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【戦評】ワイルドピッチで5得点 ドジャース10連勝!

2017.6.26 16:40 Monday

 ドジャースが新人コディ・ベリンジャーの2発、相手投手アダム・オッタビーノの4暴投などで大量12得点を挙げ、ロッキーズに逆転勝利。レッズ3連戦、メッツ4連戦に続いてロッキーズ3連戦もスイープし、今季最長の10連勝となった。

 ベリンジャーの打棒が止まらない。3回裏に23号ツーラン、8回裏に24号ツーランを放ったベリンジャーは、これが今季6度目の1試合複数本塁打。これは1993年にマイク・ピアッツァが記録した5度を抜いてドジャースの新人記録となり、1987年にマーク・マグワイア(当時アスレチックス)が記録した新人記録(7度)まであと1に迫っている。また、ドジャースはこれで17試合連続本塁打となり、6月だけで43本もの本塁打を放っている。

 「打撃(の好調さ)は感染する、勝利は感染する、とよく言うよね。確かに、毎日勝てるような雰囲気があるんだ。たとえ誰がマウンドに上がっても、どんな試合展開でも、我々は弱気にはならないよ」とデーブ・ロバーツ監督はチーム状態の良さを実感している。

 この試合は3回表までに5点を先行される苦しい展開だった。しかし、3回裏にエンリケ・ヘルナンデスとベリンジャーの本塁打で1点差に迫ると、4-6と2点ビハインドの7回裏にはオッタビーノの2暴投の間に3点を奪って逆転に成功。さらに、8回裏には2暴投で2点を追加した後、ベリンジャーの本塁打と守護神ケンリー・ジャンセンのタイムリーツーベースで試合の行方を決定づけた。

 オッタビーノは4暴投で5点を失う大乱調。1試合4暴投は2015年のデービッド・ヘイルに並ぶ球団ワーストタイ記録となり、1試合のうちに暴投で4点以上を失った投手は過去50年間でオッタビーノが初めてだった。さらに、1試合のうちに暴投で5失点以上を喫したチームは1920年以降ではこの試合のロッキーズが初めてである。

 4連敗中で首位ドジャースとの差が広がりつつあったロッキーズ。「毎日勝てる雰囲気がある」というドジャースに対して「絶対に負けられない」というプレッシャーが、信じられないような逆転劇に繋がってしまったのかもしれない。元捕手とはいえ、相手守護神のジャンセンにメジャー初長打となるタイムリーツーベースを浴びるというオマケまで付いてしまった。

 これでドジャースは10連勝。直近10試合で8勝2敗と好調なダイヤモンドバックスが2.5ゲーム差で後を追っているが、選手層などを考慮するとドジャース優位は揺るがない。ドジャースが地区5連覇を成し遂げる可能性は限りなく高そうだ。なお、9回表にジャンセンがノーラン・アレナードに今季初四球を与え、メジャー記録を更新中だった「開幕からの無四球での奪三振記録」は51でストップしている。


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