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  • 強打者獲得を目指すメッツ ブルース、モリソンらが候補か

    2017.11.10 12:52 Friday

     外野に空きポジションがあり、正一塁手候補として期待されるドミニク・スミスの将来性に疑問符が付きつつある中、メッツは外野ないし一塁を守ることのできる強打者の獲得を目指しているようだ。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマが伝えている。

     現時点で予想されている来季のメッツの布陣は捕手がトラビス・ダーノウ、一塁がスミス、二塁がアズドゥルバル・カブレラ、三塁がウィルマー・フローレス、遊撃がアメッド・ロサリオ、外野は左からヨエニス・セスペデス、ブランドン・ニモ(フアン・ラガレス)、マイケル・コンフォートという形である。首脳陣はスミス、ロサリオ、ニモといった若手選手に多くのチャンスを与える方針を明らかにしているが、プーマによるとジェイ・ブルース、ローガン・モリソン、アダム・リンドといった強打者の獲得に動く可能性もあるようだ。

     ブルースは昨年8月から今年8月までメッツに在籍しており、メッツにとっては馴染みのある選手である。今季はメッツとインディアンスの2球団で計146試合に出場し、打率.254、36本塁打、101打点、OPS.832をマーク。外野と一塁の両方を守れるのも魅力的だ。ただし、ブルースが5年9000万ドル程度の契約を希望しているという報道もあり、どこまで実現可能性があるかは微妙なところである。

     モリソンとリンドは今季安価な1年契約でプレイし、それぞれ好成績をマークした。モリソンは新天地のレイズでブレイクを果たし、キャリアハイを大幅に更新する38本塁打、85打点、OPS.868をマーク。好成績を引っ提げて好条件の契約を狙っているに違いないが、打率は.246と低く、今季の好成績がフロックという可能性もあり、比較的リスクの大きな物件であることは否めない。リンドはナショナルズの控え一塁手兼左翼手として301打席のみの出場ながら打率.303、14本塁打、59打点、OPS.875と存在感を発揮。ブルースやモリソンと比較すると獲得に必要な費用も少ないため、メッツにとってはお手頃な物件かもしれない。しかし、左打ちという点がスミスやニモと被ってしまうため、起用しづらいのが難点だ。

     スミスは今年8月にメジャーデビューを果たし、49試合に出場して打率.198、9本塁打、26打点、OPS.658という寂しい成績。AAA級では114試合で打率.330をマークしており、このまま打率1割台の選手として終わってしまうとは思えないが、メッツがスミスの将来性をどのように判断するかが、強打者獲得への動きを大きく左右することになりそうだ。


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  • 世界一目指すドジャース 今オフの目標は選手層の補強

    2017.11.10 12:11 Friday

     29年ぶりのワールドシリーズ制覇にあと1勝届かなかったドジャースだが、来季のワールドシリーズ制覇に向けての戦いはすでに始まっている。今オフは主力選手の離脱がほとんどないため、フロント陣は選手層の補強により世界一を狙えるロースターを整備することを目指しているようだ。

     昨オフはケンリー・ジャンセン、ジャスティン・ターナー、リッチ・ヒルといった主力選手がフリーエージェントとなり、彼らとの再契約に多大な労力と予算を費やした。チェイス・アトリーも含め、フリーエージェントとなった主力選手の引き留めに尽力した一方で、外部からの補強はトレードで獲得したローガン・フォーサイスくらい。地区4連覇を成し遂げていたチームの戦力を維持した、という印象が強いオフシーズンだった。

     今オフのドジャースは主力選手の大半に来季以降の契約が残っており、目立ったフリーエージェントはダルビッシュ有、ブランドン・モロー、トニー・ワトソンくらい。彼らの穴埋めをしたうえで、戦力的に薄い部分を補っていくことが今オフの課題となるだろう。

     今季レギュラーを固定できなかったレフトについては何らかの動きがあると見られる。レギュラー候補として左打ちのジョク・ピーダーソンやアンドリュー・トールズがいるため、彼らとプラトーン起用できる右打ちの外野手を加えるのが理想だろう。今季はフランクリン・グティエレスにその役割が期待されていたが、故障もあって出場はわずか35試合のみ。ただし、チーム内にはキケ・ヘルナンデスがおり、ヘルナンデスとピーダーソンのプラトーンで乗り切れるという判断になれば、大物選手の加入は考えにくい。

     また、ダルビッシュとモローがフリーエージェントとなるため、先発投手とセットアッパーの穴埋めが必要になる。先発投手についてはフリオ・ウリアス、スコット・カズミアー、ブランドン・マッカーシー、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ウォーカー・ビューラーとチーム内のオプションも多く、優先度としてはやや低い。セットアッパーについてはポストシーズンで奮闘したモローと再契約できるのが理想だが、モローが他球団へ流出するようであればスティーブ・シーシェックらが獲得候補となりそうだ。また、ワトソンがフリーエージェントとなっており、左腕リリーバーの補充も必要かもしれない。

     選手層が厚く、チーム内に様々なオプションを抱えているため、補強が急務というポジションは少ないドジャースだが、ワールドシリーズ制覇のためには各ポジションの底上げも必要になる。大谷翔平獲得の可能性も含め、アンドリュー・フリードマン野球部門社長、ファーハン・ザイディGMらがどのような判断をし、どのような動きを見せるのか。世界一を目指すチーム作りに注目だ。


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  • フリーエージェントの契約先予想 ダルビッシュはカブス行き?

    2017.11.10 11:22 Friday

     フリーエージェント市場が開幕し、各選手の移籍先予想や予想契約額など様々な話題が飛び交うようになりつつある。MLB.comのリチャード・ジャスティスは今オフのフリーエージェント選手TOP15について移籍先予想を発表している。

     ランキング第1位のJ.D.マルティネスは過去4年間平均でOPS.936をマークしている強打者である。ジャスティスはレッドソックス、カージナルス、エンゼルス、ブリュワーズ、フィリーズなどが攻撃力アップを目指しているとしつつも、契約先にはジャイアンツを挙げている。「得点数でメジャー29位、本塁打数でメジャー最下位に終わり、今オフ最も積極的に攻撃力補強を目指している」ことがその理由である。

     ランキング第2位はダルビッシュ有。トミー・ジョン手術からの復帰後、48先発で防御率3.70、WHIP1.15をマークしており、先発投手としては今オフのフリーエージェント市場でトップクラスの評価を得ている。ジャスティスは「ワールドシリーズでの不本意な2先発がフリーエージェント市場における彼の価値をより興味深いものとしている」としつつも、「数球団にとって彼がナンバーワンのターゲットであることに変わりはないだろう」と評価。契約先としてカブスを予想している。

