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  • スタントンが止まらない 4試合連発でゲーリッグ&レジーに並ぶ

    2020.10.7 10:45 Wednesday

     ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)の勢いが止まらない。日本時間10月7日、レイズとの地区シリーズ第2戦(ペトコ・パーク)に「5番・指名打者」で先発出場しているスタントンは、最初の2打席で2号ソロと3号3ランを連発。ワイルドカード・シリーズから4試合連発となり、ポストシーズンでの4試合連続アーチはルー・ゲーリッグ(1928~32年)とレジー・ジャクソン(1977~78年)に並ぶ球団史上3人目の快挙となった。

     ゲーリッグとジャクソンは複数年のポストシーズンに跨って4試合連続アーチを達成しているため、単年のポストシーズンに限ればスタントンが球団史上初となる。第2打席の3号3ランは飛距離458フィート(約139.6メートル)、初速118.3マイル(約190.4キロ)を計測。「Statcast」による計測が開始された2015年以降、ポストシーズンで「最速」の本塁打となった。

     また、単年のポストシーズンで最初の試合から4試合連続アーチを記録したのはジェフリー・レナード(1987年)とフアン・ゴンザレス(1996年)に次いで史上3人目。もし明日の第3戦でも本塁打を放てば初の快挙となる。なお、単年のポストシーズンの最初の4試合で5本塁打を放ったのはゴンザレスとスタントンの2人だけである。

     スタントンは今年のポストシーズンで記録した5本のヒットがすべて本塁打。試合は4回終了時点でレイズが1点リードの接戦となっており、スタントンのバットが試合の流れを変えることになるかもしれない。

  • 勝率5割未満からの「下剋上」へ アストロズが2連勝

    2020.10.7 08:35 Wednesday

    【アストロズ5-2アスレチックス】@ドジャー・スタジアム

     9月に10勝17敗と失速し、勝率5割未満(29勝31敗)でレギュラーシーズンを終えたアストロズだったが、ツインズとのワイルドカード・シリーズを2連勝で突破し、アスレチックスとの地区シリーズも白星スタート。第2戦もジョージ・スプリンガーが2本塁打を放つなど一発攻勢でアスレチックスを破り、4年連続となるリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

     フランベル・バルデス(アストロズ)とショーン・マネイア(アスレチックス)の両左腕の投げ合いでスタートした一戦は、アスレチックスが2回裏にクリス・デービスの2試合連発となる2号ソロで先制。しかし、アストロズは3回表にジョージ・スプリンガーの1号2ランですぐさま逆転に成功し、4回表には一死一・三塁からカルロス・コレアの内野ゴロの間に1点を追加した。

     バルデスが4回裏先頭のチャド・ピンダーに1号ソロを浴び、1点差に詰め寄られたアストロズだったが、5回表一死からマーティン・マルドナードが1号ソロ。さらに、スプリンガーにも二者連発となる2号ソロが飛び出し、リードを3点に広げた。スプリンガーはこれがポストシーズン通算17本目のアーチとなり、歴代7位タイに浮上。現役ではエンゼルスのアルバート・プーホルス(19本)に次ぐ本数となっている。

     アストロズ先発のバルデスは、4回までに2本のソロアーチで2点を失ったが、5回以降は3イニング連続で三者凡退。アストロズ打線は5回表の二者連続アーチ以降ヒットを打つことができなかったが、8回裏を2番手のエノーリ・パレイデス、9回裏を3番手のライアン・プレスリーが無失点に抑え、5対2で逃げ切った。

     バルデスが勝利投手(1勝0敗)、マネイアが敗戦投手(0勝1敗)となり、最後を締めくくったプレスリーは1セーブ目を記録。レギュラーシーズンではアスレチックスに3勝7敗と負け越したアストロズだが、地区シリーズ突破に王手をかけ、「下剋上」達成にまた一歩前進した。

  • ヤンキース 第2戦の先発・ガルシアは正しい選択なのか

    2020.10.7 07:30 Wednesday

     ヤンキースは日本時間10月7日に行われるレイズとの地区シリーズ第2戦に新人右腕のデイビー・ガルシアを先発させる。これはポストシーズンでは球団史上最年少の先発登板となる。アーロン・ブーン監督は田中将大ではなく、J・A・ハップやジョーダン・モンゴメリーでもなく、21歳の新人右腕に第2戦のマウンドを任せることを選択したわけだが、いったい指揮官の狙いはどこにあるのだろうか。

     第2戦にガルシア、第3戦に田中を先発させるという決断は、第1戦の試合開始前に行われた。つまり、ブーンはガルシアを第2戦に先発させることを決めた段階で、第1戦の勝敗はわからない状態だった。第1戦の勝敗にかかわらず、第2戦にガルシア、第3戦に田中を先発させるのがベストであると考えたわけだ。

     第1戦の先発を務めたゲリット・コールには、ある程度長いイニングを投げることを期待できるため、第1戦からリリーバーを大量に投入するような展開になる可能性は低い。これは早期ノックアウトがめったにない田中にも同じことが言える。よって、第1戦をコール、第3戦を田中に任せることで第2戦はブルペンをフル稼働させることができ、勢いのある新人右腕で「行けるところまで行く」という戦略は理解できる。

     また、最初の2試合がどのような結果になったとしても、第3戦は非常に重要な試合となる。2連勝で第3戦を迎えればシリーズ突破のかかる試合となるし、2連敗で第3戦を迎えれば生き残りをかけた試合となる。1勝1敗で第3戦を迎えた場合、第3戦に勝利すれば優位に立てる。よって、指揮官にとって「2番目に信頼できる先発投手」である田中に第3戦を任せるという判断は妥当と言える。

     それ以外では、ガルシアがまだ一度もレイズ戦で登板していないというところに指揮官の狙いがあるのかもしれない。今回のポストシーズンでは、ブレーブスの新人右腕イアン・アンダーソンが初対戦のレッズを相手に6回2安打無失点の好投。マーリンズの新人右腕シクスト・サンチェスも初対戦のカブスを相手に5イニングを4安打無失点に抑えた。まだ十分にデータが揃っていない状況のなかで、新人右腕の勢いに賭けた部分もあるのだろう。

     さらに、相手チームの先発投手に合わせた打線を組むことで知られるレイズの戦術を逆手に取った部分もあるのかもしれない。先発が右腕のガルシアであれば、レイズは左打者を多く並べた打線を組むはずだ(すでに発表されているスタメンでは9人中5人が左打者)。たとえば、ガルシアで行けるところまで行き、2番手として左腕のハップないしモンゴメリーを投入すれば、左打者のところで右打者が代打に起用される可能性が高い。すると、試合後半に投げるであろうアダム・オッタビーノやチャド・グリーンといったリリーフ右腕にとっては追い風となる。

