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  • 明日は初のドラフト・ロッタリー 全体1~6位の権利を抽選で決定

    2022.12.6 13:50 Tuesday

     新しい労使協定で導入が決まった「ドラフト・ロッタリー」がいよいよ明日、日本時間12月7日に開催される。これは全体1~6位のドラフト指名権を獲得するチームを抽選で決めるというものだ。これまでメジャーリーグではドラフト前年の勝率が低い順に指名権が与えられていたため、主力放出などによってチームを解体し、勝率を下げることにメリットがあった。そうした動きに歯止めをかけるべく、今年から新しく導入されたシステムである。日本時間12月7日午前10時30分からMLBネットワークで生中継される。

    「ドラフト・ロッタリー」には今年のポストシーズンに出場できなかった18チームが参加する。全体1~6位のドラフト指名権がロッタリーの対象となり、惜しくもポストシーズン進出を逃したオリオールズ(83勝79敗)やブリュワーズ(86勝76敗)にも全体1位指名権を獲得するチャンスが与えられる。

     18チームの全体1位指名権獲得の確率は以下の通り。今季の勝率が低い順に確率が高くなっているが、勝率ワースト1位を狙うインセンティブを削減するために、勝率ワースト1~3位は同じ確率となっている。

    1 ナショナルズ 16.5%
    2 アスレチックス 16.5%
    3 パイレーツ 16.5%
    4 レッズ 13.2%
    5 ロイヤルズ 10.0%
    6 タイガース 7.5%
    7 レンジャーズ 5.5%
    8 ロッキーズ 3.9%
    9 マーリンズ 2.7%
    10 エンゼルス 1.8%
    11 ダイヤモンドバックス 1.4%
    12 カブス 1.1%
    13 ツインズ 0.9%
    14 レッドソックス 0.8%
    15 ホワイトソックス 0.6%
    16 ジャイアンツ 0.5%
    17 オリオールズ 0.4%
    18 ブリュワーズ 0.2%

     また、勝率が低ければ毎年必ずロッタリーに参加できるわけではなく、市場規模の大きいチーム(=収益分配金を受け取っていないチーム)は2年連続で全体1~6位の指名権を獲得することはできない。市場規模の小さいチーム(=収益分配金を受け取っているチーム)は2年連続まで許されるが、3年連続で全体1~6位の指名権を獲得することはできない。これに該当した場合、得られる指名権は最高でも全体11位となる。

     ロッタリーの対象ではない全体7位以降の指名権は従来同様、勝率の低い順に割り振られる。たとえば、ブリュワーズが全体1~6位の指名権を得られなかった場合、自動的に全体18位となる。また、2巡目以降はロッタリーの結果に関係なく、勝率の低い順に指名することになる。さらに、ポストシーズン進出チームは、ポストシーズンの敗退ラウンドが早かったほうから指名することになっている(これも新ルール)。よって、ワールドシリーズ制覇のアストロズが最後、その1つ前がリーグ優勝のフィリーズということになる。

     ロッタリーの導入がどのような効果をもたらすかは未知数だが、ウィンター・ミーティングの名物イベントの1つとなっていく可能性もありそうだ。

  • 「オールMLB」発表 大谷は投手で1stチーム、打者で2ndチーム入り

    2022.12.6 11:00 Tuesday

     日本時間12月6日、2022年シーズンの「オールMLB」が発表され、大谷翔平(エンゼルス)は先発投手として1stチーム、指名打者として2ndチームに選ばれた。昨季は指名打者として1stチーム、先発投手として2ndチームに選ばれており、投打2部門での選出は2年連続。2019年から表彰が始まった「オールMLB」で投打2部門での選出を経験しているのは、もちろん大谷だけである。1stチーム、2ndチームとも先発投手5名、救援投手2名、外野手3名、その他のポジションは各1名が選出される。

     2022年シーズンの「オールMLB」の顔ぶれは以下の通り。

    ◆1stチーム
    先発投手:サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)
    先発投手:大谷翔平(エンゼルス)
    先発投手:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
    先発投手:フランバー・バルデス(アストロズ)
    先発投手:アレック・マノア(ブルージェイズ)
    救援投手:エドウィン・ディアス(メッツ)
    救援投手:エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)
    捕手:J・T・リアルミュート(フィリーズ)
    一塁手:ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    二塁手:ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
    三塁手:マニー・マチャド(パドレス)
    遊撃手:トレイ・ターナー(ドジャース)
    外野手:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
    外野手:ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    外野手:マイク・トラウト(エンゼルス)
    指名打者:ヨーダン・アルバレス(アストロズ)

    ◆2ndチーム
    先発投手:フリオ・ウリアス(ドジャース)
    先発投手:ディラン・シース(ホワイトソックス)
    先発投手:マックス・フリード(ブレーブス)
    先発投手:アーロン・ノラ(フィリーズ)
    先発投手:マックス・シャーザー(メッツ)
    救援投手:ライアン・ヘルズリー(カージナルス)
    救援投手:ライアン・プレスリー(アストロズ)
    捕手:ウィル・スミス(ドジャース)
    一塁手:フレディ・フリーマン(ドジャース)
    二塁手:アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)
    三塁手:ノーラン・アレナド(カージナルス)
    遊撃手:フランシスコ・リンドーア(メッツ)
    外野手:フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)
    外野手:カイル・シュワーバー(フィリーズ)
    外野手:カイル・タッカー(アストロズ)
    指名打者:大谷翔平(エンゼルス)

