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  • ストローマンとゴーズマンの残留により田中の価値が上昇?

    2020.11.12 09:50 Thursday

     メジャーリーグは日本時間11月12日にクオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕が同オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を受諾して残留することを選択した。よって、フリーエージェント市場から2人の先発投手が消えることになり、メジャーリーグ公式サイトは「両右腕の残留によって田中将大の価値が上昇する」「田中はフリーエージェント市場で2番目に優秀な先発投手だ」と伝えている。

     移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」が公開したフリーエージェント選手ランキングによると、先発投手ではトレバー・バウアーが1位、ストローマンが6位、ゴーズマンが9位、田中が10位にランクイン。ストローマンとゴーズマンの両右腕が残留を選択したことにより、田中はバウアーに次ぐ2番手の存在となった。

     今季の田中は開幕前に打球が頭部に直撃するアクシデントがあったものの、10試合に先発して48イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.56、44奪三振と例年通りの安定したパフォーマンスを披露。メジャーリーグ公式サイトは「田中は7年間で通算防御率3.74を記録し、ポストシーズンの通算10先発でも防御率3.33をマークしている」と紹介している。

     また、同サイトは田中が新人時代の2014年に右肘の内側側副靭帯を部分断裂したことにも言及。しかし、「トミー・ジョン手術を回避し、その後も肘に関連した問題には悩まされていない」と述べ、フリーエージェントで契約を結ぶ際に大きな問題にはならないとの見通しを示した。

     前出のランキングでは、田中に次ぐ11位にジェイク・オドリッジ、19位にホゼ・キンターナ、22位にジェームス・パクストン、23位にタイワン・ウォーカー、24位にギャレット・リチャーズ、31位にコリー・クルーバー、33位にチャーリー・モートンといった先発投手がランクイン。各球団は田中とこれらの投手を見比べながら、先発投手の補強を行うことになる。

  • ブレーブスが右腕・トムリンと再契約 年俸100万ドルの1年契約

    2020.11.12 09:20 Thursday

     ブレーブスは日本時間11月12日、自軍からフリーエージェントとなった右腕ジョシュ・トムリンと1年契約を結んだことを発表した。現地の報道によると、2021年シーズンの年俸は100万ドルで、2022年シーズンの契約は球団側に選択権のあるオプション(年俸125万ドルまたはバイアウト25万ドル)となっている。制球力抜群のベテラン右腕は、来季も先発とリリーフを兼任するスイングマンとしてブレーブス投手陣をサポートすることになりそうだ。

     インディアンス時代に2ケタ勝利3度の実績があるトムリンだが、2018年は32試合(うち9先発)に登板して2勝5敗、防御率6.14と絶不調。同年オフにフリーエージェントとなり、ブリュワーズとマイナー契約を結んだものの、開幕ロースター入りできずに解雇され、直後にブレーブスとマイナー契約を結んでメジャー昇格を果たした。

     2019年は自己最多の51試合(うち1先発)に登板して2勝1敗2セーブ、7ホールド、防御率3.74と持ち味を発揮。今季は先発陣に故障者が続出した影響で8月後半から9月上旬にかけて先発ローテーションの一角を担い、17試合(うち5先発)に登板して39回2/3を投げ、2勝2敗、1ホールド、防御率4.76、36奪三振をマークした。

     最大の武器は通算与四球率1.31という安定した制球力で、今季の与四球率1.82でさえキャリアで3番目に悪い数字だった。安定した制球力を維持する一方、今季は自己ベストの奪三振率8.17を記録。キャリアを通して被本塁打が多いという欠点はあるものの、ブレーブスは来季もトムリンが戦力になると判断したようだ。

     トムリンはインディアンスで9年、ブレーブスで2年プレーしており、来季がメジャー12年目のシーズンとなる。通算成績は251試合(うち150先発)に登板して65勝56敗2セーブ、8ホールド、防御率4.69、699奪三振となっている。

  • サイ・ヤング賞 アは三冠ビーバー、ナは防御率1位バウアー

    2020.11.12 08:50 Thursday

     日本時間11月12日、サイ・ヤング賞の受賞者が「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはシェーン・ビーバー(インディアンス)、ナショナル・リーグはトレバー・バウアー(レッズ)が選出された。満票受賞となったビーバーは、1972年のゲイロード・ペリー、2007年のCC・サバシア、2008年のクリフ・リー、2014年と2017年のコリー・クルーバーに次いで球団史上5人目(6度目)の受賞。一方のバウアーは球団史上初の受賞となった。

     ビーバーは12試合に先発して8勝1敗、防御率1.63、122奪三振の好成績をマーク。勝利・防御率・奪三振で両リーグ1位(勝利は1位タイ)の成績を残し、メジャー全体の投手三冠王は2006年のヨハン・サンタナ以来14年ぶりの快挙となった。

     開幕から62回1/3を投げたところでシーズン100奪三振に到達し、歴代最速記録を更新。また、今季登板した全12試合で8個以上の三振を奪い、開幕から12試合連続8奪三振以上は歴代2位の快記録となった(歴代1位は2000年のランディ・ジョンソンが記録した15試合)。

     満票受賞は2014年のクレイトン・カーショウ以来6年ぶり、ア・リーグでは2011年のジャスティン・バーランダー以来9年ぶり、インディアンスの投手としては初の快挙。210ポイントのビーバーに次いで、2位票18を獲得した前田健太(ツインズ)が92ポイントで2位となり、51ポイントの柳賢振(ブルージェイズ)が3位、50ポイントのゲリット・コール(ヤンキース)が4位、46ポイントのダラス・カイケル(ホワイトソックス)が5位にランクインした。

