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  • 2006年ア・リーグMVPの再投票 MLB公式サイトが特集

    2020.4.26 13:10 Sunday

     今年1月、全米野球記者協会の投票で「準満票」を獲得してアメリカ野球殿堂入りを決めたデレク・ジーターは、華々しいキャリアのなかでレギュラーシーズンのMVPを受賞した経験がない。しかし、MVP投票で3位以内に3度ランクインしており、なかでも2006年はジャスティン・モーノーに14ポイント差の2位だった。この年のモーノーはMVPに相応しかったのだろうか。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェイサンドは、同サイトの記者たちによる再投票の結果について特集記事を公開している。

     2006年のモーノーは、リーグ8位の得点数に終わったツインズ打線のなかで打率.321、34本塁打、130打点、OPS.934の好成績をマーク。しかし、打撃3部門の数字で見れば、デービッド・オルティス(.287/54/137)、ジャーメイン・ダイ(.315/44/120)、トラビス・ハフナー(.308/42/117)、ブラディミール・ゲレーロ(.329/33/116)なども好成績を残していたし、そもそもモーノーのOPSはリーグ8位に過ぎなかった。

     一方のジーターは、214安打、118得点、97打点、34盗塁と各部門でハイレベルな数字を残し、打率.343はリーグ2位。ハンク・アーロン賞やゴールドグラブ賞を受賞した。一塁手のモーノーとは異なり、遊撃手としてこれだけの成績を残していることは称賛に値するだろう。

     これらを踏まえ、まずは実際のMVP投票のトップ5を見てみよう(所属は当時)。

    1位 ジャスティン・モーノー(ツインズ)
    2位 デレク・ジーター(ヤンキース)
    3位 デービッド・オルティス(レッドソックス)
    4位 フランク・トーマス(アスレチックス)
    5位 ジャーメイン・ダイ(ホワイトソックス)

     これに対し、現在の価値観に基づいてメジャーリーグ公式サイトの15人のライターが再投票した結果は以下の通りである。

    1位 デレク・ジーター(ヤンキース)
    2位 デービッド・オルティス(レッドソックス)
    3位 ヨハン・サンタナ(ツインズ)
    4位 グレイディ・サイズモア(インディアンス)
    5位 トラビス・ハフナー(インディアンス)

     実際のMVP受賞者であるモーノーは、再投票では7位まで順位を落とした。Baseball-Referenceが算出しているWARによると、モーノーはサンタナ、ジョー・マウアー、フランシスコ・リリアーノに次ぐチーム4位に過ぎない。それは再投票の結果にも表れており、サンタナは再投票で3位、マウアーは同6位にランクインした。

     モーノーのMVP受賞を後押ししたのは、不調でスタメンを外された6月7日以降、104試合で打率.362、23本塁打、92打点、OPS1.023という猛打を見せ、チームの逆転地区優勝を牽引した点だろう。6月7日時点で25勝33敗と低迷し、首位から11.5ゲーム差も離されて4位に低迷していたツインズは、シーズン159試合目で首位に並び、最終的には96勝66敗で地区優勝を果たした。

     そして、再投票でモーノーに代わってMVPに選ばれたのがジーターだ。15人の記者から得た1位票は6票に過ぎなかったが、15人全員からバランスよく票を集め、オルティスを上回って1位となった。投手三冠を達成して満票でサイ・ヤング賞を受賞したサンタナが3位に入り、サイズモアとハフナーのインディアンス・コンビも順位を上げた。一方、実際の投票でトップ5に名を連ねたトーマスは11位、ダイは8位へ順位を落としている。

     2006年にモーノーが見せた活躍は確かに素晴らしく、チームの逆転地区優勝の原動力となっていた。しかし、同僚のサンタナやマウアーも同様に見事な成績を残していたことを考えると、モーノーの貢献度が過大評価されたことも否めないだろう。当時、ニューヨークのメディアやヤンキースのファンが「ジーターがMVP受賞の最大のチャンスを奪われた」と感じたのは当然のことだったのかもしれない。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第2ラウンド終了 8強が出揃う

    2020.4.25 13:45 Saturday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は日本時間4月25日に第2ラウンドが終了し、準々決勝進出の8チームが出揃った。第2ラウンドの残り4組の対戦では、カージナルスがフィリーズ、レッズがパイレーツ、ドジャースがマーリンズ、ブリュワーズがカブスを破ってベスト8進出が決定。準々決勝は、ヤンキース対アストロズ、レッドソックス対ホワイトソックス、カージナルス対レッズ、ドジャース対ブリュワーズの組み合わせで行われる。

     カージナルスは4勝2敗でフィリーズを撃破。第1戦は延長11回表に7点を失って4対11で大敗したが、8回裏に9点を奪って逆転した第2戦から3連勝。第5戦はエースのボブ・ギブソンが攻略されて3対5で敗れたが、第6戦の9回裏、1点ビハインドの場面でジム・エドモンズがカート・シリングから逆転サヨナラ2ランを放ち、劇的勝利でベスト8進出を決めた。

     レッズとパイレーツの対戦は、予想通りに「投低打高」の展開となり、レッズが2連敗のあとに4連勝。伝統球団同士の対戦を制し、ベスト8進出を決めた。第1戦から1対9、0対7で2連敗を喫したレッズだが、その後の4試合では合計42対10とパイレーツを圧倒。ジョーイ・ボットーを中心とした強力打線「ビッグ・レッド・マシン」がパイレーツ投手陣に猛打を浴びせ、この4試合では平均10.5点を奪った。

     ドジャースは、ブレーブス撃破で勢いに乗るマーリンズを第1戦で3投手によるリレーでシャットアウト。第2戦こそ1点差で競り負けたものの、第3戦でドン・ドライスデールが3安打完封をマークすると、そのまま3連勝でベスト8進出を決めた。第5戦は延長戦に突入し、延長11回表にモーリー・ウィルスの犠牲フライで勝ち越しに成功。その裏に同点とされたが、延長12回表にコディ・ベリンジャーがアニバル・サンチェスからタイムリー二塁打を放ち、これが決勝点となった。

     第3戦からの5試合がいずれも1点差ゲームとなったブリュワーズとカブスの対戦では、1勝3敗と追い込まれたあとに3連勝したブリュワーズがベスト8進出を決めた。8回裏にプリンス・フィルダーが決勝ソロを放ち、第6戦に3対2で勝利したブリュワーズは、第7戦でもフィルダーが8回裏にリードを4点に広げる貴重なソロ本塁打。9回表に3点を返されたが、6対5でなんとか逃げ切り、伝統球団のカブスを撃破した。

     なお、メジャーリーグ公式サイトでは、準々決勝に進出した8チームの現時点でのMVPを選出。その顔触れは以下のようになっている。

    アストロズ:ランス・バークマン(3本塁打、12打点、OPS1.275)
    レッドソックス:テッド・ウィリアムス(6本塁打、14打点、OPS1.147)
    ホワイトソックス:ビリー・ピアース(3勝1敗、防御率2.05、24奪三振)
    ヤンキース:ルー・ゲーリッグ(5本塁打、7打点、OPS1.106)
    ブリュワーズ:クリスチャン・イェリッチ(2本塁打、3二塁打、12打点)
    カージナルス:ロジャース・ホーンスビー(5本塁打、10打点、OPS1.174)
    ドジャース:サンディ・コーファックス(1勝0敗、防御率2.22、29奪三振)
    レッズ:ジョーイ・ボットー(5本塁打、17打点、OPS1.053)

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 上原所属のRソックスなどが8強

    2020.4.24 11:30 Friday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は、日本時間4月24日に第2ラウンドの8組のうち4組の対戦が行われ、ヤンキース、レッドソックス、アストロズ、ホワイトソックスの4チームがベスト8進出を決めた。準々決勝は、レッドソックス対ホワイトソックス、ヤンキース対アストロズの組み合わせで日本時間4月28日に行われる。

     ヤンキースはインディアンスと対戦して4勝3敗でベスト8進出を決めた。ルー・ゲーリッグの4本塁打を筆頭に10人の選手が本塁打を放ち、7試合で18本塁打を量産。ベーブ・ルース、ミッキー・マントル、ジョー・ディマジオもそれぞれ2本塁打を放った。一方、敗れたインディアンスはエースのボブ・フェラーが2度の先発で7本塁打を浴びる大誤算。フェラー以外が先発した試合では3勝2敗と勝ち越していただけに、エースの乱調が痛かった。

     上原浩治がメンバー入りしているレッドソックスはブルージェイズと対戦して4勝2敗でベスト8進出を決めた。エースのペドロ・マルティネスが攻略されるなど、2連敗スタートとなったレッドソックスだが、第3戦から4連勝。テッド・ウィリアムスは6試合で打率.538、5本塁打、10打点、OPS1.702の大暴れだった。上原は第1戦で2番手として1回2/3を投げてロベルト・アロマーのソロ本塁打で1失点。第3戦も2番手として0回2/3を投げてホゼ・バティースタのソロ本塁打で1失点に終わり、第4戦以降は登板機会がなかった。

     アストロズはタイガースを4勝2敗で破り、1960年代の球団拡張期以降に誕生した球団として唯一のベスト8進出となった。第1戦は9番打者のビル・フリーハンが9回裏に同点2ラン、延長11回裏にソロ本塁打を放ち、タイガースがサヨナラ勝ちを収めたが、アストロズは第2戦から3連勝。第5戦を落としたあと、第6戦はランス・バークマンが2本塁打5打点の活躍でマックス・シャーザーを攻略し、第1ラウンドのオリオールズに続いてまたしても名門球団を撃破した。

