【戦評】マーリンズ球団新22得点 ダルビッシュ10失点
2017.7.27 17:29 Thursday

マーリンズ打線がレンジャーズ先発のダルビッシュ有を攻略。マーリンズはその後も攻撃の手を緩めることなく、2003年7月1日のブレーブス戦で記録した20得点の球団記録を更新する22得点の猛攻でレンジャーズに大勝した。
ディー・ゴードンの初球先頭打者本塁打が猛攻開始の合図となった。初回はゴードンとクリスチャン・イェリッチのソロで2得点。4回表にはイチローのタイムリー二塁打、マーセル・オズーナの3点タイムリー三塁打などでダルビッシュをノックアウトし、一挙9得点。7回以降もレンジャーズ投手陣に襲い掛かり、終盤3イニングで11点を追加した。先発全員安打どころか先発全員打点を達成する猛攻で、オズーナとデレク・ディートリックは5打点の大暴れ。ゴードンの1号先頭打者アーチ、イェリッチの11号ソロ、J.T.リアルミュートの11号ツーラン、ジャンカルロ・スタントンの両リーグトップに立つ33号ソロと計4本塁打が飛び出した。
「10点取られたけど22点も取ったね」とドン・マティングリー監督は今日の試合を振り返った。「よくある試合の一つだよ。レンジャーズにとっては難しい試合だったと思う。投手の消耗を避けるために野手を投げさせるのはよくあること。野手を投げさせる側じゃなくてよかったよ」と、9回表のマウンドに控え捕手のブレット・ニコラスを送り出したレンジャーズの起用法に理解を示した。
一方、レンジャーズのジェフ・バニスター監督は「今夜に限って言えば、攻撃面ではよく点を取ったけど、それ以上に投手陣が点を取られてしまったね」と敵将同様に今日の試合を振り返った。「こういう日もあるさ。今日は派手にやられてしまったけど、明日は試合がない。切り替えて次の試合に臨めると思うよ」と、すでに次なる戦いを見据えていた。
ゴードンがホゼ・フェルナンデスに捧げた一発以来となる本塁打を放ち、イチローはダルビッシュからタイムリー二塁打を放ったほか、ニコラスの時速45.1マイル(約72.6km/h)の超遅球をレフトへ弾き返して今季3度目のマルチ安打を達成。それ以外にも、レンジャーズのエイドリアン・ベルトレイが9号ソロを含む3安打を放った後、オンデック・サークルを移動させて退場処分を受けるなど、見どころやハプニングの多い試合だったが、記録上は「マーリンズの1勝、レンジャーズの1敗」である。バニスター監督のコメントにもあったように、両チームはこの大味な試合から頭を切り替えて、次の試合に臨むことになるだろう。
ダルビッシュは4回途中10失点でノックアウトされ、今季9敗目(6勝)。防御率は一気に4点台(4.01)まで悪化した。今日のピッチングがトレード市場にどのような影響を与えるのか。今日の試合に関する様々な要素の中で、おそらくこの点が最も注目を浴びているのではないだろうか。
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