【戦評】カーショウ好投&ターナー勝ち越し弾 ドジャースが先勝
2017.10.25 12:47 Wednesday

エースのクレイトン・カーショウがアストロズ打線から11三振を奪って7回1失点の好投を見せれば、クリス・テイラー&ジャスティン・ターナーのNLCS MVPコンビが初回初球先頭打者本塁打&勝ち越しツーラン。2点リードの最終回を守護神のケンリー・ジャンセンが三者凡退に抑え、ドジャースが理想的な試合運びでワールドシリーズ初戦を制した。
「2本の本塁打、特に先制点をもたらしたテイラーの本塁打が大きかったよ」と試合を振り返ったカーショウは4回表にアレックス・ブレグマンに同点ソロを浴びたものの、失点はその1点だけ。今季メジャー最少三振のアストロズ打線から11三振を奪う快投を見せ、強打のアストロズ打線を7回までわずか3安打に抑えるなど、初の大舞台でエースに相応しいピッチングを展開した。「ターナーはいつも通りのことをやっただけだよ。今日も勝負強さを発揮してくれたね」と同僚を称えることも忘れなかった。
試合開始時点で気温39.4度という猛暑の中スタートしたこの試合は、2時間28分で決着した。ワールドシリーズでは1992年の第4戦が2時間21分で終了して以来のスピード記録。両軍の投手陣がピンチを作ることなく、テンポよく試合を進めたことの証だが、その中で飛び出したドジャースの2本塁打は非常に効果的だった。6回裏に勝ち越しツーランを放ったターナーは今ポストシーズン14打点となり、単一ポストシーズンでの球団記録を更新。また、ポストシーズン通算26打点はデューク・スナイダーと並ぶ球団タイ記録となっている。
得点源(テイラー&ターナー)が得点を叩き出し、エース(カーショウ)が好投して試合を作り、8回はセットアッパー(ブランドン・モロー)、9回はクローザー(ジャンセン)が相手の攻撃を3人で退けるというまさに理想的な試合運び。点差以上の実力差を感じさせるような一戦となった。直近29年のワールドシリーズでは初戦を制したチームが25度世界一に輝いているというデータもある。29年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、ドジャースがこの上ないスタートを切った。
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