English Español 韓国語
  • テイラーが4年6000万ドル+オプション1年でドジャースと再契約へ

    2021.12.2 11:30 Thursday

     ドジャースからFAとなり、クオリファイング・オファーを拒否していたユーティリティ・プレーヤーのクリス・テイラーが4年6000万ドル+オプション1年でドジャースに残留することになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、2026年の球団オプションが行使された場合、5年間の総額は7300万ドルになるという。テイラー側はドジャース以外の他球団に対して「お金の問題ではない」と通達。テイラーはドジャース残留を希望し、ドジャースからのオファーを受け入れた。

     現在31歳のテイラーは、今季ドジャースで148試合に出場して打率.254、20本塁打、73打点、13盗塁、OPS.782を記録。メジャー8年目にして自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。故障者が続出したチームのなかでユーティリティ・プレーヤーとして奮闘し、中堅で61試合(うちスタメン48試合)、二塁で46試合(同33試合)、左翼で30試合(同16試合)、遊撃で23試合(同19試合)、三塁で11試合(同9試合)、右翼で8試合(同7試合)にスタメン出場。今オフは同僚のコリー・シーガーもFAとなったが、「シーガーよりテイラーを引き留めるべき」との声も多かった。

     ポストシーズンでもカージナルスとのワイルドカード・ゲームでサヨナラ本塁打、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズでは第5戦で1試合3本塁打をマークするなど大活躍。2017年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに選出されるなど、短期決戦にも非常に強く、ポストシーズン通算62試合で9本塁打、OPS.842を記録している。複数のポジションを守ることができるユーティリティ・プレーヤーとしても、ポストシーズンを勝ち抜いていくための戦力としても、ドジャースにとって必要不可欠な戦力となっていた。

     シーガー(レンジャーズと契約)とマックス・シャーザー(メッツと契約)の引き留めには失敗したドジャースだが、テイラーとの再契約に成功。2年ぶりの地区優勝とワールドシリーズ制覇に向けて、ロックアウト後にどんな補強を見せるか注目したい。

  • ストローマンが3年7100万ドルでカブスへ 自身のツイッターで発表

    2021.12.2 10:30 Thursday

     エンゼルスの補強ターゲットとして注目されていたマーカス・ストローマンは日本時間12月2日、自身のツイッターでカブスに入団することを発表した。「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、3年契約で総額は7100万ドル。2022年と2023年の年俸が2500万ドル、2024年の年俸が2100万ドルとなり、2年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が含まれているようだ。投球イニングの条件をクリアした場合、2024年の年俸は2500万ドルになるという。

     現在30歳のストローマンは、今季メッツで33試合に先発して179イニングを投げ、10勝13敗、防御率3.02、158奪三振を記録。打線の援護に恵まれず黒星が先行したものの、防御率は4試合しか登板しなかった2015年を除けば自己ベストの数字だった。新型コロナウイルスのパンデミックのなかで行われた昨季は故障もあって出場辞退を選択したが、1年のブランクを感じさせない見事なパフォーマンスを見せた。

     ブルージェイズ時代には2年連続(2016~17年)で200イニング以上を投げた実績があり、2017年には13勝9敗、防御率3.09の好成績をマーク。シーズン途中でブルージェイズからメッツ移籍した2019年も2球団合計で184回1/3を投げて10勝13敗、防御率3.22をマークしており、故障さえなければシーズン30先発以上かつ180イニング以上で2ケタ勝利、防御率3点台前半を確実に計算できる好投手である。

     カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長は今オフ、先発投手の補強を最優先課題に掲げており、ウエーバーでレッズから今季ノーヒッターを達成したウェイド・マイリーを獲得。エースのカイル・ヘンドリックスと合わせ、これで先発3本柱が確立した。4~5番手にはアドバート・アルゾライやアレック・ミルズが入る見込みだが、ロックアウト後にさらなる先発補強に動く可能性もありそうだ。

  • ツインズが右腕・バンディを獲得 1年500万ドル+オプション1年

    2021.12.2 10:00 Thursday

     日本時間12月2日、ツインズはエンゼルスからFAとなった先発右腕ディラン・バンディを獲得したことを発表した。契約条件は1年500万ドル+オプション1年であることが報じられており、来季の年俸は400万ドル、2023年の契約は年俸1100万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)となる。ツインズは今季途中にホゼ・ベリオスとJ・A・ハップを放出し、前田健太がトミー・ジョン手術を受け、マイケル・ピネイダがFAとなったため、先発陣はメジャー経験に乏しい若手投手ばかりになっていた。

     現在29歳のバンディは、エンゼルス移籍1年目の昨季、11試合に先発して65回2/3を投げ、6勝3敗、防御率3.29、72奪三振をマーク。短縮シーズンだったとはいえ、自己最高の成績を残し、サイ・ヤング賞投票では5ポイントを獲得して9位タイにランクインした。ところが、今季は23試合(うち19先発)に登板して2勝9敗、防御率6.06と大乱調。エースとして期待されたものの、その期待を大きく裏切り、自己最悪のシーズンを過ごした。

     今季の年俸は832万5000ドルだったが、今季の成績を考えれば、来季の年俸が400万ドルと大幅ダウンするのは当然だ。しかし、2023年の球団オプションが年俸1100万ドルに設定されているのは、ツインズからの期待の表れと言えるだろう。若手ばかりが並ぶ先発ローテーションのなかで、エースとして2020年のようなピッチングを見せることができれば、ツインズがこのオプションを行使する可能性は十分にある。

     ツインズはトミー・ジョン手術を受けた前田が来季の大部分もしくは全部を欠場するため、現時点では26歳のベイリー・オーバー、25歳のジョー・ライアン、26歳のランディ・ドブナック、27歳のグリフィン・ジャックスといった若手投手たちが先発ローテーション候補となる。バンディは復活を遂げ、ツインズの先発ローテーションの柱となることができるだろうか。

