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  • ファン投票中間発表 大谷は117万票超でDH部門1位をキープ

    2021.6.22 05:30 Tuesday

     日本時間6月22日、オールスター・ゲームのファン投票の最新の中間発表が行われ、大谷翔平(エンゼルス)は117万4069票を獲得してアメリカン・リーグ指名打者部門の1位をキープした。2位のJ・D・マルティネス(レッドソックス)との差は約64万票に広がっている。ファン投票の第1ラウンドは日本時間6月25日午前5時に終了。第1ラウンドの結果は同28日午前1時から「MLBネットワーク」にて発表され、各ポジションの上位3名(外野は9名)が第2ラウンドに進出する。

     大谷がトップを走るア・リーグ指名打者部門は、2位のマルティネスが53万660票、3位のヨーダン・アルバレス(アストロズ)が35万6189票を獲得。4位以下はいずれも23万票未満にとどまっており、現在の上位3名がオールスター・ゲームの先発メンバーを決める第2ラウンドに進むことになりそうだ。日本時間7月2日午前3時まで4日間にわたって行われる第2ラウンドで1位(外野は上位3名)になった選手がオールスター・ゲームの先発メンバーに名を連ねる(先発メンバーに選ばれた選手は同2日午前10時から「ESPN」にて発表)。

     得票数の全体トップは引き続きブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)がキープしており、174万5105票を獲得。ナショナル・リーグの最多得票はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)の159万9885票だった。また、新しく「第2ラウンド進出圏内」にランクインしたのはア・リーグ遊撃手部門3位のカルロス・コレア(アストロズ)、ア・リーグ外野手部門9位のセドリック・マリンズ(オリオールズ)、ナ・リーグ外野手部門7位のジョク・ピーダーソン(カブス)、ナ・リーグ外野手部門9位のタイラー・オニール(カージナルス)の4人である。

     第2ラウンドに進出できる各ポジション上位3名(外野は9名)+次点の現時点での顔ぶれは以下の通り。

    ア・リーグ

    ◆捕手
    1 サルバドール・ペレス(ロイヤルズ) 139万1586票
    2 ヤスマニ・グランダル(ホワイトソックス) 32万3794票
    3 マーティン・マルドナード(アストロズ) 31万2196票
    4 クリスチャン・バスケス(レッドソックス) 21万153票

    ◆一塁手
    1 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) 174万5105票
    2 ユリ・グリエル(アストロズ) 34万623票
    3 ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス) 30万1354票
    4 ジャレッド・ウォルシュ(エンゼルス) 22万9245票

    ◆二塁手
    1 マーカス・セミエン(ブルージェイズ) 118万4346票
    2 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 71万5791票
    3 DJ・レメイヒュー(ヤンキース) 30万2380票
    4 ニック・マドリガル(ホワイトソックス) 24万4919票

    ◆三塁手
    1 ラファエル・デバース(レッドソックス) 93万9174票
    2 アレックス・ブレグマン(アストロズ) 45万7296票
    3 ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス) 40万905票
    4 ホゼ・ラミレス(インディアンス) 30万5984票

    ◆遊撃手
    1 ザンダー・ボガーツ(レッドソックス) 100万6408票
    2 ボー・ビシェット(ブルージェイズ) 59万8838票
    3 カルロス・コレア(アストロズ) 38万8758票
    4 ティム・アンダーソン(ホワイトソックス) 34万7842票

    ◆外野手
    1 マイク・トラウト(エンゼルス) 137万1004票
    2 アーロン・ジャッジ(ヤンキース) 103万139票
    3 バイロン・バクストン(ツインズ) 71万270票
    4 アドリス・ガルシア(レンジャーズ) 60万4196票
    5 テオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ) 50万5664票
    6 マイケル・ブラントリー(アストロズ) 44万2672票
    7 ランドール・グリチック(ブルージェイズ) 43万1134票
    8 アレックス・ベルドゥーゴ(レッドソックス) 42万1554票
    9 セドリック・マリンズ(オリオールズ) 36万6555票
    10 ランディ・アロザレーナ(レイズ) 35万8742票

    ◆指名打者
    1 大谷翔平(エンゼルス) 117万4069票
    2 J・D・マルティネス(レッドソックス) 53万660票
    3 ヨーダン・アルバレス(アストロズ) 35万6189票
    4 ヤーミン・メルセデス(ホワイトソックス) 22万5843票

    ナ・リーグ

    ◆捕手
    1 バスター・ポージー(ジャイアンツ) 107万9454票
    2 ヤディアー・モリーナ(カージナルス) 56万8232票
    3 ウィルソン・コントレラス(カブス) 45万5873票
    4 ウィル・スミス(ドジャース) 38万3120票

    ◆一塁手
    1 マックス・マンシー(ドジャース) 81万5081票
    2 フレディ・フリーマン(ブレーブス) 63万8616票
    3 アンソニー・リゾー(カブス) 49万5654票
    4 エリック・ホズマー(パドレス) 28万366票

    ◆二塁手
    1 オジー・オルビーズ(ブレーブス) 63万2794票
    2 アダム・フレイジャー(パイレーツ) 43万7333票
    3 ギャビン・ラックス(ドジャース) 38万6404票
    4 ニコ・ホーナー(カブス) 35万4255票

    ◆三塁手
    1 クリス・ブライアント(カブス) 103万3181票
    2 ノーラン・アレナード(カージナルス) 54万6544票
    3 ジャスティン・ターナー(ドジャース) 45万5980票
    4 オースティン・ライリー(ブレーブス) 34万2604票

    ◆遊撃手
    1 フェルナンド・タティスJr.(パドレス) 132万6502票
    2 ハビアー・バイエズ(カブス) 53万3002票
    3 コリー・シーガー(ドジャース) 36万1141票
    4 ブランドン・クロフォード(ジャイアンツ) 31万4921票

    ◆外野手
    1 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス) 159万9885票
    2 ニック・カステヤーノス(レッズ) 116万8088票
    3 ジェシー・ウィンカー(レッズ) 96万8339票
    4 ムーキー・ベッツ(ドジャース) 82万6951票
    5 クリス・テイラー(ドジャース) 41万3601票
    6 フアン・ソト(ナショナルズ) 35万3438票
    7 ジョク・ピーダーソン(カブス) 31万9938票
    8 ブライス・ハーパー(フィリーズ) 31万9735票
    9 タイラー・オニール(カージナルス) 28万1528票
    10 ジェイソン・ヘイワード(カブス) 26万3707票

  • 第12週の週間MVPは6発+1勝の大谷と6発のシュワーバー

    2021.6.22 05:00 Tuesday

     日本時間6月22日、2021年シーズン第12週の週間最優秀選手(週間MVP)が発表され、ア・リーグは大谷翔平(エンゼルス)、ナ・リーグはカイル・シュワーバー(ナショナルズ)が選出された。大谷はメジャー1年目の2018年に週間MVPを2度受賞しており、今回が3年ぶり3度目の受賞。エンゼルスからの選出はマックス・スタッシに続いて2週連続となった。一方のシュワーバーはキャリア初受賞。ナショナルズからの選出は昨年8月のフアン・ソト以来となっている。

