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  • ドジャースがバウアーのDFAを発表 「慎重に検討したうえで決定」

    2023.1.7 11:19 Saturday

     日本時間1月7日、ドジャースはDV規定違反による出場停止処分が明けたトレバー・バウアーをロースターの40人枠に復帰させるかどうかを判断する期限を迎えた。ドジャースは「DV規定違反に関する調査プロセスが完了し、慎重に検討した結果、彼が今後、我々の組織の一員とならないことを決定しました」とし、バウアーを40人枠に復帰させないことを発表。バウアーはドジャースからDFAとなり、今後はトレードやウエーバーでの移籍が決まらなければ、フリーエージェント(FA)となって自由に移籍先を探すことができる。

     バウアーはDV規定違反によるものでは史上最長となる194試合の出場停止処分を受けていた(当初の324試合から194試合に短縮された)。バウアーは出場停止処分によって2022年シーズンの144試合を欠場し、その前の有給休職期間も含めると、すでに194試合以上の欠場を強いられていたため、即時復帰が可能に(ただし、2023年シーズンの最初の50試合は無給扱いとなる)。ドジャースにはバウアーを復帰させるかどうかを判断する14日間の猶予が与えられ、球団内で検討が重ねられたが、最終的にはバウアーをDFAすることが決定された。

     ドジャースは今後7日以内にバウアーをトレードすることができるが、トレードが成立しなかった場合、バウアーはウエーバー公示されることになる。ウエーバーでも獲得希望球団が現れなければ、バウアーはFAとなる。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は「ドジャースはこの2週間、バウアーのトレードを模索していたが、興味を示す球団はなかった」と伝えており、バウアーはこのままFAになることが確実視されている。

     バウアーの今季の年俸は3200万ドルだが、50試合が無給扱いとなるため、その分を減額して約2250万ドルとなる。この金額はドジャースに負担義務があるため、バウアーがFAになったあとに契約する球団は、メジャー最低保証年俸(72万ドル)でバウアーを獲得できる。とはいえ、DV規定違反によってドジャースから追い出される形となったバウアーの獲得に乗り出す球団があるかどうかは現時点では不透明だ。ひょっとすると、バウアーはメジャーリーガーとしての最終登板をすでに終えてしまっているのかもしれない。

  • メッツがコレア陣営との契約交渉にイライラ 白紙撤回を検討中か?

    2023.1.7 10:52 Saturday

    「SNY」のアンディ・マルティノ記者がメッツの内部事情をよく知る関係者から聞いた話として伝えたところによると、メッツはカルロス・コレア陣営との契約交渉について非常にイライラしており、12年3億1500万ドルの合意を完全に白紙に戻し、撤退することも検討しているようだ。マルティノ記者は「交渉は継続中であり、完全に決裂したわけではない」と伝えているが、身体検査で右足首の懸念が明らかになっているにもかかわらず、強気な姿勢を崩さないコレア陣営のスタンスに嫌気がさし始めているのかもしれない。

     コレアは今オフ、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となり、ジャイアンツと13年3億5000万ドルの超大型契約で合意。ところが、身体検査をクリアすることができず、当日になって入団会見が延期され、コレア獲得を熱望していたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがその隙を突いて12年3億1500万ドルをオファーし、獲得に成功した。しかし、コレアはメッツの身体検査もクリアできず、契約条件の見直しを強いられることに。メッツとの契約合意からすでに2週間近くが経過しているが、正式な契約成立には至っていない。

     コレアはアストロズのマイナー時代に手術を受けた右足首の状態に不安を抱えているとみられる。ただし、メジャー昇格後に右足首の故障で戦列を離れたことは1度もなく、代理人のスコット・ボラスはそれを根拠として「カルロスの右足首に問題はない」と主張。コレア陣営としては、メジャー昇格後に右足首の故障歴がない以上、右足首の状態を理由に契約条件を引き下げられることは納得がいかないのだろう。

    「ニューヨーク・ポスト」によると、コレア陣営はメッツとの契約交渉が進まないなかで、他球団との話し合いを再開しているという。少なくとも1~2球団がコレア陣営と接触しているようだが、そのうちの1球団はコレアが昨季所属したツインズであるとみられている。メッツを牽制するようなこの動きもメッツをイライラさせる要因の1つとなっているのではないだろうか。

  • 2年目のフリオがスターの仲間入りへ 今季予想WARはメジャー3位

    2023.1.6 15:23 Friday

     日本時間1月6日、メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラー記者は成績予測システム「Steamer」が算出しているフリオ・ロドリゲス(マリナーズ)の今季予想成績に着目し、「J-Rodの目を見張るような2023年の予想成績」と題した特集記事を公開した。データサイト「Fangraphs」に掲載されている予想によると、ロドリゲスの今季成績は149試合に出場して打率.276、32本塁打、85打点、25盗塁、OPS.839となっており、WARはメジャー3位の5.9と予想されている。

     5.9というロドリゲスの予想WARを上回るのは、メジャー全体でもフアン・ソト(パドレス/7.1)とアーロン・ジャッジ(ヤンキース/6.9)の2人だけ(編集部注:エンゼルスの大谷翔平は野手3.1、投手4.4で合計するとメジャー1位になる)。ロドリゲスは2年連続で「25-25」(=25本塁打&25盗塁)を達成するという予想が出ているが、今季「25-25」を達成すると予想されている選手は、ロドリゲスのほかにロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス/31本塁打&35盗塁)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ/26本塁打&27盗塁)、ジャズ・チザムJr.(マーリンズ/28本塁打&26盗塁)の3人だけである。守備負担の大きいセンターを守りながらこれだけの成績を残すことができれば、間違いなくMVP争いの一角に食い込んでくるだろう。

