English Español 韓国語
  • エンゼルスが先発補強へ イオバルディとクルーバーの両右腕に興味

    2022.12.25 11:16 Sunday

    「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、エンゼルスはネイサン・イオバルディとコリー・クルーバーの両先発右腕に興味を示しているという。今オフのエンゼルスは、大谷翔平、パトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズと先発ローテーション6枠のうち4枠が埋まった状態でスタートし、ドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた左腕タイラー・アンダーソンを獲得。まだローテが1枠空いている状況であり、そこに実績十分のベテラン右腕を加えようとしているようだ。

     現在32歳のイオバルディは、現在FA市場に残っている選手のなかでベストの選手と評価されている。比較的故障の多い選手で、メジャー11年間で規定投球回到達と2ケタ勝利はいずれも2度。しかし、2021年には32先発で182回1/3を投げて11勝9敗、防御率3.75、195奪三振をマークし、自身初のオールスター・ゲームに選出されている。今季はレッドソックスで20試合に先発して109回1/3を投げ、6勝3敗、防御率3.87、103奪三振という成績だった。

    「WEEI」のロブ・ブラッドフォード記者によると、イオバルディにはエンゼルス、パドレス、レンジャーズなど少なくとも5球団が興味を示しているようだ。イオバルディはレッドソックスからクオリファイング・オファーを受けているため、獲得したチームは来年のドラフト指名権を失うことになる。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はエンゼルスがイオバルディを獲得した場合に「2番目に高い順位の指名権と国際ボーナスマネー50万ドルを失う」と伝えている。

     一方、現在36歳のクルーバーはメジャー通算113勝を挙げ、インディアンス(現ガーディアンズ)時代に2度のサイ・ヤング賞を受賞するなど、実績ではイオバルディを大きく上回る。2019~21年の3シーズンは相次ぐ故障に悩まされ、24先発で7勝のみに終わったが、今季はレイズで31試合に先発して164イニングを投げ、10勝10敗、防御率4.34、139奪三振を記録。故障と年齢の影響で衰えが目立つものの、先発5~6番手なら十分に務まるはずだ。

     今オフはハンター・レンフロー、ジオ・ウルシェラ、ブランドン・ドルーリーを獲得し、打線の底上げに成功しているエンゼルス。2014年以来のポストシーズン進出に向けて、さらなる補強を目指す。

  • メッツもコレアの右足首の状態に懸念 契約締結に向けて再交渉中か

    2022.12.25 10:58 Sunday

     ツインズからオプトアウトの権利を行使してフリーエージェント(FA)となったカルロス・コレアと12年3億1500万ドルの大型契約で合意したメッツだが、身体検査の結果、移籍交渉が破談となったジャイアンツと同様に、コレアがマイナー時代に手術を受けた右足首の状態に懸念を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者によると、メッツ側とコレア側はこの問題に対処するために再交渉中だという。妥協点を見つけ、無事に契約締結にこぎつけることはできるだろうか。

     コレアは当初、ジャイアンツと13年3億5000万ドルというメッツを上回る条件で合意していた。ところが、身体検査の結果、ジャイアンツがコレアの健康状態に懸念を示し、入団会見が急遽延期される事態に。詳細は明かされていないものの、ジャイアンツはコレアがマイナー時代の2014年に手術を受けた右足首の状態を不安視していたとみられる。

     コレアの代理人を務めるスコット・ボラスは「カルロスには何の問題もない」とコレアのコンディションが万全であることを主張。ジャイアンツとの合意を白紙に戻したうえで、ジャイアンツに再交渉の機会を与えたものの、結局合意には至らず、その隙を突いてコレア獲得を熱望していたメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手に入れることに成功した。

     ところが、そのメッツすらも身体検査の結果に懸念を示すという事態に。コレア側としては、メッツとの合意を白紙に戻して再びFAになったとしても、ジャイアンツとの合意を白紙に戻してメッツが控えていたときとは異なり、同様の大型契約を得られる保証はなく、なんとかメッツとの契約をまとめたいところだろう。メッツ側は右足首の故障で離脱しなかった場合のオプションなどを設け、なるべくリスクを減らした形で契約することを目指すとみられる。

     コーエン・オーナーが獲得を熱望していたコレアは、どのような契約でメッツに加わることになるのだろうか。今後の動向に注目だ。

  • 通算394セーブのキンブレルがフィリーズ移籍 1年1000万ドルで合意

    2022.12.24 11:33 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、フィリーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕クレイグ・キンブレルと1年1000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。来年5月に35歳の誕生日を迎えるキンブレルは現役最多の通算394セーブを挙げており、これは歴代7位の数字。来季はマリアーノ・リベラ、トレバー・ホフマン、リー・スミス、フランシスコ・ロドリゲス、ジョン・フランコ、ビリー・ワグナーに次ぐ史上7人目の通算400セーブを目指す。

     キンブレルはドジャースに加入した今季、63試合に登板して60イニングを投げ、6勝7敗22セーブ、2ホールド、防御率3.75、72奪三振を記録。ブレーブス時代(2010~14年)、パドレス時代(2015年)、レッドソックス時代(2016~18年)は球界を代表するクローザーとして素晴らしい活躍を見せたが、カブス移籍後は2019年に防御率6.53、翌2020年も防御率5.28と大きく成績を落とし、シカゴ2球団でプレーした2021年に防御率2.26と復調の気配を見せたものの、今季も以前のような支配的なピッチングを取り戻すことはできなかった。それでもドジャースのデーブ・ロバーツ監督は辛抱強くクローザーとして起用。しかし、9月にはクローザー失格となり、地区シリーズのロースターからも外された。