  • エンゼルスがブルペン補強 右腕エステベスと2年1350万ドルで合意

    2022.12.6 10:42 Tuesday

     エンゼルスが課題の1つであったブルペンの補強を実現させた。日本時間12月6日、エンゼルスはロッキーズからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕カルロス・エステベスと2年契約を結んだことを発表。総額は1350万ドルと報じられており、2023年と2024年の年俸はそれぞれ675万ドルとなる。今夏ライセル・イグレシアスをトレードで放出したあと、クローザーを固定できなかったエンゼルスだが、エステベスは2016年と2021年にそれぞれ11セーブを挙げた実績があり、新天地でクローザーを任される可能性もありそうだ。

     現在29歳のエステベスは「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズで6年間プレー。今季は62試合に登板して57イニングを投げ、4勝4敗2セーブ、13ホールド、防御率3.47、54奪三振という自己ベストの成績をマークした。メジャー通算では321試合に登板し、18勝21敗25セーブ、63ホールド、防御率4.59、奪三振率9.30、与四球率3.52という成績を残している。

     ピッチングは平均97.5マイルのフォーシームが全体の7割以上を占め、そこにスライダーとチェンジアップをほぼ同じ割合で交えていくスタイル。今後エンゼルスがクローザーの獲得に動く可能性もあるが、現時点ではエンゼルスの来季のクローザーの最有力候補と言えるだろう。

     エステベスが加入したエンゼルスのブルペンは、アーロン・ループ、ライアン・テペラ、ジミー・ハーゲット、ホセ・キハダらが中心で、ほかにはアンドリュー・ワンツ、ザック・ワイス、ロングリリーフ担当のハイメ・バリアが控えている。先発6番手争いに敗れた投手もブルペンに加わることになるだろう。だが、ポストシーズン進出を目指すうえでまだ十分な戦力とは言えず、残りの補強資金との兼ね合いにはなるものの、今後の移籍市場でペリー・ミナシアンGMがどのような補強を見せるか注目される。

  • フィリーズが大物遊撃手獲得に成功 ターナーと11年3億ドルで合意

    2022.12.6 10:23 Tuesday

     今オフの最優先課題として「大物遊撃手の獲得」を掲げていたフィリーズがその補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、フィリーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていたトレイ・ターナーと11年3億ドルの大型契約を結ぶことで合意に至ったという。ブライス・ハーパー、J・T・リアルミュート、カイル・シュワーバーといったスター軍団で今季13年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたフィリーズの打線は、球界屈指のスピードスターの加入によって、さらに強化された。

     現在29歳のターナーは、今季ドジャースで160試合に出場して打率.298、21本塁打、100打点、27盗塁、101得点、OPS.809の好成績をマーク。ナショナルズでレギュラーに定着した2018年以降、データサイト「ファングラフス」が算出する総合指標WARで24.9を記録しているが、これはムーキー・ベッツ(ドジャース)、マイク・トラウト(エンゼルス)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)、フランシスコ・リンドーア(メッツ)、アレックス・ブレグマン(アストロズ)に次ぐメジャー7位の数字である。

     2016年以降に2000打席以上の遊撃手のなかで、長打率.489はトレバー・ストーリー(レッドソックス)の.513、コリー・シーガー(レンジャーズ)の.492に次ぐ3位。2018~22年の5シーズンで90本塁打&140盗塁をクリアした選手は、メジャー全体でただ1人となっている。今回の11年契約には全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれており、フィリーズから2005年のジミー・ロリンズ以来となるオールスター遊撃手が誕生する可能性は高そうだ(ターナーは2021年から2年連続で選出)。

     ターナーの移籍先が決まったことにより、カルロス・コレア、ザンダー・ボガーツ、ダンズビー・スワンソンらが名を連ねるFAの遊撃手市場が本格的に動き出すとみられる。なお、メジャーリーグ公式サイトでフィリーズを担当するトッド・ゾレッキー記者は、来季ハーパーが戦列復帰したあとのスタメンを以下のように予想している。

    (左)カイル・シュワーバー
    (遊)トレイ・ターナー
    (指)ブライス・ハーパー
    (捕)J・T・リアルミュート
    (一)リース・ホスキンス
    (右)ニック・カステヤノス
    (三)アレック・ボーム
    (二)ブライソン・ストット
    (中)ブランドン・マーシュ

  • ドジャースがカーショウとの再契約を正式に発表! 1年2000万ドル

    2022.12.6 03:27 Tuesday

     日本時間12月6日、ドジャースは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕クレイトン・カーショウと1年2000万ドルで再契約したことを正式に発表した。2000万ドルには契約ボーナスの500万ドルが含まれており、2023年シーズンの年俸は1500万ドルとなる。サイ・ヤング賞3度、通算197勝、防御率2.48、2807奪三振などの実績を誇り、将来的なアメリカ野球殿堂入りを確実視されている名左腕は、メジャー16年目となる来季もドジャー・ブルーのユニフォームに身を包んでプレーすることになった。

     現在34歳のカーショウは、今季22試合に先発して126回1/3を投げ、12勝3敗、防御率2.28、137奪三振をマーク。地元開催のオールスター・ゲームでは先発投手を務めた。3年連続で規定投球回到達を逃し、直近7シーズンで2度しか規定投球回をクリアしていないなど、シーズンを通した活躍を期待するのは難しくなっているが、健康であればエース級の働きを十分に期待できる。来季は通算200勝のマイルストーン到達が確実であり、遅くともあと2シーズンで通算3000奪三振にも届くだろう。

