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  • 選手会は猛反発 クラーク専務理事「選手たちはうんざりしている」

    2020.6.16 11:20 Tuesday

     メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーが「2020年シーズンを開催する自信がない」と発言したことを受け、メジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事は日本時間6月16日、声明文を発表。「ロブ・マンフレッドが選手とファンに対して2020年シーズンを100%開催すると発言したことを撤回し、シーズン全体をキャンセルすると脅していることに選手たちはうんざりしている」と述べ、機構側の対応を痛烈に批判した。

     クラークは、マンフレッドが交渉が不調に終わった原因を選手会に押し付けるような発言をしていることを非難。「ロブは最近、機構側と選手会が非常に親密な関係にあることを認めていた。健康管理と安全面の対策について、選手会がなんとかして進捗を遅らせようとしているという指摘は完全に間違っている」と述べた。

     クラークはさらに「(シーズン全体をキャンセルするという)今回の脅迫は、機構側が最初から悪意を持って交渉に取り組んできたことの証の1つに過ぎない。彼らは常に、選手たちからさらなる給与削減を引き出すことを目指していた」と述べ、機構側の姿勢を痛烈に批判。選手会は先日、2020年シーズンについての機構側からの提案を拒否し、シーズンのスケジュールを確定させることを要望していたが、2020年シーズンの「強行開催」が予想された状況から一転、シーズン中止すら有り得る状況まで大幅に後退してしまった。

     機構側が選手会へオファーした最後の提案は、日割り給与の70%を保証し(最大で83%を支払う)、72試合制でシーズンを開催するというものだった。しかし、選手会の代表交渉人であるブルース・マイヤーは、機構側のダン・ヘイレムに対して「あなたたちは何億ドルもの給与削減を主張し続けている。我々はこの交渉は終了したと考えている」と通告し、両者間の交渉は決裂していた。

     3月の合意により、シーズン開催の最終的な決定権は機構側にあるものの、選手会は「強行開催」となれば異議申し立ても辞さない構えを見せている。ファンを置き去りにした終わりの見えない泥沼は、いったいいつまで続くのだろうか。

  • シーズン開催に暗雲 コミッショナー「開催できる自信ない」

    2020.6.16 10:45 Tuesday

     ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間6月16日、「2020年シーズンは100%開催できる」としていた前言を撤回。メジャーリーグ選手会との話し合いが行われない状況のなかでシーズン開幕に向けた動きを進めていくのはリスクが大きいとし、「シーズンを開催できる自信はない」と発言した。

     マンフレッドは先週、「はっきりと言う。今年、我々はメジャーリーグ・ベースボールをプレーすることになるだろう。100%だ」と語っていたが、突然の方向転換。日本時間6月16日、コミッショナー事務局は選手会に対し、「機構側が3月の合意に違反した」と主張する権利を放棄しない限り、シーズン開幕に向けた動きを進めないことを通告した。

     マンフレッドは「これは野球というゲームにとって災害のようなものだ。それだけは間違いない。起こるべきことではないし、ファンのために野球を再開する方法を見つけることこそが重要だ」とも述べている。しかし、少なくともこれまでの交渉過程を見ている限り、機構側と選手会の双方が自らの主張を押し付けあっているだけであり、双方ともファンのために譲歩しようという姿勢は見られない。ファンは完全に置き去りにされている状況だ。

     マンフレッドによると、シーズン開幕のためには選手会の誠意ある対応のみならず、健康管理や安全面の対策について選手会とのあいだで合意に達する必要があるという。ところが、サラリー面ばかりがフォーカスされ、肝心の新型コロナウイルス対策についても合意できていないのが現状である。

     マンフレッドは「オーナー陣は野球を再開するために100%全力を注いでいる」と語る。しかし、選手会を含め、その言葉を真に受ける者は多くないだろう。「残念ながら野球が100%再開されると保証することはできない」というマンフレッドの言葉どおり、2020年シーズンの開催に暗雲が立ち込めている。

  • 破談に終わった交渉 新たな労使協定への影響を懸念する声も

    2020.6.15 17:10 Monday

     2020年シーズン開幕に向けてのメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉は、合意に達することがないまま「破談」という結果に終わった。今後はロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量によって試合数などが決定され、2020年シーズンが行われることになる。選手会と合意に達することなく機構側の権限でシーズンを「強行開催」する形となるが、2021年限りで失効する労使協定の交渉への悪影響を懸念する声もある。

     USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、機構側は日本時間6月16日、シーズンのスケジュールなどを決定する前に各球団のオーナーとの電話会議を行う予定だという。7月中旬に開幕して9月下旬に閉幕する50~60試合のスケジュールが予想され、選手会には日割り給与が全額支払われる見込みだ。言い換えれば、日割り給与を全額支払えるところまで試合数を減らす形となる。

     また、「強行開催」となれば選手会からの協力は得られない可能性が高く、ポストシーズン出場枠は10チームのままとなるだろう。選手のなかには、今年プレーせず、来年のスプリング・トレーニングからチームに再合流することを選択する者も出てくることが予想される。

     ホワイトソックスの幹部であるデニス・ギルバートは「我々は数億ドルもの価値がある1年分のサービスタイムを選手たちに与え、誠意を持って交渉を行っていた。しかし、彼らは100%の日割り給与を要求するところからスタートし、2か月経っても100%の日割り給与に固執している。彼らの誠意はどこにあるのだろう」と選手会の姿勢を批判した。

     一方、選手会は機構側がターナー・スポーツとの放映権契約の延長に合意したとの報道を受け、給与削減を拒否する姿勢を強めた。しかし、関係者によると、この合意はまだ正式なものではなく、そもそも2022年から始まる契約であるため、今年の経済的損失をカバーするものにはならないという。

     現行の労使協定は2021年限りで失効するため、近いうちに両者は新たな労使協定の締結に向けた交渉を行うことになる。しかし、2020年シーズンを「強行開催」することになれば、この交渉に悪影響を及ぼすことは確実。機構側はそれを避けるために、選手会との合意を目指していたが、残念ながら両者間の深い溝が埋まることはなかった。

     機構側の権限によって2020年シーズンの開幕を迎えることができたとしても、それは必ずしも2021年以降のシーズンが無事に開催されることを意味するわけではない。「強行開催」がその後に及ぼす悪影響が懸念される。

  • 第2のティーボウ誕生か ハッケンバーグがメジャー挑戦へ

    2020.6.15 16:15 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのトーマス・ハリガンは日本時間6月15日、元NFL選手(クオーターバック)のクリスチャン・ハッケンバーグが投手としてメジャーリーグの舞台を目指していることを伝えた。ハッケンバーグと同じ元クオーターバックのティム・ティーボウは、2016年からメッツ傘下のマイナーで外野手としてプレーしており、フットボールからベースボールへの転向を目指すハッケンバーグは「第2のティーボウ」となるかもしれない。

     ペンシルベニア州立大出身のハッケンバーグは、2016年のNFLドラフトでニューヨーク・ジェッツから2巡目指名を受けてプロ入り。その後、オークランド・レイダース、フィラデルフィア・イーグルス、シンシナティ・ベンガルズにも在籍したが、公式戦でプレーすることはなかった。

     フットボール選手としてのキャリアが終わりに近付いていることを察したハッケンバーグは、投手としてメジャーリーグの舞台を目指すことを決断。NBCフィラデルフィアに対して「まだタンクにはたくさんの燃料が残っている。1つのドアが閉まり、別のドアを開くチャンスがあるのなら、それをしない理由はない」と語り、フットボールからベースボールへの転向に意欲を見せた。

     右投げのハッケンバーグは、大学では野球をプレーしなかったものの、高校時代にプレー経験がある。高校スポーツの記録を集計している「Max Preps」によると、高校時代のハッケンバーグは投手として25.2回を投げて奪三振33、与四球40、防御率7.36という成績。打者としては148打数で打率.378、10本塁打を記録している。

     元マイナーリーガーで、現在はハッケンバーグのトレーニングを担当しているライアン・クーリクによると、ハッケンバーグは最速92マイル、コンスタントに90マイルを計測しているという。トレーニングを積めば95マイルに到達できると見込んでいるようだ。

