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  • ポンセデレオンが歩む打球頭部直撃からの復活ロード

    2017.12.28 11:00 Thursday

     ダニエル・ポンセデレオン(カージナルス)の頭部にビクトル・カラティーニ(カブス)の打球が直撃したのは、日本時間5月10日に行われたカージナルス傘下AAA級メンフィス対カブス傘下AAA級アイオワの2回裏だった。それから7ヶ月強。ポンセデレオンは来季のメジャー昇格に向けて、すでに動き始めている。

     ポンセデレオンはアルベルト・ロサリオのサインに頷き、外角低めへツーシームを投じようとした。しかし、これがこの試合最後の投球となってしまう。狙いより真ん中付近に行き、動きが小さかったツーシームはカラティーニに捉えられ、痛烈な打球に。ポンセデレオンの反応が少し遅れ、打球はポンセデレオンの頭部を直撃した。

     その直後、トレーナーのスコット・エンセルがマウンドに駆け寄ってきた。ポンセデレオンは「何をしているんだ?僕は元気だよ」と考えていたという。しかし、ポンセデレオンは救急車に乗せられ、そのまま病院へ。「1週間や2週間くらいで脳震盪の検査をクリアして復帰できると思っていた。でも、救急車に乗せられたときに何か様子がおかしいなと思うようになったんだ」と当時を振り返る。

     父やガールフレンドらが各地から病院へ駆けつけ、ポンセデレオンは頭部の手術を受けた。術後最初の記憶は、頭痛とともに目を覚ましたことだ。復帰への道のりは「手を動かせるか」「足を動かせるか」というところから始まった。幸運にもポンセデレオンは順調に回復し、野球の活動ができるところまで回復している。あの試合で何が起こったのかをビデオで確認したとき、ポンセデレオンは恐怖を覚えたのではなく、打球直撃を回避できなかった自分に嫌悪を感じたという。

     8月に投球を再開し、9月にチームの練習に合流したポンセデレオンは「できる限り思い切りスイングしろ。僕に打球を当てるのを恐れないでくれ」と同僚に伝えている。打球直撃への恐怖感を完全に克服しているのだ。「あれが起こらなければ、なんてことは考えない。打球が当たったことで新たな考え方を手に入れることができたんだから」。今季AAA級の6先発で防御率2.17と好投していたポンセデレオンの雄姿をメジャーの舞台で目にする日は、そう遠くはなさそうだ。


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  • アルトゥーベに新たな勲章 年間最優秀男性アスリートに選出

    2017.12.28 10:30 Thursday

     ア・リーグMVPに輝いたホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)がまた一つ、勲章を手に入れた。スポーツ・イラストレイテッド誌の「年間最優秀スポーツ・パーソン」にNFLテキサンズのJ.J.ワットとともに選出されたアルトゥーベは、AP通信の「年間最優秀男性アスリート」にも選出された。

     今季のアルトゥーベは153試合に出場して打率.346、24本塁打、81打点、32盗塁、OPS.957の好成績をマークし、ポストシーズンでも18試合で打率.310、7本塁打、14打点、2盗塁、OPS1.021と活躍。チームを独走での地区優勝に導いただけでなく、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。4年連続でシーズン200安打をクリアし、安打数は4年連続でリーグトップ。首位打者は昨季に続いて2年連続であり、直近4シーズンで3度目の戴冠となった。オールスター・ゲームにも4年連続で選出され、シルバースラッガー賞も4年連続の受賞。初めてハンク・アーロン賞にも選出された。ポストシーズンではレッドソックスとの地区シリーズ第1戦で1試合3本塁打をマーク。まさに文句なしの活躍ぶりだった。

     アルトゥーベの活躍はグラウンド内のみにとどまらず、ハリケーン「ハービー」により大きな被害を受けたヒューストンの復興支援活動にも積極的に貢献。グラウンド内外での活動をトータルで評価され、スポーツマンに与えられる各賞を総なめにした格好だ。

     スポーツ・イラストレイテッド誌の「年間最優秀スポーツ・パーソン」を受賞したあと、アルトゥーベは「ヒューストンは大きな、大きなスポーツの街だ。もし僕たちがワールドシリーズに勝てば、災害により大きな被害を受けたヒューストンの街に笑顔と希望を届けられるということを僕たちは知っていたんだよ」と語り、ヒューストンの街を元気づけることができたことを喜んでいた。5フィート6インチ(168cm)という小さな身体のアルトゥーベだが、2017年のアメリカ・スポーツ界において最も大きな輝きを放った選手であると言っても過言ではないだろう。


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  • 完全復活&本格ブレイクを目指すパイレーツ・タイオン

    2017.12.27 18:30 Wednesday

     精巣がんの手術を受けた影響で5月上旬から1ヶ月強にわたって戦列を離れたジェイムソン・タイオン(パイレーツ)にとって、メジャーでのフルシーズン1年目は消化不良なものとなってしまった。来季こそはフルシーズン健康にプレイし、本格ブレイクを目指すシーズンとなりそうだ。

     メジャーデビューを果たした昨季は18先発で12度のクオリティ・スタートを記録し、5勝4敗、防御率3.38、K/BB5.00の好成績をマーク。メジャー2年目を迎えたタイオンにはゲリット・コールとともに先発ローテーションの軸となることが期待されていた。その期待に応え、開幕からの5先発で2勝0敗、防御率2.08と好投したタイオンだったが、5月上旬に戦線離脱。1ヶ月強にわたる故障者リスト入りを余儀なくされた。

     日本時間6月13日のロッキーズ戦で5回無失点と好投し、戦列復帰初戦を白星で飾ると、この試合を含む戦列復帰直後の5先発でも3勝1敗、防御率1.98と安定したピッチングを披露。ところが、オールスター・ブレイク明けからピッチングが狂い始め、7月中旬から9月上旬にかけての11先発では防御率7.17という大不振に陥った。最終3先発で防御率2.12と復調し、なんとか良い形でシーズンを終えたものの、シーズントータル25先発で8勝7敗、防御率4.44は到底満足できる成績ではなかった。

     不本意なシーズンを過ごしたタイオンだが、すでにその目は来季に向いている。まずは、チェンジアップの握りを2シーム・グリップから4シーム・グリップへ戻した。今季の最終3先発で以前使っていた4シーム・グリップを試したところ、意外にも感触が良かったからだ。さらに、このチェンジアップを生かすために、打者の内角をより積極的に攻めるピッチング・スタイルにシフトしていくつもりだ。

