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  • 昨季27本塁打のヒックスがヤンキースと契約延長 7年7000万ドル

    2019.2.26 10:40 Tuesday

     日本時間2月26日、ヤンキースはアーロン・ヒックスと7年7000万ドル+球団オプション1年で契約を延長したことを発表した。ヤンキースとヒックスは、日本時間1月12日に年俸調停を回避して1年600万ドルの契約を結んでいたが、今回の7年契約により少なくとも2025年まではヤンキースの一員としてプレイすることになる。ヒックスは「僕が今回の契約にサインしたのは、両者にとってフェアな契約であると思ったからだ。僕はヤンキースにいたいと思っていたし、ヤンキースのチームメイトとともに戦いたい。それが今回の契約にサインした最大の理由だよ」と契約延長を喜んだ。

     今回の契約により、ヒックスは200万ドルの契約ボーナスを手にするほか、2020年から2023年までは年俸1050万ドル、2024年から2025年までは年俸950万ドルとなり、2026年は年俸1250万ドルの球団オプションまたはバイアウト100万ドルとなっている。ブライアン・キャッシュマンGMは昨年12月からヒックスの契約延長交渉に取り組んでいたことを明らかにし、「彼はもっと成長できると思う。選球眼が良く、パワーもあり、センターの守備では素晴らしい肩を持っている。攻守両面で試合にインパクトを与えられる選手なんだ」とヒックスへの期待を口にした。

     昨季のヒックスは、137試合に出場して打率こそ.248にとどまったものの、27本塁打、48長打、79打点など各部門でキャリアハイの成績をマーク。また、過去2シーズンで出塁率.368、OPS.838を記録しているが、両部門でこの数字をクリアしているア・リーグの選手は、ヒックスのほかにホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)、ムーキー・ベッツ(レッドソックス)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、J.D.マルティネス(レッドソックス)、ホゼ・ラミレス(インディアンス)、マイク・トラウト(エンゼルス)の7人しかいない。

     7年契約が終了する2025年には、ヒックスは36歳。野球選手としての全盛期をヤンキースで過ごすのは間違いないだろう。

  • ロバーツ監督 ドジャースの「ハーパー獲り」を認める

    2019.2.26 10:20 Tuesday

     日本時間2月26日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、自軍がブライス・ハーパー獲得に向けて動いていることを認めた。日本時間2月25日にロバーツと球団首脳はハーパーの地元であるラスベガスを訪れ、ハーパーと話し合いの場を設けたという。話し合いについての詳細や、ドジャースがハーパーに提示したオファーの内容については、ほとんど明らかになっていないものの、ドジャースが再びハーパー争奪戦に加わったのは間違いなさそうだ。

     ハーパー訪問に参加したと見られるロバーツ、CEOのスタン・カステン、野球部門社長のアンドリュー・フリードマンは、現地時間日曜日のオープン戦で自軍がエンゼルスに勝利したのを見届けたあと、ラスベガスに向かい、現地時間月曜日の朝にキャンプ地に戻った。ロバーツは「いい話し合いができた。お互いのことを知ることができたんじゃないかな」とハーパー訪問を振り返り、「ドジャースの方針としては、このようなプロセスをしっかり吟味することが大切だ」と慎重な姿勢を崩さなかったものの、一定の手応えを感じた様子だった。

     ただし、ロバーツは契約交渉についての詳細や、ハーパーがドジャースに求めているものなどについては一切明らかにしなかった。「我々は常にチームをよりよくすることを考えている。あらゆる方法でね。チームをよりよくする機会があるのなら、私は球団に求められれば、どんな交渉の場にも出席する。期待しすぎたりはしないけどね。ただの話し合いに過ぎないんだから」とロバーツは語った。

     ロバーツは、昨年のオールスター・ゲームでナ・リーグの監督を務めた際に、ハーパーと知り合いになったという。「彼は素晴らしい選手だし、家族を大切にする男なんだ。素晴らしい人間だよ」とロバーツはハーパーを絶賛。ドジャースの「再参戦」により、ハーパー争奪戦はさらなる盛り上がりを見せることになりそうだ。

  • 日本時間2月25日 オープン戦の主なトピック Part2

    2019.2.25 15:40 Monday

     日本時間2月25日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【マリナーズ4-2ロッキーズ】
    マリナーズはイチローが「6番・左翼」で先発出場。2回表の第1打席でストレートの四球を選んで出塁すると、すかさず二盗に成功し、次打者の内野ゴロの間に三塁へ進んでジェイク・フレイリーのセンター前タイムリーで同点のホームを踏んだ。4回表の第2打席は空振り三振に倒れ、5回裏の守備で途中交代。1打数ノーヒット、1四球、1得点、1盗塁という成績だった。試合は、2対2の同点で迎えた6回表に、マリナーズがシェッド・ロングとドム・トンプソン・ウィリアムスのタイムリーで勝ち越しに成功。4対2で勝利を収めた。

    【カブス9-5ジャイアンツ】
    ジャイアンツはエースのマディソン・バムガーナーが先発のマウンドに上がったものの、2回表に無死満塁のピンチを招き、3連続タイムリーで3失点。ここで2番手のサム・ウルフと交代したが、ウルフがタイムリーと2つの押し出し四球でバムガーナーが残した走者をすべて生還させ、バムガーナーには6失点が記録された。2回表に大量8点を奪って逆転に成功したカブスは、その後、ジョー・パニックやアレン・ハンソンに本塁打を浴びたものの、序盤の大量リードを活かして9対5で逃げ切り。敗れたジャイアンツではパニックが本塁打を含む3打数3安打の活躍を見せた。

