコミッショナーのロバート・マンフレッドを含む選考委員会によって選出されるが、レギュラーシーズン終了後に行われるファン投票の勝者には選考委員1人分の票が与えられる。選考委員会による選考を経て、2017年のロベルト・クレメンテ賞受賞者はワールドシリーズ期間中に発表される予定となっている。昨季はカーティス・グランダーソン(当時メッツ、現ドジャース)が受賞した。2017年のノミネート選手は以下のとおり。

     

    ロベルト・クレメンテ賞 ノミネート選手
    クリス・デービス(オリオールズ)
    リック・ポーセロ(レッドソックス)
    ブレット・ガードナー(ヤンキース)
    エバン・ロンゴリア(レイズ)
    マーカス・ストローマン(ブルージェイズ)
    ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
    カルロス・カラスコ(インディアンス)
    ミゲル・カブレラ(タイガース)
    ドリュー・ビューテラ(ロイヤルズ)
    ジョー・マウアー(ツインズ)
    ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    キャメロン・メイビン(エンゼルス※)
    リアム・ヘンドリックス(アスレチックス)
    ロビンソン・カノー(マリナーズ)
    コール・ハメルズ(レンジャーズ)
    ジェイソン・モット(ブレーブス)
    ディー・ゴードン(マーリンズ)
    T.J.リベラ(メッツ)
    キャメロン・ラップ(フィリーズ)
    ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)
    アンソニー・リゾー(カブス)
    スクーター・ジェネット(レッズ)
    マット・ガーザ(ブリュワーズ)
    ジョシュ・ハリソン(パイレーツ)
    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
    イアン・デズモンド(ロッキーズ)
    ジャスティン・ターナー(ドジャース)
    ハンター・レンフロー(パドレス)
    バスター・ポージー(ジャイアンツ)

    ※エンゼルスからノミネートされたメイビンは日本時間9月1日にアストロズへ移籍


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  • 第22週のMVPはホゼ・ラミレスとサマージャ

    2017.9.6 10:38 Wednesday

     第22週(8月28日~9月3日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはホゼ・ラミレス(インディアンス)、ナ・リーグはジェフ・サマージャ(ジャイアンツ)が選出された。

     ラミレスは打率.538(26打数14安打)、4本塁打、6打点、OPS1.863と驚異的な打棒を発揮し、第11週に続いて今季2度目かつ自身2度目の週間MVPに輝いた。今季2度の週間MVPを受賞したのはジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)に次いで2人目、ア・リーグの選手では初めてである。14安打、6二塁打、34塁打、長打率1.308はリーグトップ、4本塁打は同トップタイ、打率.538は同2位、出塁率.556は同3位の好成績だった。8月前半は不振に陥ったラミレスだったが、8月下旬に入って復調。8月27日からの3試合で計8安打を放つと、9月3日のタイガース戦では3二塁打、2本塁打で5打数5安打の大暴れ。2本塁打はいずれも相手の外野手にアシストされたものであり、珍プレイとして話題になった。1試合5長打は歴代最多タイの数字であり、昨年6月のクリス・ブライアント(カブス)以来史上10人目の快挙達成となった。昨季開花したドミニカ共和国出身のスイッチヒッターが、今季さらなる成長を遂げ、快進撃を続けるインディアンスを牽引している。

     サマージャは2試合に先発して16イニングを投げ、1勝0敗、防御率0.56、14奪三振の好成績をマーク。カブス時代の2013年8月以来自身2度目の週間MVP受賞となった。また、ジャイアンツの選手としては今季初の週間MVP受賞となっている。8月28日のパドレス戦では相手打線を散発3安打に封じ、奪三振5、与四球0で2年ぶりの完封勝利をマーク。9月2日のカージナルス戦では勝利投手になれなかったものの、7イニングを投げて相手打線を2安打に抑え、奪三振9、与四球2、失点1という安定したピッチングを披露した。今季のサマージャは28試合に先発して9勝12敗、防御率4.31と冴えない数字が並んでいるものの、183.2イニングで184三振を奪っている一方で、与えた四球は28個だけ。与四球率1.37はクレイトン・カーショウ(ドジャース)、イバン・ノバ(パイレーツ)といったコントロール自慢の投手たちを凌ぎ、メジャートップの数字である。残念ながら6年連続の2ケタ敗戦となってしまったが、3年連続の2ケタ勝利にもあと1に迫っている。


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  • 第22週の最優秀ブルペンはエンゼルス

    2017.9.5 15:20 Tuesday

     MLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第22週の最優秀ブルペンにはエンゼルスが選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     第22週のエンゼルスは30.1回(=91アウト)で30奪三振、3セーブを記録した一方、被安打21、自責点7、非自責点1、与四球15で合計109.5ポイントを獲得。第4週、第6週に続いて、ドジャースと並んでメジャー最多タイ、ア・リーグでは唯一となる今季3度目の「週間最優秀ブルペン」受賞となった。8月下旬にクローザーに昇格したブレイク・パーカーは3度のセーブ機会をいずれも成功させて無失点。ユスメイロ・ペティートやホゼ・アルバレスも期間中無失点の好投を見せた。先発投手が早い回で降板する試合も多い中、ブルペン陣が奮闘。ワイルドカード争いを続けるエンゼルスの戦いをブルペン陣が支えていると言っても過言ではないだろう。なお、獲得ポイント数の2位はパドレス(94.5ポイント)、3位はドジャース(90.5ポイント)だった。

     

