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  • パドレスがドージャーを解雇 昨年まで6年連続20本塁打

    2020.7.12 11:35 Sunday

     日本時間7月12日、パドレスが33歳のベテラン二塁手ブライアン・ドージャーを解雇したことが明らかになった。ドージャーはパドレスのプレーヤー・プール(最大60人の選手登録枠)に含まれておらず、ドージャーの解雇は予想された動きだった。ドージャーは今年2月、マイナー契約でパドレスに加入していた。

     ツインズの正二塁手として活躍してきたドージャーは、2016年に自己最多の42本塁打&99打点、翌2017年も34本塁打&93打点を記録。2018年以降は成績を落とし、2018年途中からドジャース、昨年はナショナルズでプレーしたが、2014年から6年連続20本塁打を継続中だ。2015年にオールスター・ゲーム選出、2017年にゴールドグラブ賞の実績があり、メジャー8年間で通算192本塁打を記録している。

     昨年はナショナルズで135試合に出場して打率.238、20本塁打、50打点、OPS.771を記録。しかし、チーム内での評価はそれほど高くなく、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたポストシーズンでは7打席のみの出場に終わり、6打数ノーヒット、1四球、2三振と実力を発揮できなかった。

     パドレスは数日以内にプレーヤー・プールに新しい選手を追加する見込みだが、主にリリーフ投手の補充を行うと見られており、ドージャーは構想外。ドージャーは日本時間7月19日にパドレスとの契約を破棄することが可能だったが、パドレスはその期限を迎える前に解雇を決断した形となった。

     パドレスとマイナー契約を結んだ当初から、あくまでも「保険」的な意味合いが強く、有力なレギュラー候補とは見なされていなかった。今年のパドレスは新加入のジュリクソン・プロファーが正二塁手を務め、グレッグ・ガルシアがユーティリティとしてプロファーをサポート。先月末には韋駄天ホルヘ・マテオをアスレチックスからトレードで獲得したため、ドージャーがロースター入りする可能性は極めて低くなっていた。

  • マンシーニ欠くオリオールズ FAのプイーグに獲得オファー

    2020.7.12 11:10 Sunday

     依然としてフリーエージェント市場に残ったままとなっているヤシエル・プイーグにオリオールズから獲得オファーが届いたことが明らかになった。日本時間7月12日、複数の関係者がメジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、オリオールズはプイーグの獲得に興味を示しているという。ただし、球団側はプイーグへのオファーについて明言を避けている。

     プイーグはフリーエージェント市場に残ったままの選手としては最大のビッグネームだ。メジャー最初の6年間をドジャースで過ごし、昨年はレッズとインディアンスで合計149試合に出場。打率.267、24本塁打、84打点、19盗塁、OPS.785をマークした。類稀なる才能をフルに発揮しているとは言い難いが、レギュラーとして外野の一角を十分に担うことのできる選手である。

     オリオールズがプイーグの獲得に動いているのは、結腸がんにより戦列を離れている主砲トレイ・マンシーニの穴を埋める狙いがあると見られている。また、外野のレギュラー格のアンソニー・サンタンデールとドワイト・スミスJr.が非公表の理由によって夏季キャンプに合流できていないこともプイーグ獲得への動きを後押しする。

     オリオールズの夏季キャンプに参加中のレギュラークラスの外野手はオースティン・ヘイズとDJ・スチュワートの2人だけ。セドリック・マリンズとメイソン・ウィリアムスが開幕メンバー入りを目指し、スティービー・ウィルカーソン、アンドリュー・ベラスケス、パット・バライカといった外野を守れるユーティリティもいるが、厳しい状況であることに変わりはない。

     チームへの合流が遅れている選手について日本時間7月25日の開幕戦に間に合うかどうかを尋ねられたブランドン・ハイド監督は「厳しい状況になるかもしれない。現時点ではわからない。今後の状況次第だね」とコメント。ただでさえ戦力が不足している状態からさらに主力選手が離脱し、指揮官は頭を悩ませているようだ。

  • ヤンキース・チャップマンがコロナ陽性 開幕まであと12日

    2020.7.12 10:50 Sunday

     日本時間7月24日に敵地ワシントンD.C.でナショナルズとの開幕戦を迎えるヤンキースだが、守護神を欠いた状態での戦いを強いられることが濃厚となった。アーロン・ブーン監督は日本時間7月12日、アロルディス・チャップマンが新型コロナウイルスに陽性反応を示したことを発表。開幕まであと12日となったこの段階で、球界有数のクローザーを欠くことになってしまった。

     チーム合流が遅れていたチャップマンは、日本時間7月6日から本拠地ヤンキー・スタジアムでの夏季キャンプに参加し、ブルペンで2度の投球練習を行っていた。紅白戦にはまだ登板しておらず、コロナの症状がなくなったあと、24時間以内に2度陰性と判定されなければチームに合流できないため、あと12日に迫った開幕に間に合わない可能性は非常に高い。

     ブーンによると、チャップマンの症状は軽く、全体的なコンディションは快方へ向かっているという。「我々は全てのプロトコルに従う。他に陽性者はいない。他者との接触状況についても把握できているよ」と指揮官は語る。なお、ヤンキースではDJ・レメイヒューとルイス・セッサも陽性反応を示していたが、レメイヒューが無症状と言われている一方、セッサはまだ軽度の症状が続いているようだ。

