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  • 【戦評】レッドソックス 今季初の単独首位浮上!

    2017.6.21 17:02 Wednesday

     ワールドシリーズ制覇の切り札として迎え入れたクリス・セールが今季10度目の2桁奪三振を記録して9勝目。レッドソックスがついに今季初の単独首位に躍り出た。

     「現在の俺たちについてネガティブなことは言えないと思うよ」とセールはチームの状態に手応えを感じている。「しっかり点を取っているし、先発投手陣の調子は良いし、ブルペンもしっかり仕事をしている。自分たちが今どの位置にいるかなんて知らないけど、かなり良い位置にいるんじゃないかな」

     この日のロイヤルズ戦も、まさにセールが話したような試合展開だった。2回裏に6番マイク・ムスターカスに通算100号となる19号ソロを浴びて先制を許したものの、直後の3回表に1番ムーキー・ベッツのタイムリーですぐさま同点に追い付き、4回表には6番サム・トラビスのタイムリーツーベースなどで一気に4点を勝ち越し。6回表にも2番クリス・ヤングのタイムリーツーベースなどで3点を追加し、試合を決めた。

     打線の援護を得たセールはその後、全く危なげないピッチングを展開し、8回までに打たれたヒットは僅か2本。9回裏のマウンドにも上がったセールは、9番アレックス・ゴードンからこの試合10個目となる三振を奪った直後に1番ウィット・メリーフィールドを歩かせ、2番ホルヘ・ボニファシオに10号ツーランを浴びてしまったものの、8.1回3失点と先発投手としての役割を十二分に果たした。最後は一死一塁から登板したフェルナンド・アバッドが4番の打順に入っていた投手のトラビス・ウッドを併殺に打ち取って試合終了。打線、先発、リリーフすべてがしっかり仕事をする、理想的な試合展開となった。

     これでレッドソックスは7連敗中のヤンキースをかわして今季初の単独首位に浮上。セールを獲得し、開幕前にはワールドシリーズ制覇の有力候補に挙げられていた「大本命」が、ついに就くべきポジションに就いた格好だ。セールが語るチーム状態が続くのであれば、地区優勝、リーグ優勝、そしてワールドシリーズ制覇も非現実的な目標ではなさそうだ。


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  • 【戦評】アレナードの逆転打でグレインキーを撃破

    2017.6.21 15:58 Wednesday

     クアーズ・フィールドに鳴り響く「MVP!」の掛け声が現実になる日はそう遠くないのかもしれない。今日から始まったロッキーズ対ダイヤモンドバックスのナ・リーグ西部地区上位対決3連戦。大事な初戦の行方を決めたのはノーラン・アレナード(ロッキーズ)の一打だった。

     ザック・グレインキー(ダイヤモンドバックス)と新人ヘルマン・マルケス(ロッキーズ)の両先発で始まったこの試合。両投手の好投により、「打者天国」クアーズ・フィールドらしからぬ投手戦が展開された。暴投に捕手ジェフ・マシスの悪送球が絡んで不運な形で先制点を与えたグレインキーだったが、その後は5番カルロス・ゴンザレスに6号ソロを浴びたものの、7回まで7奪三振無四球2失点としっかり試合を作り、味方の援護を待つ。一方のマルケスも6回を投げて打たれたヒットは僅か4本。ダイヤモンドバックスの反撃を5番クリス・オーウィングスの犠牲フライによる1点のみに抑え、好投手グレインキーに勝るとも劣らない見事な投球を見せた。

     試合が動いたのは8回だった。1点を追うダイヤモンドバックスは8回表、先頭の2番デービッド・ペラルタが左腕クリス・ラシンから7号ソロを放って同点に追い付くと、代わったアダム・オッタビーノから3番ポール・ゴールドシュミットが17号ソロを放ち、逆転に成功。好投を続けていたグレインキーに勝利投手の権利が発生した。そしてグレインキーは8回裏のマウンドへ。

     しかし、グレインキーは8回裏一死から1番チャーリー・ブラックモンと2番DJレメイヒューに連打を浴び、一死一、二塁のピンチを背負ってしまう。ここで打席には3番アレナード。前の試合で「サヨナラ弾でサイクル達成」という離れ業をやってのけ、現在最も勢いのある打者の一人だ。グレインキーの投じたこの試合の99球目。低めへのスライダーだった。アレナードが捉えた打球はライトのフェンスを直撃し、一気に二者が生還。試合を再びひっくり返す、2点タイムリーツーベースとなった。

     「三塁に立ったとき、観客の声が本当によく聞こえたよ。とても興奮した。ちょっと身震いしたよ」とアレナードは自身の一打を振り返ったが、前の試合で放ったサイクル達成の逆転サヨナラ弾といい、今日の逆転打といい、ここぞの場面で大きな一打を放つ勝負強さはまさに「Most Valuable」にふさわしい。クアーズ・フィールドに鳴り響く「MVP!」の掛け声は、決してその場の勢いだけによるものではないはずだ。

     ダイヤモンドバックスの7連勝をストップさせたロッキーズは6連勝で地区首位をキープ。5連勝中のドジャースが0.5ゲーム差で追っているものの、主砲の勝負強さがここ一番で発揮され続ける限り、ロッキーズの勢いはまだまだ衰えないだろう。


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  • 【戦評】1番リゾーの第1打席は出塁率10割!