    各週の最優秀ブルペン
    第1週 ロッキーズ(98ポイント)
    第2週 レッズ(119.5ポイント)
    第3週 アストロズ①(132.5ポイント)
    第4週 エンゼルス①(100.5ポイント)
    第5週 インディアンス(125ポイント)
    第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
    第7週 アストロズ②(106ポイント)
    第8週 ドジャース①(126ポイント)
    第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
    第10週 マリナーズ(87ポイント)
    第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
    第12週 ドジャース②(120.5ポイント)
    第13週 ジャイアンツ(116ポイント)
    第14週 ブリュワーズ(101.5ポイント)
    第15週 オールスター週のため発表なし
    第16週 ヤンキース①(112ポイント)
    第17週 カブス(118.5ポイント)
    第18週 ヤンキース②(99ポイント)
    第19週 ツインズ(114ポイント)
    第20週 ナショナルズ(91ポイント)
    第21週 ドジャース③(132ポイント)
    第22週 エンゼルス③(109.5ポイント)
    (丸印は受賞回数)


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  • 【戦評】ワイルドカードを目指す戦い エースの完封劇

    2017.9.5 12:55 Tuesday

     日本時間9月5日のパドレス戦で先発したカージナルスのエース、カルロス・マルティネスが圧巻のピッチングを披露。パドレス打線を散発3安打に封じ込める一方で10三振を奪い、今季2度目の完封勝利をマークした。

     マルティネスは日本時間6月11日のフィリーズ戦でキャリア初完封(被安打4、奪三振11、与四球1)を記録。今日の試合ではパドレスに二塁すら踏ませない快投を披露し、今季2度目かつキャリア2度目の完封勝利となった(被安打3、奪三振10、与四球3)。

     「彼は今季11勝10敗だけど、その数字以上に良いピッチングをしているよ」とマイク・マシーニー監督はエースのピッチングを評価する。「彼は我々が期待しているような投手になるためのステップを進んでいる。今季の開幕投手に指名したのも、彼に期待しているからこそなんだ。彼と対戦したいと思うチームはないんじゃないかな」

     この日のマルティネスは試合終盤になっても球威が衰えず、90マイル台後半を連発。8回裏二死からエリック・アイバーを三塁へのファウルフライに打ち取ったフォーシームは時速98.5マイル(約158.5km/h)、9回裏無死からヤンハービス・ソラーテをセンターフライに打ち取ったフォーシームは時速98.8マイル(約159.0km/h)を計時した。

     エースの快投を援護したのは女房役のヤディアー・モリーナだった。4回表無死満塁のチャンスでパドレス先発のルイス・ペルドモのツーシームを左中間へ弾き返し、2者が生還。カージナルスが奪った得点はこの2点だけであり、結果的にモリーナのこの一打が決勝打となった。

     この日はナ・リーグ中部地区首位のカブスと2位のブリュワーズがともに敗れ、カージナルスとカブスの差は5ゲーム、カージナルスとブリュワーズの差は1.5ゲームに縮まった。また、ワイルドカード2位のロッキーズとカージナルスの差は3ゲーム。残り試合は着実に減っており、厳しい状況であることに変わりはないものも、カージナルスにもまだポストシーズン進出の可能性は残されている。まずはパドレスとの4連戦にしっかり勝ち越し、レギュラーシーズンの最後を締めくくる同地区対決22試合に臨みたいところだろう。


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  • 【速報】J.D.マルティネスが1試合4本塁打

    2017.9.5 12:23 Tuesday

     日本時間9月5日のダイヤモンドバックス対ドジャース戦で史上18人目となる大記録が飛び出した。

     「4番・ライト」で先発出場したJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)は2回表の第1打席こそドジャース先発のリッチ・ヒルの前に空振り三振に倒れたものの、4回表の第2打席でヒルから31号先制ツーラン、7回表の第3打席でペドロ・バイエズから32号ソロ、8回表の第4打席でジョシュ・フィールズから33号ソロ、9回表の第5打席でウィルマー・フォントから34号ツーランを放ち、史上18人目の1試合4本塁打を達成した。

     1試合4本塁打はダイヤモンドバックスの選手としては初めて。今季はすでに日本時間6月7日のカージナルス戦でスクーター・ジェネット(レッズ)が1試合4本塁打を記録しており、同一シーズンに2選手が1試合4本塁打を記録したのは2002年(ショーン・グリーンとマイク・キャメロンが1試合4本塁打を記録)以来史上2度目となった。

     足の故障で出遅れ、5月中旬からの出場となった今季のマルティネスだが、34本塁打は2015年の38本塁打に次ぐ自己2位の数字。2015年は158試合に出場して38本塁打を放ったが、今季は97試合で34本塁打というハイペースで本塁打を量産している。30歳になったばかりのマルティネスは今季終了後にフリーエージェントとなるため、今オフのフリーエージェント市場では注目株となりそうだ。

     なお、試合はマルティネスの4本塁打6打点という大活躍もあり、ワイルドカード首位のダイヤモンドバックスがナ・リーグ西部地区首位のドジャースに13-0で圧勝。連勝を11に伸ばし、シーズン80勝に到達した。


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  • パイレーツ・ベル 両打ち新人本塁打のリーグ記録更新

    2017.9.5 11:53 Tuesday

     パイレーツ打線の一角を担う新人スイッチヒッター、ジョシュ・ベルがナ・リーグ新記録を樹立した。日本時間9月5日のカブス戦で放った先制ツーランは今季24号。1995年にチッパー・ジョーンズ(ブレーブス)が打ち立てた両打ち新人本塁打のナ・リーグ記録(23本塁打)を22年ぶりに塗り替えた。

