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  • オフシーズン突入 大物FA選手の行方は?

    2017.11.6 11:32 Monday

     現地時間11月6日午後5時、フリーエージェント市場が開幕し、FA選手たちは全30球団との契約が可能になる。それに先立ち、MLB公式サイトではジム・デュケットが大物FA選手の契約先を予想している。超大物選手がズラリと顔を揃える来オフのフリーエージェント市場に比べるとやや不作気味とも言われる今オフのフリーエージェント市場だが、大物選手たちの去就やいかに。

     デュケットが紹介するTOP25の第1位として登場するのがドジャースからFAとなったダルビッシュ有だ。フリーエージェント市場で獲得可能な最高の先発投手と評されており、ワールドシリーズでの2度にわたるKO劇がありながらも6年1億4000万ドル前後の契約を手にすると予想されている。獲得候補としてはドジャース、レンジャーズ、ヤンキース、マリナーズ、カージナルスなど数多くのチームの名前が挙げられているが、その中でもデュケットが本命として予想しているのはマリナーズだ。

     ダルビッシュに次ぐ第2位にランクインしているのが大谷翔平。労使協定の取り決めにより格安で獲得可能であることが指摘されている。二刀流が注目される大谷だが、デュケットは仮に大谷の打撃がすぐには通用しなくとも、ダルビッシュや田中将大(ヤンキース)のように先発ローテーションの柱となれるはずだと評価する。現在は日米間の移籍に関する枠組みが確定するのを待っている状況だが、大谷のメジャー挑戦が確定すればヤンキース、レッドソックス、ドジャース、カブス、ブルージェイズ、レンジャーズなど数多くのチームによる争奪戦が繰り広げられることは間違いない。デュケットはその中でもヤンキースを本命に挙げている。

     野手の最高位にランクインしたのは第3位のJ.D.マルティネス。5年1億ドル前後でジャイアンツと契約することが予想されている。4位以下はジェイク・アリエタがレンジャーズ、エリック・ホズマーはロイヤルズ残留、ウェイド・デービスはカブス残留、マイク・ムスターカスもロイヤルズ残留、グレッグ・ホランドはロッキーズ残留、ジェイ・ブルースはフィリーズ、ロレンゾ・ケインはジャイアンツといった予想になっている。いよいよ本格的に幕を開けるオフシーズン。2018年に向けての戦いはすでに始まっている。


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  • レッドソックスの補強候補にホズマーの名前

    2017.11.5 21:14 Sunday

     ワールドシリーズが終了し選手の契約情報が伝わってくる中でFAとなった選手達の動向にも注目が集まっている。今年、地区優勝を果たしながら地区シリーズで敗れたレッドソックスの補強候補としてエリック・ホズマー(ロイヤルズ)の名前が挙がっている。

     ホズマーはロイヤルズの看板選手の1人として活躍してきた左打者で今季は打率.318 25本塁打 94打点と安定した成績でレギュラーシーズン終盤までチームのワイルドカード争いをする原動力となっていた。ワールドシリーズ終了後にFAとなり新たな移籍先を探している状態となっている。

     今年のレッドソックスはエースのクリス・セールをはじめ、守護神のクレイグ・キンブレルなど他球団も警戒する強力な投手陣でア・リーグ2位の防御率3.70を記録したものの、チーム本塁打数は168本とこちらはア・リーグ最下位に沈んだ。ちなみにチームで最も一発を放ったのはムーキー・ベッツでその数字は「24」だった。

     このようなチーム状況からホズマーのような長打力をもつ選手の存在は魅力的だ。それでもレッドソックスは彼が持つ長打力の部分だけではなく一塁の守備にも注目しており、その能力は今年のゴールドグラブ賞の最終候補に選ばれるほど高水準を誇っている。

     ほかにもJ.DマルティネスなどFA市場には多くの強打者の名前があるだけに他の選手にも興味を示しそうだがチームはホズマー獲得に向けて本腰を入れていくのか、今後の動向に注目が集まる。


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  • マーリンズがイチローと契約更新せず

    2017.11.4 19:59 Saturday

     ワールドシリーズが終了し既に各球団から選手の去就についての発表が次々とされている。その中で、前日に岩隈久志(マリナーズ)がFAとなったが、イチロー(マーリンズ)も同様に来季契約が更新されず、FAになったことが発表された。

     今季、マーリンズ3年目を迎えたイチローは主に代打で起用され136試合に出場し打率.255 3本塁打 20打点の成績を残した。開幕当初はなかなか快音が聞かれなかったが、6月になると調子を取り戻し28打数9安打 打率.321と数字を残し始めた。前半戦は打率.220と不振だったが、後半戦は打率.299と成績を向上させておりメジャーリーグの年間代打安打数記録「28」まであと1本に迫る活躍をみせた。

     マーリンズは来季年俸200万ドルの契約の選択権を行使しないことに決めたことによりイチローに対して50万ドルの違約金が支払われる。これでイチロー自身はFAとなり次の移籍先を探すことになった。

     経営陣が変わったチームには最高経営責任者(CEO)としてイチローのヤンキース時代のチームメイトだったデレク・ジーター氏が就任。イチローについては「大好きな選手の1人」と話していた。チームからは「あなたのプレーをみることができて嬉しかった。ありがとう」とコメントしている。

     既に古巣のマリナーズ復帰を望む声が出ている。イチロー本人も50歳までプレーすることを望んでいることもあり今回のFA市場では今後が注目される選手の1人となった。来季は45歳となるシーズンになるがメジャー通算3080安打を放った技術や若手の手本となる行動や習慣などは他球団の力になるはずだ。


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  • マリナーズが岩隈の来季契約オプション破棄

    2017.11.3 17:33 Friday

     ワールドシリーズが終了し、次は来季に向けて選手契約やトレードなど各チームが準備期間に入っていく。激戦が終わったばかりだが、既に次の戦いが始まっている。新たな動きとしてマリナーズは岩隈久志の来季契約オプションを破棄したと発表した。