     ホワイトソックスはアスレチックスと対戦して4勝1敗でベスト8進出を決めた。第1戦はミッキー・カクレーンの2本塁打5打点の活躍もあってアスレチックスが快勝したが、第2戦は延長12回裏にエディ・コリンズのタイムリーでホワイトソックスがサヨナラ勝ち。第3戦からの3試合は合計スコア16対4でホワイトソックスがアスレチックスを圧倒した。ホワイトソックスのロビン・ベンチュラは5試合で4本塁打8打点の活躍。アスレチックスは打線に元気がなかった。

  • 30球団時代の最多トレードはアスレチックスとブルージェイズ

    2020.4.23 13:55 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは、データサイト「Baseball-Reference」が提供している「Trade History Tool」を使用し、ダイヤモンドバックスとレイズが加盟して現行の30球団制となった1998年以降、トレードを頻繁に行っているチームの組み合わせを調査した。サイモンによると、1997-1998年のオフシーズン以降、最も多くトレードが成立している組み合わせはアスレチックスとブルージェイズで27件だという。

     アスレチックスは、1997年10月17日にビリー・ビーンがゼネラルマネージャーに就任。よって、30球団制になって以降のトレードは「ビーンが敢行したトレード」と言い換えることができる。ビーンは限られた資金を最大限に活用してチームの競争力を維持するために数多くのトレードを成立させてきたが、その最大のパートナーとなっているのがブルージェイズだ。

     ビーンとブルージェイズのトレードは、1998年7月31日にエド・スプレイグを獲得したのが最初。2001年12月7日にはエリック・ヒンスキーとジャスティン・ミラーを放出して剛腕クローザーのビリー・コッチを獲得し、コッチは翌2002年にリーグ最多の84試合に登板して11勝4敗44セーブ、防御率3.27を記録する大活躍を見せた(ヒンスキーは2002年に新人王を受賞)。

     2002年12月15日にはダイヤモンドバックスとレッズを含む4チーム間でのトレードが成立し、アスレチックスはエルビエル・デュラゾを獲得。デュラゾは選球眼と長打力を兼ね備えた好打者としてレギュラーに定着し、2004年には打率.321、22本塁打、OPS.919の好成績を残した。

     近年で最大のトレードと言えるのは、4選手との交換でジョシュ・ドナルドソンを放出したトレードだろう。2014年11月28日にフランクリン・バレート、ケンドール・グレイブマン、ブレット・ローリー、ショーン・ノリンとのトレードでドナルドソンを放出。ドナルドソンは翌2015年にMVPを受賞するなど、球界屈指のスター三塁手となった。一方、ドナルドソンに代わる正三塁手として期待されたローリーはたった1年で放出され、ノリンも伸び悩んで今季から日本へ。グレイブマンは2016年に10勝を挙げたが、その後は故障に苦しみ、現在はマリナーズに在籍。期待の有望株だったバレートもメジャーへの適応に苦しんでおり、今季は二塁のレギュラーの座をかけた勝負の年となる。

     2015年11月20日にはジェシー・チャベスとの交換でリアム・ヘンドリックスを獲得。ヘンドリックスは移籍4年目の昨季、大ブレイクを遂げ、75試合に登板して4勝4敗25セーブ、防御率1.80の大活躍を見せた。

     ちなみに現時点では、昨年5月11日にブルージェイズがアスレチックスからエドウィン・ジャクソンを金銭トレードで獲得したのが最後となっている。ジャクソンは新天地ブルージェイズで登板し、「異なる14チームで出場」というメジャー新記録を樹立した。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第2ラウンド・プレビュー

    2020.4.23 13:00 Thursday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」は第1ラウンドが終了してベスト16が出揃い、現地時間4月23日から2日間にわたって第2ラウンドが行われる。ここでは第2ラウンドの全8カードの見どころを紹介する。

    ヤンキースvsインディアンス
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月24日午前4時)
    結果発表:日本時間4月24日午前5時
     27度のワールドシリーズ制覇を誇るヤンキースに対してインディアンスは2度だけだが、その戦力は決して侮れない。インディアンスのロースターは、アメリカン・リーグでヤンキース(15人)に次いで多い12人の殿堂入り選手を抱えている。ホワイティ・フォードやマリアーノ・リベラといったヤンキース投手陣は、ジム・トーメイやナップ・ラジョイを擁するインディアンス打線を抑え込むことが求められる。一方、ボブ・フェラーとコリー・クルーバーが中心となるインディアンス投手陣も、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ミッキー・マントルらが並ぶヤンキース打線を抑えなければならない。

    レッドソックスvsブルージェイズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月24日午前5時)
    結果発表:日本時間4月24日午前5時半
     レッドソックスはペドロ・マルティネス、サイ・ヤング、ロジャー・クレメンスという先発三本柱が非常に強力で、ベーブ・ルースもリリーフに控えている。テッド・ウィリアムス、ジミー・フォックス、デービッド・オルティスらが並ぶ強力打線からの援護も期待できる。一方、1977年に誕生した新興球団のブルージェイズは、第1ラウンドでセネタース時代からの長い歴史を誇るツインズを撃破。ロイ・ハラデイが絶対的エースとして君臨し、殿堂入りのロベルト・アロマーをリードオフマンに据えた打線を武器に、2ラウンド連続の番狂わせを狙う。

    アストロズvsタイガース
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月24日午前5時30分)
    結果発表:日本時間4月24日午前6時
     過去と現在のスター選手のバランスが取れたアストロズは、第1ラウンドで名選手を多数抱えるオリオールズをスイープした。第2ラウンドでも、アレックス・ブレグマン、ホゼ・アルトゥーベ、ジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオら強力打線がノーラン・ライアンを中心とする投手陣を援護する。一方のタイガースには過去の名選手が多く、タイ・カッブ、ハンク・グリーンバーグ、アル・ケーラインらが打線の中心となる。投手陣も殿堂入りのジャック・モリスのほか、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーと決して悪くない顔ぶれだ。

    ホワイトソックスvsアスレチックス
    結果発表:日本時間4月24日午前6時
     このカードは、アメリカン・リーグの初期メンバー同士の対戦となる。ビリー・ピアース、ウィルバー・ウッド、クリス・セール、マーク・バーリーと左腕が並ぶ先発投手陣を援護するホワイトソックス打線は、フランク・トーマスとポール・コナーコの2人が第1ラウンドの5試合で合計5本塁打、11打点の大活躍を見せた。一方のアスレチックスは、投手陣にキャットフィッシュ・ハンター、レフティ・グローブ、デニス・エカーズリー、打線にエディ・コリンズ、ジミー・フォックス、リッキー・ヘンダーソン、レジー・ジャクソンなど、殿堂入り選手がズラリと並ぶ豪華戦力でベスト8進出を目指す。

    カージナルスvsフィリーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月25日午前4時)
    結果発表:日本時間4月25日午前4時半
     13人の殿堂入り選手を擁するカージナルスは、ボブ・ギブソンとディジー・ディーンの両エースを、スタン・ミュージアル、ロジャース・ホーンスビー、アルバート・プーホルスらが並ぶ強力打線が援護。11度のワールドシリーズ制覇を物語る豪華戦力となっている。対するフィリーズは、スティーブ・カールトン、ロビン・ロバーツ、ピート・アレクサンダー、ロイ・ハラデイという強力先発投手陣がカージナルス打線に立ち向かう。打線はもちろん、史上最高の三塁手マイク・シュミットが中心だ。

    カブスvsブリュワーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月25日午前4時30分)
    結果発表:日本時間4月25日午前5時半
     カブスは投打のバランスが良く、ファージー・ジェンキンス、モーデカイ・ブラウンなど5人の殿堂入り投手、アーニー・バンクス、ライン・サンドバーグなど8人の殿堂入り野手を擁している。アンソニー・リゾーやクリス・ブライアントといった現役のスター選手が脇を固め、穴の少ない戦力だ。一方のブリュワーズは、殿堂入り投手こそリリーフのロリー・フィンガースだけだが、ポール・モリターやロビン・ヨーントといった殿堂入り野手に、クリスチャン・イェリッチなど現役のスター選手が加わる打線は充実。名門ジャイアンツを撃破した勢いで、ベスト8進出を目指す。

    パイレーツvsレッズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月25日午前5時30分)
    結果発表:日本時間4月25日午前6時
     このカードは、通算10000勝以上の長い歴史を誇るチーム同士の対戦となる。パイレーツには全チーム中最多となる10人の殿堂入り打者がおり、ロベルト・クレメンテ、ホーナス・ワグナーらが並ぶ強力打線。7年連続本塁打王のラルフ・カイナーが控えに回り、第1ラウンドで1打席しか出番がなかったほどだ。しかし、パイレーツは投手陣に不安を抱えており、ジョニー・ベンチやジョー・モーガンを中心とした「ビッグ・レッド・マシン」が襲いかかる。ちなみに、このカードの殿堂入り投手は、レッズのトム・シーバーだけである。

    ドジャースvsマーリンズ
    結果発表:日本時間4月25日午前6時
     1993年に誕生したマーリンズは、第1ラウンドでブレーブスを破る最大の番狂わせを演じた。ミゲル・カブレラ、ジャンカルロ・スタントン、ホゼ・フェルナンデスらが中心となるロースターは、長い歴史を誇るドジャースに見劣りするものの、ワイルドカード2度でワールドシリーズ制覇2度という勝負強さを武器に、2度目の大番狂わせを狙う。一方のドジャースは、サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーが並ぶ先発投手陣が極めて強力。これをデューク・スナイダーやジャッキー・ロビンソンが中心となる打線が援護する。