     専門家のあいだでも様々な議論が行われているが、ポストシーズンは結果が全て。大舞台で21歳のガルシアがどんなピッチングを見せるか注目だ。

  • ブレーブスが白星発進 7回裏に打線爆発で一挙6得点

    2020.10.7 06:25 Wednesday

    【マーリンズ5-9ブレーブス】@ミニッツメイド・パーク

     ワイルドカード・シリーズをともにスイープで突破したブレーブスとマーリンズによる同地区対決となった地区シリーズ第1戦は、1点ビハインドで迎えた7回裏に打線が爆発して一挙6得点のビッグイニングを作ったブレーブスが9対5で逆転勝利。2001年以来19年ぶりとなるリーグ優勝決定シリーズ進出に向けて幸先の良いスタートを切った。

     1回裏にロナルド・アクーニャJr.の1号先頭打者アーチで先制したブレーブスだったが、先発のマックス・フリードがまさかの4失点。2回表にミゲル・ロハスの1号ソロで同点に追い付かれ、3回表には一死一・三塁のピンチを招いてギャレット・クーパーの2点タイムリー二塁打とブライアン・アンダーソンのタイムリーで3点を勝ち越された。

     ブレーブスは3回裏二死一塁からマーセル・オズーナとトラビス・ダーノウが二者連続でタイムリー二塁打を放ち、1点差に追い上げたものの、その後はマーリンズ先発のサンディ・アルカンタラから得点を奪えず。試合はマーリンズが4対3と1点をリードして終盤に突入した。

     7回裏、ブレーブスは先頭からの連打で無死一・二塁のチャンスを作り、マーリンズは先発のアルカンタラから2番手のイミー・ガルシアにスイッチ。一死後、ブレーブスはオズーナのタイムリーで同点とし、続くダーノウがセンターへ1号勝ち越し3ランを放ってついに試合をひっくり返した。さらに3番手のジェームス・ホイトからダンズビー・スワンソンが1号2ラン。ブレーブスの強力打線が爆発し、一挙6得点のビッグイニングとなった。

     マーリンズは8回表二死一・二塁から代打マット・ジョイスのタイムリーで1点を返したが、9回表をブレーブス6番手のマーク・マランソンが三者凡退に抑えて試合終了。ブレーブスが9対5で初戦を制した。勝利投手はブレーブス4番手のウィル・スミス(1勝0敗)。アルカンタラは力投むなしく敗戦投手(0勝1敗)となった。

  • ナ・リーグも地区シリーズ開幕 クレビンジャーが第1戦先発へ

    2020.10.7 05:30 Wednesday

     アメリカン・リーグに続いてナショナル・リーグの地区シリーズが日本時間10月7日に開幕し、それに伴って4球団のロースターが発表された。ディネルソン・ラメット、マイク・クレビンジャーの先発二枚看板の動向が注目されたパドレスは、クレビンジャーがロースターに復帰。ドジャースとの地区シリーズ第1戦に先発することが決定した。一方、今季リーグ3位の防御率2.09をマークしたラメットは、ワイルドカード・シリーズに続いて地区シリーズでもロースターを外れた。4球団のロースターは以下の通り。

    ブレーブス

    ◆投手(15人)
    アンダーソン、デイトン、フリード、グリーン、マーティン、マツェック、マランソン、ミンター、オデイ、スミス、トムリン、ウェブ、ウィルソン、ライト、イノア

    ◆捕手(2人)
    ダーノウ、フラワーズ

    ◆内野手(6人)
    アルビーズ、カルバーソン、フリーマン、ライリー、サンドバル、スワンソン

    ◆外野手(5人)
    アクーニャ、デュバル、マーケイキス、オズーナ、パチェ

    マーリンズ

    ◆投手(14人)
    アルカンタラ、サンチェス、ロペス、ロジャース、カスターノ、キンツラー、ギャレット、ガルシア、ボックスバーガー、ホイト、ブライアー、スタネック、ナイダート、ビンセント

    ◆捕手(2人)
    ウォラック、アルファロ

    ◆内野手(7人)
    アギラー、バーティ、アンダーソン、ロハス、クーパー、チザム、ロドリゲス

    ◆外野手(5人)
    ディッカーソン、ジョイス、ブリンソン、ハリソン、シエラ

    ドジャース

    ◆投手(14人)
    バイエズ、ビューラー、フローロ、ゴンソリン、ゴンザレス、グラテロル、ジャンセン、ケリー、カーショウ、コラレック、メイ、マギー、トライネン、ウリアス

    ◆捕手(2人)
    バーンズ、スミス

    ◆内野手(6人)
    ビーティ、ヘルナンデス、ラックス、マンシー、シーガー、ターナー

    ◆外野手(6人)
    ベリンジャー、ベッツ、ゴア、ピーダーソン、ポロック、テイラー

    パドレス

    ◆投手(15人)
    アダムス、クレビンジャー、デービース、ジョンソン、パダック、パガーン、パティーニョ、リチャーズ、ローゼンタール、スタメン、ヒル、モレホン、ポメランツ、ストラーム、ウェザース

    ◆捕手(3人)
    キャンプサーノ、カストロ、ノラ

    ◆内野手(5人)
    クロネンワース、ホズマー、マチャド、モアランド、タティス

    ◆外野手(5人)
    アレン、グリシャム、マイヤーズ、ファム、プロファー

  • ポストシーズン最年少先発はドジャース・ウリアスの20歳68日

    2020.10.6 15:30 Tuesday

     ヤンキースの新人右腕デイビー・ガルシアは、日本時間10月7日の地区シリーズ第2戦(対レイズ)に21歳140日で先発することが決定した。これは殿堂入り左腕のホワイティ・フォードが1950年のワールドシリーズで先発したときの21歳351日を上回るポストシーズン球団最年少記録となる。しかし、メジャー全体で見るとガルシアの記録は歴代11位となり、トップ10にはランクインしない。最年少記録を持っているのはフリオ・ウリアス(ドジャース)だ。

     ウリアスは2016年5月27日に19歳289日でメジャーデビューし、この年は15先発を含む18試合に登板して5勝2敗、防御率3.39をマーク。ナショナルズとの地区シリーズではブルペンに回されたが、2勝1敗で迎えたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で先発の大役を任された。このときの20歳68日がポストシーズンの最年少先発記録となっている。

