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  • バーランダーが1年2500万ドルでアストロズ残留 弟がSNSで発表

    2021.11.18 09:22 Thursday

     アストロズからのクオリファイング・オファーを拒否したジャスティン・バーランダーが1年2500万ドル+選手オプション1年でアストロズと再契約することが明らかになった。「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー(ジャスティンの弟)が自身のツイッターで第一報を伝えた。2023年の選手オプションは年俸2500万ドルと報じられており、実質的には「1年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利が付属する2年5000万ドルの契約」ということになる。

     来年2月に39歳の誕生日を迎えるバーランダーは、タイガース時代の2011年にMVPとサイ・ヤング賞、アストロズ時代の2019年にもサイ・ヤング賞を受賞するなど、通算226勝、3013奪三振をマークしている球界屈指の名投手。しかし、2020年は故障により開幕戦の1試合のみしか投げられず、シーズン終了時にトミー・ジョン手術を受けたため、今季は全休した。先日の公開練習で順調な回復ぶりをアピールしていたとはいえ、非常に大きなリスクを伴う契約であることは否めない。

     アストロズの先発投手では、バーランダーのほかにザック・グレインキーもFAとなっているが、アストロズはバーランダー、ランス・マカラーズJr.、フランバー・バルデス、ルイス・ガルシア、ホゼ・ウルキディ、ジェイク・オドリッジと先発候補が6人揃ったため、グレインキーは退団濃厚。アストロズの来季の先発ローテーションは、バーランダーが復活するようであれば、非常に強力な布陣となる。

     今オフのFA先発投手市場は、アンドリュー・ヒーニー(ドジャース)が1年850万ドル、ノア・シンダーガード(エンゼルス)が1年2100万ドル、そしてバーランダーが実質2年5000万ドルと高額契約が続いており、今後契約する他の先発投手にも影響を与えるとみられる。アストロズとの前回の契約期間(2020~21年に2年6600万ドル)では1試合しか投げられなかったバーランダーだが、トミー・ジョン手術を乗り越え、復活を果たすことはできるだろうか。

  • サイ・ヤング賞 アは準満票でレイ、ナはバーンズが接戦制す

    2021.11.18 08:58 Thursday

     日本時間11月18日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるサイ・ヤング賞の受賞者が発表され、ア・リーグはロビー・レイ(ブルージェイズ)、ナ・リーグはコービン・バーンズ(ブリュワーズ)が選出された。レイは30人の投票者から1位票を29票獲得し、準満票での受賞。昨季は防御率6.62の大不振だったが、大飛躍を遂げた。バーンズは投球回数こそ167イニングと少なかったものの、防御率2.43とFIP1.63はともにメジャー1位。投球内容を評価され、ザック・ウィーラー(フィリーズ)との接戦を制した。

     レイは32試合に先発してリーグ最多の193回1/3を投げ、13勝7敗、防御率2.84、248奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得し、ブルージェイズではパット・ヘントゲン、ロジャー・クレメンス(2度)、ロイ・ハラデイに次ぐ4人目のサイ・ヤング賞受賞者となった。前年の防御率6.62はサイ・ヤング賞受賞者としては歴代ワースト。1位票を29票、2位票を1票、合計207ポイントを獲得し、123ポイントで2位のゲリット・コール(ヤンキース)、48ポイントで3位のランス・リン(ホワイトソックス)、41ポイントで4位のネイサン・イバルディ(レッドソックス)、34ポイントで5位のカルロス・ロドン(ホワイトソックス)らに大差をつけた。

     バーンズは28試合に先発して167イニングを投げ、11勝5敗、防御率2.43、234奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率のタイトルを獲得し、10者連続奪三振、継投ノーヒッターなど印象に残る快投も多かった。ブリュワーズからの選出はロリー・フィンガース、ピート・ブコビッチに次いで3人目だが、1998年のナ・リーグ移転後ではバーンズが初めて。バーンズは1位票を12票、2位票を14票獲得するなど、合計151ポイントを得て、141ポイントで2位のウィーラー、113ポイントで3位のマックス・シャーザー(ナショナルズ/ドジャース)、70ポイントで4位のウォーカー・ビューラー(ドジャース)、21ポイントで5位のブランドン・ウッドラフ(ブリュワーズ)らとの争いを制した。

  • エンゼルスがシンダーガード獲得を正式発表 待望のエース候補

    2021.11.17 12:44 Wednesday

     日本時間11月17日、エンゼルスはメッツからFAとなっていた先発右腕ノア・シンダーガードと1年2100万ドルで契約したことを正式に発表した。シンダーガードはメッツでプレーした6年間で121試合(うち120先発)に登板し、47勝31敗、防御率3.32、奪三振率9.74を記録。メジャー2年目の2016年にはオールスター・ゲーム選出を果たした。トミー・ジョン手術により直近2年間で2試合しか登板していないが、エンゼルスにとっては待望のエース候補となる。

     現在29歳のシンダーガードは2015年のメジャーデビュー以来、メジャーの先発投手で最速となる速球の平均球速97.6マイル(約157キロ)を誇る剛腕投手である。同期間に700イニングを投げた投手のなかでは被本塁打率(9イニングあたり0.80本)が最もよく、奪三振率(9イニングあたり9.74個)もナ・リーグ8位という好成績。トミー・ジョン手術前のような力強いピッチングを取り戻すことができれば、エンゼルスにとって大きな戦力となることは間違いない。