     コールにはトレード話が浮上しており、来季のタイオンは先発ローテーションの軸という重要な役割を担う可能性がある。チャド・クール、トレバー・ウィリアムス、タイラー・グラスナウ、スティーブン・ブロールトなどタイオン以外にも若手投手がズラリと並ぶパイレーツの先発陣だが、タイオンは「良い投手が揃っていると思うよ。僕たち若手投手は一年を通して成長してきた。もっと成長できるはずさ」と同世代の投手が揃う先発陣に自信を見せる。同地区の上位3球団に後れを取っている感のあるパイレーツだが、タイオンら若手投手の活躍次第では予想外の快進撃を演じる可能性もありそうだ。


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  • ネビン三塁コーチ「ヤンキースの加わるのは特別なことだ」

    2017.12.27 17:00 Wednesday

     アーロン・ブーンが新監督に就任したヤンキースに三塁コーチとして加わることになったフィル・ネビン。ブーンの兄・ブレットとは同じ高校に通っていたという縁があり、ブーン一家とのつながりもある。「アーロンとともに働く機会を得られたのは特別なことだよ」とブーンのもとでコーチを務めることを楽しみにしているようだ。

     ブーンの監督就任後、来季のコーチング・スタッフが発表され、ネビンが三塁コーチ、ジョシュ・バードがベンチコーチ、レジー・ウィリッツが一塁コーチ、カルロス・メンドーサが内野コーチに就任。ジョー・ジラルディ政権からはラリー・ロスチャイルド投手コーチが来季も留任することが決定しており、ブルペンコーチのマイク・ハーキーと打撃コーチのマーカス・テームズも留任の可能性が高まっている(現時点で正式なアナウンスはなし)。

     すでに監督とコーチング・スタッフの間では頻繁に電話会議が行われており、スプリング・トレーニングに向けての準備が進められているという。「我々は優秀なメンバーが揃ったと思うよ。精力的に議論を交わしているし、来季が本当に楽しみだ。我々は全員で協力してチーム作りを進めていく。それは選手たちにも好影響を与えるんじゃないかな」とネビンはすでに手応えを感じている。

     現役時代のネビンは強打が自慢の三塁手として活躍し、パドレス時代の2001年には打率.306、41本塁打、126打点、OPS.976の好成績をマークしてオールスター・ゲームにも出場した。その後は大学野球や独立リーグで監督を務め、タイガース傘下とダイヤモンドバックス傘下のマイナー球団でも監督を経験。今季はジャイアンツで三塁コーチを務めていた。三塁コーチとしては監督からのサインをスムーズに選手に伝えること、走者の本塁突入を素早くかつ正しく判断することなどを心掛けているという。

     指導者経験のないブーンにとって、マイナーでの監督経験があり、旧知の仲であるネビンの存在は心強いに違いない。ネビンが「私はブーンの家で育ったようなものだよ。ブーン一家は私にとって特別な存在だ」と語るように、両者の間には深い絆がある。若いコーチが多いブーン政権のヤンキースだが、監督・コーチ間の連携がスムーズに取れており、経験不足はさほど問題にならなそうだ。


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  • 初のフルシーズンに向けて準備を進めるホスキンス

    2017.12.27 16:00 Wednesday

     メジャーデビューからの34試合で打率.314、18本塁打、OPS1.247の大活躍を見せ、あっという間にフィリーズの看板選手となった感のあるリーズ・ホスキンス。しかし、24歳の若きスラッガーは充実のシーズンとなった今季の余韻に浸ることなく、初のフルシーズンとなる来季に向けてすでに動き始めている。

     ホスキンスは今オフ、グラウンド上でのスキルを磨くことに加え、ウェイティング・ルームやビデオ・ルームで多くの時間を過ごし、初のフルシーズンに備えている。AAA級では115試合に出場して打率.284、29本塁打、91打点、OPS.966の好成績でインターナショナル・リーグのMVPに選出。メジャー昇格後の活躍は前述のとおりだ。今季メジャーでは一塁手として21試合、左翼手として29試合に先発出場したが、フィリーズは今オフにカルロス・サンタナを獲得しており、来季のホスキンスは左翼に固定されることが予想される。オフに入ってからのホスキンスは本格的な外野転向に備えて、守備練習に重点的に取り組んでいる。

     「野球というスポーツは常に何かを改善していかなくてはならないし、常に努力し続ける必要があるんだ。守備は自信を持てるようにしなければならない部分の一つだ。プロ野球選手になってから様々な部分で成長してきたと思うけど、まだやるべきことがたくさんある。オフシーズンの間にしっかり練習して来季の試合に備えないとね。成長の余地は常にあるんだ」

     まだメジャーで2ヶ月しか過ごしていないホスキンスだが、ゲーブ・キャプラー新監督はホスキンスの野球に取り組む姿勢や考え方を高く評価し、若手選手の多いフィリーズにおいてリーダー的役割を担うことを期待している。「(リーダーは)ベテランである必要はないんだ。野球に取り組む姿勢、考え方や話し方、そういうもののほうが重要だよ。ホスキンスは私が今までに見てきたなかでも非常にユニークな選手だね」とキャプラーは語る。

     今季のフィリーズはホスキンス昇格まで42勝69敗に終わっていたものの、ホスキンス昇格後は24勝27敗と健闘。ホスキンスをはじめとする若手選手の成長次第では予想以上に早く優勝争いに加わってくる可能性がある。「願わくば、すぐにでも10月の戦いを心配できるようになればいいね」と語るホスキンスの来季の活躍が楽しみだ。


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  • 新人王・ジャッジ「ポジションは確約されていない」

    2017.12.27 15:00 Wednesday

     ア・リーグ最多の52本塁打を放ってメジャーリーグの新人本塁打記録を更新し、満票でア・リーグ新人王に選出されたアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。すでにスターダムにのし上がった感のあるジャッジだが、当の本人に気を緩める様子は全くない。むしろポジション争いに意欲を見せているほどだ。

     ヤンキースは今春のオープン戦中盤の時点でアーロン・ヒックスを正右翼手に据え、ジャッジをマイナーでスタートさせることを検討していた。ジャッジが歴史的なルーキーイヤーを過ごした後の今となっては笑い話だが、この話からもわかるように、選手のポジションというのは決して約束されたものではないのだ。それを十分に理解しているジャッジは本塁打王&新人王に輝いた直後の今オフでさえ、来季のポジション争いを制することを第一の目標としている。

     「ポジション争いは、毎年スプリング・トレーニングで僕が意識していることだ。たとえマイナーにいたとしても、(ポジションは与えられるわけではなく)自分で奪いにいかなければならない。与えられるものなんて何もないんだ。これは僕が正右翼手だと言われたとしてもずっと変わらない。毎日、自分の仕事を奪いにいかないといけないんだよ。もちろん来年も正右翼手の座を奪いにいくつもりだし、自分のポジションを勝ち取ってみせるよ」

