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  • マーリンズがマーテイの来季オプション行使 年俸1250万ドル

    2020.10.29 10:50 Thursday

     マーリンズは日本時間10月29日、スターリング・マーテイの来季オプション(年俸1250万ドル)を行使したことを発表した。マーテイは8月末にトレードでダイヤモンドバックスから加入し、チームのポストシーズン進出に貢献。最高経営責任者(CEO)のデレク・ジーターは「マーテイを獲得するために複数の有望な投手を放出した。だからマーテイは引き止めるつもりだ」と話していたが、その言葉通りにマーテイは来季もマーリンズの一員としてプレーすることになった。

     現在32歳のマーテイは、シーズン途中で移籍した影響により60試合制のシーズンにもかかわらず61試合に出場し、打率.281、6本塁打、27打点、10盗塁、OPS.770をマーク。8月末にダイヤモンドバックスからマーテイを獲得した際、マーリンズはウンベルト・メヒア、ケイレブ・スミス、後日指名選手の3人を放出した(後日指名選手はフリオ・フリアスに決定)。

     カブスとのワイルドカード・シリーズ第1戦で左手に死球を受け、小指を骨折したため、ポストシーズンは1試合しか出場できなかったが、若い選手が多いチームのなかでリーダー的役割を担い、17年ぶりのポストシーズン進出に貢献。マーテイを欠いたマーリンズは、その後のポストシーズン4試合で7点しか取れなかった(最後の2試合は完封負け)。

     パイレーツ時代の2015~16年にゴールドグラブ賞、2016年にオールスター・ゲーム選出と実績は十分で、走攻守三拍子揃った活躍が期待できる好選手であり、チーム再建を終えて勝負モードへ切り替わりつつあるマーリンズにとって、来季も貴重な戦力となるに違いない。

     なお、マーリンズはクローザーのブランドン・キンツラーの契約オプション(年俸400万ドル)についても5日以内に判断を下す必要がある。また、チームからはブラッド・ボックスバーガー、ニック・ビンセント、フランシスコ・セルベリ、マット・ジョイス、ショーン・ロドリゲス、ローガン・フォーサイスの6人がフリーエージェントとなっている(セルベリはすでに現役引退を発表)。

  • カージナルスがウォンのオプションを破棄 今季の無観客開催も影響か

    2020.10.29 10:20 Thursday

     カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長は日本時間10月29日、正二塁手コルテン・ウォンの来季の契約オプション(年俸1250万ドル)を破棄したことを発表した。これに伴い、ウォンはバイアウトの100万ドルを受け取ってフリーエージェントとなる。球界有数の好守の二塁手として知られるウォンだが、コロナ禍における財政状況の不確実性により、カージナルスはウォンのオプション破棄という厳しい選択を強いられることになった。

     モゼリアックは「我々は(再契約に向けて)ドアを開けておくことで合意した」と語っており、ウォンがカージナルスに残留する可能性が完全に消滅したわけではない。しかし、ウォンはインスタグラムを更新してチームやファンへの感謝の言葉を綴っており、カージナルスと再契約を結ぶ可能性は低いと見られている。

     現在30歳のウォンは、2019年に自己最高のシーズンを過ごし、打率.285、11本塁打、59打点、24盗塁、OPS.784をマークしたのに加えて自身初のゴールドグラブ賞を受賞。今季は長打が激減し、53試合に出場して打率.265、1本塁打、16打点、5盗塁、OPS.675に終わったが、出塁率.350とリードオフマンとしての最低限の役割は果たし、ゴールドグラブ賞のファイナリストにも名を連ねている。

     しかし、今季がポストシーズンの一部の試合を除いて無観客での開催となり、来季もどれくらいの観客を入れられるか不透明な状況である以上、カージナルスは年俸1250万ドルの契約オプションを行使するという選択ができなかった。球界有数の好守を誇るウォンは多くの球団にとって魅力的な存在であり、カージナルスを含めた複数球団による争奪戦が繰り広げられるのは間違いないだろう。

     カージナルスからはウォンのほか、ヤディアー・モリーナ、アダム・ウェインライト、マット・ウィータース、ブラッド・ミラーがフリーエージェントとなっており、モゼリアックは戦力維持のために難しい舵取りを強いられそうだ。なお、ウォンと再契約できなかった場合、トミー・エドマンを正二塁手として起用することが有力視されている。

  • FA市場の注目株・スプリンガー 「アストロズに戻りたくない」との噂

    2020.10.29 09:50 Thursday

     近年のアストロズの躍進をレギュラーシーズンとポストシーズンの両方における活躍で支えてきたジョージ・スプリンガーは、今オフのフリーエージェント市場で注目株の1人となっている。アストロズにとって、スプリンガーとの再契約は今オフの最優先事項の1つだが、スプリンガー自身はそのように考えていないようだ。「スプリンガーはアストロズ残留を望んでいない」という噂が出回っている。

     現在31歳のスプリンガーは、2017年に34本塁打、2019年に自己最多の39本塁打を放ち、2017年から3年連続でオールスター・ゲームに選出。今季は成績を大きく落とすチームメイトが多いなか、51試合に出場して打率.265、14本塁打、32打点、OPS.899と例年に近いパフォーマンスを披露した。また、ポストシーズンに強いことでも知られており、通算63試合に出場して19本塁打を放っている。

     このスプリンガーについて、「ESPN 97.5 ヒューストン」のパトリック・クレイトン記者は「ジョージ・スプリンガーはアストロズに戻ることを望んでいないという噂がある。オーナーは開幕前に彼との再契約が最優先だと語っていたが、今のところ何も実現していない。センターという重要なポジションで強打と好守を兼ね備えた選手であり、アストロズにとって大きな損失となるだろう」と伝えている。他に同様の内容を報じている記者がいない点は気になるが、これが事実だとすれば、アストロズの来季構想には大きな狂いが生じることになる。