     バウアーは11試合に先発して5勝4敗ながら防御率1.73、100奪三振をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得。ナ・リーグで唯一の防御率1点台を記録し、WHIP(0.79)、被打率(.159)、完封(2)などの部門でもリーグ1位の成績を残した。

     特にシーズン終盤のピッチングは素晴らしく、最終4先発で29イニング(平均7イニング以上)を投げ、防御率1.24、39奪三振をマーク。シーズン最終登板となった9月23日のブリュワーズ戦は中3日でマウンドに上がり、8回4安打1失点、12奪三振という圧巻のピッチングを披露した。

     バウアーは1位票27を獲得し、合計201ポイント。1位票3のダルビッシュ有(カブス)が123ポイントで2位となり、ジェイコブ・デグロム(メッツ)が89ポイントで3位、ディネルソン・ラメット(パドレス)が57ポイントで4位、マックス・フリード(ブレーブス)が15ポイントで5位にランクインした。

  • QO返答期限 ストローマンとゴーズマンは受諾して残留

    2020.11.12 07:30 Thursday

     日本時間11月12日午前7時、クオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕は同オファーを受諾して年俸1890万ドルの1年契約での残留が決定した。一方、トレバー・バウアー、J・T・リアルミュート、DJ・レメイヒュー、ジョージ・スプリンガーの4選手は同オファーを拒否。この4選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償と喪失が発生する。

     2017年に13勝9敗、防御率3.09の好成績をマークするなどブルージェイズのエース格として活躍してきたストローマンは、2019年7月下旬にトレードでメッツに加入。今季は左ふくらはぎの故障で出遅れ、フリーエージェントになるための要件(サービスタイム6年)を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を表明し、1試合も登板しなかった。自身のTwitterでクオリファイング・オファーを受諾してメッツに残留することを表明。現在29歳とまだ若いため、来季好成績を残して好条件での複数年契約を目指す。

     来年1月に30歳の誕生日を迎えるゴーズマンはジャイアンツ残留が決定。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドがゴーズマンのクオリファイング・オファー受諾を伝えた。今季は速球とスプリッターのコンビネーションが効果的に機能し、規定投球回には1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92の好成績をマーク。複数年契約を得られる可能性もあったが、「厳冬」が予想される今オフは年俸1890万ドルの1年契約で残留し、来オフに改めて市場に出るのが得策と判断したようだ。ただし、ジャイアンツと契約を延長する可能性も残されている。

     バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4選手は1年1890万ドル以上の好条件を市場で得られることが確実なため、クオリファイング・オファーを拒否。返答期限までの期間中も他球団との交渉は可能だったが、同オファーを正式に拒否したことにより、いよいよ本格的に争奪戦がスタートする。

  • いよいよ明日!サイ・ヤング賞が日本時間12日午前8時から発表

    2020.11.11 13:39 Wednesday

     投手に贈られる最高の栄誉、サイ・ヤング賞の受賞者がいよいよ日本時間11月12日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでにファイナリストの顔ぶれは発表されており、アメリカン・リーグはシェーン・ビーバー(インディアンス)、前田健太(ツインズ)、柳賢振(ブルージェイズ)、ナショナル・リーグはトレバー・バウアー(レッズ)、ダルビッシュ有(カブス)、ジェイコブ・デグロム(メッツ)という顔ぶれ。特にナ・リーグは僅差の争いになることが予想され、大きな注目が集まっている。

     前田がファイナリストに名を連ねたア・リーグは、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手三冠」に輝いたビーバーの満票受賞が決定的だ。メジャー全体の三冠王は2006年のヨハン・サンタナ(ツインズ)以来14年ぶりの快挙。もちろん、この年のサンタナも満票でサイ・ヤング賞を受賞している。

     前田は規定投球回以上の投手としては1900年以降で歴代2位となるWHIP0.75を記録。2000年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)が記録した0.74にはわずかに及ばなかったが、1913年のウォルター・ジョンソン(セネタース)が記録した0.78を上回る素晴らしい数字だった。成績は柳より優れているため、2位にランクインすることが有力視される。

     ビーバーの満票受賞が確実なア・リーグに対し、ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いは大混戦だ。最多奪三振のタイトルを獲得したデグロムの3年連続受賞は難しいと見られているが、対戦相手の打線の質を根拠としてデグロムこそ受賞に相応しいと主張する記者もいる。1試合の平均得点がメジャー12位までのチームとデグロムは6度対戦したが、ライバルのバウアーは1度、ダルビッシュも2度しか対戦していないのだ。

     とはいえ、現実的にはバウアーとダルビッシュの一騎打ちになると見られる。バウアーは防御率(1.73)、WHIP(0.79)、被打率(.159)、完封(2)などの部門でリーグ1位の数字をマーク。奪三振(100)と奪三振率(12.33)もデグロムに次ぐ2位の好成績だ。シーズン最終登板では中3日で12個の三振を奪い、8回4安打1失点という見事なピッチングを見せた。リーグ唯一の防御率1点台という数字はもちろん、シーズン終盤の快投も投票者に強烈なインパクトを与えたに違いない。

     一方、最多勝のタイトルを手にしたダルビッシュは、FanGraphs版のWAR(3.0)でリーグ1位の数字をマークしており、「実質的な投球内容はバウアーを上回っている」との声がある。奪三振(93)や奪三振率(11.01)ではデグロムやバウアーの後塵を拝しているが、与四球が少ないため、奪三振と与四球の比率(6.64)は両者よりも優秀。守備や運の要素を排除して算出する疑似防御率FIP(2.23)でもリーグ1位の数字を残している。

     バウアーが優勢との声も聞こえるが、最終的には投票者がどの項目を重視するかという「好み」の問題になるだろう。すでに受賞者をめぐって様々な議論が行われているが、結果発表後も激しい論争が巻き起こることは間違いなさそうだ。