  • サイン盗み疑惑 Rソックスにドラフト指名権剥奪などの処分

    2020.4.23 11:25 Thursday

     日本時間4月23日、メジャーリーグ機構は2018年のレッドソックスのサイン盗み疑惑についての調査結果を発表し、映像を不正に利用したサイン盗みが部分的に行われていたと断定した。これに伴い、ビデオリプレイシステムのオペレーターであるJ・T・ワトキンスには1年間の職務停止処分が科され、レッドソックスは今年のドラフトにおける2巡目の指名権を剥奪された。また、前監督のアレックス・コーラにも1年間の職務停止処分が科されたが、これは2017年のアストロズの不正なサイン盗みにベンチコーチとして関わっていたことに対する処分であることが明言されている。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーは調査報告書のなかで、ワトキンスが映像を不正に利用してサイン盗みを行っていたことを明らかにした。ただし、選手たちがリアルタイムに情報交換をしていた2017年のアストロズのケースとは異なり、当時の監督であるコーラやコーチ陣、大半の選手は情報が不正に入手されたものであることを知らされておらず、また、不正に入手された情報が使用されたのも走者が二塁にいる場面(全打席におよそ2割)に限られていたという。

     この結果、ワトキンスには1年間の職務停止処分が科され、2021年シーズンも同職の業務につくことは禁止された。また、ドラフト指名権は2巡目のみが剥奪されることになったが、今年のドラフトは規模が縮小される可能性が高く、マンフレッドは指名権を1つ剥奪するだけでも十分な効果があると考えているようだ。また、コーラについては2017年のアストロズの不正なサイン盗みに関わっていたことへの処分が科されることになった。

     これを受けてレッドソックスは、組織としてルールの遵守に努めていたこと、チームの大半は不正行為に関わっていなかったことを前置きしつつも「不正行為は容認できるものではありません。ファンとメジャーリーグ・ベースボールに謝罪し、コミッショナーの裁定を受け入れます」との声明を発表した。

     なお、レッドソックスはサイン盗みに関する処分が発表されるまで暫定監督となっていたロン・レネキーが正式に監督に就任したことを発表。契約期間は1年間であることが明らかにされている。

  • 球団史上最高の遊撃手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

    2020.4.22 16:15 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を実施している。捕手、一塁手、二塁手、三塁手に続く第5弾として、各球団の番記者が球団史上最高の遊撃手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代遊撃手のなかからトップ5を選出して紹介している。

    アメリカン・リーグ東部地区

    オリオールズ
    【1位】カル・リプケンJr.(1981-2001)
    2632試合連続出場のメジャー記録保持者。オールスター・ゲーム選出19度。1983年と1991年にMVP受賞。有資格初年度の2007年に得票率98.5%で殿堂入り。
    【2位】マーク・ベランジャー(1965-81)
    【3位】ミゲル・テハーダ(2004-07,10)
    【4位】ルイス・アパリシオ(1963-67)
    【5位】J・J・ハーディ(2011-17)

    レッドソックス
    【1位】ノマー・ガルシアパーラ(1996-2004)
    2000年に記録した打率.372は球団史上4位の数字。右打者としては球団史上最高。
    【2位】ジョー・クローニン(1936-45)
    【3位】ザンダー・ボガーツ(2013-現在)
    【4位】ジョニー・ペスキー(1942-52)
    【5位】リコ・ペトロセリ(1965-76)

    ヤンキース
    【1位】デレク・ジーター(1995-2014)
    ポストシーズンでレギュラーシーズン1年分に相当する通算158試合に出場して200安打、打率.308、出塁率.374、長打率.465、OPS.838をマーク。
    【2位】フィル・リズート(1941-56)
    【3位】フランク・クロセッティ(1932-48)
    【4位】ディディ・グレゴリアス(2015-19)
    【5位】ロジャー・ペッキンポー(1913-21)

    レイズ
    【1位】フリオ・ルーゴ(2003-06)
    在籍4年間で放った550安打は遊撃手で球団史上最多。野手全体でも球団史上9位の数字。
    【2位】ジェイソン・バートレット(2008-10)
    【3位】ウィリー・アダメス(2018-現在)
    【4位】ユネル・エスコバー(2013-14)
    【5位】ケビン・ストッカー(1998-2000)

    ブルージェイズ
    【1位】トニー・フェルナンデス(1983-90,93,98-99,2001)
    WAR35.1(FanGraphs版)は野手としてはホゼ・バティースタに次ぐ球団史上2位の数字。
    【2位】トロイ・トゥロウィツキー(2015-17)
    【3位】マルコ・スクータロ(2008-09)
    【4位】アレックス・ゴンザレス(1994-2001)
    【5位】ホゼ・レイエス(2013-15)

    アメリカン・リーグ中部地区

    ホワイトソックス
    【1位】ルーク・アプリング(1930-50)
    FanGraphs版のWAR72.7とBaseball-Reference版のWAR77.1はともに球団史上最高。ホワイトソックス一筋20年。
    【2位】ルイス・アパリシオ(1956-62,68-70)
    【3位】アレクセイ・ラミレス(2008-15)
    【4位】オジー・ギーエン(1985-97)
    【5位】ティム・アンダーソン(2016-現在)

    インディアンス
    【1位】ルー・ブードロー(1938-50)
    1948年に選手兼監督としてチームを現時点で最後のワールドシリーズ制覇へ導きMVPを受賞。
    【2位】オマー・ビスケル(1994-2004)
    【3位】フランシスコ・リンドーア(2015-現在)
    【4位】ジョー・スーウェル(1920-30)
    【5位】レイ・チャップマン(1912-20)

    タイガース
    【1位】アラン・トラメル(1977-96)
    タイガースで20年以上プレイした3人のうちの1人。オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞4度。
    【2位】ドニー・ブッシュ(1908-21)
    【3位】ハービー・キーン(1952-59)
    【4位】ビリー・ローゲル(1930-39)
    【5位タイ】カルロス・ギーエン(2004-11)
    【5位タイ】ディック・マコーリフ(1960-73)

    ロイヤルズ
    【1位】フレディ・パテック(1971-79)
    オールスター・ゲーム選出3度。在籍9年間で336盗塁を記録して1977年にはリーグ最多の53盗塁。
    【2位】アルシデス・エスコバー(2011-18)
    【3位】U・L・ワシントン(1977-84)
    【4位】グレッグ・ギャグニー(1993-95)
    【5位】カート・スティルウェル(1988-91)

    ツインズ
    【1位】ロイ・スモーリー(1976-82,85-87)
    遊撃手では球団史上最多の1148試合に出場。自己最多の24本塁打を放った1979年にオールスター・ゲーム選出。
    【2位】ゾイロ・ベルサイエス(1961-67)
    【3位】グレッグ・ギャグニー(1983-92)
    【4位】ホルヘ・ポランコ(2014-現在)
    【5位】クリスチャン・グーズマン(1999-2004)

    アメリカン・リーグ西部地区

    アストロズ
    【1位】カルロス・コレア(2015-現在)
    102本塁打、372打点、OPS.845はいずれも遊撃手で球団史上1位の数字。2012年ドラフト全体1位指名選手。
    【2位】ディッキー・ソン(1981-87)
    【3位】アダム・エバレット(2001-07)
    【4位】クレイグ・レイノルズ(1979-89)
    【5位】デニス・メンキー(1968-71,74)

    エンゼルス
    【1位】ジム・フレゴシ(1961-71)
    WAR45.9(Baseball-Reference)は野手として球団史上2位、投手を含めても球団史上3位の数字。
    【2位】エリック・アイバー(2006-15)
    【3位】アンドレルトン・シモンズ(2016-現在)
    【4位】ディック・スコフィールド(1983-92,95-96)
    【5位】デービッド・エクスタイン(2001-04)

    アスレチックス
    【1位】バート・キャンパネリス(1964-76)
    1972年からのワールドシリーズ3連覇時の正遊撃手。在籍期間に放った1882安打は球団史上最多。
    【2位】エディ・ジュースト(1947-54)
    【3位】ミゲル・テハーダ(1997-2003)
    【4位】マーカス・セミエン(2015-現在)
    【5位】ジャック・バリー(1908-15)

    マリナーズ
    【1位】アレックス・ロドリゲス(1994-2000)
    2000年に記録したWAR10.4(Baseball-Reference版)は全ポジションのなかで球団史上最高の数字。
    【2位】オマー・ビスケル(1989-93)
    【3位】ジーン・セグーラ(2017-18)
    【4位】カルロス・ギーエン(1998-2003)
    【5位】ブレンダン・ライアン(2011-13)

    レンジャーズ
    【1位】マイケル・ヤング(2000-12)
    オールスター・ゲーム選出7度。チームMVPには5度選出。背番号「10」は永久欠番に。
    【2位】エルビス・アンドルース(2009-現在)
    【3位】トビー・ハラー(1969,71-78,85-86)
    【4位】アレックス・ロドリゲス(2001-03)
    【5位】スコット・フレッチャー(1986-89)

    ナショナル・リーグ東部地区

    ブレーブス
    【1位】ジョニー・ローガン(1951-60)
    Baseball-Reference版のWARで5.0以上を記録した遊撃手は球団史上唯一。1955年に6.0、1956年に5.5を記録。
    【2位】ラビット・マランビル(1912-20,29-35)
    【3位】ラファエル・ファーカル(2000-05)
    【4位】アンドレルトン・シモンズ(2012-15)
    【5位】ジェフ・ブラウザー(1987-97)

    マーリンズ
    【1位】ハンリー・ラミレス(2006-12)
    2006年新人王、オールスター・ゲーム選出3度、2009年首位打者、シルバースラッガー賞2度。
    【2位】アレックス・ゴンザレス(1998-2005)
    【3位】エドガー・レンテリア(1996-98)
    【4位】ミゲル・ロハス(2015-現在)
    【5位】アデイニー・エチャバリア(2013-17)