     チャップマンが開幕に間に合わない可能性が極めて高くなったことにより、ブーンはザック・ブリットンを代役のクローザーとして起用する方針だ。メジャー9年間で通算145セーブを記録しているブリットンだが、ヤンキース移籍後はセットアッパーの役割にほぼ専念。昨年は66試合に登板して防御率1.91の好成績をマークした。

     ブーンは「ブリットンは球界において長い間優秀なクローザーだったし、現在も素晴らしい投手だ。チャップマンの穴は十分に埋められる」とブリットンへの信頼を口にする。昨年60試合に登板して37セーブ、防御率2.21をマークしたチャップマンを欠くことになったヤンキースだが、その穴をカバーするだけの選手は揃っており、指揮官に不安はなさそうだ。

  • ナショナルズの先発5番手はフェッディとボースの争いに

    2020.7.11 17:50 Saturday

     先発5番手を予定されていたジョー・ロスが2020年シーズンの出場を辞退したことにより、ナショナルズでは複数の投手が先発5番手の座を争っている。シーズン開幕まで2週間を切り、デーブ・マルティネス監督は先発5番手の候補を27歳のエリック・フェッディと28歳のオースティン・ボースの両右腕に絞ったようだ。

     ナショナルズにはマックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグ、パトリック・コービン、アニバル・サンチェスという強力な四本柱がおり、ロスの穴さえ埋めることができれば先発投手陣は盤石となる。マルティネスは「ジョーがオプトアウトしたことにより、私には2つの選択肢がある。フェッディとボースの2人でローテーションの穴は埋められると思う」と先発5番手について語っている。

     フェッディはメジャー4年目を迎える27歳の右腕。昨年は自己最多の21試合(うち12先発)に登板して78イニングを投げ、4勝2敗、防御率4.50、41奪三振をマークした。一方のボースはメジャー3年目を迎える28歳の右腕。昨年は自己最多の9試合(うち8先発)に登板して43.2イニングを投げ、2勝1敗、防御率3.30、44奪三振という上々のピッチングを披露した。

     「(先発5番手争いが)最終的にどのような結果になるかは今後の成り行きを見守っていかなければならないけど、両投手とも良い状態だし、両投手とも準備はできていると思う」と指揮官は語る。さらに「彼らは過去数年間でたくさんのことを学んできた。今後が楽しみだね」と期待を口にした。

     サイ・ヤング賞3度の実績を誇るシャーザーの凄さは言うまでもなく、昨年のワールドシリーズでMVPとなったストラスバーグは7年2億4500万ドルの大型契約で残留。コービンは6年1億4000万ドルで加入した昨年、14勝&238奪三振の好成績を残しており、サンチェスも2年契約の1年目となった昨年、4年ぶり5度目の2ケタ勝利をマークした。先発4番手まではメジャー有数の充実度を誇っており、今世紀初のワールドシリーズ連覇に向けて、先発5番手を確立できるかどうかがポイントの1つとなりそうだ。

  • ブルージェイズ・ゲレーロJr. 三塁からコンバートで一塁へ

    2020.7.11 17:00 Saturday

     ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)にとって三塁から一塁へのコンバートは不可避であると見られていたが、「その時」は予想以上に早くやってきた。チャーリー・モントーヨ監督は日本時間7月11日、ゲレーロJr.を三塁から一塁へコンバートする方針を明言。今年のゲレーロJr.は一塁をメインポジションとし、三塁と指名打者でも出場機会を与えられることになりそうだ。

     モントーヨによると、ゲレーロJr.のコンバートは今春のスプリング・トレーニングの時点から検討されており、ゲレーロJr.はすでに三塁ベースコーチのルイス・リベラとともに一塁の守備練習に取り組んでいるという。「ブラディ(ゲレーロJr.の愛称)と話をしたけど、やる気に満ち溢れているような感じだったよ」とモントーヨ。ただし、今回のコンバートは、今後ゲレーロJr.が全く三塁を守らないことを意味するわけではないようだ。

     身長188センチ、体重113キロという21歳らしからぬ体格を誇るゲレーロJr.が将来的に一塁へコンバートされることは、メジャーデビュー前から確実視されていた。メジャー1年目の昨年は三塁手として96試合に出場し、17失策、DRS(守備防御点)マイナス9、OAA(Outs Above Average)マイナス16(内野手メジャーワースト)と守備力不足は明白。無駄な故障を防ぐ意味でも、今回のコンバートはポジティブに捉えられるべきだろう。

     ゲレーロJr.は「良い感じだよ。自分にできることをやるだけさ。身体の状態も良好だし、開幕してチームの勝利に貢献する準備はできているよ」とコンバートに手応えを感じている様子。昨年123試合に出場して打率.272、15本塁打、69打点、OPS.772をマークした打撃面にも好影響が期待できる。

     当初、ブルージェイズは新加入のトラビス・ショウを正一塁手として起用すると見られていたが、ショウはゲレーロJr.に代わって三塁を守る見込み。ブリュワーズで正三塁手を務めていた選手であり、急な予定変更も問題なさそうだ。

  • Wソックスの有望株右腕・コペックも出場辞退を表明

    2020.7.11 16:10 Saturday

     ホワイトソックスは日本時間7月11日、24歳の有望株右腕マイケル・コペックが2020年シーズンの出場を辞退したことを発表した。トミー・ジョン手術明けのシーズンとなるコペックは、出場辞退の理由を明言していないが、健康リスクのあるなかで無理に戦列復帰を果たすより、万全の状態で2021年シーズンを迎えるのがベストであると判断したのではないかと見られている。

