マリナーズが球宴一塁手・アロンゾを獲得
2017.8.7 10:25 Monday
2001年以来16年ぶりのポストシーズン進出に向けて好位置につけているマリナーズがラストスパートに向けて戦力補強に動いた。24歳の外野手、ブーグ・パウエルを放出し、アスレチックスからヨンダー・アロンゾを獲得した。
アロンゾは今季ここまで100試合に出場して打率.266、22本塁打、49打点、OPS.896をマーク。昨季まで一度も2桁本塁打を記録したことのなかった男が前半戦だけで20本塁打を放ち、オールスター・ゲームにも初選出された。左打者のアロンゾは今季左投手に打率.188、OPS.684と苦戦している一方、右投手に対して打率.286、OPS.948をマークしており、アスレチックス時代の同僚であるダニー・バレンシアとのプラトーンで起用される見込みとなっている。
ジェリー・ディポートGMは「アロンゾは我々のロースターによくフィットすると思う。言うまでもなく、彼は今季ここまで素晴らしいシーズンを送っている。オールスターにも選ばれたし、彼にとって真のブレイク・イヤーになったよね。我々は打線の中軸で違いを作ってくれるバットを手に入れることができたんだ」とアロンゾを高評価。2015年8月のマリナーズGM就任後、短期的な戦力アップのための補強に消極的だったディポートGMだが、ワイルドカード圏内が見えてきたこともあり、「私がマリナーズに来てから、レンタル・プレイヤーを獲得したのはアロンゾが初めてだと思うよ」と残り2ヶ月のポストシーズン争いのためにアロンゾを獲得したことを認めている。マリナーズは7月末のトレード・デッドライン以前にもアロンゾ獲得に動いていたが、そのときはトレードを成立させるには至らなかったようだ。
ポストシーズン争いを続けるマリナーズへ移籍することになったアロンゾは、8月に入ってからトレードされたことに驚きつつも、「僕の次のチャプターの始まりだね。彼らは良い野球をしてポストシーズン進出を争っている。その一部になれることにワクワクしているよ」と移籍を前向きに捉えていた。
マリナーズからアスレチックスへ移籍するパウエルは2015年オフにブラッド・ミラー、ローガン・モリソンらとの3対3のトレードでマリナーズに加入。巧打と選球眼を兼ね備え、外野の4番手として期待する声もあったが、昨年6月に禁止物質の陽性反応を示し、80試合の出場停止処分を受けるなど、期待通りの働きをすることはできなかった。今季はメジャーの23試合で打率.194、OPS.504に終わっているものの、AAA級の58試合では打率.340、OPS.906の好成績をマークしている。
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