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  • 投手陣の立て直しを目指すパイレーツ 先発ローテは6人の争い

    2020.1.23 13:35 Thursday

     1年前、パイレーツの先発ローテーションはMLB公式サイトで「最も過小評価されている」と紹介され、ローテの一員であるスティーブン・ブロールトも「(良い意味で)恐ろしいメンバーだと思う」と自信を見せていた。しかし、その先発投手陣は防御率5.40と完全に崩壊。チームが93敗を喫する要因の1つとなってしまった。投手陣の立て直しを目指す今季、パイレーツはエース格のジェイムソン・タイオンをトミー・ジョン手術により欠くことになるが、6人の投手によるローテ争いが予想されている。

     ローテを争う6人はクリス・アーチャー、ジョー・マスグローブ、トレバー・ウィリアムス、ミッチ・ケラー、ブロールト、そしてトミー・ジョン手術から復帰するチャド・クールという顔ぶれだ。レイズ時代に2ケタ勝利、200イニング、200奪三振を3度ずつ達成しているアーチャーには、3勝9敗、防御率5.19に終わった昨季からの復調が期待される。昨季チーム最多の170回1/3を投げ、自身初の2ケタ勝利をマークしたマスグローブのローテ入りも当確だろう。

     ウィリアムスには14勝10敗、防御率3.11をマークした2018年のピッチングを取り戻すことが期待される(昨季は7勝9敗、防御率5.38)。2018年の後半戦は12先発で防御率1.38という素晴らしい成績を残しており、復調できれば先発3番手としては十分すぎる存在だ。ケラーはメジャー1年目の昨季こそ1勝5敗、防御率7.13と打ち込まれたものの、マイナー時代からエース候補として期待は大きい。歌唱力に定評のあるブロールトも昨年5月20日から9月1日(現地時間)までの期間は防御率2.87と安定したピッチングを見せており、さらなる成長に期待。クールは安定して4点台前半の防御率を記録しており、先発4~5番手として計算できる存在だ。

     今オフ、パイレーツはデータ分析に長けたオスカー・マリンを投手コーチに招聘し、控え捕手には守備力に定評があるルーク・メイリーを獲得。正捕手を務める予定のジェイコブ・ストーリングスも守備型の捕手であり、投手陣の立て直しをサポートする体制を整えている。目立った投手補強は行っていないものの、投手陣の立て直しに向けたこれらの取り組みが成功するか注目したい。

  • インディアンス外野陣のレギュラー争い プイーグ加入の可能性も

    2020.1.23 13:05 Thursday

     コリー・クルーバーをレンジャーズへトレードして補強資金を確保したインディアンスは、マーセル・オズーナがブレーブスとの契約を決めたことにより、補強ターゲットをヤシエル・プイーグに絞ったようだ。しかし、たとえプイーグと再契約できなかったとしても、インディアンスにはレギュラー候補の外野手が数多くいる。ツインズ、ホワイトソックスとの上位争いが予想される今季、インディアンスはどんな布陣でレギュラーシーズンの戦いに臨むのだろうか。

     インディアンスの予算規模から考えて、大型契約を望むニコラス・カステヤーノスを獲得するのは難しく、打線の中軸を任せられる外野手を欲するインディアンスのターゲットはプイーグに絞られたと見られる。プイーグは昨年7月の三角トレードでレッズからインディアンスに加入し、49試合で打率.297、2本塁打、OPS.800をマーク。シーズン通算では打率.267、24本塁打、OPS.785という成績を残した。

     現在、インディアンスの40人枠にはフランミル・レイエス、オスカー・メルカド、デライノ・デシールズ、ジョーダン・ループロウ、ジェイク・バウアーズ、グレッグ・アレン、ダニエル・ジョンソン、ブラッドリー・ジマー、タイラー・ネークインと9人の外野手がおり、プイーグと再契約できなくとも外野手が不足するわけではない。このなかでは昨季37本塁打のレイエスがレギュラー当確と見られており、昨季の途中加入後は指名打者での起用が多かったものの、今季は右翼手としての起用も想定されている。

     レイエスが右翼を守る場合、外野のレギュラーポジションは残り2枠となり、このうち中堅はメルカドとデシールズの争いとなることが濃厚。クルーバーとのトレードで加入したデシールズは俊足と好守が魅力だが、打撃を含めた総合力では昨季メジャー1年目で15本塁打、15盗塁、OPS.761をマークしたメルカドが上回る。メルカドが「2年目のジンクス」を回避できれば、今季も正中堅手はメルカドだろう。

     残りの1枠である左翼は、昨季15本塁打、OPS.923をマークしたループロウが筆頭候補だが、左腕にめっぽう強いものの、右腕を極端に苦手としている。よって、昨季サイクル安打を達成したバウアーズとのプラトーン起用が有力だ。俊足のアレン、強肩のジョンソンにも打力の向上次第でチャンスはある。なお、ジマーとネークインの2人は故障の影響で出遅れが濃厚となっている。レイエスが昨季同様に指名打者専任となる場合は、デシールズが右翼(ないし左翼)に回り、他の外野手と出場機会を争うことになりそうだ。

  • 次の殿堂入り選手は誰だ!? 2021年殿堂入り投票の展望

    2020.1.23 12:25 Thursday

     今回のアメリカ野球殿堂入り投票では、有資格初年度のデレク・ジーターと有資格最終年(10年目)のラリー・ウォーカーという対照的な2人が殿堂入りを決めた。これで7年連続で2人以上の殿堂入り選手が誕生したことになり、その期間中に22人もの選手がクーパーズタウンに迎え入れられている。1年後、2021年の殿堂入り投票ではどの選手が殿堂入りを成し遂げるのだろうか。

