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  • バーランダーがメッツと契約合意 2年8600万ドル+オプション1年

    2022.12.6 03:05 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジャスティン・バーランダーと2年8600万ドル+オプション1年で契約合意に至ったようだ。自軍からFAとなったジェイコブ・デグロムの引き留めに失敗したメッツにとって、デグロムに代わるエースを確保する大きな補強となった。なお、2025年の契約はベスティング・オプションで、2024年に140イニング以上を投げると年俸3500万ドルが保証されるという。

     現在39歳のバーランダーは、3年契約を希望しているとの報道も出ていたが、最終的には高額な2年契約+オプション1年という形に落ち着いた。トミー・ジョン手術から復活した今季は28試合に先発して175イニングを投げ、18勝4敗、防御率1.75、185奪三振の好成績をマーク。最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得して満票で自身3度目のサイ・ヤング賞に輝き、大エース健在を強烈に印象付けた。アストロズと1年2500万ドル分の契約が残っていたが、これを破棄してFAに。今季の活躍が評価され、2年8600万ドル+オプション1年という大型契約を手にすることになった。

     2006年新人王、2011年MVP&サイ・ヤング賞、2019年と2022年にもサイ・ヤング賞、オールスター・ゲーム選出9度など、実績は球界屈指。通算3度のノーヒッターを達成している投手はメジャー史上6人だけであり、通算244勝&3198奪三振という実績を考えても、将来のアメリカ野球殿堂入りはほぼ確実だ。

     今季は2017年に続いて自身2度目のワールドシリーズ制覇を経験しただけでなく、ワールドシリーズ通算9度目の登板で念願の初勝利もゲット。自身3球団目となるメッツでは、通算250勝や4度目のサイ・ヤング賞といった個人記録はもちろんのこと、タイガース時代の同僚であるマックス・シャーザーとともに先発ローテーションを牽引し、チームを1986年以来のワールドシリーズ制覇に導く活躍が期待される。

  • ドジャースがJ・D・マルティネスに興味 補強ポイントに合致せず

    2022.12.5 12:50 Monday

     スポーツ・イラストレイテッドのパット・ラガーゾ記者によると、ドジャースはレッドソックスからフリーエージェント(FA)となっている強打者J・D・マルティネスに興味を示しているようだ。ラガーゾ記者は、現在ドジャースで打撃コーチを務めているロバート・バンスコヨックが過去にマルティネスの指導を行っていたことに言及。ただし、メジャーリーグ公式サイトは「右打ちのDHはドジャースの補強ポイントではない」とドジャースのマルティネス獲得が実現する可能性を疑問視している。

     現在35歳のマルティネスは、今季レッドソックスで139試合に出場して打率.274、16本塁打、62打点、OPS.789を記録。5月に打率.406、4本塁打、OPS1.071と爆発し、前半戦は打率3割をマークして自身5度目のオールスター・ゲームに選出されたが、6月以降は波に乗れないままシーズンが終わり、最終的には極めて平凡な成績に落ち着いた。とはいえ、43二塁打はキャリアハイの数字であり、来季のバウンスバック候補に挙げる声もある。

     今季のドジャースはDHを固定せずにシーズンを戦い、最多スタメン出場はジャスティン・ターナーの61試合だった。そのターナーはFAとなっており、フルタイムのDHを迎え入れるための枠は空いているとも言える。ドジャースは2023年シーズン終了後にFAとなる大谷翔平(エンゼルス)の獲得を狙っているとも言われており、マルティネスと1年契約を結んで大谷獲得までのつなぎ役にすることを考えているかもしれない。

     しかし、ドジャースにはDH候補の有望株がいる。今年8月にメジャーデビューしたばかりのミゲル・バルガスだ。現在23歳のバルガスは、今季マイナーAAA級で113試合に出場して打率.304、17本塁打、82打点、出塁率.404、OPS.915の好成績をマーク。メジャーでは18試合で打率.170、1本塁打、OPS.455に終わったが、来季は出場機会が増えることが予想されている。守備は得意ではないため、ポジションはDHが理想。マルティネスを獲得した場合、DHの枠が埋まり、バルガスの出場機会がブロックされてしまうが、ドジャースはそれでもマルティネス獲得に動くのだろうか。

  • デグロムが流出したメッツ 最優先の補強ターゲットはバーランダー

    2022.12.5 12:06 Monday

     サイ・ヤング賞2度の絶対的エース、ジェイコブ・デグロムがレンジャーズへ流出したメッツは、デグロムに代わるエース級の投手を確保すべく、FAの先発投手市場で積極的に動いているようだ。カルロス・ロドンとすでに面会を済ませているほか、千賀滉大やアンドリュー・ヒーニーにも興味を示しているという。そんななかで、メッツにとって最優先の補強ターゲットとなっているのがジャスティン・バーランダーだ。3度目のサイ・ヤング賞を受賞したばかりのベテランがメッツの先発ローテーションに加わることになるのだろうか。

     来年2月に40歳の誕生日を迎えるバーランダーは、トミー・ジョン手術のリハビリのために昨季を全休。2020年も故障により1試合しか登板できなかったが、今季は28試合に先発して18勝4敗、防御率1.75という素晴らしい成績を残し、最多勝と最優秀防御率の二冠に輝いただけでなく、キャリア3度目のサイ・ヤング賞に満票で選出された。現在メッツに在籍しているマックス・シャーザーとはタイガース時代にダブルエースとして活躍していた時期があり、もしバーランダーがメッツ入団を選択すれば、かつてのコンビが復活することになる。