     先週の大谷はシュワーバーと並んでメジャー最多タイとなる6本塁打を放っただけでなく、日本時間6月18日のタイガース戦に先発して6回5安打5奪三振1失点の好投。「6本塁打+1勝」という投打にわたる活躍で文句なしの週間MVPに選出された。今季23本塁打はブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と並んでメジャー最多タイの数字であり、シーズン2ケタ盗塁にも到達。エンゼルスの選手が前半戦のうちに「20本塁打+10盗塁」を達成するのはマイク・トラウト(2014年と2018年)、トロイ・グロス(2000年)、ドン・ベイラー(1978年と1979年)に次ぐ4人目の快挙である。また、投手としても今季10試合に先発して防御率2.70をマークしている。

     シュワーバーは大谷と並ぶ6本塁打を放ち、11打点と長打率1.077もリーグ1位。特に日本時間6月20~21日の2日間は凄まじい活躍を見せ、同20日のダブルヘッダー第2試合で2本塁打を放つと、同21日には1試合3本塁打を記録し、「2試合5本塁打」はメジャータイ記録となった(過去に35度達成されているが、ナショナルズでは2015年のブライス・ハーパーに続いて球団史上2人目)。なお、2試合連続マルチ本塁打はハーパー、ジェイソン・ワース(2013年)、ブラディミール・ゲレーロ(2000年)、ヘンリー・ロドリゲス(1996年)、ラスティ・スタウブ(1970年)に続く球団史上6人目の快挙となった。

  • 野球キッズの“食育”を考えるウェブセミナー 川﨑宗則さんも参加

    2021.6.21 12:00 Monday

     8月21~22日に宮城県石巻市民球場で全国大会が開催される「MLB CUP」に関連するプロジェクトの第2弾としてウェブセミナー「親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育」が行われ、元メジャーリーガーの川﨑宗則さんも参加。自身の体験から感じる、食事や栄養の大切さを川﨑さんらしく元気に明るく語った。

     2年ぶりに開催される「AIG presents MLB CUP 2021」に関連するプロジェクトの第2弾「親子で学ぶ! 子どもの成長に大切な食育」が、農林水産省の定める“食育月間”にあたる6月17日にオンラインで開催された。

    「MLB CUP」とは、2016年に創設された小学4~5年生のリトルリーガーを対象とした野球大会で、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今年は2年ぶり5回目の開催が決定している。

     今回は「子どもの食育」をテーマに、ロンドン、リオデジャネイロでのオリンピックで日本のサポート施設の食事提供に関わった公認スポーツ栄養士、国立スポーツ科学センター非常勤専門スタッフの石井美子先生が、野球に励んでいる野球キッズ、子どもたちを応援している親御さんに子どもの成長に必要な食事や栄養についてスライドを使いながらわかりやすく解説した。

     また、ゲストには、マリナーズ、ブルージェイズ、カブスで活躍し、現在は日本の独立リーグ、栃木ゴールデンブレーブスでプレーしている“ムネリン”こと川﨑宗則さんも参加。自身の体験から感じる、食事や栄養の大切さを語るとともに、子どもたちや親御さんに向けた熱いメッセージを送った。

     今回のセミナーのポイントは4つ。

    【1】自分のからだ(身長・体重・体調など)と食生活を一緒に考える
    身長と体重をしっかり測り、自分の成長を確認する。運動して成長した分よりも食事が多くなれば体重は増え、量が少ないと体重が減ってしまう。

    【2】朝食をしっかり食べる
    1日に必要なエネルギーや栄養素を採るには、朝ごはんをしっかり食べること。

    【3】「基本の食事」を心がける。給食がない土日もしっかり食べる
    スポーツをする人の基本的な食事は学校給食にある。炭水化物、たんぱく質、ビタミンをバランスよく摂取する。

    【4】こまめな水分補給&補食をうまく利用
    水分補給は、のどが渇く前に飲む。水分の確認はおしっこの色。色が濃くなっていると水分が不足。練習前は炭水化物。練習後は炭水化物とタンパク質をできるだけ早く食べる。

     そして川﨑さんは、野球キッズを応援する親御さんに「僕は子どもの前ではいつも『おいしい!』と言って食べている。それを自分の父親、母親から習いました。『おいしいよ』って食べる姿を見せると子どもはちょっと食べてみようかなってなる。だから僕は好き嫌いがない。親御さんもおいしい姿を見せてあげてほしい。『おいしい』という言葉を口に出して、ご飯を食べてみてはどうでしょうか』とメッセージを送った。

  • エンゼルス・大谷翔平3年ぶり週間MVPなるか ライバルは誰?

    2021.6.21 11:30 Monday

     大谷翔平(エンゼルス)の勢いが止まらない。日本時間6月21日に行われたタイガース4連戦の最終戦で3試合連発となる23号2ランを放ち、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と並ぶメジャートップタイに浮上。直近6試合で6本塁打と絶好調だ。また、日本時間6月18日のタイガース戦(4連戦の初戦)では投手として先発のマウンドに立ち、6回5安打1失点の好投で今季3勝目をマーク。投打にわたる大活躍で2018年以来3年ぶり3度目となる週間MVP受賞への期待が高まっている。

     まず打者としての大谷の成績を確認しておこう。アメリカン・リーグの直近7日間の打撃成績各部門の上位は以下のようになっている。

    ◆打率
    1 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) .545
    2 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) .480
    3 タイ・フランス(マリナーズ) .478
    4 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) .462
    5 マット・オルソン(アスレチックス) .440
    28 大谷翔平(エンゼルス) .296

    ◆安打
    1 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) 12
    1 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) 12
    1 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 12
    4 タイ・フランス(マリナーズ) 11
    4 マット・オルソン(アスレチックス) 11
    4 ジョナサン・スコープ(タイガース) 11
    18 大谷翔平(エンゼルス) 8

    ◆本塁打
    1 大谷翔平(エンゼルス) 6
    2 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 4
    2 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 4
    2 セドリック・マリンズ(オリオールズ) 4
    2 ジャレッド・ウォルシュ(エンゼルス) 4

    ◆打点
    1 シェッド・ロングJr.(マリナーズ) 10
    2 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 9
    2 大谷翔平(エンゼルス) 9
    4 6人がタイ 8

    ◆出塁率
    1 カルロス・コレア(アストロズ) .583
    2 デービッド・フレッチャー(エンゼルス) .565
    3 アキル・バドゥー(タイガース) .545
    4 タイ・フランス(マリナーズ) .536
    5 ウィット・メリフィールド(ロイヤルズ) .500
    5 ショーン・マーフィー(アスレチックス) .500
    28 大谷翔平(エンゼルス) .387

    ◆長打率
    1 カルロス・コレア(アストロズ) 1.059
    2 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース) 1.056
    3 タイ・フランス(マリナーズ) 1.043
    4 大谷翔平(エンゼルス) .963
    5 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) .960

    ◆OPS
    1 カルロス・コレア(アストロズ) 1.642
    2 タイ・フランス(マリナーズ) 1.579
    3 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース) 1.506
    4 ライアン・マウントキャッスル(オリオールズ) 1.440
    5 ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ) 1.366
    6 大谷翔平(エンゼルス) 1.350