     そのカブスからフリーエージェントとなったジェイク・アリエタが第3位にランクイン。過去4年間平均で防御率2.67をマークしているアリエタだが、これはメジャー2位の好成績である。ジャスティスはアリエタがテキサスクリスチャン大学出身であること、テキサス州オースティン周辺に住んでいることなどを理由に、レンジャーズとの契約を予想。「左腕のコール・ハメルズとともに左右のエースコンビを結成するだろう」とコメントしている。

     以下、4位のエリック・ホズマーはレッドソックス、5位のマイク・ムスターカスはエンゼルス、6位のロレンゾ・ケインはジャイアンツ、7位のウェイド・デービスはカブス(再契約)、8位のグレッグ・ホランドはカージナルス、9位のランス・リンはブリュワーズ、10位のザック・コザートはロイヤルズ、11位のアレックス・カッブはツインズ、12位のカルロス・サンタナはインディアンス(再契約)、13位のローガン・モリソンはマリナーズ、14位のジェイ・ブルースはブルージェイズ、15位のマイク・マイナーはアストロズとの契約が予想されている。ジャスティスの予想通りになるのか、はたまたサプライズ契約が待っているのか。オフシーズンはまだ始まったばかりだが、今後の動きに注目だ。

  • シルバースラッガー賞発表 ジャッジら8選手が初受賞

    2017.11.10 10:54 Friday

     日本時間11月10日、攻撃面で優れたパフォーマンスを発揮した選手を表彰するシルバースラッガー賞の受賞者が発表され、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)ら8選手が初受賞となった。ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)とバスター・ポージー(ジャイアンツ)は受賞者中最多となる4度目の受賞となっている。

     両リーグの本塁打王であるジャッジとジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)を筆頭に、各リーグの各ポジションで素晴らしい活躍を見せた選手たちがほぼ順当に選出された。ア・リーグでは捕手部門のゲーリー・サンチェス(ヤンキース)、一塁手部門のエリック・ホズマー(ロイヤルズ)、三塁手部門のホゼ・ラミレス(インディアンス)、遊撃手部門のフランシスコ・リンドーア(インディアンス)、外野手部門のジャッジとジョージ・スプリンガー(アストロズ)、ナ・リーグでは外野手部門のマーセル・オズーナ(マーリンズ)と投手部門のアダム・ウェインライト(カージナルス)が初受賞。ナ・リーグ三塁手部門のノーラン・アレナード(ロッキーズ)は3年連続3度目、ア・リーグ二塁手部門のアルトゥーベは4年連続4度目の受賞となっている。

     ア・リーグでは出塁率(.442)とOPS(1.071)でリーグトップの数字をマークしたマイク・トラウト(エンゼルス)が選外となり、2012年からの連続受賞は5年連続でストップ。一方、ナ・リーグでもリーグトップの出塁率(.454)とOPS(1.032)をマークしたジョーイ・ボットー(レッズ)がポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)との争いに敗れ、受賞を逃している。シルバースラッガー賞は監督・コーチの投票によって決定されるが、優勝争いを繰り広げたチームと下位に沈んだチームの印象度の違いが投票結果に表れたということだろう。なお、各リーグの受賞者は以下の通り。

     

    アメリカン・リーグ
    捕手:ゲーリー・サンチェス(ヤンキース:初)
    一塁:エリック・ホズマー(ロイヤルズ:初)
    二塁:ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ:4年連続4度目)
    三塁:ホゼ・ラミレス(インディアンス:初)
    遊撃:フランシスコ・リンドーア(インディアンス:初)
    外野:アーロン・ジャッジ(ヤンキース:初)
    外野:ジャスティン・アップトン(エンゼルス:3年ぶり3度目)
    外野:ジョージ・スプリンガー(アストロズ:初)
    指名:ネルソン・クルーズ(マリナーズ:2年ぶり2度目)

     

    ナショナル・リーグ
    捕手:バスター・ポージー(ジャイアンツ:2年ぶり4度目)
    一塁:ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス:2年ぶり3度目)
    二塁:ダニエル・マーフィー(ナショナルズ:2年連続2度目)
    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ:3年連続3度目)
    遊撃:コリー・シーガー(ドジャース:2年連続2度目)
    外野:ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ:3年ぶり2度目)
    外野:マーセル・オズーナ(マーリンズ:初)
    外野:チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ:2年連続2度目)
    投手:アダム・ウェインライト(カージナルス:初)


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  • カージナルス・スタントンが誕生する可能性はあるのか

    2017.11.9 18:42 Thursday

     今オフの注目選手といえばナ・リーグ二冠王のジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)である。スタントンはフリーエージェントではないが、新オーナーグループのもとで年俸総額削減を目指すマーリンズから放出されるのは確実と見られており、他球団にとっては獲得可能な選手の一人。なかでもカージナルスがスタントン獲得に動く可能性がさかんに取り沙汰されているが、スタントンのカージナルス移籍が実現する可能性はあるのだろうか。

     まず、スタントンが「入手可能」であることに疑いの余地はない。マーリンズの新オーナーグループは年俸総額の削減に動くことを明言しており、スタントン、ディー・ゴードン、マーティン・プラドの3名が放出候補として具体的に名前を挙げられている。特にスタントンには巨額の契約が残っており、スタントンを放出しないことには年俸総額削減の目標を達成するのは不可能だ。

     次に、スタントンの契約状況はどのようになっているのだろうか。スタントンは3年前に13年3億2500万ドルというメジャーリーグ史上最高額の契約を結んだ。その契約がまだ10年分残っており、残り契約の総額は2億8500万ドルにも上る。2018年からは年俸が2500万ドルに跳ね上がり、2023年からの3年間は3200万ドルとなる。さらに2028年は年俸2500万ドルの球団オプションとなっており、球団がオプションを破棄する場合にはバイアウトとして1000万ドルが支払われる。また、2020年シーズン終了後にはオプトアウトが可能となっており、スタントンがより好条件の契約を求めて現行の契約を破棄する可能性も残されている。

     そして、マーリンズがスタントンを放出する際には年俸負担は不可避であるとの見方が多い。残り10年2億8500万ドルという巨額の契約をそのまま受け入れる球団など存在しないからだ。実際、今年8月にスタントンがウエーバーにかけられた際、獲得を希望する球団は現れなかった。

     では、マーリンズはスタントンの対価として何を求めるのだろうか。スタントンは現在のメジャーリーグにおいてトップクラスのスラッガーの一人であり、獲得に際しては相当なパッケージが必要になることは間違いない。ただし、そのパッケージの質についてはマーリンズがスタントンの年俸をどれだけ負担するかに左右されるはずだ。マーリンズが年俸の負担を嫌がれば、その分だけ交換要員の質は落ちることになる。カージナルスとトレード交渉をする際には、有望な若手投手とスタントンの代わりとなる外野手を要求するに違いない。その要求に応えるだけの選手層がカージナルスにはある。