     バーランダーには再契約を目指すアストロズのほか、先発投手の補強が必要なドジャースなどが興味を示していることが報じられており、高いレベルでの争奪戦になることが予想されている。来季開幕時に40歳の投手に複数年契約を提示するのはリスクも大きいが、争奪戦を制するためには3年契約以上のオファーが必要になるだろう。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は3年1億2000万ドルという大型契約を予想している。

     SNYのアンディ・マルティノ記者によると、メッツは数日前にジェイムソン・タイオンとの契約を一気にまとめようとしたものの、この試みは失敗に終わったという。デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーと先発ローテーションから3人の投手が抜けたメッツは、狙い通りにバーランダーをチームに迎え入れることができるのだろうか。

  • アスレチックスが正捕手マーフィーを放出へ トレード間近との報道

    2022.12.5 11:18 Monday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、アスレチックスは正捕手ショーン・マーフィーを放出するトレードが成立目前となっているようだ。当初は「ブレーブスが最有力候補」と報じられていたが、「獲得するのはブレーブスではない」という情報が出ており、2021年にゴールドグラブ賞を受賞した好捕手の行方が注目されている。なお、カージナルス、ガーディアンズ、レイズ、レッドソックスなどがマーフィーに興味を示しているとみられる。

     現在28歳のマーフィーはメジャー4年目の今季、アスレチックスで自己最多の148試合に出場して打率.250、18本塁打、66打点、1盗塁、OPS.758を記録。マイナー時代の2018年に有望株が集まるフューチャーズ・ゲームに選出され、短縮シーズンの2020年には「ベースボール・アメリカ」が選ぶ「新人ベストナイン」に選出。さらに、2021年にはゴールドグラブ賞を受賞した。攻守両面で高い実力を誇り、トレード市場で大きな注目を集めている。

     アスレチックスがマーフィーの放出に動いているのは、次代の正捕手として有望株シェイ・ランゲリアーズが順調に育っているからだ。現在25歳のランゲリアーズは今年フューチャーズ・ゲームのMVPを受賞し、8月にメジャーデビュー。40試合に出場して打率.218、6本塁打、22打点、OPS.691という成績を残した。傘下にもタイラー・ソダーストロム(2020年ドラフト1巡目)やダニエル・スーサック(2022年ドラフト1巡目)といった有望株捕手が控えており、あと3年保有できるマーフィーを放出することが確実視されている。

     正捕手の補強が最優先課題となっているのはカージナルスだ。今季限りで名捕手ヤディアー・モリーナが引退し、その後釜が不在。カージナルスが移籍市場で正捕手の補強に動くのは、1999年オフにマイク・マシーニーを獲得したとき以来、実に23年ぶりのことになる。大きな対価が必要とみられるマーフィーをトレードで獲得できるだけの有望株も揃っており、マーフィーが名捕手モリーナの後継者になる可能性もありそうだ。

  • 通算493本塁打のマグリフが殿堂入り ボンズ、クレメンスは落選

    2022.12.5 10:28 Monday

     日本時間12月5日、時代委員会によるアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、フレッド・マグリフが満票を獲得して殿堂入りを果たした。今回は1980年以降の「現代」に活躍した人物が対象で、アルバート・ベル、バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、ドン・マティングリー、マグリフ、デール・マーフィー、ラファエル・パルメイロ、カート・シリングの8人が候補となっていた。投票は殿堂入り選手などで構成される16人の選考委員会が担当し、得票率75%以上(12票以上)で殿堂入りが決まる。

     現在59歳のマグリフは、ブルージェイズ、パドレス、ブレーブス、デビルレイズ(現レイズ)、カブス、ドジャースの6球団で合計19年プレーし、通算2460試合に出場して2490安打、打率.284、493本塁打、1550打点、72盗塁、OPS.886を記録。オールスター・ゲーム選出5度(1994年MVP)、シルバースラッガー賞3度の実績を誇り、ブレーブス時代の1995年にはワールドシリーズ制覇も経験した。シーズン30本塁打を10度マークし、異なる5球団でシーズン30本塁打というメジャー史上初の快挙も達成。1989年にブルージェイズ、1992年にパドレスで本塁打王のタイトルを獲得し、両リーグ本塁打王も達成している。

     次点は8票を獲得して得票率50%だったマティングリー。これにシリングが7票、マーフィーが6票で続いた。ベル、ボンズ、クレメンス、パルメイロはいずれも4票未満という厳しい結果に。特にボンズ、クレメンス、パルメイロの「ステロイド疑惑組」に関しては、全米野球記者協会(BBWAA)に続いて時代委員会も殿堂入りに「NO」を突き付けた形となる。

     なお、殿堂入り投票はBBWAAによるものと、時代委員会によるものの2種類がある。BBWAAの記者投票で殿堂入りを逃した人物などが時代委員会による殿堂入り候補となる。以前は「ベテランズ委員会」と呼ばれていたが、2010年の制度変更によって、活躍した時代ごとに投票を行うシステムに変更。最初は3つ、次は4つの時代に区分されていたが、今年再び時代区分が変更され、1980年より前の「古典時代」と1980年以降の「現代」の2つに区分された。次回は「現代」の監督・エグゼクティブ・審判が投票対象となる予定だ。

  • 2021年球宴選出のレイノルズ パイレーツからのトレード移籍を要求

    2022.12.4 12:56 Sunday

     メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、2021年にオールスター・ゲーム初選出を果たしたブライアン・レイノルズ(パイレーツ)がチームに対してトレード移籍を要求しているようだ。この報道を受け、パイレーツは「残念だが、このトレード要求が今オフや将来の意思決定に与える影響はゼロだ。ブライアンはFAまであと3年残っており、チームの中心選手であり続ける。彼がパイレーツで素晴らしいシーズンを過ごしてくれるのを楽しみにしている」と放出の可能性を明確に否定した。