     初回を三者凡退に抑えるなど、3回まで無失点で切り抜けたウリアスだったが、4回表先頭からの連打で無死一・二塁のピンチを招き、ウィルソン・コントレラスのタイムリー、ジェイソン・ヘイワードの内野ゴロ、アディソン・ラッセルの2ラン本塁打であっという間に4失点。次打者ジョン・ラッキーは内野ゴロに打ち取ったが、3回2/3を投げて被安打4、奪三振4、与四球2、失点4という内容でマウンドを降りた(敗戦投手)。

     ウリアスとガルシアのあいだにランクインする2位から10位の投手は以下のようになっている。

    2位 ブレット・セイバーヘイゲン(ロイヤルズ)
    1984年リーグ優勝決定シリーズ第2戦:20歳175日

    3位 バレット・ジョー・ブッシュ(アスレチックス)
    1913年ワールドシリーズ第3戦:20歳316日

    4位 フェルナンド・バレンズエラ(ドジャース)
    1981年地区シリーズ第1戦:20歳339日

    5位 ジム・パーマー(オリオールズ)
    1966年ワールドシリーズ第2戦:20歳356日

    6位 ジョニー・ポドレス(ドジャース)
    1953年ワールドシリーズ第5戦:21歳4日

    7位 マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)
    2010年地区シリーズ第4戦:21歳71日

    8位 リック・アンキール(カージナルス)
    2000年地区シリーズ第1戦:21歳76日

    9位 CC・サバシア(インディアンス)
    2001年地区シリーズ第3戦:21歳84日

    10位 ケリー・ウッド(カブス)
    1998年地区シリーズ第3戦:21歳109日

  • 頂点を目指すドジャース 計り知れないベッツの存在の大きさ

    2020.10.6 13:45 Tuesday

     昨季まで7年連続地区優勝と充実の戦力を誇っていたドジャースだが、アンドリュー・フリードマン野球部門社長は32年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を実現するために「ラストピース」の獲得を諦めなかった。ゲリット・コール(ヤンキース)、アンソニー・レンドン(エンゼルス)、フランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得はいずれも実現しなかったが、今年2月にムーキー・ベッツの獲得に成功。レッドソックスからやってきた球界屈指の5ツール・プレーヤーはドジャースを32年ぶりの頂点へ導こうとしている。

     今季のベッツは55試合に出場して打率.292、16本塁打、39打点、10盗塁、OPS.927と例年通りの好成績をマーク。ブリュワーズとのワイルドカード・シリーズでは2試合で二塁打を3本放ち、ジャスティン・ターナー、マックス・マンシー、ウィル・スミスといった主力打者に当たりが出ないなか、リードオフマンとして打線を牽引した。これだけでもベッツ獲得の成果は十分にあったと言えるが、ドジャースが得たものは「素晴らしい外野手」だけではなかったのだ。

     ベッツの加入は周囲の選手を刺激し、チームの戦力を底上げする効果があった。もちろん、そのなかにはベッツの加入によって自然に発生したものもあったが、ベッツが新天地で積極的にコミュニケーションを取ったことで生まれたものもある。たとえば、今季開幕から22打数2安打という打撃不振に陥ったオースティン・バーンズはベッツから助言を受けてスランプを脱出。「彼のクラブハウスでの貢献の大きさは言葉では言い表せない。彼は僕をものすごく助けてくれたんだ」とベッツへの感謝を口にする。

     エース左腕のクレイトン・カーショウでさえ「僕たちはここ数年素晴らしいチームだったけど、まだ何も勝ち取っていない。今年は違う結果になればいいと思っているし、ムーキーはその大きな『違い』を生む存在になると思う」とベッツを絶賛する。「彼はヒットを打てなくてもしっかり切り替えができる男なんだ。彼は自信に溢れているし、それには周囲を落ち着かせる効果がある。彼がこのチームにいてくれるのは本当にありがたいよ」とカーショウ。ベッツはドジャースに単なるスター選手の加入以上のものをもたらそうとしているのだ。

     ベッツは7月にドジャースと12年3億6500万ドルという巨額の契約を結び、ドジャースで複数のチャンピオンリングを獲得することが目標であると明言した。そして、ドジャースでの最初のチャンピオンリングを獲得するのは今年かもしれない。

  • ヤンキースが4本塁打の一発攻勢で快勝 レイズ・筒香は出番なし

    2020.10.6 12:50 Tuesday

    【ヤンキース9-3レイズ】@ペトコ・パーク

     アメリカン・リーグ東部地区の1位(レイズ)と2位(ヤンキース)の対戦となった地区シリーズ初戦は、ヤンキースが4本塁打の一発攻勢により9対3で快勝。9回表に飛び出したジャンカルロ・スタントンの満塁弾がレイズにとどめを刺した。勝利投手は6回3失点の力投を見せたゲリット・コール(1勝0敗)、敗戦投手は5回4失点のブレイク・スネル(0勝1敗)。レイズの筒香嘉智は出場機会がなかった。

     ヤンキースは1回表先頭のDJ・レメイヒューがセンターへのヒットで出塁し、スネルの暴投とアーロン・ジャッジのピッチャーゴロで一死三塁のチャンス。ここでアーロン・ヒックスがセンターへの犠飛を放ち、1点を先制した。1回裏にランディ・アロサレーナの1号ソロで追い付かれたが、3回表先頭のクリント・フレイジャーが左中間へ豪快な1号ソロを放ち、勝ち越しに成功。しかし、4回裏に「コール・キラー」の崔志萬(チェ・ジマン)の1号2ランでレイズが試合をひっくり返した。

     直後の5回表、ヤンキースはコールの女房役を務めるカイル・ヒガシオカが1号ソロを放って同点。一死後、ジャッジにも1号ソロが飛び出し、リードを奪った。コールは5回裏二死から一・三塁のピンチを招き、苦手とする崔を敬遠して二死満塁。ここでマニュエル・マーゴを空振り三振に仕留め、雄叫びを上げた。

     その後は両軍リリーフ陣の力投によりスコアボードには「0」が並んでいたが、ヤンキースは9回表に一死一・二塁のチャンスを迎え、ヒックスがリードを2点に広げる貴重なタイムリー。続くタイラー・ウェイドが四球を選んで満塁となり、スタントンがセンターへとどめの1号グランドスラムを叩き込んだ。

     9回裏はヤンキース4番手のルイス・セッサが無失点に抑え、9対3で試合終了。ヤンキースが2009年以来11年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、地区シリーズ初戦を制した。なお、レイズは9回表途中から5番手として有望株シェーン・マクラナハンが登板。ポストシーズンでメジャーデビューした史上初の投手となった。

     ヤンキース打線はインディアンスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で4本塁打、第2戦で3本塁打を放っており、この試合の4本塁打を合わせてポストシーズンの連続した3試合で合計11本塁打は史上最多の数字。また、ポストシーズンで2試合連続満塁本塁打を放つのは史上3チーム目の快挙だった。

