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  • オリオールズ 本塁打王2度のデービスが故障者リスト入りへ

    2021.3.23 16:00 Tuesday

     オリオールズのクリス・デービスは腰を痛めて3月上旬から欠場が続いているが、ブランドン・ハイド監督によると、チームはデービスを60日間の故障者リストに登録することを検討しているようだ。ハイドは「その可能性もあると思う」とコメント。もし60日間の故障者リストに登録された場合、戦列復帰できるのは早くても5月末ということになる。故障箇所の状態について詳細は明らかにされていないが、試合に出場する準備が整うまでにはある程度の時間を要するとみられる。

     現在35歳のデービスは今季が7年1億6100万ドルの大型契約の6年目である。2013年に53本塁打、138打点で二冠王に輝いてオールスター・ゲームに初選出され、シルバースラッガー賞も初受賞。2015年には47本塁打を放って2度目の本塁打王に輝いたが、大型契約が始まった2016年からOPSが.800を超えたことは1度もなく、長期にわたって低迷が続いている。

     2018年から2年連続で打率1割台に終わり、復活を目指した昨季だったが、16試合に出場して打率.115(52打数6安打)、3二塁打、0本塁打、1打点、OPS.337という悲惨なシーズンに。左膝の故障で2度にわたって故障者リスト入りし、満足にプレーできなかった。7年契約の最初の5年間は534試合、打率.196、92本塁打、231打点、出塁率.291、長打率.379、OPS.670と高額年俸に見合わない成績に終わっている。

     オリオールズはがん治療を終えたトレイ・マンシーニの復帰と新人王候補に挙げられるライアン・マウントキャッスルの台頭により、指名打者と一塁のレギュラーポジションが埋まっており、もはやチーム内にデービスの居場所はない。60日間の故障者リストに登録されれば、40人枠の人数にカウントされないため、ロースター編成の妨げにはならないが、腰が完治して故障者リストから戦列復帰する際には処遇が改めて注目されることになるだろう。

  • ジャイアンツの開幕投手はクエイトとゴーズマンによる争い

    2021.3.23 14:00 Tuesday

     ジャイアンツのゲーブ・キャプラー監督によると、今季の開幕投手はジョニー・クエイトとケビン・ゴーズマンの2人に絞られたようだ。日本時間3月23日、両者は今春初めて同じ日に登板。ゴーズマンがホワイトソックスとのオープン戦に登板した一方、クエイトは紅白戦で投げた。両者ともシーズン開幕までにもう1試合ずつ登板する予定となっており、キャプラーはその結果を見てから開幕投手を決定することになるかもしれない。

     今春はクエイトが登板した翌日にゴーズマンが投げるというスケジュールが続いていた。よって、クエイトが先発1番手として開幕投手を務め、ゴーズマンは先発2番手として開幕を迎える可能性が高いとみられていた。しかし、日本時間3月23日は紅白戦とオープン戦に分かれて、両者が同じ日に登板。長年エースとして活躍してきたクエイト、現時点のエース格であるゴーズマンの両者が日本時間4月2日のマリナーズとの開幕戦に先発可能な状況となっている。

     この日、ホワイトソックスとのオープン戦に先発したゴーズマンは4回途中までに2本塁打を含む7安打を浴び、4失点と今一つのピッチング。登板後、「今日はフラストレーションのたまる試合だった」と苛立ちを隠さなかった。「今春はずっと今日より良いピッチングができていた。でも、シーズン中には今日みたいな試合もある。そういう試合を乗り越えていかないといけない」と語った。

     一方のクエイトは紅白戦に登板して約80球で5イニングを投げた。目立ったピンチもなく、キャプラーは「今日のクエイトは5イニングを投げてとても良かった」と高評価。ゴーズマンとの開幕投手争いで一歩リードした。もしクエイトが開幕投手に選ばれると、昨季に続いて2年連続となる。

     昨季の成績ではゴーズマンに分があり、クエイトは12試合に先発して63.1イニングを投げ、2勝3敗、防御率5.40、56奪三振。ゴーズマンは12試合(うち10先発)に登板して59.2イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.62、79奪三振をマークした。なお、開幕前の最終登板はクエイトがオープン戦、ゴーズマンは紅白戦となる見込みだ。

  • ブルージェイズの新守護神・イエーツが右腕屈筋痛で戦線離脱へ

    2021.3.23 13:00 Tuesday

     日本時間3月23日、ブルージェイズはカービー・イエーツが右腕の屈筋を痛めていることを発表した。イエーツは数週間の離脱が見込まれており、シーズン開幕を故障者リストで迎えるのはほぼ確実。ブルージェイズでは有望株ネイト・ピアソンが右股関節痛で開幕絶望となっており、トーマス・ハッチも右肘の炎症で離脱の可能性がある。エース候補の有望株、中継ぎ右腕、そして新加入のクローザーを欠き、開幕早々から選手層の厚さが試されることになりそうだ。

     現在33歳のイエーツは昨季終了後にパドレスからFAとなり、1年550万ドル+出来高でブルージェイズに加入。昨季は右肘の故障で6試合しか投げられず、0勝1敗2セーブ、防御率12.46に終わったが、2019年には0勝5敗41セーブ、防御率1.19、奪三振率14.98の好成績をマークして最多セーブのタイトルを獲得したほか、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たし、「オールMLB」のファースト・チームにも選ばれた。今年のオープン戦はここまで2試合に登板して無失点。新守護神として9回を任される予定だった。

     ピート・ウォーカー投手コーチは先週、「クローザーの役割は彼のものだ。彼には素晴らしい実績がある」と語り、イエーツにクローザーを任せる方針を明言していたが、新守護神を欠くあいだは代役が必要となる。ケン・ジャイルズ(現マリナーズ)を欠いた昨季と同様に、ジョーダン・ロマノやラファエル・ドリスがクローザー離脱の穴を埋めることになりそうだ。