    【レッズ14-2エンゼルス】
    レッズ打線が大爆発。エンゼルスの9人の投手に対して17安打14得点の猛攻を浴びせ、14対2で快勝した。「9番・三塁」のクリスチャン・コローンが3ランを含む2安打3打点、「8番・捕手」のフアン・グラテロルが3点タイムリー二塁打を含む3安打3打点の活躍を見せるなど、下位打線に活気があり、3安打1打点をマークした「1番・遊撃」のホゼ・ペラザから下位までしっかり打線がつながった。エンゼルスは投手陣が精彩を欠き、大量失点で大敗。「3番・指名打者」のアルバート・プーホルスは2打数2安打で存在感を示した。

  • 日本時間2月25日 オープン戦の主なトピック Part1

    2019.2.25 14:45 Monday

     日本時間2月25日、メジャーリーグではオープン戦16試合が行われた。ここでは、そのなかから注目選手の活躍や注目すべきシーンをピックアップしてお伝えする。

    【ツインズ5-8レッドソックス】
    ツインズは「1番・右翼」で先発出場したマックス・ケプラーが初回先頭弾を含む2本のホームランを放つなど、序盤から一発攻勢でレッドソックス投手陣を攻略し、7回終了時点で5対4と1点をリードした。しかし8回裏、レッドソックスはツインズ7番手のパット・ディーンを攻め立て、無死一・二塁のチャンスを作ると、二者連続三振で二死となったものの、途中出場で「7番・一塁」に入っていたマイケル・チャビスが初球を捉えてレフトスタンドへの逆転3ラン。このあと、レッドソックスはさらに1点を追加し、8対5で鮮やかな逆転勝利を収めた。

    【マーリンズ6-10xパイレーツ】
    姜正浩(カン・ジョンホ)が2打席連続本塁打を放つなど、序盤はパイレーツのペースで試合が進み、5回終了時点で3対1とパイレーツが2点をリード。6回表に1点差とされたものの、直後の6回裏に有望株のケブライアン・ヘイズがセンターへ2ランを叩き込み、リードを3点に広げた。その後、マーリンズが粘りを見せ、9回表終了時点で6対6の同点となったものの、9回裏にパイレーツはマーリンズ7番手のホゼ・キハーダを攻めて二死満塁のチャンス。ここでヘイズがこの試合2本目のホームランとなるサヨナラ満塁弾をレフトスタンドに放って試合に決着をつけた。

    【ブリュワーズ10-1レンジャーズ】
    9人の投手が各1イニングを投げ、レンジャーズ打線を相手に7安打1失点の好投を見せたブリュワーズでは、「5番・三塁」で先発出場したエルナン・ペレスが大活躍。初回にレフトへの先制3ランを放つと、2回表に満塁の走者を一掃する3点タイムリー二塁打、4回表には内野ゴロでチームの9得点目を叩き出し、7打点の大暴れを見せた。なお、先日ブリュワーズと再契約を結んだばかりのマイク・ムスターカスは「4番・二塁」で先発出場。守備機会はそれほど多くなかったが、慣れない二塁守備を無難にこなしてみせた。

  • 「キンブレル1年間浪人の可能性」の報道を代理人が完全否定

    2019.2.25 12:25 Monday

     日本時間2月24日、MLBネットワーク・ラジオのアナリストであるジム・ボウデン(レッズなどでGMを務めた経験あり)は、いまだ契約先が決まらないクレイグ・キンブレルが希望通りのオファーを受けられなかった場合、1年間「浪人」する可能性があると報道。しかし、これに対してキンブレルの代理人を務めるデービッド・ミーターがすかさず反応し、ボウデンの報道を「完全に間違っている」と否定したうえで、キンブレルが近い将来に契約を決める見込みであることを明らかにした。

     この騒動の発端は、日本時間2月24日にボウデンが自身のTwitterで「複数のGMによると、クレイグ・キンブレルが希望する契約条件は依然として下がっていない。キンブレルが希望条件に相当するオファーを得られなかった場合、キンブレルに近い関係者によると、キンブレルは1年間プレイしないことも考えている」とツイートしたことだ。

     要するに、キンブレルは自身の希望条件よりも低い金額で契約するつもりはなく、1年間の「浪人」を覚悟で納得できるオファーを待ち続けるつもりであるということだが、もちろんこれにはリスクも伴う。実戦から長期にわたって離れてしまうこともそうだが、1年後のフリーエージェント市場において希望通りのオファーが得られる保証はないからだ。

     この報道に対し、代理人のミーターはMLBネットワークのケン・ローゼンタールに「その報道は完全に間違っており、クレイグは近い将来に新たな契約を得ることを楽しみにしている。彼が今季プレイしない可能性があると伝えている報道はすべて間違いだ」と語り、「浪人」に関する報道を完全に否定。キンブレルが近い将来に契約を決め、今季もメジャーを代表するクローザーとしてプレイする見込みであることを明言した。

     通算333セーブ、防御率1.91と圧倒的な実績を誇るキンブレル。今のところ、具体的な契約交渉の話は聞こえてこないものの、契約先の決定に向けて着実に歩みを進めているようだ。