     仮にカージナルスがスタントン獲得に成功すれば、「打線の中軸を担える打者」という今オフの補強ポイントを見事にクリアしたことになる。レフトにデクスター・ファウラー、センターにトミー・ファム、ライトにスタントンが入る形が基本となり、スティーブン・ピスコッティやランドール・グリチックはポジションを失う。この2選手のうち少なくとも片方はスタントンの交換要員に含まれる可能性が高い。スタントンの交換要員にならなくとも、もう一つの課題である投手補強のために放出されることになるだろう。

     カージナルスはアレックス・レイエスを筆頭にルーク・ウィーバー、ジャック・フラハティなど多数の若手有望株(投手)を抱えており、先発投手の補強が急務となっているマーリンズにとってはうってつけのトレード相手である。カージナルス側に獲得の意思があればトレードを成立させることは不可能ではなさそうだが、スタントン獲得は多数の有望株を失うことを意味する。耐久性に不安が残るスタントンに対してカージナルスがどれだけの価値を見出しているかがトレード実現に向けてのポイントとなりそうだ。カージナルス以外にもスタントン獲得を検討している球団は多数あり、どのようなビッグ・トレードが成立するのか、今後の動きに注目だ。


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  • 投手補強のためにカブスがヘイワード放出を検討中?

    2017.11.9 17:30 Thursday

     先発ローテーションの軸であるジェイク・アリエタとクローザーのウェイド・デービスがフリーエージェントとなり、投手の補強が急務となっている今オフのカブス。投手を獲得できるのであればトレードの対価としてゴールドグラブ賞5度の名手、ジェイソン・ヘイワードを放出する可能性もあるようだ。

     MLB.comのフィル・ロジャースはカブスが投手補強に動くうえでの最適なトレード相手としてジャイアンツを挙げている。ジャイアンツは今オフ、長打力不足の解消を最優先課題としているが、外野の守備力の向上も課題の一つ。4年連続5度目のゴールドグラブ賞を受賞したヘイワードはまさにうってつけの存在というわけだ。カブスがジャイアンツから獲得する投手として、ロジャースは先発右腕のジェフ・サマージャとクローザーのマーク・マランソンの名前を挙げている。

     もちろん、現時点でこのようなトレード話が進展しているわけではなく、ロジャースが双方のチーム事情を考慮したうえで提示したトレード案の一つにすぎない。トレードを成立させるうえで最大の障壁がヘイワードの大型契約であり、向こう6年間で1億4750万ドルという契約が残っているうえに、来季までは全球団に対するトレード拒否権が含まれている。カブスにヘイワード放出の意思があろうとも、ヘイワード自身がトレードを承諾しない限りトレードは成立しないのだ。また、ヘイワードの外野守備は超一流だが、今季も打率.259、11本塁打、OPS.715という物足りない成績に終わるなど、その打撃力は大型契約に見合ったものとは言えない。放出に際してはカブスがある程度の金額を負担することになるだろう。

     ただし、サマージャとマランソンも2人合わせて1億740万ドルの契約が残っており、金額的に全く釣り合っていないわけではない。ジャイアンツは守備面での衰えが顕著なディナード・スパンを来季はセンターからレフトへコンバートする予定であり、現時点ではセンターのポジションが空席となっている。主にライトを守ってきたヘイワードだが、センターを守れるだけの守備力を持ち合わせており、レフトにスパン、センターにヘイワード、ライトにハンター・ペンスが入る布陣が実現しても不思議ではない。また、カブスの野手は若手の台頭によりやや人材がダブついており、ヘイワードの放出は戦力の整理という点でも大きな意味を持ちそうだ。

     一方、ジャイアンツはサマージャとマランソンを放出したとしても、球団内に穴埋めのオプションを持っている。サマージャの穴埋め候補としては2014年ドラフト1巡目指名の24歳右腕、タイラー・ビーディがおり、マランソンに代わるクローザーとしては今季マランソン不在時に代役を務めたサム・ダイソンがいる。

     実現可能性はともかく、ヘイワード、サマージャ、マランソンを軸としたトレードが両球団の補強ポイントにマッチしていることは間違いない。ロジャースが提案するこのトレードが今後実現に向けて動き出していくのか。オフシーズンは始まったばかりだが、今後の動向が楽しみだ。


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  • ヤンキースの新監督探しがスタート 面接1人目はトムソン

    2017.11.9 16:34 Thursday

     日本時間11月9日、ヤンキースが新監督探しへのプロセスをスタートさせた。多数の候補者との面接が予定されているなか、先陣を切ったのは28シーズンにわたって球団に在籍し、今季までベンチコーチを務めていたロブ・トムソンだ。

     現在54歳のトムソンは今季がヤンキースの一員として過ごす28年目のシーズンとなった。1988年シーズンを最後に現役を退いたトムソンは1990年、26歳の若さでヤンキース傘下A級の三塁ベースコーチに就任。そこから球団フロントや選手育成部長などを経て、2008年からはヤンキースでコーチを務めてきた(2009~2014年の6年間は三塁ベースコーチ、それ以外はベンチコーチ)。2010年オフにはブルージェイズの監督候補となり、今年5月にジョー・ジラルディが娘の卒業式のためにチームを離れた際には1試合だけ指揮を執っている。

     さらに、球団OBであるデービッド・コーンとジョン・フラハティも監督業に興味を示している。両者とも新監督就任に意欲を見せ、監督業に興味を持っていることをブライアン・キャッシュマンGMに伝えたようだ。コーンは「もし話があれば、面接を断るつもりはないよ。難しい仕事だけど、名誉ある仕事だし、適切な人物を見つけるためにプロセスを踏まなければならないことも理解している」とコメント。フラハティも「キャッシュマンGMに自分が興味を持っているということを知っておいてもらいたかったんだ。これから何が起ころうとも、僕はすべて受け入れるよ」と語っている。

     キャッシュマンGMは誰が候補者として浮上しているのか、誰と面接予定なのか、といったことについては「候補者について話すつもりはない」と沈黙を貫いている。現地メディアの報道ではトムソン、コーン、フラハティのほか、ジェイ・ベル、ジェリー・ヘアーストンJr.、トレイ・ヒルマン、ラウル・イバニェス、ピート・マッカニン、ジョシュ・ポール、アル・ペドリク、トニー・ペーニャ、レジー・ウィリッツらの名前が挙げられており、新監督決定にはもうしばらく時間が掛かりそうな気配が漂っている。