     シンダーガードの加入により、エンゼルスの先発ローテーションは大谷翔平、シンダーガード、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレスの4人が中心となる見込み。FAとなったアレックス・カッブとの再契約が噂されており、カッブとは別にもう1人先発投手の補強に動く可能性もある。リード・デトマーズ、グリフィン・キャニングといった若手投手も控えている。

     少なくとも現時点では補強は順調に進んでいるが、シンダーガードと1年2100万ドルで契約したことにより、残りの補強資金は3000万ドル前後しか残っていないとみられる。先発投手のさらなる補強や守護神ライセル・イグレシアスとの再契約、さらには遊撃手や控え捕手など補強ポイントは非常に多く、この3000万ドルで十分な補強ができるかどうかはペリー・ミナシアンGMの手腕にかかっている。今後エンゼルスがどんな動きを見せるか注目だ。

     なお、シンダーガードはメッツからクオリファイング・オファーを提示されているため、他球団移籍によってドラフト指名権の補償と喪失が発生する。メッツは戦力均衡ラウンドBのあと(=3巡目の前)に補償指名権を獲得し、エンゼルスは2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルを失う見込みだ。

  • QO返答期限は明日午前7時 シンダーガードは残留の可能性も

    2021.11.17 10:49 Wednesday

     今オフ、前所属球団からクオリファイング・オファーを提示されたFA選手は14人。その14人が年俸1840万ドルの1年契約を受諾するか否かを決断する期限が日本時間11月18日午前7時に迫っている。この制度が導入された2012年以降、同オファーを提示された96人のうち受諾したのは10人だけ。今オフも大半の選手が同オファーを受諾せずにFA市場へ出ていくとみられている。なお、同オファーを受諾せずにFA市場へ出た選手が他球団と契約した場合、来年のドラフトにおける指名権の補償と喪失が発生する。

     同オファーを提示された14人のうち、カルロス・コレア(アストロズ)、マーカス・セミエン(ブルージェイズ)、コリー・シーガー、クリス・テイラー(ともにドジャース)、マイケル・コンフォート(メッツ)、ニック・カステヤーノス(レッズ)、エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)の8人はすでに同オファーを拒否したことが報じられている。ロドリゲスはタイガースと5年契約を結んだことが発表された。

     まだ意思を明確にしていないのは、ライセル・イグレシアス(エンゼルス)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、ロビー・レイ(ブルージェイズ)、フレディ・フリーマン(ブレーブス)、ブランドン・ベルト(ジャイアンツ)、ノア・シンダーガード(メッツ)の6人。シンダーガードはエンゼルスと1年2100万ドルで合意したことが報じられているが、トミー・ジョン手術明けということもあり、エンゼルスの身体検査をクリアできなかった場合、同オファーを受諾してメッツに残留する可能性があるとみられる。

     レイは自己最高の成績を残した直後だけに、受諾せずFA市場へ出るのが確実。フリーマンはブレーブスと交渉中とみられるが、期限までに交渉がまとまらなかった場合、クオリファイング・オファーを拒否してFA市場へ出ることになるだろう。バーランダーは公開練習に15~20球団が集まったことが報じられているが、満足のいくオファーを得られそうにないと判断した場合、クオリファイング・オファーの受諾を選択する可能性もある。ベルトは自己最多の29本塁打を放ってOPS.975を記録したとはいえ、33歳の一塁手であり、判断が難しいところだ。

     注目はエンゼルスからクオリファイング・オファーを提示されたイグレシアスだ。もし受諾した場合、年平均1840万ドルはリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)の1800万ドル(3年5400万ドル)を上回る救援投手史上最高額となる。FA市場へ出ていけば確実に複数年契約を得られると思われるが、エンゼルスの守護神はどんな決断を下すのだろうか。

  • シンダーガードと契約合意のエンゼルス 残りの補強資金は?

    2021.11.17 09:57 Wednesday

     メッツからFAとなったノア・シンダーガードと1年2100万ドルで合意したことが報じられているエンゼルス。トミー・ジョン手術により直近2シーズンで2試合しか登板していないとはいえ、完全復活すればエース級の実力を持つ大きな戦力である。しかし、補強ポイントの多いエンゼルスがポストシーズン進出を狙うためには、シンダーガード1人を獲得しただけでは十分ではない。さらなる先発投手補強も噂されるが、エンゼルスの補強資金はどれくらい残っているのだろうか。

     ペリー・ミナシアンGMをはじめとするエンゼルスのフロントオフィスからペイロールの増減に関する明確なコメントは出されていない。今季のペイロールは1億8000万ドル強。現時点で来季の年俸が確定している5選手の合計は1億1000万ドルを超えており、簡単に言えば、残りの選手を7000万ドルで用意しなければならないということになる。

    ◆来季の年俸が確定している選手
    マイク・トラウト 3711万6667ドル
    アンソニー・レンドン 3657万1429ドル
    ジャスティン・アップトン 2800万ドル
    大谷翔平 550万ドル
    デービッド・フレッチャー 400万ドル
    合計1億1118万8096ドル

    ◆年俸調停権を持つ選手の予想額
    マックス・スタッシ 270万ドル
    マイク・マイヤーズ 220万ドル
    フィル・ゴスリン 150万ドル
    ジュニア・ゲラ 130万ドル
    合計770万ドル