  • マーリンズは初戦アルカンタラ、第2戦ロペス、第3戦サンチェス

    2020.10.6 10:30 Tuesday

     マーリンズのドン・マティングリー監督は日本時間10月7日に開幕するブレーブスとの地区シリーズ(ミニッツメイド・パーク)の先発予定投手を発表し、重要な初戦のマウンドは25歳のエース右腕、サンディ・アルカンタラに託された。カブスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で好投したアルカンタラは中5日での登板となる。また、第2戦にパブロ・ロペス、第3戦に新人シクスト・サンチェスが先発することも併せて発表された。

     マティングリーは「サンディに初戦を任せるという決断は簡単だった。彼は我々のエースだからね」と語り、初戦の先発投手を迷わずアルカンタラに決めたことを明らかにした。昨季自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたアルカンタラは、今季7試合に先発して42回を投げ、3勝2敗、防御率3.00、39奪三振をマーク。ワイルドカード・シリーズ第1戦では7回途中3安打1失点の好投で勝利投手となった。

     ワイルドカード・シリーズ第2戦に先発したサンチェスは、地区シリーズでは第2戦ではなく第3戦に回ることになった。マティングリーはこの判断について「パブロは最後に投げてからかなり間隔が空いている。パブロの登板を先延ばしにするよりシクストの登板を1日遅らせるほうがベターだと考えた」とコメント。ロペスが最後に登板したのは日本時間9月25日のブレーブス戦であり、地区シリーズ第2戦は中12日での登板となる。

     また、今季の地区シリーズはオフなしの5連戦で行われるため、決着が第4戦以降にもつれた場合、4人目の先発投手が必要となる。メジャーリーグ公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロによると、第4戦の先発は新人トレバー・ロジャースが有力。2勝2敗で第5戦を迎えた場合は、中3日でアルカンタラが先発することになりそうだ。

     18人の選手が新型コロナウイルスに感染するというチーム崩壊の危機を乗り越え、2003年以来17年ぶりのポストシーズンを戦っているマーリンズ。過去2度出場したポストシーズンではいずれもワールドシリーズ制覇を成し遂げており、ナショナル・リーグ中部地区の王者・カブスを撃破した今季も台風の目になりそうな気配が漂っている。

  • パドレスの先発二枚看板は地区シリーズに間に合うのか

    2020.10.6 09:45 Tuesday

     パドレスは日本時間10月7日にドジャースとの地区シリーズ初戦(グローブライフ・フィールド)を迎えるが、チーム内でベストの先発投手2人が登板できるかどうかは依然として不透明な状況だ。ジェイス・ティングラー監督は、マイク・クレビンジャーとディネルソン・ラメットのロースター入りについて、提出期限のギリギリまで様子を見て判断する方針であることを明らかにした。

     クレビンジャー(右肘痛)とラメット(右上腕二頭筋の張り)は直近2週間の大部分を故障との戦いに費やしている。両者ともカージナルスとのワイルドカード・シリーズではロースターを外れ、パドレスは先発二枚看板を欠いた状態でなんとかワイルドカード・シリーズを突破。しかし、先発二枚看板が不在の状態でメジャー最高勝率のドジャースを相手に勝ち上がるのは至難の業と言える。

     ラメットは今季12試合に先発して69回を投げ、3勝1敗、防御率2.09、93奪三振の好成績をマーク。ドジャース戦には2試合登板し、6回途中2安打2失点(自責点1)、7回3安打1失点といずれも好投した。

     一方のクレビンジャーは8月末のトレードでインディアンスからパドレスへ移籍。シーズン通算では8先発で41回2/3を投げ、3勝2敗、防御率3.02、40奪三振をマークし、パドレス移籍後だけを見ても4先発で防御率2.84と安定したピッチングを披露した。

     クレビンジャーは日本時間10月5日に故障してから2度目となるブルペンでの投球練習を行っており、ティングラーは「彼は状態が良さそうだった。(翌日以降の)身体の反応を確かめる必要があるけどね」と慎重な姿勢を崩してはいないものの、手応えを感じている様子。ラメットはキャッチボールこそ行っているが、まだブルペンで投げるには至っておらず、クレビンジャーと比べると一歩遅れている状況だ。

     パドレスはまだ地区シリーズ初戦の先発投手を発表していない。クレビンジャーのほか、ワイルドカード・シリーズで先発したクリス・パダックとザック・デービースも候補となるが、9人の継投でカージナルス打線を完封したワイルドカード・シリーズ第3戦のように、ティングラーがブルペン・ゲームでの戦いを選択する可能性も残されている。

  • コレア2本塁打4打点 アストロズが地区シリーズ初戦を制す

    2020.10.6 08:45 Tuesday

    【アストロズ10-5アスレチックス】@ドジャー・スタジアム

     ドジャー・スタジアムで行われたアストロズ対アスレチックスの地区シリーズ第1戦は、4回までに両軍合わせて5本塁打が飛び出す空中戦となり、2点ビハインドの6回表に4点を奪ったアストロズが10対5で逆転勝利。4年連続のリーグ優勝決定シリーズ進出に向けて好スタートを切った。カルロス・コレア(アストロズ)は2本塁打を含む3安打4打点の大活躍。アメリカン・リーグの選手がポストシーズンで2本塁打以上かつ4打点以上の試合を2度記録するのはベーブ・ルースに続いて史上2人目の快挙となった。

     アストロズはワイルドカード・シリーズ(対ツインズ)で出番のなかったランス・マカラーズJr.、アスレチックスはワイルドカード・シリーズ第2戦(対ホワイトソックス)で好投したクリス・バシットが先発。2回裏にクリス・デービスが右中間へ1号2ラン、3回裏にはショーン・マーフィーがセンターへ1号ソロを放ち、アスレチックスが3点を先行した。

     アストロズは4回表にアレックス・ブレグマンが1号ソロ、コレアが1号2ランを放ち、すぐさま3対3の同点に。しかし、アスレチックスは4回裏にマット・オルソンが勝ち越しの1号ソロを放ち、5回裏には三塁ブレグマンの悪送球も絡んで一死三塁のチャンスを作り、マーク・キャナの犠飛でリードを2点に広げた。

     アストロズ打線が本領を発揮したのは6回表だった。二死から遊撃マーカス・セミエンのエラーをきっかけに一・二塁のチャンスを迎え、ジョージ・スプリンガーのタイムリー二塁打で1点差。ホゼ・アルトゥーベの2点タイムリーで試合をひっくり返し、マイケル・ブラントリーにも三者連続となるタイムリーが出て2点のリードを奪った。