     リック・ハーンGMは「マイケル・コペックは2020年シーズンに参加しないという決断を我々に知らせてくれた。この決断に至るのはどんなアスリートにとっても信じられないほど難しいことだと思う。それを我々の組織は理解しているし、支持している」とコメント。「彼が2021年シーズンに戻ってきてくれるのを楽しみにしている」とコペックの今後に期待を寄せた。

     メジャー有数の有望株として期待されているコペックは2018年8月にメジャーデビューを果たし、4試合に先発して1勝1敗、防御率5.02を記録。ところが、同年9月に右肘を故障して戦列を離れ、その後トミー・ジョン手術を受けていた。昨年はリハビリに専念してマイナーでも登板機会がなく、今年が本格復帰のシーズンとなる予定だった。

     コペックはシーズン開幕が延期になっていなかった場合、AAA級シャーロットで開幕を迎える予定だったため、今回の出場辞退がチームに与える影響はそれほど大きくない。ホワイトソックスはルーカス・ジオリト、ダラス・カイケル、レイナルド・ロペス、ディラン・シース、ジオ・ゴンザレスの5人で先発ローテーションを形成し、コペックと同じくトミー・ジョン手術明けのカルロス・ロドンはローテ復帰を目指しつつ、シーズン序盤はリリーフに回る見込みだ。

     2016年に105マイルを計測したことがあるコペックは「MLB Pipeline」が公開している球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクイン。メジャー全体では20位、ポジション別のランキングでも右腕の4位に名を連ねている。

  • 2012年MVPのジャイアンツ・ポージー 出場辞退を表明

    2020.7.11 14:30 Saturday

     バスター・ポージー(ジャイアンツ)は日本時間7月11日、2020年シーズンの出場辞退を決断したことを発表した。養子とした双子の女の子が妊娠32週目に早産で生まれ、一定の期間を集中治療室で過ごす必要があるため、ポージーは家族を守るために今年プレーしないことを選択した。

     ポージーは双子の誕生に立ち会うために夏季キャンプの初日を欠席。その後も「個人的な理由」により数回にわたって練習を欠席していたが、それは家族を守るための父親としての判断だったようだ。

     8歳の双子がいるポージーは、数年前から夫婦間で養子をとることについて相談していたという。過去に養子をとって数日間一緒に暮らしたこともあったが、そのときは元の家族が心変わりしてその子供を引き取ってしまった。今回は双子の女の子を正式に養子とすることになったが、早産で生まれたという事情があり、彼らの免疫システムの弱さなどを考慮して出場辞退を決めた。

     「最終的に、これは私にとってそれほど難しい決断ではなかった。野球の観点から見れば難しい決断だったけれど、家族の立場からすれば比較的簡単な決断だった。自分の子供を守るための決断だからね」とポージー。また、双子の女の子が早産でなければ今年プレーするつもりだったことも明らかにした。

     スター捕手の決断について、ゲーブ・キャプラー監督は「バスターは家族と彼自身のために素晴らしい決断をしたと思う」と語り、全面的な支持を表明。ファーハン・ザイディ野球部門社長も同様の姿勢を示した。

     現在33歳のポージーは、メジャー2年目の2010年に打率.305、18本塁打、67打点、OPS.862の好成績で新人王に選出され、2012年には打率.336、24本塁打、103打点、OPS.957という自己最高の成績を残してMVPを受賞。オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞4度、ゴールドグラブ賞1度など素晴らしい実績を誇り、2010年、2012年、2014年と3度のワールドシリーズ制覇も経験している。

  • ヤンキースとツインズの先発ローテーション争いに注目

    2020.7.10 14:00 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは日本時間7月10日、「若手が挑むポジション争い」として7球団をピックアップ。そのなかでヤンキースとツインズの先発ローテーション争いにも言及した。田中将大(ヤンキース)と前田健太(ツインズ)のローテ入りは当確だが、先発5番手ないし6番手の座をめぐり、若手が熾烈な競争を繰り広げている。

     ジャスティスはヤンキースの先発投手陣について「少なくとも通常のシーズンであれば、ポジション争いは発生しない」とコメント。ゲリット・コール、ジェームス・パクストン、J・A・ハップ、田中、ジョーダン・モンゴメリーの5人を先発ローテーションを形成するメンバーに挙げた。

     しかし、1ヶ月以上のスプリング・トレーニングを経てシーズンに突入する例年とは異なり、今年のサマー・キャンプは3週間だけ。しかも、対外試合は最大3試合しか組めないため、選手たちは調整不足ないし実戦不足のままシーズン開幕を迎える可能性がある。そうなればシーズン序盤は先発投手の球数に制限を設け、6人目ないし7人目の先発投手が必要になるかもしれない。ヤンキースでは、その「予備の先発投手」の座をデイビー・ガルシア、マイケル・キング、ジョナサン・ロアイシガ、クラーク・シュミットという4人の若手が争っている状況だ。

     一方、ツインズの先発投手陣についてジャスティスは「弱みを強みに変えるために適切な補強を行った。3番手まではホゼ・ベリオス、ジェイク・オドリッジ、前田で確定」と述べている。残りの2枠ないし3枠を複数の投手が争う形となっており、ホーマー・ベイリーやランディ・ドブナックを中心とした競争が行われている。