     アストロズはジャスティン・バーランダーがトミー・ジョン手術により来季を全休することが確実で、主力外野手のマイケル・ブラントリーとジョシュ・レディックはスプリンガーとともにフリーエージェントとなる。今季はレギュラーシーズンで6年ぶりに負け越したが、スプリンガー流出となればさらなる戦力ダウンは避けられない。

     一方、スプリンガーが残留を望んでいないという噂は、メッツやレッドソックスといった強打の外野手の獲得を目指す球団には朗報だ。スプリンガーと他球団の交渉が解禁されるとともに、激しい争奪戦が繰り広げられることになるだろう。

  • コロナ陽性でセレモニー参加 MLB機構「ターナーの行動は間違い」

    2020.10.29 09:32 Thursday

     ドジャースが32年ぶりの世界一を決めたワールドシリーズ第6戦、ジャスティン・ターナー(ドジャース)は試合中に新型コロナウイルスの陽性反応が判明し、途中交代を強いられた。ところが、隔離を命じられたにもかかわらず、試合後のセレモニーに参加。マスクを外してチームメイトと喜びを分かち合うシーンもあり、批判の声が上がっている。これを受け、メジャーリーグ機構は日本時間10月29日、ターナーの行動について公式声明を発表した。

     メジャーリーグ機構は公式声明のなかで「検査室から陽性反応の報告を受けた直後、感染防止のプロトコルが発動し、ジャスティン・ターナーを試合から取り除くことになりました。ターナーは周囲の安全のために隔離されました」と経緯を説明。

     続いて「しかし、ドジャースの勝利後、ターナーが周囲の安全と保護のために与えられた指示とプロトコルを無視することを選択したのは明らかです。お祝いしたいという気持ちは理解できますが、隔離せずにグラウンドに入るというターナーの決断は間違っており、接触した全ての人々を危険にさらしてしまいました。メジャーリーグ機構の警備員がターナーがグラウンドにいることを問題視したとき、ターナーは指示に従うことを強く拒否しました」と述べ、ターナーの選択と行動を批判した。

     今後の対応については「コミッショナー事務局はこの件について全面的な調査を開始しており、2020年シーズンの運営マニュアルに基づいて選手会との協議を行う予定です」と発表。試合後にドジャースの関係者に対して検査が行われ、一夜明けてレイズとドジャースの両チームが検査を受ける予定であることも明らかにした。

     なお、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は検査の結果、ターナー夫妻を除き、レイズとドジャースの関係者全員にアーリントンを離れて自宅へ戻る許可が出たことを伝えている。

  • WSのMVPは打率.400、2本塁打のシーガー LCSから連続受賞!

    2020.10.28 13:03 Wednesday

     2020年のワールドシリーズはドジャースが4勝2敗でレイズを破り、1988年以来32年ぶり7度目となる世界一を成し遂げた。MVPには打率.400、2本塁打、OPS1.256の好成績でドジャース打線を牽引したコリー・シーガーが選出。同じ年にリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズのMVPを連続受賞するのは史上8人目の快挙となった。

     リーグ優勝決定シリーズの7試合で打率.310、5本塁打、11打点、OPS1.230の猛打を見せ、MVPに選出されたシーガーは、ワールドシリーズでも好調を維持。第1戦は無安打ながら3つの四球を選び、第2戦は1号ソロを含む2安打1打点の活躍を見せた。第3戦で1安打を放ったあと、第4戦では2号ソロを含む4安打2打点の大暴れ。第5戦は初回に先制タイムリーを放ち、世界一を決めた第6戦は無安打ながら一塁ゴロ(記録は野選)で決勝点を叩き出した。

     同じ年にリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズのMVPを連続受賞するのは、1979年のウィリー・スタージェル(パイレーツ)、1982年のダレル・ポーター(カージナルス)、1988年のオーレル・ハーシュハイザー(ドジャース)、1997年のリバン・ヘルナンデス(マーリンズ)、2008年のコール・ハメルズ(フィリーズ)、2011年のデービッド・フリース(カージナルス)、2014年のマディソン・バムガーナー(ジャイアンツ)に次ぐ史上8人目の快挙。ポストシーズン18試合で打率.328、8本塁打、20打点、OPS1.171という素晴らしい活躍だった。

  • ドジャースが鮮やかな逆転勝利 1988年以来32年ぶり世界一!

    2020.10.28 12:38 Wednesday

    【レイズ1-3ドジャース】@グローブライフ・フィールド

     ドジャースはレイズとのワールドシリーズ第6戦を3対1で制し、4勝2敗で1988年以来32年ぶり球団史上7度目となるワールドシリーズ制覇を成し遂げた。レイズ先発のブレイク・スネルの前に5回まで無得点に抑えられたものの、6回裏途中にスネルが降板すると、すぐさま逆転に成功。投手陣がレイズ打線の反撃を封じ、鮮やかな逆転勝利で世界一を決めた。

     レイズがスネル、ドジャースがトニー・ゴンソリンの先発で始まった第6戦は、1回表一死からランディ・アロサレーナの3号ソロでレイズが先制。アロサレーナはこれが今回のポストシーズンで10本目のアーチとなり、自身のメジャー記録をさらに更新するとともに、球団のポストシーズン通算本塁打記録も塗り替えた。

     スネルは1回裏と4回裏に三者三振を奪うなど、試合序盤から素晴らしいピッチングを見せてドジャース打線を圧倒。5回まで被安打1、奪三振9、無四球、無失点という快投で、レイズが1点をリードして試合前半を終えた。