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  • 引退が噂されたラッキーは来季も現役続行へ

    2017.11.9 15:03 Thursday

     39歳のベテラン右腕、ジョン・ラッキーの現役生活はまだ終わらないようだ。MLB.comのジョン・ポール・モロシ、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ラッキーは現役を引退せず、2018年シーズンもプレイを続ける意向だという。

     今季のラッキーは30先発を含む31試合に登板し、12勝12敗、防御率4.59をマーク。全休した2012年を除くと14シーズン連続の2ケタ勝利となったが、リーグ最多の36本塁打を浴び、トミー・ジョン手術から復帰した2013年以降では防御率が初めて4点台に突入するなど衰えも目に付いた。しかし、後半戦だけを見れば14試合(うち13先発)で7勝3敗、防御率3.75とまずまずの成績。被本塁打も前半戦から半減させており、通算188勝の実力がまだ健在であることをアピールした。ポストシーズンではブルペンに回り、ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズではキャリア初となる連投も経験。今季限りでカブスとの2年3200万ドルの契約が終了し、現在はフリーエージェントとなっている。

     今後について問われた際、ラッキーは「結論を出す前にまずは家族と話し合いたい」とだけコメントしていた。この2年間チームメイトとしてプレイしたジェイク・アリエタは「彼はまだ時速92~94マイルの速球を投げることができるし、変化球にも威力がある。身体も健康だよ」とラッキーの現役続行に太鼓判。カブスはアリエタとラッキーの2人がフリーエージェントとなり、先発ローテーションが2枠空いている状況となっているため、ラッキーが現役続行を決断すれば、カブスがラッキーとの再契約に動く可能性もありそうだ。

     2002年にエンゼルスでメジャーデビューを果たし、今季がメジャー15年目(全休した2012年を除く)となったラッキー。2ケタ勝利に届かなかったのはデビューイヤーの2002年(18先発で9勝)のみであり、翌年からは毎年2ケタ勝利をマークしてきた。残り12勝に迫った通算200勝のマイルストーンがラッキーの現役続行へのモチベーションとなっていることは間違いなさそうだ。


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      10月26日 2017年カブス名場面集

  • 今季36本塁打のブルース 希望額は5年9000万ドルか

    2017.11.9 14:31 Thursday

     メッツで29本塁打を放ったあと、8月上旬にトレードでインディアンスへ移籍し、シーズントータルでは自己最多となる36本塁打を放ったジェイ・ブルース。ESPNのジェリー・クラスニックによると、ブルースは総額8000万~9000万ドルの5年契約を希望しているようだ。

     来季の開幕直後に31歳の誕生日を迎えるブルースはメジャー3年目が終了した2010年オフにレッズと6年5100万ドル+オプション1年の契約を結んでいたため、フリーエージェントとして迎えるオフは今回が初めてである。今季はメッツで103試合に出場し、打率.256、29本塁打、75打点をマークしたあと、インディアンスへ移籍。移籍後は43試合で打率.248、7本塁打、26打点に終わったが、シーズントータルの36本塁打は自己最多、101打点は自己2番目の数字だった。ヤンキースとの地区シリーズでは2本塁打を放つなど存在感を発揮。なお、昨年8月にもレッズからメッツへトレードされており、2年連続でシーズン途中の移籍を経験することになった。

     ブルースが報道通りに総額8000万~9000万ドルの5年契約を要求するようであれば、インディアンスと再契約を結ぶ可能性は極めて低くなる。インディアンスはすでにマイケル・ブラントリーとの年俸1200万ドルのオプションを行使しており、カルロス・サンタナにはクオリファイング・オファー(年俸1740万ドルの1年契約)を提示中。今季開幕時の年俸総額はメジャー18位と予算規模のそれほど大きくないインディアンスにとって、ここにブルースを加えるのは困難であるとの見方が多い。サンタナがクオリファイング・オファーを拒否して他球団へ流出すれば一塁のポジションが空くため、そこにブルースが入れば今季の打線をほぼ維持することが可能になるが、トレバー・バウアー、コディ・アレンら年俸調停組の年俸アップも予想されており、インディアンスがブルースと再契約を結ぶ可能性は低そうだ。また、最終的には昨オフにジョシュ・レディック(アストロズ)が結んだ契約(4年5200万ドル)程度に落ち着くのではないかと予想する声もあり、コンスタントに30本塁打以上を期待できるスラッガーの動向に注目が集まっている。


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  • 選手間投票による各賞が発表 年間最優秀選手はアルトゥーベ

    2017.11.9 12:30 Thursday

     日本時間11月9日、選手間投票によって決定される各賞の受賞者が発表され、両リーグから1名だけが選出される年間最優秀選手にはホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が選出された。2年連続の選出は2008~2009年のアルバート・プーホルス、2012~2013年のミゲル・カブレラに次いで史上3人目となった。

     選手間投票による「プレイヤーズ・チョイス・アウォーズ」が設立されたのは1992年。この年はカムバック賞のみだったが、翌1993年に各リーグの優秀選手、1994年に各リーグの優秀投手と優秀新人が追加されるなど、徐々に表彰部門を増やし、今年で26回目を迎えた。

     アルトゥーベは今季153試合に出場して打率.346、24本塁打、81打点、32盗塁の好成績をマーク。打率.346は両リーグトップの数字であり、2年連続3度目の首位打者に輝いた。ポストシーズンでは全18試合に先発出場して打率.310、7本塁打、14打点をマークし、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献。文句なしの年間最優秀選手受賞と言っても過言ではないだろう。

     また、フィールド上でのパフォーマンスやコミュニティへの貢献を通して他者を元気づけた選手に贈られるマービン・ミラー賞にはアンソニー・リゾー(カブス)が選出された。リゾーは今季のロベルト・クレメンテ賞も受賞しており、フィールド内外での活動を評価される2つの賞をダブル受賞したことになる。

     さらに、2015年に設立されたばかりの「マジェスティック・オルウェイズ・ゲーム・アウォード」にはノーラン・アレナード(ロッキーズ)が選出された。その他、ア・リーグでは優秀選手にアルトゥーベ、優秀投手にコリー・クルーバー(インディアンス)、優秀新人にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カムバック賞にマイク・ムスターカス(ロイヤルズ)が選出。一方、ナ・リーグでは優秀選手にジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)、優秀投手にマックス・シャーザー(ナショナルズ)、優秀新人にコディ・ベリンジャー(ドジャース)、カムバック賞にライアン・ジマーマン(ナショナルズ)が選出されている。


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  • ナショナルズ 新監督支えるベンチコーチにヘイルを招聘へ

