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  • 昨季サイ・ヤング賞のスネルがレイズの開幕投手に決定

    2019.3.7 11:00 Thursday

     日本時間3月7日、レイズのケビン・キャッシュ監督は昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネルをアストロズとの開幕戦で先発させることを発表した。レイズでは昨季まで4年連続でクリス・アーチャー(現パイレーツ)が開幕投手を務めており、スネルは自身初の大役を任されることになった。

     昨季のスネルは31試合に先発して21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークし、球団史上2人目となるサイ・ヤング賞を受賞。メジャー3年目にして初めて規定投球回をクリアしただけでなく、オールスター・ゲーム初選出、MVP投票9位など、大ブレイクの1年を過ごした。

     先日行われたサウスフロリダ大学との練習試合では、制球が定まらず1イニング持たずに2失点で降板と不本意なピッチングに終わったものの、キャッシュをはじめとした首脳陣はそれほど心配していない様子。「(現地時間)3月28日がシーズン最初の日だけど、彼はその日に投げるだろうね」とスネルに開幕投手を任せることを明言した。

     レイズは今オフ、昨季アストロズで15勝をマークしたチャーリー・モートンを獲得。スネルとモートンが先発ローテーションの二本柱となり、成長株のタイラー・グラスナウも先発ローテーション入りが有力視されている。その一方で、昨季本格的に導入した「オープナー戦法」を今季も継続する見込みであり、先発ローテーション5枠のうち、スネル、モートン、グラスナウの3枠を除く2枠は、オープナーが起用されることが予想されている。

     21勝&防御率1点台という驚異的な活躍を見せた昨季の再現を期待するのは酷かもしれないが、レイズがレッドソックス&ヤンキースの「2強」に対抗するためには、先発ローテーションの柱としてスネルが活躍することが必要不可欠である。大ブレイクの1年を経て、「エース」として迎える2019年シーズン。スネルがどのような活躍を見せてくれるか注目だ。

  • レンジャーズがリリーフ右腕・レクラークと4年間の契約延長

    2019.3.7 10:40 Thursday

     日本時間3月7日、レンジャーズは昨季途中からクローザーに抜擢されて見事な活躍を見せたホゼ・レクラークと4年契約を結んだことを発表した。昨年のスプリング・トレーニングの時点では開幕ロースター入りを争う立場にいたレクラークだが、防御率1.56という素晴らしいピッチングでシーズン後半にはクローザーに定着。その活躍を高く評価され、4年1475万ドル+オプション2年での契約延長を手にすることになった。

     「これは多くのことを意味するし、嬉しいよ。この興奮をどのように言葉にすればいいのかわからないくらいさ」と契約延長を喜んだレクラーク。今回の契約は4年1475万ドルのほか、総額1225万ドルとなる2年間のオプションが含まれているが、メジャー歴2年以上かつ年俸調停権未取得のリリーフ投手が得る契約としては史上最高額だという。

     契約の内訳は、契約ボーナス200万ドル、今季の年俸100万ドル、来季以降は2020年が年俸225万ドル、2021年が同400万ドル、2022年が同475万ドル。オプションの内訳は2023年が年俸600万ドル、2024年が同625万ドルで、バイアウト75万ドルが設定されている。

     昨季は開幕ロースター入りを果たしながらも、4月に2度のAAA級降格を経験。5月以降はメジャーに定着し、最終的には59試合に登板して2勝3敗、12セーブ、15ホールド、防御率1.56、奪三振率13.27、WHIP0.85という見事な成績を残した。また、被打率.127は150人以上の打者と対戦したリリーフ投手のなかではメジャー歴代4番目の好成績となっている。

     クリス・ウッドワード新監督は「彼は(昨季の活躍に)満足していない。彼はベストの存在になりたいと思っているんだ。私はドジャースで3年間、ケンリー・ジャンセンを見てきたけど、彼は今、そのレベルにいると思う。彼を4年間、願わくば6年間、チームに保有できることは幸運だよ」とレクラークを高く評価する。レンジャーズは少なくとも今後4年間、このドミニカ共和国出身の右腕にクローザーを任せることになりそうだ。

  • 日本時間3月6日 オープン戦の主なトピックス Part2

    2019.3.6 15:45 Wednesday

     日本時間3月6日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【カブス2-9エンゼルス】
    エンゼルスは主力打者が好調を維持している。「2番・右翼」のコール・カルフーンがソロ本塁打を含む3打数3安打1打点で打率.400、OPS1.238、「3番・中堅」のマイク・トラウトが3ランを含む3打数2安打3打点で打率.357、OPS1.328、「4番・指名打者」のアルバート・プーホルスが3打数2安打で打率.583、OPS1.560をマーク。試合はエンゼルスが1点ビハインドの3回裏にトラウトの3ランで逆転に成功し、5回裏にはカルフーンのソロ本塁打、ピーター・ボアジャスの2点タイムリー三塁打などで一挙5得点。7回裏にもロベルト・ペーニャのタイムリーで1点を追加し、カブスを9対2で破った。

    【マリナーズ7-7パドレス】
    マリナーズのイチローは「8番・指名打者」で先発出場。第1打席からレフトフライ、セカンドゴロ、レフトフライと3打席連続で凡退し、8回表の第4打席で代打を送られてベンチに退いた。これでオープン戦は打率.125、OPS.301となり、なかなかアピールできない状況が続いている。試合はフランシスコ・メヒアとマニュエル・マーゴの連続アーチなどでパドレスが主導権を握ったものの、マリナーズもドミンゴ・サンタナの2ラン、ジェイク・フレイリーの2点タイムリー二塁打などで反撃。9回表にはマリナーズが逆転し、7対6とリードを奪ったが、その裏、パドレスはオーウェン・ミラーに同点ソロが飛び出し、7対7で引き分けとなった。