     ところが、6回裏一死からスネルがオースティン・バーンズにヒットを許すと、ドジャース打線が3巡目に入るこのタイミングでケビン・キャッシュ監督はスネル交代を決断。球数はまだ73球だった。2番手のニック・アンダーソンがムーキー・ベッツに二塁打を浴び、一死二・三塁から暴投で1対1の同点。さらにコリー・シーガーの一塁ゴロが野選となり、ベッツが勝ち越しのホームを踏んだ。

     8回裏にはこの回先頭のベッツがセンター左への2号ソロを放ち、ダメ押しの1点を追加。7回裏途中から登板していたドジャース7番手のフリオ・ウリアスが最後まで投げ抜き、2回1/3を無失点に抑える好リリーフで試合を締めくくった。

     勝利投手はドジャース5番手のビクトル・ゴンザレス(1勝0敗)、敗戦投手はレイズ2番手のアンダーソン(1勝1敗)で、ウリアスはポストシーズン初セーブを記録。なお、レイズの筒香嘉智は出場機会がなく、悔しい形でメジャー1年目のシーズンを終えた。

  • WS第6戦 6回裏にドジャースが逆転 レイズ・スネル交代が裏目

    2020.10.28 11:30 Wednesday

     ドジャースが32年ぶりの世界一に王手をかけて迎えたワールドシリーズ第6戦は、レイズが初回にランディ・アロサレーナのポストシーズン10本目のアーチとなるソロ本塁打で先制したものの、ドジャースが6回裏に2点を奪って逆転に成功。レイズは好投していた先発ブレイク・スネルを早めに交代させたことが裏目に出た。試合は6回を終了してドジャースが2対1とリードしている。

     レイズ先発のスネルは1回裏と4回裏に三者三振を奪うなど、ドジャース打線に対して5回まで被安打1、奪三振9という見事なピッチングを展開。6回裏先頭のAJ・ポロックをセカンドフライに打ち取ったあと、オースティン・バーンズにセンターへのヒットを許したが、この時点で球数はまだ73球だった。

     しかし、レイズのケビン・キャッシュ監督はドジャース打線が3巡目に入るこのタイミングでスネルの交代を決断。6回裏一死一塁の場面で2番手のニック・アンダーソンを投入した。

     ところが、アンダーソンはムーキー・ベッツに二塁打を浴び、一死二・三塁のピンチ。次打者コリー・シーガーの打席でアンダーソンの暴投によりバーンズが生還し、シーガーの一塁ゴロの間にベッツも生還(記録は野選)してドジャースがあっという間に試合をひっくり返した。

     ドジャース打線が3巡目に入るとはいえ、スネルはベッツ、シーガー、ジャスティン・ターナーの1~3番を合計6打席すべて三振に仕留めていただけに、キャッシュが交代を焦った感は否めない。スネル降板が裏目となり、レイズは球団史上初のワールドシリーズ制覇に向けて絶体絶命の状況に追い込まれた。

  • カージナルスの両ベテラン 来季も同じチームでのプレーを希望か

    2020.10.28 10:00 Wednesday

     ヤディアー・モリーナの代理人を務めるメルビン・ロマンによると、カージナルスはモリーナとの来季以降の契約について話し合いを続けているようだ。モリーナと他球団の交渉が解禁されるのはおよそ1週間後(ワールドシリーズ終了の5日後)。モリーナは2年契約を希望していることが報じられているが、カージナルスはモリーナがフリーエージェントとなって他球団との交渉を開始するまでに契約をまとめることができるだろうか。

     カージナルスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、モリーナはカージナルスに残留するのが最優先であると考えており、モリーナが正式に市場へ出る前に契約が成立する可能性は十分にあるという。ただし、モリーナは「他球団が自分のことをどのように評価しているか知りたい」という考えも持っているようだ。

     モリーナがカージナルス退団を決断した場合、モリーナと長年にわたってバッテリーを組んできたアダム・ウェインライトがどのような選択をするかも注目される。モリーナとウェインライトは自分たちの去就について「(カージナルスに残留しない場合は)一緒にどこかへ行こう」と話し合ったようだ。しかし、両者の代理人は異なるため、両者を「セット売り」で交渉するのは難しいと見られている。

     ウェインライトは「僕たちは2人ともセントルイスを離れたいなんて思っていない」と語り、カージナルス残留を希望していることを明言。「僕たちは2人ともここにいたいと思っている。だから事態の成り行きを見守るよ。(コロナの影響で)例年とは違う状況だから資金の余裕もモー(=ジョン・モゼリアック野球部門社長)が望むような状態ではないだろうしね。見守るしかない。どうなるかはわからないよ」と語った。

     今のところ、両者とも来季も引き続きカージナルスの一員としてプレーすることが有力視されている。しかし、コロナ禍という異例の状況である以上、2人揃って別のユニフォームに袖を通す可能性もゼロではないだろう。

  • 「ドジャースにいなかったはずの男たち」が世界一の立役者に?

    2020.10.27 12:30 Tuesday

     ドジャースはレイズとのワールドシリーズ第5戦を制し、1988年以来32年ぶりとなる世界一に王手をかけた。ジョク・ピーダーソンは第4戦で逆転打、第5戦で本塁打を放つなど、ポストシーズン15試合で打率.382の活躍。一方、ブルスダル・グラテロルはポストシーズンで登板した8試合のうち7試合で無失点に抑えるなど、ブルペンの貴重な戦力となっている。しかし、この両者は「ドジャースにいなかったはず」の選手だった。

     今年2月4日、ドジャース、ツインズ、レッドソックスのあいだで三角トレードが合意に達した。これはドジャースがレッドソックスからムーキー・ベッツとデービッド・プライスを獲得し、ツインズはドジャースから前田健太、レッドソックスはドジャースからアレックス・ベルドゥーゴ、ツインズからグラテロルを獲得するというものだった。