     ヤンキースには今オフ、ナ・リーグMVP&二冠王(本塁打・打点)のジャンカルロ・スタントンが加入。ジャッジとスタントンを右翼と指名打者で併用するプランや、スタントンを主に指名打者で起用するプランなどが取り沙汰されているが、ジャッジはあくまでもスタントンとのポジション争いを制し、正右翼手の座を勝ち取ることを目指している。いずれにせよ、ジャッジ、スタントン、ゲーリー・サンチェスという右のスラッガーが並ぶ打線は他球団の脅威となるに違いない。スタントンは「ともに成長し、ともに才能を発揮していけることを楽しみにしているよ。僕たちはとても似ているからね。お互いから学ぶことでお互いが成長していけるはずさ」とジャッジとの共演を心待ちにする。

     ベテラン左腕のCCサバシアが「俺が今までに見てきたなかで最高のルーキーイヤーだった」と振り返る一年を過ごしたばかりのジャッジだが、すでにその目は2018年シーズンの戦いを見据えている。慢心する様子が全くないジャッジには来季も大活躍が期待できそうだ。


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  • Dバックスの有望株・スミスのプレゼントに両親が感激&号泣

    2017.12.27 12:30 Wednesday

     アスリートのサクセス・ストーリーの裏側には必ずと言っていいほど、アスリートを支えた人々の存在がある。両親、コーチ、家族、友人など、彼らの存在なしには成功を収めることはできなかったはずだ。メジャーリーグでは今年のドラフトで1巡目指名を受けてプロ入りした一人の有望株が両親への恩返しとして最高のクリスマス・プレゼントを用意した。

     その有望株とは今年のドラフトでダイヤモンドバックスから1巡目(全体7位)指名を受けたペイビン・スミス(21歳)だ。バージニア大学で強打の一塁手として活躍したスミスは500万ドル以上の契約金を得て、ダイヤモンドバックスに入団した。今季はA級ショートシーズンで51試合に出場し、打率.318、出塁率.401、OPS.816をマーク。本塁打は1本も打つことができなかったが、24三振を上回る27四球を選ぶなど、打者としての完成度の高さをアピールした。順調にいけば3年後にはメジャーの舞台で活躍していることだろう。

     そのスミスがプロ野球選手として初めて迎えたクリスマス。スミスは父・ティムと母・パメラに対する感謝の気持ちを「自宅のローンを完済する」という方法で表した。スミスは自身のTwitterアカウントで両親がスミスからのクリスマス・プレゼントに感激し、号泣している様子を収めた動画を公開。「僕のためにあなたたちがしてくれたことの全てに感謝します。これで埋め合わせができるとは思いません。あなたたち二人のことが大好きです。僕たちの家はついにあなたたちのものになりました。メリー・クリスマス!」というこの動画付きのツイートは2万以上の「いいね」を集め、動画は56万回以上も再生されている。

     息子からの手紙を読み、号泣した両親にとってこれが過去最高のクリスマス・プレゼントとなったことは間違いない。しかし、「孝行息子」のプロ生活はまだ始まったばかり。これからマイナーで経験を積み、メジャーの舞台で活躍する姿を両親に見せることが最高の親孝行となるはずだ。


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  • ジャイアンツが韋駄天・ハミルトンの獲得に動く

    2017.12.27 12:00 Wednesday

     ジャイアンツがメジャーきっての韋駄天、ビリー・ハミルトン(レッズ)の獲得に興味を示していることは11月から報じられていたが、MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、両球団は現在もトレード交渉を続けているようだ。地区最下位からの再浮上に向けて、ジャイアンツの補強はまだまだ終わらない。

     ジャイアンツはハミルトンを獲得する対価として、2017年のドラフト1巡目で指名したヘリオット・ラモスを含むパッケージをレッズ側に提示しているという。ラモスはMLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクインしている有望株であり、ファイブ・ツール・プレイヤーへと成長する可能性を秘めた18歳の外野手だ。今季はルーキー級で打率.348、6本塁打、27打点、10盗塁、OPS1.049の好成績をマーク。順調なプロ生活のスタートを切った。しかし、レッズは直近4シーズンで230盗塁をマークし、ゴールドグラブ級の守備力を誇るスピードスターの対価として現状のオファー以上のものを求めているようだ。

     ここで問題となるのが、ジャイアンツがすでにエバン・ロンゴリアとのトレードで球団1位のプロスペクトだったクリスチャン・アローヨをレイズへ放出してしまっていることだ。ジャイアンツがこれ以上、若手有望株の放出を望まないようであれば、レッズとのトレード交渉は暗礁に乗り上げる可能性がある。ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)のトレード交渉の際にはクリス・ショウやタイラー・ビーディといったトップ・プロスペクトを放出する姿勢を示していたが、メジャー有数のスピードスターとはいえ、平均以下の打力しか持たない外野手にトップ・プロスペクトを安売りするわけにはいかないというのが実情だ。

     しかし、ジャイアンツはロンゴリアとのトレードでアローヨらとともに正中堅手のディナード・スパンをレイズへ放出しており、正中堅手が不在となっているのは事実である。本拠地AT&Tフィールドの広大な外野をカバーするのにハミルトンは最適な人材であり、互いのニーズが一致するポイントを模索しながらトレード交渉は続けられていくことだろう。


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  • 2017年 最も改善されたマイナー組織はアスレチックス

    2017.12.27 11:30 Wednesday

     アスレチックスは3年連続でア・リーグ西部地区の最下位に沈んでいるが、チームの将来を悲観する必要はない。MLB.comのジム・キャリスはアスレチックスを「2017年に最もマイナー組織が改善されたチーム」に挙げている。数年後には明るい未来が待っているはずだ。

     アスレチックスは今年7月、2つの大型トレードを成立させた。1つ目はショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソンをナショナルズへ放出したトレード。このトレードによりアスレチックスは救援右腕のブレイク・トライネンのほか、2016年2巡目指名のシェルドン・ニューズ(三塁手兼遊撃手)と同3巡目指名のヘスス・ルザード(左腕)を獲得した。ニューズは今季マイナー3階級合計で打率.321、16本塁打、OPS.884の好成績を残しており、好打の内野手として期待は大きい。ルザードはトミー・ジョン手術を受ける前は1巡目指名候補に挙げられていた逸材であり、今季はルーキー級とA級ショートシーズンのみのプレイながら12試合で防御率1.66の好成績をマークしている。

