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  • 各球団が続々と発表 60人の「プレーヤー・プール」って何?

    2020.6.29 11:00 Monday

     日本時間6月29日、メジャーリーグでは最大60人の選手を登録できる「プレーヤー・プール」の提出期限を迎え、各球団が続々と登録選手の顔ぶれを発表している。今年、夏季キャンプや公式戦に参加できるのは、この「プレーヤー・プール」に登録されている選手に限られている。ここでは、「プレーヤー・プール」についてのルールを簡単に確認しておこう。

     各球団が最初の「プレーヤー・プール」を提出する期限は、日本時間6月29日午前5時となっていた。この最大60人の登録枠には、従来の40人ロースターに登録されている選手のうち、2020年シーズン中に公式戦出場の可能性がある全ての選手のほか、マイナー契約でチームに所属している選手(プロスペクトも含む)が登録される。最もシンプルな例を挙げれば、40人ロースター内の40人+マイナー契約の20人を登録できるということになる。

     夏季キャンプは従来のキャンプ施設ではなく、基本的には各球団の本拠地球場で行われるため、60人全員を受け入れるほどのキャパシティがない。そのため、「プレーヤー・プール」に登録された選手は、本拠地での夏季キャンプに参加するグループと、別のトレーニング施設での練習に参加するグループに分けられる。すでに「プレーヤー・プール」をこの2つのグループに分けて発表しているチームもある。

     開幕時のロースターには30人を登録できるため、この30人以外の選手たちはトレーニング施設に残り、メジャー昇格の機会を待つことになる。

     「プレーヤー・プール」に登録されている選手は、自由に入れ替えができるわけではなく、トレード、ウエーバー、DFA、リリースなど、基本的には他球団へ流出するリスクを背負うことになる。選手が45日間の故障者リストやコロナ用の故障者リストに登録された場合は、人数のカウント対象外となるため、新たな選手を追加できる。ただし、離脱していた選手が復帰した場合、登録選手が60人を超えるのであれば、いずれかの選手を「プレーヤー・プール」から外す必要がある。また、一度「プレーヤー・プール」から外れた選手は、同じチームで再び「プレーヤー・プール」に登録することはできない。

     今年中にメジャーでプレーする可能性が低いプロスペクト(若手有望株)が「プレーヤー・プール」に登録される例も見られるが、これは次代を担う選手たちにメジャーリーガーとともに練習するという貴重な経験を積ませることが主な目的となっている。

     また、今年のトレードは「プレーヤー・プール」に登録されている選手のみが対象となる。これは移動する選手の数を制限し、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する狙いがあるようだ。

     さらに、2020年シーズンには「タクシー・スクワッド」という制度も設けられている。これは、遠征時に予備登録選手として3人の選手を帯同させることができるというものだ(3人のうち最低1人は捕手)。急な故障者やコロナ感染者の発生に備えたものであり、予備選手をあらかじめチームとともに移動させておくことで、予備選手が民間の航空機で移動してコロナ感染のリスクに晒されるのを防ぐことが最大の目的だ。

     「プレーヤー・プール」を含むロースターのルールについては、ここに記したよりも細かな内容が定められているが、大まかな内容としては以上となる。なお、この記事はメジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによる「FAQ: Roster and transaction rules for 2020」という記事を参考にしており、より詳細な内容についてはそちらを参照していただきたい。

  • 過去20年 各チームの60試合での最高成績は?

    2020.6.28 14:55 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワは日本時間6月28日、各チームの60試合での最高成績を紹介する特集記事を公開した。対象は2000年以降の20年間となっており、60試合の時期は問わず、開幕60試合に限定されているわけではない。また、同じ勝敗が複数ある場合は、得失点差で優れているほうが選出され、それも同数の場合は、直近のものが選ばれている(参考として球団記録と昨年の最高記録も併記)。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ:41勝19敗(2014年)
    球団記録:45勝15敗(1969年)
    2019年:24勝36敗(6月28日~9月5日)

    レッドソックス:45勝15敗(2018年)
    球団記録:46勝14敗(1949年)
    2019年:36勝24敗(4月17日~6月22日)

    ヤンキース:44勝16敗(2009年)
    球団記録:48勝11敗1分(1938年)
    2019年:42勝18敗(5月10日~7月20日)

    レイズ:40勝20敗(2013年)
    球団記録:同上
    2019年:40勝20敗(7月20日~9月27日)

    ブルージェイズ:43勝17敗(2015年)
    球団記録:同上
    2019年:29勝31敗(6月12日~8月17日)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス:42勝18敗(2005年)
    球団記録:46勝14敗(1983年)
    2019年:32勝28敗(4月12日~6月18日)

    インディアンス:48勝12敗(2017年)
    球団記録:同上
    2019年:43勝17敗(6月4日~8月12日)

    タイガース:43勝17敗(2006年)
    球団記録:45勝15敗(1935年)
    2019年:23勝37敗(3月30日~6月8日)

    ロイヤルズ:39勝21敗(2015年)
    球団記録:45勝15敗(1977年)
    2019年:26勝34敗(7月5日~9月13日)

    ツインズ:44勝16敗(2006年)
    球団記録:44勝16敗(1933年)
    2019年:41勝19敗(4月9日~6月14日)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ:43勝17敗(2019年)
    球団記録:同上
    2019年:43勝17敗(7月17日~9月22日)

    エンゼルス:44勝16敗(2009年)
    球団記録:同上
    2019年:34勝26敗(5月9日~7月16日)

    アスレチックス:48勝12敗(2001年)
    球団記録:同上
    2019年:41勝19敗(6月11日~8月22日)

    マリナーズ:48勝12敗(2001年)
    球団記録:同上
    2019年:28勝32敗(7月22日~9月29日)

    レンジャーズ:41勝19敗(2016年)
    球団記録:同上
    2019年:34勝26敗(4月26日~6月30日)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス:46勝14敗(2002年)
    球団記録:47勝13敗(1897年)
    2019年:40勝20敗(5月9日~7月17日)

    マーリンズ:40勝20敗(2003年)
    球団記録:同上
    2019年:29勝31敗(5月17日~7月26日)

    メッツ:40勝20敗(2015年)
    球団記録:44勝16敗(1986年)
    2019年:39勝21敗(7月25日~9月28日)

    フィリーズ:45勝15敗(2010年)
    球団記録:同上
    2019年:33勝27敗(3月28日~6月3日)

    ナショナルズ:41勝19敗(2019年)
    球団記録:43勝17敗(1994年)
    2019年:41勝19敗(6月16日~8月25日)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス:42勝18敗(2016年)
    球団記録:52勝8敗(1906年)
    2019年:37勝23敗(4月6日~6月12日)

    レッズ:41勝19敗(2012年)
    球団記録:47勝13敗(1919年)
    2019年:31勝29敗(4月17日~6月23日)

    ブリュワーズ:42勝18敗(2011年)
    球団記録:同上
    2019年:38勝22敗(7月20日~9月26日)

    パイレーツ:41勝19敗(2015年)
    球団記録:47勝13敗(1909年)
    2019年:30勝30敗(5月4日~7月7日)

    カージナルス:47勝13敗(2004年)
    球団記録:48勝12敗(1944年)
    2019年:40勝20敗(7月21日~9月23日)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス:40勝20敗(2002年)
    球団記録:45勝15敗(1999年)
    2019年:34勝26敗(6月26日~9月6日)