  • クオリファイング・オファーの返答期限は日本時間12日午前7時

    2020.11.11 11:31 Wednesday

     今オフはトレバー・バウアー(レッズ)、J・T・リアルミュート(フィリーズ)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、マーカス・ストローマン(メッツ)、ケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の6人がクオリファイング・オファーを提示された。その返答期限が現地時間11月11日午後5時(日本時間11月12日午前7時)に迫っている。同オファーの金額は年俸上位125選手の平均によって決定され、今オフは同オファーを受諾した場合、年俸1890万ドルの1年契約で残留することになる。

     クオリファイング・オファーを拒否した選手が他球団と契約した場合、その選手を失ったチームにはドラフト指名権の補償、その選手を獲得したチームにはドラフト指名権の喪失が発生する。2012年の制度開始以降、昨オフまでに90人のフリーエージェント選手が同オファーを提示されたが、受諾したのは8人だけ。そのうち2人は昨オフのホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)とジェイク・オドリッジ(ツインズ)である。

     今オフは、バウアー、リアルミュート、レメイヒュー、スプリンガーの4人については同オファーの拒否が確実視されている(バウアーはすでに拒否を表明)。開幕を故障者リストで迎えたあと、フリーエージェントになる条件を満たした時点でオプトアウト(出場辞退)を選択したストローマンは、これまでの実績を考えれば1890万ドルという年俸は割高のように思われるが、まだ29歳という若さを武器に同オファーを拒否して市場に出ることが有力視される。

     決断が最も注目されるのはゴーズマンだ。2017年の11勝がキャリアハイ、200イニング以上は1度もなし、通算防御率4点台という投手に年俸1890万ドルはかなりの好条件のように思われるが、今季は規定投球回に1アウト分だけ届かなかったものの、防御率3.62、奪三振率11.92と自己ベスト級の好成績をマーク。すでに複数の球団が獲得に興味を示しており、複数年契約を得るチャンスでもある。

     受諾の可能性があるのはゴーズマンだけという状況だが、各選手は返答期限までにどのような答えを出すのだろうか。そして、同オファーの返答期限を過ぎれば、いよいよ本格的にフリーエージェント市場での争奪戦が幕を開ける。

  • 左腕・レイと再契約のブルージェイズ さらなる先発補強を目指す

    2020.11.11 10:47 Wednesday

     ブルージェイズは今オフの移籍市場におけるメジャー最初のフリーエージェント契約としてロビー・レイと1年800万ドルで再契約を結んだ。すでに先発ローテーションの頭数は揃っているが、ロス・アトキンスGMによると、さらなる先発投手の補強を行う可能性があるようだ。また、中堅手や遊撃手の補強に動く可能性も取り沙汰されており、今オフのブルージェイズは最も積極的な補強を展開するチームの1つになると見られている。

     ブルージェイズは現時点で抱えている大型契約が少なく、主力選手の大半は安価な若手選手であるため、補強に使える予算を多く残している。先発ローテーションは現時点で柳賢振(リュ・ヒョンジン)、レイ、有望株ネイト・ピアソン、タナー・ロアーク、ロス・ストリップリングと頭数が揃っているものの、さらなるグレードアップに動く可能性があるようだ。

     アトキンスとマーク・シャパイロ球団社長はインディアンス時代にトレバー・バウアーとの接点があるものの、ブルージェイズはバウアーよりもジェイク・オドリッジや田中将大といった「手頃な」フリーエージェント選手に手を出す可能性が高いと見られている。クオリファイング・オファーの諾否次第ではケビン・ゴーズマンとマーカス・ストローマンも獲得候補になるだろう。

     また、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブルージェイズは中堅手の獲得を目指しており、ジョージ・スプリンガーやジャッキー・ブラッドリーJr.がそのターゲットになっているという。さらに、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは、ブルージェイズがフランシスコ・リンドーア(インディアンス)をトレードで獲得する可能性があることを指摘している。

     遊撃手補強については、リンドーア獲得の噂がある一方で、「カナディアン・ベースボール・ネットワーク」のボブ・エリオットはブルージェイズがアンドレルトン・シモンズの獲得に興味を示していることを伝えている。いずれにしても、ブルージェイズがさらなる上位進出に向けて積極的な戦力補強を行うつもりであることは間違いなさそうだ。

  • メッツの新オーナーが大型補強を予告 ロハス監督は続投濃厚

    2020.11.11 10:16 Wednesday

     メッツの大ファンとして育ち、愛するチームの新オーナーに就任したスティーブ・コーエンは、日本時間11月11日に会見を行い、「大型マーケットのチームのように振る舞う」こと、要するに大型補強を行う予定であることを明らかにした。また、「3~5年のうちにワールドシリーズで勝てなければ落胆するだろう」と具体的な目標にも言及。フロントオフィスの人員には大規模な入れ替えが行われているが、ルイス・ロハス監督は来季も続投濃厚であることも明らかになった。

     コーエンは事前に明らかにしていた計画通り、前GMのサンディ・アルダーソンを球団社長に起用。アルダーソンの下でフロントオフィスの再編を進めており、ブロディ・バンワグネンGMら主要メンバーがチームを去ることになった。コーエンは資金を「酔っぱらった船乗りのように」使うことは否定したものの、「大型マーケットのチームのように」補強を行うことを明言。新型コロナウイルスの影響により他球団がペイロールを縮小することが予想されるなか、潤沢な資金を持つ自軍が優位に立てると考えているようだ。

     メッツは捕手、先発投手、ブルペンを中心に数多くの補強ポイントを抱えており、J・T・リアルミュートやトレバー・バウアー、ジョージ・スプリンガーといったフリーエージェント市場の注目株のほか、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)などトレード移籍が有力視されるスター選手の獲得にも動くことが予想されている。