     ベッツの加入によって外野手が余るドジャースは、トレード合意から数時間後、エンゼルスとのトレードが合意目前となっていた。このトレードはドジャースがピーダーソン、ロス・ストリップリング、マイナーリーガー1名を放出してエンゼルスからルイス・レンヒーフォを獲得するというものだった。

     よって、この時点ではピーダーソンはエンゼルス、グラテロルはレッドソックスの一員となることがほぼ確実となっていたわけだ。しかし、その2日後、事態は一変する。

     2月6日、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはレッドソックスがグラテロルの健康状態に懸念を示していることを報じた。レッドソックスはグラテロルを先発投手として計算していたが、グラテロルの健康状態では先発を務められない可能性が高いと判断し、ツインズに追加の交換要員を要求したのだ。

     これによってドジャース、ツインズ、レッドソックスによる三角トレードは一時的に凍結。それに伴い、ドジャースとエンゼルスのあいだのトレードも保留となった。

     2月9日、三角トレードを2つの2チーム間トレードに分割することでようやくトレードが成立し、ドジャースはレッドソックスにベルドゥーゴ、ジーター・ダウンズ、コナー・ウォンを放出してベッツとプライスを獲得。ツインズには前田とルーク・レイリーを放出してグラテロルを獲得することになった。レッドソックスへ移籍するはずだったグラテロルは、このような経緯によりドジャースの一員になったというわけだ。

     ベッツのトレードが無事に成立したため、ピーダーソンはエンゼルスへ放出されるのかと思いきや、ドジャースとエンゼルスのあいだのトレードは破談となった。後日、エンゼルスのアート・モレノ・オーナーは「ベッツのトレードが遅延したこと」をトレード破談の理由の1つとして挙げている。こうしてピーダーソンは今季もドジャースの一員としてプレーすることが決定した。

     そして今、エンゼルスでプレーするはずだったピーダーソンとレッドソックスでプレーするはずだったグラテロルは、ドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇まであと1勝に迫っている。

  • WS第5戦まで「連勝なし」は過去8度 うち7度は第7戦で決着

    2020.10.27 11:30 Tuesday

     2020年のワールドシリーズは第1戦からドジャース、レイズ、ドジャース、レイズ、ドジャースの順で勝利し、「連勝なし」のまま第6戦を迎えることになった。過去115回のワールドシリーズのうち、第5戦まで「連勝なし」だったケースは8度あり、そのうち第6戦で決着したのは1度だけ。それ以外の7度はいずれも第7戦までもつれている。第6戦をレイズが制し、今回も第7戦までもつれることになるのだろうか。

     第5戦まで「連勝なし」だった過去8度を見てみると、「○●○●○」からスタートしたチームが世界一になったケースが4度、「●○●○●」からスタートしたチームが世界一になったケースが4度ある。第6戦で決着した唯一のケースは1906年ホワイトソックス(対カブス)。この年のホワイトソックスは「○●○●○」からスタートして球団史上初の世界一に王手をかけ、第6戦に8対3で快勝してチャンピオンとなった。

     1909年パイレーツ(対タイガース)、1962年ヤンキース(対ジャイアンツ)、1997年マーリンズ(対インディアンス)の3チームは「○●○●○」からスタートし、第6戦に敗れたあと、第7戦を制して世界一。一方、1924年セネタース(対ジャイアンツ)、1940年レッズ(対タイガース)、1946年カージナルス(対レッドソックス)、1952年ヤンキース(対ドジャース)の4チームは「●○●○●」からスタートし、第6戦と第7戦に連勝してチャンピオンとなっている。

     第5戦まで「連勝なし」は過去115回のうち8度しかなく、サンプルサイズとしては非常に小さいが、8度のうち7度、要するに87.5%という高確率で第7戦までもつれる熱戦となっている。第6戦はドジャースが新人右腕のトニー・ゴンソリンを先発に据えてブルペン・ゲームで臨むと予想されるのに対し、レイズは2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルが先発予定。レイズが底力を見せ、過去の確率通りに決着を第7戦へ持ち込むことができるか注目だ。

  • WS第5戦8回裏の攻防 筒香より先に崔志萬を起用すべきだった?

    2020.10.27 10:30 Tuesday

     レイズはワールドシリーズ第5戦に2対4で敗れ、ドジャースに王手をかけられた。反撃の最後のチャンスとなったのは8回裏。先頭のケビン・キアマイアーがヒットで出塁し、ここから両軍の監督による駆け引きが始まった。レイズのケビン・キャッシュ監督はこの場面でマイク・ズニーノの代打に筒香嘉智を起用したが、ファンのあいだでは「筒香より先に崔志萬(チェ・ジマン)を起用すべきだった」という声も上がっている。

     8回裏無死一塁の場面で、ドジャース2番手の右腕ダスティン・メイに対してキャッシュは左打者の筒香を起用。ここでドジャースのデーブ・ロバーツ監督は左腕ビクトル・ゴンザレスを投入するのではなく、速球を苦手とする筒香に対して速球派のメイを続投させ、レフトフライに打ち取った。

     次打者ヤンディ・ディアスはドジャース先発のクレイトン・カーショウからタイムリー三塁打を放つなど、この試合3打数2安打と活躍していたが、キャッシュは右打者のディアスに代えて左打者の崔を起用。これを見てロバーツは左腕ゴンザレスを投入し、キャッシュは「代打の代打」として右打者のマイク・ブロソーを代打に送った。

     ブロソーが四球を選んだあと、右打者のランディ・アロサレーナと左打者のブランドン・ラウがともにセンターフライに倒れ、レイズは一死一・二塁のチャンスで無得点。9回裏も先頭のマニュエル・マーゴがヒットで出塁したが、後続3人が倒れ、2点差を追い付けないまま敗戦を喫した。