    ロッキーズ:42勝18敗(2009年)
    球団記録:同上
    2019年:37勝23敗(4月14日~6月21日)

    ドジャース:51勝9敗(2017年)
    球団記録:同上
    2019年:43勝17敗(4月14日~6月20日)

    パドレス:38勝22敗(2010年)
    球団記録:42勝18敗(1998年)
    2019年:31勝29敗(4月21日~6月29日)

    ジャイアンツ:42勝18敗(2000年)
    球団記録:51勝8敗1分(1912年)
    2019年:37勝23敗(6月11日~8月17日)

  • 開幕60試合での好記録 防御率0点台や4割打者も

    2020.6.28 13:30 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは日本時間6月28日、現行の30球団制となった1998年以降、開幕60試合で素晴らしい活躍を見せた選手やチームを特集する記事を公開した。今年のレギュラーシーズンは異例の60試合制で行われるが、これらの好記録に匹敵する見事な活躍を見せる選手が現れるかもしれない。

     2018年、アメリカン・リーグ東部地区のライバル球団同士であるレッドソックスとヤンキースはともに開幕60試合で41勝19敗を記録。過去22年間、開幕60試合で41勝以上を記録した例は11度あるが、同じシーズンに同地区の2球団が41勝以上を記録した例はこれが唯一である。最終的にレッドソックスは108勝54敗、ヤンキースは100勝62敗でポストシーズンに進出し、地区シリーズでレッドソックスがヤンキースを撃破。その勢いのまま、ワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     2011年、ブルージェイズのホゼ・バティースタが開幕60試合で打率.346、20本塁打、41打点、OPS1.226の大活躍。54本塁打と突如ブレイクした前年の活躍がフロックでないことを証明し、この年は最終的に打率.302、43本塁打、103打点、OPS1.056という自己最高のシーズンを過ごした。

     2010年、ロッキーズのウバルド・ヒメネスが開幕から絶好調。開幕60試合の時点で12試合に先発し、11勝1敗、防御率0.93という見事な成績をマークした。12試合のうち8試合が敵地での登板という幸運もあったが、本拠地クアーズ・フィールドでの4試合でも防御率1.29の好投。4月17日には敵地でのブレーブス戦でノーヒッターを達成した。

     2009年、当時36歳のラウル・イバニェス(フィリーズ)が開幕60試合で22本塁打を記録。マリナーズ時代の2006年に33本塁打を放った実績はあったが、それ以外のシーズンはすべて24本塁打以下であり、ベテラン外野手の猛打は球界を驚かせた。その後、失速したものの、この年は最終的に自己最多の34本塁打をマークした。

     2008年、ブレーブスのチッパー・ジョーンズが開幕60試合で打率.409を記録。2000年以降、開幕60試合で4割以上の打率をマークした例はこれが唯一である。ジョーンズはその後、開幕73試合目まで打率4割をキープ。最終的には自己最高の.364を記録し、首位打者のタイトルを手にした。

     2004年、レッズのダニー・グレイブスが開幕60試合で26セーブを記録。この年、レッズは開幕60試合で34勝26敗をマークしたが、グレイブスは34勝の76.5%にあたる26試合でセーブを記録したことになる。なお、開幕60試合で26セーブを記録した投手はもう1人おり、しかもグレイブスと同じシーズンに記録している。ヤンキースのマリアーノ・リベラである。

     2001年、イチローが加入したマリナーズは開幕から快進撃を続け、開幕60試合で47勝13敗を記録。この時点で2位エンゼルスに17ゲーム差を付けていた。イチローは開幕60試合で打率.356、佐々木主浩は24セーブをマーク。ブレット・ブーンが66打点、アーロン・シーリーが8勝0敗を記録するなど、チーム全体が絶好調だった。

     2000年、エンゼルスのダリン・アースタッドが開幕60試合で99安打を記録。4月末の時点で打率.449、開幕60試合終了時点でも.384という高打率をマークしていた。打率.355でシーズンを終え、1930年以降ではウェイド・ボッグスに次いで2人目となるシーズン240安打に到達した(その後イチローが2度記録)。

     1999年、ランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)とペドロ・マルティネス(レッドソックス)がともに開幕60試合で143奪三振を記録。最終的にジョンソンは364奪三振、マルティネスは313奪三振をマークし、両者ともサイ・ヤング賞を受賞した。

     1999年にはさらに、アストロズのホゼ・リマが開幕60試合で11勝をマークした。シーズン初登板こそ8回2失点ながら敗戦投手となったが、そこから8連勝→2敗目→3連勝で開幕60試合目に11勝目をマーク。その後、さらに10勝を積み上げ、自己最多の21勝を記録してシーズンを終えた。

     1998年、マーク・マグワイア(カージナルス)とサミー・ソーサ(カブス)のホームラン合戦が注目されたが、レンジャーズのフアン・ゴンザレスは開幕60試合で76打点を記録。1930年にハック・ウィルソンがマークしたシーズン191打点のメジャー記録に挑んでいた。この時点でシーズン205打点ペースとなり、前半戦だけで101打点を記録したが、後半戦は失速して157打点でシーズン終了となった。

  • 1977年以降「故意に」DHを使わなかったケースは1度だけ

    2020.6.28 12:30 Sunday

     アメリカン・リーグが1973年に指名打者(DH)制を導入して以降、ア・リーグの球場で行われる試合で投手が打席に立つ機会はほとんどなくなった。今年、エンゼルスのジョー・マドン監督は大谷翔平が先発する試合でDHを使わないことを検討しているようだが、1977年以降の42年間で「故意に」DHを使わなかったケースは1度だけある。2016年6月30日のアスレチックス戦でジャイアンツはDHを使わず、先発のマディソン・バムガーナーを9番打者として起用した。

     DH制の導入後、DHを使わずに投手がスタメン出場したケースは、1976年にホワイトソックスがケン・ブレット(殿堂入り三塁手ジョージ・ブレットの兄)が先発する試合で2度、DHを使わなかったのが最後だった。ブレットはパイレーツ時代の1973年に打率.250、4本塁打、16打点、1974年に打率.310、2本塁打、15打点を記録するなど「強打の投手」として知られ、1976年は2度のスタメン出場のほか、代打で6度起用されている。

     ジャイアンツのブルース・ボウチー監督は、バムガーナーが2014~15年の2年間で打率.252、9本塁打、24打点を記録し、2016年も6月30日の時点ですでに2本塁打を放っていたことを踏まえ、敵地でのアスレチックス戦でDHを使わず、バムガーナーを打席に立たせることを選択。バムガーナーは3回表の第1打席で二塁打を放って起用に応え、7回途中4失点の力投で勝利投手となった。

     1988年には、ヤンキースが投手のリック・ローデンを登板日以外にDHとして起用した例がある。ローデンはドジャース時代に4本塁打、パイレーツ時代に5本塁打を放ち、1984年から3年連続でシルバースラッガー賞を受賞。その打撃力を生かすべく、1988年6月11日のオリオールズ戦で「7番・DH」としてスタメンに名を連ねた。