  • フィリーズのカイケル&キンブレル獲得 現在の価格では不可能か

    2019.2.25 11:45 Monday

     ブライス・ハーパー争奪戦において先頭を走っていると見られるフィリーズは、ハーパー同様に契約先が決まっていないダラス・カイケルとクレイグ・キンブレルを獲得する可能性のあるチームの1つに挙げられている。先発左腕と絶対的クローザーを必要とするフィリーズにとってカイケルとキンブレルは理想的な存在であり、豊富な資金力も有しているからだ。しかし、MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーによると、フィリーズは価格が下がらない限り、両投手の獲得に動くつもりはないようだ。

     一時はハーパーとマニー・マチャド(パドレス)の両獲りすら目指していたフィリーズは、ハーパー獲得に成功した場合でも、カイケルとキンブレルを獲得するに足る資金を有していると見られている。ところが、ゾレッキーは関係者の話として、「両投手が希望条件を引き下げなければフィリーズが獲得に動くことはない」と報じており、フィリーズがカイケルやキンブレルに大型契約を与える可能性を否定。あくまでも、両投手の希望条件が適切な価格まで下がった場合にのみ、獲得に動く方針だ。

     ただし、ゾレッキーは「フィリーズの考えが今後も変わる可能性がないというわけではない」とも伝えており、ハーパー獲得に失敗した場合には補強の方針が大きく変わる可能性があることを示唆。フィリーズがハーパーを獲得できず、打線のグレードアップに失敗した場合、カイケルやキンブレルを獲得することによって投手陣をグレードアップさせ、チーム全体の戦力アップを目指す可能性があるという。

     いずれにしても、カイケルやキンブレルが「ハーパー待ち」の状況であることは間違いない。フリーエージェント市場に残る有力選手たちが、ハーパー獲得を目指すチームが争奪戦に敗れた場合の「ハーパー用資金」を当てにしていることは否定できない事実であるように思われる。ハーパーの契約が決まり次第、停滞気味のフリーエージェント市場は一気に動き出すことになりそうだ。

  • 強打者加入のカージナルス 脅威の上位打線形成なるか

    2019.2.25 11:15 Monday

     日本時間2月25日に行われたナショナルズとのオープン戦において、今季からカージナルスに加入したポール・ゴールドシュミットは「3番・一塁」で新天地デビューを果たした。マイク・シルト監督は、選球眼に優れ、相手投手に多くの球数を投げさせることのできるマット・カーペンター、デクスター・ファウラー、ゴールドシュミットの3人をこの順に一番から三番まで並べ、その後ろにマーセル・オズーナ、ポール・デヨングというポイントゲッターを置いて、相手投手にとって脅威となる上位打線を形成することを目論んでいるようだ。

     シルトは自身の打順構想について「面白いと思わないかい?」と自画自賛。「この打順は誰が見ても面白いと思うんだ。我々にとっても、選手たちにとっても、あなたたち報道陣にとっても、そして間違いなくファンにとっても(面白いと思う)」とシルトは語ったが、この打順を面白く思わないのは、おそらく対戦する相手投手のみだろう。

     一番から三番まで並ぶカーペンター、ファウラー、ゴールドシュミットの3人は、球界でも有数の「辛抱強い打者」として知られている。2017年には1打席あたりの球数で、カーペンターがメジャー2位、ファウラーが同4位、ゴールドシュミットは同13位タイにランクイン。実際、この日行われた試合でも、ナショナルズ先発のエリック・フェッディに対して初回にこの3人だけで11球を投げさせた。「僕たち3人と対戦するのは相手投手にとってタフなことだと思うよ」とファウラーは語る。

     もちろん、この打順が機能するかどうかは、昨季打率.180の大不振に陥ったファウラーの復調次第である。ファウラーが引き続き不振に苦しむようであれば、ゴールドシュミットが二番、デヨングが三番に繰り上がる打順を採用することも考えられる。しかし、ファウラーが辛抱強く出塁率の高い打者、デヨングが積極的に打ちにいくポイントゲッター型の打者であることを考えると、ファウラーが二番に収まる形が理想だろう。

     通算出塁率.360を誇るファウラーが復調すれば、カージナルス打線が相手投手の脅威となることは間違いない。今季のカージナルスの攻撃力のカギを握っているのはファウラーであると断言しても、決して過言ではなさそうだ。

  • 2009年ナ首位打者・ラミレス インディアンスとマイナー契約へ

    2019.2.25 10:45 Monday

     関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、インディアンスはフリーエージェントのベテラン内野手、ハンリー・ラミレスとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。現在35歳のラミレスは、昨季レッドソックスで指名打者兼一塁手として44試合に出場したものの、打率.254、6本塁打、OPS.708と低調な成績に終わり、5月末に解雇。それ以降は無所属の状態が続いていた。インディアンスは指名打者と一塁手の層が厚いとは言えず、実力健在をアピールできればラミレスにも十分にチャンスはありそうだ。

     昨季のラミレスは、4月末の時点で打率.330、3本塁打、OPS.874と好スタートを切ったものの、5月は打率.163、3本塁打、OPS.500と急失速。4打数ノーヒット3三振に終わった日本時間5月25日のレイズ戦を最後に出場機会を与えられず、5月末に解雇となった。

     2005年にレッドソックスでメジャーデビューを果たしたラミレスは、翌2006年にマーリンズで打率.292、17本塁打、51盗塁、OPS.833の好成績をマークして新人王に選出され、2009年にはナ・リーグ最高の打率.342を記録。2008年から2年連続でシルバースラッガー賞、同じく2008年から3年連続でオールスター・ゲームに選出され、2010年にはホームラン・ダービーにも出場した。その後、ドジャースを経て、2014年オフに古巣レッドソックスへ4年8800万ドルの大型契約で復帰。しかし、4年間で打率.260、78本塁打、OPS.777に終わり、期待に応えることはできなかった。