    【ダイヤモンドバックス3-5ロイヤルズ】
    3対5とダイヤモンドバックスが2点のビハインドを背負った6回裏に、平野佳寿がオープン戦初登板。ウンベルト・アルテアーガとテランス・ゴアをショートゴロ、ホルヘ・ソレアーをサードへのファウルフライに打ち取り、わずか7球で三者凡退に抑える見事なピッチングを見せた。試合はダイヤモンドバックスが初回にジェイク・ラムのタイムリー二塁打で先制したものの、直後にロイヤルズが3点を奪って逆転に成功。3対3の同点で迎えた3回裏にクリス・オーウィングスのタイムリー二塁打などで2点を勝ち越したロイヤルズが5対3で勝利した。

  • 日本時間3月6日 オープン戦の主なトピックス Part1

    2019.3.6 14:35 Wednesday

     日本時間3月6日、メジャーリーグではオープン戦15試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【パイレーツ10-4オリオールズ】
    パイレーツの先発ローテーションの一角を担うクリス・アーチャーが今年のオープン戦初登板。初回先頭のエリック・ヤングJr.をストレートの四球で歩かせてしまったものの、後続を三者連続三振に抑え、2回裏一死まで四者連続三振をマークした。その後は打者2人を2球で打ち取り、2回4奪三振無失点。上々のオープン戦初登板となった。試合はオリオールズに逆転を許した直後の5回表にパイレーツ打線がつながり、JBシャックとジョシュ・ベルのホームランなどで一挙5得点。その後も長打攻勢で得点を追加し、パイレーツが10対4でオリオールズを破った。

    【ブレーブス1-5ヤンキース】
    「2番・右翼」で先発出場したヤンキースのアーロン・ジャッジは、4回裏の第2打席でライトへの二塁打を放つと、5回裏の第3打席ではオープン戦3本目のホームランとなる勝ち越し3ラン。3打数2安打3打点の活躍を見せ、オープン戦は打率.462、OPS1.885と好調を維持している。試合は4回表にヨハン・カマルゴのタイムリーでブレーブスが先制したものの、5回裏にヤンキースがトロイ・トゥロウィツキーの犠牲フライとジャッジの3ランで逆転に成功。7回裏には暴投の間にダメ押しの1点を追加し、ヤンキースが5対1で勝利を収めた。

    【カージナルス1-2xフィリーズ】
    カージナルス投手陣が奪三振ショーを展開。先発のジャック・フラハティが七者連続三振を含む4回9奪三振無失点の快投を見せると、3番手のジョーダン・ヒックスは103マイルの速球を武器に、1イニング4奪三振をマークした。一方のフィリーズ投手陣も好投を続け、試合は0対0のまま終盤に突入。7回裏にフィリーズがショーン・ロドリゲスの犠牲フライで先制すると、8回表にカージナルスはマックス・シュロックのタイムリーで同点とし、最後は9回裏にマルキン・カネーロのタイムリーでフィリーズがサヨナラ勝ちを収めた。

  • Rソックス外野トリオ 外野3ポジションGG賞独占を目指す

    2019.3.6 12:30 Wednesday

     メジャーリーグの歴史上、外野3ポジションのゴールドグラブ賞を独占したチームは存在しない。しかし、今季のレッドソックスはそれを実現する可能性を秘めている。左翼アンドリュー・ベニンテンディ、中堅ジャッキー・ブラッドリーJr.、右翼ムーキー・ベッツの外野トリオとなってから3年目。本塁打キャッチ、右中間や左中間のダイビングキャッチ、各塁への好返球など様々な好プレイを見せる外野トリオは史上初の快挙を目指している。

     昨年、レッドソックスの外野トリオは「史上初の快挙」を成し遂げるまであと一歩に迫った。右翼のベッツは3年連続のゴールドグラブ賞に輝き、中堅のブラッドリーJr.はようやく初受賞。左翼のベニンテンディはファイナリストの1人となった。

     外野トリオによるゴールドグラブ賞独占について、ベッツは「史上初のことを成し遂げるのはいつでも特別なことだよ。僕たちはそれを成し遂げることのできるメンバーだと思う。実際、昨年はあと一歩のところまでいったんだからね。今季も協力し合って良い守備ができれば、またチャンスはあると思っている」と語る。ベニンテンディも「まだ成し遂げられていないの?独占できたら本当に素晴らしいね。僕たちはそれを目指しているよ」と意欲を口にした。

     ゴールドグラブ賞は同じ選手が連続で受賞する傾向があり、3年連続受賞中のベッツはもちろん、昨年初受賞したブラッドリーJr.にも今後は票が集まりやすくなることが予想される。よって、「外野3ポジション独占」を成し遂げるためのカギはベニンテンディが握っていることになる。

     ベニンテンディのライバルとなるのがアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)だ。ゴードンは左翼手としてゴールドグラブ賞を6度受賞。昨年も守備防御点+18をマークしており、30代半ばを迎えた現在も守備力に衰えは見られない。また、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークは左翼が狭く、左翼手の守備力が過小評価される傾向にある。このあたりもベニンテンディが越えなければならないハードルとなるだろう。

