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  • Dバックスがマクガフ獲得を発表 2年625万ドル+オプション1年

    2022.12.16 10:32 Friday

     日本時間12月16日、ダイヤモンドバックスは日本プロ野球の東京ヤクルトスワローズを退団してメジャー復帰を目指していた右腕スコット・マクガフを獲得したことを発表した。「FanSided」のロバート・マレー記者によると、契約条件は2年625万ドルで、2025年の相互オプション(年俸400万ドル/バイアウト75万ドル)が付属しているという。なお、マクガフの入団に伴い、2021年にメジャー初先発(通算4度目の登板)でノーヒッターを達成したタイラー・ギルバートがDFAとなった。

     現在33歳のマクガフは2015年にマーリンズでメジャーデビューを果たし、この年は6試合に登板して防御率9.45を記録。その後はマイナー暮らしが続き、2019年から活躍の場を日本に移していた。ヤクルトでは4年間プレーし、最初の2年間は主にセットアッパー、その後の2年間は主にクローザーとして活躍。2021年は66試合に登板して3勝2敗31セーブ、14ホールド、防御率2.52の好成績で日本一に貢献し、今季も55試合に登板して2勝2敗38セーブ、4ホールド、防御率2.35と活躍してリーグ2連覇に貢献した。また、アメリカ代表の一員として東京五輪にも出場している。

     ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、ブルペンのグレードアップを今オフの最優先課題に掲げており、すでにカルロス・バルガス、コール・サルサー、ミゲル・カストロを獲得。ここにマクガフを加え、ブルペンの新戦力は今オフ4人目となった。ヘイゼンGMはマクガフについて「獲得できて嬉しい。彼は日本でプレーした数年間で多くの試合を締めくくった経験があり、我々はそれを評価した」と語っている。

     ダイヤモンドバックスのブルペンには通算262セーブの実績を誇るマーク・メランソンがいるものの、今季は3勝10敗18セーブ、防御率4.66と打ち込まれており、クローザーの地位は不動ではない。ヤクルト時代と同様の活躍を見せることができれば、マクガフにもクローザー定着のチャンスはありそうだ。

  • ヤンキースが左腕ロドン獲得 6年1億6200万ドルの大型契約で合意

    2022.12.16 10:12 Friday

     日本時間12月16日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が伝えたところによると、ヤンキースはジャイアンツからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕カルロス・ロドンと6年1億6200万ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったようだ。この契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれていることが報じられている。昨季ホワイトソックスでブレイクし、今季ジャイアンツでキャリアハイのシーズンを過ごしたオールスター左腕がヤンキースの先発ローテーションに加わることになった。

     現在30歳のロドンは、2014年ドラフト全体3位という高評価でホワイトソックスに入団。メジャーデビューした2015年から2年連続9勝を挙げたものの、その後は故障に悩まされ、大成できないまま2020年オフにノンテンダーFAとなった。

     しかし、ホワイトソックスと再契約した2021年に突如ブレイク。24試合に登板して132回2/3を投げ、13勝5敗、防御率2.37、185奪三振という好成績を残し、自身初のオールスター・ゲームに選出されただけでなく、サイ・ヤング賞投票では5位にランクイン。4月のインディアンス(現ガーディアンズ)戦ではノーヒッターも達成した。

     2年4400万ドルの契約でジャイアンツに移籍した今季は、31試合に先発して178イニングを投げ、14勝8敗、防御率2.88、237奪三振をマーク。6年ぶり2度目となる規定投球回をクリアして自己最多の14勝&237奪三振を記録し、2年連続でオールスター・ゲームに選出され、サイ・ヤング賞投票では6位にランクイン。オフにオプトアウトの権利を行使してFAとなり、大型契約を目指していた。

     ヤンキースはこれでゲリット・コール、ロドン、ネスター・コルテス、ルイス・セベリーノという先発四本柱が確立。今季途中にトレードで獲得したフランキー・モンタスが本来のピッチングを取り戻せば、5人全員がオールスター級という極めて強力な先発ローテーションとなる。

  • ロレンゼンが1年850万ドルでタイガースへ エンゼルス残留は消滅

    2022.12.15 10:46 Thursday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはエンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた右腕マイケル・ロレンゼンと1年850万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。最大150万ドルの出来高が設けられており、ロレンゼンは最大1000万ドルを手にすることができるという。エンゼルスとの再契約に球団、選手の双方が興味を示していることが報じられていたが、ロレンゼンがエンゼルスに残留する可能性はなくなった。

     現在30歳のロレンゼンは、今季エンゼルスに1年契約で加入し、メジャーデビュー後初めてとなるフルタイムの先発投手に挑戦。5月末の時点で5勝2敗、防御率3.19とまずまずの結果を残していたが、6月に防御率6.35と打ち込まれ、7月には右肩を痛めて長期離脱。結局、シーズントータルでは18試合に先発して97回2/3を投げ、8勝6敗、防御率4.24、85奪三振という平凡な成績に終わった。10試合以上に先発したのはレッズでメジャーデビューした2015年(27登板中21先発)以来7年ぶり。投球イニング数が90を超えたのも7年ぶりだった。

     1年850万ドルという契約条件から判断する限り、タイガースもロレンゼンを先発投手として起用するつもりだと思われる。タイガースは今オフ、マリナーズからFAとなった左腕マシュー・ボイドと1年1000万ドル+出来高100万ドルで契約しており、先発投手の補強はロレンゼンが2人目。ボイドはもともとタイガースの先発ローテーションの一角を担っていた投手であり、2021年以来2年ぶりの古巣復帰となっている。