     年俸調停権を持つ4選手を含め、上記の9選手だけで合計は約1億2000万ドル。ここにジャレッド・ウォルシュら年俸調停権を持たない選手や新たに獲得するシンダーガードの年俸が加わる。それらを踏まえ、「Roster Resource」はエンゼルスの来季の年俸総額がすでに1億5000万ドルを超えていると算出。つまり、ペイロールの増額がない限り、エンゼルスが残りの補強に使える資金は3000万ドル前後である。

     エンゼルスはこの3000万ドルを使い、先発投手のさらなる補強、ブルペンの補強、可能ならば遊撃手や控え捕手の補強も行わなければならない。ライセル・イグレシアスとアレックス・カッブとの再契約だけで残りの補強資金の大半が消えてしまう可能性もある。ブランドン・マーシュやジョー・アデルを駒にしたトレードの可能性も含め、ミナシアンGMの手腕が問われることになりそうだ。

  • 最優秀監督賞はレイズ・キャッシュとジャイアンツ・キャプラー

    2021.11.17 09:00 Wednesday

     日本時間11月17日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まる最優秀監督賞の受賞者が発表され、ア・リーグはレイズのケビン・キャッシュ監督、ナ・リーグはジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督が選出された。キャッシュはボビー・コックス(2004~05年)以来史上2人目となる2年連続の受賞(ア・リーグでは初)。一方のキャプラーは1位票を28票獲得し、ジャイアンツの監督としてはダスティ・ベイカー(1993年、1997年、2000年に3度受賞)に次いで2人目の受賞者となった。

     両リーグともリーグ最多の勝利数を記録したチームの監督が受賞。監督は「勝利」という結果を残すことが最重要と考えられているのだろう。キャッシュが率いるレイズは、球団史上初の100勝を達成し、2年連続の地区優勝。球界有数のスモールマーケット球団でありながら、4チームが91勝以上を記録した激戦地区を制した。キャッシュは30人の投票者から1位票を19票獲得するなど、合計109ポイントを得て、2位のスコット・サービス監督(マリナーズ)とは38ポイント差。3位は33ポイントのベイカー監督(アストロズ)、4位は23ポイントのチャーリー・モントーヨ監督(ブルージェイズ)、5位は16ポイントのアレックス・コーラ監督(レッドソックス)だった。

     キャプラーが率いるジャイアンツは、今季メジャー最多となる107勝をマークし、球団記録を更新。同地区ライバルのドジャースの地区9連覇を阻止し、9年ぶりの地区優勝を成し遂げた。107勝はナ・リーグの最優秀監督賞の受賞者では史上最多記録となる(従来の記録は1993年にベイカーが率いるジャイアンツがマークした103勝)。キャプラーは1位票を28票、2位票を1票獲得し、合計143ポイントの圧倒的支持。2位は75ポイントのクレイグ・カウンセル監督(ブリュワーズ)、3位は25ポイントのマイク・シルト前監督(カージナルス)、4位は21ポイントのブライアン・スニッカー監督(ブレーブス)、5位は6ポイントのデーブ・ロバーツ監督(ドジャース)だった。

  • エンゼルスがシンダーガード獲得へ 1年2100万ドルとの報道

    2021.11.17 00:38 Wednesday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、エンゼルスはメッツからFAとなっていた先発右腕ノア・シンダーガードと1年2100万ドルで合意したようだ。シンダーガードはメッツからクオリファイング・オファーを提示されていたが、同オファー(1840万ドル)を上回る金額でエンゼルスに加わることになった。トミー・ジョン手術により2020年シーズンを全休し、今季もわずか2試合、2イニングしか投げていないが、完全復活を遂げればエンゼルスに待望の「エース」が誕生することになりそうだ。

     現在29歳のシンダーガードは、2015年にメッツでメジャーデビューを果たし、9勝7敗、防御率3.24を記録して新人王投票4位にランクイン。2016年は14勝9敗、防御率2.60、218奪三振の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。2017年は広背筋の故障で長期離脱したが、2018年は13勝4敗、防御率3.03と復活。ところが、自己最多の197回2/3を投げた2019年は10勝8敗、防御率4.28と成績を落とした。

     トミー・ジョン手術により昨季を全休し、今季はリハビリに時間がかかったものの、9月下旬に戦列復帰。2試合に先発して2イニングを投げ、0勝1敗、防御率9.00という成績だった。今季は試運転のような登板だったため、実際にどこまで状態が回復しているかは未知数。エンゼルスの補強資金は、年俸総額を今季と同レベルと仮定すれば5000万ドル前後だが、その半分近くをシンダーガードに投じることになる。シンダーガードが期待に応えられないようであれば、来季も下位低迷は免れないだろう。

     なお、シンダーガードはメッツからクオリファイング・オファーを提示されているため、他球団移籍によってドラフト指名権の補償と喪失が発生する。メッツは戦力均衡ラウンドBのあと(=3巡目の前)に補償指名権を獲得し、エンゼルスは2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスプール50万ドルを失う見込みだ。

  • ブルージェイズがベリオスと7年1億3100万ドルで契約延長へ

    2021.11.17 00:21 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズは今季途中にツインズからトレードで獲得した先発右腕ホゼ・ベリオスと7年1億3100万ドルで契約延長に合意したようだ。ベリオスは来季終了後にFAとなる予定だったが、これでブルージェイズは2028年シーズンまでベリオスの保有権を持つことになる。ツインズとのトレードでは2人のトップ・プロスペクトを放出していただけに、ベリオスとの契約延長は有望株の放出を無駄にしない、非常に有意義な動きと言える。