     今季の岩隈は先発ローテーションの2番手として4月から試合に出場していたが、5月に右肩の炎症で故障者リスト(DL)入り。その後、マイナーリーグでリハビリ登板するも状態が思わしくなく、メジャーのマウンドには日本時間5月4日のエンゼルス戦を最後に戻ることはできなかった。現在は右肩の手術が終了し、リハビリに励んでいるときだった。今季の成績は6試合で0勝2敗 防御率4.35だった。

     マリナーズは保有していた来季年俸1000万ドルのオプションを破棄したことで岩隈はFAの身となり移籍先を探すことになる。昨年は16勝を挙げたこともあり今季も同様の活躍が期待されていたが、好投しても打線の援護に恵まれない場合やときには大量失点で敗戦投手になるなど好不調の波や肩の故障にも悩まされたシーズンとなった。

     来季は37歳のシーズンとなるがメジャー6年間で3度の2桁勝利を挙げるなど勝ちを計算できる貴重な投手なだけに他球団からのオファーがある可能性がある。果たして次はどのチームのユニフォームを着ることになるのだろうか。


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  • 2014年SI誌の予言「2017年アストロズがWS制覇」が現実に 

    2017.11.2 18:18 Thursday

     3年あれば物事は大きく変化するものだ。2014年、前年111敗を喫して3年連続100敗以上となったアストロズの再建にはもうしばらく時間が掛かると思われていた。だからこそスポーツ・イラストレイテッド誌が「2017年にアストロズがワールドシリーズを制覇する」という表紙を掲げた際には多くの人々が驚いたのだ。しかし3年後、それは現実となった。

     スポーツ・イラストレイテッド誌が予言した通り、2017年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。これはこの3年間、アストロズの再建プロセスが順調に進んでいったことの何よりの証だろう。再建期にプロスペクト(若手有望株)をかき集め、「数年後に優勝争いをするポテンシャルがある」と評価されるチームは少なくない。しかし、そのポテンシャルが期待通りに開花することはそれほど多くなく、ましてや予想された通りの期間で見事に再建を完成させる例は極めて稀である。予言したスポーツ・イラストレイテッド誌はもちろんだが、予定通りに再建を完成させたジェフ・ルーノウGMを筆頭とするアストロズのフロント陣は称賛されてしかるべきだろう。

     日本時間11月2日、アストロズは敵地ドジャー・スタジアムで行われたワールドシリーズ第7戦において、ドジャースを5対1で破り、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。スポーツ・イラストレイテッド誌の予言が正しかったことが3年の時を経て証明されたのだ。しかもスポーツ・イラストレイテッド誌は表紙にジョージ・スプリンガーを起用していた。そのスプリンガーは今回のワールドシリーズで4試合連続を含む史上最多タイの5本塁打を放ち、MVPを受賞。スポーツ・イラストレイテッド誌の先見の明は驚異の一言である。

     ワールドシリーズ第7戦には敵地ながら1万7000人を超えるアストロズ・ファンが詰めかけ、球団史上初のワールドシリーズ制覇の瞬間を見届けた。スプリンガー以外にもカルロス・コレア、アレックス・ブレグマンなど若手選手が多いアストロズ。球団の黄金時代はまだ幕を開けたばかりである。


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  • ワールドシリーズの最優秀ブルペンはアストロズ

    2017.11.2 17:55 Thursday

     アストロズが第7戦までもつれる熱戦を制し、ドジャースを破って球団史上初の世界一に輝いた2017年のワールドシリーズ。両軍ともブルペン陣に疲れが見え始め、両監督が継投に苦労するシーンも見受けられたが、アストロズのブルペンがワールドシリーズの「最優秀ブルペン」に選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(週あたり合計100ポイントで優秀だと考えられている)。なお、ポストシーズン期間の「最優秀ブルペン」もこのルールに従って計算されたポイントを参考に選出されている。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     

     両軍のポイントを計算するとドジャースが65ポイント、アストロズが40ポイントとともに物足りない数字。ドジャースは第6戦と第7戦でブルペン陣が好投し、最終的には救援防御率を3.57まで向上させたが、アストロズは救援防御率5.86という体たらくだった。それでも第7戦では先発ランス・マカラーズJr.のあとを受けたブラッド・ピーコックが2回無失点、試合を締めくくったチャーリー・モートンが4回1失点と好投するなど、ブルペン4投手が計6回2/3を投げて1失点と安定したパフォーマンス。ドジャースに反撃を許さず、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。試合途中にはダラス・カイケルやジャスティン・バーランダーが投球練習を開始する姿も見られたが、結局両エースの力を借りることなく試合終了。「僕たちは本当にタフな打線を抑えたよ」とモートンが語ったように、ブルペン陣の頑張りなしには世界一に辿り着けなかったはずだ。モートンは「最初は力が入り過ぎていたけど、徐々に安定し、良い球を投げられるようになった」と第7戦のピッチングを振り返っていた。


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  • 【戦評】今年のチャンピオンはアストロズ 球団初の世界一

    2017.11.2 14:36 Thursday

     アストロズとドジャースによるワールドシリーズ第7戦。勝利した方が世界一に輝く大事な一戦はアストロズがダルビッシュ有の不安定な立ち上がりを攻めて5対1で勝利し、対戦成績4勝3敗で球団初の栄冠を手にした。

     この日の先発はランス・マッカラーズJr.とダルビッシュ。第3戦と同じマッチアップとなった両者は前回の登板ではっきりと明暗が分かれた。マッカラーズJr.は5回1/3を投げて4安打3失点で勝利投手になっている。その一方でダルビッシュは1回2/3で4失点とメジャー移籍後最短で降板していた。降板後のインタビューでは「スライダーをいつものように投げることができなかった」と話していただけにこの第7戦では立ち上がりとスライダーの制球に注目が集まった。

     最初にマウンドに上がったダルビッシュは先頭打者のジョージ・スプリンガーに課題のスライダーを二塁打にされてしまい、いきなりのピンチを迎えた。続くアレックス・ブレグマンを一塁へのゴロに打ち取ったかに思われたがコディ・ベリンジャーがカバーに入ったダルビッシュへ送球ミスをしてしまい、早くも1点を失ってしまう。ブレグマンに三盗を許した後、ホゼ・アルトゥーベの内野ゴロの間にさらに1点を追加され、初回は2失点スタートとなった。