     2つ目はエース右腕のソニー・グレイをヤンキースへ放出し、ダスティン・ファウラー(外野手)、ホルヘ・マテオ(遊撃手)、ジェームズ・キャプリーリアン(右腕)の3人を獲得したトレードだ。ファウラーは20本塁打&20盗塁をマークするような選手に成長する可能性を秘めた中堅手であり、マテオはマイナー有数の俊足を誇るアスリート。キャプリーリアンはトミー・ジョン手術からの戦列復帰を目指している途中だが、2015年のドラフトで全体16位指名を受けたようにエース級のポテンシャルを秘めた右腕である。

     MLB公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでは3位にファウラー、4位にマテオ、6位にルザード、10位にキャプリーリアン、13位にニューズがランクインしており、この2つのトレードを通してマイナー組織が大きく改善された様子が読み取れる。また、2017年のドラフトで指名したオースティン・ベック(1巡目)、ケビン・メレル(1巡目補完)、グレッグ・ダイクマン(2巡目)、ニック・アレン(3巡目)もそれぞれ5位、14位、15位、12位にランクインするなど数年後の優勝争いに向けて着実に準備は整っている。2000年代前半に「マネー・ボール」で一世を風靡した強豪が再びポストシーズンの常連となる日がやってくるのは、それほど遠い未来ではなさそうだ。

     なお、キャリスはアスレチックス以外に「マイナー組織が改善されたチーム」を4つ挙げており、フィリーズ、エンゼルス、タイガース、マーリンズの4球団が名を連ねている。


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  • レッズがリリーフ右腕・ヒューズを2年契約で獲得

    2017.12.27 11:00 Wednesday

     日本時間12月27日、レッズはブリュワーズからノンテンダーFAとなっていたジャレッド・ヒューズと2年契約を結んだことを発表した。ヒューズはこれまでにパイレーツで6年、ブリュワーズで1年プレイ。来季も引き続きナ・リーグ中部地区所属の球団でプレイすることになった。

     SBネーションが報じたところによると、ヒューズの年俸は2018年、2019年とも212万5000ドルであり、2020年の契約は年俸300万ドルの球団オプションまたは25万ドルのバイアウトとなっているようだ。よって、トータルで450万ドル(212万5000ドル+212万5000ドル+25万ドル)が保証される契約となっている。

     現在32歳のヒューズは2012年からの5シーズンのうち4シーズンで63試合以上に登板するなど、パイレーツではブルペンの一角として活躍したが、今季開幕直前に解雇。その後すぐにブリュワーズと契約し、今季は67試合に登板して5勝3敗1セーブ12ホールド、防御率3.02をマークした。今季の成績は決して悪くなく、通算防御率2.85を誇る安定したリリーバーだが、ブリュワーズは年俸の高騰を嫌ってヒューズをノンテンダーFAに。再契約を結ぶことも検討していたようだが、最終的にヒューズはレッズと契約することを選択した。

     今季のレッズは救援防御率がメジャーワースト4位の4.65に終わり、ライセル・イグレシアス、マイケル・ローレンゼン、ワンディ・ペラルタ以外に計算できるリリーバーを必要としていた。レッズは先発ローテーションも不安定でブルペンの投球イニング数が増加する傾向にあり(今季はメジャー2位の610イニング)、70試合前後の登板を期待できるヒューズの加入はブライアン・プライス監督にとって朗報となるに違いない。通算奪三振率5.78とリリーバーとしては極端に奪三振率が低いヒューズだが、通算ゴロ率は62.3%の高水準。本塁打が出やすく、打者有利と言われる本拠地グレートアメリカン・ボールパークにフィットする投手と言えるだろう。


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      10月11日 2017年レッズ名場面集

  • ヤンキースがサバシアとの再契約を正式に発表

    2017.12.27 10:30 Wednesday

     ワールドシリーズまであと1勝届かず敗退したとき、CCサバシアは「やり残した仕事がある」と話していた。日本時間12月27日、ヤンキースはサバシアと1年1000万ドルで再契約を結んだことを正式に発表。やり残した仕事を遂行するために、37歳のベテラン左腕がヤンキースに戻ってきた。

     今季のサバシアは27試合に先発して14勝5敗、防御率3.69をマークした。投球イニングは148回2/3止まりであり、3年ぶりに規定投球回到達を逃したものの、14勝はルイス・セベリーノと並んでチーム最多の数字。チーム敗戦直後の10先発では9勝0敗、防御率1.71という素晴らしい成績を残して連敗ストッパーとしての役割を見事に果たし、ポストシーズンでの4先発でも防御率2.37と安定したピッチングを見せた。「今のヤンキースは若いチームだ。素晴らしいチームに成長すると思うよ。ヤンキースは俺のホームなんだ。このチームが成長していく様子を見届けたいんだよ」とリーグ優勝決定シリーズ敗退後に語っていたサバシアにとって、まさに希望通りの再契約となった。

     サバシアとの再契約により、ヤンキースの先発ローテーションの顔ぶれはセベリーノ、田中将大、ソニー・グレイ、サバシア、ジョーダン・モンゴメリーの5人でほぼ確定。アダム・ウォーレンやチャド・グリーンらも先発候補となるが、ヤンキースはより強固な先発ローテーションを形成するためにゲリット・コール(パイレーツ)、パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)、マイケル・フルマー(タイガース)らの獲得を狙っている。いずれにしてもサバシアには先発4~5番手として先発ローテーションを下支えする役割が期待されることになるだろう。

     エンゼルスやブルージェイズからの関心が報じられていたサバシアだが、代理人のカイル・サウザンドが「CC(サバシア)が考慮に入れるようなオファーもあったけど、最終的に彼はヤンキースでワールドシリーズに勝ちたいと思ったんだ。彼は(ヤンキースの)チームメイトやクラブハウスを愛しているし、ヤンキースが向かっている未来も気に入っている。ヤンキース・ファンのもとにもう一度ワールドシリーズ制覇を届けたがっているよ」と語ったように、あくまでも最優先はヤンキースとの再契約だった。通算250勝到達(あと13勝)も視野に入るヤンキース10年目のシーズン。ベテラン左腕の活躍に期待したい。


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      12月26日 ヤンキースがコール&ハリソンのダブル獲得を狙う?

      12月23日 グレゴリウスの原点と自覚する自身の役割

      12月22日 ヤンキース パイレーツ・コールの獲得交渉が本格化か

      12月17日 サバシアが1年契約でヤンキースと再契約

      12月13日 ヤンキースがヘッドリー&ミッチェルをパドレスへ放出

      12月12日 ヤンキースがパイレーツのエース右腕の獲得に動く?