     なお、バムガーナーのケースで「故意に」と但し書きが付いているのには理由がある。1999年7月22日、インディアンスのマイク・ハーグローブ監督は「4番・DH」にマニー・ラミレス、「7番・ライト」にアレックス・ラミレス(現DeNA監督)を起用したが、マニーのほうのラミレスがライトの守備に就き、ブルージェイズの1番打者シャノン・スチュワートが放った飛球を捕球してしまった。審判団の協議の結果、インディアンスは試合開始前の時点でDHを解除し、マニーのほうのラミレスが「4番・ライト」、先発投手のチャールズ・ナギーが7番打者として出場することになったのだった。

     また、2009年5月17日には、レイズのマドン監督が「3番・DH」で起用するはずだったエバン・ロンゴリアを三塁手と書いて提出してしまい、5番打者のベン・ゾブリストと合わせて三塁手が2人という事態に。1回表の三塁の守備にはゾブリストが就き、対戦相手のインディアンスが1回表終了後に審判団へクレームを入れたため、正式な三塁手はゾブリストとなり、レイズはロンゴリアに代わって先発投手のアンディ・ソナンスタインが3番を打つことになってしまったのだった。

     このように、意図せずDHを解除して投手が試合の最初から打席に立ったケースはあるが、監督が「故意に」投手を打席に立たせたのは、1977年以降ではバムガーナーのケースが唯一である。2020年シーズン、投手・大谷が打席に立つ機会は巡ってくるだろうか。

  • タイガース・カブレラ 2つの大台到達は来年に持ち越しか

    2020.6.27 15:10 Saturday

     21世紀唯一の三冠王(2012年)であるミゲル・カブレラ(タイガース)は、昨年終了時点で通算2815安打、477本塁打を記録。通算3000安打まであと185、通算500本塁打まであと23に迫っており、健康に162試合を過ごすことができれば、今年中に2つの大台に到達することも決して不可能ではなかった。しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年シーズンは60試合制で行われることが決定。殿堂入りの切符とも言える3000安打&500本塁打の達成は来年に持ち越されることになりそうだ。

     2016年シーズン終了時点で、カブレラは2519安打&446本塁打を記録。ところが、その後の3年間は相次ぐ故障に悩まされ、わずか304試合にしか出場できず、296安打&31本塁打を積み上げるにとどまった。しかし、今年のオープン戦では29打数10安打(打率.345)、3本塁打と好調をアピール。完全復活を予感させていた。

     カブレラは、オープン戦の好調の要因となっていたフィットネス・トレーニングを中断期間中も継続していたという。「自宅にジムがあるから、毎日トレーニングに取り組んでいるんだ。ほとんど毎日身体を動かしているよ」とカブレラ。身体の状態は良く、シーズン開幕後も春先の好調を維持することができるかもしれない。

     タイガースとの8年2億4000万ドルという超大型契約は2023年まで残っており、カブレラは今年も含めて少なくともあと4年、タイガースの指名打者を務めることになる。故障による長期欠場がなければ、2021年シーズン中に3000安打&500本塁打を達成するのはほぼ確実だ。

     3000安打&500本塁打の達成者は過去に6人(ハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、エディ・マレー、ラファエル・パルメイロ、アレックス・ロドリゲス、アルバート・プーホルス)だけ。この2つの大台をクリアすれば、引退から5年後にはアメリカ野球殿堂入りを果たすことになるだろう。

  • 異例の60試合制 トラウトの2020年シーズンはどうなる?

    2020.6.27 14:35 Saturday

     2011年にメジャーデビューしたマイク・トラウト(エンゼルス)にとって、2020年はメジャー10年目という節目のシーズンとなる。異例の60試合制で行われる2020年シーズン、トラウトはどんな成績を残すのだろうか。メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーが「球界最高の選手」を様々な角度から考察している。

     60試合制で行われる2020年シーズンだが、トラウトが全60試合に出場する可能性は極めて低い。第1子の誕生を8月に控えており、産休リスト入りによる戦線離脱が予想されているからだ。

     アドラーはまず、60試合制のシーズンにおけるトラウトの個人成績について考察。メジャー定着を果たした2012年以降、トラウトは60試合のスパンで平均すると、打率.308、15本塁打、38打点、10盗塁、46得点、出塁率.424、長打率.588、OPS1.012という成績を残している。

     また、データサイト「FanGraphs」は今年のトラウトの成績を、打率.296、17本塁打、42打点、6盗塁、46得点、出塁率.439、長打率.614、OPS1.053と予想している。これに近い成績を残すことができれば、アメリカン・リーグのMVP争いにおいてフロントランナーの1人となるだろう。

     さらに、アドラーは60試合のスパンにおけるトラウトの最高成績を紹介。各部門の数字は以下のようになっている。

    打率 .385(2013年6月25日から9月6日)
    本塁打 27(2019年に複数回)
    打点 62(2019年5月30日から8月10日)
    得点 69(2012年に複数回)
    盗塁 29(2012年に複数回)
    出塁率 .511(2013年6月27日から9月8日)
    長打率 .756(2019年5月30日から8月10日)
    OPS 1.217(2018年4月12日から6月18日)

     アドラーは次に、トラウトが「歴代最高の28歳」になれるかという点について考察。データサイト「Baseball-Reference」が算出しているWARにおいて、トラウトは27歳のシーズンまでに歴代最高の72.8を記録し、これはタイ・カッブ、ミッキー・マントル、ロジャース・ホーンスビー、アレックス・ロドリゲスといったレジェンドたちを上回っている。

     しかし、28歳のシーズンまでにカッブは78.4を記録しており、トラウトがこれを上回るためには5.7が必要。トラウトの過去の実績を60試合に換算すると、WARは3~4あたりの範囲に収まることが予想されるため、カッブの78.4を上回るのは難しい。ただし、トラウトは2018年の開幕60試合時点で打率.308、19本塁打、OPS1.121をマークし、5を超えるWARを記録しているため、「カッブ超え」を果たす可能性はゼロとは言い切れない。

     トラウトが例年通りのシーズンを過ごし、WARが3~4あたりの範囲に収まるようであれば、通算WARは76前後となり、ジム・トーメイ、フランク・トーマス、レジー・ジャクソン、ジョニー・ベンチ、ポール・モリターといった殿堂入り選手を上回る。オジー・スミス(76.9)やロビン・ヨーント(77.3)を超える可能性もゼロではなさそうだ。

     トラウトが今年中に到達する可能性があるマイルストーンは通算300本塁打である。トラウトは通算285本塁打を記録しており、あと15本で大台に到達。トラウトは過去5年間、チームの開幕60試合で平均16本塁打を放っており、大台に到達する可能性は十分にある。

     28歳のシーズンまでに通算300本塁打に到達すれば、ロドリゲス、ケン・グリフィーJr.、ジミー・フォックス、エディ・マシューズ、マントル、アルバート・プーホルス、メル・オット、ジャンカルロ・スタントン、アンドリュー・ジョーンズ、フアン・ゴンザレスに次ぐ史上11人目の快挙となる(300本塁打&200盗塁はロドリゲスに次ぐ史上2人目)。

     アドラーは最後に、トラウトはポストシーズンでプレーできるかという点について考察。エンゼルスは今年の60試合のうち、アストロズと10試合、アスレチックスと10試合、ドジャースと6試合を戦う予定であり、スケジュール的に恵まれているとは言えない。