     インディアンスは今オフ、エドウィン・エンカーナシオンとヨンダー・アロンゾを放出し、カルロス・サンタナとジェイク・バウアーズを獲得。サンタナが指名打者、バウアーズが一塁のレギュラー候補となっているが、今季がメジャー2年目となるバウアーズがレギュラーとしてどこまでやれるかは未知数だ。スプリング・トレーニングでのアピール次第では、ラミレスがバウアーズとのプラトーン要員、あるいはレギュラーの指名打者として出場機会を得ることになる可能性は十分にあるだろう。

  • 昨季最多勝のカージナルス・マイコラス 開幕投手に決定

    2019.2.24 13:30 Sunday

     日本時間2月24日、カージナルスのマイク・シルト監督は今季の開幕投手にマイルズ・マイコラスを指名したことを明らかにした。マイコラスに対しては今週はじめに伝えられていたようだが、指揮官からの正式な発表が行われていなかったため、マイコラスは家族以外には話していなかったという。マイコラスは「カージナルスの開幕投手の一覧に加わることができるのは大きな名誉だ。素晴らしい経験をさせてもらえることにとても恐縮しているよ」と喜びを口にした。

     マイコラスがレギュラーシーズンの開幕投手を務めるのは今回が初めてのことではない。日本プロ野球の読売ジャイアンツでプレイした3シーズンの最終年、2017年に開幕投手を務めている。ただし、このときはエースの菅野智之がワールド・ベースボール・クラシックに出場していたため開幕投手を回避したという事情があり、「チームでベストの先発投手」として開幕投手に指名されたのは今回が初めてだ。

     日本球界からメジャー復帰を果たした昨季の活躍を考えれば、マイコラスが開幕投手に指名されるのは当然と言える。昨季のマイコラスはリーグ最多タイの18勝、リーグ最高の勝率.818をマークし、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で6位にランクイン。チーム最多の200回2/3を投げ、防御率2.83と投球内容自体も安定感抜群だった。

     なお、カージナルスの開幕投手は直近7シーズンでマイコラスが3人目となる。2013年から4年連続でアダム・ウェインライトが開幕投手を務めたあと、2017年からの2シーズンはカルロス・マルティネスが大役を担った。ウェインライトとマルティネスは現在もチームに在籍しているが、シルトは「昨季の活躍を考えれば、(マイコラスが)開幕投手に相応しいと思ったんだ」と迷わずマイコラスに決めた様子。今季のカージナルスの先発ローテーションは、マイコラスを軸として回っていくことになる。

     マイケル・ガーシュGMは「1年前、マイコラスが我々の開幕投手になるだろうと発言したら、多くの人がショックを受けただろうね」と語ったが、今回の決定にショックを受けた者はほとんどいないだろう。それこそが、マイコラスがカージナルスのエースとなった何よりの証である。

  • レッズが好守の遊撃手・イグレシアスとマイナー契約

    2019.2.24 13:05 Sunday

     日本時間2月24日、レッズはフリーエージェントの遊撃手ホゼ・イグレシアスとマイナー契約を結んだことを発表した。イグレシアスは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、開幕ロースター入りを目指すことになる。イグレシアスがメジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は250万ドルで、出場試合数に応じて最大100万ドルの出来高が設定されているという。また、開幕ロースター入りが難しいと判断した場合、日本時間3月24日にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使することが可能となっている。

     レッズはタイガースで4シーズンにわたって正遊撃手として活躍したイグレシアスを、マイナー契約で獲得することに成功した。デービッド・ベル監督は「彼は優れたチームでメジャーリーガーとして成功を収めてきた選手だ。さまざまな経験や勝者のメンタリティをチームにもたらしてくれるだろう。彼がロースターに入れば、我々のチームはより良くなるだろうね」とイグレシアスの加入を歓迎。タイガース時代の2013年にポストシーズンを経験しているイグレシアスが、若いチームに刺激を与える存在となることを期待しているようだ。

     昨季のイグレシアスは、タイガースで125試合に出場して打率.269、5本塁打、48打点、15盗塁、OPS.699をマーク。レギュラー起用に見合う成績を残しながら、今オフはメジャー契約を得ることができなかったものの、「特別なチームになりそうなレッズを手助けできる機会を得ることができてとても楽しみだよ」と今回のマイナー契約を前向きに捉えている。もし開幕ロースター入りを果たした場合、正遊撃手ホゼ・ペラザのバックアップを務めることになりそうだ。

  • カージナルスが好打者・マルティネスと2年契約

    2019.2.24 12:50 Sunday

     トレード放出の可能性も取り沙汰されていたカージナルスの好打者ホゼ・マルティネスだが、チームはマルティネスが自軍に必要な戦力であることを示すため、マルティネスに異例の2年契約を与えた。この契約により、マルティネスは契約ボーナスも含めて325万ドルを得る見込みだが、マルティネスはまだ年俸調停権すら取得しておらず、カージナルスはマルティネスの「年俸調停権取得前の最後の1年」と「年俸調停1年目」の契約を買い取ったことになる。通常の年俸調停のプロセスを経た場合よりも高い金額をマルティネスに保証することにより、チーム随一の好打者への高評価を明確にしたようだ。