     現在27歳のベリオスはメジャー6年目の今季、ツインズとブルージェイズで合計32試合に先発して192イニングを投げ、12勝9敗、防御率3.52、204奪三振をマーク。2018年と2019年もこれに近い成績を残しており、2ケタ勝利、3点台中盤の防御率、200イニング前後、200奪三振前後を確実に計算できる投手である。エースを任せるにはやや物足りなさが残るものの、先発2番手としては十分なレベルの投手であり、今後長年にわたってブルージェイズの先発ローテーションを支えていくことになるだろう。

     ブルージェイズは今年7月末のトレード・デッドラインでツインズからベリオスを獲得する際、オースティン・マーティンとシメオン・ウッズ・リチャードソンという2人のトップ・プロスペクトを放出。特にマーティンは2020年のドラフト全体5位で指名した超有望株だっただけに、ブルージェイズがかなりの対価を支払ったことは大きな話題となった。「MLBパイプライン」が公開しているプロスペクト・ランキングでは現在、マーティンが全体36位(球団2位)、ウッズ・リチャードソンは球団4位にランクインしている。

     なお、「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、今回の7年契約には5年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が含まれているようだ。また、一部の球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることも報じられている。

  • 過去1人だけの「新人王投票で複数回得票した選手」が今年は2人誕生

    2021.11.16 12:20 Tuesday

     出場試合数などの関係から複数のシーズンにわたって新人王資格を保持することは珍しくないが、複数のシーズンで新人王候補になるのは非常にレアケースである。実際、過去に新人王投票で複数回得票したことのある選手はグレッグ・ジェフリーズ(1988年6位・1989年3位)しかいなかった。ところが、昨季が60試合制の短縮シーズンだったため、2020年の新人王投票で得票しながらも新人王資格を保持したままの選手が4人も誕生。そのうち2人が2021年の新人王投票でも得票し、史上2人目と3人目の「複数回得票者」が生まれた。

     昨季は60試合制の短縮シーズンだったため、新人王資格をキープできるくらいの少ない出場試合数でも新人王候補になることができた。そのため、ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ)、イアン・アンダーソン(ブレーブス)、シクスト・サンチェス(マーリンズ)、キブライアン・ヘイズ(パイレーツ)の4人は、昨季の新人王投票で得票したにもかかわらず、今季も新人王資格を保持。このうち、マウントキャッスルとアンダーソンが今季の新人王投票でも得票し、ジェフリーズに次ぐ史上2人目、3人目となった。なお、サンチェスは故障で今季を全休したため、新人王資格をキープしたまま来季を迎える。

     ジェフリーズは1987年9月、20歳のときにメッツでメジャーデビューして6試合に出場。新人王資格を保持したまま1988年を迎え、この年は8月下旬に昇格して29試合で打率.321、6本塁打、17打点、5盗塁、OPS.961の好成績をマークした。短期間ながらも好成績を残したことが評価され、新人王投票では3ポイントを獲得して6位タイにランクイン。しかし、出場試合数が少なかったため、再び新人王資格を保持したまま1989年を迎えることになった。

     1989年は開幕から正二塁手として起用され、141試合で打率.258、12本塁打、56打点、21盗塁、OPS.706を記録。冴えない成績ではあったものの、1年を通してレギュラーを務めたことを評価され、新人王投票では3位にランクインした。これが新人王投票における唯一の「複数回得票者」である。2020年の短縮シーズンのようなイレギュラーがなければ、ジェフリーズ、マウントキャッスル、アンダーソンに次ぐ4人目はなかなか誕生しないのではないだろうか(サンチェスが4人目になる可能性はある)。

  • 今季最高の瞬間はソレアーの世界一決定弾 大谷の球宴二刀流は4位

    2021.11.16 10:10 Tuesday

     日本時間11月16日、今季の「レジェンダリー・モーメント・アウォード」の受賞者が発表され、ブレーブスが26年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦でチームを勝利に導く先制場外3ランを放ったホルヘ・ソレアーが選ばれた。この賞はレギュラーシーズンとポストシーズンから合計8つの印象的なシーンがノミネートされ、ファン投票と専門家の選考によって受賞者が決定。大谷翔平(エンゼルス)のオールスター・ゲームでの二刀流出場もノミネートされていたが、残念ながら4位どまりだった。

     3勝2敗と1995年以来のワールドシリーズ制覇に王手をかけていたブレーブスは、3回表にソレアーの特大アーチで3点を先制。これで試合を優位に進め、最終的には7対0で完勝して26年ぶりの世界一を決めた。この一発はファン投票でも専門家の選考でも最多の支持を獲得。文句なしで「今季最高の瞬間」に選ばれた。

     次点はティム・アンダーソン(ホワイトソックス)がフィールド・オブ・ドリームスでの一戦で放ったサヨナラ本塁打。3位にはランディ・アロザレーナ(レイズ)が地区シリーズ第1戦で見せたホームスチールがランクインし、大谷の球宴二刀流は4位に入った。

     ソレアーはワールドシリーズ第4戦で放った代打決勝アーチでもノミネートされていたが、こちらは1回戦敗退。このほか、クリス・テイラー(ドジャース)がリーグ優勝決定シリーズ第5戦で記録した1試合3本塁打、ムーキー・ベッツ(ドジャース)が4月17日のパドレス戦で見せた試合を締めくくる超ファインプレー、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)がレギュラーシーズン最終戦で放ったワイルドカード獲得を決めるサヨナラ打がノミネートされていた。