    2017.11.9 12:00 Thursday

     監督初挑戦となるデーブ・マルティネスが新監督に就任したナショナルズは、新監督を支えるべく、経験豊富なコーチ陣を形成し始めている。MLBネットワークのケン・ローゼンタールが報じたところによると、ベンチコーチにはダイヤモンドバックスで監督を務めた経験のあるチップ・ヘイルが就任するようだ。

     現在52歳のヘイルは2015年からの2年間、ダイヤモンドバックスの監督を務めた。2年間で148勝176敗(勝率.457)に終わり、2016年シーズン終了後に解任されたが、監督を務めた経験のあるヘイルはマルティネス新監督のサポート役としてうってつけの存在だろう。今季はアスレチックスで三塁ベースコーチを務めていたが、2012年からの3年間は同じくアスレチックスでベンチコーチを務めた経験もある。また、2006年にはダイヤモンドバックス傘下AAA級ツーソンを率いて91勝53敗の好成績を残し、パシフィックコースト・リーグの最優秀監督に選出されている。

     ナショナルズはマルティネスの監督就任決定後からコーチ陣の編成に取り組んでおり、打撃コーチにはケビン・ロングの就任が決まっている。ロングはヤンキースで8年間、メッツで3年間打撃コーチを務めてきた経験豊富なコーチであり、ナショナルズがマルティネスをサポートする布陣として経験を重視している様子がうかがえる。なお、ロングとヘイルは今オフ、他球団の監督候補に挙げられていた。

     さらに、三塁ベースコーチにはボビー・ヘンリーが留任する見込みとなっている。ダスティ・ベイカー監督の解任とともにコーチ陣も一度は全員が解任されたが、ワシントン移転前の2003年から球団に在籍する古株であるヘンリーは引き続き球団に留まることになったようだ。なお、ベイカー政権でのコーチで球団に留まるのはヘンリーのみになると見られている。

     監督、ベンチコーチ、打撃コーチ、三塁ベースコーチが決まった一方で、投手コーチ、一塁ベースコーチ、ブルペンコーチはいまだ空席。コーチ陣の顔ぶれが固まるまでにはもう少し時間が掛かりそうだ。


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  • 今季大活躍のJ.D.マルティネスは2億ドル規模の契約を模索か

    2017.11.9 11:15 Thursday

     規定打席不足ながら打率.303、45本塁打、104打点、OPS1.066という素晴らしい成績を残したJ.D.マルティネスはジャスティン・アップトンがエンゼルスと契約を延長したことにより、フリーエージェント市場で獲得可能な最高の外野手となっている。ESPNのジェリー・クラスニックによると、マルティネスと代理人のスコット・ボラスは総額2億ドル規模の契約を模索しているようだ。

     メジャーリーグにおいて、総額2億ドルを超える大型契約は過去に12度あった。ボラスはそのうちの4つの契約で交渉を担当しており、これはすべての代理人の中で最多の数字である。敏腕代理人のボラスにとって大型契約の交渉はお手の物というわけだ。

     しかし、近年のスラッガーたちの契約状況を見ると、2億ドルという要求額が高すぎることは否定できない。今季のマルティネスは両リーグ3位となる45本塁打を放ち、2015年以降の3シーズンで100本塁打以上を放っているのはマルティネスを含め12人しかいないという状況だが、例えば昨オフにはエドウィン・エンカーナシオンが3年6000万ドルでインディアンス、ヨエニス・セスペデスが4年1億1000万ドルでメッツ、ジャスティン・ターナーが4年6400万ドルでドジャースと契約したように、2億ドルという金額からは程遠い契約に落ち着いている。

     さらに、今オフのフリーエージェント市場においてマルティネスと並んで外野手の注目株に挙げられていたアップトンはエンゼルスと5年1億1000万ドルで契約を延長。アップトンは今季キャリアハイの35本塁打、109打点、OPS.901をマークし、オプトアプトの権利を行使してフリーエージェント市場に打って出ることも噂されていたが、エンゼルスと契約を延長することを選択した。マルティネスとアップトンは同い年であり、今季の成績はともかく実績的にはアップトンのほうが格上ということもあり、マルティネスがアップトンの契約規模をはるかに上回るような契約を手にすると考えるのは現実的ではないだろう。

     野手が2億ドル以上の契約を手にしたのは2013年オフのロビンソン・カノー(マリナーズ)が最後。マルティネスも最終的には昨オフのセスペデスや今オフのアップトンのように、総額1億ドルを超える程度の4~5年契約に落ち着くのではないだろうか。


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  • レッドソックスの有望株・フローレスががん治療中の合併症で死去

    2017.11.9 10:40 Thursday

     レッドソックス所属の捕手、ダニエル・フローレス(17歳)ががん治療中の合併症により亡くなった。レッドソックスは日本時間11月9日にフローレスの死去を発表。フローレスは今年7月にレッドソックスと契約したばかりの有望株であり、将来的にはチームの正捕手へ成長することを期待されていた。

     フローレスはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで球団5位にランクインする有望株だった。まだ17歳ながらフットワークの良さ、強肩、リリースの素早さといった捕手に必要な能力を兼ね備え、ハイレベルな守備力を誇る捕手へと成長するポテンシャルを秘めていた。また、スイッチヒッターのフローレスは両打席ともパンチ力を秘め、打撃面でも貢献できる存在になると見込まれていた。レッドソックスはフローレスの才能を高く評価し、2017年のインターナショナルFA市場において最高級の評価を与え、契約金310万ドルでフローレスと契約。順調にいけば2018年シーズンはドミニカ共和国のサマーリーグでプレイする予定となっていた。

     レッドソックスはフローレスの家族の希望を尊重し、フローレスががんの治療中であることやがんの種類については情報を公開していなかった。ここ数週間はマサチューセッツ総合病院で治療を受けていたが、残念ながらメジャーリーグの舞台に立つという夢を追い続けることはできなかった。フローレスはロイヤルズの正捕手であるサルバドール・ペレスに憧れ、実際に何度かペレス本人に会う機会もあったという。2015年にロイヤルズをワールドシリーズ制覇に導いた名捕手とともに、いつかメジャーリーグの舞台でプレイしたいという夢を持っていたが、それを叶えることはできなかった。

     レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「レッドソックスの全員がダニエルの悲報を聞いてショックを受けている。将来を期待されていた若者の人生が短く終わってしまったことはとても悲しいことだ」との声明を発表。フローレス獲得に尽力したエディ・ロメロGM補佐も「彼は元気があり、ハードワーカーで、私欲がなく、いつも笑顔を見せていた。今日は言葉が見つからない。ダニエルはこれからも常にレッドソックスのファミリーの一員だ」との声明を発表し、有望株の死を悼んだ。