     アンソニー・レンドンが加入し、大谷翔平が本格的に二刀流を再開するため、チームの戦力はアップしているが、「FanGraphs」はエンゼルスが地区優勝する確率を12%、ワイルドカードを獲得する確率を16%、ポストシーズン進出の確率を28%と予想しており、前評判は高くない。トラウトはこれを覆し、2014年以来6年ぶり、自身2度目となるポストシーズンの舞台に立つことができるだろうか。

  • 打率4割の候補者12人 MLB公式サイトが特集

    2020.6.27 13:35 Saturday

     2020年シーズンは通常よりも102試合少ない60試合制で行われる。よって、いわゆる「積み上げ式」のスタッツ(本塁打、奪三振など)で新記録が生まれる可能性はゼロに等しいが、「率系」のスタッツ(打率、防御率など)では予想外の大記録が誕生する可能性がある。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは、打率4割の候補者12人をピックアップして紹介している。

     ラングスによると、テッド・ウィリアムスが打率.406を記録して「最後の4割打者」となった1941年以降、60試合経過時点で打率が.400を超えていた打者はわずか7人だけ。

    チッパー・ジョーンズ(2008年).409
    トニー・グウィン(1997年).403
    ラリー・ウォーカー(1997年).417
    ポール・オニール(1994年).417
    ロッド・カルー(1983年).411
    ハンク・アーロン(1959年).402
    テッド・ウィリアムス(1948年).412

     上記の7人に現役選手は含まれておらず、時期を問わない60試合のスパンで打率4割以上を記録した現役選手もホゼ・アルトゥーベ(2016年と2017年)、ジョーイ・ボットー(2016年)、アンドリュー・マカッチェン(2012年)、ハンリー・ラミレス(2009年)、アルバート・プーホルス(2003年)の5人しかいない。

     メジャーリーグ公式サイトのデータ専門家であるトム・タンゴによると、60試合制のシーズンで4割打者が誕生する確率はおよそ3%だという。162試合制のシーズンの場合、その確率は0.012%であり、例年よりもはるかに高いことがわかる。

     これらを踏まえ、ラングスは打率4割の候補者として以下の12人を挙げた。首位打者の経験があるスーパースターからメジャーでの実績がほとんどない若手選手まで、バラエティ豊かな顔ぶれとなっている。

    【1】ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
    規定打席以上での自己最高打率 .346(2017年)
    Steamerによる今年の予想打率 .296
    60試合のスパンでの自己最高打率 .420(2017年)

    【2】コディ・ベリンジャー(ドジャース)
    規定打席以上での自己最高打率 .305(2019年)
    Steamerによる今年の予想打率 .287
    60試合のスパンでの自己最高打率 .370(2019年)

    【3】DJ・レメイヒュー(ヤンキース)
    規定打席以上での自己最高打率 .348(2016年)
    Steamerによる今年の予想打率 .285
    60試合のスパンでの自己最高打率 .379(2016年)

    【4】アンソニー・レンドン(エンゼルス)
    規定打席以上での自己最高打率 .319(2019年)
    Steamerによる今年の予想打率 .284
    60試合のスパンでの自己最高打率 .370(2019年)

    【5】マイク・トラウト(エンゼルス)
    規定打席以上での自己最高打率 .326(2012年)
    Steamerによる今年の予想打率 .297
    60試合のスパンでの自己最高打率 .385(2013年)

    【6】クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
    規定打席以上での自己最高打率 .329(2019年)
    Steamerによる今年の予想打率 .304
    60試合のスパンでの自己最高打率 .365(2018年)

    【7】ルイス・アラエス(ツインズ)
    自己最高打率 .334(2019年:規定打席未満)
    Steamerによる今年の予想打率 .312
    60試合のスパンでの自己最高打率 .340(2019年)

    【8】ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)
    自己最高打率 .344(2019年:規定打席未満)
    Steamerによる今年の予想打率 .308
    60試合のスパンでの自己最高打率 .359(2007年)

    【9】アレックス・ベルドゥーゴ(レッドソックス)
    自己最高打率 .294(2019年:規定打席未満)
    Steamerによる今年の予想打率 .307
    60試合のスパンでの自己最高打率 .305(2019年)

    【10】ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
    規定打席以上での自己最高打率 .315(2019年)
    Steamerによる今年の予想打率 .296
    60試合のスパンでの自己最高打率 .346(2019年)

    【11】ダニエル・マーフィー(ロッキーズ)
    規定打席以上での自己最高打率 .347(2016年)
    Steamerによる今年の予想打率 .288
    60試合のスパンでの自己最高打率 .374(2016年)

    【12】ヨナサン・ダーザ(ロッキーズ)
    自己最高打率 .206(2019年:規定打席未満)
    Steamerによる今年の予想打率 .301
    60試合のスパンでの自己最高打率 なし(通算44試合)

  • 60試合での最高記録 イチローは歴代最多の121安打

    2020.6.26 14:20 Friday

     メジャーリーグ公式サイトは日本時間6月26日、1900年以降の近代野球における60試合での最高記録を特集する記事を公開した。ここでは記事のなかで取り上げられている記録を紹介する(注:チームの60試合ではなく選手が出場した60試合での記録。ただし、75日以内の60試合に限定。打率などは186打席以上が対象。投手は12登板以内で60イニング以上が対象)。

    ◆打率

    歴代最高
    ロジャース・ホーンスビー .466(1924年6月21日~8月29日)

    直近10年間
    ジョシュ・ハミルトン .427(2010年6月4日~8月14日)

    過去25年の好記録
    イチロー .458(2004年7月1日~9月6日)

    ◆出塁率

    歴代最高
    バリー・ボンズ .613(2004年6月27日~9月7日)

    直近10年間
    ジョーイ・ボットー .560(2015年7月18日~9月21日)

    過去25年の好記録
    フランク・トーマス .550(1994年5月1日~7月7日)

    ◆長打率

    歴代最高
    バリー・ボンズ 1.016(2001年4月13日~6月23日)

    直近10年間
    ジャンカルロ・スタントン .824(2017年6月22日~8月29日)

    過去25年の好記録
    ジェフ・バグウェル .883(1994年5月28日~8月6日)

    ◆OPS

    歴代最高
    ベーブ・ルース 1.598(1920年5月11日~7月22日)

    直近10年間
    ブライス・ハーパー 1.269(2015年4月24日~7月5日)

    過去25年の好記録
    ジム・エドモンズ 1.367(2004年7月3日~9月12日)

    ◆安打

    歴代最高
    イチロー 121(2004年7月1日~9月6日)

    直近10年間
    ホゼ・アルトゥーベ 103(2017年5月27日~8月8日)

    過去25年の好記録
    ジョニー・デイモン 111(2000年7月9日~9月12日)

    ◆本塁打

    歴代最高
    バリー・ボンズ 37(2001年4月13日~6月23日)

    直近10年間
    ジャンカルロ・スタントン 33(2017年6月22日~8月29日)

    過去25年の好記録
    サミー・ソーサ 34(1998年5月22日~7月31日)

    ◆打点

    歴代最高
    ハック・ウィルソン 90(1930年7月17日~9月27日)

    直近10年間
    ジョシュ・ドナルドソン 68(2015年7月1日~9月11日)

    過去25年の好記録
    マーク・マグワイア 80(1998年3月31日~6月13日)

    ◆防御率

    歴代最高
    フェルナンド・バレンズエラ 0.29(1981年4月9日~5月8日)
    レフティ・グローブ 0.29(1936年4月14日~5月18日)