     大谷は本塁打でリーグ1位、打点で同2位タイ、長打率で同4位、OPSで同6位の好成績をマーク。しかし、4割を超えるハイアベレージを記録した打者が9人もいるなかで打率は同28位タイにとどまっている。よって、打者としての成績だけでは「週間MVP確実」と言えるほどではなく、大谷が週間MVPに選出されるのであれば、投手成績(1勝0敗、防御率1.50)を含めた「合わせ技一本」のような形になるだろう。

     週間2勝やノーヒッターをマークした先発投手はいないため、週間MVPのライバルとなるのは好成績を残した打者たち。出塁率、長打率、OPSでリーグ1位の数字を残し、打率(.412)でも同7位にランクインしているコレアや、1試合3本塁打を記録するなど各部門でリーグ上位の成績を残したマウントキャッスル、史上初となる「サヨナラ満塁弾の翌日に先頭打者アーチ」を達成したアルトゥーベあたりが強力なライバルとなりそうだ。

  • 球界最高の有望株 レイズ・フランコがいよいよメジャー昇格!

    2021.6.21 10:30 Monday

     レイズは日本時間6月23日のレッドソックス戦から球界ナンバーワン有望株のワンダー・フランコがメジャーへ昇格し、チームに加わることを発表した。現在20歳のフランコは直近2年連続でプロスペクト・ランキングの全体1位に選出されている球界ナンバーワン有望株であり、今季はAAA級で39試合に出場して打率.315、7本塁打、35打点、5盗塁、OPS.954の好成績をマーク。レイズは現在、今季ワーストの6連敗(うちサヨナラ負けが4度)を喫しており、チームの起爆剤としてフランコの昇格を決断したとみられる。

     フランコは今年2月の時点で「もちろんメジャーリーグでプレーする準備はできているよ」と頼もしいコメント。「子供のころから叶えたいと思っていたメジャー昇格という目標を叶える準備はできている」と力強く宣言したその言葉通り、20歳という若さながらもメジャー経験者がゴロゴロいるAAA級で3割を超えるハイアベレージをキープ。今月に入ってから14試合連続安打を記録するなど、6月は打率.371と絶好調だ。

     ドミニカ共和国出身のフランコは2017年7月に契約金382万5000ドルでレイズに入団。当時は「MLBパイプライン」の国際プロスペクト・ランキングで大谷翔平に次ぐ2位にランクインしていた。打撃のアプローチはまだ20歳とは思えないほどに成熟しており、マイナー通算打率.332をマークしているだけでなく、通算75三振に対して95四球を記録。「MLBパイプライン」がヒットツールに最高評価の「80」を与えたのは、ブラディミール・ゲレーロJr.に続いてフランコが史上2人目である。

     フランコの本職は遊撃だが、レイズの内野陣は正遊撃手のウィリー・アダメスをトレードで放出してもなお人材が充実しており、フランコは遊撃のみならず、二塁や三塁も守りながら出場機会を確保していくことが予想される。ついにベールを脱ぐ球界ナンバーワン有望株の活躍が楽しみだ。

  • ナショナルズ・パーラが2019年以来2年ぶりのメジャー復帰

    2021.6.21 02:00 Monday

     日本時間6月21日、ナショナルズはライン・ハーパーとルイス・ガルシアの2人をAAA級ロチェスターに降格させ、ヘラルド・パーラをアクティブ・ロースター(=メジャーの試合に出場可能な26人枠)に登録したことを発表した。パーラは昨季、日本プロ野球の巨人でプレーしており、メジャー復帰はワールドシリーズ制覇に貢献した2019年以来2年ぶりとなる。また、ロースターの枠を空けるためにベン・ブレイマーがDFAとなったことが発表されている。

     現在34歳のパーラはダイヤモンドバックス時代に2度(2011年と2013年)のゴールドグラブ賞を受賞した実績を持つ外野手。2019年はジャイアンツから戦力外になったあとナショナルズに加入し、打席に入る際の登場曲として「ベイビー・シャーク」を使用してチームを盛り上げ、球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズの快進撃を象徴する存在となった。

     昨季は1年契約で巨人に加入したが、右膝の状態が万全でなく、出場は47試合のみ。打率.267、4本塁打、13打点、出塁率.305、OPS.689と期待はずれの成績に終わり、1年限りで退団した。今年2月に古巣のナショナルズとマイナー契約を結び、メジャー復帰を目指したが、オープン戦は7試合の出場にとどまり、AAA級ロチェスターで開幕を迎えることに。今季マイナーでは21試合に出場して17三振を上回る19四球を選び、打率.222、1本塁打、12打点、出塁率.385、OPS.718をマークしている。

     パーラは今季、ナショナルズがロードへの遠征に出る際にタクシー・スクワッド(=遠征時の予備登録選手)としてチームに帯同していたが、現在ホームで行われているメッツ4連戦の最終戦からメジャーのロースターに加わることになった。基本的には「4人目の外野手」として、左翼カイル・シュワーバー、中堅ビクトル・ロブレス、右翼フアン・ソトというレギュラー外野手3人のバックアップを務めることになりそうだ。

  • ナ・リーグ本塁打王のタティスJr. 守備時に左肩を痛めて負傷交代

    2021.6.20 11:00 Sunday

     今季すでに2度の故障者リスト入りを経験しながらもナ・リーグ最多となる22本塁打を放っているフェルナンド・タティスJr.(パドレス)がまたしても故障に見舞われた。日本時間6月20日に本拠地ペトコ・パークで行われているレッズ戦の5回表二死1・3塁の場面でタイラー・ネークインが放った三遊間へのゴロに飛び込んだタティスJr.は左肩を負傷。タティスJr.に代わって金河成(キム・ハソン)が遊撃の守備に就き、負傷したタティスJr.はベンチに退いた。

     現時点では負傷の状況について詳細は明らかにされていないが、タティスJr.はネークインの打球に飛び込んだあと、左肩を抑えてフィールドに倒れ込んだ。その後、立ち上がって自力でベンチに戻ったが、今年のスプリング・トレーニングで左肩の不調に悩まされ、今年4月にはスイングの際に左肩を亜脱臼して故障者リスト入りしていたため、状態が心配される。

     今季のタティスJr.は2度の故障者リスト入りがあったため、ここまで55試合の出場にとどまっているが、打率.285、22本塁打、50打点、13盗塁、OPS1.039の好成績をマーク。本塁打はリーグ1位、OPSはリーグ2位、打点と盗塁はリーグ2位タイにランクインしており、今年2月に与えられた14年3億4000万ドルという破格の超大型契約の期待を裏切らない活躍を見せている。

     オールスター・ゲームのファン投票の中間発表ではメジャー全体で4番目となる70万1251票を獲得してナ・リーグ遊撃手部門1位にランクイン。人気、実力ともメジャーを代表するスター遊撃手となっているだけに、タティスJr.が再び離脱するような事態となれば、ジャイアンツとドジャースを追う立場にあるパドレスにとってこのうえなく大きな痛手となる。