     8回裏の攻防を振り返り、疑問として浮かび上がってくるのが「キャッシュは本当に筒香をメイと対戦させるつもりだったのか」ということだ。キャッシュはこれまで、左腕だけでなく右の速球派と対戦するときにも筒香の起用を避けてきた。よって、筒香は左腕ゴンザレスをおびき出すための「エサ」として使われたと見るのが自然だろう。キャッシュは筒香に対してゴンザレスが投入され、そこで「代打の代打」として左腕キラーのブロソーを起用するシナリオを思い描いていたのではないだろうか。

     もしキャッシュのシナリオ通りに進めば、左腕ゴンザレスに対してブロソー、ディアス、アロサレーナと右打者3人をぶつけることができたことになる。ファンのなかにはそれを踏まえ、「メイに対して筒香を打たせるより、ゴンザレスに対してディアスを打たせるほうがよかった。筒香より先に崔を起用すべきだった」と指摘している人もいる。

     キャッシュにとっての誤算は筒香に対してロバーツがゴンザレスを投入しなかったことだ。ドジャース側は筒香が速球に弱いことを把握し、メイを続投させるほうがベターだと考えたのだろう。ファンが指摘するように筒香より先に崔を代打に送っていれば、ロバーツはそのタイミングでメイに代えてゴンザレスを投入していたと思われる。

     レギュラーシーズン中、筒香は右腕と142打席対戦して打率.183、6本塁打、OPS.686だったが、左腕には43打席という限られた出場機会のなかで打率.243、2本塁打、OPS.781をマークしていた。ところが、ポストシーズンでの16打席はすべて右腕との対戦となり、左腕との対戦は1度もなし。「左腕とは対戦させない」「右の速球派との対戦もできる限り避ける」というキャッシュの方針の下で、筒香は非常に厳しい立場に追いやられている。

  • カーショウ力投でドジャースが第5戦を制す 32年ぶり世界一に王手

    2020.10.26 12:40 Monday

    【ドジャース4-2レイズ】@グローブライフ・フィールド

     両軍2勝ずつで迎えたワールドシリーズ第5戦は、先発のクレイトン・カーショウが6回途中5安打2失点の力投を見せたドジャースが4対2で勝利。対戦成績を3勝2敗とし、1988年以来32年ぶりの世界一に王手をかけた。敗れたレイズは先発のタイラー・グラスナウが2本塁打を浴びるなど5回6安打4失点と振るわず。ベンチスタートの筒香嘉智は8回裏に代打で登場し、平凡なレフトフライに倒れた。

     前日の劇的な逆転サヨナラ勝ちの勢いを持ち込みたいレイズだったが、先行したのはドジャース。1回表先頭のムーキー・ベッツが二塁打で出塁すると、次打者コリー・シーガーのタイムリーであっという間に先制し、二死一・三塁からコディ・ベリンジャーのタイムリー内野安打の間に2点目を奪った。

     2回表には先頭のジョク・ピーダーソンがセンター左へ1号ソロを叩き込み、1点を追加。カーショウは3回裏一死一塁からヤンディ・ディアスのタイムリー三塁打、次打者ランディ・アロサレーナのタイムリーで2点を失ったが、4回裏無死一・三塁のピンチはマニュエル・マーゴの本盗失敗もあって無失点で切り抜けた。

     カーショウがピンチを切り抜けた直後の5回表、ドジャースは二死走者なしからマックス・マンシーに1号ソロが飛び出して4点目。カーショウは5回裏を三者凡退に抑え、6回裏も打者2人を打ち取って85球、被安打5、奪三振6、与四球2、失点2という内容で第1戦と同様に余力を残してマウンドを降りた。

     6回裏二死から登板した2番手のダスティン・メイは、マーゴを空振り三振に仕留めてこの回を終えると、7回裏は三者凡退の好投。メイが8回裏一死一塁として降板したあと、3番手のビクトル・ゴンザレスは一死一・二塁とピンチを広げたが、後続を抑えてリードを守った。

     2点リードの9回裏は4番手のブレイク・トライネンが登板し、走者を出しながらも無失点に抑えて試合終了。ドジャースが第5戦を制し、ワールドシリーズ制覇に王手をかけた。勝利投手はカーショウ(2勝0敗)、敗戦投手はグラスナウ(0勝2敗)。最後を締めくくったトライネンに1セーブ目が記録された。

  • アロサレーナとカーショウ WS第5戦で2つのPS新記録が誕生

    2020.10.26 11:10 Monday

     レイズとドジャースによるワールドシリーズ第5戦で2つのポストシーズン新記録が誕生した。レイズのランディ・アロサレーナは3回裏の第2打席でレフトへのタイムリーを放ち、単一ポストシーズンでの最多安打記録を更新。一方、ドジャースのクレイトン・カーショウは5回裏先頭のケビン・キアマイアーから空振り三振を奪い、ポストシーズンの通算奪三振記録を塗り替えた。

     すでにデレク・ジーター(1996年ヤンキース)による単一ポストシーズンでの新人最多安打記録を更新しているアロサレーナは、前日の第4戦で3安打を放つ活躍。パブロ・サンドバル(2014年ジャイアンツ)による単一ポストシーズンでの最多安打記録(26安打)に並んでいた。

     カーショウに対して1回裏無死一塁の第1打席では6-4-3の併殺打に倒れたものの、3回裏一死三塁のチャンスで迎えた第2打席では高めに浮いたカーブを捉え、三遊間を破ってレフト前へ抜けるタイムリー。これが今回のポストシーズンで27本目の安打となり、メジャー新記録を樹立した。

     そのカーショウは、前回登板(ワールドシリーズ第1戦)で史上2人目のポストシーズン通算200奪三振を達成。ジャスティン・バーランダーが持つポストシーズンの通算奪三振記録(205奪三振)に並ぶまであと4、更新するまであと5に迫っていた。