     カーショウと再契約したことにより、ドジャースの先発ローテーションはフリオ・ウリアス、カーショウ、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンで4枠が確定。ウォーカー・ビューラーをトミー・ジョン手術で欠き、今季15勝を挙げたタイラー・アンダーソンがFAとなってエンゼルスに流出したため、残り1枠は補強が必要だ。獲得を狙っていたジャスティン・バーランダーはメッツとの契約合意が報じられており、ターゲットを変更して補強を目指すことになる。

     なお、チーム内にはライアン・ペピオ、マイケル・グローブ、ギャビン・ストーン、ボビー・ミラーといった若手投手も控えているが、彼らはマイナーでプレーしながら故障者の発生に備えてスタンバイすることになるだろう。

  • バーランダーがメッツと契約合意 2年8600万ドル+オプション1年

    2022.12.6 03:05 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジャスティン・バーランダーと2年8600万ドル+オプション1年で契約合意に至ったようだ。自軍からFAとなったジェイコブ・デグロムの引き留めに失敗したメッツにとって、デグロムに代わるエースを確保する大きな補強となった。なお、2025年の契約はベスティング・オプションで、2024年に140イニング以上を投げると年俸3500万ドルが保証されるという。

     現在39歳のバーランダーは、3年契約を希望しているとの報道も出ていたが、最終的には高額な2年契約+オプション1年という形に落ち着いた。トミー・ジョン手術から復活した今季は28試合に先発して175イニングを投げ、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振の好成績をマーク。最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得して満票で自身3度目のサイ・ヤング賞に輝き、大エース健在を強烈に印象付けた。アストロズと1年2500万ドル分の契約が残っていたが、これを破棄してFAに。今季の活躍が評価され、2年8600万ドル+オプション1年という大型契約を手にすることになった。

     2006年新人王、2011年MVP&サイ・ヤング賞、2019年と2022年にもサイ・ヤング賞、オールスター・ゲーム選出9度など、実績は球界屈指。通算3度のノーヒッターを達成している投手はメジャー史上6人だけであり、通算244勝&3198奪三振という実績を考えても、将来のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実だ。

     今季は2017年に続いて自身2度目のワールドシリーズ制覇を経験しただけでなく、ワールドシリーズ通算9度目の登板で念願の初勝利もゲット。自身3球団目となるメッツでは、通算250勝や4度目のサイ・ヤング賞といった個人記録はもちろんのこと、タイガース時代の同僚であるマックス・シャーザーとともに先発ローテーションを牽引し、チームを1986年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が期待される。

  • ドジャースがJ・D・マルティネスに興味 補強ポイントに合致せず

    2022.12.5 12:50 Monday

     スポーツ・イラストレイテッドのパット・ラガーゾ記者によると、ドジャースはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっている強打者J・D・マルティネスに興味を示しているようだ。ラガーゾ記者は、現在ドジャースで打撃コーチを務めているロバート・バンスコヨックが過去にマルティネスの指導を行っていたことに言及。ただし、メジャーリーグ公式サイトは「右打ちのDHはドジャースの補強ポイントではない」とドジャースのマルティネス獲得が実現する可能性を疑問視している。

     現在35歳のマルティネスは、今季レッドソックスで139試合に出場して打率.274、16本塁打、62打点、OPS.789を記録。5月に打率.406、4本塁打、OPS1.071と爆発し、前半戦は打率3割をマークして自身5度目のオールスター・ゲームに選出されたが、6月以降は波に乗れないままシーズンが終わり、最終的には極めて平凡な成績に落ち着いた。とはいえ、43二塁打はキャリアハイの数字であり、来季のバウンスバック候補に挙げる声もある。

     今季のドジャースはDHを固定せずにシーズンを戦い、最多スタメン出場はジャスティン・ターナーの61試合だった。そのターナーはFAとなっており、フルタイムのDHを迎え入れるための枠は空いているとも言える。ドジャースは2023年シーズン終了後にFAとなる大谷翔平(エンゼルス)の獲得を狙っているとも言われており、マルティネスと1年契約を結んで大谷獲得までのつなぎ役にすることを考えているかもしれない。

     しかし、ドジャースにはDH候補の有望株がいる。今年8月にメジャーデビューしたばかりのミゲル・バルガスだ。現在23歳のバルガスは、今季マイナーAAA級で113試合に出場して打率.304、17本塁打、82打点、出塁率.404、OPS.915の好成績をマーク。メジャーでは18試合で打率.170、1本塁打、OPS.455に終わったが、来季は出場機会が増えることが予想されている。守備は得意ではないため、ポジションはDHが理想。マルティネスを獲得した場合、DHの枠が埋まり、バルガスの出場機会がブロックされてしまうが、ドジャースはそれでもマルティネス獲得に動くのだろうか。

  • デグロムが流出したメッツ 最優先の補強ターゲットはバーランダー

    2022.12.5 12:06 Monday

     サイ・ヤング賞2度の絶対的エース、ジェイコブ・デグロムがレンジャーズへ流出したメッツは、デグロムに代わるエース級の投手を確保すべく、FAの先発投手市場で積極的に動いているようだ。カルロス・ロドンとすでに面会を済ませているほか、千賀滉大やアンドリュー・ヒーニーにも興味を示しているという。そんななかで、メッツにとって最優先の補強ターゲットとなっているのがジャスティン・バーランダーだ。3度目のサイ・ヤング賞を受賞したばかりのベテランがメッツの先発ローテーションに加わることになるのだろうか。