     また、就任1年目のシーズンを26勝34敗という成績で終えたロハスは来季も続投することが濃厚となった。アルダーソンは「私の予想では、ロハスは2021年シーズンもメッツの指揮を執るだろう」と話している。ただし、アルダーソンによると、続投することが100%決定したわけではないという。新たにGM(ないし編成本部長)に就任する人物が監督の交代を望んだ場合、新監督を迎える可能性があるからだ。

  • インディアンス 30球団時代で5度目のMVP&CY賞独占なるか

    2020.11.11 09:34 Wednesday

     メジャーリーグの歴史上、MVP、サイ・ヤング賞、新人王の3つを独占したチームは存在しない。今季も3つを独占するチームが誕生しないのは確定している。しかし、インディアンスにはMVPとサイ・ヤング賞の2つを獲得するチャンスが残されている。MVPはホゼ・ラミレス、サイ・ヤング賞はシェーン・ビーバーがファイナリストに名を連ねているからだ。もしインディアンスがこの2つの賞を獲得すれば、30球団時代(1998年以降)では5度目の快挙となる。

     今季のアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞は、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手三冠」に輝いたビーバーの満票受賞が確実視されている。よって、インディアンスが1998年以降5度目の快挙を成し遂げられるかどうかはMVPの行方次第ということになる。

     ア・リーグMVPのファイナリストは、ラミレス、ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)の3名。いずれも好成績を残し、所属チームのポストシーズン進出に大きく貢献したが、受賞確実と言えるほどの決定打がなく、受賞者を予想するのは難しい。

     レイズ(当時デビルレイズ)とダイヤモンドバックスの誕生により30球団制となった1998年以降、MVPとサイ・ヤング賞の2つを獲得したのは、ジャスティン・バーランダーがダブル受賞した2011年タイガースとクレイトン・カーショウがダブル受賞した2014年ドジャースを除くと以下の4チームだけである。

    2002年アスレチックス
    ミゲル・テハーダ(MVP)、バリー・ジート(サイ・ヤング賞)

    2005年カージナルス
    アルバート・プーホルス(MVP)、クリス・カーペンター(サイ・ヤング賞)

    2006年ツインズ
    ジャスティン・モーノー(MVP)、ヨハン・サンタナ(サイ・ヤング賞)

    2013年タイガース
    ミゲル・カブレラ(MVP)、マックス・シャーザー(サイ・ヤング賞)

     なお、MVP、サイ・ヤング賞、新人王の3つのうち2つを獲得し、残り1つが2位だった例は過去に9チーム存在する。そのうち2チームはサイ・ヤング賞を受賞した投手がMVP投票で2位となっているため、それを除外すると過去に7チームだけだ。

     前出の2013年タイガースもそのうちの1チームで、新人王投票でホゼ・イグレシアスが2位。昨季のアストロズもバーランダーがサイ・ヤング賞、ヨルダン・アルバレスが新人王を受賞したものの、アレックス・ブレグマンがMVP投票で惜しくも2位に終わり、史上初の快挙達成はならなかった。

  • 最優秀監督賞 アはキャッシュ、ナはマティングリーが受賞

    2020.11.11 08:55 Wednesday

     日本時間11月11日、2020年シーズンの最優秀監督賞の受賞者が「MLBネットワーク」の番組内で発表され、アメリカン・リーグはケビン・キャッシュ(レイズ)、ナショナル・リーグはドン・マティングリー(マーリンズ)が選出された。両者とも初受賞。レイズからは2008年と2011年に受賞したジョー・マドン(現エンゼルス監督)に次いで2人目(3度目)、マーリンズからは2003年のジャック・マッキーンと2006年のジョー・ジラルディ(現フィリーズ監督)に次いで3人目となった。

     現在42歳のキャッシュは今季がレイズの監督に就任して6年目のシーズン。過去2年間はファイナリストに名を連ねながらも、いずれも3位に終わっていたが、スター不在のチームをリーグ最高勝率(40勝20敗)に導いたことが高く評価され、嬉しい初受賞となった。

     オープナー戦法など球界の常識にとらわれない戦い方で知られるレイズは、今季もキャッシュの下で持てる戦力を最大限に活用。60試合制の短縮シーズンにもかかわらず、59通りのスタメンを組み、史上最多タイとなる12人の投手がセーブを記録した。状況に応じて選手を使い分け、リーグ最高勝率という結果を残したキャッシュの采配は高く評価されている。

     キャッシュは1位票22、2位票5、3位票1で合計126ポイントを獲得。1位票5のリック・レンテリア(ホワイトソックス)が2位、1位票2のチャーリー・モントーヨ(ブルージェイズ)が3位となり、4位のボブ・メルビン(アスレチックス)にも1票だけ1位票が投じられた。

     一方、現在59歳のマティングリーは今季がマーリンズの監督に就任して5年目のシーズン。ドジャースの監督時代(2011~15年)には3度の地区優勝(2013年から3年連続)を成し遂げているが、これまで3位以内に入ったのは1度だけ(2013年に2位)だった。現役時代の1985年にア・リーグMVPを受賞しており、MVPと最優秀監督賞を受賞するのはフランク・ロビンソン、ドン・ベイラー、ジョー・トーレ、カーク・ギブソンに次ぐ史上5人目の快挙となった。

     今季のマーリンズは戦前の予想を覆して31勝29敗でナ・リーグ東部地区2位となり、2003年以来17年ぶりのポストシーズン進出を達成。開幕直後に新型コロナウイルスのクラスターが発生して18選手が陽性となり、ロースターの大幅な入れ替えを強いられたが、それを乗り越えて予想外の快進撃を続けた。

