36歳ウェインライト 念願のシルバースラッガー初受賞
2017.11.10 17:15 Friday
オールスター・ゲーム選出(3度)、ゴールドグラブ賞(2度)、最多勝(2度)など数々の栄光を手にし、ワールドシリーズ制覇も経験。サイ・ヤング賞の投票でも2位に2度、3位に2度ランクインするなど華々しいキャリアを送ってきたアダム・ウェインライト(カージナルス)だが、欲しながらも手に入れることができていないタイトルが一つだけあった。しかし、36歳のベテラン右腕はメジャー12年目にしてようやくそのタイトル、シルバースラッガー賞を手に入れた。
今季のウェインライトは50打席で打率.262(42打数11安打)、2本塁打、11打点、OPS.731をマークし、自身初のシルバースラッガー賞に選出された。シルバースラッガー賞は1980年に設立されたが、カージナルスの投手が受賞したのはボブ・フォーシュ(1980年、1987年)とジェイソン・マーキー(2005年)に次いで3人目(4度目)となる。
本業のピッチングでは防御率5.11という不本意な成績に終わったウェインライトだが、バッティングでは18打点を叩き出した昨季に続いて好成績をマーク。50打席以上の投手の中で打率.262、長打率.452、OPS.731はいずれもメジャートップであり、2本塁打と11打点は全投手中最多タイの数字だった。得点圏では打率.462(13打数6安打)の猛打を発揮。2本塁打はいずれも得点圏で放ったものだった。
4月21日のブリュワーズ戦では3回表に特大の逆転ツーランを放ち、4回表の2点タイムリーと合わせて4打点の大暴れ。5イニングを2失点に抑えて今季初勝利をマークした。6月1日のドジャース戦では2回裏に先制ツーランを放ち、6イニングを無失点に抑える好投。チームはそのまま2対0で勝利した。なお、今季の2本塁打を加えて通算10本塁打となったが、これは現役投手ではヨバニ・ガヤード(通算12本)とマディソン・バムガーナー(通算17本)に次ぐ3人目の快挙(その後トラビス・ウッドが2本塁打を追加して通算11本としている)。本業のピッチングは衰えを隠せなくなりつつあるウェインライトだが、バッティングではむしろ輝きを増している。
来季がカージナルスとの契約最終年。バッティングで好成績を残すのに越したことはないが、やはり本業のピッチングで輝く姿を見せてもらいたい。
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