     ロドリゲスの予想WAR5.9はマイク・トラウト(エンゼルス/5.6)、アクーニャJr.(5.4)、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ/5.4)らを上回っているだけでなく、今オフに大型契約を手にしたトレイ・ターナー(フィリーズ/4.7)、ザンダー・ボガーツ(パドレス/4.5)、ラファエル・デバース(レッドソックス/4.5)らも上回る数字。2年目の選手がこれほど高く評価されるケースは珍しく、ソトはメジャー2年目の2019年に4.3、アクーニャJr.はメジャー2年目の2019年に3.4と予想されていた。ジャッジも新人王に輝いた翌年(2018年)の予想WARは3.9に過ぎず、コディ・ベリンジャー(カブス)も新人王の翌年(2018年)の予想WARは2.5だった。

     アドラー記者はロドリゲスの2年目の好成績を後押しする理由として、昨季のハードヒット率がメジャー全体の上位5%に入っていたこと、バレル率が同10%に入っていたこと、スプリント・スピードが同2%に入っていたこと、センターでのOAA(+9)が4位だったことなどを挙げている。

     走攻守三拍子そろった若き5ツール・プレーヤーのロドリゲスは、2023年のMVP争いにおいて、大谷の最大のライバルとなるかもしれない。

  • ネイト・コルバートが76歳で死去 パドレスの通算本塁打記録保持者

    2023.1.6 14:37 Friday

     日本時間1月6日、パドレスは1971年から3年連続でオールスター・ゲームに選出され、1969年と1972年にチームMVPに輝いたネイト・コルバートが76歳で死去したことを発表した。コルバートはパドレスでプレーした6年間で163本塁打を放ったが、これは現在でも球団記録として残っている。エイドリアン・ゴンザレス(161本塁打)、フィル・ネビン(156本塁打)、デーブ・ウィンフィールド(154本塁打)、トニー・グウィン(135本塁打)らを上回っており、パドレスの隠れた名選手の1人である。

     コルバートの死を受け、パドレスのピーター・サイドラー会長は「我々はパドレスの殿堂入り選手ネイト・コルバートの死去について深く悲しんでいます。このとても困難な状況において、我々の心は彼の妻ケーシーや彼の家族全員とともにあります」とのコメントを発表。「1969年のパドレスの初期メンバーであるネイトは、サンディエゴのスポーツ界における先駆者でした。オールスター・ゲームに3度選出され、パドレスの通算本塁打記録保持者であり、その記録は現在も残っています。フィールド外でもコミュニティに貢献し、恵まれない若者たちに時間を捧げてきました。魅力的な人物であり、心から惜しまれるでしょう」とコルバートの死を悼んだ。

     コルバートは高校卒業後にカージナルスと契約し、ルール5ドラフトで移籍したアストロズで1966年にメジャーデビュー。1968年オフのエクスパンション・ドラフトでパドレスに移り、この年から6年連続で2ケタ本塁打を記録した。特に1970年と1972年は自己最多の38本塁打を放つ活躍。1972年8月1日(現地時間)にはブレーブスとのダブルヘッダーで合計5本塁打、13打点という大暴れを見せたこともあった。

     キャリア終盤は腰痛に悩まされ、1975年はタイガースとエクスポズ(現ナショナルズ)で合計8本塁打、1976年はエクスポズとアスレチックスで合計2本塁打に終わり、現役引退。1999年にパドレスの球団殿堂が設立された際、ランディ・ジョーンズ(元投手)、レイ・クロック(元オーナー)とともに殿堂入り第1号となった。

  • FA市場に残っている各ポジションのベスト選手 公式サイトが特集

    2023.1.6 12:49 Friday

     アーロン・ジャッジがヤンキースと再契約し、ジェイコブ・デグロムがレンジャーズへ移籍するなど、今オフのFA市場は2022年のうちに大物選手の契約がほぼ完了した感がある。とはいえ、まだ市場には多くのFA選手が残っており、メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワ記者は各ポジションのベストFA選手を選出する特集記事を公開している。なお、ランダワ記者の特集記事では、まだFAの立場ではあるものの、メッツと12年3億1500万ドルで合意したことが報じられているカルロス・コレアは対象外となっている。