     メジャーリーグでは日本時間12月5日からウィンター・ミーティングがスタートする。パイレーツは放出の可能性を否定しているものの、以前からトレードの噂が絶えないレイノルズの動向は、今回のウィンター・ミーティングでも注目されるポイントの1つとなるだろう。

     現在27歳のレイノルズはメジャー4年目の今季、パイレーツで145試合に出場して打率.262、27本塁打、62打点、7盗塁、OPS.807を記録。キャリアハイを更新した部門もあったが、オールスター・ゲーム初選出を果たし、MVP投票で11位にランクインした2021年と比較すると、全体的な成績は悪化した。昨オフに「スーパー2」として年俸調停権を取得し、4月に2年1350万ドルの契約を結んでおり、来季の年俸は675万ドル。FAになるのは2025年シーズン終了後であり、パイレーツはレイノルズを少なくともあと3年保有できる。

     レイノルズは10月に今季のチームMVPに選出された際、「若手が次々に台頭し、チームの将来は明るいと思う。来年やその先が楽しみだし、今後強くなっていくチームの一員でありたい」と前向きなコメントを残していた。この2ヶ月ほどのあいだに考え方が変化したということになる。

     パイレーツは今後、若手の成長とともに、徐々に再建モードから勝負モードへと移行し、そのタイミングでレイノルズとの長期大型契約を結ぶことも視野に入れていたはず。現時点では放出の可能性を否定しているが、今後の動向には大きな注目が集まることになりそうだ。

  • 大型補強を目論むオリオールズ 先発右腕ギブソンと1年契約で合意

    2022.12.4 12:35 Sunday

     再建モードから勝負モードへ移行する段階にあり、今オフは大型補強を目論んでいるとみられるオリオールズがまずは先発ローテーションの補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、オリオールズはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕カイル・ギブソンと1年契約で合意したという(金額などの詳細は現時点では不明)。今季唯一規定投球回&2ケタ勝利をマークしたジョーダン・ライルズがFAとなったため、ギブソンはその穴を埋める働きが期待される。

     現在35歳のギブソンはメジャー10年間で2ケタ勝利7度、通算89勝の実績を誇り、今季はフィリーズで31試合に登板して167回2/3を投げ、10勝8敗、防御率5.05、144奪三振をマークした。通算防御率4.52という数字が示すように、支配的なピッチングをするタイプの投手ではなく、どちらかといえば、ある程度失点しながらも多くのイニングを消化するイニングイーターというイメージ。ただし、レンジャーズに在籍した2021年の前半戦には17先発で6勝1敗、防御率2.29の好成績を残し、キャリア唯一のオールスター・ゲーム選出を果たしている。

     オリオールズの先発ローテーションは、現時点ではカイル・ブラディッシュ、ディーン・クレーマー、タイラー・ウェルズ、オースティン・ボースといった顔ぶれが中心になるが、誰一人としてシーズン25先発以上の経験がない。来季はトップ・プロスペクトのグレイソン・ロドリゲスの昇格も予定されているが、投球イニング数を管理しながらの起用になる可能性が高く、シーズン30先発以上を計算できるギブソンの加入は非常に大きい。

     また、オリオールズはギブソンだけでなく、さらなる先発補強に動く可能性が高いとみられている。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はジェイムソン・タイオン、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーといったFAの投手たちを獲得候補としてリストアップ。今季予想外の躍進で83勝を挙げたオリオールズは、どんな陣容で来季の開幕を迎えることになるのだろうか。

  • 野手陣にスターが揃うWBCアメリカ代表 投手陣の顔ぶれも続々決定

    2022.12.3 12:44 Saturday

     マイク・トラウト(エンゼルス)がキャプテンを務める2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)アメリカ代表は、野手陣にスーパースターがズラリと揃っていることで話題を集めている。そんななか、投手陣も続々とメンバーが決まっており、日本時間12月2日にローガン・ウェブ(ジャイアンツ)とライアン・プレスリー(アストロズ)が参戦を表明。同3日にはブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)とカイル・フリーランド(ロッキーズ)の出場も決まり、すでに10人の投手がロースターに加わっている。

     アメリカ代表の一員として来春の第5回WBCに出場することを表明している投手10人は以下の通り(成績は2022年シーズンのもの)。

    ネスター・コルテス(ヤンキース)
    28試合(28先発)12勝4敗0セーブ0ホールド
    防御率2.44 158回1/3 奪三振163 与四球38

    カイル・フリーランド(ロッキーズ)
    31試合(31先発)9勝11敗0セーブ0ホールド
    防御率4.53 174回2/3 奪三振131 与四球53

    メリル・ケリー(ダイヤモンドバックス)
    33試合(33先発)13勝8敗0セーブ0ホールド
    防御率3.37 200回1/3 奪三振177 与四球61

    ブレイディ・シンガー(ロイヤルズ)
    27試合(24先発)10勝5敗0セーブ0ホールド
    防御率3.23 153回1/3 奪三振150 与四球35

    アダム・ウェインライト(カージナルス)
    32試合(32先発)11勝12敗0セーブ0ホールド
    防御率3.71 191回2/3 奪三振143 与四球54

    ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)
    32試合(32先発)15勝9敗0セーブ0ホールド
    防御率2.90 192回1/3 奪三振163 与四球49