     タイガースの先発ローテーションは、エデュアルド・ロドリゲス、ボイド、ロレンゼンで5枠中3枠が確定。ケーシー・マイズがトミー・ジョン手術、タリック・スクーバルが屈筋腱の手術を受けたため、残りの2枠には今季後半戦に台頭してきたマット・マニング、トミー・ジョン手術で今季を全休したスペンサー・ターンブルが入ることが予想されている。

  • ドジャースがシンダーガード獲得へ 1年1300万ドルで合意との報道

    2022.12.15 10:25 Thursday

     先発投手の確保が急務となっていたドジャースがようやく補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ドジャースはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ノア・シンダーガードと1年1300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。「ジ・アスレチック」でドジャースを担当するファビアン・アルダヤ記者によると、シンダーガードは他球団から複数年契約のオファーを得ていたものの、ドジャースの投手育成法に興味があり、ドジャースとの単年契約を選んだという。

     現在30歳のシンダーガードは、今季エンゼルスとフィリーズで合計25試合(うち24先発)に登板して134回2/3を投げ、10勝10敗、防御率3.94、95奪三振を記録。メッツ時代はシーズン200奪三振を2度マークするなど、剛腕として鳴らしたが、故障明けのシーズンとなった今季は打たせて取るピッチングに専念。奪三振率6.35はキャリアワーストの数字だったが、与四球率2.07、被本塁打率0.94と安定したピッチングを見せた。

     ドジャースは今オフ、チームの象徴であるクレイトン・カーショウと再契約を結んだものの、タイラー・アンダーソンとアンドリュー・ヒーニーがFAとなり、前者はエンゼルス、後者はレンジャーズへ移籍。ジャスティン・バーランダーの獲得にも失敗(メッツへ移籍)し、このまま補強がなければ、先発5番手はライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、アンドレ・ジャクソン、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンといった若手たちに競わせなければならない状況だった。

     先発ローテーションの1~4番手には、フリオ・ウリアス、カーショウ、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンが入り、シンダーガードは先発5番手として開幕を迎える見込み。投手育成に定評のあるドジャースで今季のアンダーソンやヒーニーのような成長を見せることができれば、来オフは今回蹴った条件以上の複数年契約を手に入れることができるはずだ。

  • ジャイアンツがコレア獲得 FA史上2番目となる超大型契約で合意

    2022.12.14 14:41 Wednesday

     アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の獲得に失敗したジャイアンツがついに大物FA選手を射止めた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツはオプトアウト権を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となっていたカルロス・コレアと13年3億5000万ドルの超大型契約で合意に至ったようだ。遊撃手としてはフランシスコ・リンドーア(メッツ)の10年3億4100万ドルを上回る史上最高額。FA契約としてはジャッジの9年3億6000万ドルに次ぐ2位の金額となった。

     昨オフ、アストロズからFAとなり、ツインズと3年1億530万ドルの契約を結んだコレアだったが、この契約には毎年オフにオプトアウト権を行使できる条項が盛り込まれていた。現在28歳のコレアは、今季ツインズで136試合に出場して打率.291、22本塁打、64打点、OPS.833を記録。昨季に続いて攻守両面で安定した活躍を見せ、シーズン終了後にオプトアウト権を行使した。

     昨オフにアストロズからFAとなった際、コレアはアストロズから5年1億6000万ドルの再契約オファーを提示されていたが、これを蹴ってツインズと契約。コレアの今季の年俸は3510万ドルだったため、アストロズからの5年契約のオファーを拒否した結果、ツインズとジャイアンツから合計14年3億8510万ドルの契約を得たことになった。自分の実力に自信を持ち、5年契約を蹴ったコレアの判断は正しかったと言える。

     ジャイアンツは昨季限りでバスター・ポージーが引退し、新たな「球団の顔」を必要としていた。地元出身のジャッジ獲得を目指したものの、ヤンキースとの争奪戦に敗北。しかし、その資金をコレアに投入することで念願のスター獲得を実現させた。多くのFA選手とは異なり、コレアはまだ20代。ジャイアンツは今後、コレアのチームの中心に据え、新たな黄金期を築くためのチーム作りを進めていくことになる。

  • 年俸総額3億ドル超のメッツがコレアに興味 リンドーアと三遊間か

    2022.12.14 12:34 Wednesday

     アーロン・ジャッジ、トレイ・ターナー、ザンダー・ボガーツなど次々に大型契約が成立する今オフのFA市場において、まだ市場に残っている最大の注目選手がカルロス・コレアだ。ターナーやボガーツよりも若いため、彼らを上回るような長期大型契約を手にする可能性があるとみられている。再契約を目指すツインズや大物遊撃手を欲しがっているカブスが熱心にコレアを追いかけているようだが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、すでに年俸総額が3億ドルを突破しているメッツもコレア獲得に興味を示しているようだ。

     ローゼンタール記者は「煙がある。どれくらい大きな炎かはわからないけれどね」というメッツ関係者のコメントを紹介。「火のない所に煙は立たぬ」という諺があるように、少なくともスティーブ・コーエン・オーナー、ビリー・エプラーGMら首脳陣がコレア獲得を検討していることは間違いなさそうだ。ただし、エプラーGMはこの件に関してコメントを避けている。