     2021年の殿堂入り投票から投票対象となる予定の選手のうち、データサイト「Baseball Reference」が算出するWARで上位につけているのはマーク・バーリー、ティム・ハドソン、トリー・ハンターといった顔ぶれである。いずれも素晴らしいキャリアを送った選手だが、有資格初年度での殿堂入りを果たすほどの選手ではなく、2013年以来の「有資格初年度での殿堂入りなし」となることが濃厚。この年はクレイグ・ビジオ(68.2%)とマイク・ピアッツァ(57.8%)の2人が殿堂入りラインの得票率75%に届かなかったが、ビジオは2年後の2015年、ピアッツァは3年後の2016年に殿堂入りを決めている。

     引き続き投票対象となる選手のなかでは、今回の殿堂入り投票で得票率を70%に乗せたカート・シリングの殿堂入りが有力視されている。有資格初年度となる選手のなかに有力な候補がいないこともシリングの殿堂入り決定を後押しするだろう。同様に、今回初めて得票率60%の壁を突破したロジャー・クレメンスとバリー・ボンズの2人もさらに得票率を伸ばして殿堂入りラインに迫る可能性がある。

     また、ここ数年で有力な候補が次々に有資格初年度での殿堂入りを決めたことにより、各記者が投票可能な最大10枠に空きが生まれ、オマー・ビスケル、スコット・ローレン、ビリー・ワグナー、ゲーリー・シェフィールド、トッド・ヘルトン、マニー・ラミレス、ジェフ・ケント、アンドリュー・ジョーンズといった候補者たちも少しずつ得票率を伸ばしている。近年は有資格最終年が近付くにつれて得票率を大幅に伸ばすケースも目立っており、現時点で得票率20~50%程度にとどまっているこれらの候補者たちにも殿堂入りのチャンスはあると言えそうだ。

  • オズーナの契約成立がカステヤーノスに与える影響とは

    2020.1.23 11:20 Thursday

     華麗な復活を遂げて主砲として活躍したジョシュ・ドナルドソンとの再契約に失敗したブレーブスは、日本時間1月22日にマーセル・オズーナと1年1800万ドルで契約したことを発表した。オズーナと同じ右打ちの外野手であるニコラス・カステヤーノスは、依然としてフリーエージェント市場に残ったままだが、オズーナが単年契約で妥協する形になったことにより、厳しい状況に追い込まれたと見られている。オズーナの契約成立はカステヤーノスにどんな影響を与えるのだろうか。

     昨年11月、大手移籍情報サイトの「MLB Trade Rumors」はオズーナが得る契約を3年4500万ドル、カステヤーノスが得る契約を4年5800万ドルと予想していた。しかし、カージナルスとの再契約を望むオズーナのもとにカージナルスからの満足のいくオファーはなく、年平均額をアップさせた形でブレーブスとの1年契約で妥協。オズーナは好成績を残したうえで1年後に再びフリーエージェント市場に出ることを選択した。

     1990年12月生まれのオズーナに対してカステヤーノスは1992年3月生まれと1年以上若く、過去2年の成績でオズーナを上回っているほか、クオリファイング・オファーの対象ではなく獲得してもドラフト指名権を喪失せずに済むため、オズーナよりも好条件の契約を得られる可能性はあるものの、センターではなく両翼を守る外野手に対して大金を投じようとしているチームが少ないことも事実。カステヤーノスが満足のいく複数年契約のオファーを得られない可能性は十分にある。

     現時点ではレンジャーズがカステヤーノス獲得レースの先頭を走っていると見られるが、価格がそれほど高騰しないのであれば、レッズなど他球団も獲得に動く可能性があるようだ。今オフ、目立った補強を行うことができていないカブスも、主力選手のトレード放出などによって補強資金を捻出することができれば、カステヤーノスとの再契約に動くかもしれない。

  • メッツ新監督にロハスが就任へ 史上5組目の親子監督誕生

    2020.1.23 10:45 Thursday

     アストロズの不正なサイン盗みに対する処罰に関連して監督を解任したアストロズ、レッドソックス、メッツのうち、真っ先に新監督を決定したのはメッツだった。日本時間1月23日、メッツのブロディ・バンワグネンGMは新監督としてルイス・ロハスとの複数年契約が成立目前となっていることを発表。メジャー全体で2番目の若さとなる38歳の青年監督が誕生することになった。

     ロハスはメジャー通算2101安打を記録し、エクスポズとジャイアンツで合計14シーズンにわたって監督を務めたフェリペ・アルーの息子であり、メジャーリーグではシスラー親子(ジョージとディック)、スキナー親子(ボブ・とジョエル)、ブーン親子(ボブとアーロン)、ベル親子(バディとデービッド)に次ぐ史上5組目の親子監督が誕生。メジャー通算2134安打のモイゼス・アルーは異母兄にあたる。

     2007年からメッツのマイナー組織でコーチや監督を歴任してきたロハスは、ドミニカ共和国のウィンターリーグでも監督を務めた経験がある。昨季は初めてメジャーのコーチ陣に加わり、クオリティコントロールコーチと外野守備のインストラクターを務めた。バンワグネンはそうしたロハスのキャリアについて「彼は文字通り、人生を通して監督になるために訓練されてきた男だ」と話している。

     「彼はチームのことを熟知しているし、選手たちも彼のことをよく知っている」とバンワグネン。チームがこれまでに築き上げたものを引き継いでいる人物が監督になることを望んでいたメッツにとって、内部昇格となるロハスはまさに理想的な存在であり、選手たちからの信頼が厚いことも決め手となったようだ。

     昨季ナショナル・リーグ新人王に輝いたピート・アロンゾは、2017~2018年のAA級時代をロハスの下で過ごしており、「去年彼がコーチとしてベンチにいてくれたのもそうだけど、彼の下でプレイできるのは素晴らしいことだよ」とロハスの監督就任を歓迎。ツインズのロッコ・バルデリ監督に次いで2番目に若い監督となるロハスの手腕に期待したい。

  • Rソックス・ペドロイア 左膝の故障が再発 引退の可能性も

    2020.1.22 13:25 Wednesday

     左膝の故障からの復活を目指すダスティン・ペドロイア(レッドソックス)だが、日本時間1月22日、レッドソックス広報のケビン・グレッグは「左膝のリハビリ中に故障が再発した。スプリング・トレーニングに参加できるかどうかわからない」とペドロイアの現状を明らかにした。地元紙ボストン・グローブのピート・エイブラハムもペドロイアの故障再発を報じている。