    2017.6.21 15:11 Wednesday

     「最強の1番打者」アンソニー・リゾー(カブス)が放った今季3本目の先頭打者アーチがそのまま決勝打となった。

     打順が1番に移ってから1週間。リゾーの勢いが止まらない。1番打者として出場した7試合、初回の第1打席で全試合出塁しているのだ(6打数6安打1二塁打3本塁打1四球)。今日のパドレス戦でも先頭打者アーチを放ち、先頭打者アーチは早くも今季3本目(メジャー4位タイ)。自己最長の14試合連続安打を継続中と好調のリゾーだが、その期間は11長打、17打点と素晴らしい成績をマークしている。

     「リゾーはまたやってくれたね」とジョー・マドン監督。リゾーを1番打者として起用した張本人だが、流石にここまでの活躍は予想外だったのだろう。カブスの1番打者が7試合連続で第1打席に出塁したのは1960年のリッチー・アッシュバーン以来球団史上2人目という歴史的な快挙。「アッシュバーンと名前が並ぶなんて、とんでもないことだよ」とマドン監督もリゾーの歴史的な活躍に驚きを隠さない。

     1番打者がこれだけ活躍すれば、チームの調子が上向くのは当然のこと。リゾーが1番打者を務めた7試合をカブスは5勝2敗と勝ち越し、気付けばナ・リーグ中部地区の首位ブリュワーズまで0.5ゲーム差に迫っている。チーム最多の17本塁打を放っている主砲を1番打者として起用するのは一見、奇妙に映るかもしれない。しかし、チームトップの出塁率.398(規定打席以上)を記録している打者を1番打者として起用するのはごく自然なことだ。「1番リゾーはカブスの本来の形ではない」との意見もあるだろう。しかし、これほど上手くハマっている「1番リゾー」を無理に動かす必要はあるだろうか。

     シーズン終了後、「2017年シーズンはリゾーの1番起用をきっかけに流れが変わった」と戦術家・マドン監督のキャリアに新たな1ページが加わっているかもしれない。


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  • 【戦評】延長11回にカージナルス打線が大爆発

    2017.6.21 14:40 Wednesday

     延長戦に突入してから投手陣の頑張りに打線が応え、カージナルスが連敗を2でストップさせた。

     カージナルスは2回表に4番ジェッド・ジョーコの10号ソロで先制したが、フィリーズが4回裏に5番マイケル・フランコのタイムリーで同点に追い付き、試合は1-1の同点のまま延長戦に突入。試合が大きく動いたのは延長11回表だった。

     フィリーズは5番手エドゥブレイ・ラモスをマウンドに送ったが、この回先頭の1番マット・カーペンターと続く2番デクスター・ファウラーに連続四球を与え、1アウトも取れずに降板してしまう。無死一、二塁のピンチで6番手ケーシー・フィーンを起用したものの、3番スティーブン・ピスコッティが右中間を破る2点タイムリーツーベースを放ち、カージナルスがついに勝ち越し。すると、このあとカージナルス打線が突如として繋がり始め、5番ヤディアー・モリーナの9号ツーラン、7番トミー・ファムの7号ツーランなども飛び出してこの回7得点で一気に試合を決めた。

     「ブルペンの頑張りが試合に勝つチャンスを与えてくれた」とマイク・マシーニー監督は5イニングを無失点に抑えたブルペン陣の奮闘を称えた。「彼らの頑張りが打線の奮起を促し、良い攻撃に繋がったんだよ」

     貴重な追加点となる7号ツーランを放ったファムは「初球はカッターだった。もし2球目もカッターだったら思い切り叩いてやるつもりだったんだ。こんなの普通は上手くいかないけど、今日は上手くいったよ」と自身の一発を振り返った。

     なかなか投打が噛み合わないカージナルスは現在ナ・リーグ中部地区の4位に低迷しているが、首位ブリュワーズとはまだ4ゲーム差。ライバルの2位カブスとも3.5ゲームしか離れていない。投手陣の頑張りに打線が応えるような試合が増えれば、おのずと上位との差は縮まっていくはずだ。


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  • フリーマンが三塁手として復帰の可能性

    2017.6.21 11:43 Wednesday

     フレディ・フリーマンとマット・アダムスを同時起用する方法を検討中のブレーブス。どうやら球団内ではフリーマンを三塁手として起用するプランが浮上しているようだ。

     打率.341、14本塁打、OPS1.209と開幕から驚異的なペースで打っていたフリーマンを死球による左手首骨折で失ったブレーブスは、その穴を埋めるためにカージナルスからアダムスを獲得した。すると、アダムスは移籍後の28試合で打率.306、10本塁打、OPS1.018という見事な活躍を見せ、埋めるのは不可能と思われたフリーマンの穴をしっかり埋めている。この二人に打率.322、11本塁打、OPS.908のマット・ケンプが加われば他球団も羨む脅威の中軸が完成するが、フリーマンとアダムスはともに一塁手。フリーマンが復帰すればアダムスは控えに回るか再び放出されるのではないか、というのが一般的な見方だった。「どんな可能性も排除することはできないよ」とブライアン・スニッカー監督が語ったように、どうやら両者をラインナップに共存させる「ウルトラC」が検討されているようだ。

     その「ウルトラC」とはフリーマンの三塁起用である。フリーマンは高校時代を三塁手として過ごし、また、チームのためになるのであればどんなことも厭わないという献身的なメンタルの持ち主であるため、チームからの要請があれば三塁コンバートを受け入れる可能性は高い。「フリーマンが戻ってくるというのは確定しているから、(フリーマン復帰後の選手起用について)チーム内で議論しているよ。いくつかオプションはあるけど、彼ら二人をなんとかして同時に起用できたら素晴らしいよね」とスニッカー監督もフリーマンの三塁起用が検討されていることを示唆している。

     もちろん、アダムスを外野手として起用することもできる。出場機会を増やすためにオープン戦終盤からレフトの守備に挑戦していたアダムスは、今季レフトで6試合出場し、34.1イニングの守備経験があるのだ。しかし、僅か6試合で外野手挑戦にストップがかかったように、アダムスを外野手として起用することは必ずしも得策ではない。このあたりは三塁フリーマン、外野アダムスのどちらがチームへの悪影響がより少ないのかを見極めつつ判断することになるだろう。フリーマン復帰までおよそ1ヶ月。「我々はあらゆるオプションを検討し、全員にとってベストな選択肢を見つけるつもりだよ」とスニッカー監督は語った。


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  • ヤンキースが狙うトレード補強は?