     今オフのメッツは、エドウィン・ディアス、ブランドン・ニモの両選手と大型の再契約を結び、ジャスティン・バーランダー、千賀滉大、ホセ・キンタナらを補強。ぜいたく税のルールに基づいて計算した年俸総額は史上初の3億ドルを優に超えて3億5000万ドルに迫っており、ぜいたく税のペナルティを含めると、コーエン・オーナーは来季だけで4億2000万ドル以上を支払う計算となる。そこにコレアを加えようとしているのだから驚きだ。

     コレアの魅力は攻守にハイレベルな実力を持っていること、現在28歳と若いこと、そしてクオリファイング・オファーの対象ではないこと。来オフ以降もコレア以上の大物選手が市場に出てくる可能性はあるが、そうした選手は間違いなくクオリファイング・オファーの対象となり、獲得するためにはドラフト指名権を犠牲にしなければならない。それを避けるために、今のうちにコレアを確保しておくという選択も間違いとは言えないだろう。

     なお、メッツの正遊撃手にはコレアと同じプエルトリコ出身のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツがコレアを獲得した場合、WBCプエルトリコ代表と同じように、三塁コレア、遊撃リンドーアの布陣になるとみられる。

  • ロイヤルズが左腕ヤーブロー獲得 1年300万ドルと米記者が伝える

    2022.12.14 11:44 Wednesday

     日本時間12月14日、ロイヤルズはレイズからノンテンダー・フリーエージェント(ノンテンダーFA)となっていた左腕ライアン・ヤーブローを獲得したことを発表した。契約条件の詳細は発表されていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者は関係者から得た情報として、1年300万ドルと伝えている。レイズで「オープナー戦法の申し子」として活躍してきたヤーブローは、新天地ロイヤルズで先発ローテーションの一角を担う見込み。なお、ヤーブロー加入に伴い、右腕ワイアット・ミルズがDFAとなった。

     現在30歳のヤーブローはメジャー5年目の今季、レイズで20試合(うち9先発)に登板して80イニングを投げ、3勝8敗、防御率4.50、61奪三振を記録。2度の故障者リスト入りや3度のマイナー降格もあり、短縮シーズンだった2020年を除くと、メジャー昇格後初めて投球イニング数が100に届かなかった。

     メジャーデビューした2018年にいきなり16勝をマークし、翌2019年も11勝。2021年にも9勝を挙げたが、オープナーが1~2イニングを投げたあとに長いイニングを投げる「バルクガイ」として手にした白星も多かった。メジャー通算127登板のうち、先発は59試合だけで、残りの68試合はリリーフで投げているが、リリーフでも平均4イニング近くを記録しており、ロングリリーフが非常に多いのが特徴だ。

     ロイヤルズは2018年のドラフト1巡目でブレイディ・シンガー(全体18位)、ジャクソン・コワー(全体33位)、ダニエル・リンチ(全体34位)、クリス・ブービッチ(全体40位)と4人の投手を指名したこともあり、彼らの成長とともに投手王国を形成することを目指していたが、現時点で期待通りの成長を見せているのはシンガーだけ。リンチは今季4勝13敗、防御率5.13、ブービッチも今季3勝13敗、防御率5.58と大きく負けが先行し、コワーは7度のリリーフ登板で防御率9.77と打ち込まれた。計算できる先発投手がシンガーくらいしか見当たらない状況のなか、ヤーブローは先発ローテーションの一角として期待される。

  • 元阪神のジョンソンがロッキーズへ 1年500万ドルで合意との報道

    2022.12.14 11:06 Wednesday

     日本時間12月14日、ロッキーズは日本プロ野球の阪神タイガースでも活躍した救援右腕ピアース・ジョンソンと1年契約を結んだことを発表した。球団は契約条件の詳細を明らかにしていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、1年500万ドルの契約だという。ロッキーズは今オフ、ブルペンの中心的存在だったカルロス・エステベスがFAとなり、エンゼルスと2年1350万ドルで契約。ジョンソンはその穴を埋める働きを期待されることになる。

     現在31歳のジョンソンはコロラド州デンバー出身であり、来季は地元球団でプレーすることになった。2017年にカブスでメジャーデビューしたが、1試合のみの登板に終わり、翌2018年はジャイアンツでプレーして37試合に登板。2019年は来日して阪神で活躍し、58試合に登板して2勝3敗、40ホールド、防御率1.38の好成績を残した。

     阪神での活躍が認められ、2年500万ドル+オプション1年でパドレスと契約。短縮シーズンの2020年は24試合で防御率2.70と安定したピッチングを披露し、2021年も63試合で3勝4敗、12ホールド、防御率3.22とまずまずの働きを見せたが、今季は右前腕の故障もあって精彩を欠き、15試合の登板で1勝2敗、6ホールド、防御率5.02と不本意なシーズンとなった。

     ロッキーズはすでに守護神ダニエル・バードと2年1950万ドルで契約を延長しており、今年8月にウエーバーでディネルソン・ラメット、今年11月には同じくウエーバーでブレント・スーターを獲得してブルペンを強化。2年連続で47試合に登板している左腕ルーカス・ギルブレスや故障からの復帰が待たれるタイラー・キンリーらもおり、ブルペンの整備を着々と進めている。とはいえ、エステベスの抜けた穴は小さくなく、守護神バードへつなぐ8回担当のセットアッパーとして、ジョンソンへの期待は大きい。