     ピアソンの故障でロス・ストリップリングがブルペンから先発に回り、ハッチとイエーツも出遅れる見込みのため、開幕ロースターのブルペンは3枠が空席に。トレント・ソーントンやアンソニー・ケイといった若手投手のほか、昨季中継ぎで貴重な働きをしたA・J・コール、オープン戦で好調のフランシスコ・リリアーノといったマイナー契約の投手にとって、開幕ロースター入りのチャンスが広がった。

  • Dバックスの先発右腕・ギャレンが右前腕側部の痛みで登板回避

    2021.3.23 12:00 Tuesday

     昨季リーグ6位の防御率2.75をマークしたザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)は右前腕側部の痛みにより、日本時間3月23日に行われたアスレチックスとのオープン戦での先発を回避した。ギャレンによると、最初に違和感を覚えたのは同11日のマシン打撃で詰まったときだったという。投球時に違和感があるのはカーブを投げるときだけだったため、その後も2試合に登板していたが、シーズン開幕を10日後に控えたこのタイミングで離脱の可能性が出てきた。

     現在25歳のギャレンはメジャー2年目の昨季、12試合に先発して72イニングを投げ、3勝2敗、防御率2.75、82奪三振の好成績をマーク。サイ・ヤング賞の投票では2ポイントを獲得し、カイル・ヘンドリックス(カブス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)と並んで9位タイにランクインした。今年のオープン戦でもここまで4試合に先発して防御率2.13と安定したピッチングを披露。エース格へと成長した右腕が離脱することになれば、ダイヤモンドバックスにとって大きな痛手となる。

     トーリ・ロブロ監督は「聞きたくないニュースだ」と落胆した様子を見せつつも、「このニュースを甘く考えたり、大丈夫だと言ったりするつもりはない。しっかり検査を受けさせて、今後の最善の方法を考えたい。今はまだ詳細な情報がないからわからない」と慎重な姿勢。ギャレンは「まだ全ての情報が出揃っていないから何とも言えないけど、(違和感が発生したあとに)2試合に登板できたのは間違いなくポジティブなことだと思う。(カーブ以外の)他の球種は問題なく投げることができているからね」と前向きにコメントした。

     ダイヤモンドバックスはまだ開幕投手を発表していないが、開幕ローテーションを担う5人はギャレン、マディソン・バムガーナー、メリル・ケリー、ケイレブ・スミス、ルーク・ウィーバーでほぼ確定。ギャレンが離脱する場合は、テイラー・クラークとテイラー・ワイドナーの2人が代役の最有力候補になるとみられている。

  • タイガースの開幕投手は左腕・ボイド 大不振から復活なるか

    2021.3.23 11:00 Tuesday

     日本時間3月23日、タイガースのA・J・ヒンチ監督はマシュー・ボイドが今季の開幕投手を務めることを発表した。2年連続2度目の開幕投手となるボイドは日本時間4月2日に本拠地コメリカ・パークで行われるインディアンスとの開幕戦に先発する。昨季は防御率6点台後半という大不振に陥ったボイドだが、ヒンチは「彼は常に学び続けようとしている。常により良い選手になろうとしているんだ。彼はリーダーであり、みんなが頼りにする男だ」とエース左腕への信頼を口にした。

     現在30歳のボイドは昨季12試合に先発して60.1イニングを投げ、3年連続の規定投球回到達を果たしたが、両リーグ最多タイの15本塁打を浴び、3勝7敗、防御率6.71と大乱調。2019年には9勝12敗、防御率4.56ながら238奪三振、奪三振率11.56をマークし、トレード市場で先発投手の補強を目指すチームから関心を集めたものの、昨季はその部門でも60奪三振、奪三振率8.95と数字を落とし、トレードの噂は聞かれなくなった。

     屈辱のシーズンからの復活を目指す今季は、ここまでオープン戦4試合に先発して13イニングを投げ、防御率2.08、13奪三振、被打率.217と安定したピッチングを披露。野球に取り組む姿勢、チームへの影響力、そしてオープン戦のパフォーマンスを総合的に評価し、ヒンチは開幕投手をボイドに任せることを決めたようだ。

     ボイドは「開幕投手は名誉なことだ。軽々しく受け取れるものではない」とコメント。「コメリカ・パークにファンが戻ってくる最初の試合に登板できるのは、とてもエキサイティングなことだ。コメリカ・パークでの開幕戦はとても特別で、州の祝日のようなもの。観客席にファンが戻ってくるのはとてもエキサイティングだし、僕たちも楽しみにしているんだ」と開幕戦への想いを語った。昨季の大不振を脱し、開幕投手に相応しいピッチングを見せることができるか注目したい。

  • フィリーズの開幕投手はエース右腕・ノラ 4年連続4度目

    2021.3.23 10:00 Tuesday

     日本時間3月23日、フィリーズのジョー・ジラルディ監督は本拠地シチズンズバンク・パークで行われるブレーブスとの開幕戦(日本時間4月2日)にエース右腕のアーロン・ノラが先発することを発表した。ノラが開幕投手を務めるのは4年連続4度目。4年連続はスティーブ・カールトンが1977~86年に10年連続で開幕投手を務めて以降、フィリーズでは最長となる。ジラルディによると、ノラにはこの日のオープン戦(対ヤンキース)の登板前に伝えたようだ。