     アレックス・コーラ監督は「あの外野陣は我々の大きなアドバンテージだよ」と外野トリオの守備力への全幅の信頼を口にする。指揮官や投手陣が全幅の信頼を置く外野トリオは、史上初の快挙を成し遂げることができるのか。史上初の快挙を目指す外野トリオの今季の活躍に期待したい。

  • ロイヤルズに大きな痛手 ペレスのトミー・ジョン手術が決定

    2019.3.6 12:00 Wednesday

     「トミー・ジョン手術が必要」との診断を受けた右肘の状態について、大谷翔平の同手術を担当したニール・エラトラシュ医師にセカンド・オピニオンを求めたサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)だったが、診断の結果は変わらなかった。右肘の内側側副靭帯が部分断裂しており、日本時間3月7日にトミー・ジョン手術を受けることが決定。2019年シーズンを全休することが確定した。

     ロイヤルズは通常、トミー・ジョン手術を受けた選手に対して14ヶ月後の戦列復帰を許可している。しかし、ペレスは投手ではなく捕手であるため、14ヶ月未満での戦列復帰が可能であると見られている。手術とリハビリがすべて計画通りにスムーズに進めば、ペレスは2020年の開幕戦で戦列復帰を果たすことになるだろう。なお、攻守の要であるペレスを失ったロイヤルズは、代役を外部から補強するのではなく、現有戦力のキャム・ギャラガーとメイブリス・ビローリアの2人で今季を乗り切る方針を明らかにしている。

     デイトン・ムーアGMは「我々には幸運にも2人の若手捕手がいる。ギャラガーは捕球能力に長けた選手であり、彼が正捕手として試合をコントロールしてくれることを期待している。また、ビローリアも打撃型の捕手ではあるけれど肩が強く、バックアップ役として十分な戦力だと思う」と語り、2人の若手捕手への期待を示した。

     また、ムーアはオフシーズンの間に捕手の補強を模索していたことも明らかにしたが、不動の正捕手としてペレスが君臨していたこともあり、出場機会を欲する捕手たちはロイヤルズとの契約を望まなかったという。ペレスの離脱により、その状況は変化したものの、ロイヤルズが獲得を目指した捕手たちはすでに他球団と契約。これも外部からの補強を行わない理由の1つとなっているようだ。

     2017年のゴールドグラブ賞受賞者であるマーティン・マルドナードがまだフリーエージェント市場に残っており、ペレスを失ったロイヤルズが獲得に乗り出す可能性も取り沙汰されているが、ムーアの言葉から判断する限りでは、今季のロイヤルズはキャラガーとビローリアの2人に「扇の要」を任せることになりそうだ。

  • ツインズ・サノーが故障離脱 戦列復帰は5月の予定

    2019.3.6 11:45 Wednesday

     右足のアキレス腱付近の状態が思わしくないミゲル・サノーについて、ツインズは治療に専念させる決断をした。本格的な練習を再開できるのは4月中旬の見込みであり、チーフ・ベースボール・オフィサーのデレク・フォルビーは、サノーの戦列復帰は5月になるのが現実的であるとの見解を示している。フォルビーは「彼は素晴らしい冬を過ごしていた。故障が再発してしまったのは本当に残念だよ」と無念そうに話していた。

     今季はサノーにとって巻き返しを図るシーズンとなるはずだった。昨季は故障と不振の影響で自己最少となる71試合の出場にとどまり、打率.199、13本塁打、41打点、OPS.679、266打席で115三振と自己最悪のシーズンに。それだけに、今季にかける思いは強く、ロッコ・バルデリ新監督が「彼は素晴らしい冬を過ごして春季キャンプにやってきた。身体の状態はとても良さそうだったし、力強い動きをしていた」と絶賛するほどだった。しかし、ここにきて1月にドミニカ共和国で痛めた右足の故障が再発。開幕まで1ヶ月を切ったこの時期に離脱を余儀なくされた。

     ツインズはサノーの離脱により、新戦力のユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスを当分の間は正三塁手として起用する方針だ。ゴンザレスは三塁の経験が内野4ポジションでは最も少なく、キャリア通算で93試合(うち先発出場は62試合)だけ。しかし、今春のオープン戦では先発出場3試合のうち2試合で三塁手として出場するなど、すでに準備を開始している。

     また、ゴンザレスが正三塁手として起用されることに伴い、ウィリアンス・アストゥディーヨ、ジェイク・ケイブ、エイレ・アドリアンザらによるロースター枠争いが激しさを増している。サノー復帰までの間、チーム内で激しい競争が繰り広げられ、結果として戦力の底上げに繋がるのであれば、サノーの離脱は文字通りの「怪我の功名」と言えるのではないだろうか。

  • ヤンキース・セベリーノが右肩炎症で離脱 代役候補は?