    メッツ
    【1位】ホゼ・レイエス(2003-11,16-18)
    113三塁打と408盗塁は球団史上最多の数字。オールスター・ゲーム選出4度、2011年首位打者。
    【2位】バド・ハレルソン(1965-77)
    【3位】レイ・オルドニェス(1996-2002)
    【4位】アメッド・ロサリオ(2017-現在)
    【5位】アズドゥルバル・カブレラ(2016-18)

    フィリーズ
    【1位】ジミー・ロリンズ(2000-14)
    球団史上最多の2306安打。2007年に打率.296、30本塁打、94打点、41盗塁、OPS.875の好成績でMVP受賞。
    【2位】ラリー・ボーワ(1970-81)
    【3位】グラニー・ハムナー(1944-59)
    【4位】デーブ・バンクロフト(1915-20)
    【5位】ミッキー・ドゥーリン(1905-13)

    ナショナルズ
    【1位】トレイ・ターナー(2015-現在)
    メジャー史上26人目となる2度のサイクル安打を達成。打率.291、159盗塁、OPS.815は遊撃手で球団史上1位の数字。
    【2位】イアン・デズモンド(2009-15)
    【3位】オーランド・カブレラ(1997-2004)
    【4位】ウィル・コルデロ(1992-95,2002-03,05)
    【5位】ヒュービー・ブルックス(1985-89)

    ナショナル・リーグ中部地区

    カブス
    【1位】アーニー・バンクス(1953-71)
    1958年からナ・リーグ初の2年連続MVP受賞。2年以上連続でMVPを受賞した選手はメジャー史上13人だけ。
    【2位】ジョー・ティンカー(1902-12,16)
    【3位】ドン・ケッシンジャー(1964-75)
    【4位】ハビアー・バイエズ(2014-現在)
    【5位】ショーン・ダンストン(1985-95,97)

    レッズ
    【1位】バリー・ラーキン(1986-2004)
    1995年MVP、オールスター・ゲーム選出12度。有資格3年目の2012年に得票率86.4%でアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】デービー・コンセプシオン(1970-88)
    【3位】ロイ・マクミラン(1951-60)
    【4位】レオ・カルデナス(1960-68)
    【5位】ザック・コザート(2011-17)

    ブリュワーズ
    【1位】ロビン・ヨーント(1974-92)
    出場試合数、得点、安打、長打、打点、四球の各部門で球団記録を保持。通算3142安打、MVP受賞2度。
    【2位】ホゼ・バレンティン(1992-99)
    【3位】J・J・ハーディ(2005-09)
    【4位】ビル・ホール(2002-09)
    【5位】マーク・ロレッタ(1995-2002)

    パイレーツ
    【1位】ホーナス・ワグナー(1900-17)
    タイ・カッブ、ベーブ・ルース、クリスティ・マシューソン、ウォルター・ジョンソンとともに1936年の第1回殿堂入り投票で選出。
    【2位】アーキー・ボーン(1932-41)
    【3位】ジェイ・ベル(1989-96)
    【4位】ディック・グロート(1952,55-62)
    【5位】ジーン・アリー(1963-73)

    カージナルス
    【1位】オジー・スミス(1982-96)
    在籍15年でオールスター・ゲーム選出14度、ゴールドグラブ賞11度。シルバースラッガー賞も1度だけ受賞。
    【2位】マーティ・マリオン(1940-50)
    【3位】エドガー・レンテリア(1999-2004)
    【4位】ギャリー・テンプルトン(1976-81)
    【5位】ディック・グロート(1963-65)

    ナショナル・リーグ西部地区

    ダイヤモンドバックス
    【1位】スティーブン・ドリュー(2006-12)
    球団史上最多の52三塁打。2008年に打率.291、21本塁打、OPS.836の好成績をマーク。
    【2位】ニック・アーメッド(2014-現在)
    【3位】クレイグ・カウンセル(2000-03,05-06)
    【4位】トニー・ウォマック(1999-2003)
    【5位】クリス・オーウィングス(2013-18)

    ロッキーズ
    【1位】トロイ・トゥロウィツキー(2006-15)
    シルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞を各2度、オールスター・ゲーム選出5度。
    【2位】トレバー・ストーリー(2016-現在)
    【3位】ウォルト・ワイス(1994-97)
    【4位】ネイフィ・ペレス(1996-2001)
    【5位】フアン・ウリーベ(2001-03)

    ドジャース
    【1位】ピー・ウィー・リース
    1942年から1954年まで兵役についた3年間を除いて10年連続オールスター・ゲーム選出。1984年にアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】モーリー・ウィルス(1959-66,69-72)
    【3位】ビル・ラッセル(1969-86)
    【4位】コリー・シーガー(2015-現在)
    【5位】ラファエル・ファーカル(2006-11)

    パドレス
    【1位】カリル・グリーン(2003-08)
    84本塁打は遊撃手では球団史上最多で次点の選手の2倍以上。遊撃手による球団史上7度のシーズン2ケタ本塁打のうち5度を記録。
    【2位】オジー・スミス(1978-81)
    【3位】ギャリー・テンプルトン(1982-91)
    【4位】トニー・フェルナンデス(1991-92)
    【5位】フェルナンド・タティスJr.(2019-現在)

    ジャイアンツ
    【1位】トラビス・ジャクソン(1922-36)
    ジャイアンツ一筋15年で通算1768安打を記録。1982年にベテランズ委員会の選考でアメリカ野球殿堂入り。
    【2位】ジョージ・デービス(1893-1901,03)
    【3位】ブランドン・クロフォード(2011-現在)
    【4位】アート・フレッチャー(1909-20)
    【5位】リッチ・オリーリア(1995-2003,07-09)

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンド終了 ベスト16が出揃う

    2020.4.22 12:25 Wednesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の2日目となった現地時間4月21日、第1ラウンドの16組の対戦のうち、残り8組の対戦が行われた(4勝先取制)。パイレーツがダイヤモンドバックス、タイガースがエンゼルス、カージナルスがロッキーズ、ブリュワーズがジャイアンツをそれぞれ破って第2ラウンドへの進出が決定。第1ラウンドが終了し、ベスト16が出揃った。

     パイレーツとダイヤモンドバックスの対戦は、6試合中5試合で勝利チームが7得点以上という打撃優位のシリーズとなり、3度の2ケタ得点を記録したパイレーツが4勝2敗で第2ラウンド進出を決めた。ランディ・ジョンソン、カート・シリングと2度ずつ対戦することになったパイレーツだが、ホーナス・ワグナーが打率.481の猛打を見せ、バリー・ボンズも3本塁打をマーク。ダイヤモンドバックスは、第4戦でザック・グレインキーが1失点完投を記録して意地を見せたものの、投手陣が踏ん張り切れなかった。

     タイガースとエンゼルスの対戦は、第7戦までもつれる熱戦となり、1勝3敗で迎えた第5戦から3連勝したタイガースが第2ラウンド進出を決めた。タイ・カッブが打率.483、3本塁打、7打点の大活躍を見せ、ミゲル・カブレラも打率.320、3本塁打、10本塁打と強打を発揮。エンゼルスは3番のマイク・トラウトが打率.346をマークしたが、4番のブラディミール・ゲレーロが打率.194に終わり、ブレーキとなった。

     カージナルスとロッキーズの対戦は、第3戦から4試合連続で1点差ゲームという熱い展開となった。2連勝スタートのカージナルスは、第3戦を落としたものの、第4戦は延長12回にオジー・スミスの内野ゴロの間にサヨナラ勝ち。第5戦は延長10回にアンドレス・ガララーガに決勝ソロ本塁打を浴びて敗れたが、第6戦は延長12回にスタン・ミュージアルが犠牲フライを放ち、これが決勝点となった。カージナルスは4勝2敗で第2ラウンド進出が決定。ロッキーズは投手陣が予想以上の健闘を見せたものの、自慢の打線に元気がなかった。

     ブリュワーズとジャイアンツの対戦は、1点差ゲームが6試合中4試合、2点差ゲームが1試合と接戦が続き、ブリュワーズが4勝2敗でジャイアンツを破って番狂わせを演じた。シリーズの流れを決めたのは、2勝2敗で迎えた第5戦の9回に飛び出したセシル・クーパーのサヨナラ本塁打。続く第6戦は2対2の同点で延長戦に突入し、延長11回に2点を勝ち越したブリュワーズが第2ラウンド進出を決めた。第1戦をウィリー・メイズのサヨナラ本塁打で制する最高のスタートを切ったジャイアンツだが、勝負どころで投手陣が踏ん張れず。豪華布陣を擁しながら第1ラウンドで敗退となった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 大谷好投もU-25選抜敗退

    2020.4.22 11:45 Wednesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の2日目となった現地時間4月21日、第1ラウンドの16組の対戦のうち、残り8組の対戦が行われた(4勝先取制)。先に結果が発表された4組の対戦では、フィリーズが現役U-25選抜、カブスがメッツ、マーリンズがブレーブス、ドジャースがパドレスをそれぞれ撃破。第2ラウンド進出を決めた。

     現役の若きスター選手で構成されたU-25選抜選抜だが、マイク・シュミットら名選手を揃えるフィリーズには敵わなかった。フィリーズは1勝1敗で迎えた第3戦から3連勝し、4勝1敗で第2ラウンド進出が決定。チェイス・アトリーがチームトップの打率.364をマークし、エースのスティーブ・カールトンは第1戦と第5戦でともにジャック・フラハティ(カージナルス)に投げ勝ち、2勝を挙げた。U-25選抜の大谷翔平(エンゼルス)は、第1戦で2番手として7回途中から登板し、打者2人を連続三振。第5戦では4番手として8回途中からマウンドに上がり、9回途中までの1イニングを無失点に抑えたが、2試合ともチームの勝利にはつながらなかった。

