【戦評】田澤無失点&イチロー安打も勝利には繋がらず
2017.7.19 16:49 Wednesday

ビンス・ベラスケス(フィリーズ)とアダム・コンリー(マーリンズ)の両先発がともに6回2失点と好投し、コンリーの後を継いだ田澤純一も1回無失点。8回裏に代打で登場したイチローは歴代単独23位の通算3056安打目となるレフト前ヒットを放ったが、試合を制したのは8回表に勝ち越し点、9回表にダメ押し点を奪ったフィリーズだった。
2-2の同点で迎えた8回表、マーリンズのドン・マティングリー監督は3番手ダスティン・マゴーワンを投入した。今季ここまで36試合に登板して防御率2.79と安定したピッチングを続けていたマゴーワンに信頼を置いていたのはもちろんのこと、5勝0敗というマゴーワンの勝ち運に賭けた部分もあったのかもしれない。ところが、マゴーワンは先頭のトミー・ジョセフこそセンターライナーに打ち取ったものの、続くマイケル・フランコに低めへのスライダーを左中間スタンドへ運ばれ、勝ち越しを許してしまう。8回裏のマーリンズの攻撃は二死からイチローが出塁したものの無得点に終わった。
1点ビハインドの9回表、マティングリー監督は今季41試合に登板して被打率.186、WHIP0.96と好投していたジャーリン・ガルシアをマウンドへ送る。1点差をキープして9回裏の攻撃へ繋げたいという思惑があったはずだが、マゴーワンに続いてガルシアも指揮官の期待に応えられず、二死二塁から新人ニック・ウィリアムスにダメ押しの3号ツーランを被弾。3点ビハインドの9回裏の攻撃はジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチ、マーセル・オズーナの外野手トリオが敵軍クローザーのヘクター・ネリスに三者凡退に抑えられ、5-2でフィリーズの勝利となった。
決勝弾を放ったフランコは3安打を放ち、サイクル達成まで残り三塁打だけという活躍。フィリーズのピート・マッカニン監督は「素晴らしい活躍だったよね。彼の打撃練習だけでなく、試合での活躍にも本当に勇気づけられたよ」と7月に入って復調傾向にある若きスラッガーの活躍を称賛した。一方、マーリンズのマティングリー監督は「攻撃面で封じられてしまったね。早い回にスタントンがホームランを打って先制したけど、その他にはほとんど何もできなかった」と語り、敗因は攻撃陣にあると分析。手痛い本塁打を浴びたリリーフ投手陣を責めることはなかった。
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