     ティーボウは2016年にアリゾナ秋季リーグでプレーを開始し、昨年はマイナー最高峰のAAA級に到達。今年はメジャーのオープン戦で本塁打を放つなど、メジャー昇格に手が届くところまで来ている。ハッケンバーグもティーボウ同様にメジャーへの道を歩むことができるのか。今後の動向に注目だ。

  • 球団別「40歳以上のベストシーズン」 MLB公式サイトが特集

    2020.6.15 13:45 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチは日本時間6月15日、過去40年間のなかから球団別に「40歳以上のベストシーズン」を選出する特集記事を公開した。両リーグ最高のOPS1.021を記録して打点王のタイトルを手にしたデービッド・オルティス(レッドソックス)やサイ・ヤング賞の投票で3位にランクインしたロジャー・クレメンス(アストロズ)のように、球界トップクラスの活躍を見せた選手も少なくない。

     レイッチが選出した30人(各球団1人)の顔ぶれは以下の通り。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    ハロルド・ベインズ(1999年・40歳)
    135試合 打率.312 25本塁打 103打点 1盗塁 OPS.919
    (成績はインディアンス移籍後の28試合も含む)

    レッドソックス
    デービッド・オルティス(2016年・40歳)
    151試合 打率.315 38本塁打 127打点 2盗塁 OPS1.021
    (現役ラストイヤー)

    ヤンキース
    マリアーノ・リベラ(2011年・41歳)
    64試合 1勝2敗44セーブ 防御率1.91 61.1回 60奪三振

    レイズ
    ウェイド・ボッグス(1999年・41歳)
    90試合 打率.301 2本塁打 29打点 1盗塁 OPS.754
    (現役ラストイヤー)

    ブルージェイズ
    デーブ・ウィンフィールド(1992年・40歳)
    156試合 打率.290 26本塁打 108打点 2盗塁 OPS.867

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    カールトン・フィスク(1990年・42歳)
    137試合 打率.285 18本塁打 65打点 7盗塁 OPS.829

    インディアンス
    デニス・マルティネス(1995年・41歳)
    28歳 12勝5敗0セーブ 防御率3.08 187.0回 99奪三振

    タイガース
    ダレル・エバンス(1987年・40歳)
    150試合 打率.257 34本塁打 99打点 6盗塁 OPS.880

    ロイヤルズ
    ジョージ・ブレット(1993年・40歳)
    145試合 打率.266 19本塁打 75打点 7盗塁 OPS.746
    (現役ラストイヤー)

    ツインズ
    フェルナンド・ロドニー(2018年・41歳)
    68試合 4勝3敗25セーブ 防御率3.36 64.1回 70奪三振
    (成績はアスレチックス移籍後の22試合も含む)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    ロジャー・クレメンス(2005年・42歳)
    32試合 13勝8敗0セーブ 防御率1.87 211.1回 185奪三振

    エンゼルス
    レジー・ジャクソン(1986年・40歳)
    132試合 打率.241 18本塁打 58打点 1盗塁 OPS.787

    アスレチックス
    バートロ・コローン(2013年・40歳)
    30試合 18勝6敗0セーブ 防御率2.65 190.1回 117奪三振

    マリナーズ
    ジェイミー・モイヤー(2003年・40歳)
    33試合 21勝7敗0セーブ 防御率3.27 215.0回 129奪三振

    レンジャーズ
    ノーラン・ライアン(1991年・44歳)
    27試合 12勝6敗0セーブ 防御率2.91 173.0回 203奪三振
    (自身7度目のノーヒッター達成)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    フィル・ニークロ(1980年・41歳)
    40試合 15勝18敗1セーブ 防御率3.63 275.0回 176奪三振

    マーリンズ
    チャーリー・ハフ(1993年・45歳)
    34試合 9勝16敗0セーブ 防御率4.27 204.1回 126奪三振

    メッツ
    バートロ・コローン(2016年・43歳)
    34試合 15勝8敗0セーブ 防御率3.43 191.2回 128奪三振

    フィリーズ
    ジェイミー・モイヤー(2008年・45歳)
    33試合 16勝7敗0セーブ 防御率3.71 196.1回 123奪三振

    ナショナルズ
    フェルナンド・ロドニー(2019年・42歳)
    55試合 0勝5敗2セーブ 防御率5.66 47.2回 49奪三振
    (成績はアスレチックスでの17試合も含む)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    グレッグ・マダックス(2006年・40歳)
    34試合 15勝14敗0セーブ 防御率4.20 210.0回 117奪三振
    (成績はドジャース移籍後の12試合も含む)

    レッズ
    バリー・ラーキン(2004年・40歳)
    111試合 打率.289 8本塁打 44打点 2盗塁 OPS.771
    (現役ラストイヤー)

    ブリュワーズ
    トレバー・ホフマン(2009年・41歳)
    55試合 3勝2敗37セーブ 防御率1.83 54.0回 48奪三振

    パイレーツ
    ダニー・ダーウィン(1996年・40歳)
    34試合 10勝11敗0セーブ 防御率3.77 164.2回 96奪三振
    (成績はアストロズ移籍後の15試合も含む)

    カージナルス
    デニス・エカーズリー(1996年・41歳)
    63試合 0勝6敗30セーブ 防御率3.30 60.0回 49奪三振

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    ランディ・ジョンソン(2004年・40歳)
    35試合 16勝14敗0セーブ 防御率2.60 245.2回 290奪三振

    ロッキーズ
    ジェイソン・ジアンビ(2011年・40歳)
    64試合 打率.260 13本塁打 32打点 0盗塁 OPS.958

    ドジャース
    ブレット・バトラー(1997年・40歳)
    105試合 打率.283 0本塁打 18打点 15盗塁 OPS.686
    (現役ラストイヤー)

    パドレス
    デービッド・ウェルズ(2004年・41歳)
    31試合 12勝8敗0セーブ 防御率3.73 195.2回 101奪三振

    ジャイアンツ
    バリー・ボンズ(2007年・42歳)
    126試合 打率.276 28本塁打 66打点 5盗塁 OPS1.045
    (現役ラストイヤー)

  • マグリフは500本塁打にあと7 マイルストーンに迫った男たち

    2020.6.15 11:45 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは日本時間6月14日、通算500本塁打や300勝といったマイルストーンをあと少しで逃した選手を特集する記事を公開した。通算493本塁打でキャリアを終えたフレッド・マグリフは、あと7本で逃した500本塁打を達成していれば、アメリカ野球殿堂に名を連ねることができていたかもしれない。

     あと少しでマイルストーン到達を逃した選手の代表格は、通算493本塁打、1995打点でキャリアを終えたルー・ゲーリッグだろう。「鉄人」と呼ばれたゲーリッグが難病に冒され、キャリア終了を強いられたのはあまりにも有名な話だ。「今日、私は地球上で最も幸せな男です」という引退スピーチで知られるゲーリッグだが、もし難病に冒されることがなければ、通算500本塁打と2000打点のみならず、3000安打(実際は2721安打)も達成できたに違いない。

     ゲーリッグ以外の殿堂入り選手では、「ミスター・タイガー」として知られるアル・ケーラインが通算399本塁打、498二塁打でキャリアを終了。14度目の挑戦となる2011年にようやく殿堂入りを果たしたバート・ブライレブン(通算287勝)は、300勝を達成していれば、スムーズに殿堂入りできたことだろう。

     ゲーリッグと同じ通算493本塁打を記録したマグリフは、2002年にカブスで30本塁打を放ったが、2003年はドジャースで13本塁打、2004年はデビルレイズで2本塁打に終わり、500本塁打に届かなかった。殿堂入り投票では最大で得票率39.8%(2019年)に終わり、記者投票での殿堂入り資格を喪失。500本塁打以上の選手は、現役選手、まだ投票対象になっていない選手、ステロイド使用疑惑のある選手を除いて全員が殿堂入りを果たしており、全盛期の2シーズン(1994~95年)がストライキにより短縮されたことが惜しまれる。

     「トミー・ジョン手術」に名を残すトミー・ジョンは、通算288勝で26年間にわたるキャリアを終えた。300勝以上の投手はロジャー・クレメンスを除く全員が殿堂入りを果たしており、ジョンは300勝には到達していないものの、球界における功績の大きさを考えると、近いうちにベテランズ委員会による選考で「救済」されても決して不思議ではない。

     このほか、通算399本塁打のアンドレス・ガララーガ、398本塁打のデール・マーフィー、596二塁打のルイス・ゴンザレス、1999安打のイアン・キンズラー、1999奪三振のビリー・ピアース、1988奪三振のヨハン・サンタナが紹介されている。