     左膝の故障により2018年はわずか3試合、昨季も6試合にしか出場できなかったペドロイアだが、レッドソックスは昨年11月の時点ではペドロイアがどこかのタイミングで戦列に復帰できる見込みであることを明らかにしていた。しかし、戦列復帰に向けてのリハビリを続けるなかで故障が再発。ペドロイアは現在、左膝に違和感と炎症があり、キャリア続行には暗雲が立ち込めている。

     ペドロイアは現在36歳。レッドソックスとの契約は2年残っており、今季は年俸1300万ドル、来季は年俸1200万ドルを手にする予定となっている。しかし、ペドロイアは現役を続行してレッドソックスにとどまるか、現役生活に見切りをつけて家族と過ごす時間を優先するか、2つの選択肢の間で揺れており、現役引退を選択する可能性もあると見られる。

     レッドソックスは、2016年シーズン終了以降に4度の左膝の手術を受けているペドロイアが今季も満足にプレイできない場合に備え、昨年12月に1年300万ドルでホゼ・ペラザと契約。現時点ではペラザが正二塁手を務める予定だ。

     2007年に打率.317をマークして新人王を受賞したペドロイアは、翌2008年に自己最高の打率.326を記録してMVPに選出。その後もリーグを代表する二塁手として活躍を続け、オールスター・ゲームに4度選出されたほか、シルバースラッガー賞を1度、ゴールドグラブ賞を4度受賞した。レッドソックス一筋14年のメジャー生活では、通算1805安打、打率.299、OPS.805を記録している。

  • ロッキーズ・アレナード 補強に消極的なチームへの不満が爆発か

    2020.1.22 13:00 Wednesday

     ロッキーズが誇るスター三塁手、ノーラン・アレナードは日本時間1月21日にチームへの不満を爆発させ、「チームからリスペクトされていないと感じる。このチームの一員でいたくない」といった趣旨の発言をした。この発言は、アレナードを放出する可能性を否定したジェフ・ブライディッチGMのコメントに反発する形でなされたものだが、どうやらアレナードは71勝91敗という不本意なシーズンを送ったにもかかわらず、戦力アップのための補強を行わないチームに対して大きな不満を持っているようだ。

     ロッキーズは2017年から球団史上初となる2年連続ポストシーズン進出を成し遂げ、アレナードは昨年2月に8年2億6000万ドルという巨額の契約延長にサインした。しかし、昨季のロッキーズは71勝91敗で地区4位に低迷。投手陣が崩壊し、主力野手のなかにも故障や不振などで本来の実力を発揮できない選手が多々見られた。

     投打の主力選手が実力を発揮できれば、昨季のように低迷することはないと見られるロッキーズだが、同地区には絶対王者のドジャースが君臨しており、ダイヤモンドバックスやパドレスも積極的な補強を行っている。一方、補強資金に余裕のない今オフのロッキーズは、フリーエージェント選手とのメジャー契約を1つも締結しておらず、トレードで有力選手を獲得するような動きも見せていない。そうした状況にアレナードは不満を持っているようだ。

     ブライディッチはイアン・デズモンドを5年7000万ドル、ダニエル・マーフィーを2年2400万ドルで獲得したが、両者とも期待通りの働きを見せることはできていない。ウェイド・デービス、ブライアン・ショウ、ジェイク・マギーの救援投手トリオに総額1億600万ドルを投じたが、こちらも投資に見合う成果は得られていない。大型補強失敗による低迷がアレナードの不満を生み、資金に余裕がないため追加の補強もできないという悪循環に陥ってしまっているというわけだ。

     アレナード放出の可能性を否定したブライディッチだが、今回の騒動を受けてその方針が変化する可能性もある。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、カージナルスやレンジャーズとのトレード交渉が活発化し始める可能性を指摘しており、今後の動向には大きな注目が集まりそうだ。

  • 次の満票選出はイチロー? MLB公式サイトが満票候補を紹介

    2020.1.22 11:55 Wednesday

     日本時間1月22日、全米野球記者協会による2020年のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表されたが、昨年のマリアーノ・リベラに次ぐ史上2人目の満票選出が期待されたデレク・ジーターは、惜しくも満票にあと1票届かなかった。それを受け、MLB公式サイトではマット・ケリーが次なる満票選出の候補者を紹介する特集記事を公開。そのなかで次なる最有力候補者としてイチロー(元マリナーズなど)の名前が挙げられている。

     来年の殿堂入り投票で新しく候補者となるのはマーク・バーリー、ティム・ハドソン、トリー・ハンターといった面々だが、彼らの殿堂入りは難しいと見られる。2022年にはアレックス・ロドリゲス、デービッド・オルティス、ジミー・ロリンズ、マーク・テシェイラ、プリンス・フィルダーらが登場。ロドリゲスとオルティスは殿堂入りに値する実績を残している選手だが、ロドリゲスは禁止薬物使用による211試合の出場停止処分を受けており、殿堂入りできるかどうかすら定かではない。オルティスは指名打者専任だったため、満票になるほどの絶対的な支持は得られないだろう。

     2023年にはカルロス・ベルトランやフランシスコ・ロドリゲスが登場する。ベルトランも通算成績だけを見れば殿堂入りの可能性を秘めているものの、満票になるほどのレベルではない。また、殿堂入り投票の際には不正なサイン盗み疑惑への関与も考慮されることになるだろう。そして、2024年にはチェイス・アトリー、ジョー・マウアー、デービッド・ライトらとともにエイドリアン・ベルトレイが登場。ケリーは、オルティスやベルトランよりも有力としつつも、ベルトレイが満票選出される可能性は低いと見ている。