     対戦はレギュラーシーズン部門とポストシーズン部門に分けられ、トーナメント形式で実施(大谷の球宴二刀流はレギュラーシーズン扱い)。アンダーソンがレギュラーシーズン部門、ソレアーがポストシーズン部門を制し、決勝でソレアーがアンダーソンを破った。

  • ブレーブスが控え捕手を確保 2年800万ドルでピーニャと契約

    2021.11.16 09:42 Tuesday

     日本時間11月16日、2021年のワールドシリーズを制したブレーブスは、ブリュワーズからFAとなっていたマニー・ピーニャと2年800万ドルで契約したことを発表した。ブレーブスは今季、正捕手トラビス・ダーノウの故障離脱時に若手捕手ウィリアム・コントレラスが守備の不安を露呈。有望株シェイ・ランジェリアーズ(今季AAA級に昇格)はメジャー定着までにもう少し時間がかかるとみられており、堅守のベテラン捕手を獲得することで控え捕手の不安を解消した。

     現在34歳のピーニャは、今季ブリュワーズで75試合に出場して打率.189、13本塁打、33打点、OPS.732を記録。自己ワーストの打率に終わったが、自己最多の13本塁打を放ったため、OPSは例年並みの数字を維持した。捕手としては強肩堅守で知られており、通算盗塁阻止率34.7%(今季は29.7%)をマーク。一定水準の打撃力と安定した守備力を兼ね備えており、控え捕手にうってつけの存在と言える。

     ブレーブスの発表によると、2年800万ドルの内訳は、2022年が年俸350万ドル、2023年が年俸450万ドル。さらに、2024年は年俸400万ドルの球団オプションとなっている(バイアウトなし)。また、ピーニャは毎年収入の1%をブレーブスの基金に寄付することに合意しているという。

     ブレーブスは今年8月に正捕手ダーノウと2年1600万ドル+オプション1年で契約を延長しており、コントレラスやランジェリアーズが期待通りに育たなかったとしても、今後数年はダーノウとピーニャのコンビで戦うことができる。ダーノウもピーニャも決して高額な契約ではなく、若手捕手が順調に育った場合、ダーノウやピーニャをトレードで他球団へ放出することも可能だ。

     主砲フレディ・フリーマンの去就など、来季に向けての不安材料は残されているが、少なくとも捕手に関しては盤石の体制が整ったと言えるのではないだろうか。

  • メッツがエプラーにGM職をオファー 2020年までエンゼルスGM

    2021.11.16 09:21 Tuesday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、フロントオフィスの新たなリーダー(GMもしくは編成本部長)探しを続けているメッツは、前エンゼルスGMのビリー・エプラーにGM職をオファーしたようだ。一時は元ナショナルズGM補佐で現在は弁護士のアダム・クロミー氏が最有力候補に浮上していたが、その後「SNY」のアンディ・マルティノ記者がエプラーが有力候補となっていることを報じていた。難航を極めたメッツのGM探しは、ようやくクライマックスを迎えようとしている。

     エプラーはコネチカット大学を卒業後、NFLのワシントン・レッドスキンズでインターンを経験し、2000年にスカウトとしてロッキーズに入団。2004年オフにヤンキースへ移り、ブライアン・キャッシュマンGMの下で順調に出世し、2011年オフにはGM補佐まで昇格した。このとき、エンゼルスのGMの面接を受けていたが、選ばれたのはジェリー・ディポート(現マリナーズGM)。2014年8月にはパドレスのGMの面接を受けたが、A・J・プレラーが選ばれ、2014年9月にはダイヤモンドバックスのGMの面接を断っている。

     2015年オフ、ディポートがエンゼルスのGMを辞任すると、エプラーは再び面接を受け、GM就任が決定。マイク・トラウト中心のチーム作りを進め、大谷翔平、ジャスティン・アップトン、アンソニー・レンドン、アンドレルトン・シモンズらを獲得したが、5年間で1度もポストシーズンに進めなかったどころか、勝率5割以上のシーズンすら1度もなく、2020年シーズン終了後に解任された。

     なお、メッツは来季限りでブリュワーズとの契約が切れるデービッド・スターンズ編成本部長にフロントオフィスのリーダーを任せたいと考えていることが報じられている。今オフもスターンズの引き抜きを画策したものの、ブリュワーズから面接の許可を得られず失敗。ブリュワーズはスターンズとの契約を延長する方針であり、スターンズの引き抜きは困難を極めそうだ。

  • 新人王発表 レイズ・アロザレーナとレッズ・インディアが受賞

    2021.11.16 08:57 Tuesday

     日本時間11月16日、全米野球記者協会(BBWAA)の投票によって決まる2021年シーズンの新人王の受賞者が発表され、ア・リーグはランディ・アロザレーナ(レイズ)、ナ・リーグはジョナサン・インディア(レッズ)が選出された。アロザレーナは球団史上4人目の受賞。同僚のワンダー・フランコらとの争いを制した。一方のインディアは30人の投票者から1位票を29票獲得し、準満票での受賞。レッズからの選出は1999年のスコット・ウィリアムソン以来、史上8人目となった。