     また、本来であれば開幕に間に合わない予定だったリッチ・ヒルも開幕からローテに加わる準備ができており、先発投手の層は決して薄くない。ポストシーズンの戦いも見据え、各投手のコンディションや仕事量を考慮しながら、最適な投手運用を行っていくことになりそうだ。

  • ナショナルズが優勝リング授与 監督「待った甲斐があった」

    2020.7.10 12:45 Friday

     ナショナルズは日本時間7月10日、昨年のワールドシリーズ優勝リングを選手たちに授与した。当初は4月に行われるホーム開幕戦でセレモニーを開催する予定だったが、新型コロナウイルスの影響によって実施不可能に。5月下旬にはバーチャル形式でのセレモニーを開催することも検討されたが、選手たちが直接受け取ることを希望したため、中止となっていた。夏季キャンプが行われている本拠地ナショナルズ・パークのロッカーに、しっかり包装された箱が置かれる形で、選手たちへ優勝リングが授与された。

     優勝リングのデザインはすでに公開されており、チームロゴの「W」が30個のルビーで作られている(30はワールドシリーズで勝利した4試合での合計得点数)。リングの後ろ側には、チームスローガンである「GO 1-0 EVERYDAY」のほか、チームの勢いの象徴となったヘラルド・パーラ(現・巨人)の登場曲「ベイビー・シャーク」にちなんで優勝トロフィーを手にしたサメの姿が刻まれた。

     優勝リングを受け取ったデーブ・マルティネス監督は「本当に待った甲斐があったよ。我々が成し遂げたことを象徴するものだからね。私にとって大きな意味があるし、私の家族にとっても大きな意味がある。今日、これを身につけることができることを誇りに思うよ」と大喜び。「この場にファンがいないことだけが残念だ。ファンは26人目の選手だからね」とファンへの感謝と配慮も忘れなかった。

     ワールドシリーズMVPとなったスティーブン・ストラスバーグは「本当に特別なものだよ。このリングを見ていると、シーズンのいろんな瞬間を思い出す。家に帰って子供たちに見せるのが楽しみだ」と感慨深げ。マルティネスによると、ストラスバーグやマックス・シャーザーは優勝リングの箱を開封して大喜びしていたという。パトリック・コービンやショーン・ドゥーリトルもSNSの投稿で喜びを世界中のファンと共有した。

  • カブス・バイエズ 契約延長より2020年シーズンが最優先

    2020.7.10 12:00 Friday

     カブスは2021年終了後にクリス・ブライアント、アンソニー・リゾー、カイル・シュワーバー、ハビアー・バイエズといった主力選手が一斉にフリーエージェントとなる。今オフ、バイエズは年俸調停を回避して年俸1000万ドルの1年契約を結び、さらなる契約延長交渉を行っていることが報じられていた。しかし、現在は複数年契約を結ぶことよりも、異例の60試合制で行われる2020年シーズンに向けての準備を進めることが最優先となっているようだ。

     すべてのメジャーリーガーの身近にエース級の投手がいるわけではないが、バイエズにはホゼ・ベリオス(ツインズ)がいる(バイエズの妻の妹がベリオスの妻)。3ヶ月半にも及ぶ中断期間中、バイエズは故郷プエルトリコでベリオスとともにトレーニングを積み、2020年シーズンの開幕に備えていた。「彼と練習するのは楽しかったよ。早い時期にとても速いボールを投げてくるからちょっと怖かったけどね」とバイエズはベリオスとのトレーニングを振り返る。

     現在27歳のバイエズは、2018年にナショナル・リーグMVPの投票で2位にランクインする大活躍を見せ、昨年も打率.281、38二塁打、29本塁打、85打点、OPS.847の好成績をマーク。守備でも球界トップクラスの数字を記録しており、2年連続でオールスター・ゲームに選出された。大型契約の成立が期待されるが、バイエズ自身は「適切なタイミングまで待つ必要がある。チームも僕も現在の状況はお互いに理解しているし、急ぐつもりはないよ」と至って冷静だ。

     「今はグラウンドに戻ってシーズンを戦うことだけを考えている。例年とは違う奇妙なシーズンになると思うけど、今シーズンを勝ち抜くことが目標だ」とバイエズ。今やチームの顔となった感のあるスター内野手は、自身の契約延長など全く気にすることなく、2016年以来4年ぶりとなるワールドシリーズ制覇だけを見据えている。

  • 2021年シーズンの日程発表 「9.11」にヤンキース対メッツ

    2020.7.10 11:30 Friday

     メジャーリーグ機構は日本時間7月10日、2021年レギュラーシーズンの日程を発表した。4月1日(現地時間、以下すべて同じ)に開幕して10月3日に閉幕するスケジュールとなっており、シーズン開幕日に全球団の試合が組まれるのは1968年以来53年ぶり。シーズン最終日は15試合のうち12試合が同地区の対戦となっており、シーズン終盤までポストシーズン争いがもつれた場合、シーズン最終カードは大いに盛り上がりそうだ。

     シーズン開幕日となる4月1日は、15試合のうち10試合が同地区の対戦となっている一方、レイズ対マーリンズ、ツインズ対ブリュワーズ、マリナーズ対ジャイアンツとインターリーグの対戦も3試合組まれている。4月2日は6試合のみが予定されており、4月3日は再び15試合、4月4日は13試合が組まれている。

