English Español 韓国語

【戦評】新人フリーランド ノーヒッターならずも9勝目

2017.7.10 15:27 Monday

 コロラド州デンバー出身の新人左腕、カイル・フリーランドが本拠地クアーズ・フィールドで自身の価値を改めて証明する快投を見せた。ロッキーズの投手としては2010年4月17日(対ブレーブス)のウバルド・ヒメネス(現オリオールズ)以来史上2人目、クアーズ・フィールドでは1996年9月17日の野茂英雄(ドジャース)以来史上2人目となるノーヒッターまであと2アウト。メルキー・カブレラにレフト前ヒットを打たれて快挙の夢は潰えたが、球場からの大歓声に相応しい見事なピッチングだった。

 試合中盤あたりからノーヒッターを意識していたというフリーランド。「僕は良いピッチングができていた。僕たちのチームは良い野球をしてリードを奪っていた。マウンドへ行って、とにかく素早くアウトを取るだけだったよ」

 「インコースをしっかり攻めて、ストライクを取る球も、ゾーン外で空振りを取る球も、しっかり投げることができていた」とバド・ブラック監督は新人左腕の快投を絶賛した。6月中旬までに8勝を挙げ、開幕からチームの快進撃の一翼を担ってきたフリーランドだったが、過去3先発で0勝3敗、防御率7.27のスランプ。しかし、「スライダーもカッターも過去の4先発よりはるかに良かった。速球もよく動いていたね」というブラック監督のコメントを聞く限り、スランプを脱したと判断して良さそうだ。

 相手のエラーなどで2回裏に2点を先制したロッキーズは、フリーランドの快投に呼応するかのように、6回裏にチャーリー・ブラックモンの20号ソロ、パット・バライカの7号スリーランなどで5点を追加。7回裏にはフリーランド自身もタイムリーを放つなど3点を追加してリードを10点に広げ、試合を決めた。

 首位ドジャースと9.5ゲームの大差がついたとはいえ、前半戦の勝率.571はリーグ4位の堂々たる数字。ワイルドカード2位の座をキープしており、次点のカブスとカージナルスには7.5ゲーム差をつけている。2009年以来8年ぶりのポストシーズン進出に向けて、チーム最多タイの9勝目をマークしたフリーランドは後半戦も不可欠な戦力となりそうだ。


 関連ニュース

  7月3日 【戦評】ロドニー2ヶ月ぶりの失点もマーテイがサヨナラ打

  6月29日 【戦評】黄載鈞(ファン・ジェギュン)デビュー戦で決勝弾!

  6月27日 第5回中間発表 投票締め切りまであと3日!

  6月26日 【戦評】ワイルドピッチで5得点 ドジャース10連勝!


 関連動画

  7月6日 ジョン・グレイ Statcast導入後の投手最長本塁打!

  6月29日 メジャー最高の三塁守備!アレナードの好プレイ

  6月26日 世にも奇妙な逆転劇 ドジャースが4暴投で5得点

spotvnow