     24歳のインディアは正二塁手に抜擢され、150試合に出場して打率.269、21本塁打、69打点、12盗塁、OPS.835をマーク。二塁手がナ・リーグの新人王を受賞するのは1982年のスティーブ・サックス(ドジャース)以来39年ぶり7人目であり、レッズの先輩であるピート・ローズも1963年に受賞している。インディアは惜しくも満票こそ逃したものの、1位票を29票、2位票を1票獲得して合計148ポイントの圧倒的支持。2位は86ポイントのトレバー・ロジャース(マーリンズ)、3位は22ポイントのディラン・カールソン(カージナルス)、4位は5ポイントのパトリック・ウィズダム(カブス)、5位は3ポイントのイアン・アンダーソン(ブレーブス)という結果だった。

     26歳のアロザレーナは昨年のポストシーズンでの大活躍が印象的だが、今季も新人王資格を保持しており、141試合に出場して打率.274、20本塁打、69打点、20盗塁、OPS.815を記録。レイズからの新人王選出は2008年のエバン・ロンゴリア、2011年のジェレミー・ヘリクソン、2013年のウィル・マイヤーズに続いて4人目となった。キューバ出身の選手としては史上6人目の快挙。アロザレーナは1位票が22票、2位票が4票、3位票が2票で合計124ポイントを獲得し、2位に63ポイントのルイス・ガルシア(アストロズ)、3位に30ポイントのフランコ、4位に27ポイントのアドリス・ガルシア(レンジャーズ)、5位には11ポイントのエマニュエル・クラセイ(インディアンス)がランクインした。

  • 積極補強が予想されるタイガース 左腕・ロドリゲスと5年契約へ

    2021.11.16 00:00 Tuesday

     再建モードから勝負モードへの移行期にあり、今オフの積極予想が予想されているタイガースがまず1人、大物FA選手の獲得に成功した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはレッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスと5年7700万ドルの大型契約で合意。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されていたが、同オファーを拒否したことが報じられていた。

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、今回の5年契約でロドリゲスに保証されるのは7700万ドル。これとは別に300万ドルの出来高が設けられているという。また、2年目のシーズン終了後(要するに2023年オフ)にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれているようだ。さらに、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、一部の球団に対するトレード拒否権が付属していることを報じている。

     現在28歳のロドリゲスは、2019年に自己最多の203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振という好成績を残したものの、昨季は新型コロナウイルス感染に起因する心筋炎で全休。しかし、今季は見事に復活を遂げ、157回2/3を投げて13勝8敗、防御率4.74、185奪三振をマークした。メジャー6年間で規定投球回到達わずか1度、通算防御率4点台(4.16)という数字には不安が残るが、28歳という若さや奪三振率の高さ(通算9.37)が5年契約につながったようだ。

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は、2013~15年にレッドソックスで投手コーチを務めていたフアン・ニエベスが今季からタイガースで投手コーチ補佐を務めていることを指摘。メジャー1年目のスプリング・トレーニングでお世話になったニエベスの存在がタイガース移籍の決め手となった可能性はある。ロドリゲス争奪戦にはレッドソックス、ブルージェイズ、エンゼルスなどが加わっていたが、ロドリゲスは勝負モードへの移行を進めるタイガースを新天地に選んだ。

  • マイナーのゴールドグラブ賞 有望株ラッチマン、パチェらが受賞

    2021.11.15 14:30 Monday

     ローリングス社とマイナーリーグ機構は日本時間11月13日に「MLBネットワーク」の番組内で今季のマイナーリーグのゴールドグラブ賞の受賞者を発表。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体トップ100以内にランクインしている選手では、1位のアドリー・ラッチマン(オリオールズ/捕手)、38位のクリスチャン・パチェ(ブレーブス/外野手)、66位のニック・プラット(ロイヤルズ/一塁手)、89位のマイケル・ハリス(ブレーブス/外野手)の4人が選出された。

     ラッチマンは2019年ドラフト全体1位指名でオリオールズに入団した超有望株。確実性と長打力を兼ね備えた打撃のみならず、守備への評価も非常に高く、リード、ブロッキング、スローイングとすべての面でハイレベルな能力を持っている。プラットは主に打撃面で飛躍の1年を過ごしたが、守備面でも安定感を発揮。一塁手としては肩が非常に強いのも特徴だ。

     パチェとハリスはともにブレーブス傘下の外野手。パチェは広大な守備範囲と強肩を兼ね備え、打撃面が向上すれば今すぐにでもメジャーでレギュラーを務めることのできる逸材である。ハリスは強肩への評価が非常に高く、今季はA+級の92試合で10補殺を記録するなど、その強肩ぶりを遺憾なく発揮した。

     前述の4人のほか、二塁のマイケル・マッシー(ロイヤルズ)、遊撃のホゼ・テナ(インディアンス)、外野のブレントン・ドイル(ロッキーズ)、投手のドレイ・ジェイムソン(ダイヤモンドバックス)はいずれも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでトップ30以内にランクインしている選手。それ以外の受賞者は、三塁のジャレッド・トリオーロ(パイレーツ)だけだった。