     ホームラン・ダービーで大谷翔平(エンゼルス)と優勝を争うことを期待しているファンも非常に多く、大事に至らないことを祈るばかりである。

  • 2017年王者・ジャッジはHRダービー不参加 「今は興味がない」

    2021.6.19 09:00 Saturday

     日本時間6月19日、大谷翔平(エンゼルス)が日本人メジャーリーガーとして初めてホームラン・ダービーに出場することが決定した。出場8枠のうち、まだ7枠が空席となっており、他の出場選手の顔ぶれが気になるところだが、2017年にホームラン・ダービーを制したアーロン・ジャッジ(ヤンキース)がコロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで大谷と競い合う可能性は極めて低そうだ。ジャッジはホームラン・ダービー出場について「正直に言うと、今は興味がない」と語っている。

     ホームラン・ダービーという魅力的なエキシビションに参加する気があるかを尋ねられたジャッジは「考えたこともなかった。正直に言うと、オールスター・ゲームがすぐにニューヨークに戻ってこない限りは、今は興味がない」とコメント。ヤンキースの本拠地ヤンキー・スタジアムでオールスター・ゲームが最後に開催されたのは2008年だが、ジャッジは再び出場するのであれば、ヤンキー・スタジアムで開催されるホームラン・ダービーに参加したいと考えているようだ。

     ジャッジはメジャー2年目の2017年に新人メジャー記録(当時)となる52本塁打を放ち、新人王を受賞。この年の前半戦は打率.329、30本塁打、66打点、OPS1.139の好成績をマークし、ホームラン・ダービーとオールスター・ゲームに選出された。ホームラン・ダービーでは1回戦でジャスティン・ボーア(当時マーリンズ)、準決勝でコディ・ベリンジャー(ドジャース)、決勝でミゲル・サノー(ツインズ)を撃破し、初出場で初優勝。3ラウンド合計で47本のアーチを放ち、ルーキーの単独優勝は史上初の快挙だった。

     ところが、後半戦開始から8月末までの44試合では打率.179、7本塁打、16打点、OPS.690という大不振。9月に打率.311、15本塁打、32打点、OPS1.352と復調し、当時の新人メジャー記録を更新する52本塁打で本塁打王のタイトルを獲得したが、7~8月の不振はホームラン・ダービーの影響を感じさせた。ジャッジがホームラン・ダービーに出場したのは2017年の1度きり。ホームラン・ダービー直後に大不振で苦しんだ記憶がジャッジの頭のなかには残っているのかもしれない。

  • 大谷翔平が出場するHRダービー 現在の仕組みと歴代優勝者

    2021.6.19 05:30 Saturday

     大谷翔平(エンゼルス)が日本人メジャーリーガーとして初めて、ホームラン・ダービーに出場することになった。イチローや松井秀喜も立つことがなかった夢の舞台である。では、このホームラン・ダービーはどのような仕組みで優勝者を決めるのだろうか。また、過去のホームラン・ダービーではどんなスラッガーたちが優勝してきたのだろうか。ここでは「ホームラン・ダービーの現在の仕組み」と「ホームラン・ダービーの過去の優勝者」の2点を簡単に紹介しよう。

     メジャーリーグのホームラン・ダービーは1985年にスタート。これまでに複数回のフォーマット変更が行われているが、2014年までは本塁打以外のスイングをすべてアウトと定義し、「規定アウト数に達した時点で競技終了」というルールで行われていた。2015年からは制限時間制が採用され、出場するスラッガーたちは制限時間内にどれだけ多くの本塁打を打てるかで競い合っている。

     前回ホームラン・ダービーが行われた2019年のルールは以下のようになっていた。

    ●8人の選手がトーナメント形式で対戦
    ●制限時間4分で何本の本塁打を打てるか競い合う
    ●440フィート(=約134.1メートル)以上の本塁打を2本以上打った場合、制限時間に30秒が追加される
    ●45秒間のタイムアウトを1度だけ使用できる(決勝戦のみ2度)
    ●本数が並んだ場合は制限時間1分のスイングオフで競い合う(それでも決まらない場合、3スイング制のタイブレークを勝者が決定するまで行う)

     制限時間制が導入されて以降、出場選手がホームラン・ダービーで放つ本塁打数は飛躍的に増加し、現在の「1ラウンド記録」と「1大会記録」はいずれもブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が保持している(2019年の第2ラウンドで40本、2019年に合計91本)。2014年以前のアウトカウント制での記録は、2008年の第1ラウンドでジョシュ・ハミルトン(当時レンジャーズ)が記録した28本、2005年の大会でボビー・アブレイユ(当時フィリーズ)が記録した合計41本だった。

     また、過去の優勝者は以下の通り(所属は当時)。今年と同じクアーズ・フィールドで行われた1998年のホームラン・ダービーではケン・グリフィーJr.(当時マリナーズ)が自身2度目の優勝を果たした(翌年も優勝し、通算3度は歴代最多)。なお、エンゼルスは歴代2位タイとなる3人の優勝者を輩出しており、大谷が優勝すれば、1位のヤンキース(4人)に並ぶ。

    ◆ホームラン・ダービー優勝者
    1985年 デーブ・パーカー(レッズ)
    1986年※ ウォーリー・ジョイナー(エンゼルス)、ダリル・ストロベリー(メッツ)
    1987年 アンドレ・ドーソン(カブス)
    1988年 雨天中止
    1989年※ エリック・デービス(レッズ)、ルーベン・シエラ(レンジャーズ)
    1990年 ライン・サンドバーグ(カブス)
    1991年 カル・リプケンJr.(オリオールズ)
    1992年 マーク・マグワイア(アスレチックス)
    1993年 フアン・ゴンザレス(レンジャーズ)
    1994年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)
    1995年 フランク・トーマス(ホワイトソックス)
    1996年 バリー・ボンズ(ジャイアンツ)
    1997年 ティノ・マルティネス(ヤンキース)
    1998年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)
    1999年 ケン・グリフィーJr.(マリナーズ)
    2000年 サミー・ソーサ(カブス)
    2001年 ルイス・ゴンザレス(ダイヤモンドバックス)
    2002年 ジェイソン・ジアンビ(ヤンキース)
    2003年 ギャレット・アンダーソン(エンゼルス)
    2004年 ミゲル・テハーダ(オリオールズ)
    2005年 ボビー・アブレイユ(フィリーズ)
    2006年 ライアン・ハワード(フィリーズ)
    2007年 ブラディミール・ゲレーロ(エンゼルス)
    2008年 ジャスティン・モーノー(ツインズ)
    2009年 プリンス・フィルダー(ブリュワーズ)
    2010年 デービッド・オルティス(レッドソックス)
    2011年 ロビンソン・カノー(ヤンキース)
    2012年 プリンス・フィルダー(タイガース)
    2013年 ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)
    2014年 ヨエニス・セスペデス(アスレチックス)
    2015年 トッド・フレイジャー(レッズ)
    2016年 ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
    2017年 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    2018年 ブライス・ハーパー(ナショナルズ)
    2019年 ピート・アロンゾ(メッツ)
    2020年 新型コロナウイルスの影響で中止
    ※1986年と1989年は2選手が同時優勝