     開幕から5ヶ月連続で4本塁打以上とコンスタントに一発を放っているベル。日本時間8月31日のカブス戦で放った一発でジョーンズの記録に並び、今日の一発でジョーンズを抜き去った。今季の24本塁打、82打点、OPS.837はいずれもチームトップの数字であり、新人ながらすでにチームに不可欠な戦力となっている。前半戦は16本塁打を放ちながらも打率.239と苦しんだが、後半戦は3割を超える打率をマークしており、メジャーのレベルに適応しつつあることがうかがえる。

     ジョーンズのナ・リーグ記録を更新したベルだが、ア・リーグ記録は1977年のエディ・マレー(オリオールズ)と1996年のトニー・クラーク(タイガース)が記録した27本塁打。毎月4本塁打以上を放っていることや、後半戦に成績を向上させていることを考えると、この記録も十分に射程圏内であり、メジャー新記録樹立に期待したいところである。

     ちなみに、ベルは24本塁打以上を記録した球団史上2人目のスイッチヒッターとなった。パイレーツで過去に24本塁打以上を放ったスイッチヒッターはボビー・ボニーヤ(1990年に32本塁打、1988年と1989年に24本塁打)だけ。ベルが順調に成長すれば、ボニーヤの32本塁打を超える日もそう遠くはなさそうだ。

     マイナー時代はどちらかというと高打率と高出塁率を兼ね備えた巧打者として知られていたベルだが、メジャーの舞台では期待以上の長打力を発揮している。将来的には「3割・30本塁打・100打点」を狙える打者に成長する可能性もあり、ベルのさらなる成長に期待したい。


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  • パイレーツがハードル監督と契約延長 4年契約へ

    2017.9.5 11:32 Tuesday

     パイレーツはクリント・ハードル監督と4年間の契約延長に合意した。現行の契約は2015年から2017年までの3年契約であり、2018年の契約は球団オプションとなっていたが、今回の4年契約は球団オプションに取って代わる2018年から2021年までの4年間になると見られている。なお、現時点では球団から正式な発表はなされていない。

     ハードル監督は2011年からパイレーツの指揮を執り、今季が7年目。新契約を全うすれば11年という長期政権になる。2011年と2012年は負け越してしまったものの、2013年に94勝68敗という好成績を残し、20年連続負け越しの不名誉な記録をストップ。この年から3年連続でワイルドカードを獲得するなど、レギュラーシーズン負け越しが当たり前だったパイレーツを毎年ポストシーズン進出を狙えるチームに変貌させた。2013年には最優秀監督賞を受賞している。

     パイレーツでは捕手のフレーミング技術や守備シフトなどをメジャーリーグの中でも早い段階でチーム作りに導入。それがチームの躍進に繋がったと言われているが、伝統的なやり方を重視する現場と最新のデータ分析の導入を主張するフロントの橋渡し役となったのがハードル監督だった。今ではお馴染みとなった感のある守備シフトだが、当時はその効果を疑問視する声も多く、ハードル監督は様々な困難を強いられたに違いない。球団内の調整役を見事にこなし、毎年ポストシーズン進出を狙えるチームを作り上げた功績は高く評価されるべきであろう。

     ちなみに、ハードル監督は1975年のドラフトで全体9位指名を受けた有望株だったが、選手としては1980年にロイヤルズで準レギュラーとして130試合に出場し、打率.294(395打数116安打)、10本塁打、60打点、OPS.807を記録したのがピーク。1987年限りで現役を引退し、翌1988年に指導者としてのキャリアをスタートさせた。2002年途中から2009年途中までロッキーズの監督を務め、2007年にはワイルドカードからリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズに進出した(レッドソックスの前に0勝4敗で敗退)。

     ハードル監督は契約延長に関して「私はこの組織で仕事をするのが大好きだ。パイレーツの一員であることを誇りに思っている。自分にできることなら何でもやるよ。この街にワールドシリーズ制覇をもたらすためにね」と喜びを語った。


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  • レッズがプライス監督の来季オプションを行使 続投へ

    2017.9.5 11:02 Tuesday

     レッズのブライアン・プライス監督が来季の去就について心配しながら今季の残り試合の指揮を執る必要はなくなった。レッズはプライス監督の来季オプションが行使されたことを発表。来季も引き続きプライス監督が指揮を執ることが確定し、全てのコーチにも残留要請がなされているという。

     プライス監督は「我々全員にとって良いことだと思うよ。現在のこのチームが成長していくのを見たいからね」と語り、来季も引き続き監督を務められることを喜んだ。そして「コーチング・スタッフにとっても素晴らしいことだ。彼らはとても一生懸命に働いてくれているからね。選手たちもそうだ。クラブハウスは良い雰囲気だよ」とコーチ陣の尽力により、チーム全体が正しい方向へ向かっていることを確信している。

     レッズは現在、ナ・リーグ中部地区の最下位に沈んでいるが、これは開幕前から予想されていたことだ。チームは再建を進めており、また、アンソニー・ディスクラファーニ、ブランドン・フィネガンら先発ローテーションの軸として期待された投手が長期離脱する状況の中で、プライス監督は勝利を求められる立場ではない。プライス監督に求められていた投手陣の整備が実現されていない状況ではあるものの、主砲ジョーイ・ボットーの脇を固める打者の台頭により、魅力的な打線が形成されつつあることは評価されてしかるべきだろう。