  • ネイサンは29セーブ 延長戦の最多記録保持者たち

    2020.6.15 10:40 Monday

     日本時間6月15日、最初のプロ野球チームであるシンシナティ・レッドストッキングスが初めての延長戦(現地時間1870年6月14日)を戦ってから150年が経過した。これを記念して、メジャーリーグ公式サイトではマット・ケリーが延長戦に関する特集記事を紹介。そのなかで安打、本塁打、セーブなどの各部門における最多記録保持者が紹介されている。

     延長戦で最多(1920年以降)の「サヨナラ打点」を記録しているのはアンドレ・ドーソン(17打点)だ。ドーソンはカブス時代の1990年5月22日、レッズのルー・ピネラ監督によって1試合に5度も敬遠された。このなかには12回裏二死1・2塁、14回裏二死2塁、16回裏一死1・3塁での敬遠も含まれており、ドーソンは「サヨナラ打点」をさらに増やすことができていたかもしれない(試合は16回裏にドーソンの次打者デーブ・クラークのサヨナラタイムリーでカブスが勝利)。

     延長戦で最多(1961年以降)の安打を放っているのはピート・ローズで83本。最大の犠牲者となったのはカージナルスで、延長戦でローズに12本の安打を献上している。

     延長戦で最多の本塁打を放っているのはウィリー・メイズで22本。このなかには1963年7月2日のブレーブス戦で、両軍無得点で迎えた16回裏にブレーブス先発のウォーレン・スパーンから放ったサヨナラ本塁打も含まれている(ジャイアンツ先発のフアン・マリシャルは16イニング完封勝利)。なお、メイズは現役期間中に1回から16回までの各イニングで少なくとも1本塁打を放っており、これは史上唯一の記録である。

     延長戦で最多の満塁本塁打を放っているのはカルロス・リーで3本。最初の1本は、ホワイトソックス時代の2001年6月8日に同じシカゴに本拠地を置くカブスを相手に記録。残りの2本はアストロズへ移籍してから打ったものであり、2007年と2010年にともにロッキーズ戦で放った。

     延長戦で最多(1961年以降)の奪三振を記録しているのはグース・ゴセージとトレバー・ホフマンで166個。両者ともパドレスでプレーした経験があるが、ゴセージがパドレスで記録したのは166個のうち37個だけ。一方のホフマンは166個のうち165個をパドレス時代に記録している。

     延長戦で最多のセーブを記録しているのはジョー・ネイサンで29個。延長戦でのセーブ失敗は2度だけだが、2度とも最後のオールスター・ゲーム選出イヤーとなったレンジャーズ時代の2013年に記録。2004年にツインズでクローザーに定着してから、レンジャーズ移籍1年目の2012年まで、延長戦でのセーブ失敗は1度もなかった。

  • 球団史上最高の救援投手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.6.14 16:25 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、左翼手、中堅手、右翼手、指名打者、先発右腕、先発左腕に続く第12弾は救援投手だ。各球団の番記者が歴代の救援投手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】グレッグ・オルソン(1988-93)
    1989年からの5年間で320試合に登板して160セーブ、防御率2.26をマーク。160セーブは球団史上最多。
    【2位】ザック・ブリットン(2011-18)
    【3位】ティッピー・マルティネス(1976-86)
    【4位】ダレン・オデイ(2012-18)
    【5位】ストゥ・ミラー(1963-67)

    レッドソックス
    【1位】ジョナサン・パペルボン(2005-11)
    219セーブは球団史上最多。2007年のワールドシリーズでは3セーブを記録してチームの世界一に大きく貢献。
    【2位】ディック・ラダッツ(1962-66)
    【3位】ボブ・スタンリー(1977-89)
    【4位】上原浩治(2013-16)
    【5位】クレイグ・キンブレル(2016-18)

    ヤンキース
    【1位】マリアーノ・リベラ(1995-2013)
    メジャー史上最多の652セーブを記録。2019年に史上初となる得票率100%でアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】グース・ゴセージ(1978-83,89)
    【3位】スパーキー・ライル(1972-78)
    【4位】ジョニー・マーフィー(1932,34-43,46)
    【5位】デーブ・リゲッティ(1979,81-90)

    レイズ
    【1位】ジェイク・マギー(2010-15)
    球団史上最多の297試合に登板。2012年に69試合で防御率1.95、2014年には73試合で防御率1.89をマーク。
    【2位】アレックス・コロメイ(2013-18)
    【3位】フェルナンド・ロドニー(2012-13)
    【4位】ロベルト・ヘルナンデス(1998-2000)
    【5位】グラント・バルフォア(2007-10,14-15)

    ブルージェイズ
    【1位】トム・ヘンキー(1985-92)
    217セーブは球団史上最多。在籍8年間で防御率が3点台以上になったのは1986年(防御率3.35)の1度だけ。
    【2位】デュエイン・ウォード(1986-95)
    【3位】マーク・アイクホーン(1982,86-88,92-93)
    【4位】ポール・クアントリル(1996-2001)
    【5位】ケーシー・ジャンセン(2006-07,09-14)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ボビー・シグペン(1986-93)
    1990年に当時のメジャー新記録となる57セーブ。ホワイトソックスで200セーブ以上(201)を記録した唯一の投手。
    【2位】ボビー・ジェンクス(2005-10)
    【3位】ロベルト・ヘルナンデス(1991-97)
    【4位】キース・フォーク(1997-2002)
    【5位】ホイト・ウィルヘルム(1963-68)

    インディアンス
    【1位】コディ・アレン(2012-18)
    149セーブは球団史上最多。2013年からの6年間で429試合に登板し、防御率2.93、奪三振率11.74をマーク。
    【2位】ダグ・ジョーンズ(1986-91,98)
    【3位】アンドリュー・ミラー(2016-18)
    【4位】ホゼ・メサ(1992-98)
    【5位】レイ・ナーレスキー(1954-58)

    タイガース
    【1位】ジョン・ヒラー(1965-80)
    WAR31.0(Baseball-Reference版)は救援投手ではリベラ、ウィルヘルム、ゴセージに次ぐメジャー史上4位。
    【2位】ウィリー・ヘルナンデス(1984-89)
    【3位】アウレリオ・ロペス(1979-85)
    【4位】トッド・ジョーンズ(1997-2001,06-08)
    【5位】ホゼ・バルベルデ(2010-13)

    ロイヤルズ
    【1位】ダン・クイゼンベリー(1979-88)
    238セーブはモンゴメリー(304)に次ぐ球団史上2位。1982年からの4年連続を含め、最多セーブ5回。
    【2位】ジェフ・モンゴメリー(1988-99)
    【3位】グレッグ・ホランド(2010-15)
    【4位】ウェイド・デービス(2013-16)
    【5位】ホアキム・ソリア(2007-11,16-17)

    ツインズ
    【1位】ジョー・ネイサン(2004-09,11)
    通算377セーブはメジャー史上8位。通算セーブ成功率89.13%はリベラ(89.07%)やホフマン(88.77%)を上回る。
    【2位】リック・アギレラ(1989-99)
    【3位】グレン・パーキンス(2006-17)
    【4位】エディ・グアルダード(1993-2003)
    【5位】テイラー・ロジャース(2016-現在)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】ビリー・ワグナー(1995-2003)
    225セーブは球団史上最多。通算422セーブは左腕ではフランコ(424)に次ぐメジャー史上2位。
    【2位】デーブ・スミス(1980-90)
    【3位】ブラッド・リッジ(2002-07)
    【4位】ジョー・サンビート(1976-84)
    【5位】ウィル・ハリス(2015-19)

    エンゼルス
    【1位】トロイ・パーシバル(1995-2004)
    316セーブは球団史上最多。捕手から投手へ転向し、2002年のワールドシリーズでは胴上げ投手となった。
    【2位】フランシスコ・ロドリゲス(2002-08)
    【3位】スコット・シールズ(2001-10)
    【4位】ブライアン・ハービー(1987-92)
    【5位】ブレンダン・ドネリー(2002-06)