     今オフ、カージナルスはマルティネスのトレード放出を模索していた。ポール・ゴールドシュミットの加入やデクスター・ファウラーの戦列復帰により、マルティネスのレギュラーポジションがなくなり、余剰戦力となっていたためだ。日本の球団へ放出することも検討されていたようだが、あらゆるオファーを検討した結果、カージナルスはマルティネスを自軍にキープしておくのがベストであると判断。ファウラーが本来のパフォーマンスを取り戻すことができなかった場合に備え、マルティネスは控え外野手兼一塁手としてベンチでスタンバイすることになる。

     昨季のマルティネスは打率(.305)と安打数(163)でチームトップの数字を記録。代打では打率.408という驚異的な高打率をマークした。2016年9月にメジャーデビューしたあと、メジャーでは通算270試合に出場して打率.309と持ち前の好打を遺憾なく発揮しており、ベンチに置いておくには勿体無い存在である。レギュラーとして打率3割を期待できる打者がベンチに控えていることは、カージナルスの選手層の厚さを示すとともに、マイク・シルト監督にとっても心強いはずだ。

     なお、カージナルスは一塁手のゴールドシュミット、左翼手のマーセル・オズーナが今季限りでフリーエージェントとなるため、来季はマルティネスにレギュラーポジションが与えられる可能性が高い。マルティネスは「どんな立場でも、チームの勝利を手助けするためにプレイするだけさ」と今季への意気込みを口にした。

  • オープン戦スタート マリナーズ・イチローは2点タイムリー

    2019.2.23 15:55 Saturday

     日本時間2月22日に予定されていたマリナーズ対アスレチックスの試合は雨天のため中止となったが、日本時間2月23日は大学生相手の2試合を含めて計4試合が行われ、2019年のオープン戦がスタートした。サウスイースタン大学と対戦したタイガースは13対2、ノースイースタン大学と対戦したレッドソックスは6対0で快勝。メジャー球団同士の対戦となった2試合では、フィリーズがレイズに3対2、マリナーズがアスレチックスに8対1で勝利した。マリナーズのイチローは「7番・左翼」で先発出場し、3回裏二死満塁の第2打席でライトへの2点タイムリー。直後に代走を送られて試合から退いたが、2打数1安打2打点の好スタートを切った。

     マリナーズは開幕投手候補の1人であるマイク・リークが2回1安打無失点の好投を見せ、3回から8回までは6人のリリーバーが各1イニングを投げてアスレチックス打線をわずか1安打に封じる見事なピッチング。最終回に8番手のニック・ランベローがアスレチックスの有望株捕手、ショーン・マーフィーにソロ本塁打を浴びたものの、8人の投手がアスレチックス打線を4安打1得点に封じた。

     打線は初回にミッチ・ハニガーが左中間への1号2ランを放って先制し、2回裏の第1打席で捕手へのファウルフライに終わったイチローが3回裏の第2打席で2点タイムリー。その後もホゼ・ロバトンのタイムリー、ジョー・デカルロの2点タイムリーなどで着実に加点し、終わってみれば8対1の快勝となった。

     フィリーズ対レイズの一戦は、正三塁手争いを繰り広げるスコット・キンガリーとマイケル・フランコが存在感を発揮。キンガリーが初回に三塁打を放って相手のエラーで先制のホームを踏むと、フランコは押し出し四球と1号ソロで2打点を叩き出した。

     レイズは2点ビハインドの3回裏に崔志萬(チェ・ジマン)の犠牲フライで1点差に迫り、再び2点ビハインドで迎えた6回裏にはジェイソン・コーツの1号ソロで1点差としたものの、反撃及ばず惜敗。レイズのトミー・ファムは両軍で唯一となるマルチ安打(3打数2安打)を記録した。

  • 便利屋・ゴンザレスが2年2100万ドルでツインズへ

    2019.2.23 15:10 Saturday

     関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、フリーエージェントのユーティリティ・プレイヤー、マーウィン・ゴンザレスが2年2100万ドルでツインズとの契約に合意したようだ。来月30歳の誕生日を迎えるゴンザレスは内外野の全7ポジションを守ることができ、メジャーでも有数のユーティリティ・プレイヤーとして知られている。ツインズはポストシーズン返り咲きを目指して今オフすでにネルソン・クルーズ、ジョナサン・スコープ、C.J.クロンを獲得しているが、ゴンザレスの加入により野手陣の層はさらに厚みを増した。

     現在のツインズのロースターを見る限り、穴となるポジションは見当たらない。よって、ゴンザレスはアストロズ時代と同様に、試合ごとにポジションを変えながらレギュラー級の出場機会を得ることになるだろう。新加入のクルーズがほぼ指名打者専任となるため、ゴンザレスのように内外野の複数ポジションを守ることができる選手は、チームにとって非常に貴重な存在となる。

     今季のツインズ打線は、クルーズ、スコープ、クロンといった新加入の選手の働きぶりはもちろん、昨季大きく期待を裏切ったミゲル・サノーとバイロン・バクストンの復調が得点力アップのカギを握っていると言われている。もしサノーの調整が遅れるようであれば、ゴンザレスは三塁に入ることができ、バクストンが今季も期待を裏切るようであれば、左翼のエディ・ロサリオないし右翼のマックス・ケプラーを中堅に回し、空いた外野の両翼にゴンザレスを置くこともできる。リスク軽減につながる理想的な補強と言えるだろう。