  • 大谷翔平が日本人初のHRダービー出場 公式サイトも速報で伝える

    2021.6.19 05:00 Saturday

     投打にわたる「二刀流」の活躍で今季のメジャーリーグを大いに盛り上げている大谷翔平(エンゼルス)は、打席で類稀なるパワーを発揮しているが、そのパワーを武器にホームラン・ダービーで球界を代表するスラッガーたちと競い合うことになった。日本時間6月19日、大谷は自身のSNSでホームラン・ダービー(日本時間7月13日にクアーズ・フィールドで開催)に出場する予定であることを発表。日本出身の選手がホームラン・ダービーに出場するのは今回が初めてである。

     大谷のホームラン・ダービー出場をメジャーリーグ公式サイトは「速報」としてトップページで大々的に扱っている。大谷のホームラン・ダービー出場を伝えるニュースのなかでは、大谷が現在メジャー3位となる19本塁打を放っていること、大谷が2016年に日本プロ野球のホームラン・ダービーで優勝した経験があることなどが紹介されている。

     エンゼルスのジョー・マドン監督は今週初め、「私は他の人々ほど反対しているわけではない。私はただ、(終わりがなく無限に打つような)現在のホームラン・ダービーの制度があまり好きではないだけだ。もっといい方法があると思う。(今の制度では)疲労困憊になってしまう。でも、彼がどのように思っているか聞いてみたい。彼は正直に言うだろうからね。出場するかしないかを強制するようなことではないと思う」と語り、制限時間内に何度でもスイングできる現在のホームラン・ダービーの制度への懸念を示しつつも、出場を大谷の意思に任せることを明らかにしていた。

     今季の大谷はここまでチームの69試合中67試合に出場。打者としては打率.270、19本塁打、47打点、10盗塁、OPS.969、投手としては10先発で3勝1敗、防御率2.70、奪三振率12.32をマークし、日本時間6月15日に行われたファン投票の中間発表ではアメリカン・リーグ指名打者部門の1位にランクインした。このままいけば、ホームラン・ダービーに加えてオールスター・ゲームの本戦にも出場することになるが、マドンは次のように語り、スケジュール次第ではあるものの、大谷の「二刀流」にゴーサインを出している。

    「(オールスター・ゲームでの「二刀流」は)素晴らしいことだと思う。あとは彼のスケジュール次第だね。(オールスター・ゲームでの登板は)1イニングだけだからね。スケジュール的に可能であるならば、私は反対することはしない。今季ここまで、彼のスケジュールはとても順調だし、投球イニング数も球数もかなり順調にきている。今後、オールスター・ゲームまでのあいだに劇的な変化があるとも思わない。あとは彼自身がどのように感じ、どう考えるかだと思う」

     今年のホームラン・ダービーへの出場を表明したのはメジャーリーグ全体で大谷が初めて。大谷以外には、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)やフェルナンド・タティスJr.(パドレス)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)といった若きスター選手たちの出場も予想されている。

     今季の大谷は本塁打の平均飛距離(419フィート=約127.7メートル)でメジャー5位にランクイン。また、最長本塁打は自己最長の470フィート(=約143.3メートル)を記録し、こちらも今季メジャー5番目の数字である。メジャー屈指のパワーを誇る大谷が「打者天国」として有名なクアーズ・フィールドで何十本ものアーチを架ける姿が今から非常に楽しみだ。

  • 「3人のジュニア」がオールスターの歴史に名を刻む可能性

    2021.6.18 17:00 Friday

     オールスター・ゲームのファン投票の中間発表において、70万票以上を獲得した選手は4人いたが、マイク・トラウト(エンゼルス)を除く3人はいずれも23歳以下の若きスター選手だった。その若きスター選手とは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)の3人である。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは「3人のジュニア」がオールスター・ゲームの歴史に名を刻む可能性があるとして、特集記事を公開している。

    史上最年少の最多得票選手が誕生?

     ファン投票が再開された1970年以降、両リーグ最多得票を獲得した選手で最年少だったのは24歳(1972年のジョニー・ベンチ、1986年のダリル・ストロベリー、1994年のケン・グリフィーJr.、2017年のブライス・ハーパーの4人)。よって、現在22歳のゲレーロJr.とタティスJr.、現在23歳のアクーニャJr.という3人のうち誰かが両リーグ最多得票を獲得すれば、最年少記録が更新されることになる。

    得票数トップ4のうち3人が24歳未満

     若きスター選手が3人揃っていることも注目に値する。1996年以降、得票数トップ4のうち2人以上が23歳以下だったのは、23歳のトラウトと22歳のハーパーがトップ4に名を連ねた2015年の1度だけ。もしゲレーロJr.、アクーニャJr.、トラウト、タティスJr.という現在のトップ4が維持されれば、トップ4のうち3人が23歳以下となり、これは少なくとも1996年以降で初めてのことである。

    先発メンバーに若きスター選手がズラリ

     24歳の選手も加えると、「3人のジュニア」だけでなく、ラファエル・デバース(レッドソックス)とオジー・オルビーズ(ブレーブス)も暫定のオールスター・ゲーム先発メンバーに名を連ねている。オールスター・ゲームの歴史上、先発メンバーに25歳未満の野手が5人以上いたのは1955年と2016年の2度だけ。1955年は24歳のアーニー・バンクスとハービー・キーン、23歳のミッキー・マントルとエディ・マシューズ、20歳のアル・ケーラインという顔ぶれ。一方、2016年は24歳のマニー・マチャド、クリス・ブライアント、トラウト、23歳のハーパー、ムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツ、22歳のアディソン・ラッセルと25歳未満の野手が7人も先発メンバー入りを果たした。

  • 「敵地ノーヒッターの呪い」にメジャーリーグ公式サイトが注目

    2021.6.18 16:00 Friday

     ノーヒッターが投手にとって快挙であることは間違いないが、メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは「今季はノーヒッターがいくつかのチームにとって呪いのような役割を果たしている」と指摘する。オリオールズはジョン・ミーンズがノーヒッターを達成したあと、ロードゲーム19連敗。ダイヤモンドバックスもマディソン・バムガーナーがノーヒッター(7イニング制のため参考記録)を達成後、史上ワーストとなるロードゲーム23連敗を喫しているのだ。

     ミーンズがノーヒッターを達成したのは日本時間5月6日に敵地T-モバイル・パークで行われたマリナーズ戦。一方、バムガーナーがノーヒッターを達成したのは日本時間4月26日に敵地トゥルイスト・パークで行われたブレーブスとのダブルヘッダー第2試合だった。

     オリオールズのロード19連敗ですら、1900年以降で6度(1985年のパイレーツが最後だった)しか達成されていないが、ダイヤモンドバックスはその上をいくロード23連敗。これは1943年アスレチックスと1963年メッツのロード22連敗を抜いて史上ワースト記録となった。