     インターリーグの対戦は、東部地区同士、中部地区同士、西部地区同士で行われる。9月10~12日にはメッツの本拠地シティ・フィールドでヤンキース戦が予定されており、2001年の同時多発テロ事件から20年となる節目の年に、初めて9月11日にニューヨークを本拠地とする球団同士の対戦が行われることになった。この2球団は独立記念日を含む週末(7月2~4日)にもヤンキー・スタジアムで対戦する予定だ。

     ドジャースは4月9~11日のナショナルズ3連戦がホーム開幕シリーズとなる。最終戦までもつれる熱戦となった2019年ナショナル・リーグ地区シリーズの再戦だ。また、ブレーブスは父の日を含む週末(6月17~20日)に本拠地トゥルイスト・パークにカージナルスを迎える。こちらも最終戦までもつれた2019年ナ・リーグ地区シリーズの再戦となる。

     第91回オールスター・ゲームは7月13日にアトランタのトゥルイスト・パークで行われる。同球場でのオールスター開催は初めて。アトランタでの開催はターナー・フィールドで行われた2000年以来21年ぶりとなる。

  • 2020年の大胆予想 アストロズがトレードでスター選手を補強?

    2020.7.9 19:00 Thursday

     異例の60試合制で行われる2020年シーズンの開幕が15日後に迫っている。メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは、60試合制の2020年シーズンに関する「ワイルドな予想」として7つの項目をピックアップ。その1つとして、アストロズが8月末のトレード・デッドラインで大型補強を展開する可能性について言及した。

     ジャスティスは「アストロズほどワールドシリーズ制覇に向けてのモチベーションが高いチームはない」と指摘する。サイン盗みスキャンダルによって2017年のワールドシリーズ制覇の正当性を疑問視されるなか、球団オーナーのジム・クレインは今年もう1度チャンピオンリングを勝ち取れば、チームの実力を証明することができると考えているようだ。

     こうした事情もあってジャスティスはクレインが8月末のトレード・デッドラインでの大型補強にゴーサインを出す可能性が高いと考えており、獲得候補としてジェイク・アリエタ(フィリーズ)、マイク・マイナー(レンジャーズ)、J・T・リアルミュート(フィリーズ)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)といった具体的な名前を挙げている。

     ジャスティン・バーランダーとザック・グレインキーの二枚看板を抱えているとはいえ、ゲリット・コール(ヤンキース)が抜けた先発投手陣には少なからず不安があり、フィリーズやレンジャーズがポストシーズン争いから脱落した場合、実績十分のアリエタやマイナーはチーム事情にフィットする存在となるだろう。

     また、好守のマーティン・マルドナードと再契約を結んだとはいえ、他のポジションと比べると捕手のクオリティが落ちるため、フィリーズとの契約延長交渉が不調に終わった場合、リアルミュートも絶好の補強ターゲットとなる。フィリーズとしては、契約延長が成立せず、なおかつ早々にポストシーズン争いから脱落してしまった場合、有望株とのトレードで一旦リアルミュートを放出し、オフに再契約を狙うことも選択肢に入れるべきだろう(ヤンキースのアロルディス・チャップマンと同じパターン)。

     リンドーアの獲得は、遊撃にカルロス・コレアがいるため現実的ではないものの、ジャスティスは「どんなことも選択肢から排除することはできない」と述べ、クレインが全力でワールドシリーズ制覇を狙いに来ることを予想している。

  • アクーニャJr. 22歳以下で80本塁打&70盗塁なら史上4人目

    2020.7.9 18:35 Thursday

     異例の60試合制で行われる2020年シーズンだが、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)は過去にアレックス・ロドリゲス、アンドリュー・ジョーンズ、マイク・トラウト(エンゼルス)の3人しか達成していない大記録を達成する可能性がある。それは22歳以下での通算80本塁打&70盗塁だ。

     現在22歳のアクーニャJr.は、昨年までのメジャー2年間で67本塁打&53盗塁を記録。21歳以下で通算60本塁打&50盗塁を達成したのはアクーニャJr.のほかにロドリゲス、トラウト、ケン・グリフィーJr.だけである。

     今年3月、ブライアン・スニッカー監督はアクーニャJr.について「以前より身体が大きくなり、力強さも感じられる」と語っていた。また、アクーニャJr.自身は今年2月、同僚のオジー・アルビーズに対してメジャー史上初となる「50-50(50本塁打&50盗塁)」を目指すことを宣言していた。

     残念ながら60試合制の短縮シーズンで「50-50」を達成するのは現実的ではなく、大記録への挑戦は来年以降に持ち越しとなる。しかし、60試合で13本塁打以上かつ17盗塁以上を記録すれば、ロドリゲス、ジョーンズ、トラウトに次ぐ史上4人目の快挙が達成される。

     また、アクーニャJr.は60試合制のシーズンで「20-20」を達成する可能性も秘めている。過去25年間、シーズン中の60試合のスパンのなかで「20-20」を達成したのは1998年のロドリゲス、2004年のカルロス・ベルトラン、2006年のアルフォンゾ・ソリアーノ、そして昨年のアクーニャJr.の4人だけだ。

     22歳のシーズンまでにロドリゲスは106本塁打&97盗塁、トラウトは98本塁打&102盗塁、ジョーンズは80本塁打&74盗塁を記録。アクーニャJr.にとってジョーンズはブレーブスの先輩でもある。メジャー3年目となる今年、アクーニャJr.が偉大な先輩たちの仲間入りを果たすことができるか注目だ。