     来年2月に40歳の誕生日を迎えるバーランダーは、トミー・ジョン手術のリハビリのために昨季を全休。2020年も故障により1試合しか登板できなかったが、今季は28試合に先発して18勝4敗、防御率1.75という素晴らしい成績を残し、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いただけでなく、キャリア3度目のサイ・ヤング賞に満票で選出された。現在メッツに在籍しているマックス・シャーザーとはタイガース時代にダブルエースとして活躍していた時期があり、もしバーランダーがメッツ入団を選択すれば、かつてのコンビが復活することになる。

     バーランダーには再契約を目指すアストロズのほか、先発投手の補強が必要なドジャースなどが興味を示していることが報じられており、高いレベルでの争奪戦になることが予想されている。来季開幕時に40歳の投手に複数年契約を提示するのはリスクも大きいが、争奪戦を制するためには3年契約以上のオファーが必要になるだろう。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は3年1億2000万ドルという大型契約を予想している。

     SNYのアンディ・マルティノ記者によると、メッツは数日前にジェイムソン・タイオンとの契約を一気にまとめようとしたものの、この試みは失敗に終わったという。デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーと先発ローテーションから3人の投手が抜けたメッツは、狙い通りにバーランダーをチームに迎え入れることができるのだろうか。

  • アスレチックスが正捕手マーフィーを放出へ トレード間近との報道

    2022.12.5 11:18 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、アスレチックスは正捕手ショーン・マーフィーを放出するトレードが成立目前となっているようだ。当初は「ブレーブスが最有力候補」と報じられていたが、「獲得するのはブレーブスではない」という情報が出ており、2021年にゴールドグラブ賞を受賞した好捕手の行方が注目されている。なお、カージナルス、ガーディアンズ、レイズ、レッドソックスなどがマーフィーに興味を示しているとみられる。

     現在28歳のマーフィーはメジャー4年目の今季、アスレチックスで自己最多の148試合に出場して打率.250、18本塁打、66打点、1盗塁、OPS.758を記録。マイナー時代の2018年に有望株が集まるフューチャーズ・ゲームに選出され、短縮シーズンの2020年には「ベースボール・アメリカ」が選ぶ「新人ベストナイン」に選出。さらに、2021年にはゴールドグラブ賞を受賞した。攻守両面で高い実力を誇り、トレード市場で大きな注目を集めている。

     アスレチックスがマーフィーの放出に動いているのは、次代の正捕手として有望株シェイ・ランゲリアーズが順調に育っているからだ。現在25歳のランゲリアーズは今年フューチャーズ・ゲームのMVPを受賞し、8月にメジャーデビュー。40試合に出場して打率.218、6本塁打、22打点、OPS.691という成績を残した。傘下にもタイラー・ソダーストロム(2020年ドラフト1巡目)やダニエル・スーサック(2022年ドラフト1巡目)といった有望株捕手が控えており、あと3年保有できるマーフィーを放出することが確実視されている。

     正捕手の補強が最優先課題となっているのはカージナルスだ。今季限りで名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、その後釜が不在。カージナルスが移籍市場で正捕手の補強に動くのは、1999年オフにマイク・マシーニーを獲得したとき以来、実に23年ぶりのことになる。大きな対価が必要とみられるマーフィーをトレードで獲得できるだけの有望株も揃っており、マーフィーが名捕手モリーナの後継者になる可能性もありそうだ。

  • 通算493本塁打のマグリフが殿堂入り ボンズ、クレメンスは落選

    2022.12.5 10:28 Monday

     日本時間12月5日、時代委員会によるアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、フレッド・マグリフが満票を獲得して殿堂入りを果たした。今回は1980年以降の「現代」に活躍した人物が対象で、アルバート・ベル、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、ドン・マティングリー、マグリフ、デール・マーフィー、ラファエル・パルメイロ、カート・シリングの8人が候補となっていた。投票は殿堂入り選手などで構成される16人の選考委員会が担当し、得票率75%以上(12票以上)で殿堂入りが決まる。

     現在59歳のマグリフは、ブルージェイズ、パドレス、ブレーブス、デビルレイズ(現レイズ)、カブス、ドジャースの6球団で合計19年プレーし、通算2460試合に出場して2490安打、打率.284、493本塁打、1550打点、72盗塁、OPS.886を記録。オールスター・ゲーム選出5度(1994年MVP)、シルバースラッガー賞3度の実績を誇り、ブレーブス時代の1995年にはワールドシリーズ制覇も経験した。シーズン30本塁打を10度マークし、異なる5球団でシーズン30本塁打というメジャー史上初の快挙も達成。1989年にブルージェイズ、1992年にパドレスで本塁打王のタイトルを獲得し、両リーグ本塁打王も達成している。

     次点は8票を獲得して得票率50%だったマティングリー。これにシリングが7票、マーフィーが6票で続いた。ベル、ボンズ、クレメンス、パルメイロはいずれも4票未満という厳しい結果に。特にボンズ、クレメンス、パルメイロの「ステロイド疑惑組」に関しては、全米野球記者協会(BBWAA)に続いて時代委員会も殿堂入りに「NO」を突き付けた形となる。

     なお、殿堂入り投票はBBWAAによるものと、時代委員会によるものの2種類がある。BBWAAの記者投票で殿堂入りを逃した人物などが時代委員会による殿堂入り候補となる。以前は「ベテランズ委員会」と呼ばれていたが、2010年の制度変更によって、活躍した時代ごとに投票を行うシステムに変更。最初は3つ、次は4つの時代に区分されていたが、今年再び時代区分が変更され、1980年より前の「古典時代」と1980年以降の「現代」の2つに区分された。次回は「現代」の監督・エグゼクティブ・審判が投票対象となる予定だ。