    アスレチックス
    【1位】デニス・エカーズリー(1987-95)
    320セーブは球団史上最多。MVPとサイ・ヤング賞を同時受賞(1992年)した救援投手はメジャー史上3人だけ。
    【2位】ロリー・フィンガース(1968-76)
    【3位】ヒューストン・ストリート(2005-08)
    【4位】アンドリュー・ベイリー(2009-11)
    【5位】グラント・バルフォア(2011-13)

    マリナーズ
    【1位】エドウィン・ディアス(2016-18)
    2018年にメジャー史上2位タイの57セーブ。50セーブ以上かつ100奪三振以上はガニエとディアスの2人だけ。
    【2位】佐々木主浩(2000-03)
    【3位】ジェフ・ネルソン(1992-95,2001-03,05)
    【4位】J・J・プッツ(2003-08)
    【5位】アーサー・ローズ(2000-03,08)

    レンジャーズ
    【1位】ネフタリ・フェリース(2009-15)
    2010年に新人王を受賞。2010~11年の2年間で72セーブを記録し、チームのリーグ連覇に大きく貢献。
    【2位】ジョン・ウェッテランド(1997-2000)
    【3位】ジェフ・ラッセル(1985-92,95-96)
    【4位】ジョー・ネイサン(2012-13)
    【5位】フランシスコ・コルデロ(1999-2006)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】クレイグ・キンブレル(2010-14)
    186セーブは球団史上最多。2011年からの4年間でメジャー最多の185セーブ(2位はパペルボンの137セーブ)。
    【2位】マイク・レムリンジャー(1999-2002,06)
    【3位】ジーン・ガーバー(1978-87)
    【4位】エリック・オフラハティ(2009-13,16-17)
    【5位】グレッグ・マクマイケル(1993-96,2000)

    マーリンズ
    【1位】ロブ・ネン(1993-97)
    108セーブは球団史上最多。1997年のポストシーズンでは4セーブを記録し、球団史上初の世界一に貢献。
    【2位】スティーブ・シーシェック(2010-15)
    【3位】アントニオ・アルフォンセカ(1997-2001,05)
    【4位】AJ・ラモス(2012-16)
    【5位】アーマンド・ベニテス(2004)

    メッツ
    【1位】ジョン・フランコ(1990-2004)
    276セーブは球団史上最多。21年間のキャリアで記録した通算424セーブは左腕ではメジャー史上最多。
    【2位】ジェシー・オロスコ(1979-87)
    【3位】タグ・マグロー(1965-74)
    【4位】アーマンド・ベニテス(1999-2003)
    【5位】ジューリス・ファミリア(2012-18,19-現在)

    フィリーズ
    【1位】タグ・マグロー(1975-84)
    チームが世界一となった1980年に自己ベストの防御率1.46を記録。ワールドシリーズでは胴上げ投手に。
    【2位】ジム・コンスタンティ(1948-54)
    【3位】ブラッド・リッジ(2008-11)
    【4位】ジョナサン・パペルボン(2012-15)
    【5位タイ】ロン・リード(1976-83)
    【5位タイ】ライアン・マドソン(2003-11)

    ナショナルズ
    【1位】ジェフ・リアドン(1981-86)
    152セーブは球団史上最多。1985年にメジャー最多の41セーブ。通算367セーブはメジャー史上10位。
    【2位】ティム・バーク(1985-91)
    【3位】ショーン・ドゥーリトル(2017-現在)とダニエル・ハドソン(2019-現在)
    【4位】マイク・マーシャル(1970-73)
    【5位】タイラー・クリッパード(2008-14)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】リー・スミス(1980-87)
    180セーブは球団史上最多。通算478セーブはリベラ(652)とホフマン(601)に次ぐメジャー史上3位。
    【2位】ブルース・スーター(1976-80)
    【3位】ペドロ・ストロップ(2013-19)
    【4位】カルロス・マーモル(2006-13)
    【5位】ドン・エルストン(1953,57-64)

    レッズ
    【1位】アロルディス・チャップマン(2010-15)
    メジャー1年目の2010年にピッチトラッキング開始(2008年)以降メジャー最速となる105.8マイルを計測。
    【2位】ロブ・ディブル(1988-93)
    【3位】ダニー・グレイブス(1997-2005)
    【4位】ジェフ・ブラントリー(1994-97)
    【5位】ジョン・フランコ(1984-89)

    ブリュワーズ
    【1位】ダン・プリーサック(1986-92)
    133セーブは球団史上最多。防御率3.21は500イニング以上の投手のなかで球団史上1位。
    【2位】ロリー・フィンガース(1981-85)
    【3位】ジョシュ・ヘイダー(2017-現在)
    【4位】ジェレミー・ジェフレス(2010,14-19)
    【5位】ジョン・アックスフォード(2009-13)

    パイレーツ
    【1位】ロイ・フェイス(1953-68)
    186セーブは球団史上最多。1959年には18勝1敗10セーブでメジャー史上最高となる勝率.947を記録。
    【2位】ケント・テカルビー(1974-85)
    【3位】デーブ・ジュスティ(1970-76)
    【4位】マーク・マランソン(2013-16)
    【5位】マイク・ウィリアムス(1998-2003)

    カージナルス
    【1位】ジェイソン・イズリングハウゼン(2002-08)
    217セーブは球団史上最多。2004年にはリーグ最多の47セーブ。メッツ在籍の2011年に通算300セーブ達成。
    【2位】ブルース・スーター(1981-84)
    【3位】リー・スミス(1990-93)
    【4位】トッド・ウォーレル(1985-89,92)
    【5位】アル・ラボスキー(1970-77)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】金炳賢(1999-2003,07)
    WAR8.3(Baseball-Reference版)は救援投手では球団史上1位。クローザーとして2001年の世界一に貢献。
    【2位】ブラッド・ジーグラー(2011-16,18)
    【3位】ホゼ・バルベルデ(2003-07)
    【4位】J・J・プッツ(2011-14)
    【5位】アーチー・ブラッドリー(2015-現在)

    ロッキーズ
    【1位】ブライアン・フエンテス(2002-08)
    クローザー定着の2005年から3年連続オールスター・ゲーム選出。この年からの4年間で111セーブを記録。
    【2位】ラファエル・ベタンコート(2009-13,15)
    【3位】アダム・オッタビーノ(2012-18)
    【4位】ヒューストン・ストリート(2009-11)
    【5位】スティーブ・リード(1993-97,2003-04)

    ドジャース
    【1位】ケンリー・ジャンセン(2010-現在)
    通算301セーブはキンブレル(346)に次いで現役2位。2009年に貧打の強肩捕手からリリーバーに転向。
    【2位】エリック・ガニエ(1999-2006)
    【3位】クレム・ラビン(1950-60)
    【4位】ジム・ブリュワー(1964-75)
    【5位】ジェイ・ハウエル(1988-92)

    パドレス
    【1位】トレバー・ホフマン(1993-2008)
    通算500セーブを達成したのはメジャー史上でホフマン(601)とリベラ(652)の2人だけ。1998年に53セーブ。
    【2位】ヒース・ベル(2007-11)
    【3位】グース・ゴセージ(1984-87)
    【4位】マーク・デービス(1987-89,93-94)
    【5位】ロリー・フィンガース(1977-80)

    ジャイアンツ
    【1位】ロブ・ネン
    206セーブは球団史上最多。在籍した5年間で40セーブ以上を4度も記録(1999年のみ37セーブ)。
    【2位】ゲーリー・ラベル(1974-84)
    【3位】ロッド・ベック(1991-97)
    【4位】セルジオ・ロモ(2008-16)
    【5位】ブライアン・ウィルソン(2006-12)

  • MLB機構が声明文を発表 「選手会の交渉拒否に失望している」

    2020.6.14 12:20 Sunday

     メジャーリーグ機構は日本時間6月14日、メジャーリーグ選手会が2020年シーズン開幕に向けての交渉の打ち切りを通告してきたことを受け、声明文を発表した。そのなかで「メジャーリーグ選手会がプレー再開について、誠意ある交渉を行わない選択をしたことに失望している」と述べ、一方的に交渉を打ち切った選手会の姿勢を批判した。

     声明文は「我々は、新型コロナウイルスの感染拡大によって引き起こされた非常に困難な状況のなかで、選手、球団、そしてファンに平和的な解決策を提供するために3度の提案を行ってきたが、メジャーリーグ選手会がプレー再開について、誠意ある交渉を行わない選択をしたことに失望している」という一文からスタート。これは、対案の提示を拒否したうえで、2020年シーズンのスケジュールを確定させることを要望した選手会の姿勢を批判したものだ。