     マティングリーは1位票20、2位票8で合計124ポイントを獲得。1位票6のジェイス・ティングラー(パドレス)が2位となり、3位のデービッド・ロス(カブス)、4位のブライアン・スニッカー(ブレーブス)、5位のデーブ・ロバーツ(ドジャース)、7位のクレイグ・カウンセル(ブリュワーズ)にも1位票が1票ずつ投じられた。

  • 2020年シーズンの最優秀監督賞 日本時間11日午前8時から発表

    2020.11.10 12:45 Tuesday

     全米野球記者協会の投票によって決定する最優秀監督賞の受賞者が日本時間11月11日午前8時から「MLBネットワーク」の番組内で発表される。すでに各リーグのファイナリスト3名(投票の上位3名)は発表されており、アメリカン・リーグはケビン・キャッシュ(レイズ)、チャーリー・モントーヨ(ブルージェイズ)、リック・レンテリア(ホワイトソックス)、ナショナル・リーグはドン・マティングリー(マーリンズ)、デービッド・ロス(カブス)、ジェイス・ティングラー(パドレス)が名を連ねた。

     キャッシュは3年連続のファイナリスト入り。過去2年はいずれも3位にとどまっており、ジョー・マドンに次いで球団史上2人目となる受賞を目指す。ワールドシリーズ第6戦で先発のブレイク・スネルを降板させた継投には批判が集まっているものの、スター不在のレイズをリーグ最高勝率へ導いた手腕は見事。ア・リーグ最優秀監督賞の最有力候補と言えるだろう。

     モントーヨは3年連続で負け越していたブルージェイズを4年ぶりのポストシーズン進出に導いた手腕を評価された。プエルトリコ出身の監督が最優秀監督賞を受賞すれば史上初の快挙となる。レンテリアはホワイトソックスを12年ぶりのポストシーズン進出に導いてファイナリストに名を連ねたが、シーズン終了後に解任。トニー・ラルーサが新監督に就任することが決定している。

     ナ・リーグでは前年105敗から新型コロナウイルスのクラスター発生を乗り越えてポストシーズン進出を果たしたマーリンズのマティングリーに注目。18選手がコロナ陽性となり、ロースターの大幅な入れ替えを強いられて61人もの選手を起用したが、2003年以来17年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げた。マーリンズでは過去にジャック・マッキーンとジョー・ジラルディが最優秀監督賞を受賞している。

     ロスは就任1年目で地区優勝を達成。選手の兄貴分としてリーダーシップを発揮し、チームを見事にまとめ上げた。ティングラーも就任1年目から見事な手腕を発揮。10年ぶりのシーズン勝ち越しだけでなく、14年ぶりのポストシーズン進出も達成し、ファイナリストに名を連ねた。

  • レイズからFAのベテラン右腕・モートンに8~10球団が興味

    2020.11.10 11:45 Tuesday

     今オフのフリーエージェント市場において最も注目を集めている投手はトレバー・バウアーだが、多くの球団の視線はバウアー以外の投手にも注がれている。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から聞いた話によると、少なくとも8~10球団がベテラン右腕チャーリー・モートンの獲得に興味を示しているようだ。モートンは日本時間10月31日にレイズから来季の契約オプション(年俸1500万ドル)を破棄されてフリーエージェントとなった。

     まもなく37歳の誕生日を迎えるモートンは、自宅から本拠地まで通えるレイズとの再契約が第1希望であると見られる。しかし、レイズが1000万ドルを超える年俸をオファーする可能性は低く、今季防御率6点台だったロビー・レイが年俸800万ドルでブルージェイズと再契約したことを考えると、モートンの価格はレイズの手が届かないところまで高騰する可能性がある。そうなれば他球団にも獲得のチャンスはあるだろう。

     レイズから再契約のオファーがない場合、現役引退という選択をする可能性があることを示唆していたモートンだが、37歳という年齢もあり、現役を続行する場合は1年契約(2022年の契約オプションが付く可能性も)となることが確実視される。各球団のフロントからは「レイズを離れるのであれば、高額で短期間の契約を得られるだろう」「レイが800万ドルで契約したのだからモートンはそれ以上の契約を得られる」との声も聞こえる。

     モートンはレイズ移籍1年目の昨季、自己最多の16勝をマークし、今季は9試合に先発して2勝2敗、防御率4.74を記録。ポストシーズンでは3勝を挙げ、チームの12年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。プレー環境を優先して金額が安くてもレイズ残留を選ぶのか、他球団からの高額オファーを受け入れるのか、あるいは現役引退という選択をするのか。ベテラン右腕の決断には大きな注目が集まりそうだ。

  • メッツはスプリンガーを最優先で獲得すべき NY紙の記者が主張

    2020.11.10 10:45 Tuesday

     大富豪のスティーブ・コーエンが新オーナーに就任したことにより、今オフのメッツは大型補強を行うことが予想されている。フリーエージェント市場でJ・T・リアルミュート、トレード市場でインディアンスのフランシスコ・リンドーアの獲得を狙うのではないかと言われているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、リアルミュートとリンドーアよりもアストロズからフリーエージェントとなったジョージ・スプリンガーの獲得を優先すべきと考えているようだ。

     シャーマンは「スプリンガーは中堅手と右打者が必要というメッツの事情にフィットする」と指摘し、さらに「スプリンガーはバーニー・ウィリアムス(元ヤンキースの名中堅手)と似ているところがたくさんある」とスプリンガー獲得をプッシュする。パワーと忍耐力を兼ね備えた打撃、ポストシーズンでの勝負強さ、安定した守備力、俊足にもかかわらず盗塁が得意ではない点など、数多くの共通点を列挙。メジャー最初の7年間のWAR(Baseball-Reference版)もウィリアムスが24.4、スプリンガーが24.5と酷似している。