     その後、7回表にコレアがこの試合2本目のアーチとなる2号ソロを放ち、9回表にはコレアのタイムリーとユリ・グリエルの犠飛で2点を追加してダメ押し。コレアが2本塁打を含む3安打4打点の大活躍を見せたほか、リードオフマンのスプリンガーも4安打と気を吐いた。また、ブレグマンは4年連続で10月5日(現地時間)に本塁打を放つという快挙を成し遂げた。

     先発のマカラーズJr.が5回途中8安打5失点(自責点4)で降板したアストロズは、4人のリリーバーが合計5イニングを無安打無失点に抑え、2番手のブレイク・テイラーが勝利投手に(1勝0敗)。一方のアスレチックスは自慢のブルペンがリードを守れず、4失点(自責点0)を喫した3番手のJ・B・ウェンデルケンが敗戦投手(0勝1敗)となった。

  • ア・リーグ地区シリーズが開幕 田中と筒香は順当にロースター入り

    2020.10.6 08:00 Tuesday

     アメリカン・リーグの地区シリーズが日本時間10月6日に開幕し、それに伴って4球団のロースターも発表された。筒香嘉智が所属するレイズは、昨季33本塁打を放ったオースティン・メドウズがロースターに復帰。また、田中将大が所属するヤンキースは、3番手捕手のエリック・クラッツに代わって新人右腕のマイケル・キングが登録された。4球団のロースターは以下の通り。

    レイズ

    ◆投手(13人)
    アンダーソン、カスティーヨ、カーティス、ドレイク、フェアバンクス、グラスナウ、ループ、マクラナハン、モートン、スレジャース、スネル、トンプソン、ヤーブロー

    ◆捕手(2人)
    ズニーノ、ペレス

    ◆内野手(6人)
    アダメス、ブロソー、崔志萬、ディアス、ラウ、ウェンドル

    ◆外野手(7人)
    アロサレーナ、キアマイアー、マーゴ、メドウズ、フィリップス、レンフロー、筒香嘉智

    ヤンキース

    ◆投手(14人)
    ブリットン、セッサ、チャップマン、コール、ガルシア、グリーン、ハップ、ホルダー、キング、ロアイシガ、モンゴメリー、ネルソン、オッタビーノ、田中将大

    ◆捕手(2人)
    ヒガシオカ、サンチェス

    ◆内野手(6人)
    フォード、レメイヒュー、トーレス、ウルシェラ、ボイト、ウェイド

    ◆外野手(6人)
    フレイジャー、ガードナー、ヒックス、ジャッジ、スタントン、トークマン

    アスレチックス

    ◆投手(14人)
    ヘンドリックス、ディークマン、ソリア、ペティート、ウェンデルケン、マクファーランド、トリビーノ、ルザード、バシット、マネイア、ファイアーズ、モンタス、マイナー、ウィームス

    ◆捕手(2人)
    マーフィー、ハイム

    ◆内野手(7人)
    オルソン、ラステラ、セミエン、ラム、ピンダー、ケンプ、オーフ

    ◆外野手(5人)
    キャナ、グロスマン、ラウレアーノ、ピスコッティ、デービス

    アストロズ

    ◆投手(13人)
    ガルシア、グレインキー、ジェームス、ハビアー、マカラーズ、パレイデス、プレスリー、レイリー、スクラブ、スニード、テイラー、ウルキディ、バルデス

    ◆捕手(3人)
    マルドナード、ガーノウ、スタッブス

    ◆内野手(6人)
    アルトゥーベ、ブレグマン、コレア、ディアス、グリエル、トロ

    ◆外野手(6人)
    ブラントリー、マコーミック、レディック、スプリンガー、ストロー、タッカー

  • ヤンキース 第2戦の先発は新人ガルシア 田中は第3戦へ

    2020.10.6 07:45 Tuesday

     ヤンキースのアーロン・ブーン監督は日本時間10月6日、レイズとの地区シリーズ第2戦に新人デイビー・ガルシア、第3戦に田中将大が先発することを公表した。ガルシアは1999年5月19日生まれで現在21歳。インディアンスとのワイルドカード・シリーズでは登板機会がなかったが、ポストシーズンの試合で先発する投手としては球団史上最年少となる。

     今季のガルシアは8月30日にメジャーデビューし、6試合に先発して34回1/3を投げ、3勝2敗、防御率4.98、33奪三振をマーク。9月20日のレッドソックス戦で3回6失点と打ち込まれたのが響いて防御率は5点近くなってしまったが、6度の先発登板のうちクオリティ・スタートが3度、6イニング以上を投げた登板が4度ある。

     「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは、ブーンが第2戦にガルシアを抜擢した理由について、第1戦に先発するゲリット・コールが長いイニングを投げることが想定されるため、第2戦には多くのリリーバーを投入できることを挙げている。

     また、どちらかのチームが2連勝した場合、第3戦はシリーズの決着がかかる試合となり、1勝1敗の場合は王手がかかった試合となるため、その重要な一戦を大舞台に強い田中に任せたいという狙いもあると見られる。

     なお、地区シリーズが第5戦までもつれた場合、中3日でコールが先発する可能性が高い。第5戦にコールで勝利して地区シリーズを突破した場合、リーグ優勝決定シリーズ第1戦には中4日でガルシア、もしくは中3日で田中が先発することになりそうだ。

  • ヤディとウェイノが契約満了 両ベテランの決断を待つカージナルス

    2020.10.5 13:00 Monday

     パドレスのワイルドカード・シリーズに敗れて2020年シーズンの戦いを終了したカージナルスは、一つの時代の終わりを迎える可能性がある。2004年にメジャーデビューし、2005年から不動の正捕手として活躍してきたヤディアー・モリーナが初めてフリーエージェントとなるのだ。過去2年間、いずれも1年契約で残留したアダム・ウェインライトも再びフリーエージェントとなり、常勝軍団を支えてきた両ベテランが同時にチームを去る可能性もある。両ベテランの去就には大きな注目が集まりそうだ。

     「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドによると、カージナルスは両ベテランの決断を待っている状況だという。両ベテランはいずれもカージナルスとの再契約に興味を示しており、2人とも残留する可能性は十分にある。しかし、グールドは「モリーナとウェインライトはセントルイスで成し遂げられることをほぼ達成した」と述べ、両ベテランが揃って別のチームでプレーすることを選択する可能性があると指摘している。

     モリーナは2004年、ウェインライトは2005年にメジャーデビューし、カージナルスが21世紀に入ってから負け越したシーズンは2007年(勝率.481)の1度だけ。両ベテランは毎年のように優勝争いに加わってきたカージナルスの「勝利の伝統」を象徴する選手であり、両ベテランが同時にチームを去るようなことがあれば、カージナルスの「文化」に大きな影響を与えることになるだろう。マイク・シルト監督は「来年の春季キャンプに両ベテランが戻ってきてほしい」といった趣旨の発言をシーズン中から繰り返していた。