    2019.3.6 11:15 Wednesday

     新たなシーズンに向けて戦力補強を施し、開幕ロースターの形が見え始めたとしても、故障者の発生によりプランの変更を強いられるのはよくあることだ。ヤンキースはすでに開幕投手に指名されているルイス・セベリーノが右肩の炎症により少なくとも2週間は投げられないことになり、開幕に間に合うかどうか怪しくなってきた。昨季19勝をマークしたエース右腕の穴を、ヤンキースはいかに埋めるのだろうか。

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、セベリーノが予定通りに開幕投手を務める可能性は「極めて低い」と発言。2015年から2017年まで3年連続で開幕投手を務めた田中将大に、その座が巡ってくる可能性が出てきた。また、セベリーノ不在の間、先発ローテーションの1枠を代役で埋める必要がある。フリーエージェント市場にはダラス・カイケル、ジオ・ゴンザレス、エドウィン・ジャクソンといった先発投手が残っているが、予算を考えるとカイケル獲得は現実的ではなく、外部から代役を補強する場合はゴンザレスないしジャクソンが有力な候補となるだろう。

     外部からの補強ではなく、内部の戦力で穴埋めを行う場合、ドミンゴ・ヘルマン、ジョナサン・ロアイシガ、ルイス・セッサ、チャンス・アダムスといった投手たちが候補となる。このなかでは昨季14試合に先発し、シーズン通算で奪三振率10.72をマークしたヘルマンが最有力候補と言えるだろう。昨季は不調だったものの、マイナーで2016年に13勝1敗、2017年に15勝5敗の好成績をマークしているアダムスも面白い存在だ。

     レギュラーシーズン最初の19日間のうち4日間がオフであることを考えると、この期間を先発4人で回すことも可能である。ただし、田中、ジェームス・パクストン、J.A.ハップ、CCサバシアという顔ぶれの先発投手陣は年齢や故障リスクの面でそれぞれが不安を抱えており、シーズン序盤からフル稼働させるのはなるべく避けたいところだろう。ブライアン・キャッシュマンGMがどのような判断をするのか注目だ。

  • ダルビッシュ所属のカブス 開幕投手はレスターに決定

    2019.3.5 14:00 Tuesday

     日本時間3月5日、カブスのジョー・マドン監督はエース左腕のジョン・レスターと短い会話を交わした。そのなかで今季の開幕投手を務めることを打診し、レスターはそれを快く引き受けたという。「彼は(開幕投手を)引き受けてくれたよ」と指揮官は笑顔で話した。

     レスターが今季の開幕投手に指名されたことは、決してサプライズではない。すでに3度のワールドシリーズ制覇を経験しているほか、オールスター・ゲーム選出5度、開幕投手7度の輝かしい実績を誇り、昨季はリーグ最多タイの18勝をマーク。むしろ、最有力候補が順当に指名されたと言えるだろう。

     カブスの先発ローテーションには開幕投手経験者が多数名を連ねており、コール・ハメルズはキャリアで4度、ダルビッシュ有とホゼ・キンターナはそれぞれ1度、開幕投手を務めている。残りの1人、カイル・ヘンドリックスも2016年にナ・リーグの最優秀防御率に輝いた好投手だ。しかし、そのなかでもやはり「エース」と呼ぶに相応しいのはレスターであり、指揮官が開幕投手に指名したのは当然だ。

     レスターはこれで3年連続、カブス移籍後は4度目の開幕投手となる。また、レッドソックス時代にも4度の開幕投手を経験している。カブスの投手が4度以上の開幕投手を務めるのは、1908年以降ではレスターが10人目。なお、球団記録はファーガソン・ジェンキンスによる7度となっている。

     レスターは「開幕投手を務めるのは簡単な仕事ではない」と語る。開幕戦はメディアによるインタビューが多く、スタジアムは満員で、試合前には様々なセレモニーが行われる。普段とは違うルーティンで臨まざるを得ないのだ。「1年で一番大変な先発登板だよ」とレスター。しかし、「何度も開幕投手を経験させてもらえているのは幸運だし、大きな名誉だよ」と喜びも口にする。「チームが好スタートを切れるかどうかは、自分の肩にかかっているんだ」と語るレスターが、自身8度目の開幕戦でどのようなピッチングを見せるのか注目だ。

  • なぜ好投手・カイケルはまだ契約が決まらないのか?

    2019.3.5 13:30 Tuesday

     アストロズで過ごした7シーズンで200イニングを3度クリアし、2015年にサイ・ヤング賞を受賞するなど、通算防御率3.66の好成績をマークしたダラス・カイケルが、まだフリーエージェント市場で売れ残っている。それどころか、カイケル獲得を狙うチームの具体的な話すら聞こえてこない状況なのだ。なぜこのような状況に陥ってしまったのか。ESPNのバスター・オルニーが分析している。

     オルニーは自身の記事のなかで、カイケルの契約が決まらない状況を分析。そのうえで、レギュラーシーズン開幕が迫っている状況のなかで、カイケル自身が希望する契約を手に入れることは難しいと結論付けた。

     もし10年前であれば、カイケルは総額1億5000万ドル程度の6年契約を得られたであろう、とオルニーは指摘する。しかし、現代のメジャーリーグは、長期大型契約を避ける傾向にあり、30代の選手となればその傾向はさらに顕著となる。また、現代のメジャーリーグは威力のある速球を武器とする本格派投手を高く評価する傾向にあり、技巧派のカイケルはそれに当てはまらない。要するに、カイケルは毎年コンスタントに成績を残しながらも、年齢や投手タイプの面で「時代に合わない投手」となってしまっているのだ。

     オルニーがカイケルの比較対象として挙げたのが、今オフ、ヤンキースと再契約を結んだJ.A.ハップだ。ハップはヤンキースと2年3400万ドル+オプション1年という条件で再契約を結んだ。オルニーは、ハップが契約を決めた時点であれば、カイケルも同様の契約を手に入れられたはず、と指摘する。しかし、カイケルはそれ以上の契約を望み、それに応える球団は現れなかった。