    直近10年間
    ジェイク・アリエタ 0.41(2015年8月4日~10月2日)

    過去25年の好記録
    ザック・グレインキー 0.60(2009年4月8日~5月15日)

    ◆奪三振

    歴代最高
    ノーラン・ライアン 142(1977年5月14日~7月4日)

    直近10年間
    ゲリット・コール 133(2019年7月17日~9月24日)
    コリー・クルーバー 133(2017年6月14日~8月13日)

    過去25年の好記録
    ランディ・ジョンソン 138(1997年5月23日~7月24日)

    ◆チーム成績

    歴代最高
    カブス 52勝8敗(1906年)
    ジャイアンツ 52勝8敗(1912年)

    直近10年間
    ドジャース 51勝9敗(2017年6月7日~8月19日)

    過去25年の好記録
    インディアンス 48勝12敗(2017年)

  • 2020年のマイルストーン達成候補者 プーホルス、トラウトなど

    2020.6.26 13:25 Friday

     異例の60試合制で開催されることになった2020年シーズンだが、様々なマイルストーンが達成される可能性は残されている。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは、2020年シーズン中または来年以降に達成される可能性がある主なマイルストーンを紹介している。

     アルバート・プーホルス(エンゼルス)は昨年終了時点で通算656本塁打、2075打点を記録。あと4本塁打で歴代5位のウィリー・メイズ、あと11打点で歴代2位のアレックス・ロドリゲスに並ぶ。また、通算3202安打は歴代14位にランクインしており、13位のナップ・ラジョイまで50安打、12位のエディ・マレーまで53安打、11位のメイズまで81安打となっている。

     ミゲル・カブレラ(タイガース)は通算477本塁打、2815安打を記録しているが、60試合で23本塁打、185安打を積み上げるのは難しいだろう。通算500本塁打と3000安打の達成は2021年に持ち越しとなりそうだ。

     マイク・トラウト(エンゼルス)はあと15本塁打で通算300本塁打を達成する。28歳のシーズンまでに300本塁打に到達すれば史上11人目の快挙。トラウトの実力を考えれば、60試合で15本塁打は十分に達成可能な数字だろう。

     投手では、マックス・シャーザー(ナショナルズ)が通算3000奪三振まであと308、クレイトン・カーショウ(ドジャース)が通算2500奪三振まであと36に迫っている。シャーザーの大台到達は間違いなく2021年に持ち越しとなるが、カーショウは故障さえなければ左腕で史上11人目となる通算2500奪三振を達成するだろう。

     アロルディス・チャップマン(ヤンキース)は通算300セーブまであと27、ジョン・レスター(カブス)は通算200勝まであと10に迫っているが、こちらもシャーザー同様、快挙達成は2021年に持ち越しとなる可能性が極めて高い。

     ヤディアー・モリーナ(カージナルス)は、捕手としての出場試合数が2000の大台まであと53試合となっている。60試合中53試合に出場するのは、162試合に換算すると143試合に相当するが、モリーナは2016年に146試合に出場した実績があるため、決して実現不可能な数字ではない。今年中にトニー・ペーニャ(1950試合)、来年にはジェイソン・ケンドール(2025試合)とゲーリー・カーター(2056試合)を追い抜き、捕手としての出場試合数で歴代4位に躍り出ることになりそうだ。

  • がん克服の右腕・ベティスが現役引退 メジャー7年で通算31勝

    2020.6.26 12:00 Friday

     ロッキーズで7シーズンにわたってプレーした右腕、チャド・ベティスは日本時間6月26日にインスタグラムを更新し、現役引退を発表した。現在31歳のベティスは、2010年にロッキーズからドラフト2巡目(全体76位)指名を受け てプロ入りし、2013年にメジャー昇格。昨年までの7シーズンで164試合に登板し、通算31勝をマークした。

     ベティスはインスタグラムの投稿のなかで「10年前、僕はロッキーズでプロ野球選手としてのキャリアをスタートするという特権を得た。子供のころの夢を叶えられたこと、チームメイトや友人、ファン、そして何よりも大切な家族と素晴らしい瞬間を分かち合えたことを光栄に思う」と述べ、自身のキャリアを振り返った。

     メジャー3年目の2015年、20試合に先発して8勝6敗、防御率4.23をマーク。翌2016年には完全に先発ローテーションに定着し、32度の先発で14勝8敗、防御率4.79という自己最高の成績を残した。しかし同年オフ、精巣がんが発覚し、化学療法による治療を受けることを決断。闘病生活を終え、2017年8月に戦列復帰を果たした。

     過去2年間は合計66試合に登板して防御率5.38という苦しいピッチングが続き、フリーエージェントとなった今オフはメジャー契約を得られなかった。今年2月に先発投手に故障者が続出したヤンキースとマイナー契約を結んでおり、ベティスはインスタグラムの投稿のなかでヤンキースへの感謝も述べている。

     「自分の身体を限界まで追い込んできたことを自覚し、引退することを決めた。ベースボールは数え切れないほどの人生の教訓を与えてくれた」とベティス。「私と家族は、次の人生をとても楽しみにしている。ロッキーズ、ヤンキース、ベースボール・ファンの皆様、本当にありがとうございました。楽しかった!」と自身の投稿を締めくくった。

  • レンジャーズの開幕投手は昨年16勝の右腕・リンに決定

    2020.6.26 11:25 Friday

     レンジャーズのクリス・ウッドワード監督は日本時間6月26日、記者会見のなかで2020年シーズンの開幕投手を昨年チーム最多の16勝を挙げたランス・リンに決めたことを発表した。ウッドワードによると、開幕投手を発表するつもりだった日の前日に新型コロナウイルスの影響によってスプリング・トレーニングが中断されてしまったため、このタイミングの発表になってしまったものの、中断前の時点でリンに任せることをすでに決めていたようだ。

     今年のレンジャーズには、サイ・ヤング賞2度の実績を誇るコリー・クルーバーもトレードで加入しているが、ウッドワードは開幕投手の候補をリンとマイク・マイナー(昨年の開幕投手)の2人に絞っていた。ウッドワードは「両者とも開幕投手に相応しいと思う。昨年はマイクを指名したから、今年はランスに任せることにしたんだ」と開幕投手をリンに決めた理由を明らかにした。

     今年のレンジャーズの先発ローテーションは、リン、マイナー、クルーバーの3人にカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズを加えた5人で構成される見込み。ジョー・パランボ、コルビー・アラード、アリエル・フラードといった投手たちが6番手以降に控える形となる。キャンプ中の紅白戦や対外試合のなかで、先発投手は3度ずつ登板する予定。シーズン最初の登板では、球数は90球前後に制限される見通しだ。

     シーズン序盤は先発投手に無理をさせない方針のため、通常よりも多くのリリーフ投手が必要となり、開幕時の30人ロースターのなかに8~12人のリリーフ投手が含まれる予定となっている。なお、日本プロ野球の中日ドラゴンズから加わったジョエリー・ロドリゲスは広背筋を痛めており、シーズン開幕には間に合わない見込みである。