  • Dバックスがブルペン補強 ベテラン右腕・マランソンと2年契約

    2021.12.2 09:30 Thursday

     日本時間12月2日、ダイヤモンドバックスはパドレスからFAとなった救援右腕マーク・マランソンと2年契約を結んだことを発表した。2022年と2023年の年俸はいずれも600万ドルで、2024年の契約は年俸500万ドルの相互オプション(またはバイアウト200万ドル)になっているという。マイク・ヘイゼンGMは「彼は実績があり、試合終盤を任せられるリリーバーだ」とマランソンの加入を歓迎。今季はメジャー最多の39セーブを挙げており、新天地でもクローザーを務めることになりそうだ。

     現在36歳のマランソンは、今季パドレスで64試合に登板して64回2/3を投げ、4勝3敗39セーブ、防御率2.23、59奪三振の好成績をマーク。パイレーツ時代の2013年、2015年、2016年に続いて自身4度目となるオールスター・ゲームに選出された。パイレーツ時代には絶対的クローザーとして活躍し、2015年に自己最多の51セーブを記録するなど、2013~16年の4年間で147セーブ、防御率1.80をマーク。通算244セーブは現役4位の数字となっている。

     今季110敗を喫し、チーム再建を進めることが予想されるダイヤモンドバックスがマランソンを獲得するのは意外な動きと言えるが、ヘイゼンGMは「今オフの補強だけで30~35勝を上積みできるかどうかはわからないが、チームをよりよくするための努力をやめるつもりはない」と戦力補強に意欲を示している。今季は1点差ゲームに10勝31敗と大きく負け越したため、マランソンを獲得することで接戦を少しでも多くモノにしたいという狙いがあるようだ。

     マランソンは「今季はスプリング・トレーニングの段階からダイヤモンドバックスを敵としてプレーしてきた。このチームにはたくさんのタレントがいるし、今季の勝敗はチームの実力を正確に示していないと思う」とコメント。ダイヤモンドバックスとはオフシーズン序盤から連絡を取っていたようだが、最終的には直近1週間ほどで交渉が本格化し、ロックアウト突入前に正式契約を結ぶことになった。

  • フィリーズがクローザー候補を獲得 右腕・クネーベルと1年契約

    2021.12.2 09:00 Thursday

     日本時間12月2日、フィリーズはドジャースからFAとなった救援右腕コリー・クネーベルと1年契約を結んだことを発表した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は、クネーベルの年俸が1000万ドルであることを伝えている。フィリーズは今オフ、ヘクター・ネリス、アーチー・ブラッドリー、イアン・ケネディといった主力リリーバーがFAとなり、新たなクローザー候補の獲得が急務となっていたが、2017年に39セーブをマークした実績を持つクネーベルの獲得に成功した。

     現在30歳のクネーベルは、今季ドジャースで27試合(うち4先発)に登板して25回2/3を投げ、4勝0敗3セーブ、防御率2.45、30奪三振を記録。右広背筋を痛めて長期離脱したため、登板試合数自体は少なかったものの、速球の平均球速が2020年の94.3マイルから96.3マイルへ上昇するなど、全盛期に近いパフォーマンスを取り戻していた。

     ブリュワーズ時代にはクローザーとして活躍した実績があり、2017年はリーグ最多の76試合に登板して1勝4敗39セーブ、防御率1.78、126奪三振という好成績をマーク。オールスター・ゲームにも選出された。しかし、2018年は不振でマイナー降格も経験し、2019年はトミー・ジョン手術で全休。昨季はトミー・ジョン手術からの復帰1年目ということもあって防御率6点台と精彩を欠き、オフにトレードでドジャースへ放出された。

     フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は今オフ、ブルペンの補強が最優先課題であることを何度も強調していたが、大きな補強はこれが初めて。ウエーバーでライアン・シェリフ、ケント・エマニュエル、ヨアン・ロペス、トレードでニック・ネルソンを獲得しているものの、勝ちパターンの継投を任せられる人材が不足しており、ロックアウト明けの移籍市場でも引き続きブルペンの補強を目指すことになりそうだ。

  • ロックアウトまであと1日 ノンテンダーFAなど日本時間1日のまとめ

    2021.12.1 15:00 Wednesday

     現行の労使協定が失効する「ロックアウト・デッドライン」(日本時間12月2日13時59分)まで残り24時間を切った。メジャーリーグでは「ロックアウト・デッドライン」が迫る状況のなか、「駆け込み」のトレードやFA契約が目立っており、日本時間12月1日にも多くの動きがあった。また、サービスタイム(メジャー登録日数)6年未満の選手に対して来季の契約をオファーする期限を迎え、来季の契約をオファーされなかった選手が「ノンテンダーFA」となった。ここでは日本時間12月1日の主な動きを整理していく。

    ノンテンダーFA

     メジャーリーグ公式サイトのノンテンダーFA一覧によると、ノンテンダーFAとなったのは以下の40選手。このうち、レッズのブランドン・ベイリーとフィリーズのカイル・ドーイはマイナー契約での残留が決まっている。