  • フィリーズ・ノラ チーム合流遅れるも開幕投手筆頭候補

    2020.7.9 17:55 Thursday

     3年連続2ケタ勝利をマークしているアーロン・ノラ(フィリーズ)は、新型コロナウイルス陽性者の濃厚接触者となったため、チームの夏季キャンプへの合流が遅れていた(ノラ自身は陰性)。しかし、合流後は調整が順調に進んでいることをアピールしており、ジョー・ジラルディ監督はエース右腕の状態に満足するとともに、開幕投手の筆頭候補であることを明言した。

     チームへの合流が遅れたノラだが、直近3年間で41勝をマークしているエース右腕は日本時間7月25日に本拠地シチズンズバンク・パークで行われるマーリンズ戦に先発することを見据えて調整を進めている。

     ジラルディはノラの状態について「彼は本当に状態が良さそうだ」とコメント。「彼が我々の開幕投手になる可能性は高いと思う。もし例年通りにスプリング・トレーニングが行われて開幕していたら、開幕投手は彼だったからね」とノラが開幕投手の筆頭候補であることを明言した。

     ただし、ジラルディは「不公平のないように言っておくと、彼は1週間近く合流が遅れたから状態をしっかり見極める必要がある」とも語っている。「彼の現在の状態には満足しているよ。でも、彼にはシーズンを通して快適にプレーしてもらいたいんだ」と無理に開幕に間に合わせるのではなく、あくまでもシーズンを通して高いパフォーマンスを維持することが最優先であることを強調した。

     「開幕戦で投げるとしても、3戦目や4戦目で投げるとしても、年間12試合くらいは先発の機会がある。8月には8日間で休みが3日間もあるから、先発の順番はそこで調整できるし、それほど気にしていない。開幕までに準備が万全になれば、彼は開幕戦で投げることになるだろう」とジラルディ。なお、ノラの調整が間に合わない場合は新戦力のザック・ウィーラーが代役の有力候補となるが、ウィーラーは開幕日前後に第1子の誕生を控えており、開幕戦で登板できるかどうかは不透明だ。

  • メジャーの満塁男 vs おかわり君 日本の満塁男は凄かった

    2020.7.9 17:25 Thursday

     昨年、パシフィック・リーグの打点王に輝いた中村剛也(埼玉西武)は満塁時の35打席で32打数17安打、打率.531、4本塁打、49打点という驚異的な成績を残し、通算満塁本塁打を20本の大台に乗せた。「おかわり君」こと中村の、この驚異的な満塁男ぶりを上回る打者はメジャーリーグに存在するのだろうか。過去の成績をさかのぼり、メジャーの満塁男と中村を比較してみよう。

     まず手始めに、満塁本塁打の本数を比較してみよう。日本プロ野球史上最多となる通算20本のグランドスラムを放っている中村だが、メジャーではアレックス・ロドリゲス(25本)、ルー・ゲーリッグ(23本)、マニー・ラミレス(21本)の3人が中村を上回る本数を記録している。単年では1987年のドン・マティングリーと2006年のトラビス・ハフナーが記録した6本が最多。一方の中村は2015年と昨年の4本がシーズン最多である(日本のシーズン記録は1950年の西沢道夫による5本)。

     では、シーズン記録に目を移そう。昨年のメジャーでは、ジャッキー・ブラッドリーJr.(レッドソックス)とJ・T・リアルミュート(フィリーズ)の24打席が満塁時では最多だった。2ケタの安打を記録したのはウィルソン・ラモス(メッツ・11本)とDJ・レメイヒュー(ヤンキース・10本)の2人だけ。打点はマイク・トラウト(エンゼルス・26打点)が最多。中村の35打席、17安打、49打点という数字がいかに異常であるかがよくわかる。

     データサイト「Baseball-Reference」で打者の状況別打撃成績のデータが完全に揃っている1973年までさかのぼっても、満塁で35打席以上の打者は2000年のデービッド・セギー(39打席)と同年のジョン・オルルド(36打席)しかいない。両者とも150試合以上に出場しており、135試合で35打席という中村の満塁からの愛されっぷりは異常だ。

     安打数では1992年のマイク・デベロー、1996年のブライアン・ジョーダン、1999年のトッド・ジールが記録した13安打が最多。デベローは打点部門でもトップの数字(38打点)を記録しており、29打席で25打数13安打、打率.520、2本塁打、38打点という好成績を残しているが、いずれの部門でも中村に及ばない。

     近年のメジャーで中村に匹敵するレベルの満塁男と言えるのは、2009年のアルバート・プーホルスくらいだろう。この年のプーホルスは21打席で17打数10安打、3二塁打、5本塁打、35打点、OPS2.171という凄まじい成績を残した。なお、打率だけを見れば前出のジョーダンが24打席で19打数13安打、打率.684という驚異的な数字をマークしている。

     質と量のバランスを考えると、昨年の中村は日米球界を通して史上最高クラスの満塁男ぶりを見せたと言っても過言ではないだろう。ロドリゲスの通算満塁本塁打記録まであと5本。ここまできたら記録更新を期待せずにはいられない。

  • 打率4割への挑戦 選球眼抜群のレッズ・ボットーに注目

    2020.7.9 14:05 Thursday

     異例の60試合制で行われる2020年シーズンの開幕が15日後に迫っている。メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは、60試合制の2020年シーズンに関する「ワイルドな予想」として7つの項目をピックアップ。その1つとして4割打者誕生の可能性に言及し、注目すべき選手としてジョーイ・ボットー(レッズ)の名前を挙げた。