     メッツは2011年途中にカルロス・ベルトランをトレードで放出したあと、正中堅手を固定できずに苦しんでいる。2014年にフアン・ラガレスがゴールドグラブ賞を受賞したものの、故障もあって活躍は長続きせず、直近2シーズンはブランドン・ニモが中堅のレギュラー格となっているが、本来は両翼向きの選手だ。

     スプリンガーを獲得すれば、中堅の穴が埋まるだけでなく、人員過多となる両翼の外野手をトレード要員としてリンドーアの獲得に動くこともできる。インディアンスは外野手の貧打に苦しんでおり、ニモやドミニク・スミスをリンドーアの対価に含めれば、インディアンスの補強ポイントにも合致する。

     また、シャーマンはメッツのトップターゲットと見られるリアルミュートについて、これまでの出場試合数の多さや今季終盤に故障欠場があったことなどを理由に、獲得への懸念を表明している。豊富な補強資金を抱えるメッツは、今オフの補強の目玉としていったい誰を選ぶのだろうか。

  • ブルージェイズが中堅手の補強を目指す スプリンガーらが候補

    2020.11.10 10:15 Tuesday

     「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ブルージェイズは今オフ、中堅手の補強を目指しているようだ。ヘイマンが入手した情報によると、ブルージェイズの補強リストにはジョージ・スプリンガーとジャッキー・ブラッドリーJr.の名前があるという。アストロズからのクオリファイング・オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を拒否することが確実視されているスプリンガーには多くの球団が興味を示しているが、ブルージェイズは中堅手の補強を実現することができるのだろうか。

     今季のブルージェイズは左翼ルルデス・グリエルJr.、中堅ランドール・グリチック、右翼テオスカー・ヘルナンデスがオフェンス面で期待以上の働きを見せ、3人合計で39本塁打、OPS.862をマーク。外野トリオの打撃力はチームの強みの1つとなっていた。しかし、Statcastが算出する守備指標OAA(Outs Above Average)では3人揃ってマイナスの数値を記録。同指標が+1のスプリンガーや+7のブラッドリーJr.の獲得に成功すれば、オフェンス面のみならずディフェンス面でも戦力アップを期待できる。

     守備力ではブラッドリーJr.に軍配が上がるものの、やはり戦力として魅力的なのはスプリンガーだろう。2017年に34本塁打、2019年に39本塁打を放ち、今季も51試合で14本塁打、OPS.899を記録。ポストシーズンでの通算本塁打は今季の4本を加えて19本となり、歴代4位タイにランクインしている。スプリンガーの獲得に成功すれば、ブルージェイズの若くてパワフルな打線はさらにパワーアップする。

     なお、ブルージェイズがスプリンガーまたはブラッドリーJr.を獲得した場合、正中堅手のグリチックが右翼へ移ることが予想されている。この場合、今季ブレイクした正右翼手のヘルナンデスはフルタイムの指名打者として起用され、打撃に専念することになりそうだ。

  • サイ・ヤング賞有力候補のバウアー 他球団への移籍が濃厚か

    2020.11.10 09:45 Tuesday

     トレバー・バウアーは今季、最優秀防御率のタイトルを獲得してサイ・ヤング賞の受賞を有力視されるなど見事な活躍を見せ、レッズの2013年以来7年ぶりとなるポストシーズン進出に大きく貢献した。レッズとバウアーはお互いに再契約に興味を示していることが報じられていたが、コロナ禍の財政事情によりレッズはバウアーを失う可能性が高まっているようだ。

     「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、2019年7月末にインディアンスからトレードでバウアーを獲得したとき、レッズは「バウアーがチームに在籍する1年半のあいだに少なくとも1度はポストシーズンに進出し、増加した収入を用いてバウアーとの再契約にトライする」という計画を立てていたという。

     ところが、バウアーの活躍もあってポストシーズン進出という目標は達成したものの、チームの躍進によって収入を増やすという目論見は大はずれ。新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年シーズンは無観客開催となり、レッズはバウアーとの再契約に必要な増収を得られなかった。

     バウアーは年俸3000万ドル前後の大型契約を狙っていると見られており、レッズがバウアーを満足させられるだけのオファーを提示できる可能性は低い。バウアーは代理人のレイチェル・ルーバを通してすでにレッズからのクオリファイング・オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を拒否する意向を示しており、同オファーの拒否後、バウアーを引き留めるだけの財政的な余裕はレッズにはないと見られる。

     バウアーが総額5000万ドル以上の契約を他球団と結んだ場合、レッズは来年のドラフトで1巡目と戦力均衡ラウンドAのあいだに補償指名権を得ることができる。総額が5000万ドルに満たなかった場合は、戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を得る。例年通りの状況であればバウアーが総額5000万ドル以上の契約を得るのは確実だが、今オフはバウアーが高額年俸の1年契約を選択し、レッズは高順位の補償指名権を得られない可能性もありそうだ。

  • 新人王発表 アはルイス、ナはウィリアムスが受賞

    2020.11.10 08:45 Tuesday

     日本時間11月10日、全米野球記者協会によって選出される新人王の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはカイル・ルイス(マリナーズ)、ナショナル・リーグはデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)が選出された。マリナーズの新人王は1984年のアルビン・デービス、2000年の佐々木主浩、2001年のイチローに次いで4人目。一方、ブリュワーズの新人王は1992年のパット・リスタッチ、2007年のライアン・ブラウンに次いで3人目となった。

     25歳のルイスはメジャー2年目の今季、58試合に出場して打率.262、11本塁打、28打点、5盗塁、OPS.801をマーク。37得点、34四球、90塁打、出塁率.364は新人メジャー1位、58試合と11本塁打は同1位タイの好成績で、28打点、長打率.437、OPS.801は同2位、54安打は同2位タイ、打率.262は同3位と各部門で新人ランキングの上位に名を連ねた。