     ランダワ記者が選出した「各ポジションのベストFA選手」は以下の通り。

    捕手:ゲーリー・サンチェス(30歳)
    【昨季成績】128試合 打率.205 16本塁打 61打点 2盗塁 OPS.659

    一塁手:ブランドン・ベルト(34歳)
    【昨季成績】78試合 打率.213 8本塁打 23打点 1盗塁 OPS.676

    二塁手:ジョシュ・ハリソン(35歳)
    【昨季成績】119試合 打率.256 7本塁打 27打点 2盗塁 OPS.687

    三塁手:ブライアン・アンダーソン(29歳)
    【昨季成績】98試合 打率.222 8本塁打 28打点 1盗塁 OPS.657

    遊撃手:ホセ・イグレシアス(33歳)
    【昨季成績】118試合 打率.292 3本塁打 47打点 2盗塁 OPS.708

    左翼手:ジュリクソン・プロファー(29歳)
    【昨季成績】152試合 打率.243 15本塁打 58打点 5盗塁 OPS.723

    中堅手:アダム・エンゲル(31歳)
    【昨季成績】119試合 打率.224 2本塁打 17打点 12盗塁 OPS.579

    右翼手:アダム・デュバル(34歳)
    【昨季成績】86試合 打率.213 12本塁打 36打点 0盗塁 OPS.677

    指名打者:トレイ・マンシーニ(30歳)
    【昨季成績】143試合 打率.239 18本塁打 63打点 0盗塁 OPS.710

    先発投手:マイケル・ワカ(31歳)
    【昨季成績】23試合 11勝2敗0セーブ 防御率3.32 127回1/3 104奪三振

    救援投手:アンドリュー・チェイフィン(32歳)
    【昨季成績】64試合 2勝3敗3セーブ 防御率2.83 57回1/3 67奪三振

  • MLB公式サイトが「トレード候補チーム」を選出 大谷翔平の名前も

    2023.1.6 12:09 Friday

     日本時間1月6日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「トレード候補の選手によるオールスター・チーム」を選出する特集記事を公開した。今オフはすでにテオスカー・ヘルナンデス、ショーン・マーフィー、ドールトン・バーショらがトレードで移籍しているが、まだトレード市場には多くの有力選手が残っている。フェインサンド記者が各ポジションから1名ずつ選出した「トレード候補チーム」の選手たちも今後、トレード期限までのあいだにトレード市場を大いに盛り上げてくれそうだ。

     フェインサンド記者は「トレード候補チーム」を選出するとともに、各選手の「バズ・ファクター(盛り上がり度)」を高い・中間・低いの3つに分類。唯一、盛り上がり度が「高い」に分類されたのがDH部門で選出された大谷翔平(エンゼルス)だ。エンゼルスは「今オフ中に放出しない」ことを明言しているが、開幕後にエンゼルスがポストシーズン争いから脱落した場合、トレードの噂が再燃するのは確実。フェインサンド記者は「年俸は3000万ドルと高額だが、ポストシーズン争いが続く後半戦のために獲得を狙う球団が続出するのは間違いない」としている。

     さらに「エンゼルスが大谷をトレード要員にした場合、彼はここ数年(あるいは数十年)で最も人気の高いトレード要員となるだろう」と付け加え、「もしエンゼルスがシーズン終了後に再契約できないと考えているならば、ポストシーズン争いから脱落した状況で大谷を複数のプロスペクトと交換しないのはクレイジーだ」とした。

     なお、フェインサンド記者が選出した「トレード候補チーム」は以下の通り。

    捕手:トラビス・ダーノー(ブレーブス)
    一塁:C・J・クロン(ロッキーズ)
    二塁:グレイバー・トーレス(ヤンキース)
    三塁:エデュアルド・エスコバー(メッツ)
    遊撃:アメッド・ロサリオ(ガーディアンズ)
    外野:ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)
    外野:ラモン・ローレアーノ(アスレチックス)
    外野:タイラー・オニール(カージナルス)
    DH:大谷翔平(エンゼルス)
    先発:パブロ・ロペス(マーリンズ)
    救援:グレゴリー・ソト(タイガース)

  • パイレーツ・レイノルズにヤンキースなど「多くのチーム」が興味か

    2023.1.6 11:00 Friday

     パイレーツが「フアン・ソトのトレードのような対価を求めている」ことが報じられているブライアン・レイノルズのトレードだが、獲得のハードルが非常に高いからといって、他球団からの関心は薄れていないようだ。「ジ・アスレチック」のジム・ボウデン記者によると、「多くのチーム」がレイノルズのトレード獲得に関心を示しており、同記者はレイノルズ獲得を狙う可能性のあるチームとしてヤンキース、ドジャース、マリナーズなどを挙げている。今オフ中にレイノルズのトレードは実現するのだろうか。

     ヤンキースは現在、若手のオスワルド・カブレラと7年契約の5年目を迎えたアーロン・ヒックスが正左翼手の座を争う状況。アンドリュー・ベニンテンディとの再契約も選択肢の1つだったが、ぜいたく税の最高税率を課されるラインである年俸総額2億9300万ドルに迫っており、ホワイトソックスが提示した5年7500万ドルに匹敵するオファーを出すことはできなかったようだ。ボウデン記者は「トレードでレイノルズ、FAでジュリクソン・プロファーの獲得を目指す可能性がある」と伝えているが、ぜいたく税の最高税率ラインを超えないためには現有戦力の整理も必要になるだろう。

     コディ・ベリンジャーが退団したドジャースもレイノルズ獲得を狙うチームの1つだが、トレバー・バウアーの出場停止処分が解除され、バウアーの年俸が加算されたことにより、年俸総額がぜいたく税ラインのギリギリのところに迫っている。来オフの大谷翔平獲得に向けてぜいたく税の税率リセットを目指すのであれば、今季はぜいたく税ラインを超えるわけにはいかない。ヤンキース同様、レイノルズ獲得のためには現有戦力の整理が必要だ。

