マーリンズがアストロズとリアルミュートのトレード交渉
2018.2.11 16:45 Sunday
デレク・ジーターCEOの元、次々と主力選手を放出して大胆な改革を行っているマーリンズは今、J.T.リアルミュートのトレード成立に向けて各球団と交渉を行っている。これまではナショナルズと話をしてきたが、ここにきてアストロズとも交渉の場を設けているという。
リアルミュートといえばチームの正捕手として君臨している26歳で昨年は自己ベストとなる141試合に出場した。また、打てる捕手としても長打力が魅力で自己最多出場と同時に17本塁打とこれまでのキャリアの中で最も多く一発を打っていた。昨年1年通じての成績は打率.278 17本塁打 65打点だった。チームがジャンカルロ・スタントンやディー・ゴードンといったチームの顔を放出する方針に嫌気がさしてトレードを直訴。退団することは規定路線とされている。
「シリウスXM」のクレイグ・ミッシュ記者によると「マーリンズはリアルミュートを放出する代わりにカイル・タッカーの獲得を望んでいる」とのこと。タッカーは球団有望株ランキング1位に選出されている外野手で2015年のドラフト会議では1巡目指名(全体5番目)を受けたほどの逸材だ。昨年は2Aまで昇格し、マイナーで120試合で打率.274 25本塁打 90打点を記録した。マーリンズは先日までナショナルズに対し、同じく球団有望株ランキング1位のビクター・ロブレスの放出を要求していた。
今回の交渉についてはマーリンズとアストロズ双方にプラスに働くと言われている。なぜならマーリンズは以前からマイナー組織に有望選手がおらず、ベースボールアメリカで発表されているマイナー組織ランキングで2年連続29位だったが、先日発表された最新版では19位に上昇した。もし、タッカーが加入となれば下部組織がより改善されるだろう。一方のアストロズにとっては今季オフでFAになる可能性があるブライアン・マッキャンとエバン・ギャティスに備えて捕手を獲得しておくことは良いだろう。果たして交渉は上手くいくのか。今後のリアルミュートの動向に注目だ。
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