     すでに38歳となったモリーナだが、通算2000安打を達成し、盗塁阻止率45.5%を記録するなど正捕手としての存在感に衰えは見られない。後継者と目されたカーソン・ケリーはすでにトレードでダイヤモンドバックスへ放出され、25歳のアンドリュー・キズナーが着実に成長しているとはいえ、モリーナが残留すれば来季もカージナルスの正捕手はモリーナだろう。

     チームで唯一規定投球回に到達し、チーム最多の5勝をマークしたウェインライトも、39歳の誕生日に完投勝利をマークしたように、まだまだチームに必要な戦力だ。今季は絶対的エースへの成長を期待されたジャック・フラハティが足踏みし、ダコタ・ハドソンはトミー・ジョン手術を受けて来季の登板が絶望となっているだけに、一定の働きを計算できるウェインライトはカージナルスに必要な戦力と言える。

     球団側の立場から見れば、両ベテランが来季もチームに必要な存在であることは間違いない。球団史に残るフランチャイズ・プレーヤーであることを考えても、両ベテランが残留を希望した場合、球団は両ベテランを納得させられるだけのオファーを提示するはずだ。全ては両ベテランの決断にかかっている。

  • フィリーズ・オーナー「リアルミュートとの再契約が最優先」

    2020.10.5 12:00 Monday

     フィリーズのジョン・ミドルトン・オーナーは昨年2月のJ・T・リアルミュートのトレードの際、ある懸念を口にしていた。ミドルトンはリアルミュートが欲しくなかったわけではない。リアルミュートは欲しかった。しかし、球界トップクラスの有望株であるシクスト・サンチェスを対価として放出する以上、リアルミュートとの複数年契約が実現しないことを恐れていたのだ。そして、ミドルトンの懸念は現実のものとなるかもしれない。

     フィリーズは日本時間10月4日にマット・クレンタックGMの事実上の解任を発表したが、ミドルトンはその原因が「リアルミュートとの複数年契約に失敗したこと」ではないことを明言。しかし、リアルミュートとの複数年契約に自信を見せていたクレンタックがそれを実現できなかったことは、ミドルトンを落胆させたに違いない。

     ミドルトンは今オフにフリーエージェントとなるリアルミュートと再契約することがフィリーズの最優先課題であることを明言したが、事態を楽観的には捉えていない。新型コロナウイルスの影響により今季は無観客かつ短縮シーズンでの開催を強いられ、来季もどれくらいの集客を望めるか全く見通しが立っていないのだ。それはすなわち、リアルミュートにどれくらいの資金を投入できるか見通しが立たないことを意味する。もしリアルミュートがフィリーズの想定を超えるような大型契約を希望すれば、リアルミュートとの再契約は事実上不可能となる。

     ミドルトンは「リアルミュートと契約延長できるならばシクストを放出していいと考えていた。もし契約延長できないならシクストは放出しなかった」と発言。フィリーズがリアルミュートを獲得した時点で、保有期間は2年残っていたが、ミドルトンは短期的な戦力補強としてリアルミュートを獲得したのではなく、中長期的な視点でワールドシリーズ制覇を目指すためにリアルミュートをチームに迎え入れたのだ。ミドルトンの考えに従えば、リアルミュートが今オフに他球団へ流出するようなことがあれば、有望株のサンチェスを放出したトレードは大失敗ということになる。

     「今も彼は必要な戦力だが、今後の3年間、4年間、5年間、6年間にわたって彼が必要なんだ。(2009年にワールドシリーズ制覇のためにクリフ・リーを獲得したが、世界一のための即戦力だった)リーの獲得とリアルミュートの獲得は全く意味合いが違う」とミドルトン。今オフ、リアルミュートとの再契約に失敗した場合、フィリーズにとって大打撃となることは間違いない。

  • 明日地区シリーズ開幕 各球団の先発ローテーションは?

    2020.10.5 11:00 Monday

     地区シリーズはアメリカン・リーグが日本時間10月6日、ナショナル・リーグが同7日に開幕する。地区シリーズに進出した8球団のうち、大半の球団が先発予定投手をすでに発表している。ここではその顔触れをチェックしてみよう。

    レイズ

     レイズはブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、チャーリー・モートンの先発三本柱が第1戦から第3戦までこの順に先発する。ワイルドカード・シリーズを2連勝で突破したため、モートンは登板機会がなかったが、ケビン・キャッシュ監督は「ブレイクとタイラーの2人を通常のルーティーンで登板させることが重要だと考えた」と語り、スネルを第1戦、グラスナウを第2戦に起用することを決めた。

    ヤンキース

     ヤンキースは対戦相手のレイズと対照的に、現時点では第1戦のゲリット・コールしか先発予定投手を発表していない。アーロン・ブーン監督は地区シリーズでオープナーを起用する予定がないことを明言しており、第2戦以降は田中将大、J・A・ハップ、デイビー・ガルシア、ジョーダン・モンゴメリーが先発を務めると見られる(順不同)。ただし、2勝2敗で第5戦を迎えた場合、自身初の中3日でコールが先発する可能性もありそうだ。

    アスレチックス

     アスレチックスは第1戦にクリス・バシット、第2戦にショーン・マネイアが先発する。バシットはワイルドカード・シリーズ第2戦で好投したが、マネイアは登板機会がなかった。第3戦以降はワイルドカード・シリーズで先発したヘスス・ルザードとマイク・ファイアーズが先発を務めることが予想される(順不同)。

    アストロズ

     アストロズは第1戦にランス・マカラーズJr.、第2戦にフランベル・バルデスが先発する。ダスティ・ベイカー監督は「彼は休養十分だ」と語り、ワイルドカード・シリーズで登板機会のなかったマカラーズJr.をできるだけ早く登板させたいと考えているようだ。バルデスはワイルドカード・シリーズではリリーフで好投。第3戦と第4戦はザック・グレインキーとホゼ・ウルキディが先発すると見られる(順不同)。

    ドジャース

     ドジャースはワイルドカード・シリーズと同様、第1戦にウォーカー・ビューラー、第2戦にクレイトン・カーショウが先発する。ビューラーは右手人差し指のまめの影響で長いイニングを投げられない状態が続いており、ワイルドカード・シリーズ第1戦と同様にフリオ・ウリアスがロングリリーフを務める可能性もある。ウリアスが第1戦に登板した場合、第3戦はトニー・ゴンソリン、第4戦はダスティン・メイの先発が濃厚だ。