  • 2021年球宴選出のレイノルズ パイレーツからのトレード移籍を要求

    2022.12.4 12:56 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、2021年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたブライアン・レイノルズ(パイレーツ)がチームに対してトレード移籍を要求しているようだ。この報道を受け、パイレーツは「残念だが、このトレード要求が今オフや将来の意思決定に与える影響はゼロだ。ブライアンはFAまであと3年残っており、チームの中心選手であり続ける。彼がパイレーツで素晴らしいシーズンを過ごしてくれるのを楽しみにしている」と放出の可能性を明確に否定した。

     メジャーリーグでは日本時間12月5日からウィンター・ミーティングがスタートする。パイレーツは放出の可能性を否定しているものの、以前からトレードの噂が絶えないレイノルズの動向は、今回のウィンター・ミーティングでも注目されるポイントの1つとなるだろう。

     現在27歳のレイノルズはメジャー4年目の今季、パイレーツで145試合に出場して打率.262、27本塁打、62打点、7盗塁、OPS.807を記録。キャリアハイを更新した部門もあったが、オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票で11位にランクインした2021年と比較すると、全体的な成績は悪化した。昨オフに「スーパー2」として年俸調停権を取得し、4月に2年1350万ドルの契約を結んでおり、来季の年俸は675万ドル。FAになるのは2025年シーズン終了後であり、パイレーツはレイノルズを少なくともあと3年保有できる。

     レイノルズは10月に今季のチームMVPに選出された際、「若手が次々に台頭し、チームの将来は明るいと思う。来年やその先が楽しみだし、今後強くなっていくチームの一員でありたい」と前向きなコメントを残していた。この2ヶ月ほどのあいだに考え方が変化したということになる。

     パイレーツは今後、若手の成長とともに、徐々に再建モードから勝負モードへと移行し、そのタイミングでレイノルズとの長期大型契約を結ぶことも視野に入れていたはず。現時点では放出の可能性を否定しているが、今後の動向には大きな注目が集まることになりそうだ。

  • 大型補強を目論むオリオールズ 先発右腕ギブソンと1年契約で合意

    2022.12.4 12:35 Sunday

     再建モードから勝負モードへ移行する段階にあり、今オフは大型補強を目論んでいるとみられるオリオールズがまずは先発ローテーションの補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、オリオールズはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕カイル・ギブソンと1年契約で合意したという(金額などの詳細は現時点では不明)。今季唯一規定投球回&2ケタ勝利をマークしたジョーダン・ライルズがFAとなったため、ギブソンはその穴を埋める働きが期待される。

     現在35歳のギブソンはメジャー10年間で2ケタ勝利7度、通算89勝の実績を誇り、今季はフィリーズで31試合に登板して167回2/3を投げ、10勝8敗、防御率5.05、144奪三振をマークした。通算防御率4.52という数字が示すように、支配的なピッチングをするタイプの投手ではなく、どちらかといえば、ある程度失点しながらも多くのイニングを消化するイニングイーターというイメージ。ただし、レンジャーズに在籍した2021年の前半戦には17先発で6勝1敗、防御率2.29の好成績を残し、キャリア唯一のオールスター・ゲーム選出を果たしている。

     オリオールズの先発ローテーションは、現時点ではカイル・ブラディッシュ、ディーン・クレーマー、タイラー・ウェルズ、オースティン・ボースといった顔ぶれが中心になるが、誰一人としてシーズン25先発以上の経験がない。来季はトップ・プロスペクトのグレイソン・ロドリゲスの昇格も予定されているが、投球イニング数を管理しながらの起用になる可能性が高く、シーズン30先発以上を計算できるギブソンの加入は非常に大きい。

     また、オリオールズはギブソンだけでなく、さらなる先発補強に動く可能性が高いとみられている。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はジェイムソン・タイオン、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーといったFAの投手たちを獲得候補としてリストアップ。今季予想外の躍進で83勝を挙げたオリオールズは、どんな陣容で来季の開幕を迎えることになるのだろうか。

  • 野手陣にスターが揃うWBCアメリカ代表 投手陣の顔ぶれも続々決定

    2022.12.3 12:44 Saturday

     マイク・トラウト(エンゼルス)がキャプテンを務める2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ代表は、野手陣にスーパースターがズラリと揃っていることで話題を集めている。そんななか、投手陣も続々とメンバーが決まっており、日本時間12月2日にローガン・ウェブ(ジャイアンツ)とライアン・プレスリー(アストロズ)が参戦を表明。同3日にはブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)とカイル・フリーランド(ロッキーズ)の出場も決まり、すでに10人の投手がロースターに加わっている。

     アメリカ代表の一員として来春の第5回WBCに出場することを表明している投手10人は以下の通り(成績は2022年シーズンのもの)。

    ネスター・コルテス(ヤンキース)
    28試合(28先発)12勝4敗0セーブ0ホールド
    防御率2.44 158回1/3 奪三振163 与四球38

    カイル・フリーランド(ロッキーズ)
    31試合(31先発)9勝11敗0セーブ0ホールド
    防御率4.53 174回2/3 奪三振131 与四球53

    メリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)
    33試合(33先発)13勝8敗0セーブ0ホールド
    防御率3.37 200回1/3 奪三振177 与四球61

    ブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)
    27試合(24先発)10勝5敗0セーブ0ホールド
    防御率3.23 153回1/3 奪三振150 与四球35

    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    32試合(32先発)11勝12敗0セーブ0ホールド
    防御率3.71 191回2/3 奪三振143 与四球54

    ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
    32試合(32先発)15勝9敗0セーブ0ホールド
    防御率2.90 192回1/3 奪三振163 与四球49

    デービッド・ベッドナー(パイレーツ)
    45試合(0先発)3勝4敗19セーブ4ホールド
    防御率2.61 51回2/3 奪三振69 与四球16

    ライアン・プレスリー(アストロズ)
    50試合(0先発)3勝3敗33セーブ0ホールド
    防御率2.98 48回1/3 奪三振65 与四球13

    ディロン・テイト(オリオールズ)
    67試合(0先発)4勝4敗5セーブ16ホールド
    防御率3.05 73回2/3 奪三振60 与四球16

    デビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)
    65試合(0先発)6勝4敗15セーブ26ホールド
    防御率1.93 60回2/3 奪三振96 与四球30

     なお、野手陣は以下のメンバーが現時点でロースター入りしている。

    捕手
    J・T・リアルミュート(フィリーズ)
    ウィル・スミス(ドジャース)

    内野手
    ピート・アロンソ(メッツ)
    ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    トレバー・ストーリー(レッドソックス)
    ノーラン・アレナド(カージナルス)
    ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
    ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)
    トレイ・ターナー(ドジャースFA)

    外野手
    ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    ブライス・ハーパー(フィリーズ)※
    セドリック・マリンズ(オリオールズ)
    マイク・トラウト(エンゼルス)
    カイル・タッカー(アストロズ)
    ※ハーパーはトミー・ジョン手術を受けたため出場できない見込み。

  • 藤浪晋太郎がポスティング公示 メジャーリーグ公式サイトも伝える

    2022.12.3 11:44 Saturday

     ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す藤浪晋太郎(阪神タイガース)がポスティング公示されたことをメジャーリーグ公式サイトも伝えた。同サイトのマニー・ランダワ記者は「興味を持ったチームはフジナミと30日間交渉可能」と伝えているが、ポスティング制度の交渉期間は45日間に拡大されたことがすでに報じられている。藤浪は日本時間12月1日にポスティング公示されており、交渉期限は日本時間2023年1月15日午前7時まで。大型右腕のメジャー移籍が実現するか注目だ。

     藤浪は2012年ドラフト1位で大阪桐蔭高から阪神に入団し、プロ1年目から3年連続で2ケタ勝利をマーク。2015年には自己最多の14勝&221奪三振を記録した。しかし、制球難を克服できず、2016年以降は成績が悪化。2019年は一軍で1試合しか投げられなかった。プロ10年間で通算189試合に登板して994回1/3を投げ、57勝54敗、11ホールド、防御率3.41、1011奪三振という成績を残している。

     ランダワ記者は藤浪について「身長197センチ、体重98キロの右腕は100マイルに達するファストボールを特徴とし、ドラフトで同期だったエンゼルスの二刀流のスーパースター、大谷翔平がマウンドに立っている姿と比較されてきた」と紹介。「最初の4年間は安定した活躍を見せていたが、与四球率が大きく悪化し、マイナーリーグ(=二軍)への降格を余儀なくされた」と近年の不振にも言及している。

     ランダワ記者はさらに「彼のこれまでのキャリアを考えると、最高入札したメジャー球団がどのような契約をオファーするのか興味深い」とコメント。先発ローテーションの一角として獲得に動く球団はあるのか、リリーフ向きと判断されるのか、そもそもメジャー契約を得られるのか、など興味は尽きない。敏腕代理人として知られるスコット・ボラスがメジャー球団からどのようなオファーを引っ張ってくるか注目だ。

  • レイズがエフリンと3年4000万ドルで合意 球団史上最大のFA契約

    2022.12.3 10:41 Saturday

     今オフのレイズの補強ポイントは打線だったが、まずはすでに充実している投手陣の補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レイズはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ザック・エフリンと3年4000万ドルで契約合意に至ったという。もしこの条件で契約が正式に成立すれば、球団創設の1997年オフにウィルソン・アルバレスと結んだ5年3500万ドルの契約を上回り、総額では球団史上最大のFA契約になる(年平均ではチャーリー・モートンの2年3000万ドルがトップ)。

     現在28歳のエフリンは今季フィリーズで20試合(うち13先発)に登板して75回2/3を投げ、3勝5敗1セーブ、2ホールド、防御率4.04、65奪三振を記録。ここ数年は不本意なシーズンが続いているが、2018年から2年連続で2ケタ勝利をマークした実績があり、短縮シーズンの2020年には規定投球回に1イニング足りなかったものの、自己ベストの防御率3.97を記録している。与四球率は昨季が1.36、今季も1.78と非常に安定しており、選手の育成や改造に定評のあるレイズがどのように変身させるか非常に興味深い。

     3年4000万ドルの内訳は、2023年と2024年が年俸1100万ドル、2025年が年俸1800万ドルと報じられている。今季は故障明けにブルペンに回って好投したが、この年俸から判断する限り、引き続き先発がメインになるだろう。タイラー・グラスノー、シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ジェフリー・スプリングスらとともに先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

     レイズは上記のほかにも、ルイス・パティーニョ、ヨニー・チリノス、ジョシュ・フレミングといった先発候補を抱えており、有望株のタジ・ブラッドリーもメジャー昇格を控えている。打線のグレードアップは急務だが、来季も充実の投手陣がレイズの強みとなるのは間違いないだろう。