     もちろん、ゴンザレスの魅力は多くのポジションを守ることができる点だけではなく、4年連続2ケタ本塁打とパンチ力も兼ね備えている。昨季はやや成績を落としたものの、2017年には打率.303、23本塁打、90打点、OPS.907の好成績をマーク。一塁、遊撃、左翼の3ポジションで20試合以上に先発しながらOPS.800以上をマークしたのは、1902年のホーナス・ワグナー、1914年のシェリー・マギーに次ぐメジャー史上3人目の快挙だった。

  • 通算149勝の右腕・サンタナがホワイトソックスとマイナー契約へ

    2019.2.23 14:45 Saturday

     関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、ホワイトソックスはフリーエージェントの先発右腕、アービン・サンタナとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。昨季は右手中指の故障によりわずか5先発、0勝に終わったサンタナだが、16勝以上のシーズン4度を含む7度の2ケタ勝利をマークするなど、通算149勝と実績は豊富。スプリング・トレーニングには招待選手として参加する見込みだが、実力をしっかりアピールできれば、先発ローテーション争いの有力候補の1人となりそうだ。

     関係者によると、サンタナがメジャーのロースターに入った場合、年俸430万ドルが保証されるという。昨季は右手中指の故障に悩まされ、7月下旬まで登板できなかったうえに、戦列復帰後も右手中指の状態は万全でなく、24回2/3を投げて9本塁打を浴びるなど絶不調。自己最少の5登板に終わり、0勝と防御率8.03ももちろん自己ワーストだった。

     しかし、2017年にはツインズ先発陣の柱として5完投と3完封を含む16勝8敗、防御率3.28をマークし、自身2度目となるオールスター・ゲーム選出。ホワイトソックスはカルロス・ロドン、レイナルド・ロペス、イバン・ノバ、ルーカス・ジオリトに続く先発5番手が不在となっており、マニー・バニュエロス、ディラン・コビー、ジョーダン・スティーブンスらによる争いが予想されている。通算149勝という実績を考えれば、サンタナは有力な先発5番手候補となる。

     リック・レンテリア監督は「今年は例年以上に多くのポジション争いが行われるだろうね」と語り、ポジション争いがチームに好影響を与えることを期待している。「既存の戦力を刺激することのできる選手を獲得しているんだ」と今オフの補強の狙いを語り、来るべきポジション争いを楽しみにしている様子だった。

  • 代理人がキャンプ地に到着 メッツ・デグロムの契約延長交渉か

    2019.2.22 15:00 Friday

     メッツがスプリング・トレーニングを行うフロリダ州ポートセントルーシーに、ジェイコブ・デグロム(メッツ)の代理人を務めるジェフ・ベリーが到着した。ブロディ・バンワグネンGMとオーナーのウィルポン一家もすでに現地入りしており、昨季のサイ・ヤング賞右腕の契約延長実現に向けて交渉が行われる可能性もある。今後の動向には大きな注目が集まりそうだ。

     関係者の話によると、ベリーがメッツのスプリング・トレーニング施設を訪れたのは、デグロム、ティム・ティーボウ、トッド・フレイジャーといったCAA(クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー=アメリカの大手エージェンシーの1つ)の顧客たちのコンディションをチェックするためであり、契約延長交渉が予定されているわけではないという。しかし、バンワグネンは先週、デグロムの代理人とスプリング・トレーニング期間中に会うつもりであることを明らかにしており、契約延長の実現に向けて何らかの話し合いが行われる可能性はある。

     メッツがデグロムを保有できるのは今季を含めてあと2年であり、メッツはデグロムとの契約延長を実現させたい意向を明らかにしている。一方、デグロムもメッツとの長期契約に前向きな姿勢を示しており、メッツが提示するオファー次第ではスムーズに交渉は進みそうだ。なお、年俸調停2年目を迎えたデグロムの今季の年俸は1700万ドルまで上昇しており、来季はさらなる上昇が見込まれている。

     昨季のデグロムは打線との巡り合わせが悪く、なかなか白星に恵まれなかったものの、10勝9敗、防御率1.70という素晴らしいパフォーマンスを見せてナ・リーグのサイ・ヤング賞に選出。最優秀防御率のタイトルを獲得し、269奪三振もリーグ2位にランクインした。日本時間2月25日のアストロズ戦でオープン戦初登板の予定となっており、今季も先発ローテーションの柱として期待がかかる。今オフ、積極的な補強を展開したメッツだが、デグロムとの契約延長が今オフ最後のビッグニュースとなるかもしれない。

  • 控え濃厚もカージナルスでのプレイを望む好打者・マルティネス

    2019.2.22 12:45 Friday

     昨季、自身初となる規定打席到達を果たして打率.305、17本塁打、83打点、OPS.821の好成績をマークしたホゼ・マルティネス(カージナルス)だが、ポール・ゴールドシュミットの加入とデクスター・ファウラーの戦列復帰により、レギュラーの座は保証されていない。今オフは指名打者として打撃力を活かすために、ア・リーグの球団へのトレードも浮上したが、最終的にカージナルスはチーム随一の好打者をキープすることを決断した。控え扱いが濃厚となったマルティネスだが、「僕は今季、カージナルスでプレイしたいと思っていたんだ」とカージナルスに留まることができたことを喜んでいる。その理由とは何なのか。

     マルティネスがカージナルスに加入したのは2016年5月(金銭トレード)だ。移籍前年の2015年、マルティネスはAAA級で打率.384という高打率をマークしたものの、ロイヤルズは彼をメジャーに昇格させなかった。2016年、カージナルスに加入したマルティネスは9月にメジャーデビューを果たし、翌2017年にはメジャー定着。カージナルスでの3シーズンで通算270試合に出場し、打率.309、OPS.850と自慢の好打を遺憾なく発揮している。