     第1戦でメッツのエース、トム・シーバーを攻略して勢いに乗ったカブスは、第2戦こそ完封負けを喫したものの、第3戦から3連勝。4勝1敗でメッツを破り、第2ラウンド進出を決めた。第5戦は1点リードの6回裏に5点を奪われ、逆転を許したが、3点ビハインドで迎えた9回表に打線が爆発。無死満塁から代打フランク・チャンスのタイムリーで1点を返すと、代打クリス・ブライアントが逆転グランドスラム。その後、サミー・ソーサのタイムリー二塁打でさらに2点を追加し、一挙7得点のビッグイニングで試合を決めた。

     第1ラウンド最大の番狂わせとなったのが、マーリンズとブレーブスの対戦だ。戦前の予想では、投打に伝説のスター選手を数多く揃えるブレーブスが絶対優位と見られていたが、ホゼ・フェルナンデスが2度もグレッグ・マダックスに投げ勝つなど、マーリンズが4勝1敗でブレーブスを撃破。第2ラウンド進出を決めた。マーリンズは第1戦から9得点、10得点、10得点と打線が爆発して3連勝。第4戦はジョン・スモルツに抑え込まれたが、第5戦はフェルナンデスから始まる6投手のリレーでブレーブス打線をシャットアウトした。

     ドジャースは順当にパドレスを撃破。サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーの4人が5試合連続クオリティスタートを記録し、防御率2.29という好投を見せて4勝1敗で第2ラウンド進出を決めた。パドレスは第1戦の8回表にネイト・コルバートが逆転グランドスラムを放ち、白星スタートとなったが、第2戦から4連敗。トレバー・ホフマンら自慢の強力リリーフ陣が思うように機能しなかったのが痛かった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 イチロー&佐々木所属のマリナーズ敗退

    2020.4.21 13:10 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」が現地時間4月20日にスタートし、初日は第1ラウンドの16組の対戦のうち8組の対戦が行われた(4勝先取制)。イチローと佐々木主浩がメンバー入りしたマリナーズは優勝候補筆頭のヤンキースと対戦し、2勝4敗で敗退が決定。レッズとナショナルズの対戦は第7戦までもつれる熱戦となり、第7戦を制したレッズが4勝3敗で第2ラウンド進出を決めた。

     初戦から2連敗を喫したマリナーズは、第3戦を4対0、第4戦を3対2で制して2勝2敗のタイに持ち込んだが、第5戦ではエースのランディ・ジョンソンが3本塁打を浴びるなど6回途中6安打7失点と打ち込まれ、4対9で敗れて追い込まれた。第6戦では、第2戦で8回途中4安打1失点と好投したフェリックス・ヘルナンデスが6回7安打2失点の力投を見せたものの、打線の援護は初回の1点だけ。最後はヤンキースの守護神マリアーノ・リベラに抑えられ、1対2で惜敗して敗退が決まった。

     全試合に「1番・ライト」でスタメン出場したマリナーズのイチローは、第5戦まで3度のマルチ安打を含む5試合連続安打を記録したが、第6戦は4打数ノーヒット。合計27打数8安打で打率はわずかに3割に届かなかった(.296)。一方、佐々木は第3戦で4点リードの9回表に登板し、ベーブ・ルースとルー・ゲーリッグを空振り三振、ミッキー・マントルをセンターフライに抑えて1回無失点。続く第4戦では、両軍無得点の9回表に登板して2点を失ったが、その裏に味方が逆転サヨナラ勝ちを収めたため勝利投手となった。

     レッズとナショナルズの対戦は、レッズ連勝のあとナショナルズが連勝し、第5戦をレッズ、第6戦をナショナルズが制して第7戦に突入。第7戦はジョニー・ベンチとジョーイ・ボットーに本塁打が飛び出したレッズが終始優位に試合を進め、7対0で完勝して第2ラウンド進出を決めた。豪華な打線のなかで3番に座ったボットーは打率.393、2本塁打、8打点の活躍。ナショナルズはマックス・シャーザーとスティーブン・ストラスバーグの両右腕が「ビッグ・レッド・マシン」に攻略され、合計1勝3敗に終わったのが痛かった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 上原所属のRソックスが劇的勝利

    2020.4.21 12:05 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」が現地時間4月20日にスタートし、初日は第1ラウンドの16組の対戦のうち8組の対戦が行われた(4勝先取制)。上原浩治がメンバー入りしたレッドソックスは、第7戦までもつれる熱戦の末、レンジャーズを4勝3敗で撃破。インディアンスもニグロリーグ選抜を4勝3敗で破り、第2ラウンド進出を決めた。

     レッドソックスは、第3戦まで3連勝で第2ラウンド進出に王手をかけたものの、そこからまさかの3連敗。第7戦もアレックス・ロドリゲスのタイムリーなどで2点を先行される苦しい展開となった。しかし、7回裏にドワイト・エバンスの犠牲フライで1点差に迫ると、続く8回裏に無死一二塁のチャンスを作り、テッド・ウィリアムスのタイムリー二塁打で同点。さらに、無死満塁とチャンスを広げ、デービッド・オルティスの代走として途中出場していたカール・ヤストレムスキーがライトスタンドへのグランドスラムを放ち、試合を決めた。

     レッドソックスの上原は、第1戦に同点の場面で登板して1回2/3をパーフェクトに抑え、勝利投手となった。第6戦では1回持たずにノックアウトされたサイ・ヤングのあとを継いでマウンドに上がり、2回1/3を投げて2失点。2試合で合計4イニングを投げ、1勝0敗、防御率4.50だった。

     ニグロリーグ選抜と対戦したインディアンスは、第5戦を4対5で落とし、王手をかけられた。しかし、打線が爆発して第6戦に19対6で大勝すると、続く第7戦でもリードオフマンのナップ・ラジョイが4安打を放つなど、15安打12得点の猛攻。2勝3敗からの2連勝で第1ラウンドを突破した。ラジョイは打率.548の猛打を見せ、トラビス・ハフナーは3本塁打、10打点を叩き出す活躍。一方のニグロリーグ選抜は、ジョシュ・ギブソン、サチェル・ペイジらが随所に底力を見せたものの、あと一歩及ばなかった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」 レイズ・岩村は出場機会なし

    2020.4.21 11:30 Tuesday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」が現地時間4月20日にスタートし、初日は第1ラウンドの16組の対戦のうち8組の対戦が行われた(4勝先取制)。最初に結果が発表された4組の対戦では、ブルージェイズがツインズ、ホワイトソックスがロイヤルズ、アスレチックスがレイズ、アストロズがオリオールズをそれぞれ撃破。第2ラウンド進出を決めた。

     ブルージェイズはツインズを4勝1敗で破り、第2ラウンド進出が決定。エースのロイ・ハラデイが第1戦で8回3安打無失点、第5戦でも7回9安打2失点の好投を見せ、2試合とも伝説の名投手ウォルター・ジョンソンに投げ勝った。打線では、ホゼ・バティースタとジョシュ・ドナルドソンの2人が合計5本塁打、13打点、長打率.824の活躍。ツインズは、ヨハン・サンタナの好投で第2戦に勝利するのが精一杯だった。

     ホワイトソックスもロイヤルズを4勝1敗で破り、第2ラウンド進出が決定。3連勝のあと、第4戦を落としたが、第1戦で勝利投手となったビリー・ピアースが第5戦でも8回5安打無失点の快投を見せ、チームを勝利へ導いた。ポール・コナーコが打率.421、3本塁打、7打点の活躍。ロイヤルズは、エースのブレット・セイバーヘイゲンが防御率8.10で2敗を喫するなど、投手陣が踏ん張れなかった。

     レイズと対戦したアスレチックスは、2連敗からの4連勝で第2ラウンド進出が決定。第5戦はキャットフィッシュ・ハンターが4安打完封を収め、第6戦でもレフティ・グローブが8回6安打無失点の快投を見せ、2試合連続でレイズ打線をシャットアウトした。第3戦の9回裏に3点ビハインドをひっくり返して逆転サヨナラ勝ちを収めたのがターニングポイントに。なお、レイズの岩村明憲に出場機会はなかった。

     オリオールズと対戦したアストロズは、スイープで第2ラウンド進出が決定。ノーラン・ライアン、ロイ・オズウォルト、J・R・リチャード、マイク・スコットの4投手が合計30回2/3を8失点(防御率2.35)に抑え、オリオールズに主導権を渡さなかった。オリオールズに勝つチャンスがあったのは第2戦。マイク・ムシーナが8回4安打1失点の好投を見せたが、9回表にザック・ブリットンが勝ち越しを許し、接戦をモノにできなかった。

  • MVPを取れなかった最高のシーズン 2004年のイチローも登場

    2020.4.20 13:40 Monday

     全米野球記者協会の記者たちにとって、2019年のMVPを選ぶのは簡単なことではなかった。結果的にはマイク・トラウト(エンゼルス)とコディ・ベリンジャー(ドジャース)が受賞者となったが、アレックス・ブレグマン(アストロズ)やクリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)も受賞に値する素晴らしい成績を残していたからだ。このように、素晴らしい成績を残しながらもMVPを受賞できなかった選手は数多く存在する。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーは、素晴らしい成績を残しながらもMVPを受賞できなかった選手を特集する記事を公開した。

     年代の新しいものから順番に紹介されているため、真っ先に登場するのはトラウトだ。トラウトは、新人王を受賞した2012年に打率.326、30本塁打、49盗塁、OPS.963をマークしながらも三冠王のミゲル・カブレラ(タイガース)にMVP受賞を阻まれ、打率.312、39本塁打、24盗塁、OPS1.088をマークした2018年もシーズン終盤の故障離脱が響いてムーキー・ベッツ(レッドソックス)の後塵を拝した。