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  • メッツ 守備力を重視する方針へ転換

    2017.11.8 15:52 Wednesday

     メッツのサンディ・アルダーソンGMはこれまでの打撃重視の方針を転換し、今後は守備力を重視していく方針を明らかにした。投手力の底上げのためには守備力の向上も必要であるという判断に至ったようだ。

     メッツは今季、各ポジションから3名ずつが選ばれるゴールドグラブ賞のファイナリストをチームから一人も輩出することができなかった。ゴールドグラブ賞受賞者がいないのは3年連続、ここ9シーズンで8度目であり、2008年にデービッド・ライトとカルロス・ベルトランが選出されたあとは、2014年にフアン・ラガレスが選ばれただけという状況。「投手はすべての打者から三振を奪えるわけではない。だから守備力が重要になってくるんだ」とアルダーソンGMは9月に話していたが、期待の先発投手陣に故障が相次ぐ中で、守備力の重要性を再認識したようだ。

     今季のメッツは失策数こそ92とリーグ平均レベルだったものの、DRS(=守備防御点)-73は両リーグワースト。ナ・リーグだけを見ればメッツに次ぐのはブレーブスの-43であり、メッツの数字がいかにずば抜けたものであるかがわかるだろう。ポジション別に見ると、内野守備の酷さが目立つ。外野はレフトが±0、センターが+2、ライトが+9とまずまずの数字を残しているが、内野は投手が-15、捕手が-1、一塁が-10、二塁が-17、三塁も-17、遊撃が-24という有様だ。

     新人のドミニク・スミスが一塁で-7を記録するなど、若手選手を積極的に起用したことも守備力低下の要因となっているが、衰えが顕著なホゼ・レイエスを遊撃で起用し続けたり、アズドゥルバル・カブレラやウィルマー・フローレスを本職以外のポジションで起用したりしたことによって守備が崩壊に向かっていったことは否定できない。故障者続出の影響もあるとはいえ、ただ「守れる」というだけでゲーム感覚で守備位置を決めてしまうようなやり方は改めるべきだろう。

     センターで+15を記録したラガレスのような好守の選手もおり、全ての選手が守備に問題を抱えているわけではない。アルダーソンGMはアメッド・ロサリオ、スミス、ブランドン・ニモといった若手選手を積極的に起用していく意向を明らかにしているが、適切なポジションに選手を固定することも守備力向上のためには必要だろう。現状では二塁にカブレラ、三塁にフローレスが入る布陣が有力だが、守備力向上を目指すのであれば内野手の補強が必要になるかもしれない。

     ただし、守備力を重視し過ぎた結果、攻撃力が極端に低下してしまっては意味がない。「守備力が改善されることを望んでいる。しかし、常に大切なのはバランスだ。守備力の向上がどれくらいチームにとってプラスになるのか。そのあたりのバランスはしっかり考えていかなくてはならない」とアルダーソンGMは攻守のバランスを取りつつ、チーム力の向上を図る方針を明らかにしている。ミッキー・キャラウェイ新監督のもとで投手陣の立て直しに成功し、そこに守備力の向上が加われば、来季のメッツは面白いチームになりそうだ。


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      10月10日 2017年メッツ名場面集

  • ドジャース 2018年は30年ぶりの世界一を目指すシーズンに

    2017.11.8 14:50 Wednesday

     世界一に輝いた1988年以来29年ぶりとなるワールドシリーズ進出を果たしたものの、あと一歩のところで世界一を逃したドジャース。日本時間11月8日、ドジャースのアンドリュー・フリードマン野球部門社長とファーハン・ザイディGMがワールドシリーズ終了後初めて記者会見を開き、今後の展望について語った。

     ザイディGMは「(今年のワールドシリーズに敗れたことは)本当に我々のモチベーションとなっている。ワールドシリーズに進出できたことは本当に嬉しかったし、ファンも楽しんでくれていた。ここ数年間、我々は(ワールドシリーズ制覇という)究極の目標に向けて少しずつ前進している。来季こそは目標を成し遂げられると信じているよ」と語り、来季のワールドシリーズ制覇を誓った。

     フリードマン野球部門社長によると、シーズン終盤に右肘の不調を訴えていたコリー・シーガーは手術を回避できる見込み。また、ヘルニアによりシーズンの半分以上を欠場したエイドリアン・ゴンザレスについては「力強く、そして健康になって」スプリング・トレーニングに戻ってきてくれることを期待しているようだ。さらに5月に右膝前十字靭帯断裂の重傷を負ったアンドリュー・トールズとトミー・ジョン手術のリハビリにより今季を全休したイミー・ガルシアもスプリング・トレーニングに間に合う見込みとなっている。

     さらにフリードマンはポストシーズンでリリーバーとして好投した前田健太を、基本的には先発投手として起用するつもりであることを明言。フリーエージェントとなったダルビッシュ有と再契約する可能性も否定はしなかった。また、メジャー挑戦予定の大谷翔平については「状況を注視している」と具体的な言及を避けた。

     フロントからはゲーブ・キャプラー(フィリーズ新監督)、コーチ陣からはティム・ハイアーズ(打撃コーチ補佐)、ロースターからはダルビッシュやブランドン・モロー、アンドレ・イーシアーらが抜けることになるが、ザイディGMはその穴埋めをしっかりとすることをこのオフの課題に挙げている。「幸運なことに、今季のチームの大部分が来季もチームに残ってくれる。大きな補強が必要だとは考えていない。戦力を向上させる機会を逃さないようにするだけだよ」と語るザイディGMのもと、ドジャースは30年ぶりの世界一を目指すチーム作りを進めていく。


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  • ゴールドグラブ賞受賞者発表 アレナードら3選手が5度目の受賞

    2017.11.8 12:52 Wednesday

     日本時間11月8日、ゴールドグラブ賞の受賞者が発表された。ノーラン・アレナード(ロッキーズ)がデビューイヤーから5年連続の受賞となったほか、ジェイソン・ヘイワード(カブス)とアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)も5度目の受賞。一方、タッカー・バーンハート(レッズ)ら6選手が嬉しい初受賞となった。

     ナ・リーグ三塁手部門のアレナードはメジャーデビューを果たした2013年から5年連続の受賞。デビューイヤーからの連続受賞でこれを上回るのはイチローの10年連続のみであり、内野手としてはメジャーリーグ史上最長の記録となっている。ナ・リーグ右翼手部門のヘイワードは4年連続5度目、ア・リーグ左翼手部門のゴードンは3年ぶり5度目の受賞。今回の受賞者の中ではこの3選手が最多の受賞回数となった。また、ア・リーグ一塁手部門のエリック・ホズマー(ロイヤルズ)は2年ぶり4度目、ナ・リーグ投手部門のザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)は4年連続4度目の受賞であり、お馴染みの顔ぶれが各ポジションで名を連ねている。

