【戦評】リリーフ陣が粘投 エンゼルスしぶとく逆転勝ち
2017.8.4 16:56 Friday

エンゼルスがポストシーズンへ進出するためには、3年ごとではなく、毎年できるだけ多くの試合をフィリーズと戦うべきかもしれない。日本時間8月4日のフィリーズ戦で逆転勝ちを収めたエンゼルスは、これで対フィリーズ12連勝。2003年6月9日の初対戦では完封負けを喫したが、翌日から2連勝し、2008年は3連戦をスイープ、2014年は4連戦をスイープ、そして今年も3連戦をスイープしてインターリーグにおける同一球団相手の最多連勝記録となっている。
1回裏にマイク・トラウトの21号ツーランで先制したエンゼルスだったが、先発の新人パーカー・ブライドウェルが2回表につかまり、ニック・ウィリアムスに5号ツーラン、フレディ・ギャルビスに2点タイムリーを浴びて一挙4失点。4回裏にラモン・フローレスの犠牲フライで1点差に詰め寄ったものの、フィリーズが1点をリードしたまま試合は終盤を迎えた。
エンゼルスはブライドウェルがなんとか5イニングを投げ切り、6回表はキャム・ベドロージアン、7回表からの2イニングはユスメイロ・ペティートが無失点。追加点を与えず、打線の援護を待っていた。そして8回裏。フィリーズは今季ここまで40試合に登板して防御率2.15と好成績を残しているルイス・ガルシアを投入したが、先頭のルイス・バルブエナに四球を与えると、アンドレルトン・シモンズがライトへの二塁打を放ち、エンゼルスが無死二、三塁と逆転のチャンス。続くC.J.クロンの打球はガルシアのグラブを弾いて一二塁間へ転がり、内野ゴロの間にエンゼルスが同点に追い付いた。ケイレブ・カワートが敬遠され、一死一、二塁。マーティン・マルドナードはセンターフライに倒れたものの、この間に二塁走者のシモンズが三塁へ進み、二死一、三塁。そして、代打コール・カルフーンの打席でガルシアの暴投により決勝点が生まれた。
「追う展開だったにも関わらず逆転し、スイープできて嬉しいよ」と決勝のホームを踏んだシモンズ。日本時間7月31日のブルージェイズ戦では大逆転負けを喫し、意気消沈してフィリーズ3連戦を迎えたエンゼルスナインだったが、この日は17セーブ目をマークしたバド・ノリスを含む3人のリリーバーが後半4イニングを無失点に抑え、リリーフ陣の頑張りに応える形で打線が逆転に成功してスイープを完成させた。直近6試合で5勝1敗とチームの状態は良く、ワイルドカード圏内との差は3ゲーム。粘り強く戦い続ければ、ポストシーズンへの扉がきっと見えてくるはずだ。
関連ニュース
7月14日 明日から後半戦 トラウトとバムガーナーが戦列復帰
7月13日 【前半戦レビュー】ア・リーグ西部地区
関連動画