     キンブレルの代名詞とも言える奪三振率だけを見てみても、メジャー最初の12年間で1度も13を下回ったことがなかったものの、今季は10.80と大幅に低下。1イニングに1つ以上の三振を奪っているとはいえ、通算奪三振率14.36と比較すれば寂しい数字だ。

     今季の成績を考えれば、キンブレルにクローザーの座は確約されず、ブルペンの駒の1人という立場からのスタートになることが予想される。史上7人目の通算400セーブまであと6。セランソニー・ドミンゲスやホセ・アルバラードとのクローザー争いを制し、将来のアメリカ野球殿堂入りに向けてセーブを積み上げていくことはできるだろうか。

  • ブルージェイズがバーショ獲得! グリエルJr.と有望株モレノを放出

    2022.12.24 11:16 Saturday

     日本時間12月24日、ブルージェイズは正左翼手ルルデス・グリエルJr.と有望株捕手ガブリエル・モレノをダイヤモンドバックスへ放出し、強打好守のドールトン・バーショを獲得するトレードが成立したことを発表した。ブルージェイズはアレハンドロ・カーク、ダニー・ジャンセン、そしてモレノとメジャーレベルの捕手を3人抱えていたため、今オフ中に誰か1人をトレードすることが有力視されていたが、22歳のモレノがチームを去ることに。そして、今オフの補強ポイントであった「左打ちの外野手」を手に入れることに成功した。

     現在26歳のバーショは、今季ダイヤモンドバックスで151試合に出場して打率.235、27本塁打、74打点、16盗塁、OPS.745を記録。右翼手として守備防御点14、中堅手として同5をマークするなど、外野手としての守備力も非常に高く、ブルージェイズはすでに名手ケビン・キアマイアーも獲得しているため、外野の守備力は大きくグレードアップすることになりそうだ。バーショの特徴は、今季の31試合(うちスタメン18試合)も含め、メジャー3年間で通算82試合(同61試合)に捕手として出場していること。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、同一シーズンに捕手として30試合以上、外野手として90試合以上に出場した選手は今季のバーショがメジャー史上5人目だった。

     ブルージェイズの球団ナンバーワン有望株だったモレノは、今年6月にメジャーデビューを果たし、今季はメジャーで25試合に出場して打率.319、1本塁打、7打点、OPS.733を記録。マイナーAAA級でも62試合で打率.315、3本塁打、39打点、OPS.806と安定感のある打撃を見せた。カーソン・ケリーとの正捕手争いとなるが、新天地でメジャー定着を目指すことになる。

     現在29歳のグリエルJr.は、今季ブルージェイズで121試合に出場して打率.291、5本塁打、52打点、3盗塁、OPS.743を記録。正左翼手として活躍してきたが、トレードのピースとしてダイヤモンドバックスへ移ることになった。ダイヤモンドバックスの主力には右打者が少ないため、打線のバランスを取るうえで効果的な補強となりそうだ。

  • ジャイアンツがロジャースを3年3300万ドルで獲得へ 双子が同僚に

    2022.12.24 01:11 Saturday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、ジャイアンツはブリュワーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援左腕テイラー・ロジャースと3年3300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ロジャースは史上10組目の「双子メジャーリーガー」として知られており、弟のタイラーはジャイアンツに所属しているアンダーハンドの救援右腕である。タイラーとテイラーのロジャース兄弟がチームメイトとなり、来季からジャイアンツのブルペンを支えていくことになった。

     今月32歳になったばかりのロジャースは、昨季まで6年間ツインズで活躍していたが、今季開幕直前のトレードでパドレスへ移籍。トレード・デッドラインでジョシュ・ヘイダーとのクローザー同士の交換でブリュワーズへ移籍した。2球団合計で66試合に登板して64回1/3を投げ、4勝8敗31セーブ、4ホールド、防御率4.76、84奪三振という不本意なシーズンを過ごし、防御率はメジャー7年間で自己ワースト。一方、31セーブはキャリアハイの数字だった。

     今年4月11日(現地時間)には、兄テイラーがパドレス、弟タイラーがジャイアンツの選手として同じ試合に登板。双子が同じ試合で登板するのはメジャー史上2度目だったが、1度目のオブライエン兄弟(1956年パイレーツ)は同じチームでプレーしており、双子が別々のチームで投げ合うのは史上初のことだった。双子が同じ試合に登板したのはメジャー史上2度だけだが、来季はロジャース兄弟によるリレーも見られる可能性が高そうだ。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、双子が同じ年に同じチームでプレーしたのは過去に3例あるという。1915年ブレーブスのシャノン兄弟、1953年と1955~58年パイレーツのオブライエン兄弟、そして1990年アスレチックスのカンセコ兄弟だ。兄テイラーがジャイアンツに加わったことにより、来季はメジャー史上4組目となる双子チームメイトの誕生が確実となった。

  • ジャイアンツがコンフォートと2年3600万ドル+オプトアウトで合意

    2022.12.24 00:45 Saturday

     アーロン・ジャッジやカルロス・コレアの獲得に失敗したジャイアンツがその代替となる補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは今季を無所属のまま全休したマイケル・コンフォートと2年3600万ドルで合意。2年契約の1年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているという。コンフォートの代理人を務めるスコット・ボラスは「オプトアウト付きの複数年契約」を目指していることを明らかにしていたが、狙い通りの契約を手に入れることになった。