     打率、本塁打、得点、四球の4部門でチーム1位となったが、この4部門でチーム1位の成績を残した新人は1987年のマーク・マグワイア(アスレチックス)以来。9月14日(現地時間)のアスレチックス戦の初回にド派手な本塁打キャッチを披露し、ラモン・ラウレアーノのグランドスラムを阻止するなど、打撃面のみならず守備面でも見事な活躍を見せた。

     ルイスは投票者30人全員から1位票を獲得し、150ポイントで満票受賞。ア・リーグでは史上12人目の快挙となった。27人から2位票を獲得したルイス・ロバート(ホワイトソックス)が83ポイントで2位、11人から3位票を獲得したクリスチャン・ハビアー(アストロズ)が11ポイントで3位にランクインした。

     26歳のウィリアムスはメジャー2年目の今季、22試合に登板して27イニングを投げ、4勝1敗9ホールド、防御率0.33、53奪三振(奪三振率17.67)、被打率.090、WHIP0.63と驚異的な成績をマーク。リリーバーの受賞は2011年のクレイグ・キンブレル(ブレーブス)以来、クローザーではないリリーバーの受賞は1999年のスコット・ウィリアムソン(レッズ)以来、0セーブのリリーバーの受賞は史上初の快挙となった。

     ウィリアムスは今季対戦した打者の過半数(53%)を三振に仕留めているが、その武器となったのが魔球・チェンジアップ。ウィリアムスはこのボールで相手打者を62打数2安打(被打率.062)に抑え、実に41個もの三振を奪った。

     ウィリアムスは30人中14人からの1位票を含む95ポイントを獲得。1位票を9票獲得したアレック・ボーム(フィリーズ)と6票獲得したジェイク・クロネンワース(パドレス)が74ポイントで2位タイとなり、1位票の残り1票は11ポイントで4位のトニー・ゴンソリン(ドジャース)が獲得した。

  • マリナーズ 来季は先発投手の上限を170イニング前後に設定か

    2020.11.9 16:00 Monday

     ジェリー・ディポートGMによると、来季のマリナーズは先発投手の投球回数の上限を170イニング前後とする可能性が高いようだ。今季のマリナーズはシーズンを通して先発6人制を採用したが、これがリーグ2位タイのクオリティ・スタート25度という結果につながったため、来季も先発6人制を維持する方針だという。ただし、ディポートは先発6人制を維持するためには先発投手が不足していると考えており、今オフは課題のブルペンだけでなく先発投手の補強にも動く予定であることを明らかにした。

     今季のマリナーズは60試合で25度のクオリティ・スタートを記録。これはアストロズと同数で、インディアンス(37度)に次ぐリーグ2位タイの好成績だった。メジャー全体でもインディアンス、カブス(30度)、ロッキーズ(28度)、レッズ(26度)に次ぐ5位タイにランクイン。先発防御率4.41はリーグ7位に過ぎなかったが、球団フロントは先発6人制に一定の手応えを感じている。

     162試合制のシーズンでは先発投手1人あたりの先発登板数は27試合前後となるため、マリナーズから200イニング以上を投げる投手が出る可能性は極めて低い。27試合で平均6イニングを投げれば162イニングとなるため、投球回数の上限は170イニング前後になると見込んでいる。2019年にはエース左腕のマルコ・ゴンザレスが203イニングを投げていたが、来季これが再現される可能性は低い。

     現在マリナーズにはゴンザレス、菊池雄星、ジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダン、ニック・マーガビシャス、エルジェイ・ニューサムと6人の先発投手がいるものの、シーズンを通して先発6人制を維持するには心許ない顔ぶれと言わざるを得ない。ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、エマーソン・ハンコックといった有望株も控えているが、メジャーの戦力として計算するには時期尚早だろう。

     よって、ディポートは課題のブルペンの補強と並行して先発投手の補強も必要であると考えており、タイワン・ウォーカーやジェイク・オドリッジ、場合によっては田中将大なども獲得候補に浮上するだろう。メジャーでの実績がある先発投手を最低でも1人、可能ならば2人はチームに加えておきたいところだ。

  • トレード市場の注目株 パイレーツの先発右腕・マスグローブ

    2020.11.9 15:00 Monday

     今オフのトレード市場においてジョー・マスグローブ(パイレーツ)より移籍の可能性が高い選手はほとんどいないと言われている。今季のパイレーツはメジャー最低勝率に終わり、今後数年間はポストシーズン進出を狙えるような状況ではないため、主力選手の放出に動くと見られているからだ。パイレーツの主力選手のなかで他球団からの評価が最も高いと言われているのが先発右腕のマスグローブ。ベン・チェリントンGMは他球団からのオファーに耳を傾け、ベストの選択肢を模索することになりそうだ。

     パイレーツではマスグローブのほか、グレゴリー・ポランコ、アダム・フレイジャー、ジョシュ・ベルといった主力選手がトレード候補に挙げられているが、程度の差こそあるものの今季不振に苦しんだ選手ばかりであり、放出のタイミングとしてベストとは言えない。実際、パイレーツがベルとの契約延長を検討しているとの報道もあり、買い叩かれるタイミングでの放出を回避する可能性もある。

     そんななか、マスグローブは今季8先発で1勝5敗ながら39回2/3を投げて防御率3.86、55奪三振、被打率.226、奪三振率12.48と上々の成績をマーク。右上腕三頭筋の炎症による離脱があったため、規定投球回には遠く及ばなかったが、先発ローテーションの一角として恥ずかしくない成績を残した。来季が年俸調停期間2年目のシーズンで、年俸も400万ドル前後とそれほど高くならないことが予想されるため、トレード市場の注目株の1人となっている。