    パドレス

     パドレスはまだ先発予定投手を発表していない。ワイルドカード・シリーズを欠場したディネルソン・ラメット(右上腕二頭筋の張り)とマイク・クレビンジャー(右肘痛)の2人がどの試合で投げられるかによってローテーションの順番は変わってくる。ワイルドカード・シリーズでは第1戦にクリス・パダック、第2戦にザック・デービースが先発したものの、いずれも長いイニングを投げることはできず、先発のコマ不足のため第3戦はブルペン・ゲームとなった(9人の継投で完封勝利)。

    ブレーブス

     ブレーブスは第1戦に26歳のマックス・フリード、第2戦に22歳のイアン・アンダーソン、第3戦に25歳のカイル・ライトが先発する。ワイルドカード・シリーズではレッズ打線に合計22イニングで1点も与えず、2試合連続完封勝利を収めたが、同様の快投を地区シリーズでも見せられるかは未知数だ。また、この3人以外にレギュラーシーズンで6試合以上に先発した投手はおらず、勝負が第4戦以降にもつれた場合、先発のコマ不足が懸念される。

    マーリンズ

     マーリンズもまだ先発予定投手を発表していないが、第1戦はワイルドカード・シリーズ第1戦で好投したサンディ・アルカンタラが中5日で先発することになるだろう。第2戦と第3戦はパブロ・ロペスとシクスト・サンチェス(順不同)、第4戦はトレバー・ロジャースが先発を務めると予想されている。決着が第5戦に持ち込まれた場合、中3日でアルカンタラの先発が濃厚だ。

  • ポストシーズンの最新パワーランキング MLB公式サイトが発表

    2020.10.4 12:30 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトは日本時間10月4日、地区シリーズに進出した8球団を対象とした最新のパワーランキングを公開した。1位は1988年以来32年ぶりとなるワールドシリーズ制覇に向けて、ブリュワーズに2連勝でワイルドカード・シリーズを突破したドジャース。2位にはブルージェイズを2連勝で退けたレイズがランクインし、各リーグの勝率1位球団がパワーランキングの1位と2位を独占する形となった。

     レギュラーシーズンを43勝17敗という両リーグ最高の成績で終えたドジャースは、ワイルドカード・シリーズでブリュワーズに危なげなく2連勝。エース左腕のクレイトン・カーショウの好投も光った。ウォーカー・ビューラーとカーショウという二本柱のほか、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、フリオ・ウリアスという若き好投手たちも控えており、戦力の充実度は群を抜いている。あとは不安視されることの多いデーブ・ロバーツ監督の采配次第といったところだろうか。

     アメリカン・リーグ最高勝率のレイズも、ブルージェイズに2連勝してワイルドカード・シリーズを突破。ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、チャーリー・モートンという強力な三本柱を擁し、ニック・アンダーソンを中心としたブルペンも強固だ。打線も目立ったスター選手こそいないものの、球界トップクラスの投手陣に十分な援護点を与えるだけの戦力は揃っている。

     3位にはヤンキース、4位にはアスレチックスとア・リーグの2球団がランクイン。ヤンキースは打線が非常に強力だが、信頼できる先発投手がゲリット・コールだけという状況。レギュラーシーズンではレイズに2勝8敗と大きく負け越したが、地区シリーズでその雪辱を果たすことはできるだろうか。アスレチックスは両リーグ1位の救援防御率2.72をマークしたブルペンが最大の武器。レギュラーシーズンでアストロズに7勝3敗と勝ち越しており、14年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を目指す。

     5位にはブレーブス、6位にはパドレスとナ・リーグの2球団がランクイン。ブレーブスは先発投手陣のコマ不足を懸念されていたが、レッズとのワイルドカード・シリーズは2試合連続で完封勝利をマークし、「ポストシーズン初戦から22イニング連続無失点」の新記録を樹立。打線はもともと強力なため、投手陣の好投が続くようであれば1995年以来25年ぶりの頂点が見えてくる。パドレスはメジャーで最も勢いのあるチームと言っても過言ではない。ワイルドカード・シリーズを欠場したディネルソン・ラメットとマイク・クレビンジャーが地区シリーズから復帰できる見込みとなっているのも追い風となる。

     7位のマーリンズは過去2度のポストシーズンでいずれもワイルドカードからワールドシリーズ制覇を成し遂げているだけに、非常に不気味な存在。ワイルドカード・シリーズでは2試合合計でカブスに1得点しか許さず、2連勝で地区シリーズにコマを進めた。そして、8位はアストロズ。計算できる投手が片手で数えられるくらいしかいない状況だが、ツインズとのワイルドカード・シリーズを2連勝で突破。過去3年でリーグ優勝2度とポストシーズンの経験は豊富であり、決して侮れない存在だ。

  • マーリンズ・セルベリが現役引退 パイレーツなどで活躍

    2020.10.4 11:30 Sunday

     マーリンズのフランシスコ・セルベリは日本時間10月4日、自身のインスタグラムで今季限りでの現役引退を発表した。ヤンキースでメジャーデビューし、2015年からパイレーツで正捕手として活躍したセルベリだったが、キャリア終盤は脳震盪に悩まされる期間が長くなり、出場機会が激減。マーリンズでプレーした今季は16試合の出場にとどまっていた。

     ベネズエラ出身のセルベリは、2003年3月にインターナショナルFAとしてヤンキースと契約。2008年にメジャーデビューを果たし、2014年まで毎年メジャーでプレーしたが、ホルヘ・ポサダ、ラッセル・マーティン、ブライアン・マッキャンという正捕手の壁を越えることはできず、200打席以上の出場機会を得たのは1度だけ(2010年に317打席)だけだった。

     しかし、攻守両面でその実力は高く評価されており、2014年オフに救援左腕ジャスティン・ウィルソンとのトレードでパイレーツに加入すると、移籍1年目の2015年に早くも正捕手の座を確保。この年は130試合に出場して打率.295、7本塁打、43打点、出塁率.370、OPS.771の好成績を残し、結果的にこの年がキャリアハイのシーズンとなった。

     2015年の活躍を評価され、2016年5月にはパイレーツと3年3100万ドルの契約延長を結んだが、脳震盪の影響もあって2016年は101試合、2017年は81試合と徐々に出場機会が減少。2018年は104試合で12本塁打、57打点、OPS.809と盛り返したが、2019年は34試合にしか出場できず、8月に解雇され、ブレーブスへ移籍して控え捕手として14試合に出場した。