     マリナーズは今オフ、トレードでテオスカー・ヘルナンデスとコルテン・ウォンを補強したが、まだ補強が完了していないことを示唆している。補強ポイントの1つが「打てる左翼手」であり、レイノルズは見事にフィットする。ただし、有望株が次々にメジャーへ昇格していることや、昨夏のルイス・カスティーヨのトレードで複数の有望株を放出したことにより、マイナーの有望株の層は薄くなっており、レイノルズ獲得のためにはメジャーの戦力となりつつある若手を放出することが必要になるかもしれない。

  • コレア陣営が他球団との交渉を再開か 依然としてメッツ移籍が有力

    2023.1.6 10:35 Friday

    「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、メッツとの契約交渉を継続中のカルロス・コレア陣営は、少なくとも1球団との交渉を再開しているようだ。メッツの関係者は「スティーブ・コーエン・オーナーがコレアを逃すとは思えない」と話しており、依然としてメッツ移籍が最有力とみられているが、2週間近く話し合いがまとまらない状況が続いており、代理人のスコット・ボラスは他球団に獲得の意思があるかどうかを確認し始めている模様。メッツが提示している条件次第では、コレアが他球団への移籍を選択する可能性もありそうだ。

     コレアはジャイアンツとの13年3億5000万ドルの大型契約が破談となったあと、メッツと12年3億1500万ドルで合意。しかし、ジャイアンツと同様に、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明し、再交渉を強いられている。関係者によると、12年3億1500万ドルという条件が大幅に変わる可能性は低いものの、メッツは故障離脱時のリスクを軽減できる条項を盛り込むことを望んでいるという。ただし、コレアはメジャー昇格後に右足首の故障で戦列を離れたことがなく、「右足首の状態に問題はない」と主張するコレア陣営がどこまで譲歩するかが契約成立のポイントになるとみられる。

     ボラスは過去にも故障リスクを抱えた選手の複数年契約を成立させた実績があり、イバン・ロドリゲス、マグリオ・オルドニェス、J・D・ドリュー、J・D・マルティネスらの契約に、長期離脱した場合に球団側が契約の一部を破棄できるような条項を盛り込んできた。今回もこのような形で決着するとみられているが、コレア陣営としては右足首の故障で長期離脱したことがない以上、大幅な譲歩はしたくないところだろう。

     とはいえ、コレアが再びFA市場に出たとして、総額3億ドル規模の大型契約を得られる可能性は低い。メッツとの契約を成立させることがベストの選択肢であると思われるが、果たして敏腕代理人ボラスはどんな決断を下すのだろうか。

  • 最強か故障者続出か レンジャーズの「イチかバチか」の先発ローテ

    2023.1.5 12:48 Thursday

     昨季メジャーワースト6位の先発防御率4.63に終わったレンジャーズは今オフ、マーティン・ペレスがクオリファイング・オファーを受諾して残留し、FAでジェイコブ・デグロム、アンドリュー・ヒーニー、ネイサン・イオバルディ、トレードでジェイク・オドリッジを獲得。昨オフ補強したジョン・グレイも含め、強力な先発ローテーションが完成した。しかし、故障リスクを抱えた選手も多く、メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガン記者はレンジャーズ先発陣を「イチかバチかのローテーション」と表現している。

     デグロム、ペレス、ヒーニー、イオバルディ、オドリッジ、グレイはいずれも31歳以上。2023年シーズンの平均年齢は33歳に近く、2022年シーズンに故障者リスト入りしなかったのはペレスだけである。とはいえ、故障さえなければメジャー屈指の強力ローテーションであることは間違いなく、データサイト「ファングラフス」による先発投手陣の予想WARでは、ヤンキースの16.7に次ぐメジャー2位の15.6を記録。ブリュワーズ(15.0)、ブレーブス(14.4)、メッツ(13.8)、フィリーズ(13.8)など強豪チームを上回っている。

     個別の数字を見てみると、デグロムの5.5を筆頭に、グレイとヒーニーが2.5、イオバルディが2.3、ペレスが1.8という予想。デグロムは2018年に9.0、2019年に6.9を記録した実績があり、イオバルディは2021年に5.7、ペレスも昨季3.8をマークしている。先発1~5番手に予定されている全員が故障なくシーズンを過ごし、なおかつ実力を十分に発揮すれば、最強ローテーション完成も夢ではないだろう。

     だが、デグロム、ヒーニー、イオバルディ、グレイの4人は昨季合計71試合(うち69先発)しか登板していない。今季も同様の状況になった場合、オドリッジ、デーン・ダニング、コール・ラガンス、グレン・オットーらが代役を務めることになり、大幅グレードダウンは不可避。この可能性も秘めているのが今季のレンジャーズ先発陣なのだ。

     昨オフにグレイ、マーカス・セミエン、コリー・シーガーらを獲得し、今オフはさらにデグロム、ヒーニー、イオバルディらを加えたレンジャーズ。ペイロールは昨季王者アストロズを超え、トップ10入りを果たしているが、この積極補強はどのような結果につながるのだろうか。今季要注目のチームだ。

  • カブスがホズマーと契約合意 支払うのは最低保証年俸72万ドルのみ

    2023.1.5 10:51 Thursday

     日本時間1月5日、レッドソックスを解雇されてフリーエージェント(FA)となっていた33歳のベテラン一塁手エリック・ホズマーがカブスと契約することで合意に至ったことが明らかになった。ESPNのジェシー・ロジャース記者が第一報を伝えた。ホズマーはパドレスと3年3900万ドル分の契約が残っており、カブスが負担するのはメジャー最低保証年俸の72万ドルだけ。ホセ・アブレイユの獲得に失敗するなど正一塁手不在の状況だったが、失敗しても痛くないローリスクの補強で経験豊富な一塁手を手に入れることに成功した。