     現在29歳のコンフォートは2021年シーズン終了後にメッツからフリーエージェント(FA)となり、クオリファイング・オファーを拒否して大型契約を目指したものの、2021年シーズンに打率.232、14本塁打、OPS.728と低迷したことが大きく響き、希望通りのオファーを得られず。1月にはトレーニング中に右肩を痛めたことが判明し、結局4月に手術を受けてシーズン終了となった。無所属のまま1年を過ごしたため、メジャーでプレーするのは来季が2021年以来2年ぶりということになる。

     2年3600万ドルの契約にはオプトアウトの権利が付属しており、コンフォート側に有利な内容と言えるだろう。来季好成績を残せば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、さらなる好条件の契約を狙うことができる。来季あまり活躍できなかった場合は、オプトアウトせず、契約が保証された状態で2024年シーズンを迎えることができる。敏腕代理人として知られるボラスがその手腕をしっかりと発揮した格好だ。

     ジャイアンツは今オフ、外野手を2人獲得することを目指しており、ジャッジこそ逃したものの、ミッチ・ハニガーとコンフォートの獲得に成功。クオリファイング・オファーを受諾して残留したジョク・ピーダーソン、短縮シーズンの2020年も含めてメジャーデビューから4年連続2ケタ本塁打のマイク・ヤストレムスキーもおり、この4人が外野3ポジションとDHの合計4枠を担うことになりそうだ。

     2017年にオールスター・ゲーム、2020年に「オールMLB」のセカンド・チームに選出された経験のあるコンフォートは、新天地サンフランシスコで以前のような輝きを取り戻すことができるだろうか。

  • 史上初の5億ドルプレーヤー誕生へ 来オフFAの大谷に米球界注目

    2022.12.23 12:05 Friday

     今オフのFA市場は久々の好景気に沸いている。ヤンキースと再契約したアーロン・ジャッジは9年3億6000万ドルの大型契約を手にしたが、パドレスが4億ドル以上のオファーを準備していたとの情報もあった。トレイ・ターナーは11年3億ドルでフィリーズと契約したが、パドレスは3億4200万ドルをオファーしていたという。さらにザンダー・ボガーツやカルロス・コレアも超大型契約をゲット。吉田正尚にも5年9000万ドルが与えられた。こうした状況のなか、米球界で大きな注目を浴びているのが1年後にFAとなる大谷翔平(エンゼルス)だ。

    「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、大谷について「史上初の5億ドルプレーヤーになる可能性が高い」と指摘。大谷自身が金銭面にこだわりを見せたことはないものの、球界を代表する投手の1人へと成長し、打者としても球界トップクラスの実力を持つだけに、ヘイマン記者は「大谷は5億ドルを超える可能性がある。それを誰も責めることはできない」と言う。

     ドジャースは来オフの大型補強に向けて、来季の年俸総額をぜいたく税ライン未満に収めようとしており、大谷獲得に乗り出す可能性が高い。もちろん、新オーナー決定後のエンゼルスも簡単に大谷を手放そうとはしないだろう。ほかにもメッツ、フィリーズ、パドレスなどが経営の効率化よりも試合に勝つことやファンを喜ばせることを優先したチーム作りをしており、大谷争奪戦に加わってくることが予想される。

     ヘイマン記者は、大谷の次の契約についてアンケートを実施。9人の代理人から回答が得られたという(大谷自身の代理人は含まない)。各代理人からの回答は以下のようなものだった。

    代理人A
    「間違いなくトラウトを超え、その先へ行くだろう」(トラウトはエンゼルスと12年4億2650万ドルの契約を結んでいる)

    代理人B
    「4億ドル以上の契約を得て勝者となるはずだ」

    代理人C
    「10年契約で4億3000万ドルから4億4000万ドルくらいだろう」

    代理人D
    「年俸4500万ドルの10年契約だ」

    代理人E
    「5億ドルくらいになると思う。おそらく12年契約かな」

    代理人F
    「13年か14年の契約で5億ドル。ポジション1つあたり2億5000万ドルだね」

    代理人G
    「13年契約で4億7500万ドルから5億2500万ドルくらいだろう」

    代理人H
    「年俸5000万ドルの11年契約で5億5000万ドルだ。クレイジーに聞こえるかもしれないが、彼はコンスタントに9~10のWARを記録する能力を持っている」

    代理人I
    「5から始まる何かになるのは間違いなさそうだね」

     9人全員に共通しているのは、契約総額が4億ドルを超えるということ。9人中5人は大谷が5億ドルプレーヤーになることを予想している。とはいえ、これはあくまでも来季も大谷が直近2シーズンと同様の活躍を見せた場合の話。今季のジャッジがそうであったように、FAイヤーのパフォーマンスはFA市場で得られる金額に直結する。周囲の期待通りに史上初の5億ドルプレーヤーが誕生するのか。FAを控えた来季は大谷にとって極めて重要なシーズンとなる。

  • ドジャース・バウアーの出場停止処分 324試合→194試合に大幅軽減

    2022.12.23 11:10 Friday

     日本時間12月23日、メジャーリーグ機構はDV規定違反で出場停止処分を受けていたトレバー・バウアー(ドジャース)について、出場停止処分が当初の324試合から194試合に軽減されたことを発表した。メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会によって選ばれた中立的な仲裁人であるマーティン・F・シャインマンは、バウアーがDV規定に違反したことを認めたものの、出場停止処分については324試合ではなく194試合とした。この処分は2015年に制定されたDV規定のもとで下されたものとしては史上最長となる。

     メジャーリーグ機構は「中立的な仲裁人は、利用可能な証拠を徹底的に検証したあと、194試合の出場停止処分を支持しました。我々は、より長い出場停止処分が妥当と考えていますが、中立的な仲裁人による決定に従います」との声明を発表。バウアーは2022年シーズン中に出場停止となった144試合分のサラリーを失い、さらに2023年シーズンの最初の50試合(現地時間3月30日~5月23日)分のサラリーも得ることができない。なお、現地時間2021年7月2日にスタートした99試合分の有給休職期間も合わせると、バウアーはすでに194試合以上を欠場しているため、来季の開幕戦からプレー可能となった。