     そして、次なる有力候補者としてイチローの名前が登場する。ケリーはイチローが27歳でメジャーリーガーとしてのキャリアを開始したにもかかわらず、安打(歴代24位)、打席(48位)、盗塁(35位)、得点(90位)、塁打(93位)といった部門で歴代トップ100に名を連ねていることを紹介。ゴールドグラブ賞を10度受賞しているほか、2001年にMVPと新人王を同時受賞し、それ以外にも大きなインパクトを残したことにも触れている。「日本人であることが満票にならない唯一にして不幸な理由となるかもしれない」としており、イチローを高く評価している様子がうかがえる。

     なお、満票選出の可能性を秘める現役選手としては、アルバート・プーホルス(エンゼルス)、ミゲル・カブレラ(タイガース)、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、マイク・トラウト(エンゼルス)の名前が挙げられている。

  • ブレーブスが主砲確保 オズーナを1年1800万ドルで獲得

    2020.1.22 11:30 Wednesday

     日本時間1月22日、ブレーブスはフリーエージェントの外野手、マーセル・オズーナと年俸1800万ドルの1年契約を結んだことを発表した。ジョシュ・ドナルドソンとの再契約に失敗したブレーブスは、フレディ・フリーマンの後ろを打つ四番打者が不在となっていたが、オズーナ獲得によってドナルドソンの穴埋めに成功。正左翼手としての起用が予想されている。

     現在29歳のオズーナは、マーリンズ時代の2017年に打率.312、37本塁打、124打点、OPS.924という自己最高のシーズンを過ごし、同年オフにトレードでカージナルスへ移籍。カージナルスでは得点力アップの切り札として期待されたものの、2018年は打率.280、23本塁打、88打点、OPS.758、昨季は打率.241、29本塁打、89打点、OPS.800と物足りない働きに終始した。

     昨オフ、ブレーブスは故障からの復活を目指すドナルドソンと1年契約を結んで大成功を収めたが、それと同様の形でオズーナを迎え入れることになった。一方のオズーナも、すでにカージナルスからクオリファイング・オファーを受けているため、来オフは同オファーの対象とならず、今季好成績を収めることができれば、1年後に再びフリーエージェントとなった際に好条件の契約を期待できる。なお、今回の契約成立により、カージナルスは今年のドラフトで戦力均衡ラウンドBのあとに補償指名権を獲得し、ブレーブスは3番目に高い順位の指名権とインターナショナル・ボーナスプール・マネー50万ドルを喪失している。

     ブレーブスの外野陣は左翼にオズーナ、中堅にエンダー・インシアーテ、右翼にロナルド・アクーニャJr.が入る布陣が基本となり、左腕との対戦時には左打者のインシアーテがベンチに下がって中堅にアクーニャJr.、右翼にアダム・デュバルが入ることが予想される。通算2355安打を誇るニック・マーケイキスは外野の控えとして、主力外野手の休養時に左翼や右翼に入ることになりそうだ。

  • 殿堂入り投票 シリングが得票率70%に到達 来年殿堂入りか

    2020.1.22 11:00 Wednesday

     日本時間1月22日、全米野球記者協会によるアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、デレク・ジーターとラリー・ウォーカーの2人が殿堂入りを決めた。397人の有権者からジーターは396票(得票率99.7%)、ウォーカーは304票(得票率76.6%)を獲得して殿堂入りラインとなる得票率75%をクリア。一方、今回が8度目の挑戦となったカート・シリング、ロジャー・クレメンス、バリー・ボンズらは今回も殿堂入りラインには届かなかった。ここでは今回の殿堂入り投票の結果を確認してみよう。

     まず、今回の殿堂入り投票の結果を紹介する。殿堂入りを成し遂げた2人を含め、殿堂入り投票対象の資格を失わないラインである得票率5%を上回ったのは以下の16人である。ジーターとウォーカーを除く14人は来年も殿堂入り投票の対象となる。

    デレク・ジーター(1年目) 99.7%
    ラリー・ウォーカー(10年目) 76.6%
    カート・シリング(8年目) 70.0%
    ロジャー・クレメンス(8年目) 61.0%
    バリー・ボンズ(8年目) 60.7%
    オマー・ビスケル(3年目) 52.6%
    スコット・ローレン(3年目) 35.3%
    ビリー・ワグナー(5年目) 31.7%
    ゲーリー・シェフィールド(6年目) 30.5%
    トッド・ヘルトン(2年目) 29.2%
    マニー・ラミレス(4年目) 28.2%
    ジェフ・ケント(7年目) 27.5%
    アンドリュー・ジョーンズ(3年目) 19.4%
    サミー・ソーサ(8年目) 13.9%
    アンディ・ペティット(2年目) 11.3%
    ボビー・アブレイユ(1年目) 5.5%

     一方、以下の16人は得票率が5%を下回り、殿堂入り投票対象の資格を喪失した。今回から投票対象となった選手のうち、殿堂入りを決めたジーターと得票率5.5%のアブレイユ以外は全員が資格を喪失することになった。

    ポール・コナーコ(1年目) 2.5%
    ジェイソン・ジアンビ(1年目) 1.5%
    アルフォンゾ・ソリアーノ(1年目) 1.5%
    エリック・シャベス(1年目) 0.5%
    クリフ・リー(1年目) 0.5%
    アダム・ダン(1年目) 0.3%
    ブラッド・ペニー(1年目) 0.3%
    ラウル・イバニェス(1年目) 0.3%
    J.J.プッツ(1年目) 0.3%
    ジョシュ・ベケット(1年目) 0.0%
    ヒース・ベル(1年目) 0.0%
    ショーン・フィギンス(1年目) 0.0%
    ラファエル・ファーカル(1年目) 0.0%
    カルロス・ペーニャ(1年目) 0.0%
    ブライアン・ロバーツ(1年目) 0.0%
    ホゼ・バルベルデ(1年目) 0.0%