  • ブレーブスのベテラン左腕・ハメルズ 開幕に間に合う見込み

    2020.6.26 10:50 Friday

     ブレーブスのアレックス・アンソポロス野球部門社長は、左肩の炎症により調整が遅れていたベテラン左腕のコール・ハメルズについて、状態は良く、開幕ロースターに入る見込みであることを明らかにした。しかし、例年とは異なる形で開幕への準備を進めていくことになるため、故障を防ぐために投球イニング数などに制限を設ける方針だ。

     アンソポロスは、ハメルズについて「彼の状態はとても良いよ。選手たちのコンディションが開幕に向けてどのように変化していくか見ていく必要があるけど、現時点での予想では、彼は開幕ロースターに入る選手の1人だと思っている」とコメント。左肩の炎症により、少なくとも5月下旬ごろまで戦列を離れる見込みだったハメルズだが、開幕が7月下旬までずれ込んだことにより、開幕からプレーできる可能性が高くなった。

     各球団はキャンプ期間中の対外試合を最大3試合に制限されており、投手たちは実戦形式の打撃練習や紅白戦を中心に、開幕への準備を進めていくことになる。例年とは異なり、対外試合のなかで心身の準備を行うことができないため、アンソポロスは先発投手が投げるイニングを、シーズン当初は3~4イニングに制限する方針を示している。故障明けとなるハメルズについては、より厳密にイニング制限や球数制限が設けられることになるだろう。

     開幕時はロースターの枠が30人に拡大されるため、アンソポロスは通常よりも多くの先発投手をロースターに登録する可能性を示唆。先発ローテーションを構成するマイク・ソローカ、マイク・フォルティネビッチ、ハメルズ、ショーン・ニューカム、マックス・フリードの5人のほか、フェリックス・ヘルナンデス、カイル・ライト、トゥキ・トゥサントらが候補となりそうだ。

  • 最新の順位予想 ドジャース38勝、ヤンキース37勝

    2020.6.25 13:15 Thursday

     データサイト「FanGraphs」のダン・シンボースキーは、60試合制で行われる2020年シーズンの順位予想の最新版を公開した。「他地区との対戦なし」「ナ・リーグでも指名打者制を導入」など例年と異なる形式で行われる2020年シーズンを、成績予想システムを使用して分析。その結果、ア・リーグはヤンキースが37勝23敗、ナ・リーグはドジャースが38勝22敗でリーグ最高勝率をマークするとの予想が出た。

     今回の予想によると、ア・リーグ東部地区はヤンキース(37勝23敗)、ア・リーグ中部地区はツインズ(35勝25敗)、ア・リーグ西部地区はアストロズ(36勝24敗)、ナ・リーグ東部地区はブレーブスとナショナルズ(34勝26敗)、ナ・リーグ中部地区はカブス(32勝28敗)、ナ・リーグ西部地区はドジャース(38勝22敗)が最高勝率をマーク。ブレーブスとナショナルズは一発勝負のタイブレーカーを行い、勝者が地区優勝、敗者はパドレス(32勝28敗)とのワイルドカード・ゲームに回る。ア・リーグのワイルドカード・ゲームはレイズ(35勝25敗)とインディアンス(34勝26敗)の対戦となった。

     シーズンが大幅に短縮されて60試合制となったため、春の時点で「ポストシーズン進出確率90%以上」と予想されていたヤンキースやドジャースは、その確率が大幅に低下。ヤンキースは66.5%、ドジャースは73.0%にとどまっている。また、ナ・リーグ東部地区やナ・リーグ中部地区のように上位4チームがポストシーズン進出確率30%以上と予想されている地区もあり、番狂わせが起こる可能性が示唆されている。

     60試合制であれば、予想外のチームが開幕直後の勢いのままゴールテープを切るような事態が発生しても決して不思議ではない。2020年シーズンはどんな結末が待っているのだろうか。

     なお、今回の順位予想は以下のようになっている。

    ア・リーグ東部地区
    1位 ヤンキース(37勝23敗)
    2位 レイズ(35勝25敗)
    3位 レッドソックス(30勝30敗)
    4位 ブルージェイズ(27勝33敗)
    5位 オリオールズ(19勝41敗)

    ア・リーグ中部地区
    1位 ツインズ(35勝25敗)
    2位 インディアンス(34勝26敗)
    3位 ホワイトソックス(31勝29敗)
    4位 ロイヤルズ(26勝34敗)
    5位 タイガース(23勝37敗)

    ア・リーグ西部地区
    1位 アストロズ(36勝24敗)
    2位 アスレチックス(33勝27敗)
    3位 エンゼルス(30勝30敗)
    4位 レンジャーズ(27勝33敗)
    5位 マリナーズ(22勝38敗)

    ナ・リーグ東部地区
    1位タイ ブレーブス(34勝26敗)
    1位タイ ナショナルズ(34勝26敗)
    3位 メッツ(31勝29敗)
    4位 フィリーズ(30勝30敗)
    5位 マーリンズ(24勝36敗)

    ナ・リーグ中部地区
    1位 カブス(32勝28敗)
    2位タイ ブリュワーズ(31勝29敗)
    2位タイ カージナルス(31勝29敗)
    2位タイ レッズ(31勝29敗)
    5位 パイレーツ(26勝34敗)

    ナ・リーグ西部地区
    1位 ドジャース(38勝22敗)
    2位 パドレス(32勝28敗)
    3位 ダイヤモンドバックス(30勝30敗)
    4位 ロッキーズ(26勝34敗)
    5位 ジャイアンツ(25勝35敗)

  • エンゼルス・マドン監督 大谷の登板は週1ペースを予定

    2020.6.25 12:30 Thursday

     エンゼルスのジョー・マドン監督は日本時間6月25日、電話でのメディア対応を行い、現時点ではチーム内に今年プレーしないことを選択する予定の選手がいないことを明らかにした。マイク・トラウトは妻のジェシカが妊娠中で8月に出産予定だが、マドンはトラウトが今年プレーしない可能性について一切何も聞いていないという。マドンは「まだ何も聞いていないけど、近いうちに話があるかもしれない。何が起きても、我々は理解してあげるつもりだよ」と語り、各選手の判断を尊重する姿勢を示した。

     マドンは電話でのメディア対応を行った30分間でチームの現状についてコメントした。今年から本格的な二刀流を再開する予定の大谷翔平は、週に1度のペースで先発することが想定されており、エンゼルスは6人制ローテーションで2020年シーズンの開幕を迎える可能性が高い。番記者のレット・ボリンガーは、エンゼルスが大谷に無理をさせないことを想定し、大谷が指名打者として出場するのは週に3~4試合程度になると予想している。

     また、3月の時点でコンディション面に不安を残していたグリフィン・キャニングとフェリックス・ペーニャの両右腕は健康な状態を取り戻しており、開幕時のピッチング・スタッフに加わることになるだろう。エンゼルスは今年、開幕時点の30人ロースターに加えて20人の予備選手を準備する方針だが、マドンによると、その合計50人の半数にあたる25人前後が投手になる見込みだという。

     さらに、異例の短縮シーズンとなる今年を勝ち抜くためのポイントとして、「不便かつ不快な状況のなかでも戦い抜くメンタルの強さ」を挙げた。

  • 外野手人員過多のレッズ 指名打者制の導入を歓迎

    2020.6.25 12:00 Thursday

     秋山翔吾やニック・カステヤーノスの加入によって外野手が人員過多の状況となっているレッズだが、ナ・リーグでの指名打者制が導入されることにより、その悩みは多少解消しそうだ。ディック・ウィリアムス野球部門社長は「我々は指名打者制のためにこのチームを作ってきた」と指名打者制の導入を歓迎。レッズは指名打者制導入のメリットを最大限に享受しそうなチームの1つとなっている。