    ティム・ロカストロ外野手(レッドソックス)
    マシュー・ボイド投手(タイガース)
    グレイソン・グライナー捕手(タイガース)
    リチャード・ラブレイディ投手(ロイヤルズ)
    ダニー・クーロム投手(ツインズ)
    トレバー・メギル投手(ツインズ)
    フアン・ミナヤ投手(ツインズ)
    フィル・ゴスリン内野手(エンゼルス)
    デービッド・ガルシア捕手(レンジャーズ)
    ヨヘル・ポゾ捕手(レンジャーズ)
    ビリー・マッキニー外野手(レンジャーズ)
    ジャシール・デラクルーズ投手(ブレーブス)
    リチャード・ロドリゲス投手(ブレーブス)
    ヨハン・カマルゴ内野手(ブレーブス)
    ルイス・ブリンソン外野手(マーリンズ)
    ロバート・グセルマン投手(メッツ)
    スティーブン・ノゴセック投手(メッツ)
    マーク・ペイトン外野手(メッツ)
    カイル・ドーイ投手(フィリーズ)
    ロマン・クイン外野手(フィリーズ)
    ライン・ハーパー投手(ナショナルズ)
    ワンダー・スエロ投手(ナショナルズ)
    マイク・フォード内野手(ナショナルズ)
    ジェイソン・アダム投手(カブス)
    マイケル・ハーモシーヨ外野手(カブス)
    ブランドン・ベイリー投手(レッズ)
    ジョン・カーティス投手(ブリュワーズ)
    ダニエル・ボーグルバック内野手(ブリュワーズ)
    スティーブン・ブロールト投手(パイレーツ)
    チャド・クール投手(パイレーツ)
    コリン・モラン内野手(パイレーツ)
    ホゼ・ロンドン内野手(カージナルス)
    テイラー・クラーク投手(ダイヤモンドバックス)
    アンドリュー・バスケス投手(ドジャース)
    ホゼ・カスティーヨ投手(パドレス)
    マット・ストラーム投手(パドレス)
    トレイ・ウィンジェンター投手(パドレス)
    サム・デラプレーン投手(ジャイアンツ)
    ジョー・パランボ投手(ジャイアンツ)
    ルイス・ゴンザレス外野手(ジャイアンツ)

    トレード

     マーリンズはマイナー外野手のキャメロン・マイズナーとのトレードでレイズから今季オールスター・ゲームに初選出された内野手、ジョーイ・ウェンドルを獲得した。

     パドレスは金銭または後日指名選手1名とのトレードでマーリンズからホルヘ・アルファロを獲得した。マーリンズは前日にゴールドグラブ賞捕手のジェイコブ・ストーリングスを獲得し、アルファロは余剰戦力だった。

    契約延長

     マリナーズは救援右腕アンドレス・ムニョスと4年総額750万ドル以上の契約延長で合意目前となっていることが報じられている。3年分の球団オプションが盛り込まれているとの報道もあり、最長7年の長期契約となる。

    FA契約

     タイガースはメッツからFAとなったスター遊撃手、ハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで合意した。一部の球団に対するトレード拒否権と、2年目終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が盛り込まれている。

     エンゼルスは自軍からFAとなった救援右腕ライセル・イグレシアスと4年5800万ドルで再契約を結ぶことで合意した。クオリファイング・オファーを拒否されたあとも再契約交渉を継続していることが報じられていた。

     ジャイアンツはエンゼルスからFAとなった先発右腕アレックス・カッブを獲得したことを正式発表した。契約条件は2年2000万ドル+オプション1年であることが報じられている。

     カブスはアスレチックスからFAとなったベテラン捕手、ヤン・ゴームスと2年1300万ドル+オプション1年で合意した。ヤンキースからFAとなったクリント・フレイジャーと1年契約で合意したことも報じられている。

     ホワイトソックスは自軍からFAとなったユーティリティ・プレーヤー、レウリー・ガルシアと3年契約を結ぶことで合意した。内外野兼用のユーティリティとして2019年は140試合、今季も126試合に出場している。

     パイレーツはインディアンスからFAとなった強肩好守の捕手、ロベルト・ペレスと1年500万ドルで合意した。マーリンズへ放出されたストーリングスに代わって正捕手を務めるとみられる。

     オリオールズはヤンキースからFAとなった長距離砲、ルーグネッド・オドーアとメジャー契約を結んだことを発表した。レンジャーズとの契約が残っているため、オリオールズはメジャー最低保証年俸のみを負担する。

     ナショナルズはホワイトソックスからFAとなったベテラン二塁手、セザー・ヘルナンデスと1年400万ドルで合意した。新天地では正二塁手としての起用が予想されている。

     レッドソックスはマリナーズからFAとなった先発左腕ジェームス・パクストンと1年1000万ドル+オプション2年で合意した。2年分の球団オプションが行使された場合、3年間の総額は最大3500万ドルになるようだ。

  • エンゼルスがイグレシアスと4年5800万ドルで合意 カッブは流出決定

    2021.12.1 14:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、エンゼルスは自軍からFAとなった救援右腕ライセル・イグレシアスと4年5800万ドルで再契約に合意したようだ。エンゼルスはイグレシアスにクオリファイング・オファーを拒否されたあとも再契約に向けた交渉を継続していることが報じられていたが、守護神の引き留めに成功した。なお、イグレシアス同様に再契約の可能性があるとみられていた先発右腕アレックス・カッブはジャイアンツ移籍が決定。ジャイアンツがカッブとの2年契約を正式発表した。

     現在31歳のイグレシアスはエンゼルス加入1年目の今季、安定感を欠いたブルペンのなかで孤軍奮闘し、65試合に登板して70イニングを投げ、7勝5敗34セーブ、防御率2.57、103奪三振の好成績をマーク。7月には月間最優秀リリーバーに選出され、シーズン終了後の「オールMLB」の投票では救援投手部門でセカンドチームに名を連ねた。シーズン終了後にFAとなり、ブルペンの補強を目指すフィリーズなどとの争奪戦も予想されたが、エンゼルスは無事に守護神を引き留めることができた。

     現在34歳のカッブはイグレシアス同様に今季からエンゼルスに加入し、18試合に先発して93回1/3を投げ、8勝3敗、防御率3.76、98奪三振を記録。故障もあってフルシーズン活躍することはできなかったが、健康時には先発ローテーションの一角として安定した活躍を見せた。ジャイアンツとの契約規模は2年2000万ドル+球団オプション1年(1000万ドル)と報じられており、エンゼルスにとっては予算オーバーだったのかもしれない。