     さらに「選手会は、3月26日の合意はファンの前でプレーが再開された場合にのみサラリー全額が支払われるというものであり、選手へのサラリーを支払うために必要な数十億ドルのチケット収入が得られない場合には再交渉が行われることが前提になっている、ということを理解している」と述べ、無観客開催の場合にはサラリーの再交渉が行われるべきであると主張。「無観客で2020年シーズンを開催する場合に得られる収入を、事実上すべて受け取る権利があるという選手会の姿勢は、球団や、この非常に困難な状況のなかで我々と各球団が経済的に支援している何千人もの球界関係者にとってフェアではない」と選手会の姿勢を痛烈に批判した。

     そして「3月の合意内容を守ることを拒否した選手会の姿勢を踏まえ、各球団のオーナーと協議を行ったうえで、ファンのためにベースボールを再開するためのベストの道筋を決定する予定だ」とし、機構側の権限によって2020年シーズンのスケジュールを確定させることを示唆した。

     USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは「メジャーリーグ機構は対案のオファーを行わない。ロブ・マンフレッド・コミッショナーの手に託された」と伝えており、2020年シーズン開幕の行方はマンフレッドの決断次第ということになりそうだ。

  • 選手会が機構側の最新オファーを拒否 シーズン日程の確定を要望

    2020.6.14 11:30 Sunday

     ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ選手会は2020年シーズンについて、メジャーリーグ機構からの最新オファーを拒否したうえで、対案を提示する代わりに2020年シーズンのスケジュールを確定させることを要望したようだ。最終的な決定権は機構側にあるため、50試合前後でのシーズン開催の可能性も取り沙汰されるなか、機構側がどのようなスケジュールを組むか注目される。

     メジャーリーグ選手会のトニー・クラーク専務理事は、日本時間6月14日に声明文を発表。そのなかで選手たちがプレーしたがっていることを明言した。さらに「残念ながら、これ以上の交渉は無意味だろう。仕事に戻るときが来た。いつ、どこへ行けばよいか我々に教えてほしい」と述べ、2020年シーズンのスケジュールを確定させることを求めた。

     3月時点での合意により、2020年シーズンのスケジュールについての最終的な決定権は機構側にある。選手会は100%の日割り給与を求める姿勢を崩しておらず、機構側は100%の日割り給与を支払えるところまで試合数を減らす可能性が高い。50試合前後でのシーズン開催が有力視されているのはそのためだ。

     ESPNが入手した情報によると、選手会は機構側に対し、6月15日(日本時間16日)までにスケジュールを確定させることを求めたようだ。ただし、新型コロナウイルスに対応する健康と安全の保障についても両者は合意できておらず、シーズンのスケジュールが確定したところですぐに「スプリング・トレーニング第2弾」を開始できるとは限らない。

     機構側はシーズン開幕前に「スプリング・トレーニング第2弾」を3週間行うことを想定しているが、新型コロナウイルスの状況次第では、そのプランが変更を強いられる可能性は十分にある。実際、40人ロースターに登録されている複数の選手が最近、新型コロナウイルスに感染したとの情報もある。

     また、機構側が極端に少ない試合数でのスケジュールを組んだ場合、選手会が仲裁機関への苦情申し立てを行う可能性もあるという。3月時点の合意は「機構側はあらゆることを考慮したうえで、できるだけ多くの試合を開催するために最大限努力すべき」と定めているからだ。

     両者の交渉が合意に達する気配が見られないまま、6月も半分が終了しようとしている。2020年シーズンは無事に開幕を迎えることができるのだろうか。

  • 「◯-Rod AからZまで揃う説」を検証してみた

    2020.6.13 13:35 Saturday

     歴代4位の696本塁打を放ち、3度のMVP(2003年、2005年、2007年)に輝いたアレックス・ロドリゲスは「A-Rod」の愛称で親しまれたが、「◯-Rod」はAからZまで揃うのだろうか。データサイト「Baseball-Reference」を用いて検証してみた結果、メジャー経験者どころかマイナー経験者を含めてもAからZまでを揃えることはできなかった。

    A-Rod
    これは本家のアレックス・ロドリゲスしかいないだろう。禁止薬物使用などにより批判を受けることも多かったが、マリナーズ、レンジャーズ、ヤンキースの3球団で22年間プレーし、通算3115安打、696本塁打、2086打点など輝かしいキャリアを過ごした。

    B-Rod
    ブライアン・ロドリゲスはマイナー通算7シーズンで39勝59敗、防御率4.43を記録。メジャー昇格を果たすことはできず、2018年から日本ハムでプレーしており、昨年は6勝をマークした。

    C-Rod
    カルロス・ロドリゲスは内野のユーティリティとして1991年にヤンキース、1994~95年にレッドソックスでプレー。1994年は自己最多の57試合に出場し、打率.287、OPS.726をマークした。

    D-Rod
    殿堂入り捕手のイバン・ロドリゲスの息子として知られるデレック・ロドリゲス(ジャイアンツ)は、メジャーデビューした2018年に6勝4敗、防御率2.81の好成績をマーク。昨年は6勝11敗、防御率5.64に終わった。

    E-Rod
    エドゥアルド・ロドリゲス(レッドソックス)は昨年、自己最多の19勝をマーク。トミー・ジョン手術を受けたクリス・セールに代わるエース左腕として今年も活躍が期待される。

    F-Rod
    フェリックス・ロドリゲスは2000年代前半にジャイアンツの中継ぎエースとして活躍。2001年には自己最多の80試合に登板して9勝1敗、32ホールド、防御率1.68の好成績をマークした。

    G-Rod
    ギレルモ・ロドリゲスは2007年にメジャーデビューを果たし、ジャイアンツで39試合に出場して打率.253、1本塁打、OPS.683を記録。2009年にはオリオールズで7試合に出場した。

    H-Rod
    ヘンリー・ロドリゲスは1990年代に左の大砲として活躍。エクスポズ時代の1996年にはメジャー最多の160三振を喫したものの、自己最多の36本塁打、103打点をマークしてオールスター・ゲームに選出された。

    I-Rod
    真っ先に思い浮かぶのは殿堂入りの名捕手であるイバン・ロドリゲス。レンジャーズとヤンキースで本家「A-Rod」とチームメイトになった。1999年MVP、シルバースラッガー賞7度、ゴールドグラブ賞13度など輝かしい実績を誇り、2017年にアメリカ野球殿堂入り。

    J-Rod
    ジョエリー・ロドリゲスは昨年、中日ドラゴンズで64試合に登板して41ホールド、防御率1.64の好成績を残し、2年550万ドルでレンジャーズと契約。メジャー通算では38試合に登板して防御率5.40。

    K-Rod
    イニシャルはKではないものの、相手打者から次々に三振を奪うことから「K-Rod」の愛称で親しまれたフランシスコ・ロドリゲスを選ばざるを得ない。2008年に歴代最多の62セーブを記録し、歴代4位となる通算437セーブをマーク。先日、メジャー復帰を目指していることが報じられた。

    L-Rod
    ルイス・ロドリゲスは2000年代後半にツインズやパドレスで内野のユーティリティとして活躍。2005年から2009年まで平均73試合に出場し、少なくとも内野の3ポジション(二塁・三塁・遊撃)を守った。

    M-Rod
    マニー・ロドリゲスは2018年のドラフトでメッツから10巡目指名を受けてプロ入り。昨年はA+級で114試合に出場し、打率.242、1本塁打、14盗塁、OPS.627をマークした。

    N-Rod
    ネリオ・ロドリゲスは1990年代後半から2000年代前半にかけてメジャーで5年間プレーし、通算32試合に登板して4勝を記録。2003年には近鉄で7試合に登板したが、3勝2敗、防御率6.61に終わった。

    O-Rod
    オマー・ロドリゲスは2017年8月にロイヤルズと契約。昨年はドミニカ共和国のサマー・リーグで52試合に出場し、打率.272、2本塁打、17打点、OPS.737をマークした。

    P-Rod
    パコ・ロドリゲスはメジャー2年目の2013年にドジャースで76試合に登板し、防御率2.32の好成績をマーク。その後は故障に泣いた。本名は「スティーブン・フランシス・ロドリゲス」。

