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不振に苦しむジャッジ 監督に打順変更の意思なし

2017.8.21 11:00 Monday

 37試合連続三振のメジャーワースト記録を樹立するなど、後半戦に入って大スランプに陥っているアーロン・ジャッジ(ヤンキース)。前半戦は大活躍で打線を牽引していただけに、若きスラッガーの不振はチームの得点力低下に直結してしまっている。しかし、ジョー・ジラルディ監督は今のところ、ジャッジを3番から外すつもりは全くないようだ。

 前半戦は84試合に出場して打率.329、30本塁打、OPS1.139。リーグ最多得票でオールスター・ゲームに選出され、ホームラン・ダービーで優勝するなど、華々しい活躍を見せていた。ところが、後半戦に入るとパタリと当たりが止まり、ここまで35試合に出場して打率.169、7本塁打、OPS.684。前半戦のラスト2試合から続いていた連続試合三振は37試合まで伸びてメジャーワースト記録を更新し、三振率が前半戦の29.8%から37.4%へ悪化するなど、メジャーデビューを果たした昨季を思い起こさせるような打撃不振に苦しんでいる。

 「僕は仕事ができていないけど、3番打者であり続けたい。仕事ができていないことには少しガッカリしているけど、泣いている場合じゃない。努力して、前進し続けるしかないんだ」とジャッジ。37試合連続三振は単年のワースト記録を更新しただけでなく、複数年を通算した場合でもメジャー歴代ワーストタイ記録となってしまったが、ジラルディ監督はその記録がジャッジに悪影響を与えていることを否定し、ジャッジ自身も三振について気にしていないことを繰り返し主張している。

 ジャッジは「前半戦に打っていたボールを今は打つことができていない」と話しており、ジラルディ監督はジャッジの不振の原因がメカニクスの問題にあると考えている。しかし、ジラルディ監督の頭の中にはジャッジの打順を下げるという選択肢はない。後半戦35試合という短いスパンで見れば打率1割台という大不振ではあるが、打率.282、37本塁打、80打点、OPS1.006というシーズン通算の成績は打線の中軸を担う打者に相応しいものであるし、大不振の中でも四球をコンスタントに選び、出塁率は4割台をキープしている。ただし、ジャッジの失速とともにチームの得点力が低下していることは明らかであり、ヤンキースが逆転地区優勝を果たすためにはジャッジの復調は必要不可欠だ。ジャッジにはぜひともこの試練を乗り越え、チームを逆転地区優勝に導く活躍を見せてもらいたい。


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