ガーデンハイアーがタイガースの新監督に就任へ
2017.10.20 11:38 Friday
タイガースはブラッド・オースマスの後任としてロン・ガーデンハイアーを選択した。ガーデンハイアーは2002年から13シーズンにわたってツインズの指揮を執り、通算1068勝をマーク。長年、同地区ライバルを率いていた名将がタイガースの新監督に就任する。
オースマスを解任し、後任探しを続けていたタイガースがガーデンハイアーにチームを任せることを決断した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールとジョン・ヘイマンが日本時間10月20日に新監督決定の第一報を伝えている。また、MLB.comのジョン・モロシによるとガーデンハイアーとタイガースは3年契約で合意に至ったようだ。早ければ日本時間10月21日にも正式に監督就任が発表されると見られている。
ガーデンハイアーは日本時間10月18日にデトロイトでタイガースと面会の場を設けた。面会後、新監督の筆頭候補に急浮上したようだ。球団内ではガーデンハイアーをかつてタイガースで指揮を執ったジム・リーランドと比較する声もある。リーランドは4球団で計22年間にわたって監督を務め、1997年にはマーリンズを率いてワールドシリーズ制覇を経験。2006年からの8シーズンはタイガースの指揮を執り、2006年と2012年にリーグ優勝を成し遂げた。現在はアル・アビラGMの特別補佐としてタイガースに貢献しているが、リーランドの意見も新監督選考の際には大いに考慮された。
ガーデンハイアーはツインズを率いた13シーズンで6度の地区優勝。就任1年目の2002年にはリーグ優勝決定シリーズまで進出したもののエンゼルスに1勝4敗で敗退し、その後は一度も地区シリーズを突破できなかった。しかし、低迷していたツインズを毎年地区優勝を狙えるチームに育て上げた手腕は高く評価されており、ツインズの監督を退いた後、毎年のように監督就任のオファーを受けていた。今季はダイヤモンドバックスでベンチコーチを務めていたが、そのなかでセイバーメトリクスの手法を広く受け入れるようになり、それがタイガース新監督就任の決め手になったとも言われている。昨オフに前立腺がんの治療を受けるなど、体調面を不安視する声もあるが、ア・リーグ中部地区をよく知る名将がタイガースの再建を正しい方向へ導いてくれることは間違いないだろう。
関連ニュース
9月29日 タイガース・ロマイン 最終戦で9ポジション出場か
9月28日 タイガースの最優秀マイナー選手が発表
関連動画
10月4日 2017年タイガース名場面集