     処分が確定したことにより、バウアーはただちに復職することになるが、メジャーリーグの規定に従い、ドジャースにはバウアーを40人ロースターに入れるかどうかを決定するために14日間の猶予が与えられる。ドジャースとバウアーは3年1億200万ドルの契約を結んでおり、来季が契約最終年。2022年シーズン終了後にオプトアウトの権利が与えられていたものの、すでにオプトアウト権の行使期間は終了しており、ドジャースとの契約を破棄することはできない。なお、バウアーは194試合の出場停止処分により、3750万ドル分のサラリーを失うことになる。

    「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ドジャースはバウアーを40人ロースターに復帰させず、解雇する見込み。ただし、サラリーの支払い義務は残るため、「ロースター・リソース」の計算によると、バウアーのサラリーを含めたドジャースの年俸総額(ぜいたく税のルールに基づいたもの)は約2億3200万ドルとなり、ぜいたく税ラインの2億3300万ドルに限りなく接近する。もしドジャースがぜいたく税の税率リセットを目指しているのであれば、現有戦力をトレードなどで放出しない限り、これ以上の補強を行うのは難しいだろう。

  • メッツがマッキャンをオリオールズへ放出 800万ドルの削減に成功

    2022.12.22 13:52 Thursday

     日本時間12月22日、メッツはジェームス・マッキャンをオリオールズへ放出するトレードが成立したことを発表した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、メッツはオリオールズから後日指名選手1名を獲得。ただし、名の知れたプロスペクト(若手有望株)にはならない見込みだという。マッキャンは2年2400万ドル分の契約が残っているが、このうち1900万ドルはメッツが負担。よって、オリオールズは2年500万ドルというリーズナブルな価格で実績のある控え捕手を確保できたことになる。

     現在32歳のマッキャンは、タイガースとホワイトソックスで正捕手として活躍し、打率.273、18本塁打、OPS.788をマークした2019年にはオールスター・ゲーム選出を果たした。2020年オフにFAとなり、4年4060万ドルでメッツに加入したが、移籍1年目は自己最多の121試合に出場したものの、打率.232、10本塁打、OPS.643と低迷。今季は2度の故障者リスト入りがあって61試合で打率.195、3本塁打、OPS.539とさらに成績を落とし、今オフのオマー・ナルバエスの加入により、3番手捕手へと格下げされていた。

     構想外となっていたマッキャンを放出したいメッツと、若き正捕手アドリー・ラッチマンをサポートする控え捕手を欲していたオリオールズの利害が一致し、今回のトレードが成立。オリオールズのマーク・エライアスGMによると、マッキャンには2番手捕手として、一塁やDHでの出場も含め、80試合前後のプレー機会を与える予定だという。

     メッツはマッキャン放出により、2年2400万ドル分の残り契約のうち、オリオールズに負担してもらう500万ドル分の削減に成功。ただし、メッツは多額のぜいたく税を支払うチームであり、この500万ドルを削減できたことにより、ぜいたく税も含めると800万ドルの削減になるという。マッキャン放出で浮いた資金を使い、リアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)のトレードなど、さらなる補強に動く可能性もありそうだ。

  • ジャッジ、コレアらの獲得に失敗したジャイアンツの次なる一手は?

    2022.12.22 11:58 Thursday

     この2年間でバスター・ポージー、ジョニー・クエト、エバン・ロンゴリア、ブランドン・ベルトら高額年俸のベテラン選手がチームを去り、ペイロールに余裕があったジャイアンツは、アーロン・ジャッジ獲得の有力候補に挙げられるなど、大型補強に動くことが確実視されていた。ところが、ジャッジはヤンキース残留を選択し、カルロス・コレア獲得に動いているあいだにカルロス・ロドンもヤンキースへ。そして、コレアとの交渉は破談となった。結局スター選手を獲得できなかったジャイアンツだが、今後どのような動きを見せるのだろうか。

     ジャイアンツが今オフ獲得した選手は、ミッチ・ハニガー、ショーン・マナイア、ロス・ストリップリングといった顔ぶれ。このほか、FAとなったジョク・ピーダーソンがクオリファイング・オファーを受諾し、1年契約で残留しているが、どの選手もスタジアムに客を呼べるようなスーパースターではない。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークは今季、2000年の開場以来最少の観客動員数(注:キャパシティに制限のあったシーズンを除く)に終わったが、ポージーに代わるスター選手が不在の今、かつてのような活気を取り戻すのは難しいだろう。

     FA市場にはマイケル・コンフォート、ゲーリー・サンチェス、ネイサン・イオバルディ、クレイグ・キンブレルらがまだ残っており、実際にジャイアンツはコンフォート獲得に興味を示しているようだが、ジャッジやコレアを獲り逃したことに不満を持つファンを満足させるような補強にはならないだろう。トレード市場に目を向け、ブライアン・レイノルズ(パイレーツ)の獲得を狙う可能性もあるが、ポージーに代わる看板選手になれるかというと、こちらも疑問符が付く。

     よって、今オフは資金や人材(プロスペクト)を無駄遣いせず、2023年シーズンの上位進出を諦め、1年後のオフに備えるという選択をする可能性もあるのではないだろうか。1年後には大谷翔平(エンゼルス)やラファエル・デバース(レッドソックス)、オプトアウトの権利を行使すればマニー・マチャド(パドレス)やマックス・シャーザー(メッツ)もFA市場に出てくる可能性がある。すでに大物選手がいなくなった今オフのFA市場に資金を投入するより、1年後のオフを待つほうが賢明と言えるかもしれない。エンゼルスやドジャース、メッツと熾烈な大谷争奪戦を繰り広げる可能性もありそうだ。