     ホズマーはメジャーデビューした2011年から7年間、ロイヤルズの正一塁手として活躍し、4度のゴールドグラブ賞を受賞。2015年にはワールドシリーズ制覇を経験し、翌2016年はキャリアで唯一となるオールスター・ゲームにも選ばれた。2017年オフにFAとなり、パドレスと8年1億4400万ドルの大型契約を結んだが、期待に応える活躍を見せることはできず、昨夏にはトレード要員に。当初はフアン・ソトとのトレードでナショナルズへ移籍する予定だったが、ホズマーがトレード拒否権を行使したため、レッドソックスへ移籍することになった。

     昨季はパドレスで90試合、レッドソックスで14試合、合計104試合に出場して打率.268、8本塁打、44打点、OPS.716という極めて平凡な成績に終わった。3年3900万ドル分の残り契約はパドレスが負担することになっていたため、レッドソックスは今季以降もホズマーをメジャー最低保証年俸でキープすることが可能だったが、有望株トリストン・カサスを正一塁手として起用する方針のため、余剰戦力のホズマーを解雇することを決断。オリオールズも興味を示していたようだが、カブスがホズマー獲得に成功した。

     カブスには昨季マイナー3階級で打率.309、36本塁打、119打点、OPS.984をマークした24歳のマット・マービスという有望な一塁手がいるものの、まだAAA級で60試合のプレー経験しかなく、昇格を急ぐのは得策ではない。カブスにとって、ホズマーはいつでも解雇できる存在であり、マービスのメジャーデビューの準備が整うまでのあいだ、ホズマーをつなぎ役として起用していくことになりそうだ。

  • レッドソックスがデバースと契約延長へ 11年3億3100万ドルで合意

    2023.1.5 10:28 Thursday

     レッドソックスは主砲ラファエル・デバースとの年俸調停を回避して年俸1750万ドルの1年契約を結んだことが報じられていたが、その翌日にビッグニュースが飛び込んできた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスはデバースと11年3億3100万ドルの長期大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。前日の1年1750万ドルの契約に10年3億1350万ドルが追加される形となり、オプトアウト条項は盛り込まれず、全球団に対するトレード拒否権が与えられているという。

     今オフのレッドソックスは、FAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めに失敗し、ファンからの不満の声が強まっていたため、デバースとの長期大型契約合意は球団とファンの双方にとって、このうえない朗報となった。契約総額はデービッド・プライスの2億1700万ドルをはるかに上回り、球団史上最高額の契約。三塁手が得た契約としてもメジャー史上最高のものとなった。

     現在26歳のデバースは、2017年7月に20歳でメジャーデビュー。翌2018年にワールドシリーズ制覇を経験すると、2019年は打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916の好成績を残し、2021年にも打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890をマークした。2021年は自身初のオールスター・ゲームに選出されたほか、シルバースラッガー賞を初受賞し、オールMLBのセカンド・チームにも選ばれた。昨季は打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879を記録し、2年連続のオールスター・ゲームに選出されている。

     レッドソックスは2020年2月にムーキー・ベッツをトレードでドジャースへ放出し、今オフはボガーツとJ・D・マルティネスがFAで退団。すでに2018年のワールドシリーズ制覇を経験した野手はデバースしか残っていない(投手はクリス・セール、マット・バーンズ、ライアン・ブレイジャーの3人)。長期大型契約を得たデバースは、今後も球団の顔として、メジャー有数の伝統球団を牽引していくことになった。

  • メッツとコレアの契約 「劇的に異なったもの」になる可能性が浮上

    2023.1.4 10:55 Wednesday

     現在の球界で最も注目されているトピックは「カルロス・コレアはいつ正式にメッツの一員になるのか」ということだ。メッツとコレアは12年3億1500万ドルの大型契約で合意したものの、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明。その後も両者は契約成立に向けて交渉を継続中だ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「今週中にすべてが解決されるだろう」との見通しを示したが、「劇的に異なったものになる可能性がある」と現在行われている交渉のなかで契約条件の見直しが行われる可能性を示唆している。

     メッツとコレアの契約交渉は決裂する可能性も残されているが、メッツにとってはコレアがFA市場で獲得可能な最後の大物選手であり、コレアにとっては再びFA市場に戻ったところで好条件の契約を得られない可能性が高いため、両者が歩み寄って契約を成立させるだろうとみられている。ローゼンタール記者は「メッツがコレアとの契約から手を引く気配はない」とリポート。ただし、「12年3億1500万ドルを全額保証することはないだろう」とも伝えている。

     有力な妥協案は、コレアが右足首の故障で長期離脱した場合に、メッツが12年契約の一部を破棄できるような条項を盛り込むことだ。コレア側にとっては契約の価値を下げることになるため、代理人のスコット・ボラスはこのような条項を盛り込むことを好まないだろう。しかし、ボラスは以前、イバン・ロドリゲスやJ・D・マルティネスの複数年契約を実現させた際に、故障離脱があった場合に契約期間を短縮できるという条項を盛り込んだことがある。契約を成立させるための最後の手段として、ボラスがこのような条項を盛り込むことを受け入れる可能性は十分にある。