      12月12日 ヤンキースがスタントン獲得を正式発表 背番号は「27」

      12月10日 スタントンのヤンキース移籍が球団間で合意 ジャッジと共演へ

      12月5日 大谷争奪戦から脱落のヤンキース サバシアと再契約の可能性

      12月5日 ヤンキースがブーンの監督就任を正式に発表


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  • パイレーツ・ハードル監督 ベルのさらなる成長に期待

    2017.12.26 18:30 Tuesday

     もうすぐ2017年が終わり、2018年を迎えようとしているが、パイレーツはいまだ来季の方針(優勝を狙うのか、2019年以降を見据えて動くのか)を決めかねている。しかし、どちらの道を選択するにしても、ジョシュ・ベルが重要な役割を担うことは間違いない。

     メジャー2年目を迎えた今季のベルは正一塁手として159試合に出場し、打率.255、26本塁打、90打点、OPS.800をマーク。ナ・リーグの新人王投票ではコディ・ベリンジャー(ドジャース)、ポール・デヨング(カージナルス)に次ぐ3位にランクインした。しかし、ベルは「20本塁打以上打てるなんて思っていなかった。でも、打率3割は残せると思っていたんだ。来年こそはやってみせるよ」と今季のパフォーマンスに満足した様子を見せない。むしろ、攻守両面でさらなるレベルアップを目指している。

     パイレーツの看板選手と言えばアンドリュー・マカッチェンだ。しかし、来季終了後にフリーエージェントとなるマカッチェンにはトレードの噂が絶えず、早ければ今オフ中にもチームを去る可能性がある。となれば、当然ながらベルにはマカッチェンに代わる看板選手へと成長することが期待される。打撃面での課題はより安定した成績を残すことだ。今季のベルは5月にOPS.680、9月にOPS.639と落ち込んだ以外は全ての月でOPS.815以上をマーク。この好不調の波を無くすことができれば、ワンランク上の打者へと成長できるはずだ。また、守備面ではスローイングの安定性を高めるために送球する際の腕の角度を調整することに取り組む予定だ。

     パイレーツには2007~2009年のアダム・ラローシュ以降、2年連続で開幕スタメンに名を連ねた一塁手がいない(2010年ジェフ・クレメント、2011年ライル・オーバーベイ、2012年ギャレット・ジョーンズ、2013年ギャビー・サンチェス、2014年トラビス・イシカワ、2015年ペドロ・アルバレス、2016年ジョン・ジェイソ、2017年ベル)。しかし、ベルの登場により来季以降、その心配は無用だろう。クリント・ハードル監督は「今までにたくさんの選手と出会ってきたけど、そのなかで最も興味深い選手の一人だよ。様々な視点で物事を見ることができ、それを自らの行動に反映できるんだ」とベルを高く評価する。ベルが自らの課題を着実に克服し、ピッツバーグを代表するスター選手となる日はそう遠くはなさそうだ。


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  • 打撃力向上を目指す韋駄天・ハミルトン

    2017.12.26 17:30 Tuesday

     レッズのリードオフマン、ビリー・ハミルトンは4年連続で56盗塁以上をマークしているように球界屈指のスピードスターとして知られている。しかし、今季の出塁率は.299とリードオフマン失格の数字。ハミルトンは今オフの目標に打撃力アップを掲げている。

     今季のハミルトンは8月末までに55盗塁をマークし、盗塁王レースのトップを快走していた。ところが、9月上旬に左手親指を骨折。2週間ほどで戦列復帰を果たしたものの、盗塁数をほとんど伸ばすことができず、ディー・ゴードン(今季マーリンズ、現在マリナーズ)に抜かれて4年連続のリーグ2位に終わった。過去2シーズンに続いてまたしてもシーズン終盤の故障によってタイトルを逃す結果となってしまったが、過去2シーズンと違って今回は比較的軽傷。ハミルトンは打撃力アップという目標を掲げ、来季に向けてすでにトレーニングを開始している。

     「もし打席でもっとコンスタントに結果を残せるようになれば、僕のキャリアはより良いものになると思うんだ。もし僕が自分の仕事をしっかりできれば、僕たちは勝てるチームになれると思う。それは僕自身のキャリアにも好影響を与えるだろう」

     昨季は打率.260、出塁率.321と自己ベストの数字を残したハミルトンだが、今季は打率が.247、出塁率が.299へと悪化し、三振の数は93から133へと急増。出塁率が3割に満たないようではリードオフマン失格だった。特に右打席(対左投手)では打率.219、出塁率.241と大苦戦(左打席では打率.259、出塁率.322)。本来の打席である右打席での不振が大きく足を引っ張っていた。

     「右打席の調子が良い年は左打席で打てないし、左打席の調子が良い年は右打席で打てないんだ。両方の打席で同じようにしっかり打てるように努力しているところだよ。今オフの目標は両方の打席でしっかり打てるように準備することさ」

     ハミルトンの出塁率が1番打者の平均レベルまで上昇すれば、それだけジョーイ・ボットーら中軸が打点を稼ぐ機会が増加することになる。そうすれば自ずとチームが勝利するチャンスも増えるだろう。また、出塁率の上昇に伴って盗塁数も増加し、悲願の初タイトルに手が届くはずだ。打撃力アップに成功したハミルトンが他球団の大きな脅威となることは間違いないだけに、今オフのハミルトンの取り組みに期待したい。


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      10月11日 2017年レッズ名場面集

  • ヤンキースがコール&ハリソンのダブル獲得を狙う?

    2017.12.26 16:30 Tuesday

     パイレーツのエース、ゲリット・コールの獲得に乗り出していることが報じられているヤンキースだが、複数の有望株を放出し、コールだけでなく二塁と三塁をこなせるジョシュ・ハリソンの獲得も目指しているようだ。二塁と三塁に不安を抱えるヤンキースがパイレーツとのトレードにより一気に戦力を整える可能性が出てきた。

     ヤンキースはジャンカルロ・スタントンの加入により外野が人員余剰気味となり、余剰戦力となった有望株のクリント・フレイジャーをメインピースとしてコールの獲得に動いていることが報じられていた。ところが、ニューヨーク・デイリー・ニュースのクリスティー・アカートとビル・マッデンによると、チャンス・アダムスとミゲル・アンドゥハーの有望株2人もトレードのパッケージに含まれる可能性があるという。アダムスは今季AA級とAAA級で合計15勝5敗、防御率2.45の好成績をマークしたトップ・プロスペクトであり、アカートとマッデンはフレイジャー、アダムス、アンドゥハーの3人全員がパッケージに含まれるのであれば、コールとハリソンを同時に獲得するトレードに発展する可能性が高いと伝えている。