     現在27歳のノラは昨季12試合に先発して71.1イニングを投げ、2完投1完封を含む5勝5敗、防御率3.28、96奪三振を記録。2017年から2019年にかけて、12勝、17勝、12勝と3年連続で2ケタ勝利をマークしている。今年のオープン戦では最初の3先発で0勝2敗、防御率10.38、被打率.395と打ち込まれたが、これは例年以上にカッターを多投してテストしていることが影響している模様。ジラルディは「そんなに心配していない」とエース右腕への信頼を口にした。

     その指揮官の言葉を裏付けるかのように、オープン戦4度目の先発となったこの日のヤンキース戦では、6回84球を投げて被安打1、奪三振9、無四球、無失点というほぼ完璧なピッチングを披露。許した走者はヒットと死球(ともに打者はジャンカルロ・スタントン)による2人だけだった。開幕に向けてしっかり仕上げてきたのは見事の一言に尽きる。

     なお、ジラルディは開幕2戦目にザック・ウィーラーが先発する予定であることも併せて発表した。先発ローテーションの残りの3枠はザック・エフリン、マット・ムーア、チェイス・アンダーソンの3人でほぼ確定。腰の状態に不安を抱えるエフリンが開幕に間に合わないようであれば、ビンス・ベラスケスがブルペンから先発に回ることになるだろう。また、有望株スペンサー・ハワードは背中のけいれんで調整が遅れており、マイナーでの開幕が決定的となっている。

  • パイレーツが右腕・ライトとマイナー契約 貴重なナックルボーラー

    2021.3.22 16:00 Monday

     日本時間3月22日、パイレーツはスティーブン・ライトとマイナー契約を結んだことを発表した。現在36歳のライトは招待選手としてメジャーのキャンプに合流する。2016年に自己最多の13勝を挙げ、オールスター・ゲームに初選出されたライトだが、2017~19年は合計4勝どまり。2018年にDV規定違反で15試合、2019年には薬物規定違反で80試合の出場停止処分を受けており、トミー・ジョン手術により昨季はプレーしなかった。

     ライトは2006年のドラフトでインディアンスから2巡目(全体56位)指名を受けてプロ入りしたが、マイナーでの足踏みが続き、2011年にナックルボーラー転向を決断。2012年7月にラーズ・アンダーソン(2017年に高知ファイティングドッグスでプレー)とのトレードでレッドソックスへ移籍し、翌2013年4月に28歳でメジャーデビューを果たした。

     2015年に5勝を挙げると、翌2016年には24試合に先発して156.2イニングを投げ、4完投1完封を含む13勝6敗、防御率3.33、127奪三振の好成績をマーク。特に前半戦は10勝5敗、防御率2.68と好調で、オールスター・ゲームに初選出された。しかし、2017年以降は故障やDV規定違反、薬物規定違反などで満足にプレーできないシーズンが続き、2019年10月にレッドソックスから解雇。トミー・ジョン手術を受けていたため、昨季はどのチームとも契約せず、リハビリに専念した。

     今季は60試合制から162試合制に戻るため、どのチームも投手の層を厚くすることを目指しており、ライトもパイレーツで先発のデプス要員となる。ちなみに、パイレーツのベン・チェリントンGMはライトにとってレッドソックス時代のGMでもある。

     メジャーリーグでは、ライトの登板が減少し、2017年限りでR・A・ディッキーが引退したため、ナックルボーラーは絶滅危惧種となっている。韓国球界で活躍したライアン・フィアベンドが2019年に2試合だけ登板したが、それ以降は野手が登板した際にチラホラと投げているだけ。ナックルボーラーの系譜を絶やさないという意味でも、ライトの復活に期待したいところだ。

  • メッツ リンドーアとの契約延長に3億ドルのオファーを提示へ

    2021.3.22 14:00 Monday

    「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツはフランシスコ・リンドーアとの契約延長に向けて3億ドルのオファーを提示する準備をしているようだ。メッツが最初に提示したオファーは3億ドルを下回っていたが、そのオファーに対してリンドーア側は難色を示したという。メッツは交渉期限のシーズン開幕までに契約延長を実現させたいと考えており、3億ドルのオファーを提示する見込みだが、リンドーアがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではないという。

     メッツは今年1月、アンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、ジョシュ・ウルフ、イサイアー・グリーンの4選手をインディアンスへ放出してリンドーアとカルロス・カラスコを獲得。リンドーアは今季終了後にFAとなるため、メッツは獲得当初から契約延長への意欲を示していた。リンドーアは契約延長の交渉をシーズン中に持ち越したくないと考えており、シーズン開幕とともに交渉を打ち切る意向を明言している。

     契約延長の交渉のポイントとなるのは「リンドーアが総額3億ドルのオファーに満足するのか」ということだ。先日、パドレスがフェルナンド・タティスJr.と14年3億4000万ドルという巨額の契約延長を結んだが、FA前の4年を除くと、最後の10年の総額は3億600万ドルとなる。タティスJr.に実績で勝るリンドーアがこの金額を最低ラインと考えている可能性は十分にある。

     とはいえ、今季終了後にはリンドーアのほかにもコリー・シーガー(ドジャース)、カルロス・コレア(アストロズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(カブス)と多くのスター遊撃手がFAとなるため、遊撃手の補強を目指すチームの選択肢は非常に多い。リンドーアが希望条件を妥協しなかった場合、売れ残ってしまう危険性もある。こうした事情を踏まえ、メジャーリーグ公式サイトでは「3億ドルが両者にとってのマジックナンバーとなるだろう」と予想している。

  • ロイヤルズの有望株・ウィットJr. 開幕ロースター入りならず

    2021.3.22 13:00 Monday

    「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ロイヤルズは有望株ボビー・ウィットJr.を開幕ロースターに入れず、2021年シーズンをマイナーでスタートさせることを決めたようだ。現在20歳のウィットJr.は「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで全体7位の超有望株で、オープン戦では3本塁打を放つ活躍。デイトン・ムーアGMは先日、ウィットJr.の開幕ロースター入りを検討していることを明らかにしていた。