     エンゼルスは来季のペイロールが今季と同規模と仮定した場合、今オフの補強に使える予算は最大6000万ドル程度だった。ノア・シンダーガードを1年2100万ドル、アーロン・ループを2年1700万ドル、マイケル・ロレンゼンを1年675万ドルで獲得し、イグレシアスの4年5800万ドルを加えると、アート・モレノ・オーナーがペイロールの増額を許可しない限り、優秀な先発投手を獲得できるような予算は残されていない。あとは控え野手やリリーフ投手を中心に戦力の頭数を揃えて補強終了となる可能性もありそうだ。

  • レイズがウェンドルをマーリンズへ放出 若手の台頭で余剰戦力に

    2021.12.1 11:00 Wednesday

     日本時間12月1日、マーリンズはマイナー外野手のキャメロン・マイズナーとのトレードでレイズから今季オールスター・ゲーム初選出の内野手、ジョーイ・ウェンドルを獲得したことを発表した。ウェンドルはブランドン・ラウ、ランディ・アロザレーナに次ぐチーム3位のWARを記録するなど、球団新記録のシーズン100勝を挙げたレイズの快進撃に大きく貢献したが、ワンダー・フランコ、テイラー・ウォールズ、ビダル・ブルハーンといった若手内野手の台頭により余剰戦力となりつつあった。

     現在31歳のウェンドルはメジャー6年目の今季、136試合に出場して打率.265、11本塁打、54打点、8盗塁、OPS.741をマーク。三塁や遊撃の守備でも堅実なプレーを見せ、オールスター・ゲームに初選出されただけでなく、三塁手部門でゴールドグラブ賞のファイナリストにもノミネートされた。来季が年俸調停期間2年目(予想年俸400万ドル)のシーズンとなり、FAまであと2年保有可能。新天地では三塁のレギュラー、もしくは内野のユーティリティとしての起用が有力だ。

     レイズは二塁にラウ、三塁にヤンディ・ディアス、そして遊撃に大型契約を結んだばかりのフランコがおり、ウェンドルは必ずしも必要な戦力ではなかった。ウェンドルの年俸が400万ドル近くまで上昇すると予想されていることや、ウォールズ、ブルハーンといった若手内野手が台頭していることも、ウェンドルの放出を後押ししたとみられる。レイズは今年5月にもフランコの昇格に備えて正遊撃手ウィリー・アダメスをブリュワーズへ放出しており、戦力の入れ替えをチームのプラン通りにスムーズに進めている。

     レイズが獲得したマイズナーは23歳の外野手で、2019年ドラフト1巡目(全体35位)指名でマーリンズに入団。今季はA+級とAA級で合計102試合に出場し、打率.253、12本塁打、59打点、26盗塁、OPS.788をマークした。「MLBパイプライン」による球団別プロスペクト・ランキングではマーリンズの21位にランクインしていたが、選手育成に定評のあるレイズでどんな成長を見せるか注目だ。

  • 今季王者ブレーブス スニッカー監督の2024年のオプションを行使

    2021.12.1 10:30 Wednesday

     日本時間12月1日、1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げたブレーブスは、ブライアン・スニッカー監督の2024年シーズンの契約オプションを行使したことを発表した。スニッカー監督は今年2月に2022年からスタートする2年+オプション1年の契約を結んでおり、今回のオプション行使により3年分の契約が保証された形となる。現在66歳のスニッカー監督は、2016年途中からブレーブスの監督に就任。就任3年目の2018年から今季まで4年連続地区優勝を継続している。

     スニッカー監督は1977年にブレーブスでプロ野球選手としてのキャリアをスタート。1976年のドラフト25巡目でカブスに指名されたものの、大学に残ることを選択し、翌年ドラフト外でブレーブスに入団した。捕手兼一塁手としてマイナーで4年間プレーしたものの、メジャー昇格を果たすことはできず、1980年に解雇。しかし、当時ブレーブスのファーム・ディレクターを務めていたハンク・アーロンからインストラクターの職を紹介され、指導者としてのキャリアをスタートした。

     1982年にマイナーで初めて監督を務め、そこから40年以上にわたってブレーブスのメジャーもしくはマイナーで監督やコーチを務める生活がスタート。ところが、メジャーの監督を務める機会はなかなか巡ってこず、2016年途中にフレディ・ゴンザレス監督が解任され、ようやく暫定監督としてチームの指揮を執ることになった。暫定監督としての手腕を評価され、2016年10月には正式にメジャーの監督に就任。選手からの信頼も厚く、メジャーの監督として6シーズン目を迎えた今季、ついにワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

     2018年からの地区4連覇の期間中、2018年は最優秀監督賞を受賞し、2019年は同賞の投票で3位、昨季と今季はいずれも4位にランクイン。リーグを代表する名将との評価は不動のものとなりつつある。メジャー6年間の通算成績は441勝390敗(勝率.531)となっている。

  • カブスがゴームスらを獲得 正捕手コントレラスはトレード放出か

    2021.12.1 10:00 Wednesday

     カブスはアスレチックスからFAとなった34歳のベテラン捕手、ヤン・ゴームスと2年1300万ドル+オプション1年で契約合意に達したようだ。レギュラー級の実力を持つベテラン捕手の加入により、正捕手ウィルソン・コントレラスがトレードで放出される可能性が高まっている。また、カブスはクリント・フレイジャーとも1年契約で合意したことが報じられている。27歳のフレイジャーは11月中旬にDFAでヤンキースの40人枠から外れ、その後FAとなっていた。