     ヤンキースはスタントンとのトレードでスターリン・カストロをマーリンズへ放出しており、正二塁手が不在の状況。また、トッド・フレイジャーがフリーエージェントとなり、チェイス・ヘッドリーをパドレスへ放出したため、三塁も人材を欠いている。トップ・プロスペクトのグレイバー・トーレスを二塁または三塁に抜擢したとしてもまだ1枠空いている状況であり、二塁と三塁の両方をこなせるハリソンはヤンキースにベストフィットする人材であると言える。

     コールを先発投手補強のメインターゲットとしているヤンキースだが、パトリック・コービン(ダイヤモンドバックス)やマイケル・フルマー(タイガース)に触手を伸ばしているとの報道もある。しかし、コールはあと2年保有できるのに対してコービンはあと1年しか保有できず、あと5年保有できるフルマーの対価は極めて大きなものになることが予想されているという状況もあり、ヤンキースはコール獲得を最優先に考えているようだ。コールは2008年にヤンキースの1巡目指名を拒否して大学進学を選択しており、ヤンキースの「10年越しのコール獲得」が実現するのか注目だ。


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      12月23日 グレゴリウスの原点と自覚する自身の役割

      12月22日 ヤンキース パイレーツ・コールの獲得交渉が本格化か

      12月17日 サバシアが1年契約でヤンキースと再契約

      12月13日 ヤンキースがヘッドリー&ミッチェルをパドレスへ放出

      12月12日 ヤンキースがパイレーツのエース右腕の獲得に動く?

      12月12日 ヤンキースがスタントン獲得を正式発表 背番号は「27」

      12月10日 スタントンのヤンキース移籍が球団間で合意 ジャッジと共演へ

      12月5日 大谷争奪戦から脱落のヤンキース サバシアと再契約の可能性

      12月5日 ヤンキースがブーンの監督就任を正式に発表


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  • 将来の殿堂入り候補選手10人をピックアップ

    2017.12.26 15:30 Tuesday

     来年1月25日(現地時間)に殿堂入り投票の結果が発表され、新たな殿堂入り選手が明らかになる。ここでは現役選手のなかから殿堂入りの可能性がありそうな10人をピックアップし、殿堂入りの可能性を探ってみよう。ただし、イチロー、アルバート・プーホルス、ミゲル・カブレラといった殿堂入りを確実視されている選手は対象外となっている。

     まずはザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)。2016年の大不振により殿堂入りルートから外れたかのように思われたが、今季の好成績(17勝7敗、防御率3.20)により再び殿堂入り候補に浮上してきた。現在34歳で通算172勝。向こう5シーズンでどれだけの白星を上積みできるかがカギとなりそうだ。

     マックス・シャーザー(ナショナルズ)はペドロ・マルティネスのように全盛期の傑出度・支配力で勝負するタイプ。現在33勝で通算141勝ながら、ここ5シーズンはメジャーでもトップクラスの成績を残しており、サイ・ヤング賞をすでに3度受賞。200勝が最低ノルマであることはもちろんだが、全盛期をできるだけ長く維持することがカギとなるだろう。

     クレイグ・キンブレル(レッドソックス)はマリアーノ・リベラとトレバー・ホフマンの2人しか到達していない600セーブの大台が目標となる。ナ・リーグのセーブ記録保持者であるホフマンは早ければ今回の投票で殿堂入りを果たすことになりそうだが、2008年のグース・ゴセージを最後にフルタイムのリリーバーが殿堂入りを果たしていないように、リリーバーに対する評価はそれほど高くない。できるだけ長くクローザーの座に留まり、セーブを積み上げていきたいところだ。

     興味深いのはヤディアー・モリーナ(カージナルス)。打撃成績を見る限りでは殿堂入りにははるかに及ばない。しかし、モリーナにはゴールドグラブ賞8回という圧倒的な守備力がある。捕手でモリーナより受賞回数が多いのはジョニー・ベンチ(10回)だけだ。守備力が殿堂入りクラスであることに疑いの余地はなく、通算打撃成績をどれだけ伸ばせるかがポイントとなりそうだ。

     捕手ではバスター・ポージー(ジャイアンツ)も気になる存在だ。打撃力は歴代の捕手のなかでも上位に位置するポージーだが、故障リスクなどを考慮した関係で近年は捕手としての出場が減少傾向にある。捕手としてはトップクラスの打撃力も一塁手としては突出したレベルではなく、捕手としての出場機会をどれだけ確保できるかが殿堂入りの行方を左右することになるだろう。

     通算237勝をマークしているCCサバシア(ヤンキース)も殿堂入り候補の一人だ。2014年からの3シーズンで計18勝に終わったサバシアだが、今季は14勝5敗、防御率3.69の好成績をマーク。すでに37歳だが、250勝の大台突破が見えてきた。なるべく長く現役を続け、可能な限り300勝のラインに近付いていきたいところである。

     クリス・セール(レッドソックス)は全盛期が終わらないうちにサイ・ヤング賞を獲得しておかねばならない。奪三振王のタイトルを2度獲得しているセールだが、サイ・ヤング賞のみならず、最多勝や最優秀防御率のタイトルも獲得できていない。比較されることの多いランディ・ジョンソンは30代中盤以降に成績を伸ばしたが、セールが同じルートを辿る保証はないため、ピークを迎えつつある今のうちになるべく多くのタイトルやアウォードを手にしておきたいところだ。

     ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は今季のパフォーマンス(打率.281、59本塁打、132打点)をあと数年維持できるのであれば、有力な殿堂入り候補と言える。ヤンキースとの契約はあと10年残っており、その10年間に平均43.3本塁打をマークすれば通算本塁打数は700の大台に到達する。今季のパフォーマンスを数年維持できるのであれば、十分に達成可能な数字だろう。

     ジャスティン・バーランダー(アストロズ)もグレインキーと同様に、ここからの踏ん張りが重要になる。現在34歳で通算188勝。故障でわずか5勝に終わった2015年から持ち直してここ2シーズンで31勝をマークしており、殿堂入りに向けてまずは250勝の大台が目標となるだろう。2018年は通算200勝、2020年には通算3000奪三振のマイルストーン到達が有力視される。

     そして最後はジョーイ・ボットー(レッズ)。通算出塁率.428は歴代8位という高水準だが、同じく抜群の選球眼を誇ったフランク・トーマスらと比較すると本塁打数や打点数に不満が残る。率系のスタッツは文句なしのレベルであり、一塁手としては本塁打、打点といった積み上げ系のスタッツをどれだけ伸ばすことができるかが殿堂入りのカギを握ることになりそうだ。