     ディック・ウィリアムスGMは「我々の組織は再建が困難で、予測不可能なものであることを理解している。今季は先発投手陣の故障者続出に悩まされた。予定より早くプロスペクトを昇格させることでしか、その穴を埋めることができなかったんだ。実際、今季は7人のルーキーを抱えて開幕を迎えた。監督・コーチ陣はそのなかで上手くチームをまとめてくれているよ」とプライス監督の手腕を評価した。

     打線はリーグ内でも平均以上の得点力を有しており、投手陣の整備が進めば上位進出も夢ではないはず。すでに若手右腕のルイス・カスティーヨは結果を残しており、彼に続く投手が台頭すれば、チームの将来はグッと明るくなる。マリナーズとダイヤモンドバックスで投手コーチを進め、その手腕を高く評価されたプライス監督が、再びその手腕を発揮することを期待したい。


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  • 8月の各賞受賞者が発表 マチャド、スタントンらが選出

    2017.9.5 10:36 Tuesday

     日本時間9月4日、8月の各賞受賞者が発表された。月間最優秀選手にはマニー・マチャド(オリオールズ)とジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、月間最優秀投手にはコリー・クルーバー(インディアンス)とジェイク・アリエタ(カブス)、月間最優秀新人にはアンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)とリズ・ホスキンス(フィリーズ)、月間最優秀救援投手にはアレックス・コロメイ(レイズ)とコリー・クネーベル(ブリュワーズ)が選出されている。

     マチャドは29試合に出場して打率.341(126打数43安打)、12本塁打、35打点、OPS1.039の好成績をマークし、昨年4月以来自身2度目の月間MVP受賞となった。前半戦は不振に苦しんだが、夏場に入って完全復調。すでに3年連続となる30本塁打をクリアし、自身初の100打点到達を視野に入れている(現在88打点)。スタントンは打率.349(109打数38安打)、18本塁打、37打点、OPS1.332という驚異的な1ヶ月を過ごし、2015年6月以来自身3度目の月間MVPに輝いた。8月のスタントンの活躍は周知のとおり。8月の月間最多本塁打記録に並び、早くもシーズン50本塁打を突破した。現時点で52本塁打。どこまで数字を伸ばすか注目される。

     クルーバーは6試合に先発して46イニングを投げ、5勝1敗、防御率1.96、54奪三振を記録。今年6月以来自身3度目の月間MVP受賞となった。8月3日、8日と2試合連続で完投勝利をマークし、8月だけで2ケタ奪三振を3度。6月1日に故障者リストから戦列に戻って以降は驚異的なピッチングを続けており、サイ・ヤング賞の候補に挙げる声も出始めている。アリエタは6試合に先発して37.1イニングを投げ、4勝1敗、防御率1.21、37奪三振を記録。昨年4月以来自身4度目の月間MVPに輝いた。前半戦は防御率4.35と安定感を欠いたアリエタだが、後半戦は安定感抜群。ジョン・レスターら他の先発投手が不安定なパフォーマンスを続ける中で、先発ローテーションの軸となっている。

     ベニンテンディは打率.333(102打数34安打)、6本塁打、19打点、OPS.979の好成績をマークし、自身初の月間タイトル獲得となった。打撃面での好成績だけでなく、9盗塁を記録するなど走塁面でもチームに貢献。アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の陰に隠れているものの、ここまで19本塁打、18盗塁、OPS.800と例年なら新人王に輝いてもおかしくないくらいの成績を残している。8月10日にデビューしたばかりのホスキンスは打率.304(88打数27安打)、11本塁打、25打点、OPS1.149の好成績でいきなり月間最優秀新人に選出された。8月23日から5試合連続本塁打を記録するなど、デビュー18試合で11本塁打の大爆発。アプローチ面でも新人離れしたところを見せている。

     コロメイは12試合に登板して12イニングを投げ、10セーブ(成功率100%)、防御率0.75、13奪三振の好成績をマークし、自身初の月間最優秀救援投手に輝いた。6月に防御率8.10と大きく崩れたコロメイだが、その後は持ち直し、シーズン通算の防御率は2点台(2.97)まで改善。41セーブは昨季(37セーブ)を上回る自己ベストの数字であり、リーグトップを走っている。クネーベルは13試合に登板して15.1イニングを投げ、1勝13セーブ(成功率100%)、防御率0.00、21奪三振という驚異的なパフォーマンスを披露。自身初の月間最優秀救援投手に選出された。今季登板した65試合で三振を奪えなかったのは3試合だけ。64.2イニングで109三振を奪う圧巻のピッチングで、ブリュワーズの快進撃を支えている。


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  • ベリンジャーが球団新人記録のシーズン36本塁打

    2017.9.4 10:38 Monday

     また球団の歴史に名を刻んだ―――コディ・ベリンジャー(ドジャース)が日本時間9月4日のパドレス戦で守護神のブレッド・ハンドから今季36号本塁打を放った。この試合こそ4対6で敗れてしまったものの、1993年にマイク・ピアッツァが記録した1シーズンでの球団新人最多本数「35」を更新した。