  • ガーディアンズが来季の正捕手を確保 ズニーノを1年契約で獲得へ

    2022.12.14 10:45 Wednesday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、捕手の補強を必要としていたガーディアンズは、レイズからフリーエージェント(FA)となっていたマイク・ズニーノと1年600万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ショーン・マーフィーの獲得を狙っていたとみられるガーディアンズだが、マーフィーは三角トレードでアスレチックスからブレーブスへ移籍することが決定。捕手市場が大きく動き始めるなかで、強打好守のズニーノを1年契約で確保することに成功した。

     現在31歳のズニーノは、2012年ドラフト全体3位指名でマリナーズに入団するなど、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負った選手だった。2013年には早くもメジャーデビューを果たし、2014年には打率1割台ながら22本塁打を記録。その後も低打率ながら長打力を発揮して2017年に25本塁打、OPS.840をマークし、2018年にも20本塁打を放った。2018年オフのトレードでレイズへ移籍し、2021年には自己最多の33本塁打を放ってオールスター・ゲーム初選出。ただし、今季は左肩の手術を受け、36試合で打率.148、5本塁打、16打点、OPS.499という自己ワースト級の成績に終わった。

     長打力だけが魅力の選手というわけではなく、2021年にはフレーミングの指標やポップタイム(捕球してから送球するまでに要する時間)など、守備面の各部門でもメジャー上位の数字を記録。マリナーズ時代の2018年にキャリアハイの守備防御点11を記録し、メジャー10年間で守備防御点がマイナスになったのは2度だけと安定した守備力を発揮している。健康面の問題さえなければ、ガーディアンズにとって大きな戦力となることは間違いない。

     ガーディアンズには次代の正捕手候補として現在22歳のボー・ネイラーというプロスペクトがおり、ズニーノはネイラーのメジャー定着までの「つなぎ役」を担うとみられる。マーフィーはFAまでの保有期間が3年残っていたが、1年契約のズニーノであれば、ネイラーのメジャー定着をブロックすることはない。その点において、ズニーノはガーディアンズのチーム事情にフィットする存在と言えるだろう。

  • ジャイアンツがさらなる先発補強 ストリップリングと2年契約合意

    2022.12.14 10:25 Wednesday

     左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルで合意したことが報じられ、先発投手の補強を終えたとみられていたジャイアンツだが、さらなる先発補強に動いた。日本時間12月14日、ジャイアンツはブルージェイズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ロス・ストリップリングと2年契約を結んだことを発表。契約条件は2年2500万ドルで、内訳は契約ボーナス500万ドル、2023年の年俸750万ドル、2024年の年俸1250万ドルとなっている。これでカルロス・ロドンと再契約する可能性は完全に消滅したと思われる。

     現在33歳のストリップリングは、今季ブルージェイズで32試合(うち24先発)に登板して自己最多の134回1/3を投げ、10勝4敗1セーブ、防御率3.01、111奪三振の好成績をマーク。開幕当初はスイングマン(先発とリリーフを兼任する立場)という扱いだったが、柳賢振(リュ・ヒョンジン)の故障もあって6月以降はローテーションに定着し、最終的には自身初の2ケタ勝利を達成した。ホセ・ベリオスと菊池雄星が不振に陥るなど、苦しい状況が続いた今季のブルージェイズ先発陣において、救世主のような働きを見せたシーズンだった。

     ジャイアンツはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、マナイア、ストリップリング、ジェイコブ・ジュニスと7人の先発候補を抱えたことになる。ジュニスはスイングマンを担当すると思われるが、健康面に不安を残すディスクラファーニが問題なく開幕を迎えた場合、6人の先発候補をどのように起用するか注目される。

     なお、ストリップリングは2016年のメジャーデビューから2020年途中にブルージェイズへトレードされるまで、ドジャースで先発とリリーフを兼任する「便利屋」として使われていた投手であり、2年半ぶりにナ・リーグ西部地区に復帰することになる。2018年には33試合(うち21先発)で8勝6敗、3ホールド、防御率3.02を記録し、オールスター・ゲームにも選出されている。

  • ツインズが正捕手を確保 好守のバスケスを3年3000万ドルで獲得へ

    2022.12.13 11:35 Tuesday

     ウィルソン・コントレラスがカージナルスと契約し、ショーン・マーフィーのブレーブスへのトレードが決まったことで捕手市場の「移籍ドミノ」が動き始めた。メジャーリーグ公式サイトでツインズを担当するパク・ドゥヒョン記者によると、ツインズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたクリスチャン・バスケスと3年3000万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。ワールドシリーズ第4戦で継投ノーヒッターを演出するなど、今季アストロズの世界一に貢献した好捕手が市場から消えた。

     現在32歳のバスケスは、ヤディアー・モリーナら名捕手の産地として知られるプエルトリコ出身。2018年に自身初のワールドシリーズ制覇を経験するなど、レッドソックスの正捕手として活躍してきたが、今季はシーズン途中でアストロズへトレードされ、2球団合計で119試合に出場して打率.274、9本塁打、52打点、OPS.714をマークした。

     メジャー8年間で守備防御点がマイナスになったシーズンは1度しかなく、今季はキャリア2番目となる守備防御点11を記録。フレーミング技術への評価も高く、通算盗塁阻止率34.0%と強肩も光る。ただし、決して専守防衛型の捕手ではなく、レッドソックス時代の2019年には打率.276、23本塁打、72打点、OPS.797をマーク。非常に総合力が高く、地味ながらもメジャー屈指の実力を持った好捕手である。