     外野のレギュラーポジションは3つ。今年のレッズは、その3つのポジションを秋山、カステヤーノス、ジェシー・ウィンカー、アリスティデス・アキーノ、ニック・センゼル、フィリップ・アービンなど10人の外野手が争う状況になっていた。

     指名打者制の導入により、守備に不安を抱えるカステヤーノスまたはウィンカーを指名打者に据え、外野のポジションを1つ空けることができる。秋山にとっては不動のレギュラーとして起用される可能性が高まることを意味し、若手のセンゼルやアキーノは出場機会の増加を期待できる。

     誰をメインの指名打者に据えるかは、4年6400万ドルで加入したカステヤーノス次第と言える。彼が守備に就くことを好むのであれば、外野は左からセンゼル、秋山、カステヤーノスの3人がレギュラーとなり、指名打者で左打者のウィンカーと右打者のアキーノを併用する形が有力。カステヤーノスが指名打者起用を受け入れるのであれば、両翼をウィンカー、アキーノ、センゼルの3人がシェアすることになるだろう。

     いずれにしても、指名打者制の導入によって外野手の人員過多が少なからず解消され、秋山が不動のレギュラーとして起用される可能性が高まったと言えそうだ。

  • ブリュワーズ・ブラウン 来年以降もDH制継続なら現役続行か

    2020.6.25 11:15 Thursday

     2020年シーズンはナショナル・リーグでも指名打者制が導入されることが決定し、ブリュワーズではベテランのライアン・ブラウンが主に指名打者を務めると見られている。ブリュワーズとの5年契約が終了するため、ブラウンは今年限りでユニフォームを脱ぐ可能性があることを示唆していたが、指名打者制の導入によって心境に変化が生まれつつあるようだ。

     ブリュワーズとの5年1億500万ドルの大型契約の最終年を迎え、ブラウンは今年1月、今年限りでの現役引退について「その可能性はある」と発言していた。アビサイル・ガルシアやジャスティン・スモークの加入により、これまでのような不動のレギュラーではなく、外野と一塁を兼任する形での起用が想定されていたことも、その決断を後押しする要因の1つとなっていたに違いない。

     ところが、新型コロナウイルスの感染拡大が球界にも大きな影響を与え、2020年シーズンはナ・リーグでも指名打者制が導入されることになった。ブラウンは「健康であれば、攻撃面では自分はまだ本当に良い選手だと思う」と自身の打撃力に自信を示しており、指名打者制の導入を歓迎。指名打者での起用によって守備の負担がなくなれば、ここ数年を上回るような打撃成績を残しても決して不思議ではない。

     ブラウンは「3~4ヶ月前に比べると、もう1年プレーしようという気持ちは強くなっている」と現役続行への意欲を覗かせている。来年の契約は年俸1500万ドルの相互オプション(またはバイアウト400万ドル)となっているが、そのオプションが行使されなくとも、ブラウンはプレーを続ける決断を下すかもしれない。

  • カージナルスの救援右腕・ブレビアがトミー・ジョン手術

    2020.6.25 10:40 Thursday

     カージナルスの救援右腕、ジョン・ブレビアが今月上旬にトミー・ジョン手術を受けていたことが明らかになった。ブレビアは今年3月に右肘の痛みを訴え、PRP注射による治療を受けていたが、投球練習を再開した際に右肘の状態が回復していないことが発覚。トミー・ジョン手術を受け、60試合制で行われる2020年シーズンを全休することが確実となった。

     現在30歳のブレビアはメジャー3年目の昨年、自己最多の66試合に登板して72.2回を投げ、3勝4敗、13ホールド、防御率3.59、87奪三振をマーク。今年はカルロス・マルティネスが先発に復帰するため、ジョーダン・ヒックスがトミー・ジョン手術のリハビリから戻ってくるまでのあいだ、ライアン・ヘルスリー、ジオバニー・ガジェゴス、アンドリュー・ミラーらとともにクローザー候補の1人に挙げられていた。

     ジョン・モゼリアック野球部門社長は日本時間6月25日、Zoomによるメディア対応を行い、ブレビアが2020年シーズン全体を故障者リストで過ごす予定であることを明言。今年出場できる選手は各球団最大60人に制限されるが、ブレビアがその60人のリストに含まれない見込みであることを明らかにした。

     ヒックスはすでに投球練習を再開しており、シーズン開幕後の早い段階で復帰できる可能性もある。もちろん、開幕に間に合う保証はなく、カージナルスは昨年急成長を遂げたガジェゴスや経験豊富なミラーあたりを暫定的なクローザーに据えて2020年シーズンの開幕を迎えることになりそうだ。

  • 2020年シーズンについてファンが知っておくべきこと

    2020.6.24 17:10 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは日本時間6月24日、「2020年シーズンについてファンが知っておくべきこと」として、一問一答形式で2020年シーズンの開催概要を紹介する特集記事を公開した。ここではその内容を紹介する(以下の日付はすべて現地時間)。

    ★シーズンはいつ始まるの?

     7月1日までに選手が集合し、キャンプを行う。レギュラーシーズンの開幕は7月23~24日が予定されている。

    ★何試合行われるの?

     メジャーリーグ機構はメジャーリーグ選手会に対して60試合制を提案している。まだ正式に決まったわけではない。60試合の内訳は、同リーグ同地区のチームと10試合ずつ(合計10試合)、他リーグ同地区のチームと合計20試合という形が想定されている。

    ★ポストシーズンの形式は?

     2012年以降の形式と同じ。各リーグから地区優勝3チームとワイルドカード2チームがポストシーズンに進出し、一発勝負のワイルドカード・ゲーム、3勝先取の地区シリーズ、4勝先取のリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズが行われる。

    ★指名打者制はどうなるの?

     投手の負担を軽減するためにナ・リーグでも指名打者制が導入される。今のところ2021年以降については未定で、ナ・リーグでは来年、投手が打席に立つ可能性も残されている。

    ★キャンプはどこで行われるの?

     大半のチームはスプリング・トレーニングの施設ではなく本拠地球場でトレーニングを行う予定となっている。

    ★トレード・デッドラインはどうなるの?

     従来の7月31日から8月31日へ変更される。選手がポストシーズン出場資格を得るためには、9月15日までにロースターに登録されている必要がある。

    ★ロースター枠はどうなるの?

     シーズン最初の2週間は30人、次の2週間は28人、それ以降は26人となる。各球団は40人ロースターに20人の「予備選手」を加えた60人のリストを提出し、今年プレーできる選手はこの60人に限定される。

    ★試合に関するルール変更はあるの?

     過密スケジュールを考慮して長時間の延長戦を避けるために、延長戦ではマイナーリーグと同じルールを採用し、無死二塁の状態で各イニングをスタートする。前のイニングの最終打者が二塁走者となり、この走者が生還しても投手に自責点は記録されない(エラーで出塁した走者のように扱う)。また、このルールはレギュラーシーズンのみ適用され、ポストシーズンは対象外となる。

    ★そのほかに試合について知っておくべきことは?