     すでに各球団はオフの補強をほぼ終えており、カイケルに複数年の大型契約をオファーする予算は残っていないと見られる。カイケルが今季プレイしたいのであれば、相場を下回る短期契約を受け入れるしかないだろう。窮地に立たされたカイケルがどのような決断をするのか注目だ。

  • ドジャース・カーショウ 9年連続開幕投手は絶望的か

    2019.3.5 12:25 Tuesday

     ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、エース左腕のクレイトン・カーショウが開幕に間に合わない見込みであることを明らかにした。カーショウは左肩の炎症に悩まされており、まだ本格的な投球練習を開始できていない。ドジャースは昨季まで8年連続でカーショウが開幕戦の先発マウンドに立っていたものの、2010年のビセンテ・パディーヤ以来9年ぶりに、カーショウ以外の投手が開幕投手を務めることになりそうだ。

     ロバーツは「彼は正しい方向に向かっていると思う」とカーショウの現状について話しつつも、「彼の準備が整ったときが、彼が試合で投げるときだよ」とカーショウが開幕投手を務める可能性については言葉を濁した。当初は9年連続の開幕投手を目指して調整を行っていたカーショウだが、その計画を変更する可能性が高まっている。9年連続の開幕投手は「赤信号」に近い「黄信号」といった状態だ。

     ただし、カーショウのコンディションは着実に快方に向かっており、日本時間3月5日にはキャッチボールを行った。「彼が投げるところは見ていないけど、グラウンドで話したときには状態は良さそうだったよ」とロバーツ。カーショウはチーム全体練習が休みの明日にも、再びキャッチボールを行う予定となっている。

     また、ロバーツはカーショウの復帰時期がいつになっても、自軍には十分な先発投手の層の厚さがあると自信を持っている。ウォーカー・ビューラー、リッチ・ヒル、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、前田健太、ロス・ストリップリングの5人が開幕ローテーションを形成し、元有望株のフリオ・ウリアスも控えている。なお、ウリアスには投球イニング数の制限が設けられる見込みであり、8月以降の戦いを見据えながら起用していくことになるようだ。

     「一番大切なのは、カーショウが精神的にも身体的にも万全の状態で戻ってくることだよ」とロバーツ。指揮官の期待に応えるべく、球界を代表する左腕は復帰に向けて調整を続けていく。

  • 日本時間3月4日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.4 17:50 Monday

     日本時間3月4日、メジャーリーグではオープン戦17試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【タイガース1-7ヤンキース】
    ヤンキースの田中将大が今年のオープン戦初登板。初回、先頭のダズ・キャメロンにいきなり三塁打を浴びたものの、二者連続三振と外野フライでピンチを切り抜け、2回表と3回表は打たせて取るピッチングでいずれも三者凡退に抑えた。結局、三塁打のあとは九者連続で打ち取り、3回1安打無失点の見事なピッチング。上々のオープン戦初登板となった。試合は両軍の合計8得点がいずれも本塁打から生まれる展開に。ヤンキースはブレット・ガードナー(2発)、アーロン・ジャッジ(2発)、ゲーリー・サンチェス、イサイアー・ギリアムと合計6本のホームランが飛び出す一発攻勢で、タイガースに7対1で快勝した。

    【ホワイトソックス4-13カブス】
    カブスのダルビッシュ有がオープン戦2度目の登板に臨んだ。前回登板では制球面の不安を露呈したものの、この日はそれをしっかり修正し、終始危なげのないピッチングを展開。初回一死からヨアン・モンカダにストレートの四球を与えたが、2イニングを投げて許した走者はこの1人だけだった(2回無安打無失点)。試合は2回裏にカブス打線が爆発し、クリス・ブライアントの3ラン、デービッド・ボーティとイアン・ハップのタイムリー二塁打などで大量8得点。その後、ホワイトソックスが一発攻勢で反撃に出たものの、カブスが13対4で大勝した。

    【レンジャーズ3-6ドジャース】
    ドジャースの前田健太がオープン戦2度目の先発。初回、1番のハンター・ペンスをストレートの四球で歩かせると、ウィリー・カルフーンのヒットで無死一・三塁のピンチを背負い、ノマー・マザーラの内野ゴロ、マット・デービッドソンの2ランであっという間に3点を失った。しかし、その後は立ち直り、1回表二死から2回表二死まで三者連続三振。2回2安打3失点という内容でマウンドを降りた。初回に前田が3点を失ったドジャースは、2回裏に1点を返すと、続く3回裏にはアレックス・ベルドゥーゴのタイムリー二塁打などで4点を奪って逆転に成功。6回裏にはオマー・エステベスにソロ本塁打が飛び出し、レンジャーズに6対3で逆転勝利を収めている。

  • ロッキーズ 主砲・アレナードの2番起用を検討か

    2019.3.4 12:50 Monday

     ロッキーズのバド・ブラック監督によると、ロッキーズは今季、主砲のノーラン・アレナードを2番打者として起用することを検討しているようだ。アレナードの打席数を増やし、チームの勝利につなげる狙いがあるという。レギュラーシーズン開幕までのオープン戦期間中に「2番・アレナード」をテストし、最終的な決断を下す見込みだ。

     オープン戦に入ってから2番打者としての起用が続いているアレナードは「チームの勝利を手助けするためなら何でもするよ」と語り、2番を打つことに前向きな姿勢を示した。すでに2番起用について指揮官との話し合いを行っており、2番に慣れるために、オープン戦では2番打者としての起用が続いているという。