     今季のツインズは、ゲーリー・サンチェスがチーム最多の80試合で先発マスクを被り、ライアン・ジェファーズが56試合、サンディ・レオンが22試合、ケイレブ・ハミルトンが3試合、ホセ・ゴドイが1試合と、合計5人の捕手をスタメンで起用した。このうち、来季もチームに残るのはジェファーズだけ。そのジェファーズもメジャー昇格後は伸び悩みが続いており、バスケスの加入は大きな戦力アップとなる。来季は正捕手バスケス、2番手捕手ジェファーズという布陣で戦うことになりそうだ。

  • ブルージェイズが先発補強 右腕バシットを3年6300万ドルで獲得へ

    2022.12.13 10:48 Tuesday

     先発投手の補強が急務となっていたブルージェイズが3年連続2ケタ勝利(短縮シーズンの2020年を除く)をマークしている右腕の獲得に成功したようだ。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ブルージェイズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕クリス・バシットと3年6300万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。アレック・マノア、ケビン・ゴーズマンに次ぐ先発3~4番手の座をホセ・ベリオスとともに担うことになりそうだ。

     現在33歳のバシットは、メジャー最初の7シーズンをアスレチックスで過ごし、メッツへ移籍した今季は30試合に先発して181回2/3を投げ、15勝9敗、防御率3.42、167奪三振の好成績をマーク。直近の3度のフルシーズンではいずれも2ケタ勝利&防御率3点台を記録し、短縮シーズンとなった2020年にも11先発で5勝2敗、防御率2.29の活躍を見せるなど、安定したパフォーマンスを続けている。先発3~4番手としては十分すぎるクオリティの投手と言えるだろう。

     3年6300万ドルの契約は、年平均2100万ドルになるが、ブルージェイズがFA選手と年平均2000万ドル以上の複数年契約を結ぶのは、これで4年連続。2019年オフに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年オフにジョージ・スプリンガー、2021年オフにゴーズマン、そして2022年オフにバシットと、毎年のように大型補強を敢行している。

     マノアとゴーズマンが形成する先発二本柱は球界でも屈指のクオリティを誇り、バシットとともに先発3~4番手を担うベリオスも、今季こそ不調だったとはいえ、本来は先発2番手クラスの実力を持つ好投手。バシットの加入により、先発4番手までは非常に強力な布陣となった。トミー・ジョン手術を受けた柳は少なくとも来季前半戦を欠場する見込みであり、現時点で先発5番手という扱いの菊池雄星には加入2年目の奮起が求められる。

  • ブレーブスがマーフィー獲得 9選手が動く大型三角トレードが成立

    2022.12.13 10:25 Tuesday

     日本時間12月13日、ブレーブス、アスレチックス、ブリュワーズによる大型三角トレードが成立し、ブレーブスはアスレチックスの若き正捕手、ショーン・マーフィーを獲得することに成功した。その対価として、ブレーブスはアスレチックスへ4選手、ブリュワーズで2選手を放出。アスレチックスはブレーブスからの4選手のほか、ブリュワーズからエステウリー・ルイーズを獲得し、ブリュワーズはブレーブスからの2選手に加えてアスレチックスからジョエル・パヤンプスを獲得した。

     地区5連覇を達成した今季のブレーブスは、トラビス・ダーノーが107試合で18本塁打、ウィリアム・コントレラスが97試合で20本塁打を記録。しかし、同地区のメッツやフィリーズが大型補強を続けるなか、アスレチックスで2021年にゴールドグラブ賞を受賞し、今季は打率.250、18本塁打、66打点、OPS.759をマークしたマーフィーを獲得し、今後3年間の正捕手を確定させた。2番手捕手という扱いになるダーノーは指名打者としての出場が増えるとみられる。

     アスレチックスはブレーブスからベテラン捕手のマニー・ピーニャに加え、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のカイル・ミュラー、6位のフレディ・ターノック、18位のロイバー・サリナスを獲得。さらに、ブリュワーズの球団8位のプロスペクトだったルイーズも手に入れた。ピーニャは今季デビューしたばかりのシェイ・ランゲリアーズをサポートする2番手捕手となり、今季マイナー2階級で打率.332、16本塁打、65打点、85盗塁、OPS.973の好成績を残したルイーズは正中堅手候補として期待される。

     ブリュワーズが放出したのはルイーズだけだが、その対価としてブレーブスからコントレラスとジャスティン・イエーガー、アスレチックスからパヤンプスを獲得した。コントレラスはFAとなったオマー・ナルバエスに代わる正捕手となり、兄ウィルソン・コントレラス(カージナルス)と同地区でプレーすることに。今季2球団合計で41試合に登板して防御率3.23を記録したパヤンプスはブルペンの一角を担うことになりそうだ。

  • ジャイアンツがマナイアと2年契約で合意 ロドン争奪戦から撤退か

    2022.12.13 00:00 Tuesday

     日本時間12月12日、ジャイアンツがパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ショーン・マナイアと2年2500万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が第一報を伝えた。ヘイマン記者はオプトアウトの権利が盛り込まれていることも伝えており、マナイアは2023年シーズン終了後に再びFAになることを選択できるとみられる。マナイア獲得により、ジャイアンツはカルロス・ロドン争奪戦から撤退することが濃厚となった。