     2回裏に1つ、3回裏に2つの三振を奪ったカーショウは、4回裏一死一・三塁のピンチでウィリー・アダメスを空振り三振に仕留め、まずはメジャータイ記録。そして、5回裏先頭のキアマイアーから空振り三振を奪い、これがポストシーズン通算206個目の三振となってメジャー新記録が誕生した。

     なお、試合は5回を終了して4対2でドジャースがレイズをリードしている。

  • WS第4戦の公式記録が修正 サヨナラの生還は捕手・スミスの失策に

    2020.10.26 07:30 Monday

     メジャーリーグ機構は日本時間10月26日、レイズが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めたワールドシリーズ第4戦の公式記録の修正を発表し、二者が生還して逆転サヨナラとなった最終プレーにドジャースの捕手ウィル・スミスのエラーを追加した。したがって、第4戦は中堅手クリス・テイラーと捕手スミスの「ダブルエラー」による決着となり、ワールドシリーズ史上初の珍事となった。

     レイズの地元紙「タンパベイ・タイムズ」のマーク・トプキン記者によると、公式記録員は「第4戦の最終プレーに2つのエラーがあった。中堅手のテイラーによるものが1つ、もう1つは捕手のスミスによるものだ」として公式記録を修正したという。カージナルスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、一塁走者のランディ・アロサレーナが二塁から三塁へ進塁したプレーがテイラーのエラー、三塁から本塁へ生還したプレーがスミスのエラーとなり、メジャーリーグ公式サイトの試合結果では殊勲打のブレット・フィリップスに1打点、敗戦投手となったケンリー・ジャンセンには失点2と自責点1が記録されている。

     「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ワールドシリーズの試合が「ダブルエラー」で決着したのは史上初めてのことだという。また、「ESPN」の調査によると、6回以降にリードしたチームが3度変わったのもワールドシリーズ史上初のことだった。第4戦では、6回裏にレイズがブランドン・ラウの3号3ランで逆転(=1度目)したが、7回表にドジャースが代打ジョク・ピーダーソンの2点タイムリーで再逆転(=2度目)に成功。7回裏にレイズがケビン・キアマイアーの2号ソロで同点に追い付いたあと、8回表にドジャースがコリー・シーガーのタイムリーで勝ち越しに成功したものの、9回裏にレイズがフィリップスのタイムリーとドジャースの「ダブルエラー」により劇的な逆転サヨナラ勝ち(=3度目)を収めた。

     なお、スミスはメジャー昇格後、ポストシーズンを含めても公式戦でのエラーが1度もなく、メジャーリーガーとしての自身初のエラーが痛恨の逆転サヨナラ負けにつながってしまった。

  • まさかの結末 レイズが9回裏2得点で逆転サヨナラ勝ち!

    2020.10.25 13:26 Sunday

    【ドジャース7-8xレイズ】@グローブライフ・フィールド

     レイズは1勝2敗で迎えたドジャースとのワールドシリーズ第4戦に8対7で逆転サヨナラ勝ちを収め、対戦成績を2勝2敗のタイとした。第4戦は中盤以降に点の取り合いが繰り広げられ、9回裏にブレット・フィリップスのタイムリーにドジャースのミスが絡んでレイズが一気に逆転サヨナラ勝ち。なお、レイズの筒香嘉智はワールドシリーズで4試合連続のベンチスタートとなり、9回裏に代打で登場したが空振り三振に倒れた。

     ドジャースがフリオ・ウリアス、レイズがライアン・ヤーブローの両左腕の先発で始まった一戦は、1回表二死からジャスティン・ターナーの2号ソロでドジャースが先制。ターナーはこれがポストシーズン通算12本目の一発で球団記録を更新し、2試合連続で初回に本塁打を放つのはワールドシリーズ史上初の快挙となった。

     ドジャースは3回表二死からシーガーの2号ソロで1点を追加。4回裏先頭のランディ・アロサレーナに2号ソロを浴びて1点を返されたが、5回表二死二塁からマックス・マンシーにタイムリーが出て再びリードを2点に広げた。なお、アロサレーナは今回のポストシーズンで9本目のアーチとなり、メジャー新記録を樹立した。

     このあとは点の取り合いとなり、5回裏にレイズがハンター・レンフローの1号ソロで1点を返すと、ドジャースは6回裏二死一・二塁からエンリケ・ヘルナンデスのタイムリー二塁打で4点目。6回裏にレイズがブランドン・ラウの3号3ランで試合をひっくり返したが、ドジャースは7回表二死満塁から代打ジョク・ピーダーソンの2点タイムリーで6対5とリードを奪った。

     7回裏にケビン・キアマイアーの2号ソロで6対6の同点に追い付かれたドジャースは、8回表先頭のクリス・テイラーが二塁打でチャンスメイクし、二死後にシーガーが詰まりながらもショートの頭上を越えるタイムリーを放って勝ち越しに成功。ドジャースはこの試合の全7得点を二死から奪う驚異の勝負強さを見せた。

     1点をリードしたドジャースは、ブルスダル・グラテロルが8回裏二死一・二塁のピンチをしのいだが、9回裏に登板したクローザーのケンリー・ジャンセンが二死一・二塁のピンチを招き、フィリップスのタイムリーに中堅手のテイラーのエラーが絡んで一塁走者も一気に生還。レイズがまさかの逆転サヨナラ勝ちを収めた。勝利投手はジョン・カーティス(1勝0敗)、敗戦投手はジャンセン(0勝1敗)となった。

  • ベッツはメジャー昇格前にブリュワーズ移籍の可能性があった!?