    デービッド・ベッドナー(パイレーツ)
    45試合(0先発)3勝4敗19セーブ4ホールド
    防御率2.61 51回2/3 奪三振69 与四球16

    ライアン・プレスリー(アストロズ)
    50試合(0先発)3勝3敗33セーブ0ホールド
    防御率2.98 48回1/3 奪三振65 与四球13

    ディロン・テイト(オリオールズ)
    67試合(0先発)4勝4敗5セーブ16ホールド
    防御率3.05 73回2/3 奪三振60 与四球16

    デビン・ウィリアムス(ブリュワーズ)
    65試合(0先発)6勝4敗15セーブ26ホールド
    防御率1.93 60回2/3 奪三振96 与四球30

     なお、野手陣は以下のメンバーが現時点でロースター入りしている。

    捕手
    J・T・リアルミュート(フィリーズ)
    ウィル・スミス(ドジャース)

    内野手
    ピート・アロンソ(メッツ)
    ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)
    トレバー・ストーリー(レッドソックス)
    ノーラン・アレナド(カージナルス)
    ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)
    ティム・アンダーソン(ホワイトソックス)
    トレイ・ターナー(ドジャースFA)

    外野手
    ムーキー・ベッツ(ドジャース)
    ブライス・ハーパー(フィリーズ)※
    セドリック・マリンズ(オリオールズ)
    マイク・トラウト(エンゼルス)
    カイル・タッカー(アストロズ)
    ※ハーパーはトミー・ジョン手術を受けたため出場できない見込み。

  • 藤浪晋太郎がポスティング公示 メジャーリーグ公式サイトも伝える

    2022.12.3 11:44 Saturday

     ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す藤浪晋太郎(阪神タイガース)がポスティング公示されたことをメジャーリーグ公式サイトも伝えた。同サイトのマニー・ランダワ記者は「興味を持ったチームはフジナミと30日間交渉可能」と伝えているが、ポスティング制度の交渉期間は45日間に拡大されたことがすでに報じられている。藤浪は日本時間12月1日にポスティング公示されており、交渉期限は日本時間2023年1月15日午前7時まで。大型右腕のメジャー移籍が実現するか注目だ。

     藤浪は2012年ドラフト1位で大阪桐蔭高から阪神に入団し、プロ1年目から3年連続で2ケタ勝利をマーク。2015年には自己最多の14勝&221奪三振を記録した。しかし、制球難を克服できず、2016年以降は成績が悪化。2019年は一軍で1試合しか投げられなかった。プロ10年間で通算189試合に登板して994回1/3を投げ、57勝54敗、11ホールド、防御率3.41、1011奪三振という成績を残している。

     ランダワ記者は藤浪について「身長197センチ、体重98キロの右腕は100マイルに達するファストボールを特徴とし、ドラフトで同期だったエンゼルスの二刀流のスーパースター、大谷翔平がマウンドに立っている姿と比較されてきた」と紹介。「最初の4年間は安定した活躍を見せていたが、与四球率が大きく悪化し、マイナーリーグ(=二軍)への降格を余儀なくされた」と近年の不振にも言及している。

     ランダワ記者はさらに「彼のこれまでのキャリアを考えると、最高入札したメジャー球団がどのような契約をオファーするのか興味深い」とコメント。先発ローテーションの一角として獲得に動く球団はあるのか、リリーフ向きと判断されるのか、そもそもメジャー契約を得られるのか、など興味は尽きない。敏腕代理人として知られるスコット・ボラスがメジャー球団からどのようなオファーを引っ張ってくるか注目だ。

  • レイズがエフリンと3年4000万ドルで合意 球団史上最大のFA契約

    2022.12.3 10:41 Saturday

     今オフのレイズの補強ポイントは打線だったが、まずはすでに充実している投手陣の補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レイズはフィリーズからフリーエージェント(FA)となっていた右腕ザック・エフリンと3年4000万ドルで契約合意に至ったという。もしこの条件で契約が正式に成立すれば、球団創設の1997年オフにウィルソン・アルバレスと結んだ5年3500万ドルの契約を上回り、総額では球団史上最大のFA契約になる(年平均ではチャーリー・モートンの2年3000万ドルがトップ)。

     現在28歳のエフリンは今季フィリーズで20試合(うち13先発)に登板して75回2/3を投げ、3勝5敗1セーブ、2ホールド、防御率4.04、65奪三振を記録。ここ数年は不本意なシーズンが続いているが、2018年から2年連続で2ケタ勝利をマークした実績があり、短縮シーズンの2020年には規定投球回に1イニング足りなかったものの、自己ベストの防御率3.97を記録している。与四球率は昨季が1.36、今季も1.78と非常に安定しており、選手の育成や改造に定評のあるレイズがどのように変身させるか非常に興味深い。

     3年4000万ドルの内訳は、2023年と2024年が年俸1100万ドル、2025年が年俸1800万ドルと報じられている。今季は故障明けにブルペンに回って好投したが、この年俸から判断する限り、引き続き先発がメインになるだろう。タイラー・グラスノー、シェーン・マクラナハン、ドリュー・ラスムッセン、ジェフリー・スプリングスらとともに先発ローテーションの一角を担うことになりそうだ。

     レイズは上記のほかにも、ルイス・パティーニョ、ヨニー・チリノス、ジョシュ・フレミングといった先発候補を抱えており、有望株のタジ・ブラッドリーもメジャー昇格を控えている。打線のグレードアップは急務だが、来季も充実の投手陣がレイズの強みとなるのは間違いないだろう。

  • レンジャーズが剛腕デグロム獲得! 5年1億8500万ドルの大型契約

    2022.12.3 10:22 Saturday

     日本時間12月3日、レンジャーズはメッツからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕ジェイコブ・デグロムを獲得したことを発表した。ESPNのジェフ・パッサン記者によると、総額1億8500万ドルの5年契約で、条件付きの2028年のオプションが行使された場合、6年間の総額は2億2200万ドルになるという。また、全球団に対するトレード拒否権も盛り込まれているようだ。昨オフにマーカス・セミエンとコリー・シーガーを獲得し、今オフは絶対的エースの補強を目指していたレンジャーズが大型補強に成功した。

