トラウト26歳 ここまでの実績を振り返る
2017.8.8 10:38 Tuesday
球界屈指のスーパースター、マイク・トラウト(エンゼルス)が日本時間8月8日(現地時間8月7日)に26歳の誕生日を迎えた。エンゼルスはこのあと日本時間午前11:07からオリオールズ戦が予定されているが、過去の誕生日では5試合中3試合で本塁打を放つなど、誕生日の試合とは相性が良い。トラウトが26歳の誕生日までに成し遂げてきた偉業を簡単に振り返ってみよう。
メジャー7年目を迎えているトラウトはこれまでにMVPを2度(2014年、2016年)、オールスターMVPを2度(2014年、2015年)獲得したのを筆頭に、新人王(2012年)、シルバースラッガー賞5度(2012-2016年)、ハンク・アーロン賞(2014年)、打点王(2014年)、盗塁王(2012年)など、様々なアウォードやタイトルを手にしてきた。今季は左手親指の故障により6週間ほど戦列を離れたが、故障さえなければ今季もMVPレースに加わっていたに違いない。26歳のシーズンまでにMVPを複数回受賞した選手はトラウトを含めて6人いるが、なんとトラウト以外の5人は殿堂入りを果たしているのだ。トラウトの将来の殿堂入りは約束されたようなものと言っても決して過言ではないだろう。
トラウトがどんなに優れた選手であるかは数字が物語っている。トラウトはここまで通算878試合に出場し、打率.309(3236打数999安打)、190本塁打、548打点、156盗塁、OPS.978を記録。フルシーズン出場した5シーズンのMVP投票で1位が2度、2位が3度と毎年のようにMVP級の成績を残しており、通算WAR53.1はすでに現役選手の中で12位となっている(Baseball Reference版の数字)。これらの数字がどれほど優れた数字なのかを以下に記す。
●26歳の誕生日までに190本塁打&500四球を記録したのは過去に5人だけ。ジミー・フォックス、メル・オットー、ミッキー・マントル、エディ・マシューズ、トラウトの5人で、トラウト以外の4人は殿堂入り。
●26歳の誕生日までに190本塁打&150盗塁を記録したのはトラウトだけ。
●26歳の誕生日までに190本塁打以上を放った選手は過去に9人いるが、現役のトラウトとアルバート・プーホルス(エンゼルス)、殿堂入りの資格をまだ得ていないアンドリュー・ジョーンズとアレックス・ロドリゲスを除く5人(フォックス、マシューズ、オットー、マントル、フランク・ロビンソン)の5人は殿堂入り。
●通算600本塁打以上を放った9人のうち、26歳の誕生日までにトラウト以上の本塁打を放った選手はロドリゲスとプーホルスだけ。
●Baseball Referenceにおける「25歳のシーズン」までにトラウトより高いWARを記録したのはタイ・カッブだけ。トラウトはマントルを僅かに上回っている。
●トラウトは「25歳のシーズン」終了時に3000打席以上かつ打率.300、出塁率.400、長打率.500をクリアする史上8人目の選手になる可能性が高い(他の7人はジョー・ケリー、カッブ、オットー、フォックス、ジョー・ディマジオ、マントル、プーホルス)。
今季は67試合に出場して打率.343、22本塁打、51打点、13盗塁、OPS1.166をマークしているトラウト。打率、出塁率、長打率はいずれもキャリアハイを更新するペースであり、今季終了後にどのような成績を残しているのか楽しみだ。
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