     今季のマイナーリーグのゴールドグラブ賞に選ばれた9名は以下の通り(カッコ内は所属チームとプロスペクト・ランキングの順位を表す)。

    捕手:アドリー・ラッチマン(オリオールズ/全体1位/球団1位)
    一塁:ニック・プラット(ロイヤルズ/全体66位/球団3位)
    二塁:マイケル・マッシー(ロイヤルズ/球団28位)
    三塁:ジャレッド・トリオーロ(パイレーツ)
    遊撃:ホゼ・テナ(インディアンス/球団12位)
    外野:マイケル・ハリス(ブレーブス/全体89位/球団4位)
    外野:ブレントン・ドイル(ロッキーズ/球団7位)
    外野:クリスチャン・パチェ(ブレーブス/全体38位/球団1位)
    投手:ドレイ・ジェイムソン(ダイヤモンドバックス/球団17位)

  • 37歳のカズマーJr.が現役引退を表明 今季13年ぶりのメジャー昇格

    2021.11.15 12:00 Monday

     ブレーブス傘下AAA級グウィネットは、37歳のベテラン内野手ショーン・カズマーJr.が今季限りで現役を引退することを発表した。2008年8月、24歳の誕生日を迎えてまもなくメジャーデビューを果たしたカズマーJr.だったが、そこから長いマイナー生活がスタート。そして、今年4月に13年ぶりとなるメジャー復帰を果たした。メジャーではわずか2シーズン、通算22試合の出場だったが、マイナーでは17シーズンで通算1753試合に出場。念願のメジャー復帰により、多くのファンの記憶に残る選手となったのは間違いない。

     1984年5月8日生まれのカズマーJr.は、2004年ドラフト5巡目(全体132位)指名でパドレスに入団。2005年にA級、2006年にA+級、2007年にAA級と順調にステップアップし、プロ入り5年目の2008年には早くもメジャー昇格を果たした。しかし、その後はメジャーに呼ばれることなくAAA級でのプレーが続き、2010年オフにFAとなってマリナーズと契約。1年後に再びFAとなり、今度はメッツと契約したが、この2チームでもメジャーに呼ばれることはなかった。

     2013年からブレーブスに加入し、ここでもひたすらマイナー生活の日々。毎年オフにFAとなり、マイナー契約を結ぶのを繰り返した。マイナーで突出した成績を残すことはなかったが、チームに必要な存在と判断され、毎年100試合前後に出場。ブライアン・スニッカー監督がAAA級で指揮を執っていた時期にもプレーしており、スニッカーはカズマーJr.のメジャー復帰を「監督としてのキャリアのなかで最高の瞬間の1つ」と大喜びしていた。

     なお、ブレーブスは今季26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、カズマーJr.はメジャーで3試合に出場しているため、チャンピオンリングをもらう権利があるものと思われる。メジャー復帰の夢を諦めず努力を続けてきたカズマーJr.は、メジャー復帰とチャンピオンリング獲得という最高の形でキャリアを締めくくることになった。

  • ロースター整理を進めるレイズ 右腕・ヘッドをマーリンズへ放出

    2021.11.15 11:30 Monday

     ルール5ドラフトのプロテクトに備えてロースター枠の整理を進めているレイズが2日連続のトレードを敢行した。レイズは日本時間11月14日にブリュワーズへマイク・ブロソーをトレードしたことを発表したばかりだが、同15日にはルイス・ヘッドをマーリンズへ放出。ルール5ドラフトから自軍の有望株をプロテクトするためには、期限までにロースターの40人枠に登録しておく必要があり、レイズはこのプロテクト用の枠を空けるために、既存選手のトレードによってロースター枠の整理を進めている。

     マーリンズは後日指名選手1名または金銭とのトレードでレイズからリリーフ右腕のヘッドを獲得。キム・アングGMは今オフの最優先課題に「複数の打者の獲得」を挙げつつ、「ブルペンの補強」に動く可能性があることを示唆していたが、ディラン・フローロ、アンソニー・ベンダー、アンソニー・バース、リチャード・ブライアーらが中心のブルペンにヘッドを加えることになった。

     ヘッドは今季31歳でメジャーデビューを果たした苦労人。2012年ドラフト18巡目(全体563位)指名でインディアンスに入団したものの、メジャー昇格を果たせないまま解雇され、2019年はドジャースのマイナーでプレーした。2020年はマリナーズとマイナー契約を結んだが、新型コロナウイルスのパンデミックによりシーズンが始まらないなかで5月に解雇。その後は太陽光パネルの販売を始めるなど、引退後に備えて動き始めていたが、レイズに拾ってもらい、今季はメジャーで27試合(うち2先発)に登板して2勝0敗、防御率2.31をマークした。

     マーリンズがレイズから投手を獲得するのは、この1年間でポール・キャンベル、ジョン・カーティス、デービッド・ヘスに続いてヘッドが4人目となる。ただし、カーティスは今年7月にブリュワーズへトレードされ、ヘスは成績不振によりシーズン途中で放出。現在もマーリンズに残っているのはキャンベルだけである。念願のメジャーデビューを果たしたヘッドが新天地マーリンズでどんな活躍を見せるか注目したい。

  • バイエズの市場は「予想以上に広い」 早期のメッツ残留は消滅か

    2021.11.15 11:00 Monday

     メッツからFAとなったハビアー・バイエズは、カルロス・コレア、コリー・シーガー、トレバー・ストーリー、マーカス・セミエンなど人材豊富な遊撃手市場で埋もれてしまうことを回避するために、早い段階でメッツと再契約を結ぶ可能性があるとみられていた。しかし、オフシーズンが始まってみると、予想以上に多くのチームがバイエズに興味を示しており、バイエズが早期のメッツ残留を選択する可能性は低下しているという。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者の話として伝えている。