     「もう少しだけ時間がかかるかな。まだ(2番に)慣れていないけど、(2番を打つのは)悪いことではない。多くの強打者が2番を打っているし、監督は僕の後ろに3番打者が控えることで、僕に打ちやすいボールが来ることを期待しているみたいだね」とアレナード。これまで、キャリア通算で23試合(先発出場は22試合)しか2番打者の経験がないアレナードだが、経験の少なさはさほど問題にはならないだろう。

     アレナードが2番に入ることにより、ブラックは左打者と右打者が交互に並ぶ「ジグザグ打線」を組むことができる。指揮官は1番から順にチャーリー・ブラックモン(左)、アレナード(右)、ダニエル・マーフィー(左)、トレバー・ストーリー(右)、デービッド・ダール(左)、イアン・デズモンド(右)というオーダーを思い描いているようだ。

     昨季のナ・リーグでは、3番打者が合計10856打席、4番打者が合計10609打席だったのに対して、2番打者は11103打席。アレナードが2番を打てば、昨季3度目の本塁打王に輝いた強打者により多くの打席が巡ってくるのは確実だ。それは、試合終盤の重要な場面でアレナードに打順が回ってくる可能性が上昇することを意味する。

     「2番・アレナード」が見事にハマれば、伝統的に強力なロッキーズ打線は、さらに破壊力を増すことになりそうだ。

  • Rソックス・コーラ監督 クローザー決定を急がない方針

    2019.3.4 12:10 Monday

     クレイグ・キンブレルの退団により、レッドソックスのクローザーを誰が務めるのかということに大きな注目が集まっている。しかし、アレックス・コーラ監督はクローザーの決定を急ぐつもりはないようだ。指揮官は各投手のオープン戦でのパフォーマンスを見て、ミーティングを重ね、レギュラーシーズン開幕日までにクローザーを誰に任せるのか、あるいは複数の投手を使い分けるのかを決定する方針だという。

     コーラは「クローザー候補が誰なのか、ということは把握しているよ。クローザーについてのプランは、レギュラーシーズン開幕日にわかるだろう。まだオープン戦は(全体を9イニングとすれば)3イニングか4イニングくらいしか消化していないからね。現時点で言えることはこれくらいだよ」と語り、自身の構想について多くを語らなかった。

     もし、レッドソックスが誰か1人にクローザーを任せるとすれば、マット・バーンズが最有力候補と見られている。3年連続で62試合以上に登板し、防御率と奪三振率を毎年向上させているバーンズは、昨年のポストシーズンでも10試合で防御率1.04の好投を披露。指揮官が信頼を置くリリーフ右腕だ。

     もう1人の有力候補と見られるライアン・ブレイシアは、右足小指の感染症により調整が遅れている。指揮官は開幕には間に合うと想定しているようだが、バーンズに後れを取っているのは否定できない。

     ほかには、タイラー・ソーンバーグ、ヒース・ヘンブリー、ブランドン・ワークマンらも候補となる。また、ブルペンでの起用が有力視され、クローザー候補に挙げる声もあるナックルボーラーのスティーブン・ライトは、左膝の故障の影響により調整が遅れている。

     「試合終盤にアウトを取ることのできる投手は揃っている」と自軍のブルペンに自信を見せるコーラ。クローザーの座の行方も気になるところだが、指揮官が「みんなが健康かつ準備が整った状態で開幕を迎えられるのがベストだね」と語るように、まずは各投手が万全の状態で開幕を迎えることが最優先だろう。

  • レンジャーズがツインズからグラニット外野手を獲得

    2019.3.4 11:15 Monday

     日本時間3月4日、レンジャーズはマイナーの右腕、ゼイビアー・ムーアをツインズへ放出し、外野手のザック・グラニットを獲得するトレードが成立したことを発表した。グラニットは、ツインズがマーウィン・ゴンザレスと正式に契約を結んだ際にDFAとなり、40人枠から外されていた。また、レンジャーズはグラニットの枠を用意するために、左肩の手術を受けてリハビリを続けている外野手のスコット・ハイネマンを60日間の故障者リストに登録している。

     現在26歳のグラニットは、2013年のドラフトでツインズから14巡目指名を受けてプロ入りし、2017年7月にメジャーデビュー。この年は40試合に出場して打率.237、1本塁打、13打点、2盗塁、OPS.611をマークし、9三振に対して12四球というアプローチの良さが光った。しかし、昨季は利き腕ではない右肩の故障に悩まされ、メジャーでの出場機会はなし。AAA級でも68試合の出場にとどまり、打率.211、0本塁打、4打点、9盗塁、OPS.527と不本意なシーズンを過ごした。今年のオープン戦では、ここまで5打数ノーヒットに終わっている。

     2016年にAA級で56盗塁をマークしているように、スピードが魅力の外野手であり、マイナーでは主にセンターを守ってきた。また、マイナーでは年間69三振が自己最多とコンタクト能力の高さも魅力であり、故障が癒えてメジャーのレベルに適応できれば、俊足巧打の外野手として面白い存在になりそうだ。

     一方、ツインズへ移籍することになったムーアは、その後まもなくインターナショナル・ボーナスプール・マネー75万ドルとの交換で、オリオールズへ移籍することが決定している。ムーアは2017年のドラフトでレンジャーズから16巡目指名を受けた20歳のリリーフ右腕であり、マイナーでは2シーズンで通算25試合に登板し、0勝1敗、2セーブ、防御率5.35という成績を残している。

  • 2015年サイ・ヤング賞左腕 カイケルの動向は?