     1年契約でマーリンズに加入した今季は、正捕手ホルヘ・アルファロの故障者リスト入りによって正捕手として開幕を迎えたが、脳震盪の再発で8月に故障者リスト入り。脳震盪を理由に故障者リスト入りするのは通算7度目となった。その後は戦列復帰できず、9月に60日間の故障者リストへ移されているため、マーリンズがポストシーズンを勝ち進んだ場合も復帰できないことが確定している。

     セルベリは「長い間プレーしてきて初めて健康が最も大切だということに気が付いた」とコメント。攻守両面で確かな実力を持ちながらも脳震盪に悩まされ続けてきた男が、メジャー13年間のキャリアに静かに幕を閉じた。

  • フィリーズのクレンタックGMが辞任 5年間で1度も勝ち越せず

    2020.10.4 10:30 Sunday

     マット・クレンタックのフィリーズGMとしてのキャリアは5年で幕を閉じることになった。フィリーズは日本時間10月4日、クレンタックがGMを「辞任」したことを発表。2015年10月のGM就任以来、レギュラーシーズンで勝ち越すこと、ポストシーズンへ進出すること、マイナー組織を充実させることなどを目指してきたが、満足のいく成果を上げることはできなかった。契約を2年残しており、事実上の解任となる。

     クレンタックが行った最大の戦力補強は、なんといっても2018年オフのブライス・ハーパー獲得だ。これにはオーナーのジョン・ミドルトンの意向が強く働いたとはいえ、フィリーズはハーパー獲得のために13年3億3000万ドルという巨額の契約を用意した。

     また、同年オフにはマーリンズとのトレードでJ・T・リアルミュートの獲得にも成功。しかし、このトレードには球界トップクラスの有望株だったシクスト・サンチェスを放出するという痛みも伴った。また、新型コロナウイルスの影響で3月中旬から約4ヶ月にわたって球界の動きが止まったため、リアルミュートとの契約延長は実現しておらず、今オフ他球団へ流出してしまう可能性もある。

     クレンタックのGM就任から3年連続で負け越したフィリーズは、ハーパーやリアルミュートが加入した2019年も勝率5割が精一杯。今季は最終8試合で1勝7敗と急失速し、またしてもポストシーズン進出を逃した。結局、クレンタック政権の5年間では2019年の勝率5割が最高成績だった。

     ミドルトンは公式声明のなかで「私はこれまでにも勝つことが重要だということを公言してきた。これはフィラデルフィアに限った話ではなく、すべての都市、すべてのスポーツにおいて同様だ。マットは我々の球団組織に多大な貢献をしてくれたが、10月に野球をするという目標を達成することはできなかった。その結果、野球部門に新たなリーダーが必要だということで意見が一致した」と述べた。新たなGMが決定するまでのあいだ、クレンタックの右腕的存在だったネッド・ライスが暫定GMを務めることが発表されている。

     コロナ禍が続くなか、新たなGMの決定までにどれくらいの時間を要するか見通しは立っていない。フィリーズは喫緊の課題であるリアルミュートの複数年契約について、暫定GMのライスを中心に臨むことになりそうだ。

  • 地区シリーズ進出8球団の戦力をMLB公式サイトがランク付け

    2020.10.3 16:00 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトのリチャード・ジャスティスは日本時間10月3日、ワイルドカード・シリーズを突破して地区シリーズに進出した8球団の戦力を「打線」「ローテーション」「ブルペン」「守備」「ベンチ」の5部門に分けて1位から8位までランク付けする特集記事を公開した。

    打線
    1位 パドレス
    2位 ヤンキース
    3位 ブレーブス
    4位 ドジャース
    5位 レイズ
    6位 アストロズ
    7位 アスレチックス
    8位 マーリンズ

     打線はパドレスが1位に選出。フェルナンド・タティスJr.がシーズン終盤のスランプを脱して輝きを取り戻し、彼が牽引した打線はカージナルスとのワイルドカード・シリーズ3試合で6本塁打を含む31安打19得点を記録。8球団のなかで現在最も勢いのある打線となっている。

    ローテーション
    1位 レイズ
    2位 ドジャース
    3位 ブレーブス
    4位 アストロズ
    5位 ヤンキース
    6位 マーリンズ
    7位 アスレチックス
    8位 パドレス

     ローテーションはブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、チャーリー・モートンの三本柱を擁するレイズが1位に選出。クレイトン・カーショウが快投したドジャースが2位、レッズ打線を無得点に封じたブレーブスが3位に入った。パドレスは8位という評価になったが、地区シリーズからはディネルソン・ラメットとマイク・クレビンジャーの両右腕が復帰できる見込みだ。

    ブルペン
    1位 レイズ
    2位 ブレーブス
    3位 パドレス
    4位 ヤンキース
    5位 アスレチックス
    6位 ドジャース
    7位 マーリンズ
    8位 アストロズ

     ブルペンもレイズが1位に選出。クローザー級の実力を持つ投手が多数おり、決まった形にとらわれず状況に応じて最適の投手をマウンドに送り込める点が最大の武器だ。ブレーブスはレッズとのワイルドカード・シリーズ2試合を完封したことで投手陣の評価が急上昇。3試合連続でフル稼働したパドレス救援陣の奮闘も見事だった。

    守備
    1位 ドジャース
    2位 レイズ
    3位 アストロズ
    4位 パドレス
    5位 ヤンキース
    6位 ブレーブス
    7位 マーリンズ
    8位 アスレチックス

     内外野とも全く穴のないドジャースが1位に選出。右翼ムーキー・ベッツは球界トップクラスの守備力を持ち、エンリケ・ヘルナンデスとクリス・テイラーがシェアする二塁も安定している。2位のレイズも名手ケビン・キアマイアーを中心に堅守。3位アストロズは遊撃カルロス・コレア、中堅ジョージ・スプリンガーらが形成するセンターラインが強固だ。

    ベンチ
    1位 ドジャース
    2位 レイズ
    3位 アスレチックス
    4位 パドレス
    5位 ヤンキース
    6位 ブレーブス
    7位 アストロズ
    8位 マーリンズ

     選手層の厚さでドジャースに敵うチームはない。複数のポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーも多く、アンドリュー・フリードマン野球部門社長が作り上げたロースターはどんな状況にも対応できる。2位のレイズは崔志萬(チェ・ジマン)やヤンディ・ディアスの復帰で戦力アップ。3位のアスレチックスもチャド・ピンダーやマーク・キャナが控える充実の戦力だ。

    【参考】5部門の平均順位
    1位 レイズ(2.2)
    2位 ドジャース(2.8)
    3位タイ ブレーブス(4.0)
    3位タイ パドレス(4.0)
    5位 ヤンキース(4.2)
    6位 アストロズ(5.6)
    7位 アスレチックス(6.0)
    8位 マーリンズ(7.2)

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