     通算216勝、3116奪三振の実績を誇るシリングは、8度目の挑戦にして得票率70%の大台に到達。来年は新規の有力な候補者がいない(ティム・ハドソン、マーク・バーリー、トリー・ハンターらが筆頭)ため、いよいよ殿堂入りを達成しそうだ。ステロイド使用により評価が割れているクレメンスとボンズの両者は、今回初めて得票率60%の壁を突破。しかし、ここ数年ほとんど得票率が伸びておらず、あと2年での殿堂入りは難しいかもしれない。ゴールドグラブ賞11度を誇る名遊撃手のビスケルは、初年度から37.0%→42.8%→52.6%と着実に得票率を伸ばしている。このままいけば2~3年後には殿堂入りできそうだ。

  • ジーターとウォーカーが殿堂入り ジーターは準満票

    2020.1.22 10:30 Wednesday

     日本時間1月22日、全米野球記者協会による2020年のアメリカ野球殿堂入りの投票結果が発表され、デレク・ジーター(得票率99.7%)とラリー・ウォーカー(得票率76.6%)の2人が殿堂入りラインとなる得票率75%を上回って殿堂入りを決めた。満票選出なるか注目されたジーターは、残念ながら満票には1票だけ届かなかったものの、野手史上最高の得票率で有資格初年度での殿堂入りを達成。一方のウォーカーは、昨年から大幅に得票率を上げ、有資格最終年(10年目)で悲願の殿堂入りを成し遂げた。

     殿堂入りを確実視されていたジーターは、満票選出の行方のみが注目されていたが、惜しくもマリアーノ・リベラに次ぐ史上2人目の満票選出はならなかった。しかし、得票率99.7%はケン・グリフィーJr.の99.3%を上回って野手史上最高であり、ヤンキースの正遊撃手かつ主将として活躍したジーターの功績は正当に評価されたと言えるだろう。

     ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「1992年の全体6位でデレク・ジーターを指名した時点で、彼の才能は際立っていた。しかし、彼を殿堂入り選手へと押し上げたのは、勝利への執念とベストの選手になろうとする強い思いだと思う」とジーターを称賛。ヤンキースで長く監督を務めたジョー・トーレは、自身が監督を務めたチームでベストの選手を尋ねられ、「デレクだよ。簡単なチョイスさ」とジーターの名前を挙げている。

     歴代6位となる通算3465安打のほか、オールスター・ゲーム選出14度、ゴールドグラブ賞5度という輝かしい実績を誇り、ワールドシリーズ制覇も5度経験。ここ一番での勝負強さも際立っており、残した数字以上に殿堂入りに相応しい選手だった。

     一方、ウォーカーは昨年から得票率を22.9%も上昇させ、ラストチャンスで殿堂入りに辿り着いた。有資格初年度(2011年)の得票率20.3%からスタートし、一時は得票率を10.2%(2014年)まで落としたが、通算打率.313、OPS.965、3度の首位打者、7度のゴールドグラブ賞、そしてカナダ出身者では初のMVP(1997年)という偉大な実績を高く評価される形となった。

     全米野球記者協会のジャック・オコンネル代表から「今回は得票率が不足していなかったことをお知らせします」との連絡を受けたウォーカーは大喜び。そして、「(元チームメイトの)トッド・ヘルトンは殿堂入りに値する選手だと思う。ノーラン・アレナードも現時点でのキャリアを考えれば殿堂入りに相応しい」と語り、ロッキーズからさらなる殿堂入り選手が誕生することを期待した。

  • アレナードがブチ切れ 「僕はこのチームの一員でいたくない」

    2020.1.21 11:55 Tuesday

     トレード放出の可能性が取り沙汰されているノーラン・アレナード(ロッキーズ)だが、ロッキーズのジェフ・ブリディッチGMは今季のレギュラーシーズン開幕までにアレナードをトレードで放出する可能性を否定。しかし、それに対してアレナードは「ここ(=ロッキーズ)の人間は無礼が多すぎる。僕はこのチームの一員でいたくない」と不満をぶちまけた。

     アレナードのトレード放出の可能性について、ブリディッチは「ノーランは正三塁手として紫と黒のユニフォームを着る。トレードの話はベッドに置いておこう」と語り、アレナード放出の可能性を否定した。その発言に反応する形で、アレナードは不満をぶちまけ、「ジェフの発言についてどう思ったかを尋ねられたけど、周りの人が何を言うかは気にせずに言うよ。無礼が多すぎるんだ」とコメント。ただし、アレナードは「無礼」が何を指しているかについては「詳しいことについては話したくない」と言及を避けた。なお、ブリディッチはアレナードの発言に対して、早急に対応する意向を示している。

     アレナードが自身のトレード放出の可能性について、正式に発言するのは今回が初めてである。アレナードはロッキーズと8年2億6000万ドルの超大型契約を結んでおり、その契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれているほか、2021年終了後にオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントになることができる。今季はその8年契約の2年目となるが、昨年12月に行われたウィンター・ミーティングの時点から、アレナード放出の可能性がさかんに取り沙汰されてきた。

     アレナードはロッキーズが2年連続でポストシーズン進出を果たしたあと、契約延長に応じたが、昨季は投手陣の崩壊や主力選手の故障離脱などが重なり、71勝91敗で地区4位に低迷。アレナードはシーズン終了時に「再建期のような感じだった」とチームへの不満を漏らしていた。アレナードは上位進出を目指すために補強が必要であると訴えているものの、今オフのロッキーズは戦力アップにつながるような補強をまだ行っていない。そのあたりの事情もアレナードの「ブチ切れ」と関係しているのかもしれない。

     ブリディッチはアレナード放出の可能性を否定したものの、アレナードの不満爆発を受け、トレード放出への動きが再燃する可能性もありそうだ。

  • 名捕手・モリーナが「生涯カージナルス宣言」

    2020.1.21 10:55 Tuesday

     日本時間1月21日、カージナルスが誇る名捕手、ヤディアー・モリーナはカージナルス一筋で現役を終えたい意向を改めて明言した。現在37歳のモリーナは、現行の3年契約が終了する今季限りで現役を引退する予定だが、カージナルスが自身の現役続行を望む場合は、契約延長に応じる意思があるという。もしカージナルスから契約延長がオファーされなければ、予定通りに今季限りでユニフォームを脱ぐつもりのようだ。