     現在30歳のマナイアは、メジャー最初の6シーズンをアスレチックスで過ごし、今季はパドレスで30試合(うち28先発)に登板して158イニングを投げ、8勝9敗、防御率4.96、156奪三振を記録。FAを控えた大事なシーズンだったが、6月末の時点では防御率3点台をキープしていたものの、7月以降は防御率6.16と打ち込まれ、ポストシーズンではわずか1試合の登板で1回1/3を4安打5失点に終わった。アスレチックス時代には2ケタ勝利を3度マークした実績があり、来季復調すれば、オプトアウトの権利を行使してFAとなり、より好条件の契約を狙うことになるだろう。

     マナイアはパドレスでプレーした今季を挟み、2年ぶりにベイエリアを本拠地とする球団に戻ることになる。ジャイアンツの先発ローテーションはエース格のローガン・ウェブを筆頭に、アレックス・カッブ、マナイア、アレックス・ウッド、アンソニー・ディスクラファーニで5枠が確定。今季17試合に先発したジェイコブ・ジュニスがロングリリーフに回ることになり、先発投手の補強は完了したとみられる。

     当初は自軍からFAとなったロドンとの再契約を目指していたジャイアンツだが、FAの投手との長期契約を嫌う傾向のあるチームであり、7年契約を希望していると言われるロドンを深追いすることはしなかった。外野手補強はアーロン・ジャッジを狙っていたが、獲得したのはミッチ・ハニガー。先発投手の補強もロドンからマナイアへグレードダウンしてしまったが、まだ十分に補強資金は残されている。今後は噂されているカルロス・コレア獲得に向けて本腰を入れる可能性もあり、動向が注目される。

  • カージナルスがロドン争奪戦に参戦か 1年後に先発4人がFA予定

    2022.12.12 01:27 Monday

     千賀滉大がメッツと合意してFA市場から姿を消し、「最後の大物先発投手」となったのがジャイアンツからFAのカルロス・ロドンだ。今季178イニングを投げて14勝8敗、防御率2.88、237奪三振というキャリアハイの成績を残した30歳の左腕には、ヤンキースや再契約を目指すジャイアンツなどが興味を示していることが報じられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、カージナルスも争奪戦に加わっているという。これには1年後のオフに4人の先発投手が一気にFAになるというチーム事情が関係している。

     カージナルスは、現時点では来季の先発ローテーションがアダム・ウェインライト、マイルズ・マイコラス、ジョーダン・モンゴメリー、ジャック・フラハティ、スティーブン・マッツという顔ぶれ。6番手以降にはダコタ・ハドソンや有望株マシュー・リベラトーアらが控え、絶対的なエースと呼べるような存在こそいないものの、質・量ともまずまずの陣容となっている。

     しかし、ウェインライトは来季が現役ラストイヤーになることを明言しており、マイコラス、モンゴメリー、フラハティの3人も来季終了後にFAとなる。現時点で先発1~4番手を担うと予想されている4人の投手が1年後に一気にチームを去る可能性があるのだ。若手育成に定評のあるカージナルスとはいえ、先発ローテーションの4枠が同時に空くのは大きな痛手。こうしたチーム事情を考えると、2024年以降も計算できる先発投手を確保するために、ロドンの争奪戦に加わっているのは当然の動きと言えるだろう。

     今季リーグ4位の防御率3.79を記録したカージナルス投手陣だが、1177奪三振はリーグ最少であり、メジャー全体でも最も少なかった。絶対的な司令塔として君臨していた名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、「三振奪取能力に欠ける投手陣を捕手の好リードと野手陣の好守で支える」という戦法が来季以降も通用する保証はない。三振奪取能力が高いという点でも、ロドンはカージナルスにとって魅力的な存在であると思われる。

     ただし、ロドンは7年契約を欲しているとの報道もあり、豊富な資金力を誇るヤンキースやジャイアンツとのマネーゲームが予想される。そうした状況のなかで、カージナルスはロドン争奪戦を制することができるだろうか。

  • 千賀滉大がメッツと5年7500万ドルで合意 超強力先発ローテが完成

    2022.12.12 00:55 Monday

     日本時間12月12日、海外FA権を行使していた千賀滉大がメッツとの契約合意に至ったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、契約条件は5年7500万ドルで、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれているほか、5年契約の3年目が終了する2025年オフにオプトアウトできる権利も与えられているという。ジェイコブ・デグロムら3人の先発投手がFAとなったメッツだが、ジャスティン・バーランダー、ホセ・キンタナに続いて千賀も獲得し、超強力ローテーションを形成することに成功した。

     大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーの資金力を最大限に活用し、今オフもエドウィン・ディアスと5年1億200万ドル、ブランドン・ニモと8年1億6200万ドルで再契約し、ジャスティン・バーランダーを2年8666万ドル+オプション1年、ホセ・キンタナを2年2600万ドル、デービッド・ロバートソンを1年1000万ドルで獲得するなど、移籍市場に積極的に資金を投じているメッツ。さらなる補強として千賀の獲得に成功し、バーランダー、マックス・シャーザー、キンタナ、カルロス・カラスコ、千賀という極めて強力な先発ローテーションが完成した。