     2019年のドラフト全体2位指名でロイヤルズに入団したウィットJr.は、ここまでオープン戦14試合に出場して打率.289(38打数11安打)、3本塁打、7打点、OPS.851を記録。そのなかには484フィート(約148フィート)の特大アーチも含まれている。本職は遊撃だが、ロイヤルズには若き正遊撃手のアダルベルト・モンデシー(昨季の盗塁王)がいるため、メジャー昇格後の出場機会を考慮して主に二塁でプレー。しかし、日本時間3月19日のホワイトソックス戦を最後に出場していなかった。

     昨季はマイナーリーグのシーズンが開催されなかったため、ウィットJr.がマイナーでプレーしたのは2019年の1シーズンだけ。この年はルーキー級で37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、OPS.670を記録しており、A級以上の階級でのプレー経験はまだない。昨季は代替トレーニング地で急成長を見せ、今年のオープン戦でも上々の結果を残したが、ロイヤルズは昇格を急ぐべきではないと判断したようだ。今季はAA級でのスタートが有力視されている。

     故障がなければ、今季のロイヤルズは25歳のニッキー・ロペスが昨季に続いてモンデシーとの二遊間コンビを形成する予定。ロペスに打撃面の成長が見られない場合、昨季までオリオールズで正二塁手を務めていたハンザー・アルベルトの出場機会が増加することになるだろう。また、ロイヤルズは積極的に若手を登用するチームであるため、ウィットJr.がマイナーでの実戦経験を積んで準備が整い次第、メジャーへ昇格させるとみられている。今季中にメジャーデビューする可能性は高そうだ。

  • ナショナルズ・シャーザー 直近7年間で6度目の開幕投手に決定

    2021.3.22 12:00 Monday

     日本時間3月22日、ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はマックス・シャーザーが今季の開幕投手を務めることを発表した。シャーザーは4年連続の開幕投手となり、直近7年間で6度目の大役。ワシントンD.C.移転後に限ればすでに最多記録保持者であり、前身のモントリオール・エクスポズ時代を含めても、開幕投手6度はデニス・マルティネスと並んで球団史上2位タイとなる(最多はスティーブ・ロジャースの9度)。

     シャーザーは日本時間3月22日のメッツとのオープン戦に先発。開幕戦(日本時間4月2日)で投げ合う予定のジェイコブ・デグロムとのマッチアップとなり、2本塁打を浴びて5回6安打4失点ながら90球を投げ、着実な仕上がりをアピールした。オープン戦では4試合に先発して奪三振率13.17、与四球率1.98、被打率.180、WHIP0.88と年齢(36歳)を感じさせないピッチングを見せている。

     マルティネスは「彼は準備ができている。彼は我々のシーズンをスタートさせてくれる男だ」とコメント。次は中5日で日本時間3月28日の練習試合に先発し、そこから中4日で開幕戦を迎えるスケジュールになっているようだ。シャーザーは「シーズンに向けて、次の登板を有効に使いたい」と意気込みを口にした。

     メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスによると、開幕戦での2ケタ奪三振はランディ・ジョンソンの4度が史上最多。シャーザーは2018~20年の開幕戦で2ケタ奪三振を記録しており、3年連続はすでにメジャー記録となっている。今季の開幕戦でも2ケタ奪三振をマークすれば、自身の記録を4年連続に伸ばすだけでなく、回数でも史上最多のジョンソンに追いつくことになる。

     一方、メッツの開幕投手を務めるデグロムは「マックスと投げ合うのは楽しいんだ。2人とも競争するのが好きだから、全力を出し切ろうとする。その日の調子が良かった方が勝つことになるんじゃないかな」とシャーザーとの投げ合いを心待ちにしているようだ。

  • ロイヤルズがペレスと契約延長 球団史上最高額の4年8200万ドル

    2021.3.22 11:00 Monday

     日本時間3月22日、ロイヤルズはサルバドール・ペレスと2022年から始まる4年契約(+球団オプション1年)を結び、契約を延長したことを発表した。契約総額は8200万ドルと報じられており、ロイヤルズではアレックス・ゴードンの7200万ドルを上回って球団史上最高額となる。ペレスは「このチームに居続けたいと思っていた」とコメント。「長い期間、このチームに居られることになってとても嬉しい。キャリアをこのチームで終えたい」とロイヤルズへの愛着を口にした。

     現在30歳のペレスは今季終了後にフリーエージェントとなる予定だったが、今回の契約延長により少なくとも2025年までロイヤルズでプレーすることが決定した。トミー・ジョン手術を受けて2019年を全休したものの、昨季は37試合に出場して打率.333、11本塁打、32打点、OPS.986という自己最高の打撃成績をマーク。カムバック賞と自身3度目のシルバースラッガー賞を受賞したほか、「オールMLB」のファースト・チームにも選出された。

     ゴールドグラブ賞5度、オールスター・ゲーム選出6度など輝かしい実績を誇り、2015年のワールドシリーズ制覇にも貢献して同シリーズのMVPに選出されたスター捕手に与えられた契約は球団史上最高額の4年8200万ドル。その内訳は、2022年が年俸1800万ドル、2023年と2024年が年俸2000万ドル、2025年が年俸2200万ドル、2026年は年俸1350万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)であることが報じられている。