     これで勢いにのったアストロズ打線は2回表の攻撃でもブライアン・マッキャンが四球で出塁し、続くマーウィン・ゴンザレスの二塁打で無死二・三塁のチャンスをつくる。1死になった後、マッカラーズJr.の内野ゴロで3点目を取ると2死三塁となったところで打席には今ワールドシリーズMVP候補のスプリンガー。ダルビッシュは慎重に投球をするがカウントは3-2となり迎えた6球目のフォーシームを中堅スタンドへと運ばれ点差は一気に5点となりダルビッシュはここで降板となった。

     この最終決戦は両軍監督ともに「総力戦」と話していただけにレギュラーシーズンではなかなか考えられない継投をする。ドジャースは2番手のブランドン・モローを挟み、3回表からはエースのクレイトン・カーショウを投入。ポストシーズンでは8被本塁打と心配な部分もありながらここまで3勝とチームを勝利に導いている。カーショウは4回を投げて2安打無失点と試合を立て直した。

     対するアストロズの先発、マッカラーズJr.はダルビッシュとは対照的に3回途中無失点と好投する。この日は早めの継投を予定していたこともあり、チームは彼を早々と降板させた。6回裏に5番手のチャーリー・モートンがアンドレ・イーシアーに適時打を打たれ1点を失うも細かな継投でドジャース打線に的を絞らせなかった。6回から登場したモートンは最終回のマウンドにもあがり最後の打者、コリー・シーガーを二塁ゴロに抑えて試合終了。5対1でアストロズが勝利し、球団創設初の世界一となった。

     今ワールドシリーズMVPは5本塁打を放ったスプリンガーに決定。レギュラーシーズン162試合、ポストシーズン18試合を戦い抜いてつかんだ栄光はとても大きなもので球団の歴史に新たな1ページが刻まれた日となった。


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  • 【戦評】ロバーツ監督の継投ズバリ ドジャースが接戦制し逆王手

    2017.11.1 14:35 Wednesday

     ドジャースがジャスティン・バーランダー(アストロズ)の不敗神話をストップさせ、ワールドシリーズの対戦成績を3勝3敗のタイとして世界一に逆王手をかけた。バーランダーは好投しながらも要所で踏ん張れず、6回2失点でアストロズ加入後初黒星。ドジャースは5回途中からの継投がピタリとハマり、6回裏に逆転して奪ったリードを最後まで守り抜いた。

     アストロズがバーランダー、ドジャースがリッチ・ヒルの先発で始まったワールドシリーズ第6戦。先手を取ったのはアストロズだった。3回表にジョージ・スプリンガーの今シリーズ4本目となる本塁打で1点を先制。しかし、5回表無死二、三塁のチャンスを生かせないなど、その後は拙攻が目立ち、完全に主導権を握るには至らなかった。

     5回表二死満塁の場面でヒルに代えてブランドン・モローを投入し、ピンチを切り抜けたドジャース。6回表にも二死一、二塁のピンチを背負ったが、トニー・ワトソンがマーウィン・ゴンザレスを二塁ライナーに抑えて事なきを得た。そしてその裏、安打と死球で無死一、二塁のチャンスを迎えると、クリス・テイラーがライト線への二塁打を放ち、ついに同点。さらにコリー・シーガーがライトへの犠牲フライで続き、一気に試合をひっくり返した。

     7回表一死一、二塁のピンチを前田健太が無失点で切り抜けると、直後の7回裏、ジョク・ピーダーソンが貴重な追加点となる3号ソロ。8回からは試合前にデーブ・ロバーツ監督が「1イニング限定」と話していたケンリー・ジャンセンを投入する執念を見せ、ジャンセンは指揮官の期待に応える力投で見事6アウト・セーブを完成させた。

     ヒル以降、モロー、ワトソン、前田、ジャンセンと繋いだ継投が見事に機能し、ブルペン陣は4回1/3を2安打無失点に抑える好投。ワールドシリーズに入ってから疲れが見え始めていたブルペン陣だが、今日の試合では勝利を引き寄せる見事なパフォーマンスを見せた。

     いよいよ明日は第7戦。貴重な同点打を放ったテイラーは「激しい戦いになるだろうね」と勝利の余韻に浸ることなく気を引き締めた。リーグ優勝決定シリーズが4勝先取制となった1985年以降、リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズにおいて2勝3敗でホームでの第6戦を迎えたチームが勝利したケースは16度あり、うち14チームはシリーズを制している。第6戦に勝利した勢いのままドジャースが29年ぶりの世界一に輝くのか、それともアストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げるのか。運命の第7戦の先発投手はアストロズがランス・マカラーズJr.、ドジャースがダルビッシュ有と発表されている。


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  • マーリンズ 成長を続ける打線を武器に来季は優勝争いへ

    2017.11.1 12:59 Wednesday

     ジャンカルロ・スタントンが両リーグ最多の59本塁打を放つ大活躍を見せた今季のマーリンズ。しかし、マーリンズが球団史上2位の778得点を叩き出せたのはスタントン一人の力によるものではない。打線はここ数年、メキメキと力をつけているのだ。

     マーリンズの778得点は今季両リーグ11位の数字だった。マーリンズより多くの得点を叩き出した10チームのうち9チームはポストシーズンへ進出。ポストシーズンへ進めなかったのはレンジャーズ(両リーグ9位の799得点)だけであり、ポストシーズンへ進んだ残りの1チームは両リーグ12位の770得点をマークしたドジャースである。要するに、得点数だけを見れば今季のマーリンズはポストシーズン進出を果たしてもおかしくないチームだったのだ。

     2014年からマーリンズで打撃コーチを務めているフランク・メネキーノは打線の成長を実感している。「彼らは何をすべきかを理解し始めている。今季の大きな成長は試合への準備に関する部分だ。相手チームについてしっかり研究し、ゲームプランを立てるようになった。そうなれば自ずと結果はついてくるよね」と打線の成長に目を細める。