     千賀を獲得する前の時点で、すでに来季の年俸総額がメジャー史上初の3億ドルを突破していたメッツだが、千賀を加え、来季の推定年俸総額は約3億3500万ドルに到達。ぜいたく税のルールに基づく計算では、年俸総額は約3億5000万ドルとなっている。「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、このままいけばメッツは7000万ドル以上のぜいたく税を支払うことになり、これはパイレーツ、オリオールズ、アスレチックスなど他球団の年俸総額を上回る金額だ。

     とはいえ、ディアス、ニモと再契約し、デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーの代わりにバーランダー、キンタナ、千賀を獲得したのは、今オフFAとなった選手の穴を埋め、今季101勝を挙げたチームの戦力をキープしたに過ぎない。同地区には5連覇中のブレーブス、メッツ同様に積極補強を見せるフィリーズもおり、「3億ドル以上の年俸総額でも地区3位になる可能性がある」と指摘する声もある。多額の資金を愛するメッツに投入しているコーエン・オーナーは、1986年以来となる悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げることができるのか、大きな注目が集まりそうだ。

  • 球界屈指の名手・キアマイアー ブルージェイズと契約合意との報道

    2022.12.12 00:35 Monday

     日本時間12月11日、ブルージェイズがレイズからフリーエージェント(FA)となっていた名手ケビン・キアマイアーと契約合意に至ったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者など、複数の米メディアが伝えた。キアマイアーはレイズから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄され、FAとなっていたが、ブルージェイズと合意した契約条件は現時点では不明。長年、敵として戦ってきた同地区のライバル球団でセンターのレギュラーを務めることになりそうだ。

     現在32歳のキアマイアーは、今季レイズで63試合に出場して打率.228、7本塁打、22打点、6盗塁、OPS.650を記録。10年間のメジャー生活をレイズ一筋で過ごし、ゴールドグラブ賞を3度受賞しているように、球界屈指の守備力を誇る名手だが、故障が非常に多く、規定打席をクリアできたのは2015年の1度だけである。それ以降の7シーズンでは、2019年の480打席が最多。400打席を超えたのも2016年(414打席)、2017年(421打席)、2019年の3度しかない。

     データサイト「ファングラフス」によると、キアマイアーは中堅手として通算DRS(守備防御点)134を記録。これはアンドレルトン・シモンズ(遊撃で201)、エイドリアン・ベルトレイ(三塁で200)、ヤディアー・モリーナ(捕手で184)、ノーラン・アレナド(三塁で155)、ジェイソン・ヘイワード(右翼で146)、アルバート・プホルス(一塁で138)に次ぐメジャー歴代7位の数字であり、しかも上位6選手がいずれも10000イニング以上出場しているのに対し、キアマイアーは7000イニング未満でこれだけの数字を積み重ねている。

     守備固めとして起用するには惜しい存在であり、少なくとも対右腕時にはセンターのレギュラーとして起用されるだろう。「ロースター・リソース」はサンティアゴ・エスピナルとキアマイアーがプラトーンを組み、対右腕時に二塁ウィット・メリフィールド、中堅キアマイアー、対左腕時に二塁エスピナル、中堅メリフィールドという布陣になることを予想している。

  • 調停前ボーナスが確定 最高はWソックス・シースの245万7246ドル

    2022.12.10 11:29 Saturday

     今年3月に合意した新しい労使協定において、年俸調停権取得前の若手選手に対し、成績やアウォード投票結果に応じてボーナスを支給する新制度が導入された。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、100選手にボーナスが支給され、そのうち11選手は100万ドル以上をゲット。メジャー最低保証年俸が70万ドルであることを考えると、若手選手にとって非常に大きな収入だ。最高額はディラン・シース(ホワイトソックス)の245万7426ドルだった。

     この新制度は、ボーナス用のプール金5000万ドルを選手の成績やアウォード投票結果に応じて配分・支給するというものである。「成績」の部分については、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の合意のもとで算出された独自の総合指標「WAR」が用いられる。成績上位の選手に対して3875万ドル、アウォード投票上位の選手に対して1125万ドル、合計5000万ドルが支給された。

     100万ドル以上のボーナスを得た11選手は以下の通り。

    ディラン・シース(ホワイトソックス)245万7426ドル
    ヨーダン・アルバレス(アストロズ)238万1143ドル
    アレック・マノア(ブルージェイズ)219万1023ドル
    ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)167万875ドル
    フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)155万850ドル
    マイケル・ハリス2世(ブレーブス)136万1435ドル
    エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)135万4962ドル
    アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)130万8805ドル
    アドリー・ラッチマン(オリオールズ)117万7555ドル
    カイル・タッカー(アストロズ)114万6555ドル
    スペンサー・ストライダー(ブレーブス)107万7294ドル

     このほか、ウィル・スミス(ドジャース)とライアン・ヘルズリー(カージナルス)の2人も100万ドルにわずかに届かない程度のボーナスを得た。また、ショーン・マーフィー(アスレチックス)とトミー・エドマン(カージナルス)の2人は70万ドル以上のボーナスを獲得した。

     50万ドル以上のボーナスを得た選手はほかに11人おり、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)、ボー・ビシェット(ブルージェイズ)、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)、ネスター・コルテス(ヤンキース)、ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、シェーン・マクラナハン(レイズ)、カル・ローリー(マリナーズ)、ドールトン・バーショ(ダイヤモンドバックス)、ニコ・ホーナー(カブス)、トリストン・マッケンジー(ガーディアンズ)、トニー・ゴンソリン(ドジャース)という顔ぶれ。なお、ボーナスを獲得した選手には日本時間12月24日までに各球団から支払いが行われ、そのあとコミッショナー事務局から各球団への払い戻しが行われることになっている。