    2017.6.21 10:58 Wednesday

     若手とベテランが見事に融合し、ア・リーグ東部地区の首位を走っているヤンキース。若手主体のチーム構成となり、「繋ぎの年」になるのではないかと予想された2017年シーズンだったが、2年ぶりのポストシーズン進出が現実味を帯びてきた。ポストシーズンを勝ち抜くためにトレード補強に動くのか、それともチームの将来を重視し、欲を出さずに現有戦力で戦うのか。ブライアン・キャッシュマンGMの決断に注目が集まっている。

     キャッシュマンGMはここ数年、チーム再建のために若手有望株を集めることに尽力してきた。その結果、グレイバー・トーレス、ジャスタス・シェフィールド、クリント・フレイジャーらが名を連ねる、メジャー有数のマイナー組織が完成。今季のチームの躍進をアーロン・ジャッジ、ゲーリー・サンチェス、ルイス・セベリーノといったチーム生え抜きの若手選手が牽引しているのは周知のところだ。

     苦労して整えたマイナー組織を、キャッシュマンGMが簡単に崩してしまうとは思えない。しかし、マイナー組織が充実していることもあり、一部のアンタッチャブルな有望株はともかく、チームの将来の構想から外れかねない有望株をトレードのコマとして活用することは十分に考えられる(ホルヘ・マテオ、ダスティン・ファウラー、タイラー・ウェイドらが後者にあたると見られている)。

     ある関係者は次のように語る。「今年のヤンキースは良いチームだけど、いくつか穴もある。キャッシュマンGMがポストシーズンに向けてより良いチームを作ることも可能だけど、若手有望株を手放す意思があるかどうかが問題だ」

     チーム最大の穴となっているのが一塁だ。主にクリス・カーターとグレッグ・バードが起用されているこのポジションは、攻撃力が重視されるポジションでありながら、攻撃面でほとんどチームに貢献できていない。エリック・ホズマー(ロイヤルズ)やヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)を獲得する可能性が取り沙汰されているのはそのせいだ。オープン戦で好成績を残したバードの覚醒に期待するのも一つの方法だが、トレード補強が確実に戦力アップに繋がるポジションであることは間違いない。

     チェイス・ヘッドリーが相変わらず物足りないパフォーマンスを続けている三塁は、トーレスの昇格によって戦力アップを図る目論見があったものの、トーレスがトミー・ジョン手術で今季絶望となり、その可能性は消滅。マイク・ムスターカス(ロイヤルズ)、トッド・フレイジャー(ホワイトソックス)、エドゥアルド・ヌニェス(ジャイアンツ)らを獲得して戦力アップを図る可能性が浮上している。ヘッドリーが打率.301、OPS.896をマークした4月の好調を取り戻せるならばいいのだが、通算打率.262、OPS.742の打者にそれを期待するのは酷だろう。

     CCサバシアが故障離脱し、田中将大が先発5番手レベルのピッチングを続けている先発ローテーションにも補強が必要だ。ゲリット・コール(パイレーツ)、ソニー・グレイ(アスレチックス)、ホゼ・キンターナ(ホワイトソックス)といったエース級の投手のほか、ジョニー・クエイト(ジャイアンツ)、ジェイソン・バルガス(ロイヤルズ)、ハイメ・ガルシア(ブレーブス)、デレク・ホランド(ホワイトソックス)らもトレード市場に出てくる可能性が高く、少なくとも一人、できれば二人を獲得して8月以降の戦いに備えておきたいところだ。

     ヤンキースが7月末のトレード・デッドラインまでにどのような動きを見せるのか。キャッシュマンGMの決断に注目したい。


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  • 第4回中間発表 ホズマーが一塁手トップに浮上

    2017.6.21 10:22 Wednesday

     日本時間6月21日、第88回オールスター・ゲームのファン投票第4回中間発表(ア・リーグ)が行われ、一塁手部門でエリック・ホズマー(ロイヤルズ)がトップに浮上した。

     一塁手部門では第3回発表でヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)がミゲル・カブレラ(タイガース)を抜いてトップに浮上したばかりだったが、今回再びトップが入れ替わった。93万6734票を獲得したホズマーを、約5万票の差でアロンゾが追っているが、1位ホズマーと3位カブレラとの差も約10万票しかなく、まだまだ予断を許さない。ここにきて4位に浮上してきたジャスティン・スモーク(ブルージェイズ)も打率.300、20本塁打と好調を維持しており、残りの期間で大幅に得票数を伸ばす可能性もあるだろう。

     リーグ最多得票は外野手部門1位のアーロン・ジャッジ(ヤンキース、263万1284票)で変わらず。二塁手部門1位のホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)と外野手部門2位のマイク・トラウト(エンゼルス)も200万を超える票を集めている。

     また、捕手部門はサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)、三塁手部門はミゲル・サノー(ツインズ)、遊撃手部門はカルロス・コレア(アストロズ)、指名打者部門はネルソン・クルーズ(マリナーズ)がトップの座をキープ。外野手部門3位もジョージ・スプリンガー(アストロズ)が僅差でその座をキープした。

     投票締め切りは日本時間6月30日(金)午後12時59分。トップが入れ替わる可能性を残すポジションも多く、どの選手が夢の球宴への切符を手にするのか、最後まで目が離せない。お気に入りの選手への投票はお早めに。


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  • 【戦評】カーショウ4被弾 ベリンジャーが歴史に名を刻む

    2017.6.20 17:06 Tuesday

     大黒柱クレイトン・カーショウが苦しいピッチングを展開する中、打線がそれをしっかりカバーしたドジャースが直近11試合で10個目となる白星を手に入れた。

     ドジャースは今季最多となる17安打を放ち、2回までに7-0と大量リードを奪う。初回に4番コディ・ベリンジャーに20号スリーランを浴びるなど4点を失い、2回に3番ジャスティン・ターナーと4番ベリンジャーに連続本塁打を浴びたメッツ先発のザック・ウィーラーは2回7失点でノックアウトとなってしまった。

     ベリンジャーのこの試合2本目の本塁打は今季21号となったが、デビュー51試合目での21本塁打はなんと歴代最速。また一つ、新鋭ベリンジャーが新たな歴史を作った瞬間となった。また、ターナーは4打数4安打4打点の大活躍で14試合連続安打。今季ここまで打率.399という驚異のハイアベレージをキープしており、規定打席には到達していないものの「隠れ首位打者」となっている。