    2020.10.25 10:00 Sunday

     レッドソックス時代の2018年にMVPを受賞し、今年2月のトレードでドジャースに加入したムーキー・ベッツだが、その才能をいち早く見抜いてメジャーデビューより前にトレードで獲得しようとした男がいる。ブリュワーズで長年にわたってゼネラルマネージャー(GM)を務めたダグ・メルビンだ。メルビンは2013年途中にレッドソックスがブルペンの補強を試みた際、フランシスコ・ロドリゲスを放出してベッツを獲得しようとした。

     ベッツは2011年のドラフトでレッドソックスから5巡目指名を受けてプロ入り。プロ1年目の2011年はルーキー級で1試合のみの出場に終わり、翌2012年はA-級で71試合に出場して打率.267(251打数67安打)、8二塁打、1三塁打、0本塁打、31打点、20盗塁、OPS.658をマーク。30三振に対して32四球を記録するなど、当時から光るものはあったが、長打力に欠ける内野手の1人に過ぎず、トップ・プロスペクトとして高い評価を得ていたわけではなかった。

     当時レッドソックスでGMを務めていたベン・チェリントン(現パイレーツGM)は「ベッツを欲しがったのはメルビンが初めてだった」と述懐する。しかし、チェリントンはメルビンからのオファーに対して首を縦に振らなかった。ベッツはその年、メキメキと頭角を現し、A級とA+級で合計127試合に出場して打率.314(462打数145安打)、36二塁打、4三塁打、15本塁打、65打点、38盗塁、OPS.923の好成績をマーク。その年の終わりには正真正銘のトップ・プロスペクトとなった。

     チェリントンによると、メルビンがベッツを要求して以降、「どのチームも全てのトレードでまず最初に彼を要求してきた」という。ひょっとすると、メルビンがベッツを要求するのがあと数ヶ月早ければ、メルビンはベッツの獲得に成功し、ベッツはブリュワーズの一員となっていたかもしれない。ベッツが2012年から2013年にかけて急激に成長を遂げてしまったことがメルビンにとっては誤算だった。

     レッドソックスとのトレード交渉が不調に終わり、メルビンはニッキー・デルモニコとのトレードでロドリゲスをオリオールズへ放出。デルモニコは注意欠陥障害の治療のために処方されたアデロールの依存症となり、治療に専念するためにブリュワーズに解雇をリクエスト。その後、ホワイトソックスでプレーを続行して2017年8月にメジャーデビューしたが、メジャー定着を果たせないシーズンが続いている。

     なお、ベッツはメルビンが獲得を試みた翌年の2014年6月にメジャーデビューし、ポジションを内野から外野に移して現在に至るまで素晴らしい活躍を続けている。

  • 最優秀リリーバーにヘンドリックスとウィリアムスが選出

    2020.10.25 08:00 Sunday

     メジャーリーグ機構は日本時間10月25日、今季の各リーグの最優秀リリーバーを発表し、アメリカン・リーグのマリアーノ・リベラ賞はリアム・ヘンドリックス(アスレチックス)、ナショナル・リーグのトレバー・ホフマン賞はデビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)が受賞した。昨季アロルディス・チャップマン(ヤンキース)の次点に終わったヘンドリックスは嬉しい初受賞。ウィリアムスは新人での受賞となり、ブリュワーズは昨季まで2年連続受賞のジョシュ・ヘイダーに続く3年連続受賞となった。

     ヘンドリックスは24試合に登板して25回1/3を投げ、3勝1敗14セーブ、防御率1.78、奪三振37、与四球3、被打率.161、WHIP0.67という素晴らしい成績をマーク。アストロズとの地区シリーズ第3戦では3イニングを無失点に抑える力投を見せた。「チームメイトにとても感謝している。彼らが僕の後ろを守ってくれなかったら、僕は現在のような投手になれなかっただろう。ブルペンの仲間たちはたくさんの助言をくれたし、コーチをはじめとした球団組織のみなさん、そしてプレーする機会を与えてくれたアスレチックスにも感謝している」と述べた。

     メジャー2年目のウィリアムスは22試合に登板して27回を投げ、4勝1敗9ホールド、防御率0.33、奪三振53、与四球9、被打率.090、WHIP0.63という驚異的な成績をマーク。今季2登板目に3失点(自責点1)、4登板目に1失点(自責点0)を喫したが、それ以降は18試合連続無失点のままシーズンを終えた。新人による受賞と0セーブの投手による受賞はともに史上初である。「ナ・リーグの最優秀リリーバーに選ばれたこと、ブリュワーズとして3年連続受賞になったことにとても興奮している。監督やコーチ、チームメイトのサポートに感謝しているし、異例のシーズンのなかで自宅から声援を送ってくれたファンにも感謝したい」とコメントした。

     最優秀リリーバーはマリアーノ・リベラ、トレバー・ホフマン、デニス・エカーズリー、ロリー・フィンガース、リー・スミス、ジョン・フランコ、ビリー・ワグナーという7人の名リリーバーによる選考で決定される。ア・リーグはアレックス・コロメイ(ホワイトソックス)とブラッド・ハンド(インディアンス)、ナ・リーグはトレバー・ローゼンタール(パドレス)とジェレミー・ジェフレス(カブス)がファイナリストに名を連ねていたが、惜しくも受賞には届かなかった。

  • ビューラー快投のドジャースが快勝 筒香のWS初打席は二ゴロ

    2020.10.24 12:24 Saturday

    【ドジャース6-2レイズ】@グローブライフ・フィールド

     1勝1敗で迎えたワールドシリーズ第3戦は、今回のポストシーズンで3勝0敗、防御率0.57の活躍を見せていたレイズ先発のチャーリー・モートンをドジャース打線が攻略。ドジャース先発のウォーカー・ビューラーは6回93球を投げて被安打3、奪三振10、与四球1、失点1という好投を見せた。投打両面でレイズを圧倒したドジャースは6対2で快勝。対戦成績を2勝1敗とし、1988年以来32年ぶりの世界一に向けて一歩リードした。