  • ジャッジ再契約の舞台裏 すべては記者の速報ツイートから始まった

    2022.12.10 10:45 Saturday

     9年3億6000万ドルの超大型契約で残留することが決まったアーロン・ジャッジだが、ヤンキースはもともとジャッジに8年契約をオファーしていた。9年契約のオファーが提示されたのは、現地の記者によって「ジャイアンツ移籍濃厚」との速報がツイートされたあとだったという。その時点でまだジャイアンツとの合意には至っていなかったが、このフライングツイートがなければ、ジャッジはジャイアンツへ移籍していた可能性がある。メジャーリーグ公式サイトでヤンキースを担当するブライアン・ホーク記者が再契約の舞台裏を伝えている。

     ジャッジがジャイアンツへ移籍するかもしれない。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMのところにマンチェスター・グランド・ハイアットのスイートルームにいた球団関係者から連絡が入った。キャッシュマンはまず、その情報が信頼できるソースからのものであるかどうかを確認。「ジャイアンツ移籍濃厚」とツイートした記者は、ジャッジのファーストネームを「アーソン」と書き間違えていたものの、ツイッターの認証マークがついた有名記者であり、「アーソン」という書き間違えを除けば、その情報は正当なものであるように思われた。

     キャッシュマンは次に、ジャッジの代理人を務めるページ・オドルに連絡を取り、「まだ(ジャイアンツとの)合意には至っていない」との情報を得た。しかし、「ジャイアンツが9年契約をオファーした」との情報が流れており、キャッシュマンはヤンキースに残された時間が少ないことを感じ取っていた。

     ジャッジがパドレスとの交渉のためにサンディエゴに到着したとき、ヤンキースからのオファーはまだ8年契約だった。パドレスはなんと10年4億ドルの超大型契約をオファー。ジャイアンツファンとして育ち、リッチ・オリーリアやバリー・ボンズに憧れていたジャッジは、代理人のオドルとともに、パドレスからのオファーに驚いたという。

     ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーはイタリアで休暇中だったが、キャッシュマンからの連絡を受け、休暇を中断。「ジャッジ争奪戦」の動向を注視していた。ヤンキースはジャイアンツが9年契約をオファーしていることは把握していたが、パドレスが10年契約をオファーしていることは知らなかったとみられる。

    「最後の一押しが必要」と考えたキャッシュマンからの連絡を受けたスタインブレナーは、ジャッジに直接連絡を取り、「ヤンキースの一員でいたいのか?」と単刀直入に質問。ジャッジはイエスと答えたが、9年契約を要求した。ヤンキース一筋でキャリアを終えたい。ジャッジの望みを改めて認識したスタインブレナーは9年契約にゴーサインを出した。これですべてが決着したというわけだ。

     ジャイアンツとの合意に至る前に「ジャイアンツ移籍濃厚」の情報が世に出なければ、ヤンキースが9年契約をジャッジにオファーすることはなかったかもしれない。ヤンキース8年契約、ジャイアンツ9年契約、パドレス10年契約という競争のなかで、ジャッジはジャイアンツやパドレスへの移籍を選択していたかもしれない。結果的には誤報となった「ジャイアンツ移籍濃厚」の速報ツイートだが、ヤンキースはこのツイートに救われていたのだ。

  • メッツがニモと8年1億6200万ドルで再契約へ ロバートソンも獲得

    2022.12.9 11:19 Friday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツは自軍からフリーエージェント(FA)となっていたブランドン・ニモと8年1億6200万ドルで再契約することで合意に至ったようだ。また、フィリーズからFAとなっていたベテラン救援右腕、デービッド・ロバートソンと1年1000万ドルで合意したことも報じられている。なお、この2選手を加えたことにより、メッツの来季の年俸総額は史上初となる3億ドルを超えることが確実となった。

     現在29歳のニモはメジャー7年目の今季、151試合に出場して打率.274、16本塁打、64打点、3盗塁、出塁率.367、OPS.800を記録。過去に出塁率4割超えを3度マークするなど、通算出塁率.385という出塁能力の高さを評価され、打率3割やシーズン20本塁打の経験が1度もないにもかかわらず、8年1億6200万ドルという大型契約を得ることになった。今オフの移籍市場に有力な中堅手が少なく、メッツはニモとの再契約に失敗した場合、スターリング・マルテを中堅に移すことも検討していたようだが、来季も中堅ニモ、右翼マルテの布陣で戦うことになりそうだ。

     現在37歳のロバートソンは、今季カブスとフィリーズで合計58試合に登板して63回2/3を投げ、4勝3敗20セーブ、3ホールド、防御率2.40、81奪三振をマーク。かつてはヤンキースとホワイトソックスでセットアッパーやクローザーとして活躍した選手だが、故障を乗り越えて見事に復活を遂げた。新天地メッツでは絶対的守護神エドウィン・ディアスへつなぐセットアッパーの役割を担うとみられる。

     今オフのメッツはサイ・ヤング賞2度のエース、ジェイコブ・デグロムとの再契約に失敗したものの、ジャスティン・バーランダーやホセ・キンタナを獲得。ここにニモとロバートソンも加わり、Roster Resourceによると、来季の推定年俸総額は3億2200万ドルに達している。もちろん、これはメジャー史上最高額だ。

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