     一方、ドジャース先発のカーショウは自己最悪の4本塁打を浴びるなど6失点と苦しいピッチング。「今日はたくさんホームランを打たれちゃったね。失投がシングルヒットやツーベースにとどまれば良いなと思ってるんだけど、今日はたまたまそれがフェンスを越えてしまった。どう対策すればいいのかはよくわからないけど、とにかく失投を減らすことだね」と自身のピッチングを振り返った。これで今季の被本塁打は17本となり、早くも自己ワーストを更新してしまった。

     楽勝ムードかと思いきやエースが打ち込まれ、予想外の試合展開となったドジャースだが、2番手グラント・デイトンと3番手クリス・ハッチャーがメッツの反撃を抑え、10-6で逃げ切った。これでドジャースは4連勝となり、試合がなかった首位ロッキーズとの差を0.5ゲームに縮めた一方で、2位タイで並んでいたダイヤモンドバックスに0.5ゲームの差をつけた。史上稀にみるハイレベルな争いが続くナ・リーグ西部地区。ナ・リーグ本塁打王に躍り出たベリンジャーの存在は、地区優勝を争う2球団にとっても脅威となるに違いない。


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  • 【戦評】絶好調ズニーノの決勝弾でマリナーズが連勝

    2017.6.20 16:29 Tuesday

     マイク・ズニーノ(マリナーズ)のバットが止まらない。すでに捕手による月間打点の球団記録を更新しているズニーノが今月7本塁打目となる8号決勝ツーラン。次の打席でも9号ツーランを放ったズニーノの活躍で、マリナーズはワイルドカード圏内まで1.5ゲーム差に接近した。

     3年連続2桁本塁打とはいえ、昨季までの通算打率が.195だった二流打者にいったい何が起こっているのだろう。「僕はただしっかりボールを見て、それをバットで捉えようとしただけだよ。何度も打ち損じちゃったけど、球数が増えるにしたがって相手投手が何を投げているのかがよく見えるようになった。そして、それを上手くバットに乗せることができたんだ」とズニーノは8球目を捉えた決勝ツーランを振り返った。

     2014年に22本塁打を放ち、正捕手の座を確保したかに思われたものの、打撃でなかなか結果が出ないことが守備面にも悪影響を及ぼすようになり、2015年8月に屈辱のマイナー降格を経験。昨季は開幕ロースターに入ることができず、シーズン半ばまでメジャーに上がれなかった。今季は再び正捕手として開幕を迎えたが、開幕から打率が低空飛行を続け、5月上旬にマイナー降格。しかし、5月下旬の再昇格後は見違えるような強打を披露し、チームに大きく貢献している。

     今日の2本塁打4打点を加えて、今月はなんと打率.385(52打数20安打)、8本塁打、26打点という驚異的な成績をマーク。試合の行方を左右する効果的な一発も多く、「中軸以外は大したことない」というイメージを持たれがちなマリナーズ打線を下位でしっかり支えている。ズニーノは球団史に残る名捕手であるダン・ウィルソンが1996年4月にマークした捕手による月間打点の球団記録(21打点)をすでに更新。今月に限れば「球団史上最強捕手」と言っても過言ではないくらいの大活躍を見せている。

     実績のある先発投手が次々と戦列を離れる中、経験の少ない投手を必死にリードするなど、打撃以外での貢献も大きく、今やマリナーズに不可欠な存在となったズニーノ。この打撃好調がホンモノなら、8番にズニーノを置くマリナーズ打線は他球団にとって大きな脅威となりそうだ。


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  • 【戦評】中軸の活躍でマーリンズがサヨナラ勝ち

    2017.6.20 15:40 Tuesday

     今季大活躍の主砲が、最大6点差をひっくり返した逆転劇のラストを飾った。

     3イニング連続の失点により、ナ・リーグ東部地区の首位を独走するナショナルズに3回表までに6点をリードされる苦しい展開となったマーリンズ。しかし、3回裏に8番JTリドルのタイムリースリーベースで1点を返すと、1番ディー・ゴードンの遊撃ゴロの間にリドルが生還して2点目。さらには5番ジャスティン・ボーアが18号グランドスラムを右中間へと叩き込み、あっという間に試合を振り出しに戻した。「今はチームの一員として素晴らしい時間を過ごせている。試合にも勝てたしね。勝利に貢献できて嬉しいよ」と、故障者リストからの復帰後4試合で打率.500、2本塁打、8打点と大活躍を見せているボーアは語った。

     5回表に代打スティーブン・ドリューのタイムリーツーベースで1点を勝ち越されたマーリンズだったが、7回裏に今度は2番ジャンカルロ・スタントンが18号ソロを放ち、再び試合は同点に。そして9回裏。二死走者なしの場面から1番ディー・ゴードンが四球を選んで出塁すると、果敢に盗塁を試み、今季27個目の盗塁を成功させる。「ゴードンはよくバットが振れているし、たくさん出塁してくれている。気迫溢れるプレイをしているね」とドン・マティングリー監督は語ったが、このゴードンの積極的な走塁が相手投手にプレッシャーを与えたことは間違いない。2番スタントンが二塁ダニエル・マーフィーを強襲する内野安打で続き、3番クリスチャン・イェリッチがこの日3つ目となる四球を選んで二死満塁。そして4番マーセル・オズーナが97.2マイル(約156.4km/h)の速球を捉えて試合を決めた。

     「99マイルの内角の速球を空振りした後、考えたんだ。大丈夫、コンパクトにフィールド内に打ち返すんだ、ってね。僕がしたのはそれだけだよ」と振り返ったオズーナのサヨナラタイムリーでマーリンズがナショナルズを撃破。6回以降の4イニングを4人の投手が無失点で繋ぎ、打つ方では1番ゴードンから始まる上位打線がしっかり機能。チーム一丸となってもぎ取った見事な逆転勝利だった。