  • レンジャーズが剛腕デグロム獲得! 5年1億8500万ドルの大型契約

    2022.12.3 10:22 Saturday

     日本時間12月3日、レンジャーズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジェイコブ・デグロムを獲得したことを発表した。ESPNのジェフ・パッサン記者によると、総額1億8500万ドルの5年契約で、条件付きの2028年のオプションが行使された場合、6年間の総額は2億2200万ドルになるという。また、全球団に対するトレード拒否権も盛り込まれているようだ。昨オフにマーカス・セミエンとコリー・シーガーを獲得し、今オフは絶対的エースの補強を目指していたレンジャーズが大型補強に成功した。

     現在34歳のデグロムは今季メッツで11試合に先発して64回1/3を投げ、5勝4敗、防御率3.08、102奪三振を記録。昨季も故障で15先発にとどまっており、2年連続で満足に稼働できないシーズンとなったが、2014年に新人王、2019年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞し、短縮シーズンの2020年にもサイ・ヤング賞投票で3位にランクインするなど、実績は文句なしだ。レンジャーズは多くの若手有望株を擁し、再建モードから勝負モードに切り替わりつつある段階。デグロムが健康にフル稼働できるなら、このうえなく大きな戦力となる。

     レンジャーズのクリス・ヤングGMは「ジェイコブ・デグロムがテキサス・レンジャーズの一員になることを選択してくれて、我々は興奮している。彼はメジャーを代表するピッチャーとして活躍してきた。支配的なパフォーマンスで、我々のローテーションのエースとなってくれるだろう」と喜びのコメント。「今オフの目標は先発ローテーションの強化だったが、最高のピッチャーの1人を獲得することができた。レイ・デービスを筆頭とするオーナーグループとともに、アーリントンの地に勝利の文化を築いていきたい」と満足げに話した。

     レンジャーズはアメリカン・リーグ西部地区に所属。今季王者のアストロズ、今季21年ぶりのポストシーズン進出を果たしたマリナーズ、大谷翔平とマイク・トラウトを擁するエンゼルスらも所属するこの地区は、レンジャーズの戦力アップによって、さらに注目を集めることになりそうだ。

  • 今季ブルペン崩壊のレッドソックス マーティンを2年契約で獲得へ

    2022.12.3 09:54 Saturday

     レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるハイム・ブルームが今オフ初めての補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、レッドソックスはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた36歳のベテラン救援右腕クリス・マーティンと2年1750万ドルで契約合意に至ったという。今季のレッドソックスは両リーグ26位の救援防御率4.59とブルペンが崩壊。67度のセーブ機会のうち成功したのは39度だけと勝ちパターンを確立できず、ブルペンが補強ポイントとなっていた。

     日本プロ野球でもプレー経験があるマーティンは、今季カブスで34試合、ドジャースで26試合、2球団合計で自己最多となる60試合に登板して56イニングを投げ、4勝1敗2セーブ、9ホールド、防御率3.05を記録。特にドジャース移籍後は防御率1.46と安定したピッチングを見せた。抜群の制球力も健在で、56イニングで74三振を奪ったのに対し、与えた四球は5つだけ。K/BB(奪三振と与四球の比率)は14.80という素晴らしい数字になっている。

     レッドソックスはまだ来季のクローザーが決まっていないが、通算9セーブという実績を考えると、マーティンがフルタイムのクローザーを務める可能性は低いとみられる。今後レッドソックスがクローザーの獲得に動く可能性もあるが、現時点ではマーティン、ジョン・シュライバー、マット・バーンズ、タナー・ハウクという4人の右腕が勝ち試合の終盤を担うことになりそうだ。

     今オフのレッドソックスはFAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツとの再契約を目指しているほか、今季途中に正捕手クリスチャン・バスケスを放出して手薄になった捕手、ネイサン・イバルディやマイケル・ワカがFAとなった先発投手などの補強が必要となっている。正三塁手ラファエル・デバースとの契約延長が難航していることに加え、ブルペンの補強もまだ十分とは言えず、今後の動きが注目される。

  • マリナーズがウォンを獲得 ウィンカーとトロをブリュワーズへ放出

    2022.12.3 09:36 Saturday

     日本時間12月3日、マリナーズはブリュワーズへジェシー・ウィンカーとエイブラハム・トロを放出し、コルテン・ウォンを獲得するトレードが成立したことを発表した。「二塁手」と「左打者」が補強ポイントとなっていたマリナーズだが、ウォンを獲得することでその2つをクリアしたことになる。ウォンの来季年俸は1000万ドル、ウィンカーの来季年俸は825万ドルとなっており、差額の175万ドルがブリュワーズからマリナーズに譲渡されるという。ウォンとウィンカーは来季終了後、トロは2026年シーズン終了後にFAとなる。

     現在32歳のウォンは今季ブリュワーズで134試合に出場して打率.251、15本塁打、47打点、17盗塁、OPS.769を記録。キャリア初の1試合3本塁打を達成するなど、自己最多の本塁打数を記録したが、打率とともに出塁率も低下し、1番よりも5番以下を打つケースのほうが多かった。また、カージナルス時代の2019~20年に2年連続でゴールドグラブ賞に輝いた二塁守備でも5年ぶりに守備防御点がマイナスに転落。来季が3年契約のラストイヤーであり、攻守両面で以前の輝きを取り戻したいところだ。