     ビューラーとモートンによる投手戦が予想された一戦は、1回表二死からジャスティン・ターナーの1号ソロでドジャースが先制。ターナーはこれがポストシーズン通算11本目の一発となり、デューク・スナイダーが持つ球団記録に並んだ。

     ドジャースは3回表二死二・三塁からマックス・マンシーの2点タイムリーでリードを3点に広げ、4回表にも一死一・三塁からオースティン・バーンズのスクイズとムーキー・ベッツのタイムリーで2点を追加。ビューラーは90マイル台後半の速球を軸としたピッチングで4回までレイズ打線を無安打無得点に封じた。

     モートンは5回表一死からマンシーに四球を与えたところで降板。昨季から今季にかけてポストシーズンでの5先発でいずれも自責点1以下に抑えていた男が被安打7、失点5と打ち込まれ、レイズは苦しい試合展開を強いられることになった。

     5回裏、レイズはマニュエル・マーゴがチーム初安打となる二塁打を放ち、ウィリー・アダメスのタイムリー二塁打でようやく1点を返したが、ドジャースは直後の6回表にバーンズが1号ソロを放ち、すぐさま1点を追加。ビューラー降板後は、7回裏を2番手のブレイク・トライネン、8回裏を3番手のブルスダル・グラテロルが無失点に抑えた。レイズは9回裏にドジャース4番手のケンリー・ジャンセンからランディ・アロサレーナが1号ソロを放ったが、6対2で試合終了。アロサレーナはこの一発が今回のポストシーズンで8本目のアーチとなり、メジャー記録に並んだ。

     勝利投手は快投したビューラー(1勝0敗)、敗戦投手はモートン(0勝1敗)。なお、3試合連続でベンチスタートとなったレイズの筒香嘉智は8回裏二死走者なしの場面でマイク・ズニーノの代打として登場し、グラテロルの100.3マイル(約161.4キロ)の速球を打ってセカンドゴロに倒れた。

  • ルール5ドラフトは日本時間12月11日 今オフの主なスケジュール

    2020.10.24 10:00 Saturday

     ワールドシリーズが終了するとメジャーリーグは「ホットストーブ」と呼ばれるオフシーズンに突入する。今オフの注目株は、フリーエージェント市場ではJ・T・リアルミュート(フィリーズ)、トレバー・バウアー(レッズ)、ジョージ・スプリンガー(アストロズ)、マーセル・オズーナ(ブレーブス)、DJ・レメイヒュー(ヤンキース)、トレード市場ではフランシスコ・リンドーア(インディアンス)、クリス・ブライアント(カブス)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)といった顔ぶれだ。ここでは今オフの主なスケジュールを確認しておこう。

     選手がフリーエージェントとなるのはワールドシリーズ決着の翌日だ。ただし、最初の5日間は他球団と契約できず、元の所属球団に独占交渉権が与えられる。しかし、この5日間に契約が成立することはほとんどないのが実情だ。

     メジャー契約を結んでいる選手のトレードはトレード・デッドライン(今季の場合は8月末)からワールドシリーズ決着まで禁止されている。ワールドシリーズ決着の翌日から自由にトレードが可能となる。

     選手によっては球団と結んでいる契約のなかにオプションが含まれているケースがある。各選手のオプションの行使期限はワールドシリーズ決着から5日以内と定められている。

     各球団は自軍からフリーエージェントとなった選手に対してクオリファイング・オファーを提示することができる。ただし、過去に同オファーを受けたことのある選手は対象外となり、今オフの同オファーの金額は1890万ドルに決定している。各球団はワールドシリーズ決着から5日以内に同オファーを提示する必要があり、同オファーを受けた選手は同オファーを受けてから10日以内に受諾するか拒否するかを返答しなければならない。

     このほか、年俸調停権を持つ選手との年俸交渉の期限は日本時間1月12日、40人ロースター内の選手をノンテンダーする期限は日本時間12月3日、ルール5ドラフトの開催日はウィンター・ミーティング最終日(日本時間12月11日)に決定している。

  • ナショナルズ・ハリソン 1年100万ドルで残留決定

    2020.10.24 09:30 Saturday

     ナショナルズのデーブ・マルティネス監督はレギュラーシーズン終了時、今季ユーティリティ・プレーヤーとして存在感を示したジョシュ・ハリソンについて「今オフ、彼について間違いなく話し合いが行われるだろう」と話していた。今季のハリソンの働きに対する球団の評価は高く、本格的なオフシーズンの到来を待たずして残留が決定。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、1年100万ドルで契約を延長することで合意に至ったようだ。

     現在33歳のハリソンは、今季開幕直前にフィリーズを解雇され、1年契約でナショナルズに加入。33試合に出場して打率.278(79打数22安打)、3本塁打、14打点、OPS.769をマークし、守備では二塁と三塁を中心に5つのポジションをこなして存在感を示した。

     マルティネスは「彼がチームにいてくれるのはありがたい。彼は野球というゲームをよく理解しているし、常に準備ができている。準備しておけと指示を出す必要が全くないんだ」とハリソンに全幅の信頼を寄せる。マルティネスはカブスでのコーチ時代に当時パイレーツで活躍していたハリソンの姿を目にしており、ハリソンがフィリーズから解雇されたニュースを聞いてすぐに獲得に動いたという。

     ハリソンの引き留めに成功したナショナルズだが、今オフはライアン・ジマーマン、アズドゥルバル・カブレラ、マイケル・A・テイラー、カート・スズキ、ショーン・ドゥーリトル、ロニエス・エリアスと多くの主力選手がフリーエージェントとなる。2019年シーズンの王者が再浮上に向けてどんな動きを見せるか注目だ。

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