     トラウトの次には、2004年のイチロー(マリナーズ)が登場。この年、イチローはシーズン262安打のメジャー新記録を樹立し、自己最高の打率.372で首位打者のタイトルを獲得したほか、19敬遠もリーグ最多で、守備面でもキャリアハイの数字をマークした。ところが、リーグ最高のWAR9.2(Baseball-Reference版)を記録しながらも、チームの低迷が響いたのかMVP投票では7位どまり。MVPを受賞したブラディミール・ゲレーロ(エンゼルス)のWARは5.6に過ぎなかった。

     2001年のサミー・ソーサ(カブス)は史上2人目となる60本塁打&160打点を達成するなど、打率.328、64本塁打、160打点、OPS1.174の好成績をマークしたが、MVPは73本塁打のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)が受賞。ソーサとしては相手が悪すぎた。一方、ソーサがMVPを受賞した1998年には、当時のメジャー新記録となる70本塁打を放ったマーク・マグワイア(カージナルス)がMVPを受賞できなかった。

     もっと歴史を遡ると、1941年のテッド・ウィリアムス(レッドソックス)もMVPを受賞できなかった1人である。ウィリアムスはメジャー3年目となったこの年、打率.406、37本塁打、120打点、OPS1.287をマークして首位打者と本塁打王の二冠を獲得。現時点では「最後の4割打者」となっている。ところが、MVP投票ではジョー・ディマジオ(ヤンキース)に37ポイント差の2位に終わった。ディマジオは125打点で打点王に輝いたものの、打率.357、30本塁打、OPS1.083はいずれもウィリアムスを下回っていた。しかし、ヤンキースが2位レッドソックスに17ゲーム差をつけてアメリカン・リーグを制したこと、そして何よりも56試合連続安打の大記録を達成したことが高く評価され、MVPに選出されたのだった。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンド・プレビュー【その2】

    2020.4.20 12:40 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の第1ラウンドが現地時間4月20日にスタートする。この企画では、30球団の「オールタイム・チーム」にニグロリーグ選抜と25歳以下の現役選手選抜を加えた32チームがシミュレーション・ソフトの「Out of the Park Baseball」を使用して対戦。その結果をもとに、約2週間をかけて優勝チームを決めていく。企画2日目となる現地時間4月21日は、アメリカン・リーグ側から1カード、ナショナル・リーグ側から7カードのシミュレーションが行われる予定だ。

    25歳以下の現役選手選抜vsフィリーズ
    結果発表:日本時間4月22日午前1時
     特別編成チームである「25歳以下の現役選手選抜」が伝統球団のフィリーズを相手にどのような戦いを見せるか非常に興味深い。ジャック・フラハティ(カージナルス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)、マイク・ソローカ(ブレーブス)らが投手陣の中心となり、コディ・ベリンジャー(ドジャース)、ピート・アロンゾ(メッツ)、ラファエル・デバース(レッドソックス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)らを擁する打線がスティーブ・カールトン、ロビン・ロバーツ、ピート・アレクサンダーらと対戦する。殿堂入りの名三塁手マイク・シュミットと2008年ワールドシリーズ制覇時の主力であるライアン・ハワード、チェイス・アトリー、ジミー・ロリンズが形成するフィリーズの内野陣も非常に魅力的だ。

    カブスvsメッツ
    結果発表:日本時間4月22日午前1時
     トム・シーバー、ドワイト・グッデン、ジェイコブ・デグロムのサイ・ヤング賞トリオを擁するメッツの先発投手陣は非常に強力。この強力投手陣を、アンソニー・リゾー、クリス・ブライアント、ハビアー・バイエズといった現役スター選手にアーニー・バンクス、ロン・サント、ライン・サンドバーグ、ハック・ウィルソン、アンドレ・ドーソン、サミー・ソーサらレジェンドが加わるカブス打線は攻略できるだろうか。メッツ打線には、デービッド・ライト、キース・ヘルナンデス、そして2019年新人王のピート・アロンゾらが名を連ねている。

    ブレーブスvsマーリンズ
    結果発表:日本時間4月22日午前1時
     ナ・リーグ東部地区に所属するチーム同士の対戦となるこのカードは、1876年からの長い歴史を誇るブレーブス、1993年創設のマーリンズと「ミスマッチ」の様相を呈している。短い歴史のなかで2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたマーリンズは、ミゲル・カブレラ、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、ハンリー・ラミレスといった好打者、ホゼ・フェルナンデス、ジョシュ・ベケット、ドントレル・ウィリスといった好投手を揃えるが、グレッグ・マダックス、ウォーレン・スパーン、トム・グラビン、ジョン・スモルツという最強先発投手陣を擁するブレーブスを撃破するのは困難かもしれない。

    ドジャースvsパドレス
    結果発表:日本時間4月22日午前1時
     このカードも同地区対決となる。サンディ・コーファックス、クレイトン・カーショウ、ドン・ドライスデール、オーレル・ハーシュハイザーを擁するドジャース投手陣は極めて強力で、フェルナンド・バレンズエラ、ドン・ニューカム、エリック・ガニエらも控えている。多くの援護点は不要だが、打線にもデューク・スナイダー、ジャッキー・ロビンソン、ピー・ウィー・リース、コディ・ベリンジャーらスター選手がズラリと並んでいる。一方のパドレスは、サイ・ヤング賞コンビのジェイク・ピービーとランディ・ジョーンズを擁するが、グース・ゴセージ、ロリー・フィンガース、トレバー・ホフマン、カービー・イエーツ、ヒース・ベルが並ぶブルペンが最大の武器である。打線は殿堂入りトリオのトニー・グウィン、オジー・スミス、デーブ・ウィンフィールドが中心となる。

    パイレーツvsダイヤモンドバックス
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前4時)
    結果発表:日本時間4月22日午前6時
     1882年創設のパイレーツと1998年創設のダイヤモンドバックスの対戦となる。しかし、球団創設4年目でのワールドシリーズ制覇の立役者となったランディ・ジョンソンとカート・シリングを擁するダイヤモンドバックスは、球団の歴史が短いとはいえ侮れない存在だ。一方のパイレーツは、ロベルト・クレメンテ、ホーナス・ワグナー、ウィリー・スタージェルといった殿堂入り選手が打線の中心となり、1946年から7年連続本塁打王に輝いたラルフ・カイナーもベンチに控えている。

    タイガースvsエンゼルス
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前4時30分)
    結果発表:日本時間4月22日午前6時
     現役最高の選手であるマイク・トラウトを擁しながらもポストシーズンを勝ち進むことのできていないエンゼルスは、多くの殿堂入り選手を擁するタイガース撃破を目指す。2002年ワールドシリーズ制覇時の主力メンバーであるティム・サーモン、トロイ・グロス、ギャレット・アンダーソンのほか、殿堂入り選手のブラディミール・ゲレーロが打線に名を連ね、ノーラン・ライアンが絶対的エースとなる。一方、打線にハンク・グリーンバーグ、アル・ケーライン、タイ・カッブ、チャーリー・ゲーリンジャー、アラン・トラメル、ハリー・ハイルマン、ジョージ・ケルと7人の殿堂入り選手を抱えるタイガースには、未来の殿堂入り選手であるミゲル・カブレラもいる。投手陣はジャック・モリス、ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザーらが中心だ。

    カージナルスvsロッキーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前5時)
    結果発表:日本時間4月22日午前6時
     このカードも1882年創設のカージナルス、1993年創設のロッキーズという殿堂球団と新興球団の対戦となる。カージナルス投手陣がボブ・ギブソンとディジー・ディーンという殿堂入りコンビを軸とするのに対し、ロッキーズ投手陣の中心はウバルド・ヒメネス、ヘルマン・マルケス、ジョン・グレイといった近年のスター選手たち。トッド・ヘルトン、ラリー・ウォーカー、ノーラン・アレナード、トレバー・ストーリーら強打者がズラリと並ぶロッキーズ打線の出来が勝敗を分けるポイントとなりそうだ。ただし、スタン・ミュージアル、ロジャース・ホーンスビー、アルバート・プーホルス、オジー・スミス、ジム・エドモンズらを擁するカージナルス打線も非常に強力である。

    ジャイアンツvsブリュワーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月22日午前5時30分)
    結果発表:日本時間4月22日午前6時
     ワールドシリーズ通算36イニングで防御率0.25を記録しているマディソン・バムガーナーは、ジャイアンツの先発4番手に過ぎない。ジャイアンツには、クリスティ・マシューソン、フアン・マリシャル、カール・ハッベルという殿堂入り投手トリオがいるからだ。もちろん、ウィリー・メイズやウィリー・マッコビーらを擁する打線も強力で、ボビーとバリーのボンズ親子もロースターに名を連ねている。この巨大戦力と対戦するブリュワーズは、殿堂入り投手はロリー・フィンガースだけ。しかし、打線にはテッド・シモンズ、ポール・モリター、ロビン・ヨーントと複数の殿堂入り選手を抱え、プリンス・フィルダー、クリスチャン・イェリッチ、ライアン・ブラウンといった近年のスラッガーたちが「レジェンド」をサポートする。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンド・プレビュー【その1】

    2020.4.20 11:45 Monday

     注目のシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」の第1ラウンドが現地時間4月20日にスタートする。この企画では、30球団の「オールタイム・チーム」にニグロリーグ選抜と25歳以下の現役選手選抜を加えた32チームがシミュレーション・ソフトの「Out of the Park Baseball」を使用して対戦。その結果をもとに、約2週間をかけて優勝チームを決めていく。企画初日となる現地時間4月20日は、アメリカン・リーグ側から7カード、ナショナル・リーグ側から1カードのシミュレーションが行われる予定だ。