  • 44歳・イチローは来季もメジャーで現役続行を希望

    2017.12.26 15:00 Tuesday

     マーリンズに来季の契約オプションを破棄され、フリーエージェントとなっているイチロー。50歳まで現役を続けたい意向を明らかにしている安打製造機は、当然ながら来季もメジャーでプレイするつもりでいる。将来の殿堂入り選手にメジャー18年目となるプレイ機会を与える球団は現れるのだろうか。

     イチローは「ペットショップで売れ残っている大きな犬みたいな感じですよね。もちろん、来年も野球をやりたいですよ」とオファーを待ち続ける状況における自らの心境を口にした。通算3080安打を放っているイチローはすでに将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されており、有資格初年度での殿堂入りの可能性すら取り沙汰されるほど。しかし、イチローが殿堂入りを果たす日はもうしばらく訪れない可能性が高い。50歳までプレイし続ける希望を持っているからだ。

     今季のイチローは代打を中心に136試合に出場し、打率.255、3本塁打、20打点、OPS.649を記録。メジャー17年目にして自己最少の215打席に終わり、50本しかヒットを打てなかった。春先はなかなか調子が上がらず、5月末の時点で打率.176に低迷していたが、6月以降は打率.297、後半戦に限れば打率.299と3割近い打率をマーク。まだまだチームに貢献できることをしっかりアピールした。

     メジャー球団からオファーがなかった場合に日本球界へ復帰する可能性を問われたイチローは「可能性という言葉にはたくさんの使い方がある。ゼロでない限り、可能性はあるけど…」とその可能性を完全には否定しなかった。しかし、あくまでも最優先はメジャーでの現役続行であり、時間の許す限りオファーを待ち続けることになるだろう。

     今オフは例年以上に市場の動きが遅く、イチローのような控え選手の契約が決まるのはスプリング・トレーニングが始まるギリギリの時期になることが予想される。メジャー契約のオファーがなく、マイナー契約からのスタートを強いられる可能性もある。しかし、イチロー自身がメジャーでの現役続行を希望しているのと同様に、多くの野球ファンが来季もメジャーの舞台でイチローの雄姿を見たがっていることは間違いない。現役を続行する機会が与えられることを祈るばかりである。


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  • 移籍希望のリアルミュート 理想の移籍先はどこだ!?

    2017.12.26 14:30 Tuesday

     ディー・ゴードン、ジャンカルロ・スタントン、マーセル・オズーナと主力選手を次々に放出しているマーリンズ。そんな状況のなかで、正捕手のJ.T.リアルミュートがトレードを要求したとの報道が出ている。実際にトレードされるかどうかはともかく、トレードされた場合にリアルミュートがフィットするであろう球団を探ってみよう。

     リアルミュートは正捕手3年目となった今季、自己最多の141試合に出場して打率.278、17本塁打、65打点、8盗塁、OPS.783の好成績をマークした。打率は昨季の.303から悪化してしまったものの、長打力が増し、17本塁打、65打点、OPS.783はいずれも自己ベスト。8盗塁をマークしたほか、昨季はゼロだった三塁打を5本放つなど、捕手らしからぬスピードも健在だった。盗塁阻止率も昨季に続いて30%台をキープし、昨季まで一度もなかった牽制刺も5度。攻守両面で成長を見せ、自己最高のシーズンを過ごした。

     今オフが年俸調停1年目となるリアルミュートは、来季年俸が420万ドル前後になると予想されており、マーリンズとしては放出を急ぐ理由はない。フリーエージェントになるまでには少なくともあと3年あり、走攻守のバランスが取れた好捕手を無理に放出する必要はないのだ。となると、おのずとマーリンズが要求する対価のクオリティは上昇する。リアルミュートを獲得するチームの条件としては①マーリンズが要求する上質なプロスペクトを抱えていること、②捕手の補強が必要であること、という2つが挙げられるだろう。

     この条件下でマーリンズ以外の29球団を見ていくと、まずナショナルズが浮上してくる。マット・ウィータースが期待外れのシーズンを過ごしたことにより捕手のパフォーマンスは低レベルであり、プロスペクトの層も決して薄くはない。少なくともあと3年保有できる好捕手を獲得できるのであれば、トップ・プロスペクトのビクトル・ロブレスの放出も検討に値するかもしれない。また、クリス・アイアネッタが流出したダイヤモンドバックスもリアルミュートがフィットするチームの一つである。ほかにもロッキーズ、ツインズ、ブリュワーズなどは有望株を抱えているうえに絶対的な正捕手が不在であり、リアルミュートがトレード市場に出てくるのであれば、間違いなく争奪戦に加わるはずだ。再建を進めるパドレスもオースティン・ヘッジスの育成を諦めてリアルミュートへシフトする可能性がある。

     マーリンズがリアルミュートのトレードを急ぐ必要はないため、実際に移籍が実現するかどうかはリアルミュートがどれだけ移籍にこだわるか次第だろう。現時点で確実なのは、リアルミュートがトレード市場に出た場合、数球団による熾烈な争奪戦が繰り広げられるであろうということだけだ。


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  • ツインズがベテラン左腕・デュークと契約合意へ

    2017.12.26 12:30 Tuesday

     セントポール・パイオニア・プレスのマイク・ベラルディーノによると、ツインズはベテラン左腕のザック・デュークと契約合意に至ったようだ。年俸や契約期間などの詳細については現時点では明らかになっていない。ツインズにとってはフェルナンド・ロドニーに続くブルペン補強となった。

     昨年10月にトミー・ジョン手術を受けたデュークは故障者リストで今季の開幕を迎え、マイナーでのリハビリ登板を経て7月中旬に戦列復帰。そこから27試合に登板して18回1/3を投げ、1勝1敗6ホールド、防御率3.93、被打率.197をマークした。術後9ヶ月という異例のスピードでの戦列復帰となり、奪三振率は昨季の10.03から5.89へと大幅に低下したが、被打率.197、被OPS.647などは決して悪くない数字。BABIP.196とツキに恵まれた部分があったことは否めないが、トミー・ジョン手術からの復帰初年度としてはまずまずのピッチングだった。

     2005年にパイレーツでメジャーデビューを果たしたデュークは2010年まで先発投手として活躍し、2006年に10勝、2009年には自己最多の11勝をマーク。しかし、2010年オフにダイヤモンドバックスへトレードされると、その後はリリーフでの登板機会が急増し、2014年以降は完全にリリーフに専念する形となっている。2014年から2016年まで74試合、71試合、81試合に登板するなどタフさが売りのリリーフ左腕である。

     ツインズは今季途中にブランドン・キンツラーをナショナルズへ放出したほか、シーズン終了後にはマット・ベライルやグレン・パーキンスがフリーエージェントとなり、ブルペンにベテランが不在という状況になっていた。今季ホールド王のテイラー・ロジャースをはじめ、トレバー・ヒルデンバーガー、アラン・ブーズニッツなどイキの良い若手リリーバーはいるものの、そこにロドニーやデュークといったベテランを加え、ブルペンの安定を図る狙いがあると見られる。デュークが「左殺し」として機能すれば、ロジャースをセットアッパーに固定することができ、ブルペンに大きなプラスをもたらすことになるだろう。


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  • 最近流行りの「xwOBA」とは何か?