     マルティネスがカージナルスに加入した2016年にAAA級メンフィスで監督を務めていたのが、現カージナルス監督のマイク・シルトである。「僕は彼のことをリスペクトしているし、彼の僕のことをリスペクトしてくれている。今年はどのポジションでプレイするかわからないけど、カージナルスでプレイしたいと思っていたんだ」とマルティネスはシルトに全幅の信頼を寄せている。

     マルティネスがメジャーデビューを果たした翌年、シルトはクオリティ・コントロール・コーチとしてメジャー昇格。再びマルティネスと同じチームに所属することになった。その後、シルトは三塁ベースコーチ、監督代行を経て、昨年8月に正式にカージナルスの監督に就任。マルティネスは全幅の信頼を寄せる指揮官の下でプレイすることを心地よく感じているのだ。

     一塁にゴールドシュミット(1450万ドル)、左翼にマーセル・オズーナ(1225万ドル)、右翼にファウラー(1450万ドル)と高額年俸の主力選手がおり、まだ年俸調停権すら取得していないマルティネスの出場機会が制限させてしまうのは仕方ない部分もある。しかし、チーム随一の好打者であるマルティネスは、4年ぶりのポストシーズン返り咲きを目指すカージナルスにとって、必ずや不可欠な戦力となることだろう。

  • 同一球団・同一ポジションで開幕スタメンを続けているのは誰だ!?

    2019.2.22 12:15 Friday

     2019年シーズンの開幕が徐々に近付き、各球団がスプリング・トレーニングを進めるなかで開幕ロースターや開幕スタメンの形も徐々に見え始めてくる。では、長きにわたって開幕スタメンに名を連ね続けている選手は誰なのだろうか。今回は「同一球団」かつ「同一ポジション」で開幕スタメンに名を連ね続けている選手をポジションごとに紹介する。なお、集計対象は正確なデータが入手可能な1908年以降となっている。

     全ポジション中最長記録を継続中なのが、カージナルスの正捕手、ヤディアー・モリーナだ。カージナルスでモリーナ以外の捕手が開幕スタメンに名を連ねたのは2004年のマイク・マシーニーが最後であり、モリーナは2005年から昨季まで14年連続で開幕スタメンに名を連ねている。歴代最長記録はホワイトソックスのレイ・シャークによる15年連続(1913~1927年)だが、モリーナは2020年までカージナルスとの契約が残っており、記録更新も視野に入っている。なお、次点はバスター・ポージー(ジャイアンツ)の8年連続であり、ラッセル・マーティン(ドジャース)は12年連続で開幕スタメンに名を連ねているが、4球団に跨る記録となっている(ドジャース、ヤンキース、パイレーツ、ブルージェイズ)。

     モリーナ以外に10年以上を継続しているのは、一塁手のジョーイ・ボットー(レッズ:10年連続)、遊撃手のエルビス・アンドルース(レンジャーズ:10年連続)、投手のフェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ:10年連続)の3人。ボットーとアンドルースは今季も記録を伸ばす可能性が高いが、衰えが顕著なヘルナンデスが11年連続の開幕投手に指名されるかどうかは微妙なところだ。

     その他のポジションでは、二塁のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)が7年連続、三塁のカイル・シーガー(マリナーズ)と中堅のマイク・トラウト(エンゼルス)が6年連続、右翼のコール・カルフーン(エンゼルス)が5年連続となっている。左翼はアレックス・ゴードン(ロイヤルズ)の8年連続が最長だが、厳密にはゴードンは昨季、中堅手として開幕スタメンに名を連ねており、記録は7年連続で途絶えている。ゴードンのほかに4年以上連続で左翼手として同一球団で開幕スタメンに名を連ねている選手がいないため、ここではゴードンを参考記録ながらも最長記録とさせていただく。

  • フィリーズはハーパー最優先 カイケル&キンブレル獲得には動かず?

    2019.2.22 11:45 Friday

     フリーエージェント市場に残るスター選手はブライス・ハーパーだけではないものの、フィリーズが本気で獲得を狙うのはハーパーただ1人になる可能性が高そうだ。MLB公式サイトでフィリーズの番記者を務めるトッド・ゾレッキーは、ダラス・カイケルとクレイグ・キンブレルの2人がチームにフィットし得る存在であることを認めつつも、フィリーズが両投手の獲得に動く可能性は低いと指摘。ハーパー獲得に成功すれば、フィリーズの大型補強は終了ということになりそうだ。

     フィリーズのマット・クレンタックGMは、パドレスがマニー・マチャドと10年3億ドルで契約したことを受けて、「この契約は我々のマチャドに対する評価を超えていた。(選手の価値に見合わないと判断すれば)手を引かざるを得ないこともある」と発言。豊富な資金力を有するため、ハーパー、カイケル、キンブレルといった大物フリーエージェント選手を獲得する可能性が取り沙汰されているフィリーズだが、クレンタックはあくまでも選手の価値に見合った投資を行う方針だ。

     カイケルとキンブレルは、いずれも5年前後の長期契約を求めていることが報じられている。しかし、カイケルは長所であるゴロ率が大きく低下するなど、本来の巧みなピッチングに陰りが見え始めており、カイケルが1~2年の短期契約に応じない限り、ニック・ピベッタ、ザック・エフリン、ビンス・ベラスケスといった発展途上の先発投手を抱えるフィリーズがカイケル獲得に動く可能性は低い。