     コレアはメッツに加入した場合、本職の遊撃ではなく三塁を守る予定だ。そのため、昨季の正三塁手エデュアルド・エスコバーが余剰戦力となり、ローゼンタール記者は「メッツはエスコバーをトレードするだろう。ペイロール削減のために複数のトレードが行われる可能性もある」と指摘。コレアとの交渉が決着すれば、メッツが今度はトレード市場の主役となるかもしれない。

  • レッドソックスがデバースとの年俸調停を回避 契約延長交渉は継続

    2023.1.4 10:35 Wednesday

     レッドソックスは正三塁手ラファエル・デバースとの長期契約を目指しているが、まずは今オフの年俸調停を回避し、今季の契約について合意したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスとデバースは1年1750万ドルで合意。現在26歳のデバースは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる予定だが、レッドソックスは若き主砲がFAで流出するのを防ぐために、今後もデバースとの契約延長に向けて交渉を継続していく方針だ。

     ドミニカ共和国出身のデバースは、2017年にメジャーデビュー。2019年に打率.311、32本塁打、115打点、OPS.916、2021年に打率.279、38本塁打、113打点、OPS.890をマークするなどレッドソックスの主砲として活躍し、昨季は141試合に出場して打率.295、27本塁打、88打点、OPS.879を記録した。オールスター・ゲーム選出2度、シルバースラッガー賞1度の実績を誇り、2018年にはワールドシリーズ制覇も経験。今季終了時には27歳だが、これだけの実力を持つ選手が27歳の若さでFA市場に出てくるのは、他球団にとって非常に魅力的だ。

     そうした事情もあり、レッドソックスはデバースがFAになる前に長期契約を結ぶべく、交渉を進めているが、球団側の提示額と選手側の希望額には依然として大きな開きがあることが報じられている。レッドソックスは2020年2月にスター選手のムーキー・ベッツをトレードでドジャースへ放出し、今オフは正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めにも失敗(FAでパドレスへ移籍)。スター選手の流出が相次ぐなかで、ファンからの不満の声も強まっており、なんとかデバースとの長期契約を実現させたいところだろう。

     なお、2018年のワールドシリーズ制覇を経験した選手で現在もレッドソックスに残っているのは、デバース、クリス・セール、マット・バーンズ、ライアン・ブレイジャー(元広島のブレイシア)の4人だけとなっている。

  • ダイヤモンドバックスがロンゴリアを獲得へ 1年400万ドルで合意

    2022.12.31 11:01 Saturday

     日本時間12月31日、ダイヤモンドバックスがジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていたベテラン三塁手エバン・ロンゴリアと1年400万ドル+出来高100万ドルで合意したことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者が関係者から得た情報として伝えた。ロンゴリアはジャイアンツから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄されてFAとなり、古巣レイズへの復帰にも興味を示していたが、自宅のあるアリゾナを本拠地とするダイヤモンドバックスへの移籍を選択した。

     現在37歳のロンゴリアはレイズの看板選手として2008年のメジャーデビューから2017年まで10年間活躍し、2018年以降はジャイアンツでプレー。ジャイアンツ移籍後は毎年故障者リスト入りするなど、フル稼働できないシーズンが続いており、今季は89試合に出場して打率.244、14本塁打、42打点、OPS.767と平凡な成績に終わった。2008年に新人王を受賞し、この年から3年連続でオールスター・ゲームに選出。シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇り、メジャー15年間で通算1883安打、331本塁打、1131打点をマークしている。

     ダイヤモンドバックスと1年400万ドルという格安の契約を結んだロンゴリアだが、ジャイアンツから年俸1300万ドルの来季オプションを破棄され、バイアウトの500万ドルを手にすることが決まっている。よって、ロンゴリアは最低でも900万ドル、出来高を含めれば最大1000万ドルを得ることができる。バイアウトの500万ドルを得ていたことで、年俸などの金額面よりも「自宅に近い」という環境面を重視して新天地を決めることができたのだろう。

     今季のダイヤモンドバックスは、三塁はジョシュ・ロハスの85試合、DHはケテル・マルテの37試合が最多スタメン出場だった。両ポジションとも不動のレギュラーがいるわけではなく、左打者のロハスと右打者のロンゴリアでプラトーンを組むことも可能なため、ロンゴリアには三塁手兼DHとしてレギュラークラスの出場機会が与えられることになりそうだ。

  • マーリンズがセグーラと契約合意 2年1700万ドル+オプション1年

    2022.12.30 01:12 Friday

     日本時間12月29日、マーリンズがフィリーズからオプション破棄でフリーエージェント(FA)となっていた球宴選出2度の二塁手ジーン・セグーラと2年1700万ドル+オプション1年の契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。地元紙「マイアミ・ヘラルド」のクレイグ・ミッシュ記者によると、2023年の年俸が650万ドル、2024年の年俸が850万ドルで、2025年は年俸1000万ドルのオプション(またはバイアウト200万ドル)となっているが、オプションの種類は現時点では不明だという。

     現在32歳のセグーラは、今季フィリーズで98試合に出場して打率.277、10本塁打、33打点、13盗塁、OPS.723を記録。6月に右人差し指の骨折で長期離脱した影響もあり、デビューイヤーの2012年以来10年ぶりに規定打席に届かなかった。メジャー11年間で通算1479安打、107本塁打、205盗塁の実績を誇り、ブリュワーズ時代の2013年とマリナーズ時代の2018年にオールスター・ゲーム選出。ダイヤモンドバックス時代の2016年にはリーグ最多の203安打を放っている。

