【戦評】マリナーズが延長戦を制しワイルドカード圏内に浮上
2017.8.9 16:57 Wednesday

4月下旬にDFAされて40人ロースター登録外となり、およそ3ヶ月にわたってAAA級でプレイしていたレオニス・マーティンが延長10回に決勝弾。マリナーズは5回終了時点での4点ビハインドを跳ね返し、ついにワイルドカード圏内に足を踏み入れた。
「良いスイングができた。今夜はとてもよくボールが見えていたんだ」とマーティンは自身の決勝弾を振り返った。今季は開幕から調子が上がらず、4月20日時点で打率.111に低迷。3日後にはDFAの通告を受け、獲得を希望する球団が現れなかったため、4月下旬から7月末にメジャー復帰を果たすまでおよそ3ヶ月にわたってマリナーズ傘下のAAA級でプレイを続けてきた。AAA級では84試合に出場して打率.312、11本塁打、24盗塁、OPS.858の好成績をマーク。結果を残して掴んだチャンスを生かし、最高の結果に繋げてみせた。
スコット・サービス監督は「レオニス・マーティンに関してはこれ以上求めるものはないよ。前回オークランドに来たとき、我々は彼をDFAし、マイナーに降格させなくてはならなかった。彼はマイナーでしっかり結果を残し、再昇格してきてからは我々をとても助けてくれている」とマーティンへの賛辞を惜しまなかった。
先発のアリエル・ミランダが5回までに6点を失い、4点を追う苦しい展開となったマリナーズ。しかし、6回表にベン・ギャメルのタイムリー二塁打で2点を返すと、7回表にネルソン・クルーズのタイムリー、8回表にダニー・バレンシアの犠牲フライが飛び出して同点。そして、6-6の同点で迎えた延長10回表、二死走者なしの場面でマーティンがライトスタンドへ決勝弾を叩き込んだ。
この試合を含む直近10試合で7勝3敗と勢いが出てきたマリナーズ。貯金は今季最多タイの2となり、ついにワイルドカード2位のロイヤルズ、レイズと貯金の数で並んだ。フェリックス・ヘルナンデスが再び戦列を離れるなど苦しい状況は続いているが、イチローのルーキーイヤーである2001年以来16年ぶりのポストシーズン進出を果たすためにはどんなに故障者が出ようとも勝利を積み重ねていくしかない。レギュラーシーズン残り58試合。1試合たりとも気の抜けない、熾烈な争いが続いていきそうだ。
関連ニュース
8月7日 マリナーズが球宴一塁手・アロンゾを獲得
7月31日 【戦評】パクストンまたも快投 球団史上初の月間6勝
7月25日 【戦評】パクストンが7回10K無四球無失点の快投を披露
7月21日 ワイルドカード狙うマリナーズがフェルプスを獲得
7月20日 【戦評】アストロズキラーの好投でマリナーズが3連戦勝ち越し
7月18日 【戦評】マリナーズが粘り勝ちで5割復帰 青木は好機で凡退
7月13日 【前半戦レビュー】ア・リーグ西部地区
関連動画
7月26日 延長13回の熱戦に終止符 セグーラのサヨナラ内野安打
7月21日 鉄壁の守備 マリナーズ外野陣が好守を連発
7月20日 「四つ星」のイージープレイ 俊足ダイソンの好守
7月18日 グラブを葬ったベルトランが12号同点ツーラン!