    ツインズvsブルージェイズ
    結果発表:日本時間4月20日午後11時
     このカードは1991年のリーグ優勝決定シリーズの再戦となる。このときはツインズが勝利し、現時点では球団史上最後となるワールドシリーズ制覇につなげた。初戦はウォルター・ジョンソン(ツインズ)対ロイ・ハラデイ(ブルージェイズ)という殿堂入り投手対決となり、ハラデイはロッド・カルー、カービー・パケット、ハーモン・キルブリュー、グース・ゴスリン、ジョー・クローニンといった殿堂入り選手や2009年MVPのジョー・マウアーを擁する強力打線と対戦。一方、通算417勝のジョンソンが対戦するブルージェイズ打線には、ロベルト・アロマー、エドウィン・エンカーナシオン、ホゼ・バティースタ、カルロス・デルガド、ジョシュ・ドナルドソンと1990年代以降の好選手が多く含まれている。

    ホワイトソックスvsロイヤルズ
    結果発表:日本時間4月20日午後11時
     このカードはア・リーグ唯一の同地区対決となる。ホワイトソックス投手陣には、ビリー・ピアース、ウィルバー・ウッド、クリス・セール、マーク・バーリーなど好左腕が多く、打線はフランク・トーマスとポール・コナーコの両スラッガーが中心。一方のロイヤルズは、アレックス・ゴードン、サルバドール・ペレス、ロレンゾ・ケインと2015年ワールドシリーズ制覇時の主力選手が多く名を連ね、そこに殿堂入りの名三塁手ジョージ・ブレットが加わる布陣となっている。

    アスレチックスvsレイズ
    結果発表:日本時間4月20日午後11時
     1901年創設の古豪アスレチックス対1998年創設の新興球団レイズの対戦は、アスレチックスに圧倒的なアドバンテージがある。アスレチックスのロースターは、球団の伝統を反映した豪華な顔ぶれとなっており、キャットフィッシュ・ハンター、レフティ・グローブ、デニス・エカーズリー、エディ・コリンズ、ジミー・フォックス、リッキー・ヘンダーソン、レジー・ジャクソンなど殿堂入り選手がズラリと並ぶ。一方のレイズは、サイ・ヤング賞コンビのデービッド・プライスとブレイク・スネルを中心とした投手陣で「ジャイアント・キリング」を目指す。エバン・ロンゴリア、フレッド・マグリフ、カール・クロフォードらが打線の中心となる。

    オリオールズvsアストロズ
    結果発表:日本時間4月20日午後11時
     アストロズは過去の名選手と現代のスター選手のバランスが取れたロースターとなっており、アレックス・ブレグマン、カルロス・コレア、ジョージ・スプリンガー、ホゼ・アルトゥーベにランス・バークマン、ジェフ・バグウェル、クレイグ・ビジオらが加わる打線は強力。エースはノーラン・ライアンだ。一方のオリオールズは、エディ・マレー、ロベルト・アロマー、カル・リプケンJr.、ブルックス・ロビンソンと内野4人全員が殿堂入り選手であり、外野にもフランク・ロビンソンがいる。また、今季からオリックスへ移籍したアダム・ジョーンズもスタメンの中堅手としてチームに名を連ねている。

    レッドソックスvsレンジャーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前0時)
    結果発表:日本時間4月21日午前2時
     レッドソックスの先発投手陣は、ペドロ・マルティネス、サイ・ヤング、ロジャー・クレメンスと極めて強力で、ベーブ・ルースも控えている。この投手陣に大量の援護点は不要かもしれないが、テッド・ウィリアムス、ムーキー・ベッツ、デービッド・オルティス、ジミー・フォックス、ウェイド・ボッグス、カール・ヤストレムスキーらを擁する打線も破壊力抜群だ。一方のレンジャーズも、イバン・ロドリゲス、アレックス・ロドリゲス、エイドリアン・ベルトレイ、ラファエル・パルメイロ、フアン・ゴンザレス、ルーベン・シエラらが並ぶ強力打線。投手陣には絶対的エースとしてノーラン・ライアンが君臨する。

    ヤンキースvsマリナーズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前0時30分)
    結果発表:日本時間4月21日午前2時
     マリナーズはシーズン最多タイ記録の116勝を挙げながらもリーグ優勝決定シリーズで敗退した2001年のリベンジを目指すが、史上最多のワールドシリーズ制覇27度を誇る名門ヤンキースを破るのは簡単なことではない。ヤンキース打線には、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、ミッキー・マントル、ジョー・ディマジオ、デレク・ジーター、ヨギ・ベラといったレジェンドがズラリと並び、ホワイティ・フォード、レッド・ラフィング、ロン・ギドリー、アンディ・ペティットらの先発投手陣、グース・ゴセージとマリアーノ・リベラを擁する救援投手陣も非常に強力だ。一方のマリナーズは、ランディ・ジョンソンとフェリックス・ヘルナンデスの両エースにヤンキース撃破を託す。なお、アレックス・ロドリゲスは両チームのロースターに名を連ねている。

    ニグロリーグ選抜vsインディアンス
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前1時)
    結果発表:日本時間4月21日午前2時
     伝説の名投手サチェル・ペイジと、ジム・トーメイ、ナップ・ラジョイ、トリス・スピーカーといった殿堂入り選手やマニー・ラミレス、アルバート・ベル、トラビス・ハフナーといった強打者を擁するインディアンス打線の対戦に大きな注目が集まる。インディアンスはボブ・フェラーとコリー・クルーバーという強力な二本柱を擁するが、ニグロリーグ選抜の打線にも「黒いベーブ・ルース」ことジョシュ・ギブソンのほか、クール・パパ・ベル、バック・レナード、ポップ・ロイド、ミュール・サトルズ、ターキー・スターンズなど殿堂入り選手がズラリと並んでいる。

    レッズvsナショナルズ
    Twitch/MLB.comでライブ配信(日本時間4月21日午前1時30分)
    結果発表:日本時間4月21日午前2時
     1975年と1976年にワールドシリーズを連覇した「ビッグ・レッド・マシン」の主力であるジョニー・ベンチ、ジョー・モーガン、ピート・ローズに殿堂入り選手のフランク・ロビンソンとバリー・ラーキン、現役スター選手のジョーイ・ボットーが加わるレッズ打線は非常に強力。一方、2019年に球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズは、スティーブン・ストラスバーグ、マックス・シャーザー、ライアン・ジマーマン、アンソニー・レンドン、トレイ・ターナー、フアン・ソト、ハウィー・ケンドリックといった世界一メンバーに、ブライス・ハーパー、ラリー・ウォーカー、ブラディミール・ゲレーロ、アンドレ・ドーソンらが加わる布陣となっている。

  • 無所属のプイーグがコロナと戦う「真のヒーロー」を支援

    2020.4.19 13:50 Sunday

     依然として契約が決まらず、無所属の状態が続いているヤシエル・プイーグだが、新型コロナウイルスと戦う「真のヒーロー」への支援を決めた。プイーグは、スペイン語で行われたインタビューのなかで、フロリダ州ドラル周辺のクリニックに勤めるスタッフたちを支援するために、スーパーマーケットと連携して食事を提供することを公表。さらに、自身が設立したチャリティ基金を利用し、手袋やマスクなどを寄付する計画があることも明らかにした。

     プイーグは「ここで働いている人々は(新型コロナウイルスとの戦いの)最前線にいる。状況を改善するために戦ってくれているんだ」とコメント。「彼らは治療のために戦っている。彼らは真のヒーローなんだ。テレビで見るスーパーマンのことを言っているのではない。病院で働いている人々こそが真のヒーローなんだよ」と医療従事者を称え、感謝を口にした。

     現在も無所属の状態が続いているプイーグだが、自身の将来については心配していないという。「我々は今、パンデミックのなかでの生活を強いられている。これは、ヤシエル・プイーグがチームと契約していないことより深刻なことなんだ。どのチームになるかはわからないけど、いつか契約はできると思う。今は野球について考えるべきときではないよ」とプイーグは世界の危機的状況を最優先に考えている。

     現在29歳のプイーグは、昨季レッズとインディアンスで149試合に出場し、打率.267、24本塁打、84打点、19盗塁、OPS.785を記録。現在は自宅でトレーニングを続けており、マーリンズを含む複数の球団から契約のオファーもあったようだが、契約成立には至らなかったという。

     また、プイーグは自身の未熟さや素行の悪さが、契約が決まらないことの一因となっている可能性があることも自覚しているようだ。「人間的に成長し続けて、チームが望む行いをできるようにならないといけない。そうすれば、いつか必ず新たなプレイ機会を得られるだろう」とプイーグは決意を口にした。

  • 史上最大のビッグイニングは17得点 67年前の大記録

    2020.4.19 13:00 Sunday

     今から24年前の1996年4月19日、オリオールズを相手に10対7でリードしていたレンジャーズは、8回裏に打線が爆発。ディーン・パーマーやケビン・エルスターの本塁打などで大量16点を奪い、26対7で圧勝した。このとき、オリオールズのケント・マーカーは「これはまぐれだよ。こんなことは二度と起こらないだろう」と話したが、その言葉の通り、15得点以上のビッグイニングはこれ以降誕生していない。しかし、1イニング16得点はメジャー記録ではない。

     1900年以降の現代野球において、ビッグイニングのメジャー記録は、1953年6月18日のタイガース戦の7回裏にレッドソックスが記録した17得点だ。5対3でリードしていたレッドソックスは、サミー・ホワイトからの3連打で2点を追加すると、一死満塁となってジム・ピアソルの2点タイムリーとディック・ガーネットの3点本塁打であっという間に9点リード。その後も攻撃の手を緩めず、一死二三塁のチャンスを作って3本のタイムリーで4点を追加し、さらに二死満塁からの押し出し四球と4連続タイムリーで6点を奪って大量17点のビッグイニングとなった。

