レッドソックスとJ.D.マルティネスの我慢比べはいつまで続く?
2018.1.12 11:00 Friday
ジェイ・ブルースがメッツとの契約を決めた一方、今オフのフリーエージェント市場における最高の打者と目されるJ.D.マルティネスはいまだ契約先が決まっていない。これは同時にレッドソックスの補強が完了しないことも意味している。両者の我慢比べはいつまで続くのだろうか。
今オフのレッドソックスの補強ポイントは35~40本塁打を期待できるスラッガーを獲得することだった。その筆頭候補がマルティネスであり、レッドソックスはすでにマルティネスに対して5年契約のオファーを提示したと報道されている。しかし、マルティネスはこのオファーを受け入れることなく、未契約の状態をキープしている。これはマルティネスがより好条件の契約を手に入れられると信じていることの証だろう。
MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、マルティネスは自身の価値に見合う契約が得られないようであれば、スプリング・トレーニング開始後も好条件のオファーを待ち続ける意思があるという。一方、レッドソックスも補強対象をマルティネスのみに限定するつもりはなく、マルティネスとの契約交渉が不調に終われば、「プランB」や「プランC」へと移行する準備を進めているはずだ。自身の価値に見合う契約を得たいマルティネスと、適切な条件でマルティネスと契約したいレッドソックスの我慢比べが続いている状況なのである。
レッドソックスはミッチ・モアランドと2年1300万ドルで再契約を結び、昨季のレギュラー野手9名をそのまま維持することに成功した。昨季の785得点はリーグ6位。フロント陣はリーグ最少の168本塁打に終わった点を懸念しているようだが、決して得点力が不足しているわけではなかった。今季はラファエル・ディバースをフルシーズン起用することができるほか、ムーキー・ベッツ、ザンダー・ボガーツ、ハンリー・ラミレスといった主力打者の復調も期待できる。必要以上の好待遇でマルティネスを迎え入れる必要はないのである。
とはいえ、昨季45本塁打のマルティネスが4番打者としてどっしり構える形が理想であることは間違いない。両者は今後も我慢比べを続けつつ、徐々に妥協点を探っていくことになるのではないだろうか。
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