     しかも、この2チームのロードゲーム大型連敗は、自軍の投手が敵地でノーヒッターを達成した直後にスタート。ただし、ジョー・マスグローブ(パドレス)、ウェイド・マイリー(レッズ)、スペンサー・ターンブル(タイガース)、コリー・クルーバー(ヤンキース)の4人も今季敵地でノーヒッターを達成しており、この4チームは次のロードゲーム、またはその次のロードゲームで勝利している。要するにノーヒッター直後にロードゲームで連敗しておらず、オリオールズとダイヤモンドバックスの2例だけで「敵地ノーヒッターの呪い」と騒ぐのは大袈裟すぎるかもしれない。

     また、今季はレンジャーズが5月から6月にかけて2011年以降で3番目の長さとなるロードゲーム16連敗を記録。しかし、この16連敗はレンジャーズの投手のノーヒッター達成から始まったわけではなく、やはりノーヒッターとロードゲーム大型連敗を関連付けることには無理がありそうだ。

     とはいえ、オリオールズとダイヤモンドバックスの2チームが敵地でのノーヒッター達成の直後にロードゲーム大型連敗を喫しているのは事実。快挙の次戦から始まった泥沼の連敗は、いったいどこまで続くことになるのだろうか。

     余談だが、ダイヤモンドバックスが最後にロードゲームで勝利して以降、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)は18本塁打を放ち、タイラー・マーリー(レッズ)はロードゲームだけで5勝(0敗)を稼いでいる。

  • メッツ・デグロムがIL入りを回避へ 軽めのキャッチボールも

    2021.6.18 12:00 Friday

     メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは日本時間6月17日のカブス戦で完璧なピッチングを見せていたにもかかわらず、右肩の痛みによりわずか3イニングを投げただけでマウンドを降りた。状態が心配されたものの、その試合から一夜明けて、本拠地シティ・フィールドのブルペンから出てきて、外野で軽めのキャッチボールを実施。ルイス・ロハス監督はMRI検査の結果について「投手としては普通の肩だった」と語っており、エースの故障者リスト入りを回避できる見込みとなった。

     メッツはデグロムの状態について詳細を明らかにしていないが、予後は良好だという。ロハスはデグロムのコンディション不良の原因がわかっていないことを理由として慎重な姿勢を見せているものの、現時点では先発ローテーションの順番通りに日本時間6月22日のブレーブス戦に向けて準備を進めさせる方針。デグロムが一時的に離脱する可能性を問われたロハスは「それは今のアプローチではない」と現時点ですぐに故障者リスト入りさせる可能性を否定した。

     また、ロハスは「メッツは最高の投手に対して過保護すぎるのではないか」との指摘を一蹴。メッツには故障を抱えた選手にプレーを継続させて故障させてしまった長い歴史があり、今季も正二塁手のジェフ・マクニールがハムストリングの違和感を抱えたままプレーを続け、最終的には1ヶ月以上の離脱を強いられている。そのような事態を再発させないために、メッツはデグロムを早期降板させるなど、万全を期しているというわけだ。

     問題はデグロムのコンディション不良の原因がわかっていないことだ。今季のデグロムは登板するたびに身体の異なる箇所を痛めているが、チームドクターの見解によると、これらには関連性がなく、独立した故障である可能性が高いという。防御率0.54を誇る絶対的エースが故障者リスト入りを回避できそうなのはメッツにとって朗報だが、相次ぐ故障の原因がわからない限り、今後もデグロムのコンディションに関する問題がつきまとうことになるだろう。

  • 元西武・ルブラン、元オリックス・ディクソンがカージナルスと契約

    2021.6.18 10:00 Friday

     日本時間6月18日、カージナルスはウェイド・ルブラン(元西武)とメジャー契約、ブランドン・ディクソン(元オリックス)とマイナー契約を結んだことを発表した。ルブランはメジャーのロースターに即登録されており、主にロングリリーフで起用される見込み。一方、アメリカ代表の一員として東京五輪出場権獲得に貢献したディクソンは、2012年以来の古巣復帰となり、AAA級メンフィスに配属された。メジャー復帰を果たせば9年ぶりとなる。

     現在36歳のルブランは2015年に西武でプレー。先発ローテーションの一角として期待されたが、8試合に先発して2勝5敗、防御率4.23に終わり、シーズン終了を待たずにウエーバー公示されて退団した。メジャー復帰後はパイレーツやマリナーズで活躍し、昨季からはオリオールズでプレー。今季はマイナー契約から開幕ロースター入りを果たしたものの、6試合(うち1先発)で0勝1敗、防御率9.45と不振を極め、4月下旬に戦力外となった。

     5月に入ってブリュワーズとマイナー契約を結んだが、1ヶ月も経たないうちにリリース。6月に入って今度はレンジャーズとマイナー契約を結び、今季はAAA級での7先発(2チーム合計)で3勝1敗、防御率3.12をマークしている。カージナルスのマイク・シルト監督は「彼は経験豊富な男であり、ストライクを投げることができる」とベテラン左腕の経験に期待を寄せた。

     ルブランと同じく現在36歳のディクソンは2013年から昨季までオリックスでプレー。今季もオリックスでプレーする予定だったが、家族揃っての来日のメドが立たず、退団を申し入れて5月下旬に自由契約となった。2019年のプレミア12ではアメリカ代表の一員としてプレーしたが、先日行われた東京五輪アメリカ大陸予選でもアメリカ代表に名を連ね、全勝での五輪出場権獲得に貢献。このとき、カージナルスの有望株左腕マシュー・リバトーアとともにプレーした。

     ディクソンはもともとカージナルスにドラフト外で入団してプロ入りしており、2011年7月にメジャーデビュー。この年は4試合に投げて防御率3.24、翌2012年も4試合に登板して防御率7.11を記録した。オリックスでは2018年まで先発投手、2019年からはリリーフ投手として活躍。8年間で215試合に登板して49勝58敗34セーブ、防御率3.32をマークした。

  • 三冠王・ゲレーロJr.と二刀流・大谷 MVP争いは「不可能な選択」

    2021.6.17 15:00 Thursday

     アメリカン・リーグのMVP争いは現時点でブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)と大谷翔平(エンゼルス)の2人がフロントランナーとなっている。ゲレーロJr.は類稀なるポテンシャルをついに開花させ、本塁打と打点の2部門でメジャートップ、打率でもリーグ2位にランクイン。一方の大谷は投打にわたる「二刀流」の大活躍で世界中の注目を集める存在となっている。メジャーリーグ公式サイトでは5人の記者が集まり、ア・リーグのMVP争いについて意見を交わした。

     アリソン・フーター記者は、今季のア・リーグMVP争いについて「史上最も面白い争いになるかもしれない。ある選手が文句なしのMVPに相応しい活躍を見せているにもかかわらず、MVPを受賞できない可能性があるからだ。それはもう1人の選手がそれを僅差で追いかけているだけでなく、投手としてもオールスター級の活躍を見せているからである」と語る。もちろん、前者はゲレーロJr.、後者は大谷のことを指している。

     マーク・フェインサンド記者は、これまでポストシーズン争いに加わらなかったチームの選手をMVP投票で支持したことはなかったという。しかし、「今季の大谷の活躍は並外れており、彼が明確なフロントランナーでない理由がわからない。(エンゼルスがポストシーズン争いから脱落した場合、)MVP投票について私がこれまで考えてきたことに反してしまうため、私はこの議論がとても嫌いだ」と語っているように、今季の大谷は記者のポリシーを覆すほどの活躍を見せている。