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  • 【戦評】クルーバー完封!インディアンス完勝

    2017.6.20 15:00 Tuesday

     5連勝中のインディアンスと失速気味のオリオールズ。両チームの明暗がハッキリと分かれる試合となった。

     コリー・クルーバー(インディアンス)とディラン・バンディ(オリオールズ)の両先発で始まったこの試合。序盤はエース(クルーバー)と勝ち頭(バンディ)の投げ合いに相応しい展開となり、3回まで両軍ともゼロ行進が続く。ところが、4回表にインディアンスが4本の二塁打を集めて一挙に4点を先制。週間MVPに選出されたばかりのホゼ・ラミレスはこれで7試合連続二塁打となり、球団記録を更新した。

     5回表にはジェイソン・キプニスの8号ソロ、カルロス・サンタナの9号ツーランを含む5安打を集中し、4点を追加。バンディは今季最短となる4.1回6失点でノックアウトされた。インディアンス打線は6回表に3点、9回表にも1点を追加し、17安打12得点の大爆発。「僕たちは良い仕事ができているし、目の前の試合に集中できている」とキプニスが語れば、テリー・フランコーナ監督も「我々の攻撃は素晴らしかった。こんな試合は珍しいけどね」と満足げに話していた。

     大量援護を受けたクルーバーは、オリオールズ打線を全く寄せ付けない圧巻のピッチングを披露。108球で9回を投げ抜き、許したヒットは僅か3本。オリオールズ打線に二塁すら踏ませなかった。9回裏は3者連続の空振り三振で試合終了。今季4度目の2桁奪三振で今季最多の11三振を奪い、無四球のオマケまで付いてくる見事な完封劇だった。「サイ・ヤング受賞者らしいピッチングだったね。カッターもツーシームも緩急も自由自在に操れる。我々の打線に大きなプレッシャーを与えていたよ」とオリオールズのバック・ショウォルター監督は、クルーバーの完璧とも言えるピッチングに脱帽。今季最短ノックアウトを喫したバンディも「彼と投げ合うのは大変だよ」と敵軍のエースを称えていた。

     「もちろん全試合で完封を目指している。でも、いつもそんなに上手くはいかないんだ。先週末から良い試合を続けることができているし、ブルペンが多くのイニングをカバーしてくれた。今日の僕のピッチングはそのお礼だよ」とクルーバーが語ったように、これで6連勝と確実にチームの状態は上向いている。4連敗の2位ツインズとはあっという間に2.5ゲーム差。本命インディアンスがいよいよ独走態勢を築きつつある。


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  • トレード・デッドライン 注目はロイヤルズ?

    2017.6.20 11:22 Tuesday

     ポストシーズン進出、ワールドシリーズ制覇を目指すチームが戦力補強に動く7月末のトレード・デッドライン。今季終了後にFAとなる有力選手を多く抱えるロイヤルズに注目が集まっているが、開幕から低迷が続いていたロイヤルズもすっかり復調し、今ではポストシーズン進出を狙える位置につけている。各球団はいかに動くのか。

     エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、ロレンゾ・ケイン、アルシデス・エスコバー、ジェイソン・バルガス、ケルビン・ヘレーラ。トレード市場をロイヤルズの選手の名前が賑わせている。ヘレーラ以外の5人は今季終了後にFAとなるため、ロイヤルズ側としてもポストシーズン進出の可能性が低いのであれば、トレード・デッドラインで売り捌いてしまうのが得策と考えているのは間違いない。しかも、エスコバーとヘレーラ以外の4人は買い手が欲しがるだけの成績をしっかり残しているのである。

     18本塁打、OPS.864をマークしているムスターカスには、ヤンキースとレッドソックスが目を付けているという話がある。ヤンキースは開幕直後こそチェイス・ヘッドリーが好調だったものの、シーズンが進むにつれて本来の姿に戻っており、強力打線の中で数少ない穴となっている。今季中の昇格が期待されていたグレイバー・トーレスがトミー・ジョン手術のため今季絶望となってしまい、内部からの補強が不可能な状況に陥ってしまった。また、レッドソックスは開幕前から懸念されていたように、パブロ・サンドバルが復活できず、三塁手のOPS.565はメジャーワーストの数字。本気でムスターカスの獲得を目指すのであれば、ラファエル・ディバースら有望株の放出も検討されるだろう。

     ドジャースはヤシエル・プイーグの不安定なパフォーマンスに信頼を置いておらず、外野手のグレードアップを狙っているという話がある。強打のJ.D.マルティネス(タイガース)も獲得候補の一人だが、よりオールラウンドな活躍が期待できるケイン(打率.284、10本塁打、14盗塁、OPS.830)の獲得に動く可能性も十分。また、大黒柱クレイトン・カーショウの負担を軽減できる存在として、クリス・アーチャー(レイズ)にも目を付けているようだ。

     ヤンキースはさらに、先発ローテーションと一塁手のグレードアップを目指している。一塁手のOPS.659はメジャーワースト3位の数字であり、攻撃の核となるべきポジションがチームの足を引っ張っている状況なのだ。今季ブレイク中のヨンダー・アロンゾ(アスレチックス)の名前が取り沙汰されているが、ホズマー(打率.307、OPS.816)も獲得候補の一人であることは間違いないだろう。また、今季メジャー最速で2桁勝利に到達したバルガス(10勝3敗、防御率2.27)を獲得できれば、CCサバシアの故障離脱、田中将大の不振などで苦しい状況が続く先発ローテーションにとって大きな戦力アップになるはずだ。

     しかし、ア・リーグでは激しいワイルドカード争いが続いており、ワイルドカード2位のレイズから最下位のアスレチックスまで僅か4.5ゲーム差という大混戦。まだ全球団にポストシーズン進出の可能性が残されている状況だ。ロイヤルズもここにきてすっかり復調しており、地区首位まで3.5ゲーム、ワイルドカード圏内まで2ゲームというところまで迫っている。この状況の中で各球団のGMはいかに動くのか。トレード・デッドラインまで残り1ヶ月強。今後の動きから目が離せない。


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  • 第11週のMVPはラミレスとデグロム

    2017.6.20 10:49 Tuesday

     第11週(6月12日~6月18日)の週間最優秀選手が発表され、ア・リーグはホゼ・ラミレス(インディアンス)、ナ・リーグはジェイコブ・デグロム(メッツ)が選出された。