  • ジャッジがジーター以来の主将に 「信じられないほどの名誉だ」

    2022.12.22 01:50 Thursday

     ヤンキースがアーロン・ジャッジとの再契約を正式に発表してから一夜明けた日本時間12月22日、記者会見が行われ、ジャッジはハル・スタインブレナー・オーナーから球団史上16人目となるキャプテンに任命された。ヤンキースのキャプテンは2014年シーズン限りで引退したデレック・ジーター以来9年ぶり。過去にはルー・ゲーリッグ、サーマン・マンソン、ロン・ギドリー、ドン・マティングリーといった名選手もキャプテンを務めており、今回の記者会見には第12代キャプテンのウィリー・ランドルフと第15代キャプテンのジーターも出席した。

     今季アメリカン・リーグ新記録となるシーズン62本塁打の大活躍を見せ、大谷翔平(エンゼルス)との争いを制してMVPに輝いたジャッジは、ジャイアンツ、パドレスなどとの交渉の末、「ヤンキースの選手としてキャリアを終えたい」という強い決意を持ち、9年3億6000万ドルという超大型契約でヤンキースと合意。ブライス・ハーパーが2019年にフィリーズと結んだ13年3億3000万ドルを上回り、FA史上最大の契約を手にすることになった。

     ジャッジは第16代キャプテンに任命されたことについて「これは信じられないほど大変な名誉であり、軽く受け止めることはできない」とコメント。一方のスタインブレナー・オーナーは、ジャッジとの再契約が無事に成立したときには、ジャッジをキャプテンに任命することを決めていたという。ジャッジは今後の目標について「ヤンキースを1度だけではなく、複数回の優勝に導くこと」と語っている。

     なお、メジャーリーグ公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者によると、ヤンキースの歴代キャプテンは以下の通り。

    1 クラーク・グリフィス(1903~05)
    2 キッド・エルバーフェルド(1906~08)
    3 ウィリー・キーラー(1909)
    4 ハル・チェイス(1910~11)
    5 フランク・チャンス(1913年の開幕からシーズン途中まで)
    6 ロリー・ゼイダー(1913年のシーズン途中から閉幕まで)
    7 ロジャー・ペッキンポー(1914~21)
    8 ベーブ・ルース(1922/3/13~1922/5/25)
    9 ルー・ゲーリッグ(1935/4/12~1939)
    10 サーマン・マンソン(1976/4/17~1979/8/2)
    11 グレイグ・ネトルズ(1982/1/29~1984/3/30)
    12 ウィリー・ランドルフ(1986/3/4~1988/10/2)
    13 ロン・ギドリー(1986/3/4~1989/7/12)
    14 ドン・マティングリー(1991/2/28~1995)
    15 デレック・ジーター(2003/6/3~2014)
    16 アーロン・ジャッジ(2022/12/21~)

  • ジャイアンツと破談のコレアがメッツへ 12年3億1500万ドルで合意

    2022.12.22 00:08 Thursday

     日本時間12月21日、ジャイアンツの身体検査に合格できなかったカルロス・コレアがメッツと12年3億1500万ドルの超大型契約で合意したことが明らかになった。オプトアウトの権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)になったあと、ジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意していたコレアだが、身体検査で健康面の懸念が判明し、入団会見が延期に。身体検査の結果について、ジャイアンツ側とコレア側で意見が食い違い、その隙を突いてメッツのスティーブ・コーエン・オーナーがコレアを手中に収めたようだ。

     ハワイで休暇中だったコーエン・オーナーだが、ジャイアンツとコレアの契約が破談になりそうになったところでコレア側との交渉を再開。「我々にはもう1つ必要なものがあったんだ。それがこれ(=コレア)だよ。これで我々はトップに立つことができる。いいチームができた。いいチームになってくれることを願うよ」とコレア獲得成功に大喜びした。

     コーエン・オーナーは今オフ、ブランドン・ニモ、エドウィン・ディアス、アダム・オッタビーノと再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナ、オマー・ナルバエス、デービッド・ロバートソン、そしてコレアを獲得。FA市場に総額8億ドル以上を投じたことになる。また、メッツの年俸総額は3億5000万ドルを突破。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は3億8000万ドルを超えており、ぜいたく税のペナルティだけで1億ドル以上を支払う計算となる。

     メッツに加わるコレアは球界を代表するスター遊撃手として活躍してきたが、メッツの遊撃には同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、コレアは三塁にコンバートされる見込み。なお、メジャーリーグ公式サイトでメッツを担当するアンソニー・ディコモ記者は、以下のようなスタメンを予想している。

    (中)ブランドン・ニモ
    (右)スターリング・マルテ
    (遊)フランシスコ・リンドーア
    (一)ピート・アロンソ
    (三)カルロス・コレア
    (二)ジェフ・マクニール
    (左)マーク・キャナ
    (指)ダニエル・ボーグルバック
    (捕)トマス・ニード/ジェームス・マッキャン/オマー・ナルバエス

  • ジャイアンツ・コレアの入団会見が延期 身体検査で健康面に懸念か

    2022.12.21 11:44 Wednesday

     ジャイアンツと13年3億5000万ドルの大型契約で合意したカルロス・コレアの入団会見が日本時間12月21日に予定されていたが、非公開の理由によって延期された。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツは何らかの検査の結果を待っている状況だという。AP通信のロナルド・ブラム記者は日本時間12月20日に行われたコレアの身体検査において健康面での懸念が生じたことを伝えており、このまま大型契約が正式に成立するのか、動向が注目されている。