     モリーナは2年前にカージナルスと3年契約を結んだ際、この契約が自身にとって最後の契約となる可能性を示唆していた。「僕がプレイしたいのはカージナルスだけだ。彼らが僕を必要としてくれるなら現役を続けるし、彼らが別の道を選択するのであれば、僕の選手生活はそこで終わりだよ」とモリーナ。カージナルスからのオファーがあれば、最低でも2年間の契約延長に応じる意思があることを明らかにした。

     カージナルスのビル・デウィットJr.会長は「ヤディは、彼の年齢を考えれば、素晴らしい働きをしてくれている。彼があと数年プレイできると考えていることは知っているし、実際にそうなれば素晴らしいことだよね」と語り、モリーナの現役続行を歓迎する姿勢を示している。カージナルスは在籍選手との契約延長交渉をスプリング・トレーニング期間中に行うのが恒例となっており、モリーナとの契約延長交渉もスプリング・トレーニング期間中に行われることになりそうだ。

     カージナルスの正捕手として16年目のシーズンを迎えるモリーナは、昨季までチームを12年連続でレギュラーシーズン勝ち越しに導いているだけでなく、4度出場したワールドシリーズで2度の世界一を経験。オールスター・ゲームに9度選出されているほか、ゴールドグラブ賞も9度受賞し、プラチナグラブ賞にも4度選ばれている。通算1983試合出場のうち、1947試合に捕手として出場しており、あと110試合出場すれば、ゲーリー・カーターを抜いて捕手史上4位に浮上する。

     モリーナの目標はもう1度、ワールドシリーズを制覇することだ。「37歳の捕手は良いシーズンを送れないとみんな思っているだろう。それが間違いであることを証明したいんだ」と今季への意気込みを口にした。

  • 元マリナーズのヘルナンデス ブレーブスとマイナー契約へ

    2020.1.21 10:30 Tuesday

     長きにわたってマリナーズのエースとして活躍し、2010年にアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞したフェリックス・ヘルナンデスがキャリア続行のチャンスを得た。日本時間1月21日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、ヘルナンデスはブレーブスとのマイナー契約に合意。MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシは、ヘルナンデスが招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、40人枠入りを果たした場合には年俸100万ドルを得ることを伝えている。

     現在33歳のヘルナンデスは、2005年にマリナーズでメジャーデビューを果たし、オールスター・ゲームに6度(2009年、2011年~2015年)選出されるなど、球界を代表する右腕として活躍してきた。13勝12敗ながら249回2/3を投げて防御率2.27、232奪三振の好成績をマークした2010年にはサイ・ヤング賞を受賞し、2009年は自己最多の19勝、2015年には18勝を記録。しかし、ここ数年は右肩の不調などに悩まされ、2016年以降は1度も規定投球回をクリアできず、昨季は1勝8敗、防御率6.40という自己最悪の成績に終わっていた。

     今回の契約は、ブレーブスにとってはノーリスクの契約と言える。先発ローテーション5枠のうち、マイク・ソローカ、マックス・フリード、マイク・フォルティネビッチ、コール・ハメルズで4枠は確定しており、ヘルナンデスは有望株のカイル・ライトやリリーフから先発に再転向するショーン・ニューカムと先発5番手の座を争うことになる。ヘルナンデスがオープン戦で結果を残せなければ解雇すればよく、ヘルナンデスが先発5番手の座を手中に収めるようであれば、ニューカムを再びブルペンに回し、ライトにはマイナー最上位のAAA級で実戦経験を積ませることもできる。

     メジャー通算169勝の実績を誇るヘルナンデスは新天地ブレーブスで復活を遂げることができるだろうか。復活を目指すベテラン右腕の奮闘に注目だ。

  • Rソックスなど監督空席の3球団 現在の状況は?

    2020.1.20 14:30 Monday

     アストロズの不正なサイン盗みに関連してAJ・ヒンチ監督(アストロズ)、アレックス・コーラ監督(レッドソックス)、カルロス・ベルトラン監督(メッツ)の3人がその座を追われ、1月後半に3球団で監督が空席という異例の事態となっている。すでに各球団は新監督の決定に向けて動き始めており、ここでは各球団の最新の動向をチェックする。

     監督候補として人気を集めているのがジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズで合計22年間指揮を執り、通算1863勝を挙げているダスティ・ベイカーだ。アストロズはバック・ショウォルター、ジョン・ギボンズ、ウィル・ベナブルに続く4人目の候補者として面接を実施する予定となっている。また、メッツも監督候補の1人としてベイカーをリストアップしていると見られる。なお、カブスの三塁ベースコーチを務めるベナブルは、アストロズの面接を受けたものの、カブスを離れる意思がないことを明言しており、少なくとも今季はどこかのチームで監督を務める可能性は低そうだ。

     レッドソックスでは、チームOBのマイク・ローウェルが「条件付き」で監督を引き受ける意思があることを明らかにした。ローウェルは「1年限定で、なおかつコーラの監督復帰が保証されるのであれば、喜んで引き受けるよ」と発言。ローウェルとコーラは2006年から2008年までレッドソックスでチームメイトとしてプレイしており、ローウェルはコーラの監督復帰を後押ししたいと考えているようだ。2006年にレッドソックスに加入したローウェルは、現役生活最後の5年間をレッドソックスで過ごし、2007年には自己最多の120打点を叩き出してオールスター・ゲームに選出。チームのワールドシリーズ制覇に貢献し、ワールドシリーズMVPを受賞している。

     また、昨季限りでジャイアンツの監督を勇退したブルース・ボウチーは、現在空席となっている3球団の監督の座を引き受ける意思がないことを明らかにしている。パドレスとジャイアンツで合計25年にわたって監督を務め、通算2003勝をマークした名将は、将来的な監督復帰の可能性を否定していないものの、今季すぐにどこかのチームで指揮を執るつもりはないようだ。