     また、サラ・ラングス記者は「これを今決めるのは、本当に不可能なことだと感じている。ここ数日、ずっと考えていたが、決められなかった」と語る。「(ポストシーズン争いが決着する)9月までには(MVP争いの行方も)ハッキリすると思うが、今季の大谷は我々が見たこともないようなことを成し遂げている」とフェインサンドと同様、エンゼルスのチーム成績が問題にならないほどのインパクトを大谷の活躍から受けているようだ。

     エンゼルス担当のレット・ボリンガー記者は「エンゼルスの順位はあまり気にしていない。過去にはエンゼルスがポストシーズン争いから早々に脱落したにもかかわらず、マイク・トラウトがMVPを受賞した例もある。ゲレーロJr.は素晴らしい打撃成績を残しているが、大谷は投打両面で驚くべき活躍を見せている」と主張する。

     一方、ブルージェイズ担当のキーガン・マシソン記者は「ゲレーロJr.との打者としての差を、大谷は投手しての働きで十分に補うことができる」と大谷を支持する一方で、「今後の成績が重要になる。大谷の活躍がレアケースであることを考えると、(大谷は今の活躍を維持できない可能性があり、)ゲレーロJr.が有利かもしれない。ただし、大谷が今の活躍を維持すれば、大谷を支持しないのは難しいだろう」とも語っている。

     そして、議論は「このまま大谷が活躍を続ければ、大谷に軍配が上がるだろう」という流れに。ただし、ボリンガー記者は「最大の問題は大谷の健康状態、そしてシーズンを通して今の活躍を維持できるかということだ」と大谷がMVPを受賞するためにクリアしなければならないハードルを指摘している。

     さらに、フェインサンド記者は「もしブルージェイズが地区優勝した場合、一部の投票者はチーム成績を重視してゲレーロJr.に投票するかもしれない」と投票者の傾向について指摘。マシソン記者も「ゲレーロJr.がチームをポストシーズン進出に導く活躍を見せれば、それを無視するのは難しい」と語っている。

     最終的には「今日シーズンが終了するなら、MVP投票(の1位)に大谷を選ぶ」という意見で5人が一致。ゲレーロJr.の打撃成績は素晴らしいものの、大谷は投手としての働きを加えることでゲレーロJr.を上回る評価を得た。5人の記者が指摘した通り、大谷が現在の歴史的な活躍をシーズンを通して続けることができれば、2001年のイチローに次いで日本人選手史上2人目となるシーズンMVPが誕生することになりそうだ。

  • メッツ・デグロムの状態に問題なし 予定通りに次回登板へ

    2021.6.16 17:00 Wednesday

     メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは前回登板(日本時間6月12日)のパドレス戦で右腕の違和感を訴え、6回80球でマウンドを降りた。しかし、その後はあらゆる検査をクリアし、登板間の通常のメニューを消化。右腕のコンディションに問題はなく、中4日で明日(日本時間6月17日)のカブス戦に先発する予定となっている。ルイス・ロハス監督は「彼は(登板間の)準備に必要なことをすべてこなしている」と語り、絶対的エースの状態に問題がないことを強調した。

     今季のデグロムは右広背筋の張り、右半身の張り、腰痛など小さな故障が相次いでおり、メッツはデグロムの投球イニング数や球数を細かく管理しながら慎重に起用している。右腕の違和感を訴えたあとの登板ということもあり、ロハスが「彼がシーズンを通して活躍できることが最優先」と語っているように、明日のカブス戦も長いイニングは投げず、予定された球数に達したところで降板することが予想される。

     デグロムは今季ここまで10試合に先発して64イニングを投げ、6勝2敗、防御率0.56、奪三振103、与四球8、被打率.121、WHIP0.53という驚異的な成績をマーク。打者としても打率.400(25打数10安打)、OPS.840をマークしており、自身の打点数(5)が自責点(4)を上回っている。開幕10先発での防御率0.56は自責点が公式記録となった1913年以降、歴代ベストの数字である。

     右半身の張りにより故障者リスト入りしたデグロムは、日本時間5月26日のロッキーズ戦で戦列復帰。ライアン・マクマーンにソロ本塁打を浴び、5回3安打1失点で防御率は0.80となった。それ以降は3先発連続で6イニング以上を無失点に抑え、3連勝をマーク。防御率は0.80から0.71、0.62、0.56と登板を重ねるごとに向上している。今季11度目の先発となる明日の登板ではどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

  • タイガースの有望株・マニングが昇格 デビュー戦は大谷と投げ合い

    2021.6.16 12:00 Wednesday

     タイガースはすでにケーシー・マイズとタリク・スクーバルの2人が先発ローテーションの一角を担っているが、そこに新たな若手有望株が加わることになった。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで3位にランクインしているマット・マニングが日本時間6月18日のエンゼルス戦に先発することが決定。2016年ドラフト1巡目(全体9位)指名でプロ入りした23歳のプロスペクト右腕のメジャー初登板初先発のマウンドは、大谷翔平との投げ合いとなった。

     マニングは今季の開幕をAAA級トレドで迎え、7試合に先発して32回1/3を投げ、1勝3敗、防御率8.07、36奪三振、被打率.303、WHIP1.55という成績。早期ノックアウトの試合が多いため、防御率は8点台となっているが、6イニング以上を投げて3失点以下に抑えた登板が3度あり、直近の登板でも6回4安打8奪三振2失点の好投を見せ、今季初勝利をマークしている。

     タイガースはカンザスシティ遠征の際にマニングをタクシー・スクワッド(遠征時の予備登録選手)に登録。マニングはすでにチームに合流し、ロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムでブルペン投球を行っている。正式なメジャー昇格は日本時間6月18日に発表される見込みだ。

     マニングは身長198センチ、体重88キロの体格から最速100マイルに達する速球を投げる本格派右腕。速球はコンスタントに90マイル台中盤~後半を計測し、スピン量の多いカーブも大きな武器となっている。過去2年間は3つ目の球種としてチェンジアップの向上にも取り組んでおり、現時点では「平均以上」の評価を得るに至った。この3つのボールを操るコマンド(=狙ったところに投げる能力)は発展途上にあり、これがメジャーで通用するか否かのポイントになるとみられる。

     チーム再建を進めるなかで、多数の有望株投手を抱えているタイガース。日本時間6月16日からの3試合でマイズ、スクーバル、マニングの3人が先発予定となっており、強力ローテーション完成への第一歩となりそうだ。

  • シャーザー、グラスノウ、ビーバー エースに故障者が続出

    2021.6.16 11:00 Wednesday

     2021年のレギュラーシーズンは中盤の戦いに突入しているが、ここにきて各球団のエースに故障者が続出している。ジョン・ミーンズ(オリオールズ)、ジャック・フラハティ(カージナルス)らに加え、日本時間6月15日に昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるシェーン・ビーバー(インディアンス)、同16日にはタイラー・グラスノウ(レイズ)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)の故障者リスト入りが発表された。右肘を痛めたグラスノウは滑り止めの使用が禁止されたことが故障の原因であると主張している。