     現在34歳のデグロムは今季メッツで11試合に先発して64回1/3を投げ、5勝4敗、防御率3.08、102奪三振を記録。昨季も故障で15先発にとどまっており、2年連続で満足に稼働できないシーズンとなったが、2014年に新人王、2019年から2年連続でサイ・ヤング賞を受賞し、短縮シーズンの2020年にもサイ・ヤング賞投票で3位にランクインするなど、実績は文句なしだ。レンジャーズは多くの若手有望株を擁し、再建モードから勝負モードに切り替わりつつある段階。デグロムが健康にフル稼働できるなら、このうえなく大きな戦力となる。

     レンジャーズのクリス・ヤングGMは「ジェイコブ・デグロムがテキサス・レンジャーズの一員になることを選択してくれて、我々は興奮している。彼はメジャーを代表するピッチャーとして活躍してきた。支配的なパフォーマンスで、我々のローテーションのエースとなってくれるだろう」と喜びのコメント。「今オフの目標は先発ローテーションの強化だったが、最高のピッチャーの1人を獲得することができた。レイ・デービスを筆頭とするオーナーグループとともに、アーリントンの地に勝利の文化を築いていきたい」と満足げに話した。

     レンジャーズはアメリカン・リーグ西部地区に所属。今季王者のアストロズ、今季21年ぶりのポストシーズン進出を果たしたマリナーズ、大谷翔平とマイク・トラウトを擁するエンゼルスらも所属するこの地区は、レンジャーズの戦力アップによって、さらに注目を集めることになりそうだ。

  • 今季ブルペン崩壊のレッドソックス マーティンを2年契約で獲得へ

    2022.12.3 09:54 Saturday

     レッドソックスのチーフ・ベースボール・オフィサーを務めるハイム・ブルームが今オフ初めての補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、レッドソックスはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた36歳のベテラン救援右腕クリス・マーティンと2年1750万ドルで契約合意に至ったという。今季のレッドソックスは両リーグ26位の救援防御率4.59とブルペンが崩壊。67度のセーブ機会のうち成功したのは39度だけと勝ちパターンを確立できず、ブルペンが補強ポイントとなっていた。

     日本プロ野球でもプレー経験があるマーティンは、今季カブスで34試合、ドジャースで26試合、2球団合計で自己最多となる60試合に登板して56イニングを投げ、4勝1敗2セーブ、9ホールド、防御率3.05を記録。特にドジャース移籍後は防御率1.46と安定したピッチングを見せた。抜群の制球力も健在で、56イニングで74三振を奪ったのに対し、与えた四球は5つだけ。K/BB(奪三振と与四球の比率)は14.80という素晴らしい数字になっている。

     レッドソックスはまだ来季のクローザーが決まっていないが、通算9セーブという実績を考えると、マーティンがフルタイムのクローザーを務める可能性は低いとみられる。今後レッドソックスがクローザーの獲得に動く可能性もあるが、現時点ではマーティン、ジョン・シュライバー、マット・バーンズ、タナー・ハウクという4人の右腕が勝ち試合の終盤を担うことになりそうだ。

     今オフのレッドソックスはFAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツとの再契約を目指しているほか、今季途中に正捕手クリスチャン・バスケスを放出して手薄になった捕手、ネイサン・イバルディやマイケル・ワカがFAとなった先発投手などの補強が必要となっている。正三塁手ラファエル・デバースとの契約延長が難航していることに加え、ブルペンの補強もまだ十分とは言えず、今後の動きが注目される。

  • マリナーズがウォンを獲得 ウィンカーとトロをブリュワーズへ放出

    2022.12.3 09:36 Saturday

     日本時間12月3日、マリナーズはブリュワーズへジェシー・ウィンカーとエイブラハム・トロを放出し、コルテン・ウォンを獲得するトレードが成立したことを発表した。「二塁手」と「左打者」が補強ポイントとなっていたマリナーズだが、ウォンを獲得することでその2つをクリアしたことになる。ウォンの来季年俸は1000万ドル、ウィンカーの来季年俸は825万ドルとなっており、差額の175万ドルがブリュワーズからマリナーズに譲渡されるという。ウォンとウィンカーは来季終了後、トロは2026年シーズン終了後にFAとなる。

     現在32歳のウォンは今季ブリュワーズで134試合に出場して打率.251、15本塁打、47打点、17盗塁、OPS.769を記録。キャリア初の1試合3本塁打を達成するなど、自己最多の本塁打数を記録したが、打率とともに出塁率も低下し、1番よりも5番以下を打つケースのほうが多かった。また、カージナルス時代の2019~20年に2年連続でゴールドグラブ賞に輝いた二塁守備でも5年ぶりに守備防御点がマイナスに転落。来季が3年契約のラストイヤーであり、攻守両面で以前の輝きを取り戻したいところだ。

     現在29歳のウィンカーは今季マリナーズで136試合に出場して打率.219。14本塁打、53打点、0盗塁、OPS.688を記録。エウヘニオ・スアレスとともにレッズからトレードで加入し、主力打者として期待されたが、大きく期待を裏切るシーズンとなった。84四球と優れた選球眼は健在で、低打率のわりに出塁率は.344とまずまずの数字。慣れ親しんだナショナル・リーグ中部地区で復活を目指すことになる。

     現在25歳のトロは今季マリナーズで109試合に出場して打率.185、10本塁打、35打点、2盗塁、OPS.563を記録。二塁と三塁を中心に4つのポジションを守り、出場試合数は自己最多だったが、昨季と比べて打撃成績が軒並み悪化し、95試合の出場だった昨季より打席数は減少した。「スーパー2」として今オフから年俸調停権を得る見込みだが、サービスタイムはまだ3年に達しておらず、ブリュワーズはあと4年保有することができる。