     メジャー4年目の2010年にナショナル・リーグMVPを受賞するなど、メジャーを代表する強打者として輝かしいキャリアを送ってきたボットーも36歳。長打力の衰えが目立ち、昨年は自己ワーストの打率.261に終わるなど、ここ2年間は打率が3割に届かないシーズンが続いている。

     しかし、そんななかでもハイレベルな選球眼は維持しており、2018年は打率.284だったにもかかわらず、108個の四球を選んで出塁率.417はリーグ最高。昨年も76四球を記録し、出塁率.357は打率を大きく上回った。

     ジャスティスは「ボットーの四球を選ぶ能力が打率4割への挑戦を後押しする」と指摘する。たとえば、ボットーは2012年に60試合のスパンで打率.376(205打数77安打)を記録したことがある。この期間中、ボットーは45個の四球を選んでいたため打数が少なく、5打数分の凡打が安打に変わっていれば打率は4割に乗っていた。

     打数が少なくなれば安打1本で打率を大幅に上げることができるため、打率4割を達成する可能性も高くなる、というのがジャスティスの考え方だ。ボットーのように四球を選ぶ能力が高い打者は、周りの打者と比べて打数が少なくなる。よって、打率4割を達成するために必要な安打の数も少なくなるというわけである。

     今年のレッズは投打とも戦力が充実し、ワールドシリーズ制覇のダークホースに挙げられるほどの存在となっている。そのなかでボットーは高いモチベーションを保ったままプレーできるに違いない。ニック・カステヤーノスやマイク・ムスターカスなど、自分の周りに強打者が増えていることも好材料だ。今年9月に37歳となるボットーだが、そのバットには大きな注目が集まっている。

  • 16連勝中のヤンキース・コール メジャー記録は24連勝

    2020.7.9 13:25 Thursday

     9年3億2400万ドルという投手史上最高の超大型契約でヤンキースに加入したゲリット・コールは、昨年5月27日からレギュラーシーズン16連勝を継続している。これは15人が並ぶメジャー歴代10位タイの記録だが、60試合制で行われる2020年シーズン中にメジャー記録を更新する可能性がある。メジャー記録は1936年7月17日から1937年5月27日にかけてカール・ハッベルがマークした24連勝だ。

     異例の60試合制で行われる2020年シーズンだが、5人のローテーションで戦うのであれば先発投手1人あたり12試合前後の登板機会があることになる。16連勝中を継続中のコールは、開幕8連勝でハッベルに並び、開幕9連勝でメジャー記録を塗り替えることができる。

     1934年のオールスター・ゲームにおける5者連続三振で知られるハッベルは、1936年7月17日から16連勝のままシーズンを終了。シーズン最後の15登板では13勝0敗2セーブ、防御率1.93という驚異的な活躍を見せた。翌1937年は開幕からの8登板で8勝0敗、防御率1.73をマーク。前年からの連勝記録は24まで伸びた。

     ハッベルは1936年に自己最多の26勝をマークし、最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得して3年ぶり2度目のMVPを受賞。1937年は自己最多の159奪三振でキャリア唯一の奪三振王となり、2年連続3度目の最多勝にも輝いた。ハッベルにとって、キャリアの絶頂期に近い時期に樹立した大記録だった。

     ハッベルに最も迫ったのは、1958年6月7日から1959年8月30日にかけて22連勝を記録したロイ・フェイスだ。ただし、先発投手だったハッベルとは異なり、フェイスはリリーフでの登板だけで22連勝をマークした。1958年は5月末時点で0勝2敗だったが、その後5勝を挙げてシーズンを終え、翌1959年は開幕から17連勝。この年の勝率.947(18勝1敗)は歴代最高記録である。

     なお、3位タイはルーブ・マーカード(1911~12年)、ロジャー・クレメンス(1998~99年)、ジェイク・アリエタ(2015~16年)による20連勝、6位タイはジョニー・アレン(1936~37年)、デーブ・マクナリー(1968~69年)、ヨハン・サンタナ(2004~05年)、ホゼ・コントレラス(2005~06年)による17連勝となっている。

  • ブルージェイズの先発5番手 山口を含む右腕3人による争い

    2020.7.9 12:25 Thursday

     2020年シーズンの開幕を15日後に控え、各球団では熾烈なポジション争いが繰り広げられている。メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは、注目のポジション争いのなかから7つをピックアップ。その1つに山口俊が加わっている「ブルージェイズの先発5番手争い」を挙げた。

     ブルージェイズの先発投手陣には柳賢振(FAでドジャースから加入)、タナー・ロアーク(FAでアスレチックスから加入)、チェイス・アンダーソン(トレードでブリュワーズから加入)の3人が加わり、昨年好スタートを切るも故障に泣いたマット・シューメイカーと合わせてローテーションの4番手までは確定と見られている。

     残りの1枠をライアン・ボルッキやT・J・ゾイクといった若手も含めて複数の投手で争う状況となっており、ハリガンは有力候補としてトレント・ソーントン、山口、ネイト・ピアソンという3人の右腕を挙げた。

     26歳のソーントンはメジャーデビューした昨年、32試合(うち29先発)に登板してチーム最多の154.1イニングを投げ、6勝9敗、防御率4.84、149奪三振を記録。昨年の働きぶりを考えればソーントンが最有力候補であることは間違いない。