     MVP級の活躍を見せたスタントンのみならず、打率.312、37本塁打、124打点の好成績をマークしたマーセル・オズーナ、打率.308、60盗塁、114得点をマークしたディー・ゴードン、25本塁打を放ったジャスティン・ボーア、出塁率.369、100得点をマークしたクリスチャン・イェリッチ、リーグ有数の捕手へと成長を遂げたJ.T.リアルミュートなど、打線には才能豊かな選手たちがズラリと顔を揃えている。フロント陣はチームの弱点が投手力であることを認識しており、今オフは打線の破壊力を維持しつつ、投手の補強に動く方針だ。

     デレク・ジーターを筆頭とする新オーナー・グループの方針により、スタントン、ゴードン、マーティン・プラドらを放出して年俸総額の削減を行う可能性が取り沙汰されているが、彼らを抜きにしても投手の補強さえスムーズに進めば投打のバランスが整ったチームが形成されるはず。2018年のマーリンズは意外な快進撃を見せてくれるかもしれない。


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  • マカッチェン トレードの噂より第一子誕生に集中

    2017.11.1 12:28 Wednesday

     今オフはアンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)にとって経験したことのないものになりそうだ。12月上旬に妻・マリアが第一子となる男の子を出産予定なのだ。トレードされる、されないに関わらず、マカッチェンの人生は新たな章に突入することになる。

     パイレーツはワールドシリーズ終了から5日以内にマカッチェンの来季オプション(年俸1450万ドル)を行使するか否かを決断しなければならない。マカッチェンは今季156試合に出場して打率.279、28本塁打、88打点、11盗塁、OPS.849をマーク。昨季の不振を脱し、打線の軸として恥ずかしくない成績を残しただけに、パイレーツがオプションを行使するのは確実と見られている。

     しかし、オプション行使後にパイレーツがマカッチェン放出に動く可能性は残されている。マカッチェンはトレードについて「俺が決められることではない。ただ決まったことを受け入れるだけ」という姿勢を崩していない。昨オフ、マカッチェンはトレードで放出されることが確実視されていた。しかし、ウィンター・ミーティングのあと、ニール・ハンティントンGMはマカッチェンをキープする意思を固め、マカッチェンは2017年シーズンもパイレーツでプレイすることになった。球団オプションが行使されれば、マカッチェンにとっては2018年シーズンがパイレーツとの契約最終年になる。パイレーツは再びマカッチェンをトレード市場に出し、彼のトレード価値を探ることになるだろう。

     昨オフを経験したことにより、マカッチェンにはトレードの噂に対してある種の免疫ができている。その一方で、今オフはマカッチェンにとっての初めての経験が待っている。12月上旬に待望の第一子が誕生するのだ。「子供がもうすぐ生まれるんだ。他のどんなことよりも楽しみにしているよ」とマカッチェン。「12月上旬に生まれる予定なんだ。ちょうどウィンター・ミーティングの時期だけど、ウィンター・ミーティングのことを気にしている場合じゃないよね」と自身のトレードの動向よりも子供のことが気になって仕方がない様子だ。

     第一子の誕生により、人生の新たな章を迎えようとしているマカッチェン。いったい来季はどのチームのユニフォームを着てフィールドに立っているのだろうか。


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  • ジラルディ 解任について「驚いたし落胆した」

    2017.11.1 11:55 Wednesday

     ジョー・ジラルディは来季も引き続きヤンキースの指揮を執ることを望んでいた。ジラルディは球団から契約を延長しない旨を伝えられた際、「驚いたと同時に落胆した」という。10年間にわたるヤンキース監督生活を終えたジラルディが現在の心境を語っている。

     リーグ優勝決定シリーズにおいてアストロズの前に3勝4敗で敗退したヤンキース。ジラルディが「我々が過ごしたシーズン、チームが見せた成長のことを考えれば、来季も引き続き指揮を執ることになるだろうと考えていた」と振り返ったように、今季のヤンキースは戦前の予想を大きく上回る躍進を遂げた。「間違いなく、ヤンキースには才能豊かな選手が大勢いるし、優れた若手選手も非常に多い。私はとても楽しみにしていたんだよ。来季もチームを率いることができると思っていた」とジラルディは語る。

     しかし、ジラルディには11年目のシーズンはやってこなかった。ジラルディによるとブライアン・キャッシュマンGMとの会話は極めて短いものだったようだ。「ブライアンは私に球団が異なる方向へ向かうことを伝えてきた。数分間話をして、そのあともう少し話しただけだったかな。この組織や選手たちの成長を楽しみにしていたから、落胆したよ」。

     その一方でジラルディはヤンキースへの感謝も忘れてはいない。「本当に感謝している。10年間も監督を務めることができたのだから。NFL、NBA、NHL、カレッジ・フットボール、カレッジ・バスケットボールの監督やヘッドコーチのうち、どれだけの人が10年間も同じ場所で指揮を執ることができるんだい?10年間もここに居られて、私は本当に幸運だったよ。10年間も私に監督を任せてくれたスタインブレナー一家やキャッシュマンGMには感謝している」。

     今後については現段階では未定だが、ジラルディは監督業を続けることに意欲を見せつつも、テレビでの解説者としての仕事や、コミッショナー事務局での業務にも興味を示しているようだ。ヤンキースで過ごした10年間で910勝710敗(勝率.562)という成績を残した名将の、次なるステージでの活躍にも注目だ。


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  • 【WS第6戦】ドジャースはウッド&カーショウをリリーフで投入へ

    2017.11.1 11:11 Wednesday

     ケンリー・ジャンセン、ブランドン・モローらブルペン陣に疲れが見え始めていることもあり、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は本拠地ドジャー・スタジアムでのワールドシリーズ第6戦、第7戦でアレックス・ウッド、クレイトン・カーショウをブルペンで待機させる方針だ。ロバーツ監督によるとウッドを第6戦、カーショウを第7戦で投入することを検討しているという。

