【戦評】上原13ホールド目!カブス後半戦全勝キープ
2017.7.18 16:32 Tuesday

後半戦最初のオリオールズ3連戦で計10本塁打を放ち、オリオールズをスイープしたカブス。まだ昨季のような盤石の戦いぶりとは呼べないものの、「勝利」という結果を手にすることにより、徐々に良いリズムが生まれているような印象を受ける。日本時間7月18日のブレーブス戦では後半戦3連勝スタートを切ったチーム同士の対戦を制し、後半戦全勝をキープした。
前回登板で屈辱の10失点ノックアウトを喫したジョン・レスターは本来のピッチングを取り戻し、フレディ・フリーマンを筆頭に好打者が揃うブレーブス打線を相手に7回3安打1失点の好投を披露。3回裏にブランドン・フィリップスにタイムリーヒットを浴びて先制を許したが、4回以降は4イニングを打者12人で抑え、試合の流れを渡さなかった。
毎回のように走者を出しながらブレーブス先発のフリオ・テーランを攻めあぐねていた打線は5回表、四球とヒットに暴投が絡んで一死二、三塁のチャンスを作る。ここでベン・ゾブリストが低めのツーシームをセンター前へ弾き返して逆転。7回表にはアンソニー・リゾーの23号ソロ、8回表にはアディソン・ラッセルのタイムリーツーベースが飛び出し、4-1と試合を優位に進めていく。
8回裏には上原浩治がマウンドへ。ブレーブスの下位打線との対戦となったが、ショーン・ロドリゲスをサードゴロ、ヨハン・カマルゴをセンターライナー、ダニー・サンタナを空振り三振に打ち取り、13球で1イニングを無失点に抑えて今季13ホールド目をマークした。
9回裏にクローザーのウェイド・デービスがマット・ケンプのタイムリーなどで2点を失い1点差に迫られたものの、最後は二死満塁のピンチからカマルゴをレフトフライに打ち取って試合終了。デービスはこれで開幕から18連続セーブ成功となった。
「投手陣は支配的なピッチングをしているし、打者陣は本当に良い打席を送っている。いい感じだよ」と主砲リゾーが語るように、明らかにチーム状態は上向いている。借金2からの4連勝で貯金2。首位ブリュワーズとの差は3.5ゲームに縮まった。ワイルドカード争いでもロッキーズに5.5ゲーム差と決して追い付けない差ではない。ホゼ・キンターナを獲得し、さらなる戦力補強へ動いていると噂されるカブス。ひょっとすると、今年の秋には再びカブスがポストシーズンの主役となっているかもしれない。
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