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【戦評】マーリンズ ノーヒッター阻止から逆転勝利

2017.6.22 15:43 Thursday

 ノーヒッターまであと5アウトというところまで追い込まれながらも、初安打をきっかけに2点を奪ったマーリンズが逆転勝利。好投手マックス・シャーザー(ナショナルズ)からチーム一丸となってもぎ取った会心の勝利となった。

 「スライダーが何球か抜けてしまった。上手くコントロールできなかったんだ。試合の後半になって、それが致命傷になってしまった。ゴードンかスタントンのどちらかを抑えてイニングを終わらせなければならなかったのに、それができなかった」とシャーザーはノーヒッターを阻止されただけでなく、逆転を許してしまった8回裏を振り返った。

 8回まではシャーザーが完全に試合を支配していた。ジャンカルロ・スタントン、マーセル・オズーナといった好打者が並ぶマーリンズ打線を相手に7イニングをノーヒットに抑える見事なピッチング。許した走者は四死球による2人だけだった。しかし、「今日のシャーザーは素晴らしかった。全ての球種を同じフォームで投げていた。とにかくバットに当てて、インプレーの打球にしようと必死だったよ」と語ったA.J.エリスの平凡な打球が、ノーヒッターを打ち砕いた。

 「捕ったと思ったんだけどな」とシャーザーは悔しそうな様子を見せたが、エリスの投手ゴロを弾いた打球は遊撃トレイ・ターナーの前に転がる内野安打となり、ノーヒッターへの挑戦は終了。ここでマーリンズは代走に投手のホゼ・ウーレイナを起用する執念を見せた。8番JTリドルは二塁ゴロに倒れ、二死二塁。続く代打J.T.リアルミュートが遊撃ゴロに倒れて3アウトかと思われたものの、ターナーからの送球を一塁アダム・リンドが捕球できず、二死一、三塁とチャンスが拡大する(記録はリンドのエラー)。シャーザーはここで1番ディー・ゴードンに死球を与えてしまい、二死満塁。そして、2番スタントンの打席で暴投によって同点に追い付かれると、スタントンにレフト前へ運ばれ、マーリンズが1点を勝ち越した。

 「リンドのエラーが流れを変えてくれた」とスタントン。一方、ナショナルズのダスティ・ベイカー監督は「今日はシャーザーに託したんだ。(100球を超えても)まだ素晴らしいボールを投げていた。誰が彼より良い球を投げられるって言うんだい?」と語り、シャーザーを続投させた判断に後悔はないことを明言した。ナショナルズの救援防御率5.04はリーグワーストの数字。100球を超えたシャーザーよりも信頼できるリリーバーがブルペンにはいなかった、ということなのだろう。ナショナルズが大きな弱点を露呈してしまった一方で、マーリンズにとっては好投手シャーザーからもぎ取った大きな1勝となった。


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