    2019.3.4 10:55 Monday

     3月に突入し、レギュラーシーズン開幕が数週間後に迫るなか、2015年にア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたダラス・カイケルがまだフリーエージェント市場に残ったままとなっている。複数年の大型契約を模索しながらも、ここまでなかなか自身の市場が発達しないカイケル。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドは、カイケルを獲得する可能性があるチームとしてパドレス、ブレーブス、アストロズの名前を挙げている。

     今オフのフリーエージェント市場において、カイケルはパトリック・コービンと並ぶトップクラスの先発左腕として注目を集めるはずだった。ところが、コービンが早々にナショナルズと6年1億4000万ドルの契約を結んだのと対照的に、カイケルには具体的な契約交渉の話すら出ず、いまだ市場に残ったまま。調整期間を考えると、開幕から先発ローテーションの一角としてフル稼働するためには、そろそろタイムリミットが迫っている。

     マニー・マチャドの獲得に成功したパドレスは、数年後の黄金期到来に向けて着々と準備を進めているが、パドレスが抱える多数のプロスペクトたちがメジャーに到達するにはもう少し時間がかかる見込み。それまでの「つなぎ役」として、あるいは今後メジャーに上がってくるプロスペクトたちの「生きた手本」として、カイケル獲得を目指すのは決して悪い選択ではないだろう。

     ブレーブスは、同地区ライバルのフィリーズがド派手な戦力補強を展開していることもあり、地区連覇に向けて補強の必要性を感じていてもおかしくない。スプリング・トレーニングでは、先発ローテーションの一角を担うマイク・フォルティネビッチが肘、ケビン・ゴースマンが肩の状態に不安を抱えており、そうしたチーム事情にもカイケルはフィットする存在だ。しかし、両投手の状態はそれほど深刻ではなく、ブレーブスがカイケル獲得に動く可能性は低いとする声もある。

     カイケルが昨季まで在籍したアストロズも、獲得候補の1つではあるものの、その可能性は低いと見られる。ただし、カイケルの実力をどのチームよりも理解しているのはアストロズであり、先発3番手以降が万全とは言えない状況であることを考えると、短期契約での再契約を目指す可能性はゼロではないだろう。

  • 日本時間3月3日 オープン戦の主なトピックス

    2019.3.3 15:30 Sunday

     日本時間3月3日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【マリナーズ0-8ロイヤルズ】
    マリナーズの菊池雄星がオープン戦2度目の登板に臨んだ。ロイヤルズ打線を相手に最初の2イニングはいずれも三者凡退に抑えたものの、3回裏はヒットと死球で一死一・二塁のピンチを背負い、ビリー・ハミルトンのタイムリー二塁打とウィット・メリーフィールドの内野ゴロで2失点。3回2安打2失点という内容でマウンドを降りた。マリナーズ打線はロイヤルズの6投手の前にわずか7安打に封じられ、無得点。「7番・右翼」で先発出場したイチローも2打数ノーヒットに終わった。試合は8対0でロイヤルズが完勝。菊池にはオープン戦初黒星が記録された。

    【ジャイアンツ6-7パドレス】
    10年3億ドルの大型契約でパドレスに加入したマニー・マチャドが「2番・三塁」でオープン戦初出場。初回の第1打席はセカンドフライに終わったが、2回裏の第2打席では四球を選び、1打数ノーヒット1四球で新天地デビュー戦を終えた。試合はパドレスが2回裏にハンター・レンフローのタイムリーで1対1の同点に追い付き、さらにイアン・キンズラーの3点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。その後、両軍が点を取り合ったものの、パドレスが最後までリードを守り抜き、7対6でジャイアンツを破った。

    【ヤンキース7-8パイレーツ】
    昨年、脳内出血で倒れたダニー・ファークアー(当時ホワイトソックス、現ヤンキース)が4回裏から2番手としてマウンドへ。一死一・二塁のピンチでケビン・クレイマーにタイムリーを浴び、味方のエラーも絡んで同点とされ、さらにスティーブン・バロンにもタイムリーを浴びて逆転を許してしまったものの、メジャー復帰に向けて大きな一歩を踏み出した。試合はファークアーの炎上により逆転を許したヤンキースが最終回に3点を奪って追い上げたが、残念ながら一歩及ばず。パイレーツが8対7で逃げ切った。

  • 「大物FAドミノ」 次に動くのは最強守護神・キンブレルか

    2019.3.3 14:20 Sunday

     2月後半以降、マニー・マチャド、ブライス・ハーパーと次々に大物フリーエージェント選手が契約先を決めている。その「大物FAドミノ」において、次に契約を決めると目されているのがメジャー最強のクローザー、クレイグ・キンブレルだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールやジョン・ヘイマンによると、ナショナルズ、ブレーブス、そしてフィリーズのナ・リーグ東部地区3球団がキンブレル獲得に興味を示しているようだ。

     ローゼンタールは、ナショナルズがキンブレルに対して長期契約をオファーする可能性があることを伝えている。ヘイマンも同様に、ナショナルズがキンブレル獲得を目指していることを伝えており、総額8000万~1億ドル前後の5~6年契約を希望していると見られるキンブレルに対して、どのようなオファーが提示されるのか注目が集まっている。ナショナルズはすでにショーン・ドゥーリトル、カイル・ベアクロー、トレバー・ローゼンタールとクローザー経験のあるリリーバーを3枚抱えているが、キンブレルが加わればさらに強固なブルペンが完成することになる。