     現在34歳のゴームスはインディアンス時代の2014年に自己最多の21本塁打を放ってシルバースラッガー賞を受賞し、2018年にはオールスター・ゲーム選出の経験もあるベテラン捕手。ナショナルズ移籍1年目の2019年はワールドシリーズ制覇を経験し、今季は7月末のトレード・デッドラインでナショナルズからアスレチックスへ移籍し、2球団で合計103試合に出場して打率.252、14本塁打、52打点、OPS.723をマークした。

     契約条件は2年1300万ドル+オプション1年。2024年の球団オプションは年俸600万ドルとなっており、スタメン出場試合数に基づく出来高も設けられているという。よって、カブスはゴームスを正捕手に据えることを考えていると思われる。今後は来季終了後にFAとなる正捕手コントレラスのトレード放出に向けた動きが加速することになりそうだ。

     現在27歳のフレイジャーは1年契約で合意したことが報じられている。今オフ初めて年俸調停権を取得しており、FAまであと3年保有可能。今季は眩暈(めまい)の症状で長期離脱し、66試合で打率.186、5本塁打、15打点、OPS.633と不本意な成績に終わったが、2019年は69試合で12本塁打、OPS.806、短縮シーズンの昨季も39試合で8本塁打、OPS.905と限られた出場機会のなかで好成績をマーク。コンディションさえ万全ならば、強打の外野手として大きな戦力になるはずだ。

  • バイエズが6年1億4000万ドルでタイガースへ 大物遊撃手は残り2人

    2021.12.1 00:00 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはメッツからFAとなったスター遊撃手、ハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで契約合意に達したようだ。「デトロイト・フリー・プレス」のエバン・ペトゾルド記者はオプトアウト(契約破棄)の権利が含まれていることを報じている。大物遊撃手の獲得に動くことが確実視されていたタイガースだが、3億ドル規模の超大型契約が必要となるカルロス・コレアではなく、バイエズを手に入れた。

     現在28歳のバイエズは、今季カブスで91試合、メッツで47試合、合計138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813を記録。28四球に対してリーグ最多の184三振を喫したように、粗いアプローチには依然として改善の兆しが見えないものの、OPS.599に終わった昨季の大不振を脱した。メッツの遊撃には大親友のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツ移籍後は二塁を守っていたが、新天地タイガースでは再び遊撃を守ることになる。

     若手の着実な成長もあり、再建モードから徐々に勝負モードへ移行しつつあるタイガースは今オフ、トレードでタッカー・バーンハート、FAでエドゥアルド・ロドリゲスを獲得するなど積極的な補強を展開。さらなる先発投手補強と並行して遊撃手補強を目指し、AJ・ヒンチ監督との関係性からコレア獲得の最有力候補に挙げられることも多かったが、アル・アビラGMは1人の選手に3億ドル規模の超大型契約を与えることを回避するという選択をした。

     今オフのFA市場における「遊撃手ビッグ5」のうち、マーカス・セミエンとコリー・シーガーはすでにレンジャーズと合意して「総額5億ドルの二遊間」を形成することが決まっており、市場から消えるのはバイエズが3人目。残りはコレアとトレバー・ストーリーの2人だけとなり、アストロズ、ヤンキース、エンゼルスなど遊撃手の補強を必要としているチームの動向が注目される。

  • ロックアウト前の「駆け込み」目立つ移籍市場 日本時間30日のまとめ

    2021.11.30 14:00 Tuesday

     現行の労使協定が現地時間12月1日23時59分(日本時間12月2日13時59分)をもって失効し、ロックアウト突入が濃厚となっているため、今オフの移籍市場ではロックアウト前の「駆け込み」のトレードやFA契約が目立っている。日本時間11月30日もマックス・シャーザー、コリー・シーガー、ロビー・レイといった大物FA選手が移籍先を決めるなど、移籍市場には大きな動きがあった。ここでは日本時間11月30日に報じられた主な移籍情報を整理していく。

    メッツがシャーザーと3年契約で合意

     メッツはドジャースからFAとなった先発右腕マックス・シャーザーと3年1億3000万ドルで合意した。年平均4333万ドルは史上最高額であり、総額1億ドル以上の契約を結んだ選手としては史上最年長(37歳)となった。

    レンジャーズがシーガーと10年契約で合意

     レンジャーズはドジャースからFAとなった強打の遊撃手、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルで合意した。総額3億2500万ドルは史上6位タイの超大型契約である。前日のマーカス・セミエンに続く大型補強となった。

    マリナーズがレイと5年契約で合意

     マリナーズはブルージェイズからFAとなった先発左腕ロビー・レイと5年1億1500万ドルで合意した。昨季は大不振に陥ったが、今季はア・リーグのサイ・ヤング賞を受賞する大活躍を見せ、大型契約を手に入れた。

    マーリンズがストーリングスを獲得

     マーリンズは右腕ザック・トンプソン、マイナー右腕カイル・ニコラス、マイナー外野手コナー・スコットの3選手とのトレードでパイレーツから今季のゴールドグラブ賞捕手、ジェイコブ・ストーリングスを獲得した。

    レイズがレイリーと2年契約で合意

     レイズはアストロズからFAとなった救援左腕ブルックス・レイリーと2年1000万ドル+オプション1年で合意した。韓国球界から復帰後、アストロズのブルペンを2年間支えたサウスポーがレイズに加わることになった。

    ブレーブスがイエーツと2年契約で合意

     ブレーブスはブルージェイズからFAとなった救援右腕カービー・イエーツと2年825万ドル+オプション1年で合意した。トミー・ジョン手術で来季途中まで投げられないため、来季の年俸は100万ドルと格安に設定されている。

    ドジャースがハドソンと1年契約で合意間近

     ドジャースはパドレスからFAとなった救援右腕ダニエル・ハドソンと1年700万ドル前後で合意間近となっているようだ。今季はナショナルズで好投していたハドソンだが、パドレス移籍後は調子を落とし、期待外れに終わった。

