English Español 韓国語

強打のJ.D.マルティネスがダイヤモンドバックスへ

2017.7.19 10:45 Wednesday

 トレード市場の注目株の一人であり、多くの球団が獲得に興味を示していたタイガースの強打者J.D.マルティネスが若手有望株3人とのトレードでダイヤモンドバックスへ移籍することが両球団から発表された。

 今季のマルティネスは右足の故障により1ヶ月ほど出遅れたものの、57試合に出場して打率.305、16本塁打、OPS1.018の好成績をマーク。特に左腕に対しては打率.474(38打数18安打)、6本塁打、OPS1.661という素晴らしい成績を残している。

 ダイヤモンドバックスは今季、左腕に対して打率.223、OPS.660と大苦戦。マイク・ヘイゼンGMは「それ(=対左腕の好成績)だけがマルティネス獲得の理由ではない」としながらも、「彼がもたらしてくれるものには大いに期待しているよ」とマルティネスの活躍に期待を込めた。ヘイゼンGMは打線の中軸を任せる打者としてマルティネスを獲得したことを明言しており、どうやらポール・ゴールドシュミット、ジェイク・ラムとともに強力な中軸を形成することになりそうだ。

 ダイヤモンドバックスからタイガースへ移るのはダウェル・ルーゴ、セルジオ・アルカンタラ、ホゼ・キングの3人。MLB Pipelineのプロスペクト・ランキングではルーゴが球団4位、アルカンタラが球団15位にランクインしていた。ルーゴはドミニカ共和国出身の22歳の内野手で、今季はAA級で88試合に出場して打率.282、7本塁打、OPS.753をマーク。タイガースが獲得した3人の中では最も高い評価を得ている選手である。

 2014年のスプリング・トレーニング中にアストロズから解雇されたマルティネスとマイナー契約を結び、オールスター選手へと育て上げたタイガースのアル・アビラGMは「とても難しい決断だった。(開幕前に)計画していたことではなかったからね。我々はみんな勝ちたいんだ。優秀な選手はキープしておきたいんだ。でも、現時点ではこれがチームにとって最善の動きだと思っている」とコメント。マルティネスはタイガースへの愛着を滲ませながらも「アリゾナの良いチームに加わるんだ。彼らの勝利を手助けできるように頑張らないとね」と決意を新たにしていた。


 関連ニュース

  7月14日 【前半戦レビュー】ナ・リーグ西部地区

spotvnow