     シーズン中にはブルージェイズがマスグローブをトレードで獲得する寸前までいっていたという話もあり、ブルージェイズが再びマスグローブの獲得に動く可能性もある。また、エンゼルス、ブレーブス、ヤンキースといった先発投手の補強を必要としているチームも獲得を検討するだろう。現時点では具体的な動きは報じられていないものの、マスグローブが来季開幕時にパイレーツのユニフォームを着ている可能性は低いと言えそうだ。

  • 投手陣の立て直しを目指すRソックス 右腕・シューメイカーに興味

    2020.11.9 13:30 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズからフリーエージェントとなった先発右腕マット・シューメイカーに複数のチームが興味を示しており、そのなかには投手陣の立て直しを目指すレッドソックスも含まれているという。今季のレッドソックスはチーム防御率5.58がメジャー28位、先発防御率5.34が同25位、救援防御率5.79が同27位と投手陣が完全に崩壊。地区最下位からの再浮上に向けて投手陣の立て直しが急務となっている。

     今季のシューメイカーは6試合に先発して28回2/3を投げ、0勝1敗、防御率4.71、26奪三振を記録。レイズとのワイルドカード・シリーズ第1戦では先発の大役を担い、3イニングを2安打無失点に抑える好投を見せた。

     「低コストで一定の活躍を見込めるベテラン投手」という評価を受けている34歳のシューメイカーだが、故障の多さが大きな欠点となっており、8年のキャリアで規定投球回をクリアしたシーズンは1度もない。右前腕の故障によりエンゼルス時代の2017年は14試合、2018年は7試合しか先発できず、ブルージェイズに加入した2019年は左膝前十字靭帯断裂の重傷を負って5試合に先発しただけでシーズン終了。今季も右肩の炎症による戦線離脱があり、シーズンの約半分を欠場した。

     レッドソックスはエース左腕のクリス・セールがトミー・ジョン手術により来季の開幕に間に合わないため、計算できる先発投手はネイサン・イバルディだけという状況。新型コロナウイルスに伴う心筋炎で今季を全休したエドゥアルド・ロドリゲス、今季終盤に数試合だけ好投したタナー・ハウクやニック・ピベッタなど、先発ローテーションには不確定要素の多い顔ぶれが並んでいる。

     打線にはある程度のタレントが揃っているため、来季以降の再浮上に向けて、今オフはクローザー不在のブルペンも含め、投手陣の補強が最優先課題となる。

  • スーパースターになれなかった新人王 MLB公式サイトが特集

    2020.11.9 13:00 Monday

     新人王を受賞した選手が必ずしもスーパースターになるわけではない。華々しいデビューを飾りながらも好成績を維持できず、数年のうちに表舞台から姿を消した新人王受賞者も少なくない。メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワは、こうした「スーパースターになれなかった新人王受賞者」を特集する記事を公開。過去の新人王受賞者のなかから10人をピックアップしている。

     受賞した年代の古い順に見ていくと、まず1950年にナショナル・リーグ新人王を受賞したサム・ジェスローが選ばれている。ニグロリーグからメジャー入りしたジェスローは、1950年にブレーブスで打率.273、18本塁打、58打点、35盗塁、OPS.780をマークし、盗塁王のタイトルとともに新人王を受賞した。33歳での新人王受賞は現在も史上最高齢記録となっている。翌1951年も35盗塁で盗塁王に輝いたが、35歳となった1952年に大きく成績を落とし、それ以降は1954年にパイレーツで2試合に出場しただけ。デビュー時点で33歳だった影響もあり、わずかメジャーでプレーしたのはわずか4シーズンだけだった。

     ジョー・シャーボノーは1980年にインディアンスで打率.289、23本塁打、87打点、OPS.846をマークし、アメリカン・リーグ新人王に選出。ところが、翌1981年は4本塁打、1982年は2本塁打に終わり、わずか3シーズン、通算29本塁打を放っただけでメジャーの舞台から姿を消した。

     パット・リスタッチは1992年にブリュワーズで打率.290、54盗塁をマークし、ア・リーグ新人王に選出。しかし、その後は不振や故障に悩まされ、出場は1995年の101試合、盗塁は1996年の25個が最多。アストロズで52試合に出場した1997年が最後のシーズンとなり、1998年に30歳の若さで引退した。

     ボブ・ハムリンはメジャー2年目の1994年にロイヤルズで打率.282、24本塁打、65打点、OPS.987の猛打を見せ、ア・リーグ新人王を受賞。しかし、翌1995年は7本塁打、1996年は9本塁打に終わり、1997年にタイガースで18本塁打と復活の兆しを見せたものの、ブリュワーズで7本塁打を記録した1998年を最後に30歳で引退した。

     トッド・ホランズワースはメジャー2年目の1996年に打率.291、12本塁打、21盗塁をマークし、ドジャースから5年連続の新人王輩出となった。その後、チームを転々としながら2006年までプレーを続けたが、規定打席に到達したのは新人王に輝いた1996年だけ。当初の期待に応えるキャリアを過ごすことはできなかった。

     21世紀からは2002年ア・リーグ新人王のエリック・ヒンスキー、2002年ナ・リーグ新人王のジェイソン・ジェニングス、2003年ア・リーグ新人王のアンヘル・ベローア、2004年ア・リーグ新人王のボビー・クロスビー、2009年ナ・リーグ新人王のクリス・コグランの5人が選出。ベローアは松井秀喜をわずか4ポイント差でかわして新人王を受賞したが、その後は目立った活躍を見せることなく、2009年を最後にメジャーの舞台から姿を消した。

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