     ラミレスは打率.516、出塁率.545、長打率1.065という凄まじい成績を残し、週間MVPを初受賞。7試合で8二塁打、3本塁打、7打点、1盗塁とまさに絶好調の1週間を送った。16安打、8二塁打、11長打、33塁打、長打率1.065はいずれもリーグトップの数字。打率は同3位、出塁率は同3位タイにランクインした。特に、6月14日以降の6試合(17日はダブルヘッダー)すべてでマルチヒットを記録し、うち4試合で3安打を記録。6試合連続で二塁打を放ち(計8本)、今季21二塁打はリーグ3位となっている。11本塁打はすでに昨季と並ぶ自己最多タイとなり、高打率を維持しつつ長打力を増しているラミレス。今季は充実の昨季を上回る、キャリア最高のシーズンとなりそうだ。

     デグロムは2度の先発登板でいずれも勝利投手になり、2勝0敗、防御率0.53という見事な成績で自身3度目の週間MVP受賞となった。12日のカブス戦で今季初完投(9回5安打6奪三振1失点)をマークしたデグロムは、18日のナショナルズ戦でも8回3安打6奪三振1失点(自責点0)と好投。また、デグロムは18日のナショナルズ戦でメジャー初本塁打を放ち、本業のピッチングだけでなく、バッティングでも印象に残る活躍を見せた。一時は防御率が4点台後半に跳ね上がるなど、らしくないピッチングが続いていたデグロムだが、ようやく本来の姿を取り戻したようだ。


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  • 第4回中間発表 各ポジションで熾烈な争いが続く

    2017.6.20 10:22 Tuesday

     日本時間6月20日、第88回オールスター・ゲームのファン投票第4回中間発表(ナ・リーグ)が行われ、各ポジションでトップ(外野手は3位まで)に変動はなかった。しかし、外野手3位をはじめとして各ポジションで熾烈な争いが続いている。

     全体トップは外野手部門1位のブライス・ハーパー(ナショナルズ)で変わらず、282万7330票を獲得。ハーパーの同僚で二塁手部門トップのダニエル・マーフィー、外野手部門2位のチャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)も200万票を超えた。捕手部門のバスター・ポージー(ジャイアンツ)も2位以下に100万票近い差をつけており、ファン投票選出がほぼ確実となっている。

     捕手、二塁手、外野手1位・2位以外の4枠では、まだ熾烈な争いが続いている。一塁手部門ではトップのライアン・ジマーマン(ナショナルズ)を約15万票差で2位のアンソニー・リゾー(カブス)が追う。1番打者としてインパクトのある活躍を見せているリゾーの猛追に注目だ。三塁手部門はトップのクリス・ブライアント(カブス)と2位のノーラン・アレナード(ロッキーズ)の一騎打ち。現状ではブライアントが約30万票をリードしているが、サヨナラ本塁打でサイクルヒットを達成するという離れ業を演じてみせたアレナードの勢いも侮れない。遊撃手部門では前回発表でトップに立ったザック・コザート(レッズ)がその座をキープしたものの、残念ながら故障者リスト入り。約30万票差を追いかける2位のコリー・シーガー(ドジャース)が逆転する可能性は十分に残されている。

     そして、最も激しい争いとなっているのが外野手3位。第1回中間発表以来ジェイソン・ヘイワード(カブス)がその座をキープしているものの、ベン・ゾブリスト(カブス)、マーセル・オズーナ(マーリンズ)、マット・ケンプ(ブレーブス)、ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)の4人が15万票差以内にひしめいている。特にオズーナはここにきて得票数を大きく伸ばしており、地元マイアミで開催されるオールスター・ゲームにファン投票で選出されるのも夢ではなさそうだ。

     投票締め切りまであと10日。最終的にどの選手がファン投票で選出されるのか。お気に入りの選手への投票はお早めに。


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  • 第11週の最優秀ブルペンはレッドソックス

    2017.6.19 17:47 Monday

     MLB公式サイトでは今季から週ごとに独自の計算方法で「週間最優秀ブルペン」を選出している。第11週の最優秀ブルペンにはレッドソックスが選出された。

     計算方法は至ってシンプル。以下のルールに従ってポイントを加減していくだけである(合計100ポイントで優秀だと考えられている)。
    ・1アウト=+1.5ポイント
    ・1奪三振=+1.5ポイント
    ・1セーブ=+5ポイント
    ・1被安打=-2ポイント
    ・1自責点=-4ポイント
    ・1非自責点=-2ポイント
    ・1与四球=-1ポイント
    ・1セーブ失敗=-5ポイント

     第11週のレッドソックスは106.5ポイントを獲得。マット・バーンズは4試合で4.1回8奪三振1失点、ロビー・スコットは4試合で3.1回2奪三振無失点、フェルナンド・アバッドは2試合で3回3奪三振無失点、ジョー・ケリーは4試合で3.2回3奪三振無失点と好投した。また、クローザーのクレイグ・キンブレルは開幕から支配的なパフォーマンスを続けており、今週も4試合で2セーブを挙げ、4回4奪三振無失点と抜群の安定感を発揮。7連勝中と好調なダイヤモンドバックスは94ポイントを獲得したものの、レッドソックスには及ばなかった(3位のエンゼルスは78ポイント)。

    各週の最優秀ブルペン
    第1週 ロッキーズ(98ポイント)
    第2週 レッズ(119.5ポイント)
    第3週 アストロズ(132.5ポイント)
    第4週 エンゼルス(100.5ポイント)
    第5週 インディアンス(125ポイント)
    第6週 エンゼルス②(80.5ポイント)
    第7週 アストロズ②(106ポイント)
    第8週 ドジャース(126ポイント)
    第9週 マーリンズ(124.5ポイント)
    第10週 マリナーズ(87ポイント)
    第11週 レッドソックス(106.5ポイント)
    (丸印は受賞回数)

  • 【戦評】アスレチックスがヤンキース4連戦をスイープ

    2017.6.19 14:23 Monday

     戦前の予想通りにア・リーグ西部地区の最下位に沈んでいるアスレチックスが、対ヤンキース4連戦をまさかのスイープ。1968年のオークランド移転以降、ヤンキースとの4連戦が28回あった中で、スイープしたのは3度目(2012年7月19~22日以来5年ぶり)となった。