  • ルール5ドラフトから大成した選手 近年の成功例をMLB公式が特集

    2022.11.29 12:35 Tuesday

     今年のルール5ドラフトは日本時間12月8日、サンディエゴで行われるウィンター・ミーティングの場で開催される。18歳以下で入団した選手は5シーズン以内、19歳以上で入団した選手は4シーズン以内にロースターの40人枠に登録されなければルール5ドラフトの対象となり、メジャーリーグ部門で指名された場合は10万ドルと引き換えに移籍することになる。メジャーリーグ公式サイトのジョナサン・マヨ記者は、近年のルール5ドラフトで指名されて大成した「成功例」と言える選手を紹介している。

     マヨ記者が最初に挙げたのは、アストロズの絶対的守護神として活躍するライアン・プレスリーだ。2012年オフのルール5ドラフトでレッドソックスからツインズへ移籍し、翌年デビューしていきなり49試合に登板。その後もツインズのブルペンの一角を担っていたが、カーブやスライダーの回転数の多さに着目したアストロズにトレードで移籍したあとに本格ブレイクし、今季は自己最多の33セーブをマークした。

     レッドソックスで活躍中のギャレット・ウィットロックもルール5ドラフトでの移籍を経験した選手である。しかも、もともと所属していたのはレッドソックスの宿敵であるヤンキース。2020年オフのルール5ドラフトでレッドソックスへ移籍し、2021年は46試合にリリーフ登板して8勝4敗2セーブ、防御率1.96の好成績を残した。今季は先発で9試合、リリーフで22試合に登板。来季は先発ローテーション定着を期待されている。

     オリオールズの主軸打者として活躍するアンソニー・サンタンデールもルール5ドラフトで指名された選手の1人だ。2016年オフのルール5ドラフトでインディアンス(現ガーディアンズ)からオリオールズへ移籍。2019年に93試合で20本塁打と頭角を現し、今季は33本塁打、89打点という自己最高の成績をマークした。

     ほかには、高出塁率でチームに貢献するマーク・キャナ(メッツ)、先発ローテーションの一角を担うブラッド・ケラー(ロイヤルズ)、レイズで活躍して先日パイレーツへトレードされた崔志萬(チェ・ジマン)らもルール5ドラフトでの移籍を経験。ルール5ドラフトは他球団で埋もれている才能を発掘する大チャンスであり、今オフも思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれない。

  • FAが迫る大谷翔平の存在がジャッジの契約に影響か 米記者が指摘

    2022.11.29 11:40 Tuesday

     今オフのフリーエージェント(FA)市場で最大の注目株となっているのが今季アメリカン・リーグ新記録の62本塁打を放ってMVPに輝いたアーロン・ジャッジだ。ヤンキースが再契約を目指しており、資金的に余裕があるジャイアンツも地元球団という「地の利」を活かして獲得を狙っている。このほか、ドジャースもジャッジ獲得に興味を示しているようだが、メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は「個人的な意見では、ドジャースにとって2年にわたるプロセスになる。今ジャッジを獲るか、1年後にオータニを獲るか、だ」と指摘する。

     ドジャースはジャッジのメインポジションである右翼にムーキー・ベッツというスーパースターがいるものの、ベッツは必要であればプロ入り時のポジションである二塁に戻ることに前向きな姿勢を示しているという。よって、ドジャースがジャッジを獲得した場合、二塁ベッツ、遊撃ギャビン・ラックス、右翼ジャッジという布陣になり、正遊撃手トレイ・ターナーがFAで抜けた穴を埋めることになると予想される。また、ドジャースはジャスティン・バーランダーの獲得に動いていることも報じられており、資金力にものを言わせてバーランダー&ジャッジという投打の目玉をダブル獲得する可能性すらある。

     ドジャースのジャッジ獲得の動きに待ったをかけるのがモロシ記者だ。1年後に大谷翔平(エンゼルス)がFAになることを見据え、今オフのドジャースは大物選手との大型契約を回避する可能性があるという。「今ジャッジはFAだ。1年後にはオータニがFAになる。ベッツやフレディ・フリーマンと長期契約を結んでいる以上、両方を獲得するのは難しい。ジャッジとオータニのどちらかを選択する必要がある」とモロシ記者。つまり、ジャッジとバーランダーの獲得を見送ったとしても、1年後に大谷と契約すればいいというわけだ。

     これはドジャースに限った話ではないだろう。他球団も今オフの大型補強を控え、1年後に大谷獲得を目指す可能性がある。モロシ記者が指摘するように、1年後にFAを控える大谷の存在が今オフのジャッジの契約に少なからず影響を与えることになりそうだ。

  • ホワイトソックスが先発補強 右腕クレビンジャーを1年契約で獲得

    2022.11.29 11:03 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ホワイトソックスはパドレスからフリーエージェント(FA)となっていた先発右腕マイク・クレビンジャーと1年契約を結ぶことで合意したようだ。契約条件は当初「総額800万ドル以上」と報じられていたが、「ジ・アスレチック」のジム・ボウデン記者はクレビンジャーに保証される総額が1200万ドルであることを伝えている(オプションの有無などの詳細は不明)。クレビンジャー獲得により、ホワイトソックスは先発ローテーションの5枠が埋まった。

     12月に32歳の誕生日を迎えるクレビンジャーは自身2度目のトミー・ジョン手術から復帰した今季、パドレスで23試合(うち22先発)に登板して114回1/3を投げ、7勝7敗、防御率4.33、91奪三振を記録。インディアンス(現ガーディアンズ)時代には3年連続12勝以上をマークするなど、強力ローテーションの一角として活躍し、特に2018年には32先発で200イニングを投げ、13勝8敗、防御率3.02、207奪三振の好成績を残した。慣れ親しんだアメリカン・リーグ中部地区に復帰して当時の輝きを取り戻せば、ホワイトソックスにとって非常に大きな戦力となる。