     オプトアウトの権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは、13年3億5000万ドルの大型契約でジャイアンツと合意。日本時間12月21日に入団会見が行われる予定で、そのあとにはラジオ番組への出演も予定されていたが、いずれも急遽キャンセルとなった。ジャイアンツの広報は「入団会見が延期になったということ以外に球団から提供できる追加の情報はない」としている。

     現在28歳のコレアは腰や背中に不安を抱え、2017~19年には平均98試合しか出場できなかった。しかし、60試合制の短縮シーズンだった2020年は58試合に出場し、2021年も148試合、今季は136試合に出場。3年連続で規定打席をクリアするなど、健康面の不安を払拭した。それが今回の大型契約につながっていることは間違いないだろう。ジャイアンツとしては、正式に13年契約を結ぶ前に、できる限り慎重に健康状態をチェックしておきたいということなのかもしれない。

     今回のコレアの契約は、2013年3月にバスター・ポージーとのあいだで結ばれた9年1億6700万ドルを大きく上回る球団史上最大の契約となる。また、遊撃手としてはフランシスコ・リンドーア(メッツ)の総額3億4100万ドルを上回る史上最大の契約になった。さらに、FA契約としてはブライス・ハーパー(フィリーズ)と並ぶ史上最長の契約となっている(FA契約の総額ではアーロン・ジャッジの3億6000万ドルがトップ)。

  • エンゼルスがドルーリーと2年1700万ドルで合意 強打を誇る便利屋

    2022.12.21 10:54 Wednesday

     日本時間12月21日、エンゼルスがパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた強打のユーティリティ・プレーヤー、ブランドン・ドルーリーと2年1700万ドルで契約合意に至ったことが明らかになった。今オフのエンゼルスはトレードでハンター・レンフローとジオ・ウルシェラを獲得し、打線の強化に成功していたが、FAでの野手補強はドルーリーが初めてとなる。内外野の様々なポジションをこなせるドルーリーの獲得により、課題の1つだった選手層はさらに厚みを増すことになった。

     現在30歳のドルーリーは今季メジャー8年目にして自己最高の成績をマーク。レッズとパドレスで豪栄138試合に出場し、打率.263、28本塁打、87打点、2盗塁、OPS.812を記録し、ユーティリティ部門でシルバースラッガー賞を受賞した。メジャー8年間で規定打席到達は今季の1度だけ、20本塁打以上や80打点以上のシーズンも今季だけと実績には欠けるものの、シルバースラッガー賞を受賞するほどの活躍を見せた選手を年平均850万ドルの2年契約で獲得できたのは、エンゼルスにとって非常に理想的な補強であると言える。

     ドルーリーは今季、三塁手として58試合、DHとして26試合、一塁手として24試合、二塁手として23試合にスタメン出場。このほか、遊撃手として4イニング、右翼手として1イニングだけ出場した。過去には左翼手として64試合にスタメン出場した経験もあり、内外野7ポジションのうち中堅を除く6ポジションを守ることができるユーティリティ・プレーヤーである。

     エンゼルスでの起用法は不透明だが、左打ちのジャレッド・ウォルシュとのプラトーンで「対左腕用の一塁手」として起用されるのは確実。アンソニー・レンドンが休養や故障でスタメンを外れた際には、本職である三塁のポジションに入ることになるだろう。もちろん、打撃優先のスタメンを組む際には、二塁手や遊撃手として起用することもできる。複数のポジションを守れるウルシェラとドルーリーの加入により、エンゼルスの野手陣の層は一気に厚みを増した印象だ。

  • メッツがオッタビーノとの再契約で合意 ヘンドリックス獲得も狙う

    2022.12.21 10:21 Wednesday

     今オフ、他球団が羨む積極補強を続けているメッツだが、その勢いは止まらない。日本時間12月21日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕アダム・オッタビーノと2年1450万ドル+出来高(最大100万ドル)で再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ホワイトソックスの守護神リアム・ヘンドリックスの獲得を狙っていることも報じられているが、オッタビーノとの再契約がヘンドリックス獲得への動きに与える影響は不透明だ。

     現在37歳のオッタビーノは、今季メッツで66試合に登板して65回2/3を投げ、6勝3敗3セーブ、19ホールド、防御率2.06、79奪三振の好成績をマーク。守護神エドウィン・ディアスとともに「勝利の方程式」を形成したが、メッツはディアスとも5年1億200万ドルで再契約を結んでおり、今季の勝ちパターンを来季も維持することに成功した。FAでデービッド・ロバートソン、トレードでブルックス・レイリーをブルペンに加えており、62試合に登板したセス・ルーゴ、55試合に登板したジョエリー・ロドリゲスの穴もしっかりと埋めている。

     現在33歳のヘンドリックスは、今季ホワイトソックスで58試合に登板して57回2/3を投げ、4勝4敗37セーブ、防御率2.81、85奪三振を記録。アスレチックス時代の2019年にブレイクし、直近4シーズンで防御率2.26と素晴らしい活躍を見せている。メジャーリーグ公式サイトは「オッタビーノとの再契約により、ヘンドリックス獲得の可能性は低くなったかもしれないが、メッツがスティーブ・コーエン・オーナーのもとで積極的に補強していることを考えると、その可能性を完全に排除することはできない」としている。