     「その時」は最終回に訪れた。3対6と劣勢の場面、1死走者なしの場面で打席に立ったベリンジャーはパドレスの守護神であるハンドが投じた5球目のフォーシームを捉えて右翼スタンドへと運んだ。これで1点を返し、4対6となり反撃ののろしをあげた。しかし、その後はヤシエル・プイーグに安打が飛び出すものの、後続が続かずにそのまま試合終了。ドジャースは今回のパドレス4連戦を1勝3敗で終え、チームとしても3連敗を喫した。それでも敗戦の中でもベリンジャーの記録更新はチームにとって良い話題となった。

     これまでドジャースで球団記録を持っていたマイク・ピアッザは通算427本塁打を誇る球界を代表する選手の1人で殿堂入りも果たしている。新人としてシーズン35本塁打の記録をつくった1993年当時、ピアッツァは実質メジャー2年目の選手でその前年には21試合に出場して1本塁打を放っていた。そして迎えた1993年シーズンでは前半戦で82試合で18本塁打を放ち、後半戦を迎えた。ちなみにベリンジャーは前半戦では70試合で25本塁打を記録しておりピアッツァのペースを大きく上回っている。

     そして後半戦からピアッツァにエンジンがかかる。オールスター終了後の7月14試合で3本塁打を放ち、月間で6本塁打を放つと8月から10月までの最終戦まで合計14本塁打、月別にみてみると8月7本、9、10月も7本打っている。球団記録に乗せたのは最終戦となった日本時間10月4日のジャイアンツ戦での1試合2本塁打だった。

     2人の本塁打率(1本塁打あたりに要した打数)を比べてみると1993年のピアッツァが15.6打数に対し、ベリンジャーは10.8打数となっている。今回、球団新記録を樹立したベリンジャーは今後どこまで新人記録を更新していくのか、残り試合での彼のバットに大きな期待がかかる。ちなみに40本塁打を打てば球団の1シーズン記録のランキングで10位タイに入ることができ、1997年のピアッツァや1951年のギル・ホッジス、1954年のデューク・スナイダーらに並ぶことになる。


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  • メッツ移籍の青木 「1番 右翼」でスタメン出場中

    2017.9.3 11:19 Sunday

     日本時間9月2日にメッツへの移籍が決まった青木宣親。今季だけで3球団目の所属となり「ジャーニーマン」となっている。ちなみに2012年のブリュワーズ入団から数えると7球団となり両リーグ全地区制覇を達成、新たな場所で残り1ヶ月となったシーズンをどのように戦っていくのか注目される。そして、日本時間9月3日のアストロズ戦で「1番 右翼」としてスタメン出場を果たした。

     8月まで在籍したブルージェイズでのデビュー戦も古巣・アストロズの本拠地であるミニッツメイド・パークでの試合だった。その時は守備で途中出場をし、7対16と大差がついた試合で最後の打者として遊ゴロに倒れていた。そして迎えた今季2度目のデビュー戦もまた同じ場所。この日はアストロズとのダブルヘッダーが組まれていたメッツは第1戦を8対12と落とした後の試合に臨んでいた。青木は第1打席、キャリア初対決となったブラット・ピーコックが投じた3球目のカーブを引っかけて遊ゴロとなった。続く第2打席は3回表、1死走者なしの場面でまわってきたものの、2球目のチェンジアップにタイミングを狂われ投ゴロに倒れた。そして5回表の打席でも投ゴロとここまで中盤を終えて3打数無安打となっている。

     無事に移籍先が決まった青木だが、ブルージェイズをFAになった後、8月末までの移籍が決まらなかったためにポストシーズンに出場することができない。しかし、現在のメッツはヨエニス・セスペデスやマイケル・コンフォートが故障でシーズン中の復帰が厳しくなったこともありチームは青木を緊急補強した。しばらくは右翼手としての出場が多くなる見込みだという。メッツはナ・リーグ東地区4位に位置しており、ポストシーズンも厳しい状態にある。そこで去るトレードでは守護神だったアディソン・リードをはじめ、主軸を担ったジェイ・ブルーズやカーティス・グランダーソンらを放出し来季を見据えた戦いにシフトしている。現在ではチーム内有望株ランキング1位のアメッド・ロサリオや2位のドミニク・スミスら若手が台頭中だ。

     青木は自身の成績を残すことはもちろんのこと、こうした若手選手への手本となるべき貴重な選手でもある。果たして新背番号「11」を背負いどのような活躍をするのか、多くのファンは彼のバットに注目している。


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  • バーランダーの移籍後初登板 日本時間9月6日の予定

    2017.9.2 10:26 Saturday

      昨日はジャスティン・バーランダーがタイガースからアストロズに移籍することが決まり大きな話題となった。2011年にサイ・ヤング賞を獲得し実績十分な投手の加入はワールドシリーズ制覇を目指すチームにとって大きな力になるだろう。そこで注目されるのはバーランダーのデビュー戦だ。現時点では日本時間9月6日のマリナーズ戦で移籍後初登板を飾ることが発表されている。

     現在のアストロズはチーム打率.284とメジャー全体1位を誇る強力打線が自慢だが、投手陣に至っては防御率が4.14とメジャー12位、ア・リーグに限定しても6位と選手の起用に苦戦している。中でも先発防御率は4.15とア・リーグ5位に位置しており、8月中は故障から復帰したコリン・マクヒューが2勝2敗 防御率2.94と好投したものの、一方のダラス・カイケルは2勝3敗 防御率5.05と結果を残すことができなかった。最終的には先月の先発防御率は4.83と7月時の4.41よりも数字が悪化、この状況でバーランダーの加入は意義がある。