     「(ウッドとカーショウの投入は)選択肢の一つだと思うよ。我々はあと2試合勝たなければならないわけだからね」とロバーツ監督。「クレイトン(・カーショウ)は今日よりも明日投げる可能性の方が高いかな。もちろん、クレイトンは身体の状態は良いと言っているし、今日も投げたがっていると思うけどね。彼が自分にできることなら何でもやると考えていることは、私にとって特別驚きではないよ」とエース左腕の献身的な姿勢に敬意を表した。

     負ければシーズンが終わってしまうワールドシリーズ第6戦。ロバーツ監督は疲れが見えるブルペンを総動員して勝利をもぎ取るつもりだ。ポストシーズン13試合のうち12試合に登板し、第5戦では明らかに球速が低下するなど、登板過多気味のモローでさえ例外ではない。第5戦では打者4人に対してわずか6球で2本塁打を含む4安打を浴び、4点を失ったが、ロバーツ監督はモローが第6戦でも登板可能だと考えている。

     また、失点する場面が目立っているクローザーのジャンセンだが、守護神に対する指揮官からの信頼は揺らいでいない。ただし、ロバーツ監督は酷使気味の起用法を考慮し、第6戦では1イニングのみの起用に限定する方針だ。

     第7戦で先発予定のダルビッシュ有以外は全投手に第6戦で登板する可能性があると語るロバーツ監督。第5戦では5回途中でカーショウを交代させた采配に批判の声も聞かれたが、もう継投失敗は許されない。ウッドやカーショウのリリーフ起用の可能性も含め、ロバーツ監督が残り2試合でどのような采配を見せるのか注目したい。


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      11月1日 世界一を願って ラソーダ&ハーシュハイザーが始球式

      11月1日 【WS第6戦】ヒンチ監督がマカラーズJr.投入の可能性を示唆

      10月31日 史上最高のWS第6戦 2011年のワールドシリーズを振り返る

      10月31日 ワールドシリーズ第6戦 両軍とも投手陣を総動員か

      10月30日 【戦評】決めたのはブレグマン!アストロズが死闘を制して王手

      10月29日 ドジャースが最終回に5得点 対戦成績を2勝2敗のタイに戻す

      10月28日 アストロズ打線が一挙4得点 ダルビッシュをKO

      10月26日 【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝

      10月25日 【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝

  • 【WS第6戦】ヒンチ監督がマカラーズJr.投入の可能性を示唆

    2017.11.1 10:45 Wednesday

     ドジャースが第7戦の先発にダルビッシュ有を指名している一方、アストロズはまだ第7戦の先発予定投手を決定していない。ランス・マカラーズJr.が最有力候補と見られているが、アストロズのA.J.ヒンチ監督はもし必要であれば第6戦にクローザーしてマカラーズJr.を投入する可能性を示唆している。

     「(第6戦でマカラーズJr.をクローザーとして投入する)可能性はあると思うよ。あらゆる可能性がある。試合に勝とうとするわけだからね。あるかどうかわからない第7戦のために戦力を温存するのは得策ではないと思うんだ。確実なのはバーランダーが先発するということだけだよ。彼がどのような投球をして、どれだけ長いイニングを投げられるかを見守るつもりさ。ナ・リーグの球場では代打のタイミングも重要だから、彼が長いイニングを投げられるかどうかは状況次第かな」とヒンチ監督はジャスティン・バーランダーの好投に期待しつつも、試合展開によってはマカラーズJr.を含め、投手陣を総動員する意思があることを明言している。

     ヒンチ監督の頭の中には第6戦に勝利して世界一を決めることしかない。「今夜は勝つために戦うんだよ。もし残り2試合のことを考えて采配を振るうようなことをしてしまうと、結果的に2試合を戦わなければならなくなってしまう(=第6戦は負けてしまう)と思うんだ。だからまずは第6戦に全力を注ぐよ。第6戦に勝つために全選手を起用しなければならないなら、そうするだけさ」と第7戦のことを考えず、第6戦の勝利に全力を尽くす方針だ。

     第6戦でアストロズが勝利すれば、アストロズにとっては球団創設55年目にして初めてのワールドシリーズ制覇となる。ホゼ・アルトゥーベ、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガーらを軸とした強力打線が投手陣を支え、8月末には切り札とも言えるバーランダーの獲得に成功してここまで勝ち抜いてきたアストロズ。第6戦に勝利し、歓喜の瞬間を迎えることはできるのだろうか。


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  • 世界一を諦めないプイーグ 「第7戦まで戦うよ」

    2017.10.31 15:20 Tuesday

     ワールドシリーズ敗退まであと1つに追い込まれたドジャース。しかし、第6戦を本拠地ドジャー・スタジアムで戦うことのできるドジャースにはホームフィールド・アドバンテージがある。ヤシエル・プイーグはシリーズが第6戦で終わるはずがないことを予言している。

     ドジャースは今年のレギュラーシーズン、ホームで57勝24敗(勝率.704)という圧倒的な強さを誇った。クレイトン・カーショウが先発した第5戦を12対13のサヨナラ負けで落とすという予想外の展開となったが、1敗は1敗に過ぎない。残りの2試合をホームで戦えるというアドバンテージもあり、ドジャース・ナインはワールドシリーズ制覇を諦めていない。

     プイーグは次のように語る。「俺のチームは火曜日(日本時間水曜日)では終わらない。第7戦まで戦うよ。ロサンゼルスの全てのファンと俺たちはスプリング・トレーニングの最初の日からたくさんの練習と準備をしてきたんだ。だからこそ、今俺たちはワールドシリーズを戦っているんだよ。火曜日に俺たちを応援してくれるファンのみんなには感謝したいし、俺たちは第7戦まで戦うよ」

     リーグ優勝決定シリーズが4勝先取制となった1985年以降、2勝3敗となってホームに戻った28チームのうち14チームがシリーズを制している。28チームのうち、第6戦に勝利したのは16チーム。要するに第6戦に勝利した16チームのうち、14チームがシリーズを制しているのである。このデータを踏まえると、ドジャースが第6戦でジャスティン・バーランダーを攻略して勝利を収めれば、ドジャースのワールドシリーズ制覇の可能性はグッと高まることになる。