     デイトン・ムーアGMによると、契約延長に向けた交渉は1月に開始されていたという。ジョン・シャーマン・オーナーもロイヤルズにおけるペレスの重要性を認識しており、全面的に協力。ムーアは「ジョンは非常に協力的だった。彼はサルビー(=ペレスの愛称)の信者だからね」とシャーマンへの感謝を口にした。「優秀な捕手なしで強いチームは作れない」と語るムーア。ロイヤルズは今後もペレスを柱として、2015年以来のワールドシリーズ制覇を目指す。

  • 「1番・投手」大谷 2打数2安打&最速101.9マイルで4回1失点

    2021.3.22 10:00 Monday

     日本時間3月22日、エンゼルスの大谷翔平がパドレスとのオープン戦に「1番・投手」でスタメン出場。投打にわたる活躍で健康時の実力を改めて証明した。打者としてはブレイク・スネル、マーク・マランソンと合計3打席対戦し、2打数2安打1四球。オープン戦の打率は.636(22打数14安打)に上昇した。一方、投手としては最速101.9マイル(約164キロ)を計測。4イニングを投げて被安打2、奪三振5、与四球2、失点1の力投を見せた。

     大谷は1回裏先頭のブライアン・オグレイディに三塁打を浴びたものの、続くフェルナンド・タティスJr.を空振り三振。ジェイク・クロネンワースのショートゴロの間に1点を失ったが、4イニングを投げて失点はこの1点だけだった。3回裏には一死1・2塁のピンチで再びタティスJr.と対戦し、速球はこの日最速の101.9マイルを計測。若きスター遊撃手をショートフライに打ち取り、二死満塁となったあと、ジュリクソン・プロファーを見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。

     大谷は二刀流を見せることができる楽しみについて「そうなるように頑張りたいと思ってこっちに来た。過去2年間はそういう活躍ができず、期待されていただけに不甲斐ないという気持ちはもちろんあったので、頑張りたいと思う」とコメント。シーズン中もDH制を使わず登板することについては「自分自身で打って点を取るなら、それだけで楽になるというか、よりアグレッシブにマウンドでも攻められると思う」と意欲を見せた。

     メジャーリーグ公式サイトによると、公式戦で投手が1番打者として起用され、1回より長いイニングを投げたのは、1901年ニューヨーク・ジャイアンツのジム・ジョーンズが最後だという(5回6失点で完投、4打数0安打)。また、DH制を使わず登板した投手は2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ、現ダイヤモンドバックス、4打数1安打)が最後である。策士ジョー・マドンが率いるエンゼルスならシーズン中にも「1番・投手」が実現する可能性は十分にありそうだ。

  • 日本人選手オープン戦成績まとめ(日本時間3月21日時点)

    2021.3.21 15:00 Sunday

     2021年シーズンの開幕まで2週間を切った。前田健太(ツインズ)は自身初の開幕投手を務めることが決定しており、ダルビッシュ有(パドレス)も4年ぶり2度目の開幕投手が決定的。一方、秋山翔吾(レッズ)は左ハムストリングを痛め、故障者リストに入って開幕を迎える予定であることが球団から発表されている。オープン戦は終盤戦に突入し、残り10日。ここではマイナー契約の山口俊(ジャイアンツ)と加藤豪将(パドレス)も含めた日本人10選手のオープン戦の成績を整理する。

    大谷翔平(エンゼルス)
    【投手】
    2試合(2先発)0勝1敗0セーブ 防御率13.50
    4イニング 奪三振9 与四球3 WHIP3.00
    【野手】
    8試合 打率.600(20打数12安打)4本塁打7打点
    三振2 四球2 出塁率.609 OPS1.809

    ダルビッシュ有(パドレス)
    2試合(2先発)1勝0敗0セーブ 防御率0.00
    5イニング 奪三振7 与四球0 WHIP0.20

    前田健太(ツインズ)
    4試合(4先発)0勝0敗0セーブ 防御率0.63
    14.1イニング 奪三振18 与四球1 WHIP0.42

    秋山翔吾(レッズ)
    4試合 打率.000(7打数0安打)0本塁打0打点
    三振3 四球3 出塁率.300 OPS.300

    筒香嘉智(レイズ)
    10試合 打率.158(19打数3安打)0本塁打1打点
    三振8 四球5 出塁率.320 OPS.531

    菊池雄星(マリナーズ)
    3試合(3先発)0勝2敗0セーブ 防御率3.24
    8.1イニング 奪三振9 与四球4 WHIP1.08

    有原航平(レンジャーズ)
    3試合(3先発)0勝1敗0セーブ 防御率3.00
    9イニング 奪三振5 与四球1 WHIP1.11

    澤村拓一(レッドソックス)
    2試合(0先発)0勝0敗0セーブ 防御率13.50
    1.1イニング 奪三振3 与四球6 WHIP6.00

    山口俊(ジャイアンツ)
    3試合(0先発)1勝0敗0セーブ 防御率2.25
    4イニング 奪三振4 与四球1 WHIP1.50

    加藤豪将(パドレス)
    11試合 打率.353(17打数6安打)1本塁打5打点
    三振5 四球1 出塁率.421 OPS1.009

  • 今季のセーブ王候補10人 エンゼルスの新クローザーも選出

    2021.3.21 14:00 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトではトーマス・ハリガン、アンドリュー・サイモン、マニー・ランダワ、ポール・カセラ、デービッド・アドラーの5人が今季のセーブ王を予想。5人それぞれが各リーグから1人ずつ、合計10人の候補をピックアップした。昨季、ア・リーグではブラッド・ハンド(インディアンス/今季からナショナルズ)、ナ・リーグではジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)がタイトルを獲得。今季は誰がタイトルを手にするのだろうか。