     オッタビーノの契約を加えると、メッツの来季の年俸総額は3億5000万ドルを超え、ぜいたく税のルールに従う計算では約3億6300万ドルとなる。これは9000万ドル以上のぜいたく税が課されることを意味する。ヘンドリックス獲得など、さらなる補強を敢行すれば、ぜいたく税だけで1億ドルを超えることになるかもしれない。

  • コンフォート争奪戦 ブラントリー再契約合意のアストロズは撤退か

    2022.12.19 12:10 Monday

     日本時間12月19日、アストロズが自軍からフリーエージェント(FA)となっていたマイケル・ブラントリーと再契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。左翼のポジションが空いていたため、FAのマイケル・コンフォートに興味を示していることが報じられていたアストロズだが、これでコンフォート争奪戦からは撤退することになりそうだ。右肩の手術を受け、無所属のまま今季を全休したコンフォートには、レンジャーズ、メッツなど複数の球団が興味を示していることが報じられている。

     現在29歳のコンフォートは2015年にメッツでメジャーデビューし、自己最多の33本塁打、92打点を記録した2019年まで毎年本塁打と打点を増やすなど、強打の外野手として活躍。2017年はオールスター・ゲーム選出を果たし、短縮シーズンとなった2020年には打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927の好成績を残して「オールMLB」のセカンド・チームに選出された。ところが、シーズン終了後にFAを控え「勝負の年」となった2021年は打率.232、14本塁打、55打点、OPS.729と低迷。クオリファイング・オファーを拒否して市場に出る選択をしたものの、右肩を故障した影響もあり、結局無所属のまま1年を過ごすことになった。

     代理人を務めるスコット・ボラスによると、コンフォートは「オプトアウト付きの短期契約」を求めているという。つまり、複数年の契約を保証してもらいつつも、早い段階で好成績を残した場合には、オプトアウトの権利を行使して再びFAとなり、さらなる大型契約を狙いたいということだ。全休明けの選手としてはかなり強気な要求と言えるだろう。

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、レンジャーズ、メッツ、アストロズがコンフォート獲得に興味を示していることを報じていたが、このうちアストロズはブラントリーとの再契約を選択し、コンフォート争奪戦からの撤退が濃厚。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、マーリンズもコンフォート獲得に興味を示しているようだ。オフシーズンの早い段階ではヤンキースやマリナーズからの関心も報じられていたが、メジャーリーグ公式サイトによると、この2球団が引き続きコンフォート獲得を狙っているかどうかは不明だという。今季を全休したコンフォートをめぐる争奪戦はどんな結末を迎えるのだろうか。

  • アストロズがブラントリーと再契約 アルバレスと左翼/DHで併用

    2022.12.19 11:08 Monday

     日本時間12月19日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、今季王者のアストロズは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた35歳のベテラン外野手、マイケル・ブラントリーと1年1200万ドル+出来高400万ドルで再契約することで合意に至ったようだ。今季は故障の影響で64試合の出場にとどまったブラントリーだが、メジャー通算打率.298を誇る打撃は安定感抜群。来季も主砲ヨーダン・アルバレスと左翼/DHで併用されることになりそうだ。

     ブラントリーは2009年にインディアンス(現ガーディアンズ)でメジャーデビューし、故障による長期欠場のシーズンもあったものの、2014年、2017年、2018年と3度のオールスター・ゲーム選出を果たすなど、チームの主力選手として活躍。2018年オフにFAとなり、2年3200万ドルの契約でアストロズに移籍してきた。

     移籍1年目の2019年は打率.311、22本塁打、90打点、OPS.875の好成績を残し、3年連続となるオールスター・ゲーム選出。翌2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなったが、46試合に出場して打率.300、5本塁打、22打点、OPS.840と引き続き安定したパフォーマンスを見せ、オフにFAとなったあと、2年3200万ドルで再契約した。

     アストロズ3年目の2021年は打率.311、8本塁打、47打点、OPS.799でインディアンス時代の2018年から4年連続となる打率3割をマークし、自身5度目のオールスター・ゲーム選出。今季は右肩の手術を受け、6月下旬でシーズン終了となってしまったが、64試合で打率.288、5本塁打、26打点、OPS.785と好打は健在だった。

     アストロズ移籍後は左翼手として4年連続でプラスの守備防御点を記録しているように、守備は不得意ではないものの、体力面を考えると、左翼手としてフル出場するのは難しい。過去2シーズンと同様に、主砲アルバレスと左翼/DHの枠を分け合いながらレギュラーとして試合に出場することになると思われる。

  • Rソックスがジャスティン・ターナー獲得へ DHがメインの見込み

    2022.12.19 10:49 Monday

     日本時間12月19日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた38歳のベテラン三塁手、ジャスティン・ターナーと契約合意に至ったようだ。様々な情報が錯綜しており、まだ正式な契約条件は不明だが、2024年の選手オプションが付属した1年契約で、2年間の総額は2200万ドル前後になるとみられている。レッドソックスの三塁にはラファエル・デバースがいるため、ターナーはDHでの起用がメインとなりそうだ。

     ターナーは2009年にオリオールズでメジャーデビューし、メッツ移籍後に控え内野手としてメジャー定着。この頃は長打力に欠けるユーティリティ・プレーヤーに過ぎなかった。しかし、「フライボール・レボリューション」の先駆者の1人として打撃改造に取り組み、2014年のドジャース移籍後に才能が一気に開花。2021年まで8年連続でOPS.832以上をマークするなど、中心打者の1人として現在のドジャース黄金期を支えてきた。今季は128試合に出場して打率.278、13本塁打、81打点、3盗塁、OPS.788を記録。2017年と2021年にオールスター・ゲーム選出を果たし、2020年にはワールドシリーズ制覇を経験している。

     今季のターナーは三塁手としてのスタメン出場が66試合にとどまり、DHとして61試合にスタメン出場した。レッドソックスにはデバースという不動の正三塁手がおり、DHのJ・D・マルティネスがFAとなってドジャースへ移籍したため、ターナーはマルティネスとちょうど入れ替わるような形でレッドソックスのDHを務めることになる。守備に就く場合は、有望株トリストン・カサス(左打者)とプラトーンを組むような形で一塁を守ることになりそうだ(ターナーは右打者)。

     レッドソックスの現在のロースターにはドジャース出身者が多く、ターナーは再びエンリケ・ヘルナンデス、アレックス・バーデューゴ、ケンリー・ジャンセン、クリス・マーティンらとともにプレーすることになる。

  • 大物FA選手の契約が続々決定する今オフ 市場に残る有力選手は誰?