     ホワイトソックスは今オフ開始時点で、先発ローテーションの5枠のうち、ディラン・シース、ランス・リン、ルーカス・ジオリト、マイケル・コペックで4枠が確定。ジョニー・クエトがFAとなったため、先発5番手の枠が空席となり、その補強を目指していた。ホワイトソックスのリック・ハーンGMは、クレビンジャーがインディアンスからパドレスにトレードされた2020年の夏にも獲得を狙っており、2年半越しに獲得が実現した。

     主砲ホセ・アブレイユがFAとなり、3年契約でアストロズへ移籍することが確実となっているホワイトソックスだが、予算の関係もあり、こちらはアンドリュー・ボーンを一塁に回して穴埋めする可能性が高い。ペイロールの大幅な増額は行われない見込みであり、すでに来季の推定年俸総額が1億8000万ドルを超えていることを考えると、さらなる大物選手の獲得は難しそうだ。

  • 今季王者アストロズが大型補強 2020年MVPアブレイユと3年契約へ

    2022.11.29 10:38 Tuesday

     メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、一塁手の補強を目指していた今季王者のアストロズは、ホワイトソックスからフリーエージェント(FA)となっていたホセ・アブレイユと3年契約を結ぶことで合意したようだ。1年あたり1950万ドル、総額5850万ドルの契約になる見込みであることが報じられている。アブレイユは2019年から2年連続で打点王に輝き、短縮シーズンの2020年にはMVPを受賞した球界有数の強打者。今季王者のアストロズにとって大きな補強となった。

     来年1月に36歳の誕生日を迎えるアブレイユは、今季157試合に出場して打率.304、40二塁打、15本塁打、75打点、OPS.824を記録。昨季から本塁打が半減したのが気になるところだが、2年ぶり4度目となる打率3割をマークし、リーグ5位にランクインした。メジャーではホワイトソックス一筋で9年間プレーし、デビューイヤーの2014年には打率.317、36本塁打、107打点、OPS.964の好成績で新人王を受賞。3度のシルバースラッガー賞を含め、毎年安定した活躍を続けてきた。

     アブレイユはシーズン終盤のインタビューで「今季はあまりホームランを打てなかった。オフシーズン中にパワーアップしてホームランを増やすことを目指したい」と話していた。シーズン30本塁打を5度記録した実績があり、ミニッツメイド・パークの左翼方向が狭く、右打者にとって本塁打が出やすい環境であることを考えると、アストロズ移籍を機に再び本塁打を量産する可能性は十分にありそうだ。また、アブレイユはリーダーシップなど人格面が高く評価されている選手でもある。

     アブレイユを獲得したことにより、アストロズがFAのユリ・グリエルと再契約を結ぶ可能性は限りなく低くなった。もしジャスティン・バーランダーとグリエルが他球団に移籍した場合、2017年のワールドシリーズ制覇を経験した選手はアレックス・ブレグマン、ホセ・アルトゥーベ、ランス・マカラーズJr.の3人だけということになる。

  • カブレラが来季限りで現役引退 「野球にお別れを言うときが来た」

    2022.11.29 09:57 Tuesday

     通算3088安打、507本塁打、1847打点などの輝かしい実績を誇り、2012年にはアメリカン・リーグの三冠王に輝いたミゲル・カブレラ(タイガース)が2023年シーズン限りでの現役引退を表明した。「僕のラストイヤーになると思う。野球にお別れを言うときが来たんだ」とカブレラ。現在タイガースと結んでいる8年2億4000万ドルの大型契約が来季で満了し、2024年以降のオプションが行使される可能性は限りなく低いため、カブレラは契約満了のタイミングで引退することを決めたようだ。

     現在39歳のカブレラは、マーリンズで5年、タイガースで15年、メジャーで合計20年プレーして通算2699試合に出場し、3088安打、打率.308、607二塁打、507本塁打、1847打点、OPS.908を記録。3000安打、600二塁打、500本塁打の3つをクリアしている選手はメジャー史上わずか3人だけであり、来季97安打以上を放つと、通算安打ランキングでイチロー(3089安打)、アレックス・ロドリゲス(3115安打)、トニー・グウィン(3141安打)、エイドリアン・ベルトレイ(3166安打)、カル・リプケンJr.(3184安打)らを抜いて歴代16位に浮上する。

     近年は相次ぐ故障の影響もあって苦しいシーズンが続き、8年2億4000万ドルの大型契約に見合う活躍ができたのは、打率.316、38本塁打、108打点、OPS.956をマークした2016年が最後。それ以降、打率3割どころか、20本塁打や80打点をクリアしたシーズンすら1度もない。今季は新設された特別推薦枠で6年ぶり12度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたものの、112試合で打率.254、5本塁打、43打点、OPS.622という自己最悪の成績に終わり、スコット・ハリス編成本部長は来季カブレラをレギュラーとして起用しないことを示唆している。

     2012~13年のMVP連続受賞をはじめ、首位打者4回、本塁打王2回、打点王2回、シルバースラッガー賞7回など輝かしいキャリアを過ごし、デビューイヤーの2003年にはマーリンズの一員としてワールドシリーズ制覇も経験しているカブレラ。実現するかどうかはわからないが、来春のワールド・ベースボール・クラシックに出場することを希望している。ついに迎える現役ラストイヤー。今季のアルバート・プホルスのような「最後の輝き」をカブレラも見せることができるだろうか。

