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ダルビッシュ対田中 メジャー初対決は勝敗つかず

2017.6.24 16:48 Saturday

 まさしく手に汗にぎる両者の投げ合いだった。メジャーリーグで初めて実現したダルビッシュ有(レンジャーズ)と田中将大(ヤンキース)の対決はお互いに勝ち負けがつかなかったが、堂々たる投球を披露した。

 両者による投げ合いは日本時代の2011年7月20日以来となり、実に2164日ぶりとなる。先にマウンドに上がったのは田中。これまで初回には7本の本塁打を打たれており、防御率は10.29と注意したいイニングだ。最初に迎えたチュ・シンスを三球三振に打ち取るも2番のエルビス・アンドルスにセンターへのヒットを許す。その後はノマー・マザラを三振、エイドリアン・ベルトレの打席時にアンドルスが盗塁失敗となり課題の初回をきり抜けた。

 対するダルビッシュの初回の投球。先頭打者のブレット・ガードナーにセンターへのヒットを打たれるもアーロン・ヒックスを三振に抑える。その間にガードナーの盗塁で1死二塁のピンチを迎えた。ここで打席立つのは25本塁打を記録している3番アーロン・ジャッジ。ダルビッシュは今季、得点圏に走者を置いた状態での被安打率は脅威の.137を記録している。カウント1-2からの5球目、カーブでジャッジを空振り三振に打ち取った。後続も抑えお互いに無失点スタートなった。

 その後、田中は3回にヒットと四球で1死一・二塁のピンチを迎えるもチュ・シンスを5-6-3の併殺に打ちとり、ピンチを脱した。この投球でエンジンがかかった田中は降板する8回まで打たれたヒットはわずかに3本のみ。5イニングを三者凡退に抑え、テンポの良い投球で無失点、奪三振は9を数えた。ダルビッシュも3回からは毎回奪三振で7回には3者連続三振、この日は2桁10個の三振に達した。彼はこの回限りで降板して両者は勝ち負けつかず。

 試合は0対0のまま迎えた9回、レンジャーズがゲーリー・サンチェスのパスボールの間に1点を先制するもその裏にガードナーのソロでヤンキースが同点とし、延長戦に突入した。10回には2死一・三塁からロナルド・トレイエスにヒットが飛び出してヤンキースが2対1とサヨナラ勝ちを収めた。

 メジャー初対決となった2人の投げ合いは決着こそつかなかったが、多くのファンが興奮した対決となったのではないか。田中は日本時間6月13日のエンゼルス戦以来、クオリティースタート(6回3失点以下)を達成し、復調の兆しを見せた。


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