    2022.12.18 12:49 Sunday

     今オフはフリーエージェント(FA)市場が非常にスムーズに動いている。日本時間12月18日にダンズビー・スワンソンが7年1億7700万ドルの大型契約でカブスと合意し、移籍情報専門サイト「MLBトレード・ルーマーズ」によるFA選手トップ20の全員が契約を決めた。MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者が選んだFA選手トップ20を見ても、市場に残っているのは18位のネイサン・イオバルディだけ。まだ補強ポイントを残しているチームは多いが、FA市場には誰が残っているのだろうか。

    「MLBトレード・ルーマーズ」はFA選手トップ50を公開しており、市場に残っている選手のなかで最上位は23位のイオバルディ。MLB公式サイトのFA選手トップ20で唯一市場に残っているのもイオバルディ(18位)であり、2ケタ勝利2度&通算67勝の実績を誇る32歳の右腕が「現在獲得可能な最高のFA選手」であることは間違いなさそうだ。今季は故障もあって20試合の先発にとどまったが、6勝3敗、防御率3.87、与四球率1.65、K/BB5.15とまずまずのパフォーマンス。先発2~3番手として獲得を狙うチームは出てくるはずだ。

     2019年に30セーブ、今季も31セーブを挙げたテイラー・ロジャースもまだ市場に残っている。「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手ランキングでは、イオバルディに次ぐ24位にランクイン。現在32歳で、今季はパドレスとブリュワーズの2チームで合計66試合に登板して防御率4.76と安定感を欠いた。メジャー史上10組目の双子選手としても知られている。

     さらに「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手トップ50を見ていくと、33位のジュリクソン・プロファー、37位のブランドン・ドルーリー、39位のアンドリュー・チェイフィン、40位のジーン・セグーラ、41位のマイケル・ワカ、43位のマイケル・ブラントリー、44位のマイケル・コンフォート、45位のアダム・オッタビーノ、47位のジャスティン・ターナー、48位のコリー・クルーバー、50位のドリュー・ルチンスキーが市場に残っている。

    「MLBトレード・ルーマーズ」のFA選手トップ50圏外では、エルビス・アンドルス、ブランドン・ベルト、マット・カーペンター、ジョニー・クエト、藤浪晋太郎、ザック・グレインキー、クレイグ・キンブレル、エバン・ロンゴリア、セス・ルーゴ、トレイ・マンシーニ、マット・ムーア、ウィル・マイヤーズ、ゲーリー・サンチェスらもまだ獲得可能だ。

     戦力に穴を残しているチームは、これらのFA選手を獲得してその穴を埋めるか、自軍の有望株を犠牲にしてトレードでの戦力アップを図ることになる。1人でリーグや地区の勢力図を変えるような大物FA選手は残っておらず、今後はトレード市場に注目が集まっていくことになるかもしれない。

  • ドジャースがDH専門のマルティネス獲得 来年の大谷獲得に現実味

    2022.12.18 10:43 Sunday

     日本時間12月18日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ドジャースはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっていたJ・D・マルティネスと1年1000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。マルティネスは今季1試合も守備に就いていない「DH専門」の選手。ドジャースが「DH専門」の選手を、しかも1年契約で獲得したということは、来オフFAになる大谷翔平(エンゼルス)の獲得を本気で狙っている可能性が高そうだ。

     現在35歳のマルティネスはアストロズから放出されてタイガースへ移籍した2014年にブレイク。2017~19年に3年連続で打率3割、35本塁打、100打点をクリアするなど、メジャーを代表する強打者の1人として安定した活躍を続けてきた。オールスター・ゲーム選出5度、シルバースラッガー賞3度の実績を誇り、レッドソックス時代の2018年にはワールドシリーズ制覇を経験。3度のシルバースラッガー賞のうち2度は、打率.330、43本塁打、130打点、OPS1.031の好成績を残してMVP投票4位となった2018年に外野手部門とDH部門でダブル受賞したものである。

     しかし、OPS.940をマークした2019年を最後にOPSが9割に届かないシーズンが続いており、今季はレッドソックスで139試合に出場して打率.274、16本塁打、62打点、OPS.789と平凡な成績。前半戦に打率3割をマークしていたため、自身5度目のオールスター・ゲームに選ばれたものの、後半戦は打率.233、OPS.701と大きく成績を落としており、年齢的な衰えも懸念されている。

     今オフのドジャースは、ぜいたく税のペナルティ税率のリセットを視野に入れているのか、ここまでは比較的地味な補強に終始している。元MVPのコディ・ベリンジャーをノンテンダーとし、スター遊撃手のトレイ・ターナーとの再契約を見送るなど、年俸総額は大幅に削減されている。1年契約で加入するマルティネスは、来オフの大谷獲得までの「つなぎ役」ということになるかもしれない。

« Previous PageNext Page »