     初受賞は6選手。ア・リーグでは捕手部門のマーティン・マルドナード(エンゼルス)、二塁手部門のブライアン・ドージャー(ツインズ)、中堅手部門のバイロン・バクストン(ツインズ)、投手部門のマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)が初受賞となり、マルドナードはサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)の5年連続受賞を阻止。ストローマンもダラス・カイケル(アストロズ)の連続受賞を3年連続でストップさせた。ナ・リーグではバーンハートと左翼手部門のマーセル・オズーナ(マーリンズ)の2選手が初受賞。バーンハートは2008年から8年連続受賞のヤディアー・モリーナ(カージナルス)、昨季モリーナからその座を奪ったバスター・ポージー(ジャイアンツ)という2人の強敵を抑えての初受賞となった。なお、各リーグの受賞者は以下の通り。

     

    アメリカン・リーグ
    捕手:マーティン・マルドナード(エンゼルス:初)
    一塁:エリック・ホズマー(ロイヤルズ:4度目)
    二塁:ブライアン・ドージャー(ツインズ:初)
    三塁:エバン・ロンゴリア(レイズ:3度目)
    遊撃:アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス:3度目)
    左翼:アレックス・ゴードン(ロイヤルズ:5度目)
    中堅:バイロン・バクストン(ツインズ:初)
    右翼:ムーキー・ベッツ(レッドソックス:2度目)
    投手:マーカス・ストローマン(ブルージェイズ:初)

     

    ナショナル・リーグ
    捕手:タッカー・バーンハート(レッズ:初)
    一塁:ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス:3度目)
    二塁:DJレメイヒュー(ロッキーズ:2度目)
    三塁:ノーラン・アレナード(ロッキーズ:5度目)
    遊撃:ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ:3度目)
    左翼:マーセル・オズーナ(マーリンズ:初)
    中堅:エンダー・インシアーテ(ブレーブス:2度目)
    右翼:ジェイソン・ヘイワード(カブス:5度目)
    投手:ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス:4度目)


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  • 人気ゲーム「MLB The Show 18」のカバー選手はジャッジ

    2017.11.8 12:02 Wednesday

     国内外のメジャーリーグ・ファンから人気を集めているTVゲーム「MLB The Show」シリーズの2018年版のカバーを飾る選手が発表され、アメリカ版のカバーにはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カナダ版のカバーにはマーカス・ストローマン(ブルージェイズ)が起用されることになった。

     過去にデービッド・オルティス(2006年)、ミゲル・カブレラ(2014年)、ジョシュ・ドナルドソン(2016年)などメジャーリーグの「顔」と呼ぶに相応しい選手が起用されてきた「MLB The Show」シリーズのカバー。2017年版には殿堂入り選手のケン・グリフィーJr.が起用されていたが、2018年版は再び現役選手がカバーを飾ることになり、今季のメジャーリーグを大いに沸かせたジャッジが選ばれた。

     今季のジャッジは52本塁打を放ち、30年前の1987年にマーク・マグワイアが記録した49本塁打の新人記録を更新。ヤンキースのワイルドカード獲得に大きく貢献し、チームをワールドシリーズ進出まであと一歩のところへと導いた。MVPと新人王のファイナリスト3名にも名を連ねており、史上3人目となる同時受賞も期待されている。今季成績は打率.284、52本塁打、114打点。7月のホームラン・ダービーでは3ラウンド合計で47本塁打を放つなど、圧巻のパフォーマンスで初出場初優勝を飾った。

     2018年版がシリーズ13作目となる「MLB The Show」シリーズだが、新人選手がアメリカ版のカバーに起用されるのは今回が初めて。また、ヤンキースの選手がカバーに起用されるのはカナダ版、韓国版、台湾版を含めても初めてである。

     201cm、127kgという立派な体格を誇るジャッジがカバーを飾ることになり、MLB公式サイトでは「2018年版のMLB The Showはいつもより大きな箱が必要かもしれないね」と冗談を交えながらこのニュースを報じている。

  • 2017年シーズン 静かにブレイクを果たした選手たち

    2017.11.8 11:23 Wednesday

     ポストシーズンが終了し、アウォード受賞者が発表される季節となった。ポストシーズンで活躍した選手やアウォードを受賞した選手には自然と注目が集まるが、それ以外にも注目されるべきパフォーマンスを見せた選手は大勢いる。ここではそのような「静かにブレイクを果たした選手」を紹介する。

     MLB.comのフィル・ロジャースが「ポストシーズンに進出できなかったチームに所属している選手」という条件付きで選出したのが以下の10名だ。トミー・ファム(カージナルス)、タッカー・バーンハート(レッズ)、ウィット・メリーフィールド(ロイヤルズ)、スティーブン・スーザJr.(レイズ)、ヨルマー・サンチェス(ホワイトソックス)、ブレイク・パーカー(エンゼルス)、ディラン・バンディ(オリオールズ)、アンソニー・スウォーザック(ブリュワーズ)、ミッチ・ハニガー(マリナーズ)、フェリペ・リベロ(パイレーツ)。

     今回はロジャースが真っ先に名前を挙げたファムに注目してみたい。ファムは今季、ナ・リーグ新人王のファイナリスト3名に残ったポール・デヨングと同様にAAA級メンフィスで開幕を迎え、シーズン途中にメジャーへ昇格してチームに不可欠な戦力となった。ファムは若手有望株と呼ばれるような存在ではなく、来年3月には30歳の誕生日を迎える。メジャー3年目となった昨季は自己最多の78試合に出場して9本塁打を放ったが、ホゼ・マルティネスとのロースター争いに敗れ、開幕をマイナーで迎えることになったのだ。

     しかし、5月上旬にメジャー昇格を果たすと、5月は打率.320、5本塁打、OPS.978の大活躍。マイク・マシーニー監督のハートをガッチリ掴み、そのままレギュラーに定着した。最終的には128試合に出場して初めて規定打席をクリアし、打率.306、23本塁打、25盗塁、OPS.931と期待以上の好成績をマーク。22二塁打と合わせ、「打率3割・20二塁打・20本塁打・20盗塁」をクリアしたのは球団史上初、今季メジャー全体でもわずか3人だけという快挙だった(他の2人はアストロズのホゼ・アルトゥーベとエンゼルスのマイク・トラウト)。