  • 結果発表まであと2日 殿堂入り投票の行方はどうなる

    2020.1.20 13:30 Monday

     2020年のアメリカ野球殿堂入りの記者投票の結果は、日本時間1月22日午前8時ごろに発表される予定となっている。すでにテッド・シモンズとマービン・ミラーが「Modern Era Committee」の投票によって殿堂入りを決めているが、いったい誰がこの2名とともにクーパーズタウンで行われる殿堂入りセレモニーに出席することになるのだろうか。有資格初年度のデレク・ジーターの満票選出の行方にも注目が集まっている。

     投票権を持つ記者たちは昨年末までに投票を終えており、自身が在籍するメディアや自身のSNSを通して投票内容を公開する記者もいる。ライアン・シボドーは公開された情報を集計しており、現時点で匿名7人を含めた171人分の投票内容が明らかになっている。その途中経過によると、ジーターは171人全員から票を獲得し、得票率100%をキープ。このほか、今回が記者投票による殿堂入りのラストチャンス(10度目の挑戦)となるラリー・ウォーカーが得票率85.4%、8度目の挑戦となるカート・シリングが得票率79.5%で、殿堂入りラインとなる得票率75%を上回っている。

     ただし、最終的な得票率は事前判明分から大きく低下するのが例年の傾向であり、現時点で得票率79.5%のシリングが今回の投票で殿堂入りを達成する可能性は低いと見られている。得票率85.4%のウォーカーでさえ、殿堂入りのチャンスは「五分五分」というのが大方の見方だ。一方、ここまで得票率100%のジーターが有資格初年度で殿堂入りを果たすのは確実であり、昨年のマリアーノ・リベラに続く史上2人目の満票選出が達成されるか注目だ。

     このほか、実績は文句なしで殿堂入りクラスであるものの、ステロイド使用によって評価が割れているバリー・ボンズ(得票率73.7%)とロジャー・クレメンス(得票率72.5%)は8度目の挑戦となる今回も落選が濃厚。3度目の挑戦となるスコット・ローレン(得票率50.3%)や同じく3度目のオマー・ビスケル(得票率48.0%)も殿堂入りラインには遠く及ばない。また、ジーターとともに今回から殿堂入り投票の対象となった候補者のうち、次年度に生存できるラインの得票率5%を現時点で上回っているのはボビー・アブレイユ(得票率7.0%)だけであり、「ジーター以外全滅」という可能性もありそうだ。

  • 来オフのFA選手トップ20 1位はベッツ、田中は15位

    2020.1.20 12:50 Monday

     日本時間1月20日、MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンスは2020年オフにフリーエージェントとなる選手のトップ20を紹介する記事を公開。1位にはレッドソックスのスター外野手、ムーキー・ベッツが選出された。2位以下にも球界を代表するスター選手が名を連ね、15位にはヤンキースとの契約が今季限りで終了する田中将大も登場。まだ気が早いものの、来オフのフリーエージェント市場も大いに盛り上がりそうだ。

     カストロビンスが公開したトップ20のリストは以下の通りである。

    1位 ムーキー・ベッツ(レッドソックス・外野手)
    2位 J.T.リアルミュート(フィリーズ・捕手)
    3位 マーカス・セミエン(アスレチックス・遊撃手)
    4位 トレバー・バウアー(レッズ・投手)
    5位 ジョージ・スプリンガー(アストロズ・外野手)
    6位 ジェームス・パクストン(ヤンキース・先発投手)
    7位 マーカス・ストローマン(メッツ・先発投手)
    8位 DJ・レメイヒュー(ヤンキース・二塁手)
    9位 マイク・マイナー(レンジャーズ・先発投手)
    10位 ジェイク・オドリッジ(ツインズ・先発投手)
    11位 ロビー・レイ(ダイヤモンドバックス・先発投手)
    12位 アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス・遊撃手)
    13位 ジョク・ピーダーソン(ドジャース・外野手)
    14位 ディディ・グレゴリアス(フィリーズ・遊撃手)
    15位 田中将大(ヤンキース・先発投手)
    16位 ホゼ・キンターナ(カブス・先発投手)
    17位 マイケル・ブラントリー(アストロズ・外野手)
    18位 ジャスティン・ターナー(ドジャース・三塁手)
    19位 アンソニー・ディスクラファーニ(レッズ・先発投手)
    20位 ネルソン・クルーズ(ツインズ・指名打者)

     このリストのなかにはフリーエージェントとなる前に契約延長に応じる可能性のある選手もおり、実際、フィリーズはリアルミュートとの契約延長を目指していることが報じられている。また、救援投手が1人も含まれていないことを踏まえ、カストロビンスは2020年オフにフリーエージェントとなる有力リリーバーとしてリアム・ヘンドリックス(アスレチックス)、カービー・イエーツ(パドレス)、ケン・ジャイルズ(ブルージェイズ)、シェーン・グリーン(ブレーブス)、アレックス・コロメイ(ホワイトソックス)の5人の名前を挙げている。

     また、2021年の契約がオプションとなっている選手も、オプションが破棄されればフリーエージェント市場に出てくることになる。アンソニー・リゾー(カブス)、スターリング・マーテイ(パイレーツ)、コリー・クルーバー(レンジャーズ)、チャーリー・モートン(レイズ)、ジョン・レスター(カブス)、ブラッド・ハンド(インディアンス)、アンドリュー・ミラー(カージナルス)らがこれに該当する。

     さらに、J.D.マルティネス(レッドソックス)とジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)もオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなることが可能である。意図的にメジャーデビューを遅らされた2015年の扱いをめぐって球団側と揉めているクリス・ブライアント(カブス)は、自身の主張が認められれば今季終了後にフリーエージェントとなり、カストロビンスはその場合、ブライアントはベッツに次ぐ2位にランクインするだろうと記している。