     第5戦でアレックス・ブレグマンにサヨナラ打を浴びたケンリー・ジャンセンも「彼らは3勝2敗になって喜んでいる。でもそれが何だって言うんだ?彼らはまだ俺たちをもう一度倒さないといけないんだぜ?俺たちはホームに戻る。まだやるべきことがあるんだ。落ち込んでいる場合じゃないんだよ」と2勝3敗からの逆転世界一を見据えている。

     今年のワールドシリーズはプイーグの言う通り、第7戦までもつれるのか。注目の第6戦は日本時間11月1日午前9時20分にプレイボール予定だ。


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  • 史上最高のWS第6戦 2011年のワールドシリーズを振り返る

    2017.10.31 14:52 Tuesday

     日本時間11月1日に行われるワールドシリーズ第6戦に向けて、MLB.comでは過去のワールドシリーズ第6戦を「平均レバレッジ・インデックス」を基に順位付けし、TOP10を発表している。ここではそのランキングで1位となった2011年のワールドシリーズ第6戦を振り返る。

     「レバレッジ・インデックス」とは各打席が勝敗に与えた影響を数値化したものであり、値が大きければ大きいほど、その試合が大きく動いたことを意味する。要するに「平均レバレッジ・インデックス」の値が大きければ、その試合は勝敗の行方が大きく変動した劇的な試合であるというわけだ。

     2011年のワールドシリーズはア・リーグ王者のレンジャーズとナ・リーグ王者のカージナルスが対戦。2勝2敗となったあとの第5戦をレンジャーズが制し、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手をかけた。そして迎えた第6戦。舞台は再びカージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムへ移された。

     ホームのカージナルスはハイメ・ガルシア、アウェイのレンジャーズはコルビー・ルイスが先発。1回表、レンジャーズはジョシュ・ハミルトンのタイムリーで先制するが、カージナルスはその裏、ランス・バークマンにツーランが飛び出して逆転。しかし直後の2回表、レンジャーズはイアン・キンズラーのタイムリー二塁打ですぐさま同点に追い付いた。

     4回表にはレンジャーズがマイク・ナポリのタイムリーで勝ち越しに成功するが、カージナルスはその裏、ヤディアー・モリーナの内野ゴロの間に同点。レンジャーズは直後の5回表にマイケル・ヤングのタイムリー二塁打で再び1点を勝ち越したものの、カージナルスは6回裏に一死満塁からモリーナが押し出しの四球を選び、再び同点に追い付いた。

     ところがレンジャーズは7回表、先頭のエイドリアン・ベルトレイとネルソン・クルーズが二者連続本塁打を放ち、さらに二死二塁からキンズラーにタイムリーが飛び出して3点を勝ち越し。カージナルスは8回裏にアレン・クレイグのソロで2点差としたものの、試合は7対5とレンジャーズが2点をリードした状態で9回裏を迎えた。

     球団史上初のワールドシリーズ制覇まであと3アウトに迫ったレンジャーズは、この年のポストシーズンで6セーブを挙げていたクローザーのネフタリ・フェリースを投入。しかし、一死からアルバート・プーホルスに二塁打を浴び、バークマンを歩かせて一死一、二塁のピンチを背負ってしまう。カージナルスはこのチャンスでクレイグこそ見逃し三振に倒れたものの、デービッド・フリーズが右翼クルーズの頭上を越える同点タイムリー三塁打。敗退まであと1ストライクに追い込まれたカージナルスが土壇場で同点に追い付いた。

     しかし10回表、レンジャーズはハミルトンにツーランが飛び出して2点を勝ち越し。カージナルスが土壇場で追い付いた直後の一発だけに、これで勝負ありかと思われた。ところがその裏、カージナルスは連打と犠打で一死二、三塁のチャンスを作り、ライアン・テリオーの内野ゴロの間にまず1点。プーホルスが敬遠されたあと、バークマンのタイムリーでまたしても同点に追い付いた。

     そして11回裏。カージナルスはこの回先頭のフリーズがこの回から登板したマーク・ロウから一発を放ち、熱戦に終止符を打った。カージナルスがリードしていたのはバークマンに逆転ツーランが飛び出した初回だけ。その後は常に追う展開を強いられながらも4回、6回、9回、10回と4度も追い付き、最後はフリーズが劇的な一発で試合を締めくくったのだった(カージナルス10-9レンジャーズ)。

     第6戦を制したカージナルスは続く第7戦も6対2で制し、球団史上11度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。なお、ワールドシリーズMVPにはリーグ優勝決定シリーズに続いてフリーズが選出されている。


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  • ナショナルズ&フィリーズの新監督が正式に決定

    2017.10.31 12:39 Tuesday

     日本時間10月31日、ナショナルズとフィリーズの両球団はそれぞれデーブ・マルティネスとゲーブ・キャプラーを新監督に任命したことを正式に発表した。ともに就任会見はワールドシリーズ終了後に行われる予定となっている。

     今オフ、監督を解任して新監督探しをしていたのレッドソックス、ヤンキース、タイガース、メッツ、フィリーズ、ナショナルズの6球団(経営陣が一新されたマーリンズにも監督交代の可能性は残されている)。すでにレッドソックスはアレックス・コーラ、タイガースはロン・ガーデンハイアー、メッツはミッキー・キャラウェイを新監督に迎えることが決定しており、監督の座が空席となっているのは3球団だけだったが、ナショナルズとフィリーズもようやく新監督が決定した。

     2年連続地区シリーズ敗退の責任を問われてダスティ・ベイカー監督が解任されたナショナルズの新監督を務めるマルティネスは、10シーズンにわたってジョー・マドン(現カブス監督)のもとでベンチコーチを務めてきた人物だ。監督経験はないものの、「マドンの右腕」としてその手腕を高く評価されており、ここ数年は何度もメジャー球団の監督候補として名前が浮上していた。古いやり方にとらわれない革新性、選手とのコミュニケーション能力、データ分析への理解など、ナショナルズが新監督に求めていた条件にマルティネスはピッタリ合致。ブライス・ハーパー、マックス・シャーザーらスター選手を擁するナショナルズを球団史上初のワールドシリーズへ導くことがマルティネスに課された使命となる。