     リーグ平均からの傑出度を測る「OPS+」では惜しくもメジャーTOP10入りこそ逃したものの、メジャー全体で12番目となる数字をマーク。昨季から三振率は大幅に低下させた一方で四球率を上昇させ、出塁率は4割を超えた(.411)。また、外野の守備ではレフトでDRS(=守備防御点)+10、センターでDRS+3を記録するなど好守を発揮。まさに走攻守の三拍子が揃った素晴らしい活躍で、FanGraphs版のWARはリーグ7位の5.9という高水準に達した。

     ファムのようにほとんど期待されていなかった選手がリーグトップクラスの選手へと急成長を遂げることは決して珍しいことではなく、メジャーリーグでは毎年のように新たなスター選手が誕生している。来季もニュースターの誕生に期待したい。

  • 名投手・ハラデイが飛行機事故で死亡

    2017.11.8 10:46 Wednesday

     2000年代を代表する名投手が早すぎる死を迎えた。ブルージェイズとフィリーズで計16シーズンにわたってプレイし、通算203勝、サイ・ヤング賞2回、オールスター・ゲーム選出8回という輝かしい実績を誇るロイ・ハラデイが日本時間11月8日、飛行機事故により死亡した。40歳の若さだった。

     現地の報道によると、ハラデイが操縦する小型飛行機は日本時間11月8日午前2時ごろにメキシコ湾へ墜落。ハラデイはそのまま亡き人となった。小型飛行機に乗っていたのはハラデイだけであり、事故の前に救難信号は発せられていなかったという。事故の原因は現在調査中とのことだ。ハラデイはフロリダ州クリアウォーター近郊で暮らしており、妻のブランディと2人の息子を残してこの世を去ることになってしまった。

     ハラデイはブルージェイズとフィリーズの2球団でエースとして活躍。全盛期と言える2002年から2011年までの10シーズンでマークした170勝はメジャー最多の数字であり、同期間は平均219イニングを投げて170勝75敗、防御率2.97という素晴らしい成績を残した。ブルージェイズ時代の2003年にはリーグ最多の22勝をマークしてサイ・ヤング賞を初受賞。フィリーズへ移籍した2010年にもリーグ最多の21勝をマークして2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。完投が多いことでも知られ、メジャーデビューを果たした1998年以降の67完投は今もなおメジャー最多の数字。現役選手ではCCサバシアの38完投が最多であり、ハラデイの数字が抜かれることは当分の間なさそうだ。

     また、2010年5月29日のマーリンズ戦では完全試合を達成(115球、11奪三振)。同年のナ・リーグ地区シリーズ第1戦(対レッズ)ではポストシーズン史上2人目となるノーヒッターを達成した(104球、8奪三振、1四球)。

     名投手の突然の死に対し、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは声明を発表。Twitter上ではブルージェイズ、フィリーズの両球団はもちろん、他球団や現役選手、OB選手などからも多数の追悼メッセージが投稿されており、早すぎる死の衝撃の大きさを物語っている。ハラデイの通算成績は416試合(うち390先発)、203勝105敗、防御率3.38、2117奪三振。

  • 再建進めるホワイトソックスは「第2のアストロズ」となるか

    2017.11.7 18:37 Tuesday

     2011年オフに就任したジェフ・ルーノウGMのもとでチーム再建を進め、111敗を喫した2013年からわずか4年後に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。この見事な再建プロセスは再建中のチームに勇気と希望を与えたに違いない。現在のメジャーリーグにおいて大規模な再建を進めているチームといえばホワイトソックスだが、ホワイトソックスは「第2のアストロズ」となれるのだろうか。

     ホワイトソックスがポストシーズンに進出したのは89勝74敗でア・リーグ中部地区を制した2008年が最後。それ以降の9シーズンで勝ち越しは2度だけであり、2013年以降は5年連続で負け越し&地区4位以下に沈んでいる。クリス・セール、ホゼ・キンターナ、ホゼ・アブレイユ、デービッド・ロバートソンといった好選手を抱えていたため、3年連続で100敗以上を喫したアストロズのような惨状には陥らなかったものの、近年はこれらの有力選手を次々に放出。本格的にチーム再建に乗り出している。

     昨年12月にエース左腕のセールをレッドソックスへ放出し、ヨアン・モンカダ、ルイス・アレクサンダー・バサベ、マイケル・コペック、ビクトル・ディアスの4選手を獲得。モンカダは当時球界最高級の若手有望株と評されており、今季は54試合に出場して8本塁打、OPS.750と徐々に才能を発揮し始めている。時速100マイルを超える速球を武器とするコペックはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体9位&球団2位の好評価を得ており、来季中にもメジャーデビューが実現するはずだ。

     今年7月13日にはまだ複数年保有可能だった実力派左腕のキンターナをカブスへ放出。対価としてディラン・シーズ、イロイ・ヒメネス、ブライアント・フリート、マット・ローズの4選手を手に入れた。ヒメネスは前述のプロスペクト・ランキングで全体4位&球団1位の好評価を得ている球界有数の有望株。長打力をジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)と比較する声もあり、今季はマイナー2階級合計で打率.312、19本塁打、OPS.947の好成績をマークした。時速90マイル台後半の速球とカーブを武器とするシーズも高い評価を受けており、先発ローテーションの軸となり得るポテンシャルを秘めている。

     球団4位のブレイク・ラザフォードと球団8位のデーン・ダニングもトレードで獲得した若手有望株であり、低迷期に得たドラフトの上位指名権を使って獲得した選手を中心に再建を進めたアストロズとは多少色合いが異なっている。しかし、球団6位のアレック・ハンセン(2016年2巡目)、球団7位のザック・コリンズ(2016年1巡目)、球団9位のカーソン・フルマー(2015年1巡目)、球団10位のジェイク・バーガー(2017年1巡目)などホワイトソックスがドラフトで指名した選手の中にも将来有望な選手は多く、生え抜き組と移籍組が合わさることで有望株の層の厚さは球界有数のものとなっている。さらに今年5月にはモンカダ以降最高のキューバ産有望株と言われていたルイス・ロベルトの獲得にも成功。彼らがメジャーの舞台に揃うであろう2019年~2020年ごろには極めて魅力的なチームが完成しているはずだ。

     モンカダのほか、ティム・アンダーソン、カルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、ルーカス・ジオリトなどすでにメジャーに到達している若手有望株も多く、彼らがさらに成長してチームの軸となった状態でヒメネスらのメジャー昇格を迎えられるのが理想のシナリオ。モンカダ、ヒメネス、コリンズらが打線を牽引し、ジオリト、コペック、ハンセンらが魅力的な先発ローテーションを形成する。そんな明るい未来がホワイトソックスには待っているはずだ。


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