    Q-Rod
    「Q Rodriguez」で検索した結果、イミー・クエイポ・ロドリゲスのみが該当。キューバに属する「青年の島」出身の選手で、2010年のドラフトでドジャースから27巡目指名を受けてプロ入り。2010~11年にルーキー級で合計32試合に登板した。

    R-Rod
    リッチ・ロドリゲスはリリーフ左腕として8球団で13シーズンにわたってプレー。60試合以上に登板したシーズンが6度あり、ジャイアンツ時代の1997年には自己最多の71試合に登板した。

    S-Rod
    ショーン・ロドリゲスは2016年にパイレーツで140試合に出場して打率.270、18本塁打、OPS.859をマークしたが、故障などの影響によりその後は低迷。現在はマーリンズとマイナー契約を結んでいる。

    T-Rod
    トニー・ロドリゲスは1996年にメジャーデビューを果たし、レッドソックスで27試合に出場して打率.239を記録。1998年以降は独立リーグや台湾球界などでもプレーし、2005年まで現役を続けた。

    U-Rod
    イニシャルがUの選手のうち、マイナーでの出場数が最も多いウリセス・ロドリゲスを選出。1984~85年にツインズのマイナーでプレーし、通算89試合に出場して4本塁打を放った。

    V-Rod
    ビクトル・ロドリゲスは1984年にオリオールズで11試合、1989年にツインズで6試合に出場。出場機会は少なかったが、メジャー通算28打数12安打で打率.429、OPS1.036をマークした。

    W-Rod
    ワンディ・ロドリゲスは2000年代後半から2010年代前半にかけてアストロズなどで活躍し、5度の2ケタ勝利を含む通算97勝をマーク。2009年には自己最多の14勝を挙げた。

    X-Rod
    「X Rodriguez」で検索した結果、プロ経験者ではホゼ・X・ロドリゲスのみが該当。2006年にホワイトソックスのマイナーで53試合に出場した。アマチュア選手では、2016~17年にノースカロライナ州のファイファー大でゼイビアー・ロドリゲスという選手がプレーしていた形跡がある。

    Y-Rod
    ヨーマン・ロドリゲスは2014年にメジャーデビューを果たし、レッズで11試合に出場。メジャー経験はこの1年限りで、近年は母国ベネズエラのウィンター・リーグなどでプレーを続けている。

    Z-Rod
    「Z Rodriguez」で検索した結果、ザクリー・ロドリゲスのみが該当したが、残念ながらプロ経験者ではない。2017年にコネチカット州のサザン・コネチカット州立大でプレーしていた形跡がある。

  • 北米独立リーグは現地7月3日開幕へ 観客は25~33%程度に制限

    2020.6.13 11:50 Saturday

     AP通信によると、メジャーリーグとマイナーリーグが完全にシャットダウンされている一方で、北米の独立リーグは観客の収容人数に制限をかけたうえで現地時間7月3日(日本時間7月4日)にシーズンを開幕する方針を固めたようだ。

     北米の独立リーグの1つであるアメリカン・アソシエーションは、アメリカとカナダの各地に本拠地を置く12球団で構成されているが、このうち6球団で2020年シーズンを開始することを決めた。

     ミネソタ州のセントポール・セインツとサウスダコタ州のスーフォールズ・カナリーズはスーフォールズ・スタジアム、カナダ・マニトバ州のウィニペグ・ゴールドアイズとノースダコタ州のファーゴ・ムーアヘッド・レッドホークスはニューマン・アウトドア・フィールド、イリノイ州のシカゴ・ドッグスとウィスコンシン州のミルウォーキー・ミルクメンはボールパーク・コモンズでホームゲームを開催する。残りの6球団は2020年シーズンは営業しないという。

     ホームチームとして試合を開催する球団は、球場のキャパシティのおよそ25~33%にあたるチケットを販売することが可能となっており、現地時間9月10日まで60試合制でシーズンが行われる。6球団のうち上位2球団が優勝決定シリーズに進出し、3勝先取の最大5試合制で優勝チームを決定する。

     試合は原則として前述の3つの球場で行われるが、政府の規制緩和が進めば、それぞれの球団の本拠地球場で試合を開催できる可能性もある。シーズン開幕に向けたトレーニングは現地時間6月25日に開始され、およそ1週間のトレーニング期間を経て、いよいよアメリカに「ベースボール」が戻ってくる。

     シーズンに参加しない6球団に所属する選手については、ドラフトのプロセスを経て、シーズンに参加する6球団に分配されることになっている。なお、前述の3つの球場は、各州の規制緩和によって一部の観客を入れることが許可されているため、メイン会場として選択されたようだ。

  • MLB機構が選手会に新たな提案 返答期限は現地時間14日

    2020.6.13 11:00 Saturday

     ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ機構は2020年のシーズン開催について、メジャーリーグ選手会に対して新たな提案を行ったようだ。今回の提案には72試合制でのシーズン開催、最大80%の日割り給与などが盛り込まれているが、選手会は依然として100%の日割り給与を求めていると見られる。機構側は選手会に対して現地時間6月14日(日本時間15日)までの返答を求めている。

     日本時間6月13日に機構側が選手会に対して提案した内容は、72試合制でシーズンを開催し、日割り給与の70%を保証するというものだ。ポストシーズンが無事に開催された場合、さらに10%が増額され、選手会は日割り給与の80%を得ることができる。さらに、ポストシーズン出場枠を10球団から16球団へ拡大することにより、ポストシーズン出場チームには追加で5000万ドルが支払われ、選手会がトータルで得る金額は本来の83%に相当するという。

     また、今回の提案には、クオリファイング・オファーの制度を有効にするか無効にするかの選択権を選手会に与える、ロースター枠をシーズン最初の2週間は30人、次の2週間は28人に拡大する(本来は26人)といった項目も含まれている。

     選手会が要求する「100%の日割り給与」は依然として達成されていないものの、前回の提案と比較すると、保証される金額も、ポストシーズン開催時に得られる最大の金額も増額されており、少なくとも機構側は選手会に譲歩する姿勢を見せている。

     パッサンによると、機構側が今回提案した金額は、100%の日割り給与を支払う場合の50試合分(ポストシーズン開催時の増額分も含めると62試合分)に相当するという。交渉が合意に至らず、ロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量で試合数を決定してシーズンを開幕する場合、やはり50試合前後での開催が現実的と言えそうだ。

     機構側は7月中旬に開幕することを想定しているが、そのためには数日以内に交渉が合意に達することが必要であり、残された時間は多くない。さらに交渉が長引くようであれば、「8月開幕のシーズン50試合制」が現実味を帯び始めるだろう。

  • ドラフト終了 クルーズは親子3世代のメジャーリーガーを目指す

    2020.6.12 12:45 Friday

     日本時間6月12日、ドラフト2日目が行われ、全体38位のディロン・ディングラー捕手(タイガース)から全体160位のシェイ・ウィットコーム遊撃手(アストロズ)まで合計123人の選手が指名を受けた。なお、各球団はドラフトから漏れた選手たちを日本時間8月2日までの期間に最大2万ドルの契約金で獲得することが可能となっている(人数制限なし)。

     「MLB Pipeline」が公開しているドラフト候補ランキングの上位選手では、12位のジャレッド・ケリー投手がホワイトソックス2巡目(全体47位)、23位のコール・ウィルコックス投手がパドレス3巡目(全体80位)、24位のディングラーがタイガース2巡目(全体38位)、29位のクリス・マクマーン投手がロッキーズ2巡目(全体46位)、30位のケーシー・マーティン遊撃手がフィリーズ3巡目(全体87位)で指名を受けた。

     また、タイガースは3巡目(全体73位)でライス大のトレイ・クルーズ遊撃手を指名。クルーズの父はブルージェイズなどで12年間プレーし、通算204本塁打を放ったホゼ・クルーズJr.であり、祖父のホゼ・クルーズもアストロズなどで19年間プレーして通算2251安打を記録した名選手だった。

     1947年生まれのホゼは、1951年生まれのトミー、1953年生まれのヘクターとともに「クルーズ3兄弟」として知られている。1973年には3人全員がカージナルスに在籍し、3月のオープン戦ではトミーが「1番・ライト」、ヘクターが「2番・レフト」、ホゼが「3番・センター」でスタメン出場し、外野の3ポジションと打線の1~3番を3兄弟で占めた。トミーは1980~1985年に日本ハムでプレーして通算120本塁打を記録。ヘクターも1983年に巨人でプレーし、58試合で4本塁打を放った。