     一方、フィリーズの第54代監督に就任することが決定したキャプラーは2005年に巨人でプレイした経験もあり、日本の野球ファンにも馴染みのある人物だ。監督経験豊富な人物を求めていたフィリーズにとって、マイナーで1年間の監督経験しかないキャプラーは監督候補から程遠かったが、2度の面接を経てリーダーシップや若手選手とのコミュニケーション能力などを高く評価され、監督候補に急浮上した。若手選手が多いというチーム事情に合致するだけでなく、データ分析や栄養学への知識・理解があることも高評価に繋がったと見られている。リース・ホスキンスら若手選手を中心にチーム再建を進めるフィリーズを正しい方向へ導くことが期待される。

     監督の座が依然空席となっているのはジョー・ジラルディとの契約更新を見送ったヤンキースのみ。現時点では球団内部からの昇格が有力視されているが、キャプラーのように面接を行う中で新たな候補が急浮上する可能性もある。今後の動向に注目したい。

  • フォール・スター・ゲーム 両軍の出場選手が発表

    2017.10.31 12:04 Tuesday

     スターダムへの登竜門とも言われるアリゾナ秋季リーグ。2006年からはアリゾナ秋季リーグ版のオールスター・ゲームである「フォール・スター・ゲーム」が開催されている。日本時間10月31日、今年で12回目を迎えるフォール・スター・ゲームの出場選手が発表された。

     アリゾナ秋季リーグは6チームによって構成され、3球団ずつの東西2地区に分かれている。フォール・スター・ゲームは地区分けそのままの東西2チームに分かれて行われる。すでに東西両軍の各25選手が発表され、最後の各1枠を巡って「ファイナル・2・ボート」が現在行われている。東軍はエステバン・フロリアル外野手(ヤンキース)、ビリー・マッキニー外野手(ヤンキース)、マット・サイス一塁手(エンゼルス)の3名、西軍はボビー・ブラッドリー一塁手(インディアンス)、ニッキー・ロペス内野手(ロイヤルズ)、ヤニオ・ペレス外野手(レンジャーズ)の3名が最終投票の候補者となっている。

     現時点で出場が発表されている計50選手のうち、MLB.comのプロスペクト・ランキングでTOP100に名を連ねているのは10選手。全体2位のビクター・ロブレス外野手(ナショナルズ)、全体5位のロナルド・アクーナ外野手(ブレーブス)、全体7位のカイル・タッカー外野手(アストロズ)を筆頭に、ミッチ・ケラー投手(パイレーツ)、ジャスタス・シェフィールド投手(ヤンキース)、コリー・レイ外野手(ブリュワーズ)、フランシスコ・メヒア三塁手(インディアンス)、ルイス・ウリアス内野手(パドレス)、ユスニエル・ディアス外野手(ドジャース)、マイケル・チャビス三塁手(レッドソックス)の10選手がロースター入りを果たしている。「フォール・スター・ゲームに選出されてアリゾナ秋季リーグでベストの選手の一人として認識されるのは名誉なことだよ。今まで頑張ってきたことの証だと思うし、いつかはメジャーリーグのオールスター・ゲームにも出場できたらいいな」とレイは喜びを口にした。

     なお、フォール・スター・ゲームは日本時間11月5日に行われ、MLBネットワークで生中継されるほか、MLB.comでもストリーミング配信される予定となっている。将来のスーパースターたちが集結する一戦は必見だ。

  • ワールドシリーズ第6戦 両軍とも投手陣を総動員か

    2017.10.31 11:42 Tuesday

     アストロズが球団史上初の世界一に王手をかけている今年のワールドシリーズ。日本時間10月31日に舞台を再びドジャー・スタジアムに移して第6戦が行われるが、両軍とも投手陣をフル稼働して27個のアウトを奪う総力戦となりそうだ。

     先発予定はアストロズがジャスティン・バーランダー、ドジャースがリッチ・ヒル。同じくドジャー・スタジアムで行われた第2戦と全く同じマッチアップであり、第2戦ではバーランダーが6回2安打3失点、ヒルが4回3安打1失点と試合を作っている。長いイニングを投げるという点についてはバーランダーに分があり、バーランダーはヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズで第2戦と第6戦に登板してそれぞれ9回と7回を投げ抜いている。一方のヒルは今ポストシーズンでの3先発で4回、5回、4回と長いイニングを投げることができていない(打者3巡目までに交代させるというチームの方針も影響している)。

     アストロズは「第6戦に勝利すれば世界一」、ドジャースは「第6戦に敗れればシーズン終了」という状況であり、両軍とも投手陣をフル稼働して必勝を期すことは間違いない。アストロズのA.J.ヒンチ監督はバーランダーが長いイニングを投げてくれることを期待しつつも、全ての投手に登板の可能性があることを示唆している。第4戦で76球を投げたチャーリー・モートン、第5戦で86球を投げたダラス・カイケルの両投手も必要であれば1イニング限定で投入する可能性があり、場合によっては第7戦での先発が有力視されるランス・マカラーズJr.を投入することも考えられる。ワールドシリーズでの救援防御率は7.58という惨状であり、リードしている状況であれば、そのリードを守るために状態の良い投手から次々に注ぎ込んでいくことになるだろう。

     一方、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督も第5戦で先発したクレイトン・カーショウ、第7戦で先発予定のダルビッシュ有を除く全ての投手に登板の可能性があることを明言。第4戦で先発し、6回裏二死からジョージ・スプリンガーに先制弾を浴びて降板するまでアストロズ打線を無安打に抑えていたアレックス・ウッドもブルペンで待機する予定だ。地区シリーズからフル稼働してきたブランドン・モローやケンリー・ジャンセンには疲労が見え始めており、ヒルとウッドで7~8イニングを消化する展開が理想だろう。

     泣いても笑っても今年のワールドシリーズは残り最大2試合。連日好ゲームが繰り広げられている今年のワールドシリーズはどのような結末を迎えるのだろうか。


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  • メッツが青木をリリース 青木はフリーエージェントに