     ア・リーグは、ハリガンがリアム・ヘンドリックス(ホワイトソックス)、ランダワがアロルディス・チャップマン(ヤンキース)、カセラがライアン・プレスリー(アストロズ)と「強豪チームのクローザー」という無難な予想。そんななか、サイモンはエンゼルスの新クローザー、ライセル・イグレシアスをチョイスした。2017年以降の試合完了数(186)はメジャー2位、セーブ数(100)は同5位にランクイン。レッズ時代と同様にエンゼルスでも不動の守護神として起用される見込みであり、チーム成績次第では大量のセーブを稼ぐ可能性もある。

     また、意外なのがアドラーがチョイスしたジョシュ・スターモント(ロイヤルズ)。メジャー2年間でまだ1度もセーブを記録しておらず、今季もベテラン守護神のグレッグ・ホランドにつなぐセットアッパーを務めることが有力視されている。しかし、アドラーは100マイル超の速球とメジャー屈指の回転数を誇るカーブのコンビネーションを高く評価。スターモントをセーブ王争いの「大穴」に挙げた。

     ナ・リーグは、カセラがエドウィン・ディアス(メッツ)、ランダワがナショナルズへ移籍したハンド、サイモンが昨季のタイトルホルダーであるヘイダー、ハリガンがケンリー・ジャンセン(ドジャース)と「セーブ王経験者」をチョイス。無難な予想が繰り広げられるなか、またしてもアドラーがジョーダン・ヒックス(カージナルス)という意外な選択をした。

     最速105マイルの速球で「メジャーの速球王」として知られるヒックスだが、2019年にトミー・ジョン手術を受け、1年半にわたって戦列を離れている(昨季復帰予定だったが、糖尿病のリスクを考慮して出場辞退)。今季はクローザーを務める可能性もあるが、カージナルスの首脳陣は無理をさせず、慎重に起用していく方針を明言。タイトル争いに加わるのは難しいとみられるが、アドラーはスターモントやヒックスのような、魅力たっぷりの若手速球派リリーバーが好みのようだ。

  • ドラフト注目株の右腕・ライター 16Kでノーヒッター達成

    2021.3.21 13:00 Sunday

     日本時間3月21日、バンダービルト大学の右腕、ジャック・ライターがサウスカロライナ大学を相手にノーヒッターを達成した。ライターは「MLB Pipeline」が公開している2021年ドラフト有望株ランキングで6位にランクインしている注目株。初回の先頭打者に四球を与えたものの、続く27人の打者から16個の三振を奪う圧倒的なピッチングで快挙を成し遂げた。今季は防御率0.24と凄まじいパフォーマンスを続けている。

     現在20歳のライターはバンダービルト大学の2年生。高校時代にもドラフト1位候補として注目されたが、バンダービルト大学への進学が確実となっていたため、ヤンキースからの20巡目指名にとどまった(入団拒否)。

     この日の試合では、初回の先頭打者に四球を与えたあと、空振り三振、センターフライ、空振り三振でイニングを終え、2回表は3者連続三振。その後も5回表(セカンドゴロ、見逃し三振、レフトフライ)と6回表(ピッチャーゴロ、センターフライ、サードライナー)を除いて毎回複数の三振を奪い、9回124球、奪三振16、与四球1という圧巻のピッチングでノーヒッターを達成。今季の成績は5先発で5勝0敗、防御率0.24となった。

     バンダービルト大学の投手によるノーヒッターは、2019年6月8日(現地時間)のデューク大学との試合でクマー・ロッカーが達成して以来。ロッカーはライターより1学年上の3年生であり、今季は5試合に先発して5勝0敗、防御率0.58を記録。「MLB Pipeline」の2021年ドラフト有望株ランキングでは堂々の1位にランクインしている。

     なお、ライターの父はメッツなどで19年間活躍し、メジャー通算162勝を挙げたアル・ライターである。1995年から2004年まで10年連続で2ケタ勝利をマークし、オールスター・ゲーム選出2度。ブルージェイズ時代の1993年とマーリンズ時代の1997年にはワールドシリーズ制覇も経験した。また、1996年5月11日(現地時間)にはマーリンズ史上初のノーヒッターを達成している。

  • 開幕投手 メジャー史上最多は殿堂入り右腕・シーバーの16度

    2021.3.21 12:00 Sunday

     チームの開幕投手に選ばれ、シーズンの最初の試合の先発マウンドに立つことは、先発投手にとって最高の栄誉の1つと言える。メジャーリーグではこれまでに数百人もの投手がその大役を務めてきたが、なかには開幕戦のマウンドを10度以上経験した投手もいる。メジャーリーグ公式サイトのアンドリュー・サイモンは2リーグ制となった1901年以降の開幕投手を調査し、開幕投手を11度以上務めた14人の名投手を紹介している。

     メジャー史上、最も多く開幕投手を務めたのは通算311勝を挙げた殿堂入りの名投手、トム・シーバーだ。メジャー2年目の1968年、23歳のときに初めて開幕投手を務め、そこから1977年まで10年連続。1977年途中にメッツからレッズへ移籍し、1978~79年にも大役を担い、12年連続となった。その後、レッズで1981年、メッツで1983年、ホワイトソックスで1985年と1986年に開幕投手を務め、キャリア合計16度。最後の開幕投手となった1986年(現役最終年)には41歳になっていたが、41歳以上で大役を務めた22人のうちの1人でもある。

     しかし、最多連続記録保持者はシーバーではない。シーバーに次いで開幕投手の回数が多いのはスティーブ・カールトン、ランディ・ジョンソン、ウォルター・ジョンソン、ジャック・モリスの4人による14度だが、このうちモリスは1980~93年に14年連続で開幕投手を務め、これがメジャー記録となっている。モリスは最初の11度をタイガース、1991年はツインズ、1992~93年はブルージェイズで大役を担い、この3球団すべてでワールドシリーズ制覇を経験した。