     アスレチックス先発のジャーレル・コットンは、2本塁打を浴びるなど決して素晴らしいと言える内容ではなかったが、6.1回3失点でクオリティ・スタートを達成し、先発の役割をしっかりと果たした。一方の打線は、3回裏一死から9番ジョシュ・フェグリーにチーム初安打が飛び出すと、1番マット・ジョイス、2番チャド・ピンダーが連続二塁打を放って2-2の同点に。さらに二死後、4番クリス・デービスがチーム単独トップとなる18号ツーランをセンターへ叩き込み、ヤンキースを突き放した。

     「良い気分だよ。相手は素晴らしいチームだし、強打者がたくさんいる。俺たちはしっかり戦うだけだった。俺たちが易しい相手ではないことを証明できたんじゃないかな」と決勝弾を放ったデービスは誇らしげに語った。アスレチックスのボブ・メルビン監督も「3連戦をスイープするのも大変なのに、ましてや4連戦なんてもっと大変だよ。このシリーズでは全員がチームに貢献してくれた。とても満足しているよ」と強豪相手に一歩も引かず、チーム一丸となって戦った選手たちを称賛した。

     アスレチックスはホームでの4連勝により、今季のホーム成績を22勝13敗へと向上させた。現時点でリーグ最低勝率であり、「勝負モード」のチームでないとはいえ、ワイルドカード圏内まではまだ4.5ゲーム差。今回のヤンキース4連戦のような戦いができるのであれば十分にチャンスはある。ただし、上位との差を詰めていくためには、9勝25敗という敵地での成績を向上させる必要があるだろう。「マネー・ボール」でおなじみのビリー・ビーン副社長がどのような未来を思い描いているのか。久しぶりにアスレチックスがポストシーズン進出争いを面白くしてくれるかもしれない。

  • 【戦評】アレナード サイクル決めるサヨナラ弾!

    2017.6.19 12:50 Monday

     やはりこの男はスーパースターだ。2年連続二冠王&4年連続ゴールドグラブ賞のノーラン・アレナード(ロッキーズ)がサヨナラ本塁打でサイクルヒットを達成するという離れ業をやってのけた。

     「ここ(クアーズ・フィールド)はどんどん賑やかになっている。今までで一番賑やかかもね」とアレナードは、快進撃を続けるチームに対する声援が日々大きくなっていることを実感している。「ファンやその他の人々は僕たちの快進撃がホンモノなんだということを感じ始めていると思うよ」とチームを5連勝に導いた立役者は誇らしげに語った。

     1回裏の第1打席で三塁打、4回裏の第2打席でシングルヒットを放ったアレナードは、6回裏の第3打席に放った勝ち越しタイムリーツーベースでサイクル達成に王手をかけた。7回裏の第4打席こそ空振り三振に倒れたものの、1点差に迫った9回裏一死一、三塁の場面で回ってきた第5打席。球場中からのサヨナラ勝ちへの期待に、アレナードは最高の形で応えてみせた。ジャイアンツの守護神、マーク・マランソンの初球を振り抜いた打球はそのままレフトスタンドへ。本拠地クアーズ・フィールドは割れんばかりの大歓声に包まれた。

     サイクルヒットはウィル・マイヤーズ(パドレス)、トレイ・ターナー(ナショナルズ)、カルロス・ゴメス(レンジャーズ)に次いで今季メジャー4人目。早くも昨季の3人を上回り、2010年以降では最多タイとなった。また、マイヤーズ、ターナー、アレナードの3人はクアーズ・フィールドでサイクルヒットを達成。これでクアーズ・フィールド(1995年開場)でのサイクル達成は通算17度目となり、現行の球場ではフェンウェイ・パーク(1912年開場)と並ぶ最多タイ記録となった。さらに、サヨナラ本塁打でサイクルヒットを決めたのは2010年7月31日のカルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)以来7年ぶり、史上5人目の快挙となっている。

     ロッキーズはこれで5連勝。7連勝中のダイヤモンドバックス、3連勝中のドジャースがともに直近10試合で9勝1敗と好調をキープしている中、ナ・リーグ西部地区の首位をキープしている。自慢の三塁守備でも今季ここまで僅か1失策と素晴らしい成績を残しているアレナード。このまま攻守両面でチームを牽引し、球団史上初の地区優勝に導けば、クアーズ・フィールドにこだまする「MVP」コールは現実のものとなるに違いない。

  • 【戦評】ダルビッシュを攻略しマリナーズ快勝

    2017.6.19 12:19 Monday

     ダルビッシュ有(レンジャーズ)の立ち上がりを攻め、初回に4点を先制したマリナーズが7-3で快勝したこの試合。何より輝いたのは、ここ最近湿りがちだったカイル・シーガーのバットだった。

     昨季は6ヶ月連続で5本塁打を放ち、自己最多の30本塁打。デビュー以来、3→20→22→25→26→30と毎年本塁打を増やし、チームの主力選手として順調に成長してきた男が、今季は開幕からなかなか調子が上がらず、苦しいシーズンを送っている。しかし、今季は出場したほぼ全ての試合で4番または5番打者として起用されるなど、スコット・サービス監督からの信頼は揺るがない。

     「シーガーは大活躍だったね」とサービス監督は試合後、シーガーの活躍を絶賛した。1回表、ダルビッシュから無死一、二塁のチャンスを作ったマリナーズ打線だったが、3番ロビンソン・カノーと4番ネルソン・クルーズが連続三振。嫌なムードが立ち込めていた。しかし、シーガーがそのムードを払拭する。カウント3-0からの甘い速球を逃さず捉え、フェンス直撃の先制タイムリーツーベース。これでカウント3-0からの通算成績は20打数8安打(打率.400、5二塁打、3本塁打)となった。「カウント3-0というのは投手を追い詰められる数少ないチャンスなんだ。ファウルにならずヒットにできたのはラッキーだったね」とシーガーは自身の先制打を振り返った。シーガーの先制打の後、マリナーズはパスボールと6番ダニー・バレンシアの7号ツーランで3点を追加し、一挙4点を先制。好投手ダルビッシュを相手に大きな4点を手に入れた。