     ちなみに8月中のバーランダーの成績は6試合に登板して4勝1敗 防御率2.36だった。また、直近11先発では5勝3敗 防御率2.31と安定した投球を披露している。彼を迎えたA.J.ヒンチ監督は「バーランダーにはもちろん、勝ってほしい」と新天地でもタイガース時代同様の活躍を期待している。

     これまでのマリナーズ戦では22試合に登板して10勝8敗 防御率3.15の成績を残しており比較的相性がよい。特に注意したいのはカイル・シーガーで通算で19打数7安打 打率.368と打たれている。果たして、バーランダーはデビューとなるマリナーズ戦でどのような投球をみせてくれるのか、多くのファンが注目している。


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  • 【戦評】前田7失点KO ドジャース今季初の被スイープ

    2017.9.1 15:54 Friday

     レギュラーシーズン開幕から5ヶ月。ついにドジャースがスイープを喫するときが来た。ドジャースは日本時間9月1日に行われた敵地でのダイヤモンドバックス戦に1-8で大敗し、今季初のスイープを喫した。

     ドジャースはリッチ・ヒルと柳賢振(リュ・ヒョンジン)がともに6失点でノックアウトされた過去2試合に続いて、この試合でも先発投手が試合を作ることができなかった。連敗ストッパーとして期待された前田健太だったが、立ち上がりからダイヤモンドバックス打線につかまり、3回7失点でノックアウト。「コースを誤った投球が多かった。相手打線はそれを見逃してくれなかった」と前田は自身のピッチングを振り返った。さらに「スライダーが思ったように曲がらなかった。連敗をストップさせたかったけど、残念ながらできなかった。自分のピッチングをすることができなかった」と付け加えた。

     一方、ダイヤモンドバックスにとっては会心のスイープだ。2本のタイムリー二塁打と2本の本塁打であっという間に前田をノックアウトし、先発のザック・グレインキーが6回1失点の好投で両リーグ最多タイとなる16勝目をマーク。「すべてがいい流れで回っている」とトーリ・ロブロ監督はチームの状態に手応えを感じている。

     ドジャースは今季ワーストを更新する5連敗を喫し、シーズン112勝ペースに後退。先発投手が早期ノックアウトされる試合が続いている点も心配だが、得点力不足に陥っている打線の状態も気掛かりだ。明日からのパドレス3連戦ではクレイトン・カーショウとアレックス・ウッドが戦列復帰を果たし、カーショウ、ダルビッシュ有、ウッドの三本柱で連敗ストップに挑むことになる。カーショウがこの悪い流れを止めてくれることに期待したい。

     そして、ドジャース3連戦をスイープしたダイヤモンドバックスは7連勝となり、最高の形でロッキーズ3連戦を迎えることになった。ワイルドカード争いの首位攻防直接対決となるが、3.5ゲーム差をつけている2位ロッキーズとの3連戦を少なくとも2勝1敗で乗り切り、ワイルドカード獲得に大きく前進しておきたいところだ。現在両リーグ最長タイとなっている7連勝がどこまで伸びるかにも注目したい。


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  • トレード拒否から一転 バーランダーがアストロズへ

    2017.9.1 14:41 Friday

     ついにジャスティン・バーランダーのトレードが成立した。一時はバーランダーがトレード拒否権を行使したとの報道も流れたが、最終的にはバーランダーがトレードを受け入れ。通算183勝の実績を誇る本格派右腕が、ワールドシリーズ制覇を目指すアストロズに加わることになった。

     アストロズはフランクリン・ペレス(球団3位)、ダズ・キャメロン(球団9位)、ジェイク・ロジャース(球団11位)というプロスペクト3名をタイガースへ放出。タイガースからはバーランダーのほか、後日指名選手または金銭を受け取ることになっている。また、バーランダーは現地時間9月1日を迎える前にアストロズへの移籍が決定したため、ポストシーズンにも出場可能である。

     日本時間9月1日12時過ぎに「バーランダーがアストロズ移籍目前」という情報が流れ、交換要員としてペレス、キャメロン、ロジャースという具体的な名前が挙がったものの、12時半ごろに「バーランダーがアストロズ移籍を拒否した」との情報が出た。アストロズのバーランダー獲得は失敗に終わったかと思われたが、13時過ぎに「バーランダーのアストロズ移籍が決定」との情報が流れ、14時過ぎには両球団から正式にトレードが発表された。報道によると、バーランダーの移籍先の第一希望はカブスであり、日付が変わるギリギリまでアストロズ以外の球団からのオファーがないかどうかを待っていたようだ。

     バーランダーは今季ここまで28試合に先発し、10勝8敗、防御率3.82を記録。172イニングを投げて176三振を奪っている。その実力に疑いの余地はなく、トレードに関しては交換要員となるプロスペクトの質とバーランダーの残り2年5600万ドルという高額年俸がハードルとなっていた。2018年と2019年の年俸2800万ドルのうち、タイガースが1年ごとに800万ドルを負担することで話がまとまったようだ。これにより、アストロズの負担額は2018年、2019年とも2000万ドルとなる。

     バーランダーがポストシーズンで登板したのは2014年の地区シリーズが最後。タイガースはJ.D.マルティネス、ジャスティン・アップトンら主力選手を次々に放出して再建に向けて動き始めており、バーランダーはアストロズ移籍によって再びポストシーズンで登板するチャンスを得たことになる。ワールドシリーズ制覇に向けての「切り札」としてアストロズに迎え入れられたバーランダーが期待に応えるピッチングを見せることができるのか。新天地での初登板は大きな注目を集めることになりそうだ。