     13度のロジャー・クレメンスとロビン・ロバーツがこれに続くが、ロバーツは1950~61年にフィリーズで12年連続開幕投手を務めた。同一チームでの連続記録としては、これがメジャー史上最長となっている。グローバー・アレクサンダー、バート・ブライレブンとともに12度の開幕投手を経験しているのがジャスティン・バーランダー(アストロズ)。タイガース時代に9度、アストロズ移籍後に3度の大役を務め、現役最多記録保持者となっているが、今季はトミー・ジョン手術により全休が濃厚だ。

     そのバーランダーを追うのがフェリックス・ヘルナンデス(オリオールズ)。CC・サバシア、ファーギー・ジェンキンス、デニス・マルティネスと並んで通算11度の開幕投手を経験しているが、今季はマイナー契約から開幕ロースター入りを目指す立場である。すでにオリオールズの開幕投手はジョン・ミーンズに決定しており、通算12度目の大役はならなかった。来季以降、バーランダーとヘルナンデスの2人はさらに記録を伸ばすことはできるだろうか。

  • MLB公式サイト「ダルビッシュの開幕投手はほぼ間違いない」

    2021.3.21 11:00 Sunday

     日本時間3月21日、ダルビッシュ有(パドレス)は実戦形式の練習に登板し、5回途中まで打者18人に対して被安打2、奪三振8、与四球1と順調な仕上がりをアピールした。本番を想定したルーティーンで登板に臨み、予定された4イニングをスムーズに投げ終えたため、ラリー・ロスチャイルド投手コーチに志願して5回も続投。今春最多となる64球を投じた。まだ開幕投手は発表されていないが、自身2度目の開幕投手を務めることが確実視されている。

     ローテーションの順番では、この日はダルビッシュがオープン戦に登板する予定だったが、パドレスは過去2先発の内容に満足しており、開幕ロースター入りを争う有望株ライアン・ウェザースに先発のチャンスを与えることを選択。ダルビッシュはチームメイトを相手にした実戦形式の練習で投げることになった。それでも緊張感を失うことなく、見事なピッチングを披露。レンジャーズ時代の2017年以来4年ぶり2度目となる開幕投手の座をほぼ手中に収めた。

     今春のダルビッシュは中5日のスケジュールで調整を進めており、次回登板は日本時間3月27日のマリナーズ戦が有力。そこから中5日でダイヤモンドバックスとの開幕戦(日本時間4月2日)となる。メジャーリーグ公式サイトは「パドレスはまだ正式に開幕投手を発表していないが、ダルビッシュが開幕投手を務めるのはほぼ間違いない」と伝えており、ダルビッシュも「あと何年、野球ができるかわからないし、ラストチャンスかもしれないので」と意欲を見せる。

     2017年のインディアンスとの開幕戦では7回途中まで98球を投げ、被安打4(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球5、失点4という内容で降板。勝利投手の権利を持っていたが、チームが逆転負けを喫したため、白星を手にすることはできなかった。ダルビッシュは当時を振り返り、「今は全くレベルが違う投手になっている」と語る。この4年間で大きな進化を遂げたダルビッシュは開幕戦のマウンドでどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

  • ロイヤルズの開幕投手は右腕・ケラー 2年ぶり2度目の大役

    2021.3.21 10:00 Sunday

     日本時間3月21日、ロイヤルズのマイク・マシーニー監督は本拠地カウフマン・スタジアムで行われるレンジャーズとの開幕戦(日本時間4月2日)に25歳の右腕、ブラッド・ケラーが先発することを発表した。ケラーが開幕投手を務めるのは2019年に続いて2年ぶり2度目。昨季も開幕投手を務めることが有力視されていたが、7月中旬に新型コロナウイルスに感染して故障者リストに登録され、8月上旬まで戦列復帰できなかった。

     過去に開幕投手を経験しているケラーだが、開幕投手に指名される瞬間の興奮は何度経験しても変わらないようだ。「(その興奮が)消えることはないよ。本当に興奮した。監督から伝えられた瞬間に笑顔になった。シーズンの良いスタートを切るために、チームが僕を信頼してくれているということだから嬉しいよ」とケラー。指揮官には「キミは我々を正しい方向へ導いてくれる男だと思う」と伝えられたという。

     昨季のケラーは新型コロナウイルスに感染した影響で出遅れたものの、9試合に先発して54.2イニングを投げ、5勝3敗、防御率2.47、35奪三振の好成績をマーク。9月13日(現地時間)のパイレーツ戦では相手打線を5安打に抑え、わずか2奪三振ながら自身初の完封勝利を記録した。2017年オフのルール5ドラフトで加入して以来、2018年はメジャー定着、2019年は初の規定投球回、2020年は防御率2点台と毎年着実に成長を遂げている。

     なお、マシーニーは開幕ローテーションの顔ぶれも発表。スケジュールの都合上、5人目の先発投手が4月中旬まで不要のため、4人制ローテーションで開幕を迎える。ケラー、マイク・マイナー、ブレイディ・シンガー、ダニー・ダフィーの4人がこの順番で登板していくという。先発5番手のクリス・ブービッチは日本時間3月20日にマイナー降格となったが、5人目の先発投手が必要となるタイミングで昇格する見込みとなっている。

  • ファーム組織トップ10が発表 1位は昨季リーグ王者のレイズ

    2021.3.20 13:00 Saturday

     主にプロスペクト(若手有望株)の情報を扱う「MLB Pipeline」は2021年シーズン開幕時点のファーム組織ランキング・トップ10を発表した。1位に選ばれたのは昨季アメリカン・リーグ優勝を果たしたレイズ。2020年のシーズン開幕時点とシーズン途中に続いて3期連続の1位となり、「チームの勝利と若手有望株の充実」を見事に両立している。2位にはタイガース、3位にはマリナーズと再建中のチームがランクインした。