    2017.12.26 12:00 Tuesday

     今季、メジャーリーグ関連記事のなかで頻繁に目にするようになった指標がある。「Expected weighted on-base average」、通称「xwOBA」がそれだ。この「xwOBA」とはいったい何なのか。ここでは「xwOBA」について簡単に勉強してみよう。

     「xwOBA」はStatcastによって計測される打球の初速度と発射角度をもとに算出される。打球ごとに「Hit Probability(安打になる確率)」が算出されるのと同様に、各打球には初速度と発射角度をもとに単打になる確率、二塁打になる確率、三塁打になる確率、本塁打になる確率が与えられている。また、四球、死球、単打、二塁打、三塁打、本塁打にはそれぞれ得点期待値が定められている。その得点期待値を実際の打撃結果とともに以下の公式に当てはめたものが「wOBA」と呼ばれる指標である。

     

    wOBA=(敬遠を除く四球×期待値+死球×期待値+単打×期待値+二塁打×期待値+三塁打×期待値+本塁打×期待値)/(打数+敬遠を除く四球+死球+犠飛)

     

     「wOBA」は実際の打撃結果をもとに算出されるが、その部分を打球の初速度と発射角度から予測される打撃結果に置き換えたものが「xwOBA」となる。通常の「wOBA」は実際の打撃結果を用いるため守備力などの影響を受けることになるが、「xwOBA」ではそれらの影響を排除できるというわけだ。しかも、通常の出塁率と同様の感覚で扱うことができる。また、「xwOBA」と「wOBA」の差に注目する場合もあり、「xwOBA-wOBA」が正の値であれば運が悪かった、負の値であれば運が良かったと大まかに把握することができる。

     たとえば、昨季の打率.294、37本塁打、OPS.876から今季は打率.259、33本塁打、OPS.782と大きく成績を落としたマニー・マチャド(オリオールズ)だが、「wOBA」が.374から.335へと大きく下落している一方、「xwOBA」は.372から.357とそれほど大きく下落しているわけではなく、ツキに恵まれなかった側面があることが読み取れる。昨季は「xwOBA-wOBA」がわずかにマイナス(-.002)であったのに対して今季はプラス(.022)に転じていることも不運さを裏付けている。

  • 2017年シーズン 祝祭日のベストパフォーマンスを振り返る

    2017.12.26 11:00 Tuesday

     アメリカには祝祭日が年間10日ある。そのうち、メジャーリーグのシーズン中にある祝祭日は4日だけ。ここではその4日に母の日、父の日、ハロウィンの3日を加えた合計7日について、2017年のベストパフォーマンスを振り返ってみよう。

     まずは母の日(現地時間5月14日)から。マックス・シャーザー(ナショナルズ)はこの日のフィリーズ戦に先発し、6イニングで9安打を浴びながら3失点と粘りのピッチング。5回表にはセザー・ヘルナンデス、オドゥベル・ヘレーラ、アーロン・アルテールを三者連続三球三振に抑え、「Immaculate inning(完璧なイニング)」を達成した。なお、今季メジャーリーグでは合計8度の「Immaculate inning」が達成されている。

     父の日(現地時間6月18日)にはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が逆転サヨナラスリーランでサイクルヒットを達成するという離れ業を演じてみせた。1回裏の第1打席で三塁打、4回裏の第2打席で単打、6回裏の第3打席で二塁打を放ったアレナードは、7回裏の第4打席こそ空振り三振に倒れたものの、9回裏、2点差に迫った直後の第5打席、一死一、三塁の場面でマーク・マランソン(ジャイアンツ)の初球のフォーシームを捉え、レフトスタンドへ逆転サヨナラスリーランを叩き込んだのだった。

     メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日:現地時間5月29日)のツインズ戦では今季限りで現役を引退したカルロス・ベルトラン(アストロズ)が8回表に放ったスリーランを含む4安打3打点の大活躍。アストロズはこの試合、7回終了時点で2対8と6点をリードされていたものの、8回表になんと一挙11得点。9回表にも3点を追加し、最終的には16対8で大勝した。

     現地時間7月4日の独立記念日に行われたレンジャーズ戦では、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)が大暴れ。5回表にダルビッシュ有をノックアウトするスリーランを放つなど、2本塁打を含む5安打6打点の大活躍でチームを11対4の快勝に導いた。新人選手が5安打&2本塁打&6打点を記録したのは1987年のケビン・サイツァー(ロイヤルズ)に次いで史上2人目の快挙となった。

     レイバー・デイ(労働の日:現地時間9月4日)のドジャース戦ではJ.D.マルティネス(ダイヤモンドバックス)が史上18人目となる1試合4本塁打を記録。リッチ・ヒル、ペドロ・バイエズ、ジョシュ・フィールズ、ウィルマー・フォントの4投手からそれぞれ本塁打を放ち、7回表、8回表、9回表には3イニング連続本塁打をマークした。

     コロンブス・デイ(コロンブス記念日:現地時間10月9日)に行われたアストロズ対レッドソックスの地区シリーズ第4戦では、アストロズ打線がリック・ポーセロ、クリス・セール、クレイグ・キンブレルというレッドソックスの強力投手陣をことごとく攻略。9回表にベルトランがキンブレルから放ったタイムリー二塁打による1点が、最終的に勝敗を分けた。この勝利によってアストロズは地区シリーズを突破し、その後、頂点まで駆け上がっていくことになる。

     そして、ハロウィン(現地時間10月31日)に行われたドジャース対アストロズのワールドシリーズ第6戦では、ドジャース守護神のケンリー・ジャンセンが打者6人をパーフェクトに封じる好リリーフ。味方打線がジョク・ピーダーソンのソロ本塁打などで奪った2点のリードを守り抜き、ドジャースはワールドシリーズの対戦成績を3勝3敗のタイとしたのだった。

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