     しかし、今春のオープン戦では23歳のピアソンが猛アピール。球界トップクラスの有望株と評価される才能を遺憾なく発揮し、4試合(うち1先発)で7イニングを投げ、防御率1.29、11奪三振、被打率.091という圧巻のピッチングを披露した。能力的に見ればピアソンが開幕ローテーションに抜擢されても決して不思議ではない。

     他に候補がいる以上、オープン戦の4試合で防御率9.00、被打率.316と打ち込まれた山口はブルペンに回る可能性が高い。日本でクローザーを務めた経験があることも山口のブルペン起用を後押しする要素となるだろう。ただし、先発4番手までの投手はいずれも故障リスクが高く、山口に先発のチャンスがないわけではない。

     開幕から1週間が経過すれば、フリーエージェントを1年先延ばしにする形でピアソンを昇格させることができるため、開幕時の先発5番手はソーントンが務め、8月上旬にはピアソンが取って代わることになるのではないだろうか。

  • カブスは強打のシュワーバーをDHに固定しない方針

    2020.7.9 11:55 Thursday

     2020年シーズンはナショナル・リーグにも指名打者制が導入され、ダルビッシュ有が所属するカブスでは昨年38本塁打を放ったカイル・シュワーバーが指名打者の最有力候補に挙げられている。しかし、デービッド・ロス監督は指名打者の枠をフレキシブルに使いたい意向であり、平均レベルの外野手へと成長しているシュワーバーを指名打者に固定するつもりはないようだ。

     シュワーバーは日本時間7月9日、ZOOMでのメディア対応のなかで「みんなが僕のことを指名打者として見ていることは知っているよ」とコメント。しかし、その一方で「でも、外野の守備には就くつもりだし、ベストを尽くして良いプレーをしたい」と外野守備への意欲も示した。

     プロ入り前から打撃力を高く評価されていたシュワーバーだが、指名打者制のないナ・リーグのカブスに入団し、捕手から外野手へコンバート。左翼の守備ではレギュラー定着1年目の2017年こそ守備防御点マイナス7と苦戦したものの、2018年はプラス3、昨年もマイナス3と平均レベルまで守備力を向上させており、正確なスローイングで走者を刺す場面も目立っている。

     こうしたシュワーバーの成長もあり、ロスは「カイルのことを外野の穴とは考えていない」と語る。「カイルより守備の上手い外野手はいるけれど、彼だって堅実な守備ができる選手だ。彼に外野を守らせることをためらったりはしないよ」と指揮官はシュワーバーの外野守備への信頼を口にする。

     ロスは主力選手の疲労具合や相手投手との相性など様々な要素を考慮して指名打者の枠をフレキシブルに活用する方針を示しており、シュワーバーが指名打者に固定される可能性は低い。故障明けのスティーブン・スーザJr.や正捕手のウィルソン・コントレラスが指名打者として起用されるケースもあるだろう。

     とはいえ、シュワーバーは指名打者で出場した通算22試合で打率.299、9本塁打、20打点、OPS1.046の好成績を残しており、敵地で指名打者を務めた2016年のワールドシリーズでも16打数7安打を記録。「指名打者・シュワーバー」の活躍を知るファンたちがシュワーバーの指名打者としての出場が増えることを期待するのは仕方のないことなのかもしれない。

  • 内外野4ポジションで出場機会を狙うヤンキース・アンドゥハー

    2020.7.9 11:20 Thursday

     2018年に大谷翔平(エンゼルス)とアメリカン・リーグ新人王を争ったミゲル・アンドゥハー(ヤンキース)は昨年、右肩の故障で12試合にしか出場できず、レギュラーの座を失った。今年は控え選手としてのスタートとなるが、本職の三塁のほか、一塁と外野の両翼の守備にも挑戦し、複数ポジションを守ることで出場機会の増加を狙っている。

     7ヶ月前、母国ドミニカ共和国にあるヤンキースの球団施設で練習を行っていたとき、アンドゥハーはアーロン・ブーン監督からある提案を受けた。それは「外野を守れるようになればメジャーのロースターに残れる可能性が高くなる」というものだった。

     アンドゥハーはその提案を受け入れるだけでなく、積極的に外野守備の練習に取り組むことで指揮官を驚かせた。スプリング・トレーニングの時点で「外野の両翼で試合に出場できるだろう」との評価を受けていたが、それから数ヶ月が経過し、アンドゥハーはさらに自信を増しているようだ。

     「今は以前よりも快適にプレーできているよ。タンパでのスプリング・トレーニングのときと比較すると、さらに練習を重ねる時間があったから、外野の守備にも慣れることができた」とアンドゥハー。「たくさん練習したし、コーチにいろいろ教えてもらったし、すべてのアドバイスに耳を傾けている」という言葉からは努力への自信が感じられる。

     2018年に打率.297、47二塁打、27本塁打、92打点、OPS.855という好成績をマークして新人王投票で2位にランクインしたアンドゥハーだが、昨年は12試合にしか出場できず、打率.128、OPS.271と低迷。故障離脱中に正三塁手の座をジオ・ウルシェラに奪われ、ブライアン・キャッシュマンGMは今年もウルシェラを正三塁手として起用する方針を明言している。

     アンドゥハーは正三塁手への返り咲きを諦めてはいないものの、メジャー残留のためには何でもやるつもりだ。「一塁、外野、三塁を守ることができれば、フレキシブルに起用してもらえるし、出場機会も増えると思う」と内外野の複数ポジションを守ることに意欲を見せている。

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