    ジャイアンツがカッブと2年契約で合意間近

     ジャイアンツはエンゼルスからFAとなった先発右腕アレックス・カッブと2年2000万ドル前後で合意間近となっているようだ。以前からジャイアンツが獲得に向けて積極的に交渉を進めていることが報じられていた。

  • ブレーブス・オズーナに20試合出場停止処分 来季は開幕から出場可

    2021.11.30 10:30 Tuesday

     日本時間11月30日、メジャーリーグ機構はDV規定に違反したマーセル・オズーナ(ブレーブス)に対して20試合の出場停止処分を科したことを発表した。ただし、オズーナは日本時間9月11日に制限リスト入りしたあと、レギュラーシーズン終了までに20試合分の出場停止を消化しており、今回の処分は来季には影響を与えず、来季は開幕戦から出場可能となる。ブレーブスはロナルド・アクーニャJr.が来季の開幕に間に合わない可能性があり、2020年二冠王のオズーナは心強い戦力となりそうだ。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「マーセル・オズーナがメジャーリーグ機構のDV規定に違反したという疑惑について、我々は調査を完了した。入手可能な証拠から総合的に判断した結果、オズーナはDV規定に違反しており、出場停止処分を科すのが適切であるとの結論に至った」と今回の経緯を説明。オズーナは5月末にアトランタ地域の自宅でのDV疑惑によって逮捕され、当初は妻の首を絞めたことによる重罪の加重暴行で起訴されていたが、この重罪は7月に取り下げられていた。

     ブレーブスは「いかなる家庭内暴力も容認できるものではなく、コミッショナー事務局の決定を全面的に支持する。マーセルが自身の行動について全責任を負い、今回の状況から学び、成長するために必要な措置を取っていることを知り、勇気づけられた」との声明を発表。オズーナは200時間の社会奉仕活動を行うことや違法薬物の使用を控えること、妻との接触を避けることを命じられており、アンガーマネジメントなどのプログラムにも参加しているという。オズーナがすべての条件をクリアすれば、軽犯罪の罪も取り下げられるようだ。

     オズーナは短縮シーズンの2020年に本塁打王と打点王の二冠を獲得する活躍を見せ、ブレーブスと4年6500万ドルで再契約。しかし、今季は48試合で打率.213、7本塁打、26打点、OPS.645と不振を極め、5月下旬に左手中指と薬指の骨折で戦列を離れた。ブレーブスはシーズン途中に加入してワールドシリーズ制覇に貢献した4人の外野手のうち、ジョク・ピーダーソン、ホルヘ・ソレアー、エディ・ロサリオの3人がFAとなっており、得点力を維持するうえでオズーナの復活は必要不可欠だ。

  • 大谷翔平がエドガー・マルティネス賞を受賞 今季のベストDHに選出

    2021.11.30 10:00 Tuesday

     日本時間11月30日、今季のエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者)の受賞者が発表され、大谷翔平(エンゼルス)が選出された。同賞はア・リーグに指名打者制が導入された1973年から表彰がスタートし、「史上最高の指名打者」と呼ばれるエドガー・マルティネスの功績をたたえて2004年に改称。エンゼルスの選手が受賞するのは今回が初めてである。投票は各球団の番記者やブロードキャスターなどによって行われ、次点はJ・D・マルティネス(レッドソックス)だった。

     大谷はメジャー4年目の今季、打者として155試合に出場し、打率.257、26二塁打、8三塁打、46本塁打、100打点、103得点、26盗塁、96四球、189三振、出塁率.372、長打率.592、OPS.965を記録。指名打者としての出場は126試合で、代打での出場が9試合、登板時の投打同時出場が20試合あった。同一シーズンに45本塁打、25盗塁、5三塁打を記録するのはメジャー史上初の快挙であり、MVPとエドガー・マルティネス賞の同時受賞も史上初めてとなった。

     大谷はシルバースラッガー賞の指名打者部門に選出されただけでなく、「オールMLB」でも指名打者部門でファーストチームに選出。指名打者として受賞できる3つのアウォードを独占し、文句なしの「今季のベストDH」となった。リーグMVPに満票で選ばれたほか、選手間投票による年間最優秀選手、「ベースボール・アメリカ」「ベースボール・ダイジェスト」「スポーティング・ニュース」の各媒体が選出する年間最優秀選手も受賞。さらに、ロブ・マンフレッドのコミッショナー就任後初めてとなる「コミッショナー特別表彰」も与えられた。

     個人の賞をほぼ総なめにした今季の大谷。次はポストシーズンでの活躍を見たいところだが、エンゼルスは2014年以来のポストシーズン進出に向けてノア・シンダーガードらを獲得した。しかし、アストロズは依然として強力であり、マリナーズやレンジャーズも大型補強を展開中。メジャー屈指の激戦区となりつつあるア・リーグ西部地区を勝ち抜くためには、大谷以外の選手の奮起はもちろん、大谷が今季の活躍を継続することも必要となりそうだ。

  • マリナーズ サイ・ヤング賞左腕・レイと5年1億1500万ドルで合意

    2021.11.30 09:30 Tuesday

     再建期を終えて本格的に勝負モードに突入しようとしているマリナーズが大型補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、マリナーズはブルージェイズからFAとなった先発左腕ロビー・レイと5年1億1500万ドルで契約合意。全球団に対するトレード拒否権のほか、3年目のシーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれているようだ。パドレスからトレードで獲得したアダム・フレイジャーに加えて今季サイ・ヤング賞に輝いたレイの獲得にも成功し、マリナーズは着実に戦力をアップさせている。