     祖父や父はいずれも外野手として活躍したが、ライス大で遊撃手としてプレーしたトレイは二塁転向が予想されている。ベル一家、ブーン一家、コールマン一家、ヘアーストン一家に続く「親子3世代」のメジャーリーガーが誕生するか注目だ(タイガースのマイナーにはロジャー・クレメンスの息子コディも在籍している)。

  • カブスが203センチ&105マイルの大型左腕・リトルを4巡目で指名

    2020.6.12 11:30 Friday

     日本時間6月12日、現地ではドラフト2日目が行われており、カブスは4巡目(全体117位)でサン・ジャシント短大のルーク・リトル投手を指名した。リトルは今年5月にSNSで105マイルの剛速球を投げている映像を投稿し、「今回のドラフトで最速のスピードを誇る左腕」として注目を集めていた。

     最速105マイル(約169キロ)というスピードばかりが注目されるリトルだが、6フィート8インチ(約203センチ)という高身長も魅力の1つである。昨年メジャーでプレーした選手のうち、身長6フィート8インチ以上は5人だけ。最高身長はブラッド・ウィーク(カブス)の6フィート9インチ(約206センチ)だった。

     大型左腕のリトルについて「MLB Pipeline」は「長いイニングを投げる登板では、速球のスピードは93~96マイル。短いイニングの登板では100マイルに到達することができ、2020年のドラフト候補の左腕のなかで最高球速はトップ」と紹介している。

     ドラフト中継のなかで、メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスはリトルについて「将来的にはブルペンで使われることになるだろう。メカニクスや第2の球種を磨く必要がある」と評価した。さらに、近年のカブスがウィークやローワン・ウィックといった大型リリーバーの育成に成功していることを付け加え、リトルの成長にも期待を寄せている。

     6フィート10インチ(約208センチ)の高身長を誇り、通算303勝、4875奪三振、サイ・ヤング賞5回という圧倒的な実績を残して2015年にアメリカ野球殿堂入りを果たしたランディ・ジョンソンは「ビッグ・ユニット」という愛称で親しまれた。リトルが順調に成長してメジャーの舞台で活躍したときには、偉大な左腕の愛称をもじって「リトル・ユニット」という愛称で呼ばれることになるかもしれない(カブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンは記事のタイトルに「リトル・ユニット」という表現を用いている)。

  • 5巡目指名も侮れない! 5巡目指名からスターとなった選手たち

    2020.6.12 10:50 Friday

     今年のドラフトは新型コロナウイルスの影響によって例年の40巡から5巡へと大幅に規模が縮小された。今年のドラフトにおける「最下位指名」となる5巡目だが、決して侮ることはできない。過去のドラフトを遡ってみると、5巡目指名で入団した選手のなかから殿堂入り選手やMVP受賞者など、多くのスター選手が誕生しているのだ。

     5巡目指名からの最大の出世頭は、通算808盗塁のティム・レインズ(1977年エクスポズ5巡目)だろう。メジャー定着を果たした1981年から6年連続で70盗塁以上をマークし、そのうち最初の4年間は盗塁王のタイトルを獲得。43歳まで現役を続け、2017年にアメリカ野球殿堂入りを果たした。

     優勝請負人として3チームでワールドシリーズ制覇を経験し、通算254勝を挙げて2018年に殿堂入りを果たしたジャック・モリスは1976年にタイガースから5巡目指名を受けてプロ入り。タイガースはその前年の1975年にも通算2369安打を放った名遊撃手ルー・ウィテカーを5巡目で指名している。

     他にも通算385本塁打のドワイト・エバンス(1969年レッドソックス5巡目)、通算176勝のデーブ・スティーブ(1978年ブルージェイズ5巡目)、通算424セーブのジョン・フランコ(1981年ドジャース5巡目)、2006年MVPのライアン・ハワード(2001年フィリーズ5巡目)、1996年サイ・ヤング賞のパット・ヘントゲン(1986年ブルージェイズ5巡目)などがいる。

     現役選手では、2018年MVPのムーキー・ベッツ(2011年レッドソックス5巡目・現ドジャース)が最大のスター選手だ。2015年サイ・ヤング賞のジェイク・アリエタ(2007年オリオールズ5巡目・現フィリーズ)、2年連続35本塁打のマックス・マンシー(2012年アスレチックス5巡目・現ドジャース)、本塁打王2度のクリス・デービス(2006年レンジャーズ5巡目・現オリオールズ)らも5巡目からの出世組。タイラー・グラスノー(2011年パイレーツ5巡目・現レイズ)、キャバン・ビジオ(2016年ブルージェイズ5巡目)といったスター候補生たちの成長にも期待したい。

  • ドラフト1日目が終了 全体1位指名は強打のトーケルソン

    2020.6.11 11:50 Thursday

     日本時間6月11日、2日間にわたるドラフトの1日目が行われ、1巡目で29人、戦力均衡ラウンドAで8人、合計37人の選手が指名された。全体1位指名権を持つタイガースは、アリゾナ州立大の強打の一塁手、スペンサー・トーケルソンを指名。2巡目から5巡目までの指名は明日、日本時間6月12日に行われ、全体38位から160位まで合計123人の選手が指名される予定となっている。

     タイガースは大方の予想通り、トーケルソンを全体1位で指名した。高校時代にドラフトで指名されず、大学生としてドラフト全体1位で指名されたのは1972年のデーブ・ロバーツ以来のこと。「右打ちの一塁手として史上初の全体1位指名」となるか注目されていたが、アナウンスされたポジションは三塁だった。

     オリオールズは全体2位でアーカンソー大のヘストン・ケアスタッド外野手を指名し、多くの関係者を驚かせた。各メディアのモックドラフト(指名予想)では、バンダービルト大のオースティン・マーティン遊撃手を指名することが確実視されていた。

     全体3位の指名権を持つマーリンズは、各メディアのモックドラフトでテキサスA&M大のエイサ・レイシー投手を指名することを予想されていたが、ミネソタ大のマックス・マイヤー投手を選択。今年のドラフトは波乱に満ちたスタートとなった。

     全体4位以降は、レイシー(ロイヤルズ)、マーティン(ブルージェイズ)、ジョージア大のエマーソン・ハンコック投手(マリナーズ)、ニューメキシコ州立大のニック・ゴンザレス遊撃手(パイレーツ)と順当な指名が続き、時折サプライズ指名も交えながら、全体37位までの指名が終了。ドラフト1日目の結果は以下のようになった。

    1巡目(順位は全体)

    1位:タイガース
    スペンサー・トーケルソン三塁手(アリゾナ州立大)

    2位:オリオールズ
    ヘストン・ケアスタッド外野手(アーカンソー大)

    3位:マーリンズ
    マックス・マイヤー投手(ミネソタ大)

    4位:ロイヤルズ
    エイサ・レイシー投手(テキサスA&M大)

    5位:ブルージェイズ
    オースティン・マーティン遊撃手(バンダービルト大)

    6位:マリナーズ
    エマーソン・ハンコック投手(ジョージア大)

    7位:パイレーツ
    ニック・ゴンザレス遊撃手(ニューメキシコ州立大)

    8位:パドレス
    ロバート・ハッセル三世外野手(インディペンデンス高)

    9位:ロッキーズ
    ザック・ビーン外野手(スプルース・クリーク高)

    10位:エンゼルス
    リード・デトマーズ投手(ルイビル大)

    11位:ホワイトソックス
    ギャレット・クローシュ投手(テネシー大)

    12位:レッズ
    オースティン・ヘンドリック外野手(ウエスト・アレゲニー高)

    13位:ジャイアンツ
    パトリック・ベイリー捕手(ノースカロライナ州立大)

    14位:レンジャーズ
    ジョーダン・フォスキュー二塁手(ミシシッピ州立大)

    15位:フィリーズ
    ミック・エイベル投手(ジェズイト高)

    16位:カブス
    エド・ハワード遊撃手(マウント・カーメル高)

    17位:レッドソックス
    ニック・ヨーク二塁手(アーチビショップ・ミッティ高)

    18位:ダイヤモンドバックス
    ブライス・ジャービス投手(デューク大)

    19位:メッツ
    ピート・クロウ=アームストロング外野手(ハーバード・ウエストレイク高)