    2017.10.31 10:55 Tuesday

     日本時間10月31日、メッツは青木宣親をリリース(=解雇)したことを発表した。青木は日本時間9月3日にメッツと契約。メッツの一員としての選手生活は約2ヶ月で終わりを迎えることになり、現在青木はフリーエージェントとなっている。

     ヨエニス・セスペデス、マイケル・コンフォートなど外野手に故障者が相次いだこともあり、メッツは日本時間8月30日にブルージェイズをリリースされフリーエージェントとなっていた青木を獲得した。メッツでは主に1番や2番を任され、27試合に出場して打率.284、出塁率.371、5盗塁をマーク。10三振を上回る13四球を選ぶなど、持ち前の巧打を存分に発揮してチームに貢献した。

     現地の報道によると、青木がメッツと契約した際、「2018年の契約を提示するかどうかを10月末までに決定する」という条項が含まれていたようだ。通常、青木のように年俸調停権を持っている選手に対しては球団が12月上旬までに翌年の契約をテンダー(=提示)するかどうかを判断する。ここでテンダーされなかった選手は「ノンテンダーFA」としてフリーエージェントとなり、新たな所属先を探すことになるが、すでに移籍市場が動いた後になるため、思うような条件を得られないケースもある。今回の青木のように10月末の時点で球団に決定してもらえば、通常のフリーエージェントと同様に所属先を探すことができるというわけだ。

     今季の青木はアストロズの一員として開幕を迎え、日本時間8月1日にフランシスコ・リリアーノとのトレードでテオスカー・ヘルナンデスとともにブルージェイズへ移籍。ブルージェイズをリリースされたあと、メッツに加入した。3球団合計での成績は109試合に出場して打率.277、5本塁打、35打点、10盗塁、出塁率.335、OPS.728。メジャー6年目にして初めて100安打に届かず(93安打)、打率も初めて.280を下回ったが、決して悪い成績ではなかった。

     青木の今季年俸は550万ドル。メッツが契約をテンダーしていれば、さらに年俸が上昇する見込みだったが、フルタイムのレギュラーではない外野手に600万ドルを超える年俸を支払いたくなかったというのがメッツの本音だろう(メッツはすでに準レギュラーのフアン・ラガレスに年俸650万ドルを支払うことが確定している)。年俸を下げてメッツと再契約を結ぶ可能性も残されているが、日本球界への復帰も含め、青木は様々な選択肢の中から来季の所属先を選ぶことになる。メジャー6年目にして早くも「メジャー全地区制覇」を成し遂げたジャーニーマンは来季どのユニフォームを着てプレイしているのだろうか。


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      10月10日 2017年メッツ名場面集

  • 【戦評】決めたのはブレグマン!アストロズが死闘を制して王手

    2017.10.30 15:14 Monday

     勝ち越したと思えば追い付かれ、逆転したかと思えば追い付かれ、両軍が驚異の粘りを見せて終盤まで目の離せない展開が続いたワールドシリーズ第5戦。まさに死闘と呼ぶべきこの試合を制したのは、今ポストシーズン、ホームで7勝1敗という圧倒的な強さを誇るアストロズだった。

     4回裏にユリ・グリエルが同点スリーラン、5回表にコディ・ベリンジャーが勝ち越しスリーラン、5回裏にホゼ・アルトゥーベが同点スリーランを放ち、7対7の同点で試合は終盤に突入。疲労が見えるブルペンを総動員しての総力戦が始まった。

     7回表、ドジャースはこの回からマウンドに上がったブラッド・ピーコックを攻め、ベリンジャーのタイムリー三塁打で1点を勝ち越し。ところがその裏、アストロズは同じくこの回から登板したブランドン・モローを攻略し、ジョージ・スプリンガーの同点弾、アルトゥーベの勝ち越しタイムリー二塁打、カルロス・コレアのツーランで一挙4点を奪って逆転に成功した。

     8回表、ドジャースは再びピーコックを攻め、一死一、二塁のチャンスを迎える。ここでアストロズはウィル・ハリスを投入したが、コリー・シーガーがタイムリー二塁打を放って9対11。しかしその裏、アストロズはブライアン・マッキャンに一発が飛び出し、再び3点差とした。なお、アストロズはこの一発によりグリエル、アルトゥーベ、スプリンガー、コレア、マッキャンと異なる5選手が本塁打を放ったことになり、ワールドシリーズ史上初の快挙となった。

     9回表、アストロズは8回表二死から登板したクリス・デベンスキーを続投させたが、ドジャースは先頭のベリンジャーが四球を選んで出塁し、一死後にヤシエル・プイーグがツーランを放って1点差。さらにオースティン・バーンズの二塁打で一死二塁のチャンスを作り、二死三塁からクリス・テイラーがセンター前へのタイムリーを放って土壇場で同点に追い付いた。

     そして10回裏。ドジャースは9回裏を無失点に抑えたケンリー・ジャンセンが2イニング目に突入したが、二死走者なしからマッキャンに死球、スプリンガーに四球を与えて二死一、二塁。ここでA.J.ヒンチ監督は二塁走者のマッキャンに代走のデレク・フィッシャーを送り、一打サヨナラに賭けた。そしてこのチャンスでアレックス・ブレグマンがレフトへのヒットを放ち、フィッシャーが二塁から一気に生還。ヒンチ監督の代走起用がズバリと当たり、アストロズが13対12で死闘を制したのだった。

     なお、9回表のプイーグの本塁打が今ポストシーズン101本目、今ワールドシリーズ22本目となり、ともに歴代最多記録を更新。レギュラーシーズンでは6105本塁打が飛び出し、17年ぶりの記録更新となったが、本塁打量産のシーズンに相応しく、ポストシーズンでも新記録が誕生した。

     試合時間5時間17分という死闘を制したアストロズが対戦成績を3勝2敗とし、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手。舞台をドジャー・スタジアムに移して行われる第6戦では、アストロズは世界一をかけてジャスティン・バーランダー、ドジャースは世界一阻止をかけてリッチ・ヒルが先発予定となっている。


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