     現在29歳のウィンカーは今季マリナーズで136試合に出場して打率.219。14本塁打、53打点、0盗塁、OPS.688を記録。エウヘニオ・スアレスとともにレッズからトレードで加入し、主力打者として期待されたが、大きく期待を裏切るシーズンとなった。84四球と優れた選球眼は健在で、低打率のわりに出塁率は.344とまずまずの数字。慣れ親しんだナショナル・リーグ中部地区で復活を目指すことになる。

     現在25歳のトロは今季マリナーズで109試合に出場して打率.185、10本塁打、35打点、2盗塁、OPS.563を記録。二塁と三塁を中心に4つのポジションを守り、出場試合数は自己最多だったが、昨季と比べて打撃成績が軒並み悪化し、95試合の出場だった昨季より打席数は減少した。「スーパー2」として今オフから年俸調停権を得る見込みだが、サービスタイムはまだ3年に達しておらず、ブリュワーズはあと4年保有することができる。

  • ルール5ドラフトから大成した選手 近年の成功例をMLB公式が特集

    2022.11.29 12:35 Tuesday

     今年のルール5ドラフトは日本時間12月8日、サンディエゴで行われるウィンター・ミーティングの場で開催される。18歳以下で入団した選手は5シーズン以内、19歳以上で入団した選手は4シーズン以内にロースターの40人枠に登録されなければルール5ドラフトの対象となり、メジャーリーグ部門で指名された場合は10万ドルと引き換えに移籍することになる。メジャーリーグ公式サイトのジョナサン・マヨ記者は、近年のルール5ドラフトで指名されて大成した「成功例」と言える選手を紹介している。

     マヨ記者が最初に挙げたのは、アストロズの絶対的守護神として活躍するライアン・プレスリーだ。2012年オフのルール5ドラフトでレッドソックスからツインズへ移籍し、翌年デビューしていきなり49試合に登板。その後もツインズのブルペンの一角を担っていたが、カーブやスライダーの回転数の多さに着目したアストロズにトレードで移籍したあとに本格ブレイクし、今季は自己最多の33セーブをマークした。

     レッドソックスで活躍中のギャレット・ウィットロックもルール5ドラフトでの移籍を経験した選手である。しかも、もともと所属していたのはレッドソックスの宿敵であるヤンキース。2020年オフのルール5ドラフトでレッドソックスへ移籍し、2021年は46試合にリリーフ登板して8勝4敗2セーブ、防御率1.96の好成績を残した。今季は先発で9試合、リリーフで22試合に登板。来季は先発ローテーション定着を期待されている。

     オリオールズの主軸打者として活躍するアンソニー・サンタンデールもルール5ドラフトで指名された選手の1人だ。2016年オフのルール5ドラフトでインディアンス(現ガーディアンズ)からオリオールズへ移籍。2019年に93試合で20本塁打と頭角を現し、今季は33本塁打、89打点という自己最高の成績をマークした。

     ほかには、高出塁率でチームに貢献するマーク・キャナ(メッツ)、先発ローテーションの一角を担うブラッド・ケラー(ロイヤルズ)、レイズで活躍して先日パイレーツへトレードされた崔志萬(チェ・ジマン)らもルール5ドラフトでの移籍を経験。ルール5ドラフトは他球団で埋もれている才能を発掘する大チャンスであり、今オフも思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれない。

  • FAが迫る大谷翔平の存在がジャッジの契約に影響か 米記者が指摘

    2022.11.29 11:40 Tuesday

     今オフのフリーエージェント(FA)市場で最大の注目株となっているのが今季アメリカン・リーグ新記録の62本塁打を放ってMVPに輝いたアーロン・ジャッジだ。ヤンキースが再契約を目指しており、資金的に余裕があるジャイアンツも地元球団という「地の利」を活かして獲得を狙っている。このほか、ドジャースもジャッジ獲得に興味を示しているようだが、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は「個人的な意見では、ドジャースにとって2年にわたるプロセスになる。今ジャッジを獲るか、1年後にオータニを獲るか、だ」と指摘する。

     ドジャースはジャッジのメインポジションである右翼にムーキー・ベッツというスーパースターがいるものの、ベッツは必要であればプロ入り時のポジションである二塁に戻ることに前向きな姿勢を示しているという。よって、ドジャースがジャッジを獲得した場合、二塁ベッツ、遊撃ギャビン・ラックス、右翼ジャッジという布陣になり、正遊撃手トレイ・ターナーがFAで抜けた穴を埋めることになると予想される。また、ドジャースはジャスティン・バーランダーの獲得に動いていることも報じられており、資金力にものを言わせてバーランダー&ジャッジという投打の目玉をダブル獲得する可能性すらある。

     ドジャースのジャッジ獲得の動きに待ったをかけるのがモロシ記者だ。1年後に大谷翔平(エンゼルス)がFAになることを見据え、今オフのドジャースは大物選手との大型契約を回避する可能性があるという。「今ジャッジはFAだ。1年後にはオータニがFAになる。ベッツやフレディ・フリーマンと長期契約を結んでいる以上、両方を獲得するのは難しい。ジャッジとオータニのどちらかを選択する必要がある」とモロシ記者。つまり、ジャッジとバーランダーの獲得を見送ったとしても、1年後に大谷と契約すればいいというわけだ。

     これはドジャースに限った話ではないだろう。他球団も今オフの大型補強を控え、1年後に大谷獲得を目指す可能性がある。モロシ記者が指摘するように、1年後にFAを控える大谷の存在が今オフのジャッジの契約に少なからず影響を与えることになりそうだ。

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