    20位:ブリュワーズ
    ギャレット・ミッチェル外野手(カリフォルニア大ロサンゼルス校)

    21位:カージナルス
    ジョーダン・ウォーカー三塁手(ディケイター高)

    22位:ナショナルズ
    ケイド・キャバリ投手(オクラホマ大)

    23位:インディアンス
    カーソン・タッカー遊撃手(マウンテン・ポインテ高)

    24位:レイズ
    ニック・ビツコ投手(セントラル・バックス・イースト高)

    25位:ブレーブス
    ジャレッド・シュスター投手(ウェイク・フォレスト大)

    26位:アスレチックス
    タイラー・ソダーストロム捕手(ターロック高)

    27位:ツインズ
    アーロン・サバト一塁手(ノースカロライナ大)

    28位:ヤンキース
    オースティン・ウェルズ捕手(アリゾナ大)

    29位:ドジャース
    ボビー・ミラー投手(ルイビル大)

    戦力均衡ラウンドA

    30位:オリオールズ
    ジョーダン・ウエストバーグ遊撃手(ミシシッピ州立大)

    31位:パイレーツ
    カルメン・マジンスキー投手(サウスカロライナ大)

    32位:ロイヤルズ
    ニック・ロフティン遊撃手(ベイラー大)

    33位:ダイヤモンドバックス
    スレイド・セッコーニ投手(マイアミ大)

    34位:パドレス
    ジャスティン・ラング投手(リャノ高)

    35位:ロッキーズ
    ドリュー・ロモ捕手(ザ・ウッドランズ高)

    36位:インディアンス
    タナー・バーンズ投手(オーバーン大)

    37位:レイズ
    アリカ・ウィリアムス遊撃手(アリゾナ州立大)

  • コミッショナーがシーズン開催に自信 「100%開催される」

    2020.6.11 10:30 Thursday

     ESPNのアルデン・ゴンザレスによると、メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは、2020年シーズンが開催されることを確信しているようだ。シーズン開催のためには、現在行われているメジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の交渉が合意に達する必要があるが、数週間にわたる交渉を経て、まだ両者間の合意は成立していない。しかし、マンフレッドは「2020年シーズンは100%開催される」と発言している。

     マンフレッドによると、メジャーリーグ機構は選手会からの「完全な日割り給与でのシーズン89試合制」という提案に対し、速やかに対案を提示する予定だという。両者間の大きな溝を生む原因となっているサラリー面の問題について、選手会の意向を受け、大きな動きがあることを示唆した。ただし、100%の日割り給与を支払うのは困難であること、シーズン89試合制が現実的でないことなどについても言及しており、どこまで選手会に譲歩するかは不透明だ。

     選手会は依然として3月時点での合意を盾に取り、試合数に応じた100%の日割り給与を求めている。一方、メジャーリーグ機構は無観客でのシーズン開幕が濃厚となっていることを受け、選手会がサラリー面で譲歩することを望んでいる。これまでの交渉のなかでは、両者とも譲歩する姿勢をほとんど見せていない。

     3月時点での合意によると、両者が合意できなかった場合、マンフレッドは選手会に100%の日割り給与を保証したうえで、任意の試合数でシーズンを開催することができる。マンフレッドは「そうする必要がある場合、その権利を行使することになるだろう」と語っている。また、この場合はシーズン48試合制での開催になる可能性が高いことが報じられている。

     しかし、マンフレッドの権限でシーズン開催を強行した場合、選手会から大きな反発があることは間違いない。その場合、現在の労使協定は2021年シーズン終了後に失効するため、新たな労使協定の交渉にも悪影響を及ぼすことになりそうだ。

  • 全体1位はトーケルソンかマーティンか タイガースの決断に注目

    2020.6.10 12:25 Wednesday

     今年のドラフトは日本時間6月11日から2日間にわたって行われる。全体1位指名権を持つタイガースのアル・アビラGMは、ドラフト前日に電話でのメディア対応を行わず、全体1位で指名する予定の選手を明らかにしなかった。投手に多くの有望株を抱えるタイガースは、全体1位で野手を指名することが有力視されており、候補はスペンサー・トーケルソン一塁手(アリゾナ州立大)とオースティン・マーティン外野手兼三塁手(バンダービルト大)の2人に絞られたと見られている。

     アビラは「我々が誰を指名するか教えることはできない」と語り、候補を1人に絞ったのか、複数の候補をチェックしているのか、といったことについても明らかにしなかった。「ドラフト当日までのあいだにいろんなことが起こり得る。当日になっても、指名は午後7時(現地時間)なのだから、丸1日の時間がある。ドラフト当日に何かが起こり、我々の考え方が変わる可能性もある。先走って『この選手を指名するよ』と教えることはできない。だからこそ、モックドラフトという文化があるのだろう」と指名候補への言及を避けた。

     専門家によるモックドラフト(指名予想)では、ほぼ満場一致でタイガースがトーケルソンを指名することが予想されている。しかし、タイガースのスカウト部長であるスコット・プレイスは「多くのモックドラフトは一方的な視点からの予想に過ぎない。何人もの優れた選手がいるのだから、指名する選手を決めるのはモックドラフトに書かれているほど簡単ではない」と語っている。

     とはいえ、ケーシー・マイズ、マット・マニング、タリク・スクーバルなど多くの有望な投手を抱えている以上、タイガースの狙いが野手であることは間違いない。なかでも、トーケルソンは2023年まで契約を残すミゲル・カブレラの後継者として理想的な存在だ。モックドラフトのほとんどがトーケルソンの全体1位指名を予想しているのは、こうしたタイガースのチーム事情を考慮した結果だろう。

     今年のドラフトは、日本時間6月11日午前8時から1日目の指名(全体37位まで)が行われ、2日目の指名(2巡目から5巡目まで)は日本時間6月12日午前6時にスタートする。全体1位はトーケルソンかマーティンか。タイガースの決断に注目だ。

  • 選手会が89試合制提案も機構側は難色 シーズン開幕の行方は?

    2020.6.10 11:35 Wednesday

     ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ選手会は日本時間6月10日、メジャーリーグ機構に対して89試合制でのシーズン開催、完全な日割り給与、ポストシーズン出場枠の拡大などを提案した。選手会は当初、114試合制でのシーズン開催を要求しており、試合数を減らすことで機構側へ歩み寄る姿勢を示した形。しかし、機構側は本来のレギュラーシーズン最終日である日本時間9月28日以降にレギュラーシーズンの試合を開催することに前向きではなく、交渉が合意に達する可能性は低いと見られている。

     ESPNのカール・ラベックによると、機構側は「選手たちの健康面を考慮すると、レギュラーシーズンを9月27日(現地時間)以降まで引き延ばすことは起こりえない。60~70試合でのシーズン開催の可能性は残されているが、サラリー面の問題が依然として解決していない」と話しているという。機構側は日本時間6月9日、76試合制でのシーズン開催と日割り給与の最大75%を支払うことを選手会へ提案していた。

     ESPNのジェシー・ロジャースによると、今回の選手会の提案は日本時間7月11日から10月12日までのシーズン89試合制。2020年と2021年のポストシーズン出場枠を16チーム(各リーグ8チーム)に拡大することも盛り込まれている。

     また、ポストシーズンを無観客で開催する場合、選手会へ支払われる分配金は最低5000万ドルとしている。これは機構側が選手会へ提案した内容と同じ金額だ。

     「ハイリスク」の選手の扱いについては、選手会は選手自身が「ハイリスク」の場合だけでなく、「ハイリスク」の家族と一緒に暮らしている選手がプレーしないことを選択した場合にもサラリーとサービスタイムを保証することを求めている。一方、機構側は選手自身が「ハイリスク」の場合のみに限定したい意向だ。

     選手会はさらに、レギュラーシーズンとポストシーズンの両方で試合中継の機能拡大に協力する姿勢を示している。これは試合中のマイク装着など、無観客開催のなかでファンを楽しませる試みが想定される。

     この2日間で機構側と選手会の双方が「譲歩」の姿勢を示したものの、依然として両者間には大きな溝がある。もし両者が合意できなければ、最終的にはロブ・マンフレッド・コミッショナーの裁量でスケジュールを決定できるため、関係者のあいだで噂されている「完全な日割り給与での48試合制」が現実味を帯びてくるかもしれない。

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