  • エンゼルス・大谷翔平が2年連続でエドガー・マルティネス賞を受賞

    2022.11.29 09:31 Tuesday

     日本時間11月29日、最も活躍した指名打者を表彰するエドガー・マルティネス賞の受賞者が発表され、大谷翔平(エンゼルス)が2年連続で受賞した。この賞はアメリカン・リーグで指名打者制が導入された1973年に設立され、「史上最高の指名打者」と言われたマルティネスの功績を称えて2004年に改称。2年連続受賞は2003~07年に5年連続で受賞したデービッド・オルティス以来の快挙である。受賞者は各球団の番記者やブロードキャスターの投票により、指名打者として100打席以上出場した選手のなかから選ばれる。

     今季の大谷は157試合に出場して打率.273、34本塁打、95打点、OPS.875を記録。指名打者として153試合にスタメン出場し、残りの4試合は代打での出場だった。スタメン153試合のうち28試合は先発投手を兼任する「リアル二刀流」での出場。近年のメジャーリーグでは指名打者を1人の選手で固定するチームが激減しており、今季指名打者として600打席以上の選手は大谷だけ、500打席以上は大谷を含めて3人だけ、400打席以上は大谷を含めて7人だけだった。

     ア・リーグのシルバースラッガー賞の指名打者部門はヨーダン・アルバレス(アストロズ)が選ばれたが、アルバレスは今季左翼手としての出場も多く(56試合)、指名打者としての出場は77試合だけだった。そのため、シーズントータルでは打率.306、37本塁打、97打点、OPS1.019と打撃成績の各部門で大谷を上回る数字を残しているものの、指名打者としての出場に限れば、打率.299、19本塁打、52打点、OPS1.003に過ぎない。大谷の受賞は指名打者として積み上げた打撃成績が評価された結果だと思われる。

     マルティネスやオルティスが活躍した時代とは違い、指名打者専任の選手が激減している近年のメジャーリーグの流れを考えると、エドガー・マルティネス賞の存在意義や評価方法を見直す時期に来ているのかもしれない。

  • エンゼルス先発6番手 公式サイト番記者が候補6人をリストアップ

    2022.11.27 11:42 Sunday

     エンゼルスは今オフの補強として、ドジャースからフリーエージェント(FA)となった先発左腕タイラー・アンダーソンと3年3900万ドルで契約した。先発ローテーションは、大谷翔平、アンダーソンのほか、パトリック・サンドバル、ホセ・スアレス、リード・デトマーズで6枠中5枠がすでに埋まっており、残りは1枠。さらなる補強、もしくはFAとなったマイケル・ロレンゼンとの再契約の可能性も残されているが、メジャーリーグ公式サイトでエンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者は、現有戦力から6人の候補をリストアップしている。

     ボリンガー記者がリストアップしたのは、チェイス・シルセス、グリフィン・キャニング、クリス・ロドリゲス、ハイメ・バリア、タッカー・デービッドソン、デービス・ダニエルの6人だ。

     22歳のシルセスは2021年ドラフト11巡目指名で入団。2021年ドラフト組としてはメジャー昇格一番乗りとなった。マイナーAA級で好成績を残し、今年5月にメジャーデビューしたが、6回1安打無失点の快投で勝利投手となったデビュー戦以降は、一度も5イニングを投げ切ることができなかった。ボリンガー記者は「ブルペン転向の可能性もあるが、来春は先発ローテの座を競争することになるだろう」と記している。

     26歳のキャニングは背中の故障により今季を全休。すでに投球プログラムを再開しており、スプリング・トレーニングには間に合う見込みだ。2019~21年に合計43試合(うち41先発)に登板して12勝を挙げ、短縮シーズンの2020年にはゴールドグラブ賞を受賞。健康面に問題がなければ、先発6番手の最有力候補と言えるだろう。

     24歳のロドリゲスはキャニング同様に今季を全休。右肩の故障に悩まされ、最終的には手術を受けることになった。スプリング・トレーニングには間に合う見込みであり、2021年に15試合(うち2先発)で防御率3.64をマークした投球がよみがえれば先発6番手の有力候補の1人。故障明けということを考えると、まずはブルペンで起用される可能性もありそうだ。

     26歳のバリアは今季ロングリリーフを中心に35試合(うち1先発)に登板して防御率2.61をマーク。メジャーデビューした2018年には26先発で10勝を挙げた実績もある。ほかに長いイニングを投げられる救援投手がいないため、エンゼルスはバリアをロングリリーフに留めておきたいと考えているようだが、ボリンガー記者は「先発ローテの座を競争するチャンスが与えられるだろう」と記している。

     26歳のデービッドソンは8月にライセル・イグレシアスとのトレードでブレーブスから加入。ボリンガー記者が挙げた6人の候補のなかでは唯一の左腕である。エンゼルス加入後は8先発で防御率6.87と結果を残せなかったが、スライダーとチェンジアップの改良に取り組んでおり、まだ伸びしろがあるとみられている。

     25歳のダニエルは6月にメジャー昇格を果たしたものの、残念ながら登板機会がなく、わずか3日後にマイナー降格。今季マイナーAAA級では21先発で6勝7敗、防御率4.49を記録した。ボリンガー記者は「来季はAAA級で先発ローテの一角を担い、シーズンのどこかでメジャーデビューする可能性が高い」と予想している。

     大谷のFA前ラストイヤーにポストシーズン進出&ワールドシリーズ制覇を目指すのであれば、計算できる先発投手をもう1人加えたいところだが、ボリンガー記者がリストアップしたように、チーム内に先発6番手の候補が多数いることも事実。ペリー・ミナシアンGMは今後どのような動きを見せるのだろうか。

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