     2019年までは遊撃手としての出場がほとんどだったが、2020年からは二塁がメインポジションに。ただし、マーリンズの二塁には今季オールスター・ゲーム初選出を果たした人気者ジャズ・チザムJr.がいるため、チザムJr.が他のポジションへコンバートされない限り、セグーラは二塁ではなく三塁を守ることが予想されている(チザムJr.を遊撃に移し、セグーラが二塁に入るパターンも考えられる)。ちなみに、セグーラは2020年に三塁手として24試合(うちスタメン21試合)に出場した経験がある。

     マーリンズの二遊間には、セグーラとチザムJr.のほかにジョーイ・ウェンドルとミゲル・ロハスがいるものの、この2選手は2023年シーズン終了後にFAとなる。FA市場から有力な遊撃手が消えたため、マーリンズは遊撃手の補強を必要としているチームに対してウェンドルまたはロハスのトレードを持ち掛ける可能性もありそうだ。

  • レッドソックスがクルーバーを獲得へ 1年1000万ドル+オプション

    2022.12.30 00:47 Friday

     日本時間12月29日、レッドソックスはレイズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕コリー・クルーバーと1年1000万ドル+球団オプション1年(年俸1100万ドル)の契約を結ぶことで合意に至った。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報として伝えた。レッドソックスは今オフ、ネイサン・イオバルディやリッチ・ヒルを失っており、先発投手の確保が急務に。インディアンス(現ガーディアンズ)時代に2度のサイ・ヤング賞に輝いたベテラン右腕をチームに加えることになった。

     レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるハイム・ブルームは、12月上旬の時点で「先発投手の補強が最優先」と話していた。ところが、レッドソックスは救援投手(ケンリー・ジャンセン、クリス・マーティン、ジョエリー・ロドリゲス)や野手(吉田正尚、ジャスティン・ターナー)の補強には成功したものの、先発投手の補強はなかなか実現せず。有力な先発投手がFA市場から消えていくなか、年末になってようやくクルーバーの獲得に成功した。

     現在36歳のクルーバーは2013~18年の6年間で5度の2ケタ勝利をマークし、うち4度は18勝以上を挙げるなど、メジャーを代表する好投手として活躍したが、2019年以降は故障続きで低迷。1年800万ドルでレイズに加わった今季は4年ぶりに規定投球回をクリアしたものの、31先発で164イニングを投げ、10勝10敗、防御率4.34、139奪三振と平凡な成績に終わった。年齢を考えると、ここから全盛期のようなパフォーマンスを取り戻すのは難しいと思われる。

     レッドソックスの先発陣は、現時点ではクリス・セール、ニック・ピベッタ、ギャレット・ウィットロック、クルーバー、タナー・ハウク、ジェームス・パクストンという顔ぶれ。若手のブライアン・ベヨも7人目の先発投手として控えているが、故障明けの投手やブルペンから転向する投手が大半を占め、稼働量を計算できない投手が非常に多いのが気になるところだ。

  • ブレーブスがマーフィーと契約延長! 6年7300万ドル+オプション

    2022.12.28 12:30 Wednesday

     日本時間12月28日、ブレーブスは今オフの三角トレードで獲得したばかりの正捕手ショーン・マーフィーと6年7300万ドルで契約を延長したことを発表した。2029年の球団オプション(年俸1500万ドル/バイアウトなし)が付属しており、このオプションが行使された場合、7年8800万ドルの契約となる。年俸は2023年が400万ドル、2024年が900万ドル、2025~28年の4年間はいずれも1500万ドルであることが公表されている。ブレーブスは少なくとも2028年までメジャー屈指の実力派捕手を確保することに成功した。

     現在28歳のマーフィーは、2019年にアスレチックスでメジャーデビューし、3年目の2021年にゴールドグラブ賞を受賞。4年目の今季は自己最多の148試合に出場し、打率.250、18本塁打、66打点、OPS.758をマークした。ハイレベルな守備に加え、捕手としては上位の打撃力も兼ね備えており、今オフのトレード移籍が確実になった際には、複数のチームが争奪戦を展開。最終的にはブレーブスがブリュワーズを巻き込む形で三角トレードを成立させ、獲得に成功した。

     ブレーブスは若手野手との長期契約を連発しており、すでにオースティン・ライリーと10年2億1200万ドル+オプション1年、マット・オルソンと8年1億6800万ドル+オプション1年、ロナルド・アクーニャJr.と8年1億ドル+オプション2年、マイケル・ハリス2世と8年7200万ドル+オプション2年、オジー・オルビーズと7年3500万ドル+オプション2年の契約を結んでいる。また、今季ハリス2世と新人王を争った右腕スペンサー・ストライダーとも6年7500万ドル+オプション1年で契約を延長した。

     オプションを含めると、オルビーズは2027年、アクーニャJr.は2028年、マーフィーとストライダーは2029年、オルソンは2030年、ハリス2世は2032年、ライリーは2033年まで保有権があり、ブレーブスは今後も長期的に安定してポストシーズン争いに絡むチームとなっていきそうだ。