     現在28歳のバイエズは今季カブスとメッツで合計138試合に出場し、打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813をマーク。OPS.599に終わった昨季の大不振を脱し、打点王&MVP投票2位の2018年ほどではないものの、2019年に近いレベルまで成績を戻した。ただし、28個しか四球を選ばなかったのに対してリーグ最多の184三振を喫するなど、粗いバッティングは依然として改善されていない。

     バイエズは昨年、二塁手よりも遊撃手としてのプレーを希望していることを明言。ただし、その際に「親友のフランシスコ・リンドーアと二遊間を組めるのであれば二塁を守ってもいい」と話し、実際に今季はメッツでリンドーアとの二遊間が実現した。メッツ残留を選択し、今後もリンドーアと二遊間コンビを形成する可能性もあるが、予想以上に多くのチームが興味を示している今、遊撃手として獲得してくれるチームからのオファーを待つ可能性が高まっている。

     FA市場の5人のスター遊撃手(コレア、シーガー、ストーリー、セミエン、バイエズ)のなかでは、バイエズは「5番手」という評価が一般的。よって、コレアやシーガーの獲得を逃したチームがバイエズ狙いにシフトする可能性もあり、バイエズは他の遊撃手の移籍先が決定するのを待たされることになるかもしれない。また、他の4人はクオリファイング・オファーを提示されており、獲得の際にドラフト指名権の喪失が発生しないのはバイエズの魅力と言える。

  • 俊足好打のマーテイに6球団以上が興味 今季メジャー最多47盗塁

    2021.11.15 10:30 Monday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、アスレチックスからFAとなった俊足好打の中堅手スターリング・マーテイに対してアストロズが興味を示しており、すでに代理人との話し合いを行ったようだ。マーテイはクリス・テイラーとともにFA市場における中堅手補強のベストの選択肢となっており、ドジャースからクオリファイング・オファーを提示されているテイラーに対し、マーテイは同オファーの対象でないのも魅力。「マイアミ・ヘラルド」のバリー・ジャクソン記者によると、マーテイには6球団以上が興味を示しているという。

     現在33歳のマーテイは長年にわたってパイレーツの正左翼手ないし正中堅手として活躍し、オールスター・ゲーム選出1度(2016年)、ゴールドグラブ賞2度(2015~16年)などの実績を誇るオールラウンドな外野手。ここ2年間はダイヤモンドバックス、マーリンズ、アスレチックスでプレーし、今季は120試合に出場して打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁、OPS.841の好成績をマークした。47盗塁はメジャー最多だったが、リーグを跨いで途中移籍したため、盗塁王のタイトルは獲得できず。マーリンズで記録した22盗塁はナ・リーグ5位、アスレチックスで記録した25盗塁はア・リーグ6位だった。

     アストロズは昨オフにジョージ・スプリンガーが退団したあと、若手選手でその穴を埋めており、今季はマイルズ・ストロー、チャス・マコーミック、ジェイク・マイヤーズらが起用された。レギュラーを固定できなかった中堅にマーテイを加えることができれば、球界屈指の強力打線はさらに強化される。

     マーテイにはアストロズ以外にもフィリーズ、メッツ、マーリンズ、ヤンキースなどが興味を示していることが報じられている。マーリンズは今季途中にマーテイとの契約延長を試みたものの、交渉が不調に終わり、トレード・デッドラインで放出したという経緯がある。再びマーテイを獲得すべく、すでにオファーを提示しているようだ。なお、ジャクソン記者は「多くの球団が興味を示しているものの、マーテイの決断が迫っているわけではない」と伝えている。

  • 先発左腕・ロドリゲスにエンゼルスなど複数の球団が興味を示す

    2021.11.15 10:00 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスに対してエンゼルスなど複数の球団が興味を示しているようだ。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されており、日本時間11月18日の返答期限までに同オファーの受諾を選択する可能性もある。また、レッドソックスはロドリゲスに複数年契約のオファーを提示したことが報じられており、複数の形でロドリゲスとの再契約を模索しているとみられる。

     現在28歳のロドリゲスは2015年にメジャーデビューしていきなり2ケタ勝利(10勝)をマークし、2018年に13勝を記録するなど徐々にステップアップ。2019年には34試合に先発して203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振の好成績を残すなど、大きな飛躍を遂げ、サイ・ヤング賞の投票では6位にランクインした。昨季は新型コロナウイルスに起因する心筋炎で全休したが、今季は惜しくも規定投球回には届かなかったものの、13勝を挙げて復活。メジャー6年間で64勝39敗、防御率4.16をマークしている。

     そのロドリゲスには少なくとも3球団以上(レッドソックスを含めると4球団)が興味を示しており、エンゼルス、タイガース、ブルージェイズの名前が報じられている。エンゼルスとタイガースはブルージェイズからFAとなったロビー・レイにも興味を示しているとみられ、複数の先発左腕を補強ターゲットにしている模様。ブルージェイズはレイとスティーブン・マッツがFAとなっており、この両左腕が今季投げた344イニングの穴を埋める存在としてロドリゲスの獲得を検討しているようだ。

     レッドソックスがクオリファイング・オファーを提示しているため、他球団がロドリゲスを獲得する場合、来年のドラフトにおいて指名権の喪失が発生する。通算防御率4点台、規定投球回到達1度の左腕をドラフト指名権を失ってまで獲得する必要があるか、各球団は慎重に検討することになりそうだ。

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