     ビーバーは右肩甲下筋を痛めて10日間の故障者リスト入り。2週間のシャットダウン期間を設け、2週間後に再検査する予定となっている。テリー・フランコーナ監督によると、ビーバーは故障者リスト入りしたがらなかったものの、「彼が長く健康なキャリアを送るため」に故障者リスト入りを決定。前回登板のマリナーズ戦(日本時間6月14日)は球速が低下し、得意のカーブも思うように投げられず、6回途中10安打5失点で今季4敗目(7勝)を喫した。

     グラスノウは右肘内側側副靭帯の部分断裂し、さらに屈筋も痛めていることが判明。ただちに10日間の故障者リストに登録された。前回登板のホワイトソックス戦(日本時間6月15日)は4回3安打2失点で降板。グラスノウによると、強い痛みを感じたわけではなかったようだが、「投げ続けないほうがいいと思った」ため、降板したという。グラスノウは投手の異物使用に関するルール変更について「オフシーズンにやってほしい。シーズン中にルールを変更されたことが故障の原因だ」と語っている。

     シャーザーは前回登板のジャイアンツ戦(日本時間6月12日)をわずか12球で降板。MRI検査の結果、筋肉へのダメージはなく、次回登板に向けた準備を進めていたが、ブルペンでの投球を行った際に痛みが再発。股関節の炎症により10日間の故障者リストに登録された。シャーザーは「今の状態で投げ続けるとさらに悪化する可能性がある。このまま投げ続けることはできない」と故障者リスト入りの判断に理解を示した。

  • MLB機構が投手の異物使用に関する新たな指針を正式発表

    2021.6.16 10:00 Wednesday

     日本時間6月16日、メジャーリーグ機構は「相手チームの監督からの要請の有無にかかわらず、すべての投手を定期的にチェックすることも含む、ルールを一貫して適用するための統一基準」として、全30球団と審判員に対して新たな指針を提供したことを発表した。これに伴い、日本時間6月22日からボールに異物を塗布することを禁じるルールの施行が強化される。新たな指針では、規則に違反して異物を所持または塗布した投手は、ただちに退場となり、10試合の出場停止処分を受けることになる。

     先発投手には1試合に1回以上の検査が義務付けられ、リリーフ投手は登板した最初のイニングの終了時、または降板時の早い方で検査を受けなければならない。基本的に検査はイニング間もしくは投手交代時に行われるため、審判員は試合を遅らせることなく、徹底的なチェックを行うことができる。また、出場停止処分を受けた場合、その期間中は給与が支払われることになっている。ただし、規則違反が繰り返された場合、その投手が段階的な懲戒処分の対象となるのはもちろん、ルール遵守の徹底を怠った罰としてチームやチーム関係者も懲戒処分の対象になる。

     ロブ・マンフレッド・コミッショナーは公式声明のなかで「警告を繰り返しても効果がなかったため、情報収集の結果、公正性を保つためには異物使用の新たな取り締まりが必要だと判断した」と新たな指針の導入に至った経緯を説明。「異物使用の歴史があることは理解しているが、現在の異物使用は過去に比べて明らかに異なっており、以前よりもはるかにタチの悪い物質が頻繁に使用されている。ボールのグリップをよくするものではなく、何か別の目的があるものに変化している」と取り締まり強化の必要性を訴えた。

     これまでも異物の塗布は禁止されていたが、ボールの滑りを抑えて制球力を向上させる手段として何十年も前から広く普及し、監督、選手、チームのあいだで暗黙の了解となっていた。ところが、投手がボールのスピン量を向上させる方法を学んだことにより、異物使用による「投高打低」への影響が顕著となり、今回のメジャーリーグ機構の介入に至った。メジャーリーグ審判員協会のビル・ミラー会長は「競技の健全性は我々にとって最も重要なことであり、我々はすべての選手とチームを平等に扱うシステムを開発するためにメジャーリーグ機構と取り組んできた」と語り、今回の決定を支持している。

     なお、今季は死球数が増加傾向となっており、異物使用の取り締まりが強化されることにより、この傾向が加速する可能性がある(マウンド上のロジンバッグはルールに基づいて使用可能)。その結果、打者に多くの故障者を生み、打者の助けとはならないかもしれない。また、異物使用の禁止で投手への負担が増大し、故障する投手が増加する可能性もある。ルールの遵守はもちろん重要だが、メジャーリーグ機構は取り締まりの強化以外にも、ボールの質の向上など、取り組むべき課題がありそうだ。

  • オールスターでの二刀流 地元紙記者が指摘する3つのハードル

    2021.6.15 05:20 Tuesday

     日本時間6月15日、オールスター・ゲームのファン投票の中間発表が行われ、大谷翔平(エンゼルス)はア・リーグの指名打者部門で2位に23万票以上の大差をつけて1位となった。このままいけば上位3名が進出できる第2ラウンドへの進出は確実であり、おそらく第2ラウンドでも1位となってオールスター・ゲームの先発メンバーに選ばれるだろう。ここで注目されるのが、夢の舞台での「二刀流」が実現するかどうかだが、地元紙の記者は3つのハードルがあることを指摘している。

     大谷がオールスター・ゲームで「二刀流」を実現させるうえで「対処しなければならない問題がいくつかある」と指摘したのは地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」のジェフ・フレッチャー記者。まず1つ目のハードルは、エンゼルスと大谷本人がオールスター・ゲームでの「二刀流」にゴーサインを出す必要があることだ。フレッチャー記者によると、ここまでの大谷の労働量を考えると、エンゼルスから許可が出るかどうかは確実ではないという。

     2つ目は指名打者としてオールスター・ゲームに選出された大谷が登板してしまうと、他の投手の登板機会を奪ってしまうことだ。大谷は今季ここまで投手として9試合に先発して2勝1敗、防御率2.85、被打率.172、奪三振率12.93を記録。たとえば、選手間投票で先発投手部門の上位5名に入り、投手としてもオールスター・ゲームに選出されるようであれば、登板に支障はないが、投手としてオールスター・ゲームに選出された選手を差し置いて登板するのであれば、他の投手との調整も必要になってくるだろう。

     3つ目は指名打者としてスタメン出場した大谷が登板する場合、指名打者制を解除する必要があることだ。フレッチャー記者はこの点について、「大谷を出場させることがメジャーリーグ機構の利益になることを考えれば、大谷のために多少のルール変更を認める可能性がある」と述べている。エンゼルスと大谷がオールスター・ゲームでの「二刀流」にゴーサインを出し、他の投手との調整も問題なければ、メジャーリーグ機構が「二刀流」のための特別ルールを作ることになるかもしれない。

     なお、フレッチャーは「大谷がホームラン・ダービーに招待され、それを受け入れるかどうかは、ファン投票とは全く別の問題である」とも記している。メジャーリーグ機構から大谷に出場が打診されることは間違いないと思われるが、エンゼルスは大谷本人の意思や疲労度、後半戦への影響などを考慮しながら出場の可否を判断することになりそうだ。

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