  • メッツとコレアは交渉継続 契約成立の可能性は「55%」と地元記者

    2022.12.28 11:03 Wednesday

     メッツはカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したものの、正式契約前の身体検査で右足首の状態に不安があることが判明。代理人のスコット・ボラスを含めたコレア側との交渉を継続しているようだが、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、両者が解決策を見つけられるかどうかは不透明だという。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のマイク・プーマ記者は、メッツとコレアのあいだで契約が成立する可能性について「55%」と伝えている。

     ツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意したことが報じられた。ところが、身体検査で右足首の状態に不安があることが判明し、入団会見が急遽延期に。その後、メッツとの契約合意が報じられたものの、メッツの身体検査をパスすることもできなかった。こうした状況のなか、他球団からのオファーも届いているようだが、現時点ではコレア側はメッツとの交渉を優先しているとみられる。

     メッツとしては、事前に右足首の状態に不安があることが判明している以上、右足首の故障で長期離脱されてしまうリスクを回避したいというのが本音だろう。敏腕代理人として知られるボラスは以前、故障のリスクを抱えるJ・D・マルティネスとレッドソックスのあいだで5年1億1000万ドルの契約を成立させたことがあったが、このときはマルティネスが不安を抱えていた右足の故障で「60日以上離脱した場合」や「2年間で120日以上離脱した場合」などにレッドソックスが最後の2年分の契約を破棄できる条項が盛り込まれていた。

     よって、コレアの場合も右足首の故障で長期離脱した場合にメッツが長期契約の後半部分を破棄できるような条項を盛り込むことで双方が妥協することになるかもしれない。プーマ記者によると、コレア側は契約年数(12年)や契約総額(3億1500万ドル)を変更することには前向きではないという。メッツ側のリスクを軽減するような条項を盛り込むことで決着するのか、今後の動向が注目される。

  • パイレーツがヒルと1年800万ドルで合意 来年43歳のベテラン左腕

    2022.12.28 10:11 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、パイレーツはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた左腕リッチ・ヒルと1年800万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ベン・チェリントンGMは今月中旬にビンス・ベラスケスを獲得したあと、さらなる先発補強を目指す方針を明らかにしていたが、その通りの動きとなった。1980年3月11日生まれのヒルは、アルバート・プホルス(1980年1月16日生まれ)の引退によって現役最年長選手となっており、来年3月に43歳の誕生日を迎える。

     ヒルは今季レッドソックスで26試合に先発して124回1/3を投げ、8勝7敗、防御率4.27、109奪三振を記録。30代後半を迎えてから開花した遅咲きの選手であり、3年連続2ケタ勝利(2016~18年)を挙げたピーク時のような活躍を期待するのは酷だが、2021年にレイズとメッツで合計32試合(うち31先発)に登板して158回2/3を投げ、7勝8敗、防御率3.86、150奪三振をマークしたように、先発ローテーションの一角を担うことができるレベルの実力を現在も維持している。

     パイレーツは新加入のヒルとベラスケスのほか、23歳のロアンシー・コントレラス、26歳のミッチ・ケラー、29歳のJT・ブルベイカーの5人で先発ローテーションを形成するとみられており、ほかにも来年1月に24歳となるルイス・オルティス、来年3月に25歳となるヨハン・オビエドらが候補。さらに、有望株のクイン・プリースター(22歳)やマイク・バローズ(23歳)も控えており、今季のホセ・キンタナがそうであったように、経験豊富なヒルが彼らに与える影響力の大きさは計り知れない。

     もしヒルが前半戦で好成績を残すようであれば、今季のキンタナと同様に、トレード・デッドラインで他球団の有望株と交換することもできる。若手投手のメンターとしても、夏場を見据えたトレード要員としても、パイレーツのチーム状況にフィットする補強になったと言えるのではないだろうか。

  • レンジャーズがイオバルディと2年3400万ドルで合意 強力先発陣に

    2022.12.28 09:52 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ネイサン・イオバルディと2年3400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。3年目の契約は成績に応じたベスティング・オプション(条件を満たせばオプションが保証される)となっているほか、出来高も盛り込まれているようだ。レンジャーズは今オフ、ジェイコブ・デグロムらを獲得しており、強力な先発ローテーションが完成した。

     現在32歳のイオバルディは、今季レッドソックスで20試合に先発して109回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.87、103奪三振を記録。メジャータイ記録の1イニング5被本塁打を喫するなど一発病が目立ち、故障にも悩まされたが、与四球率1.65と安定した制球力は今季も健在だった(与四球率は3年連続で1個台)。2021年には32先発で182回1/3を投げてキャリア2度目の規定投球回をクリアし、11勝9敗、防御率3.75、195奪三振をマーク。この年は自身初のオールスター・ゲームにも選出されており、故障さえなければ先発2番手クラスの働きを期待できる投手だ。

     イオバルディはレッドソックスからのクオリファイング・オファーを拒否しており、レンジャーズは来年のドラフト指名権を喪失する。デグロムを獲得したときに、すでに2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを手放しているレンジャーズだが、イオバルディ獲得により、さらに3番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを失うことになった。

     レンジャーズは今オフ、FA市場でデグロムとアンドリュー・ヒーニー、ブレーブスとのトレードでジェイク・オドリッジを獲得し、マーティン・ペレスはクオリファイング・オファーを受諾して残留。昨オフに獲得したジョン・グレイもおり、イオバルディの加入によって、デグロム、ペレス、グレイ、イオバルディ、ヒーニー、オドリッジと強力な先発ローテーションが完成することになった。同地区のエンゼルスにとっても厄介な相手となりそうだ。

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