    「MLB Pipeline」では2015年からシーズン開幕時点とシーズン途中にファーム組織ランキングを発表している。2015年の開幕時点に1位だったカブスは翌2016年、2015年のシーズン途中に1位だったレッドソックスは2018年にワールドシリーズ制覇を達成。2016年の開幕時点に1位だったドジャースは黄金期を築いており、2016年のシーズン途中に1位だったブリュワーズ、2017年の開幕時点に1位だったブレーブス、2017年のシーズン途中に1位だったホワイトソックスはいずれも昨年ポストシーズンに進出した。

     さらに2018年から2019年にかけて4期連続で1位を独占したパドレスは大型補強と若手有望株の成長が見事に融合し、昨年ついに14年ぶりのポストシーズン進出を達成。今季はさらに戦力をアップさせ、「打倒・ドジャース」を狙える態勢を整えている。これらの事実からもわかるように、ファーム組織の充実はその後のチームの躍進に直結しているのである。

     通常、勝負モードのチームは若手有望株を犠牲にして戦力補強を行い、再建チームのチームは逆に主力選手を放出して若手有望株を蓄えるため、ファーム組織ランキングの上位には再建中のチームが名を連ねることが多い。よって、2年連続でポストシーズンに進出し、昨季はリーグ優勝を成し遂げたレイズがファーム組織ランキングの1位に君臨しているのは極めて異例のことだ。限られた予算のなかで「チームの勝利と若手有望株の充実」を両立しているレイズのフロント陣の手腕は見事と言うほかない。

     レイズはプロスペクト・ランキング・トップ100にワンダー・フランコ(1位)、ルイス・パティーニョ(19位)、ランディ・アロザレーナ(34位)、ビダル・ブルハーン(50位)、ブレンダン・マッケイ(72位)、シェーン・マクラナハン(84位)、ゼイビアー・エドワーズ(85位)、シェーン・バズ(90位)と8人がランクイン。ファーム組織からの若手有望株の供給はしばらくのあいだ、止まることはなさそうだ。

     2位のタイガースは史上初めてプロスペクト・ランキングの全体25位以内に5人がランクインしたチームとなった。しかし、スペンサー・トーケルソン(3位)、ケーシー・マイズ(11位)、ライリー・グリーン(21位)、タリク・スクーバル(24位)、マット・マニング(25位)の5人に続く層がレイズと比べて見劣りするため、2位にとどまった。

     3位のマリナーズはジャレッド・ケレニック(4位)とフリオ・ロドリゲス(5位)の2人を筆頭に、エマーソン・ハンコック(31位)、ローガン・ギルバート(33位)、ジョージ・カービー(92位)、テイラー・トラメル(100位)とトップ100に6人がランクイン。彼らがメジャーの戦力へと成長したとき、2001年以来のポストシーズン進出が実現するかもしれない。

     なお、4位から10位までは以下のようになっている。

    4位 マーリンズ
    5位 オリオールズ
    6位 パドレス
    7位 ブルージェイズ
    8位 パイレーツ
    9位 ダイヤモンドバックス
    10位 ロイヤルズ

  • ヤンキース監督 スタントンは「健康なら特別なシーズンになる」

    2021.3.20 12:00 Saturday

     ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)は4年前の2017年、マーリンズで159試合に出場して打率.281、59本塁打、132打点、OPS1.007という驚異的な成績を残し、MVPに輝いた。ところが、ヤンキース移籍後は1年目こそ158試合に出場して38本塁打を放ったものの、故障により2年目は18試合、3年目の昨季は23試合しか出場できなかった。アーロン・ブーン監督は「もし彼が健康なら特別なシーズンになるだろう」と期待を口にする。

     ステロイド使用の噂がない選手で1シーズンに最も多くの本塁打を打った選手といえば、ロジャー・マリス(1961年に61本塁打)とベーブ・ルース(1927年に60本塁打)。その2人に続くのが2017年に59本塁打を放ったスタントンである。MVPを受賞した直後、2017年12月にマーリンズからヤンキースへ移籍してきたスタントンは、2018年に38本塁打、100打点を記録したものの、自己ワーストとなる211個もの三振を喫し、それ以降は満足に出場できないシーズンが続いている。

     移籍後唯一健康に過ごした2018年も、ポストシーズンでは5試合で打率.238、1本塁打、1打点、OPS.654と低調。マーリンズ時代に13年3億2500万ドルという超大型契約を結んでいるため、スタントンは金額に見合う働きをしない「不良債権」として扱われることが増えている。しかし、昨年のポストシーズンではワイルドカード・シリーズから地区シリーズにかけて5試合連続本塁打(合計6本塁打)を記録。「健康ならば…」と夢を見させてくれる存在であることも事実である。

     そんなスタントンについて、ブーンは「故障がなければ活躍できることを昨年のポストシーズンで証明してくれた。もし彼が健康なら特別なシーズンになるだろう。いろんな点でMVPを獲ったときよりも優れた打者になっていると思う」と語り、再びMVP級の活躍を見せることに期待を寄せている。2017年に新人記録(当時)の52本塁打を放ったあと、故障に苦しむシーズンが続くアーロン・ジャッジについても同様だ。

     スタントンとジャッジの大砲コンビがMM砲(ミッキー・マントルとマリス)の再来になることを期待するヤンキース・ファンは少なくない。この2人が故障なくシーズンを過ごすことができれば、ヤンキースが2年ぶりの地区優勝、そして12年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げる確率はグッと高まるはずだ。

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