     本来のパフォーマンスに陰りが見え始めているのはキンブレルも同様で、昨季は速球の平均球速や投球のストライク率が大幅に悪化。セランソニー・ドミンゲス、デービッド・ロバートソン、ヘクター・ネリスと試合終盤を任せられる投手は揃っており、リスクを冒してまでキンブレル獲得に動く必要はない。

     よって、フィリーズはハーパー獲得に全力を注ぐ方針だ。ハーパー獲得に失敗すれば、余った補強資金を利用してカイケルやキンブレルの獲得を模索する可能性もあるが、フィリーズはハーパー獲得に自信を見せており、カイケルやキンブレルがフィリーズのユニフォームに袖を通る可能性はほとんどなさそうだ。

  • ハーパー争奪戦はフィリーズとジャイアンツの一騎打ちか

    2019.2.22 11:15 Friday

     マニー・マチャドがパドレスと10年3億ドルの契約を結び、フリーエージェント市場に残るただ1人のスーパースターとなったブライス・ハーパー。一時は「本命」と見られるフィリーズのほか、ジャイアンツ、ホワイトソックス、パドレス、ナショナルズなど、少なくとも5球団が争奪戦に加わっていたものの、現在はフィリーズとジャイアンツによる一騎打ちの様相を呈している。ここではハーパー争奪戦に関わる各球団の状況を整理してみる。

     今オフ当初からハーパー獲得の有力候補に挙げられていたフィリーズは、現在も「本命」と見られている。SNYのアンディ・マルティーノは、ハーパーがフィリーズとの契約に乗り気でないことを伝えているが、フィリーズ側はハーパーを獲得に自信を見せているという。マチャドの10年3億ドルという契約について、「我々の評価を上回る金額だった。(自軍の評価と実際の価格に大きな差があるときは)手を引かなければならないこともある」と語ったマット・クレンタックGMだが、ハーパー側を満足させられる契約を提示できるかどうかがポイントとなりそうだ。

     昨季までハーパーが所属したナショナルズは、昨季終了時に10年3億ドルのオファーを拒絶されたことが報じられている。ハーパーはジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)が2014年にマーリンズと結んだ13年3億2500万ドルというアメリカスポーツ史上最高額の契約を超えることを目指しているようだが、ナショナルズにオファーを上積みする意思はなく、撤退が濃厚だ。

     また、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールは、マチャド獲得に成功したパドレスと、ハーパーよりもマチャドを欲していたホワイトソックスも撤退が濃厚であることを伝えている。マチャド獲得に失敗したホワイトソックスは、比較的安価なフリーエージェント選手に狙いを定め、引き続き補強の可能性を探っていくと見られる。

     ハーパー争奪戦に加わった当初、短期契約での獲得を目指していたジャイアンツだが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは「彼らが依然ハーパー獲得を目指しているのであれば、方針を転換した可能性がある(=長期契約をオファーする可能性がある)」と指摘。本拠地のオラクル・パークがメジャー有数の「左打者に不利な球場」である点が、ハーパー獲得に向けてのハードルとなるかもしれない。

     以上により、ハーパー争奪戦は現状、フィリーズとジャイアンツによる一騎打ちとなっている可能性が高い。「スタントン以上の契約を提示すれば、すぐに話がまとまるだろう」と指摘する関係者もいるが、果たしてハーパーはどのような契約を得ることになるのだろうか。

  • パドレスがマチャドとの10年契約を公式発表 総額3億ドル

    2019.2.22 10:45 Friday

     日本時間2月22日、パドレスはマニー・マチャドと2028年までの10年契約を結んだことを公式発表した。総額3億ドルという今回の超大型契約には、5年目終了時にオプトアウト(契約破棄)できる権利と、一部の球団に対するトレードを拒否する権利が含まれているという。フリーエージェント選手による契約としては、2007年12月にアレックス・ロドリゲスがヤンキースと結んだ10年2億7500万ドルを上回り、アメリカのスポーツ史上における最高額の契約となった。

     マチャド争奪戦を制したA.J.プレラーGMは「マニー・マチャドが球界における最高の選手の1人であることは隠しようのない事実だ。彼は攻撃面でも守備面でも素晴らしい選手であり、あらゆる面でチームの助けとなる」と語り、マチャド加入を歓迎。パドレスの選手が30本塁打&OPS.900をマークしたのは2010年のエイドリアン・ゴンザレスが最後だが、昨季37本塁打&OPS.905をマークしたマチャドは、その不名誉な記録に終止符を打つ可能性がある。

     また、遊撃手としてのプレイを希望していたマチャドだが、パドレスと契約するにあたって三塁手として起用されることに合意しているという。パドレスにはフェルナンド・タティスJr.という球界屈指の有望株遊撃手がおり、早ければ今季中にも両者による豪華な三遊間が実現する。マチャドがタティスJr.のメジャー昇格の妨げとならないのは、パドレスにとって朗報だろう。

     MLB公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJカッサベルは、マチャドが「3番・一塁」のエリック・ホズマーと「5番・左翼」のウィル・マイヤーズに挟まれて「4番・三塁」で起用されると予想。この3選手のほかにも、ルイス・ウリアス、ハンター・レンフロー、マニュエル・マーゴ、オースティン・ヘッジスといった主力選手たちが少なくともあと4年はパドレスの保有下にあり、これらの選手たちが期待通りの成長や活躍を見せれば、他球団に引けを取らない打線が完成する。マチャド獲得は、パドレスの黄金期到来を告げる号砲となるかもしれない。

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