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同僚批判のモンテロが事実上の戦力外に

2017.6.29 10:39 Thursday

 日本時間6月28日のナショナルズ戦でトレイ・ターナーの4盗塁を含む7盗塁を許したジェイク・アリエタとミゲル・モンテロのバッテリー。試合後、モンテロは7盗塁を許した責任をアリエタに押し付けるような発言をしたが、試合から一夜明け、カブスはモンテロにDFA(事実上の戦力外)を通告した。

 午前中にセオ・エプスタイン球団社長から電話をもらったというモンテロは「おそらく何かが起こるだろうとは思っていた。僕は理解しているよ、本当に。僕が責任を取って、これからチームが浮上していくなら、僕も嬉しいよ。彼らには成功してほしいんだ」と語り、DFAの通告に対して驚きはなく、チームの判断を受け入れている様子だった。

 昨日の試合で7盗塁を許し、今季の盗塁阻止率が.031(32-1)まで落ち込んだモンテロは試合後、「盗塁が僕の責任になっちゃうなんて酷いよね。しっかり見ればわかると思うけど、投手が僕に(盗塁を刺すための)時間を与えてくれないんだよ。それが『モンテロは盗塁を刺せないぞ!』ってなっちゃうんだ。けど、実際は投手が走者を釘付けにできていないだけなんだよ」と、盗塁を刺せない原因を投手陣に押し付けるような発言をしていた。

 その後、モンテロは昨日の試合でバッテリーを組んだアリエタと会話を交わしたという。アリエタに謝罪したうえで、アリエタ自身も「起こったことを言っただけだし、それは正しいよ。走者に対して良い仕事ができなかった」とモンテロに同意したそうだ。モンテロはチームメイトとの関係が良好であることを明言し、DFAの通告後には自身のTwitterでシカゴの街、カブスのファン、そして球団に対する感謝の気持ちを述べている。

 しかし、モンテロとチームメイトの関係がどうであれ、モンテロの試合後の発言はエプスタイン球団社長にとって受け入れられるものではなかった。「我々は選手たちに、たとえそれが自分の失敗ではないにしても、責任を受け入れて、ステップアップしていってほしい。支え合えるチームメイト同士であってほしいんだ」と語ったエプスタイン球団社長は、ジョー・マドン監督や数名の選手たちと話した後、モンテロのDFAを決断した。モンテロの発言を聞いてからDFAを決断するまでに、それほど時間は掛からなかったという。

 「我々の目標を成し遂げるために、様々なことを考慮した結果、これが正しい選択だと判断したんだ」とマドン監督。今季のモンテロはウィルソン・コントレラスに次ぐ二番手捕手という位置付けながら、4月は打率.394、OPS1.035という好成績をマークしていた。しかし、その後はバットが湿りがちで、盗塁もほとんど刺せない状況に陥っていたため、遅かれ早かれ戦力外にはなっていたのかもしれない。「モンテロは現在我々のチームが抱えている問題の全責任を負ったわけではない。彼をスケープゴートにすべきではない」とエプスタイン球団社長は語ったが、今回の騒動をきっかけに、モンテロの希望通りに、チーム状態が上向いていくことを願うばかりである。


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