  • ロイヤルズ 生え抜きのベテラン・ゴードンと再契約目前に

    2020.1.20 12:20 Monday

     ロイヤルズが自軍からフリーエージェントとなった生え抜きのベテラン外野手、アレックス・ゴードンと1年契約で再契約合意目前となっていることが明らかになった。まだ球団からの正式な発表は行われていないものの、身体検査を経て、早ければ数日以内にも再契約の成立が正式に発表される可能性があるようだ。日本時間1月25日にはファンフェスタが行われる予定であり、そこで記者会見が行われることになるかもしれない。

     現在35歳のゴードンは、昨季ロイヤルズで150試合に出場して打率.266、13本塁打、76打点、OPS.741を記録。2016年から3年連続で6割台だったOPSは7割台に上昇し、76打点は2013年に81打点を記録して以降、自己最多の数字だった。また、ハイレベルな左翼守備も健在で、3年連続7度目となるゴールドグラブ賞も受賞した。

     2005年のドラフトでロイヤルズから全体2位指名を受けてプロ入りしたゴードンは、2007年にメジャーデビューを果たし、ロイヤルズ一筋で昨季まで13年間プレイしてきた。キャリア序盤は三塁手として伸び悩みが続いていたが、外野手にコンバートされた2011年にブレイクを遂げ、打率.303、23本塁打、87打点、OPS.879の好成績をマーク。2013年から3年連続でオールスター・ゲームに選出され、2014年はリーグ優勝、2015年はワールドシリーズ制覇に貢献した。2011年から4年連続、2017年から3年連続、合計7度のゴールドグラブ賞を受賞するなど、守備力も非常に高く、2014年にはプラチナグラブ賞も受賞している。

     昨季限りでロイヤルズとの4年契約が終了し、年俸2300万ドルの相互オプションを破棄されてフリーエージェントとなったゴードンは、ロイヤルズ一筋のキャリアを終える可能性を示唆。昨年5月の時点では、MLB公式サイトに対して「現役続行の可能性は60%」と話していたが、チームの正左翼手としてロイヤルズで14年目のシーズンを迎えることが確実となった。

  • カージナルスが控え捕手・ウィータースと再契約合意

    2020.1.20 11:50 Monday

     日本時間1月20日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、カージナルスは自軍からフリーエージェントとなった捕手、マット・ウィータースと1年200万ドルで再契約を結ぶことで合意に達したようだ。カージナルスの関係者は前日にウィータースとの再契約が合意目前となっていることを明らかにしていた。今回の契約には最大100万ドルの出来高が含まれていることが報じられている。

     カージナルスは契約が完了するまで個別の案件についてコメントしない方針を貫いており、ウィータースとの契約合意が報じられたにも関わらず、マイク・ガーシュGMは「アナウンスすべきことは何もない。すべてが完了したときにアナウンスするよ」と話すにとどまった。しかし、カージナルスは名捕手ヤディアー・モリーナの控えとして、今季も頼れるベテラン捕手をベンチに置いておけることが確実となった。

     契約合意が報じられる前日の日本時間1月19日、カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長はウィータースとの再契約がまもなく合意に達する見込みであること、それが1年契約になる予定であることを明らかにしていた。モゼリアックは普段、特定の補強ターゲットに言及することはないため、ウィータースの名前を挙げたこと自体が異例のことだった。カージナルスは40人枠が1枠空いており、ウィータースとの再契約に伴うロースターの変更は不要である。

     現在33歳のウィータースは、昨季カージナルスで67試合に出場して打率.214、11本塁打、27打点、OPS.702を記録。故障で長期離脱したシーズンを除けば、出場試合数は自己最少だったが、2年ぶりに2ケタ本塁打をマークし、モリーナ離脱時には代理の正捕手として奮闘した。オリオールズ時代にはオールスター・ゲームに4度選出されたほか、ゴールドグラブ賞も2度受賞しており、このレベルの捕手を控えに置いておけるのはカージナルスの強みであると言えるだろう。カージナルス投手陣もウィータースに信頼を寄せており、単なる「控え捕手の確保」にとどまらない、大きな補強と言えそうだ。

  • Rソックスはベッツ放出でプライス引き取りと有望株2人を要求

    2020.1.20 11:20 Monday

     今オフ、レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーに就任したチェイム・ブルームは、年俸総額削減の目標を達成するために依然としてムーキー・ベッツのトレード放出の可能性を模索しているようだ。しかし、ESPNのバスター・オルニーは、ライバル球団の関係者から聞いた話として、レッドソックスがベッツ放出の対価として求めているものが莫大で、トレード成立の見込みは立っていないことを伝えている。

     オルニーによると、レッドソックスはベッツを獲得するチームにデービッド・プライスを引き取ることを要求しているという。プライスはレッドソックスと3年9600万ドル(年平均3200万ドル)の契約を残しているが、レッドソックスはベッツを獲得するチームにこの残り契約のすべて、あるいは大部分を負担してもらいたいと考えているようだ。ただし、レッドソックスの要求はこれだけではない。プライスの巨額の契約を引き取ってもらうだけでなく、トップクラスの若手有望株を2人獲得することを希望しているというのだ。

     レッドソックスの筆頭オーナーであるジョン・ヘンリーは、昨季が終了した時点で、ぜいたく税のペナルティとなる税率をリセットするために、2020年の年俸総額をぜいたく税の対象ラインとなる2億800万ドル以内に収めたい意向を明らかにしていた。チームの中心選手であるベッツにトレード放出の可能性が浮上しているのはそのためである。現在27歳のベッツは、今季終了後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には応じず、フリーエージェントとなって自身の市場価値を試す姿勢を明確にしている。ちなみに、ベッツの今季の年俸は2700万ドルで確定している。

     ただし、ヘンリーは今月に入って、地元紙ボストン・グローブに対して、ぜいたく税の税率リセットよりもチームの戦力維持を優先する方針を示しており、ベッツが残留する可能性は高まったと見られていた。レッドソックスは依然としてベッツ放出を検討しているようだが、レッドソックスが要求する対価のレベルを考えると、トレードが成立する可能性はゼロに近く、ベッツはこのままレッドソックスの一員として今季の開幕を迎えることになるだろう。

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