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  • エンゼルスがさらなる補強 フィリップスを獲得

    2017.9.1 12:30 Friday

     タイガースからジャスティン・アップトンを獲得したエンゼルスがさらなる補強に動いた。29歳の捕手、トニー・サンチェスとのトレードでブレーブスからブランドン・フィリップスを獲得した。

     長年プレイしたレッズを離れ、今年2月にブレーブスに加入したフィリップスは、今季ここまで120試合に出場して打率.291、11本塁打、OPS.753をマーク。日本時間8月31日のフィリーズ戦で今季137本目のヒットを放ち、通算2000安打を達成した。二塁でのDRS(守備防御点)は-5であり、ゴールドグラブ賞4度を誇る守備力はすっかり衰えてしまったが、36歳となった今季も堅実なバッティングに衰えはない。ブレーブスでは若手の台頭により三塁の守備に就く機会も増えていたが、エンゼルスでは再び二塁手としての出場が中心になると見られている。遊撃にはメジャー屈指の名手、アンドレルトン・シモンズがおり、フィリップスの守備範囲の狭さはそれほど問題にはならないだろう。

     今回のトレードについては、フィリップスがトレード拒否権を破棄するかどうかが争点となっていた。ポストシーズン進出を目指す球団でプレイすることを優先し、トレード拒否権を破棄することを決断したようだ。エンゼルスはフィリップス獲得により、チームの穴の一つであった二塁を大きくグレードアップさせることに成功。少なくとも打線に関しては、ポストシーズン進出を目指すチームに相応しい陣容を整えることができた。

     また、ブレーブスはダンズビー・スワンソン、オジー・アルビーズ、ヨハン・カマルゴといった若手内野手の教育係としてフィリップスの実績や経験を高く評価しており、今季終了後にフリーエージェントとなるフィリップスとの再契約を検討しているとの報道が出ている。まだレギュラーが務まる実力を維持するフィリップスには、数多くの球団が興味を示すことになるだろう。


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  • アップトン移籍の玉突き人事 メイビンがアストロズへ

    2017.9.1 11:34 Friday

     アストロズが地区優勝に向けてのラストスパート、そしてポストシーズンの戦いに向けて、ウエーバーでエンゼルスからキャメロン・メイビンを獲得した。メイビンは今季2度の故障者リスト入りを経験し、ここまで93試合の出場にとどまっているものの、新天地でチームメイトとなるホゼ・アルトゥーベと並んでリーグ最多の29盗塁をマークしている。

     「彼は優秀なアスリートだよ」とコリン・マクヒューはメイビンについて語る。「彼のような選手が加入するのは、経験豊富な選手が増えるというだけではなくて、優れた身体能力を誇る選手が増えるということになる。大きな補強だと思うよ」

     また、アストロズのA.J.ヒンチ監督はパドレスのスカウト部門で仕事をしていた際に、メイビンをトレードで獲得し、5年2500万ドルの契約延長を与えるのに一役買った人物である。「彼は素晴らしい人間だよ。抜群のスピードを持っているし、外野の3ポジションを守ることができる」とメイビンの加入を歓迎する。

     アストロズは正遊撃手のカルロス・コレアの戦列復帰も目前に迫っており、ヒンチ監督は各選手に出場機会を与えることについて頭を悩ませることになりそうだ。コレアが復帰すればマーウィン・ゴンザレスが再び外野に回ることになるが、外野にはジョージ・スプリンガー、ジョシュ・レディックのほか、ジェイク・マリズニック、デレク・フィッシャー、ゴンザレスと人材が溢れており、そこにメイビンが加わることになるからだ。ヒンチ監督は「メイビンはスタメンでもベンチでも、我々にとって大きな武器となるだろう」と話しており、抜群のスピードを生かしてここ一番での代走要員として起用されるシーンも多くなりそうだ。

     エンゼルスがタイガースからジャスティン・アップトンを獲得し、それに押し出されるような形でアストロズに移籍することになったメイビン。同地区の2位チームから1位チームへ移籍するという珍しいケースとなったが、アストロズはまだエンゼルスとの対戦を6試合残しており、ワイルドカード獲得を目指すエンゼルスの前にメイビンが立ちはだかるようなシーンが出てくるかもしれない。また、同僚アルトゥーベとの盗塁王争いにも注目したい。


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  • エンゼルスが大型補強 タイガースからアップトンを獲得

    2017.9.1 11:01 Friday

     7月末のトレード・デッドラインの時点では、エンゼルスは4つの借金を抱え、ワイルドカード圏内から5ゲームも離されていた。しかし、ビリー・エプラーGMは主力選手を放出せず、ポストシーズン進出を目指す道を選択した。そして今、エンゼルスはワイルドカードを狙える位置につけている。8月に18勝10敗という快進撃を見せ、ワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に詰め寄っているのだ。ここでエプラーGMはワイルドカード獲得に向けての「切り札」を獲得した。今季ここまで打率.279、28本塁打、94打点、OPS.904をマークしているジャスティン・アップトンを手に入れたのである。

     エンゼルスは球団9位のプロスペクトであるグレイソン・ロングと後日指名選手(または金銭)を放出し、タイガースからアップトンを獲得した。なお、エンゼルスはアップトンのポジションを用意するために、ウエーバーでキャメロン・メイビンをアストロズへ放出している。