     シーガーはさらに3回表にダルビッシュから一塁線を破るタイムリーツーベース、8回表にも3番手ダリオ・アルバレスからレフトへのタイムリーツーベースを放ち、3安打3打点の大活躍。「昨日までの2日間もしっかりスイングできていたけど、運がなかった。今日は幸運なことに、野手がいないところに打球が飛んでくれたんだ」と謙虚に話したが、今日の2安打を含めてダルビッシュとの通算対戦成績は32打数12安打(打率.375)。これは20打席以上対戦がある選手の中では3番目に高い数字となっている。

     「最初の2試合で点を取りすぎて今日は疲れていた」(エルビス・アンドルース遊撃手)というレンジャーズに快勝し、なんとかスイープを回避したマリナーズ。開幕前の目標だった地区優勝はほぼ絶望的なものになっているが、ワイルドカード圏内まで2.5ゲーム差とポストシーズン進出の可能性はまだ十分に残っている。カノー、クルーズとともに中軸を形成するシーガーが本格的に復調すれば、チームにとってこの上なく頼もしい戦力になることは間違いないだろう。

  • 【戦評】フィリップスが2試合連続サヨナラ打

    2017.6.19 11:49 Monday

     またしてもこの男が試合を決めた。経験豊富なベテラン二塁手、ブランドン・フィリップス(ブレーブス)が2試合連続のサヨナラタイムリー。フィリップスの通算9度目となるサヨナラ打で、ブレーブスはマーリンズを抜いて地区2位タイに浮上した。

     9回裏一死一、三塁からの二遊間への打球。マーリンズの二遊間がしっかり連携して処理していれば、試合は延長戦に突入していたかもしれない。「飛び込んでおくべきだったよ」とマーリンズの遊撃手、JTリドルはサヨナラの一打を振り返ったが、そんなリドルの後悔も虚しく、打球は綺麗に二遊間を抜けていった。

     マイク・フォルティネビッチ(ブレーブス)とホゼ・ウーレイナ(マーリンズ)の両先発で始まったこの試合。両投手が好投を続け、5回までゼロ行進が続いた。6回表に5番ジャスティン・ボーアの2点タイムリーでマーリンズが均衡を破ったが、7回裏にブレーブスが一挙4得点で逆転に成功。しかし、マーリンズは8回表に4番マーセル・オズーナの18号ツーランで追い付いた。

     「昨日も今日も勝つチャンスがある試合だった。昨日は一時4点をリードしていたけど、それを守ることができなかった。今日はウーレイナが良いピッチングをしてくれた。追加点を取るチャンスはあったけど、追加点を取れなかった」とマーリンズのドン・マティングリー監督は接戦を落としての連敗にガックリ。今日の試合に関しては、先制した後にも、追い付いた後にも、点を取るチャンスはあっただけに、チームの拙攻を悔やんでも悔やみきれない結果となってしまった。

     9回表のマーリンズの攻撃をクローザーのジム・ジョンソンがしっかり抑え、その裏にサヨナラという理想的な流れで勝負を決めたブレーブス。シーズンオフに補強したショーン・ロドリゲスが交通事故でシーズン絶望となり、緊急補強で獲得したフィリップスだったが、今季ここまで打率.306、4本塁打、7盗塁、OPS.782と持ち味をしっかり発揮し、若手選手が多いチームにも好影響を与えている。チームとの契約は今季限り。有望株オジー・アルビーズが控えており、来季はロドリゲスも戻ってくるため、フィリップスが来季以降もブレーブスでプレイする可能性は限りなく低いと言わざるを得ない。しかし、フィリップスがブレーブスで過ごす時間はチームにとっても、そしてフィリップス本人にとっても、決して無駄にはならないだろう。

  • 【戦評】1番リゾーの勢いが止まらない カブス5割復帰

    2017.6.19 11:19 Monday

     1番打者に起用されてからの5試合で打率.409、5本塁打、OPS1.367。デクスター・ファウラー(カージナルス)の退団後、1番打者不在に苦しんでいたカブス打線は、アンソニー・リゾーという最強の1番打者を見つけたようだ。

     「俺は自分の仕事をしようとしただけさ。1人の父親として、父の日に投げられるなんて本当に素晴らしいね」と語ったジョン・ラッキーが、6回2安打1失点と先発の役割を十二分に果たしたこの試合。カブス打線は序盤から効果的に得点し、ラッキーをはじめとした投手陣に援護点をプレゼントした。

     1回表、1番リゾーが二塁打を放ってチャンスメイクすると、3番ウィルソン・コントレラスのタイムリー二塁打であっという間に先制。3回表には9番ジョン・ジェイ、1番リゾーの連打と2番イアン・ハップの四球で無死満塁のチャンスを作り、再び3番コントレラスがタイムリー2塁打を放ってリードを3点に広げる。高出塁率を誇る1番リゾーが出塁し、中軸がそれを返すという攻撃パターンがしっかりと機能した。

     しかし、2014年から3年連続30本塁打以上、今季もすでに15本塁打を放っているリゾーの魅力は高出塁率だけではない。7回表、先頭の9番ジェイがヒットで出塁すると、パイレーツの2番手ウェイド・ルブラン(元西武)の速球を豪快に右中間へと叩き込んだ。「僕たちは以前より良い野球ができているし、打線も以前より良く打てている。ロードで勝ち越せたのは良かったよ」と試合後に語ったリゾー。この一発は通算150号の記念すべき一発となった。また、9回表には2番ハップに8号ソロが飛び出し、ハップはキャリア最初の31試合で8本塁打以上を記録した球団史上4人目の選手となった(ほかの3人はマンディ・ブルックス、ボブ・スピーク、カイル・シュワーバー)。

     リゾーが出塁し、中軸がそれを返す。さらにはリゾー自身が得点を叩き出す。主砲をリードオフマンに抜擢するという「奇策」がハマりつつあるカブス。再び勝率を5割に戻し、ワールドシリーズ連覇を目指す王者の反撃が本格的に幕を開けようとしている。

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