     また、ローゼンタールは、クローザー候補のA.J.ミンターが肩のコンディションに不安を抱えているブレーブスがキンブレル獲得に乗り出す可能性があることを指摘。ただし、キンブレルの古巣であるブレーブスは、短期契約での獲得を望んでいるようだ。とはいえ、同地区ライバルのフィリーズやメッツが大型補強を展開し、戦力の大幅アップに成功したことを考えると、それに対抗せざるを得ないブレーブスは方針を転換する可能性もある。

     さらに、ヘイマンはフィリーズがハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えたことにより、キンブレル獲得が可能であることを指摘。昨年のポストシーズンで不甲斐ないパフォーマンスに終始したとはいえ、レッドソックスでの3年間で108セーブ、防御率2.44をマークしたように球界有数のクローザーであることに変わりはなく、本気でワールドシリーズ制覇を目指すチーム作りを続けているフィリーズがキンブレル獲得に乗り出す可能性は否定できないだろう。

  • エンゼルス トラウト契約延長に最低10年3億5000万ドルを準備か

    2019.3.3 13:50 Sunday

     マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドル、ブライス・ハーパーがフィリーズと13年3億3000万ドルの巨額契約を結ぶなか、エンゼルスは球界最高の選手に史上最高額の契約をオファーする準備があるようだ。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、エンゼルスはマイク・トラウトとの契約延長に際し、「少なくとも」10年3億5000万ドルの超大型契約をオファーすることを検討しているという。この契約が実現すれば、総額と年平均額の両方で史上最高額を更新することになる。

     日本時間3月3日、フィリーズはハーパーとの契約成立を正式に発表。総額3億3000万ドルの契約は、2014年にジャンカルロ・スタントン(現ヤンキース)がマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルを上回り、史上最高額の契約となった。しかし、この記録は近い将来に更新されることが確実視されている。エンゼルスとトラウトの契約延長交渉が控えているからだ。

     もちろん、エンゼルスが実際に10年3億5000万ドルのオファーを提示するかどうか、またはトラウトがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではない。現在、トラウトはエンゼルスと2020年までの6年1億4450万ドルの契約を結んでおり、もし10年間の契約延長が実現すれば、2021年から2030年まで、つまりトラウトが38歳となるシーズンまで契約が延長されることになる。

     また、トラウトがエンゼルスとの契約延長を拒否してフリーエージェントとなった場合、トラウトは今オフのハーパーやマチャドより3歳年上の29歳でフリーエージェント市場に出ることになるが、圧倒的な実績を考えると、総額4億ドルまたは年平均4000万ドルを超える契約を手にすることは間違いないだろう。なお、フィリーズはハーパーとの契約を年平均2600万ドルほどに抑えており、2年後にトラウト獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されている。

     ハーパーとマチャドの争奪戦が決着し、今後はエンゼルスとトラウトの契約延長交渉の行方に大きな注目が集まることになりそうだ。

  • ロイヤルズの正捕手・ペレス トミー・ジョン手術で今季絶望か

    2019.3.2 12:25 Saturday

     MLBネットワークのジョン・ヘイマンが報じたところによると、ロイヤルズの正捕手であるサルバドール・ペレスは医師から右肘のトミー・ジョン手術が必要であるとの勧告を受け、来週にも手術を受ける見込みだという。ロイヤルズによると、ペレスは大谷翔平(エンゼルス)のトミー・ジョン手術を担当したニール・エラトラシュ医師にセカンド・オピニオンを求める予定だが、ネッド・ヨスト監督もペレスがトミー・ジョン手術を受ける可能性が高いことを認めており、今季のロイヤルズは攻守の要となるペレスを欠いてシーズンを戦うことになりそうだ。

     ヨストは右肘の靱帯に部分断裂が見つかったペレスについて、「まずはセカンド・オピニオンを求める。決断を下すのはそれからだ」と慎重な姿勢を崩さなかったものの、トミー・ジョン手術を受ける可能性が高いことを認めている。一方、トレーナーのニック・ケニーはペレスが靭帯の部分断裂を抱えたままプレイする可能性があることに言及しつつも、「あらゆる選択肢を考慮して、次のステップを決定したい」とこちらもトミー・ジョン手術の可能性を否定しなかった。

     オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞受賞5度の実績を誇るペレスの穴を埋めるのは簡単なことではなく、ペレスの離脱はロイヤルズにとって大きな痛手となる。現在、ロイヤルズの40人枠にはペレス以外に2人の捕手(キャム・ギャラガーとメイブリス・ビローリア)が登録されているが、彼らではペレスの穴を埋めることはできないだろう。2017年のゴールドグラブ賞受賞者であり、まだフリーエージェント市場に残っているマーティン・マルドナードの獲得に動く可能性も取り沙汰されている。

     野手がトミー・ジョン手術を受ける場合、投手よりも早く戦列に復帰できるのが一般的であり、たとえば2014年6月にトミー・ジョン手術を受けたマット・ウィータース(現カージナルス)は、12ヶ月後の2015年6月に戦列復帰を果たした。よって、ペレスが今のタイミングでトミー・ジョン手術を決断すれば、2019年シーズンを全休し、2020年シーズンの開幕から復帰できることになる。近日中にも最終的な決断が下される見込みであり、その動向には大きな注目が集まることになりそうだ。

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