     今季のアップトンは各部門で自己ベストを更新するペースで数字を積み重ねている。2011年と昨年に記録した31本塁打を上回るのはほぼ確実な状況であり、2014年(102打点)以来となるシーズン100打点も目前に迫っている。マイク・トラウトというスーパースターの援護砲を欠き、トラウトの高出塁率を生かせない場面が目立っていたエンゼルスにとって、アップトンの加入はこの上なく大きな戦力アップとなるだろう。「アップトンの加入は打線の中軸を大きくグレードアップさせることになる。アップトンは素晴らしい打撃力を持っている。安定した打率を残せるし、ストライクゾーンをコントロールできるし、遠くへ飛ばす能力も持っているからね」とエプラーGMはアップトンの活躍に期待を寄せる。

     アップトンは2021年まで契約が残っているが、今季終了後にオプトアプト(=契約破棄)が可能である。タイガースが再建に向けて動き始めるのであればアップトンがオプトアプトの権利を行使する可能性は高く、そのことが今回のトレードに繋がったと報じられている。アップトンはエンゼルスと今季終了後のオプトアウトについて何も交渉していないことを明言し、「ポストシーズンを狙えるチームに加入し、ポストシーズン進出を手助けできることにワクワクしているよ」と、まずはエンゼルスのポストシーズン進出に全力を尽くす意向を示した。

     アルバート・プーホルスに限界が見え始める中、アップトンというトラウトの援護砲を手に入れたエンゼルス。トラウトの後ろに控えるアップトンの存在は、ワイルドカードを争う他球団にとって脅威となるに違いない。


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  • フィリーズがウエーバーでニカシオを獲得

    2017.9.1 10:34 Friday

     フィリーズがパイレーツからウエーバー公示されたフアン・ニカシオをクレーム(=獲得の意思を示すこと)し、今季65試合に登板して防御率2.85をマークしている右腕はフィリーズへ移籍することになった。これに伴いフィリーズはブロック・スタッシをDFAしている。

     現地時間8月末までに移籍した選手はポストシーズンへの出場権を得る。現在メジャー最低勝率のフィリーズがポストシーズンのためにニカシオを獲得したのではないことは明らかだが、フィリーズがクレームしたことにより、ブルペンの補強を狙っていたであろうブリュワーズやカージナルスはニカシオを獲得できなかった(成績の悪いチームが優先されるため)。なお、ニカシオは今季終了後にフリーエージェントとなる。

     「質の高いピッチャーを獲得できたのは素晴らしいことだ。彼がチームにいてくれるのはありがたいよ」とピート・マッカニン監督はニカシオの加入を歓迎する。ニカシオは今季両リーグ最多の65試合に登板し、同6位タイの21ホールドを記録。制球力の向上により安定感が増し、防御率2.85は自己ベストの数字である。

     マッカニン監督は今のところニカシオの起用法を明らかにしていないが、「ネリスをクローザーとして使い続けるつもりだよ」と話しており、今季16セーブをマークしているヘクター・ネリスを引き続きクローザーとして起用し、ニカシオにはネリスへ繋ぐセットアッパーを任せることになりそうだ。フィリーズに他球団のニカシオ獲得を妨害する意図があったかどうかは定かではないが、ニカシオの加入がフィリーズのブルペンに安定をもたらすことは間違いないだろう。


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  • 【戦評】先制弾&完封勝利 ストラスバーグの独り舞台

    2017.8.31 13:01 Thursday

     戦列復帰後3度目の登板となったスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が本職のピッチングだけでなく、バッティングでも輝きを放ち、チームは4-0でマーリンズに快勝。ナショナルズは地区2位のマーリンズとの3連戦をスイープし、マーリンズとのゲーム差を15に広げるとともに、地区優勝へのマジックナンバーを16まで減らした。

     「今日は彼の日だったね」とナショナルズのダスティ・ベイカー監督はストラスバーグの投打にわたる活躍を称えた。「ピッチングもバッティングも良かった。さらに、スタントンにはヒットを1本も許さなかった。まさに彼の日だったよ」

     ストラスバーグはマーリンズ打線から8つの三振を奪った一方、与えた四球は1つだけ。1番ディー・ゴードンに2安打、3番クリスチャン・イェリッチに1安打、5番J.T.リアルミュートに3安打を許し、計6安打を打たれたものの、2番ジャンカルロ・スタントンと4番マーセル・オズーナを4打数ノーヒットに抑えて打線を分断し、4年ぶり自身2度目となる完封勝利をマークした。

     「1回が終わった後に『今日は9イニングいけそうだな』と感じたんだ」とストラスバーグ。5回裏には自ら先制弾を放ち、「(なかなか点が入らなくて)キツい試合だった。点を取るためになんとかしてやろうと思っていたんだ」と自身の打席を振り返った。

     ストラスバーグの一発で先制したナショナルズは、ウィルマー・ディフォーにも5号ソロが飛び出し、5回裏に2点を先制。7回裏にはアンソニー・レンドンの二塁打で1点、8回裏にはパスボールの間に1点を追加して結果的には4-0で快勝した。

     ストラスバーグに続いてジェイソン・ワースとマックス・シャーザーが戦列復帰を果たし、さらにトレイ・ターナーも戻ってきたナショナルズ。ブライス・ハーパーの回復に予想以上に時間が掛かっているものの、徐々に役者が揃いつつあることは事実だ。故障者が戦列復帰を果たし、早い段階で本来のパフォーマンスを取り戻すことができれば、球団史上初のワールドシリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇も決して夢ではなさそうだ。


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