     現在30歳のレイは、今季ブルージェイズで32試合に先発してリーグ最多の193回1/3を投げ、13勝7敗、防御率2.84、248奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率と最多奪三振の二冠を獲得し、サイ・ヤング賞も受賞した。ダイヤモンドバックスとブルージェイズでプレーした2020年は防御率6.62という大乱調だったが、サイ・ヤング賞を受賞した投手の前年の防御率としては歴代ワーストの数字である。

     マリナーズの先発ローテーションからは年俸1300万ドルの選手オプションを破棄してFAとなった菊池雄星が抜けたが、菊池がサイ・ヤング賞左腕のレイに代わったと考えれば大幅な戦力アップと言えるだろう。現時点ではレイ、マルコ・ゴンザレス、クリス・フレクセン、ローガン・ギルバート、ジャスタス・シェフィールド、ジャスティン・ダンといった顔ぶれの先発ローテーションとなるが、マリナーズがさらなる先発投手補強に動く可能性も残されている。

     問題はレイの今季の大ブレイクがホンモノなのかという点だろう。今季は自己ベストの与四球率2.42をマークしたものの、2014年のメジャーデビューから昨季まで制球面に課題を抱えてきた投手であり、今季を除けば2017年の15勝5敗、防御率2.89、218奪三振という成績が目立つくらい。ただし、この年は規定投球回ギリギリの162イニングしか投げていない。今季の大ブレイクがホンモノであれば、5年1億1500万ドルという契約はバーゲンになる可能性もあるが、果たして。

  • セミエン獲得のレンジャーズ シーガーと10年3億2500万ドルで合意

    2021.11.30 09:00 Tuesday

     潤沢な補強資金を武器にマーカス・セミエン、コール・カルフーン、ジョン・グレイと契約合意したばかりのレンジャーズが連日の大型補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レンジャーズはドジャースからFAとなった強打の遊撃手、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルという超大型契約で合意。二塁手メジャー新記録の45本塁打を放ったセミエン(7年1億7500万ドル)と合わせて「総額5億ドルの二遊間」が誕生することになった。

     現在27歳のシーガーは、今季ドジャースで95試合に出場して打率.306、16本塁打、57打点、OPS.915を記録。2016年に新人王を受賞し、オールスター・ゲーム選出2度(2016~17年)、シルバースラッガー賞2度(2016~17年)、ワールドシリーズMVP(2020年)といった輝かしい実績を誇るスター遊撃手であり、今オフのFA市場の大物遊撃手5人のなかでは「最高の打撃力を持つ」と評価されていた。ただし、140試合以上に出場したのは2016~17年の2シーズンのみであり、耐久性の面では不安を抱えている。

     レンジャーズのクリス・ウッドワード監督は、2016~18年にドジャースで三塁ベースコーチを務めており、シーガーが移籍先を決めるうえでウッドワード監督の存在が決め手となった可能性はある。また、新たにレンジャーズの打撃コーチに就任するティム・ハイヤーズもドジャース在籍経験のある人物だ(2016~17年にドジャースで打撃コーチ補佐)。

     セミエンとシーガーの加入により、レンジャーズの二遊間は完全に一新され、好守のアイザイア・カイナーファレファは2020年にゴールドグラブ賞を受賞したポジションである三塁に戻る可能性が高い。ただし、レンジャーズの三塁は有望株ジョシュ・ヤングの昇格が控えており、カイナーファレファは内野のユーティリティとして起用されるか、安価な遊撃手を欲するチームへトレードされることになるかもしれない。

  • FAの目玉・シャーザーはメッツへ デグロムとの最強二本柱が完成!

    2021.11.30 03:30 Tuesday

     メッツはドジャースからFAとなった先発右腕マックス・シャーザーと3年1億3000万ドルで契約合意に達した。年平均4333万ドルは史上最高額となり、全球団に対するトレード拒否権と2023年シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が盛り込まれているという。最終的には再契約を目指すドジャースやエンゼルスとの争いになったとみられるが、「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、メッツが3年契約を提示したことがシャーザー獲得の決め手となったようだ。

     現在37歳のシャーザーは、メジャー通算190勝、3020奪三振、サイ・ヤング賞3度の実績を誇り、将来のアメリカ野球殿堂入りを有力視されている球界屈指の先発右腕。ナショナルズとの7年契約のラストイヤーとなった今季は、7月末のトレードでドジャースへ移籍し、2球団合計で30試合に先発して179回1/3を投げ、15勝4敗、防御率2.46、236奪三振の好成績をマークした。主要タイトルは獲得できず、サイ・ヤング賞投票でも3位どまりだったが、通算8度目のオールスター・ゲーム選出。オールスター・ゲームの先発投手を務めたのは通算4度目だった。

     フランシスコ・リンドーアらを獲得しながらも77勝85敗と期待はずれのシーズンを過ごしたメッツは、ビリー・エプラーを新GMに迎え、ルイス・ロハスの後任となる新監督はまだ決まっていないものの、今オフの補強をスタート。日本時間11月27日にエドゥアルド・エスコバー、マーク・キャナ、スターリング・マーテイの3選手と契約合意に至り、さらにシャーザー獲得と大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの本気度がうかがえる大型補強を見せている。

     シャーザー獲得に成功したことで、メッツは絶対的エースのジェイコブ・デグロムとシャーザーによる「最強二本柱」が完成。穴のない万全の戦力とは言い難いものの、3選手の加入によって強化された打線、そしてデグロムとシャーザーのダブルエースは他球団にとって大きな脅威となりそうだ。

  • エンゼルスが「二刀流」のロレンゼンと契約合意 先発ローテ入りか

    2021.11.29 12:30 Monday

    「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者によると、エンゼルスはレッズからFAとなった右腕マイケル・ロレンゼンと1年700万ドル前後の契約で合意に達したようだ。ロレンゼンはレッズ時代にリリーバーとして活躍しただけでなく、代打や外野手としても多くの試合に出場した二刀流選手。マレー記者は「エンゼルスの先発ローテーションに加わるだろう」と記しているが、ジョー・マドン監督が新たに加わった二刀流選手をどのように起用していくか注目が集まりそうだ。