    【1】野手の登板は延長戦になった場合と6点差以上がついた場合に限られる予定だったが、今年はこの制限がなくなる。

    【2】投手が最低3人の打者と対戦しなければならないというルール(いわゆる「ワンポイント禁止」。故障や病気による例外あり)は予定通りに導入される。

    【3】試合成立以前に悪天候で中止となった場合、サスペンデッド・ゲームとして別の日に続きから行われる。

    ★主なコロナ対策はどうなっているの?

    ・キャンプ、レギュラーシーズン、ポストシーズンの期間中、選手、コーチ、スタッフは1日おきに新型コロナウイルスの検査を受ける。

    ・選手は1日に2度、体温と症状のチェックを受ける。

    ・1ヶ月に1度、抗体検査が行われる。

    ・フィールド内外で最大限のソーシャル・ディスタンスが推奨され、試合に参加していない選手やその他のスタッフは6フィート(約1.8メートル)以上の距離を取ってスタンドに着席する。

    ・プレーしていない選手、コーチ、スタッフはダグアウトやブルペンで常にマスクを着用しなければならない。

    ・試合前のメンバー表の交換は行わない。

    ・ハイタッチ、グータッチ、ハグなどのセレブレーションは行わない。

    ・唾を吐いたり、タバコやヒマワリの種を噛んだりする行為は禁止。ガムのみ許可される。

    ・複数の選手が触ったボールはただちに交換される。

    ・乱闘は厳しく禁止される。

    ★選手がコロナに感染した場合はどうなるの?

     新型コロナウイルス感染者専用の故障者リストが設けられる(日数の制限なし)。新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手や新型コロナウイルスへの感染が疑われる選手は、このリストに登録することができる。陽性反応を示した選手は検査結果が2度陰性となるまで復帰できない。

    ★通常の故障者リストはどうなるの?

     野手、投手にかかわらず10日間で統一される。60日間の故障者リストは45日間に短縮される。

    ★本拠地でコロナ感染が拡大した場合はどうなるの?

     メジャーリーグ機構は健康と安全を考慮して、レギュラーシーズンとポストシーズンの試合の開催地を変更し、中立地での開催とする権利を持っている。

  • シーズン開幕日からプレーできそうな25人のスター選手たち

    2020.6.24 14:00 Wednesday

     約1ヶ月後に開幕することが決定したメジャーリーグの2020年シーズン。当初の開幕予定日から4ヶ月近く遅れて開幕することになったため、故障などの影響により本来の開幕予定日には間に合わないと思われていた選手たちがシーズン開幕日からプレーすることも可能になる。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、本来の開幕予定日にはプレーできない可能性が高かったものの、新たなシーズン開幕日にはプレーできそうなスター選手として25人を紹介している。

     ヤンキースからはジャンカルロ・スタントン、ジェームス・パクストン、アーロン・ヒックスの3人が登場。スタントンは右ふくらはぎ、パクストンは腰を痛めて開幕出遅れが確実となっていたが、すでに回復している。また、トミー・ジョン手術からのリハビリ中だったヒックスも、今月に入って打撃練習を行っており、開幕に間に合いそうだ。

     ジャスティン・バーランダー(アストロズ)はスプリング・トレーニング期間中に広背筋と股関節を痛め、スプリング・トレーニング中断決定後に股関節の手術を受けていた。4月末の時点で遠投を行っており、開幕投手に向けて視界は良好だ。

     記事のなかには大谷翔平(エンゼルス)の名前も登場。当初は、開幕から指名打者として出場しつつ、マイナーで投手としての調整を行う予定だったが、シーズン開幕から本格的な二刀流でプレーする姿を見ることができそうだ。

     なお、残りの20人の顔ぶれは以下のようになっている。

    ブレイク・スネル(レイズ)
    ヨルダン・アルバレス(アストロズ)
    アンドリュー・マカッチェン(フィリーズ)
    ヨエニス・セスペデス(メッツ)
    トミー・ファム(パドレス)
    エウヘニオ・スアレス(レッズ)
    マイク・クレビンジャー(インディアンス)
    バイロン・バクストン(ツインズ)
    リッチ・ヒル(ツインズ)
    コール・ハメルズ(ブレーブス)
    マイケル・コンフォート(メッツ)
    アレックス・ベルドゥーゴ(レッドソックス)
    ジョーダン・ヒックス(カージナルス)
    アダルベルト・モンデシー(ロイヤルズ)
    マイルズ・マイコラス(カージナルス)
    ウィリー・カルフーン(レンジャーズ)
    A・J・パク(アスレチックス)
    マイケル・フルマー(タイガース)
    スティーブン・ピスコッティ(アスレチックス)
    ミッチ・ハニガー(マリナーズ)

  • ナ・リーグの指名打者制導入で得をするチームは?

    2020.6.24 13:10 Wednesday

     日本時間6月24日、メジャーリーグの2020年シーズンの開催が正式に決定し、ひとまず今年限定でナショナル・リーグにも指名打者制が導入されることになった。メジャーリーグ公式サイトでは、5人のライター(デービッド・アドラー、トーマス・ハリガン、マット・ケリー、サラ・ラングス、アンドリュー・サイモン)がナ・リーグ15球団の指名打者事情を分析。指名打者制の導入により恩恵を受けそうなチームを1位から15位までランキング形式で紹介している。

     1位に選ばれたのはドジャース。選手層が非常に厚く、メインの指名打者候補にはエンリケ・ヘルナンデスの名前が挙げられているものの、レギュラー級の実力を持つ控え選手に出場機会を与えたり、主力選手に休養を与えたりと、指名打者の1枠をフルに活用できるはずだ。

     2位は内野手の層が厚いナショナルズ。昨年のポストシーズンで勝負強さを発揮したハウィー・ケンドリックは、まもなく37歳という年齢もあってフルシーズン守備に就くのは難しい状況だったが、指名打者であれば1年を通してスタメンに名を連ねることができるだろう。

     3位は外野手がダブついているレッズ。守備に難を抱えるジェシー・ウィンカーを指名打者に置くことにより、新加入の秋山翔吾や若手有望株のニック・センゼルの出場機会を十分に確保することができる。

     4位はピート・アロンゾの台頭によりポジションがないドミニク・スミスを指名打者として起用できるメッツ。昨年全休のヨエニス・セスペデスの体調が万全であれば、こちらも指名打者の有力候補となる。

     5位にはカージナルスがランクイン。ベテランのマット・カーペンターを指名打者に置くことにより、トミー・エドマンを三塁、タイラー・オニールを左翼に固定できるというメリットがある。トップ・プロスペクトのディラン・カールソンが昇格すれば、野手の層は厚みが増し、指名打者の活用方法はさらに幅が広がりそうだ。

     なお、6位以下は以下のようになっている(カッコ内はメインの指名打者候補選手)。

    6位 ブリュワーズ(ライアン・ブラウン)
    7位 カブス(カイル・シュワーバー)
    8位 ブレーブス(マーセル・オズーナ)
    9位 ロッキーズ(ダニエル・マーフィー)
    10位 フィリーズ(ジェイ・ブルース)
    11位 ダイヤモンドバックス(ジェイク・ラム)
    12位 パドレス(ウィル・マイヤーズ)
    13位 マーリンズ(ギャレット・クーパー)
    14位 ジャイアンツ(ハンター・ペンス)
    15位 パイレーツ(ジョシュ・ベル)

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