     この回、レッドソックスは23人の打者を送り込み、2二塁打と1本塁打を含む14安打、6四球(うち敬遠1)という猛攻を見せた。20歳の新人ジーン・スティーブンスは2本のタイムリーを含む1イニング3安打を記録。余談だが、1983年にベテランズ委員会の選考によりアメリカ野球殿堂入りを果たしたジョージ・ケルが2本のレフトフライで3アウトのうち2アウトを献上している。

     ちなみに、現代野球以前も含めたビッグイニングのメジャー記録は、1883年9月6日にシカゴ・ホワイトストッキングス(現カブス)が記録した18得点。21世紀に入ってからでは、2003年6月27日にレッドソックス、2009年4月18日にインディアンスがそれぞれ1イニング14得点を記録している。

  • 2000年以降最高のMVPは誰だ!? トップ4をボンズが独占

    2020.4.19 12:15 Sunday

     日本時間4月19日、メジャーリーグ公式サイトのウィル・レイッチとマイク・ペトリエロは、2000年以降のMVP受賞者(のべ40人)を1位から40位までランク付けする特集記事を公開した。1位から4位は2001年から4年連続でナショナル・リーグMVPに輝いたバリー・ボンズが独占。昨季のMVP受賞者であるマイク・トラウト(エンゼルス)は9位、コディ・ベリンジャー(ドジャース)は12位にランクインしている。

     のべ40人のMVP受賞者のなかから1位に選ばれたのは2001年のボンズ。この年のボンズは、史上最多となる73本塁打を放ち、打率.328、出塁率.515、長打率.863、WAR12.5(FanGraphs版)という驚異的な成績を残した。ボンズは、打率.370をマークした2002年が2位、232四球で出塁率.609をマークした2004年が3位、45本塁打、OPS1.278の2003年が4位に選ばれ、トップ4を独占している。

     ボンズに次ぐ5位に選ばれたのは2016年のトラウト。この年のトラウトは、打率.315、29本塁打、100打点、30盗塁、OPS.991をマークして自身2度目のMVPに輝いた。6位には2018年のムーキー・ベッツがランクイン。打率.346、32本塁打、80打点、30盗塁、OPS1.078の好成績を残し、「30-30」を達成した選手が首位打者のタイトルを手にするのはメジャー史上初の快挙だった。

     トップ10に選出された残りの4人は、2015年のブライス・ハーパー(打率.330、42本塁打)、2007年のアレックス・ロドリゲス(打率.314、54本塁打)、2019年のトラウト(打率.291、45本塁打)、2013年のミゲル・カブレラ(打率.348、44本塁打)という面々。ちなみに、メジャー1年目の2001年に打率.350、56盗塁で首位打者と盗塁王の二冠に輝き、MVPと新人王をダブル受賞したイチローは22位に選ばれた。

  • 「MLBドリーム・ブラケット」第1ラウンドの注目ポイント

    2020.4.18 15:45 Saturday

     全30球団の「オールタイム・チーム」を含む32チームが優勝を目指すシミュレーション企画「MLBドリーム・ブラケット」が日本時間4月21日にスタートする。第1ラウンドではランディ・ジョンソン(マリナーズ)対ベーブ・ルース(ヤンキース)、テッド・ウィリアムス(レッドソックス)対ノーラン・ライアン(レンジャーズ)など、時代を超えた夢の対戦が実現。ここでは第1ラウンドの注目ポイントを紹介する。

     ルースがキャリアで対戦した最も背が高い投手は6フィート6インチ(約198センチ)の右腕ジム・ウィーバーだった。ジョンソンはキャリアを通して左打者を打率.199、2136打席で25本塁打に封じているが、ルースは6フィート10インチ(約208センチ)の左腕ジョンソンを攻略することができるだろうか。

     ナショナルズ対レッズのカードでは、通算808盗塁(成功率84.7%)を誇るティム・レインズと通算盗塁阻止率43.5%を誇るジョニー・ベンチの対戦が実現。現役時代、レインズとベンチが走者と捕手として対戦する機会はなかったが、レインズはベンチから盗塁を決めることができるだろうか。

     ニグロリーグ選抜はインディアンスと対戦。メジャー史上有数の速球派投手として知られるボブ・フェラーは、「黒いベーブ・ルース」と呼ばれるなど様々な伝説を残したジョシュ・ギブソンらを擁するニグロリーグ打線と対戦することになる。力と力のぶつかり合いに注目したい。

     もう1つの特別チームである25歳以下の現役選手選抜はフィリーズと対戦。通算3000イニング以上の投手で史上3位となる通算与四球率1.65を誇るグローバー・クリーブランド・アレクサンダーは、まだ20歳でありながら球界屈指の選球眼を誇る好打者フアン・ソト(ナショナルズ)と対戦することになる。両者の対戦はどんな結果になるのだろうか。

     レッドソックス対レンジャーズのカードでは、ウィリアムス対ライアン、サイ・ヤング対アレックス・ロドリゲスといった夢の対戦が実現する。ライアンは今回の企画でレンジャーズ、エンゼルス、アストロズと3球団の「オールタイム・チーム」に名を連ねており、豪華な対戦が何度も実現することになりそうだ。

     ドジャース対パドレスのカードでは、メジャー史上初の黒人選手であるジャッキー・ロビンソンが史上2位の通算601セーブを誇るトレバー・ホフマンと対戦する機会がありそうだ。ロビンソンは僅差の試合の終盤である「クロース&レイト」の状況で史上最高となる打率.341を記録。ホフマンを相手に勝負強さを発揮するか注目だ。

     そして、タイガース対エンゼルスのカードでは、タイ・カッブ対マイク・トラウトという「史上最高の中堅手対決」が実現する。カッブは3度出場したワールドシリーズで通算打率.262に終わっており、トラウトも1度だけ出場したポストシーズンで15打数1安打と不本意なパフォーマンスに終わった。4勝先取制で行われる今回の企画で、実力を発揮してチームを次のラウンドへ導くのはどちらの中堅手だろうか。

  • ワールドシリーズで輝いた選手たち MLB公式サイトが特集

    2020.4.18 14:40 Saturday

     メジャーリーグ公式サイトでは、「最高の舞台」での各選手のパフォーマンスをもとに、リチャード・ジャスティスが「オール・ワールドシリーズ・チーム」を選出した。ジャスティスは今回、11人の選手を選出したが、そのうち実に7人がアメリカ野球殿堂入りを果たしている。残りの4人のうち、デービッド・オルティスとマディソン・バムガーナーも殿堂入りの可能性があると考えられている名選手だ。やはり、名選手は「最高の舞台」でもしっかり実力を発揮できるということなのだろう。ジャスティスが選出した「オール・ワールドシリーズ・チーム」の顔ぶれは以下の通り(成績はワールドシリーズ通算、★は殿堂入り選手)。

    先発投手
    マディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)
    出場3回・世界一3回 2014年ワールドシリーズMVP
    5試合(4先発) 4勝0敗1セーブ 防御率0.25
    36回 31奪三振 5与四球 WHIP0.53

    救援投手
    マリアーノ・リベラ(ヤンキース)★
    出場7回・世界一5回 1999年ワールドシリーズMVP
    24試合(0先発) 2勝1敗11セーブ 防御率0.99
    36回1/3 32奪三振 8与四球 WHIP0.96

    捕手
    ジョニー・ベンチ(レッズ)★
    出場4回・世界一2回 1976年ワールドシリーズMVP
    23試合 打率.279 5本塁打 14打点 2盗塁
    出塁率.340 長打率.523 OPS.864

    一塁手
    ルー・ゲーリッグ(ヤンキース)★
    出場7回・世界一6回
    34試合 打率.361 10本塁打 35打点 0盗塁
    出塁率.483 長打率.731 OPS1.214

    二塁手
    チェイス・アトリー(フィリーズ/ドジャース)
    出場3回・世界一1回
    15試合 打率.200 7本塁打 12打点 4盗塁
    出塁率.357 長打率.689 OPS1.046

    三塁手
    パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)
    出場3回・世界一3回 2012年ワールドシリーズMVP
    12試合 打率.426 3本塁打 8打点 0盗塁
    出塁率.460 長打率.702 OPS1.162

    遊撃手
    デレク・ジーター(ヤンキース)★
    出場7回・世界一5回 2000年ワールドシリーズMVP
    38試合 打率.321 3本塁打 9打点 4盗塁
    出塁率.384 長打率.449 OPS.832

    外野手
    ベーブ・ルース(ヤンキース/レッドソックス)★
    出場10回・世界一7回
    41試合 打率.326 15本塁打 33打点 4盗塁
    出塁率.470 長打率.744 OPS1.214
    ※投手として3試合に登板して3勝0敗、防御率0.87

    外野手
    ミッキー・マントル(ヤンキース)★
    出場12回・世界一7回
    65試合 打率.257 18本塁打 40打点 3盗塁
    出塁率.374 長打率.535 OPS.908

    外野手
    レジー・ジャクソン(アスレチックス/ヤンキース)★
    出場6回・世界一5回 1973年・1977年ワールドシリーズMVP
    27試合 打率.357 10本塁打 24打点 1盗塁
    出塁率.457 長打率.755 OPS1.212
    ※1972年のワールドシリーズは出場機会なし

    指名打者
    デービッド・オルティス(レッドソックス)
    出場3回・世界一3回 2013年ワールドシリーズMVP
    14試合 打率.455 3本塁打 14打点 0盗塁
    出塁率.576 長打率.795 OPS1.372

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