     現在29歳のロレンゼンは、今季レッズで27試合に登板して29イニングを投げ、1勝2敗4セーブ、11ホールド、防御率5.59、21奪三振を記録。ブルペンが崩壊したレッズ投手陣のなかで、セットアッパーやクローザーを任された時期もあったが、5点台の防御率が示すように安定したピッチングとは言い難い出来に終わった。そもそも今季は先発ローテーション入りの可能性が取り沙汰されていたものの、右肩痛により開幕から長期離脱。後半戦から戦列復帰したが、7月後半にも右ハムストリング痛で10日ほど戦列を離れた。

     キャリアハイのシーズンは2019年で、この年は73試合に登板して83回1/3を投げ、1勝4敗7セーブ、21ホールド、防御率2.92、85奪三振の好成績をマーク。中堅手として6試合にスタメン出場するなど、野手(もしくは打者)としての出場も多く、100試合で打率.208、1本塁打、OPS.596を記録した。2018年には打率.290、4本塁打、OPS1.043という素晴らしい打撃成績を残したこともある。

     もしエンゼルスのペイロールが今季と同レベル(1億8000万ドル前後)の場合、補強資金はあと2000万ドル弱しか残っておらず、守護神ライセル・イグレシアスと再契約し、中継ぎ投手を数人補充する程度でオフシーズン終了となる可能性もある。来季のエンゼルスの開幕ローテーションは大谷翔平、ノア・シンダーガード、パトリック・サンドバル、ホゼ・スアレス、ロレンゼン、ハイメ・バリア(もしくはグリフィン・キャニング)という顔ぶれになるかもしれない。

  • レンジャーズが積極補強 セミエンに続いてグレイ、カルフーンも獲得

    2021.11.29 12:00 Monday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、レンジャーズはロッキーズからFAとなった先発右腕ジョン・グレイと4年5600万ドルで契約合意に達したようだ。グレイについてはロッキーズも再契約を目指していたが、総額3500万~4000万ドルの3~4年契約をオファーしていたことが報じられており、レンジャーズが大幅に上回った形となる。また、ダイヤモンドバックスからFAとなった元エンゼルスの外野手、コール・カルフーンと1年520万ドル+オプション1年で合意したことも明らかになっている。

     セミエンと7年1億7500万ドルの大型契約で合意したことが報じられているレンジャーズだが、1億ドル超とも言われる補強資金を武器に、さらなる補強に動いた。現在30歳のグレイは、メジャー2年目の2016年から4年連続で2ケタ勝利をマークした先発右腕。今季は29試合に先発して149イニングを投げ、8勝12敗、防御率4.59をマークした。通算防御率は4.59と平凡だが、「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地としていたため、球場補正を考慮した「ERA+」ではメジャー平均を上回る数字を残している。

     現在34歳のカルフーンは、2012年にメジャーデビューし、2019年まで8年間エンゼルスでプレー。ダイヤモンドバックス移籍1年目の昨季は54試合で16本塁打を放ち、キャリアハイのOPS.864をマークしたが、今季は51試合で打率.235、5本塁打、17打点、OPS.670と大きく成績を落とした。健康であれば攻守両面で堅実な働きを期待できる選手であり、新天地での復活が期待される。

     今後のさらなる補強次第ではあるものの、グレイは若手主体の先発投手陣のなかでローテーションの柱としての役割を担うことになる。また、レンジャーズの外野陣は正中堅手アドリス・ガルシア以外は流動的な布陣となっており、カルフーンは右打者とのプラトーンになる可能性はあるものの、右翼のレギュラー格として起用されることになりそうだ。

  • 右腕・ゴーズマンがブルージェイズへ 5年1億1000万ドルで合意

    2021.11.29 11:00 Monday

    「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブルージェイズはジャイアンツからFAとなっていた先発右腕ケビン・ゴーズマンと5年1億1000万ドルで契約合意に達したようだ。ジャイアンツが再契約を目指し、メッツやマリナーズ、エンゼルスも争奪戦に加わっていることが報じられていたが、最終的に争奪戦を制したのはブルージェイズだった。「MLBトレード・ルーマーズ」では6年1億3800万ドルでのジャイアンツ残留が予想されていたが、それを下回る契約規模での決着となった。

     現在30歳のゴーズマンは、2012年ドラフト1巡目(全体4位)指名でオリオールズに入団し、メジャー5年目の2017年に自身初の2ケタ勝利となる11勝をマーク。しかし、その後は伸び悩みが続き、2018年7月にブレーブスへトレードされ、2019年に8月にはウエーバーでレッズへ移籍した。2020年のジャイアンツ入団を機に本格開花の兆しを見せるようになり、スプリッターを武器に2020年は59回2/3を投げて防御率3.62、79奪三振を記録。そして、クオリファイング・オファーを受諾してジャイアンツに残留した今季は33試合に先発して192イニングを投げ、14勝6敗、防御率2.81、227奪三振という自己最高の成績を残した。

     特にシーズン前半は5月に月間MVPを受賞するなど好調で、18先発で9勝3敗、防御率1.73の好成績をマークし、オールスター・ゲーム初選出。後半戦は15先発で5勝3敗、防御率4.42と失速したものの、シーズン終了後には「オールMLB」の先発投手部門でセカンドチームに選出された。

     ブルージェイズは今季サイ・ヤング賞に輝いたロビー・レイがFAとなっているものの、ゴーズマン、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、ホゼ・ベリオスが強力な先発三本柱を形成。ここにアレック・マノア、ネイト・ピアソンという両若手右腕の成長が加われば、球界有数の先発ローテーションを形成することができそうだ。

« Previous PageNext Page »